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2021-05-16

まりに爽やかな同期

Y:文章を書くのは好きな文系出身。うっかり第二新卒大企業で働くことになった。

  片付けや家事が大の苦手。この日記の筆者。

Mくん:Yの同期で工学系の院卒。国家資格複数持つエリート

    Yと研修で同じグループになり、仲良くなった。基本的ヘラヘラしている。

ーーー

今日見たものは本当に口外しないでね…」Yは憂鬱だった。

今日は部屋に同期のMくんがやってくる日だった。

ボーナスも入るし、そろそろ家具を新調したいなぁ。在宅で残業するのに今の椅子だとちょっと辛いし…)

数日前、Yは在宅勤務での残業が辛くなってAmazonで新しい椅子を探していた。

「在宅勤務におすすめ」と書いてある特集ページを見ていると、今の部屋の雰囲気似合いそうなゲーミングチェアを見つけた。

(ゲーミングチェアって黒地に赤とか、やたら光るやつとか中二病イメージがあったけど、レザー調のもあるんだ。

このベージュのなら部屋の雰囲気に合いそう)

少々値段は張ったが、レビュー評価もよかったのでYはベージュのゲーミングチェアの購入ボタンを押した。

その恐ろしさも知らずに…。

届いたのは、予想を超える大きさのダンボールだった。

玄関に入れるのがやっとのことで、洗濯機でも入っていそうな大きさだった。

ダンボール解体作業だけでも息が切れてしまった。

やっとの思いで出したパーツを床に並べ、手順書を開いて組み立てに着手する。

まず椅子の下部から組み立てることになっていた。

キャスターを土台に入れ、ガス圧調整レバー差し込み、その上にカバーをかける…はずだった。

(あれ、キャスターが土台に入らない…)

色々な角度から嵌め込もうとするが駄目だった。

キャスターの根元についているリング状の金具が邪魔しているようにも見えたが、

手順書に書いていないことをしたら余計面倒なことになりそうだった。

10近くある組み立て行程のうち、1で頓挫してしまった。

(だめだ…)

その日は疲れてしまったので組み立てを諦め、同期のMくんに愚痴を言った。

「ゲーミングチェアを買ったのに組み立てれなくて詰んだ」、と。

ただの愚痴を言うはずが「じゃあ手伝おうか」と予想外の提案を受け、心臓が飛び跳ねた。

こんなことってあるのだろうか?

戸惑いの中、Yは脳内会議を開く。

そもそもMくんを部屋にあげてもいいのだろうか?

このまま組み立てられずにいるのも嫌だけど、わざわざMくんに来てもうのも悪い。

自分の部屋を晒すのも恥ずかしい。

そもそもちょっと気になる男性を部屋に上げていいものだっけ?

男性を部屋に入れるのって何年振りだっけ…?

そもそも部屋に入れていいものだっけ?

でもせっかく提案してくれてるし断るのも変か…?)

「うーん、じゃあお言葉に甘えて…!」

ぐるぐると考えたが(考えても仕方がない)と思い切り、

Mくんに組み立てをお願いした。

そして冒頭部分に戻る。Mくんが部屋に来る当日だ。

不用品は捨てたし、シンクも磨いたし、洗面所も隅まで磨いた…)

できる事は全部やったが、それでもYは不安だった。

プレゼン前よりも緊張していた。

今日見たものは口外しないでね…本当に汚ない部屋だから

Mくんに対して差し当たってできることは、自分の部屋に対するイメージを下げておくことだった。

あらかじめ部屋の綺麗さのイメージを下げておくことで、現実ギャップを減らす作戦だ。

めっちゃ気にするじゃん」

「それもう、気が気じゃないよ…

家事できないのバレるし家具の組み立てもできないの恥ずかしいし」

緊張の中、部屋の鍵を回す。

ガチャリと音が鳴って扉を開ける。

Mくんに入ってもらうと、さっと靴を脱いで揃え、手前の洗面所に向かった。

(ここまで誘導の通りだ)

Mくんが手を洗う。

汚部屋って言ってたけど、ここまで汚いとか特にないんだけど…?」

「いや、生活感がバレるのが恥ずかしいんだってば」

キッチン不用品ほとんど処分したので、がらんとしている。

シンク下に食器とかしまってるの?」

「いや、このスペースにある分だけ」

「確かに一人暮らしだとこれくらいでいいかも。今度引っ越すから参考になる〜」

そうして奥の部屋。

「え、別に汚部屋じゃないじゃん!カーテンベッドカバーの色とか揃ってるし

あ!このガラスモニター置くやつ?おしゃん〜」

「あ〜その辺はごちゃごちゃしてるし見んといて!!!

とっさに大きな声を出してしまった。

(Mくんと密室ってだけで緊張するのに…自分のだらしない所まで見られたら死んでしまう!!)

