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2024-10-23

anond:20241022221855

わかる

もうスピードで直進するおっさん?より

ふらふら横にブレながら歩くのろい大勢のほうがじゃま

 

歩く速度遅くてボケーっと歩いてる人にとっては逆なんだろうな

難しいね

2024-10-02

九  与次郎が勧めるので、三四郎はとうとう精養軒の会へ出た。その時三四郎は黒い紬の羽織を着た。この羽織は、三輪田のお光さんのおっかさんが織ってくれたのを、紋付に染めて、お光さんが縫い上げたものだと、母の手紙に長い説明がある。小包みが届いた時、いちおう着てみて、おもしろくないから、戸棚へ入れておいた。それを与次郎が、もったいないからぜひ着ろ着ろと言う。三四郎が着なければ、自分が持っていって着そうな勢いであたから、つい着る気になった。着てみると悪くはないようだ。  三四郎はこのいでたちで、与次郎と二人で精養軒の玄関に立っていた。与次郎の説によると、お客はこうして迎えべきものだそうだ。三四郎はそんなこととは知らなかった。第一自分がお客のつもりでいた。こうなると、紬の羽織ではなんだか安っぽい受け付けの気がする。制服を着てくればよかったと思った。そのうち会員がだんだん来る。与次郎は来る人をつらまえてきっとなんとか話をする。ことごとく旧知のようにあしらっている。お客が帽子外套給仕に渡して、広い梯子段の横を、暗い廊下の方へ折れると、三四郎に向かって、今のは誰某だと教えてくれる。三四郎はおかげで知名な人の顔をだいぶ覚えた。  そのうちお客はほぼ集まった。約三十人足らずである広田先生もいる。野々宮さんもいる。――これは理学者だけれども、絵や文学が好きだからというので、原口さんが、むりに引っ張り出したのだそうだ。原口さんはむろんいる。いちばんさきへ来て、世話を焼いたり、愛嬌を振りまいたり、フランス式の髯をつまんでみたり、万事忙しそうである。  やがて着席となった。めいめいかってな所へすわる。譲る者もなければ、争う者もない。そのうちでも広田先生のろいにも似合わずいちばんに腰をおろししまった。ただ与次郎三四郎けがいっしょになって、入口に近く座を占めた。その他はことごとく偶然の向かい合わせ、隣同志であった。  野々宮さんと広田先生あいだに縞の羽織を着た批評家がすわった。向こうには庄司という博士が座に着いた。これは与次郎のいわゆる文科で有力な教授であるフロックを着た品格のある男であった。髪を普通の倍以上長くしている。それが電燈の光で、黒く渦をまいて見える。広田先生坊主頭と比べるとだいぶ相違がある。原口さんはだいぶ離れて席を取った。あちらの角だから、遠く三四郎と真向かいになる。折襟に、幅の広い黒襦子を結んださきがぱっと開いて胸いっぱいになっている。与次郎が、フランスの画工は、みんなああいう襟飾りを着けるものだと教えてくれた。三四郎肉汁を吸いながら、まるで兵児帯の結び目のようだと考えた。そのうち談話だんだん始まった。与次郎ビールを飲む。いつものように口をきかない。さすがの男もきょうは少々謹んでいるとみえる。三四郎が、小さな声で、 「ちと、ダーターファブラをやらないか」と言うと、「きょうはいけない」と答えたが、すぐ横を向いて、隣の男と話を始めた。あなたの、あの論文を拝見して、大いに利益を得ましたとかなんとか礼を述べている。ところがその論文は、彼が自分の前で、さかんに罵倒したものから三四郎にはすこぶる不思議の思いがある。与次郎はまたこっちを向いた。 「その羽織はなかなかりっぱだ。よく似合う」と白い紋をことさら注意してながめている。その時向こうの端から原口さんが、野々宮に話しかけた。元来が大きな声の人だから、遠くで応対するにはつごうがいい。今まで向かい合わせに言葉をかわしていた広田先生庄司という教授は、二人の応答を途中でさえぎることを恐れて、談話をやめた。その他の人もみんな黙った。会の中心点がはじめてできあがった。 「野々宮さん光線の圧力試験はもう済みましたか」 「いや、まだなかなかだ」 「ずいぶん手数がかかるもんだね。我々の職業も根気仕事だが、君のほうはもっと激しいようだ」 「絵はインスピレーションですぐかけるからいいが、物理実験はそううまくはいかない」 「インスピレーションには辟易する。この夏ある所を通ったらばあさんが二人で問答をしていた。