はてなキーワード: カロリーメイトとは
胃どころか口に入れた瞬間、なんか違う!って喉の違和感があるんだよな...何に反応してるんだ。
マタニティサプリに亜鉛、ビタミンB6、生姜摂取毎日奨励したがまあ本当にダメだった。ところてん吐いた時は絶望した。あと8週から辛すぎて妊娠中断が何度も頭をよぎった。
とりあえず5週〜15週の記録。
☆いけそうだが全くダメだった
・真水、ミネラルウォーター
・牛乳単体
・豆乳
・麦茶
・オレンジジュース単体
・豆腐
・うどん
・そば
・お粥
・塊肉全て(鶏胸肉など低脂質のものも)
・白菜
・海苔
・ふりかけ
・煎餅
・生のりんご
☆安定していけた
※吐く時は吐く
・ところてん(辛子抜き)
・ひき肉(豚、鶏)
ゴミ捨てに階段を降りるだけで、なんなら立位をとるだけで吐いた日々よ。24時間終わることのない船酔い二日酔いの日々よ。
ようやく最近縛りが減ってきた。毎日激務帰りに買い物してきてくれた夫本当にありがとう。一生感謝します。つわりの完璧なメカニズム解明を期待します!一刻も早く特効薬できてくれ
彼氏はまったく食に興味がないんです。
お互い一人暮らしをしているんですが、彼の部屋に初めて行ったとき絶句しました。
まずガスコンロが無くてガス栓にキャップがついたまま。鍋も包丁もまな板もない。冷蔵庫も昔のアメリカ映画に出てくるようなちっさいのが一つ。そしてカロリーメイト的な栄養バーがダンボールで二箱。
「栄養はちゃんと計算してるから大丈夫」と言っていますが、そういう問題では・・・
もちろん職場は別で、デートのときに入った居酒屋やレストランでは普通に食べていたので気づきませんでした。
私が「ここに行きたい」と言うこともありましたが、彼の方で抑えてくれていたことのほうが多かったです。
これはしっかり確認しなくては・・・と思った私がその日から今に至るまで観察・ヒアリングした結果、下記のことが分かりました。
彼は別に異常に暗かったり感情表現が死んでたりするわけではないです。むしろ明るく温和です。
この前も新しく買ってきたカロリーバーを手に「○○はボソボソで結局水分取らないと食べられなかったんだけど、これはしっとりしてて良いんだよ!これだけで食べられる!」と熱弁されました。内心、私は頭を抱えました。
思い返せば交際前から「この店に行きたい」「これが食べたい」と彼が主張してきたことは一度もありませんでした。
「食には興味が無い」けれど「私といるのは楽しい」というので、外食にも(少なくとも見かけ上は)喜んで付き合ってくれます。
でも、この関係に甘んじてしまっていていいのかと思ってしまいます。
食べたいものがあるのは私だけ、というところがどうしてもモヤモヤします。
彼のことは好きですし、将来的には結婚を考えてもいますが、このままでいいものか・・・と葛藤を抱えています。
ここまで極端でないにしても、食に興味の薄い恋人や配偶者をお持ちの方はいませんか?
もしいたら聞きたいのですが、普段の生活やら自分の気持やら色々なものにどう折り合いをつけているんでしょうか?
追記:
思った以上にトラバやブコメをいただき恐縮です。ありがとうございます。
→少なくとも私が出会ってからは一度もないですが、器用な人なのでやればできそうな気はします。ですが、なんだか申し訳なくて頼めないというのが正直なところです。
・短期的にハマってるだけでは?
→年齢後出して恐縮ですが彼氏は28、増田は26です。大学生の途中からもう10年弱いまのような食生活らしいです。
・食物繊維は?
→いまのは分からないんですが、ちょっと前に食べてたスローバーってやつには食物繊維入ってるみたいです。あとは時々食べるサラダで補ってるらしいです。
・食よりなにを優先してるの?
→特にこれってものは無いようです。一人で食べる時間そのものが無駄だと言っていて、準備したり食べたりに時間かけるなら漫画読んだりスマホゲームをやっなりしてるほうが楽しいとのことです。だから水分無しで食べられるやつに感動してたのも「いかに早く食べられるか」を重視してるからのようです。
・結局なにが言いたいの?
