「十二国記」を含む日記 RSS

はてなキーワード: 十二国記とは

2021-06-14

何者かになりたかった自分が経てきた趣味一覧 ※追記

アコースティックギター

高校生の時。モテるかな、と思って。近所のハードオフで買った。コードを押さえられなくて挫折ギターが悪かった、手が小さくて向いてないと自分の中で言い訳家族に譲った。

 

ハーモニカ

アコギから派生。ベンドが上手くできなくて挫折。まだ手元にある。

 

イラスト

下手くそだった。ペンタブなんて買わなくて正解。

 

アダルトゲーム

昔の作品にも詳しいとカッコいいかな、と思って。結局抜きゲーで抜いていただけ。

 

バイク

大学生の時。旅を趣味にしたかった。中古バイクを購入。機械もいじれるとカッコいいかと思ったけど、メンテもそんなにせず結局あまり乗っていない。まだ手元にある。

 

一眼レフカメラ

社会人になりたての時。買ったばかりの頃は馬鹿みたいに撮っていたけど、設定とかを覚えるのが面倒になってしまって埃をかぶっている。あと、レンズが高い。

 

フィルムカメラ

同上。ヤフオクで買って、モルトプレーンだけ中途半端に入れ替えたけどまだ一枚も撮ったことがない。

 

登山

近所の山をちょっと登った。高い山に登るのは面倒くさい。高かった登山靴は埃をかぶっている。

 

キャンプ

バイク旅のために買ったけど、結局家でダラダラしている方が好きなことに気がついた。道具はまだ持っている。

 

タロット

覚えているとカッコいいと思ったけど、覚えるのが面倒くさい。本だけ何冊も持っている。

 

映画

名作と言われる作品は知っておきたいと思ったけど、数が多すぎる。見たところで語れるほどの経験知識も含蓄もない。自分の浅さに自己嫌悪

 

ミリタリー

覚えることが多い。本ばかり持っている。でも読んでない。

 

筋トレ

継続は力なり。ただ自分にはその力はなかった。めちゃくちゃ量のあるプロテインだけ持っている。ジム契約したっきりほぼ行ってない。勿体ない。

 

小説執筆

文章なら俺にも!と思ったけど、そんなわけなかった。形から入るタイプなのでMacBook Proなんか買っちゃったりして。むろん埃をかぶる。

 

長編小説シリーズもの

指輪物語十二国記ラブクラフトシャーロックホームズ、アガサクリスティ館シリーズ鬼平犯科帳グイン・サーガ…全部挫折。根気が続かない。作者で読んでみようとしてもまず続かない。

 

作曲

高いソフト買ったのに、何も生み出せてない。

 

御朱印集め

外に出ないので、ほぼ白紙

 

ボードゲーム

やる友達がいなかった。

 

アニメゲーム漫画かには人並みに触れている。

 

思いつく限り書いてみたけれど、まだ有りそう。

こうして見ると、如何に自分が人からよく見られるために色々なことに手を出しているかがよくわかる。

何でもかんでも中途半端で嫌になってしまう。

自分はこれをやってます!って胸を張って言えるようなものがないや。

ものが溢れかえるばかり。

 

これから俺が手を出しそうなもの予想

裁縫

盆栽

家庭菜園

天体観測

釣り

自転車

サバイバルゲーム

押しつぶされそうだ。

 

 

 

 

 

追記

コメントを頂いて、いくつか思い出したので残しておく。皆さん俺のことよくそんなに分かるね。

色々教えてくれてありがとう

 

 

ルービックキューブ

カチャカチャカチャって素早く揃えられるとカッコいいよね。買って説明書を見ながら数回6面揃えたけど、今は部屋のオブジェになってる。

 

プログラミング

今の仕事が嫌いすぎて転職を考えた時に。本も買ったよ。やってないけど。

 

草木名前を覚える

道を歩いていて、「この花は〇〇だね」って言いたかった。図鑑を持ってる。

 

読書

積ん読って言ったら聞こえはいいかもしれないけれど、結局根気がなくて読んでいないだけ。買ったことで読んだ気になってしまっている。自己啓発本とか、小説とか、詩集とか、図鑑とか、資料集とか。紙、電子わず読んでいない、または読みかけの本が大量にある。

 

ファッション

趣味と言えるかわからなかったから書かなかったけど、服もめちゃくちゃある。わかってもらえるかわからないんだけど、「定番」とか「一生モノ」って言葉に弱い。例えば、「このアイテムが欲しい!」ってなった時は一時的にめちゃくちゃネットやら雑誌で調べて、「これ買ったら間違い無いだろう」ってものを買ったら満足してしまう。たまに気がついて着るくらい。

 

麻雀

ネット麻雀にハマって、麻雀牌まで買った。小手返しやってみたいな、と思ったけど手が追いつかない。あとやる相手がいない。

 

ボルダリング

一時期通っていたけど、自分身体の可動域の狭さにびっくりしてやめてしまった。

 

短歌俳句都々逸、詩

小説ダメならこっちだな、と思ったけどそもそも書けるようなネタがない人間センスを求められるこれらをやろうとしたところで、という結論に至った。

 

競馬

このブーム自分みたいな人間が手を出してないわけないよね……。自分でも呆れる。

ダービーで800円、鳴尾記念で500円、安田記念で300円、エプソムカップで600円負けてるよ。

 

ゴルフ

職場の付き合いで。クラブセットも持ってるよ。知人が「120に壁が…」なんて言っていたけど、そもそもそのレベルにも達していない。たまに職場コースに出てもひたすらボールを追いかけてマラソンするばかり。

 

