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はてなキーワード: 摂食とは

2024-11-19

便器にされて摂食障害になった話

盛り上がりもオチもない、ゲス人生経験の話をします。

から10年以上前職場の4歳くらい年上の男と肉体関係を持つことになった。

その頃、私は田舎介護系のブラック企業という、この世の最底辺労働環境で働いていた。

やりがい搾取という言葉がこの上なくフィットする、お金だけは介護系にしてはそこそこ出るけど、定時に帰れたことなどなく、休憩は15分取れれば良い方、3K上等、スタッフ間のパワハラいじめ無視も横行し、社長看護婦はデキてて、みんなが看護婦の機嫌を窺ってる、そんなすばらしい職場だった。

そんな中だから、みんな内向きの思考になり、都会に出るどころか、会社の中で交友関係が完結する勢いで、職場結婚は当たり前、当然のように職場内での恋愛、よくてクリーン恋愛、大多数は浮気不倫関係が横行していた。

〇〇と△△が付き合っててどこそこのファミレスで見たよ、とか、あの辞めたスタッフ子どもこないだ連れてたけど××との隠し子らしいよ、とか、そんな話題が飯のタネでした。

そんな魔窟で、私も例に漏れず、その男関係ができたのは、名ばかりのリーダー職になり、給料はさほど上がらないのに、理不尽責任無駄だらけの書類時間外労働ばかり押し付けられるようになったころだった。

その男には他の職場彼女もいて、私は私で遠距離恋愛してる彼がいた。もうきっかけなんて忘れたけど、同じ部署になって、ご飯食べにいって職場愚痴言いながら、田舎の寂れた道をドライブなんてしながら、口説かれたりしたんじゃないかしら。

もちろん、「割り切った関係として」口説かれたんだけどね。

私も何も考えず、仕事帰りに彼の家に行ったり、ある時はドライブの途中で誰も来ないような夜景の見える林道かに停めた車内だったり、そんなところで逢瀬を重ねるようになった。

その当時私は生理不順もあってピルを飲んでて、だいたい生中出しで気にせずやってたので、それもあって都合よかったんだろうね、週3-4くらいは関係を持つようになった。

当時20代後半、一番体力もあり肌ツヤもよく、そっちの具合もよかったのか知らないけど、最初はすごく楽しい娯楽感覚で、職場にバレるスリルも楽しみながら秘密関係を続けてた。

繰り返すけど、他に人間関係も楽しみも、資源が乏しかったのよ。

男はもう今や顔も忘れかけてきたけど、東出昌大ちょっとシュッとさせたような端正な感じだったような気がする。

最初普通セックスだったけど、私が生中出しも出来るしどんなプレイでもノリよく受け入れていたら、途中から豹変した。

ドS趣味だったらしく、言葉責めもそうだし、おもちゃ使われたり、手足をベッドに縛られてされたりもした。

いっきり口に突っ込まれて息ができなくなるまで腰を振られるのもしばしば。

特に前処理もせずに、後ろの穴にも突っ込まれて中に出されたりもした。

体験のことばっかりだったんで正直気持ちいいより戸惑うことの方が多くて、どうすればいいかからなかったけど、気持ちいい振りをすれば相手が喜んでくれることもあって、どんなプレイも拒むことはなかった。

相手もそれに気を良くしたのか、ついには家族がいる実家にまで私を連れてきて、聞こえるかもしれないのにそこで行為に及び、仁王立ちで無理やり口に突っ込まれるその様を動画に撮ったりもしていた。

私も私で、ここまで体も心も支配される体験をすると、愛されているような錯覚を起こすし、その頃には遠距離の彼よりその男と連絡をとることの方が多くなっていた。

その頃からご飯を食べることに対しての感覚おかしくなった。

食べてその栄養が体に入り、血肉となることへの抵抗感が凄くなった。

もともと食べることが大好きなのに、1日にカロリーメイト一個くらいしか食べれなくなる時期があった、と思うと、凄い渇望感とともにものすごい量の食べ物を一気に食べて、直後に全部吐き戻すようにもなった。

もともとがかなりの健康体型だったので、痩せたといってもちょっといかな?くらいのものだけど、今より10キロ以上一気に落ちて、仕事中に倒れるようになった。

その頃になると流石に職場から心配の声が聞こえたんだけど、その職場の中の男とデキてて、それによって病んでるんだから誰にも相談できるわけない。

多分私は、体を重ねすぎてその人のことが好きになってしまい、その人が結婚を前提に付き合っている彼女がいて、その彼女には完璧アリバイを作りつつ、職場でもそつなく業績をあげつつ、私に鬼畜所業のようなプレイをしながら楽しんでいるそのギャップ風邪を引いたんだと思う。

片手で彼女電話しながら、私のことをもう片手で攻めながら、「シー」とジェスチャーして声を出さないように我慢させながら攻め上げられるとか、そんなプレイもよくしてた。

そして痩せ型の女が好みだったその男は、フラフラ倒れるようになった私のそのスリムな体型を気に入って褒めてくれるばかりだった。

より一層私の過食嘔吐はひどくなった。

摂食障害愛着障害とよく言われる。

私は男の愛情を取り込みたいのに取り込めなくて、代わりに何かを取り込みたいけど、取り込んでしまうと身の破滅になるから、吐くしかなかったんだと思う。

関係が終わったのはいたってシンプルその男がいよいよ結婚することになった時だった。

なんと、彼女子どもができたのでそれを機に結婚するという。

しかし男はその報告と共にこともなげに

「まぁ、これからもバレなければやっていけばいいしね」

と言ってきた。

そこで嘘のように魔法は解けた。

法的にも、肉体的にもより強い関係婚姻関係がありながら、私がその人と健康を損なうような関係を続けていくメリットゼロだ。

きっぱりと、もう終わりにしたいことを告げ、私とその人の爛れた関係は終わった。

そのあと程なくして、私の摂食障害の症状も消えた。

その後関係がなくなっても、その人との職場でのスタッフどうしとしての関係普通に続いたし、私が結婚して、私がその職場を去る時は、そっとハグしてくれて、私の幸せを願ってくれた。

今となっては良い思い出だけど、あのとき良いようにおもちゃにされて摂食障害にまでなった瞬間的な熱量は、そのあとの価値観にも影響してると思う。

具体的に言えば今でも無理やりされるようなシチュエーションは嫌なのに興奮してしまう癖が残ったし、愛着的なところで不安定になると、つい過食の癖が出そうになる。

あと、ハメ撮りさせたのまじで後悔してる、あれ絶対職場の人とかで回して見られたにきまってるなー。

思うことは、ブラック企業は人を狂わせる。

ハメ撮りはさせちゃダメ絶対

そして、私は関係がなくなったことで自然に治ったけど、摂食の症状がある人は病院相談を早期にしたほうがいい。

2024-10-25

もぎゅっと“love”で接近中

ぽちゃっと“debu”が摂食

2024-08-05

俺のライフサイクル

虚無→虚無→生活摂食)→虚無

タスク放置→心が苦しくなりはじめ、感性が宿る

意味の関連しない単語複数つなげる遊びをする(滑り台カレーサヤ寄せ等)

→良いアイディアを思いつく(滑り台カレーサヤ取り等)

放置していたタスクが爆破、謝罪減給タスク解消or賠償or自己都合退職

2024-06-30

コピ・ルアクインドネシア語:Kopi Luwak)とは、ジャコネコの糞から採られる未消化のコーヒー豆のことである[1]。「コピ」はコーヒーを指すインドネシア語、「ルアク」はマレージャコネコの現地での呼び名である[2]。