はいはい、これを組み立てればいいのね」床に散乱したパーツを見てMくんが言う。

渡した手順書をふむふむと読んで「え、ここで躓いてたの?」と少し驚かれる。

「すいやせん…」

「あ〜これ、角度とか、力の入れ方がちょっと独特なんだよね」

Yがしみじみと謝っている間、Mくんはしれっと土台に4つのキャスター全てをはめ込んだ。

「え、早くない…?神?教祖って呼んでもいい?」

教祖になるつもりはないな〜」ヘラヘラ笑いながら、Mくんはやすやすと組み立てていく。

またたく間に椅子らしい形が出来上がってきた。

「このパーツと背もたれを繋ぐ時、ちょっと床傷つけそうだからベッド借りてもいい?」

「え?う…うん」

自分のゲーミングチェア組み立てる時もベッド使ってて」

ベッドを使うことに異存はないが、Mくんがベッドにいると思うと、ドキドキする。

変な緊張をしているYをよそに、Mくんは「作業者」として完璧だった。

手順書を読み上げ、パーツや作業内容に誤りがないか一点一点確認する。

可動域を調べ動作確認をするMくんの手つきが滑らかで、綺麗だった。

「大きい方の六角レンチとって〜」

はい先生!」Mくんの手つきに見とれていると、指示が飛んで来た。

「あ〜、確かにこれ、女の子一人だと難しいな」

背もたれの部分だけでも結構な大きさだったので、片手で支えながら座席部分と組み合わせるのはかなりしんどそうだった。

Yが背もたれの部分を持ち、応援する。

「あ、助かる」

「うん…」Mくんとの距離が近くなると当然ながらMくんの香りがする。なんとなく安心する香りだった。

柔軟剤香りかな?いい匂い。あと首筋きれいだなー)Yはぼんやり見とれてしまった。

「あー、来週の構築作業もこんな感じなんだろうなぁ」組み立て作業中のMくんが仕事の話を投げてきて、急に現実に引き戻された。

Mくんの「聖域」を邪魔できるはずもなく、ただ作業を見守っていた。

座席と背もたれを接合し、土台にはめ込む。

それにフットレスト、アームレスト、各種クッションをつけて、ゲーミングチェアが完成した。

できたてほやほやのゲーミングチェアに座ってYが「わーい」とはしゃいでいると、Mくんがぐるぐると回して来る。

あかん三半規管がやられるって」

「この椅子本当にいいな〜持って帰ってもいい?」

結構なお値段でしたからね…いや駅まで運ぶの無理でしょ」

「じゃあ作業費3万もらうわ」

「そこを同期割でなんとか」

「1万5千円になりますね」

「いや高いわ!冗談を一通り言うと「よし、じゃあ撤収する!」とMくんが言った。

「来週引越しだよね?荷造りとかお手伝いします…」とYは申し出た。

「うーん、来週はちょっとスケジュール的に難しいんだよね。夜勤だし」

「そっかあ。じゃあ今度なんか奢らせて!」とYはぼんやりした提案しかできなかった。

(こんなんじゃ社交辞令みたいじゃないか)いつものことながら、

YはMくんと会うと、いつも言いたいことを言いそびれる気がする。

Mくんと駅まで他愛のない話をしながら歩く。

「またなんか組み立て必要だったら呼んで」へらりと笑ってMくんは言う。

「まじか、本当に助かる…」

じゃあ、と言ってMくんは改札まで向かう。

じゃあね、と言ってYはくるりと方向を換える。

Yは少し歩いて振り返ると、Mくんが階段を降りようとしていた。

後ろ姿まで颯爽としている。

天然記念物レッドリスト、あるいは人間国宝

そんな言葉が思い浮かぶ爽やかさだった。

2021-05-10

心が憂鬱になりたがってるんだ

先の見えない仕事

職人であり続けることはキャリア形成に不利

頑張って抜け出した後はゆるやかな下り坂のような人生

アルコールでは焦燥感が増幅されるばかり

気分転換シャワー

サッパリしたきれいな心はフラッシュバックで真っ黒になる

私が、私が暗黒大魔神

2021-05-09

仕事が好きかわからなくなった

エンジニアとして働いていて、このGWも専門書を読み耽る程度には情報科学が好きだけど、明日から仕事憂鬱仕事好きだったのかな

9連休をもてあます

今日で9連休おわり明日から仕事

仕事好きなわけじゃないけど憂鬱感はほぼない

ぼっち休みにやることがなくて持て余してたから助かった感すらある

仕事に疲れ切ってから休みは有難みがあるが、3日休めば疲労回復し、

2~3日するとやることがなくなり、仕事やったほうがまだマシな感じになる

セミリタイアとか定年後、どうやって生きてくんだ自分

自信家の新人エンジニアが辛い。

敵がこの1ヶ月でやったこと、言ったこと。

この人と一緒に働かないといけないの辛すぎて転職考えるレベルだわ。せめて素直な人ならいいんだけども。

辞めてくれないかな。

そしてこんなんでも多分うちの給与水準からすれば年収700万ぐらい貰ってるはずだ。やっぱり給料と実力って関係いね

あぁ〜明日もまたこの人と働くのかと思ったら憂鬱だわ。

2021-05-05

フハハハハハ!!

ゴールデンウィークなど!連休など終わるがよい!

そんなもの関係なく出勤しておるわ!

明日憂鬱であろう!

フハハ!ブルーになるがいい!

2021-05-04

周りが社長だらけになってきて感じること

想像以上にサラブレッドが多い

親が◯◯で〜祖父が◯◯で〜姉が◯◯で〜みたいな感じで

身内に有能な人が多いし

何ならWikipediaに載ってる身内に居るみたいな人がエグい確率で居る

からもちろんいい学校行ってるし

海外経験もあって英語も喋れるし

スポーツマンに見えなくても若いスポーツバリバリやってた人とか多いし

ブランド品についても詳しい

有名人話題も「テレビで〜」じゃなくて、親戚の話をしてるくらいに近い

 

なんか切ない

成功すればするほど価値観の合わない人が周りに増えていくのかーとちょっと憂鬱になる

もちろん独立してる人ってコミュ力もあるし人としては良い方ばかりなんだけど

ここも自分の居場所ではないんだろうなという感じが拭えない

2021-05-01

anond:20210501102838

布団でおしっこするとポカポカして気持ちいい

後処理さえなければ快感はある

布団洗わないととか思うと憂鬱になるけど

2021-04-30

オタクって推しを作らないと入れないコミュニティなの?

・このアニメゲームが好き → 推しキャラは?推しカプは?

最近Youtube見始めたんだ → 推しYoutuberは?

趣味映画観賞です → 推し監督は?推し俳優は?


なんなの?

誰か推さなきゃいけない掟でもあるの?

いやさ、分かるよ。言いたいことは分かる。

好きなものの話になったら、とりあえず出す話題の1つだと思う。

オタクは好きなものを話せるだけで嬉しい生き物だから有効な一手だろうさ。

でも辛いんよ。その空気

俺なんかまさにそうだけど、別にアニメゲームが好きだからって推しがいるわけじゃないんだよ。

マリオは確かに好きだよ。でもペーパーマリオは方向性が違うから苦手だし、そもそも全部のマリオシリーズを揃えてもない。

VTuberも好きだよ。でも特定の誰かが好きなわけではなくて、切り抜きで面白そうな話題だったりシチュだったりがあったら見る程度。

これオタク定義では「推し」ではないよね?

から冒頭みたいな質問されても話に出せない。

辛いなって思ったエピソードとしてちょっと自分語りさせてもらうんだけど、

とある友人にゼルダの伝説を勧めたのね。

俺としては普通に謎解きとかやりこみ要素の深さとか、そういったゲーム性が好きでおすすめをしたわけなんだ。

そしたらその友人、まさかの「リンクゼルダ関係性」にドはまりしちゃったらしい。

(そちらの界隈の方々を貶すつもりは毛頭ないのでことわっておくと、別におかしい話だとは思ってないぞ!