料理

鉄のフライパン中華鍋なんて買っちゃったりしてメンテを怠ってこげつくようになっちゃったり。調味料ばかり揃えてみたりして期限を切らしたり。自炊程度ならやっているけど、趣味なのかこれは。

  

TRPG

これもやってた(やってないけど)。ソードワールドクトゥルフルールブックを買ってきて、キャラシまで作るんだけど「え、これ誰とやるの?」という疑問が出てやめている。オンセがあるのは知ってるけど、そこまでのバイタリティがない。

 

データベースになろうとする。詳しくなろうとする。

過去オリコンチャートを全部覚えようとする。

直木賞芥川賞を全部読もうとしてみる。

ナンバリングタイトルシリーズものゲームを全部やろうとする(ドラクエFFメガテンポケモンゼル伝などなど)。

 

 

ご指摘はごもっともで、多分自分は「趣味に打ち込んで、誰かに認められる」ではなく、「誰かに認められるためにとりあえずわかりやすものに金を出して何か始める」パターンが多い。

かに認められた経験が少ないから手っ取り早く「すごい」と言われる手段を求めているのだと思う。承認欲求バリバリだね。

このネット社会、ちょっと調べるとどんな事象にも初心者向けのハウツーが転がっているので、自分にもできてしまうんじゃないか、という気がしてしまう。これを始めれば人生変わるんじゃないかと思って一時的にカッと熱くなるけど、すぐに冷めてしまう。その繰り返し。確かにこれは趣味と呼べないかも。

 

あと、挫折する理由の一つに深掘り癖もあって、   

〇気になるコンテンツを見つける

→気になるコンテンツの作者が影響を受けたコンテンツルーツとなったコンテンツを調べる

→これを理解しないとこの気になるコンテンツを完全に理解することはできない!

→手を出す

→量の膨大さ、内容の難解さに挫折

 

 このパターンが非常に多い。指輪物語とか、クトゥルフとかが一番わかりやすい例だと思う。映画もそう。服買う時とかでもこういうことがある。(調べまくった結果、定番モノしか買わない、とか)

 

勉強部活とか何かに打ち込んだり、成し遂げたりしたことがないからその反動じゃないかなって考えている。積み重ねがないから急いでそれを何かで埋めようとしている感覚

AmazonYouTubeTwitterは余りにもキラキラし過ぎていて、人に影響を受けて流されやす自分のような人間には本当に毒です。Instagram?だめだめ!

 

英語キーボード(ピアノ)、動画制作プラモデル格闘技(ボクシングor空手)、アマチュア無線DJ全部昔気になってたことだ。

信者になろうと思って昔作ったブログの残骸もネットの海で化石になってる。発信するような積み重ねがないし。

 

部屋は汚い。よくわかったね。

お金はないよ。カツカツです。

住まい地方から、その他の支出が少ないのかも。

ものがどんどん増えるのは、始めてしまたからにはやり切らないといけないって言う心底下らないプライドがあるのだと思う。

 

 

だらだら書いてしまって本当に申し訳ない。

クローズド生活しかしていなかったから、そういえばインターネットって人がたくさんいるんだったって思い出せた。

2021-05-29

anond:20210524165855

怒られるっていうか総スカンを食うし枕詞辞典から適当にさがせばいいとおもうよ

十二国記くらいまでなじめばだれも文句いわんやろ

2021-04-21

十二国記にさ、ヒンマっているじゃん。陽子に取り憑いてるやつ。

あれってさ。ずっとくっついてるんだろ。

陽子風呂入ってる時もみてるんだろ?

オナニーしてるときもみてるんだろ!?

ずるくね!?

わいもヒンマになりたい!!

2021-04-15

anond:20191108210738

あなたの状況であれば、視覚障害者等向け電子図書館サピエが利用できます

視覚障害以外でも、一般的読書バリアのある人は利用できます

ただ、元が視覚障害者用なので、点訳されたもの、音訳されたものがメインです。あなた場合テキストデイジーが一番良いでしょうが、残念ながら十二国記テキストデイジーは『白銀の墟 玄の月』1〜4巻しか存在しないようです。最寄りのサピエ会員施設登録後、制作リクエストをしてみてはいかがでしょうか。もしかしたら、上記テキストデイジー作成した団体が、十二国記の残りも作るかもしれません。特に著者が電子書籍化を拒んでいて、とうぶんのあい障害者が読めそうにないという状況なので、優先的に検討されるかもしれません。

それから、これをお読みの方でもし、金のかからない趣味を探している方がいらっしゃいましたら、ぜひぜひ1年ほどの講習(多分いまごろが募集時期です!!)を受けたのち、点訳音訳ボランティアになってください。寿命は伸びています人間の体はそれよりも早く故障します。そうなった未来自分のために、サピエを充実させておくのです。今のサピエは、図書館と呼ぶにはあまりに質が低い。好きな作品検索してみて下さい。結構割合で入ってません。

はてなーたちの叡智と暇を、サピエに分けてくれませんか。基本ババアだけでやってるので、男性特にパソコンスキルのある若い(60未満)男性は大歓迎です!