→分かりづらくてごめんなさい。彼氏に変わってほしいとかではないんです。家族になったり子どもが生まれたときにどういう風に生活に落とし込むのがいいんだろうみたいな漠然とした不安があるというか・・・
○ご飯
朝:なし。昼:カロリーメイト。玄米ブラン。夜:人参と白菜とエノキのあんかけ豆腐。ベーコンエッグ。だし納豆。間食:ばかうけ、チョコ。
○調子
○ アカイイト
・はじめに
唯一の肉親の母親を失う辛い経験をしたばかりの主人公羽藤佳が、記憶にない父方の実家がある田舎を尋ねることから始まる自身の因縁を巡るストーリー。
和風伝記物ということで日本の歴史を踏まえた設定の開示のパート、それと魅力的なヒロイン達との交流パートの両輪で物語が進んでいく。
主人公、ヒロインと登場人物のほとんどが女性であり、かつ設定の都合によるものとはいえ、過激なスキンシップの描写がたっぷりあるため、女性同士の強い関係値の変化が楽しめるのが大きな魅力。
5人ものヒロインを攻略する主人公ながら、なかなかな受け身で巻き込まれ型ヒロインの佳。
駄洒落や小噺が好きで、物語がシリアスな展開を始めない序盤ではコメディパートでたっぷりその辺りの面白いシーンが楽しめる。
この辺、物語が動き出す中盤以降は鳴りを潜めるのが残念なぐらい、冗談のシーンが面白かった。
能力の都合上敵味方問わず過激なスキンシップを強要されるも、ルートによってはノリノリなのが彼女らしさだろうか。
剣士として凛とした雰囲気の烏月、サバサバした性格で記者をしてる大人でグラマラスなサクヤ、謎の着物の女性ユメイと魅力的なヒロインは大勢いるのだけれど、僕が大好きになったのは佳より年下で小学生の女の子葛ちゃん。
今作屈指の頭の良さを誇り、武力に優れた他のヒロインとは少し違った魅力があって、かつ年下にすら振り回されると佳の受け気質がより際立って良かった。
彼女のお当番ルートではその頭の良さが空回りしてしまうのだけれど、この関係の変化はノベルゲームの醍醐味だろう。
なお、家を出て廃屋に勝手に住み着いているとい設定ゆえ、お風呂に入れない日々を送っており、葛と関係を築くルートを通ると必然的に佳もお風呂に入れない。
季節が夏で、暑さに苦しむ描写も多いため、ゲーム的ご都合主義に逃げず、この点の言及をしっかりやってくださったことに感謝したい。
・伝記物らしい歴史の重みある展開
そんな魅力的なヒロインとの交流を経て、伝記物のフィクションらしく日本史を踏まえた敵が登場する。
とってつけたような敵と味方のバトルではなく、序盤から匂わされてきた各々のヒロインが隠している事情がそこに絡んできて、物語の筋にしっかり絡んでくるのが好印象。
ある程度どのヒロインから攻略するのかが固定されているため、作品全体を通じての情報開示が丁寧なのも面白かった。
佳の過去が少しづつ明らかになっていき、最後のヒロインのルートでその全てが明らかになる構造の妙がしっかりしていて最後までダレずに遊べた。
ヒロインを攻略するメインのエンディングは五つだが、それ以外のバッドエンドやノーマルエンドも豊富に用意されている。
流石に文量はメインに劣るものの、専用のスチル絵も用意されており面白いものが多かった。
メインとは大きく異なる展開になり魅力的なスチル絵で想像をかき立てられた、鬼切りの鬼ルートと、やりたい放題好き放題ルートは、かなり印象強く残った。
・おわりに
根本的に学が無いので、平安時代とか鎌倉時代の登場人物をなかなか理解できないし、ミスリードや仕掛けに気づかないことも多いです。
そんなわけでちょっと構えてプレイしたんですが、今作は主人公とヒロインの関係値の変化からまず始まり、主人公が軽妙な軽口で色々と説明してくれるので、日本の歴史というよりは、今作独自の設定として飲み込みやすかった。
全体的に過不足なく作られている無駄がない作品で、何を足しても何を引いてもバランスが崩れてしまいそうな高い完成度だと感じた。
○ご飯
朝:なし。昼:カロリーメイト。玄米ブラン。夜:キャベツ、ピーマン、シメジ、ベーコンのスープ。目玉焼き。だし豆腐納豆。バナナヨーグルト。間食:ポテチ。プリングルス。
○調子
むきゅーはややー。お仕事は、暇。
とはいえ確定の部分でお金払った分の満足感あるのでいい施策だと思う。
将来愛海が来ることを考えて…… となるほど熱中できないので諦めた、というか売り切れてた。
○ウマ娘
シナリオエンジョイ勢なので育成のガチャしか引かないんだけど、友人サポカはシナリオ楽しめるので引くことに。
Rの完凸出来ればいいかのノリで回し出したら結局天井だった。まあ半年使うものだしいいか。
風が99、雷と水と光が70、火が69、闇が1。
これ全部99にした後も、120のために僕は遊ぶのかなあ?
