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はてなキーワード: 命中とは

2021-05-07

anond:20210507121605

原作だと高度なナノマシン技術があるから、それで実現不可能そうな色々なことが実現されているのではないだろうか

義体の全身の神経網はナノマシンで掘り進め?られて作られていたと思う

まり神経線維レベルの大きさのロボットが実現できていたと思う

もっとも、病院CTのような外部からの磁力で誘導しているような描写もあった気もする。似たような試みは現代にもありはするが

光学迷彩に関しては、東大などのプロジェクターなどを使う方法では当然実現不可能であり、

作者的には多分、物性とか素材の範疇で、CG環境球みたいなものもそれで受け取れるし、

環境球の様な情報を元に発光するような微小な要素で衣服などが構成されているのではないかと私は考える

もちろん、そんなことは現在科学技術では不可能ではあるが、SF的なありえない未来ナノマシン技術は便利な道具で、

例えば銃夢でもナノマシンでなんでも構成されていたりするため、かなり無茶苦茶なことができてしまっている

原子分子レベルロボットとか、カメラとか、発光する何かとか、漫画に比べれば不完全なものは実現できてるけど、

実現できたとしても、まだまだずっと先の話に思える。

それより、アップルシードブリレオスとかの方が攻殻機動隊よりも未来なのに実現できそうな気がする

というか、中国台湾フィリピンと小競り合いを始めて第三次世界大戦につながるのなら、

これから来たるべき世界攻殻機動隊よりアップルシードのような世界かもしれない

ランドメイトが実現する意味があるかはよく分からんが、そんなもんより今熱いのはドローンである

既存兵器がどんどん無人化されている

無人爆撃機は当然、これから戦車装甲車無人になる日が来るかもしれない

AIMLボタンを押せば勝手命中させるぐらいの精度になったり、

自動運転装甲車兵隊を運んだりする時代が来るかもしれない

もっとも、自動運転戦車装甲車を実現するためにDARPAチャレンジが行われていたりもしたが、

余裕でアメリカ大陸横断を走破できるとは言い難い代物であり、今でも実現に難はあるだろう

しかし、戦場走行するのと、そのへんの市街地走行するのなら、

自分戦場の方が実現しやすい要素も多々あるように思っている

戦場なら狭い路地を丁寧に走行する必要もなく、人を轢き○して問題になることも減るかもしれない

人と共存する環境での走行を実現するのは難しいが、戦場なら問題なくなるかもしれない

もっとも、現在アメリカ軍では完全に自律したドローンの導入は否定的である。つまり勝手走行し、勝手に敵を撃つ、という人間判断を挟まないロボット兵器には否定的であり、電子戦というか電波妨害されて墜落、場合によっては乗っ取られるリスクがあっても、無線による遠隔操作を重視している。よって、人類初のAI爆撃機空母を離着艦したあのニュース例外的ものといえるかも知れない。あくまでそういう試みであって、ナイトライダー映画に登場する人間と会話するステルス戦闘機みたいなものはまだまだ実現は難しく、できたとしてもロボット暴走した場合などを想定する軍に導入は否定的であろう

考えてみれば、デュナンナッツ父親カールは、今のアメリカでいうところのプレッパー

ミリシアみたいな人たちの中にいるとも考えられる

いわば第三次世界大戦を想定して、自分の娘を訓練し、鍛え上げたかである

実際、今のアメリカでは過激ミリシアプレッパーが来たるべき戦争に備える名目で、

自分の子供を学校に通わせず、サバイバルや銃、防毒マスクの使い方を教える、

核シェルター生活させるなどして問題にもなっているらしい

2021-05-02

anond:20210502132907

描画の限界などの制約で、奥行きの集中するスポットを一点集中で撃つだけで高い命中率を叩き出せる現象

主観視点シューティング

普通なら、遠くの対象ほど狙いにくいはず。

だが、描画の限界などの制約で、奥行きの集中するスポットを一点集中で撃つだけで高い命中率を叩き出せる現象ってあるよね。

あのテクニックって、何かしらの名前があったりしないかな?

2021-04-04

anond:20210404155722

大砲は射角と火薬量が正しくて初めて目標命中する

射角も火薬量も計算せず蓄積からフィードバックもしないで

がむしゃらに撃つだけの大砲はタダのゴミ

結果を出せないのはマネージメント計画の甘さだ

マネージャーをクビにして計画書を揉んで揉んで詰めて詰めて成功確証が出てから金を出すべきだ

工程を経ないで出す金は日本語でドブ銭と言う

2021-04-02

世界で一番知名度が高いのって

命中に限るとメッシかCロナウドだろうか

バイデントランプオバマも多分そこまでではなさそう

しかしたらウサイン・ボルトかも知れんけど

2021-03-22

赤い部屋

異常な興奮を求めて集った、七人のしかつめらしい男が(私もその中の一人だった)態々わざわざ其為そのためにしつらえた「赤い部屋」の、緋色ひいろの天鵞絨びろうどで張った深い肘掛椅子に凭もたれ込んで、今晩の話手が何事か怪異物語を話し出すのを、今か今かと待構まちかまえていた。

 七人の真中には、これも緋色の天鵞絨で覆おおわれた一つの大きな円卓子まるテーブルの上に、古風な彫刻のある燭台しょくだいにさされた、三挺さんちょうの太い蝋燭ろうそくがユラユラと幽かすかに揺れながら燃えていた。

 部屋の四周には、窓や入口のドアさえ残さないで、天井から床まで、真紅まっかな重々しい垂絹たれぎぬが豊かな襞ひだを作って懸けられていた。ロマンチック蝋燭の光が、その静脈から流れ出したばかりの血の様にも、ドス黒い色をした垂絹の表に、我々七人の異様に大きな影法師かげぼうしを投げていた。そして、その影法師は、蝋燭の焔につれて、幾つかの巨大な昆虫でもあるかの様に、垂絹の襞の曲線の上を、伸びたり縮んだりしながら這い歩いていた。

 いつもながらその部屋は、私を、丁度とほうもなく大きな生物心臓の中に坐ってでもいる様な気持にした。私にはその心臓が、大きさに相応したのろさを以もって、ドキンドキンと脈うつ音さえ感じられる様に思えた。

 誰も物を云わなかった。私は蝋燭をすかして、向側に腰掛け人達の赤黒く見える影の多い顔を、何ということなしに見つめていた。それらの顔は、不思議にも、お能の面の様に無表情に微動さえしないかと思われた。

 やがて、今晩の話手と定められた新入会員のT氏は、腰掛けたままで、じっと蝋燭の火を見つめながら、次の様に話し始めた。私は、陰影の加減で骸骨の様に見える彼の顎が、物を云う度にガクガクと物淋しく合わさる様子を、奇怪なからくり仕掛けの生人形でも見る様な気持で眺めていた。