2021-03-08

必読書コピペマジレスしてみる・やっぱりオススメの21冊編 (1)

思い出してどうしても書きたくなったので書く。

前回→ anond:20210301080225

小野不由美魔性の子

ベストセラー十二国記シリーズエピソード0なのだけれど、独立して読めるのでこれにした。

この作品に魅了された理由は二つある。一つは、二つの異世界出会うことで起きる惨劇SF的に面白いということ。こちらの常識が向こうには全く通じず、逆もまたしかり。ホラーではあるが、コミュニケーション不全の悲しみもある。作中の大量死の原因は、たった一つの誤解が原因なのだ

もう一つは、主人公の未熟さが残酷なほど明らかになっていくことだ。ある意味ファンタジーに逃避しようとする読者に喧嘩を売る態度で、後述するが僕は作者に喧嘩を売られるのが好きである

ヤスミナ・カドラ「昼が夜に負うもの」。

貧困による家族との別離恋愛もつれや政治的立場の相違によってばらばらになっていく幼なじみ人妻による少年の誘惑、昔の知人との思いがけぬ場所での劇的な再会などなど、個人的に好きな要素が濃密に詰め込まれている。それは安易な娯楽に堕しそうでいて、何とか踏みとどまっている。

カミュ小説では背景に過ぎなかった人々を主役にしているのもいい。「異邦人」のアラブ人はまったくの他者というか、理解できない原理で動く人格を描かれない、あるいはそもそも持たない存在だったように記憶している。

同著者の「カブールの燕たち」も面白かった。イスラーム原理主義者により公衆面前で恥をかかされたことで、妻は夫を軽蔑し、憎むようになる。タリバン政権下の苛烈描写は読んでいて苦しく、告発の書としても読めるのだが、同時に、ストーリー自体オペラのように派手なのだ。わざとだろうか?

小松左京「果てしなき流れの果に」

壮大な時間空間の中で行われる追跡劇で、歴史改変タイムパラドックス進化の階梯など、テーマスケールが大きすぎてこの長さでそれをやろうとするのは完全な蛮勇なんだけど、でもたぶん小松左京作品では一番好き。この作品にはエピローグが二つあり、そのうちの片方は比較的序盤に現れる。失踪していたある登場人物が帰ってくる場面だ。これを、小説最後まで読んでからもう一度読むと、深いため息が出る。本当に果てしない旅を経て、帰ってきたのだなあと。

扱われた科学技術は古びるかもしれない。未来世界女性観や社会描写も今では受け入れられないかもしれない。でも、表現しようとしたテーマは古びていない。SFはいだって宇宙時間の果てに手を伸ばそうと愚直なまでの試みなのだ

フリオコルタサル「石蹴り遊び」

冒頭で、パリのどこを歩いていてもお互いに出会ってしま恋人の話で始まったので、どんなロマンチックな話になるのかな、と期待したのだが、友人が服毒自死未遂したり恋人赤ちゃんが死んだりしてもひたすらマテ茶や酒で飲んだくれている、こじらせ芸術家ワナビを含む)たちのお話だった。

しかし、この作品には仕掛けがある。通常の順番通りに読む「第一の書」という方法と、著者に指定された順番で、巻末にまとめられた付録の章を挟みながら読む「第二の書」という方法、この二通りで読めるのだ。第二の書では章の番号が飛び飛びになり、まさに石蹴り遊びのようになる。そこでは第一の書で省かれていたいくつかの事実や、登場人物の秘めた行動原理が明かされる。そればかりか新聞から脈絡ない切り抜きや、この本の著者と思しき人物の晦渋な文学論を含んだ独白が含まれ、そこでは一貫性を過剰に求め、受動的にしか読もうとしない者が批判される。要するに読者に喧嘩を売ってくるわけだ。

読者に喧嘩を売る芸術が好きだ。なぜなら偉大な作家と同じ土俵に立てた錯覚を持てるから

シドニー=ガブリエル・コレット青い麦

「ダフニスクロエー」並にこっぱずかしいイチャラブもの。誰だって一緒に育ってきた少年少女が迎える性の目覚め的なシチュエーション萌えしまう時期があるのだと思う。もっとも、村上春樹作品場合、一緒に育ってきた幼馴染の男女は不幸な結末を迎えるのが常套なのだけれど。

少年人妻に誘惑され先に性体験をするというのも、王道でいい気もする。とはいえ、昨今は少女が先に目覚めるパターンも読んでみたいと思うのである

沢木耕太郎深夜特急

北杜夫の「どくとるマンボウ航海記」とか妹尾河童インド旅行記にしようかとも思ったが、終着地のロンドンについてからオチが笑えたのでこれにした(興味があったらこの二つも読んでください)。

元々はデリーからロンドンまでバスで行けるかどうかという賭けが旅のきっかけだが、「一人旅海外は二十六歳くらいがちょうどいい、それよりも若い経験値が少なすぎて、あまりにもすべてを吸収してしまおうとする」なんて趣旨のくだりがあり、初めての一人旅を読んでそうかもしれないとうなずいた。

少し前の時代旅行記面白い。今では身近なフォーケバブがすごく珍しいものとして書かれているし、天然痘が根絶されていない時代の怖さもある。一方、アフガニスタンイランが今ほど物騒ではなく書かれており、政変を身近な危険として感じることができる。

それはさておき、ほんと、スマホができて一人旅はずいぶんと楽になった。

アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ夜間飛行

強くてかっこいいことや、くじけずに挑むことに背を向けていた自分が気に入った数少ない強い人間物語。「星の王子様」が気に入った人は、ぜひぜひこちらを読んでほしい。いや、星の王子様子供向けに感じられた人や、表現が簡潔すぎたり抽象的過ぎたりしていると感じた人にこそ読んでほしい。あの物語の背後にあった、サンテグジュペリ飛行機乗りとしての経験がそこにある。

ウラジーミルソローキン「青い脂」。

はるか未来の、中国の影響下にあるロシア。そこでは文豪クローン物語執筆させることで、謎の空色物質を生成する、錬金術プロジェクトが稼働していた! この神秘物質をめぐって繰り広げられる陰謀の周囲には、ロシア文豪文体パロディあり、フルシチョフ×スターリンのイチャラブセックスあり、ナチス同盟を結んだ並行宇宙ソ連あり。