○ご飯
朝:カロリーメイト。昼:ばかうけ。夜:キムチ鍋。雑炊。間食:ポッキー。アイス。
○調子
ダンガンロンパ1とゼロに続いてレインコード発売前に小高さんのゲームを復習しよう計画でリプレイ。
システムは議論をゲームとして楽しいものにディフォルメしたノンストップ議論は健在、反論だけでなく同意のシステムでより議論を楽しめる。
他のミニゲームでは、ノンストップ議論が一点を狙い撃つシステムなのに対し、多くの言葉を切り捌いていくように遊ぶ、銃でなく剣で議論する反論ショーダウンも議論のディフォルメという意味でなかなか面白かった。
この二つはわかりやすく議論のワクワク感やドキドキをゲームシステムに落とし込んでいて僕の好みだった。
ストーリー的にはガッツリ続き物だが、その続き方を一捻りふた捻りしてくるのが面白さ。
前作の最終局面および小説版のゼロで語られた希望対絶望の対決が大きく取り扱われている。
この対決というメインテーマに大きく関与する3人の登場人物と、お風呂に入らない女の子が印象的だったので紹介したい。
才能が幸運、超高校級の才能の持ち主であるみんなが大好き、希望を信じている、声優さんが緒方恵美と前作主人公苗木誠と共通点はいっぱいあるのに、全く異なる様相が展開される途轍もない面倒なキャラクタ。
とにかく、コイツが喋りだすとしっちゃかめっちゃかでエゲツないことになっていく今作屈指のトリックスター的なポジションのキャラ。
前作の苗木の活躍を知っていれば知っているほどにコイツの無茶苦茶さと、ダンガンロンパがシリーズとして描きたいことがわかるという、前作と今作を設定という意味ではなく、希望への向き合い方という態度や姿勢の問題でそれを体現していく展開が面白かった。
前作をある意味包括したようなキャラが、設定的な繋がりではなく、こういう風に続編で活躍するのは、テーマ性を感じさせられる深い展開だった。
勿論、ただ前作を再演するのではなく、彼にしか出来ない突飛で歪んだ独自の解釈で演じていくのが奇想味があった。
そんな狛枝とがっぷり四つに組み戦うことになるのが超高校級のゲーマー、七海千秋。
マイペースですぐ居眠りをしちゃう女の子なんだけど、ドヤ顔で筋の通った推理や推論を披露するときは格好いい、ギャップが素敵なキャラ。
こちらは設定的な意味で前作との繋がりが深いのに、彼女のエピソードは今作独自の考え方やテーマが展開していく。
希望対絶望が実質生対死であって比較する意味がない気がすると僕が指摘した前作のしっくりこなかった点を、希望対絶望は、未来対過去であると言い換えてくれるような展開で良く、今作のテーマ性を表現していた。
そしてその未来とは何なのかというのを示唆した七海の言葉を受けての、主人公日向創がまあ格好いいんだ。
超高校級の才能が不明なままストーリーが展開する彼だが、小説版ダンガンロンパゼロで語られたエピソードととても密接な設定と物語が展開していく。
絶望を端的に表現していた小説版の重苦しい展開をそのまま自身に当てはめるかのような悲しいお話だった。
勿論それだけで終わらず、彼を未来へ向けて後押しする、ダンガンロンパゼロを乗り越えるために必要だった大きなエピソードが七海との交流にあるのが、今作とゼロを紐付ける感動的な名シーンだ。
以上のようにメイン三人がそれぞれ前作、今作、小説版のテーマ性を端的に内包しつつ、前作と今作のテーマ性を戦わせながら、絶望で終わった小説版の救済をするという流れが実に見事なシリーズ展開だった。
単純に物語や設定が続いているだけでなく、希望と絶望の対比というテーマ性自体が続いているのが、シナリオライターの作家性を強く意識したくなる作品だった。
そして忘れちゃいけないダンガンロンパ最大の魅力お風呂入らない女子は西園寺日寄子はなんと和装の口が悪いロリっ子。お風呂に入らない理由付けのためにこんな展開を用意するなんて、シナリオライターの素晴らしく高度な作家性が垣間見えるとても良い作品だった。
総じて、前作で高くなったハードルを見事に超えた上で、独自の魅力もある素晴らしい作品だった。
