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はてなキーワード: ボーカロイドとは

2024-03-11

ギターが別部屋にあるから分からんけど、

東京ブギウギとかもろペントニックっぽいよなぁ

まあ、ボーカルってのは楽器と違って、頻繁な音程の変化に耐えられないから、

基本ペントニックになってくのは間違いないと思う

ただ、最近日本ポップスは異常に上手いというか変態的に上手いボーカルいるからなぁ

ボーカロイドみたいに機械に歌わせる手もあるしなぁ

AI声優が駄目なら

お前らが大好きなボイスロイドボーカロイド系列は全部駄目だし、

お前らに新鮮なオナネタ提供してくれるブルアカのアロナ神だって

ゲーム中のセリフは合成音声だから駄目って話にならないとおかしいんだが、

なんでそこんは目をつぶるの?

2024-03-06

[]初音ミクプロセカ的価値観とは相いれないかダメかも

はじめに

この文章は、タイトル通りの内容を書いてあるので、プロセカ大好きキッズ回れ右して「見なかったことにしておく」のを強くお勧めする。

一部の箇所でプロセカなどをボロクソに書いてあるので、大人でも精神不安定な人も同様。

また、俺が10年以上住んでいる初音ミク界隈に対して警鐘を鳴らす意図で書いてあるので、多少の偏見過激論述も含んていることを予め承知されたし。

初音ミク界隈は高尚だった

初音ミクが発売された2007年から、だいたい2015年あたりまでは、初音ミク界隈はとてもとても立派なものだった。

オタクへの偏見の目」というハンデを克服し、ボーカロイド文化という礎を築いたかである

初音ミク公式は、某巨大広代理店ドンパチやって辛勝したり、ピアプロキャラクターライセンス関連の規定を作って「初音ミクにまつわる同人活動の模範解答」を示したりしていた。

こうして理想的ヒーローとなった公式の下で、古くからのミクファン(ミク廃)どもは、作曲したり、絵を描いたり、DIVAリズムゲー)したりなどして、比較平和自由に過ごしていた。

初音ミク界隈にプロセカ民が大量侵入してきた

プロジェクトセカイというスマホゲーがある。初音ミク公式オリジナルキャラクターは6人だが、このゲームでは、追加のキャラクター24人ぐらいいる。

それだけ多くの別キャラクタープロセカ初期からいる訳だから、「リズムゲー」なんてのは隠れ蓑に過ぎない。

リズムゲーだったら、そんなに多くのキャラクター不要からだ。

ガチャが付いた紙芝居初音ミクらがMCしたり友情出演したりしているタイプソシャゲ」と言った方が本質を突いている。

この、あまりにもライトソシャゲは、初音ミク界隈だけでなく、その他他界隈のオタク子どもの注目を浴び、2020年以降、本格的に流行り出してきた。

この勢いを借りてプロセカ民を初音ミク界隈へ流入しようと初音ミク公式は奮闘している。

そして、この努力が実りつつあるのか、初音ミク界隈にプロセカ民が大量に移住してきた。

実際、初音ミク界隈のリアルイベントには、「痛バ」を持ったファンが近年数多く目撃されている。

「痛バ」は、初音ミク界隈の発祥ではないので、彼(女)らはプロセカ民だろうという推測ができるのである

プロセカの公式YouTubeライブをしているときをはじめ、何らかの公式発表がなされる度に、Xでは関連ワードトレンド入りしている。

さて、同人文化の延長線だった初音ミク界隈に、ソシャゲ社会暮らしてきた移民共存できるのかまで、初音ミク公式計算に入れているのだろうか?

プロセカ的価値観とは

プロセカ的価値観とは、一言で雑に言えば「利己主義であるが、具体的に言えば次の3点である

拝金主義/物質主義

プロセカでは天井までガチャれば欲しい物がとれるから、その原資であるカネはなんぼあっても良いし、ガチャ回数は多いのが至高。

缶バッジガチャを回しまくったり、メルカリで多少高くてもポチったりしてゲットした缶バッジで揃えた痛バは、努力結晶

公式供給至上主義

プロセカ運営の意に沿わないアカウントはBANされるから運営には無抵抗でいなければならない。リークなんてもってのほかプロセカ民主主義人民共和国総書記の慈悲と指導なくしては生きていけない。

同人グッズなんて作ったらダメだと思い込んでいるかそもそも作る発想すらない。(前述のとおり、一定基準を満たせば同人グッズは作ってもよい。)

承認欲求

不快に感じたら即Xでお気持ち表明。論理的記載しているはずもなく、自分気持ちをあてもなく書き連ねており、文字通りの怪文書である自責なんてしない。

傷をなめてもらえらば、それで良い。フォロワーが増えたら万々歳。最初から自衛しよう」という発想もなければメタ認知も無いため、怪文書を出した後のことは考えられていない。

ここまで読んでいている人の中には、おそらく居ないとは思うが、念のため書いておく。この日記に対するお気持ち表明文は、この項目に対する論拠になるかもよ。気を付けてね☆

スラム化する初音ミク界隈に未来はあるか?

初音ミク界隈は汚染されスラム化しつつある。かつての高尚な文化過去のものになりそうだ。

プロセカ的価値観をもったプロセカ民が大量に流入したためなのか?それとも、プロセカ的価値観を持った一部のプロセカ民に、初音ミク界隈全体で公式諸共「まえならえ」をしたためなのか?

どちらがより真実に近いかは全く分からない。しかし、この価値観を持った人がXのインプレゾンビ並みに多くなったのは事実である。いや、Xのインプレゾンビの方がまだカワイイかもしれない。

公式努力甲斐もあり、ファンの数はうなぎ登りだろう。しかし、その大半は、初音ミクを「ナウでイケてるファッション」として消費しているだけである。そこに愛はあるんか?

公式だって歌舞伎オーケストラ現代アートなどのコラボレーションを進めて、「高尚な文化アピールを頑張っているが、アピールだけではそんな価値観から変貌するはずもない。

初音ミクらの公式イベントは、こういった傾向を可視化している。

参加者側でも枚挙にいとまがないが、公式主催者)側もグダグダしている。たぶん来場者数と売り上げしか見ていない。本当の愛はあるんか?

公式イベントでさえ、かのようなものである。況や「同人によるイベント」をや。

ファンによるイベント黎明期から活発行われているが、近年多くやらかしている。

ある複数団体は前述の規定を盛大に違反した開催資金集めをしたり、別の団体では著作権ガン無視ファンメイドライブを開催したりしている。

まともな「ファンメイド」はもう出てこないだろう。

同人グッズも「金儲けの手段」になり果てたのか、公式OK出せる「原価」程度の価格から大きく上振れた値段を付けて開き直る針金まで昨年出てきた。

初音ミク公式沈黙したままである

ここまで、カオス無法地帯と化してしまった初音ミク界隈に未来はやってくるのだろうか?少なくとも同人文化が華やいでいた頃の初音ミク界隈にはもう戻れないだろう。

2024-02-05

生成AI問題視する作家として伝えたい

生成AI特にイラストに関わってる身である私としても現状見る限り非常に問題で、人の作品学習データに無断で用いられる問題意図的に元ある作品の構図を寄せて生成できる技術を使って作品を生成される問題学習データに用いられる問題肖像権かに触れているレベル問題視されてる問題等々、上げたらキリがないほど問題が山積みです。

悪用している人らもそんな被害を受けた作家を煽るなどを行ってるらしく、この問題を深刻化させ、作家憎悪を募らせている。

挙句の果てには作品を無断で学習データにさせられ、望まぬ形の生成データを作られ更には嫌がらせなどを受けてついに筆を置くことになってしまった作家さんの事件を目にし、私は心を痛めました。

同じ作家としてもこのような被害を受けたくはありませんし、何より同じような悲劇を繰り返すべきではありません、作家被害をこれ以上増やさないためにも、この問題は終わらせなければならない。

からこそ、この問題を終わらせるためにも、生成AIに反対、生成AI問題視してる人たちには問題に取り組む上で押さえてほしいポイントをいくつかお伝えしたいことがあります

規制では解決しない

昨今の生成AI事件を見る限りや、現行法で起きてる事件に対して対応が難しいのであれば法整備をするのが当然と思います

中にはAIのものに「規制をすべき」といった意見もありますが、正直のところ言えば私は単に規制するのでは被害を防いだり、被害者を救うことはできないと思います

「事例があるから一律禁止しましょう」とやったとしても守るべき被害者を助けることができず、当事者であるはずなのに取り締まり対象になってしまったり、かえって被害者までも負担になったり…なんてケースはありえなくない話です。

しかしたらそういう動きを利用して形だけの手抜きな法律を作られたり、人権無視した国民コントロール目的とした法を作られたりする動きを狙ってる人がいると考えてもおかしくありません。

昨今の生成AI問題に注目が集められ、作家ファン問題視し声を上げ、政治にも関わるのは民主主義としてあるべき姿であると感じる傍ら、このままで大丈夫なのかと心配な面と不安が大きくなってしまってます

法を変えることは当然ながら副作用存在します。安直で雑な規制AIではない創作活動を萎縮させかねなかったり、ボーカロイド等の音声合成ソフトウェアが潰されてしま可能性も0ではないことも忘れてはなりません。

私は法整備に関わってる人たちが安直で雑な法整備をせず、被害である作家を救い、被害を的確に防げる方法で且ついたずらに創作活動に萎縮をもたらすようなことがないように整備してもらうことを切に願うと共に、この問題はしっかり注視していく所存です。

AI肯定的作家権利無視してる」はやめた方がいい

生成AI好意的だったり、利点や展望考察したり、規制に慎重な意見に対して、生成AIに反対する人たちからは「生成AI推進派だな」とか「作家権利無視してるのだな」と思われるかもしれません。

これだけはきちんと言わせていただきますが生成AI好意的からと言って作家権利無視してるとかこのままでいいと思ってるわけではないことも事実です。

規制では解決しない」で書いた理由を気にしてる方もいらっしゃいますし、利点と展望問題解決考察正常化を図ることで安全技術発展を目指す方もいらっしゃいます。まぁ、現実そんな姿勢を示してる人を見かけたのは少数ではありますが(表で見えてない可能性も念のためご留意下さい)、典型的先入観がかえって生成AI問題視する私たちを不利にしてしまうことにもなります