聞いてみると梅雨はもう明けたんだろうか、どうだろうかという研究なんだが、一人のばあさんが、昔は雷さえ鳴れば梅雨は明けるにきまっていたが、近ごろじゃそうはいかないとこぼしている。すると一人がどうしてどうして、雷ぐらいで明けることじゃありゃしないと憤慨していた。――絵もそのとおり、今の絵はインスピレーションぐらいでかけることじゃありゃしない。ねえ田村さん、小説だって、そうだろう」  隣に田村という小説家がすわっていた。この男は自分インスピレーション原稿の催促以外になんにもないと答えたので、大笑いになった。田村は、それから改まって、野々宮さんに、光線に圧力があるものか、あれば、どうして試験するかと聞きだした。野々宮さんの答はおもしろかった。――  雲母か何かで、十六武蔵ぐらいの大きさの薄い円盤を作って、水晶の糸で釣るして、真空のうちに置いて、この円盤の面へ弧光燈の光を直角にあてると、この円盤が光に圧されて動く。と言うのである。  一座は耳を傾けて聞いていた。なかに三四郎は腹のなかで、あの福神漬の缶のなかに、そんな装置がしてあるのだろうと、上京のさい、望遠鏡で驚かされた昔を思い出した。 「君、水晶の糸があるのか」と小さい声で与次郎に聞いてみた。与次郎は頭を振っている。 「野々宮さん、水晶の糸がありますか」 「ええ、水晶の粉をね。酸水素吹管の炎で溶かしておいて、両方の手で、左右へ引っ張ると細い糸ができるのです」  三四郎は「そうですか」と言ったぎり、引っ込んだ。今度は野々宮さんの隣にいる縞の羽織批評家が口を出した。 「我々はそういう方面へかけると、全然無学なんですが、はじめはどうして気がついたものでしょうな」 「理論上はマクスウェル以来予想されていたのですが、それをレベデフという人がはじめて実験証明したのです。近ごろあの彗星の尾が、太陽の方へ引きつけられべきはずであるのに、出るたびにいつでも反対の方角になびくのは光の圧力で吹き飛ばされるんじゃなかろうかと思いついた人もあるくらいです」  批評家はだいぶ感心したらしい。 「思いつきもおもしろいが、第一大きくていいですね」と言った。 「大きいばかりじゃない、罪がなくって愉快だ」と広田先生が言った。 「それでその思いつきがはずれたら、なお罪がなくっていい」と原口さんが笑っている。 「いや、どうもあたっているらしい。光線の圧力は半径の二乗に比例するが、引力のほうは半径の三乗に比例するんだから、物が小さくなればなるほど引力のほうが負けて、光線の圧力が強くなる。もし彗星の尾が非常に細かい小片からできているとすれば、どうしても太陽とは反対の方へ吹き飛ばされるわけだ」  野々宮は、ついまじめになった。すると原口が例の調子で、 「罪がない代りに、たいへん計算がめんどうになってきた。やっぱり一利一害だ」と言った。この一言で、人々はもとのとおりビールの気分に復した。広田先生が、こんな事を言う。 「どうも物理学者は自然派じゃだめのようだね」  物理学者と自然派の二字は少なからず満場の興味を刺激した。 「それはどういう意味ですか」と本人の野々宮さんが聞き出した。広田先生説明しなければならなくなった。 「だって、光線の圧力試験するために、目だけあけて、自然を観察していたって、だめだからさ。自然献立のうちに、光線の圧力という事実印刷されていないようじゃないか。だから人工的に、水晶の糸だの、真空だの、雲母だのという装置をして、その圧力物理学者の目に見えるように仕掛けるのだろう。だから自然派じゃないよ」 「しか浪漫派でもないだろう」と原口さんがまぜ返した。 「いや浪漫派だ」と広田先生がもったいらしく弁解した。「光線と、光線を受けるものとを、普通自然界においては見出せないような位置関係に置くところがまったく浪漫派じゃないか」 「しかし、いったんそういう位置関係に置いた以上は、光線固有の圧力を観察するだけだからそれからあとは自然派でしょう」と野々宮さんが言った。 「すると、物理学者は浪漫自然派ですね。文学のほうでいうと、イブセンのようなものじゃないか」と筋向こうの博士比較を持ち出した。 「さよう、イブセンの劇は野々宮君と同じくらいな装置があるが、その装置の下に働く人物は、光線のように自然法則に従っているか疑わしい」これは縞の羽織批評家言葉であった。 「そうかもしれないが、こういうことは人間研究上記憶しておくべき事だと思う。