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はてなキーワード: 狼狽とは

2020-05-23

いやな字書き

ジャンルに凄い字書きがいる。

書きたいものがたくさんあるようで、手広く色んなカプを書いてる。

その字書きが私が好きなカプの小説を書きたいとツイートしてた。

読み手だったら素直に喜べたと思うけど、私は底辺字書きで正直全く嬉しくない。私の興味がないカプを書いててくれって思ってしまう。

よく分からない縄張り意識なのか、その字書きが私の推し推しカプのツイートをしてる度に自分でも驚くくらいイライラする。

"イライラ"って書いたけど、"狼狽する"って表現のほうがしっくりくる。イライラもするけど占めてる感情比率はそこまででもない。

その字書きが推しの話をしてるだけで狼狽えるし、やめてくれって思う。

別に同坦拒否とかではない。萌えるシチュ考察ツイートはよく読むし、推しが同じ人をフォローしたりする。作品だって読む。

その字書きだけがどうしようもなく嫌いなのだ

その字書きに対して私は嫉妬してる。上手くて、人気で、速筆で。羨ましくてしょうがない。

でも、その嫉妬とこの"狼狽"は多分別なんだと思う。

私は手広く色んなカプをって字書きじゃない。どんなにジャンルが好きで、全てのキャラを良いと思ってたとしても、書きたくなるキャラやカプは少なかった。

から推し愛情が集中する。

私にとっては唯一の推しが、その字書きにとっては選択肢の一つでしかないっていう意味不明独占欲被害妄想を拗らせてこんなどす黒い感情になってるんじゃないかって思ってる。

私が必死に書いた小説を素通りして、みんなその字書きの小説に飛びつくことに狼狽し、焦る。きっと面白いのだろう、私の小説評価なんて一日で追い越すはずだと嫉妬する。これがその字書きに対するどす黒い感情の内訳だ。

おかしい。理不尽馬鹿馬鹿しい。結局のところ承認欲求を拗らせてるだけ。自分が一番理解してる。

なのでここに吐き出した。自分でも持て余してる、どれだけ馬鹿馬鹿しいことか分かっててもどうしようもない憎悪に似た感情を、整理したかった。

整理しきれたのかも、これから飲み込めるかも自信ない。でも言葉にできて良かったと思う。

2020-05-22

音無川が石神井川の別名と知ったのは、川沿いのジョギングを始めてからだ。

あれはまだ大学在学中だったか、私がジョギングすると言ったら王子神谷のあたりに住んでる友達が付き合うよと言ってくれて、王子駅の裏手で待ち合わせした。

鼻が冷たかったので冬だったと思う。

音無親水公園から伸びる音無川沿いは夜は暗くて、道も狭くてガタついてるところがあるからジョギング向きではなかったけど、気分に合わせて折返し地点を変えて距離を調整できるとこが好きだった。

かに静かな川だからジョギングしながらでもお互いの声がよく聴こえた。

走りながら話したのは神保町に行って本屋開拓してレコード屋に寄ってカレー食べた話だとか、最近読んだ本の話、可愛いと思うアイドルの話、共通の知り合いの下世話な話、高校の思い出話、将来の話、家族の話、飼ってる猫の話、たまに哲学的な話、昨日見た夢の話、とにかく普通の、他愛もない話。

王子駅の裏手から道を一本か二本隔てた向こうには寂れたラブホがあって、友達と待ち合わせしている時にはラブホ存在背中に感じながら、音無公園の水のせせらぎに意識を集中していた。

最初記憶は冬だけど、音無川の満開の桜や、それが全部散ったあとの桜の絨毯を一緒に眺めたことも覚えている。川の上空にずっと連続してはためく鯉のぼりが不気味だなぁと話した夜や、アクエリを持って汗をダラダラ流しながら走った夜もあった。途中の空き地みたいな公園で休憩した時の枯れ葉の色も覚えてる。あの時、二人ともベンチに座ることができずにそこでストレッチをしただけだった。年末には確か西新井大師かどこか、チャリ初詣に行ったこともあった。荒川隅田川を渡るタイミング日の出を見て、今年もよろしくと言って解散したんだったか、私達の分かれ際はいつもとにかくさっぱりとしていた。だって友達だし、またすぐ会えるし。

そんな感じでジョギングを続けて、季節は二巡とちょっと巡ったはずだ。音無公園の桜がまだ三分咲き程度で、飛鳥山まで坂道を上って見に行ったのは何年目の春だっただろうか。

