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はてなキーワード: 振動とは

2024-10-10

経験のない夢

経験したことがないことをすごいリアルに夢の中で経験することがあって、

起きたときに実際体験するともしかたらこうなのかもしれない…ってなることがある。

なんで経験したことないのにあんリアル体験してないかリアルかはわからんけど)に感じられるんだろう

最近は川で溺れる夢を見た。

それまでは流されてあっぷあっぷするもんだと思ってたけど夢の中では流れの早い水流にもみくちゃにされてどこが上なのか下なのかもわからなくなり、水面に顔を出すということすら困難になった。

流れのあるとこで溺れるってこういうとなのかもってきづいた。

あとは爆発、そこそこ近くで打ち上げ花火見るとお腹にもドーン!て衝撃が来るしあんな感じかなって思ってたけど、夢でおきた爆発は腹に振動が来るとかのレベルではなく、すごい勢いで割れものとか粉塵とかも飛んできてそれどころじゃなかった。

夢の中で死ぬかもって思った。

自分の気づいていない想像力のおかげでリアルな夢を見てるのか、実は溺れたことがあったのか、どうなんだろう

2024-10-08

元々地球の平均的な自転一回転を24で割って60で割って更に60で割った時間を秒と名付けて

それに合うようにセシウム原子が9192631770回振動する時間って定義たか

宇宙の光の速度が不変だとしても別の宇宙人は別のものさしを使ってそうだよね

もっと普遍的単位を使うようにしないと国際社会では出遅れるんじゃないかなあ

2024-10-06

ほな、相対性理論っちゅうのを簡単説明するで

まず「特殊相対性理論からやけど、これは光の速さがどんな状況でも変わらんってことが基本やねん。

たとえば、電車が走っとる中で懐中電灯を前に向けて光らしても、外でじっとしてる人が見た光の速さも同じやねん。

普通やったら、電車の速さも加わるんちゃうかって思うやろ?

でも光の速さだけは、どんなに速く動いても変わらんのや。

ほんで、この理論やと「時間」や「空間」も相対的に変わるっちゅうことになる。

速く動くほど時間が遅くなるんや。これを「時間の遅れ」っていうねん。

例えて言うたら、宇宙船めっちゃ速く移動してる人は、地球におる人に比べてゆっくり年を取る、みたいな感じや。

次に「一般相対性理論」やけど、こっちは重力が関わってくるねん。

簡単に言うたら、重いもんが空間をぐにゃっと曲げるっちゅうことや。

たとえば、地球みたいなでっかいもんがあると、その周りの空間が曲がって、そこに他のもんが引っ張られるから重力」が生まれるんや。

まあ、ざっくり言うたらこんな感じやけど、ほんまはもっと複雑なんやで。



(もう少し詳しく教えてください)

ほな、もうちょっと深くいこか。

まず、「特殊相対性理論」についてやけど、これを理解するには「光の速さが一定」っちゅうのがどんだけすごいことか、ちゃんとわかっとかなあかん

普通物体は、速く動けば動くほど、その速さは他のもんに足されるやろ?

例えば、車が時速50キロで走っとって、その車の上からボールを前に時速20キロで投げたら、ボールは時速70キロで進むことになる。

せやけど、光は違うんや。どんな状況でも、どんなに速く動いとっても、光の速さは毎回秒速約30万キロメートルで一定やねん。

これがアインシュタインの言うた「光速度不変の法則」や。

ほんなら、何が変わるんや?って話やけど、答えは「時間」と「空間」や。

時間の遅れと長さの縮みっちゅう現象が出てくるねん。

速く動けば動くほど、時間は遅く流れるし、移動してる方向の長さは縮んでしまう。

これを「ローレンツ変換」っちゅう数式で説明できるんや。

具体的な例を出すと、もし君が光の速さにめっちゃ近いスピード宇宙船に乗って1年旅したとしようや。

地球におる人らからしたら、その1年が例えば10年にも20年にも感じられるかもしれん。

まり、君は歳をとらんけど、地球では時間めっちゃ進んどるわけや。これが「時間の遅れ」や。

ほんで、次は「一般相対性理論」やけど、これはもうちょっと難しい話やねん。

特殊相対性理論は光とかスピードに注目してたけど、こっちは「重力」に焦点を当てとるんや。

重力っちゅうのは、普通に考えたら物体が引っ張り合う力やと思うやろ?でもアインシュタインはそれを「空間時間が曲がるせい」やって言うたんや。

地球みたいな大きな質量を持っとるもんは、その周りの空間をぐにゃっと曲げるんや。これを「時空の歪み」っちゅうねん。

で、その歪んだ空間に沿って、他の物体が動くことで、まるで引っ張られてるように見えるっちゅうわけや。これが「重力」の正体や。

アインシュタインが思いついたおもろい例え話があんねん。

ゴムシートの上に重いボールを置いたら、シートがへこんで周りにくぼみができるやろ?そのくぼみに他の小さいボールを置くと、転がって重いボールに引き寄せられる。これが重力イメージや。

太陽とか地球みたいなでっかいもんが周りの時空をへこませて、そこに他の天体が引っ張られるわけやな。

しかも、この理論によると、時間重力の影響を受けるんや。

重力が強い場所ほど時間ゆっくり流れる、これを「重力による時間の遅れ」っちゅうねん。

例えば、地球の表面におる人と宇宙の遠くにおる人では、地球の表面のほうが重力が強いから、時間わずかに遅く流れるんや。

これらの理論がなんで重要かっちゅうと、GPSとか人工衛星みたいなもんは、めっちゃ速いスピード地球の周りを回っとるやろ?

そのために時間が遅くなってるし、地球重力も影響を与えとるんや。

せやから相対性理論を使ってそのズレを計算して補正せんと、正確な位置情報は得られへんねん。

ほんなわけで、相対性理論っちゅうのは、宇宙全体の「時間」や「空間」、そして「重力」がどう動くかを説明するめっちゃすごい理論なんや



(では最後に、相対性理論超ひも理論関係を教えてください)

ほな、今度は相対性理論超ひも理論関係を話していくで。

まず、相対性理論っていうのは、さっきも話した通り、重力を扱う理論やね。

特に一般相対性理論」やと、重いもんが時空を曲げることで重力が発生する、っちゅうふうに説明しとるわけやな。

これは大きなスケール、例えば星とか銀河宇宙全体を説明するのにめっちゃ強力な理論や。

けどな、宇宙には重力だけやなくて、他にも4つの基本的な力があんねん。

重力に加えて、電磁気力、強い核力、弱い核力っちゅうもんがあるんや。

相対性理論重力には強いんやけど、他の力、特に小さいスケールの話になってくると話がちゃうねん。

原子とか素粒子みたいなめっちゃさいもんを扱うのは量子力学っちゅう別の理論必要になる。

ここが問題なんや相対性理論量子力学っちゅうのは、どっちもめっちゃ成功してる理論やけど、整合性が取れへんねん。

大きいスケールやと相対性理論、小さいスケールやと量子力学、って分かれとるわけや。

でも宇宙全体を一つの理論説明したいなら、両方をつなげる必要がある。

これを統一理論とか万物理論っちゅうんやけど、これがまだうまくいってへんねん。

そこで出てくるんが超ひも理論や。

超ひも理論っていうのは、宇宙にある全ての物質や力が、ひも状のものからできてるっちゅう考え方やねん。

普通素粒子は点みたいなもんやと思われとるやろ?でも超ひも理論では、実はそれがめっちゃ小さい「ひも」やっていうんや。

このひもが振動することで、違う性質の粒子になったり、力を生み出したりするっちゅう考え方や。

なんでこれがすごいんかっていうと、この理論重力量子力学を一緒に扱えるんや!

まり相対性理論で扱ってた重力も、量子力学で扱ってる小さいスケール現象も、ひもの振動っていう一つの仕組みで説明できるようになるかもしれんって話や。

相対性理論量子力学の一番の問題は、重力量子化できひんってことや。

量子力学確率的な世界やけど、相対性理論連続した空間を扱う理論から、この2つが衝突してしまうんや。

特に問題になるんが、ブラックホールとかビッグバンみたいなめっちゃ極端な状況や。

そこでは重力めっちゃ強くなるし、量子効果無視できへん。せやけど、これらを同時に説明できる理論がまだないんや。

そこで超ひも理論が登場するんやけど、ひもがめっちゃ小さいスケールでは、重力量子化可能になるっちゅうわけや。

まり相対性理論が扱ってる「大きなスケールでの重力」と、量子力学が扱う「めっちゃ小さいスケールの力」を同時に説明できるっちゅうことや。

ただしやな、超ひも理論はまだ理論段階で、実験で直接確認されたわけやないんや。

それに、超ひも理論が正しいと仮定すると、宇宙には我々が感じ取れん11次元存在するっちゅう話になる。

今のところ、わしらが日常的に感じるのは3次元空間1次元時間だけやけど、残りの次元めっちゃ小さく「巻き込まれて」るから見えへんらしい。これが正しいかどうかもまだわからんのや。

まとめると

相対性理論重力説明する強力な理論やけど、量子の世界では問題がある。

超ひも理論は、相対性理論量子力学を一つの理論でまとめようとするもんで、ひもの振動で全てを説明できるかもしれん。

•ただ、超ひも理論はまだ理論の段階で、実験的には確かめられてへんし、11次元宇宙とか、ちょっと奇抜な要素も含まれとる。


超ひも理論がほんまに正しいんかどうか、まだまだ謎が多いねんけど、もし解けたら宇宙の全てが一つの理論説明できるようになるかもしれんって、めっちゃ壮大な話やな!



追記愚痴

https://anond.hatelabo.jp/20241008145649

anond:20241006033650

ちゃん歯磨きの仕方が分かってる人なら電動の良さは想像できるはず。

逆にそれが分からないなら歯磨きが分かってない。やり方を学んだ方が良い。

ちなみに電動も色々あるけど、振動の速度は全く重要じゃない。遅くて構わない。ブラシはギザギサで毛先が細いやつでヘッドが小さ目のが良い。じゃないと隙間が綺麗にならない。

anond:20241006135634

もっとこう全自動みたいな電動は出ないのかね

いまのはただ振動するか回転する程度で手を動かすのはあまりかわらん

超弦理論レベル分け説明

1. 中学生向け

みなさん、宇宙がどのようにできているか考えたことはありますか?実は、私たちが見ているすべてのものは、とても小さな粒子からできています。でも、その粒子もさらに小さなものからできているとしたらどうでしょう

科学者たちは、「超ひも理論」という考え方を持っています。この理論では、すべての基本的な粒子は、とても小さな「ひも」のようなものだと考えます。このひもはとても小さくて、直接見ることはできませんが、さまざまな振動をしています。その振動の仕方によって、電子光子など、いろいろな粒子になるのです。

さらに、「M理論」というものがあります。これは、いくつかの超ひも理論を一つにまとめた大きな理論です。M理論では、私たちが感じている3次元(縦・横・高さ)だけでなく、見えない次元もっとたくさんあると考えます。この理論では、ひもだけでなく「膜(まく)」と呼ばれる二次元やそれ以上の広がりを持つもの重要役割を果たします。これらの考え方を使って、宇宙の始まりブラックホールなどの謎を解明しようとしています

2. 大学生向け

超弦理論は、基本粒子を一次元の「ひも」として記述し、量子力学相対性理論統一しようとする理論です。ひもの異なる振動モードが様々な粒子種に対応し、相互作用統一的に説明します。超対称性を導入することで、フェルミオンボソン対称性確立し、理論の無矛盾性を維持しています