 私は、自分では確かに正気の積りでいますし、人も亦またその様に取扱って呉くれていますけれど、真実まったく正気なのかどうか分りません。狂人かも知れません。それ程でないとしても、何かの精神病者という様なものかも知れません。兎とに角かく、私という人間は、不思議な程この世の中がつまらないのです。生きているという事が、もうもう退屈で退屈で仕様がないのです。

 初めの間うちは、でも、人並みに色々の道楽に耽ふけった時代もありましたけれど、それが何一つ私の生れつきの退屈を慰なぐさめては呉れないで、却かえって、もうこれで世の中の面白いことというものはお仕舞なのか、なあんだつまらないという失望ばかりが残るのでした。で、段々、私は何かをやるのが臆劫おっくうになって来ました。例えば、これこれの遊びは面白い、きっとお前を有頂天にして呉れるだろうという様な話を聞かされますと、おお、そんなものがあったのか、では早速やって見ようと乗気になる代りに、まず頭の中でその面白さを色々と想像して見るのです。そして、さんざん想像を廻めぐらした結果は、いつも「なあに大したことはない」とみくびって了しまうのです。

 そんな風で、一時私は文字通り何もしないで、ただ飯を食ったり、起きたり、寝たりするばかりの日を暮していました。そして、頭の中丈だけで色々な空想を廻らしては、これもつまらない、あれも退屈だと、片端かたはしからけなしつけながら、死ぬよりも辛い、それでいて人目には此上このうえもなく安易生活を送っていました。

 これが、私がその日その日のパンに追われる様な境遇だったら、まだよかったのでしょう。仮令たとえ強いられた労働しろ兎に角何かすることがあれば幸福です。それとも又、私が飛切りの大金持ででもあったら、もっとよかったかも知れません。私はきっと、その大金の力で、歴史上の暴君達がやった様なすばらしい贅沢ぜいたくや、血腥ちなまぐさい遊戯や、その他様々の楽しみに耽ふけることが出来たでありましょうが、勿論それもかなわぬ願いだとしますと、私はもう、あのお伽噺とぎばなしにある物臭太郎の様に、一層死んで了った方がましな程、淋しくものういその日その日を、ただじっとして暮す他はないのでした。

 こんな風に申上げますと、皆さんはきっと「そうだろう、そうだろう、併し世の中の事柄に退屈し切っている点では我々だって決してお前にひけを取りはしないのだ。だからこんなクラブを作って何とかして異常な興奮を求めようとしているのではないか。お前もよくよく退屈なればこそ、今、我々の仲間へ入って来たのであろう。それはもう、お前の退屈していることは、今更ら聞かなくてもよく分っているのだ」とおっしゃるに相違ありません。ほんとうにそうです。私は何もくどくどと退屈の説明をする必要はないのでした。そして、あなた方が、そんな風に退屈がどんなものだかをよく知っていらっしゃると思えばこそ、私は今夜この席に列して、私の変てこな身の上話をお話しようと決心したのでした。

 私はこの階下のレストランへはしょっちゅう出入でいりしていまして、自然ここにいらっしゃる御主人とも御心安く、大分以前からこの「赤い部屋」の会のことを聞知っていたばかりでなく、一再いっさいならず入会することを勧められてさえいました。それにも拘かかわらず、そんな話には一も二もなく飛びつき相そうな退屈屋の私が、今日まで入会しなかったのは、私が、失礼な申分かも知れませんけれど、皆さんなどとは比べものにならぬ程退屈し切っていたからです。退屈し過ぎていたからです。

 犯罪探偵遊戯ですか、降霊術こうれいじゅつ其他そのたの心霊上の様々の実験ですか、Obscene Picture の活動写真や実演やその他のセンジュアル遊戯ですか、刑務所や、瘋癲病院や、解剖学教室などの参観ですか、まだそういうものに幾らかでも興味を持ち得うるあなた方は幸福です。私は、皆さんが死刑執行のすき見を企てていられると聞いた時でさえ、少しも驚きはしませんでした。といいますのは、私は御主からそのお話のあった頃には、もうそういうありふれた刺戟しげきには飽き飽きしていたばかりでなく、ある世にもすばらしい遊戯、といっては少し空恐しい気がしますけれど、私にとっては遊戯といってもよい一つの事柄発見して、その楽しみに夢中になっていたからです。

 その遊戯というのは、突然申上げますと、皆さんはびっくりなさるかも知れませんが……、人殺しなんです。ほんとうの殺人なんです。しかも、私はその遊戯発見してから今日までに百人に近い男や女や子供の命を、ただ退屈をまぎらす目的の為ばかりに、奪って来たのです。あなた方は、では、私が今その恐ろしい罪悪を悔悟かいごして、懺悔ざんげ話をしようとしているかと早合点なさるかも知れませんが、ところが、決してそうではないのです。私は少しも悔悟なぞしてはいません。犯した罪を恐れてもいません。それどころか、ああ何ということでしょう。私は近頃になってその人殺しという血腥い刺戟にすら、もう飽きあきして了ったのです。そして、今度は他人ではなくて自分自身を殺す様な事柄に、あの阿片アヘン喫煙に耽り始めたのです。流石さすがにこれ丈けは、そんな私にも命は惜しかったと見えまして、我慢我慢をして来たのですけれど、人殺しさえあきはてては、もう自殺でも目論もくろむ外には、刺戟の求め様がないではありませんか。私はやがて程なく、阿片の毒の為に命をとられて了うでしょう。そう思いますと、せめて筋路の通った話の出来る間に、私は誰れかに私のやって来た事を打開けて置き度いのです。それには、この「赤い部屋」の方々が一番ふさわしくはないでしょうか。

 そういう訳で、私は実は皆さんのお仲間入りがし度い為ではなくて、ただ私のこの変な身の上話を聞いて貰い度いばかりに、会員の一人に加えて頂いたのです。そして、幸いにも新入会の者は必ず最初の晩に、何か会の主旨に副そう様なお話をしなければならぬ定きめになっていましたのでこうして今晩その私の望みを果す機会をとらえることが出来た次第なのです。

 それは今からざっと三年計ばかり以前のことでした。その頃は今も申上げました様に、あらゆる刺戟に飽きはてて何の生甲斐もなく、丁度一匹の退屈という名前を持った動物ででもある様に、ノラリクラリと日を暮していたのですが、その年の春、といってもまだ寒い時分でしたから多分二月の終りか三月の始め頃だったのでしょう、ある夜、私は一つの妙な出来事にぶつかったのです。私が百人もの命をとる様になったのは、実にその晩の出来事動機を為なしたのでした。