度会っても、会った日は話し足りなくて、お互いの家の目の前まで歩いた日も何度かあった。

いつだったか友達の家の前で「うちの猫、見てく?」と言われたことがあった。

私は咄嗟に「猫アレルギーから大丈夫w」と答えた。

アレルギーは、事実。猫。猫。同じ空間にいるだけで数分で発症してしまう、わりかし重度の、アレルギー

その場面は鮮明に思い出せるのに、その時どんな感情だったのかはよく覚えていない。

先に恋人ができたのは、おそらく私だった。おそらくというのは、私は友達恋愛の話を一切聞かなかったからだ。過去の話でさえ、こちからは聞けなかった。

恋人ができたことを伝えた時、友達狼狽を隠していたような、そんな気がした。私の願望かもしれない。

結局その恋人とはすぐ別れてしまって、私は仕事で忙しくなって、それからまた別の人と付き合って、引っ越して、たとえ一人でも音無川沿いを走ることはなくなった。

ある時同窓会の知らせが来て、その友達メールを送ってみたら一秒で戻ってきて、それから連絡は取っていない。

北区荒川区の増田」ほど文才は無いけど、触発されて蘇った記憶

2020-05-15

[] #85-2「幻の10話」

≪ 前

「……“本当の10話”? ちょっと何言ってるか分からねーな」

慌ててシューゴさんは取り繕って見せるが、とぼけているのは明白だった。

「“本当の10話”じゃなくて“幻の10話”です、シューゴさん」

「あっ……と、間違えた」

まともに取り繕える余裕がないほどの事柄、ということなのだろう。

その他スタッフ数名たちも食事テンポが崩れている。

内実を知らない新人たちも、その雰囲気から異様さを感じとった。

「あれリリースするのは、やめといた方がいいと思うけどな~」

特にシューゴさんの反応は、ただ事ではない。

「どうしてもって言うなら構わんが……」

「どうしても!……これでいいですか、シューゴさん」

「いや~そういうことじゃねーじゃん?」

「どういうことですか」

偏屈でもアニメを作るのだけはやめなかったシューゴさんが、今はそれを露骨拒否しようとしている。

まるで学校行事サボりたがる不良のような振る舞いだ。

彼がそれだけ“幻の10話”を良く思っていない、ということだけは新人たちでも分かった。

とどのつまり寝た子を起こすな”って言いてーの」

「寝ているだけでは子供は育ちませんよ。三年寝太郎だって何もしていなかったわけじゃない」

「おいおい、寓話を論拠にするのはやめろって~」

「ワタシ達だって架空物語を作ってるでしょうに」

カレーうどん食いながら話しかけてくんじゃねえ!」

ぶーたれるシューゴさんを、父たち古参スタッフがたしなめる

グダグダな押し問答が繰り返され、場の空気は昼食と共に冷え切っていく。

会議は踊る、されど進まず。

「あ、あの、つかぬことをお聞きしますが……」

その状況に堪らず新人スタッフの一人が割って入った。

「“幻の10話”とは何なのでしょうか……?」

「あ?……ああ、そっか、第3シーズンから入った奴もいるのか」

新人たちの狼狽ぶりを見て、シューゴさんたちは冷静さを取り戻した。

「ふむ、そうですね……この企画を進めるにしろ、まずは前提を共有してからしましょう」

「オレは嫌だけどな」

「まあ、とにかく、資料をまとめてきますので、後日また会議ということで」

「そうだな、今あーだこーだ言うより、実際に見てもらったほうがいい」

こうして会議初日は、昼食を不味くするという結果を残して終わった。

次 ≫

2020-04-23

喫茶店が空いてたんで

喫茶店が空いてたんで自粛中だがたまにはと思ってケーキ食べてたら、前の席にスーツ姿のいかにも新入社員って感じの人がコーヒー片手にスマホをいじっていた。

3分後くらいにその先輩らしき30代くらいの人が来て出し抜けに「お前スマホで何やってんの。どうせゲームとか漫画みてんだろ」と強い口調で言った。

新入社員は「いや。あの」といってスマホしまった。

「だめだぞ。そんなんじゃ。お前スマートニュースって知ってるか」

「いや。聞いたことはありますがやってないです」

「はあ全く。これだから最近若いもんは。スマートニュース最近話題ほとんどのニュース網羅できるアプリだぞ。あれみなきゃ社会人として失格だぞ」と先輩社員説教口調。

新人君はショックを受けたようでうつ向いてしまった。穏やかな店の雰囲気は最悪。私は、可哀想になあそこまで言わなくてもと思っていた。

すると隣の席に座っていた老人がいきなり立ち上がって「ちょっといいですか?」と先輩社員に声を掛けた。

「さっきから聞いていましたらね。その言い方はなんですか。それにね。君ちょっといかな」と言って新人君スマホを見せるように指示した。

「彼がさっき見ていたのはゲーム漫画じゃないですよ。これです。はてなブックマークです」と言ってスマホの青い画面を先輩社員に向けた。この紋所が目に入らぬかとやる水戸黄門のようだった。

「え。なんですか。揚げた河豚バー????」

はてなブックマークです。これはニュース記事も含むあらゆるサイトブックマークしてコメントネット上で共有できる代物です。ブックマークの数でどういう事柄世間で耳目を集めているか一目瞭然ですし、なによりブックマークに伴って残されるコメントには叡智が溢れまさにインターネット集合知体現しているのです」

「そ、そんなものが。す、すごいですね」と先輩社員狼狽

あなた知らないんですか? 馬鹿みたいに昔からあるんですよこのサービス。さっきの新人君に対する発言、謝ったらどうです」

「ぐ、ぐう。こんな素晴らしいものがあったなんて。社会人失格、いや人間失格なのは俺の方だったのか。ごめんな」

その瞬間店内が、他のお客さん、店員さん全員の拍手喝采に包まれたことは言うまでもない。

2020-04-15

武田薬品HPから読み解くコロナ対策

コロナに一切触れず。

https://www.takeda.com/ja-jp/

 

行間を読むと、

武田薬品は「おまえらコロナとき狼狽てんじゃねぇ」というメッセージを発信している気がする。

 

尤も解釈はひとぞれだと思うけど・・・

彼女の思い出

彼女の思い出」というタイトルにしたが、ここでいう「彼女」は単なる女性三人称であって、正式に「男女交際」をした事は無い。あくまで友人だった。

彼女から突然電話がかかって来たのは大学3年の夏休み前のことだった。

夏休み課題を一緒にやらないか?という誘いだった。そして、良かったらその後近くの公園花火でもやらないか?という尾鰭が付いていた。

彼女は確かに「絶世の美女」とは言えないまでも、今でいう地下アイドルあたりにはなれそうな容姿だったから、これを無碍に断る理由は無かった。

花火

市販花火を買って路地裏の公園でしょぼい火花を噴射するあれか。

興味が湧かなかった。

僕は「だったら課題を済ませた後は酒を飲もう」と提案すると、彼女同意してくれた。

彼女の住む街の古びた図書館夏休み課題の一つのレポートを二人で仕上げた後、日が暮れてからもう少し大きな街へ二人で酒を飲みに行った。

適当に見つけた焼き鳥屋に入ってビール日本酒を好きなだけ飲んでいると、やがて彼女身体を持たせかけて来た。彼女も酔って居るのだろう。太腿に人差し指で何か文字を書き始める。どうやらカタカナで「スキ」と書いているようだ。でも、冗談で僕をからかっているのだろう。

いい加減酔いが回って来たので店を出ることにした。勿論割り勘だ。彼女から半分の金額を受け取って会計を済ませ、店を出ると彼女泥酔して立ち尽くしていた。帰ろうと声をかけても動かない。「手をつないで!つないでくれなかったらこから動かない!」などと異常な事を口走っていた。