M理論は、5つの異なる超弦理論タイプI、タイプIIA、タイプIIB、ヘテロSO(32)、ヘテロE8×E8)を11次元統一的な枠組みでまとめるものです。この理論では、一次元のひもだけでなく、二次元や五次元の膜状のオブジェクト(ブレーン)が重要役割を果たします。高次元時空やデュアリティ対称性理論の中核となり、ブラックホール性質宇宙の始まりに関する理解が深まっています特に、AdS/CFT対応と呼ばれるホログラフィー原理を通じて、重力理論ゲージ理論関係性が新たな視点で捉えられています

3. 博士向け

超弦理論は、一次元の紐状オブジェクトを基本構成要素とし、超対称性を持つ10次元時空における理論です。この理論は、量子力学一般相対性理論統一的に扱い、ゲージ相互作用重力包含します。ひもの振動モードが各種素粒子対応し、異なるコンパクト手法により4次元有効理論を導出できます。カラビ-ヤウ多様体へのコンパクト化は、\( \mathcal{N}=1 \) 超対称性を持つ標準模型の構築に重要です。

M理論は、これら5つの超弦理論11次元重力理論を非摂動的に統合する枠組みです。M2ブレーンとM5ブレーンが基本的力学役割を果たし、そのワールドボリューム上の場の理論特に6次元 \( (2,0) \) 超共形場理論研究が進められていますデュアリティ対称性(Sデュアリティ、Tデュアリティ、Uデュアリティ)を通じて、異なる理論間の相関が明らかにされ、高次元時空における物理統一理解が深化しています

さらに、AdS/CFT対応を利用して、M理論の背景空間である \( \text{AdS}_4 \times S^7 \) や \( \text{AdS}_7 \times S^4 \) における超重力理論境界スーパー共形場理論との対応関係探究されています。これにより、ブラックホールエントロピーの微視的起源や、ゲージ理論の非摂動性質理解が進み、量子重力理論の完成に向けた重要な手がかりが得られています

4. 専門家向け

M理論は、11次元時空における非摂動的な量子重力理論であり、5つの異なる超弦理論タイプI、タイプIIA、タイプIIB、ヘテロ SO(32)、ヘテロ \( E_8 \times E_8 \))および11次元重力理論をその異なる極限として包含します。M理論において、M2ブレーン(膜)とM5ブレーン(5次元膜)が基本的ダイナミクス支配し、その相互作用理論の核心を成しています

デュアリティ対称性特にUデュアリティ(SデュアリティとTデュアリティ統合)を介して、異なる超弦理論間の対応関係が明示され、モジュライ空間構造スペクトラムの一致が示されています。例えば、タイプIIA超弦理論の強結合極限がM理論11次元への拡張対応し、タイプIIB理論の \( SL(2,\mathbb{Z}) \) 対称性自己双対性を示すことが知られています

さらに、AdS/CFT対応を通じて、M理論の背景時空である \( \text{AdS}_4 \times S^7 \) や \( \text{AdS}_7 \times S^4 \) における11次元重力対応する境界3次元または6次元スーパー共形場理論との双対性研究されています。これにより、高次元における重力理論と低次元ゲージ理論の非摂動的な関係性が明らかになり、ブラックホールの微視的エントロピー計算や量子場理論の強結合ダイナミクスの解析が可能となっています

M理論コンパクト化では、\( G_2 \) ホロノミ多様体や \( \text{Spin}(7) \) ホロノミ多様体を用いて、4次元における \( \mathcal{N}=1 \) 超対称性を持つ有効理論の構築が試みられていますフラックスコンパクト化やモジュライ安定化の問題も深く研究されており、宇宙論的定数問題インフレーションモデルへの応用が期待されていますさらに、F理論との関連性により、12次元時空を仮定した新たなコンパクトシナリオや、タイプIIB理論の強結合現象幾何学理解が進められています

5. 廃人向け

M理論は、非摂動的定式化が未だ完全には確立されていない11次元の量子重力統一理論であり、従来の5つの超弦理論11次元重力理論をその相図上の異なる極限として包括します。理論の基盤には、M2ブレーンとM5ブレーンの非摂動ダイナミクス存在し、特に6次元 \( (2,0) \) 超共形場理論の定式化は未解決問題として残っています

最新の研究では、ABJM理論を介した3次元 \( \mathcal{N}=6 \) スーパー共形場理論M理論の \( \text{AdS}_4/\text{CFT}_3 \) 対応が深く探究されていますさらに、M5ブレーン上の \( (2,0) \) 理論の非局所的な性質テンソル多様体のモジュライ空間自己双対テンソル場の量子化問題重要課題となっています

行列模型に関しては、BFSS行列模型やIKKT行列模型の大 \( N \) 極限における連続性の問題や、非可換ゲージ理論との対応、ホログラフィック双対性を用いたブラックホール熱力学の微視的解析が進展しています。また、非摂動効果としてのモノポールインスタントン、ソリトン解、Dブレーンの境界状態の高次元への一般化も活発に研究されています

\( G_2 \) ホロノミ多様体コンパクト化では、フラックスによるモジュライ安定化やゲージ群の破れ、さらにはM理論ランドスケープにおける統計的手法を用いた真空解の分類が行われています。これに関連して、スーパーパートナー質量スペクトルや、暗黒物質候補としてのグラビティーノやアクシオン役割検討されています

F理論との関連性では、エンハンストゲージ対称性幾何学的実現や、12次元時空におけるコンパクトスキーム提案されています特に、楕円ファイブレーションを持つカラビ-ヤウ4次元多様体でのコンパクト化により、異常消去条件やゲージ結合定数の統一議論されています

ブラックホール物理では、極端に高いチャージスピンを持つブラックホールエントロピー計算が、微視的状態数の計算と一致することが示され、アフィン・リー代数モック・モジュラー形式を用いた解析が進められています情報パラドックス解決策として、ファイアウォール仮説や \( \text{ER}=\text{EPR} \) の提案があり、量子エンタングルメントと時空構造の深い関係性が示唆されています

宇宙論的には、M理論を基にしたブレーンワールドモデルやエキピロティック宇宙論、さらにはサイクリック宇宙論が提案され、ビッグバン起源宇宙の周期的な振る舞いを説明しようとしています。これらのモデルでは、時空の始まりや終わり、特異点回避さらには量子重力効果によるインフレーションメカニズム重要研究課題となっています

数学的側面では、非可換幾何学圏論手法ホモトピー型理論、トポロジカル量子場理論などの高度な数学的枠組みがM理論理解寄与していますモチーフ理論やランズバーグ-ウォッテン方程式、量子コホモロジーミラー対称性などが、物理現象の背後にある深遠な数学構造を解明する鍵となっています

さらには、弦理論の非摂動効果としての \( D_{-1} \) ブレーンや非ペルチューバティブな \( R \)–行列、\( \tau \)-関数を用いた可積分系との関連性も指摘されています。これらは、量子カオスランダム行列理論統計力学手法を通じて、弦理論と他の物理学分野との統一理解を促進しています

anond:20241006033650

20年ほど電動歯ブラシ使っているけど、時短になるかどうかは今歯磨きにどれくらいの時間を使ってるかによるかな。

電動ですごい回数ブラッシングするから全体にサーッと当てて終わり、ではなく結局一本一本に丁寧に当てていくことが求められるので2分はかかる。

ちょっと適当な感じで1分くらい電動歯ブラシを使って歯医者行ったら、奥歯の内側あたり磨き残しがあるので気を付けてくださいねと言われたことがある。自分ではちゃんと当てたつもりだったが。

手磨きで5分以上かけてるとかなら時短効果はあると思う。

あとフロスの手間はなくならない。電動歯ブラシだろうと歯間までは毛先が届かないので、虫歯になりやすいならフロスでのケアは欠かせないと思う。

ブラシが回転するブラウン系とブラシが前後振動するドルツ系があるが、どちらを選んでもあまり変わりはない。

どちらも当てたところはしっかり充分落ちるし、当たってないところは当然磨き残しになるからだ。

回転系の方がヘッド部分が大きくなるので口が小さいと使いにくいかもしれない。

手磨きの歯ブラシと近い使用なのは振動系なので最初はそちらから入るといいかもしれない。

あと、最近ドラッグストアでも売ってる廉価なエントリー機種と家電量販店にあるような高級機種との違いだが、これもあまり大きくはない。

やっぱりどちらも当てたところはしっかり落ちるし、当たってないところは磨き残しになるから、使い方の方が重要なのだ

当てただけで十分落ちるので、押しつけ過ぎずちゃんと当てるという感じで使おう。(高級機にはだいたい押しつけ防止のセンサーがある)

一度安い機種を買って試してみるのが早いと思う。

2024-10-04

一瞬の過ちを後悔してる


業界までは言えないが、観光仕事をしている。イベント行事をこなしていく感じの仕事である

今日ちょっと悩みがある。ちょっと、どころではないかもしれないが。罪悪感がある。

私は役職でいうと、係長とかリーダーとかその辺である40代前後なので、まあこんなものだろうか?

今の部署は5年目だ。ちょうど2年前、つまり部署3年目だった時の話をする。ちょっと長いけど読んでほしい。適宜フェイクを入れるが、本質は残したつもりである

後で読み直したんだが、表現がなんか小説みたいになってる。これは、私個人が精いっぱい思い出そうとした結果である。ご容赦願いたい。

イベントや定例行事、式典の数が多すぎて辟易していた。係メンバーが私を含めて6人いて、その過半数イベント関係仕事を持っている。

かくいう私は、うちの会社が直接やるイベントはもちろん、関係組織のものまで含めて課長クラスと一緒に出る必要があった。土日祝日の出勤になる。正直、休暇日数は少なかった。有給は使い切れず、年間休日は110日を割っていた。

会社直営イベントだと時間外手当が出るが、関係組織のものは顔を出して談笑するのが主で、接待を受けることもあったからか、勤務日とはみなされなかった。話の相手方は全員年長者で、けっこう気を遣うにもかかわらずこの扱いだった。

勤務日にしてくれてもいいのに、という愚痴は置いといて。私をよく手伝ってくれる女性がいた。私と同じ部署3年目の子で、Sさんとしようか。Sさん仕事ができる系の女子だった。彼女担当する仕事イベントはもちろん、ほかの仲間が担当イベントで人が足りない時とか、人が足りている時ですら休日に出てくれた。私が出るイベントは、おそらくすべて出てくれている。

の子はまだ20代半ばで、一応結婚はしてるけど……遊びたい盛りのはずだ。それを、こんなに休日犠牲にしてくれて。振替休日もまともに取ってなかった。私の上司としての甲斐性がないせいでもある。

クールキャラで、そんなに感情を出さない子だった。いつも黙々と働いていた。あ、でも笑う時はすごく笑う。でもあの子は、きっと我慢していたと思う。職場仕事初心者とか、働かない年長者の代わりによくがんばっていたし、体力のいる仕事だって身長小さめなのによくやっていた。

この年はしんどかった。イベントの数も多かったが、とある特大行事があった。うちの部の責任者ゴリ押しで進めていたもので、そのうえ役員連中が政治力開催地を勝ち取ってきた。

ざっくり言うと、昔プロ野球で大活躍した選手を何十人も集めて、地元チームと試合をしたり、少年少女野球を教えたりするものだ。

で、その準備がまた大変だった。係総動員で挑んでも人手が足りないほどだったが、結局私とSさんがほぼメインで毎日残業して取り組んだ。そんな月日が三ヶ月以上は続いた。



あれは……開催まであと1週間というところだった。時期は6~7月かな。

その日は、開催場所(地元野球場)まで2人で車に乗って行って、選手観客の導線に無理がないか確認したのと、台本に合わせて実際の全体の動きをデモンズソウルしていった。いくつかの問題点を見つけて、ああしたらこうしたらとまとめていって、終わる頃には日が傾いていた。

