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2019-04-23

老人に搾取される糞みたいな世の中

自分のことを自分でできなくなったら、もうそこでオシマイだ。それでも生きていて欲しいと思うから手を貸すのであって、それは介護する側の意思に委ねられるものだ。そのくせ介護放棄したら私たちが罰せられる。この世はどこまで腐っているのか。

私たちはお前のわがままを叶えるために存在するのではない。「私の気持ちも考えて」とお前はいうが、そうやってわがままに付き合い続けるのも限界である

対話意味を見いだせなくなったのはもうずいぶんと前の話だ。耳が遠くちゃんと聞こえていないのに話が通じているように受け応えする。こちらのお願いはまるで通じず、自分わがままを通そうとする。

それに対して私たちのとった行動も良くなかったのかもしれない。かわいそう、他に頼る人がいない、仕方がない。そんな理由で手を貸し続けたのが増長を産んでしまったのかもしれない。私たちはお前の奴隷ではない。

すべての段取り自分わがままでひっくり返す。まるで賽の河原の石積みではないか

この地獄はいつまで続くのか。

私たちのやりたいことを我慢して、お前のチンタラした話、のろのろとした動きにつきあわされる。お前は年金もらってるんだろうが、こっちはそんなものなにもない。働かなければ生きていけないのに、その時間すらお前は奪っていく。時間だけでなく、お前に付き合う肉体的・精神疲労のおまけ付きだ。こんなおまけいらんぞ、ふざけるな。

自分の家がいい、そりゃそうだろうな。その家はゴミ屋敷やけどな。あれはお前の家やない、ゴキブリの家や。いやまじで。台所食器棚の引き出し開けたらゴキブリが湧き出るような家やぞ。ようそんな状態自分の家とか言えるな?

こちらのちょっとしたお願いすら聞かず、ただひたすら自分わがままだけを押し付ける。一方的私たちだけに譲歩を強要する。お前は何様なんだ。

よく言うよな、「お前だっていずれこうなるんやで」と。だから仕方ないんやぞと、だから我慢しろと。まったくもってクソみたいな大義名分だ。人間誰しも老いる。そりゃそうだ。そうやって私たち反論を封じる、それも私たちを追い詰めているということを理解しているのか。

はじめに書いたが、自分自分のことをできなくなったらもう死ぬしかない。その後を生かしてもらえるのは周りの善意によるものだ。

もうお前のわがままに付き合わされるのも10年近くなるぞ。いつまで我慢すればいいわけ

もう最近ではお前の存在を感じるだけで胃が痛くなる。頭が重くなる。

介護放棄虐待というなら、お前やその周りが私たちを追い詰めているのは虐待ではないのか?

お前が私の肉親であるならまだ違うんだろうがな。お前は単なる祖母しかない。大体長男は他にいるのに、なぜ私たちがお前につきあわされないといけないのか。単に近くに住んでる、ただそれだけやぞ?

赤の他人である母が甲斐甲斐くそれに付き合ってきているが、お前勘違いしてないか? うちの母はお前とは無関係赤の他人だぞ??

私はもうお前が憎くて憎くて憎くてたまらない。かわいそうだと思っていた時期もあったがな、もう我慢限界だ。積んでも積んでも崩される石積みなんかやってられるか。

お前を哀れに思う以上に、自分の母が疲弊していく、私たち疲弊していくことへの憎悪が上回った。最近ではお前を殺すことばかり考える。もうお前の相手するのうんざりやわ。

殺したら殺したで私たち世間的に死ぬわけだけど、どうしたらいいの? 求む、合法的に殺せる方法あいつに人生狂わされるのもう嫌や。

もうさ・・・こんな世の中生きてて楽しいの?

まあ別にこんなくそみたいな世の中に未練なんかないし、むしろ自分死ぬほうがいいのか。まあ自分死ぬくらいなら、あいつも一緒に殺しとくけどさ。

一家心中みたいな形が一番ええかもな。

まあ一番いいのはいますぐお前が死ぬことやけどな、まあ無理やろ。他人の生き血をすすって生きるようなやつやし。足が不自由なだけでまだまだ元気やしな。丑の刻参りとか効果あるんかな?

老人に搾取される世の中ってほんと糞だよな。暴走した車に惹かれて死んだ親子とか、理不尽にもほどがあるぞ? お前ら迷惑なんは存在だけにしとけよ。

2019-04-20

老い先短い老人が未来ある若者未来を奪うの、社会の損失ではって思うし、罪を償うにせよ残り10年そこらの人生…って思うとなんだかなあと思う。

もし自分家族事故に遭ったらと考えるとゾッとするし、もし過失側にまわったらと考えると血の気が引く。

人間が車を運転しなくてもすむ社会になるといいですね。

少し年老いて、FPS勝率が下がってきた俺は思う

なんというか、モチベとかやってる感覚としては若い頃のままなんだけどさ

若い頃の「戦績が悪い日」が歳経るごとにだんだん延びていく感じ

一か月に20日自分の満足いかないK/D、スコア叩き出していく

  

 

勝てなくなってくると、やっぱ白けてくる

頭では分かってんだけどさ「趣味なんだから楽しめよ」っつうのは

でも結局勝ち負けに行きついちまうんだよなあ、FPSって

 

 

ゲームって、一生の趣味には出来ないと思う

特にPVP、抗難易度が当たり前のこのご時世じゃ

マインクラフトみたいなのを楽しむ時間価値観も友人もないしよ

(あんなの自前の3DCGでつくりゃいいじゃねえか)

 

 

俺はこのままメディアの王ともいえる、

ゲームに白けた状態で定年まで過ごす勇気が無い

刺激が強くて能動的なものばかり食ってきた

から他の趣味がえらく薄味に思えてくるから

2019-04-19

最後の髪一本

 もう年だから仕方がないのだが、残り少ない頭髪が、一本また一本と抜けていく。そんな日々を過ごしていた。

 そしてある日の朝、ついに私の髪の毛は、最後の一本になってしまった。

この髪が抜けたら、私は人生絶望して、ダメになってしまうかもしれない。生きる気力がなくなって、廃人になってしまうだろう。今となってはバカバカしいが、当時はそんな強迫観念に囚われていた。

 しかしもはや最後の髪の毛が抜けるのは、時間問題だった。明日の朝にでも完全に抜け落ちていることだろう。そう思っていた。

 やがて次の朝起きると、最後の髪一本はまだ残っていた。次の朝もその次の朝もどういうわけだが、ずっと最後の髪一本だけ残り続けていたのだ。私は髪の毛が抜けないことに歓喜し、それからは何事にも自信をもって明るく行動できるようになった。

 それからいくぶんかの月日がたった。あるとき私はふとその最後の髪一本を恐る恐る触ってみると、なんとその最後の髪一本は本物の髪の毛ではなかったのだ。細い油性マジックインキで描かれた一本の線に過ぎなかったのだ。

誰が一体こんなことをしたのか、と思い巡らせていると、あの男のことを思いだした。アパートの下の階の部屋に住んでいたあるピン芸人の男のことだ。彼は主にマジックで描いたフリップを使ったネタをしていた芸人で、小さなライブハウスで細々と活動をしていたが、ついぞ日の目を浴びることなくなく、年老いしまっていた。そして最近お亡くなりになられたのだ。

 

 彼が私の髪の毛に対する思いについて心配し、また笑わせようとこのようなことをしたに違いない。私の頭こそが彼の最後フリップとなったのだ。彼の贈ってくれた最後の髪の毛に感謝した。

2019-04-16

なんで自殺すんの?