意見が合いづらさを感じるのも、疑念を抱く気持ちもわかりますが、決めつけるのは気を付けた方がいいと思います

やっぱりAIについても法律についても正しく知る必要がある

生成AIに対して肯定的であれ、否定的であれ「それ、思い込みで言ってない?」って意見をあふれるほど見かけました。

これはこの問題を考えていく上で大切である「前提」が伝わってないのかもしれません。

AIの仕組みや法律等を正しく知ることは問題解決することに於いて大事なことだと思います特に生成AIをどうにかしたい、一刻も早く解決させたい人ほど尚更大事なことです。

また、SNS不特定多数が利用しているので、全員が全員同じ認識ではないことはおろか、そもそも全く知らないなんてことも不思議なことではありません。

トラブルを最低限避けるためにも知ってる人ならそう思って当然って感じる常識も丁寧に説明するのが一番いいかもしれません。

だいぶ長く書いてきましたが

生成AI問題が思った以上に深刻であり、一刻も早い解決をすべきとも考えていますが、やはり解決していくにあたってどうすればいいかちゃんと冷静になって取り組んでいかなければ明後日の方向にとんでしまうのではないか危惧しています

かくもいう私も具体的な解決方法を見出せているわけではありませんが、判断を見誤らず、厳密な議論必要だと思います

2024-01-12

anond:20240112093410

いうてAdoって自分で曲書けるわけでもないし

いかにも業界のいいなりの生身ボーカロイドって感じじゃん

2023-11-29

恋人TRPGにハマりすぎた末路2

去年恋人TRPGにハマりすぎた末路ってやつ(https://anond.hatelabo.jp/20221207122508)がバズってて、かわいそ〜って思ってたらまさか自分の身にも似たようなことが起こるとは...

TRPGってなんで人をそんなに堕落させるんだろうか

TRPGアカウントが作られたのが大体去年の3月とかで、そこら辺はまだ関係は良好だった

普通に去年の夏ぐらいまではいい感じだったのに多分学業プレッシャーか知らないが少しずつ挙動が変になったよな、まずデート中にdiscordだかココフォリアだか確認するなよ

それで秋ぐらいに喧嘩して、まあ言われたことに俺にも言い分があったから完全に片方が悪いとかではないと思ってはいるけど

遠距離なのに勉強忙しいからって電話の頻度もガタ落ちして、まあお互い忙しいししゃあないくらいに思ってたけどお前全然TRPGやってんじゃん

それで今年の夏に特に前触れもなく完全に返事が来なくなって、正直かなり嫌な気持ちになったわ 優しい友達いて良かったわホンマ

勉強が忙しいって言い訳してたくらいだから取りたいって言ってた資格勉強は流石にしてると思うじゃん なんで落ちるんだよ

入学したときは成績良くて授業料免除になってたし同級生は6割ぐらい受かってるんじゃなかった?

資格受かってるんだったらまあ俺も良くない彼氏だったかもだし単にクソみたいな振られ方しただけかなと思ったけど受かりそうな試験に落ちてるんじゃあ勉強には集中できてないよな

よかったねTRPG楽しくて、夢を遠のかせる価値はあった?

それでおまけにボーカロイドで当て擦りみたいな曲書いてyoutubeで公開すんなよ 100再生ぐらいなの書かれてる側も恥ずかしくなってくるわ 悪いねバズるようなモラハラできなくて

曲書いてる暇あったら勉強してくれ

TRPG健全に楽しんでる人にはこんなの見せて申し訳ないとは思う、たぶんTRPGやってなくてもBLでもアニメでも酒でも違法薬物でも何か別のもののせいで同じようなことになってた可能性はあるわけだし

ただTRPGに手を出してなければお互いもっと真っ当な関係になってたんじゃないのとは思っちゃうよね

こっちも色々捧げて関係を作ってきたわけだし今のところ最悪の展開になってクソ傷ついてるけど、俺には仲良い友達も期待してくれてる上司もいるわけだしずっと足引っ張られてるわけにはいかないのよ

お前は人生どうすんの? 宅浪みたいなのしてもう一回受験するか諦めて就職するか知らないけど、コンプレックスは残るだろ お兄さんエリートだし

俺もお前の両親にある程度よく受け止めてもらえてたみたいで嬉しかったのになんでこんなことになった?

万万が一これが本人に見つかる前にはこれは消す、見つかったら怖いとかウザい言い訳されそうだし

2023-11-14

anond:20231113184723

個人勝手結婚式あげるのはまあ許されると思う(クリプトンもそんなところで揉めたくはない)けど、別のファン結婚式したら件の人がどう反応するのかは気になる。重婚OKなんだろうか?

さらに、公式初音ミクイケメン男声ボーカロイド結婚させたらどうすんのかね。

ボーカロイド音楽論」(ぱてゼミ)は何故あまり批判されないのか

追記そもそも「何故もっと批判されるべきなのか」については、【最後に】の後に追記した(2023/11/15)。

【背景】

 東京大学東京芸術大学では、鮎川ぱて氏(以後、ぱて講師)による「ボーカロイド音楽論」という講義が開講されている。東京大学の方の講義はぱて講師による著書『東京大学ボーカロイド音楽論」講義』においてその過去の内容が公開されている。このダイアリーの筆者(以後、「筆者」)は「ボーカロイド音楽論」の元受講生であり、書籍を購入し一読した。同講義Twitter(現X)での実況が推奨されておりTwitter上で一つの活発な動きを毎年見せているが、「ぱてゼミ 批判」「ボーカロイド音楽論 批判」などと検索しても同講義に対する明確な批判ツイートはヒットしない(Twitter検索システムが悪いという可能性は保留する)。書籍についても、これに批判的な書評Amazonレビューやブックメーターにわずかに存在するのみである講義内容全体のレビューはそれらに譲るとして、本ダイアリーは、この「批判の少なさ」の原因について仮説を立てることを目的とする。

 本ダイアリーは直接の筆者の特定を避けるため匿名形式をとっている。内容について「そんなの当たり前じゃん」「その仮説は的外れだ」と思う読者もいるかもしれないが、このように書き残さなければ何も始まらないということでご容赦願いたい。また、筆者は全ての年度や東京芸術大学講義を聴講したわけではないこと、このダイアリーの内容は主に『東京大学ボーカロイド音楽論」講義』の初版第一刷(以下、書籍)に基づいていることを断っておく。

【本論】

まず結論として、 「ボーカロイド音楽論」に対する批判の少なさの原因として、筆者は次の4点を提唱する。

1. 媒体:現地で行う音声形式講義では記録に基づく批判が困難であるという点。

2. 受け手資質講義対象となる学生や読者のほとんどはその議題についての非専門家であり、しか批判に割くだけのリソースを持っていないという点。

3. 内容:この講義の内容が批判を先んじて封じてしまうように作られている点。

4. コミュニティ:この講義ボーカロイド音楽が好きな東大生のうち一部を迎え入れるコミュニティ形成する役割を同時に担っており、コミュニティ批判との相性が悪いという点。

以下、これらの点を順に見ていく。

1. 媒体

 書籍が発売される前、「ボーカロイド音楽論」(以下、この講義)は大学の構内の教室で開講されているのみであった(初回の何回かこそニコニコ動画配信されたが)。そこではぱて講師の口頭でのみ内容が話され、レジュメは一枚も配られることなく、板書も最低限であった。言われたこと全てを紙に書きとるのはほとんど誰にもできないだろう。従って口頭の講義に基づく批判は、言った言わないの水掛け論になってしまやすい。現に筆者がこのようなダイアリーを書くことができるのも書籍が発売され、何を書いてあり何を書いていないかを把握し見直すことが可能になったかである

2. 受け手資質

 この講義は主として東京大学教養学部学生に対して開講されたものである。その多くはこの講義で取り扱った多くの思想概念の(多くとも)全てについて専門家であるというわけではない。またぱて講師自身もそれら全ての専門家でないことは講義中に明言している(85ページ脚注5など)。従ってぱて講師によるそれらの援用が妥当でない可能性は常にあるが、そのような観点から検討をすることは学生にとって難しいだろう(勿論専門家のみがそれらを扱うべきだという立場をとることは避けなければならないが)。さらに言えば、進振りのための勉強で忙しい学生にはわざわざこの講義批判するためだけに捧げる時間も体力も残っていないということ(そしてこの講義のもの大学が門を閉める時間まで延長していることもそれらのリソースを奪う一端となっていること)を指摘しなければならない。これは書籍の読者の多くについても同じである

3. 内容

 ここでは書籍でぱて講師が用いた概念の内容が批判を先んじて封じる性質を持つことと、ぱて講師が「論じるべき内容を論じなかった」ことが批判すべき点を覆い隠す機能を持っていることを指摘する。

 まず、ぱて講師はテマティスム(テーマ批評)に則ってボカロ曲評論するとしている。ぱて講師の言うテマティスムとは、以下に抜粋する通りである

「テマティスムは、作家メッセージをその意図の通りに読み取るということではありません。そうではなくて、むしろ作家作品の細部から作家自身も気づいていなかったかもしれないテーマ抽出し、作品価値を読み替えていく。それがテーマ批評という手法です。」(40ページ14行目-41ページ1行目)

さらに、この講義の鍵となる概念の一つとして「アンチ・セクシュアル」をぱて講師提唱している。以下に書籍抜粋を示す。

「本講義の当面のキーワードは『アンチ・セクシュアル』です。性や愛をめぐる通念を自明のものとせずに扱う感性が、ボカロシーンには多く見られ、そして支持されました。なにに比してかというと、いわゆるふつうのJポップに比してです。Jポップのチャートを見れば瞭然でしょう。ラブソングばかりです。」(42ページ8-12行目)

「『アンチ』といっても、それは必ずしも単純な否定のことだけを指しません。性愛を疑ってみたり、気持ち悪いもののように言ってみたり、ときにそれは、米津玄師において見られたように、アンビヴァレントな愛憎を差し向けるというかたちをとることもあるでしょう。」(43ページ2-4行目)