 どこかで夜更しをした私は、もう一時頃でしたろうか。少し酔っぱらっていたと思います寒い夜なのにブラブラと俥くるまにも乗らないで家路を辿っていました。もう一つ横町を曲ると一町ばかりで私の家だという、その横町何気なくヒョイと曲りますと、出会であいがしらに一人の男が、何か狼狽している様子で慌ててこちらへやって来るのにバッタリぶつかりました。私も驚きましたが男は一層驚いたと見えて暫く黙って衝つっ立っていましたが、おぼろげな街燈の光で私の姿を認めるといきなり「この辺に医者はないか」と尋ねるではありませんか。よく訊きいて見ますと、その男自動車運転手で、今そこで一人の老人を(こんな夜中に一人でうろついていた所を見ると多分浮浪の徒だったのでしょう)轢倒ひきたおして大怪我をさせたというのです。なる程見れば、すぐ二三間向うに一台の自動車が停っていて、その側そばに人らしいものが倒れてウーウーと幽かすかにうめいています交番といっても大分遠方ですし、それに負傷者の苦しみがひどいので、運転手は何はさて置き先ず医者を探そうとしたのに相違ありません。

 私はその辺の地理は、自宅の近所のことですから医院所在などもよく弁わきまえていましたので早速こう教えてやりました。

「ここを左の方へ二町ばかり行くと左側に赤い軒燈の点ついた家がある。M医院というのだ。そこへ行って叩き起したらいいだろう」

 すると運転手はすぐ様助手に手伝わせて、負傷者をそのM医院の方へ運んで行きました。私は彼等の後ろ姿が闇の中に消えるまで、それを見送っていましたが、こんなことに係合っていてもつまらないと思いましたので、やがて家に帰って、――私は独り者なんです。――婆ばあやの敷しいて呉れた床とこへ這入はいって、酔っていたからでしょう、いつになくすぐに眠入ねいって了いました。

 実際何でもない事です。若もし私がその儘ままその事件を忘れて了いさえしたら、それっ限きりの話だったのです。ところが、翌日眼を醒さました時、私は前夜の一寸ちょっとした出来事をまだ覚えていました。そしてあの怪我人は助かったかしらなどと、要もないことまで考え始めたものです。すると、私はふと変なことに気がつきました。

「ヤ、俺は大変な間違いをして了ったぞ」

 私はびっくりしました。いくら酒に酔っていたとは云いえ、決して正気を失っていた訳ではないのに、私としたことが、何と思ってあの怪我人をM医院などへ担ぎ込ませたのでしょう。

「ここを左の方へ二町ばかり行くと左側に赤い軒燈の点いた家がある……」

 というその時の言葉もすっかり覚えています。なぜその代りに、

「ここを右の方へ一町ばかり行くとK病院という外科専門の医者がある」

 と云わなかったのでしょう。私の教えたMというのは評判の藪やぶ医者で、しか外科の方は出来るかどうかさえ疑わしかった程なのです。ところがMとは反対の方角でMよりはもっと近い所に、立派に設備の整ったKという外科病院があるではありませんか。無論私はそれをよく知っていた筈はずなのです。知っていたのに何故間違ったことを教えたか。その時の不思議心理状態は、今になってもまだよく分りませんが、恐らく胴忘どうわすれとでも云うのでしょうか。

 私は少し気懸りになって来たものですから、婆やにそれとなく近所の噂などを探らせて見ますと、どうやら怪我人はM医院の診察室で死んだ鹽梅あんばいなのです。どこの医者でもそんな怪我人なんか担ぎ込まれるのは厭いやがるものです。まして夜半の一時というのですから、無理もありませんがM医院はいくら戸を叩いても、何のかんのと云って却々なかなか開けて呉れなかったらしいのです。さんざん暇ひまどらせた挙句やっと怪我人を担ぎ込んだ時分には、もう余程手遅れになっていたに相違ありません。でも、その時若しM医院の主が「私は専門医でないから、近所のK病院の方へつれて行け」とでも、指図をしたなら、或あるいは怪我人は助っていたのかも知れませんが、何という無茶なことでしょう。彼は自からその難しい患者を処理しようとしたらしいのです。そしてしくじったのです、何んでも噂によりますとM氏はうろたえて了って、不当に長い間怪我人をいじくりまわしていたとかいうことです。

 私はそれを聞いて、何だかこう変な気持になって了いました。

 この場合可哀相な老人を殺したものは果して何人なんぴとでしょうか。自動車運転手とM医師ともに、夫々それぞれ責任のあることは云うまでもありません。そしてそこに法律上処罰があるとすれば、それは恐らく運転手の過失に対して行われるのでしょうが事実上最も重大な責任者はこの私だったのではありますいか。若しその際私がM医院でなくてK病院を教えてやったとすれば、少しのへまもなく怪我人は助かったのかも知れないのです。運転手は単に怪我をさせたばかりです。殺した訳ではないのです。M医師は医術上の技倆が劣っていた為にしくじったのですから、これもあながちとがめる所はありません。よし又彼に責を負うべき点があったとしても、その元はと云えば私が不適当なM医院を教えたのが悪いのです。つまり、その時の私の指図次第によって、老人を生かすことも殺すことも出来た訳なのです。それは怪我をさせたのは如何にも運転手でしょう。けれど殺したのはこの私だったのではありますいか

 これは私の指図が全く偶然の過失だったと考えた場合ですが、若しそれが過失ではなくて、その老人を殺してやろうという私の故意から出たものだったとしたら、一体どういうことになるのでしょう。いうまでもありません。私は事実上殺人罪を犯したものではありませんか。併しか法律は仮令運転手を罰することはあっても、事実上殺人である私というものに対しては、恐らく疑いをかけさえしないでしょう。なぜといって、私と死んだ老人とはまるきり関係のない事がよく分っているのですから。そして仮令疑いをかけられたとしても、私はただ外科医院のあることなど忘れていたと答えさえすればよいではありませんか。それは全然心の中の問題なのです。

 皆さん。皆さんは嘗かつてこういう殺人法について考えられたことがおありでしょうか。私はこの自動車事件で始めてそこへ気がついたのですが、考えて見ますと、この世の中は何という険難至極けんのんしごくな場所なのでしょう。いつ私の様な男が、何の理由もなく故意に間違った医者を教えたりして、そうでなければ取止めることが出来た命を、不当に失って了う様な目に合うか分ったものではないのです。