調べてみたら一定数いらっしゃるみたいだし)

友人のハマりっぷりといったら凄くて、あらかたゲームを楽しんだあとは創作にも手を出し始めたそうだ。

ツイッターでもゼル伝好きの方々と交流してるそうな。

それで、俺もゲーム自体は好きだったかちょっとのぞかせてもらったんだ。

そしたらそのコミュニティの方から開口一番、「好きなキャラorカプは!?」って聞かれて、

タイトルの疑問、というか不満を感じたわけだ。

結局そのコミュニティで「謎解きの楽しさが~」とか「自由度の高さのなかに絶妙な制約が~」とか話しても、

「お、おう…」みたいな空気になったのさ。

推しの話をされた俺と同じ反応よね。そもそも摂取してる部位が違う。

多様化が進んでる今、どんなコンテンツにも無限の楽しみ方があると思う。

でもとりわけオタク向けといわれてるコンテンツに関して、「推し」っていう概念が強すぎやしないか

俺もう誰とも趣味の話できないよ。


追記

伸びすぎわろうた(真顔)。

まず、こんな駄文に付き合ってくれてありがとう

全ての意見をガン見させてもらってます

ってかあれよね、タイトル日本語不自由だったよね。

オタク」じゃなくて「オタク界隈」が正解です。それでも主語デカ問題かもだけど。

とりあえず主要な意見に反応させてもらいます

わかる

反応のなかで体感3〜4割くらいかな?

よかった、息苦しく感じてるの俺だけじゃなかったんだ! って少し楽になったよ。

ほんとありがとう

箱推しって言っとけ

あー、うん。今はそうしてる。

とはいえ別に全員をまんべんなく推してるわけでもないから、違和感すごいけどね...。

こうして俺も何かしらを推している(と見せかける)ことで、「オタクなら推しいるやろwww」って空気拍車を掛けてるんだなと思うと、ちょっと憂鬱にはなる。

ともあれアドバイスありがとう

推しがいない(熱量がない)くせにコミュニティに入るな

はいすみません

今は現実世界で俺の話に全力で乗っかってくれる優しい彼くん(満点大笑)がいるので、おとなしくしておきます

一見厳しいこのコメントだけど、なるほどなと思った部分があったよ。

コミュニティに入る理由って大抵は「共感を得たい」「語り合いたい」だと思うんだけど、ネットでは前提として発信力が必要なんだな。

じゃないと、そもそもコミュニケーションがとれないもの。確かにそんなやつコミュニティに入れても...ってなる。

で、その大前提となる発信力を測るのに最適な物差しが「推しへの熱量」なのかなって感じた。

まさに面接自己PRだよね。

ネット文化も先鋭化してってんな...。

新たな気づきを得られた。ありがたや。

入るべきコミュニティを間違えてる

見てる世界狭くない?

そうかな...そうかも...。

体験談で挙げたコミュニティはまさにミスマッチだったね。

キャラ推しの友人経由だもん、そりゃそうじゃ(自己完結)。

こんなに反響あると思わなくて、完全に体感ベースで話を展開したのはほんと申し訳ないなって思ってる...すまない。

俺と似た考えの人もいるみたいだし、その集まりをうまく見つけられたらいいな。

うちの愛馬が世界可愛い(ブレワイの推しの話)

ふふってなった。

推しを聞く風潮は途絶えないだろうから、こういう返しができるようになりたい。

2021-04-28

コロナ後遺症ほとんどは気のせい

健康人間だって日中マスク着けてたら苦しくてボーっとなって憂鬱思考力落ちて禿げるに決まってんだろ

2021-04-23

贈り物をしたくない

かまし性格から、贈り物をしたからには喜んでくれないと困る、嫌だ、てか喜ばないとか何?と思っちゃう

無論相手にそんなことを期待しても無駄なので、もう贈り物自体をしたくないってなる。俺にもくれなくていい。それでフェアじゃないか

それでも贈り物をしなきゃいけないときはやってくる。憂鬱だ。

anond:20210422232929

だいじょうぶだよーって安易はいえないけどどこにエントリーシートだせばいいのかというところから思考停止しているわたしよりずっとだいじょうぶだよ(底辺)

理系(情報)だけどこれ以上プログラムに関わりたくなくて文系何個か知っているところ出したら全ES落ちしたよ。

先生おすすめされた(推薦ではない)理系のところひとつだけシート出したらなぜか面接のお知らせがきたよ。もうここしかエントリーしたところないのにとてもおおきな会社から最後まで残る気がしなくて(どうして通ったのかもよくわからない)(ESのほかにSPIがあって、その企業ではじめて、どんな試験かもほとんどわからないまま受けたから受かるとは思わなかったよ)面接から脳死だよ。面接受けたら今度こそあの大嫌いな御祈りメールが届くのかと思うと憂鬱だよ。もう今更エントリーシート受け付けているところもなかなかないだろうし。そもそも未だに企業の選び方よくわかならいし。ここ数日なにもしたくなくてずっとおふとんのなかで寝ている22卒だよ。こまったな。

2021-04-20

コロナは無事収束し、オリンピックは行われる

オリンピックコロナに打ち勝った証となる

中国台湾統一のための戦争をしない

暗号通貨暴落し、半導体不足は解決し、

自動車やPS5が安定供給されるようになる

今までの自分人生において望んだ形で望みが叶ったことは一度もなかったし、これからも叶わないと思うので、

また平和ではあるもの自分にとって憂鬱不愉快な日々が戻ってくると思うと、うんざりするのである

2021-04-18

36歳、一人で居るの飽きた

職場の人ら、良い人だし、楽しく会話してるけど

見渡してみると、家族が居たり恋人暮らしてたり

唐突にそれを考えて憂鬱になるんだ

いか自分が誰から必要とされていないかが突きつけられるようで

これほど寂しいことがあるだろうか

ずっとそうだったのに

今更そう思うのはあの人のせいだろうか

エヴァンゲリオンを乗り越えて、あるいはその手前で

 お前が望んでいたものが、いまあらわれているんだよ。という言葉が、自分身体を上から下に駆け抜け、僕はそれで、頭から血が抜けていったように感じた。その言葉は、ある意味では間違っていなかった。けれど、間違っているといえば、全面的に間違っていた。