――すなわち、ある状況のもとに置かれた人間は、反対の方向に働きうる能力権力とを有している。ということなんだが、――ところが妙な習慣で、人間も光線も同じように器械的の法則に従って活動すると思うものから、時々とんだ間違いができる。おこらせようと思って装置をすると、笑ったり、笑わせようともくろんでかかると、おこったり、まるで反対だ。しかしどちらにしても人間に違いない」と広田先生がまた問題を大きくしてしまった。 「じゃ、ある状況のもとに、ある人間が、どんな所作をしてもしぜんだということになりますね」と向こうの小説家が質問した。広田先生は、すぐ、 「ええ、ええ。どんな人間を、どう描いても世界に一人くらいはいるようじゃないですか」と答えた。「じっさい人間たる我々は、人間しからざる行為動作を、どうしたって想像できるものじゃない。ただへたに書くから人間と思われないのじゃないですか」  小説家はそれで黙った。今度は博士がまた口をきいた。 「物理学者でも、ガリレオ寺院釣りランプの一振動時間が、振動の大小にかかわらず同じであることに気がついたり、ニュートン林檎が引力で落ちるのを発見したりするのは、はじめから自然派ですね」 「そういう自然派なら、文学のほうでも結構でしょう。原口さん、絵のほうでも自然派がありますか」と野々宮さんが聞いた。 「あるとも。恐るべきクールベエというやつがいる。v※(アキュートアクセント付きE小文字)rit※(アキュートアクセント付きE小文字) vraie. なんでも事実でなければ承知しない。しかしそう猖獗を極めているものじゃない。ただ一派として存在を認められるだけさ。またそうでなくっちゃ困るからね。小説だって同じことだろう、ねえ君。やっぱりモローや、シャバンヌのようなのもいるはずだろうじゃないか」 「いるはずだ」と隣の小説家が答えた。  食後には卓上演説も何もなかった。ただ原口さんが、しきりに九段の上の銅像悪口を言っていた。あん銅像をむやみに立てられては、東京市民が迷惑する。それより、美しい芸者銅像でもこしらえるほうが気が利いているという説であった。与次郎三四郎九段銅像原口さんと仲の悪い人が作ったんだと教えた。  会が済んで、外へ出るといい月であった。今夜の広田先生庄司博士によい印象を与えたろうかと与次郎が聞いた。三四郎は与えたろうと答えた。与次郎は共同水道栓のそばに立って、この夏、夜散歩に来て、あまり暑いからここで水を浴びていたら、巡査に見つかって、擂鉢山へ駆け上がったと話した。二人は擂鉢山の上で月を見て帰った。  帰り道に与次郎三四郎に向かって、突然借金言い訳をしだした。月のさえた比較寒いである三四郎ほとんど金の事などは考えていなかった。言い訳を聞くのでさえ本気ではない。どうせ返すことはあるまいと思っている。与次郎もけっして返すとは言わない。ただ返せない事情をいろいろに話す。その話し方のほうが三四郎にはよほどおもしろい。――自分の知ってるさる男が、失恋の結果、世の中がいやになって、とうとう自殺をしようと決心したが、海もいや川もいや、噴火口はなおいや、首をくくるのはもっともいやというわけで、やむをえず短銃を買ってきた。買ってきて、まだ目的遂行しないうちに、友だちが金を借りにきた。金はないと断ったが、ぜひどうかしてくれと訴えるので、しかたなしに、大事の短銃を貸してやった。友だちはそれを質に入れて一時をしのいだ。つごうがついて、質を受け出して返しにきた時は、肝心の短銃の主はもう死ぬ気がなくなっていた。だからこの男の命は金を借りにこられたために助かったと同じ事である。 「そういう事もあるからなあ」と与次郎が言った。三四郎にはただおかしいだけである。そのほかにはなんらの意味もない。高い月を仰いで大きな声を出して笑った。金を返されないでも愉快である与次郎は、 「笑っちゃいかん」と注意した。三四郎はなおおかしくなった。 「笑わないで、よく考えてみろ。おれが金を返さなければこそ、君が美禰子さんから金を借りることができたんだろう」  三四郎は笑うのをやめた。 「それで?」 「それだけでたくさんじゃないか。――君、あの女を愛しているんだろう」  与次郎はよく知っている。三四郎はふんと言って、また高い月を見た。月のそばに白い雲が出た。 「君、あの女には、もう返したのか」 「いいや」 「いつまでも借りておいてやれ」  のん気な事を言う。三四郎はなんとも答えなかった。しかいつまでも借りておく気はむろんなかった。