筒井康隆高橋源一郎矢作俊彦を足して三で割らずに、ロシア権威文学暴力セックスでぶっ飛ばす。ちなみにラストは爆発オチループオチだ。

筒井康隆残像に口紅を

章が進むごとに使える文字を一つずつ減らしていく趣向で、たとえば最初の章から「あ」の含まれ言葉を使えなくなっている。表現の自由と不自由について体を張って考える作品であり、使えない文字が増えるにつれ、新しい表現開拓しなければならない。その中で語られる文学論や自伝は、片言だからこそ重い。また、使える文字制限がある中での官能表現も、表現の自由について鋭く問う。

筒井康隆のすごいところは、狂っているように見える文章を書く才能だ。それがなんですごいのかっていうと、正気を失った人をそれらしく演じるのがとても難しいからだ。というのも、精神を病んだ人のなかにも、本人の中では一貫した理屈があり、全くのでたらめではないからだ。また、倫理観の壊れた人間を書くのがめちゃくちゃうまい。かなりグロ耐性のある自分も「問題外科」だけは気持ち悪くて読めなかった。これも、人間常識についてかなり深く考えないとできないことだ。

ちなみに、ジョルジュ・ペレックの「煙滅」はイ段の文字を一回も使わないで翻訳された小説で、これもただの遊びにとどまらない。語りえないホロコーストという事件モチーフにしていて、あるべきものが不在なのにそれが何かわからない居心地の悪さをテーマにしている。これが気に入ったらオススメしたい。

レフ・トルストイアンナ・カレーニナ

ドストエフスキーヤバいやつだが、トルストイもそれ以上にヤバいやつだ。家庭を顧みずに財産を国に残そうとする狂信者だ。正直、妻や子供たちがかわいそうだ。後期の「光あるうち光の中を歩め」もはっきり言って宗教の勧誘パンフレットであり、読んでいて内容が完全に予想できる。ヤバい新興宗教パンフレットのほうが何が書いてあるか予想できなくてある意味でまだ興味深い。

しかし、そんな将来そこまで頭の固くなる人間不倫の話を書いたのだから面白い。確かに、清純な愛を貫くいい子ちゃんカップル不倫カップルの対比はわざとらしい。けれども、まじめカップル愛情の細やかさと、一時の感情に負けた罪のあるカップル、どちらも美しい文章で書かれている。物事は正しくあるべきと考えている人間が、罪を犯してしまう悲しみを描いているのがいい。

これは、プロット道徳に完全に屈従させてしまう前のトルストイのすばらしさが詰まっている(そういうわけで好きな長篇の順番は年代順に「アンナ・カレーニナ」、「戦争と平和」、「復活」)。

あ、今思い出したけど、ソルジェニーツィンも好きだったんだった。

星新一「つねならぬ話」

作品根底には人間性への諦念が横たわっているのだけれども、初期の頃はそれが明確な暴力となって描かれていた。表現淡々としているが、殺人人類滅亡なんてよくある話だった。けれども、このころになるともっと表現が静かになっていった。悟りを開いた、というのとは違う。間違いなく諦念はある。けれども、苦い絶望とはまた別の感情がこもっている気もする。非SFのものが多いのも面白いので、星新一の芸風に飽きた頃に改めて手に取ってほしい。

続く→ anond:20210308082031

2021-02-08

長い旅をするファンタジーを読みたい

って思って、考えてみると指輪物語だった。原点は。

フロドたちはモルドールまで指輪の重荷を持って旅をするけど、交代で不寝番をするっていう描写があって、

初めて読んだとき20年も前だったと思うけど、敵地に赴くってのはこんなに大変なんだ! って思ったのが記憶にある。

そんなわけで、長い旅をするファンタジーが好きなんだけど、とくに旅の過程のほうを描いた物語が好き。

『ラプソディ』とか『クシエルの矢』とか、そんな類だった気がする。もううろ覚えだけど……。

そんな本ないですか?

追記

朝起きてはてブみたら反応いっぱいついてて驚いた。面白そうなやつたくさんある! もらったリストを参考に探してみます最近しんどいことが多いので嬉しい。ありがと~~。

改めて考えてみると長くて【苦しい】旅をするファンタジーが好きだなって思った。

・旅のラゴス

旅の過程って話じゃないかもしれないけど、これも好き。短いのに満足感ある。

水戸黄門

まったくノーマークだった……。家に見てる人がいるのでこんどチェックしてみます

・デイヴィッド・エディングス

ベルマロは読んで面白かった! エレニア記は途中まで読んだような気がするので探してみる。

はてしない物語

指輪よりさらに5年前に読んだ、ような感じなのでほとんど覚えてない……。けどあの緑と赤のインクの本はなつかしいな。

ル・グィン

ゲド戦記SFも好きだった。『闇の左手』はどんな話か忘れた。。

勾玉シリーズ

これはマジで面白かったわ~~~。

十二国記

あー最初の話はとくに苦しい環境だった。こういうの好き。

2021-01-20

無職転生はなぜ「俺たちの1位」であるのか

anond:20210118194110

無職転生」を俺たちの1位と評したのは、リゼロの作者だが、これは単に、「無職転生」が長らく累計ランキングで1位を保持したからではない。他作品アニメ化に伴い、今は5位あたりに下がっているが、それでも「俺たちの1位」なのだ。その理由小説書きとしてはかなりオーソドックスものであり、単純に「出来が良く」「人間をきちんと描けているから」だ。つまり文学作品として抜きんでているから、小説であるならば自然と頭が下がるのであって、消費財的なニュアンスライトノヴェルと言う言葉にあるのであれば、「無職転生」はフォーマットこそライトノヴェルだが、本質的にはライトノヴェルではない。従って諸々の要素が、その後のライトノヴェル派生において起源位置づけられると言うこともそもそもあり得ない。フォーマット的に共通する部分があるとしてもその質と意味がまったく異なるからだ。