 つまるところ、「テマティスムを用いれば、性や愛をめぐる通念を自明とせずに扱う感性(単なる否定に限らない)をボーカロイド音楽から読み取ることができ、そのような音楽がシーンの人気を博した。一方で「いわゆるふつうのJポップ」からはそのような読み取り方のできない曲が人気を博している。」という主張をぱて講師はしているということになる。この主張に当たって用いた「テマティスム」と「アンチ・セクシュアル」の二つの概念は、この主張に対する批判として想定される「作者はそこまで考えていないと思う」型の主張や「この曲は性や愛めぐる通念を否定しているとまでは言い切れない」型の主張を先んじて封じる機能を持つ。このため、読者がすぐに思いつく形での批判ができず、ぱて講師の主張に対する批判が少ないことに寄与していると考えられる。

 もう一つ批判封じに寄与しているのは、「論じるべきところを論じていない」ということである。「いわゆるふつうのJポップ」についての記述に注目すると、ここでぱて講師が行わなければならないのは、

①「いわゆるふつうのJポップ」を「『アンチ・セクシュアル』な感性を持たないJポップ」以外の形で定義すること

個別楽曲評論を通じて「いわゆるふつうのJポップ」に該当する曲に「アンチ・セクシュアル」な感性が備わっていないことを論じること

③それが「Jポップのチャート」に非常に多く見られることを指摘すること

であるしか書籍の中で「いわゆるふつうのJポップ」についての言及があるのはここのみで、上記3つ全てを行っていない(ぱて講師言葉を借りれば、「瞭然」という「感覚思考俎上に載せ」ていない)。それもそのはず、「テマティスム」と「アンチ・セクシュアルな感性」を用いた読解だけではこのようなことは到底不可能からである。「テマティスム」は確かに「作者の意図」に縛られない自由評論の基礎であるが、それは同時に評論者次第でどうとでも言えてしまうことを意味する。同じ曲が違う評論家によって「アンチ・セクシュアル」であったりそうでなかったりする。もし「そうは言ってもこじつけってものがあるでしょ」と思うのであればそれは「良い評論」の基準として「テマティスム」以外の何かを想定していることになる。さらに言えば、「アンチ・セクシュアル」という概念の幅も広い。同じ言葉賞賛にも皮肉にもなる世界で、「性や愛をめぐる通念を自明のものとせずに扱」っているかどうかを「テマティスム」のみで確定させるのは不可能だ。つまるところ、ぱて講師が「いわゆるふつうのJポップ」を論じないことは「テマティスム」の持つ脆弱性、あるいは、「何でも言えてしまうが故に何も言うことができない」性を(本人の意図とは無関係に)覆い隠し、批判を予防することに寄与していると言える。

4. コミュニティ

現地での講義に付随する活動として、コンピレーションアルバム作成ちょっとした食事会など、ボーカロイド文化が好きな東大生のためのコミュニティ積極的提供する姿勢をぱて講師は見せている。それ自体マイノリティたる若者鼓舞するという目的からすれば妥当であるが、評論の面ではこれが裏目に出ている。余程肝が据わっていない限り人間は、自分を匿ってくれるコミュニティの発起人の言うことに盾突いたその先を恐れる。発起人自身が何とも思っていなくても、同じコミュニティの仲間から邪険に扱われるかもしれない。仲間が何とも思っていなくても、内なる自分が責め立てる...。こうなれば講義批判するのは難しい(批判したとて有耶無耶に言いくるめられるだけだ、という疑念もあろうが)。「肝を据わらせろ」という主張はマッチョイズムなのでしないが、しかコミュニティ形成するとはそういうことなである

最後に】

 「ボーカロイド音楽論」の講義書籍化されたことは、この講義自身にとって、そしてボカロシーンにとっての大きな一歩であると筆者は考える。内容の巧拙政治的立場はともかく、書籍化されたことによってこの講義は「亡くなったボカロPを悼み、内輪でボカロ曲をべた褒めする会」になってしま未来を脱して、元受講者やボカロ関係者を含む全ての人の衆目に晒され、批判され、検討され、洗練され、時に新たな論を生み出していくことができるようになった。後は実際にそうしていくだけである。筆者よりもっと優れた批判をできる人は多くいるはずなので、後は彼らに託してこのダイアリーの締めとする。

追記:何故もっと批判されるべきなのか】

 強い言葉で言えば、

「『ボーカロイド音楽論』などと大層な看板を出しながら、その実著名な学者の業績を形だけ借り"正しい"思想を添えた類推だらけの持論を『教養』と称し、[『教養』]と[『教養』を並べ立てた個別楽曲評論]を弱い脈絡の下で繋げただけの、部分を詳細に語っただけで全体を語った気になっている、評論と呼ぶべきなのかもわからないものが、まともに批判されずに学生の間や世の中に広まることが許せないから」

である(「まともに批判されずに学生の間や世の中に広まる」という心配杞憂であってほしいが)。

 筆者がこの講義書籍の内容が批判されるべきであると考えている理由は3つあり、これらを以下に簡潔に説明することで追記とする(注あり)。

1. タイトル詐欺:「ボーカロイド音楽論」を名乗りながら、その大部分は個別作品の読解に費やされている上、それらを踏まえて「ボーカロイド音楽とはなにか」をまとめて論じている内容が存在しないこと。

2. 「思考俎上」に載せる「感覚」の選び方の恣意性:本論で述べたように、思考必要なぱて講師感覚があるにも拘わらずそれを思考した形跡が存在しない箇所が見られること。

3. 「思考」の粗雑さ:「感覚」を正当化する目的しか思考」が用いられていないこと。「思考」に用いた「教養」の内容もそれぞれの分野を専攻した読者から見れば的外れものになっていること(注1)。「類推」や「テーマ批評」などのいくらでもこじつけることが可能手法を用いているのに、何故その手法を用いるべきなのか、その手法限界はどこにあるのか、といった説明がされていないこと。

注1:少なくとも一つの例として、筆者が専攻していた生物学に関連した部分を挙げる。リチャード・ドーキンス書籍利己的な遺伝子』に言及した後、「しかしこれらのような個体利他行動も、種や遺伝子主語にすると、自らを温存するための利他行動にすぎない。」(54ページ8-9行目)と段落を結び、その後「性はこのように、種の都合のための機能主義的なプログラムであるという言い方もできるわけです。」(54ページ18-19行目)と主張している。結論から言えば、この言い方はできない。生物学を学んだことがある人物なら絶対にこのような主張はしない。進化の結果としてある個体Aが(同種とは限らない)他個体Bに利他行動をする形質を獲得する条件はあくまで「それが後に個体A自身生存繁殖に有利となる可能性が十分高い」あるいは「個体Aと個体Bで利他行動に関連する遺伝子を共有している」であり、そこに「種」の概念は一切関係しないかである。(遺伝子自然選択対象となり得るのに対して)「種」という概念は観察者が生物を分類する際の線引きのツールであって、自然選択対象として観察可能ものではない以上、「性は種の都合のためのプログラムである」ということを(観察によって)事実として得ることもできない。つまり「種」を全体と見立て個体」を部分と見立てるような類推は成立しない。百歩譲って「利他行動に関連する(種を問わず)同じ遺伝子を持つ全ての個体」を全体とみなす形で類推を成立させるとしても、それは「類推を成立させるためだけに拵えた全体」であることを指摘しておく。

2023-10-20

ボーカロイドとかで過激な時事やっている人って、

①その内容は過激だと思っていない

ボーカロイドイメージダウンとは思っていない

③怒られたら止めたらいい

のどれかもしくは複数だと思っているんだけどほかにある?

2023-09-25

anond:20230925181522

ボーカロイドは全ての音をかな(もしくは発音表記)で指定する必要があったので顕著ではなかったけど、読み上げソフト漢字も読めるようにGUIが組まれてて、片手間で再生報酬が欲しい一般人のチェック体制でお出しされるのがほんとちゃんとしてない

2023-09-07

anond:20230906235930

それはネコです

お金使い荒くなくて ← おおむねエサ代は安い

掃除ができて ← 無毛種以外)溶けたように寝そべったり普段れいしづらい家具の上に上がったりやたら狭い隙間に侵入したりとその毛並みを生かしてゴミホコリを絡み取ってくれる、あとG

>嘘つかなくて ← 少なくともネコネコ欲求には忠実である、しでかしたあとスッとぼける程度はニンゲンでもやりますよね?

>優しくて ← おおむね優しい、nツン1デレぐらい

可愛い人と ← いっしょに居られるネコ可愛いネコである

結婚したいな ← ボーカロイド事実婚した強者いるから頑張れ!