 目を凝らしても見えてくるのはパソコンの画面と荒れ果てた部屋しかない。右手の小指と薬指がその付け根にかけて少し痺れている。特にキーを叩いていたわけではない。パソコンの画面をつけて、何をしようかと思っていただけだ。すると、僕に言葉がやってきた。それは僕が望んだ言葉ではなかった。この暗い部屋は、僕が望んで生まれものだった。この荒れ果てた部屋は、僕がどうしてか生み出したものだった。あの言葉は、ただ、とても嫌いな言葉だった。

 望む、望まないなんてことを考えたことはほとんどなかった。あるといえば、望まないことばかりだ。いろんなことが嫌だ。特に、望むことは何よりも嫌だ。自分が何かを望んでいると思うだけで気分が悪くなってくる。自分が何かを望まなければ生きていけないのだとしたら、死にたくなる。何も望みたくない。何も望まれたくない。そうして僕はこの場所を作った。僕が今望んでいること? それには答えられない。ただ一本の煙草が吸えたらいいと思っているだけだ。それが望みなんて大きなものに含まれるのだとしたら、今すぐにでも僕は首を吊ってやる。セブンスターソフトは残りわずかだ。一本取り出して、口に咥えた。火を付けずにパソコンの画面を見た。

 さっきまではTwitterホームが映っていたが、僕はもう少し孤独になりたくて、ウインドウを閉じた。デスクトップ画面には、雑多なファイルが、まるでこの部屋みたいな雑駁さで並んでいる。それの後ろには描かれた美少女アニメ美少女なのかどうかはわからない。インターネットで見つけた、絵の美少女だ)が憂鬱げに体育座りをしている。彼女右手には安全剃刀が持たされている。左腕にリストカットの痕はない。安全剃刀は文字通り安全なのだ少女の足元には薬瓶が転がっていて、その転がる移動を堰き止めるように、本が置いてある。フェルナンド・ペソアの本らしい。表紙の白い部分には血痕のようなものが伸びている。

 灰を落としてみると、煙草の1/3はなくなっていた。僕は考えごとをする前に、なにかと準備運動必要みたいだ。考えるべきことというのは、僕の身体を駆け抜けて行った言葉についてだ。

 僕は「望む」なんていう大掛かりなものが嫌いだ。望むとも、望まざるとも、嫌いなものは嫌いだ。だが、そこにばかり注目していては次の文がわからない。次に進む。すると、それがあらわれているという。

 それがあらわれている。それはお前が望んだものだ。

 というのであれば、僕はわかるような気がする。まずはじめに「あらわれ」があって、その説明、あるいは定義けがされる。これは、わかる。あると思う。いや、あるべきなのだ自分がいまどうして存在しているか? こうして暗い部屋で、食事に使って洗わないままで転がっている食器や、ゴミの類いが転がっている、この雨戸が閉められた部屋で、僕の身体は、パソコンは、煙草は、まず、「ある」。そして僕がその「あらわれ」を何らかの形で受け取る。受け取ったものには、それ相応の制限がある。それが説明であり、定義でもある。こうして抽象化すれば、わかる話だ。話がわからなくなっているのは、そこに「望む」という言葉が出てきているからだ。煙草を灰皿にすりつぶした。

「こうしていても埒があかない」

 そう呟いた。こう言ったところで、あの言葉が離れていくわけでもなく、これから行動をとったところで、あの言葉が離れていくわけではないだろう。精々気晴らしにはなるだろうが、自分の中にある嫌悪感がぢくぢくと膨れていくか、いつの間にか消滅しているか、そのどちらかだ。経験的に、後者の方がよくあることだ。いつの間にか消滅するには、原理的に時間必要から

 家を出ると小雨が降っていた。庇の外に左手をかざすと、ほんとうに細やかに、少ない量の水が手のひらに当たった。深い青空全国的に深夜であることを告げていた。振り返って家に鍵をかけてから、僕は肺にあるどんよりした空気を深い青の空気と入れ替えた。まるで僕の肺が一つの世界になっているみたいに青い深夜だった。その世界は二つあった。そのうちのどちらかに、隣部屋のお風呂匂いが流れ込んできた。歩き出した。傘はいらないだろう。煙草お菓子を買ってくるだけだ。

 思った通り、雨ざらし階段はそれほど濡れていなかった。足を滑らせる心配はなさそうだし、きっと降りはじめてすぐなんだろう。階段を降っていくと、

「お前が望んでいたものが、いまあらわれているんだよ」

 という、声がした。言葉ではなく、声がしたのだ。階段を降りている感覚が薄れて、ゲシュタルト崩壊してしまった。階段構成する線と線の繋がり、それがなす直角と、段差、線の全てが空白もしくは混沌世界に放り込まれた。ポケットに入れていた鍵は、僕の拳から飛び出すことなく、音を立てることもなかった。目を閉じた。「うわあ」と思った、その頃にはもうすでに階段の一番下まで辿り着いていた。でも服は汚れてしまった。階段から転げ落ちたのだ。頭の裏、腕の曲がらないところ、脚の曲がるところ、何より腰が傷んだ。それから遅れて左手に妙な感覚があった。座り込んだまま、左手を開いてみると、家の鍵を強く握りすぎたからか血が出ていた。鍵に何かキーホルダーをつけていたわけではないから、純粋に鍵で傷ついたのだ。親指の付け根に小さな切り傷が付いていた。思ったより血が出てくる。なんとなく、右の人差し指中指でそれを拭い、右の頬に付けてみた。この、なんとなくの一連の動きは、シネマスコープの中に映し出されているといいな、と思った。身体中が痛かったけど、おもしろかったから、よかった。僕は立ち上がることにした。雨は本当に少しだけ降っている。

 ここからコンビニに行こうとしている。それなりに汚れてしまったが、仕方がない。自転車を見た。自転車に乗って行こうか、いや、この程度の濡れ具合で滑って転んだのだ(たとえ変な声が聞こえてしまたからといえど。またあの変な声が聞こえないとも限らない)、大事をとって、あと気晴らしのために歩いていくことにしよう。自転車を金網越しに見た。僕は歩いてコンビニに向かう。決めたからだ。ぶらぶらさせていた右手を鼻の前にかざして、匂いを嗅いだ。鉄くさく、砂っぽかった。これでコンビニに向かおうとしているのだから、笑えてくる。いや、これは気晴らしにすぎない。コンビニ店員も、適当事情を察してくれるだろう。コンビニ店員は本当に飲み込みが早いから、わかってくれるはずだ。