日本では、コピ・ルアク、コピ・ルアック、ルアック・コーヒーと呼ばれることが多い。独特の香りを持ったコピ・ルアクは、産出量が少ないその希少性により、高額で取り引きされている。

産地と名称

コピ・ルアクインドネシアの島々(スマトラ島ジャワ島スラウェシ島バリ島)で作られている。このほか、フィリピン南インドでも類似コーヒー採取され、フィリピンのものは、「アラミド・コーヒー」(Alamid coffee、現地の言葉で「カペ・アラミド」Kape Alamid)と呼ばれる。

アメリカ合衆国では、Civet coffee(ジャコネココーヒー)やWeasel coffee[3](イタチコーヒー)との俗称があり、日本イタチコーヒーと呼ぶのも後者に倣ったものと思われる。しかし、ジャコネコ科のジャコネコイタチ科のイタチは異なる動物なので、イタチコーヒーという俗称は誤解を招きやすい。

かつて、ベトナムでは同種のマレージャコネコによるものイタチコーヒーと呼ばれて市場に出ていたが、現在流通経路に乗る機会が乏しくなり、人為的に豆を発酵させたものイタチコーヒーと称して販売されている。

特徴

インドネシアコーヒー農園栽培されるコーヒーノキの熟した果実は、しばしば野生のマレージャコネコに餌として摂食される。果肉は栄養源となるが、種子にあたるコーヒー豆は消化されずにそのまま排泄されるので、現地の農民はその糞を探して中からコーヒー豆を取り出し、きれいに洗浄してよく乾燥させた後、焙煎する。フィリピンではリベリカ種など複数種のコーヒーノキが栽培されており、カペ・アラミドの場合結果的に数種類のコーヒー豆自然ブレンドされると伝えられる。

コピ・ルアクやカペ・アラミドは独特の複雑な香味を持つと言われている。ジャコネコの腸内に存在する消化酵素の働きや腸内細菌による発酵の働きで、コーヒーに独特の香味が加わる。なお、この腸内発酵により、カフェイン含有量は、通常のコーヒーに比べて、およそ半分に減ることが分かっている。

コピ・ルアク生産のためにケージに入れられたジャコネコ

世界で最も高価なコーヒーとして知られており、500グラムにつき300から500米ドル価格販売されている。かつては主にアメリカ合衆国日本に出回っていたが、現在供給量こそ限られてはいものの、世界各地で入手できるようになった。その背景として、野生のジャコネコを乱獲して、本来肉食のジャコネコに無理矢理食べさせることで大量生産し、「WILD(天然もの)」と偽装して販売している実態取材したドキュメンタリー2013年9月BBCで放映され[4]、イギリスで大きな反響を呼んだ。レストランコピ・ルアク提供していたハロッズは、「天然ものであることを保証する」との声明を発表していたが、このドキュメンタリー中でBBCから追及を受けたことが放映され、視聴者からの抗議を受けて提供を取りやめた。

世界最大の消費地日本台湾韓国などのアジア諸国である[5]。コピ・ルアクやカペ・アラミドは、稀少価値の高さが魅力であり、素晴らしい味やフレーバーがあったとしても、コーヒー豆としての品質が最も優れているわけではない。その独特で豊かな香りや味のコクには高評価な反面、「ウンチコーヒー」 (poo coffee) と茶化す向きもある。

また、コピ・ルアク(カペ・アラミド)は、ルアクが食べるコーヒー豆品質により、その味や風味が大きく左右される。ロブスタ種のコピ・ルアクよりもアラビカ種のものは味に優れ、より高値取り引きをされている。一大観光地であるバリ島インドネシア)で市販されるコピ・ルアクは、このロブスタ種である傾向がある。また、現地で市販されるコピ・ルアクは、観光客向けに大量生産されているため、鮮度や品質が低いことがある。

2024-03-13

anond:20240313165740

どちらの理論にしてもあすけんの女に従って摂食量をキープしてれば太らないということね

anond:20240313164912

 また、インスリン脂肪細胞でもブドウ糖の取り込みを促進します。取り込まれブドウ糖中性脂肪に変換され蓄積されます脂肪組織脂肪細胞)は過剰なブドウ糖高血糖)の毒性(ブドウ糖毒性)から私たち身体を守る働きもしてくれていた訳です。しかし、過剰のインスリン肥満の原因にもなります。これが「インスリン肥満ホルモン」と呼ばれる由縁です。


最近人工甘味料摂取した時の血糖値インスリン分泌が、①血糖値は上昇しインスリン分泌は亢進する、②血糖値インスリン分泌に変化はない、の相反する研究報告がなされ論争中です。どちらの説でもダイエットソーダ肥満の原因になるという機序を次の様に説明しています


血糖値上昇、インスリン上昇」説

人工甘味料摂取後、血糖値が上昇するとインスリン分泌が促進され血糖値が下がる。すると、摂食中枢が刺激され摂食行動をとるようになり、過食から肥満になる。


「血糖、インスリン不変」説

人工甘味料摂取すると味覚は甘いもの(糖分)を摂取したと誤認識勘違い)し、それが脳に伝達され「血糖値が上昇する」というシグナルになる。しかし、実際には人工甘味料では血糖値は上昇しないため、脳(神経)と身体の間に乖離(混乱)が起きる。それを是正するために、摂食中枢から摂食命令」が発令され、食事をすることにより血糖値を上昇させようとする。それが過食に結び付き肥満となる。

2024-01-08

オオワライタケさんは食べられる?毒性は?危険性は?調べてみました

ハローきのこ増田だよ!久しぶりだね!みんな元気にしてたかな?

いま話題オオワライタケさんについて、増田なりに調べてみました!

オオワライタケとは

ヒメノガステル科チャツムタケ属(Gymnopilus)のキノコです!と言われてもなんのこっちゃって感じですね。

増田的には、散歩しているとめちゃくちゃよく見る(朽木とか、朽ちた木のベンチとか切り株とかでよく見ます公園かに普通にある)割には、分類がよくわかっていない(未記載種がいろいろある)マニアックグループという印象です。

大概は苦くて食用に適さないとされているのでスルーしてますが、中でもオオワライタケは湿気さえあれば冬以外は年中生えてるし、デカくて立派に株立するので栄えます。嘘かまこと幻覚物質を含むとされていたり、名前キャッチーなので、Gymnopilus界のアイドル存在ですね。

https://www.hokto-kinoko.co.jp/kinokolabo/album/41991/

国内においては、同グループ内で明確に毒成分が明らかになったものはないと認識してますが、wikipediaによれば、世界中でおおよそ200種以上が記載されている内14種類でマジックマッシュルーム同様の幻覚成分(Psilocybin)を含むことがわかっているらしいです。

https://en.wikipedia.org/wiki/Gymnopilus

話題のまとめでも言及されていましたが、そもそも「お前のオオワライタケ、本当にそれオオワライタケか?」状態でして。少し解説すると、海外の標本をもとにこれまでオオワライタケとされていた種類が、実は日本存在しないきのこである可能性が高く、それとよく似た種類が少なくとも5種類は存在すると。まあ、業界的にはあるあるなわけですが。この辺りの事情については詳しい方が分かりやすくまとめていらっしゃるので以下を参照してください。

https://kinokobito.com/archives/8643

というわけで増田的には、よくわからないし不味いし毒ありそうだし食べることはないかなーという感じです。ちなみに増田過去にGymnopilusの一種エノキタケ勘違いして佃煮にして食ったことがありますが、美味しくも特別不味くもなくあまり印象に残っておりません。いやあ食欲って恐ろしい。

オオワライタケの毒性

いろいろ調べてみましたがわかりませんでした!