2023-08-11

初期ニコ厨から見た個人的ボカロまとめ

多分、僕より詳しい人はいっぱいいると思うけど、「自分にとってのボカロ」はこんな感じ。

ニコ動ボカロ文化

ニコ動以前からボーカロイド存在したが、爆発的人気となったのは、初音ミクの登場とニコ動ボカロP達の活躍によるところが大きい。

今でも、ボカロPの初期キャリアニコ動から始まることが多い。

ニコニコ代表の栗田穣崇(https://twitter.com/sigekun)は重度のボカロ愛好者。

ボカロP

「○○P」とは、○○プロデューサーの略で、「初音ミク」などのボカロアイドル見立てて、作詞作曲した作者に対してあだ名をつけたもの

本人が名乗るよりもニコニコ動画ユーザーが名付けることが多い。アイドルマスターのファン文化が影響している。

https://dic.nicovideo.jp/a/%E3%83%9C%E3%82%AB%E3%83%ADp

MMD

つの間にか3DCG制作ソフト代名詞のようになったが、もとはMikuMikuDance初音ミクやその他のキャラクターを動かすための3DCG

https://dic.nicovideo.jp/a/mmd

https://sites.google.com/view/vpvp/

マジカルミライ

初音ミク開発元のクリプトン主宰の「ユーザー参加型文化祭」

https://dic.nicovideo.jp/a/%E3%83%9E%E3%82%B8%E3%82%AB%E3%83%AB%E3%83%9F%E3%83%A9%E3%82%A4

The VOCALOID Collection(ボカコレ)

ニコニコ親会社ドワンゴ主宰ユーザー参加型イベントランキング企画などがある。

Project DIVA

PSP音ゲー

プロジェクトセカイ(プロセカ)

スマホ向けの音ゲー

時系列

2007年8月 初音ミク発売

2007年9月 ワンカップPの『初音ミクが来ない?来た?』騒動

2007年9月 前日予約P『Ievan Polkka』※ネギイメージ発祥

2007年9月 ikaみくみくにしてあげる♪』

2007年11月 シンP『卑怯戦隊うろたんだー

2007年12月 鏡音リン・レン発売

2007年12月 ryoメルト』の爆発的人気。これ以降、本格志向の曲が増える。

2008年2月 MMDMikuMikuDance)公開

2008年4月 悪ノP悪ノ召使

2009年1月 巡音ルカ発売

2009年2月 アゴアニキPダブルラリアット

2009年2月 samfreeルカルカ★ナイトフィーバー

2009年5月 ゆのみP『magnet』

2009年7月 Project DIVA発売

2009年7月 家の裏でマンボウが死んでるP『家の裏でマンボウが死んでる』

2009年7月 ハチ米津玄師)『結ンデ開イテ羅刹ト骸』

2009年8月 wowaka『裏表ラバーズ

2009年8月 iroha(sasaki)作曲・kuma(alfled)作詞炉心融解

2010年3月 ラマーズP『おちゃめ機能

2010年7月 daniwellP『Nyanyanyanyanyanyanya!』※後にnyancatとして海外で人気(2億回再生)に。

2010年7月 DECO*27モザイクロール feat. GUMI

2011年2月 NHKボカロ特集大海ディレクターによる初音縦読み仕込み)

2011年9月 黒うさP千本桜

2011年9月 じん(自然の敵P)カゲロウデイズ

2011年12月 gogleのCM初音ミク登場

2012年2月 ryoブラック★ロックシューターテレビアニメ

2012年2月 クローズアップ現代初音ミク特集

2012年10月 れるりり『脳漿炸裂ガール

2013年   マジカルミライ開始

2016年12月 ナユタン星人『ダンスロボットダンス

2017年8月 カンザキイオリ『命に嫌われている。』

2017年12月 GYARI(ココアシガレットP)『何でも言うことを聞いてくれるアカネチャン』※正確にはボイロ

2018年12月 NHK紅白初音ミクが映る

2020年4月 Chinozo『グッバイ宣言

2020年7月 稲葉曇『ラグトレイン

2020年9月 プロジェクトセカイ(プロセカ)リリース

2023年3月 ゆこぴ『強風オールバック』

2023-08-09

anond:20230809140615

画像掲示板

1:象徴がなく、2:カテゴリであるところは似ているが、3:全体のイベントもなく、4:用語も作られない。

これは完全に嘘。二次裏場合

象徴管理人さん

全体のイベントふたば学園祭

だし

用語にしたって多数作られてるけど外部に露出することを恐れてまとめられてないだけでしょ。

動画サイト動画チャンネル単位用語はいくらでも作られてるよ。

例えばチートバグ動画用語まとめwikiが作られてるし

https://wikiwiki.jp/htrespect/

用語アイデンティティが無いなら「無関係動画でこの動画ネタをつかったコメントを書かないで」なんて注意書きは存在し得ないでしょ?

Vtuberだっていくつもwikiが作られてるし…

あと動画サイト象徴ボーカロイドって言うけど、それニコニコだけじゃん。

いくらなんでも観測が足りなさすぎる。

2023-06-29

Syamuさん(間違って消して申し訳ありませんでした)

YoutuberにSyamuって人がいる。

彼は「歌ってみた」やゲーム実況など、おおむねほかのYoutuberと似たり寄ったりなことをやっている。異世界もの小説を書いたりもしている。

彼の知名度は低くはない。とはいえ匿名掲示板SNS利用者などは彼に対して否定的評価を下している。正視に堪えない言葉悪罵されることも少なくはない。

曰く「彼は知的機能問題がある」「出来損ない」などなど…

 

とはいえSyamuさんはネット住民が言うほど愚鈍とは思えない。彼の動画を見ることもあるが、少なくとも三十路過ぎの自分よりかは能力が高いことは間違いない。

それどころか知性・感性などの能力は同世代平均から見ても高いレベルにあるのでは?とすら思えるのだ。

例えば彼は、30歳を過ぎてもボーカロイドの曲(「ハッピーシンセサイザ」など)を歌ったりそれで踊ったりしている。いうまでもなくボカロ文化は新しいものである

そういう新しい文化を30過ぎても虚心坦懐に取り入れる彼の柔軟性、あるいは感性のみずみずしさには舌を巻くばかりだ。

ボカロ文化に関していえば、自分高校入学した2007年ぐらいか話題になりだしたという印象がある。

高校のころぐらいに一度ボカロの曲を耳にしたことがあったが、はっきり言って黒板をひっかく音のような不協和音しか聴こえず、結局10秒も聴くことはできなかった。その後もボカロ系には触れていない。

ましてや30歳を過ぎると人は頑迷になるというか、新しい音楽文化には抵抗を示しだすようになる。

そんな中、Syamuさんは30歳を過ぎても新しい文化をどん欲に吸収し、それを咀嚼してインターネットで発信した。みずみずしい感性のなせる業である

 

他にもSyamuさんは小説を書いている。正直文体に関しては粗削りというか、英文を逐語訳したみたいなぎこちなさはある。

とはいえ文体のぎこちなさと中身は必ずしも比例しない。彼が執筆した小説『ゾット帝国』に関しては、ファンタジー分野に関する蓄積をそれなりに理解しないと書けないのではないか?と思う。

かに、『ゾット帝国』などのいわゆる「なろう系」は、一部で揶揄対象として消費されているきらいがある。

ただ、その手の小説を書くにあたっても、「なろう系」の読者が共有する「魔法」や「(ファンタジー風の)異世界」という共通概念をある程度理解しないといけない。

いうまでもなく、魔法異世界現代社会に生きる我々が実際に認識できる代物ではない。それらは創作物を介し、ある程度抽象化された形で(書き手の中で)認識・体系化される。

その認識と体系化というのは知的営為に他ならない。知的営為を続けるための不断努力がなければ『ゾット帝国』のような「なろう系」は執筆できない。

そう考えると、Syamuさんが『ゾット帝国』のようなハイブロウ小説を書けたのは、ひとえに彼の知的レベルの高さをあらわすものではなかろうか。

自分場合魔法異世界理解できる域に達するほどの知的レベルはない。その手の作品最近だと『転生王女天才令嬢の魔法革命』)を見ようとしても、何が何だか理解できないので10ももたない。

それはひとえに、「なろう系」のような高度な知的営為から逃げ続け、昔から即物的情報の断片の収集血道をあげていたからだろう。

情報の断片を貪るだけしかできない自身知的怠慢を呪いつつ、Syamuさんの知的豊饒さに万雷の拍手を送りたい。

 

複雑なルール理解や高度なマネジメント技能必要な『ウマ娘』や『原神』などのゲームができることも、彼の知的レベルの高さを如実に表している。

ウマ娘』においても、まず「どの操作を行えばどのパラメータがあがるか」というルール理解しないことにははじまらない。その際、現実世界事象フィードバックできるような生ぬるさはない。

ゲーム世界で完結する定理などをある程度体得し、それをもとに常に最適解を考え操作しなければならないという、まさに絵にかいたようなスパルタンさである

そういうむき出しの知的スパルタンな代物をこなし、さらにそれを「楽しい」と思えるレベルなのである。これが高度な知的レベル証左と言わずに何と言おうか。

いうまでもなく自分は『ウマ娘』のルールが一切理解できなかった。それは知的スパルタンさに耐えられるほどの知力がなかったからだ。

 

他にもSyamuさんは優秀だと感じることは多々ある。

かにネット住民は、彼をあたか知的競争の敗者のごとく揶揄している。むろん、それはネット特有のある種の露悪的なノリが表出した「ネタ」に過ぎないと評する向きもあるだろう。

ただ、それは彼に対する正当な評価だとは到底思えない。Syamuさんのような卓越した知性と豊かな感性を持つ人こそ、正当に評価されてほしいものだ。

2023-06-18

ネコチャンとの日々

まぁまぁ忙しくて疲れて仮眠を取り、起きてリビングソファに横たわると、待ってましたと言わんばかりに寄ってくる愛猫

くまなく全身を撫でてやる。重点的に顔の周りを撫でると小さくゴロゴロと鳴くので分かりやすい。

充電が切れかけのiPhoneを開くと、マッチングアプリから通知が来ている。中々に美人だ。でも疲れてるからもういいや。

ソファに横たわると愛猫は私の腹を枕にしてスヤスヤし始めた。ローテーブルの上のアイコスに手を伸ばしつつ、写真を撮る。

英会話SNSにI am a cat pillowと写真と共に投稿いいねが沢山つく。

上機嫌になったので、昼間同僚女性と話した「結婚しなくても良いや、猫がいるし」「猫が何してくれるの」「体温を分けてくれる」といった会話を英語投稿

米国女性からコメントが来た、「わかる。私の場合は犬だけど」 犬も良い……飼いたいな……

iPhoneの充電が10%になった、ネコチャンはスヤスヤしたまま。英語で「動けない、私もiPhoneもこのまま死ぬ」と投稿イタリア男性から価値ある死」とコメントが付く。

不意にネコチャンが起きて伸びをする。PCデスクに移り、iPhoneを充電する。大好きな曲(ボーカロイドたちがただ2コードくりかえすだけ)をかけて5本目のアイコスに手を伸ばそうとすると、ネコチャンが膝に乗って来た。