 これはその後私が実際やって見て成功したことなのですが、田舎のお婆さんが電車線路を横切ろうと、まさに線路に片足をかけた時に、無論そこには電車ばかりでなく自動車自転車や馬車や人力車などが織る様に行違っているのですから、そのお婆さんの頭は十分混乱しているに相違ありません。その片足をかけた刹那に、急行電車か何かが疾風しっぷうの様にやって来てお婆さんから二三間の所まで迫ったと仮定します。その際、お婆さんがそれに気附かないでそのまま線路を横切って了えば何のことはないのですが、誰かが大きな声で「お婆さん危いッ」と怒鳴りでもしようものなら、忽たちまち慌てて了って、そのままつき切ろうか、一度後へ引返そうかと、暫しばらくまごつくに相違ありません。そして、若しその電車が、余り間近い為に急停車も出来なかったとしますと、「お婆さん危いッ」というたった一言が、そのお婆さんに大怪我をさせ、悪くすれば命までも取って了わないとは限りません。先きも申上げました通り、私はある時この方法で一人の田舎者をまんまと殺して了ったことがありますよ。

(T氏はここで一寸言葉を切って、気味悪く笑った)

 この場合危いッ」と声をかけた私は明かに殺人者です。併し誰が私の殺意を疑いましょう。何の恨うらみもない見ず知らずの人間を、ただ殺人の興味の為ばかりに、殺そうとしている男があろうなどと想像する人がありましょうか。それに「危いッ」という注意の言葉は、どんな風に解釈して見たって、好意から出たものしか考えられないのです。表面上では、死者から感謝されこそすれ決して恨まれ理由がないのです。皆さん、何と安全至極な殺人法ではありませんか。

 世の中の人は、悪事は必ず法律に触れ相当の処罰を受けるものだと信じて、愚にも安心し切っています。誰にしたって法律人殺しを見逃そうなどとは想像もしないのです。ところがどうでしょう。今申上げました二つの実例から類推出来る様な少しも法律に触れる気遣いのない殺人法が考えて見ればいくらもあるではありませんか。私はこの事に気附いた時、世の中というものの恐ろしさに戦慄するよりも、そういう罪悪の余地を残して置いて呉れた造物主の余裕を此上もなく愉快に思いました。ほんとうに私はこの発見に狂喜しました。何とすばらしいではありませんか。この方法によりさえすれば、大正の聖代せいだいにこの私丈けは、謂わば斬捨て御免ごめんも同様なのです。

 そこで私はこの種の人殺しによって、あの死に相な退屈をまぎらすことを思いつきました。絶対法律に触れない人殺し、どんなシャーロック・ホームズだって見破ることの出来ない人殺し、ああ何という申分のない眠け醒しでしょう。以来私は三年の間というもの、人を殺す楽しみに耽って、いつの間にかさしもの退屈をすっかり忘れはてていました。皆さん笑ってはいけません。私は戦国時代の豪傑の様に、あの百人斬りを、無論文字通り斬る訳ではありませんけれど、百人の命をとるまでは決して中途でこの殺人を止めないことを、私自身に誓ったのです。

 今から三月ばかり前です、私は丁度九十九人だけ済ませました。そして、あと一人になった時先にも申上げました通り私はその人殺しにも、もう飽きあきしてしまったのですが、それは兎も角、ではその九十九人をどんな風にして殺したか。勿論九十九人のどの人にも少しだって恨みがあった訳ではなく、ただ人知れぬ方法とその結果に興味を持ってやった仕事ですから、私は一度も同じやり方を繰返す様なことはしませんでした。一人殺したあとでは、今度はどんな新工夫でやっつけようかと、それを考えるのが又一つの楽しみだったのです。

 併し、この席で、私のやった九十九の異った殺人法を悉ことごとく御話する暇もありませんし、それに、今夜私がここへ参りましたのは、そんな個々の殺人方法告白する為ではなくて、そうした極悪非道の罪悪を犯してまで、退屈を免れ様とした、そして又、遂にはその罪悪にすら飽きはてて、今度はこの私自身を亡ぼそうとしている、世の常ならぬ私の心持をお話して皆さんの御判断を仰ぎたい為なのですから、その殺人方以については、ほんの二三の実例を申上げるに止めて置き度いと存じます

 この方法発見して間もなくのことでしたが、こんなこともありました。私の近所に一人の按摩あんまがいまして、それが不具などによくあるひどい強情者でした。他人が深切しんせつから色々注意などしてやりますと、却ってそれを逆にとって、目が見えないと思って人を馬鹿にするなそれ位のことはちゃんと俺にだって分っているわいという調子で、必ず相手言葉にさからたことをやるのです。どうして並み並みの強情さではないのです。

 ある日のことでした。私がある大通りを歩いていますと、向うからその強情者の按摩がやって来るのに出逢いました。彼は生意気にも、杖つえを肩に担いで鼻唄を歌いながらヒョッコリヒョッコリと歩いています。丁度その町には昨日から下水工事が始まっていて、往来の片側には深い穴が掘ってありましたが、彼は盲人のことで片側往来止めの立札など見えませんから、何の気もつかず、その穴のすぐ側を呑気そうに歩いているのです。

 それを見ますと、私はふと一つの妙案を思いつきました。そこで、

「やあN君」と按摩の名を呼びかけ、(よく療治を頼んでお互に知り合っていたのです)

「ソラ危いぞ、左へ寄った、左へ寄った」

 と怒鳴りました。それを態わざと少し冗談らしい調子でやったのです。というのは、こういえば、彼は日頃の性質から、きっとからかわれたのだと邪推して、左へはよらないで態と右へ寄るに相違ないと考えたからです。案あんの定じょう彼は、

「エヘヘヘ……。御冗談ばっかり」

 などと声色こわいろめいた口返答をしながら、矢庭やにわに反対の右の方へ二足三足寄ったものですから、忽ち下水工事の穴の中へ片足を踏み込んで、アッという間に一丈もあるその底へと落ち込んで了いました。私はさも驚いた風を装うて穴の縁へ駈けより、

「うまく行ったかしら」と覗いて見ましたが彼はうち所でも悪かったのか、穴の底にぐったりと横よこたわって、穴のまわりに突出ている鋭い石でついたのでしょう。一分刈りの頭に、赤黒い血がタラタラと流れているのです。それから、舌でも噛切ったと見えて、口や鼻からも同じ様に出血しています。顔色はもう蒼白で、唸り声を出す元気さえありません。

 こうして、この按摩は、でもそれから一週間ばかりは虫の息で生きていましたが、遂に絶命して了ったのです。私の計画は見事に成功しました。誰が私を疑いましょう。私はこの按摩を日頃贔屓ひいきにしてよく呼んでいた位で、決して殺人動機になる様な恨みがあった訳ではなく、それに、表面上は右に陥穽おとしあなのあるのを避けさせようとして、「左へよれ、左へよれ」と教えてやった訳なのですから、私の好意を認める人はあっても、その親切らしい言葉の裏に恐るべき殺意がこめられていたと想像する人があろう筈はないのです。