毒成分は判明していないものの、どうやら毒性はあるらしいとの報告が各所であがっておりまして、この辺りはネットでは詳しい症例までは出てこないので、増田秘蔵のきのこ文庫からかいつまんで引用します。(参照元:毒きのこ今昔 中毒症例を中心にして -思文閣出版

昭和32年9月16日新潟県の1家族5人がきのこを夕食に摂食摂食約5分後に、長男が発病。視力色覚異常発症し、全てが赤く見えた。障子の骨、その他直立するもの全て動き、蛇のようなものが多数上昇するように見えた。また女子は耳に異様な音楽を聞き胸騒ぎがした。夫は意識不明となり、精神の異常興奮を認めたが、笑い興ずる様子はなく医師注射により回復

その他図鑑によれば、

食後5〜10分で、ふるえ、寒気、めまいなどの表情が出る。多量に食べると、幻覚幻聴とともなう精神の異常興奮、狂騒状態になる。

とあったりします。怖いですね。

とはいえ、よく見るきのこの割にはオオワライタケとされるきのこと断定できる症例自体がごくごく少数で、記述も断片的なところから、あまり毒性は強く、少なくとも致命的なものでは無いんじゃないかと思ったりもします。こんなことを書くといろんな人から怒られそうですが。

実態として、めちゃくちゃ見かけるし立派でいかにも食えそうな体をしている上、一部地域では食用とされてきた(※後述)割には、症例が極めて少ないことがその証左ではなかろうかと。

食べられるの?

無論、推奨はされません。ただ、多くの図鑑などに記載されている通り、一部地域では食べられてきた歴史があるようです。『新潟県キノコ 松田一郎著 -新潟日報事業者』(絶版)によれば、

食用法としては、苦味が強いので、一度茹でて黄色の汁を捨て、塩漬けにするか流水で2〜3回さらすと良い。肉はしまって美味である

増田きのこ仲間にもオオワライタケとされるきのこを食ったという変人がおり、曰く「苦味は感じるが、流水にさらせば食えないということは無い。すこぶる歯切れがよく、旨味も感じた。」とのことです。

どうか参考にしないでください。

それでも食べたい方へ

様々な批判を拝見しましたが、自分は「食いたい者は勝手に食えばいい。願わくば正しい知識と手順をふまえ、詳細に記録をつけてほしい。」というスタンスです。注目浴びたさにたいして知識もなく安易食レポを公にすることについては批判されて然るべきと感じますが、それでもなお食ってみたいという人の興味を止めることはできないんじゃないかなあと。

正しい知識があれば公にしていいのかというと、それも正直分かりません。線引きが難しいですね。オオワライタケよりはるか危険性が高いとされるベニテングタケ食レポyoutubeにたくさんあがっていますが、増田は楽しく視聴しています。もし仮にそういったコンテンツの影響で、医療機関にお世話になる人が増えたら迷惑かかるだろという意見もありますが、個人的には新たな事例が蓄積されて検証が進むのなら、喜んで健康保険料を払いたいという気持ちです。さすがにカエンタケ食いたいとかいう人が現れたら止めると思いますが。

ぶっちゃけオオワライタケ程度でたいしたことにはならないだろうし、それを食レポしたいバカもいるだろうし、特に止めません。それが批判されるのも当然だし、よくわからないきのこを食べることに関してはやめた方がいいんじゃない?とも思うけど、毒きのこ危険だしよくわからいか絶対に食べないようにしましょう!とか安易に毒きのこを食べる検証を公開するのはやめましょう!と正論一辺倒なのもどうかなあと思ってモヤっとしたのが執筆モチベーションになっていたりもします。増田自身ほとんどチャレンジしませんが、界隈には積極的に自らの肉体で人体実験を企む変人もそれなりにいます

最後

本稿にはオオワライタケとされるキノコやその他毒キノコを食べて検証することを推奨する意図はありません。あたりまえですね。

安易に見知らぬキノコを食うなよ!絶対だぞ!!きのこ増田お兄さんとの約束だぞ🍄

2023-12-14

bingちゃんの回答と判断基準

こんにちは、これはBingです。ご質問ありがとうございます。😊

 

嗜癖障害とは、ある種の行動に対して強い欲求衝動を感じ、それをコントロールできなくなり、自分他人有害な影響を及ぼす状態のことです。嗜癖障害には、ギャンブル性交などの過剰行動が含まれます嗜癖障害の原因は、脳内報酬系回路の異常によると考えられています報酬系回路とは、快感を感じることで行動を維持するための神経回路ですが、嗜癖障害では、快感を得るために行動を繰り返し、依存状態に陥ります

 

射精したい気持ちが高まりすぎて日中日常生活に影響出て人生が損なわれるほどの感覚を感じている人は、嗜癖障害可能性があります。この場合個性範疇というよりは、病気として捉えるべきです。嗜癖障害は、放置するとさら悪化し、身体的・精神的・社会的問題を引き起こす可能性があります。そのため、早期に専門医相談し、適切な治療を受けることが重要です。

 

嗜癖障害治療法には、薬物療法心理療法などがあります薬物療法では、欲求衝動を抑える薬や、強迫観念衝動性を緩和する薬などが用いられます心理療法では、認知行動療法動機づけ面接などの手法を用いて、行動や思考パターンを変えるのを助けます。また、自助グループ家族会などの支援有効です。嗜癖障害治療は、長期的なフォローアップが必要です。

嗜癖障害について、もっと詳しく知りたい場合は、以下のウェブサイトを参考にしてください。

 

 

嗜癖障害は、治癒不可能病気ではありません。自分状態を認めて、専門家の助けを求めることが、回復への第一歩です。あなた健康幸せを願っています。🙏

嗜癖障害とは?

・正常な楽しいはずの活動が、コントロールしがたい欲求衝動によって繰り返され、その結果、その個人他者に対して有害となっている状態

嗜癖性ありとして特定されている過剰行動には、ギャンブル摂食ポルノパソコンビデオゲームインターネットエクササイズ、買い物がある。

 

診断基準

1. ある種の行動(多くは非適応的、非建設的な行動)を行わずにはおれない抑えがたい衝動(craving)

2. その行動を開始し終了するまで、他の事柄は目に入らず、自らの衝動コントロールできない(impairment of control)

3. その行動のために、それに代わる(適応的、建設的な)楽しみを無視するようになり、当該行動に関わる時間や、当該行動から回復(行動をやめること)に時間がかかる

4. 明らかに有害な結果が生じているにもかかわらず、その行動を続ける

 

報酬系回路

 行動嗜癖物質依存において、同じ脳内回路の異常が指摘されており、その主なもの脳内報酬系あるいは辺縁報酬系回路(reward system)と呼ばれるものである報酬系回路とは、食行動や性行動などの本能的行動を快感として感じることで、行動の継続を図る種の保存のための神経系であるが、存のための本能的行動が快感追求だけの目的で行われると、快感追求の継続と反復という嗜癖や依存に強く関わる神経回路として機能する。

DSM-5は、アメリカ精神医学会2013年に発行した精神障害の分類と診断の基準です。DSM-5では、22の大カテゴリに分けられた374種類の精神障害記載されています¹。

性嗜好障害は、DSM-5では性嗜好および性同一性障害群という大カテゴリに含まれます。性嗜好障害は、別名パラフィリア障害とも呼ばれ、次のように定義されています²。

 