仕方ないから撫でてやる。温かい

私は独身男性で29歳で3年交際した彼女と別れて今日も昼からビールを飲んでいた。

致し方なく始めたマッチングアプリでは、盛った写真と高めの年収に釣られた女性から60以上の「いいね」が来る。

結婚を前提とした~」「将来を見据えたお付き合いを~」といった文言食傷気味だ。恋愛を辞めるにも始めるにも、必ず「結婚」の文字がチラついた。

結婚はしたくないけど、全く女に相手にされないのも嫌だ。ただ居たいから一緒に居る、それだけで良いじゃないか

膝上のネコチャンを撫でる。人間は面倒くさいね。返事は無かった。

2023-06-15

面白かった2Dアクションフリゲリスト4

https://anond.hatelabo.jp/20230615211440

『Hyper Princess Pitch』(Remar Games)

ttp://www.remar.se/daniel/pitch.php

難易度:★★

全方位無双シューティングアクションプリンセス?がメカサンタ?の拠点に乗り込んで破壊の限りを尽くす。

作者の過去作『Garden Gnome Carnage』のスピンオフ、ということらしいが、どちらもストーリー要素は薄めな上に、Garden~は「動く家と屋上から吊り下げられたオッサン(?)を操作して群がる無数のサンタを蹴散らし、煙突にたどり着くことを阻止する」というバカゲーなので、事前に前作をプレイしている必要別にない、と思う(一本のゲームとしてはこちらもおもしろい)

攻撃は8方向に可能で、ボタンを押しっぱなしで自動連射かつ発射方向固定、という合理的方式。隠し要素に近い特殊操作を除けば、あとは武器切り替えボタンがあるぐらいだが、無理に使わなくとも残弾無制限の通常武器であるレンガバズーカのみでほぼ戦い切ることができる。というより、そもそも特殊武器有効な場面がそんなに多くない。

そのためゲーム中は、押し寄せる大量の敵にひたすら弾を撃ち込む作業が大半を占めることになる。無限連射飛び道具という時点で既に気持ちがいい上に、敵のほとんどはメカのため、画面内にほぼ常時ドッカンドッカン爆発が発生して変な笑いがこみあげてくる。

探索や永続強化のような要素もなく、全4ステージ+αでサクっと終わる純粋アクションであり、難易度ノーマルでやる分には易しめなため、心おきなく破壊快感を味わうことができる。一画面ぶんの小部屋の連続構成されある程度自由ルートを選べるステージ、「bonus!」「awesome!」といったノリノリのボイスなどの要素から見ても、実際にプレイしたことはないが『Smash TV』の影響があるのだろうか。

『Princess Remedy In a World of Hurt』(Remar Games)

ttp://www.remar.se/daniel/remedy.php

難易度:★★

シンプルRPGアクション土星の姫?のレメディが地上に降り立ち、人間その他の病気癒していく。文字通り「病気と戦う」ことで。

グラフィックは8ビット風?の素朴なドット絵タイトル画面で表示されるレメディ姫のイラストちょっとかわいい(オープニングのイベント絵だとなぜか微妙……)

RPG風のワールドマップから町・洞窟などのフィールドに入り、病人を見つけて話しかけると治療(実質戦闘)シーンに突入治療完了勝利)でHPアップ、一定以上のHPエリア間の障壁が解除可能になり次のエリアへ、というのが基本の流れ。最初健康人間もいるが、ゲームが進むと出会キャラがほぼ全員病人になる。やることが明確で分かりやすくていい。

戦闘は固定画面の全方位(8方向攻撃アクションで、敵を全滅させるとクリア。通常攻撃は、常時自動連射のショットを進行方向に勝手に撃ってくれるので、非常に楽ちん。あとの操作は、残弾制限有りの薬瓶(グレネード的な爆発攻撃)を投げることができるぐらいの、極めてシンプルアクションになっている。

Hyper Princess Pitchにあった向き固定が無いことだけは残念だが、元々の難易度ユルユルで一戦が数秒単位で終わるコンパクトさのためどうにでもなる。仮に敗北しても特にペナルティは無く何度でもやり直せる優しい設計

町などにある宝箱からは、攻撃力や薬瓶弾数などの能力アップが手に入る。すり抜けられる壁の向こうなど、ちょっとした隠し場所に配置されてることもあり、探索の楽しみもある。

戦闘と強化と探索をごく短いサイクルで繰り返す、いい意味でのスナック感のせいで止め時を見失う。クリアまでは30分かからない程度。ここで取り上げたRemar Games作品の中では、恐らく最もコストが低い一本だと思われるが、個人的な好みでいえばこれが一番好きかもれない。

ttp://www.remar.se/daniel/remedy.php

made in four days of livestreamed development.

(4日間のライブストリーミング開発で作成されました)

ゲームの規模的には妥当なところなのかもしれないが、実際に感じた面白からすると、これを4日ってマジか……と衝撃を受けてしまう。

Legend of Princess』(Joakim Sandberg (konjak))

ttp://www.konjak.org/

難易度:★★★

海外ゼルダパロディ、の横スクロールアクションリンクの冒険ではなく。ストーリーは全く分からない(特に存在しない?)が、目つきの悪い紫髪リンク風が主人公で、クリア時にゼルダっぽい姫も一応出てくる。

グラフィック雰囲気スーファミ風? 絵柄が元ネタに近いかというとそうでもないが、クオリティはアホほど高い。

ブーメランや弓矢といったお馴染みのサブウェポンと、羽根(2段ジャンプ)やフックショットといった移動系アイテムが、それぞれ3つ用意されており、一つずつ選んで装備しスタートする。

操作感覚は良い意味元ネタと違っていて、横スクロールアクション最適化されている。通常攻撃の剣は広めの攻撃範囲で連打もきいてビュンビュン振り回せて、ジャンプ中に攻撃すると落下速度が低下するため空中の敵にも当てやすい。下突きや溜めによる回転斬りといった、元ネタ由来の特殊技もちゃんとある攻撃が当たると大げさなほどのヒットエフェクトが出て、倒された敵は思いっきり吹っ飛んでいくので非常に爽快。

そして、全体的なゲームスピードが非常にハイテンポ。神トラ基準で常時ダッシュがかかってるような移動速度で、どこかで見たような敵をバシバシ蹴散らしながらダンジョンを進んでいくことになる。

長めのステージが一つだけという割り切ったゲーム構成だが、短いプレイ時間の中に、元ネタの影響がありつつオリジナルの凝ったギミックボス戦が複数盛り込まれているため、逆に豪華な印象を受ける。特にダークリンクもどき)戦は、倒し方に気づくまで少し時間がかかったが、そのぶん達成感があった。

『SATAN LOVES CAKE.』(baku

ttps://baku.itch.io/satan-loves-cake

難易度:★★★

海外短編メトロイドヴァニア悪魔ケーキを求めて地獄冒険する。

メトロイドヴァニアとして手堅くまとまった内容。満腹度?を消費してトイレパワーアップしたり(下ネタ?)、地獄舞台とはいえ雰囲気コミカルでかわいらしい。

プレイ時間が短く、マップもそれほど広くないので致命的ではないが、ポータル機能がないのは少し不便。

『Momodora II』(rdein)

ttps://rdein.itch.io/momodora-ii

難易度:★★★★

海外製。洞窟物語風グラフィック短編メトロイドヴァニア女性主人公

一応はクリアできたが、妙にムズく感じる。

ジャンクエデン』(耕)

ttps://www.freem.ne.jp/win/game/6339

難易度★★★★

WOLF RPGエディター

スクロール2Dアーマードコア。多数のパーツで自機を組み上げ、様々なミッションを受ける。

自機も含め戦闘時のキャラはシルエットで描かれ、サイズも小さめだが、挙動効果音ちゃんとロボに見える。

難易度は高め。クリア後のミッションは一つもクリアできない。

崩壊村』(PEPOSOFT

ttp://www.peposoft.com/old/index_game.html

難易度:★★★

魔界村オマージュ。性能が全く異なる多数の武器を使えるのが楽しい

『ミクものがたり ~ユメとたいせつなもの~』(PEPOSOFT

ttp://www.peposoft.com/old/index_game.html

難易度:★★★

スクロールボーカロイド操作して、絵本風の多彩で美麗かつシュール世界冒険していく。

ステージ構成アスレチック系がメインだが、ジャンプ力が高くふわりと落下するため、転落死はしにくい。そういう意味でも優しいゲーム

アクションモグラ』(クロボン

ttps://www.vector.co.jp/soft/winnt/game/se506187.html

難易度:★★★★

モグラ主人公の横スクロール。探索要素もあり。

ファラオリバース』(クロボン

ttps://www.gamemaga.jp/pharaoh/download.html

難易度:★★★★

メトロイドヴァニア呪いウサギの姿になってしまったトレジャーハンター主人公

『HOLOCURE』(Kay Yu)

ttps://kay-yu.itch.io/holocure

難易度:★★★

VTuber事務所ホロライブ二次創作アクションランダム選択肢で強化を重ねながら無数の敵をひたすら倒して規定時間を生き残る、いわゆるヴァンサバ系。

(公開ページでは同時にMagic Survivalの名前も挙げられており、Vampire Survivors自体がそのゲームの影響で作られたらしい。知らなかった)

ヴァンサバでは基本的に汎用武器だった通常攻撃が各キャラVTuber独自のものになってたり、固有スキル必殺技的なものがあったりと、多数用意されているキャラの性能がしっかり差別化されている。そのため、色んなキャラを使ってみる楽しみが大きい。元ネタ知識がほぼゼロ自分でも、普通にキャラゲーとして魅力的。

攻撃自動で行われるが、通常攻撃は進行方向に発射され、キーを押しっぱなしにすることで攻撃方向の固定もできる。地味な要素だが、これにより逃げ回るだけでなく積極的に攻める感覚が強まりアクション性が大きく増している。

使用可能キャラガチャで追加されるが、もちろんリアルマネー課金ではなくゲーム内で稼げるコイン使用。その上、数人ごとユニット?でガチャが分けられていたり、ダブッた場合には当該キャラ能力底上げ+集めることでキャラと引き換え可能アイテムが手に入ったりと、全体的に良心的なので、ガチャアレルギーの人も安心

FLARE NUINUI QUEST』(sulpx)

ttps://sulpx.itch.io/nuinui-quest

難易度:★★★

ホロライブ三期生の不知火フレア主人公にしたロックマン風横スクロールアクション

ロックマン風(作者自身表現)とは言うものの、決まった順にステージクリアしていくゲーム構成クリア済みステージはいつでも戻れる)だったり、ボス(他のホロメン?)撃破で手に入る武器の追加が溜め撃ちの変化という形だったりと、無条件に踏襲しているわけではない。