死にたいと思ったことは無いけど、別に死んでもええわ人生だりーしと思っている人の文章です。


一番理解不能なのは恋愛関係死ぬやつね。視野狭すぎだろ。他者依存しすぎだろ。自立しろカス

あの人と一緒に居られないなら生きている意味ないって…んなわけねーだろ。お前の人生恋愛に殺されるほどショボいのかよ。

鏡見ろや。お前なら新しい恋人作れるだろーが。元気出せやばーーーーか。

次に金で死ぬやつ。

借金なんて概念から存在しないものメンタルやむとか馬鹿だろ。低能なの?金の事をちゃん勉強しろよ。

金が無いなら稼げばいいだろ。まともに稼げない低能ならグレーや黒いことをやるとかさ。工夫しろよ。生真面目になんなよ。

どうせ死ぬんだからガンガン攻めてガンガン稼いで年老い病気になってから死ねよ。


次に労働死ぬやつな。

まず筋トレしろ。うぜーゴミ労働者は俺がぶっ殺すくらいの気持ちで常にいれば糞上司や糞取引先に追い詰められることねーだろ。

この会社首になったら生きていけない?んなわけねーだろ。視野狭窄マンじゃねーかよ。さっさと会社変えろカス

働かないと生きていけない?生活保護あんだろ。公民の授業受けてねーのかよ。受けてねーならスタディサプリで受けろ。

あ?労働国民義務国民義務とか知らね。でも権利は主張させてもらいますわ。というふてぶてしさを持てよ。何が悪いん?と開き直れ。

最後に心身の病気障害死ぬやつな。

医療技術も爆伸びしてるし、障害を補助するツールガンガン進化してっから死ぬこたねーだろ。

と思ったが毎日苦痛だったら俺死ぬな。心身に困難を抱えてるのに生きてるとかパないな。ガチリスペクトするわ。

ガイジに生まれ

ADHDで軽度のアスペとしてこの世に生を受けた私

A型事業所に通い 疲れて帰ってくる日々 趣味イラストもやる気が起きなくなった

毎日隙間の時間に本を読んだり 事業所職員からアドバイスを聞いたり

病院先生相談してすこしでもまともになれるよう努力はしているつもり 実際はどうなってるか判断出来ない

まともになれる様に努力をしなくなったら 発達障害者として終わりだと思ってる 薬だけじゃコントロール出来ないのはわかっている

とりあえず今の目標感情コントロール

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母は常日頃嫌味を言ってくる「デブ」「ニキビ面」「サンドバッグにしてやる」等

そして母と喧嘩する度に「お前なんか産まなきゃ良かった」「お前が嫌いだ」「お前に積年の恨みがある」と言われ

暴力 殴る蹴る 物で叩く ひどい時は首を絞められる

それでもある程度発達障害理解があるようで 一緒に病院に行ってくれる 薬代も出してくれる 苦手な金銭管理もしてくれる

母と付き合っていると 娘として扱われているのかいないのか混乱してくる

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父は帰って晩御飯と酒を飲んですぐに寝る 晩御飯中に余計な口出ししようものなら逆ギレ

暴力包丁で脅し 更に金の事を出して「お前は家族が養えるのか」と脅してくる

A型事業所給料じゃ無理です わかってて言ってくるんだろうなあ

発達障害に対しては理解出来ないみたい 父とは出来るだけ顔を合わせたくない

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弟は普通の人 本当に普通の人

友達もいるし 部活もやってるし 勉強もできるし 私と違って母や父もほぼ普通に接している

でも恨んではいない オタクなので話が合うし 一緒にいると楽しい たまに嫌味やプライベート侵入してくるけど

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話は変わるが匿名掲示板を見ていると 荒らしに対して「ガイジ」という言葉を使うのをよく見る

「せいしんしょう(がいし)ゃ」なんだろうなと思う なので私は匿名掲示板には書き込まないようにしている

見るだけならガイジでも迷惑からいから 書き込むからそう言われる

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当事者からして「ガイジ」と言う言葉を使う事に対しては反感は無い

実際ネチケットが出来ない人には生まれ持ってか 後発かに限らず心の障害者が多いんだろうなと思う

心の障害者会社でも 家の中でも インターネットの中でも嫌われる存在だと思う というか社会必要ないのに居る存在

から会社や家の中では治す努力をするべきだと思うし 最低限素直に「ごめんなさい」「ありがとう」「気をつけます」を言えるようになるべきだと思う

そしてインターネットは見る専に留めるべきだと思う 書き込むとボロが出て荒らし扱いされたり最悪炎上する

_

そしてそんな普通人達を見て羨ましいのは「人権がある」という事

コミュニケーションが出来る 空気が読める 社交辞令が出来る 相手立場になって考えられる 人としてあって当たり前の能力

私には人権がない 能力自体はあるけどパラメーターが普通の人の基準に満たない低さだ

からパラメーターを必死に上げている いつか人権を得られるようにように せめて社会ではまともに見られるように

でもなかなか上がらない ここがつらい パラメーターが上がるペースが遅い 焦る その度に自己嫌悪する

もうお酒も飲める年齢なのに出来ることは年齢以下 ギャップがつらい 普通の人が羨ましい

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とりあえず今の私に出来るのは努力だけだ

自殺する勇気も無いし どのみち老い死ぬ それまでの間出来ることを増やしていかないといけない

母や父はいつまでも生きてはいない いずれ死に 1人で生きていかなければいけない時が来る

成長の速度が遅くても これしか道はない 焦っても得はないのは私自身がわかっているはず

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ガイジなので書き込むか迷ったけれど 書いて気持ちをまとめることが出来た ここまで読んでくれてありがとう

拝啓奈須きのこ様へ

 あんたは僕のヒーローだった。自分の作り上げた世界のものを売り出して一大ムーブメントを作り上げた素晴らしい作者だったよ。

 今はそうじゃない。凋落堕落、怠慢。なんでもいい。とにかくあんたは劣化しちまった。

 最近あんたに出来たことと言えばどうだ。ほら、見てみろよあんたの辿ってきた道ってのをさ。

 枝葉末節は違っちゃいるがどれもかつての成功の焼き直しだ。リメイクだよリメイク。なにも作っちゃいないんだ。

 GrandOrderのキャラを見てみろ。同じ顔、顔、顔。単なる過去作品クローンどもだ。

 新規もいる? 中身が違う? なるほど確かに言い分は正しいとも。だが、本当に新造するならそいつらの知名度なんか頼らないはずだろ?

 なんならGrandOrderだけに限ったことじゃない。あんたが手がけたEXTRAだってそうだったじゃないか

 人気者のキャラクターを、しか殆どガワとカリカチュアだけを、再利用して。あの作品は結局のところstay nightのおんぶに抱っこだった。

 間違っちゃいないとも。再解釈ってのはキャラに限らずどんな作品にもありふれた手法だ。古典パロディ作なんかも山のように溢れてる。

 が、断言していい。再解釈ってのは自分世界と向き合うのをやめただけだ。産みの苦しみを避けて、妥協に勤しもうとする「逃げ」でしかない。

 楽だっただろ? 既成品を使ってもいいってのはさ。でも同じ見た目と、似たような性格。そんなものの何処が新しいキャラクターと言えるんだよ。

 扱うテーマだって同じだ。いつでもあんたは恋、恋、恋。ボケ老人の昔話みたいに恋の話ばかりしかしなくなってしまった。

 それだけじゃなかったはずだろう? あんたの世界にあったものは。恋とヒロインの他にも色んな輝きが渦巻いていた。

 今じゃどうだ。世界には恋とヒロイン。それだけ。まるでセカイ系流行ってた頃に溢れていた出来の悪い素人創作じゃないか

 2017年クリスマスなんかは特に顕著だったんじゃないか? あれは言ってしまえばただの構文だ。

 正直あれには呆れたよ。酷いもんさ。何も肉付けされず、あんたが手癖で使ってる恋とヒロイン定型文そのままだってんだから

 長い付き合いだ。恋とヒロイン文脈あんたの作風だってのはわかってる。わかっているんだよ。

 だがわかってるからこそ見えたんだよ、骨組みのまま出されたあのストーリーの中で。あんたの世界がどうしようもなく腐ってたのが。

 なぁ、奈須きのこあんたに僕は問いたい。あんたが作り上げた世界ってのは同じ顔した人間が溢れかえってるようなところなのか?

