はてなキーワード: ヤマトとは
夫がネットで買った何か、今日の午前中指定で再配達を頼んだから受け取っておいてと言われた。
こういうことは度々あって、いつも通り引き受けた。これまで困ったことはない。
切れの悪さに長丁場を予感し、ああ今宅配が来たら困るなと思っていたらインターホンが鳴った。心配の通りになってしまった。
2回目のピンポンの後、こんにちはーヤマト運輸でーすと聞こえる。
玄関前に置いていってほしいと伝えたいがそれもできない。
歯磨き中に催してしまったから、わたしの口は唾液と歯ブラシで塞がっていた。
今にして思えば、サッと尻を拭いて口の中身を便器に吐けばよかった。焦りで、動けないし声も出せないと思い込んでしまっていた。
こちらが指定した再配達だからか、ドライバーさんはノックをして辛抱強く待っていてくれた。
異動する人に、二枚組のハンカチをもらった。
好みじゃないので困っていたんだけど、そろそろほとぼりも覚めたのでメルカリで売っちゃうことにした。
ハンカチは600円(税、送料別)でまだ正規店で販売中だった。
メルカリで500円で売れた。
ヤマト運輸に200円払って東京から札幌まで運んでもらって、メルカリに50円手数料払って、わたしに残り250円。
さて、このハンカチを購入した札幌の人は、自分でこれを使うんだろうか。
もしプレゼントしたら、もらった人は喜んで使うんだろうか。気に入らなくて出品するんだろうか。
ていうか、私にくれたあの人は、正規販売店で買ったのだろうか。誰かにもらったのの二次流通ということはあり得ないんだろうか……。
このハンカチが500円でぐるぐるメルカリを回っているとして、そしたらその度に50円手に入るんだから、メルカリってボロい商売だよな。
それに引き換え、その度に西へ東へたった200円で配達させられてるヤマトさんは、ご苦労様ですって感じだ。
そしてなにより、「だから次から貰ったもの売るのやめよう」じゃなくて、「次に自分も社交辞令的プレゼントをするときは二次流通させやすいように、ブランドが有名で正規価格がわかりやすくて、送料がかからない薄くて軽いもので、長期に保存できるものにしよう」って思っちゃうのがこわいよな。
罪悪感ですか、全くないですね……。趣味じゃないハンカチだったけど、一定のファンのいる有名メーカーのものを選んでくれるなんて、先輩はできる人だったなって思ってます。