じつは必要な二十円を下宿へ払って、残りの十円をそのあくる日すぐ里見の家へ届けようと思ったが、今返してはかえって、好意にそむいて、よくないと考え直して、せっかく門内に、はいられる機会を犠牲にしてまでも引き返した。その時何かの拍子で、気がゆるんで、その十円をくずしてしまった。じつは今夜の会費もそのうちから出ている。自分ばかりではない。与次郎のもそのうちから出ている。あとには、ようやく二、三円残っている。三四郎はそれで冬シャツを買おうと思った。  じつは与次郎がとうてい返しそうもないから、三四郎は思いきって、このあいだ国元へ三十円の不足を請求した。十分な学資を月々もらっていながら、ただ不足だからといって請求するわけにはゆかない。三四郎はあまり嘘をついたことのない男だから請求理由にいたって困却した。しかたがないからただ友だちが金をなくして弱っていたから、つい気の毒になって貸してやった。その結果として、今度はこっちが弱るようになった。どうか送ってくれと書いた。  すぐ返事を出してくれれば、もう届く時分であるのにまだ来ない。今夜あたりはことによると来ているかもしれぬくらいに考えて、下宿へ帰ってみると、はたして、母の手蹟で書いた封筒ちゃんと机の上に乗っている。不思議なことに、いつも必ず書留で来るのが、きょうは三銭切手一枚で済ましてある。開いてみると、中はいつになく短かい。母としては不親切なくらい、用事だけで申し納めてしまった。依頼の金は野々宮さんの方へ送ったから、野々宮さんから受け取れというさしずにすぎない。三四郎は床を取ってねた。  翌日もその翌日も三四郎は野々宮さんの所へ行かなかった。野々宮さんのほうでもなんともいってこなかった。そうしているうちに一週間ほどたった。しまいに野々宮さんから下宿下女を使いに手紙をよこした。おっかさんからまれものがあるからちょっと来てくれろとある三四郎講義の隙をみて、また理科大学の穴倉へ降りていった。そこで立談のあいだに事を済ませようと思ったところが、そううまくはいかなかった。この夏は野々宮さんだけで専領していた部屋に髭のはえた人が二、三人いる。制服を着た学生も二、三人いる。それが、みんな熱心に、静粛に、頭の上の日のあたる世界をよそにして、研究をやっている。そのうちで野々宮さんはもっと多忙に見えた。部屋の入口に顔を出した三四郎ちょっと見て、無言のまま近寄ってきた。 「国から、金が届いたから、取りに来てくれたまえ。今ここに持っていないから。それからまだほかに話す事もある」  三四郎ははあと答えた。今夜でもいいかと尋ねた。野々宮はすこしく考えていたが、しまいに思いきってよろしいと言った。三四郎はそれで穴倉を出た。出ながら、さすがに理学者は根気のいいものだと感心した。この夏見た福神漬の缶と、望遠鏡が依然としてもとのとおりの位置に備えつけてあった。  次の講義時間与次郎に会ってこれこれだと話すと、与次郎はばかだと言わないばかりに三四郎をながめて、 「だからいつまでも借りておいてやれと言ったのに。よけいな事をして年寄りには心配をかける。宗八さんにはお談義をされる。これくらい愚な事はない」とまるで自分から事が起こったとは認めていない申し分である三四郎もこの問題に関しては、もう与次郎責任を忘れてしまった。したがって与次郎の頭にかかってこない返事をした。 「いつまでも借りておくのは、いやだから、家へそう言ってやったんだ」 「君はいやでも、向こうでは喜ぶよ」 「なぜ」  このなぜが三四郎自身はいくぶんか虚偽の響らしく聞こえた。しか相手にはなんらの影響も与えなかったらしい。 「あたりまえじゃないか。ぼくを人にしたって、同じことだ。ぼくに金が余っているとするぜ。そうすれば、その金を君から返してもらうよりも、君に貸しておくほうがいい心持ちだ。人間はね、自分が困らない程度内で、なるべく人に親切がしてみたいものだ」  三四郎は返事をしないで、講義を筆記しはじめた。二、三行書きだすと、与次郎がまた、耳のそばへ口を持ってきた。 「おれだって、金のある時はたびたび人に貸したことがある。しかしだれもけっして返したものがない。それだからおれはこのとおり愉快だ」  三四郎まさか、そうかとも言えなかった。薄笑いをしただけで、またペンを走らしはじめた。与次郎それからはおちついて、時間の終るまで口をきかなかった。  ベルが鳴って、二人肩を並べて教場を出る時、与次郎が、突然聞いた。