 同じ顔と似たような性格で笑い泣いて怒って叫んで。ちょっと違うだけの言葉を垂れ流すような。そんな世界だっていうのか?

 心底、気持ち悪い世界だ。

 こんな出来の悪いオープンワールドみたいな世界が本当にあんたの描きたかった世界だって言うなら、ああ。

 あんたは敗北者だよ奈須きのこ小説家だってのにキャラクター性とイラストに振り回されて自分世界を捨てた二流以下の小説家だ。

 言葉空想から世界を描いていたあんたは現実の何処にもいない。いるのは自作コピー・アンド・ペーストしか出来ない老いぼれだよ。

 だからこそ輝かしい栄光の背後に眠る物が見え隠れする度に僕は、本当に、嫌になる。厭になってくる。ああ、飽き飽きしてるんだこんなもの

 

 こんなこと、あんたには知ったことじゃないだろう。僕が勝手にガックリきてるだけだ。理想押し付けられちゃ迷惑なのもわかってる。

 ……やっぱり何も思わないかもな。だって、きっとあんたって人はファンなんて始めっからどうでも良かったんだから

 あんたの作品ファンへの思いやりなんて何処にもない。hollow ataraxia、いや、歌月の頃からその片鱗はあったかもな。

 気づいてはいたよ。奈須きのこって作者は過去作品大事にしないってことには。

 GrandOrderやEXTRAでも顕著だが、あんたは自作品を新作の材料くらいにしか扱った試しがない。

 それ自体は悪いことじゃあ無いとは思うよ。作品ってのは作者や、作者を取り巻く構造の持ち物であってファンのものじゃない。

 後付けや換骨奪胎描写の一部をなかったことにするなんてのも新たな作品創造するためには必要なこともあるだろうさ。

 けどさ。ファンだってあんたの作品に惚れたかファンになったんだ。なのにあんたは目先に吊られたピカピカの新品しか見えちゃいない。

 でも。でもだ。それでも良かった。良かったさ。あんたが本当に新しいものを作ってくれるなら幾らでも許容したよ。

 だけど違う。そうじゃない。あんたが最近やってることってのは古いピラミッドを崩して新しいピラミッドを作る繰り返しじゃないか

 何がサーキットだよ。あんたの作り上げた世界サーキットの他にも、幾らでも、楽しくて心を震わせてくれるものがあったじゃないか

 確かにあったんだ。あったんだよ。本当に、本当に、たくさんだ。いっぱいあったんだよ。あんたの世界の中には。あったはずなんだ。

 でも。もうだめだ。そこにはテーマパークも図書館映画館も残ってない。全部サーキットのために取り壊してしまった。

 サーキットは日々盛況だ。千秋楽も見えないのにいつ来ても満員御礼。すごいサーキットだよ。誰もが称賛する、歴史に残る名物だ。

 観客席の暗いところにはテーマパークを再建するお知らせが貼り付けられているけど、そんな古いポスターを眺める観客なんて滅多にない。

 眺めてるのは僕のような老眠ばかりで、本当はもうテーマパークなんて流行らないことなんてのもみんな薄々感づいてる。

 それでもみんな色あせて糊も落ちたポスターサーキットに来るたび補修しては、テーマパークが出来る日を夢に見ていたんだ。

 そうやって何年経っただろうか。僕はもう疲れてしまった。胸のうちに宿った失望から目をそらすことに、ほとほとうんざりしちまった。

 サーキットを嫌いになったんじゃない。テーマパークが再建されないことが嫌なんじゃない。世界が停滞してしまたことに耐えきれないんだ。

 僕は今まで黙ってきたよ。きっと僕はhollow ataraxiaの時にあんたを裏切ってしまった、あんたを失望させたファンの一人だから

 あんたに失望しても、あんたを変えてしまったのは僕たち自身だと思って目をそらし続けていた。だけどもう限界だ。

 決めたんだ。僕はもうあんたの作った世界から出ていくよ。歪みに歪んだまま発展を止めた世界になんて留まる価値を見いだせない。

 僕はあんたと同じ荒野に出て、自分世界だけを描いて、あんたが自分世界を捨てたことが間違っていたって証明してやるよ。

 傲慢だと、愚劣だと、そう思いたいなら思えばいい。今はあんたの足元にも及ばない小人でも、いつかあんたより高く飛んで見せる。

 それじゃあサヨナラだ。落ちぶれたマイヒーローあんたは地面に縛られたままサーキットで一生を終えるといい。

                                             貴方の描く世界が好きだった者より

 

2019-04-15

F35の墜落原因は日本製造たか

後でわかったことだが、配られた手榴弾は不発が多かった。死ねなかった住民は、ナタや鎌、鍬、棒きれ、ひも、石などで年老いた親や我が子、妹や弟を、次々殺していったのだった。住民六〇〇人以上が北山に集まり、三二九人が犠牲となった。

anond:20190415184000

住民は日ごろから鬼畜米英、捕まれば、女は強姦され、男は八つ裂きにされ殺される」と教育され、米軍上陸前には「日本軍の足手まといになるか ら、敵の手に落ちる前に自決しなさい」と自決用の手榴弾を渡されていた。生き残る恐怖から逃れるには死しかなかった。

 静子さんは、隣で男性が、家族を殺していく場面をしっかり見ていた。「屠殺場で豚を殺しているような感じでね、ヒモで首絞めてね、六、七人殺されてい た」と話した後、「ハハハハ」と意味もなく笑った。あまりにも悲惨で、笑わなければ耐えられなかったのかもしれない。

舅が棒きれで、家族を次々と殴り始めた。静子さんは「お父さーん、早く殺してちょうだいよー、彰(息子)も殺してよー」と叫んだ。舅が静子さんの後頭部を殴り、静子さんは気を失った。

 翌日、「姉さん、彰が泣いているよ」という義妹の声で意識が戻った。彰は死んでいる人の上を、泣きながらハイハイしていた。ケガはなかった。七人家族のうち、義妹と静子さん、彰が生き残った。

 後でわかったことだが、配られた手榴弾は不発が多かった。死ねなかった住民は、ナタや鎌、鍬、棒きれ、ひも、石などで年老いた親や我が子、妹や弟を、次々殺していったのだった。住民六〇〇人以上が北山に集まり、三二九人が犠牲となった。

https://www.min-iren.gr.jp/?p=5443

自衛隊国民を守らない

F35Bも増税国民を殺すだけ

欠陥機でパイロットも殺された

anond:20190415105526

長生き」という言葉の表すものって、実は世代によって違うんじゃないのか。たとえば20歳で80歳まで生きることを考えたら、それまでの人生3つ分をその後生きることを意味する。とうてい想像がつかないし、ジジババの様子を見ていたら「こんな風になりたくない」って思うこともあるだろう。

