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はてなキーワード: 社会派とは

2024-11-13

スーパーサイズミー

社会派というには難癖が過ぎるし、といってマイケルムーアのそういう作品系だと思っても特に面白くはない(あっちも面白いかって言えば……)

これのせいでマクドナルドイメージ向上戦略を強いられたとかザ・フードで言ってたけどほんまかい

2024-11-04

朝ドラトーキッズを取り上げて社会派ドラマ方針転換すればいいのに

全く観てなくて橋本環奈が出ててギャルがいっぱい出てくることしか知らんけど

2024-10-04

もちづきさんという漫画のこと

ドカ食いをテーマとした漫画が、明らかに摂食障害を疑う描写が多いと話題になっていたので試しに読んでみると、確かに病的で、美味しい食べ方をしているとは言いがたいものがある。

一般常識で言うならば、医療処置を受けるレベルの場面ばかりが連続している。

あの漫画を笑うことができないと言っている読者は、非常に正しく作品を読み解いていると素直に思った。

しかしその一方、あの食べ方をエンタメとして笑い続ける層も一定の厚みがあり、果たして作者はどこを向いて、何を考えて描いているのか分からない。

少なくとも、描写と伝えたい本質バランスが取れておらず、摂食障害リスクを訴えたいのかどうかすら、怪しいの一言に尽きる。

もし、作者がこの作品を通して摂食障害の恐ろしさと警鐘を伝えたいと意図しているなら、是非とも10話までに主人公を急患に仕立てて病院へ担ぎこみ、そのまま打つ手なしで息を引き取らせれば、後々の世に語り継がれる第一級の社会派作品となるだろう。

そうでない限りは、グズでトンマの物知らずが妄想で、深刻な現代病を面白おかしく描いただけの偽善漫画しか言えないので、作者が米粒程度に持っている賢明想像力に期待したい。

否、期待するではなく、描け。ここまで話を引っ張ったのだから病院行きにして主人公あの世へ送れ。

食ってるだけを見せんな、アタマ花畑なのか?

あん下品な食い方する人間、どのみち長生きなんかしないんだからとっとと〆ろ。

〆るのも怖がってどうするんだ、それでも漫画家かボケナス

このミス」はミステリー界の芥川賞を目指す、のか?

このミステリーがすごい」(このミス)って基本的には芥川賞みたいなマーケティングの賞なんだろうなと思う。

対象読者はミステリーマニアではなく、「これがミステリーってものか」を一冊でわかりたいくらいの普通の人。

からギミックはびっくりするほど似通っていて、大抵「序盤に登場する協力者みたいな奴」が犯人

あるいは典型的叙述トリック最後にそれまでのストーリー展開が大逆転。

社会派みたいな重いのはなし。理系過ぎたりマニアックな知識要求するトリックはなし。

大事なのは話題性で、題材や作者のキャラクター性で注目を集めやすそうな作品を選んでる(この辺が芥川賞から学んでいると思われるところ)。

最初は違ったのかも知れないけど、最近特にその傾向を強く感じる。

2024-09-29

anond:20240929104035

オリキャラのくせによねだけ力の入れ方が全然違うし

史実の三淵嘉子がそんなにクソどうでもいいなら、もう最初からそうすりゃよかったんだよな

だいたいゲイとのバディなんて女さんの大好物典型だし

ゲイのもの気持ち悪いんじゃなくて、ああまで女の欲望にすり寄ってる上に当人たちにその自覚すらなくひたすら社会派イキリばっかりやってるあたり、まあ大変気色悪いワケよ

2024-08-28

anond:20240827221844

ははは! これ、まさに今日放送される予定の水ダウの説と同じテーマじゃんww

すげーなー 社会派バラエティ番組面目躍如だなーw

2024-08-27

映画ラストマイルの公開をきっかけに、アンナチュラルの4話を見返しているけれど

この話、当時は感動していたけど、今見ると微妙だな…。


ケーキ工場長時間労働を強いられ、最後にはバイク事故で死亡した佐野という男性がこの回のメインテーマなんだけど。

佐野生前社長に頼まれた急な仕事から帰って来た夜、子供二人の寝顔を見ながら、

幸せだといいなぁ。こいつらが大人になったとき幸せに暮らせるといいな」

…と言うんだけど。今見ると、はぁ!?と思う。

こいつらが大人になる頃には、じゃねーよ。子供なんてあっという間に大人なっちゃうの。今の大人幸せじゃないのに、どうして子供達が大人になった時には幸せに暮らせると無邪気に思えるんだ?