仕方なく手をつないで蒸し暑い夜の街を駅に向かって歩いていると、彼女は「ねえ、これからどこに行くの?ホテル??でも、そんな勇気ないんでしょ?」と言いながら腕にしがみ付いて来た。

女性と二人だけで酒を飲んだのが初めてだった僕は「これは罠だ。もしこのまま彼女ホテルに連れて行って性的な事をすれば、翌朝彼女は僕をレイプ犯として訴えるに違いない」と考えた。

僕は彼女を駅のホームに送った。レールを何本か先にある山手線ホームに立ち尽くしていた彼女が見えた。今考えれば、あん状態彼女魑魅魍魎渦巻く山手線ホーム放置したのは少々間違いだったかもしれない。でも無事に帰宅したのだろうと思う。

大学夏休みも後半になり、蒸し暑く気怠い日々を過ごしていた僕の自宅に国際電話が来た。海外電話などした事のない僕は狼狽たが、出てみると、東南アジアバカンスを過ごしている彼女から電話だった。

出国前のあの夜の醜態を詫びつつ、帰国したらもう一度会って欲しい、という内容だった。

帰国した彼女とは、彼女の自宅に近いファミレスランチをして当たり障りのない世間話をした。勿論割り勘だ。

この後どうしようか?と彼女に訊かれた僕は、君の家の君の部屋のベッドでお昼寝しようと提案した。それは字義通りの「お昼寝」の意味で、それ以上の意味は無かった。

彼女の家に向かう途中で、彼女は僕の腕にしがみ付いて来た。夏の終わりで僕は半袖、彼女ノースリーブ。剥き出しの腕が絡み合い若かった僕の股間テントを張り、恥ずかしくなった僕は背中丸めながら歩いた。

向こうから自転車に乗って買い物にゆ中年女性が僕らを「盛りの付いた犬」を見るような目つきで睨みながら走り去っていった。

彼女の家についた僕は彼女のベッドに横たわり普通に休憩していた。隣に横たわった彼女はなぜか僕の胸の上に手を置いた。仕方なく僕は彼女の手を取ったけれど、腕が疲れて来たので手を離した。

「なぜ手を離すの?」という彼女に僕は答えようが無かった。盛り上がった僕の股間の上に彼女は太腿を乗せて「ファミレスなんか行かないで、ずっとこうしてれば良かったね」とささやいた。

かにそれは今まで自分経験した事のないような甘く刺激的な時間だった。

その後僕らは頻繁に会うようになり、彼女は隙を見ては僕の唇にブチュ!っとキスをするようになった。僕は少々辟易したけれど、満更悪い気分でも無かった。

彼女の家のそばの例のファミレスで、彼女は「なぜキスをするの?」と質問をして来た。僕は「気持ちいから」と答えると彼女は急に顔を曇らせた。「『好きだから』じゃないの?女なら誰もいいの?」

無神経だった僕は「美女とのキスなら誰でも幸せ」みたいな回答をしてしまった。

かに激怒した彼女キス禁止した。ほおにキスしても微動だにせず怒りの視線こちらに向けるだけだった。

秋の休日に僕らは二人で郊外山里へ出掛けた。郊外に向かう朝の下り電車の中で彼女は「今日の私、ちょっと変でしょ?」と言いながら腕にしがみ付いて来た。僕はいつもとそんなに変わらないと思いつつ適当に「うん」と答えた。

山里自然を二人で一日中楽しんだ後で都会に戻った僕らは、夕食の後でネオンサインの見える都会のベンチに座っていた。

突然彼女は「何でキスしてくれなかったの?」と訊いて来た。僕は「いや、キス禁止なんでしょ?」と答えた。

彼女は数日前に、以前交際していた妻子ある中年男性から車の中で身体を触られた事を告白しながら、僕の口に鯉のように激しく襲いかかった。

そばの道を通り過ぎるタクシー運転手の冷ややかな視線を感じながら、僕は彼女を抱きとめるのことしかできなかった。

ホテルに行く?」という彼女言葉狼狽する事しかできなかった僕は、彼女を駅のホームまで送った。

秋がもう少し深まった頃、彼女は僕の住む街に遊びに来た。駅から少し歩いたところにある今はもう潰れた焼き鳥屋で酒を飲んで、その後、線路脇の道を二人で歩きながら彼女は「抱いて」と言った。

しかし、当時としてもやや時代遅れと思われるこの表現真意理解し得なかった僕は、普通に彼女を熱く抱きしめた。

「この辺にホテルはないの?」という彼女の問いの真意理解できなかった僕は、駅前にあるビジネスホテルを紹介しつつ、彼女の家に帰る終電はまだあると伝えた。

彼女は確かに、なかなか美しい魅力的な女性だった。けれども価値観社会に対する思想は違っていた。僕は当時から左派価値観を持ち、社会問題点は変革されるべきだと彼女に語り、現在民主主義社会は人々の弛まない努力によって長い歴史の中で築き上げられて来た事を事あるごとに力説した。

しか彼女政治には全く関心はなく、「文句を言ってもどうせ世の中変わらないでしょ?」という態度だった。

ただ、美しい女性と街を歩くことが心地良くて、休日のたびに彼女と会っていた。

しか彼女は次の年の春には本当に自分を愛してくれる(と自称する)男性を見つけ、僕とはあまり会ってくれなくなった。

彼女に別の男が出来たことに気づかなかった僕は、二人では滅多に会ってくれなくなった事について不平不満を彼女に訴えたけれど、今となっては仕方のない事だとわかる。彼女と一日中街を歩き、おしゃれな店から小汚い店まで色々な場所お茶を飲んだり酒を飲んだり、夕暮れや夜景を眺めた日々は確かに僕にとって最も幸せな日々だった。しかし今から考えれば、僕は確かに彼女を本気で愛してはいなかったのだ。世界に対する価値観が違い過ぎていた。

大学4年になった冬、既に別な男と交際していた彼女が久しぶりに自宅に遊びにやって来た。二人で戯れているうちにちょっとしたアクシデントで僕の家の備品のごく一部を彼女が壊してしまった。彼女は尻を突き出しながら「お仕置きして」と叩くように促した。