でも、60歳の人が80歳まで生きることを考えたら、そこから先、それまでの人生の 1/3 を生きることを意味する。これは言う側にしたらささやか希望だろうし、既にジジババ領域に踏み込んでいて、老いも病もリアルものになっているから、「こんな風になりたくない」じゃなくて、「せめてこれ位の状況でもう少し……」って思うわけだろう。

から若いうちに長生きを考えて、長生きしたい、したくない、って決めつけることには、実はあまり意味がないんじゃないか。今を懸命に生きて、あと少し時間がほしい。それをつなぎ続けることだけなんじゃないのか。

anond:20190414163658

日本だけじゃなく福祉国家はどこも少子化を恐れるよ。急激な少子化は老人福祉制度を立ち行かなくさせるから

もともと老人福祉って金の動きを考えれば子が老いた親を養うのを国ぐるみ制度化したようなもんだし、それを産まずに福祉だけ享受しようとするフリーライダーが増えすぎれば破綻するのが目に見えてるわけで。

以前社会保険庁子供産まないと年金破綻するって漫画作って批判されてたけど、それ自体は間違ったこと言ってないんだよな。

なので制度享受できる国民皆が少子化問題の利害関係者であって、少なくとも福祉制度が維持できる程度には産めよ増やせよしてくれないと皆が困る。

2019-04-13

自分の支持者を見捨てる大統領とか初めて見た

カリフォルニア移民流し込むのなんのってまた年老い幼稚園児が喚いてるの見てびっくりした。

あの幼稚園児にはカリフォルニア共和党存在しないことになってんの?

それとも「俺の役に立たない支持者など敵への攻撃の巻き添え食って当然」って事なの?

共和党支持者って大変そうだね。

小は大を兼ねる

我、40手前のおっさん

近頃は尿の切れが悪かったりするから「小」のときでもなるべく座って用を足すようにしてんだけど、

座ってしてるとおしっこだけしたつもりなのに気づいたらうんこも出てることが時たまあるのよね〜

立ち上がって水を流そうと振り返ると、そこに突如ブツがあったりして。

「あっぶねパンツ履く前にきづいてたすかった!」みたいな。

なんか尻穴を通過した感覚が全くないのよね〜

老いていろいろゆるゆるになってるのかしら?

こういうのは括約筋をバッキバキに鍛えたら治るのかしらね

お父さんお母さん、私に謝ってください

自分の気持の整理のために書き連ねる。自分語りで相当長い。


昭和生まれ就職氷河期経験済みのアラフォー

二歳年上の兄(長男)がいる。自分は長女だ。

幼い頃は特に兄と自分への待遇に差を感じたことはなかった。

親は団塊世代で当時は給料右肩上がり時代で、それなりの中流家庭だったと思う。

習い事などもどちらもそれぞれ好きにやらせてもらえていた。

兄が通っていた地元の塾に自分も行かせてもらい、兄は一足先に中学受験をして某私立中高一貫校へ進学した。

自分最初の塾(兄と同じ)で、『御三家も狙える』と言われ、有名な大手進学塾へ通うようになった。

毎週土日のどちらかには親に連れて行ってもらって都内テストを受けに行き、自分純粋に楽しんでいたが、それに付きあう親は大変だったろうと思う。


そしてその頃から、どうやら兄は道を徐々に踏み外していったらしい。

具体的に中学生の兄の身に何があってそうなったのかは今でも知らない。

兄は万引きなど軽犯罪を繰り返すようになり、親が警察に行くこともたびたびあった(当時、自分にはそれらの事実は知らされなかった)。

自分と兄はひとつ屋根の下暮らしていたが、部屋は別々で元々仲の良い兄妹でもなかったし、

自分中学高校御三家の一つに受かった)で良い友人に恵まれ学生生活を楽しんでいて、兄のことはほぼ眼中になかった。

ただ、それでも兄や両親を見ていて、『兄が道を踏み外しつつある』こと、『親が兄の対応で大変らしいこと』は雰囲気でわかった。

から自分まで親に負担をかけてはいけないな、と子供ながらに思っていた。

別に親のためにいい子でいようと思ったわけではない。

道を踏み外していく兄を尊敬できなかった、いや、心から軽蔑していた。ああはなりたくない、と思っていただけだ。

学校の友人の兄弟はみな出来が良くて、どこに出しても恥ずかしくない「まっとうな」人達で、比べると自分の兄が恥ずかしかった。

学歴なんかの問題じゃない、今でもそれで兄を差別する気はない。

犯罪を犯すこと(万引き以外にも路駐やら何かでしょっちゅう警察から電話があった。警察バカにし、遵法精神などまるでなかった)、

それで親に多大なる迷惑と心労をかけていたこと、それを反省もせずにまた繰り返すこと。

兄の心理など知る由もないし、なにか彼の思春期問題があったのかもしれない。

だがだからといって兄の行為正当化される訳もない。繰り返すならなおさら弁護の余地もない。

私は心の底から兄を嫌い、軽蔑し、しかし表にはそれを出さずに、ただ兄とは接触しないようにしていた。

(なぜなら、兄は短気で暴力に訴える人間だったからだ。一度自分がそういった態度を見せた時、夜中に枕元に金属バッドを持ってすごんできたのは忘れられない。

  そしてそういった基質もまた、私の兄への侮蔑をより強める結果になった)



そして兄は高校を(なんとか)卒業し、大学へは行かずにフリーターになった。

親はどこでもいいか大学へ行かせたかったようだが、兄本人が『大学でやりたいことがない』と進学しなかった(ここは兄が正しいと思う)。

ありがちな話だが、兄は音楽の道を進もうとしたらしい。バンドを組んで、いわゆるバンドマンになった。

音楽活動の実態は何をしてるのかさっぱりわからなかったが、さほど身を入れてやっている様子もなく、芽も出なかった。だが諦めきれないのか、フリーターをしながらだらだらと続けていた。

自分高校卒業大学へ進学した後も、兄はその生活をしばらく続けていた。

そのうち、兄は一人の女性(Aさん)と知り合った。そして二人は結婚を考える仲になった。

Aさんはとても良い女性だった。自分や両親とも仲良くしてくれて、兄は大嫌いだがこんな姉ができるなんてほんとに嬉しい、ようやく兄が自分にとって良い行いをしてくれたと思った。

しかしここで、両親は最大の過ちを犯した。

何を思ったのか、兄にマンションを買い与えたのだ。親の名義でローンを組んで、兄と彼女の新居にしろと兄に与えた。

フリーターの兄に月々のマンションに係る支払が払えるはずもない。それはすべて親が払っていたのだ。しか結婚も確定しないうちに買って与えた。

呆気に取られた。納得できないが親の気持ちになって考えてみれば、『Aさんに逃げられないように、住居が確定していれば結婚生活も楽になるだろう』ということだったのかもしれない。

『妹は大学へ行かせてやったのだから、兄にも何か与えねば』と思ったのかもしれない(しか自分国立大で、学費トータルしてもマンション費用20%にもならないのだが)。

兄は別に特段の感謝をする様子でもなく、当たり前のようにそれを受け取った。

そしてその後、結婚が決まっても一向に定職につこうとせずに自堕落生活を続ける兄は、Aさんに愛想をつかされて結婚前に出ていかれた。

(兄はAさんに入れ込んでいたらしく相当なショックを受けていたが、自分から見れば当たり前だばーかしか思えなかった)