 ああ、何という恐しくも楽しい遊戯だったのでしょう。巧妙なトリックを考え出した時の、恐らく芸術家のそれにも匹敵する、歓喜、そのトリックを実行する時のワクワクした緊張、そして、目的を果した時の云い知れぬ満足、それに又、私の犠牲になった男や女が、殺人者が目の前にいるとも知らず血みどろになって狂い廻る断末魔だんまつまの光景ありさま、最初の間、それらが、どんなにまあ私を有頂天にして呉れたことでしょう。

 ある時はこんな事もありました。それは夏のどんよりと曇った日のことでしたが、私はある郊外文化村とでもいうのでしょう。十軒余りの西洋館がまばらに立並んだ所を歩いていました。そして、丁度その中でも一番立派なコンクリート造りの西洋館の裏手を通りかかった時です。ふと妙なものが私の目に止りました。といいますのは、その時私の鼻先をかすめて勢よく飛んで行った一匹の雀が、その家の屋根から地面へ引張ってあった太い針金に一寸とまると、いきなりはね返された様に下へ落ちて来て、そのまま死んで了ったのです。

 変なこともあるものだと思ってよく見ますと、その針金というのは、西洋館の尖った Permalink | 記事への反応(0) | 22:33

2021-02-23

anond:20210223211316

国民のみなさんが徐々に徐々に聞く耳を持たなくなってしまった。

https://www.nikkei.com/article/DGXNASFS0200M_S0A600C1NNC000/

鳩山元首相の退任1週間前のこの発言らしい

違った

2010年1月下旬、22日頃から"ジミンガー"がすでに流行し始めていた

こちらは菅直人財務大臣発言起源らしい

鳩山、菅に限らず鳩山政権の人たちが多用したようだ

同月、朝日新聞天声人語も"鳩山内閣は『自民政権のせい』という言葉禁止すべき"と書いてたらしい


更に前があった

2010年1月17日2ちゃんねるスレタイに初めてジミンガーが登場する 【衆愚戦隊鳩山民主党研究第357弾【ジミンガーhttp://hideyoshi.2ch.net/test/read.cgi/asia/1263717190/

このスレの立ったニュース極東板の過去スレを見ると"超獣ジミンガー"という単語があった。これはマジンガーZの敵にかけてあるらしい。

"超獣ジミンガー"を検索すると、2010年1月9日のあるブログ記事に"ジミンガーZ"が登場し、そこに"超獣ジミンガー"も登場する。

AA付きでこういう替え歌も作られたようだ。AA付きということは2ちゃんねる起源なのだろうか。コラ画像存在する。

2010年1月8日には替え歌とあるまとめブログに上がっていた。

ジミンガーZ

空にそびえる 鳩山官邸

スーパーロボット ママンガーゴッド

オバマデマこく 斜民のために

最後は決めます トラストー・ミー

やるぞ脱税! 小沢も仲間

今だ だしたる ブレブレファイアー

ママンガー! ママンガー!

ママンガーゴッド

日本をくだく 国砕貢献

スーパーロボット ジミンガーバッド

日本の金は ばらまくために

みゆきとボクの思い出ゲット

発射命中! しないよ決弾

原口 けちらせ マスゴミいぢめ

ジミンガー! ジミンガー

ジミンガーバッド

○○ガーはマジンガーのもじりとして始まったようだ。と言ってしまいたいのだが、ジミンガーZで検索するとhttps://dic.nicovideo.jp/a/%E3%82%B8%E3%83%9F%E3%83%B3%E3%82%AC%E3%83%BC が引っかかり、○○ガーは当初戦隊ヒーロー名前イメージして使われていたと解説されている。起源2ちゃんねるスレリンクでも張っておいてくれれば楽なのに、そこは自分で調べなければならないようだ。面倒くさい。

コピペ運動会という転載ブログにで見つかったタイムスタンプによると2010年1月22日の書き込みから転載らしいかジミンガーZより時間的に後になる。2ちゃんねるではマジンガーZ系が古いが、ニコニコ動画国会中継動画では戦隊ヒーローイメージして使われていたのだろうか?

2021-01-20

ガルパンって戦車で撃ち合ってるけど

https://www.youtube.com/watch?v=oHCy6_TjFMw

これ命中したらどうなるの?

かわいい絵柄だから死んだりはしないんだろうけど。

anond:20210120095432

命中しないのにダメージ量を上げても仕方ないからな

まずは中てることから始めよう

2020-12-03

anond:20201203144719

どっかの忍者屋敷みたいな観光地?の人でもかなりの命中率だったから百発百中だったのかもしれないし

その上で毒とか塗ってたのかもしれない しらんけど

手裏剣殺傷力について

ふと冷静に思ったのだけど、手裏剣じゃ鳥も殺せなくない?

以前、街中の喧嘩動画を見てたときに、ムキムキのにいちゃんにヒョロヒョロが飛び蹴りしたらダメージよりむしろ怒らせちゃってアスファルトパワーボムされて一発で失神するシーンがあった。

手裏剣なんてものそもそも命中率も低ければ運良くささっても相手を逆上させるだけでむしろ自分やばいことになるとしか思えない。

っていう話を友人にしたら、いや、むしろ忍者のほうがムキムキで、ひょろっちい侍をおちょくるための道具だって言われた。

かに背中手裏剣投げつけられて、イラッとして振り向いたら蝶野みたいのが次の手裏剣振りかぶってたら絶対に泣いて逃げる。

体操オリンピック選手とか当たり前にムキムキなんだから忍者がひょろいわけないか

なんてもの発明してんだ忍者

2020-11-22

anond:20201122184253

>今、日本創作を行っている個人クリエイターは、二次創作活動を認めることを強制されている。

ここが根本的な間違い

べつに「今」「日本」に限らず

から二次創作パロディはさんざん作られてきた。それが普通

というか著作権概念がなかった近代以前の方がひどかった

近代文学の祖とされるセルバンテスの『ドン・キホーテ』には贋作がぽんぽん作られたのは有名な話

歌舞伎浄瑠璃じゃ忠臣蔵だの義経記だのの、別作者によるバージョン違いが多数ある

コナン・ドイルの存命中からシャーロック・ホームズ二次創作は世に溢れてた

から「俺の作品の物まねを書くな!」と怒った作者はい

しかし放っといてもひとりでに二次創作パロディが書かれる方が普通だった

それを本気で止めたいなら

こんな所で愚痴ってる場合じゃない

本気で版元と協議のうえ法的措置の準備をするんだ!