 そんなことを考えていると、下には列車が通る小さな橋に辿り着いた。水色の塗装ははげかけているが、子供が手すりで遊んでいて怪我をするほどではない。おしゃれみたいに朽ちている。その下では電車が通る。橋の真ん中に辿り着いて、ここから落ちたら死んじゃうだろうと思った。いや、生きちゃう? 電圧注意と書いてあるから、落下して骨が折れたり、死んじゃう前にびりびりっと身体破壊されてしまうかもしれない。それにいま僕は濡れている。電気はよく通ることだろう。でも、痛そうだ。さっきの落下でさえ痛く、血を流してしまったのだ。僕というのは風船みたいに壊れてしまときには、弾けるように壊れてしまう。そして、壊れてしまうと、びっくりするし、うるさい。毎度この橋を通るとこんなことを考える。死ぬことはないだろうとは思うが、死んでいいかもしれないと思う。そして、橋の真ん中で線路を眺めるのをやめ、先に進もうと体勢を変えると、昼間子供達がよく遊んでいる公園が見えてくる。深夜の公園だ。いやらしいことを考えないわけではない。でも、重要なのは、いやらしいことを考えたその時には、もうすでに水色の手すりから離れて、コンビニに向かって歩きはじめていることだ。

 公園に面した道路を進むとコンビニがある。だからコンビニに向かうまで、橋の上、橋の下り、道路、と少なくとも三つの視点から公園を眺めることになる。意図して見ないときもあるが、この場所から見た公園をその時に考えてしまっているから、大体いつもみているようなものだ。道路に面している側には遊具はない。公衆トイレがあって、それを二本程度の灯りが照らしている。公衆トイレほとんど立方体の形になっていて、二つの光源から伸びるそれの姿は、三つの視点、どこからみても美しい。道路から見たとき前景に公衆トイレがあると、その後景にブランコがあって、その間くらいに滑り台がある。ジャングルジム砂場公衆トイレに隠れてしまう。

 今日こうして家を出てきて、コンビニに向かっているのだけれど、いつもは見かけない、変な影が三つの視点全てにあらわれているのを見た。人影というには小さく、あまり動いていない。でも横に長いわけではないから、犬や猫の類いではないと思われる。霊でも無さそうだ。霊に影があったら、僕はその霊と仲良くできるだろう。

 よくわからないその影は少し揺れているだけで、歩いたりしている様子ではない。ブランコ周辺でただ揺れている。こういうのはあまりない。不審な影を見かけることはよくあるが、それはその人物不審から影も不審に見えるのであって、影が独立して変な雰囲気を纏っているのはなかなかない。それに、徹底して影の主が見えてこないというのも、変な話だ。影しか見えない。特に怖がることはなかったが、

「変だなあ」とは思っていた。そのまま、コンビニへ向かった。

 その前に、円柱状の灰皿に吸い寄せられていった。右ポケットには忘れずにセブンスターソフトと、ジェットライターが入っている。ジェットライターは素晴らしい。片手で着火できるというだけで、なんだかカッコいい感じがする。喫煙にかっこよさを求めたことはないけれど。客観的にそう思う。絵になるというか。

 セブンスターを咥えて、右ポケットからジェットライターを取り出して、先端に火を付ける。ゆっくり吸う。強く吸うと美味しくない。けれど今は若干の湿気があるから、どちらにしろ美味しいのかもしれない。

 煙草を吸っていると、気分がいい。家から出てすぐ深夜の空気を吸ったように、身体の中の空気を違う空気で入れ替えているように感じる。手軽に自由を手に入れてるような気がする。これが自分の望んだものなのだと言われたら、認めてしまうかもしれない。この一本の煙草が僕の自由に繋がっているなんて、ちょっと詩的だ。けれど……

 お前が望んでいたものが、いまあらわれているんだよ。

 これはどういうことだったんだろう。

 こと?

 あれははじめ、「言葉」として僕の身体に降りかかってきた。「言葉」が身体を貫くような感覚は、実はよくあることでもある。だからそれはいい。問題はその「言葉」が「声」になって聞こえてしまったということだ。「声」になって聞こえたということは、誰かがそれを喋ったのだ。あのとき、僕の近くには誰もいなかったから、僕の「言葉」が「声」に聞こえてしまった(?)ということなのかもしれない。つまり幻聴のようなものだ。幻聴ということは、幻? 幻には思えなかった。なぜなら、まずはじめに「言葉」が降りかかってきたからだ。幻にふさわしいのは、何の予兆もなく、何の脈絡もない「声」が聞こえてくるということではないのだろうか。あるいは、僕を貫いた「言葉」は「幻の声」を予知していた、とか。ファンタジーじみてきた。同時に自分精神的におかしいと思われる(思われてしまう)ことを毛嫌いしていることに気づいた。言葉に則して物事判断している。まるで、そうしないと生きていけないように。セブンスターは半分になっている。そうしないと生きていけないということは、僕は「言葉に則して物事判断することを望んでいる」のかもしれない。それのあらわれとして、部屋があんなことになっているのかもしれない。数日間シャワーの浴びていない自分がいるのかもしれない。言葉に則して物事判断することを望むというのは、ここまで代償が必要なんだな、とひとりごちて、笑った。口から煙草の煙が飛び出た。

 コンビニでは煙草お菓子を買った。煙草はいものセブンスターお菓子適当チョコ、なんだか寝付きが良くなるらしいチョコがあったからそれと、イカのゲソを買った。ゲソを買うとビールに手を伸ばしそうになる。でも僕はビールはあまり好きではないから、好きなのはゲソとビールという組み合わせだけだから、やめることにする。結構そこで戸惑う。けど、ビール自分には必要のないものだ。煙草チョコイカのゲソは、自分必要ものだ。

 帰り道、公園が見えてきた。あの影はまだ居るだろうか? 僕としてはいないほうがいい。帰りは行きと違って、目に入ってくる視点が二つなくなっているからだ。橋の下りと、橋の上では、振り返らない限り公園の姿を捉えることができない。公園の姿を素で確認できるのは、今、この公園に面した道路でだけなのだ。だからこそ、ここでしっかりと、あの影がまだ居るかどうかを確かめ必要がある。そうしないと、公園を背にしてからが怖い。