探索系ではないがシナリオ分岐要素もあり、特定の条件を満たすと真のエンディングへのルートに入れる。自力で見つけるのはちょっと難しいので、素直にネタバレ見た方がいいのではと思う、個人的には。

ロックマン系としては意地悪な部分が少なく、難易度はほどほどでちょうどいい感じ。ただ、真エンドルートはかなり歯ごたえがある。

これといいHOLOCUREといい、ファンでもないのにおこぼれでこんな良い作品プレイさせてもらえるんだから、ホロライブ人気さまさまである

『ASTLIBRA ~生きた証~』『ASTLIBRA ミニ外伝 ~幻霧の洞窟~』(KEIZO)

ttps://freegame-mugen.jp/action/game_9339.html

ttps://freegame-mugen.jp/action/game_4223.html

難易度:★★★

時間を越える力を持つ天秤をめぐる、大作ファンタジー横スクロールアクションRPGとその外伝。本編はsteamリメイク版も出ている。

ttps://store.steampowered.com/app/1718570/ASTLIBRA_Revision/?l=japanese

レスポンスのいい基本アクション、派手な大技、レベルアップとポイント消費による強化、自由スキルビルドアイテムドロップハクスラ)、パズル・謎解き要素もあるダンジョン探索、大型ボスとの戦闘スケールが大きく続きが気になるストーリー……

と、本編は「アクションRPGほしいもの」が大体ぜんぶ入った、隙のない傑作。アクション抜きでも、単にRPGの良作を求めている層にも十分おすすめすることができる内容。

外伝は、本編の基本システムを流用しながら、別主人公による自動生成ダンジョンを探索するローグライクとなっている。「ミニ」とされているが、外伝だけでもけっこうなボリュームがある。

本編は大作だけにシナリオ演出気合いが入っていて「重い」ため、手っ取り早くアクションとしての面白味をお試しする意味では、外伝から入るのもいい。そもそも完成版が先に出たのは外伝の方だし。

洞窟物語』(開発室Pixel

ttps://www.vector.co.jp/soft/win95/game/se352180.html

難易度:★★★

メトロイドヴァニア

どうも、Windows10以降?では処理落ち?が発生して動きがスローになるらしい。既にリメイクも出てる現在では、更新されることはないだろう。残念。

面白かった2Dアクションフリゲリスト2

https://anond.hatelabo.jp/20230615211440

ナイトメアスフィア』(暁音)

ttp://mickmanx.blog71.fc2.com/

難易度:★★

ダークファンタジー正統派メトロイドヴァニアちょいエログロリョナ)。死亡した最強の女戦士が禁断の術で復活させられ、再び魔物と戦うことになる。

明確にストーリーがあるのは最初最後ぐらいで、マップ全体が実質的に一つの大きなダンジョンとなっている構成のため、ひたすら戦闘と探索に没頭できる。ボリュームたっぷりかつ、戦闘難易度サクサクなので、マップ埋め作業が止まらない。

基本操作レスポンスが非常によく、ボタン連打で出る通常攻撃コンボで戦ってるだけで十分楽しいさらに、追加されるコマンド技も多段ヒットするものが多いため、敵をボコボコにする快感さらに加速する。昇り斬りからの斬り下ろしのお手軽連携最高。

レベルアップ(で得たポイントの割り振り)と、発見したアイテムによる能力追加の両方の強化がある、自分が一番好きなタイプメトロイドヴァニア

アイテムによる強化は、空中ジャンプなどの移動系、武器種追加、技習得・強化(アイテム消費制で任意選択可能)、各属性オーブ魔法)、魔法の種類追加(拡散ショットなど)……と多彩。特に移動系は、空中ジャンプ回数+1のような強化が複数あるため、最終的な機動力がとんでもないことになる。

探索面でも、各セーブポイントにはどこからでも自由に飛べる上に、現在地を同様の転移可能ポイントとして設定できたり、部屋移動時にそのエリアで未取得のアイテム数が表示されたりと、快適にする仕組みが完備されている。

エログロリョナ要素について。あくま残酷世界表現にとどまっており、グラフィック的に見てもそんなに「実用性」はない。と思うのだが、行為としてはたしかに異種姦孕ませや腹パン吐血・吐ゲロなどが描かれているので、そういうのを求めている層も忌避している層も、自分の目でアウト/セーフを判断してほしい。エロアクションではテンポを悪くしがちな拘束攻撃も、緊急回避技で即抜けることができるのは助かる。

ストーリー性が強化され操作キャラ複数になった続編(時系列的には過去)が予定されており、公開されている体験版を見ても大いに期待できる出来だったようだが、残念ながら制作現在休止しているようだ。惜しすぎる。


『ミックマンX2』(暁音)

ttp://mickmanx.blog71.fc2.com/

難易度:★★★★★

ボーカロイド(ミク・リン)を主人公にしたロックマンXパロディ

Xの方のロックマンほとんどやったことがないが、それぞれ近接と飛び道具担当で、ミク=ZEROリン=Xという感じ。操作キャラステージ内でいつでも変更できる(ライフは共有)

なぜかプロローグスーパーメトロイドネタだったり(自爆カウント有り)、暫定ラスボスマリオだったり、ロックマン系の敵ボスの中になぜかモリガンヴァンパイア)が混じっていたりと、悪ノリ全開のゆるいバカゲー的内容。

と思いきや本編は、難易度インフレしがちなロックマンオマージュフリゲの中でも、はっきり言って最悪レベルの激ムズさ。特にクイックママンステージは、道中もボスも二度とやりたくない(しかお約束ボスラッシュがあるので最低二度は戦う)

一応、ステージ内やボス撃破で入手できるアイテムを消費して行う能力追加があり、各ボスの弱点になるリンショット計画的に取得していけばだいぶラクにはなるが、弱点を突いてもクイックマンは、クイックマンだけは、キツい……。あの高速体当たりをかわす方法はあるのだろうか。

上の感想デフォルト難易度のものだが、難易度設定はいつでも7段階から選択可能。ただ、最低の「ゆとり」は画面右上に大きく「私はゆとりです」と表示されて煽られることになるので選びづらい。

しかったというよりも、とにかく辛かったという印象の方がはるかに大きいが、ナイトメアスフィア同様に操作性そのものは非常に快適。壁蹴りや空中ダッシュを駆使したパロディ元風のスピーディなアクションを実現している。グラフィックに関しても、プリレンダ?の敵や顔グラはともかく、ドット絵で描かれた自キャラとしてのミク・リン普通にかわいくてよく動く。

この超難易度が気にならないぐらいの腕さえあれば、手放しで絶賛できる内容だろう。

余談だが、ミックマンX2とナイトメアフィアにはどちらも、迷宮組曲露骨パロディがある。なんでもアリかつ一応ボーカロイド主人公音楽繋りのミックマンはともかく、基本的シリアスオリジナル世界観を貫いているナイトメアスフィアにまで出すとは、作者はそんなに迷宮組曲が好きなのだろうか。たしかに探索系アクションの源流の一つと言えなくもないが。

疾風戦記フォースギア2』(Master.typeX)

ttps://www.freem.ne.jp/win/game/21774

難易度:★★★

Clickteam Fusion製

ロックマン風横スクロール美少女アクション2作目。

良くも悪くも普通の高難易度ロックマンファミコン時代)風だった前作から、大幅に爽快感がアップ。グラフィック面の強化と合わせて、全体的に非常に洗練されたゲームになった。

デフォルト使用可能な二段ジャンプ、専用ボタンが割り振られて切り替え無しで通常攻撃と併用できるサブウェポン、射程が長めで使い勝手がいい(敵に接近し過ぎない)ブレード、下+ジャンプスライディングではなくボタンによるダッシュ……など、気持ちよく動かせる変更が随所に見られる。体力減少時にのみ使える大技も追加され、派手さもばっちり。

さらに、一応は前作にもあったショップ要素が大充実。基礎能力の強化や、特殊能力を追加する装備アイテム販売など、カスタマイズの幅が大きく広がった。これにより、安定してクリアできるステージを周回して金を稼いで能力を強化し、詰まったステージに再挑戦する、といったアクションRPG寄りのプレイ感覚に近づいている。

他にも、残機制廃止無限コンティニューになってたり、復帰ポイントがはっきり可視化されていたりと、ロックマン系にありがちなストレスをなるべく排除しようとしていることがうかがえる。E缶に相当する使用回復アイテムが、取得したステージ内で使い切る形式になってるのも、かえって後腐れがなくていい。

ただ、そうは言っても、落下即死はある(装備で軽減可能)し、ボスはある程度攻撃パターンを把握しないと弱点を突いても苦戦必至だし、やはり並以上の歯ごたえはある。ラスボスは、回復アイテム使用で倒せる気がしない。

それぞれ操作感が大きく異なる使用キャラが6人もいて(初期2人、他は条件で追加)、アチーブメント要素もあるため、気に入れば長くやり込めるのもいい。

ティルキッス ~Princess Shade~』(MIR

ttps://www.freem.ne.jp/win/game/16574

難易度:★★★★

見下ろし型アクションRPG。騎士を目指す少女が戦うファンタジー。もともと有料だったものフリー化したらしく、全体的に完成度が高い。

通常戦闘では剣による攻撃がメインだが、攻撃ボタンを押しっぱなしにすることで、魔力を消費して装備武器ごとに特性の異なるショットを撃つことができる。さらボス戦では、ショットの魔力消費がなくなり撃ち放題のため、実質的シューティング化するというおもしろ構成になっている。

公式説明では、「ボスキャラとの戦闘弾幕シューティング風の戦闘に一変します」とのことで、ボス戦の弾幕は実際ガチなのだが、ある程度進むと通常戦でザコも容赦なく弾をバラまいてくるようになり、これも十分しんどい

経験値を使った能力強化の要素はあるものの、イベント進行でほぼ最大値が決まっており、無制限な強化はできない。また、回復や買い物の機会がないまま長めの連戦を強いられることが多かったりと、アクションRPGの中でも、プレイヤースキルを強く求められる側のゲームといえる。難易度設定などの救済策は一応あるが。