そう言う意味では21世紀ポップ小説界の主流ではなく、むしろ80年代90年代の「文学的にも評価されたジュヴィナイル小説」、「銀河英雄伝説」とか「十二国記」とか、新井素子の「チグリスとユーフラテス」などの系譜位置づけられる作品である

「なろう」の人気作は、いかにも「なろう」っぽいものが上位を占めると同時に、「リゼロ」もそうだが、「本好きの下克上」などところどころ前世紀のジュヴナイル小説系譜を継ぐ作品もあり、一口にまとめられるものではない。

無職転生」はニートひきこもりと言ういかにもな属性持ちを主人公にしながら、それをギャグとしては用いない。真剣にその影響、生まれ変わってもひきずる痛みを徹底的に描く。その時点ですでに「なろう」のフォーマットから遠く離れている。筆者は作者は本当にニート経験があるのではないかと思ったほどだ。つまり一個の人間属性を軽々しくは扱わないのだ。その端的な扱いがゲイ描写だろう。ライトノヴェルでは、主要な読者層である若年男性感情に訴えるホモフォビアがそのまま剥き出しで晒されている例が結構あるのだが、代表的な例がこれもまた人気作の「盾の勇者の成り上がり」だろう。まったく必要必然も無い場面で男性キャラ同士をギャグとしてくっつけて、「ホモじゃねーよ!」と言わせることが笑いになると思っているしょうもない感性が見られる。それも一度だけではなく二度三度と。他人であっても、一個の人間が生きるということへの想像力が致命的に欠落しているのだ。

無職転生」では番外編でゲイキャラクターを主題に据えた短編があるのだが、その苦悩も自負も覚悟愛情も、決して同性愛好意的ではない人にも感じられるようにしっかりと描いている。まず、そうした「創作者としての当たり前の感性」を持っている時点で、「無職転生」の作者は、なろうの主流からはかなりかけ離れている。

フォーマット的には、

1.トラックに轢かれて死ぬことで転生する

2.生まれかわって赤ん坊の時から意識があるために、ひたすら魔力圧縮の訓練をすることで膨大な魔力を手に入れる

3.複数ヒロイン結婚し、ハーレム状態になる

などのエピゴーネン派生させた要素もあるのだが、その処理の仕方はエピゴーネンとはまったく異なっている。

例として3の要素を見てみよう。

無職転生」では主人公ローデウスは、幼馴染尽くし型のシルフィ、元家庭教師ロリっ子お姉さんキャラロキシー脳筋ヴァイオレンス少女エリスと3人の女性結婚するのだが、それが読者にもキャラクターらにも受け入れられるよう、しっかりと事情を描いている。形式的にはハーレムなのだが、内実はハーレムからは程遠い。どの子大事と言う必然がきちんとあり、それぞれに誠実であろうとするから3人と結婚すると言う事情がある。

ローデウス人生において3度、アイデンティティクライシスに直面するのだが、それぞれの危機で寄り添ってくれたのがそれぞれ3人の妻なのであるドラクエVでビアンカを選ばないと罪悪感があるように、人として「そりゃこの子は捨てられないだろうよ、ローデウスさんよ!」と言う事情がそれぞれにあるのだ。

正体不明の爆発があり、家庭教師先のお嬢さんはるか土地に飛ばされて、やっとのことで2年かけて元の文明地域に戻ってきて、たまたま父親と再会できて一安心と思ったら、その父親奥さん行方不明になっていてあっぷあっぷになっていて、出来のいい息子を頼りたい気持ちもあり、いやとりあえずお嬢さんを無事に送り届けないといけないからという息子に、「おまえ、お母さんのことは大事じゃないのかっ!」と責めて、父子の断絶(和解はするけれど)、その「なんだよっ、親父も分かってくれないのかよ!」と捨て鉢な時になぐさめてくれたのが、そのお嬢さんエリス

ところがそのお嬢さん脳筋ものから、ローデウスと一緒に故郷に戻ったはいものの、なんでも出来るローデウスと較べて自分は何にもできない、横に立つためには鍛えなければ!とローデウスに「(今の自分はまだあなたには)相応しくない」というような置手紙を残して修行出奔。ローデウスは「はは。身分違いって、俺、捨てられたんだな。信じてたのに!信じてたのに!」と人間不信に。悲しくもインポに。

それを癒したのが魔法学院で再会した幼な馴染みのシルフィ。ああ、やっぱり俺を分かってくれるのは幼馴染だけだわ、とラブラブに。そこへ、親父から、「おまえのお母さんが囚われている洞窟が分かったので、救出にあたる。おまえも手伝え」と手紙が来て、妻を残して行ってみればそこにはかつての家庭教師ロキシーパーティーメンバーとして参加していた。で、この作戦、お母さんは助け出せたもの昏睡状態で、親父さんはローデウスを庇って死んでしまう。ローデウスも悲しみのどん底。慰めてくれるロキシーに縋っても誰が責められようか。で、シルフィの承諾も得て、ロキシーとも結婚

最後にはエリスが「はあ? 修行に行ってただけだけど? そう書いてたでしょ? あんたと別れるなんてあたし言ってないんだけど!?」と戻ってきて、エリスも捨てられないので結婚