 

DSM-5では、性嗜好障害には8種類の小カテゴリがあります³。

 

 

DSM-5の性嗜好障害診断基準について、もっと詳しく知りたい場合は、以下のウェブサイトを参考にしてください。

 

 

性嗜好障害は、治療必要精神障害の一つです。自分性的欲求や行動に問題を感じる場合は、早めに専門医相談することをお勧めします。あなた健康幸せを願っています。🙏

anond:20231214122318 anond:20231214120159 anond:20231214123836 anond:20231214124643

2023-10-18

anond:20231017214438

ite 異食症の診断基準は「患者栄養のない非食用物質を1カ月以上にわたり持続的に摂食する」なので数回くらいは良くあることなのでは。どんぐりティッシュくらいなら変わった女アピールとして理解できないでもない

配信者の食生活とか終わってるもんなぁ……。俺が知らないだけで俺の推しも似たようなことしてそう。(そういや「ティッシュ噛んじゃう」って人いた気がするな。誰だったか。)

俺も子供の頃氷食症だったけど、特に貧血関係があるらしい。女性貧血になりやすいし、まあ有り得そうではある。

2023-10-05

食いつくし系の話題見ると摂食同級生思い出す

これだけは食べないでって付箋貼られたものも食べちゃうとか

弟の弁当用のおかずまで食べちゃって親に泣かれたとか

通信だったからか病んでる子多かった

2023-09-10

anond:20230909150219

何も問題ないと思うし、彼氏に不満がなさ過ぎて粗探しになってるんじゃ…と感じた

一人で食べる時間のもの無駄だと言っていて、準備したり食べたりに時間かけるなら漫画読んだりスマホゲームをやっなりしてるほうが楽しい

孤食が辛くて、それならいっそ純粋栄養摂取タスクにしようって切り替えただけじゃないか

増田といるとき職場では「普通食事」をするなら、食事に「懇親を深める会話」や「情報交換も兼ねる」とかの付加価値が欲しいだけかと

 

サプリ栄養食で摂食RTAする俺カッケー!って酔ってるわけでもなさそうだし

結婚後もおかしなことにはならないと思うけどな(単身赴任ならまたこ栄養摂取スタイルに戻りそう)

でも不安なら、結婚前に気持ちだけ聞いてもらっといた方がいいかもね

2023-07-04

anond:20230704131830

ヒント:人類数百万年歴史99.999999%は野グソ

anond:20230704095534

植物が種の保存のために動物に対して果実の部分を摂食されやす

事実でも、人間種子を取り除いて焼却したりしてるわけで、

植物本来望んでない食べ方をしてるのは間違いないわけだね。

種の保存っていう本来植物が果たしたい使命を踏みにじって食べる草はさぞかしうまいだろうね。

anond:20230704095534

いや、植物が種の保存のために動物(鳥類等も含む)に対して果実の部分を摂食されやすいように進化してきたってのは周知の事実なんだが

植物が種の保存のために動物に対して果実の部分を摂食されやす

事実でも、人間種子を取り除いて焼却したりしてるわけで、

植物本来望んでない食べ方をしてるのは間違いないわけだね。

種の保存っていう本来植物が果たしたい使命を踏みにじって食べる草はさぞかしうまいだろうね。

anond:20230704095150

いや、植物が種の保存のために動物(鳥類等も含む)に対して果実の部分を摂食されやすいように進化してきたってのは周知の事実なんだが

2023-06-08

大人から自分が死にたくなることもすべて自分責任取らなければならないやで

親、社会、友人、その他に責任転嫁をしてはいけない(死、一択

食べすぎただけで希死念慮大盛りになるの意味不明なんだが 摂食ガイジかよ

2023-04-25

平日昼の牛丼屋には動物しかいない

社会人が昼休みに昼食をとりに来ているのだろうな、という時間牛丼屋に行くのが好きだ。そこには食事中のマナーも、対人関係ほとんどない。

中年男性テーブルに肘をついて、米をくちゃくちゃ噛んでいる。作業着若者が、箸を咥えながらスマホを見ている。添えもの野菜を残して席を立つ人は少なくない。店員の「ありがとうございました」は誰も聞いていない。

全員が、欠けた栄養を補うためではなく、ましてや食事を楽しむためでもなく、ただなにか喰わないと腹が減るから、メシを口に詰めこんでいる。人間食事ではなく、動物摂食だ。

この躾のなっていない動物たちが、昼休みを終えて会社現場に戻れば一丁前に部下を叱責して恨みを買ったり、逆に頼れる同僚として辣腕を振るって広く好かれたりしているのかと思うとたまらない。家に帰ったあとは妻や息子には大きい顔をしているのか、娘と遊んだり出かけたりするのか、ひとりで酒をあおっているのか。

そのどれであってもここにいる間は一動物に成り下がっている。他者への視線を全て排した、目の前にあるメシを喰うだけの、なんの思考もない個体ホモ・サピエンスを見るには絶好にして無二の場所だ。

いつかどこかで作られる人間牧場カウンター席だろう。

2023-02-02

[]摂食障害だった私がデリシャスパーティ♡プリキュアに救われた話

毎週日曜朝8時30分から放送を楽しみにしていたデリシャスパーティプリキュアが終わった。

デリシャスパーティプリキュアごはんテーマにしたプリキュアで、お米がモチーフのキュアプレシャス、パンモチーフのキュアスパイシー、麺がモチーフのキュアヤムヤムに加え、18話からデザートモチーフのキュアフィナーレも参加した4人のプリキュアと、個性豊かなサブキャラクターたちによってストーリーが繰り広げられる。

最終話を見た後、誰の誕生日でもないこの日に合わせて購入したキャラデコパーティケーキを頬張って、アラサー女は声を上げて泣いた。

私にとって大好きな、特別作品だった。

プリキュアシリーズは開始から今なお根強い人気を誇っているため、毎週放送の度Twitterトレンドに関連用語が入る。私がデリシャスパーティプリキュア(以下デパプリ)を知ったのも、次のプリキュアがデパプリになるという発表がトレンドに入っていたからだ。

キャラデザがべらぼうに可愛いと思った。プレシャス一目惚れした。プリキュアは昔少し追っていて、いつの間にかやめてしまったが即再開しようと思った。仕事と家の往復しかない虚しい1週間に楽しみができるのは非常に良いことだ。それに日曜日早起きができるとなかなかQOLが上がる。

その日から放送を楽しみにしていたが懸念点があった。

このプリキュアテーマが食なのだ

摂食障害と言うには私の症状は軽いものだったと思う。そも未診断だし、なりかけと言った方がいいかもしれない。でもそうでない人と比べると自分の異常性は明らかだった。思考も発想も認知も歪んでいた。進んで骨と皮になりたがるのはやはり異常なのだ。それに、今だってそういう考えが完全になくなったわけではない。

きっかけはダイエットではあったが、直接のきっかけになったのは親友存在だった。

親友(以下Sとする)は学生の頃からの付き合いだった。Sは無自覚拒食症みたいな奴で、一日一食カロリーメイトだけ食べて生きてるような奴だった。同い年で身長は平均ほどあったが、体重小学生のそれだったし、生理も止まっていた。太ももかふくらはぎにかけての曲線がない棒のような自らの脚を撫ぜ、もっと細くなりたいと言っていた。吐くとスッキリするからと頻繁に吐いていたら吐きグセがついて、食べたものがすぐ戻ってくるようになったとあっけらかんと語っていたこともあった。しかし遊びに行けば人並みに食事をしていたし、ヘルシーなものよりジャンクものをよく食べていたので、私はSを病気とは思っていなかった(偏食だなあとは思っていた)。