ストーリーは、「のじゃ」語尾がかわいい長命種ではなく単に老父の口調が移っただけ)純情で熱血な女剣士主人公と、主君であるわがままな姫のソフト百合

的な部分もないではないが、男キャラも交えた陰謀と巨大感情によるドロドロした展開の印象の方が強い。戦う相手人間が多く、要所要所で「〇〇ーッ!」と感情を爆発させてくれる主人公が熱い。

『ザコリオン』(IN)

ttps://www.freem.ne.jp/win/game/12878

難易度:★★

アクションエディター4製

スーパーシンプルスーパーインフレ見下ろし型アクションRPG。

1マップで描かれたモノクロダンジョンをひたすら進んでいく。無限に敵の湧く小部屋で戦ってレベルを上げ、ある程度強くなったら通路を進んで次の部屋でまたレベル上げ、の繰り返し。

操作は移動と攻撃(剣を振る)のみ、ステータスレベル経験値HP攻撃力ぐらい。自機は棒人間で敵のグラフィックも似たようなものだし、BGMすらない地味さ。もちろんストーリー要素など皆無。

レベル上げは好きだし、レトロ風ならこのぐらい単純でも悪くはないかな……

妥協しつつレベルを上げていくと、ある段階でびっくりさせられることになる。公開ページのスクショにも映っている要素なので別にネタバレというほどでもないと思うが、一応伏せておく。

シンプルなのは初見の印象通りだが、シンプルな中での大きな変化が楽しめるゲームだった。

これも敢えてのレトロ演出なのか制作ツールの都合なのかは分からないが、セーブ機能がなくパスワード方式になっている。そもそも30分もかからずにクリアできるボリュームなのでほとんど問題はないが、できればセーブはあった方がより気軽にプレイできたと思う。

『thePrincess ひきこもり姫の奮闘記』(IN)

ttps://www.freem.ne.jp/win/game/22405

難易度:★★★

アクションエディター4製

スクロール超強化アクションひきこもりで超恵体の姫が限定販売ミルクを買いに行く。

移動やジャンプといった行動全般で体力を消費するシステムだが、主人公の姫は極度の運動不足のため、初期状態では超鈍足の上にスタート地点からスクロールすることすらなく力尽きてしまう。そこで、「こんなこともあろうと買っておいた、どんな運動不足コインでなんとかしてしまマシン」で主人公を徹底的に強化していくことになる。

辛うじて手に入る数枚のコインで移動速度や体力を増やし、何度も力尽きながら行動範囲を広げていき、より多くのコインを手に入れて更に強化を重ねる、というのが基本の流れ。

強化項目は体力・速度以外にも、ジャンプ力、防御力、ショットボムなどの攻撃、といろいろ用意されていて、自由な順番で強化していける。最終的には、異常な俊足だわ、敵は触れただけで倒せるわ、ほとんど自由に空を飛べるわというチート姫ができ上がる。

難易度がどうというより、苦労して乗り越えていたステージを雑に数秒で突破できるようになって姫TUEEEを味わうのがメインのゲームだが、最後ボス戦はアクションとしてもそれなりの歯ごたえがある。

タイトル画面で圧倒的な恵体を見せつけ、ゲーム中も終始何かが揺れている主人公と、それを健気に支える従者のケモ少年という、キャラクター・関係性(おねショタ)要素もいい感じ。

現在は、上級者向けの「拡張版」である『~EXTEND』も公開されており、作者によると、

ttps://www.freem.ne.jp/win/game/24016

初めての方や、アクションゲームに不慣れの方は、先に通常版から

 プレイする事をお勧めします。

とのことだが、実際にプレイしてみたところ、通常版とかぶっている部分にそこまで大きな違いは感じられなかった(背景などは違う)。そのため、追加要素までプレイする気があるならいきなり『~EXTENDから始めても別に問題ないと思う。作者の意向尊重すべきかもしれないが。

現象使い首都高無敵伝説 Firststage 氷眼の魔女』(こなわさび

ttps://www.freem.ne.jp/win/game/21429

難易度:★★★

Shooting Game Builder製。

首都高には魔力がある」

首都高を走る走り屋たちは体内に魔力を蓄積する

走り屋たちが異能に目覚める

という恐るべき三段論法支配する世界で、走り屋たちが抗争を繰り広げる格闘?アクションキャラ設定やセリフ回しの中二病度合を含めて、いわばレースしないレーシングラグーン

ゲーム進行は、4人のキャラから一人を選び、他のキャラ+αと戦っていく格ゲー方式。固定画面ステージで大量に湧くシュトモン(雑魚敵)を倒しつつ一定時間が経過すると、ボス(敵走り屋)が現れるという流れ。無双タイマンが両方味わえる。

操作としては、必殺技コマンドが専用ボタンと方向キーの組み合わせだったり、超必殺技ボタン一つで出るボム的な扱いだったり、ジャンプが無かったりなど簡略化されており、手軽に格ゲーアクションが楽しめる。

背景やオープニング・エンディングといった演出面以外では、走り屋という設定にゲーム上の意味はほぼ存在しないが、とにかくオレはこれが作りたいんだ、これがカッコいいと思っているんだ、という強い思いはたしかに伝わってくる。ドット絵で描かれた、雪の降る首都高の美しさは、それだけで十分に価値があった(非都民なので首都高描写としての正確性は知らない)

とても本来フリーゲームらしい一品といえる。続編もあるが、独自世界を作ろうとしていた一作目からネット流行りのネタパロディを取り入れた内容になってしまったのは少し残念。

マシンナリシティAD』(Happy Head

ttps://www.freem.ne.jp/win/game/28506

難易度:★★★

Clickteam Fusion 2.5製

ハイスピードスクロールアクションポストアポカリプスっぽい殺伐とした世界主人公たちが戦う。複数いる操作キャラは全て女性

ショットと近接の二種類の通常攻撃があり、それぞれ対応する色の攻撃を打ち消すことができる。こういうのは往々にしてシステムを無理やり活かそうとしてクソ難易度が生まれる元だが、このゲームでは、ザコ敵は身体の色で攻撃の種類も判断可能で、ボスはその都度事前に攻撃の種類を予告してくれるため、理不尽さを感じる場面はほぼない。

たぶん作者としては、上の打消しシステムが最大の売りだと思うのだが、個人的にはショットに関しての仕様特に印象に残った。

通常攻撃はいずれもボタン押しっぱなしで自動連射だが、攻撃しながら移動できるのはショットのみ。そして、ショット発射中は向きが固定されるため、敵との距離を調節しながら休まず攻撃し続けることが可能となっている。また、ジャンプ時に通常攻撃をすると落下速度が遅い半ホバリング状態になり、ショットなら滑空に近い感覚で横移動ができる。

バリバリ弾を撃ちながら立ち止まることなガンガン前に出ることができるこの操作性が、もともとの移動速度の速さとあわせて圧倒的なスピード感を生んでいる。

前作がありそちらも遊んでみたが、自動連射と移動しながら攻撃可能なこと以外は、ショットのこの仕様は今作から採用されたもののようだった。一見地味だが、コロンブスの卵的にプレイ感覚が劇的に変わった工夫だろう。

ステージの多くが、駆け抜けるように突破できる短い道中+ボス戦という構成になっていて、ボスの耐久力もそんなに高くないため、そこもテンポの良さに繋がっている。

全15ステージの全てにボスが配置されており、何体かは再戦があるもののそれでもけっこうなボリューム中ボスも含めれば複数ボスがいるステージもある)。終盤のボスはややグロ系に寄っているが、そこも含めてビジュアル面も力が入っている。

難点は、ストーリーが非常に複雑で難解であること。ボイス付きで展開し演出もかなり気合いが入っていて、とにかく壮大な話が展開していることは分かるので、雰囲気だけ味わう分には問題ないのだが。

面白かった2Dアクションフリゲリスト1

2D アクション フリーゲーム おすすめ」などで検索しても、オールタイムの良作を網羅的にまとめたようなページはあんまりなかったので、自分用のメモがてらここに残しておく。

なぜアクションなのか

自分の手で敵をボコボコにする快感が味わえるから

なぜ2Dなのか

PCが型落ちのノートで、3Dはほぼまともに動かないから。

増田の好み

現在合法的無料ダウンロードプレイできるWindows用のゲーム」という基準で、一定以上おもしろかったものは手当たり次第に並べていく。ほぼクローンみたいなもの以外の二次創作パロディオマージュその他は一律で合法扱いとする(この縛りがなければガンヴァルケンなんかも入れたい)

順番は適当だが、今さら内容紹介するまでもない超有名作品などは後ろにまとめておく。

似た系統の良さそうなフリゲが他にもあれば、トラバブクマで教えてもらいたい。特に海外フリゲ日本語検索だけでは探しにくいので、詳しい人が積極的情報提供してくれると助かる。




無駄に長くなったので、とりあえずリストだけ)

・『ナイトメアスフィア』(暁音)
 ttp://mickmanx.blog71.fc2.com/
 難易度:★★
 ダークファンタジー正統派リョナメトロイドヴァニア

・『ミックマンX2』(暁音)
 ttp://mickmanx.blog71.fc2.com/
 難易度:★★★★★
 ボーカロイド主人公ロックマンXパロディ

・『疾風戦記フォースギア2』(Master.typeX)
 ttps://www.freem.ne.jp/win/game/21774
 難易度:★★★
 Clickteam Fusion製
 美少女ロックマン風。

・『ティルキッス ~Princess Shade~』(MIR
 ttps://www.freem.ne.jp/win/game/16574
 難易度:★★★★
 見下ろし型弾幕アクションRPG

・『ザコリオン』(IN)
 ttps://www.freem.ne.jp/win/game/12878
 難易度:★★
 アクションエディター4製
 スーパーシンプルスーパーインフレアクションRPG

・『thePrincess ひきこもり姫の奮闘記』(IN)
 ttps://www.freem.ne.jp/win/game/22405
 難易度:★★★
 アクションエディター4製
 横スクロール超強化アクション