 立方体公衆トイレが二つの光源に照らされて伸びる影の先には、ジャングルジムがあり、わずかながらジャングルジムの影も砂場に広がっている。幾何学的な影は、砂場の凹凸に習って、あまりユークリッド幾何的ではない形になっている。ブランコにはあの小さな影はなく、滑り台にも影はない。灌木を含め、公園全体を見渡してもあの小さく、揺れていた影は見当たらなかった。僕は一安心して、煙草を口に咥えた。少しだけ、雨が強くなってきた。火をつける。

 とりあえずは安心てところだろう。もともと霊とかは考えていなかったから、特に恐れることはなかったのだけれど、一応だ、一応の確認必要だと思ってだ。それから公園から目を離して歩いてみた。なぜかまた右手の小指と薬指が痺れてきた。コンビニで買ったもの左手で持っている。右手煙草を吸うために放っている。それにしてもあの影はなんだったんだろう。影があるのだから、影の主はいるのだろうが、僕はそれを見ることができなかった。するとやはり、影は独立したまま存在し続けるのかもしれない。僕の中でも。世界の中でも。

「お前が望んでいたものが、いまあらわれているんだよ」

 という声があらわしていたものは、僕の考えていたように、ものごとの素朴な存在を認めろ、ということなのかもしれない。だからこそ、影にはその元があるとは考えなくて良いし、「声」のものも、「言葉」のように独立したツールとして、その元を探る必要はないのかもしれない。だが。

 そうしたことを伝えるのであれば、やはり「言葉」に留めておくべきではなかったのだろうか? 「声」でこのことを伝えるというのは、そのもの矛盾しているからだ。通常のものの考え方ではたどり着くことができない。「声」には人を必要とするという考えは、どれだけ複雑な回路図だったとしても、確かなものからだ。僕はそう思う。「声」独立して、僕に警鐘を鳴らしていたというのは、考えられない上に、警鐘ですらない。現状の説明を、何か「声」を使って説明する必要はどこにあったのだろう。必要? では「言葉」で表す必要はどこにあるのだろう。普遍的で、使いやすいのがキーなのだろうか。それが必然に関わっているのか。でも、こうしてみると「声」も「言葉」も大差ないように思える。すると、なぜはじめに「言葉」があり「声」が生まれたのか、が問題なのかもしれない。僕はあの言葉から逃れられていない。いまだに考え続けている。もうすぐ橋を渡り終えるというのに、家に帰ってもずっと考えてしまうのだろうか。橋の下階段に足を付けると、

「お前が望んでいたものが、いまあらわれているんだよ!」

 明らかに声がした。それもあのときに感じた「声」ではなく、方角があり、ちゃんとした輪郭を持った声だった。だが、どこか浮世離れしている。それでも僕はびっくりした。何しろ深夜なのだ。僕は振り返った拍子に咥えていた煙草を落としてしまった。湿っていた地面に落ち、火が鎮む音がした。そこから煙が立ちのぼった。雨が止んでいた。

「お前がどう考えても何も変わらないが、お前はなぜか望むことができる。お前はそれを否定しているだろうが、それは、お前が望むことができてしまうことに勘づいていたからだ」

 橋を上ってくる音が聞こえる。人にしては軽い音だ。

「お前が何かを望んでいたとしても、それが叶うことはまれだ。まれということは、叶うこともある。お前はそういう能力を持っているのだ」

 橋の上に立って僕を心持ち見下してきたのは、高校一年生くらいの少女だった。それにしては身長が小さいし、逆光だからか影しかみえない。

 僕は思ったことを言った。

「でもそれって、僕以外の人にも言えることじゃないですか?」

 なぜか敬語が出た。

「そうなの?」

「たぶん」

 影の少女はため息をついた。マジで……と呟いていた。僕は聞き逃さなかった。

「お前が考えていることは、実は大切なことだ。これ以上ないくら大切なことだ。あまりそういうことを考える人はいない」

「そうなんですか。ちょっと煙草吸ってもいいですか」

わたしにもくれ」

 それにしてもこいつはなんなのだろうか。深夜に高校一年生くらいの少女と一緒にいて、通報とかされないのだろうか。僕は影の少女煙草を渡すために近づいたが、影の少女は、「少女」になることはなく、影の少女を保っていた。なんなのだろう?

ありがとう今日煙草が美味しい日だ。君が思ったことだよ」

「そうだったかもしれませんね」

「だが、お前には足りないものがある」

「なんでしょうか?」

 そこで少女は本当に長く時間をあけて、煙草を吸った。とても長い時間だったが、次に出てくる言葉がわからなかったから、僕は待っているという気分ではなかった。僕も僕で煙草を吸っていたのだ。

「お前は実は求められて、存在している」

「え?」

「お前はそれを拒絶している」

「そうかもしれませんが……」

「お前は求められているから、存在しているのだ。お前が求められなくなったら、存在しなくなる。死ぬとはまた違ったものなのだがな」

わたしはお前に求められて存在した。類を見ないほどひねくれたやり口だったがな」

 そういって影の少女は僕の手を取った。左手の血は止まっていて、傷になっていた。影の少女が、その手をぎゅっと握ると、傷はなくなった。影の少女は、影の少女にふさわしく、とても冷たい手をしていた。

「お前の考えていることは基本的に正しい。が、まずい考えでもある。それを警告しに来た。お前には知ってもらうことがひとつだけある。そのために来た」

 そう言うと、影の少女は地平線の向こう側に指を差した。何も見えない、と言うと、耳を澄ませ、と言われた。それに従って耳を澄ませていると、軽く、高いが地鳴りのような音が聞こえてきた。信じられないだろうが、線路中に列車が猛スピードで走ってきている。どの列車も見たことがない。ここは新幹線は通ってないだろうが、新幹線と同じくらいのスピードで走っている。だからか、電車にも見えない。謎の列車が猛スピードこちらに走ってきている。深夜なのに。どういうことなのだろうか。

「お前に足りないものは」

 影の少女は、橋の手すりに立った。そこで、影の少女少女になった。制服を着ていた。白いパンツが見えた。胸は小さく、確かにあった。ショートヘアだった。見覚えのある子だった。だが、会ったことはない。会ったことはないが、見覚えのある子だった。可愛い少女煙草を咥えたままだった。

 夜が静まりかえっていた。少女が決然と橋の手すりに立って僕を見下しながらも、夜空にはたくさんの星がきらめいていた。青い深夜は地平線見渡す限りに広がっていた。少女は僕を哀れむように見ていた。空間が張り詰めていた。それを揺らす列車の轟音。少女がふらっと動いた。