anond:20241001234545

「あの女は君にほれているのか」

 二人のあとから続々聴講生が出てくる。三四郎はやむをえず無言のまま梯子段を降りて横手玄関から図書館わきの空地へ出て、はじめて与次郎を顧みた。

「よくわからない」

 与次郎はしばらく三四郎を見ていた。

「そういうこともある。しかしよくわかったとして、君、あの女の夫になれるか」

 三四郎はいまだかつてこの問題を考えたことがなかった。美禰子に愛せられるという事実のものが、彼女の夫たる唯一の資格のような気がしていた。言われてみると、なるほど疑問である三四郎は首を傾けた。

「野々宮さんならなれる」と与次郎が言った。

「野々宮さんと、あの人とは何か今までに関係があるのか」

 三四郎の顔は彫りつけたようにまじめであった。与次郎一口

「知らん」と言った。三四郎は黙っている。

「また野々宮さんの所へ行って、お談義を聞いてこい」と言いすてて、相手は池の方へ行きかけた。三四郎は愚劣の看板のごとく突っ立った。与次郎は五、六歩行ったが、また笑いながら帰ってきた。

「君、いっそ、よし子さんをもらわないか」と言いながら、三四郎を引っ張って、池の方へ連れて行った。歩きながら、あれならいい、あれならいいと、二度ほど繰り返した。そのうちまたベルが鳴った。