・『現象使い首都高無敵伝説 Firststage 氷眼の魔女』(こなわさび
 ttps://www.freem.ne.jp/win/game/21429
 難易度:★★★
 Shooting Game Builder製。
 走り屋格闘アクション

・『マシンナリシティAD』(Happy Head
 ttps://www.freem.ne.jp/win/game/28506
 難易度:★★★
 Clickteam Fusion 2.5製
 ハイスピードスクロールアクション

・『MONOCHROBOT』(ラッキー
 ttps://www.freem.ne.jp/win/game/7877
 難易度:★★★
 モノクロ短編メトロイドヴァニア

・『嘆きの楽園』(ナール)
 ttps://www.freem.ne.jp/win/game/9605
 難易度:★★★
 アクションエディター4製。
 横スクロール探索ホラーアクション

・『群青禍刻ノ魔人ブルーアワーインカネーション)』(afefE_TAKUmi)
 ttps://www.freem.ne.jp/win/game/23085
 難易度:★★★★
 GameMakerStudio2製
 持ち上げ&投げつけ横スクロール

・『メイド イン ヘル!』(404)
 ttps://www.freem.ne.jp/win/game/3232
 難易度:★★★★
 東方二次創作スクロール

・『Floral Eurobeat』(リラアイシクル)
 ttps://www.freem.ne.jp/win/game/24712
 難易度:★★★★
 アクションエディター4製
 全方位射撃スクロール

・『Vivid Twinkler -氷と炎の檻-』(ヌバビゾン)
 ttps://www.freem.ne.jp/win/game/16653
 難易度:★★★★★
 アクションエディター4製
 横スクロール

・『VampunishX』(バラルバレル)
 ttps://www.freem.ne.jp/win/game/9092
 難易度:★★★★★
 アクションエディター+製
 ドラキュラアクション

・『VampireBlaze3』(とみする)
 ttps://www.freem.ne.jp/win/game/8487
 難易度:★★★★★
 ZGE製。
 ドラキュラ2+月風魔伝アクションRPG

・『God Of Killer X』(りぅ)
 ttps://www.freem.ne.jp/win/game/10517
 難易度:★★
 横スクロール

・『Iji』(Remar Games)
 ttp://www.remar.se/daniel/iji.php
 難易度:★★★
 海外製サイドビュー探索アクション

・『Hero Core』(Remar Games)
 ttp://www.remar.se/daniel/herocore.php
 難易度:★★★
 シンプルモノクロメトロイドヴァニア

・『Hyper Princess Pitch』(Remar Games)
 ttp://www.remar.se/daniel/pitch.php
 難易度:★★
 全方位無双シューティングアクション

・『Princess Remedy In a World of Hurt』(Remar Games)
 ttp://www.remar.se/daniel/remedy.php
 難易度:★★
 癒し系シンプルRPGアクション

・『Legend of Princess』(Joakim Sandberg (konjak))
 ttp://www.konjak.org/
 難易度:★★★
 海外製横スクロールゼルダパロディ

・『SATAN LOVES CAKE.』(baku
 ttps://baku.itch.io/satan-loves-cake
 難易度:★★★
 海外短編メトロイドヴァニア

・『Momodora II』(rdein)
 ttps://rdein.itch.io/momodora-ii
 難易度:★★★★
 海外短編メトロイドヴァニア

・『ジャンクエデン』(耕)
 ttps://www.freem.ne.jp/win/game/6339
 難易度★★★★
 WOLF RPGエディター
 横スクロール2Dアーマードコア

・『崩壊村』(PEPOSOFT
 ttp://www.peposoft.com/old/index_game.html
 難易度:★★★
 魔界村オマージュ

・『ミクものがたり ~ユメとたいせつなもの~』(PEPOSOFT
 ttp://www.peposoft.com/old/index_game.html
 難易度:★★★
 ボカロスクロール

・『アクションモグラ』(クロボン
 ttps://www.vector.co.jp/soft/winnt/game/se506187.html
 難易度:★★★★
 モグラ主人公スクロール

・『ファラオリバース』(クロボン
 ttps://www.gamemaga.jp/pharaoh/download.html
 難易度:★★★★
 ウサギ考古学メトロイドヴァニア

・『HOLOCURE』(Kay Yu)
 ttps://kay-yu.itch.io/holocure
 難易度:★★★
 ホロライブ二次創作ヴァンサバ系。

・『FLARE NUINUI QUEST』(sulpx)
 ttps://sulpx.itch.io/nuinui-quest
 難易度:★★★
 ホロライブ二次創作ロックマン風。

・『ASTLIBRA ~生きた証~』『ASTLIBRA ミニ外伝 ~幻霧の洞窟~』(KEIZO)
 ttps://freegame-mugen.jp/action/game_9339.html
 ttps://freegame-mugen.jp/action/game_4223.html
 難易度:★★★
 大作ファンタジースクロールアクションRPG外伝

・『洞窟物語』(開発室Pixel
 ttps://www.vector.co.jp/soft/win95/game/se352180.html
 難易度:★★★
 メトロイドヴァニア

2023-06-14

ギリ許される特殊性

好きな人の髪の毛と同じ髪の色にする

好きな人が履いてそうなパンツを購入する

好きな人自分の間に生まれてくる子供の顔をアプリ作成する

好きな人になりきって生活をする

好きな人の家に居るつもりになって、自宅で独り言を言う

好きな人の声をこっそり録音し、それをAIに食わせ、ボーカロイド化し、自作曲でニコニコ投稿し、バズって、最終的に好きな人本人にバレて、「私の声を使ってくれてありがとう」と言われるのを想像して深夜2時にニヤニヤしてる

K-POP身体性,J-POPと非身体

最近LE SSERAFIMにハマってよく聴いている.K-POP苦手な人もUNFORGIVENを聴いてみてほしい.格好いい.

https://www.youtube.com/watch?v=wIBZ7UcQmDU

LE SSERAFIMはヒップホップファンクを取り入れて,ダンスが上手で,という風によく説明される.

BTSなどのK-POPスターと並べて考えてみると,K-POPダンスリズムといった身体性を共通語として世界を席巻しているのだろう.

そもそもK-POPは過剰に身体性を中心に据える傾向がある.一時期のセクシー路線K-POPアイドルを見ればわかる通り,

とにかく劣情的な衣装ダンスアイドルやらせる傾向があり,形式上は清楚で処女性を売りにする日本アイドルとは異なる.

とはいえ別にK-POP上げ,J-POP下げをするつもりはない.

そもそもグローバルチャートを沸かすという意味で,私は一時期PerfumeBABYMETALに期待していた.

結果的になぜかヒットしたBABYMETALはともかく,Perfumeグローバルチャートを狙って海外ツアーを何度も挑戦している.

昨日,YMOの以下の記事を読んで,日本は打ち込みが好きなのだろうと思った.

https://www.cinra.net/article/202306-technobyobu_ymmtscl

これは日本人にはクラシックピアノが向かないとか,ショパン気持ちアジア人にはわからないとかそういう話ではなく,

各国は自分たちが最も輝いていた(豊かであった)時期に流行っていたものに捉われると言われる.

日本人が異常に印象派が好きだったり,中国人がいわゆる現代美術が好きなのもその亜種だと思う.

YMO任天堂を始めとするゲーム文化世界を席巻したSONYの印象,

それらが全て日本の非身体性を持つ音楽へと埋め込まれていったのではないだろうか.

バンドをやっても洋楽の真似事にしか見えない.でも,打ち込み系ならば自分たち文化と繋がっている.

そのように考えた音楽家も多かったのではないかと思う(正しいかどうかは別として)

結果的ボーカロイドという花が咲いたのは事実であるし,テクノポップ身体性を再融合したPerfumeが出てきたのは面白い

Perfume武道館ライブにおけるEdgeが最も良さが出ていると思う.海外進出以降は狙いすぎて外している.ガラパゴスから良いというのがわかっていないのだ.

https://www.youtube.com/watch?v=FP03WWuIbiw

このところYOASOBIのアイドルグローバルチャートでヒットしていて,めでたい,いやアニメ効果だ,アメリカが入ってないなどと騒がしい.

YOASOBIも非身体性の音楽だろう.そして,それがYOASOBIの良さである

身体性の音楽であるK-POPと非身体性の音楽であるJ-POP.どちらもそれでいいんじゃなかろうか.

相対主義に陥っているわけではなく,ある時は刺身を食べたいし,ある時はトンカツを食べたい.

消費者としてはそれでいいと思うし,作り手としては得意なものを伸ばすのが良い.

2023-06-08

anond:20230607224238

上が嫌なら種目を変えればええやん

ロックが詰まってるならヒップホップボーカロイドをやれば上目指せる。そこも詰まってるならまた別の新しいのを目指す

2023-05-07

琴葉茜ってキャラクターは嫌いじゃなかったんだけど。

某がアイコンに使ってるせいで、琴葉茜=女性の敵のイメージがついたし、そこから波及してボイスロイドボーカロイドやそれを使ったコンテンツ全部が女性の敵に見えてきた。

アイコンに使ってる奴らも女性の敵だ。ぶち殺すべき女性の敵だ。世の中は女性の敵だらけだ。楽しいなあ。

2023-05-02

AI絵師」という言葉の奇妙さ

昨今の技術革新によりAIを用いて素人でもある程度のクオリティの絵が生成できるようになった。

どんどん時代は進むなあと思っていたが、私がよく見るSNSでは「AI絵師」という存在について肯定派と否定派のバトルがたびたび起こっている。

こんなタイトルで書く通り私はネガティブ寄りだが、AIで絵が作れることは良いことだし、金銭を得ても良いと思う。ただ単に言葉狩りではあるのだが「AI絵師」という言葉が気に入らないのだ。

オタク方面の例えで申し訳ないが、ボーカロイドやボイスロイドを使っているクリエイターが「歌手」「声優」を大声で名乗っているような恥ずかしさを覚え、つい反発したくなってしまう。

技術革新スピード日本語が追いつけていないような感覚だ。

まあ、もしかすると「類は友を呼ぶ」というだけで、私がこんな考えだから不毛なバトルを目にする機会が多いだけかもしれないのだが。

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