私たち性格も趣向も正反対だったが、一点だけすこぶる気の合う趣味があったのでそれで仲良くなった。

Sはどこか厭世的で、人間という生き物が嫌いな奴だった。"生きる"という行為のものを嫌いっている節すらあった。自分名前を嫌い、本名にかすりもしないあだ名自分を呼ばせた。夜を好み、自由を好み、意思感情存在しない無機物を好んだ。かと言って死にたがっているわけでもなく、自分大好きナルシストで、常に楽で楽しそうな方に漂いながら刹那的に生きている奴だった。早い話が厨二病を拗らせていた奴だったのだが、それがさまになるくらいには顔が良く、雰囲気があった。

対する私はちょっと少女趣味を拗らせているだけの平凡な女だ。どこにでもいるような普通オタクだ。ダイエットをしていたと言っても「痩せたーい」と言いながらお菓子を食べてたまに気が向いた時に運動の真似事をする程度のかわいらしいものだった。私から見ればSは非凡以外の何物でもなかった。私にはSのような後先考えない行動は怖くてできない。Sと会話していると考え方の違いに驚くことがとにかく多かったし、自分にないものをたくさん持っているSに憧れていた。

そしてSが、ふらふらとあちこちコミュニティ転々としているSが、唯一私のことは好ましく思って離れずにいることに、私は浮かれていた。いつの間にか、Sが私の親友であることが私の自信になっていた。

アイドル認知された、みたいな。どこにでもいる普通女の子超絶イケメンに気に入られる系の恋愛漫画ヒロインになった、みたいな。そんな気持ちだった。

平凡で普通の私でもSといればその枠からはみ出せる。Sが私を特別にしてくれる。

私も特別になりたい。非凡異端で唯一の存在になりたい。

この人の隣に並べるような人間になろう。

地獄の始まりだった。

最初のうちは、食事の量を減らせばスルスルと体重が落ちていった。減っていく数字モチベーションになり精神安定剤になった。前よりも自信を持って可愛い服が着られるのが嬉しかった。空腹は水を大量に飲んで誤魔化した。いつも腹が鳴っていた。毎日SNSダイエッターを見て試せるものを片っ端から試した。サプリの類も試したが便通が良くなるだけでほぼ効かなかった。そうこうしているうちに摂食障害界隈にもたどり着いたが、自分はこの人たちとは違ってうまくダイエットができていると思っていた。こうはなるまいとも思っていた。結果なったわけだが。

そのうち体重が減らなくなってきた。焦りと自己嫌悪発狂しそうだったが、どこまでも平凡な人間である私には発狂すらできなかった。家にいるより外にいた方が気は紛れたが、誰かと遊ぶと食事が付き纏ってくるのが憂鬱だった。毎日、道ゆく他人に「私って痩せてますか」と肩を引っ掴んで聞いて回りたい気持ちでいっぱいだった。Sと遊びに行くのは何よりも苦痛だった。Sと並んで歩くと私は世界一デブみたいに思えた。すごく惨めで早く痩せたかったが、体重はずっと停滞していた。SNS摂食界隈を見に行く回数が増えた。自分と同じような人がいて安心するのと同時に、安心する自分嫌悪した。私は病気じゃないのになんで病気の人を見て安心してしまうんだ、Sだって私と遊んでいる時は普通外食しててあんなに痩せてるんだから病気じゃない、食べて吐いたら痩せて当然だ、そうじゃないからSは特別だし私も特別になれるんだ、と自分に言い聞かせた。しかしこのあたりの時期にSに吐き癖があることを本人から聞かされた。この頃には私の頭はだいぶやられていて、Sはあくま特別人間で、Sを摂食と認めてしまうと私も摂食になってしまって私は特別では無くなってしまう、なんて思考回路になっていたので、吐きダコとかもないし逆流性食道炎なのかなあとか呑気に思った。

でもぼんやりと心のどこかで、やっぱり吐かないと痩せられないのかなあとも思った。

私は嘔吐恐怖症だ。

他人でも自分でも身内でも、フィクションでも聞くのも見るのも無理だ。職業字面だけは慣れたが話題に上がることもしんどいノロウイルス流行る時期になると恐怖しかない。

摂食界隈には過食嘔吐の人が圧倒的に多い。菓子パンとか惣菜とかを大量に並べた写真を過食材と言ってアップしている人をよく見た。病気で苦しんでる人になんてこと思うんだとは分かっているが、私はこの人たちが羨ましかった。あんなに好きなだけ食べてるのに吐いてるから太らない。私だって吐ければもっと食べたいものがいっぱいあるのに。吐ければ今よりもっと痩せられるのに。私だって吐きたい。吐けさえすれば。恐れている嘔吐が甘美な響きに聞こえてきた頃が限界だった。

コンビニに行った。スーパーに行った。何軒もハシゴした。今まで我慢してた食べたかったものを全部買って、両手に大きな袋を持って、気になってた食べ物を片っ端から注文した。全部食べた。美味しかった。少なくとも舌は美味しかったと記憶していた。だからこれは病気じゃない。全部美味しかたから私は病気じゃない。病気だったら美味しいなんて思わないから。病気だったらもっと苦しいから。そう思った。

終ぞ一滴も吐くことはできなかった。

Sとは絶縁した。


デパプリの放送が始まったのは限界を迎えていたそんな時だった。やっぱりキャラデザがべらぼうに可愛くて、動いて喋るプレシャスは最高だった。1000キロカロリー程度のパンチじゃ私は倒れないなと自嘲した。

ただ、子供向け作品からなのか、食というテーマと連動しやすダイエットについての話が全くなかったのは非常に有り難かった。

デパプリは、素材の生産者家族食事のあり方まで、食というものをとことん丁寧に描いていた。出てくる料理もどれも美味しそうだった。真剣に食と向き合って作られた作品だと心底感じた。

プレシャスは、ゆいちゃんは、いい子だった。明るくて活発で好きなものに真っ直ぐで、優しくて仲間思いで、いつもみんなの中心にいて、それが当たり前で、この子がいる場所はそこしかないと思わせるような子だったけど嫌味がなくて、見ていて気持ちの良いくらいの主人公だった。誰かが立ち止まった時、どの方向を向いたらいいか考えさせてくれる、いつも導いてくれていたのはゆいちゃんだった。この作品主人公はゆいちゃんしかありえないと思うけど、圧倒的な先導力で引っ張るタイプリーダーというよりは、すぐ隣にいてくれる友達のような子だった。デパプリは遠い世界自分関係ない世界で起こっている話という感じがあまりしなくて、毎週、ゆいちゃんとその友達とで作られていくストーリーの中に、私が居ていい場所が用意されているように感じた。ゆいちゃんもゆいちゃんの周りの人たちもみんな優しくて、あたたかかった。毎週友達の話が聞けるようで楽しみだし楽しかった。

ゆいちゃんが大切にしていることや、みんなが大切に思っていることに特別な事は無かった。小学校幼稚園、あるいは物心つく前から教わっているような、誰でも知っているようなことばかりだ。特別に何かの能力が優れているとか、他とは違う突出した何かがあるとか、多くの人が持っていないものを持っているとか、そういう事を特別扱いしていなかった。


ずっと特別な何かになりたかった。

特別な何かになれるための、何かが欲しかった。

異端を求めた。大多数とは違う存在になろうとした。死に向かっていけば、みんなが見ている方向と違う方を見ていれば、違う存在になれる気がした。私がしていたのは生の放棄だ。