 三四郎はその夕方野々宮さんの所へ出かけたが、時間がまだすこし早すぎるので、散歩かたがた四丁目まで来て、シャツを買いに大きな唐物屋へはいった。小僧が奥からいろいろ持ってきたのをなでてみたり、広げてみたりして、容易に買わない。わけもなく鷹揚にかまえていると、偶然美禰子とよし子が連れ立って香水を買いに来た。あらと言って挨拶をしたあとで、美禰子が、

「せんだってありがとう」と礼を述べた。三四郎にはこのお礼の意味が明らかにわかった。美禰子から金を借りたあくる日もう一ぺん訪問して余分をすぐに返すべきところを、ひとまず見合わせた代りに、二日ばかり待って、三四郎は丁寧な礼状を美禰子に送った。

 手紙文句は、書いた人の、書いた当時の気分をすなおに表わしたものではあるが、むろん書きすぎている。三四郎はできるだけの言葉を層々と排列して感謝の意を熱烈にいたした。普通の者から見ればほとんど借金の礼状とは思われないくらいに、湯気の立ったものであるしか感謝以外には、なんにも書いてない。それだから自然の勢い、感謝感謝以上になったのでもある。三四郎はこの手紙ポストに入れる時、時を移さぬ美禰子の返事を予期していた。ところがせっかくの封書はただ行ったままであるそれから美禰子に会う機会はきょうまでなかった。三四郎はこの微弱なる「このあいだはありがとう」という反響に対して、はっきりした返事をする勇気も出なかった。大きなシャツを両手で目のさきへ広げてながめながら、よし子がいるからああ冷淡なんだろうかと考えた。それからこのシャツもこの女の金で買うんだなと考えた。小僧はどれになさいますと催促した。

 二人の女は笑いながらそばへ来て、いっしょにシャツを見てくれた。しまいに、よし子が「これになさい」と言った。三四郎はそれにした。今度は三四郎のほうが香水相談を受けた。いっこうわからない。ヘリオトロープと書いてある罎を持って、いいかげんに、これはどうですと言うと、美禰子が、「それにしましょう」とすぐ決めた。三四郎は気の毒なくらいであった。

 表へ出て別れようとすると、女のほうが互いにお辞儀を始めた。よし子が「じゃ行ってきてよ」と言うと、美禰子が、「お早く……」と言っている。聞いてみて、妹が兄の下宿へ行くところだということがわかった。三四郎はまたきれいな女と二人連で追分の方へ歩くべき宵となった。日はまだまったく落ちていない。

 三四郎はよし子といっしょに歩くよりは、よし子といっしょに野々宮の下宿で落ち合わねばならぬ機会をいささか迷惑に感じた。いっそのこと今夜は家へ帰って、また出直そうかと考えた。しかし、与次郎のいわゆるお談義を聞くには、よし子がそばにいてくれるほうが便利かもしれない。まさか人の前で、母から、こういう依頼があったと、遠慮なしの注意を与えるわけはなかろう。ことによると、ただ金を受け取るだけで済むかもわからない。――三四郎は腹の中で、ちょっとずるい決心をした。

「ぼくも野々宮さんの所へ行くところです」

「そう、お遊びに?」

「いえ、すこし用があるんです。あなたは遊びですか」

「いいえ、私も御用なの」

 両方が同じようなことを聞いて、同じような答を得た。しかし両方とも迷惑を感じている気色がさらにない。三四郎は念のため、じゃまじゃないかと尋ねてみた。ちっともじゃまにはならないそうである。女は言葉でじゃまを否定したばかりではない。顔ではむしろなぜそんなことを質問するかと驚いている。三四郎は店先のガスの光で、女の黒い目の中に、その驚きを認めたと思った。事実としては、ただ大きく黒く見えたばかりである