底辺労働者の子供は同じような底辺職にしか就けない可能性が高い。親ガチャが叫ばれるようになってきて、身に染みて分かった。佐野の子供達もこのままだと多分、同じような底辺長時間労働職で疲弊する事になると思うよ?

良い労働環境は、けして自然に与えられるものなんかじゃないの。ただ黙って耐えてさえいれば、そのうち勝手に良くなってくれるなんて訳がないの。

この父親職場労働環境改善のために何かしたのか?ドラマの中で描かれた限りでは、忖度による長時間労働を強いてくる社長に、ただ漫然と従っていただけじゃないか。それで労働環境改善される訳がないでしょ。

職場で直接声を上げるのは難しくても、ネット問題提起をするとか選挙での投票行動に反映させようとか、そういう行動を取っていた様子もない。無責任だと思う。

残された奥さんにしても、夫が亡くなってから弁護士相談する余裕があるのなら、なんで夫の生前にやらなかったのか。専業主婦っぽいか時間はありそうなのに。

そりゃあ底辺労働者立場では、自分が生きるために劣悪な環境でも働かざるを得ないのは分かるよ?でもそうやって自分一人が生きる事だけ考えてていいのは、子供のいない人間だけだと思う。子供がいるなら、そういう態度は無責任だよ。子供の将来を考えて行動すべき。

残された子供のうちの息子の方も、最初父親の死で働く事に対して疑念を持っていたけれど最後には懐柔されちゃうし。

最後従業員みんなで社長を訴えるようだけど、それは佐野が生きているうちにやるべきだったんだよ。

結局社会派ぶってみても、根本的な問題に向き合う事は避けているというか。

ラストマイル海外の大規模資本による物流問題を扱いながらも、上層部ではなく顧客という末端個人責任押し付けるような内容になってるし。

2024-08-26

フーダニットとかハウダニットとかあるじゃん

ミステリー小説テーマ類型のアレ。

よく聞くのは、上の二つとホワイダニットだろうけど、じゃあ、5W1Hの残りの3つってないのかなとふと思った

フーダニット Who Done It 誰が殺したのかで犯人捜し

ハウダニット How Done It どうやって殺したか トリック探し。古畑任三郎とかコロンボとかのでよく見るやつ。倒叙ミステリーと呼ばれるらしい

ホワイダニット Why Done It なぜ殺したのか 社会派ミステリとかでよく見るやつ。なんか松本清張が書いてるイメージ

↑この辺まではよく見るやつ

ホエンダニット When Done It いつ殺したのか ああこれ、アリバイ崩しだな。でもアリバイ崩しってだいたいトリック探しとセットになるからこれがメインテーマにはなりにくいのかも

ホエアダニット Where Done It どこで殺したのか 血痕もなにもない密室に突然出現した遺体みたいなのはここにあてはまるのかね。 これもトリック探しの一部分だからメインにはなりにくいのかも。

ワットダニット What Done It 何を殺したのか ちょっとこのタイプ思いつかないな。ミステリー詳しい方どんなのあるか教えてほしい。

 

週の頭からこんな無駄なこと考えてた。特にミステリー好きなわけでもないのに

2024-07-26

自由研究いじめが発覚した時のわが県教育委員校長言葉を集めました」

先生はいお前敵、絶対味方してやらねえ」

いじめっ子君「これをパクッて発表だ」

先生いじめっ子君は社会派でかっこいいね

2024-06-17

anond:20240617230419

植民地主義への批判だろって増田散見されるが、そんな社会派アーティストなんだったんだっけ、というのもあるし(社会派じゃなければ作っていけないということではないが)、繰り返しになるが、可燃性の高い素材でそれをやるなら、土俵際で踏ん張る覚悟はほしい。ナチスの軽いパロディで失敗してテヘペロ、とはいかないでしょう。

アーティスト側には歴史認識風刺意図も無かったけど、MV監督歴史背景を知っていて、社会派気取りたかったのかブラックユーモアのつもりだったのか知らんけど軽い気持ち風刺入れまくって、アーティスト側には細かい意図まで説明せずに通した、が一番ありそうな線じゃない?