社用車で急いで職場に帰った。夜8時頃に事務所に入ると、その日にやろうとしていたグッズの数確認(検査検収)が全く終わってないのを確認した。私の仕事なので、終わらせて帰ろうとしてたら、Sさんが手伝いを申し出てくれた。

一緒に雑談しながら、しんみりとした疲労感の中でカウントしていった。何を数えていたかはもはや覚えてない。スタッフ用の記念Tシャツだったと思う。

今もそのクソダサTシャツは自宅の箪笥仕舞ってある。正直クソダサTシャツではあるが、ぺこーらとかヒカキンとか、その他の著名Youtuberが着用したら一周回ってアリなのかもしれない。

結局、終わったのは夜9時過ぎだった。さあ帰ろうかとなったが、段ボールに入ったグッズを真っ暗闇の印刷室兼倉庫に運ぶ必要があった。

作業自体10分も要らなかった。Sさんが手伝ってくれていた。印刷室の入口電気を点けてない。廊下の明かりがちょっと漏れていたので。私の分が何往復かして終わって、あとはSさんの1箱分だけだった。

その時、Sさんから段ボール箱を受け取るところで、私が疲労のあまり躓いて、Sさんにぶつかってしまい、一緒に転びかけた。それで、気が付いたらSさんの手が私の肘のところにあって、段ボール箱は床に落ちた。

私が拾おうとしていると、ほぼ暗闇の中でSさんと目が合った。パッチリと合ったのだ。

私もSさんも疲れていた。私が「フフッ」と笑うと、Sさん笑顔吹き出した。私は気が付くと、Sさんの両手を握っていた。

「「あ……」」

そういう雰囲気だった。

Sさんの目をまっすぐに見て、一歩足を踏み出して、頭の後ろと肩のあたりをグイっと抱きしめた。Sさんの後頭部のあたりが汗臭かった記憶がある。私もおそらく臭かった。

Sさんが両手で、私の脇腹のあたりを猫の手みたいにして握りしめた。Sさんの胸部の感じが、私のみぞおちにあった。

やがて、抱きしめるのをやめると、暗闇の中にSさんの顔が間近にあった。

「ごめんね」というと、「なにが……? 何も嫌なことないですよ」って、震えた声が返ってきた。

それから印刷室で段ボール箱の整理を終えると職場に帰った。Sさんが後ろから付いてきてる。PCシャットダウンして、天井の明かりを切る前にSさんに「帰りは?」と聞いたところ、「自転車です」だって

「もう暗いぞ。車で送っていこう」

「ほんとに。送ってくれるんですか?」

明日電車になるけどいい?」

「いいです」

お腹空いたな」

「空きました」

「何か奢るよ。国道沿いのラーメン屋でいい?」

ラーメン!? やった、おごられます!!」

こんなやり取りだった。あと三行くらいはあったろうが、記憶はとうに消えている。

それからは、会社から離れた国道沿いのラーメン屋ご飯食べて、帰りの駐車場で車に乗ろうとする時、Sさん運転席の辺りまで来て、私をずっと見詰めていて、それから……「どっか寄る?」「いいですよ」みたいなやり取りがあった……そして、駅前シティホテルに車を停めて、罪悪感と一緒に……Sさんと一緒に部屋に入った。



どんな行為だったかな。ぎこちなかったと思うけど、意外と相性がいいところもあった。

ダブルルームに入ったら、すぐに扉を閉めて、Sさんキスをした。扉に押し付けるようにして、ずっと長い間していた。Sさんはやや小柄な方だった。唇の位置を合わせるのがちょっとしんどかった。胸が思ったより大きくて、それがキス障害になることもあったが、構うことなく続けた。

終わったら、Sさんの手を引いてベッドまで連れて行った。明かりをつけてわかったけど、Sさんはほぼメイクをしてなかった。「現場仕事からか」と思いながら、ベッドの前でもう一度キスをした。今度は、何度も何度も、しつこく舌を入れて、ディープキスを堪能してから、そのまま行為に及んだ。

シャワーは事後だけ浴びた。深夜が近くて時間に余裕がなかった

ベッドの中では……Sさんはすごく甘えてきた。お互いにいろんなところにキスをしあったけど、Sさん前戯の時も、本番の時も、私のことをギュッと抱くようにしていた。昔ダッコちゃん人形というのを実家で見たことがあるけど、あんな感じだった。

私がSさんの上にいる時も、Sさんが上になってる時も、どっちかの手で、あるいは両手で私の体に触れていた。

やはり胸が大きかった。私も舐めたり、触ったりしたけど、なんだか固い感じがした。でも、ベッドの中で女性の体に触れるのは数年ぶりだったから、ずっと胸を攻めていた気がする。太腿とかも舐めたり触ったりしたけど、柔らかさより筋肉質な感じがした。

どんな体位をやったかは、鮮明に覚えてる。Sさんは基本、挿れている時はずっと同じ態度だった。よく言うと甘えるような面持ちで、悪く言うとマグロだった。

正常位の時も、バックの時も、対面での座位の時も、後ろから背中とか胸を攻めてる時もそうだった。甘えるような声はたくさん出すけど、そんなに動くことはない。

最後はベッドのすみっコぐらしで、Sさんを正面から抱きかかえると、ベッドの端でゆっくりゆっくりと、お互いに座位で振動しあっていた。動きにくい態勢だったけど、それがよかった。もし私がAV男優だったら、よいしょっと持ち上げて、入口の扉あたりまで移動して行為をするのだろうか。私にそんな体力はない。

行為最後に、Sさんと顔を近づけてる時、「愛してます」と伝えた。Sさんは、その場で大笑いしていた。「そういうものかと思って……」と伝えると、さらに笑っていた。

キスをして口を塞ぐと、Sさんも合わせてくれた。Sさんの涙かもしれない液体が、私の頬のあたりを伝ったのを覚えてる。

全てが終わった後、私がベッドの端に座って、付けていたゴムを取ろうとしていると、Sさんがベッドのすぐ下でしゃがんだ恰好になった。私のゴムを手でちょっと握ったと思うと、口を使って取り外してくれた。

それからSさんは、私のを舐めて綺麗にしてくれた。本当に、すべて綺麗になるまで舐め取ってくれた。終わった後で、私の汚い液体がSさんの顔とか乳房にくっついているのを見た。

「付いてるよ。拭かないと。私が拭いてあげる」と言ったら、Sさん自分乳房を動かして、自分の舌で汚いものを舐め取っていた。

その時、私はベッドの上からSさんを見下ろしていた。Sさんの体を覗き込んでいた。若々しい身体で、シミなどは一切なかった女性男性よりも美の努力をしてるだけかもしれない。

その後、一緒にシャワーを浴びた。名残惜しいと感じて、シャワーを浴びながら、Sさんを真横から抱きしめるようにしていた。お互いに頭の横をくっつけあって、シャワーを浴びてた――私の記憶はそこで終わりだ。

帰り道のことはあまり覚えてない。Sさん旦那さんと暮らしてる新築の家の付近に車を停めて、深夜にSさんを見送ったシーンは辛うじて記憶に留めている。



野球イベントは無事に終わった。あれからSさんとは普段どおりの関係に戻った。誰の目から見ても、普段通りの上司と部下だった。Sさん仕事ができるクールキャラで、たまに大笑いをしていた。それも変わらなかった。

冬前になると、Sさん産休に入ると言った。青天の霹靂だったけど、以前から覚悟はしていた。結婚してるんだし、そういうこともあると思っていた。Sさんの代わりとして、臨時雇いの人が来ることになったが、それから残業が嵩むようになり……あれはキツい日々だった。

でも、Sさん職場に帰ってきた時のことを思うと、此処を維持するためにがんばろうと思えた。

結局、Sさんが戻ってくるのに一年以上かかった。出産後、産後休暇を取得して子育てに専念したことによる。

今年に入っていつだったかSさん乳幼児の子どもを職場に連れてきた。ベビーカーに乗っていた。1才くらいかな?

其処に集まった女性陣の後ろから、ヨイショッとその子の顔を覗いてみた。Sさんがみんなに見えやすいように抱っこしていた。

その時ほど戦慄したことはなかった。あんな感じは、人生で初めてだった。後悔とは違う。自分が後悔してないのはわかっているけど、それでも恐ろしい感じ。感情名前が思い浮かばない。

Sさんが私の方を見ようとした時、私はちょうど目を逸らして、デスクに戻るところだった。もうちょっとSさんと目が合っていたかもしれない。

あの女の子、私と目の感じが似ている。鼻もそうだ。そのあたりから下のパーツも似ている。一目でわかるくらい、それほど似ていた。

これって、もし、あの子が私の子どもだとしたら、バレるんだろうか? 旦那さんがDNA検査するとか言わなくても、病院提供したデータでバレるんだろうか?