バイオリンを買いましたか

「どうして御存じ」

 三四郎は返答に窮した。女は頓着なく、すぐ、こう言った。

いくら兄さんにそう言っても、ただ買ってやる、買ってやると言うばかりで、ちっとも買ってくれなかったんですの」

 三四郎は腹の中で、野々宮よりも広田よりも、むしろ与次郎非難した。

 二人は追分の通りを細い路地に折れた。折れると中に家がたくさんある。暗い道を戸ごとの軒燈が照らしている。その軒燈の一つの前にとまった。野々宮はこの奥にいる。

 三四郎下宿とはほとんど一丁ほどの距離である。野々宮がここへ移ってから三四郎は二、三度訪問したことがある。野々宮の部屋は広い廊下を突き当って、二段ばかりまっすぐに上がると、左手に離れた二間である。南向きによその広い庭をほとんど椽の下に控えて、昼も夜も至極静かである。この離れ座敷に立てこもった野々宮さんを見た時、なるほど家を畳んで下宿をするのも悪い思いつきではなかったと、はじめて来た時から、感心したくらい、居心地のいい所である。その時野々宮さんは廊下下りて、下から自分の部屋の軒を見上げて、ちょっと見たまえ、藁葺だと言った。なるほど珍しく屋根に瓦を置いてなかった。

 きょうは夜だから屋根はむろん見えないが、部屋の中には電燈がついている。三四郎は電燈を見るやいなや藁葺を思い出した。そうしておかしくなった。

「妙なお客が落ち合ったな。入口で会ったのか」と野々宮さんが妹に聞いている。妹はしからざるむねを説明している。ついでに三四郎のようなシャツを買ったらよかろうと助言している。それから、このあいだのバイオリン和製で音が悪くっていけない。買うのをこれまで延期したのだから、もうすこし良いのと買いかえてくれと頼んでいる。せめて美禰子さんくらいのなら我慢すると言っている。そのほか似たりよったりの駄々をしきりにこねている。野々宮さんはべつだんこわい顔もせず、といって、優しい言葉もかけず、ただそうかそうかと聞いている。

 三四郎はこのあいだなんにも言わずにいた。よし子は愚な事ばかり述べる。かつ少しも遠慮をしない。それがばかとも思えなければ、わがままとも受け取れない。兄との応待をそばにいて聞いていると、広い日あたりのいい畑へ出たような心持ちがする。三四郎は来たるべきお談義の事をまるで忘れてしまった。その時突然驚かされた。

「ああ、わたし忘れていた。美禰子さんのお言伝があってよ」

「そうか」

「うれしいでしょう。うれしくなくって?」

 野々宮さんはかゆいような顔をした。そうして、三四郎の方を向いた。

ぼくの妹はばかですね」と言った。三四郎はしかたなしに、ただ笑っていた。

「ばかじゃないわ。ねえ、小川さん」

 三四郎はまた笑っていた。腹の中ではもう笑うのがいやになった。

「美禰子さんがね、兄さんに文芸協会演芸会に連れて行ってちょうだいって」

里見さんといっしょに行ったらよかろう」

「御用があるんですって」

「お前も行くのか」

「むろんだわ」

 野々宮さんは行くとも行かないとも答えなかった。また三四郎の方を向いて、今夜妹を呼んだのは、まじめの用があるんだのに、あんのん気ばかり言っていて困ると話した。聞いてみると、学者だけあって、存外淡泊である。よし子に縁談の口がある。国へそう言ってやったら、両親も異存はないと返事をしてきた。それについて本人の意見をよく確かめ必要が起こったのだと言う。三四郎はただ結構ですと答えて、なるべく早く自分のほうを片づけて帰ろうとした。そこで、