アーティスト社会派なんじゃなくて監督あたりの自我っぽさを感じる

それならアーティストには踏ん張る覚悟なんて無くて当たり前だしな

結局コロンブスMV意図がわからない

anond:20240613203515

なぜこの「コロンブス」というタイトルの曲とMVを作ろうと思ったのかが、いまだにわからない。

想定されるのは以下3パターンだが

  1. 植民地主義奴隷制肯定で作った
  2. 歴史的文脈無知で作っちゃった(コロンブスが悪い人というイメージなし)
  3. 歴史背景は知識はある程度あったものの、それを踏まえた上で行けると思った

色々な解釈が出回ったし、少なくとも 1 はないというのは、合意が取れていると思う。ま、一般的な人気勝負メディアアンチポリコレを攻めに行く意味がない。

一般的マスコミ批判などは 2が多そうだが、はてな界隈ではロマン優光https://bunkaonline.jp/archives/5214/ や他の増田考察など猿人文明他への指摘もあり、さすがに単純に 2 もなさそうという話になっているように思う。

そうすると 3 ということになるが、それがわからない。ある程度知識があるなら、センシティブトピックだという理解はあっただろう。可燃性が高いのは理解した上であえてその題材を選ぶのだから、何らかの意図があることになる。

しかしだ、MVがなくとも、コロンブスというタイトルで曲を作るだけでハードルは高い。歌詞や各種考察を読んだが、リスク承知表現たかった何かがあるとは思えなかった。

そこにMVでの、コロンブスを含めた西欧人3人の選出と、猿人ビジュアルが加わる。元々可燃性の高いコンテンツの発火点を上げるビジュアルを突っ込んで、延焼を防ぐ仕組みとして猿人は十分な文明があるとしたのだとして、万人がストレートにそれを受け取って発火しないと現場が思っていたのだろうか。

しかも、大変勉強になったがユロックの母 https://www.yuroksmomlife.com/mrs-green-apple/ によると、私の浅いレベル知識では気が付かない火薬さらに色々埋まっていたらしい。猿人の色だとか、バッファローだとか、乗馬に関する指摘とか、これは日本国内においてはWikipediaちょっとコロンブス(やナポレオン等)をかじっただけでは気がつけない人が大多数ではないか

そうした埋設された火薬に気が付かなかったことまでは責められないかもしれないが、だとしても、である

可燃性の高いコンテンツに踏み込んだ意図がまったくわからない。

少なくとも社会的に何を訴えようという意図があったと解釈するのは難しい。

例えばこれがアメリカ黒人問題であれば、普通の神経であればよっぽどの意図がなければ避けるだろう。本邦でも黒人の苦難の歴史は多かれ少なかれ認識されているが、私はBLM運動が盛んになるまで、例えば黒人という言葉アフリカの人に使っていけないという認識すらなかった。黒人という言葉は、歴史的文脈の中であえて使われているのだと。可燃性が高く、自分フィールドでもない話題に突っ込むには、相応の意思覚悟必要と思われる。

結論最初の3つのうち、3ではないか、という話もあったが、相応の意思覚悟がないということであれば限りなく 2に近いとしか思えないのだ。

小説家映画監督意図を持って議論が巻き起こるであろう主題を投げかけるような、深い主題があったのだろうか。仮にあったとしても(私はないと思うが)こんな秒単位分析されたとて https://rna.hatenadiary.jp/entry/2024/06/15/110134 明確に出てこない時点で完全に失敗していると思う。


この話を持ち出すか悩んだのだが、最近だと是枝監督の「怪物」を対比として出してみる。あの映画プロモーションの仕方を含めて、色々な議論があった。そしてその価値意味があったと思う。


コロンブス」にそれはあったか炎上してすぐ引っ込めたことも含め、私はあったというのは苦しいと思う。


であれば、コロンブス大航海時代英雄程度の認識で作った作品との違いはどこにあるのか、というのが私の問いなのだ好意的解釈をして、コロンブス現代人への風刺だったして、可燃性の高いコンテンツでそれができると思ったのはおこがましいであろうし、大した可燃性はないのだと想定したのであれば、コロンブスに対する近年の歴史的認識がなかった場合と何が違うのかがわからない。


結局アーティストMV作った人たちはリスクを冒してまで何を表現たかったの?