ここまで読んでくれた増田の人は、人生経験が豊かなのではないか? 私はまだ40前後である。どうしたらいいのかわからない。

私はどうすればいいのだろう。どういう心持ちでいればいいのか? 不安しょうがない。どなたか、なんでもいいのでアドバイスがおありでしたら、何卒ご教示願いたい。

2024-10-02

九  与次郎が勧めるので、三四郎はとうとう精養軒の会へ出た。その時三四郎は黒い紬の羽織を着た。この羽織は、三輪田のお光さんのおっかさんが織ってくれたのを、紋付に染めて、お光さんが縫い上げたものだと、母の手紙に長い説明がある。小包みが届いた時、いちおう着てみて、おもしろくないから、戸棚へ入れておいた。それを与次郎が、もったいないからぜひ着ろ着ろと言う。三四郎が着なければ、自分が持っていって着そうな勢いであたから、つい着る気になった。着てみると悪くはないようだ。  三四郎はこのいでたちで、与次郎と二人で精養軒の玄関に立っていた。与次郎の説によると、お客はこうして迎えべきものだそうだ。三四郎はそんなこととは知らなかった。第一自分がお客のつもりでいた。こうなると、紬の羽織ではなんだか安っぽい受け付けの気がする。制服を着てくればよかったと思った。そのうち会員がだんだん来る。与次郎は来る人をつらまえてきっとなんとか話をする。ことごとく旧知のようにあしらっている。お客が帽子外套給仕に渡して、広い梯子段の横を、暗い廊下の方へ折れると、三四郎に向かって、今のは誰某だと教えてくれる。三四郎はおかげで知名な人の顔をだいぶ覚えた。  そのうちお客はほぼ集まった。約三十人足らずである広田先生もいる。野々宮さんもいる。――これは理学者だけれども、絵や文学が好きだからというので、原口さんが、むりに引っ張り出したのだそうだ。原口さんはむろんいる。いちばんさきへ来て、世話を焼いたり、愛嬌を振りまいたり、フランス式の髯をつまんでみたり、万事忙しそうである。  やがて着席となった。めいめいかってな所へすわる。譲る者もなければ、争う者もない。そのうちでも広田先生のろいにも似合わずいちばんに腰をおろししまった。ただ与次郎三四郎けがいっしょになって、入口に近く座を占めた。その他はことごとく偶然の向かい合わせ、隣同志であった。  野々宮さんと広田先生あいだに縞の羽織を着た批評家がすわった。向こうには庄司という博士が座に着いた。これは与次郎のいわゆる文科で有力な教授であるフロックを着た品格のある男であった。髪を普通の倍以上長くしている。それが電燈の光で、黒く渦をまいて見える。広田先生坊主頭と比べるとだいぶ相違がある。原口さんはだいぶ離れて席を取った。あちらの角だから、遠く三四郎と真向かいになる。折襟に、幅の広い黒襦子を結んださきがぱっと開いて胸いっぱいになっている。与次郎が、フランスの画工は、みんなああいう襟飾りを着けるものだと教えてくれた。三四郎肉汁を吸いながら、まるで兵児帯の結び目のようだと考えた。そのうち談話だんだん始まった。与次郎ビールを飲む。いつものように口をきかない。さすがの男もきょうは少々謹んでいるとみえる。三四郎が、小さな声で、 「ちと、ダーターファブラをやらないか」と言うと、「きょうはいけない」と答えたが、すぐ横を向いて、隣の男と話を始めた。あなたの、あの論文を拝見して、大いに利益を得ましたとかなんとか礼を述べている。ところがその論文は、彼が自分の前で、さかんに罵倒したものから三四郎にはすこぶる不思議の思いがある。与次郎はまたこっちを向いた。 「その羽織はなかなかりっぱだ。よく似合う」と白い紋をことさら注意してながめている。その時向こうの端から原口さんが、野々宮に話しかけた。元来が大きな声の人だから、遠くで応対するにはつごうがいい。今まで向かい合わせに言葉をかわしていた広田先生庄司という教授は、二人の応答を途中でさえぎることを恐れて、談話をやめた。その他の人もみんな黙った。会の中心点がはじめてできあがった。 「野々宮さん光線の圧力試験はもう済みましたか」 「いや、まだなかなかだ」 「ずいぶん手数がかかるもんだね。我々の職業も根気仕事だが、君のほうはもっと激しいようだ」 「絵はインスピレーションですぐかけるからいいが、物理実験はそううまくはいかない」 「インスピレーションには辟易する。この夏ある所を通ったらばあさんが二人で問答をしていた。聞いてみると梅雨はもう明けたんだろうか、どうだろうかという研究なんだが、一人のばあさんが、昔は雷さえ鳴れば梅雨は明けるにきまっていたが、近ごろじゃそうはいかないとこぼしている。すると一人がどうしてどうして、雷ぐらいで明けることじゃありゃしないと憤慨していた。――絵もそのとおり、今の絵はインスピレーションぐらいでかけることじゃありゃしない。ねえ田村さん、小説だって、そうだろう」  隣に田村という小説家がすわっていた。この男は自分インスピレーション原稿の催促以外になんにもないと答えたので、大笑いになった。田村は、それから改まって、野々宮さんに、光線に圧力があるものか、あれば、どうして試験するかと聞きだした。野々宮さんの答はおもしろかった。――  雲母か何かで、十六武蔵ぐらいの大きさの薄い円盤を作って、水晶の糸で釣るして、真空のうちに置いて、この円盤の面へ弧光燈の光を直角にあてると、この円盤が光に圧されて動く。と言うのである。  一座は耳を傾けて聞いていた。なかに三四郎は腹のなかで、あの福神漬の缶のなかに、そんな装置がしてあるのだろうと、上京のさい、望遠鏡で驚かされた昔を思い出した。 「君、水晶の糸があるのか」と小さい声で与次郎に聞いてみた。与次郎は頭を振っている。 「野々宮さん、水晶の糸がありますか」 「ええ、水晶の粉をね。酸水素吹管の炎で溶かしておいて、両方の手で、左右へ引っ張ると細い糸ができるのです」  三四郎は「そうですか」と言ったぎり、引っ込んだ。今度は野々宮さんの隣にいる縞の羽織批評家が口を出した。 「我々はそういう方面へかけると、全然無学なんですが、はじめはどうして気がついたものでしょうな」 「理論上はマクスウェル以来予想されていたのですが、それをレベデフという人がはじめて実験証明したのです。近ごろあの彗星の尾が、太陽の方へ引きつけられべきはずであるのに、出るたびにいつでも反対の方角になびくのは光の圧力で吹き飛ばされるんじゃなかろうかと思いついた人もあるくらいです」  批評家はだいぶ感心したらしい。 「思いつきもおもしろいが、第一大きくていいですね」と言った。 「大きいばかりじゃない、罪がなくって愉快だ」と広田先生が言った。 「それでその思いつきがはずれたら、なお罪がなくっていい」と原口さんが笑っている。 「いや、どうもあたっているらしい。光線の圧力は半径の二乗に比例するが、引力のほうは半径の三乗に比例するんだから、物が小さくなればなるほど引力のほうが負けて、光線の圧力が強くなる。もし彗星の尾が非常に細かい小片からできているとすれば、どうしても太陽とは反対の方へ吹き飛ばされるわけだ」  野々宮は、ついまじめになった。すると原口が例の調子で、 「罪がない代りに、たいへん計算がめんどうになってきた。やっぱり一利一害だ」と言った。この一言で、人々はもとのとおりビールの気分に復した。広田先生が、こんな事を言う。 「どうも物理学者は自然派じゃだめのようだね」  物理学者と自然派の二字は少なからず満場の興味を刺激した。 「それはどういう意味ですか」と本人の野々宮さんが聞き出した。広田先生説明しなければならなくなった。 「だって、光線の圧力試験するために、目だけあけて、自然を観察していたって、だめだからさ。自然献立のうちに、光線の圧力という事実印刷されていないようじゃないか。だから人工的に、水晶の糸だの、真空だの、雲母だのという装置をして、その圧力物理学者の目に見えるように仕掛けるのだろう。だから自然派じゃないよ」 「しか浪漫派でもないだろう」と原口さんがまぜ返した。 「いや浪漫派だ」と広田先生がもったいらしく弁解した。「光線と、光線を受けるものとを、普通自然界においては見出せないような位置関係に置くところがまったく浪漫派じゃないか」 「しかし、いったんそういう位置関係に置いた以上は、光線固有の圧力を観察するだけだからそれからあとは自然派でしょう」と野々宮さんが言った。 「すると、物理学者は浪漫自然派ですね。文学のほうでいうと、イブセンのようなものじゃないか」と筋向こうの博士比較を持ち出した。 「さよう、イブセンの劇は野々宮君と同じくらいな装置があるが、その装置の下に働く人物は、光線のように自然法則に従っているか疑わしい」これは縞の羽織批評家言葉であった。 「そうかもしれないが、こういうことは人間研究上記憶しておくべき事だと思う。――すなわち、ある状況のもとに置かれた人間は、反対の方向に働きうる能力権力とを有している。ということなんだが、――ところが妙な習慣で、人間も光線も同じように器械的の法則に従って活動すると思うものから、時々とんだ間違いができる。おこらせようと思って装置をすると、笑ったり、笑わせようともくろんでかかると、おこったり、まるで反対だ。しかしどちらにしても人間に違いない」と広田先生がまた問題を大きくしてしまった。 「じゃ、ある状況のもとに、ある人間が、どんな所作をしてもしぜんだということになりますね」と向こうの小説家が質問した。広田先生は、すぐ、 「ええ、ええ。どんな人間を、どう描いても世界に一人くらいはいるようじゃないですか」と答えた。「じっさい人間たる我々は、人間しからざる行為動作を、どうしたって想像できるものじゃない。ただへたに書くから人間と思われないのじゃないですか」  小説家はそれで黙った。今度は博士がまた口をきいた。 「物理学者でも、ガリレオ寺院釣りランプの一振動時間が、振動の大小にかかわらず同じであることに気がついたり、ニュートン林檎が引力で落ちるのを発見したりするのは、はじめから自然派ですね」 「そういう自然派なら、文学のほうでも結構でしょう。原口さん、絵のほうでも自然派がありますか」と野々宮さんが聞いた。 「あるとも。恐るべきクールベエというやつがいる。v※(アキュートアクセント付きE小文字)rit※(アキュートアクセント付きE小文字) vraie. なんでも事実でなければ承知しない。しかしそう猖獗を極めているものじゃない。ただ一派として存在を認められるだけさ。またそうでなくっちゃ困るからね。小説だって同じことだろう、ねえ君。やっぱりモローや、シャバンヌのようなのもいるはずだろうじゃないか」 「いるはずだ」と隣の小説家が答えた。  食後には卓上演説も何もなかった。ただ原口さんが、しきりに九段の上の銅像悪口を言っていた。あん銅像をむやみに立てられては、東京市民が迷惑する。それより、美しい芸者銅像でもこしらえるほうが気が利いているという説であった。与次郎三四郎九段銅像原口さんと仲の悪い人が作ったんだと教えた。  会が済んで、外へ出るといい月であった。今夜の広田先生庄司博士によい印象を与えたろうかと与次郎が聞いた。三四郎は与えたろうと答えた。与次郎は共同水道栓のそばに立って、この夏、夜散歩に来て、あまり暑いからここで水を浴びていたら、巡査に見つかって、擂鉢山へ駆け上がったと話した。二人は擂鉢山の上で月を見て帰った。  帰り道に与次郎三四郎に向かって、突然借金言い訳をしだした。月のさえた比較寒いである三四郎ほとんど金の事などは考えていなかった。言い訳を聞くのでさえ本気ではない。どうせ返すことはあるまいと思っている。与次郎もけっして返すとは言わない。ただ返せない事情をいろいろに話す。その話し方のほうが三四郎にはよほどおもしろい。――自分の知ってるさる男が、失恋の結果、世の中がいやになって、とうとう自殺をしようと決心したが、海もいや川もいや、噴火口はなおいや、首をくくるのはもっともいやというわけで、やむをえず短銃を買ってきた。買ってきて、まだ目的遂行しないうちに、友だちが金を借りにきた。金はないと断ったが、ぜひどうかしてくれと訴えるので、しかたなしに、大事の短銃を貸してやった。友だちはそれを質に入れて一時をしのいだ。つごうがついて、質を受け出して返しにきた時は、肝心の短銃の主はもう死ぬ気がなくなっていた。だからこの男の命は金を借りにこられたために助かったと同じ事である。 「そういう事もあるからなあ」と与次郎が言った。三四郎にはただおかしいだけである。そのほかにはなんらの意味もない。高い月を仰いで大きな声を出して笑った。金を返されないでも愉快である与次郎は、 「笑っちゃいかん」と注意した。三四郎はなおおかしくなった。 「笑わないで、よく考えてみろ。おれが金を返さなければこそ、君が美禰子さんから金を借りることができたんだろう」  三四郎は笑うのをやめた。 「それで?」 「それだけでたくさんじゃないか。――君、あの女を愛しているんだろう」  与次郎はよく知っている。三四郎はふんと言って、また高い月を見た。月のそばに白い雲が出た。 「君、あの女には、もう返したのか」 「いいや」 「いつまでも借りておいてやれ」  のん気な事を言う。三四郎はなんとも答えなかった。しかいつまでも借りておく気はむろんなかった。じつは必要な二十円を下宿へ払って、残りの十円をそのあくる日すぐ里見の家へ届けようと思ったが、今返してはかえって、好意にそむいて、よくないと考え直して、せっかく門内に、はいられる機会を犠牲にしてまでも引き返した。その時何かの拍子で、気がゆるんで、その十円をくずしてしまった。じつは今夜の会費もそのうちから出ている。自分ばかりではない。与次郎のもそのうちから出ている。あとには、ようやく二、三円残っている。三四郎はそれで冬シャツを買おうと思った。  じつは与次郎がとうてい返しそうもないから、三四郎は思いきって、このあいだ国元へ三十円の不足を請求した。十分な学資を月々もらっていながら、ただ不足だからといって請求するわけにはゆかない。三四郎はあまり嘘をついたことのない男だから請求理由にいたって困却した。しかたがないからただ友だちが金をなくして弱っていたから、つい気の毒になって貸してやった。その結果として、今度はこっちが弱るようになった。どうか送ってくれと書いた。  すぐ返事を出してくれれば、もう届く時分であるのにまだ来ない。今夜あたりはことによると来ているかもしれぬくらいに考えて、下宿へ帰ってみると、はたして、母の手蹟で書いた封筒ちゃんと机の上に乗っている。不思議なことに、いつも必ず書留で来るのが、きょうは三銭切手一枚で済ましてある。開いてみると、中はいつになく短かい。母としては不親切なくらい、用事だけで申し納めてしまった。依頼の金は野々宮さんの方へ送ったから、野々宮さんから受け取れというさしずにすぎない。三四郎は床を取ってねた。  翌日もその翌日も三四郎は野々宮さんの所へ行かなかった。野々宮さんのほうでもなんともいってこなかった。そうしているうちに一週間ほどたった。しまいに野々宮さんから下宿下女を使いに手紙をよこした。おっかさんからまれものがあるからちょっと来てくれろとある三四郎講義の隙をみて、また理科大学の穴倉へ降りていった。そこで立談のあいだに事を済ませようと思ったところが、そううまくはいかなかった。この夏は野々宮さんだけで専領していた部屋に髭のはえた人が二、三人いる。制服を着た学生も二、三人いる。それが、みんな熱心に、静粛に、頭の上の日のあたる世界をよそにして、研究をやっている。そのうちで野々宮さんはもっと多忙に見えた。部屋の入口に顔を出した三四郎ちょっと見て、無言のまま近寄ってきた。 「国から、金が届いたから、取りに来てくれたまえ。今ここに持っていないから。それからまだほかに話す事もある」  三四郎ははあと答えた。今夜でもいいかと尋ねた。野々宮はすこしく考えていたが、しまいに思いきってよろしいと言った。三四郎はそれで穴倉を出た。出ながら、さすがに理学者は根気のいいものだと感心した。この夏見た福神漬の缶と、望遠鏡が依然としてもとのとおりの位置に備えつけてあった。  次の講義時間与次郎に会ってこれこれだと話すと、与次郎はばかだと言わないばかりに三四郎をながめて、 「だからいつまでも借りておいてやれと言ったのに。よけいな事をして年寄りには心配をかける。宗八さんにはお談義をされる。これくらい愚な事はない」とまるで自分から事が起こったとは認めていない申し分である三四郎もこの問題に関しては、もう与次郎責任を忘れてしまった。したがって与次郎の頭にかかってこない返事をした。 「いつまでも借りておくのは、いやだから、家へそう言ってやったんだ」 「君はいやでも、向こうでは喜ぶよ」 「なぜ」  このなぜが三四郎自身はいくぶんか虚偽の響らしく聞こえた。しか相手にはなんらの影響も与えなかったらしい。 「あたりまえじゃないか。ぼくを人にしたって、同じことだ。ぼくに金が余っているとするぜ。そうすれば、その金を君から返してもらうよりも、君に貸しておくほうがいい心持ちだ。人間はね、自分が困らない程度内で、なるべく人に親切がしてみたいものだ」  三四郎は返事をしないで、講義を筆記しはじめた。二、三行書きだすと、与次郎がまた、耳のそばへ口を持ってきた。 「おれだって、金のある時はたびたび人に貸したことがある。しかしだれもけっして返したものがない。それだからおれはこのとおり愉快だ」  三四郎まさか、そうかとも言えなかった。薄笑いをしただけで、またペンを走らしはじめた。与次郎それからはおちついて、時間の終るまで口をきかなかった。  ベルが鳴って、二人肩を並べて教場を出る時、与次郎が、突然聞いた。