アクションゲームの番外編や、あのキャラの過去を描く小説版、アニメオリジナルでの続編、そしてゲームの続編V3など多種多様なメディアミックスがあり、僕が遊んだことがあるのはここまでの三作品だけなので、次からは初見になるので楽しみだ。
○ご飯
朝:コーンスープ。チーズ。クラッカー。昼:カロリーメイト。玄米ブラン。夜:ヨーグルト。冷奴。キャベツと人参とエノキのスープ。目玉焼き。
○調子
○最悪なる災厄人間に捧ぐ
・はじめに
透明人間の少女クロと、その彼女以外全て見えなくなった少年豹馬の出会いから始まり、セカイを定義する理に挑む、ヒロインや主人公の命が世界の命運と直結してる系の恋愛もの。
視点人物である主人公はヒロインのクロ以外の人間を認識できないという突飛な状況で物語が展開する。
その都合上、20時間以上のプレイ時間の間、延々と二人っきりでストーリーが展開していく。
そんな強烈な縛りを設けながら、パラレルワールドや時間移動やループなどのセカイを定義する色々な技法を使い、様々な展開が繰り広げられる。
なので二人っきりというのはある意味本当であり、ある意味大嘘なのが、すこし不思議系の味わいがある見所。
・辛いくて重い
最悪なる災厄人間である豹馬と、透明人間のクロにはひたすらに最初から最後までずっと辛い展開が続く。
衣食住と言った基本的な部分の不自由から始まり、精神と肉体の両面から削る悲壮的なシーンが多い。
進めば進む程、最初に手に入れたものがこぼれ落ちていく展開なことも苦しい。
最悪なる災厄人間という言葉に込められた呪詛の重みの凄まじさとその悪意に読み進めるのが苦しくなった。
かなり人を選ぶ描写が多く、特に児童虐待と自殺の方法がかなり具体的な文章で書かれていたのは、露悪的が過ぎたとも思う。
ただこの二つは物語の根幹でもあるので単純に削ればいいとも思わない、しかしそれにしたって残酷な表現だった。
善意の空回りや、悪意のないシステム的な辛苦ではなく、妬み嫉みからくる悪意なのもシンドく、自分勝手な悪意に振り回される。
・クロは豹馬が大好き
登場人物は二人っきりだが、様々な事情で多種多様なクロが登場する。
勉強好き、運動好き、いたずらっ子、寝るのが好き、キャリアウーマン、猫、お人形さん、占い好き、ヤンデレなどなど、見た目も中身も違う沢山のクロが登場する。
しかし、どの彼女たちも基本的に主人公の豹馬が大好きという共通点がある。
ここは疑う余地のない絶対の聖域になっており、上述した辛いストーリーを乗り越えていく中で支えになる。
数多の苦難を乗り越えていく中でほぼ唯一の絶対に信用していい箇所がココだ。
それだけに、二人の関係値に名前を付けれないとするシーンの重みは凄かった。
世界中に二人っきりだからこそ、その二人に名前がある関係は結べないというのは、すごくロジカルでありつつ、愛は究極の差別なのだなあとしみじみ思った。
・Bさん好き
そんなわけで徹底して二人のストーリーなんだけど、数少ないそれなりに出番があるモブキャラのBさんが僕は気になった。
というのも、成人女性でありながら小学生女児のクロを教祖のように崇めペコペコする態度が可愛いかった。
主人公、クロ、Bさんで女性同性愛を含んだ三角関係的なサイドストーリーなんかがあったら面白そう。
まあ正直ただのミスリード要員で、あまり深掘りもされていない脇役なんだけど、妙な存在感がある。
・おわりに
人の悪意に振り回されながらも、二人っきりの世界で、客観的な善性を見出していく、ある種の道徳的ポリシーの高さが見所だった。
あくまで二人しかいないのは彼らの主観で、実際には周りには他人がいるという複雑な世界観にしたからこその、セカイ系に振り切らない良いバランス感だった。
セカイの存続と彼らの選択が密接な関係にある展開自体はらしいんだけど、その上で立ち絵も無い第三者達を意識した物言い、立ち居振る舞いを身につけていくのは、作者の真摯な態度のように見えて好きな展開。
○ご飯