この頃からだろうか、自分が『親は兄を贔屓している』と思うようになったのは。正確には、『親は兄を甘やかしている(自分には厳しいのに)』と感じ始めたのは。


自分は親に言われた。『私立大に行かせる金はないし仕送りをする余裕もないから、家から通える国立大しろ』と。

親の言うことに従おうとしたわけではなかったが、自分の行きたい大学はその条件を満たしていたので、結果として親ののぞみを叶えた形になった。

しかし心のどこかに、『親ののぞみを叶えたい』という気持ちがなかったとは言えない。兄で苦労させられている親を見てきて、自分だけは親が誇れる子供でいようとしたのかもしれない。

通おうと思えば通えたが、一人暮らしに憧れていたこともあり、親の援助は一切受けずに一人暮らしを始めた。貯金バイトでなんとかまかない、4年間それを続けた。

親が兄にマンションを買い与えるまではそれも納得していた。だが、親がそれをした時、自分の中で不公平だという気持ちが生じた。

根底に『「親に迷惑ばかりかける穀潰しろくでなしの」兄に、なぜそんなに金をかけて甘やかすのか?』という考えも当然あった。

自分にとって兄は「いないほうがマシ」で、存在する事で何もいいことがない、迷惑なだけの存在だった。

グレてようがフリーターだろうが、優しい兄なら愛せたろう。だが、兄としての優しさを見せてくれたことなど数える程もない(その数回も小学生以下の時だけ)。

家庭を持って子を為し、親に孫の顔を見せて安心させてくれたなら、「普通」で「まっとう」な人間になってくれたなら、それで兄を見直すこともできただろう。

しかし兄は正真正銘クズなので、逆の道にしか行かなかったのだ(それについては後述)。自分が兄を見直す機会はおそらく死ぬまで来ないだろう。

(余談だが、なかにし礼氏の小説再現ドラマ(兄との関係を描いたもの)を見た時、心からなかにし礼氏に共感した。自堕落でお調子者で弟にとって迷惑な兄。

なかにし礼氏が兄の葬式後につぶやく、『兄さん、死んでくれてありがとう』がわかりすぎて辛かった。

何年先かわからないが、おそらく自分も兄が死んだ時、『死んでくれてありがとう』と心から思うだろう。自分が先に死ぬかもしれないが)



Aさんに逃げられた後、しばらく兄は自堕落生活をしていた(親が金を払っているマンションで一人ぐらし)。

自分は何度も親に『マンションから出て行かせろ、でなければ兄は自立できない』と言ったが、親は『そんなこと実際にできるわけがない』『目の届かないところに行かせるほうが不安だ』と言って聞かなかった。

この頃から自分の中で『兄が駄目になったのは親の(甘やかしの)せいではないのか』『親は己の見栄しか考えてないのではないか』という疑念が湧いてきた。

やがて自分大学卒業して、氷河期の中なんとか上場企業就職を決めた。

希望の会から内定が出ず、文系プログラムなど全くわからないのにSEになることになったが、就職できただけでよしとするしかなかった。

親の反応は『とりあえず上場企業から、外への体裁が整った』というものだった。親にとって自分は見栄のための存在なのだなということが、徐々にわかってきていた。

同じ頃、兄もようやく某リフォーム会社営業として働きはじめた。

兄の営業成績は良かった(もともと外面だけは良い)ので、いっとき小金持ちになれたらしい。外車を買ったが、マンションの金を親に返す気はさらさら無いようだった。

その外車ポンコツなのかあるいは外車とはそういうものなのか、しょっちゅう壊れて修理代がかかった。あまり乗らないせいもあっただろう。

乗らないのなら売ればいいのに『売っても二束三文しかならない』と兄は言い張り、親はなぜか修理代を肩代わりして払ってやっていた。

(散々修理代を払って直して、最後にはやはり壊れ、ろくに乗りもしないままに結局二束三文で売ったようだった)

マンションの支払いは親が続けていた。このころようやく、月々の管理費や積立金などの維持費だけは兄が支払うようになったようだった。

そのうち、バツイチ子持ちの女性Bさんと知り合い、今度は結婚した。Bさんについては自分ほとんど知らない。

その頃自分は向いていない仕事かつ長時間労働で心身を病みかけており、朝焼けの街を徹夜明けで泣きながら一人家路についたりしていたので、兄のことなど構う暇もなかった。

結婚式には一応出た。ストレスで過食気味になりむくんだ顔の自分愛想笑いを浮かべて写っている写真は見返したくもない。

兄の結婚になんの感慨もなく、『これで普通人間になってくれれば』と願っただけだった。兄に望むただ一つのことは『普通の家庭を築いてくれ』で、それ以上は望まなかった。


予想していたが、兄の結婚生活は長くは続かなかった。

営業成績が良いのに浮かれ、独立すると言って仕事を辞めた兄だったが、ろくなノウハウもない個人リフォーム営業がそうそう上手く行くわけもない。

あっという間に生活は行き詰まり、さっさとBさんに逃げられた(どうやら浮気されていたようだが、それを追い詰める気力もなかったようだった)。

そしてまた、マンションで自堕落生活に戻った(もちろんマンション維持費は親払いに戻った)。

自分はずっと『兄を甘やかしすぎだ、マンションから追い出せ、マンションを売ってしまえ、でなければ兄は自立しない』と親に言い続けていたが、ずっとでもでもだってで聞き流された。

『(万引きなどの)前科があるから、追い出したら何をするかわからない。もっと悪いことになるかもしれない』『どれだけ言ってもあいつはこちらの言うことを聞かない』。これが親の言い分だった。

しみじみ、親も兄も情けなく、どうしようもないと思った。『お前は冷たい』と言われた。

そもそも最初にあれが道を踏み外した時、お前の中学受験にかかりきりで、親としてろくに関わってやれなかったのが悪かったから』と。

そう言われて自分にどうしろと? 責任を感じろというのだろうか? もうとっくに成人していい年になった兄を憐れめと? 親でもない自分がなぜ親と同じ感情を共有せねばならないのか?

『ずっとそう言い続けて兄を甘やかして、それで状況が好転たか? 好転する見込みがあるというのか? 兄の自立を妨げているだけではないのか?』

そう言っても、親は同じ言い訳を繰り返して兄への甘やかし(マンション与え)をやめようとしなかった。 

自分の中で、兄への嫌悪と親への嫌悪比率は徐々に逆転していった。兄がどれほどのクズだろうが、どんな人生を送ろうがもはやどうでもいい。

自分と同じ親のもとで、恵まれ環境で育ったにも関わらず、兄は自ら堕ちていったのだ。兄の人生は兄のもの、好きに生きればいいしどこでのたれ死のうが勝手にすればいい。

兄よりも、そんな兄を甘やかし続ける親のほうに不信と不満が募っていった。なるほど、親がこうして甘やかすから兄は更生できないのだと納得した。

そして『兄が自分よりも甘やかされてる事実』にどうしても納得できなかった。自分特別扱いしろというのではない、兄を特別扱いするのが耐えられなかったのだ。同じ子供として平等に扱ってほしかった。

自分大学時代、兄は親が与えたマンションゆうゆう一人暮らしして、自分仕送りを一切受けられずに生活費のすべてを自力で稼いだ。

就職してから、兄は親が与えたマンションで好き勝手暮らして、自分は親に金を入れていた。家に金を入れるのは当然だと思う気持ちもあったが、理不尽だと思う気持ちはどうしても拭えなかった。

その気持ちに耐えられず、『兄と比べてあまりにも不平等だ、兄にも金を支払わせろ、兄を甘やかすのもいい加減にしろ』と泣いて言ったら、『じゃあこれからお前も金は入れなくていい』と言われた(そうじゃないだろ)。