2020-11-21

anond:20201119234440

の子供の頃は米軍トラックを見つけたら「ギブミーガム!」「ギブミーチョコ!」って叫びながら追いかけておやつをもらっていたって先生が言ってたけどそんな話ももう聞けないんだろうな…。


   / ええと、1945年10歳だった人は今年85歳だから、まだ平均寿命に達したくらいであって、お元気でご存命中の方も決して少なくはないと思いますよ。

anond:20201121122747

いか資産が何億円あっても漫画は最新話までしか読めんのじゃ。

どれだけ続きを読みたくても作者が続きを描いてくれない限りは、そのフラストレーションを抱えながら生きることになる。

であるからしてわしは作者がちょくちょく休載していたり作者の存命中に完結しなさそうな漫画は、どれだけ人気があっても読まん。

その点鬼滅は良い。すでに完結しておるから安心して読める。

進撃もそろそろ完結しそうなので最近読み始めた。

畢竟物語価値を決めるのは結末じゃ。結末次第でそれは悲劇にも喜劇にもなる。

結末を描けない物語に大した値打ちはないのじゃよ。

2020-11-09

ゲームとかアニメの好みを「あなたはこういうタイプですよね?」ってデータ化するとだいたい外れる法則

好みの分野においては、特定集団において、こういう数値が出やすい気がするで適当にまとめた数値が、実際には擬似相関の一種しかないパターンってめっちゃ多いと思うんだよな。

脳の働きだとか、こういうジャンル属性に分けられるとか、必死理屈をつけても結局どこまで行っても疑似相関で終わってそうというか。

ただその中でもすごい決定的な要素はいくつかあって、「ガチャがある時点で絶対に無理」「人付き合いの要求1on1PvPまでしか無理です……」とか、そういった絶対的な執着についてだけは当たる。

でもそれらにまた理由付けしようとして「ガチャを駄目という奴は貧乏人」「ゲームで人付き合い無理と言ってる奴は友達が少ないだけ」って当てはめてくと、これまたある種の疑似相関へと再度落ち込んでいく。

結局、理由法則は付けられないけど、特定の傾向に対して反応する要素を個々人が持っていて、それらを各個撃破するような形にするか、データの細かい分析はせず命中率の高い範囲で広範囲爆撃狙っていくかでしか無いと思うんだよね。

完全な個か、完全な群に対してのアプローチしかなくて、それを細分化しようとしたり、無理に再現性を探し出すと滑稽なことになる。

イメージで語ってるだけなんだけどね。

ソースはないよ。

2020-10-24

anond:20201024183030

個人的には電車に飛び込むほうが、かかる迷惑が確定して見えてるので悪質。

どちらのパターンでも死体の片付けや後始末は誰かが駆り出されるけど

飛び降り巻き込みは当てる気自体はなくて偶然の命中だと思う。

2020-10-18

モンハン会心率はなぜ許されているのか?

モンハン会心率が嫌いって意見を聞いたことがない。

アクションゲーム命中率があるのが許せない」という人は多いだろうに。

実際、会心の出具合でタイムが変わったりもする。

まあタイムなんてどれだけデレ行動を取ってくれるかにかかっているのだが。

2020-10-15

友達0人の理系大学院生23

僕は友達がいない。



大学1年の時がコミュ力の頂点だった。

学部理系女子率が5%だったので、「理系の割にはイケてる見た目をしている」というブランディング確立した。

新歓はいろいろなサークルのタダ飯を周り、いろいろな人にチヤホヤされた。

高校の同期と二人で新歓に行って、後日の飲み会自分だけ誘われたりした。

いろいろな人に話しかけて、大学ミスコンに出るような人と知り合いになったりした。

高校はそこそこ知名度がある進学校で、同じ大学に行く人も多かった。田舎から上京してきてギリギリで受かったような他の新入生に対しては、言葉には出さなものの心の奥に小さな優越感を抱いていた。

なんとなくテニスフットサルサークルは斜めに見ていて、入る気はしなかった。

サークル高校の時から続けていたマイナースポーツサークルに入った。サークルは6割チー牛男、3割変人、1割女子という構成だった。

そのスポーツ個人スポーツだった。練習自分とだけ対話すればよく、また自分一人で勝手練習に行けるので、そこが魅力だった。1, 2年の頃は、暇さえあればずっと練習をしていた。

同じクラスの人たちが授業終わりに食堂でダラダラしているのに一回参加してみたものの、中身のない会話とただ過ぎる時間に飽きて、その場には行かなくなった。

サークルでの実力はメキメキ上達して、部内大会では3年連続入賞した。

練習もまともにせず飲み会だけ参上する先輩を心底軽蔑していた。その先輩は飲み会に行くノリしかない一方、「自分は実力もあって飲み会に行くノリもある」と内心ずっと思っていた。時に飲み会で、その先輩の秘密を公にして喧嘩したりもした。内心、「お前なんかすぐにサークルやめるだろ」と思っていた。

練習しても上手くならずスランプに陥っていた同期は、物に当たる癖から他の人から嫌われていた。僕は彼に対する直接のバッシングには加わらなかったが、彼が嫌われていることは内心気味がよかった。

大学2年になると、サークル内で年下の彼女ができた。見た目はそんなに可愛いとは思えなかったが、自分のことを好きになってくれたので付き合った。

その彼女サークルの中では男女問わずいろいろな先輩と仲が良かった。僕は彼女が男の先輩たちとの距離が近いことを口酸っぱく咎めた。僕は自分よりも格下の相手と仲良くしていることが心底気に入らなかった。