追記

植民地主義への批判だろって増田散見されるが、そんな社会派アーティストなんだったんだっけ、というのもあるし(社会派じゃなければ作っていけないということではないが)、繰り返しになるが、可燃性の高い素材でそれをやるなら、土俵際で踏ん張る覚悟はほしい。ナチスの軽いパロディで失敗してテヘペロ、とはいかないでしょう。

2024-06-15

anond:20240614213954

高橋留美子漫画キモいブサメンって誰がいたっけって考えたけど、ぱっと思いついたのが犬夜叉に出てくる桃果人(普通人間だったけど仙人の秘術を奪って妖怪のようなものになってしまキモいデブ男)、七人隊の霧骨(土偶みたいな顔したキモいデブ男でヒロインのかごめをレイプしようとする場面もある)

ずっと敵として立ちはだかっていた奈落女性看護師に惚れてしまった青葉みたいに、大怪我して死ぬのを待つばかりだった時に博愛精神自分を看病してくれた巫女一方的に惚れた弱男だった

スピリッツ不定掲載される短編だと冴えないおっさんもよく出てくる印象

虎に翼みたいにドラマ脚本家でもありなら「相棒」の太田愛の回とかどうだろう

ずっとひとりぼっちで売れない画家を続けている偏屈な老人、都市開発により居場所を奪われるホームレスとか弱者が出てくる話がけっこうある

あとさんざん挙がってるけどちびまる子ちゃん

クラスメイトほとんどが不細工性格も悪い、特に男子不細工率が高い

永沢のその後を描くスピンオフ作品では中学生になっても相変わらずあの見た目で、3年時には偏差値低めの高校受験したのに落ちてしまさらに下の滑り止めに行くことになったそうだ

成人向け作品だったら知的障害を持つ少年暴走する性欲を描いた知るかバカうどん女性だね


ぱっと思いついたのがこれってだけだから小林靖子宮部みゆきあさのあつこ小野不由美とかも探せばあるだろうし

漫画でも最近現実的社会派な感じの読み切りが定期的にバズってるからいくらでもありそう

元増田が何を思って「女性作家はたとえ敵キャラでも弱者男性を描かない!」と思ったのか

そもそも普段からあんまり何も見てないんじゃないか

2024-06-11

anond:20240611092001

実際女向けポルノだし、男で言えばきらら系持ち出して社会派ムーヴやってるようなもんだから

どっちもバカバカしい

2024-06-10

きょうのとらつばで

轟がゲイなのを忖度だなんだとケチつけるやつらうるせえーーー!

セクシャリティ忖度もクソもあるか、昔から今日までみんなここにいるんだよ

脚本からゲイ設定なら轟ははじめからゲイ

展開が唐突だったというのも無自覚差別だというのもうるせえーーー!

構成が弱いんじゃという批判差別、なわけあるか。クィアリーディングエンパワーメントけが正解なのも困る

思想強いとかポリコレとかの冷笑もうるせえーーー!!

思想が強いことや社会派作品のみならず、人の表現政治思想社会から逃れられないし、そこを汲み取る批評重要

どちらにしても、自分と違う他人検閲を! するな!

2024-06-08

anond:20240608104952

解体ゲンとか社会派だしな

社会派っぽい作品社会派として扱われるだけで女向けだからどうこうは関係ない

anond:20240608104507

女向けって流行るとすぐ社会派面しやがるからなあ

男向けで同じことやっても笑われるだけなのに

anond:20240608093126

「ゲージュツなんだから意味がわからなくて当たり前」というならな

それこそ淫夢動画だってその場の思い付きとしょうもない身内ノリばっかりで、外部の人間には意味不明だろ

「どうしてこの動画がそんなに草生えるのか」なんて、文脈過去の積み重ねをちゃんと踏まえた、ネット全体からすりゃごく一部の物好き以外にはわかんねーんだよ

(だいたい「草」の由来からしてそういうコンテキスト込みなわけで)