家庭のことや仕事ことなど色々あり、結局自分新卒で入った会社を3年ほどで辞めてしまった。親に『30までにやりたい道(フリーランス)で食っていく目処をたてる』と誓い、宣言どおりに28で目処を立てた。

兄は親が見つけてきた非正規パート仕事をなんとかこなし、その頃にはそこそこ年季も入って板についてきていた。新しい彼女(Cさん)もできたようで、マンションで一緒に暮らし始めた。

だが、そんな矢先。兄が、クスリで捕まった。

最初に一報を聞いた時、親はともかく、自分は『まあ、あるだろうな。やっぱりな』としか思わなかった(基本的に兄の人格を信頼していないので、何を起こしたと聞いても『やりかねない』としか思わない)。

もちろん家族の誰も気づいていなかった。家族の目の届かないマンションでずっとやってきたものらしい。

自分は『言わんこっちゃない、だからマンションから追い出せとあれほど言ったのに、甘やかし続けた結果がこれだ』と親に言った。親は『そんなこと今更言っても仕方ない』としか言わなかった。

そこからの詳細は省くが、兄は執行猶予がついて戻ってきて、兄を見捨てなかったCさん(菩薩かよ)と今でも親の与えたマンション暮らしている。Cさんが見張っているので再犯はないと思いたい。

Cさんには敬意と感謝しかない。彼女がいなかったら兄はもっとだめになっただろう。

しばらくCさんに食わせてもらっていた兄だが、今はまた派遣で職について、そこでの仕事軌道にのってきたようだ。今度こそは歳も歳なので落ち着いたと思いたい。

(ちなみに、また維持費だけは払うようになったが、購入費は一切払っておらず、名義は父のまま。毎年実家よりも高い固定資産税を払っているのも父)



兄はもうどうでもよく、二度と犯罪を犯すなCさんにだけは迷惑をかけるなCさんだけは大切にしろしか思っていない。

残念なことに、自分の中で兄の見方が変わることはこの先死ぬまでない。今の兄と表面上でも付き合えるのはCさんあってこそだ。Cさんを姉と慕っても、兄を兄と慕うことは生涯ない。

きょうだい他人の始まりとはよく言ったもので、兄への気持ちはもうこれでいいと落ち着いている。

だが、「未だに」なのか、「今だからこそ今まで積もり積もったものが」なのか、自分の中で親へのわだかまりだけはどうしても消えない。考えると落ち着かず、心がざわつく。

もう親も老い自分もいい年だ。親も人間であり、それも見栄っぱりで子供平等に扱わず贔屓するようなできの悪い人間だったんだと納得するしかないとわかっているのに、

自分はどうしても、親に『自分たちが間違っていた』と言ってほしい。子育ての過ちを認め、自分がどれほど辛い思いをしたか理解し、悪かったと謝ってほしい。

だが、過去喧嘩した時の経験から、親は絶対自分の過ちを認めない、ましてや子供から言われる言葉を決して正面から受け止めないとわかっている。

『それが親に対して言う言葉か』『何様のつもりだ』『はいはい、全部こっちのせいだって言いたいんでしょう』…そう言って絶対絶対自分の過ちを認めない。老いた今、なおさら頑なになり認めないだろう。



自分自分なりに、親の期待には応えてきたと思う。教育で親に金をかけてもらった事は感謝しているが、それだけの成果をちゃんと出し、結果をだした。

なのになぜ、自分は兄と同じに扱われなかったのだろう。自分けが要求され、応え続けねばならず、それなのにそれを評価もされなかったのだろう。

これを言うと嫌な人間だと思われるだろうが、客観的に見て自分のほうが親に貢献しているしまともな人間として育った(少なくとも前科ものでなく、親に迷惑をかけていない)という自負があるだけに、やるせない思いがある。

本来なら自分のほうが親に贔屓されて然るべきではないのかという思いがあることは否定しないが、贔屓してほしいとは言わないしするべきでもない。

ただ自分に求めるものは兄にも求め、兄に与えたもの自分にも与えてほしい、子供の間に差をつけないで平等に接してほしかっただけだ。

男女の差だというのならばなおさら、兄には『長男』としての役割と責務を求めるべきだったろうに、なぜ私が長男役割も果たさねばならないのだろう。

兄が結婚した時、自分は『兄が孫を作ってくれたらそれだけが兄の親孝行だ、自分にも兄がいた意味がある。せめてそれくらい孝行しやがれ』とわずかに期待したが、兄は子供を作る間もなく離婚した(そもそも作る気もない)。

母は自分にだけ言う、兄には絶対に言わないのに、『老後の楽しみがほしい、孫が見たい』と。

子供はジジババの楽しみのために産むもんじゃねえし産んでおしまいじゃない、何ならあなたがたが育ててくれんの? 育てる金あるの? と応えたら沈黙した。

そんなに孫が見たいなら兄に言ってくれ、男なんだから自分よりよほど確率が高いだろうと言ったら、『あの子に育てられるわけがない』。『何を言っても無駄』と言って、兄には20年以上何も要求しない。

精子バンクとかあるでしょう』『50歳で産んだって例もあるし』とまで言われた日には本当に失望した。

50歳で産んだ女性はほぼ卵子提供で母方の遺伝子は入らないし、養子じゃ嫌だってんならそれ(母方の遺伝子が入らない)も嫌なんだろうに。

そもそも出産までにどれだけ苦労したか流産だって何度も経験してるはず)、不妊治療にどれだけお金がかかったかわかってて言っているのか、そして不妊治療高齢出産がどれだけ母体負担がかかると思っているのか。

娘の体など、自分の楽しみのためにはどうなってもいいのだろう。

孫の立場にしたって、父親がいない家庭に生まれることになるのだが、そういったことを考えてもいないのだろう。ただ、自分が欲しいから、だ。 

私の結婚も、自分の見栄だけのためにしてほしかったらしい。大切なのは見栄と体裁で、娘の幸福などどうでもよかった。

結婚しない女はなにか問題があると思われる』なんて言われても、それはあなただけの醜い価値観だろう、未婚率が三割の時代にそんな事思うほうが少数派だ。

図らずも未婚女性への「己の偏見」を曝け出したことにも気づかずに、『あなたのために言っている、それが世間だ』などと諭してくる醜さ。兄にも同じことを言えばいいのに。

結婚しろ』と言われるのが嫌で、それを避けるために誰でもいい、一回結婚さえすれば文句を言われまいと思って結婚したけれど、上手く行くわけもなく2年も経たずに破綻

(付き合っていた人とは、兄の事件で別れざるを得なかった。結婚した人には家族ぐるみで兄のことを隠した。そんな結婚うまくいくわけもなかったし相手には申し訳ないことをしたと思う)

その時の言葉も『せめて2年は持たせろ、外聞が悪い』『相手の親に私(母)の顔が立たない』『どうせお前のわがままだろう』…出てくるのは己の見栄と体裁のための言葉だけで、一度も娘の心情を慮る言葉は出てこなかった。

兄が同じように2年程度で破綻した時、兄に同じ言葉を突きつけたなら、そういう人なのだと納得もできたかもしれない。だが、兄の離婚に関して親は兄に何も言わなかったのだ。