転機になったのは、大学3年の秋だ。サークルの仲間と行った海外旅行代を稼ぐために単発バイトに行き、そこで知り合った女の子と連絡先を交換した。

その女の子の顔はとてもタイプだった。ちょうどサークル彼女に飽き飽きしていた頃だったので、その女の子デートに誘った。

その後の話はトントン拍子に進んだ。

3回目のデートの前に、僕はサークル彼女に別れを切り出した。

彼女最初は動揺していたが、不誠実極まりない僕の行動を厳しく責め立てた。僕は自分が責められることが気に入らず、先輩との距離が近いことを粘着的に言い続けた。

これが仇となった。彼女は一連の経緯をサークルの有力な先輩や同期に言いふらした。

サークルの人たちは噂好きだったので、一連の経緯はOBから一女まで幅広く広まった。

また、サークルは陰の者の集まりだったので、他人不貞には人一倍しかった。

OBの集まる飲み会に行くと、元カノと仲の良いOBの女の先輩から出会って1秒で罵倒された。同期女子から無視され、サークル練習に行った時の話し相手が消えた。

僕は自暴自棄になっていた。

物に当たる癖があった同期が、僕の悪口twitter公然と書き込んでいた。僕は自分より格下の相手が僕の悪口を行っていることが許せなかった。

次の日、練習に行き、休憩時間そいつに話しかけた。

今日も上手いね。そういえば膝の怪我は治った?どっちの膝を怪我してたんだっけ。」

彼は「左」と答えた。このスポーツでは膝を痛めることは致命的になりうる。

僕はそれを聞き、そいつの左膝に渾身の飛び蹴りを命中させた。

そいつは倒れこんだ。

再度掴みかかろうとした時、周りの人が全員がかりで止めにかかった。

人生で初めて、他人暴力を振るった瞬間だった。

僕のサークル人生の終わる音がした。



その後の1年間は記憶があまりない。

他のコミュニティ友達を誘う気力もなく、昔仲の良かった人たちは次々に疎遠になった。

当然、サークルにも行けなくなった。

僕は自分他人暴力を振るったというショックから、いわゆる鬱状態になった。心療内科にも通い、投薬治療を受けた。

就活に乗り遅れた僕は、3社だけ受けて未内定に終わり、そのまま大学院に進学することになった。

唯一の救いは、新たに付き合った彼女だった。僕は一連の騒動のことを彼女には黙っていて、彼女はそのこともつゆも知らず僕を愛してくれていた。

友達のいなくなった僕にとって、休日に気軽に遊びに出かけられる唯一の存在彼女だった。



この春、その彼女もついに別れた。コロナ禍でしばらく会っていなかった中、zoomで別れを切り出された。それ以来、その人とは会っていない。



今僕は、週6で研究をしている。

研究以外にすることもないし、かと言って飲みに行くような友達もいない。一人で旅行に出かけられる金もない。

日曜日は16時間寝て、起きている時間をぼけーっとtwitterを眺めながら過ごしている。

ペアーズにも登録してみた。写真微妙なので全然マッチしないし、会話も当たり障りのないことしか言えずメッセージを切られることの繰り返し。

twitterを見ると、あの時見下していた先輩は同期と仲良くしながら、なんだかんだでサークルに残っている。いざこざのあった同期はその後スランプを克服し、全国大会で優勝したりしているらしい。そして自分が振った元カノは、ゆるっとサークルに顔を出しながら、当時から仲の良かった人たちとゲームをしたり飲み会に行ったりして楽しそうにしている。



みんな楽しそうだ。



孤独なのは俺だけ。

2020-10-04

警察拳銃の代わりに投網投げちゃダメなの?

結局拳銃が使われるのって、容疑者制圧するためなんでしょ?

拳銃はかなり射程距離短いらしいし、それなのにどこに弾とんでくか気を遣う。

撃っても走り寄ってくる犯人動画何度か見たよ。痛み感じなくなってると効果薄いっぽいよね。

もちろん犯人ライフルとか振り回してたら警官も銃がいるけど、刃物振り回したり制止を無視するくらいの奴なら、網をピャッとかける方が有効なのではないかな?

発射装置使うとか小型化とかかなり工夫はいるだろうど、ゴム弾で心を折るより、網で足を取られて身動き取れなくなるようにする方がストッピング?何とかは強いんじゃないかな。

ゴム弾やテーザー銃は命中させるの難しいけど、網ショットガン(仮名)がぶわーっと広がれば、命中させるのいくら簡単でしょ。

どうせ射程距離メートルなら一緒だし。

網が目に染みるくらい臭いオイニーがゴイスーなら、銃を出せても狙って打てないし。

どう?俺天才だよね?

ノーベル平和賞はまだ早いから、先ずは増田平和賞我慢してやるよ。

2020-09-27

anond:20200927230400

命中内閣総理大臣経験者は11人居るので、

毎年一人死んでくれたら毎年弔問外交ができるよ。

11年後には、菅のおじいちゃんも82才だから、半分棺桶に足突っ込んでる

2020-09-13

ドラえもんの道具で緊縮増税派政治家をなんとかする

どの政治家に変わっても、たとえ野党に変わっても緊縮増税派ばかりでインフレ好景気は我々の存命中に訪れない気がしてきた。

辛いけど、フィクション世界に没入してどうにかできる世界夢想するしか無い。

ドラえもんは素晴らしい。架空の道具だけど、あらゆる問題解決策を想像させてくれる。

それだけで心の精神安定剤

さっそく未来のためにドラえもんの道具を使っていこう。

素人はここでもしもボックスを使って、「政治家MMT派、リフレ派が多く、財務省には緊縮派が少なかったら」とかやってしまうだろう。

でもそれは駄目だ。もしもボックスパラレルワールドを作ってそのような世界にしているだけなので、根本解決ではない。

ポータブル国会を使って、法律をつくる方法もあるだろうが、あの道具はかなり勝手なことをすると解散をする機能がある。

どの程度で解散するかはわからないが、実際の政治にかなり影響がでるわけだから受け付けてはくれそうにない。

ネコシャクシビールスで皆お金じゃぶじゃぶ派にしたところで、数日で効果は切れるだろう。

そもそも、道具の効果によって一気に解決することはあまり望ましくない。

道具の効果が切れた時が未知数で、道具の性能によってどの程度実現可能かわからない。

道具を使っているが、後押しをしている程度にとどめたほうが安全だろう。

失脚させよう

というわけでもっとも直接的なのは増税をしたがる政治家官僚を失脚させるのが一番だ。

会見中にどこでも窓を使って、時限バカ弾を使う。

それがスキャンダルになるか、国民不安にさせて退陣に追い込む。

ジャストホンネを使うのも良いかもしれない。

腹の中でどんなことを思っているのか楽しみだ

タイムテレビスキャンダル情報収集することもできるかもしれない。

タイムテレビ賄賂を受け取るところを予め知る。

テクレジットカードを使って記者数十人をその場所官邸与党本部料亭)に来るように仕向ける。

オールマイティパスを使ってその場所記者共々入る。

そしてスキャンダルゲット

証人がたくさんいるのでこれは最も効果的だ。

気持ちを本当に入れ替えさせる

失脚したって皆の意識が変わらなければなんの意味もない。

まずは増税がどれほど庶民には大変なのかを体験してもらわないことにはな。

そこで税金鳥をつかって…と思ったが連中は本当に資産親族に移動させて隠すことに長けているので作中で風刺されていたような事態になるだけだ…

タヌ機を使って、増税で失脚するという幻覚を見せて怖がらせるというのはどうだろうか。

人によっては神の出現で気持ちが変わるかもしれない

本当に効果なのは

まあ、でも僕らが本当に必要なのは、ホンワカキャップかヘソリンガスかもしれないな…

2020-09-12

anond:20200912142554

白兵戦がやりたかっただけだろう。

移乗攻撃なんて戦艦が手漕ぎと帆走だけだった時代戦術からな。

まあ、銀英伝艦隊決戦も目視できる距離でやってるし、要塞主砲で一網打尽にできるほど密集陣形を取ってたりとか、

追撃受けてる時に方向転換して横向いちゃったから弾命中とか、

基本的宇宙戦のリアリティグダグダも良いとこなんだけどさ。

2020-08-23

anond:20200822164158

命中作家は「文豪」とは呼ばれないものなのかな。

一番新しい文豪は誰になるんだろう。

川端三島あたりですかね。

2020-08-15

日中戦争従軍した祖父

過去記憶を頼りに書いているため、情報の正確性を保証できません。それを了承の上でお読みください。

前置きを飛ばしたい場合引用ブロック部分へ

今は亡き私の祖父は、日本軍兵士として末期の日中戦争従軍した。

10年前、祖父は私にその時の詳細を一度だけ語った。

第二次世界大戦が終わって75年、その話を自分記憶がこれ以上劣化しないうちに書き留めておく。

祖父1920年12月まれ1944年頃〜1945年従軍体験を語った当時90歳(認知機能正常)