朝:コーンスープ。チーズ。クラッカー。昼:カロリーメイト。玄米ブラン。夜:ヨーグルト。冷奴。キャベツと人参とエノキのスープ。
○調子
・はじめに
あらすじとかジャンルの説明がめちゃくちゃ難しい、一本道のノベルゲーム。
原作の同人ゲームは分割で幾つも販売されており、Switch版では全部まとめて移植されている。
まず、あらすじは引きこもりだった主人公村上太陽が心機一転鏡原高校へ転校し通うことになり、そこは生徒を管理する生徒会と自由を求めるデモ隊とが衝突しており、太陽はメーンヒロインの八月一日宮遥の所属する報道部に入りその二組の対立を調査していく。
ジャンルとしては学園を舞台にしたボーイミーツガールな青春もので、過去に起きた事件と今起こっている対立を探っていくサスペンスなノリもある。
というのが、あらすじとジャンル説明になるっちゃなるんだけど、全くこういうお話ではない。
あまりにも隠されていた設定や予想できない展開が多いので、(普段からだけど)今回はかなりネタを割る感想になります。
・ネタバレなしの推薦文
一応この感想は自分用のものではあるものの、ADVというジャンルを楽しむ人が増えて欲しい気持ちはあるにはあるので、ネタバレなしの140字で魅力を伝えておきたい。
「カガミハラ/ジャスティスは、正義と悪の定義を問う社会派な物語が魅力的なゲームでした。正義を行い続けるための具体的な方法論が提示されていて、普遍的ないつの世でも通じる良い価値観だった。自分自身がこういう娯楽を安寧に楽しめる立場にあるというメタ視点込みで、考えさせられた。カズト好き。」
とはいえ、直接的にトリックのようなものを書く気はないんで、ネタバレの範囲問題は難しいね。
・話の広がりがすごい
話がドンドン大きくなっていき、学生運動から、左翼団体、移民問題、テロリズム、陰謀論、インターネットで増幅する悪意、平和の定義、異なる宗教との付き合い方、ゲリラ、貧富の差、資本主義の限界、民主的な政治の目標、核兵器、戦争などなど現代社会における数多ある課題をテーマにしたエピソードが次から次へと展開していく。
視点人物も沢山おり、最初のうちは高校が舞台なので生徒と先生ぐらいだったのが、主人公とほとんど絡みが無い日本の政治的な地位が高い人や、米国軍人や、中東を取材する記者など、その問題を描くに相応しいキャラがドンドン出てくる。
・始まりに終わりがあった
最初のうちは男女のドギマギするラブコメや、恐ろしいホラー、痛快なアクションなどわかりやすい娯楽作品の味がするのだけれど、
中盤以降は上記した現代社会における様々な課題について問題提起していく展開が続く。
もちろんあくまで美少女キャラが登場するアドベンチャーゲームという媒体の中で出来る範囲ではあるのだけれど、全体的に通してみると真面目な展開が続く。
後半丸ごと使って描かれる戦争を止める方法、というあまりにも壮大な目標は、尺の都合もあるのかサクサク進むものの、現実的な面もあり見応えがあった。
話がドンドン広がっていっても、最初に提示された生徒会VSデモ隊の対立関係を解きほぐした時と同じ手法で解決していくのは、エンタメ作品らしい痛快で爽快な気分になる展開で、その道中で示されてきたキャラクタの魅力を信じたくなる気持ちがあればこそな面白さだった。
説教臭いと一言で評してしまうのは勿体無い、普遍的でいつの世にも通じる「良い(とされる)価値観」が嫌味なく描かれていた。
・対話
この作品を要約してまうと「対話」の二文字で終わってしまうかもしれない。
要してしまうと、武力よりも対話を大切にしようねということなんだけど、
こうやって文章にしてしまうと陳腐だけれど、作中ではその難しさ込みで何度も何度も対話の大切さがとかれる。
綺麗事と言ってしまえばそうなのだろうし、作中にはたまたま利己的な自分の利益しか考えないキャラが少数派だから成り立ったとみるのも容易かもしれない。
けれど、そうやって他人の立場を決めつけて本音を聞こうとしないこと込みで、対話の大切さが幾度も幾度も描かれる。
具体的な対話の内容についてはボカされてしまうのが勿体無いものの、