そんなものふたばみたいに身内ノリやジャーゴンが幅を利かせるタコボム社会であれば、所詮どこにでも見られる光景しかない

タコツボエコチェンなんていくらでもあるのに、現代アートけがむやみに孤高面したって笑わせるだけだわ

から結局、トリエンナーレ不自由展みたいな文化ムラが文化ムラたり得ている要素って、作品社会派・党派性まみれのメッセージそれ自体じゃないんだよね


単にこいつらの利害関係共犯関係で成り立った、いたって資本主義的な営為しかなくて(ここは元増田もある程度自覚的ではあるが)

「何が芸術か」なんて、実際のところ誰も考えちゃいねーんじゃねーのか

2024-06-07

ラーメン赤猫が女を猫に置き換えて男尊女卑を描く社会派漫画に見えてきた、助けてくれ

マジで作者にはそんな意図微塵も無いんだろうけど舐めた態度の客とか猫好き過ぎる客に迷惑してるとことかで女性店員の苦労がよぎってしまう…

2024-06-02

anond:20240602143844

だいたい女向けによくありがちな背伸び社会派ちゃん路線ドラマ

メインのフェミとかを一通りやった後に「いやモテない男の苦しさだってわかりますよほらこんな風に」みたいなアピールしてる例があったりするけど

そんなもん美形の芸能人に語らせている時点で何もかもウソくせーんだわな

2024-06-01

うおおおおおノベルス雑語りしたくなってきたー!!!

ノベルスがライトノベルか否かって言われたら雑なノベルス語りをしたくなってきたぜ!!!!!

ということでしていきます

ライトノベルノベルスの違い

そもそもライトノベル」と「ノベルス」を分ける定義の人たちってのは昔から連綿と存在していて、例えばノベルスって言うとどういうものかっていうと以下のようなレーベルです

等々……

さて、ライトノベルとどう違うの?と言われると、ものすごい簡単にいうと「文庫新書か」という分け方になる

ライトノベルは主に「文庫」で書かれているレーベルを指すことが多く、ノベルスは「ノベルス版(新書版)」と呼ばれるちょっと細長い感じの本で二段組で書かれているものを指す。

違いはそれだけか?と言われるとまあそれだけなんだが、もうちょい踏み込むにはノベルスの歴史を知る必要がある

1950年代ごろだと、そもそも日本における新書サイズの本と呼ばれるものは「岩波新書」に代表されるお堅い学術書が主だったもので、それに対して光文社が「大衆向けのもうちょいわかりやす教養レーベルを作りたい」として作ったのが「カッパ・ブックス」と呼ばれるレーベルになる

(余談だが著者近影という文化を始めたのもこのレーベルが初らしい)

で、そこから姉妹レーベルとしてフィクション物語を扱う「カッパノベルス」が創刊された。

カッパノベルスは松本清張西村京太郎小松右京など書いた日本ミステリSFエンターテイメント小説に多大な影響がある作品を出して大ヒットを飛ばした。

それを見た他の出版社もこぞってノベルスレベルを立ち上げてそれぞれのレーベル作品を発表していった。

これが大体1960年から1980年くらいにかけてのものすごい大雑把な流れで、ライトノベルより早い段階で日本エンターテイメント小説ノベルスは多大な影響を及ぼした

特にミステリファンタジージャンルに関してはこのノベルスの影響度が尋常じゃないほど高く、ミステリだとカッパノベルスや講談社ノベルス、ファンタジーに関してはC★NOVELSなどで有名作品が数多く存在する

ライトノベルノベルスに含まない人の意見

じゃあ、なんでライトノベル定義論でノベルス含む含まない論争になるかというと、ここからは若干雰囲気ベースになるが「出自ターゲット層」じゃないかというところになる。

ノベルスは刊行されているものを見てみるとわかるが結構ターゲットの年齢層が高い。ぶっちゃけサラリーマンとかそっちくらい向けの作品群が多いのだ

この辺りはレーベルの当初から社会派ミステリ松本清張などを使っていることからも伺えるだろう

内容としてもハードボイルドや伝綺小説などが多く、いわゆるエンターテイメントの中でも硬派でおじさん主人公のもの結構多い

対してライトノベルというものは、ジュブナイル小説と呼ばれるいわゆる青少年向けの文化に影響を強めに受けていて、ターゲット層的にも青少年ないし大学生くらいが主だったターゲット層になる