食事を嫌った。食べることを、食べ物を美味しいと思うことを、何かを食べたいと思うことを嫌がった。食べたらまた生きてしまうから。美味しいと思ったら、また食べたくなってしまうから

お腹が空くことは、食べ物を食べることは、満腹になることは、卑しい行為だと思い込んだ。生にしがみつく、浅ましい行動だと嫌悪した。





本当は食べることが好きだった。




炊飯器を開けたときに広がるご飯香りも、

げつく一歩手前までトーストされたパンに歯を立てる瞬間も、

ラーメンスープレンゲに掬って最初に啜る瞬間も、

たっぷり生クリームを頬張るとき感触も、

全部全部大好きだった。

ずっと忘れていた。忘れようとして蓋をしていた。あんなに好きだったことなのに、どうして忘れてしまったんだろう。どうして嫌いになってしまったんだろう。忘れたくなんてなかったのに。嫌いになんてなりたくなかったのに。食べることが好きだった。大好きだった。好きなものを好きな自分のことが、好きだった。嫌いになる必要なんてなかったのに。何よりも自分自分のことを、特別だと思っていたのに。

やっと思い出せた。

忘れちゃいけなかった。

私を救ってくれた「特別」は、プレシャスだった。




誰よりも食べることが好きな彼女から、食べることを大切に思っていた彼女だったから、「ごはん笑顔」という言葉を信じ続けていた彼女だったから、毎週毎週真っ直ぐに、一年間伝えてくれたのが、彼女が、和実ゆいが、キュアプレシャスになってくれたから。私は大切なことを思い出すことができた。この作品出会えて、本当に良かった。

ありがとうデリシャスパーティプリキュア

2023-02-01

摂食障害だった私がデリシャスパーティプリキュアに救われた話

毎週日曜朝8時30分から放送を楽しみにしていたデリシャスパーティプリキュアが終わった。

デリシャスパーティプリキュアごはんテーマにしたプリキュアで、お米がモチーフのキュアプレシャス、パンモチーフのキュアスパイシー、麺がモチーフのキュアヤムヤムに加え、18話からデザートモチーフのキュアフィナーレも参加した4人のプリキュアと、個性豊かなサブキャラクターたちによってストーリーが繰り広げられる。

最終話を見た後、誰の誕生日でもないこの日に合わせて購入したキャラデコパーティケーキを頬張って、アラサー女は声を上げて泣いた。

私にとって大好きな、特別作品だった。

プリキュアシリーズは開始から今なお根強い人気を誇っているため、毎週放送の度Twitterトレンドに関連用語が入る。私がデリシャスパーティプリキュア(以下デパプリ)を知ったのも、次のプリキュアがデパプリになるという発表がトレンドに入っていたからだ。

キャラデザがべらぼうに可愛いと思った。プレシャス一目惚れした。プリキュアは昔少し追っていて、いつの間にかやめてしまったが即再開しようと思った。仕事と家の往復しかない虚しい1週間に楽しみができるのは非常に良いことだ。それに日曜日早起きができるとなかなかQOLが上がる。

その日から放送を楽しみにしていたが懸念点があった。

このプリキュアテーマが食なのだ

摂食障害と言うには私の症状は軽いものだったと思う。そも未診断だし、なりかけと言った方がいいかもしれない。でもそうでない人と比べると自分の異常性は明らかだった。思考も発想も認知も歪んでいた。進んで骨と皮になりたがるのはやはり異常なのだ。それに、今だってそういう考えが完全になくなったわけではない。

きっかけはダイエットではあったが、直接のきっかけになったのは親友存在だった。

親友(以下Sとする)は学生の頃からの付き合いだった。Sは無自覚拒食症みたいな奴で、一日一食カロリーメイトだけ食べて生きてるような奴だった。同い年で身長は平均ほどあったが、体重小学生のそれだったし、生理も止まっていた。太ももかふくらはぎにかけての曲線がない棒のような自らの脚を撫ぜ、もっと細くなりたいと言っていた。吐くとスッキリするからと頻繁に吐いていたら吐きグセがついて、食べたものがすぐ戻ってくるようになったとあっけらかんと語っていたこともあった。しかし遊びに行けば人並みに食事をしていたし、ヘルシーなものよりジャンクものをよく食べていたので、私はSを病気とは思っていなかった(偏食だなあとは思っていた)。

私たち性格も趣向も正反対だったが、一点だけすこぶる気の合う趣味があったのでそれで仲良くなった。

Sはどこか厭世的で、人間という生き物が嫌いな奴だった。"生きる"という行為のものを嫌いっている節すらあった。自分名前を嫌い、本名にかすりもしないあだ名自分を呼ばせた。夜を好み、自由を好み、意思感情存在しない無機物を好んだ。かと言って死にたがっているわけでもなく、自分大好きナルシストで、常に楽で楽しそうな方に漂いながら刹那的に生きている奴だった。早い話が厨二病を拗らせていた奴だったのだが、それがさまになるくらいには顔が良く、雰囲気があった。

対する私はちょっと少女趣味を拗らせているだけの平凡な女だ。どこにでもいるような普通オタクだ。ダイエットをしていたと言っても「痩せたーい」と言いながらお菓子を食べてたまに気が向いた時に運動の真似事をする程度のかわいらしいものだった。私から見ればSは非凡以外の何物でもなかった。私にはSのような後先考えない行動は怖くてできない。Sと会話していると考え方の違いに驚くことがとにかく多かったし、自分にないものをたくさん持っているSに憧れていた。

そしてSが、ふらふらとあちこちコミュニティ転々としているSが、唯一私のことは好ましく思って離れずにいることに、私は浮かれていた。いつの間にか、Sが私の親友であることが私の自信になっていた。

アイドル認知された、みたいな。どこにでもいる普通女の子超絶イケメンに気に入られる系の恋愛漫画ヒロインになった、みたいな。そんな気持ちだった。

平凡で普通の私でもSといればその枠からはみ出せる。Sが私を特別にしてくれる。

私も特別になりたい。非凡異端で唯一の存在になりたい。

この人の隣に並べるような人間になろう。

地獄の始まりだった。

最初のうちは、食事の量を減らせばスルスルと体重が落ちていった。減っていく数字モチベーションになり精神安定剤になった。前よりも自信を持って可愛い服が着られるのが嬉しかった。空腹は水を大量に飲んで誤魔化した。いつも腹が鳴っていた。毎日SNSダイエッターを見て試せるものを片っ端から試した。サプリの類も試したが便通が良くなるだけでほぼ効かなかった。そうこうしているうちに摂食障害界隈にもたどり着いたが、自分はこの人たちとは違ってうまくダイエットができていると思っていた。こうはなるまいとも思っていた。結果なったわけだが。

そのうち体重が減らなくなってきた。焦りと自己嫌悪発狂しそうだったが、どこまでも平凡な人間である私には発狂すらできなかった。家にいるより外にいた方が気は紛れたが、誰かと遊ぶと食事が付き纏ってくるのが憂鬱だった。毎日、道ゆく他人に「私って痩せてますか」と肩を引っ掴んで聞いて回りたい気持ちでいっぱいだった。Sと遊びに行くのは何よりも苦痛だった。Sと並んで歩くと私は世界一デブみたいに思えた。すごく惨めで早く痩せたかったが、体重はずっと停滞していた。SNS摂食界隈を見に行く回数が増えた。自分と同じような人がいて安心するのと同時に、安心する自分嫌悪した。私は病気じゃないのになんで病気の人を見て安心してしまうんだ、Sだって私と遊んでいる時は普通外食しててあんなに痩せてるんだから病気じゃない、食べて吐いたら痩せて当然だ、そうじゃないからSは特別だし私も特別になれるんだ、と自分に言い聞かせた。しかしこのあたりの時期にSに吐き癖があることを本人から聞かされた。この頃には私の頭はだいぶやられていて、Sはあくま特別人間で、Sを摂食と認めてしまうと私も摂食になってしまって私は特別では無くなってしまう、なんて思考回路になっていたので、吐きダコとかもないし逆流性食道炎なのかなあとか呑気に思った。