僕は叩くような事をせず、彼女の尻を撫で、その後彼女を抱きしめた。

彼女は顔を赤らめて「それじゃお仕置きにならないよ」と言いながら僕の胸を撫で始めた。

僕が彼女の胸を同じように揉み始めると、彼女は「女の子の胸を触っちゃダメだよ!ずるい!私も触るから」と言って僕の股間のチャックを下ろして男根を揉み始めた。まだ若かった僕の男根が力強く立ち上がり始めると、彼女は「舐めたい」と言い出した。

舐められたのは初めての経験だった。彼女は髪を振り乱して一心不乱だったけれど、僕は歯が当たって痛かった。だから萎えしまった。

首の疲れた彼女は僕のベッドの上に仰向けになった。今度は僕が彼女下着の中に手を入れ、暖かく湿った膣の中に指を入れて動かしてみた。

「やめて!」

というので僕は手を止めたけれど、彼女はその後小さな声で「やめないで…」と囁いた。

僕がもっと大きく手を動かすと、彼女普段いたことのない裏返った高い声で喘ぎ出した。その時の僕は違和感しか感じなかったけれども、これは彼女なりのサービス精神だったのだろう。経験豊富彼女のいつもの声なのかもしれない。

やがて日が暮れて薄暗くなった室内で彼女は「〇〇くん(僕の名前)とやりたいなぁ」呟いたけれど、コンドームがなかった。その時点でまだ童貞だった僕は外に出す自信はなかった。

僕は彼女を駅まで送って行った。

それから20年以上の時は過ぎ、彼女は二度目の結婚幸せな家庭を築き、送られてくる年賀状写真は夫と子供たちに囲まれ幸せな家庭そのものだ。

一方非モテ中年の僕は独身のままだし、多分一生結婚する事はないだろう。

だが、別にそれでいいのだ。

2020-04-06

[] #84-6「幸せ世界

≪ 前

しかしたら、この世界では普通ことなのだろうか。

価値観矯正されているから、彼らにとっては問題ではないのかもしれない。

集金が阿漕だとしても、それが“救い”への福音をもたらし、“幸福”に繋がるのなら躍起になる。

「まわる まわるよ 救いは まわる」

しかし、この世界生活教は様変わりしたな。

俺の世界では、ここまでカルト色は強くなかった。

教祖胡散臭いことを除けば、割と無欲な人間だったのに。

……いや、よく見たら教祖は全くの別人だ。

あんな、これ見よがしな髭を蓄えている、如何にもな中年じゃなかった。

もしかして、俺の知り合いも別人だったりするのか?

「そんなに気になる? 再結合したら失くなる世界だよ」

思いふけていたところで、ガイドが俺を現実に引き戻した。

まあ、今いる世界を“現実”というべきかは疑問だが。

「ああ……この世界の俺や知り合いとかが、“あの中”にいるのかなと思ってな」

「思うところもあるんだろうけれど、ここはキミの知っている世界じゃあない。だから、この世界にいる人々も実質的に違う個体だよ」

パっと見は同じでも、やっぱり世界もヒトも違うってわけか。

もし見知った顔があったら、しばらく引きずりそうだからホッとした。

「さあ、早く行こう。次元の歪みはもう少し先だ」

ガイドにうながされて、その場から離れようとする。

「あ」

だが、その時、俺と教祖の目が合ってしまった。

「そこの 黒いのと 青っぽいの!」

教祖の声が広場中に響き渡る。

恐らく「黒いの」は俺で、「青っぽいの」はガイドのことだろう。

“だろう”というか、そのほか全員は白装束から絶対に俺たちのことだが。

「なぜ そんなものを 着ている!?

教祖の慌てようからして、今の俺たちの格好は重大なタブーらしい。

信者達はこちらに顔を向け、無言のまま視線を突き刺してくる。

このまま物理的にも刺してくるんじゃないか、と思わせるほどのプレッシャーを感じた。

「えーと……クリーニングに出してて……待てよ、この世界ってクリーニング屋とかあるのか? あったとして、別の呼称だったり……」

このままではマズいと思い、なんとか言い訳を捻り出そうとする。

「んん?」

俺が言い淀んでいる間に、また教祖は何かに気づく素振りを見せた。

あなた マスダじゃないですか!?

教祖狼狽しているが、その言葉に俺も酷く動揺した。

なぜ俺のことを知っているんだ。

別世界では、同じ存在でも見た目は違うはず。

まさか、この世界でも俺の見た目は同じなのか。

「“粛清”したはず! だのに なぜ ホワイ」

しかも、この世界にいる俺は粛清されたらしい。

粛清”が具体的に何なのかは知らないが、ロクでもないことだけは確かだ。

悪魔め! じゃなくて 闇の精霊め! ならば 何度でも 滅ぼして くれる!」

教祖の声に呼応するかのように、信者達が沸き立つ。

明確な敵意を向けられているのは明らかだ。

「マスダ……これは逃げた方がよさそうだよ」

そうガイドが言い切る前に、俺は既に走り出していた。

次 ≫

2020-03-22

コロナパニック エンターテイメント

飲食エンタメイベント関連で働いているわけでなく、基礎疾患持ちでも後期高齢者でもないので、なんだか世の中えらいことになってんなーと他人事のように眺めている。

日本やりすぎじゃねと思っていたら、海外から次々にやりすぎなニュースが飛び込んできているし。今後の世界がどうなるのか、どこかで落ち着くのか全く読めず、興味深い事象として目新しい動向を「楽しむ」ような感情が生じているのは否定できない。コンテンツとして消費している感覚というか。

多くの人がぶっ叩かれているように公の場では絶対に表明できない感情だけど、大なり小なりこうした気持ちを抱くことは正しくないのだろうか。悲しい、大変だ、早く収束して欲しい、という同情的前向きなものと共に、そうでない内心も抱いてしまうことは、他者から徹底的な攻撃根拠となりうる「悪」なのであろうか。