(主に要求を突きつけ言ってくるのは このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

2019-04-11

単純にビジネスだけでなく格差がでかくなれば自分キングのようにふんぞり返れるじゃん

anond:20190410202455

若い女が年老い自分をちやほやする度合いも格差が大きければマス

一億総中流社会だったら若者は老人のところには来ない

2019-04-10

窶れながら肥えていく

私の身体には確かにそれが起きている。

それを見ると死ぬ直前の祖父の姿が浮かぶ

痩せこけていく頬、それと反比例するようにたるんで広がっていく腹部。

自分の体を急速に襲い来る外見的変化が確かな老い兆候であることに安心すら覚える。

寝不足心理的負荷といった外部からストレスにより肉体が滅び始めているのではなく、誰にでも訪れるテロメア限界へと向かっているだけならば。

耐えられる。

まだ私はもう少しだけ耐えられる。

もう少しだけ耐えたら。

シゴトヲヤメタイ

anond:20190410150109

ヘルパーなんかに頼りたくない。施設はいるほど老いてない。

なのに、子供にはかまってかまって。こんな感じ。

文系博士課程「進むと破滅」 ある女性研究者自死

https://www.asahi.com/sp/articles/ASM461CLKM45ULBJ01M.html

この件、凄い業績を上げたのに食い扶持に困ってたことが本当に気の毒なんだけど、

安定した職がないまま、両親は老いていく。14年、苦境から抜け出そうと、ネットで知り合った男性との結婚を決めた。だが同居生活はすぐに破綻。自らを責めて心を病んだ。離婚届を提出したその日に自死した。

離婚届を出した日に亡くなったというくらいだから、死の直接の引き金は研究だけじゃなく、結婚のことにも深く関係していると思う

さらっと「破綻」と書いて済まされてるけど、ここが悲劇を繰り返さないために重要ポイントじゃないか

どうして破綻してしまったんだろう

2019-04-09

anond:20190409221017

うへえ〜〜就活失敗しちゃったかなあ。老い先長いし、人生設計考え直します笑

2019-04-07

anond:20190407195354

違う。単にそういうことして楽しんでるのではなく切実にやってる。(少なくとも非合理性への突っ込みは作中にないし、ナンセンスな楽しみでやってるだねである、という描写もない)。

つかそれぐらい読んでたらわかるだろ。読んだ上での感想に対して読みもせず「だと思う」とかいぼんやりした反論をするな。無礼だ。

親への生活費援助が必要だとわかったときも「老後のプランが狂った」とかため息ついてて真面目な貯蓄枯渇への不安に満ちている。

もうちょっと仕事頑張って稼ごうとかそういう話には全くならない。精神的には45どころか65ってイメージ

今調べたけど作者が40手前の時にスタートしてて、老いや衰えへの関心が強くてこうなってんのかなって感じ。

anond:20190405230724

結婚しないと生きやすい世の中にはなったけど、

それでも結局生きにくくなるくらいに、

人間という生物のものの弱さが手に負えない。

老いるし自分で餌とれなくなったりするし。

まあ年老いてどう暮らすかを考えないでいいくらお金持ちの人は

そのまま生きやすいな★って結婚しないでいけばいいとおもう。

そもそもきのう何食べた?」って変じゃね?

子供もいない男2人40代共働きで変な浪費癖があるわけでもなく持病があるわけでもなく不安要素と言えば生活費援助を必要とする親くらいで、それだって現金化してない資産はまだ持ってそうな感じ。そんで男の片方は弁護士

これでなんであんなにしけた生活してて、金勘定が常に息苦しいほどみみっちいのよ。設定と生活全然合ってない。

多分あれ作者か作者の親しい人の生活観が混入してきてるんだよね。老いや老後の不安の話ばっかりしてる感じ。読んでてうんざりしちゃった。


弁護士で、バリキャリではないけど仕事出来ないわけでもない男が、なんでスーパーいくつも回って十円安野菜を買うのよ。おかしいだろ。そんなの時間有り余ってるけど収入手段のない年金生活老人や生活保護受給者の行動だろ。俺でもそんなのやらねえよ。


時間残業した方がよっぽどましだろ弁護士。アホくせえ。意味わからん。あの不合理すぎる行動の説明は少なくとも3巻ぐらいまで読んでも出てこなかった。なんなのあれは?


さくしゃはたくさんヒット飛ばしてる漫画家なのでこんな金銭感覚のわけないし、一般人友達から話を聞いてそのままかいてるんだろうか?

とにかく不満点は、ひたすら老いや衰えの方ばっかり見てて暗いこと、設定が変なこと、んでこれ書いてて思ったけどよしながふみって子供いないんだろうか?子供いる人はもう少し未来に興味を持つけどこの下りしか見てない感じはこなしな感じがする。そこをゲイにあてはめたとか?

つーか俺も独身だし子供おらんから40代以降あんなしょぼくれた気持ちで生きないといけないの?みたいなやーなきもちになるんだよな。


んでドラマ版だけど西島秀俊イケメンだけど表情豊かに生きてきて顔にシワが一杯ある方で普通に歳を感じる。(役より年上だし)


そういう意味でもあの配役は違うんじゃないのかな。ミッチーとかは同じ歳の時もっと年齢不詳だったしそういうタイプ役者もっと他にいたのではと思う。内野のほうはなるほどそうくるか、と感心した。捻りのない人間(俺とか)にキャスティングさせたら大泉洋ユースケ・サンタマリアになるよな。

[]2019年4月6日土曜日増田

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2019-04-06

anond:20190406183109

反発されるからこそ、その名前を死守すべき

老いを受け入れろ!覚悟しろ

そういう式だ

anond:20190406131516


 

緊急寄稿

「令和」から浮かび上がる大伴旅人メッセージ

品田悦一

 

 新しい年号が「令和」と定まりました。典拠文脈を精読すると、〈権力者の横暴を許せないし、忘れることもできない〉という、おそらく政府関係者には思いも寄らなかったメッセージが読み解けてきます。この点について私見を述べたいと思います。なお、この文章は「朝日新聞」の「私の視点」欄に投稿したものですが、まだ採否が決定しない時点で本誌編集長国兼秀二氏にもお目にかけたところ、緊急掲載のご提案をいただいて寄稿するものです。

 

 「令和」の典拠として安倍総理が挙げていたのは、『万葉集』巻五「梅花歌三十二首」の序でありました。天平二年(七三〇)正月十三日、大宰府長官大宰帥)だった大伴旅人が大がかりな園遊会主催し、集まった役人たちがそのとき詠んだ短歌をまとめるとともに、漢文の序を付したのです。その序に「于時初春令月、気淑風和」の句が確かにあります。〈折しも正月の佳い月であり、気候も快く風は穏やかだ〉というのです。これはこれでよいのですが、およそテキストというものは、全体の理解と部分の理解とが相互依存し合う性質を持ちます一句だけ切り出してもまともな解釈はできないということです。この場合テキストは、最低限、序文の全体と上記三二首の短歌(八一五~八四六)を含むでしょう。八四六の直後には「員外思故郷歌両首」があり(八四七・八四八)、さらに「後追和梅花歌四首」も追加されていますから(八四九~八五二)、序と三八(三二+二+四)首の短歌の全体の理解が「于時初春令月、気淑風和」の理解相互に支え合わなくてはなりません。

 