でもぼんやりと心のどこかで、やっぱり吐かないと痩せられないのかなあとも思った。

私は嘔吐恐怖症だ。

他人でも自分でも身内でも、フィクションでも聞くのも見るのも無理だ。職業字面だけは慣れたが話題に上がることもしんどいノロウイルス流行る時期になると恐怖しかない。

摂食界隈には過食嘔吐の人が圧倒的に多い。菓子パンとか惣菜とかを大量に並べた写真を過食材と言ってアップしている人をよく見た。病気で苦しんでる人になんてこと思うんだとは分かっているが、私はこの人たちが羨ましかった。あんなに好きなだけ食べてるのに吐いてるから太らない。私だって吐ければもっと食べたいものがいっぱいあるのに。吐ければ今よりもっと痩せられるのに。私だって吐きたい。吐けさえすれば。恐れている嘔吐が甘美な響きに聞こえてきた頃が限界だった。

コンビニに行った。スーパーに行った。何軒もハシゴした。今まで我慢してた食べたかったものを全部買って、両手に大きな袋を持って、気になってた食べ物を片っ端から注文した。全部食べた。美味しかった。少なくとも舌は美味しかったと記憶していた。だからこれは病気じゃない。全部美味しかたから私は病気じゃない。病気だったら美味しいなんて思わないから。病気だったらもっと苦しいから。そう思った。

終ぞ一滴も吐くことはできなかった。

Sとは絶縁した。

デパプリの放送が始まったのは限界を迎えていたそんな時だった。やっぱりキャラデザがべらぼうに可愛くて、動いて喋るプレシャスは最高だった。1000キロカロリー程度のパンチじゃ私は倒れないなと自嘲した。

ただ、子供向け作品からなのか、食というテーマと連動しやすダイエットについての話が全くなかったのは非常に有り難かった。

デパプリは、素材の生産者家族食事のあり方まで、食というものをとことん丁寧に描いていた。出てくる料理もどれも美味しそうだった。真剣に食と向き合って作られた作品だと心底感じた。

プレシャスは、ゆいちゃんは、いい子だった。明るくて活発で好きなものに真っ直ぐで、優しくて仲間思いで、いつもみんなの中心にいて、それが当たり前で、この子がいる場所はそこしかないと思わせるような子だったけど嫌味がなくて、見ていて気持ちの良いくらいの主人公だった。誰かが立ち止まった時、どの方向を向いたらいいか考えさせてくれる、いつも導いてくれていたのはゆいちゃんだった。この作品主人公はゆいちゃんしかありえないと思うけど、圧倒的な先導力で引っ張るタイプリーダーというよりは、すぐ隣にいてくれる友達のような子だった。デパプリは遠い世界自分関係ない世界で起こっている話という感じがあまりしなくて、毎週、ゆいちゃんとその友達とで作られていくストーリーの中に、私が居ていい場所が用意されているように感じた。ゆいちゃんもゆいちゃんの周りの人たちもみんな優しくて、あたたかかった。毎週友達の話が聞けるようで楽しみだし楽しかった。

ゆいちゃんが大切にしていることや、みんなが大切に思っていることに特別な事は無かった。小学校幼稚園、あるいは物心つく前から教わっているような、誰でも知っているようなことばかりだ。特別に何かの能力が優れているとか、他とは違う突出した何かがあるとか、多くの人が持っていないものを持っているとか、そういう事を特別扱いしていなかった。

ずっと特別な何かになりたかった。

特別な何かになれるための、何かが欲しかった。

異端を求めた。大多数とは違う存在になろうとした。死に向かっていけば、みんなが見ている方向と違う方を見ていれば、違う存在になれる気がした。私がしていたのは生の放棄だ。

食事を嫌った。食べることを、食べ物を美味しいと思うことを、何かを食べたいと思うことを嫌がった。食べたらまた生きてしまうから。美味しいと思ったら、また食べたくなってしまうから

お腹が空くことは、食べ物を食べることは、満腹になることは、卑しい行為だと思い込んだ。生にしがみつく、浅ましい行動だと嫌悪した。



本当は食べることが好きだった。


炊飯器を開けたときに広がるご飯香りも、

げつく一歩手前までトーストされたパンに歯を立てる瞬間も、

ラーメンスープレンゲに掬って最初に啜る瞬間も、

たっぷり生クリームを頬張るとき感触も、

全部全部大好きだった。

ずっと忘れていた。忘れようとして蓋をしていた。あんなに好きだったことなのに、どうして忘れてしまったんだろう。どうして嫌いになってしまったんだろう。忘れたくなんてなかったのに。嫌いになんてなりたくなかったのに。食べることが好きだった。大好きだった。好きなものを好きな自分のことが、好きだった。嫌いになる必要なんてなかったのに。何よりも自分自分のことを、特別だと思っていたのに。

やっと思い出せた。

忘れちゃいけなかった。

私を救ってくれた「特別」は、プレシャスだった。


誰よりも食べることが好きな彼女から、食べることを大切に思っていた彼女だったから、「ごはん笑顔」という言葉を信じ続けていた彼女だったから、毎週毎週真っ直ぐに、一年間伝えてくれたのが、彼女が、和実ゆいが、キュアプレシャスになってくれたから。私は大切なことを思い出すことができた。この作品出会えて、本当に良かった。

ありがとうデリシャスパーティプリキュア

2022-10-06

少食のデブ

っているじゃん?自分です

実際デブってほど太ってもないてかBMI18ちょうどくらいだけど、他人から見たら食べる量の少なさに対して体型が見合ってないだろうなと思うので理由を書く

会食恐怖ぎみで人前・きちんとした食事の場だと全然食べられない 逆流性食道炎もあって一度にたくさん食べたら地獄見る でもその分間食めっちゃしてしまうし甘い飲み物も飲んでしまう 移動中・カフェ・家での間食だとたくさん食べられる

ご飯全然食べられなくて残したりしても、カリカリに痩せてるとか食事に全く興味ないとかならなんか納得感あるけど、私の場合少食ぶってる(わけじゃなくてそのときは本当に食べれないんだけどそうとしか見えないと思う)くせに体型もぷよぷよから恥ずかしいし、無駄お菓子とかでカロリー摂ってるしお金も使ってるので情けない 少食デブで本当にすみません

補足: 「(人前で)食べる量の少なさに対して体型が見合ってない」っていう意味デブって使ったけど、もちろんBMI18で太ってると本気で思っているわけではないです ぷよぷよ筋肉は皆無だけど 