「圧倒的な喪失だ」

 制服少女は橋を飛び降りた。少女が地面にたどり着くころに、列車は飛び込んできた。衝突する。血が流される。さっきまで話していたあの謎の影は少女で、彼女飛び降り自殺をした。僕が手を伸ばした時点で、少女は見えなくなっていた。なにもかもわけがからない。僕は止められたかもしれなかったのに、影の少女から少女になったところで驚いて、何もできなかった。もしかしたら、なにもするべきではなかったのかもしれない。彼女は僕が求めたか存在したのだ。だが、彼女は自ら消滅することになった。ということは僕は彼女自殺を願ったのだろうか。彼女 Permalink | 記事への反応(0) | 11:49

2021-04-17

anond:20210417175753

今のお前に足りないものがある。 危機感だよ。 お前もしかして、まだ自分が死なないとでも思ってるんじゃないか

30歳前後になって、何も成し遂げられなかったり、生涯の伴侶を見つけられなかった場合、これから人生ってやばくないか

当然やばい。30歳と言ったら仕事では責任ある立場を任されはじめ、社会的にも年齢相応の者を求められる年齢。

仕事もだめ、恋愛もだめ。30までに何も成し遂げられなかった人間が、それ以降に巻き返すことはほぼ不可能

仕事も有名大企業高収入を得るわけでもなく、すごい成果を得るような仕事をするわけでもなく、名も無き労働者の1人として日々働いているだけだ。

働いているだけまだまし。これから先お前はただ一人戦わなければならない。

まらない人生の日銭を稼ぐために65歳、いやお前の世代ではきっと70歳まで働くことになる。

その時にお前の仕事はあるのか?

体も健康不安が増したり老化を感じたり、肉体的に「もう若くないんだな」ってのを徐々に感じさせられるが、健康を失った人生のことを考えると憂鬱だ。

想像するのと、実際に体感するのではレベルが違う。

髪の毛が薄くなり、眼には老眼が忍び寄り、歯は入れ歯に置き換わり、肩こり腰痛が慢性化、健康診断では心臓血液に異常が出始める。

それを体感して初めて分かる。「ああおっさん健康の話ばっかりして、健康食品の広告がこれだけあるのはこういうことだったんだ」って。

彼女いない歴=年齢だし、これから彼女や妻を見つけられないだろう。

まず無理だろう。恋愛経験もないのは当然マイナスポイントだが、本当にやばいのは心が老化することだ。

人を好きになる気持ち他人と一緒に生活し折り合いをつける心の柔軟さを失う。

そして肉体的な性欲の衰えがとどめを刺す。

仕事とか何らかのフィールドで何かを成し遂げていて充実していたり、

趣味なんて飽きる。どんなに熱中していても40代、50代になれば飽きるんだ。

それができなかった人でも一緒に暮らす人がいれば、そういうの不安も和らぐものだろう。

いない。これから単身者割合さらに増える。

子供ができれば、生物としての最大の役目も果たせる。

女一人とも付き合えない男がどうやって子供を育てる?

子供子供を育てるのか?

これが昔2chとかで見ていたおっさんになってから会社と家を往復するだけの人生ってやつなのか。はー、つら。

本当のつらさを知れば、「はー、つら」と借る愚痴をたたくこともなくなる。

その時からが本番だ。

アラサーの憂鬱

昨日29歳になったけど、絶望しか感じない。ほんと、ただ死に向かって生きているんだなってのを感じる。

30歳前後になって、何も成し遂げられなかったり、生涯の伴侶を見つけられなかった場合、これから人生ってやばくないか

仕事も有名大企業高収入を得るわけでもなく、すごい成果を得るような仕事をするわけでもなく、名も無き労働者の1人として日々働いているだけだ。

体も健康不安が増したり老化を感じたり、肉体的に「もう若くないんだな」ってのを徐々に感じさせられるが、健康を失った人生のことを考えると憂鬱だ。

彼女いない歴=年齢だし、これから彼女や妻を見つけられないだろう。

仕事とか何らかのフィールドで何かを成し遂げていて充実していたり、

それができなかった人でも一緒に暮らす人がいれば、そういうの不安も和らぐものだろう。子供ができれば、生物としての最大の役目も果たせる。

これが昔2chとかで見ていたおっさんになってから会社と家を往復するだけの人生ってやつなのか。はー、つら。

子育てママとビデオチャット憂鬱

このコロナ禍、仲良し数人でビデオ会議しようってたまに企画するんだけど、1人子育てママがいてヤダなって思ってる。

何が嫌かって、その子もの独壇場になるからだ。みんながその子に構い、その子の話(親が語るのも、子本人がしゃべるのも)をずっと聞いている。ずっとその子のターン。

私はその子シッター行為をしたい訳ではなく、仲良しの友人達の近況とかが聞きたいんだ。子育て愚痴でもいい。確保した2時間中、その子が2時間画面に写ってると、聞きたかたことも話したかたこともなにも達成できなくて辛い。

なんのために仲良しで集まってビデオ会議してるんだか。

参加するしないは別に自由にしていいんですけど、全員の時間をその子に奪わせるのはやめて欲しい。子が悪いわけではないので親の方に良識を求めたい次第。

人前で喋るのが苦手すぎる

高卒三十路手前だが今まで派遣社員として裏方で電話対応のない事務員として働いていた。

タッチタイピングExcelVBA含む)は比較的得意だったので、いい加減手に職つけたいと思っていた所、幸運な事にIT企業に拾ってもらった。

入社してから1ヶ月研修があり、javaを使い簡単アプリケーションを作るという内容なのだが、最終日に役員に向けて発表があるらしい。これが憂鬱すぎて研修内容が頭に入らなくなってしまった。

というのも、俺は新卒公務員をしていた。昔から人前で話すのが苦手だったが、数をこなせばこなす程慣れるどころか自意識が強まり喋れなくなってしまい、精神を壊してしまった。最終的には精神科のお世話になって仕事を辞めた。数年のスパンを置いて2度ほどwais-3を受けたが、不安事があると俺は動作性知能言語性知能共にIQ20程下がるるしい。

周りの人間も「人前で話すの嫌だなぁ」とは言っていたけど、俺は嫌すぎて目がチカチカするし光がすごい白く感じるしずっと動悸がするし雑談する余裕も無くなるし色んな音が耳元で聞こえてくるし食欲もなるし朝動けなくなる。