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「あの女は君にほれているのか」

 二人のあとから続々聴講生が出てくる。三四郎はやむをえず無言のまま梯子段を降りて横手玄関から図書館わきの空地へ出て、はじめて与次郎を顧みた。

「よくわからない」

 与次郎はしばらく三四郎を見ていた。

「そういうこともある。しかしよくわかったとして、君、あの女の夫になれるか」

 三四郎はいまだかつてこの問題を考えたことがなかった。美禰子に愛せられるという事実のものが、彼女の夫たる唯一の資格のような気がしていた。言われてみると、なるほど疑問である三四郎は首を傾けた。

「野々宮さんならなれる」と与次郎が言った。

「野々宮さんと、あの人とは何か今までに関係があるのか」

 三四郎の顔は彫りつけたようにまじめであった。与次郎一口

「知らん」と言った。三四郎は黙っている。

「また野々宮さんの所へ行って、お談義を聞いてこい」と言いすてて、相手は池の方へ行きかけた。三四郎は愚劣の看板のごとく突っ立った。与次郎は五、六歩行ったが、また笑いながら帰ってきた。

「君、いっそ、よし子さんをもらわないか」と言いながら、三四郎を引っ張って、池の方へ連れて行った。歩きながら、あれならいい、あれならいいと、二度ほど繰り返した。そのうちまたベルが鳴った。

 三四郎はその夕方野々宮さんの所へ出かけたが、時間がまだすこし早すぎるので、散歩かたがた四丁目まで来て、シャツを買いに大きな唐物屋へはいった。小僧が奥からいろいろ持ってきたのをなでてみたり、広げてみたりして、容易に買わない。わけもなく鷹揚にかまえていると、偶然美禰子とよし子が連れ立って香水を買いに来た。あらと言って挨拶をしたあとで、美禰子が、

「せんだってありがとう」と礼を述べた。三四郎にはこのお礼の意味が明らかにわかった。美禰子から金を借りたあくる日もう一ぺん訪問して余分をすぐに返すべきところを、ひとまず見合わせた代りに、二日ばかり待って、三四郎は丁寧な礼状を美禰子に送った。

 手紙文句は、書いた人の、書いた当時の気分をすなおに表わしたものではあるが、むろん書きすぎている。三四郎はできるだけの言葉を層々と排列して感謝の意を熱烈にいたした。普通の者から見ればほとんど借金の礼状とは思われないくらいに、湯気の立ったものであるしか感謝以外には、なんにも書いてない。それだから自然の勢い、感謝感謝以上になったのでもある。三四郎はこの手紙ポストに入れる時、時を移さぬ美禰子の返事を予期していた。ところがせっかくの封書はただ行ったままであるそれから美禰子に会う機会はきょうまでなかった。三四郎はこの微弱なる「このあいだはありがとう」という反響に対して、はっきりした返事をする勇気も出なかった。大きなシャツを両手で目のさきへ広げてながめながら、よし子がいるからああ冷淡なんだろうかと考えた。それからこのシャツもこの女の金で買うんだなと考えた。小僧はどれになさいますと催促した。

 二人の女は笑いながらそばへ来て、いっしょにシャツを見てくれた。しまいに、よし子が「これになさい」と言った。三四郎はそれにした。今度は三四郎のほうが香水相談を受けた。いっこうわからない。ヘリオトロープと書いてある罎を持って、いいかげんに、これはどうですと言うと、美禰子が、「それにしましょう」とすぐ決めた。三四郎は気の毒なくらいであった。

 表へ出て別れようとすると、女のほうが互いにお辞儀を始めた。よし子が「じゃ行ってきてよ」と言うと、美禰子が、「お早く……」と言っている。聞いてみて、妹が兄の下宿へ行くところだということがわかった。三四郎はまたきれいな女と二人連で追分の方へ歩くべき宵となった。日はまだまったく落ちていない。

 三四郎はよし子といっしょに歩くよりは、よし子といっしょに野々宮の下宿で落ち合わねばならぬ機会をいささか迷惑に感じた。いっそのこと今夜は家へ帰って、また出直そうかと考えた。しかし、与次郎のいわゆるお談義を聞くには、よし子がそばにいてくれるほうが便利かもしれない。まさか人の前で、母から、こういう依頼があったと、遠慮なしの注意を与えるわけはなかろう。ことによると、ただ金を受け取るだけで済むかもわからない。――三四郎は腹の中で、ちょっとずるい決心をした。

「ぼくも野々宮さんの所へ行くところです」

「そう、お遊びに?」

「いえ、すこし用があるんです。あなたは遊びですか」

「いいえ、私も御用なの」

 両方が同じようなことを聞いて、同じような答を得た。しかし両方とも迷惑を感じている気色がさらにない。三四郎は念のため、じゃまじゃないかと尋ねてみた。ちっともじゃまにはならないそうである。女は言葉でじゃまを否定したばかりではない。顔ではむしろなぜそんなことを質問するかと驚いている。三四郎は店先のガスの光で、女の黒い目の中に、その驚きを認めたと思った。事実としては、ただ大きく黒く見えたばかりである

バイオリンを買いましたか

「どうして御存じ」

 三四郎は返答に窮した。女は頓着なく、すぐ、こう言った。

いくら兄さんにそう言っても、ただ買ってやる、買ってやると言うばかりで、ちっとも買ってくれなかったんですの」

 三四郎は腹の中で、野々宮よりも広田よりも、むしろ与次郎非難した。

 二人は追分の通りを細い路地に折れた。折れると中に家がたくさんある。暗い道を戸ごとの軒燈が照らしている。その軒燈の一つの前にとまった。野々宮はこの奥にいる。

 三四郎下宿とはほとんど一丁ほどの距離である。野々宮がここへ移ってから三四郎は二、三度訪問したことがある。野々宮の部屋は広い廊下を突き当って、二段ばかりまっすぐに上がると、左手に離れた二間である。南向きによその広い庭をほとんど椽の下に控えて、昼も夜も至極静かである。この離れ座敷に立てこもった野々宮さんを見た時、なるほど家を畳んで下宿をするのも悪い思いつきではなかったと、はじめて来た時から、感心したくらい、居心地のいい所である。その時野々宮さんは廊下下りて、下から自分の部屋の軒を見上げて、ちょっと見たまえ、藁葺だと言った。なるほど珍しく屋根に瓦を置いてなかった。

 きょうは夜だから屋根はむろん見えないが、部屋の中には電燈がついている。三四郎は電燈を見るやいなや藁葺を思い出した。そうしておかしくなった。

「妙なお客が落ち合ったな。入口で会ったのか」と野々宮さんが妹に聞いている。妹はしからざるむねを説明している。ついでに三四郎のようなシャツを買ったらよかろうと助言している。それから、このあいだのバイオリン和製で音が悪くっていけない。買うのをこれまで延期したのだから、もうすこし良いのと買いかえてくれと頼んでいる。せめて美禰子さんくらいのなら我慢すると言っている。そのほか似たりよったりの駄々をしきりにこねている。野々宮さんはべつだんこわい顔もせず、といって、優しい言葉もかけず、ただそうかそうかと聞いている。

 三四郎はこのあいだなんにも言わずにいた。よし子は愚な事ばかり述べる。かつ少しも遠慮をしない。それがばかとも思えなければ、わがままとも受け取れない。兄との応待をそばにいて聞いていると、広い日あたりのいい畑へ出たような心持ちがする。三四郎は来たるべきお談義の事をまるで忘れてしまった。その時突然驚かされた。