細いけどたくさん食べる、がもてはやされる風潮でとってもやりづらい 人前でご飯食べれないのは広義の摂食系の障害だと思う長年地味に困ってる

2022-08-03

anond:20220803104616

ダイエット界隈ってオカルト化していて、摂食しても痩せないっていう理論がはびこってるんだよね。

食わなきゃ痩せるだろっていうと、絶対反論がある。

摂食は不健康から食べて運動して痩せませましょう」みたいな話じゃなくて「食べてないのに太ってるんです」とかオカルト話で反論してくるの。

2022-07-25

anond:20220725205448

普段、長時間動く人や歳を取った人は、運動したときに出る脱共益タンパクが減る=体が省エネ化してるから摂食しても全然体重が減らないのは普通にあるよ。

ダイエットってどんどんオカルト化が進行してるよな

昔は摂食は不健康から、よく食べて運動して痩せなさいとか言われてた。

(食べる量を減らさないで運動痩せるのも困難だが)

最近摂食しても痩せないとかいう、物理法則に反した主張をする人を頻繁に見る。

2022-04-14

anond:20220414144949

https://www.amazon.co.jp/o/ASIN/4478105154/

本書の著者、クレア・ルウェリンオックスフォード卒、人生最初の瞬間から摂食行動を研究するため、UCLで史上最大の双子研究ジェミニに参加、子どもの食に関する70以上の科学論文を発表してきた研究者。

ヘイリー・サイラッドは、UCL保健行動研究センターで行動栄養学の博士号を取得、乳幼児の食を研究し続けてきたスペシャリストだ。

 

(日本育児書じゃ)ないです。

2022-03-31

anond:20220331180307

世界食用作物の消費割合

食用作物41品目の収穫物として,世界全体で総計9.46×1015(9.46兆)カロリー生産された。この55%が人間食用,36%が家畜飼料,9%がその他(工業利用やバイオ燃料)に利用された(表1)。飼料に利用された熱量の89%がロスされ,畜産物に保持されたのは12%,つまり,4%(36×0.12=4.32%)が人間の食料に変換されただけであった。換言すると,食用作物41品目中の熱量の59%(55%+4%)だけが,作物と畜産物として人間の食料として利用され,41%が非食用に利用されたりロスされたりしたことになる。

したがって,飼料や他用途使用された食用作物を人間の直接消費用に振り向ければ,食料中のカロリー量が3.89×1015カロリー分増加し,5.57×1015から9.46×1015に,約70%増加する。1000兆(1000×1015)の食料カロリー10億人の人間に,1日当たり2,700カロリー食事を1年間(年間985,500カロリー供給するのに十分である。それゆえ,飼料や他の利用に使用されている作物カロリー人間直接消費にシフトさせると,養える人口を約40億人増やせる可能性があると計算される。

また,41品目の食用作物で生産された植物性蛋白質総量のうち,40%が直接人間摂食され,53%が飼料として利用され,7%が他用途利用された(表1)。そして,飼料利用されて畜産物に保持された分が9%で,直接摂食された40%と合わせた49%だけが植物性および動物性蛋白質として食料システム供給されているだけであった。それゆえ,生産された食用作物を全て人間の直接消費にシフトさせれば,蛋白質人間による利用可能性が2倍になる。

●主要国の食用作物の消費割合

ブラジルは,食用作物熱量の46%を直接食料,41%を飼料,残りの14%をバイオ燃料などの他用途に仕向けた。食用作物中の蛋白質でみると,16%だけを人間の直接摂食,79%を飼料に配分した。これは,ブラジル生産されたダイズの半分超が飼料に配分されているためで,ダイズ粕を大量に中国飼料として輸出しているかである

アメリカは,食用作物中の熱量の27%だけを人間の直接食料,67%を飼料,6%を他用途利用に仕向けている。また,食用作物中の植物性蛋白質については,14%を直接食料,80%を飼料,6%を他用途利用に仕向けている。アメリカは,世界の主要飼料作物であるトウモロコシ生産量1位であるしかし,トウモロコシの利用は,経時的に急速に変化してきている。2000年から2010年は,エタノール生産に仕向けられたトウモロコシ割合が増えてきており,2000年の6%から2010年には38%に増加している。

中国は,2000年においてコメ生産量が世界1位で,コメ熱量の82%を人間直接消費用使用した。また,中国は,主要飼料作物であるトウモロコシ世界2位の生産国だが,生産されたトウモロコシ熱量の77%を家畜飼料に配分した。全体として,中国食用作物中の熱量の58%,植物性蛋白質の50%を直接食料として利用し,熱量33%,植物性蛋白質の42%を飼料に利用した。

インドは大部分コムギコメ生産し,これらを主に直接食料として利用している。つまり生産した食用作物中の熱量の89%を直接食料,7%を飼料,5%を他用途利用した。

以下,キャシディらは論文の本文では言及していないが,ヨーロッパアジア代表的な国について触れる。

ヨーロッパの国々は飼料利用の割合が高いのに対して,表1に示したアジアの国々は飼料利用の割合が低く,直接食料として摂食する割合が高い傾向がある。表1では,インドネシアとタイ飼料利用の割合比較的高いが,これらの国の家畜生産用に多量の食用作物が配分されているからではなく,両国とも多量のキャッサバトウモロコシなどを飼料として輸出しているためと理解される。また,日本では生産した食用作物の熱量の94%が直接食料として摂食され,飼料利用は2%にすぎない。これは,日本家畜生産ほとんどなされていないことを意味するのではない。日本家畜飼料は輸入飼料に大きく依存しており,その飼料利用分は,飼料輸出国に計上されているかである。表1の右欄に,参考のために,農林水産省が試算した2009年熱量ベース食料自給率を示した。これをみて分かるように,日本食料自給率は40%と低く,多量の食料・飼料を輸入している。その輸入分は,表1では輸出国に計上されているだけのことである

耕地ヘクタール当たりの人口扶養

1日当たりの適切な供給熱量を2,700カロリーとして,食用作物41品目の栽培面積である耕地9億4700万haで生産した食用作物を,現状のように家畜飼料バイオ燃料にも利用していると,世界平均でha当たり6人しか扶養できないが,食用作物を全て人間が直接摂食するようにすれば,ha当たり10.1人を養える計算になる。

表1で食用作物を飼料や他用途に利用している割合が高い国では,それらを直接人間摂食すれば,扶養力が大きく向上することになる。例えば,アメリカでは耕地ha当たり現状の5.4人が16.1人に,ブラジルでは現状の5.2人が10.6人に,中国では現状の8.4人が13.5人を養えるようになると計算される。

全ての食用作物を人間の食料用にすることは,世界の人々が,畜産物の消費を草で飼養した家畜や,捕獲した野生の鳥獣からのもの限定することを意味する。しかし,そこまでの変更をしなくても,別のシナリオとして,穀物給餌の肉牛生産を止めて,その分を豚と鶏の生産に変更すれば,飼料転換効率12から23%に高めて,世界カロリー供給量を6%(3.52×1014カロリー)増すことができ,1日2,700カロリー食事を食べられる人を,3億5700万人増やせることになる。また別のシナリオとしては,肉生産に振り向けられている飼料を,全てミルクと卵の生産乳と卵を食べるベジタリアン食事)に切り替えれば,飼料転換効率を35%に高めることになり,カロリー供給を14%(8.04×1014カロリー)増やして,8億1500万人の扶養を増やせることになる。

こうした計算では,植物性蛋白質動物性蛋白質とを栄養学的に同等としている。しかし,動物性蛋白質は,人体では生成できない必須アミノ酸を全て含有している。穀物マメ類の組合せによって必須アミノ酸を適切に供給することも可能であるが,現在では多量のダイズ粕が飼料に振り向けられているため,その利用の仕方を変更するとともに,マメ類の生産を増やすことが必要になろう。https://lib.ruralnet.or.jp/nisio/?p=2979

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