「ミステリは議論である」のモットーを掲げて数多のフィクションを楽しむ僕としては、議論のベースが対話である以上、非常に納得感があったし、娯楽作品としてもこの作品を楽しめた。
ただ、このあえてこの作品が触れなかった、対話をしてなお、武力的解決を求めてしまう人が多数派な世界も、現実的には存在すると思うと、このような多様な価値観を描いた物語を購入して遊ぶことができるというだけである種恵まれており、自分も何かしないといけない気になった。
テーマ的な部分の感想はここまでにして、以下は気に入ったキャラクタに焦点を当てて感想を書きたい。
・秋沢カズト君が有能すぎる
15歳にして天才的なソフトウェアエンジニアのツンデレな男の子。
僕も業務システムを作る仕事をしているので、彼が振られる無茶振りが理解でき、尊敬できた。
っていう読者の職業ゆえにプロの仕事がわかる話を差し引いても超優秀。
機転が効き、最終盤面では彼の察しの良さで逆転するためMVPは彼なんじゃないかな。
後半になればなるほどインターネットの力を多様するため彼も大活躍するんだけど、技術者なのでサーバールームで一人で仕事してることが示唆されるだけで出番自体はドンドンなくなっていくのは寂しい。
そんな実務的な部分の有能さに加えて、性格的な部分の愛らしい様も見所。
普段はツンケンした態度を取るんだけど、少ししてから反省してデレデレしたメールで謝罪するという、露骨に狙ったツンデレキャラ。
あざとすぎる上に実は好きな女の子がいて彼女にはより一層ツンデレしちゃうのも愛おしい。
一世一代の告白シーンなんかもあり、彼が主人公の方が収まりが良かったのかも感は少しある。
姉キャラ。
序盤は電話口だけの出番が続づき、会話でアドバイスや調査してくれるもだけど、途中からはちゃんと登場してくれる。
姉キャラなので年上の大人の女性なのだけど、作中のどのキャラよりも子供っぽい。
見た目もそうだし、恋愛が奥手すぎる。
ノンアルコールビールで酔ったフリをして誘う(誘えていない)などの搦め手が滑ってることも、半端にお酒の力を借りてる辺りが子供っぽい。
最後の最後で時間が飛ぶのだけれど、そうしてもなお一点も進展が見られないのは、大人なら自分の責任だろう。
好きなのに好きといえず遠回しな表現しかしない臆病さが可愛いキャラだった。
・周大翔が格好いい
なんだけど、まあ格好いい。
自分の命を天秤に乗せられるタイプの格好よさで、だからこそこのカガミハラ/ジャスティスが始まっているという尊さがある。
自己犠牲を否定する展開が多いんだけど、彼だけはかなり特別な立ち位置なので色々と特殊な展開がある。
優秀なシーンも多いが、リーダーとして腹を括る格好いいシーンも多い。
ハルヒ系と言ってしまえばテンプレなのかもだけど、目的のためなら手段を一切選ばない強引で傲慢なのに人情でしか動かないキャラ。
彼女が主役で彼女のためのストーリーだっただけに、中盤彼女が物語が退場していた時期は読み進める手が止まることも多かった。
もちろんこの退場にも意味がある展開なのはわかっていたのだけれど、この辺は魅力的がすぎた。
暴力よりも対話を重視する作品の基本構造だけに口が達者なので、彼女が出てきてドンドン話が前に進むのが面白い。
最大の見どころは何と言っても、最終目標である「戦争を止める」への解決策を導き出すところ。
そこまでの苦難込みで屈指の名シーンだった。
・さいごに
面白かった。
公称ジャンル「サスペンスアクション学園ラブコメミリタリーミステリー」に恥じない超てんこ盛りの大ボリュームな作品だった。
そんな様々で多種多様な展開を「対話」というアプローチでまとめ上げているのが素晴らしい。
それだけに、作中でも言及されている言語の壁については苦しい展開が多くあり、バベルの塔を破壊した神様許せねえってなるね。
大ボリュームではあったが、正直まだまだあの世界の物語を遊びたい気持ちが残っている。
繋がりは無いものの、まずは同じクリエイターが作っているイハナシの魔女を遊ぼうと思う。
面白かった。