「ああ、わたし忘れていた。美禰子さんのお言伝があってよ」

「そうか」

「うれしいでしょう。うれしくなくって?」

 野々宮さんはかゆいような顔をした。そうして、三四郎の方を向いた。

ぼくの妹はばかですね」と言った。三四郎はしかたなしに、ただ笑っていた。

「ばかじゃないわ。ねえ、小川さん」

 三四郎はまた笑っていた。腹の中ではもう笑うのがいやになった。

「美禰子さんがね、兄さんに文芸協会演芸会に連れて行ってちょうだいって」

里見さんといっしょに行ったらよかろう」

「御用があるんですって」

「お前も行くのか」

「むろんだわ」

 野々宮さんは行くとも行かないとも答えなかった。また三四郎の方を向いて、今夜妹を呼んだのは、まじめの用があるんだのに、あんのん気ばかり言っていて困ると話した。聞いてみると、学者だけあって、存外淡泊である。よし子に縁談の口がある。国へそう言ってやったら、両親も異存はないと返事をしてきた。それについて本人の意見をよく確かめ必要が起こったのだと言う。三四郎はただ結構ですと答えて、なるべく早く自分のほうを片づけて帰ろうとした。そこで、

「母からあなたにごめんどうを願ったそうで」と切り出した。野々宮さんは、

「なに、大してめんどうでもありませんがね」とすぐに机の引出しから、預かったものを出して、三四郎に渡した。

「おっかさんが心配して、長い手紙を書いてよこしましたよ。三四郎は余儀ない事情で月々の学資を友だちに貸したと言うが、いくら友だちだって、そうむやみに金を借りるものじゃあるまいし、よし借りたって返すはずだろうって。いなかの者は正直だから、そう思うのもむりはない。それからね、三四郎が貸すにしても、あまり貸し方が大げさだ。親から月々学資を送ってもらう身分でいながら、一度に二十円の三十円のと、人に用立てるなんて、いかにも無分別とあるんですがね――なんだかぼくに責任があるように書いてあるから困る。……」

 野々宮さんは三四郎を見て、にやにや笑っている。三四郎はまじめに、「お気の毒です」と言ったばかりである。野々宮さんは、若い者を、極めつけるつもりで言ったんでないとみえて、少し調子を変えた。

「なに、心配することはありませんよ。なんでもない事なんだから。ただおっかさんは、いなかの相場で、金の価値をつけるから、三十円がたいへん重くなるんだね。なんでも三十円あると、四人の家族半年食っていけると書いてあったが、そんなものかな、君」と聞いた。よし子は大きな声を出して笑った。三四郎にもばかげているところがすこぶるおかしいんだが、母の言条が、まったく事実を離れた作り話でないのだから、そこに気がついた時には、なるほど軽率な事をして悪かったと少しく後悔した。

「そうすると、月に五円のわりだから、一人前一円二十五銭にあたる。それを三十日に割りつけると、四銭ばかりだが――いくらいなかでも少し安すぎるようだな」と野々宮さんが計算を立てた。

「何を食べたら、そのくらいで生きていられるでしょう」とよし子がまじめに聞きだした。三四郎も後悔する暇がなくなって、自分の知っているいなか生活ありさまをいろいろ話して聞かした。そのなかには宮籠りという慣例もあった。三四郎の家では、年に一度ずつ村全体へ十円寄付することになっている。その時には六十戸から一人ずつ出て、その六十人が、仕事を休んで、村のお宮へ寄って、朝から晩まで、酒を飲みつづけに飲んで、ごちそうを食いつづけに食うんだという。

「それで十円」とよし子が驚いていた。お談義はこれでどこかへいったらしい。それから少し雑談をして一段落ついた時に、野々宮さんがあらためて、こう言った。

「なにしろ、おっかさんのほうではね。ぼくが一応事情を調べて、不都合がないと認めたら、金を渡してくれろ。そうしてめんどうでもその事情を知らせてもらいたいというんだが、金は事情もなんにも聞かないうちに、もう渡してしまったしと、――どうするかね。君たしか佐々木に貸したんですね」

 三四郎は美禰子からもれて、よし子に伝わって、それが野々宮さんに知れているんだと判じた。しかしその金が巡り巡ってバイオリンに変形したものとは、兄妹とも気がつかないか一種妙な感じがした。ただ「そうです」と答えておいた。

佐々木馬券を買って、自分の金をなくしたんだってね」

「ええ」

 よし子はまた大きな声を出して笑った。

「じゃ、いいかげんにおっかさんの所へそう言ってあげよう。しかし今度から、そんな金はもう貸さないことにしたらいいでしょう」

 三四郎は貸さないことにするむねを答えて、挨拶をして、立ちかけると、よし子も、もう帰ろうと言い出した。

「さっきの話をしなくっちゃ」と兄が注意した。

「よくってよ」と妹が拒絶した。

「よくはないよ」

「よくってよ。知らないわ」

 兄は妹の顔を見て黙っている。妹は、またこう言った。

だってしかたがないじゃ、ありませんか。知りもしない人の所へ、行くか行かないかって、聞いたって。好きでもきらいでもないんだから、なんにも言いようはありゃしないわ。だから知らないわ」

 三四郎は知らないわの本意をようやく会得した。兄妹をそのままにして急いで表へ出た。

 人の通らない軒燈ばかり明らかな路地を抜けて表へ出ると、風が吹く。北へ向き直ると、まともに顔へ当る。時を切って、自分下宿の方から吹いてくる。その時三四郎は考えた。この風の中を、野々宮さんは、妹を送って里見まで連れていってやるだろう。

 下宿の二階へ上って、自分の部屋へはいって、すわってみると、やっぱり風の音がする。三四郎はこういう風の音を聞くたびに、運命という字を思い出す。ごうと鳴ってくるたびにすくみたくなる。自分ながらけっして強い男とは思っていない。考えると、上京以来自分運命はたいがい与次郎のためにこしらえられている。しかも多少の程度において、和気靄然たる翻弄を受けるようにこしらえられている。与次郎は愛すべき悪戯である。向後もこの愛すべき悪戯者のために、自分運命を握られていそうに思う。風がしきりに吹く。たしか与次郎以上の風である

 三四郎は母から来た三十円を枕元へ置いて寝た。この三十円も運命翻弄が生んだものである。この三十円がこれからさきどんな働きをするか、まるでわからない。自分はこれを美禰子に返しに行く。美禰子がこれを受け取る時に、また一煽り来るにきまっている。三四郎はなるべく大きく来ればいいと思った。

東海道新幹線開業60周年

私が東海道新幹線に乗ったのは新幹線開業して30年以上経った90年代

母方の実家があるため静岡病院で産声を上げた私が、当時両親の住んでいた社宅がある神奈川へ帰るために乗ったのが恐らくファースト新幹線。勿論記憶の欠片もない。

そこから幾年経ったのか明確に記憶があるのは、まだ0系が走っていた頃。例によって静岡祖父母宅へ行かんと新横浜駅の待合室でこだまを待っている時の記憶

当時、のぞみは走り始めていたが新横浜を通過するのぞみもまだまだある時だった。

全ての列車が停車する今となっては考えられないが、かなりのスピード新幹線新横浜を通過する時は待合室に相応の轟音と振動が伝わり、幼心に恐怖心が芽生えた。

こだまがそろそろ着く時間になると、エスカレーターを上がり4番線へ向かう。篠原側の有閑な景色を見て少し経った頃に、0系ホームに滑り込んでくる。

これに乗るといよいよ静岡のおばあちゃん家に行くぞ、と気持ちが出来上がるのだった。

そんなわけでしばらく新横浜静岡の往復でしか東海道新幹線というものを知らなかったが、その見聞が一挙に広がることとなる。

ある時、静岡祖父旅行企画してくれた。寝台特急富士・はやぶさ九州へ行き、帰りは博多から500系のぞみで帰ってくるというものだ。(祖父神奈川まで来てくれた)

500系運用は決まってのぞみ静岡は停車しない。

フォルムの格好良さに憧れてはいたのに縁のない列車、と諦めていたが遂に乗れるチャンスが訪れたのだ。

空気抵抗を減らすため円形に作られた車体は2列×2列シート。高身長祖父は少し窮屈そうにしていたが、幼少の私はそんな事気にも止めず、5時間近くの乗車をただただ楽しんだ。

何せ全てが見た事ない。そして、300km/hで流れていく景色の速さ。気付けば慣れ親しんだ新横浜ホームに降り立っていた。

そこから中学修学旅行京都に行き、当時まだ試運転をしていたN700系を見たり、大学に入ってから付き合った彼女京都に行ったり。

そして現在に至る。

三十路を越えた今では、JR東海に勤めることは出来なかったもの電車マスコンハンドルを握って仕事をしている。

JR東海新卒普通に落ちた。

恨むこともないし、社会人になり親友名古屋に転勤になったからと託けて名古屋に行ったり東京での飲み会の帰りが面倒で乗ったり、と東海道新幹線に乗る機会は減るどころか増える一方だった。

飲み会帰りに気軽に使うような間柄になっても、やはり新幹線という特別感は拭うことが出来ない。東京駅の東海道新幹線ホームに上がり白い車体を見る時、心の端にいつも高揚感が芽生えていた。

車両が変わり、速度が増して静岡まで1時間を切るようになり、その距離は益々近くなっていったが、社会人になった忙しさとコロナ禍にかまけて私と祖父母距離は遠くなっていた。

そして、今年の正月祖父が亡くなった。

仕事中に訃報を伝えられ、品川から東海道新幹線に乗り込んだ。

予め認知症などの兆候があったとはいえ、やはり思うところはある。

流れる車窓を眺めながら、祖父との思い出が駆け巡る。

新幹線に乗り愛知万博家族みんなで行ったこと。

静岡ホームで、ここ空いてるよ!と並んでる列を割り込もうとした祖母を窘める祖父のこと。

社会人になった後に神奈川祖父母が来た時、帰りの切符グリーン車で取ってあげたらグリーン車なんて乗るの初めてだよ…と泣かれたこと。

祖父との思い出の節々に東海道新幹線が出てくる。

母は、修学旅行では寝台特急長崎へ行ったと言う。それはそれで羨ましいものがあるが、新幹線開業以前、長距離の旅とはおいそれと気軽に行けるものでは無かった。

現代では、仕事終わりに急に新幹線に乗っても1日とかからずに殆ど目的地へ行くことが出来る。

私と祖父が同じ時代を生きた時に、新幹線があって良かったと思う。

会いに行こう、をテーマ曲に。これから日本の大動脈として人々の出会いを支えて欲しい。

そう思って文を締めます

東海道新幹線開業60周年

私が東海道新幹線に乗ったのは新幹線開業して30年以上経った90年代

母方の実家があるため静岡病院で産声を上げた私が、当時両親の住んでいた社宅がある神奈川へ帰るために乗ったのが恐らくファースト新幹線。勿論記憶の欠片もない。

そこから幾年経ったのか明確に記憶があるのは、まだ0系が走っていた頃。例によって静岡祖父母宅へ行かんと新横浜駅の待合室でこだまを待っている時の記憶

当時、のぞみは走り始めていたが新横浜を通過するのぞみもまだまだある時だった。

全ての列車が停車する今となっては考えられないが、かなりのスピード新幹線新横浜を通過する時は待合室に相応の轟音と振動が伝わり、幼心に恐怖心が芽生えた。

こだまがそろそろ着く時間になると、エスカレーターを上がり4番線へ向かう。篠原側の有閑な景色を見て少し経った頃に、0系ホームに滑り込んでくる。

これに乗るといよいよ静岡のおばあちゃん家に行くぞ、と気持ちが出来上がるのだった。

そんなわけでしばらく新横浜静岡の往復でしか東海道新幹線というものを知らなかったが、その見聞が一挙に広がることとなる。

ある時、静岡祖父旅行企画してくれた。寝台特急富士・はやぶさ九州へ行き、帰りは博多から500系のぞみで帰ってくるというものだ。(祖父神奈川まで来てくれた)