この辺りの歴史的経緯から来る文化圏の違いみたいなものが、「含まない」という人たちが多い理由ひとつだろう

ライトノベルノベルスに含む人の意見

では逆に、「含む」派閥がなぜいるのか。というと、そもそもノベルスの歴史を見てもカッパ・ブックスの成り立ちからして、「大衆向け」でありエンターテイメント小説の土壌としてあったのはここまで話した通り

で、ライトノベルも言ったらエンターテイメント小説の集合の一部なわけで、まあ内容的に近しい作品が多いからだ

この辺り、時代を経るにつれライトノベルノベルスというのは似た成長を遂げた経緯を歩んだところがある

ライトノベルは様々な近傍文化漫画アニメゲームジュブナイル小説)をごった煮でまとめていったというのだけれども、

ノベルスは時代が経るにつれて対象である大人たち」の変化を受けて、アニメ美少女ゲーム文化さらにその近傍文化を取り入れていき、ライトノベルと似たような変遷を辿っていった

特にこれらを取り入れていったのが、講談社ノベルス(及び講談社BOX)とC★NOVELSである

講談社ノベルス(BOX)で言うと、西尾維新奈須きのこ佐藤友哉など

C★NOVELSで言うと、茅田砂胡多崎礼

あとはどちらにも書いている森博嗣京極夏彦などなど……

上記作家たちは、ご存知の通り小説もさることながら、アニメゲーム漫画などにも多大な影響を与えていった(というか奈須とかに関してはゲームそもそも出自ではある)

これらの作品群は内容的にライトノベルでも出ていてもおかしくない作風のものもあれど、ノベル刊行になっている

また、ライトノベルにおいても、「C★NOVELSで出てそう」「講談社ノベルスで出てそう」みたいな作品結構ある

個人的には紅玉いづきさんとかはわりとC★NOVELS風味かなと思ったりもする)

実際「ブギーポップシリーズ上遠野浩平講談社ノベルスで「殺竜事件」等の「戦地調停シリーズ」を書いているし、ラノベ出身作家ノベルスレベルで書いている例も多い

まとめ

こういった経緯で位置としてはめちゃくちゃ近い位置にあれど、しかし、ノベルスをラノベに入れるか?みたいなのがとても別れやすい、という妙な性質がこの二つにはある

個人的には、まあ歴史的経緯もあるし、レーベル史観でいいんじゃね?という意見なのでノベルスはノベルス、ライトノベルライトノベルでいいかなあと思っている

ただここまでの歴史的経緯を踏まえても、現状似ている作品群も多いというのはあるので、含める気持ちもわかる

なので、もし今後議論する際には内容派閥レーベル史観派閥かの宣言くらいはしてもいいんじゃねえかなあと思う

ただそれはそれとして、ノベルス、ライトノベル双方に面白い作品はたくさんある

ノベルスが好きな人も、ライトノベル好きな人もそれぞれお互いに合う作品結構あるので探してみるのもいいのではないだろうか

更新履歴

24/06/01

指摘があった「ノベルス」と「ノベルズ」の表記ゆれ修正。ちなみに表記は「novels」を日本語読みしたものなのでどっちもあるっぽく、出版社によっても呼び方に揺れがある。(トクマノベルズはズ、講談社ノベルスはス)。自分もなんかノベルスっていったりノベルズと混ざっていってしまうので癖です……

2024-05-26

anond:20240526162048

蜃気楼ちゃんと春の季語なの草

ーー

あなた社会派俳人です。

英語を学び米国企業で高給を得ていることを自尊心の拠り所とする卑小な人物

国内企業に勤める会社員馬鹿にして優越感に浸っている様子を風刺して一句詠んでください。

ーー

的外れ 英語の功名 蜃気楼

2024-05-25

スーパーサイズミー、真面目な社会派映画かと思って観たら難癖もいいとこなバカ映画だったし、バカ映画としてもそんなに面白くなかった

配信から別にいいけど、劇場で観てたらキレてた

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