いざ自分が致命的な実害を被ったら、あわてて狼狽するとともにそのような他者を批難する側へ回るのだろうけど。



今回の感染症流行において、亡くなられた方へは謹んでお悔やみを申し上げますとともに、健康経済において被害にあわれた皆さまへ心よりお見舞い申し上げます


https://anond.hatelabo.jp/20200322121333

2020-03-18

はてなー(の一部)って意地でもインデックス投資否定するよな

のわりにインデックス投資のこと何もわかっとらんよな

今日ホッテントリ入りしてた記事バブル期日経平均を越せてないことを理由になんか賢いこと言った感出してたけども、積立投資バブル絶頂期に高値掴みしたから負けとかそういう話でははないしそもそも日本世界ではないしで大丈夫かこいつらって思ったよ

あと「なんで底じゃないのに買うの?」みたいな未来予知マンもいっぱい居る。底になったら是非なんらかの手段で教えて欲しい。

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本筋とは関係ないけど、インデックス投資した上で大損して狼狽してる人が居るのなら次からもっと債券とか金とかをポートフォリオに組み込んだほうが良いと思う

俺は3割しか株に回してないぞ

2020-03-13

犬のおまわりさん

子猫ちゃんが泣いてばかりで困ってしまうところまでは分かる。


でも、犬のおまわりさんが「わんわん わわん」と狼狽してしまうのはどうなのか。

警察官失格では?

2020-03-12

8割は自然治癒するウイルスだけど2割は治療必要ということでして、

2割に入るかどうかはやはり心配だし厄介だけど、8割大丈夫と聞くだけで安心する人は多いのかもしれないけど、

例えば出生前診断クアトロで、ダウン症の子供が生まれ確率1/5は見たことも聞いたこともほとんどないレベルの高さで、35歳では平均1/300なのでありまして、普通狼狽するのよな。

数字の見せ方って大事

2020-03-11

twitter投資アカウント

ワイ、リーマン家業の傍ら株をやっている(ゴミ投資家ってやつ)関係で、twitterで所謂投資アカウントと呼ばれる人たちのツイートを見ている。

最近気になったことを、、、

株価はずっと上がり続ける」って前提で株やってる人がいる

「長い目で見れば株価は上がり続ける」ではなくて、数か月とか数年レベルスパンでも株価が常に上がり続ける、っていう前提で株やってると思しき人が結構いる。で、プロフィールに「自宅で専業投資家。妻子あり」とか書いてある…

「〇〇(他の投資アカウント)は今週に入ってから毎日毎日同じような内容のツイートを連投している。コロナ暴落狼狽しているのがよくわかる」

問題は、このツイートをしている人自身が、今週に入ってから短いスパンで同じようなツイートを連投していることだ。まあ気持ちわからんでもない。

「無配」「減配」って概念がない?

購入金額に対して配当金額の比率が高い銘柄って魅力的だよね…

2020-03-06

旦那に「出産絶対ソバに居れない」って言われた

女は出血に慣れている。毎月出るしね。

逆に男性は苦手な人が多いと聞く。大量出血してるの見るとショックで倒れちゃうとか。

まだ妊娠しているわけじゃないんだけど、

出産について話をしてたら

絶対に俺は立ち会えない」と言われた。

私が鼻血を出しただけで狼狽えるからね。

出産して頑張る私を横で支えるとかよりも

血を見たくないから一緒にいたくないんだって

初めての出産自分一人で何とかするのか。

いや、そもそも出産は一人の事か。

とか色々考えてモヤモヤした。

でもまぁ。血を見て狼狽えるんだったら居ないほうがマシか。

2020-03-03

気になる女の子と話してる時

元彼の話が出た瞬間5分ぐらい、

狼狽たショックで記憶が無い。元彼って単語は出して欲しく無いなぁとは思ってたけどこれ程とは。

そしてそのまた5分くらいはショックで相手に対する恋愛感情が消えていた。

メイド諸君の例のシーンを思い出した……

2020-01-15

薄っぺら人生だなって

最近、教え子に薄っぺら人生だなって言われて狼狽えている増田を読んだ。

僕も時々「自分人生はなんて薄っぺらいんだ」と自己嫌悪になることがあって考えこんだ。

人生薄っぺらさって何だろう。

まず、薄っぺらい人を探そうとした。

喫茶店新聞を読みながらモーニングを食べる冴えないオッサン? 奥さんに家を追い出されて来たのかもしれない、ひとり身なのかもしれない。それなりに修羅場を潜り抜けてきたのかもしれない。窓際かもしれない。人生意味について悩んでいるかもしれない、いないかもしれない。

コンビニですれ違ったヤンキー? 僕の知らない苦労があるだろうし、喜びもあるだろう。クルマも服もセンスは違うけど、きっと違う世界で同じ時間を生きてるんだよ。

引きこもりの人? 実家暮らしの苦労は絶えないだろう。未来不安も感じるだろう。時間の流れも感じるだろう。引きこもり者の配信を見たら実母とバトルが始まってみている僕の心拍数が上がった。いったいどこが薄っぺらいと言えるか。

次に、薄っぺらくない人を探そうとした。

インドに行ってバックパッカーになればいいのか、アニメを見てひとりでキャンプを始めればいいのか、脳梗塞で半身不随になればいいのか、若年性アルツハイマーの親を抱えて介護絶望すればいいのか、沢山お金を稼いだらいいのか、ツイッターで100億円配ればいいのか、映画スターに、漫才師に、落語家に、パイロットになればいいのか。

どうやら、どれも当てはまりそうにない。

そうやって考えて一周してきた。何が薄っぺらくて、何が厚みがあるのかわからなくなった。

からないままで薄っぺらいと言うのか。

2020-01-06

見知らぬ赤ちゃんに人見知りした

帰省を終えて実家から家に戻るために空港へ向かう電車に乗っていたら、隣の席に同じく帰省明けらしい大きな荷物を携えた若い夫婦と、そのお父様の腕に大事そうに抱えられた小さな赤ちゃんがいた。