500系運用は決まってのぞみ静岡は停車しない。

フォルムの格好良さに憧れてはいたのに縁のない列車、と諦めていたが遂に乗れるチャンスが訪れたのだ。

空気抵抗を減らすため円形に作られた車体は2列×2列シート。高身長祖父は少し窮屈そうにしていたが、幼少の私はそんな事気にも止めず、5時間近くの乗車をただただ楽しんだ。

何せ全てが見た事ない。そして、300km/hで流れていく景色の速さ。気付けば慣れ親しんだ新横浜ホームに降り立っていた。

そこから中学修学旅行京都に行き、当時まだ試運転をしていたN700系を見たり、大学に入ってから付き合った彼女京都に行ったり。

そして現在に至る。

三十路を越えた今では、JR東海に勤めることは出来なかったもの電車マスコンハンドルを握って仕事をしている。

JR東海新卒普通に落ちた。

恨むこともないし、社会人になり親友名古屋に転勤になったからと託けて名古屋に行ったり東京での飲み会の帰りが面倒で乗ったり、と東海道新幹線に乗る機会は減るどころか増える一方だった。

飲み会帰りに気軽に使うような間柄になっても、やはり新幹線という特別感は拭うことが出来ない。東京駅の東海道新幹線ホームに上がり白い車体を見る時、心の端にいつも高揚感が芽生えていた。

車両が変わり、速度が増して静岡まで1時間を切るようになり、その距離は益々近くなっていったが、社会人になった忙しさとコロナ禍にかまけて私と祖父母距離は遠くなっていた。

そして、今年の正月祖父が亡くなった。

仕事中に訃報を伝えられ、品川から東海道新幹線に乗り込んだ。

予め認知症などの兆候があったとはいえ、やはり思うところはある。

流れる車窓を眺めながら、祖父との思い出が駆け巡る。

新幹線に乗り愛知万博家族みんなで行ったこと。

静岡ホームで、ここ空いてるよ!と並んでる列を割り込もうとした祖母を窘める祖父のこと。

社会人になった後に神奈川祖父母が来た時、帰りの切符グリーン車で取ってあげたらグリーン車なんて乗るの初めてだよ…と泣かれたこと。

祖父との思い出の節々に東海道新幹線が出てくる。

母は、修学旅行では寝台特急長崎へ行ったと言う。それはそれで羨ましいものがあるが、新幹線開業以前、長距離の旅とはおいそれと気軽に行けるものでは無かった。

現代では、仕事終わりに急に新幹線に乗っても1日とかからずに殆ど目的地へ行くことが出来る。

私と祖父が同じ時代を生きた時に、新幹線があって良かったと思う。

会いに行こう、をテーマ曲に。これから日本の大動脈として人々の出会いを支えて欲しい。

そう思って文を締めます

2024-09-30

定理: Dブレーンのチャージは背景空間のK-理論群の元として分類される

背景

証明の流れ

1. Dブレーンと開弦の終端条件

2. ブレーン上のゲージ場とベクトル束

3. チャーン・キャラクターとチャーン・サイモン作用

4. ラムの場とのカップリング

5. K-理論によるチャージの分類

詳細な証明

1. Dブレーンと開弦の終端条件
2. ブレーン上のゲージ場とベクトル束
3. チャーン・キャラクターとチャーン・サイモン作用

𝑆_{𝐶𝑆} = 𝜇ₚ ∫_𝑊 𝐶 ∧ exp(𝐹/2π)

- 𝜇ₚ はD-pブレーンのチャージ密度

- 𝐶 は背景のラムの(RRポテンシャル形式の総和。

- 𝐹 はゲージ場 𝐴 の曲率形式:𝐹 = 𝑑𝐴 + 𝐴 ∧ 𝐴。

4. ラムの場とのカップリング
5. K-理論によるチャージの分類

- ベクトル束 𝐸 の同型類は、Dブレーン上のゲージ場の物理的に区別できない配置を表す。

- これらの同型類は、Dブレーンのワールドボリューム 𝑊 上のK-理論群 𝐾(𝑊) によって分類される。

- Dブレーンは背景空間 𝑋 に埋め込まれており、包含写像 𝑖: 𝑊 ↪ 𝑋 が存在する。

- 背景空間全体でのチャージ考察には、𝑋 上のK-理論群 𝐾(𝑋) を考える必要がある。

- ブレーンのチャージは、相対K-理論群 𝐾(𝑋, 𝑊) の元として分類される。

- 相対K-理論群 𝐾(𝑋, 𝑊) は、𝑋 上のベクトル束であり、𝑊 上での制限自明ものの同型類を表す。

- 相対K-理論と通常のK-理論の間には、以下の長完全系列存在する:

⋯ → 𝐾⁻¹(𝑋) → 𝐾⁻¹(𝑊) → 𝐾⁰(𝑋, 𝑊) → 𝐾⁰(𝑋) → 𝐾⁰(𝑊) → ⋯

- これにより、背景空間とブレーン上のK-理論群の関係性が明らかになる。

- チャーン・キャラクターはK-理論からコホモロジーへの写像提供する:

𝑐ℎ: 𝐾⁰(𝑋) → 𝐻^{even}(𝑋, ℚ)

- 相対K-理論場合も同様に、相対コホモロジー群への写像存在する。

- Dブレーンの物理チャージは背景空間の相対K-理論群の元として表され、これはブレーン上のゲージ束の情報を含む。

- このチャージラムの場に対するソース項として現れ、チャーン・サイモン作用に反映される。

結論

以上の議論から、Dブレーンのチャージは背景空間の相対K-理論群の元として分類されることが示された。これは、ブレーン上のゲージ場(ベクトル束)の位相性質と背景空間への埋め込みに基づいている。

2024-09-29

アパートの隣人が激しくセックスをしている

すごい振動とあえぎ声なんだけど、やってる方は気にならないんだろうか。

2024-09-27

振動付T字カミソリってなんで普及しないの?

自分はもう十年近く振動機能付きのT字カミソリを使っている。最初振動機能付きのカミソリを使ったときはそれはもう衝撃だった。ガラケーからiPhoneに変えたとき位の衝撃。なんで振動するだけでこんなに剃り味が変わるんだと目から鱗が落ちまくり、これからのT字カミソリはすべて振動機能付きになるんだろうなと思っていた。

ところが2024年現在店頭に並ぶT字カミソリの多くには振動機能がついていない。それどころか振動機能付きのカミソリは徐々に居場所を無くし置いていないドラッグストアも見かけるようになった。

なんでだよ!明らかに振動機能付きのカミソリの方が良く剃れるのに!そりゃ本体価格ちょっと高いとか電池交換の必要があるとかのネガティブポイントはあるけどさ、そんなネガティブポイントを補って余りあるほどの抜群の剃り味があるんだからみんな振動付きのT字カミソリ使えよ!ガラケーからiPhoneになった時も値段高くなったけど皆乗り換えてたじゃん!

いまいち振動機能付きのT字カミソリが普及しないのは何故なんだろう。こっちは無線充電出来るバッテリー駆動のやつとかも出てほしいとずーっと願ってるのに!はてなの男ども、騙されたと思って一度振動機能付きのT字カミソリを使ってみてほしい。飛ぶぞ。

2024-09-25

糖尿病になって末端が壊死するアレ

血糖値が高いと、とにかく血管が詰まりやすくなるんだわ。

血管が詰まっても、周りの毛細血管から血が届くので、すぐには壊死は始まらず、

詰まった血管の周りに静脈瘤というふくらみができたり、

詰まった血管より先の部分で痛みが生じる。

血液不足からくる酸欠で細胞が痛み物質放出し、それを検出した部位が痛いと感じる。

血管のつまりが上流にあり、その次に酸欠部位があり、その下流に痛みを感じる部分がある。

痛い部分を揉んでも意味がなく、最上流のつまりを解消しない限り痛みは治らない。

△▽で人気の電動マッサージ器が、血管のつまりを解消するのに役に立つ。

電動マッサージ器による治療効果は、わりと荒療治で、強い振動により身体の部位を少しだけ壊し、

壊れた部分が修復されるときに、もともとの故障も治ることになる原理を利用しているのだ。

なので、一週間に一度くらいの頻度で全身をマッサージするのがちょうどよい。

2024-09-24

オリンピック見世物ジェットパックが飛んできた時の衝撃って格別だったんじゃないかなって思う。

演出センスとかそういうのじゃない、「夢」があるなって。GTAジェットパックで飛び回るの楽しかったもんな。007は知らん。

空飛ぶ車やステルス迷彩デモンストーションなんかを見ても、お〜〜…………くらいにしかならない。

まあありえなくはなさそうなくらいの技術だしな……

といって実用には程遠い代物だろうし、フィクションの中のスタイリッシュな姿にまるで追いついてないし……っていう。

そういうのに感動を覚えるとしたら、すっかり実用化されて町に溶け込んだその時、ふとした拍子に感慨が湧いてくるんじゃないかと思う。

なんかギリギリ手の届くような地に足のついたびっくりテクノロジーって掘り尽くされちゃったのかなって思う。

ここ5年か10年かで流行りのドローンだって、言うてもラジコンヘリは昔からあった訳で。使い方の問題マイナーな部分での技術向上というか……

DSが出た時はタッチパネルにはしゃいでたな。今は誰もが全面タッチパネル操作の板を持ち歩いてる

iPhone7だかの、振動でグリっと押したような錯覚を与えるホームボタンは結局定着しなかったな。面白がって友達のやつしょっちゅう押してた。

ChatGPTは結構凄いと思ったかもしれない。ただ返答のパターンを増やすだけの進化とは違って、初めて自律的ものを感じた。

おもちゃに使われてるような無課金のやつでもあれなんだから、相当凄い所まで行ってるレベルのも隠されてるのかもしれない。

でも人が単身で飛び回るのに比べたらなんかささやかだ。ささやか過ぎる。

社会の仕組みをじわじわ変えはするのかもしれんけど、インパクトに欠ける。もっと秘密道具みたいなさあ。

テレポート装置でも出てきたら、例えどんなに制約だらけでも流石にすげえ!!!!!!!!!ってなると思う。

そのレベル技術は多分永遠に現れないような気がする。なんかそういうの作ろうとするムードじゃないっぽいし。

ニンニク陰謀

古の時代からニンニクはその強烈な香りと力で人々を魅了してきた。しかし、誰も知らぬ間に、その白い皮の下には隠された陰謀が潜んでいたのだ。

ある秘密会議で語られたという。ニンニクはただの香辛料ではない。実は、全宇宙に張り巡らされた「香り結界」を操作するためのキーアイテムだったのだ。ニンニクを食べるたびに、我々の体内で微細な振動が生じ、その振動古代から存在する「香りネットワーク」を通じて、全ての生命体に微妙な影響を与えているという。

なぜ、吸血鬼ニンニクを恐れるのか?それは彼らがこのネットワーク干渉する存在からだ。彼らは、香り結界の外に存在する暗黒の力と結びついているが、ニンニク香りがその接続を断ち切るから逃げざるを得ない。

さらに驚くべきことに、ニンニクを大量に摂取した者は、一時的にこのネットワークアクセスすることができるという噂がある。彼らは「香り使い」として知られ、意識せずに他人感情や行動に影響を与えることができるようになるのだ。

だが、この力を手に入れるには代償が伴う。口から漂う独特な香りにより、彼らは他者から孤立し、次第に社会とのつながりを失ってしまう。それでも、彼らは全宇宙香りの流れを支配するため、その犠牲を甘んじて受け入れる。

気づかぬうちに、あなたもこの香りネットワークの一部になっているのかもしれない。今日ニンニクを食べたあなたも――。

次にニンニクを手に取るとき、それがただの調味料であるとは思わないことだ。その白く輝く球根には、遥か昔から陰謀が隠されているのだから

2024-09-22

鉄オタっていうのは胎内回帰欲求から、深入りすると精神年齢幼児に近づいていくんだよね

何故、一部の異常者はあんなにも鉄道に惹かれてしまうのか、それは幼少期の彼らが鉄道を揺り籠として認識し、帰巣本能とも言えるもの鉄道に対して持ってしまたかである

そもそも揺り籠に揺られている赤子はなぜ眠ってしまうのだろうか?