そう言う事情が丁寧に描かれているだけではなく、読者が納得できるよう仕掛けも施してある。

この3人妻出会う順番は①ロキシーシルフィエリスの順序なのだが、恋仲になる順序が①エリスシルフィロキシーであり、結婚の順序が①シルフィロキシーエリスになっている。つまり出会い、フォーリンラヴ、結婚の順序がシャッフルされているのであり、「先にローデウスに目付けたのはあたしなんだからねっ!」の先が基準ごとで入れ替わるようになっている。だから「みんな先なんだから誰も捨てられないよね」と読者の納得が得やすいようになっていて、その丁寧さはハーレムからは程遠い。妻をモノとして描かずそれぞれキャラクターとして尊重してなおかつローデウス複数の妻を持たせてローデウスの誠実さも毀損しない描き方になっているのだ。

そのそれぞれのキャラクターを人間として尊重しながら物語としての整合性を両立させる姿勢は、他のライトノヴェルハーレム物にはまったく無い要素であり、形こそ複数妻ではあるものの内容はまったく別の物である。こういう丁寧さが「小説としてきちんとしている」と言うことであって、私もなろうで200作以上読んできたが、単純に完成度が「無職転生」は圧倒的に抜きんでている。

今回、日本アニメが望み得る最高の品質アニメ化されたのだが、作り手にこの作品アニメ化するためだけのために新しい会社を興させるほどの、敬意を引き出す作品なのだ。それはもう、凡百のライトノヴェルの「起源」などであったてたまるかと言うべきものである

2020-12-06

地獄婚活記録

某月吉日

初回のお見合いでお互いにOKが出た。

それでは、お試し交際にとなってから

「実は健康上の都合で専業主婦希望

と言われた。

そういうことは最初に言え。

某月某日

結婚相談所経由の見合いだが、「相手には相談所のことは言わないでくれ」と伝えられる。

相談所に登録するのって恥なのか?

待ち合わせ場所で、お互い目印に本を持っていくことになった。

俺はウケ狙いで「キリンヤガ」を持って行った。相手小野不由美十二国記シリーズだった。

何となくオタク匂いがして好感が持てたが、結果は不調に終わった。

2020-11-30

anond:20201130131446

この2冊は分厚いが1冊で完結してるので、まだ読みやすいと思う。最近読み返したんだが、読み始めたら一気に読んでしまった。

十二国記単語がやや難しいところもあるけど、面白い人間の弱さとずるさが描かれている。そしてラスト主人公が成長するのがいい。

anond:20201130123259

女性作家ミステリーなら

宮部みゆき

1冊で読める重めの話なら、「火車」、「理由

火車多重債務テーマにした話

理由タワーマンションの一室で、その部屋の住人でない家族が殺されていた事件から始まる謎解き

軽めなら「ステップファザーステップ

ステップファザーステップはドジな泥棒が強かな双子小学生の親代わりになる日常ミステリー

近藤史恵

シリーズになってしまうけれど、自転車競技舞台にしたサクリファイスシリーズ面白い

サクリファイス→エデン

主人公変わってキアズマ

だったかな…

サクリファイスを読んで気に入ったら他のも読むといい

精霊の守り人がすきなら、小野不由美十二国記シリーズ

中華風異世界ファンタジーで、人間を描く骨太ストーリー

月の影 影の海がシリーズ一作目

2020-11-24

anond:20201124085946

十二国記は知らんけど前世から運命出会い的なものがあるっぽいから心わしづかみにされてきて

はまったら報告よろ

みんな猫をどうやって選んで選ばれてるの

保護猫をもらいたいと思っていて、先日思い切って譲渡会にいったけど、「ピンとくる」ってどういうことなかますますからなくなった。

一匹だけ「あっ、なんとなくいいな」と思った猫はいたが、逡巡してる間に他にもっとベストな引き取り手さんが現れてトライアルを決めていた。おめでとう、幸せになれよネコチャン。

スタッフさんたちも周りの猫飼いさんたちも「この子だ、と思ったらビビビっとくるよ」と口々に教えてくれるが、まだその感覚がさっぱりわからない。

ビビビ...? 運命出会い...??

いま目の前にいるネコチャンたちにはもちろんときめいているんだけど、これはビビビなのか?そうではないのか???

1匹いいなと思った子がいながら、その子ダメだったからじゃあこっち、というやり方は嫌だなと思ってその日は誰にも決めずに帰宅した。

疑問が増えた初譲渡会参戦だった。

十二国記で「会えば王気でわかる」と言われて戸惑ってた泰麒の気持ちが、いま、ものすごくよくわかる。

自分が従うべき猫様のオーラが検知できない。すごく困った。

おしえてインターネット上の猫飼いさんたち。

あと十二国記面白いので読んでね。

2020-11-18

anond:20201118223851

たとえば、転生悪役令嬢ものってテンプレがほぼ固まってない?と思ってる。

既成のフォーマットとして、あれほどごっそり転用していいと、なろうでは思われてるんだったら嫌な界隈だと思う。

そもそも最初に書いた人は、どう思うのかな。設定は目新しいけど、細部が粗かったからと、そこそこ見られたけど、商業化はしなかった。

しかし、設定をテンプレにし、細部を詰めた話が商業化したら、最初アイデアを出した人は嫌じゃないの?