赤ちゃんは周りの色とりどりのキャリーバッグや外国から観光客らしき集団年末年始電車内装がどれもこれも気になって仕方ないのか、忙しなくきょろきょろしていた。

その内抱っこ係がお父様から、私の隣に座るお母様に変わった。

お母様の腕に抱かれてから赤ちゃんの興味は今度は私に注がれたらしい。めちゃくちゃこちらを凝視してくる。私は冷や汗を掻いた。

横を向いた。バッチリ目が合った。赤ちゃんと。


赤ちゃんは好きだ。何しろ可愛い。間近で見た頬っぺはふっくらしてて生クリーム大福みたいで愛おしい。あと、お目目が大きい。こぼれ落ちそうだ。やはり人類繁殖プログラムとして赤ちゃん可愛い、守りたいと思わせられるよう遺伝子に組み込まれているのだろうと実感させられる。

しかし私は赤ちゃんと密接に関わった経験がない。子供を産んだ経験も無いし、弟はいるけど年が近いので彼が赤ちゃんだった時の記憶が無い。

なのでこういう時、電車内でたまたま隣り合った見知らぬご家庭の赤ちゃんと、どうコミュニケーションを取ればいいのかわからない。下手に話しかけたり触ったりして泣かせてみろ。その瞬間私は電車内において人権喪失する。

ようは私は赤ちゃんに対して人見知りをした。

一方赤ちゃんは私の金髪が珍しいのかしきりに手を伸ばし、そして人見知りをしてもじもじする私に向けて、まるで気さくに声をかけるように「ま!」と声を上げた。可愛い

察された。気を遣われてしまった。この20歳以上歳の離れてる新生児に。

お母様が、私と赤ちゃんのその言葉無き逡巡に気づいて、「すみません」と微笑んだ。私は狼狽えながらもつれる口で「い、いえ、だ、大丈夫、です」と言った。

赤ちゃんだけではなく大人相手でも普通に人見知りをした。

可愛いですね。何歳ですか?」

「8ヶ月なんです」

「これからお帰りですか?」

「ええ、〇〇まで。飛行機に乗るんです」

「そうなんですか。赤ちゃんだと飛行機大変ですね」

「そうなんですよ。ちーちゃん飛行機でも頑張れるよね〜?」

降りる時に赤ちゃん握手させてもらい、優しいご夫婦会釈して、それから赤ちゃんに手を振った。小さな手にはそれでもしっかりと爪が生え揃っていて、赤ちゃんはすごいなあと思った。

明日からまた一人暮らしに戻らなければいけないことでナイーブになっていたが、なんとなく解消された気がする。

2019-12-24

anond:20191224150552

具体的な事件を思い出すっていうのも確かにそうだな。そうなるとどうしても嫌な気持ちになる

あとはキャラによっては、犯罪じみたことをするようなキャラじゃないのに…ってのもあり得るかも

個人的には、優しいとか正義感キャラが何故か犯罪っぽいことをする羽目になり、狼狽するところなんか面白そうだと思うけど

考えつかなかったけど、これは確かにありそう。出演するキャラ少年・成人男性ひっくるめて全員悪い事しないタイプだし

正義の味方に憧れるキャラが悪役を演じる際に葛藤する」っていうのは南条光でもあったし、確かに面白い題材だから見たいけどなー

anond:20191224145456

具体的な何かの事件を思い出しちゃうはいるだろうな

津波被害にあった人は水害系のフィクション辛いみたいなもんじゃ

(ちなみに自分津波にはあってないが海で怖い思いしたことあるので、アナ雪2の荒波にもまれるシーンがちょっとキツかった)

あとはキャラによっては、犯罪じみたことをするようなキャラじゃないのに…ってのもあり得るかも

個人的には、優しいとか正義感キャラが何故か犯罪っぽいことをする羽目になり、狼狽するところなんか面白そうだと思うけど

犯罪臭」って女性にはネガティブ単語なの?

今まで自分のいた世界が狭いからか、「犯罪臭」っていうのは「これヤベェ警察呼ばれるわwwww」っていう感じの賛美寄りのギャグみたいな扱いだったけど、

初めて触れた女性向けの界隈で「これ犯罪臭がするからヤダ」という意見を見て、「えっ、犯罪臭って良い意味言葉じゃないのかな」と思った

本当に「犯罪臭」及び「犯罪臭のするシチュエーション」が女性にはネガティブに受け取られるものだったら、今後は考えを改めようと思う

発端としては、自分女性向けのゲーム、「アイドルマスターSideM」の音ゲー版(LIVE ON ST@GE)をプレイしてて、

そこで「DRAMA ON ST@GE」っていう、劇中劇の配役をプレイヤーの投票で決める企画現在進行している

(アイマス界隈で言えば「茜ちゃん絶対島流しにするからね」の企画と同じようなもの)

その配役には「軟禁する/される役」があるけど、昨日の中間発表で、最も投票された配役が公開された

公開された配役では、

軟禁する役が少年(姫野かのん)

軟禁される役が成人男性(握野英雄)

となっていた

この結果に対して、自分観測範囲では「逆じゃなくて良かった」「少年側が軟禁されてたら犯罪臭がして嫌」っていう意見が多かった

何故自分がこの件で狼狽えているかというと、自分は「軟禁する役は成人男性(信玄誠司)」「軟禁される役は少年(姫野かのん)」という配役で投票していたからだ

少年可愛いから、囚われのヒロイン的役柄の方がしっくりくる」と思っての投票だった

犯罪臭がするのは分かっていたけど、「フィクションだし」と考えていた

自分なりに嫌がる女性側の理由を考えたけど、「成人男性少年軟禁する」というのは、「非力な人間が力のある人間支配される」という状況に立ち易い女性側にとって嫌なリアリティがあるのかもしれない

もし「犯罪臭」及び「犯罪臭のするシチュエーション」が女性にとって嫌だったら、今後投票する配役は変える予定(軟禁する/される役についてはそんなにこだわりがないから、どっちも年少者にするつもり)