 さらに、現代文芸批評でいう「間テキスト性 intertextuality」の問題がありますしかじかのテキストが他のテキスト相互に参照されて、奥行きのある意味を発生させる関係に注目する概念です。当該「梅花歌」序は種々の漢詩文を引き込んで成り立っていますが、もっと重要かつ明確な先行テキストとして王羲之の「蘭亭集序」の名が早くから挙がっていました。この作品書道の手本として有名ですが、文芸作品としてもたいそう味わい深いもので、「梅花歌」序を書いた旅人知悉していただけでなく、読者にも知られていることを期待したと考えられます。「梅花歌」序の内容は、字面表現された限りでは〈良い季節になったから親しい者どうし一献傾けながら愉快な時を過ごそうではないか。そしてその心境を歌に表現しよう。これこそ風流というものだ〉ということに尽きます。「蘭亭集序」の語句構成を借りてそう述べるのですが、この場合、単に個々の語句を借用したのではなく、原典文脈との相互参照が期待されている、というのが間テキスト性の考え方です。「蘭亭集序」は、前半には会稽郡山陰県なる蘭亭に賢者が集うて歓楽を尽くそうとするむねを述べており、ここまでは「梅花歌」序とよく似ていますが、後半には「梅花歌」序にない内容を述べます。人の感情は時とともに移ろい、歓楽はたちまち過去のものとなってしまう。だからこそ面白いともいえる。人は老いや死を避けがたく、だからこそその時々の感激は切なく、かついとおしい。昔の人が人生の折々の感動を綴った文章を読むと、彼らの思いがひしひしと伝わってくる。私が今書いているものも後世の人にそういう思いを起こさせるのではないか……。

 

 「梅花歌」序には、人生の奥深さへの感慨は述べられていません。続く三二首の短歌も、〈春が来たら毎年こんなふうに梅を愛でて歓を尽くしたいものだ〉(八一五)やら、梅の花は今が満開だ。気の合うものどうし髪に飾ろうではないか〉(八二〇)やらと、呑気な歌ばかりが並んでいるのですが、そしてそれは、旅人大宰府役人たちの教養の程度を考慮して、「蘭亭集序」を理解したうえで作歌することまでは要求しなかったからでしょうが旅人自身は「蘭亭集序」全体の文脈をふまえて歌群を取りまとめました。その証拠に、上記「員外思故郷歌」は

  わが盛りいたくくたちぬ雲に飛ぶ薬食むともまたをちめやも(八四七)

   ……わたしの身の盛りはとうに過ぎてしまった。空飛ぶ仙薬を服用しても若返ることなどありえない。

  雲に飛ぶ薬食むよは都見ば賤しきあが身またをちぬべし(八四八)

   ……空飛ぶ仙薬を服用するより、都を見ればまた若返るに違いない。

というのです。人は老いを避けがたいという内容を引き込んでみせている。

 しかも、ここには強烈なアイロニーが発せられてもいる。旅人にとって平城京はもう都でないのも同然で、「都見ば」という仮定自体が成り立たなかったからです。

 

 都はどうなっていたか皇親勢力の重鎮として旅人が深い信頼を寄せていた左大臣長屋王――平城京内の邸宅跡から大量の木簡発見されたことでも有名な人物――が、天平元年つまり梅花宴の前年に、藤原四子(武智麻呂・房前・宇合・麻呂)の画策で濡れ衣を着せられ、聖武天皇皇太子呪い殺した廉で処刑されるという、いともショッキング事件が持ち上がったのでした。この事件は後に冤罪と判明するのですが、当時から陰謀が囁かれていたでしょう。旅人もそう強く疑ったに違いありませんが、遠い大宰府にあって切歯扼腕するよりほかなすすべがなかった。『万葉集』の巻五は作歌年月日順に歌が配列されているのですが、梅花歌群の少し前、天平元年のところには、旅人藤原房前に「梧桐日本琴」を贈ったときのやりとりが載っています事件は二月、贈答は十月から十一月ですから、明らかに事件を知ってから接触を図ったのです。〈君たちの仕業だろうと,察しはついているが、あえてその件には触れないよ〉〈黙っていてくれるつもりらしいね。贈り物。はありがたく頂戴しましょう〉と、きわどい腹の探り合いを試みている――あるいは、とても太刀打ちできないと見て膝を屈したとの見方もありえるかと思いますが、とにかく、巻五には長屋王事件痕跡が書き込まれている。

 

 巻五だけではありません。巻三所収の大宰少弐(次席次官小野老の作

  あをによし寧楽の都は咲く花のにほふが如く今盛りなり(三二八)

は、何かの用事でしばらく平城京滞在し、大宰府に帰還したときの歌でしょうが、『続日本紀』によれば老は天平元年三月、つまり長屋王事件の翌月に従五位上に昇叙されていますから、たぶんこのときは都にいて、聖武天皇から直接位を授かったのでしょう。すると、大宰府に帰った老は事件後の都の動向を旅人らに語ったと考えられる――そういうことが行間に読み取れるのです。また巻四には、長屋王の娘である賀茂女王大宰府官人だった大伴三依との交情が語られていて、三依は事件に憤慨しながら大宰府に向かったようです(五五六)。さらに巻六。歌を年月日順に配列する中で天平元年に空白を設け、直前に、長屋王嫡子事件ののさい自経した、膳王の作を配しています(九五四)。

 これらはみな、読者に長屋王事件喚起する仕掛けに相違ありません。偶然の符合にしては出来すぎている。

 

 「梅花歌」序とそれに続く一群の短歌に戻りましょう。「都見ば賤しきあが身またをちぬべし」のアイロニーは、長屋王事件を機に全権力を掌握した藤原四子に向けられていると見て間違いないでしょう。あいつらは都をさんざん蹂躙したあげく、帰りたくもない場所に変えてしまった。王羲之にとって私が後世の人であるように、今の私にとっても後世の人に当たる人々があるだろう。その人々に訴えたい。どうか私の無念をこの歌群の行間から読み取って欲しい。長屋王を亡き者にした彼らの所業が私にはどうしても許せない。権力を笠に着た者どものあの横暴は、許せないどころか、片時も忘れることができない。だが、もはやどうしようもない。私は年を取り過ぎてしまった……。

 

 これが、令和の代の人々に向けて発せられた大伴旅人メッセージなのです。テキスト全体の底に権力者への嫌悪と敵床心が潜められている。断わっておきますが、一部の字句を切り出しても全体がついて回ります。つまり「令和」の文字面は、テキスト全体を背負うことで安倍総理たちを痛烈に皮肉っている格好なのです。もう一つ断わっておきますが、「命名者にそんな意図はない」という言い分は通りません。テキストというものはその性質上、作成者意図しなかった情報を発生させることがままあるからです。

 安倍総理政府関係者は次の三点を認識すべきでしょう。一つは、新年号「令和」が〈権力者の横暴を許さないし、忘れない〉というメッセージ自分たちに突き付けてくること。二つめは、この運動は『万葉集』がこの世に存在する限り決して収まらないこと。もう一つは、よりによってこんなテキスト新年号の典拠に選んでしまった自分たちはいとも迂闊(うかつ)であって、人の上に立つ資格などないということです(「迂闊」が読めないと困るのでルビを振りました)。

 

 もう一点、総理談話に、『万葉集』には「天皇皇族貴族だけでなく、防人農民まで、幅広い階層の人々が詠んだ歌」が収められているとの一節がありました。この見方はなるほど三十年前までは日本社会の通念でしたが、今こんなことを本気で信じている人は、少なくとも専門家あいだには一人もおりません。高校国語教科書もこうした記述を避けている。かく言う私が二十年かかって批判してきたからです。安倍総理――むしろ側近の人々――は、『万葉集』を語るにはあまり不勉強だと思います。私の書いたものをすべて読めとは言いませんが、左記の文章はたった一二ページですから、ぜひお目通しいただきたいものです。東京大学教養学部主催の「高校生のための金曜特別講座」で語った内容ですから高校生なみの学力さえあればたぶん理解できるだろうと思います

 

【記】

品田悦一「万葉集はこれまでどう読まれてきたか、これからどう読まれていくだろうか。」(東京大学教養学部編『知のフィールドガイド分断された時代を生きる』二〇一七年八月、白水社

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