・私 …1990年まれ、話を聞いた当時21歳

私は幼い頃から祖父中国戦争に行ったことを知っていた。

しかしそれ以上のことは何も知らないままだった。

大学2年のGW、私は両親、妹と共に父方の祖父母宅へ遊びに行った。

祖母と母が台所食事の片付けをし、祖父、父、妹、私が居間で団欒していたその時だった。

祖父が何の前置きもなく、そして極めて淡々と、幼少期から戦争体験を語り出した。


祖父淡路島の山深い農村で生まれた(長男ではない)。

高等小学校卒業後、街の酒屋で奉公した。

将来なりたい職業兵隊だった。

こんな田舎の子供でも「兵隊になる」と思わせる学校教育がなされていた。

奉公が終わった祖父本州民間企業就職した。

そして、徴集がかかった(徴兵検査1921年春?)。

戦地へ赴くよう命令されるまでは、日本国内で訓練を受ける。

兵隊には任期があり、その任期を過ぎると、戦場へ行かなくても良くなる。

任期陸軍・常備兵役現役の2年間?)

祖父任期満了の直前に「中国・石家荘」への出兵命令を受けた。

祖父の話しぶりからは、小学生頃は兵士に本気でなりたいと思っていたが、

いざ徴集される段階になってからは、出兵せずの任期満了を願っていたように感じられた。

ちなみに祖父JR国鉄と呼ぶノリで、中国全体を「満洲」と呼んでいた。

そのため私は石家荘を旧満洲国の都市勘違いしていた。


祖父日本から中国沿岸部まで船で移動し、その後陸路にて石家荘に到着した。

石家荘で祖父はある鉄道の警備を任された。

この鉄道を走る汽車日本軍の物資を運んでおり、これを中国側に妨害される恐れがある。

そのため駅だけではなく途中の線路も警備する必要があり、

祖父担当箇所は山あい農村に近い線路であった。

日本軍は農村占拠し、逃げ遅れたり抵抗した現地の民間人捕虜として捕らえ、使役していた。

しか日本軍に捕まっていない現地人もいて、

彼らが日本軍を襲ってくることがあった。

祖父は彼らに応戦し、山中を駆けずり回った。

当然ながら地の利日本軍より現地人にある。

それに山は樹木で覆われ視界が悪く、敵の姿が見えず、どこから襲ってくるかがわかりにくい。

彼らは銃を含む武器を持っており、しか自分たちの生活基盤を取り戻すべく必死こちらに向かってくる。

木と木の間からは、壮大な万里の長城が見えた。

祖父が戦ったのは民間人のみだったのか、民間人擬態した軍人だったのか、それとも両者混ざっていたのか」

という、かなり重要情報が私の記憶から抜け落ちてしまっている。


ある日、祖父は仲間達と共に銃の撃ち合いをしていた。

もちろん敵から銃弾自分達に向かって飛んでくる(祖父は「プププププッ」という効果音と共に

親指と人差し指でつまむようなポーズをとり、右から左に水平に移動させることで弾道を表現した)。

その時、横にいた年上の兵隊に弾が命中し、彼は息絶えた。

そしてその後、祖父の片脚にも弾が当たった。

祖父は山の中を担架で野戦病院へと運ばれた。

運んだのは、中国人の捕虜達だった。

銃創のでき方によっては、当時の医療技術では脚を切断しなければならなかった。

しか祖父場合銃弾は膝上を貫通しており、脚の切断は免れた。

ただ、祖父の傷の縫合は無麻酔で行われ、激痛が伴った。

祖父野戦病院入院している間、祖父のいた部隊中国側の総攻撃に遭った。

結果、部隊の多くの兵士犠牲となった。

祖父は小柄で屈強ではないため、戦友会では「あの時入院していなかったらお前も死んでいただろう」とよく言われたという。

祖父はその後、1945年8月15日太平洋戦争終戦」を現地で迎えた。

一ヶ月後に日中戦争終結したが、他の任務があったらしく、

祖父帰国は1945〜1946年の冬頃となった。

この部分を聞いた時、私は色々なショックを受けた。

戦争リアル、穏やかでニコニコしている「おじいちゃん」の抱える痛み、そして父や自分誕生紙一重だったということ。

私は祖父の膝上・その裏の傷跡をこの時初めて認識した。


祖父による戦争体験の話には後日談がある。

実は、祖父は膝上の銃弾貫通と同時に片足の小指を失っていた。

このことは、祖父葬儀喪主の伯父(祖父長男)が挨拶の場で初めて語った。

喪主挨拶では他にも、祖父が夜中に大声を出して飛び起きていた(のを幼き日の伯父が目撃した)ことが明かされた。

祖父戦地体験を引き金としたPTSD発症していた可能性がある。

これらの話を祖父がすることはなかったし、裸足の祖父を何度も見ているはずなのに、指が無いことに全く気がつかなかった。

銃弾効果音まぬけさといい、「自分中国人を撃った」経験を話さなかったことといい、

祖父の語りは孫娘用にかなりマイルドになされていたに違いない。

祖父がなぜあのタイミング戦争体験を孫に話したのか、その意図を聞くことはもうできない。

話に圧倒されてしまい、また深堀りを戸惑ってしまい、曖昧情報確認や疑問の解決ほとんどできなかった。

90歳で突如戦争体験を語った3年後、祖父は93歳で他界した。

2020-08-14

男性ショットパワー一覧

レーザー

最もオーソドックス攻撃

直線的に放たれたビームショットが虹のアーチを描いて目標に着弾(着水)する。

2-WAY

何らかの原因で発射口が一時的に逼塞している場合、二又に分かれたレーザーが射出される。正面が死角になっているのが弱点。

ワイドビーム

2-WAYの間に膜が張るような形のショットが放たれる。正面もカバーされ強力だがめったに出ない。

ショットガン

自機から放たれたビームが即座に多方向へ拡散する。前方60度前後カバーするほど範囲が広いが、命中率が著しく落ちる。

ボム

自機の真下に投下される雫状の対地攻撃。唯一他のショットと併用可能

チャージショット

自機前方にエネルギーを蓄積し、限界まで溜まった所で一気に放出する。前方全てをカバーするほど強力なショットだが、コントロールが難しく暴発しやすい。

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