神は死んだ

狭いコミュニティに、小さな宗教があった。

青少年時代絶対的な、神のような存在がいたならば、縋りたくなるのかもしれない。

それとも単に流されていただけかもしれない。

逃げ出すことをしなければ、洗脳され、崇拝し、盲目的になり、排他的になる。そうしてますます絶対感が増し、信仰心高まる

部活動顧問と、生徒の話だ。

あれは、まごうことな宗教だった。

私は神のことを信じられず、けれどとある理由から逃げることも出来なかったので、そのコミュニティに身を寄せていた。

クソガキという異分子だった私は狭い世界で浮いていた。

からは集中攻撃に遭い、背後から信者に刺される。そんな日々だった。

結果という形で力を持っていた私は立場が低いわけではなかったので、一人で異分子派として居座っていたけれど。

いいや、何人か異分子はいたのだ。

しろ表面上は私と同じように振る舞う人間が多かったように思う。肩身が狭い中、彼らは仲間だとは思っていた。

一度、事件が起きた。

神がその立場追放される、そんな歴史的な日があった。

実に晴れやかな気分だった。荒れた土地の整理は面倒だなあと思ったけれど。

裏腹に、困ったのは信者たちだ。

流されるままに生きてきた彼らは、憐れな程に狼狽え、悲しんだ。

やがて、神を戻すべきだと立ち上がった。

分子だと思っていた人間とともに。

そう。真の異分子は私だけだったのだ。

これには裏切られた悲しみよりも、面白さの方がやって来た。

まず初めに鎖国して、国交を断裂した。卒業まで半年の頃だった。

ニセモノの異分子たちは、正式に神の信者になる者と、異分子ですが?という顔をしてこちら側に来た者に別れた。

卒業までそれは続いた。私は鎖国したまま、しれっと卒業した。

私は卒業してから一度だけ礼儀として挨拶に来たが、それ以降そのコミュニティに顔を出すことをしなかった。

信者や、ニセモノの異分子たちは、仲睦まじく傷を舐め合うような関係を保っていたようだけれど。

解放されて少しして、神が死んだと連絡が来た。

重大なそのニュースは、後輩である信者の、恋人から知らされた。

どうでもいいと思って聞き流した。

けれど、少しだけ連絡のとっていた信者確認したところ、連絡が来ていないというのだ。

信者たちだけで形成された連絡手段があるというのに、だ。

信者の後輩が私の友人でなければ、私も知ることは無かっただろう。

使える僅かなツテで、各地に散っている信者に連絡をしろと伝えた。

お前たちの神なのだから最期は見届けるべきだ。私は見届けないけれど、役目を果たしたのだから十分だろう。

もう奇跡の復活はない。

神は死んだ

何も出来ない愚かな信者だけを残して。

2019-12-12

始まった訳でもないのに、失恋することばかりだ

 A子ちゃんデートに行った。と言っても、話題展覧会を見に行っただけだ。

 A子ちゃん小動物女子で、とても可愛い。居るだけで場が華やかになる。大学時代の同期として知り合った。

 その日は色々話した。増田が、A子ちゃんかわいいじゃん、というと、A子ちゃんは照れて笑った。ひょっとしていけるんじゃないか、と俺はワクワクしながら帰った。

 帰った後、お茶に誘った。今度予定決まったら教えるね、と言って2か月が過ぎた。

 そして一昨日。俺はまた別の大学時代の同期と、会社終わりに待ち合わせてサシ飲みの日だった。この友人はA子ちゃんとそこそこ仲がいい。

 飲み屋への途中の道、友人が振り向いて言った。

「そーいや、A子ちゃんとお前、展覧会行ったんだよな。あい彼氏居るはずだけど、元気してるかな」

 彼氏、というワードに酷く動揺したのを覚えている。急に後頭部からハンマーで殴られたような感覚がした。

 多分狼狽えていたのはバレていたと思うが、必死に平静を装おうとした。

 そりゃ、あれだけ可愛ければ彼氏居るよな、いや、彼氏が出来たから可愛くなったのか?大学時代はそこまでパッとしない子だったのに。どうして?なんで?

 友達と話していても上の空だった。居酒屋に入り、「彼氏」というワードが出るたびに胸が締め付けられて、眩暈がした。

ちょっとA子ちゃんの声久しぶりに聞きたくなったわw」

 と友人が携帯を取り出し、電話をかけ始めた。やめてくれ。

「あれ、なんか雰囲気違くない?」

 友人が笑う。

「あー、同棲してる彼氏の家に行ってるのねw」

 やめてくれ。

ちょっと増田に代わるわw」

 何話したか覚えていない。適当に話したんだと思う。動揺を悟られないように、必死になっていたから話の内容は考えていなかった。

 それこそが動揺だってことに、後になって気付いた。誰の目から見ても明らかに動揺してたと思う。声震えていたし、落ち込んでたし。

 帰りの駅、ポケットの中に入っていたマロン味のチュッパチャップスを舐めた。薬みたいな味がして、いつもは我慢していたけど

その日は耐え切れずにゴミ箱に入れた。

 電車の中、バッハカノンを何度も流した。音量ボタンを押してもこれ以上上がらない事に苛立ち何度も押した。

 酔っぱらった赤い服を着たおばさんが俺に寄り掛かった。窓の外の夜景がちらつく。

 酔って気持ち悪くなったわけじゃない。頭が痛いわけでもない。でもまるで二日酔いの朝のような、ひどく不快気持ちが折り重なって、俺はベンチでうずくまった。

 周りの人から見れば、飲み過ぎて気持ち悪くなったバカな男が居る日常光景しか見えないだろう。飲み過ぎた以外は正解だ。

 