プログラミング自体はまあまあ楽しかったし一生コーダーで良いのだが、俺みたいなタイプ人間ってどういう生存戦略を立てて生きているんだろう。

2021-04-15

旭川14歳少女イジメ凍死事件記事を読んだ

一言で言うと、犯人が分かっているのに罰することができない胸糞事件

読むんじゃなかった。

 

ちょっと話は飛ぶが、最近創作物スクールカースト物というとほとんど高校舞台のような気がするけど、

実体験的な感覚で言うと高校よりも中学の方が自分立ち位置、扱われ方にすごく敏感だった気がする。

 

被害者女の子は、この先、永遠にこの件が自分について回り、自分立場存在を壊し続けると思って絶望してしまったのだろうか。

 

溜息しか出ず、憂鬱な気分になった。

anond:20210415122331

自意識過剰

配送仕事中に、商品を壊したらどうしよう、とかは普通に思う。それが自分だけの特別ものと受け取っているなら、仕事に集中していないか向いていない。

多くの人はニートの方が辛いんじゃないかな。俺も退職直後の半年くらいはニートだったからわかるが。

ようは憂鬱になる程度にしか仕事ができていないんだよ。

ジムに一緒に通うつもりだったのに

私は1日で本当なら13時間くらい眠りたい人間だけど、働いてると無理なので金〜土、土〜日は昼過ぎまで寝ることにしている。

友達コロナの影響で会社が休業し1日中何もすることがないみたいで、朝から犬の散歩行ったり動いてるらしい。

そんな二人がジムに通い始めた。

問題になったのは土日に何時に集合するか。

友達は当然「朝から行こうよ」って言ってたけど私は「絶対無理から申し訳ないけど一人で行って」と伝えた。

だけど妙に食い下がってくるし「朝起きたら1日無駄にしないよ?」とか「13時間も寝て疲れない?」とか「人間の適切な睡眠時間は7時間らしいね」とか言ってくる。

知らねーーーーー!!!

休日くらい寝かせろ!!!

目覚ましに起こされたくないんです!!!!!

頑張って13時間寝てるわけじゃなくて、目が覚めたらそれくらい眠ってるってだけで私にとっては大事なんです!

意思の違いがチラチラ見えてこれから憂鬱

2021-04-14

高齢者にも自粛要請してほしい

私は大阪に暮らす大学生だ。

ざっくり言うと健康施設のようなところでバイトをしながら学生をしている。

結論から言うと、高齢者にも声をかけてほしい。自粛要請をしてほしい。実際、健康施設には高齢者があふれている。

大阪はい感染者数が日本一多い都道府県となり、大学にもオンライン授業の要請が出されることとなった。

私の通っている大学基本的に対面授業を実施していたが、おそらく明日以降何かしらの対応をするようになるんだと思う。去年の今頃の課題地獄を思い出すと憂鬱になるが、この状況だと仕方がない。

大阪から要請に目を通したとき最初に思ったのが「高齢者は?」だ。

私のバイトしている健康施設では、高齢者毎日のように大勢やってくる。

もちろん私たち従業員は「会話をしないでください、離れてください」と様々なタイミングで声をかけるが、それを守ってくれる人なんてほとんどいない。

プールの中でマスクもせずに延々と喋り散らかす高齢者たち。声をかけると「うるさい」「いいだろう別に」「どうせすぐに私たちワクチン打てるもの」等々。好き勝手だ。

だって自分マスクをしているといえど、マスクをせずに大声で話している人のところに注意をしに近づきたくなんてない。

しかしながら注意をしないと他の客から注意をしないことに関するクレームが入るし、感染者を出したら数日は営業停止となる。

色々なことを考えると結局注意のために声をかけるしかないのだ。

高齢者たちがワクチンを打てたとしても、働いている私たちまでワクチンが回ってくるのは何年後になる?

高齢者向けの水泳教室も中止せずに続行している。教室の後は一緒にランチに行っているそうだ。なんだかな。

友達大学食堂で一緒にご飯を食べることも、飲み会も、遊びも我慢してきた。(もちろんそれらをしている若者大勢いて、そこで感染が広がっているということは分かっている。)

しかしながら、生活のために続けているアルバイト先で相手にするのは、不要不急の外出をしまくって好き勝手している高齢者たちだ。嫌になってしまう。

もし要請したとして、高齢者たちがどれだけ聞き入れてくれるのかはわからない。

だけど、お願いだから要請だけでもしてくれないだろうか。

アラサーOLパラレルワールドメモ

在宅ワークの昼休みにうとうとしていたら、金縛りに遭った。若い人に多いとどこかで聞いたことはあったが、アラサーでもなるらしい。

ベッドでは動けず、目も開けられない中でシャワーの音が聞こえた。今は部屋に誰もいないのに、はっきりと誰かがシャワーを浴びる音が聞こえる。怖くなり辺りを見回すと、そこは自分の家のようで自分の家ではなかった。青を基調としているはずの寝室が黄色い。もしかしたら、パラレルワールドに来てしまったのかもしれないと思った。

いまの自分意識の他に、ここでの自分意識があるようで、数日後に同窓会が控えていることを憂鬱に感じていた。それでも会場は好きな店らしく、「私」はメニューを思い浮かべることに楽しみを見出していた。意識をもう少し探ると、この部屋はいまの部屋よりも少しだけ広く、リビングまでもが黄色統一されていることがわかった。好きな色は緑なのだけども。

シャワーの音が止まる。出てきたのは、いまの世界同居人だった。数年同棲してこの先の望みが薄い恋人と、この世界でも一緒にいるんだなあと落胆しながらも少し安心した。

私の姿を見ると、この世界の彼は言った。「四千(頭身)の都築くんと飲みに行ってくるわ」もちろんこちらの世界で彼は都築さんと面識があるわけでも芸人というわけでもない。有吉の壁で見るくらいの距離感だ。すぐに彼が出て行き、鍵がガチャリと閉まる音が確かに聞こえた。

本来誰もいないはずの空間に人がいなくなったことに安心し、金縛りにじっと耐えているうちに目が覚めた。単なる明晰夢かもしれないけれど、今とほんの少し違う世界存在を期待するのは悪くない。

休み時間を長く取りすぎた。左半身に痛みを残したまま、仕事に戻る。

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