たとえば、十二国記テンプレ化して、中華ファンタジーで竜が王を選ぶ。王は不死になる。みたいな話があったら、私は、うわぁと思うし、劣化コピーだと思う。

2020-11-17

要するに眞子さまってさ

愛だの恋だので小室圭さんと結婚したい

でも皇籍を脱して十二国記BBAみたいに苦労してしわがれちゃうような生活は送りたくない

とんだ甘ったれ

医療事務でもやらせ医者看護師にボロクソなじられる日々を送らせたらいい

こういう偽善者に「愛よりも剣」をやらせてみたいわ

反対している国民は兵藤会長ばりにリアルを見ている

宮内庁現実直視するべきだ

2020-11-16

悪い王は必ず死ぬ十二国記システム日本人に向いている。

悪いやつには必ず罰が下される。

実に素晴らしいシステムだ。

国民は大喝采

妖魔につつかれながら。

2020-11-07

anond:20201107175417

キャバクラ行けば、大変だったねぇって聞いてくれるよ

自分世界で一番しんどいといじけてるだけに見えるけれど。十二国記の鈴を思い出した

2020-11-06

元の世界に帰るために努力する異世界転生・転移もの

十二国記の1作めみたいなのが好みなのだ

2020-10-26

メディア化での原作順守

小説と違い、共通ビジュアル提示されている漫画で、アニメ化ドラマ化するときには、原作尊重してほしい

原作の良さをそのまま引き出しているか

キャスト原作イメージに沿っているか

そこを大事にしてほしいのに、お座なりにされていることが多い気がする。

最悪なものは、メディア化にともないオリジナルキャラをメインに据えるパターン原作キャラの動きが大きく違うパターン

血界戦線1期のオリジナルキャラは、そこのパートだけ、テンポが悪かったと思う。最終回も結局なんだったの?って、勢いで押したような終わり方に感じてしまった。

あの双子は本当に必要だったのか。

レオだけを中心に据えた1期が観たかった。

十二国記杉本浅田邪魔だ。

音楽がいいだけに、あの二人さえいなければと思ってしまう。陽子が異国で一人で孤独に戦うのも原作重要な要素なのに。

主夫道は、原作知らずに1話を観て、この子供うざいなと思ってたら、のちに原作にいないことを知ってぶったまげた。

どうしてそんなことをする?

ドラマ化の場合は売り出し中の役者が、漫画イメージ無視して配役されることもある。

面白くて人気だからメディア化しようとしたんじゃないのか…

どうして、面白ものにあれこれ付け足したり変えようとするのか。

尺の都合はある程度わかる。それでも…と思ってしまうことが多い

2020-08-16

銀河英雄伝説を読もうと思うのだが

もともと十二国記(銀河英雄伝説を読んだ作者が、優れた為政者が不死になったら世界はどうなるのかという発想で書き始めたらしい小説)が好きなのと、ファイアーエムブレム風花雪月のクロードがヤン・ウェンリー(とアルスラーン戦記ラジェンドラ)が元ネタと聞き、銀河英雄伝説読むか!と思い立った。

普通に1巻から読めばいいんですか?あと外伝は第10巻を読み終わってから読むべき?アニメ漫画小説の後に嗜むべき?

十二国記も風花雪月も読む/やる順番が人それぞれだったりするので聞いてみる。

あとファイアーエムブレム風花雪月めちゃめちゃ面白いからSwitch手に入ったら皆さんもぜひやってください。私は人生RPGゼルダの伝説ブレスオブザワイルドで、人生二作目のRPGファイアーエムブレム風花雪月でしたが、問題なくクリアして楽しめました!過去作の知識経験も要りません!ちなみに私は初周クロードルートでフェリクスを踊り子にしてリンハルトと結婚しました。黄青紅銀黄とやって今DLC組と一緒に青やってます!超楽しいです!

2020-08-10

新作能「阿選」を観たとあるアンチ阿選オタク女のお気持ち表明

新作能「阿選」を観たとあるアンチ阿選オタク女のお気持ち表明

 2019年11月シリーズ待望の新作が18年ぶりに発行された十二国記。私はとても楽しみにしていた。なぜなら18年前に発行された本の終わりが謀反で姿を晦ました泰極国国王の驍宗を探しに麒麟の泰麒が旅を始めるところで終わっていたからだ。ご存知ない方に説明すると『十二国記』とは小野不由美による古代中華王朝ファンタジー小説である題名の通り12の国がありその一つ一つに王とそれを選ぶ麒麟という神獣がいる。この両者の関係は何人とも立ち入れないものである

 今日オタク界隈でときたま物議を醸すお気持ち表明。それらをお気持ちならお気持ちらしくご自分の胸にしまっては?と冷笑してきた。そんな私がなぜこうしてお気持ち長文を認めているのかについて長々とお気持ち表明するのでお付き合いいただきたい。

十二国記を元にした古典翻案新作能をやると聞いてワクワクした私は演目を見て仰け反った。「恋重荷」翻案「阿選」。

 は?????(クソデカ大声)

 阿選?あのぽっと出の?かわいい雛泰麒に斬りかかった??

 阿選を知らない人の為に説明すると阿選とは泰王驍宗に叛いた謀反人である。元は前泰王に驍宗共々使えていた禁軍将軍だ。新作では4巻分使って阿選の悪行が描かれる。幼子の麒麟の頭を斬り王を追い落とした。そして偽の王として国を収めるかと思えば朝をほっぽり出し後宮で一人過ごしている(セクシャルな感じではなくただの引きこもり)。その間に驍宗を信じる民が反旗を翻せば村を焼き背いた兵がいれば逃げ込んだ村まで焼き女子供までお構い無く殺した。とんだ下衆野郎である

 そんな男の名を冠した新作能だと?怒りに手は震えながらもチケットを申し込んだ。十二国記新作能は3日間の公演を全通するとポスターと同じ写真使用したクリアファイルが貰えるのだ。しかしこのポスターも気に入らない。ポスターは6種類ある。そのうちの2種類が謀反人の阿選なのだ

 は????????(クソデカ大声)(2回目)

 まず一つ目は能楽師さんが般若の面をつけて屋内の舞台上で右手を顔の前に掲げ甲を観客側に向けているポーズ。全体的に照明を落としているので顔は見えにくい。そして二つ目は、こちらは両手で、甲をこちらへ向けて顔の前で構えているポーズ。揃えた両方の指先が目頭にかかるようになっている。般若のお面は口元しか隠れていないので目がよく見える。白目の部分が金色で真ん中に黒い穴があるからそれをつけているのは人間だとわかっているのにとても怖い。