それは揺り籠の振動母親の胎内で羊水に包まれていた頃の日常に近いかである

では何故羊水の中の赤子は眠るのかと言えば、羊水の中で暴れまわった赤子は逆子になりやすいため、羊水の中でゆっくり眠る遺伝子の持ち主が生存競争を生き延びてきたからだ。

鉄道に異常な関心を持たない普通人間であっても、電車の中で強い眠気を感じることがあるが、これは我々が元来そういった類の揺れに対して眠気を感じるような遺伝子の持ち主だからなのだ

まり電車の中で眠ってしまうというのは、ある種の胎内回帰に等しい状態と言えるわけである

では、そこから鉄道に対する狂人的な執着に辿り着く鉄道オタクと、そうでない一般人の違いはどこから来るのか?

これはひとえにに幼児期において親からしっかりと愛情を与えられて育ったかどうかで決まるのだ。

十分な愛情を親から与えられていれば、自分が帰巣本能を感じるべき先は本物の両親や自分の家であることを理解するが、もしも親から愛情が不足していれば、足りない愛情を埋められる相手を常に探し求め、揺り籠のような振動を与えてれくれる鉄道を第二の親と捉えてしまうのである

一部の子供が電車の中で異常にテンション上り暴れ出すのは、電車という第二の親を相手にして甘えようとしているかなのだ

だが鉄道は人の親ではない。

から何も返してはくれない。

それでも、穏やかな揺らぎは与えてくれる。

求めているものの全てが与えられない乾きと、求めているものの一部は与えられる癒やし、それらが緻密に絡み合っていくうちに鉄道への執着はより深まっていく。

鉄道は人の親ではないので一切の巣立ちの機会さえ与えてくれない。

から鉄道に対して血縁認識に近いものを持ってしまった人間鉄道に関わっている間はその精神年齢幼児のままで固定されてしまうのだ。

鉄道に関わっている間、自分がまだ幼い子供であるかのように振る舞うことが、正しい自分のあり方だと本能的に誤解してしまうのである

これはまさに本能によるものなので、本人からしても疑問に持ちにくい。

それこそ「これはそういうものだし、誰にとってもそうなのではないか?」というレベルで、鉄道を前にして幼くなることが異常であることを感じ取れないのである

鉄道趣味とは喜劇であり悲劇だ。

ただ偶然鉄道の揺らぎが胎児を包む羊水の揺らぎに似ていたという偶然が、たまたまそれに出会った時期に両親から愛情に飢えていた幼児に、本能バグとも言える刷り込みを起こした結果として産まれ呪いなのだ

鉄道オタク可哀想な奴らだ。

優しくしてやってほしい。

彼らは永遠幼児なのである

精神人生のごく一部において、永久に成長することが出来ない呪いを埋め込まれ本能被害者なのだ

そんな彼らも寄り集まって共に暮らす中で、機能不全家庭で暮らす長男長女の如くして「大人として振る舞おうとする努力」を始めることもあるが、それでもなおその心には愛情不足に嘆く幼児を抱え続けているのである

2024-09-18

おしっこした後に尿道から漏れ出し対策

電マで尿道振動させると排出を促す作用があると明らかとなった。

2024-09-16

anond:20240916132117

食材に強い振動を与えて、旨味をひきだしているんじゃないのかね。

2024-09-14

睡眠計測アプリ疲れた

もちろん前までは朝の楽しみになっていたし、夜は少しでもいいスコアを出そうと早寝を心がけていた。

今は寝る前に計測ボタンを押して起きたら止める、日中は数回アプリを開きタスクをこなすの繰り返し。

毎日ルーティンになっている、といえば聞こえはいいが、実際は「ここまでやり込んだのにやめるのか?」という心の声を無視できずに続けているだけ。

一方で「楽しめなくなっているのだから無理して続ける意味はないだろう」という心の声も聞こえてくる。

一度、正直にアプリに対して思っているところを書き留めることで気持ちを整理してみる。

まず、このアプリに対して自分が納得しきれていないのは「運要素が強すぎること」「キャラクター育成のコストが高すぎること」この2点だと思っている。

自分が遊んでいる睡眠計測アプリキャラクターが出てくるもの

睡眠計測を終えたらキャラクターが出現するので、アイテムを使って出現したキャラクター捕獲する。

出現数は睡眠計測時のランク睡眠時間などによる。

出現するキャラクターランダム、これがなかなかきつい。

睡眠計測アプリとはいえ、いわゆるソシャゲなのだから、出現キャラクターランダムなのは重々理解している。

痛いのは、睡眠の質(深い眠りか浅い眠りだったかなど)やプレイヤーが選んだフィールドによって出現するキャラクターが決まっているところ。

出現するフィールド遊んだとしても、計測した睡眠の質によってはほしいキャラクターがでない。

睡眠計測アプリから仕方がないが、睡眠の質を狙い撃ちしたり、1日に何回もキャラクターを出現させることはできない。

この問題は「ゲームランクを上げれば」「課金をすれば」解決できるわけはない。

また、好きなキャラクターが出現したとて、必ずしも捕獲できるとは限らない。

キャラクターごとに捕獲ゲージのようなものがある。

それを満たすと捕獲成功になるのだが、捕獲ゲージを満たす前にゲージが閉じてしまい、捕獲チャレンジが失敗することが多々ある。

捕獲できるかどうかもにも運要素が絡んでくるのだ。

それに一週間粘ってお目当ては1体も出現しませんでした、なんてことも珍しくない。

朝起きて今日も出現しなかった、今日は出現したが捕獲できなかったというのを毎日毎日繰り返すとさすがに「好きなキャラクターと寝たかっただけなのに自分は一体、何のために何をしているだ?」という疑問が湧いてくる。

ゲームランクを上げるのだって簡単ではない。

まぁ、ソシャゲなのだからそうなのだが。

このアプリゲームランクを上げるために必要なことは大きく分けて2つ、キャラクターを育成することと長く続けること。

アプリを続けているとランク上昇率にバフみたいなものがかかる。

積み重ねれば大きい恩恵になるが、そこまで辿り着くのに月単位時間必要

このアプリ遊んだことがない人でも察しがつくだろうが、キャラクターを育成するには睡眠必要

育成したいキャラクター自分パーティに加えて睡眠計測をするとキャラクターが少しづつ強くなっていく。

またキャラクターが出現した時に落とすアイテムを使って育成をする。

メインの育成方法後者、これまた育成にも苦労がある。

キャラクターの出現はランダムであること、ランク帯や睡眠時間によっては出現数を稼げないことが影響する。

好きなキャラクター捕獲しても、それ以降同じキャラクターを出現させられなければアイテムが集まらず、育成完了は程遠い。

育成が完了していないキャラクター達でアプリを進めるなら、もちろんランク上げには時間がかかる。

ランクが高くない間は出現するキャラクター数が少ないので、、

大袈裟な言い方かもしれないが、好きなキャラクターの出現確率を上げられないまま、その時が来るのを待つしかない。

そして、キャラクターの出現が厳しいこと、育成コストが非常に高いことが重なるとまた次の問題が出てくる。

キャラクターの育成し直しがきつい。

やはり普段ゲームをやり込む層からすると、ステータスが高い個体ほしいもの。

そうでなかったとしても、ランク上げが難しいアプリなので、このアプリにおいてはステータスが高い個体がとても貴重かつ重要

「今度また気に入った個体捕獲できたらそちらを育成しよう」と思うのがどれだけ難しいか

長くなったが「好きなキャラクター睡眠をともにしたい」と思って始めたのに、

キャラクターを出現させられるか、キャラクター捕獲できるか、高いステータス個体を引けるかの全てが運試しで、

好きなキャラクター出現させるための、ランク上げのための、育成のための、キャラクター出現待ちとかいう謎のループにいつの間にかハマっている。

ことに嫌気がさしている自分がいる。

睡眠の質を上げるアプリのはずが、睡眠計測しているが実際には寝ていない寝たふりや、計測中に音や振動を加えて睡眠データを調整する小技が存在している点は流石に面白い

それとこれは推測だが、おそらくここまで運要素が強いのは、普段ゲームをやらない層やゲームが苦手な層でも気軽に楽しんでほしいという運営の思いからなのかと、ふと思った。

「やり込まないと強くなれない」「弱かったり知識がないと好きと言ってはいけない」というイメージが、普段ゲームをやらない層からよりゲームを遠ざけている一因としてあり、

そのためこのアプリでは、運要素をメインに組み立てて、誰でも気軽にできるゲームを目指しているのではないか と感じた。

だとしたら、やれ育成がやれステータスがと言っている自分こそターゲットから外れているわけで、お門違いなのかもしれない。

もっと気軽にのんびりと楽しむべき、ただそれだけだったのだろう。

ちなみに捕獲したキャラクターたちの寝ている様子が見られないのは本末転倒では?と自分は思うのだが、他プレイヤーはどう思っているのだろうか。

2024-09-13

anond:20240913221506

君の状況は理解できるが、感情的な反応は科学的に見て非生産的だ。

上階の住人の行動パターン分析し、騒音の頻度と強度のデータ収集することを提案する。

それらの情報を基に、騒音軽減アルゴリズムを開発できるかもしれない。

また、音響物理学観点から見ると、床と天井構造改善することで、騒音の伝達を最小限に抑えられる可能性がある。

例えば、質量-バネ-ダンパーシステムを応用すれば、振動の伝達を効果的に遮断できるだろう。

それでも解決しない場合は、白色雑音発生器の使用検討してみてはどうだろう。

これにより、迷惑騒音マスキングし、睡眠の質を向上させることができる。

最後に、もし君が叫び出したくなるなら、その energy を量子力学研究に向けることをお勧めする。

少なくとも、それは近隣関係悪化させずに済むはずだ。

2024-09-10

モスキート音を鳴らすと子供大人体調不良を起こす⋯①

モスキート音子供の耳にしか聞こえず、大人には聞こえない周波数である⋯②

(大人は音としては認識できないが空気振動は耳に届いているはず)⋯②´

①と②´より、大人しか存在しない場所モスキート音を鳴らすと、全員が自覚のないまま体調不良となる

これって戦術兵器として使えるんじゃない?

2024-09-05

血行の悪いところは皮膚がカサカサになる。

手足の血管は一箇所詰まっったところで、周囲の毛細血管から血液供給されるので、

直ちに壊死することはない。

だけど、相対的に血流は悪化しているので、その周辺では新陳代謝が遅くなり、

皮膚がカサカサになったり角質化したりする。

手足の皮膚を触りまくってみて、あきらかに質感が違う部分があったら血管がつまりつつあるかもしれない。

このつまりを解消するには、ハンディマッサージャーによる振動刺激が有効だ。

血管のつまりは、症状のある部分の上流にあるので、広範囲マッサージャーを当てるのが良い。

但し、この技法は、身体組織を軽く壊し、それが修復されるときに治る現象を利用するのでやり過ぎないように気をつけたい。

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