 勝手デートだと思ってた自分馬鹿みたいだった。彼氏が居る事を一言も匂わせなかったA子に腹が立った。友達がそれを知っていたことにも腹が立った。

 俺は信用に値する相手じゃなかったんだろうか。ただ知られたくなかったんだろうか。友達は恐らく、俺がこれ以上勘違いしないように教えてくれたんだろうか。

 始まった訳でもないのに、失恋することばかりだ。俺は何度こういう事を繰り返せばいい。

2019-10-05

コマネチ精神崩壊させた話

とある掲示板で起こった実話

コテハンが中心となり盛り上がっているスレッドコマネチとだけ書き込む事を繰り返した

出勤してコマネチ 退勤するときコマネチ

タイムカード代わりだな

最初の方はスルーされて、まぁ誰もこんなキチガイ相手にしないよなぁなんて思ってたんだが、一週間経って出勤後にコマネチと書こうとしたら異変が起こっていた

そのスレッドで中心となっていたコテハン【ひさし】がコマネチに対して

面白いと思ってやってるの?】

レスしていたのだ

しかしそれに反応する事はなく、いつも通り午前8時40分頃にコマネチと書いてブラウザを閉じた

退勤する17時頃に覗いてみると朝よりもヒートアップしたひさしがいた

【こんな奴相手にするだけ無駄、みんないつも通り楽しくいこうぜ】

と書いてあった

コマネチに反応してるのはひさしだけだった

翌日、出勤後にカフェオレを飲みながらコマネチを書こうとスレッドに行くと、なんと俺以外にコマネチと書いている奴がいた

そして昨日よりさらヒートアップしているひさしがいた

【誰にも相手にされないからって調子にのってんじゃねえーよ】

レスしていた

俺は初めてひさしにレスをした

コマネチ

戦場で敵同士初めて会話をした瞬間だった

退勤前、どうなったのかワクワクしながら覗くとコテハン同士で言い争いをしていた

朝の俺の書き込みに対して、ひさしがブチギレた

それに対して他のコテハン

【ひさしいい加減にしろや!反応するなって言っておきながら反応してるのお前だけじゃねえか!】

とキレていた

まさか事態狼狽えながらも、俺は平静を装いながら

コマネチ

とだけ書いてブラウザを閉じた

俺はとんでもない事をしてしまったのかもしれない

タイムカードの代わりにコマネチとだけ書いていたのに、まさかコテハン同士で喧嘩をするとは思わなかった

想定の範囲外だった

土日を挟み月曜日

どうなったのか覗いてみると、なんと推理合戦が始まっていた

・平日の朝と夕方決まった時間に書き込んでいるか社会人に違いない

・その時間に書き込んでいた人間コテハンを外し書き込んだのではないか

・ひさしだけが反応していたので、おそらくひさしの自作自演に違いない

・ひさしは包茎

等と書かれていた

もちろん書き込んだのは俺でありひさしではない

それにひさしとは敵同士とはいえ会話をした仲

そんなひさしを放っておけるほど俺は落ちぶれていない

そこで俺はひさしを救うためにこう書き込んだ

コマネチ

俺が出来る事はここまで、後はひさしの抜群のコミュニケーション能力でなんとか凌ぐはず

そう思い帰宅した

その日は上手く寝付けなかった

目を閉じると、機関車トーマスBGMが頭の中で鳴り響き、森本レオの声すら聞こえてくる始末

これではいけない、俺はタイムカードの代わりに書き込んでいただけ

ひさしの心配はする事はないんだ

そう自分に言い聞かせ、キューピーコーワゴールドを飲み寝た

翌朝、いつもより目覚めが良く、普段は食べない朝食を食べ出社した

やはりキューピーコーワはすごい

スレッドを覗いてみると、なんとタイミングが悪いことに昨日の自分書き込みの直後にひさしが皆の推理に対してレスをしていた

それに対して他のコテハン

・やっぱお前だろ

・お前が消えれば済むだけの話だ

・一皮剥ける時がきたのだ…

と集中砲火を浴び、それに対してひさしは発狂していた

ひさしは一晩中書き込んでいた

何故誰も信じてくれないんだ

俺は書き込んでいない

ひさし、お前は悪くない

悪いのは俺だ

俺がタイムカードの代わりに書き込んだばかりにこんな事に

俺はもうこんな事はやめようと誓った

二度とこんな過ちを繰り返してはならない

そういう思いも込めて

コマネチ

と書き込んだ

そしてそのままそのスレッドはいかなくなった

そして今日、久しぶりに覗いてみると、ひさしはキチガイコテハンとして有名になっていた

たった4文字で俺は人を変えてしまった

俺はこの十字架を背負って生きていくのだろう

ひさし、すまなかった

お前がこうなったのも全て俺のせいだ

そのスレッドコマネチとは書かなかった

もしそこで書いてしまうと、ひさしは完全に狂ってしま

そして俺は コマネチ というスレッド建ててブラウザを閉じた

2019-09-04

全てを破壊したくなるこの衝動

大学時代、の話。「お前奨学金大学行ってどういう人生送るつもりんだ」って父に詰問されて狼狽えていたとき、母が助け船を出してくれた。

「この子は悪いことにお金を使い込んで借金したんじゃありません。お店の女の子に貢いだとか、そういのじゃないでしょうに!」

そういって、ぼくをかばってくれた母は優しかった。

長かったすねかじりの時代が終わって、最近ようやく就職までたどり着いた。就職しても生活はあまり変化なし。ただひとつ風俗趣味なったことを除いて。

なんていうか、最高に楽しいんだよね。かわいい風俗嬢に流行りのアニメキャラコスプレ衣装を持ち込んで着させるのがさ。お金ちゃん生活できる範囲でやりくりしてるから大丈夫だと思う。奨学金も返してるよ。ただ、周りの人たちが登山やら草野球やら健全趣味をはぐくんでいるのに、ぼくは誰にも言えない秘密をため込むばかりでいいのかなってちょっと怖くなる時があるんだよね。

思春期にもエロ本一つ親バレさせない、自家発電だって隠し通した(と思っている)繊細な息子だった。いまとなってはコスプレ風俗マニアおじさんと化した息子の痴態を母が見たらなんていうかな。こんな想像バカげてるけど、知りたい気がする。若干興奮する。すべてを破壊してしまいたい。そんな衝動に襲われることがある。こんな気持ち大丈夫なのかな。

父には文句言わせんぞ。お前の風俗通いはブラウザ履歴写真オプション生写真で全部知ってんだぞ。まあ、尻穴趣味という極めてノーマルな嗜好だったが。

2019-08-29

anond:20190829131910

無条件・無自覚に「選ぶ側」に立てる「若い女」という強属性が、就活においては選ばれる側となるため通用せず、精神を病む場面。

金持ちが金を使い切って狼狽してるみたいで、見ていて清々しい。

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