 どちらのポスター般若の面をつけていて髪は肩口で切り揃えられている。『白銀の墟 玄の月』4巻表紙の阿選そのままである。忌々しい。まあ阿選といえばこの特徴しかないしなと私は思っていた、これまでは。

 チケット全日通して買ってしまったし空席を作るのはファンとしてのプライドが許さない。2日間は純粋に楽しみ、3日目は村を阿選に焼かれた村人のような怖い顔をしつつ指定された席に座ると「阿選」の公演が始まった。


 え〜〜〜っと、そのなんというか夢を見ていたような心地で記憶曖昧なのでアレだけど良かったとだけまず言っておこう。

 能楽門外漢なので細かいことはわからないがよくわかった。気がする。阿選のことを。

泰麒の白い装束と最後に阿選に泰王驍宗がかけた白い衣。戴極国は雪深い国だ。民は冬の寒さに凍え死ぬ死体白い雪に覆われる。驍宗様が被せた白い衣は雪でありそこで死んだ阿選は再び動き出したとき今まで一瞥もしなかった泰王驍宗と泰麒を見る。泰麒と同じ白い衣を被った阿選の般若の面はもう見えず舞台をはけていく。冷たい雪を触った後に手がじんわりと悴むような気持ちになった。

 公演後に阿選を演じた能楽師さんのお話を聞けたのだがとても面白かった。何度も原作を読み返したそうだ。そして阿選の装束を考えるにあたって足袋に一手間加えることにしたらしい。学生時代弓道部に入部して初めて家に持って帰って青い袴を洗濯した。そうすると一緒に洗った制服の白いポロシャツが目を背けたくなるほど白くなったそうだ。袴の青がポロシャツを薄い青に染めたことで目の錯覚によりとんでもなく抜ける白色に見えるのである制服なので他のものを着るわけにもいかず光るポロシャツを着た通学途中の駅のホーム同級生出会ったそうだ。そして言われた。「眩しすぎて直視出来ない。あまりに白いので目を背けていたら線路に落ちるところだった」と。あの目映く真白く光る足袋は阿選そのものだ。わざとらしいほどに白い足袋。人が目を背けたくなるほどの。

謀反を起こす前の阿選は人当たりがよく人望もあった。なのに王に選ばれなくて八つ当たりで謀反を起こしたのだと思っていた。それが報酬を貰えなかったか逆ギレしたのだと短絡的に思っていたのだが違う。選ばれなかったのが悲しくて大きく足を踏み鳴らしていたのは子供の地団駄ではなく「ここにいるぞ」という意思表示だったのだ。そういえば謀反を起こす理由が「(泰王である)驍宗の影になりたくない」だった。

 普段見ない能だけど言葉を尽くされるよりもいろんなものが見えた気がする。ほんとにただのお気持ち表明感想だけど阿選のお気持ちを大舞台でぶつけられてしまったので吐き出したかったのでした。

 そして髪。私がただのキャラ付けの為だと思っていたあれは阿選への弔いとして能楽師さん達が髪を伸ばしあの長さでバッサリ切ったのだという。愛が凄い。

 普段見ない能だけど言葉を尽くされるよりもいろんなものが見えた気がする。ほんとにただのお気持ち表明感想だけど阿選のお気持ちを大舞台でぶつけられてしまったのでお気持ち吐き出したかったのでした。

阿選、めっちゃいいやん!!!!!!!(阿選沼へ飛び込む)


追伸

アンチ阿選オタク

  新作能 「阿選」 見た方がいいよ

アンチ阿選オタクより



幻覚です

2020-07-29

anond:20200729134259

『烏は主を選ばない』も『錬金術師密室』も『十二国記』もラノベなんで

それで「ラノベ作家に力量がない」とか言われてもなあ

ラノベ話題作」くらいはググればいくらでも出てくるけど自分で探せないの?

じゃあ適当オススメ記事ピックアップしてあげるよ

https://yocchi.hatenablog.com/entry/2020/05/17/081538

最近ファンタジー小説って何があるんだ?

ここ10年ほど、もっぱらミステリ(と少量のSF)だけ読んでいて、ファンタジー小説を読んでいなかったら、すっかりこのジャンル浦島太郎になっていた。

翻訳もの国内ものの両方で、直近10年の話題書が知りたいが、ググっても出てくるのは昔の本が多い。

とりあえずミステリジャンルSFジャンルに入るファンタジーなら読んでる(もしくは積んでる)。

『烏は主を選ばない』とか『錬金術師密室』とか『翡翠都市』とか『第五の季節』とか。

十二国記新刊が出たのもさすがに知ってる。

でも、確か『夜の写本師』が人気だったはずって思ったら、9年も前の出版だった。

翻訳ものだと『氷と炎の歌』人気すごくてって第一部の『七王国の玉座』調べたら、邦訳出版でも8年前だった。

そこらへんで知識が止まってる。

リアルでも聞いてみたのだが、ラノベ以外のファンタジー小説を今も追い続けてる人が皆無だった。

ミステリSFはいたのだが。

昔はけっこうみんな読んでた気がするんだけどなぁ。

2020-07-15

anond:20180607083130

十二国記ラノベレーベル講談社ホワイトハートが初出だけど今は一般文学作品として新章文庫から出るようになってる。同じような過程ラノベレーベルで出たものライト文芸とか一般新書文庫移籍したものもなくはない。

中公のデルフィニア戦記ラノベだけど、大人男性が読むには表紙が恥ずかしいという意見があったとかでデザイン換えて文庫で出し直しをしてた。

一千作に一つか二つな気がするけどね

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん