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はてなキーワード: 給仕とは

2024-03-26

anond:20240326130643

立ち入り禁止って年収1億や1000万が給仕するの?

 

そんなことわざわざしなくても、東京一定レベル以上の金持ち庶民から見えないぞ

入会金100万・利用料30万(トレーナー代別)のジムとかマンガみたいな施設とかゴロゴロあるし、

一見お断りの本格派ではなくて、HPとかSNS持っている庶民向けの店でも酒なしで10万の店とかゴロゴロあるし、

高級ケータリング出張シェフ仕事として成り立つらしいし、

松濤とかの40億とかの家に限らず、エリートサラリーマン官僚勤務医、町弁やっている程度じゃとても買えない家もゴロゴロあるぞ

2024-03-19

anond:20240319150819

喫茶店オーナーは、時間単価の高いメニューを頼んでもらったほうがありがたいと思ってるし、

調理スタッフは、この糞忙しい朝の時間帯にやめてくれよって思ってるし、

給仕可愛いスタッフは、早くモーニング時間終わらないかなって思ってるよ。

2024-03-14

人件費を払ってる味

市役所内の、障碍者給仕する食堂で食べたんだけど、味が値段相応ちょっと下って感じだった。

2024-02-19

anond:20240219150752

タブレット端末で注文してください。

QRコードを読み取って、スマホで申し込みしてください。

猫型ロボット給仕します。

お荷物玄関の前に放置します。

ホームから時刻表撤去します。

全部サービスレベル上がっているように感じるから人って難しいのう。

世の中は便利になっていく一方かと思ってた

サービスレベルを維持したまま提供価格を下げる工夫」や

提供価格を維持したままサービスレベルを上げる工夫」を

私たち企業努力と呼んでいた。

サービスは便利になるか安くなるか、必ずそのどちらかだと思ってた。

それが今、「サービスのものを存続させるためにサービスレベルを落とすフェーズ」に突入している。あらゆるサービス業において。

タブレット端末で注文してください。

QRコードを読み取って、スマホで申し込みしてください。

猫型ロボット給仕します。

お荷物玄関の前に放置します。

ホームから時刻表撤去します。

部分的に便利になっていたとしても、それで誰かが排除されていたり選択肢が狭まっていたりユーザの手間が増えていたりして、総合的には不便になっている。

こういう世の中の変化を「それでよし」と受容してる人がけっこう多いけど、実はサービスの質が落ちていくことって都市生活者は今までほとんど経験したことがなかったはずだ。

サービス低下の波をいち早くかぶっていたのは過疎地の人々だ。

電車バスは減便になったり廃線になったり。スーパーはなくなる、郵便局はなくなる、医療機関はなくなる。シュリンクしていく日本最前線に立って、打ち寄せる波の侵食をまともに受けとめていたのは過疎地の人々だった。

都市に住む人々は「自分たちは内陸に住んでいるから、波とは関係ない」と思っていたかもしれない。だが、もう違うのだ。水位は上がり、海岸線はずっと後退した。今私達はみんなが波打ち際に立っている。

ある村が今日から無医村になるのも、ある店の料理今日からロボットが運ぶのも、全然違う出来事のように見えて実は質的には同じ現象なのだよ。

2024-02-13

ふりかけ論争

学校ふりかけ容認云々でネットが盛り上がってる。

ひろゆき氏は無作法からイカン派らしい、調理されたものは出されたまま食えと。

彼の住むフランスレストランでは卓上に塩コショウが必ず置いてあるが、彼はあれをなんだと思っているのだろうか。

年齢、性別、体調、職業出身地、好む塩分濃度が人によって違うのは当たり前。

コーヒーブラックで飲む人もいれば砂糖ミルクを入れる人も居る、同じ人でも日によって違っったりするが、ありゃ味変ではないのか?

提供する側がベスト砂糖ミルクの量で給仕し、出されたほうが黙って飲むべきなのか。

百歩譲って「日本の話」と区切るとして、日本独特の文化を守り続ける意味あるのか

彼いつもそーゆーのに突っかかってない?

 

とか考えてて、現実問題として我が家はこのローカル文化摩擦が今後厄介案件になるので思考方針を整理しておくためのメモ

 

俺の妻は外国人でありあちらは戦勝国こちらは敗戦国の三等国民なので基本的には妻のカルチャーに従っている、しか子育てしているのは日本で、あちらの文化に慣れてしまうと息子が小学校にあがってから文化的摩擦が生じたりそこから自己肯定感の低下にも繋がりかねないと心配している。

日本人にバカにされたら「黙れ敗戦国の劣等国民め、ここ半世紀で経済成長率が我が国よりも上だったのはたったの5回しかないのだぞバーカ」とでも返してやれと教えてはいるが。まぁそれはいい。

 

例えば醤油などの調味料

日本では必要な分量を小皿差して使う、残さないように注意する

こーゆーマナー世界中日本くらいしか無い

妻はドバドバ使い余ったらバシバシ捨てる

結婚当初はやんわりと注意していたが戦勝国様は意にも介さないので諦めた。

 

どちらが正しいのか俺自信明確にジャッジできないのだ

だが、正しさの前に最低限のマナーを身に付けなければその所作人物評価されてしま

 

これが厄介なのだ

文化マナー論理的な正しさでは無く情緒なのだ

 

論理的な正しさで言えば醤油が貴重品だった時代はとうに終わり、大量生産、合成醤油時代チビチビ使う合理性は無い、ちょっと多めに注いだところでたかが数円、数十円。

しか精神生活全般、あらゆる行動選択につながる

なんでも使い捨て、大量消費、それこそ資本家の思うつ

真に自分必要もの優先順位をつけて消費して行動する

ものを大切に、人を大切に

そういう精神根本醤油チビチビではないのか

 

ところがである彼女の国の方が遥かに人やモノを大切に扱ってる。

日本ではすぐに捨てられるようなものが大切に使われている

人生のもの有意義に生きている、議論余地が無いほどに大差で日本が負けている

人口あたり自殺率日本の10分の1も無い

食事マナー自殺となんの関係が?

社会ルール、抑圧、正しさへの隷属、そーゆー息苦しさが自殺率の多さだと思うのね

 

そういえば思い出した、妻と電車に乗っていて目の前で人が倒れたことが二度ある。

妻は助けるのが当然なのだが、俺は二次的なトラブルに巻き込まれることを想像して躊躇する、そして周りの日本人も全員同じ。

優しい日本人、ふーん

まぁいい

 

楽しく食事するときに細かいマナーなど気にせずに日本では無作法だろうが楽しくお話して醤油の配分なんぞ歯牙にもかけない、ええじゃないの

 

とは思うが、息子が小学校で無作法バカにされた時に冷静に論理的反論できるか?

できねぇわなぁ

とりあえずは日本バカルールに従うしか無い

 

ちなみに息子は超絶猫舌、アチアチを好むのは日本韓国くらいしか無い

妻は子供食事を十分に冷ましてから与えるため熱いものが食えなくなってしまっている

こーゆーのもどうしたもの

無数にあるんです

困ったなぁ

 

結論先送りで

2024-02-12

ファミレス増田デジタル手書きメモメキが光多事で出すまでスレ見ぁ負(回文

おはようございます

最近ファミレスで書いていたりしていることが多くてなかなか朝のファミレスは人が少なくて快適よ。

こないだの話ししたっけ?

お昼に行ったら人がパンパン地獄ファミレスだったって。

広いテーブル席につきたかったけれど、

それも果たせずにあまりノートパソコンとか広げられないところでは作業しにくいわよね。

そんなところで作業すなー!って言われるかもしれないけど、

概ね快適よ今日のように朝早く来ることができたらね。

もうさ、

忙しいというか後で見てゾットするんだけど、

日のゲームプレイ時間を見るとドン引きしてしまうわ。

なので、

ゲームは捨てた気持ちで捨てないけれど

今日は外に出てお出かけした気分で外で書けば気分もまた違ったようなイキフンの雰囲気になるかなーってそう思うのね。

私が懸念しているのは、

モーニングを猫ロボットが持ってきてくれたけれど、

伝票も一緒に乗っているのを受け取るのをすっかり忘れていて、

これはどう申告しようものかしら?と今からこれドキドキしているところよ。

1日にさもう10時間とまでは行かないものの、

そのぐらいのプレイ時間を超えてしまうと、

日常生活に支障をきたしそうなのでそこまでは行かないものの。

って言ってる矢先の3本の屋を束ねそうな心細い気持ちときに、

猫じゃない人間店員さんが持ってきてくれると思ったら、

な!なんと!

ロボットが伝票持ってきたにゃー!ってこれでお支払するにゃ!って言うじゃない。

わ!私の思ってたのと違う人間が持ってきてくれる伝票かと思いきや、

もはや猫ちゃんロボット給仕の他に伝票まで届けてくれるとか!

なんてお利口さんなの?

もうこれだけで泣ける!

みんなコピペしてメモっていいわよ!ってぐらいみんなに言いたいぐらい!

このお利口さん猫ちゃんロボットは伝票まで持ってくてくれるとは、

人間想像を越える絶するナイスな働きっぷりを発揮する次第なのよね。

そのぐらいビックリしたわ!

今日イチびっくりしたかも!

これを更新する今日のびっくり記録を叩き出せるようにしたいわ。

今日を貴重に過ごしたいものよ。

ファミレスで人が多いときは、

なにか面白い話でもよその席から聞こえてくるかも!って思ってイヤホンをしなかったりしたりとか、

どっちかのモードで耳をそばだてているんだけど、

耳を武器にして戦うアニメがないぐらい私は耳の能力を発揮できたらいいなーって思う勢いで面白いよそのテーブルの話でも聞けたらなーって。

でもなかなかそうは問屋が美味しい海苔を卸さないように、

なかなかそういう面白い話はないものよね。

そう簡単に訪れる簡単な季節の訪れとは違うのよ。

もうすぐ春が恋しいぐらいの気持ちを持ってすれば、

でも人の少ないときイヤホンしてラジオをご機嫌さんに聞きながらノイズキャンセリング機能を発揮すればもう快適なデスクに早変わり!

うそう、

朝の少ない人数のファミレス店員さんが猫ちゃんロボットに頼らなくてもいいぐらいの客数の時、

子どもちゃんドリンクバーでの色々なドリンクを混ぜて見たことのない色のドリンクを開発する余念のなさには関心よ。

お行儀よく、

トレイに何種類かのドリンクを入れつつテーブルで混ぜるかの如く!

そこはタニコーの五徳も燃え上がりそうなほどの良い火加減での熱量

研究熱心な子どもちゃんも見かけるわよ。

よく居酒屋さんではドリンクグラス交換制でーす!って満を持して言うのをそもそもとして無視している、

たくさんのグラスに緑やオレンジやらの色の液体が満たされたコップをトレイ一生懸命運んでいるさまを見ると胸熱子ども研究よろしくよ!

そんでさー

ドライアイスとかあれば、

研究感出んじゃん!

ファミレスドリンクバードライアイス提供して子どもドリンクバー飲み物研究寄与できるようにした方がいいかもしれない鴨鹿。

そんな鰯気な気ももちになりそうな感じだけれど、

子どもちゃん研究勤しんで頑張って欲しいものよ!

きっとこんなところからなんとか賞の受賞するきっかけを得る子どもがいること間違いないわよね。

それで何の話だっけ?

うそう、

ファミレスで物書きや物読みがはかどるって話で、

私ついにやってみたいことも達成しつつ、

タブレット手書きメモをやってみたかったのよ。

PDF印刷したものタブレットに取り込んで、

ペンで赤入れるの!

推敲とかしたいじゃない!

結果から言うと、

ファイルの取り回しがパソコンのそれと違って、

クラウド前提だし、

その私が思ってたのとちょっと感触が違うファイルの取り回しの違いにも戸惑いながらも、

これはこれで便利だわね!って思うのよ。

紙に書いたメモも取り込んで手書きメモ

なんだか

やってることがアナログ7日デジタル7日、

なのかかかるかもしれないぐらいの期間。

きっと習得には8日位かかるかもしれない慣れさ加減かもしれないけど慣れたら慣れたで便利だわ。

紙が散らばらないし。

あちこち紙がどこ行ったっけ?ってならなくて一箇所でまとめられているから便利ね。

紙に書いてアナログタブレットデジタルで取り込んで仕上がったA4ランクの美味しい牛肉よりかはちょっと面積の大きなA4サイズの紙に印刷してファイリングして、

やってることは

アナログなのかデジタルなのかよく分からなくなってくるけど、

思いのほか、

快適かもしれないわ。

ただタブレットたかったり、

つい充電し忘れちゃって充電がない時が動かせなくにっちもさっちもどうにもレッドブル

でもさ、

私ややこしいなーって思ったのが、

紙の書類デジタルで取り込んで以降、

またその書類に書き込んでしまって、

デジタルとの違いが出てくるじゃない?

そこで世界が2つできるように、

どのバージョンが正しかったり新しかったりって、

バージョン管理がムズそうじゃない?

これは気をつけないと、

新しいバージョンを見失ってしまうわ。

あと

KeepのメモならとりあえずAndroidとかiOSとかで違いがあっても問題なかったけれど、

タブレットメモiOSしか取り回しができない、

いや見れるけれど編集はしにくそうなのよね。

そもそもとしてペンiOSしか使えないってこともあるし、

完全にメモ環境iOS依存してしま危険性を孕んでいることは間違いないわよね。

つねに、

ネットワークiOS依存しないファイル形式で上げておけばとりあえずはメモの閲覧はできるけど、

今思ったら完全にiOS依存なっちゃわ!って思ったけど、

もう取り返しの付かない便利さなので、

なにか困ったことが発生するまで

使ってみることにするわ。

いままで紙があちこちに散らばっていて困っていたので、

それを集約して1つのところにそうよ!一所懸命になれば

一つになるのよ!ってことに気づいたわ。

なるほどねー!って思ったわ。

私はそんなどうでもいいことを思いつつ、

猫ちゃんロボットが伝票を持ってきてくれたことに驚きを覚えたのを隠しきれず、

頭だけ隠してお尻だけ丸出しの、

なんの競技かよく分からない、

お尻を出した子一等賞!にはならないように気をつけたいと思うわ。

お尻丸出しなんて恥ずかしいじゃない。

うふふ。


今日朝ご飯

朝の縞ほっけ大の朝定食よ!

北海道から捕れたての干しホッケの開きの焼いたのの朝定食よ!

つーかホッケでかすぎ!

ホッケかいど!なんちゃって

それが言いたいがために鐘を鳴らしているわけではないんだからね。

ご飯が進みまくりまくりすてぃーよ。

デトックスウォーター

朝起きてホッツ白湯だけ頂いて出てきたわよ。

朝だからって休みの日も早起きを心がけたい気持ちを忘れないように!

忘れたときこそ寝坊ちゃうからね!


すいすいすいようび~

今日も頑張りましょう!

2024-02-02

anond:20240202160832

公立園と私立園でも雲泥の差よ

公立園は公務員に準ずる

私立園はトップ次第だがたいてい運営者に搾取されている

あと勤務時間外に遊び道具作ったりとか伴奏練習とか

給仕事が結構多い

2024-01-11

山南艦長ステーキ

全く思い出せないのだが、宇宙戦艦ヤマトにこんなシーンがあったのだが、第何話なのかだれか教えろください。

 

宇宙戦艦ヤマトが航海していたら、大破してぼろぼろになった宇宙戦艦発見。残骸を捜索すると山南大将がひとりだけ生きていた。当時、ヤマトは当時艦長が不在だったので山南艦長ヤマト艦長になることになった。敵にあっさり撃破される無能士官艦長にしていいんだろうか。そんなこんなでヤマト艦長になった山南艦長食堂にいったら給仕られたのはじゅうじゅうと美味しく焼けたステーキ。「ヤマトではこんな豪華な食事をとっているのか」と衝撃を受ける山南。同席する一般隊員の食事をみるとものすごく不味そうなランチ。再び衝撃を受ける山南。山南、メンタル弱すぎだろ。こんなんで艦長が務まるのかよ。というほのぼのエピソード

沖田館長は数回死んだり生き返ったりしているので、死んでいる間のどこかのシーンだと思う。

2023-12-28

役不足」と「役者不足」の誤用について調べてみた

はじめに

一般に「役不足」と「役者不足」の誤用については以下のように説明されると思う。

役不足」とは「能力に対して役が不足している・地位が低すぎる」という意味だが、逆に捉えて「役に対して能力が不足している・地位が高すぎる」と誤用されることが多い。「役に対して能力が不足している」ときは「役者不足」と言うべきである

こうした言説について少し検証してみたい。

役不足

まずは「役不足」の辞書的な定義を見てみよう。

精選版 日本国語大辞典

やく‐ぶそく【役不足】〘名〙 (形動)

① 振り当てられた役に対して不満を抱くこと。与えられた役目に満足しないこと。

滑稽本・八笑人(1820‐49)四「くじ次第にして、役不足(ヤクブソク)をいひっこなしだよ」

② その人の力量に対して、役目が不相応に軽いこと。軽い役目のため実力を十分に発揮できないこと。

※文科大学挿話(1926)〈川端康成〉一「人間の才能は役不足時代に衰へてしまひ易いものなんだ」

③ (誤って、役に対して自分能力が足りないの意と解したもの) 役割を果たす力がないこと。荷が重いこと。

※続一等サラリーマン(1952)〈源氏鶏太〉「続・三等重役」の撮影現場を見て「僕は社長の息子なんてのは役不足だね。やっぱり、会社給仕の方が、いちばんピッタリだよ」

能力に対して役が不足している」は② の用法だ。ところが何故か① の用法と分かれている。日本国語大辞典は、古い順に語義を並べているので、つまり本来用法は①で、あとから②の用法が生まれた、ということだ。いったい役不足① と役不足② は何が違うのか。

結論を言うと、役不足①における「不足」とは単に「不満」の意味しかない。

ふ‐そく【不足】〘名〙

① (形動) (━する) たりないこと。欠けていること。また、そのさまやその箇所。不完全。不十分。欠点

② (形動) (━する) 満足でないこと。不平に思うこと。また、そのさま。不満足。不満。不平。

まり役不足」は不足①ではなく不足②の用法だということである。「もっと良い役をやりたい」というだけでなく「自分はこの役には向いていない」とか「こんな重い役はやりたくない」とかそういう不満もひっくるめて「役不足」なのである

たとえば明治22年加須屋寿賀蔵『花嫁』という小説

里吉は何を考へたるか、今更遅八刻(おそまき)の役不足

「アノ若 イゝヱ貢さん 妾(わたし)は萬の何テ、人にないから ヤッパリお岸にでもして貰へば好(よか)った、色気のある…」

これは『伊勢音頭恋寝刃』という演目をやる役者が「自分には万野の役は向いていないからお岸の役のほうがよかった」と文句を言っている場面である。万野は悪役だが重要登場人物であり、お岸と比べて端役だということはないので、これはただ向き不向きの話でしかないことがわかる。

明治23年の右田寅彦『垂氷の月』。

「何時までもお心易く交際(つきあっ)て妹を一人拵へたと思召して下さいましよ」

「イヤイヤ夫(それ)は不承知だ妹なぞと思ふのは些と此方で役不足からマア其気で交際(つきあ)ひませう」

女性が「これからは兄妹のように付き合いましょう」と申し出るが、男性はそれを断り「あなたを妹だと思うなんて役不足だ」と言う場面。このあと「そうですよね私ごときが妹などと迷惑ですよね」「いや妹ではなく妻だと思っているのだ」という少女漫画ばりの展開になるが。この「役不足」を現代的に解釈するとやや不自然で、ここは「兄のような立場には不満がある」とだけ理解すべきだろう。

明治40年の『慶應義塾學報』。

此創立五十年紀念理財学会に於て私は非常にむづかしい役目を言い付かつたので、少々困つて居る所でありますが、併し今更役不足を言つた所が追付かぬ、其役目は慶應義塾に於ける経済学研究の変遷に就ての講演をせよと云ふ、余程これはむづかしい事である

「非常に難しい役目」に対して「役不足」だと言っているので、現在解釈では誤用だと思われるだろうが、これも「役不足」を「役目に対する不満」と言い換えればすんなり意味が通る。

実は日本国語大辞典誤用例として挙げられていた以下のセリフも、

「僕は社長の息子なんてのは役不足だね。やっぱり、会社給仕の方が、いちばんピッタリだよ」

これは「社長の息子役には向いていないから演じたくない」という俳優の不満なので、本来の「役不足」の意味からすれば正しいのである

参考:https://www.jstage.jst.go.jp/article/nihongonokenkyu/5/3/5_KJ00006039255/_pdf/-char/ja

ちなみに、現在誤用だとされている用法、すなわち「役に対して能力が不足している・地位が高すぎる」という用例は、いつごろから現れはじめたのだろうか。そもそも、どういうつもりでその語を用いているのか判断が難しいところだが、たとえば明治36年の月露行客『三百年後の東京』。

お話の男は貴郎に似ているやうじやありませんか、ホホホホ」

「爾(そう)だと結構ですが情けないことには私はその男に似てはいません誠に意久地なしで、併し貴嬢が能くそ婦人に似ていますよ」

「いいえ、妾こそ其役には適当(はまり)ませんが、貴郎はその役割に不足はありませんよ」

「ぢや拙者には荷が勝ていますが、無理に其役を務めたなら、貴嬢はその情婦の役を努めて下さいますか」

「妾しにその婦人の扮(いでたち)が出来ますものなら、真似て見ても可(いい)のですが……」

と口籠た、勝田ますます胸跳り、恍惚として我にもあらで、

「本統ですか、貴嬢それは、私の役不足を許して下さいますか、若(もし)もそれが真実であつたなら、私は此の世に他の望みがありません」

これは「役に不満がある」でもなし「役が軽すぎる」でもなし「役に対して能力が不足している」と解釈しなければ読めないのではないか

役者不足

現在のところ「役者不足」は「役者としての能力が不足している」と説明されることが多い。一方で、「役者不足」という言葉が多くの辞書に載っていないことを根拠として「役者不足などという言葉はない」あるいは「役不足誤用説明するために新しく生み出された言葉である」とされることも多い。

もちろん、単純に「芝居に出る役者の人数が不足している」という意味での「役者不足」の用例が存在するのは当たり前である。それ以外の、熟語としての「役者不足」の用法を探してみたい。

たとえば昭和6年六大学野球全集』。

これ等のチームが一枚看板たる以上の投手に配するに、力ある捕手をとらへ、しかして二三の力強き打者を加へたならばさういつまでも呉下の阿蒙たるべきものでないと思ふが、如何せん役者不足の憾みがある。

あるいは昭和9年『隣人之友』。

白井喬二といふ男は一時直木あたりが黒幕大菩薩峠の向うを張らせようとヤツキとなつて、身振りこはいろべたべたとすり寄つて見たものだが、そのうち黒幕の直木が舞台へ踊り出してしまつたので、ここもと少しテレた形だが、役者不足でこんどはヨタものどもが白井あたりを担ぎ出すの幕となる

これらのように、「役不足」よりは用例は少ないが、「役者不足」が「人材不足」「戦力不足」のような意味で使われることはあったようだ。

しか昭和12年『キネマ週報』。

妹尾「僕は凡て役者不足のやうな感じがさせられたんです。溝口監督メガフォン執って此のシナリオを用ひたら、まだまだいい映画が出来る筈だと思ひます。」

これはどう捉えるべきだろう。「実力のある役者が出演していない」という意味なのか「出演した役者能力が足りていない」という意味なのか。

昭和19年海音寺潮五郎『父祖の道』。

次には、久光公では役者不足である。かかる思い切った大経綸は、先君のやうなその力量手腕が天下にみとめられている人にしてはじめてできることで、久光公では荷がかちすぎる。

これは明らかに能力不足」の意味である

同じく昭和19年藤森成吉『太陽の子』。

対手がおひさでは風流話には役者不足だつたが、持ちまへの自然さとおほらかさで彼女は補つてくれた。

男が風景の素晴らしさを妻に語っている場面で、これも「能力不足」のほうか。

昭和24年1949年)『新日本経済』。

豪華舞台に淋しい役者不足

これは「財界人めぐり」と題したコラムタイトルだが、戦後財閥解体公職追放大人物がいなくなったことを嘆くものなので、「人材不足」の用例である

と、こうして見ていくと「役者不足」という熟語昭和初期から使われていたようであり、そして当時から人材不足」と「能力不足」で用法が並立していたようでもある。

まとめ

役不足

本来は「役に不満がある」という意味

・それが次第に「役が足りていない」と解釈されて「能力に対して地位が低すぎる」という意味限定されるようになった

・それがさらに「役に対して能力が足りていない」という意味でも使われるようになった(明治末?)

役者不足

本来は単に「役者の人数が足りていない」という意味

・転じて「人材が足りていない」という意味で使われるようになった(昭和初期?)

さらに「能力が足りていない」という意味でも使われるようになった(昭和初期?)

・ただし「役不足」と比べると用例はかなり少ない

2023-12-22

anond:20141125155221

増田の家は和風ちゃんとした家だったんだな。

しか和式作法では、盆は客に供すものではない。給仕が使うものだ。

しかカフェ飯だと思えば、飲食店ですら盆に載せたままだ。

盆はカフェっぽいデザインを買えばよい。

2023-12-18

俺の鍋物は間違っている

なあ、鍋物(水炊き/すき焼き等)って面倒くさくね?

"今夜はお鍋!準備もカンタンママもニッコリ!"とか

CMやら商品POPで謳ってるけど、ウッソだろ!て腹立つんだけど。

まず、面倒くさいポイントをあげると

調理器具食事終了まで片付けられない

白菜が大量に必要になるので普段使わない大皿や大ボールを引っ張り出さなければならない

カセットコンロを引っ張り出して食卓の真ん中に設置しなけれ(ry

④各種素材が食卓に乗り切らないので床に直置き

子供が床の食材生肉に触らない様に注意しなければならない

⑥肉があっという間に鍋から消えるので常に足し続け、子供に丁度良い頃合いの肉を給仕しつつ野菜も食えとうながしアクをすくいお湯を足す

食事後の後片付けがとにかくダルい土鍋は重くて洗いづらいし、食材盛った大皿食洗機に入らないので手洗い。カセットコンロは清掃して冷めてからしまわなければならない

とくに⑥!俺はゆったり味わいながら食事を楽しみたいんだよ!仕事でもねぇのにマルチタスクさせんなよ!!地味に⑦が控えてるってのも食事を落ち着かない気分にさせて味なんかしねぇって!

なあ、俺の鍋のやり方ってなんか間違ってるのか?楽しくも美味しくもなく通常のルーティンと違う動きを強いられただただ忙しなく動き回って脳のリソースを食い物を咀嚼する以外の事に使い疲労困憊するんだけど。

2023-11-19

AI搭載ロボットって機械部品は高いんだろうけど、時給というランニングコストがかからない上に社会保険料も払わなくていいし急に辞めないし

30万くらいで使える給仕ロボが出たら一気に飲食界隈が変わるんじゃないだろうか

2023-11-02

ステーキ定食今日奮発してランチ食べたんですよ。

給料日直後だと店員さんにお前お給料出た直後で調子乗ってるのか?って思われたらいやなので、

少しほとぼりが冷めた今日行ってきたんです。

念願のステーキ定食

でもしまった!って思ったのが、

熱々に熱せられた鉄板にジュージューと勢いよく音を立ててやって来るステーキ

周りの人にも音が聞こえてると思うから

あいつなに調子に乗ってステーキ定食なんか食べてるんだよって内心思われ兼ねない

すごい勢いでジュージュー鉄板の上で肉が焼ける音がするから

もの凄く冷や冷やしたんです。

こんなことな鉄板は肉の焼ける音がするので、

あんまり熱してこないで下さい!って言っておけば良かった。

こんなにステーキ定食がいろんな人に調子に乗ってる感じで見られるものだとは思わなかったので驚いたし。

あんな派手に肉が鉄板の上で焼ける音を出しながら給仕されるのは恥ずかしいし、

そんなことを思っているのは自分だけ?

とにかくステーキ定食念願だったけど、

周りに気を遣いすぎてぜんぜん味がしなかったです。

2023-10-04

anond:20230920161014

私が経営している会社では来客へのお茶出しは男性秘書にさせてるわ。

我が家でも私や来客への給仕お茶出しは男性下僕仕事女性メイドには料理を作ったり掃除をしてもらってるけど来客への対応なんてさせない。

大切なお客様への給仕女性メイドにさせるなんて失礼だと思ってる。

2023-09-05

大阪地方の犬カフェで食べられている名物の「わんこそば」とは?

Q. 大阪の犬カフェで食べられている名物の「わんこそば」とは、岩手わんこそばとどのような違いがあるでしょうか。


A. 大阪の犬カフェ提供される「わんこそば」と岩手名物わんこそば」には、いくつかの違いがあります

地域性: 岩手わんこそばは、岩手県の伝統的な料理であり、地域特有文化を反映しています。一方、大阪の犬カフェ提供される「わんこそば」は、地域性を反映するのではなく、犬カフェテーマ雰囲気に合わせて提供されている可能性があります

提供場所: 岩手わんこそばは、岩手県内の特定レストラン店舗提供されており、地元観光名物として知られています。一方、大阪の犬カフェ提供される「わんこそば」は、犬カフェ内で楽しむための料理として提供されているでしょう。

食材盛り付け: 岩手わんこそばは、茹でたてのそばがお椀に一口大に盛られ、給仕の方に継ぎ足してもらいながら食べるスタイル一般的です。一方、大阪の犬カフェ提供される「わんこそば」は、犬カフェ雰囲気に合わせて、食材盛り付けが異なる可能性があります食べ放題スタイル提供されることもあるかもしれません。

要するに、大阪の犬カフェ提供される「わんこそば」と岩手名物わんこそば」は、地域提供場所料理スタイルなどの要素において異なる可能性が高いです。どちらも美味しい経験となるでしょうが、その違いにも注目して楽しんでいただければと思います


(可能性が高いです、じゃねえよ)

2023-08-28

出会いにはコツがある

K子との出会い

私がK子と出会ったのは、まだ雪の残る3月上旬札幌すすきのでのことであった。

K子は、私がごくたまに寄るカフェバーウエイトレスをやっていた。

年は30歳、身長157cm。体型はややガッチリタイプに見え、いわゆる固太りに近かった。

顔はまぁまぁ整ってはいたが、頭部はアメフトボールのように大きかった。

完璧メイクを追求してるようで、白塗りの土台が厚く、丸い輪郭が、さらに強調されていた。

キッチリ描いた眉に、メリハリをつけたアイライン。目元周りには、そのひとのお化粧への設計意図が表れるものだがK子の場合それは、顔の大きさを、目を拡大させることでごまかそうとする意図だった。

それとK子のメークには、悪い意味でのバランス感覚という特徴も見られた。

あちらとこちらの均衡を保とうとして、薄くするのではなく、厚く盛る方にいってしまうのである

から白塗りは行き過ぎて歌舞伎のようになってしまう。

さらにK子は勤務中はロングヘアータイトに縛ってるので、目元が上がって鋭角的になるのだが、これがふしだらで好色な印象を与えかねない外見になってしまうのだ。

ここまできては化粧も逆効果である

それはせっかくのよい素材での料理を、調理でなくソースで惑わし、お門違いの高級感を添えたつもりの洋風メニューのようだった。

白人風貌という、ないものねだりを追いかけた挙句、醜くなってしまったマイケルジャクソンのようであった。

K子は、そんな女だった。つまり、どこにでもいるひとだ。

K子はその日も普段どおり給仕をしていた。時刻は夜の9時。私のオーダーはグラスビールだった。

私のテーブルにもやってきた、そこで2人は始めて目を合わせた。

するとK子は私の顔を見るなりハッとした顔をして上背をやや引いた。私は「ああまたか」と思った。

なにが「またか」なのか。それはその時の私の顔が彼女にはイケメンに写った、ということの了解である

断っておくがこれは自慢ではない。なぜなら、こうしたことは4年に一度、つまりオリンピック開催と同じ頻度でしか、私に訪れないからだ。「またか」と感じるのは、4年がさほど長くも感じられない私なりの時性であって、傲慢の致すところではない。

毎日のようにこういうことが起きる人を、真のイケメンというのだが、この程度のいわば「プチ・イケメン」なら今のご時世、結構いそうである

私の顔は、それどころかまぁどちらかといえばブサメンである。口が飛び出た造作が特徴で、唇も厚い。佐藤浩市の2倍は厚い。

このせいで、顔の下部にボリュームが出てしまい、シャープには見えないモヤッとした風貌になっている。

目も悪いのでシカメっ面にもなりやすく、表情も暗い。

たとえるなら、ガリガリ君のような輪郭であるし、佐藤浩市の親父の三國連太郎みたいでもある。

芋というか、類人猿、合わせればゴリライモ。私はそんな顔なのである。そしてもちろん、あなたに「そんなことないよ」といってほしい、そんなケチな性分も持ち合わせているのだ。そこがまた醜い。

まり私も、どこにでもいる人なのである

ここ20年ほどで男もするようになった「化粧」とは、もともと目立たないもの(一重まぶたなど)を、まやかしの力で輝かせる補正技術だと思うが、私の口元のように、はじめから飛び出ているものを、平たく目立たせずに抑制する用法には、それはまったくといっていいほど役立たない。

しかし男の場合三國連太郎がそうであったように、また、佐藤浩市がそうであるように、絶対的なブ男というものはいない。バナナマンの日村も最初見たときはびっくりしたが、慣れれば愛嬌がある顔である

男は、風貌をある水準(清潔感常識のあるファッションセンス、そして似合う髪型、できれば細身)まで満たせば、異性にアピールできてしまうのである。ここらへんが女子と違う。無愛想でもある程度はイケてしまうということだ。かくして私のような者でも、こうしたラッキータイミングが巡ってくるときがあるのである

さて私にハッとして頂いた女子に対しては、私はだいたい挨拶をするようにしている。

ここでいう挨拶とは、店や本人の迷惑にならぬよう気を遣いながら、名刺を手渡すことだ。

できれば一言添える「もし、よろしければ、お近づきになれれば…」みたいなことだ。

ハッとする、させるというのは直感神秘である人間のあまたある能力のうちでも一二を争うような、めちゃめちゃものスゴい、宇宙誕生レベル認識だ。

人間(じんかん)にヴァイヴレーションが伝播する。あるひとがある人の存在にピン!とくれば、その相手にも同じピン!が、誤解も曲解もなく瞬時に伝わる。だれも解明できない感覚。こうした体感に対しては対象化なぞハナから諦め、人として素直にしたがい、謝辞を述べるのがスジというものであろう。

とりあえず自分規定する第一歩として世の中には名前というものがある以上、名乗る。

自分から名乗ることより大切なことは、世の中にそうそうない。

「4年に一度」がいつなんどき訪れるやもしれない。そんなときのために財布に名刺を2~3枚入れておく。

こうしたなんでもない普段の心がけが出会いを引き寄せる具体的な手段なのだ

こうした縁で、私はK子と付き合った。世間には「よくまぁこんなサエないのと一緒になったなぁ」というのが男女問わずいるが、なんのことはない自分もその仲間入りであり、K子の方でもそう思うときがあったかもしれない。つまり、サエないのはお互い様だったのである最初のうちは。

だがしばらくすると私にはK子の大きい顔と太い骨格が、次第にいとおしく写ってきた。

そして次に、それがかけがえのない尊さに思えてきた。

というのも付き合い始めてすぐに気づいたことだが、K子は私と最初に目が合ったホンの0.1秒の閃き、焦点で、自分の開削に成功した、まったく優れた女だったのだ。

私との邂逅によってポン!と新規開設された自我内の回路に、まったく純粋に従った。

しかもそこにいささかも世俗的な疑いを差し挟まなかった。

世俗的な疑いとは、私と付き合うことのメリットデメリットコスパを考えることや、趣味や好みが合う合わないというような話などである

K子はそれらを考えもしなかった。だからデートで会ってもあまり話さず、肩を寄せ合い、手を握り腕をさすり、見つめあったりするだけだった。それでどちらも了解した。ドン存在が大きいのである100%ピュア肯定性の塊。

そしてそうしたK子の態度は、私の細胞のすみずみにあまねく影響を与えた。小さな自分固執していた私を、彼女は開放してくれた。

こういう女に慣れると、小顔ブームとか、華奢な女子スタイル固執するのは、矮小なことと知れる。しつこいようだが慣れればあの日村ですら、ファニーフェイスである

K子はやがてメークが薄くなっていった。コスメへの依存を減らしていった。

単なる身だしなみ以上のそれは、まやかしだと気づいたのだ。

食事運動に、それまで以上に気を遣い、毎日しっかり生活を積み上げていくよう、意識的自分を導いていった。

現代人はただ毎日暮らしてゆくだけで、目に見えない「不純物」が、アカのようにたまってゆく。

社会教育が、仕事常識が、不純だらけだから当然だ。

はいつも意識的に「みそぎ」をしなければならない。するとみそぎなんてしなくていいんだ、そのままのあなたでいいんだと社会その他は全力で否定する。だがそれは違う。甘言に引きづられてはいけない。やつらはあなたから銭を引き出したいだけだ。

メイクはそうした「不純物」の象徴であった。それがズバッと削ぎおとされた。

すると並行してK子の慢性的な肌荒れも改善された。

こうなると輝かしい、真の女の誕生である

人の本来的な美しさや輝き、魅力は、外から取ってきて付け足すものでない。自分内面から湧き出させるものだ。

こんなことは実に当たり前のことだが、不純物の洪水の中にいると気づかない。

自分から「湧き出させること」が自然に出来る人は、この世にいながら永遠を手にしたも同然なのである

そこではあなたわたしとなる。わたしあなただ。

理想カップル、なるものは知らない。知らないがそれは「人それぞれ」ではない。

たぶんそれは溶け合った1つの形態しかない。愛など、しらぬ。

以上この文は、まだ見ぬあなたと、まだ顕在化してない私を想って書いた。

<了>

出会いにはコツがある

K子との出会い

私がK子と出会ったのは、まだ雪の残る3月上旬札幌すすきのでのことであった。

K子は、私がごくたまに寄るカフェバーウエイトレスをやっていた。

年は30歳、身長157cm。体型はややガッチリタイプに見え、いわゆる固太りに近かった。

顔はまぁまぁ整ってはいたが、頭部はアメフトボールのように大きかった。

完璧メイクを追求してるようで、白塗りの土台が厚く、丸い輪郭が、さらに強調されていた。

キッチリ描いた眉に、メリハリをつけたアイライン。目元周りには、そのひとのお化粧への設計意図が表れるものだがK子の場合それは、顔の大きさを、目を拡大させることでごまかそうとする意図だった。

それとK子のメークには、悪い意味でのバランス感覚という特徴も見られた。

あちらとこちらの均衡を保とうとして、薄くするのではなく、厚く盛る方にいってしまうのである

から白塗りは行き過ぎて歌舞伎のようになってしまう。

さらにK子は勤務中はロングヘアータイトに縛ってるので、目元が上がって鋭角的になるのだが、これがふしだらで好色な印象を与えかねない外見になってしまうのだ。

ここまできては化粧も逆効果である

それはせっかくのよい素材での料理を、調理でなくソースで惑わし、お門違いの高級感を添えたつもりの洋風メニューのようだった。

白人風貌という、ないものねだりを追いかけた挙句、醜くなってしまったマイケルジャクソンのようであった。

K子は、そんな女だった。つまり、どこにでもいるひとだ。

K子はその日も普段どおり給仕をしていた。時刻は夜の9時。私のオーダーはグラスビールだった。

私のテーブルにもやってきた、そこで2人は始めて目を合わせた。

するとK子は私の顔を見るなりハッとした顔をして上背をやや引いた。私は「ああまたか」と思った。

なにが「またか」なのか。それはその時の私の顔が彼女にはイケメンに写った、ということの了解である

断っておくがこれは自慢ではない。なぜなら、こうしたことは4年に一度、つまりオリンピック開催と同じ頻度でしか、私に訪れないからだ。「またか」と感じるのは、4年がさほど長くも感じられない私なりの時性であって、傲慢の致すところではない。

毎日のようにこういうことが起きる人を、真のイケメンというのだが、この程度のいわば「プチ・イケメン」なら今のご時世、結構いそうである

私の顔は、それどころかまぁどちらかといえばブサメンである。口が飛び出た造作が特徴で、唇も厚い。佐藤浩市の2倍は厚い。

このせいで、顔の下部にボリュームが出てしまい、シャープには見えないモヤッとした風貌になっている。

目も悪いのでシカメっ面にもなりやすく、表情も暗い。

たとえるなら、ガリガリ君のような輪郭であるし、佐藤浩市の親父の三國連太郎みたいでもある。

芋というか、類人猿、合わせればゴリライモ。私はそんな顔なのである。そしてもちろん、あなたに「そんなことないよ」といってほしい、そんなケチな性分も持ち合わせているのだ。そこがまた醜い。

まり私も、どこにでもいる人なのである

ここ20年ほどで男もするようになった「化粧」とは、もともと目立たないもの(一重まぶたなど)を、まやかしの力で輝かせる補正技術だと思うが、私の口元のように、はじめから飛び出ているものを、平たく目立たせずに抑制する用法には、それはまったくといっていいほど役立たない。

しかし男の場合三國連太郎がそうであったように、また、佐藤浩市がそうであるように、絶対的なブ男というものはいない。バナナマンの日村も最初見たときはびっくりしたが、慣れれば愛嬌がある顔である

男は、風貌をある水準(清潔感常識のあるファッションセンス、そして似合う髪型、できれば細身)まで満たせば、異性にアピールできてしまうのである。ここらへんが女子と違う。無愛想でもある程度はイケてしまうということだ。かくして私のような者でも、こうしたラッキータイミングが巡ってくるときがあるのである

さて私にハッとして頂いた女子に対しては、私はだいたい挨拶をするようにしている。

ここでいう挨拶とは、店や本人の迷惑にならぬよう気を遣いながら、名刺を手渡すことだ。

できれば一言添える「もし、よろしければ、お近づきになれれば…」みたいなことだ。

ハッとする、させるというのは直感神秘である人間のあまたある能力のうちでも一二を争うような、めちゃめちゃものスゴい、宇宙誕生レベル認識だ。

人間(じんかん)にヴァイヴレーションが伝播する。あるひとがある人の存在にピン!とくれば、その相手にも同じピン!が、誤解も曲解もなく瞬時に伝わる。だれも解明できない感覚。こうした体感に対しては対象化なぞハナから諦め、人として素直にしたがい、謝辞を述べるのがスジというものであろう。

とりあえず自分規定する第一歩として世の中には名前というものがある以上、名乗る。

自分から名乗ることより大切なことは、世の中にそうそうない。

「4年に一度」がいつなんどき訪れるやもしれない。そんなときのために財布に名刺を2~3枚入れておく。

こうしたなんでもない普段の心がけが出会いを引き寄せる具体的な手段なのだ

こうした縁で、私はK子と付き合った。世間には「よくまぁこんなサエないのと一緒になったなぁ」というのが男女問わずいるが、なんのことはない自分もその仲間入りであり、K子の方でもそう思うときがあったかもしれない。つまり、サエないのはお互い様だったのである最初のうちは。

だがしばらくすると私にはK子の大きい顔と太い骨格が、次第にいとおしく写ってきた。

そして次に、それがかけがえのない尊さに思えてきた。

というのも付き合い始めてすぐに気づいたことだが、K子は私と最初に目が合ったホンの0.1秒の閃き、焦点で、自分の開削に成功した、まったく優れた女だったのだ。

私との邂逅によってポン!と新規開設された自我内の回路に、まったく純粋に従った。

しかもそこにいささかも世俗的な疑いを差し挟まなかった。

世俗的な疑いとは、私と付き合うことのメリットデメリットコスパを考えることや、趣味や好みが合う合わないというような話などである

K子はそれらを考えもしなかった。だからデートで会ってもあまり話さず、肩を寄せ合い、手を握り腕をさすり、見つめあったりするだけだった。それでどちらも了解した。ドン存在が大きいのである100%ピュア肯定性の塊。

そしてそうしたK子の態度は、私の細胞のすみずみにあまねく影響を与えた。小さな自分固執していた私を、彼女は開放してくれた。

こういう女に慣れると、小顔ブームとか、華奢な女子スタイル固執するのは、矮小なことと知れる。しつこいようだが慣れればあの日村ですら、ファニーフェイスである

K子はやがてメークが薄くなっていった。コスメへの依存を減らしていった。

単なる身だしなみ以上のそれは、まやかしだと気づいたのだ。

食事運動に、それまで以上に気を遣い、毎日しっかり生活を積み上げていくよう、意識的自分を導いていった。

現代人はただ毎日暮らしてゆくだけで、目に見えない「不純物」が、アカのようにたまってゆく。

社会教育が、仕事常識が、不純だらけだから当然だ。

はいつも意識的に「みそぎ」をしなければならない。するとみそぎなんてしなくていいんだ、そのままのあなたでいいんだと社会その他は全力で否定する。だがそれは違う。甘言に引きづられてはいけない。やつらはあなたから銭を引き出したいだけだ。

メイクはそうした「不純物」の象徴であった。それがズバッと削ぎおとされた。

すると並行してK子の慢性的な肌荒れも改善された。

こうなると輝かしい、真の女の誕生である

人の本来的な美しさや輝き、魅力は、外から取ってきて付け足すものでない。自分内面から湧き出させるものだ。

こんなことは実に当たり前のことだが、不純物の洪水の中にいると気づかない。

自分から「湧き出させること」が自然に出来る人は、この世にいながら永遠を手にしたも同然なのである

そこではあなたわたしとなる。わたしあなただ。

理想カップル、なるものは知らない。知らないがそれは「人それぞれ」ではない。

たぶんそれは溶け合った1つの形態しかない。愛など、しらぬ。

以上この文は、まだ見ぬあなたと、まだ顕在化してない私を想って書いた。

<了>

2023-08-20

anond:20181108002853

それな〜〜僕はバリバリ文系修士からマスコミ就職した者なんだけど

研究の内容とはあん関係ないことやってるよ。新聞記事書いてる

記事も、読みやすさのために取捨選択をしたり、方向性を決めたりするし、”ニュースバリュー”が重要から

例えば、ある事柄にA・Bそれぞれの可能性があって、仮にBが致死的なものであれば、それを大きく取り上げざるを得ない

そういうのを「知的誠実さを欠くのではないか」と、最初は迷ったりもしたな

でもまあ、そういうのが作法なんだなと理解たから気にならないよ

そろそろ大学の連中も、好き勝手やって国が金出してくれるのが社会的に正しいみたいな意味のない甘えは捨てた方がいいよな

そういうこと言ってる教員院生を見ると鳥肌が立つようになった

前なんか東洋大学とかのやつが「日本院生に厳しい(給料が出ない、就職がない)」とか言ってて笑っちゃったけどさ

そもそも、彼らの主張の本質は「こんなに良い大学を出たのに/高等教育を受けたのに、給料が安いのはおかしい」というものから

本当の意味ナンセンスな連中だよ

文化尊重しない国は衰退する(キリッ)とか言っちゃって、でも君ら社会のために何かしようとかないでしょ?

どんな小さな研究学問的蓄積に貢献していると言えるかもしれない(裾野を広げるという意味でも)。でも、なぜ社会が君の面倒を見て当たり前だと思うのか

なぜ、今や全入状態大学院なんかに入って手遊びやっただけで、労働者階級から吸い上げた資本で(何より「君が」!)高等遊民でいられるべきだと思うのか

給仕哲学者たれよ

2023-07-07

anond:20230706215101

・DAVE THE DIVER(new)

 海に潜って寿司ネタを取って、夜は給仕をする変なゲーム。やっているVが楽しそうだからヨシ!


夜は奉仕をするゲームに見えて、vがエロいことをしてくれるというシチュを一気に妄想した

2023-07-06

最近自分が実際に見かけたVTuberがやっているゲーム その3

 https://anond.hatelabo.jp/20230207135908ふたたび5ヶ月ぶり。この間隔だと流行りが過ぎているゲームが出てしまうな。

何度も見かけたゲーム

Minecraft

 アップデートが定期的にあるので、やはり強い。ななしいんくのマイクラが盛り上がっていたが、現状では少し落ち着いたか

・RUST

 良く死ぬゲームだな。命が軽い。配信者が命とアイテムを軽く明るく扱えれば楽しめる。

・GTA5

 向いている新人がやるには良いゲーム視聴者に指示厨がいなければ。

ONLY UP!(new)

 ハイキックPを連想するのはニコニコ老人。不屈の精神の持ち主が選別される。

・夜間警備(new)

 最速で実況した一人を見たら満足、のはずなのにオススメに出てきて見てしまう……。

・ちっぴーとのっぽー(new)

 知育に良いゲームだ。三面図の見方を覚える子供が出そう。

・Pineapple on pizza(new)

 無料なこともあって大ブレイク。「圧倒的高評価スパム。もしゲーム中の島民に意識があったら何度苦しみを味わっているのか…。

ホグワーツレガシー(new)

 前回記事の直後に大流行。今はマジでレガシー

ゼルダの伝説ティアーズオブザキンダム(new)

 書き忘れていた。輸送の印象が強い。包括契約していない事務所だとプレイ時間や回数も事前提出らしくてクリアが大変そうだった。

・Q REMASTERED(new)

 誰も読んでなさそうだが追記物理演算ミッションクリアするゲーム。見ていてもどかしい自分でやりたくなるので配信向き。

2,3回見かけたゲーム

・paranormal cleanup(new)

 お掃除Phasmophobia

・リトルナトメ

 見ているVは、やりきって2に進んでいた。

逆転裁判

 声色を使い分けた読み上げによりフルボイスで楽しめている。

・NEEDY GIRL OVERDOSE

 新人通過儀礼的にやっていた。

単発で見かけたゲーム

・Cult of the Lamb

 事務所の仲間の名前信者に使っていいゲームではないw

・Rise_of_Kingdoms

 案件個人的にローモバよりは面白い。同じく案件の多いローモバのつもりでプレイしている参加者がいるのは摩擦になるが。

PICO PARK

 新人V交流需要

空気読み

 伝統芸能。意外なベテランがまだやっていなかったり。

・APEX

 見た。

・VALORANT

 見た。

オーバーウォッチ 2

 見た。

崩壊スターレイル(new)

 自分でやる方が良さそうと思いつつ自分でやることもしていない。

・DAVE THE DIVER(new)

 海に潜って寿司ネタを取って、夜は給仕をする変なゲーム。やっているVが楽しそうだからヨシ!

スト6も今流行中。まだ見た配信はない。

2023-07-05

経験の少ないバイトを使わない式場で披露宴をやりたい。

さもなくば本音披露宴やりたくない。

自分が高めの飲食バイト経験者だから分かるのだが、高めの飲食店でも何もわかってないバイトを実戦投入することがある。接客のなんたるかを全くわかっていない人が、顔と身長清潔感だけで入ってきて給仕をする。

もちろん、ホスピタリティを感じない場面があるだろう。それがとにかく許せない。

めちゃくちゃお金を払うハレの日に、嫌な気持ちになりたくない。食事をめちゃくちゃ良くしたいとかじゃなくて、ただ嫌な気持ちにならず両親を喜ばせたいだけなのに、それがとても難しい。

2023-06-29

キモい文章卒業しよっか?」

増田すべからくキモいが、その話ではない。

ttps://twitter.com/Yominaga_Raneru/status/1673691144524562432

読永らねる📚💤目つき嘘つき連載中

@Yominaga_Raneru

別に好みの範疇から良いけどさぁ

転校生は腰まで届く艶やかな黒髪ロングで、可愛らしい水色の髪留めで斜めに前髪を下ろしていた。

凛とした立ち姿はモデルのようで、高校生にしては発育の良い身体クラス男子は釘付けになる」

みたいなキモい文章卒業しよっか?

午後10:53 · 2023年6月27日

tps://twitter.com/Yominaga_Raneru/status/1674023425214676992

読永らねる📚💤目つき嘘つき連載中

@Yominaga_Raneru

俺が言いたいのは

数ページ前まで

「好きな食べ物もやしです」

みたいな可愛い草食系男子主人公がさ

ヒロインが登場した瞬間、例文よりひどい

「髪も綺麗で足も父も背中も最高だ」

みたいなことを言い出したか

一人称キャラ壊れんな!!!!」

って言いたかったんだよ! ごめん!!!!!

午後8:54 · 2023年6月28日


と言っているハーメルン作家がいたので、本人は一人称でどういうキャラ描写してるのか読んでみた。

設定は普通に異世界転生っぽい。

ttps://syosetu.org/novel/299155/1.html

まどろみから覚めると、美しい声が耳を叩いた。

 優しい響きだ……抑揚は少ないが、それが気分を落ち着かせる。

声の主と状況を改めて確認する。何だこの真っ白な部屋。

 カーテンのような厚みのある真っ白い服。雪のように白いが、彫刻のように艶のない髪の毛。こちらを射抜く眼は冷たく、その顔は完璧な左右対称で、人らしさを全く感じない。


ttps://syosetu.org/novel/299155/5.html

入り口からやってきたのは一人の女の子、かなり軽装の鎧に、短剣を胸に提げている。髪の色は白っぽい銀髪、目の色は黄色かな?

 外見だけならなんとなくアラビアンナイトイメージする。肌も薄く焼けてるし。


ttps://syosetu.org/novel/299155/7.html

運ばれてきた料理よりも、運んできた給仕の子に目を奪われた。

 

 なめらかな合成音声に、不自然なほどピシッと伸ばされた背筋。彼女が血の通った人間でないことはひと目見て分かる。

 

 モノクロ統一された服装、というかどこからどう見てもメイド服に身を包み、前下がりに切りそろえられた黒髪、光彩のない黒目。


ttps://syosetu.org/novel/299155/8.html

振り返ると、めちゃくちゃ大柄な女の子が立っていた。どおりで声がやたら上から聞こえるはずだ。というかとにかく背が高い、二メートルあるんじゃないか? スラッグさんより高い。

 赤みの強い、桃色に近い肌。薄いエメラルドの瞳に、アスリートを思わせる引き締まった腕。シンプルな服だが、それが逆に強さを表しているようだ。

 そして、何より彼女象徴しているのは、額の左右にある小さなツノだ。




うーん・・・

本人もセルフリプライで言ってるように、「高校生にしては発育の良い身体」とか「はちきれんばかりのバスト」とか「純白のパンティ」とか「迫り来るコズミックすけべおねぇさんズ」とか、そういうエロ目線が入ってるかどうかが基準なんだろう。その点からすれば、たしかに直接的なエロ要素は特に入っていない。

が、個人的感想を言えば、これらもそこそこ「キモい文章」だと思う。女性キャラに対する舐めまわすような視線を感じさせる、という意味では大差ない。

キモいかどうかは別にしても、新キャラが出るたびに、

オヤジ!いつもの!」
「へいっ!初登場外見セットお待ち!」

という感じでノルマのようにまとめて描写されること自体が、おれがふだん読んでいる小説からすると、わりと違和感がある。

このぐらいの外見描写ラノベキャラクター小説なら避けて通れないレベルなのかもしれないが、こういう文章を書きながら不特定多数を「キモい文章」だの「卒業しよっか?」だのと煽るのは、単なる自滅行為なのでやめた方がいいと思いました まる

2023-06-24

ゼロコスト投資

牛丼チェーン店での「ごちそうさま」をめぐるマウントの取り合いの件で、少しだけ体験談

過去に3種類の経済団体というか奉仕団体所属したことがある

Aは創業者が多く年配の方が多い団体で、Bはその後継者が会員の8割を占める組織、Cは地方でそれなりに成功した人が集まったグループだった

それぞれ「定例会」というものが月に数回あり、そこでは会食を伴うことがほとんどで、定例会後はそのまま夜の街へと繰り出すことも多かった

それぞれの組織で若輩者だった私は、先輩方についていき酒の飲み方を教わったり、美味しいもののご相伴にあずかったりして、いわゆる「夜の街の作法」を学んだのだが、ここでもグループごとに明確に差があった

まずAの団体では、会食時に「いただきます」「ごちそうさま」は欠かさず、給仕をしてくれるホテルスタッフへも感謝は忘れない

思うよりも先に口が「ありがとう」再生しているかと思うほど、周囲に生かされてきたという謙虚さがまず先に立つ

夜の街でも粋な飲み方が多く、訪れる店のランクもその地方ではかなり上流の方で、着物を来た女性上品接待してくれ、飲み物こちから「どうぞ」というまで口にしない

店が混み始めるとサッと会計して退店する

次いでBの組織だが、結論からいうとここが一番ゴミ溜めレベル品性が低かった

彼らはお礼や謝罪を口にすることは自身プライドを傷つけると思うのか、たとえ飲み物を絨毯にこぼしても「おい、拭いといて」の一言で済ます

食事前に私が「いただきます」と手を合わせると「給食じゃないんだからw」と揶揄されたこともある

そして夜の街ではキャバクラ梯子し、それぞれの店で飲み散らかし、大声で女性容姿を罵り、まさに傍若無人の振る舞いだった

Cのグループでは、地元では少しばかり名が通った「名士見習いレベルの方が多かったが、ここでは職種ごとに品性の差が激しかった

BtoB商売をしている方や士業など、オフィシャルな席が多い人ほどAの団体メンバーのような所作が徹底されていたが、BtoCの商売、例えばコンビニ経営者飲み屋オーナーなどはBの組織にいる者と大差なかった

お金を持っている分、Bよりも質が悪い場面もあって、口に合わない料理は大声で貶し、その際に「この前エクシブで食ったステーキの切れ端よりもまずい」だの「こんな酒、1合2万の酒を飲み慣れてるから飲めたもんじゃない」と付け加える

彼らの口からいただきます」はおろか「ありがとう」という感謝言葉も聞いた記憶がないし、全ての返答は「おう!」「おーう!」で済ます点は、言語野機能していない可能性と野性味すら感じるレベルだった

この状態で夜の街に繰り出すのだから女性スタッフを触ろうとするは序の口で「おい、この後ホテル行くぞ」と値段交渉を始めたり、それが叶わないと「なんだこの店!最悪だな!」と騒ぎ、同席するこちらが赤面するような行為オンパレードだった

話を戻すと、たとえ二者の関係性に商取引が介在していたとしても、誰かの手間をかけさせたり食材への感謝がある人は、収入がどうであれ「いただきます」や「ごちそうさま」を言うし、他者への感謝は心の隅々まで染み込んでいる

一方、その段階への発育途上の者ほど、自身の実力を高く見積りすぎて横柄な態度を取り、なんならそれを仲間と認定した人へも強要したりする

低所得者ほど「ごちそうさま」を言うという指摘は一理あるかもしれないが、あまりにも見ている世界が小さすぎて、まるで知見を伴っていないことに恥ずかしさを感じる

こちそうさま」や「ありがとう」というコストがかからない行為好感度は上がりこそすれ、下がることはないはないのだ

周りよりも一段高い位置に立ち見下ろしたい者たちへ、品性お金では買えないが、お金を使い他者から学ぶことは可能なのだから自身の実力を見極められない者こそ一度謙虚に周囲を見回すことをおすすめしたい

2023-06-07

anond:20230607200013

何十年も前に書かれた伊丹十三エッセイ映画撮影で渡英中に知り合った俳優意識高い系拗らせクンで、一緒に入った飲食店で彼の国の同国人給仕を頼むとき

「ボーイー↑」

と語尾上げで嫌味ったらしく呼びつけるのに堪えられず、自分だけは頑なに

waiter、please!」

と丁寧にお願いし続けて、

伊丹と痛飲してベロベロになってから

「…ジュウゾウチャン、ヤツらはアカンのやぁ!」

愚痴ってたという話を想いだした

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