「母からあなたにごめんどうを願ったそうで」と切り出した。野々宮さんは、

「なに、大してめんどうでもありませんがね」とすぐに机の引出しから、預かったものを出して、三四郎に渡した。

「おっかさんが心配して、長い手紙を書いてよこしましたよ。三四郎は余儀ない事情で月々の学資を友だちに貸したと言うが、いくら友だちだって、そうむやみに金を借りるものじゃあるまいし、よし借りたって返すはずだろうって。いなかの者は正直だから、そう思うのもむりはない。それからね、三四郎が貸すにしても、あまり貸し方が大げさだ。親から月々学資を送ってもらう身分でいながら、一度に二十円の三十円のと、人に用立てるなんて、いかにも無分別とあるんですがね――なんだかぼくに責任があるように書いてあるから困る。……」

 野々宮さんは三四郎を見て、にやにや笑っている。三四郎はまじめに、「お気の毒です」と言ったばかりである。野々宮さんは、若い者を、極めつけるつもりで言ったんでないとみえて、少し調子を変えた。

「なに、心配することはありませんよ。なんでもない事なんだから。ただおっかさんは、いなかの相場で、金の価値をつけるから、三十円がたいへん重くなるんだね。なんでも三十円あると、四人の家族半年食っていけると書いてあったが、そんなものかな、君」と聞いた。よし子は大きな声を出して笑った。三四郎にもばかげているところがすこぶるおかしいんだが、母の言条が、まったく事実を離れた作り話でないのだから、そこに気がついた時には、なるほど軽率な事をして悪かったと少しく後悔した。

「そうすると、月に五円のわりだから、一人前一円二十五銭にあたる。それを三十日に割りつけると、四銭ばかりだが――いくらいなかでも少し安すぎるようだな」と野々宮さんが計算を立てた。

「何を食べたら、そのくらいで生きていられるでしょう」とよし子がまじめに聞きだした。三四郎も後悔する暇がなくなって、自分の知っているいなか生活ありさまをいろいろ話して聞かした。そのなかには宮籠りという慣例もあった。三四郎の家では、年に一度ずつ村全体へ十円寄付することになっている。その時には六十戸から一人ずつ出て、その六十人が、仕事を休んで、村のお宮へ寄って、朝から晩まで、酒を飲みつづけに飲んで、ごちそうを食いつづけに食うんだという。

「それで十円」とよし子が驚いていた。お談義はこれでどこかへいったらしい。それから少し雑談をして一段落ついた時に、野々宮さんがあらためて、こう言った。

「なにしろ、おっかさんのほうではね。ぼくが一応事情を調べて、不都合がないと認めたら、金を渡してくれろ。そうしてめんどうでもその事情を知らせてもらいたいというんだが、金は事情もなんにも聞かないうちに、もう渡してしまったしと、――どうするかね。君たしか佐々木に貸したんですね」

 三四郎は美禰子からもれて、よし子に伝わって、それが野々宮さんに知れているんだと判じた。しかしその金が巡り巡ってバイオリンに変形したものとは、兄妹とも気がつかないか一種妙な感じがした。ただ「そうです」と答えておいた。

佐々木馬券を買って、自分の金をなくしたんだってね」

「ええ」

 よし子はまた大きな声を出して笑った。

「じゃ、いいかげんにおっかさんの所へそう言ってあげよう。しかし今度から、そんな金はもう貸さないことにしたらいいでしょう」

 三四郎は貸さないことにするむねを答えて、挨拶をして、立ちかけると、よし子も、もう帰ろうと言い出した。

「さっきの話をしなくっちゃ」と兄が注意した。

「よくってよ」と妹が拒絶した。

「よくはないよ」

「よくってよ。知らないわ」

 兄は妹の顔を見て黙っている。妹は、またこう言った。

だってしかたがないじゃ、ありませんか。知りもしない人の所へ、行くか行かないかって、聞いたって。好きでもきらいでもないんだから、なんにも言いようはありゃしないわ。だから知らないわ」

 三四郎は知らないわの本意をようやく会得した。兄妹をそのままにして急いで表へ出た。

 人の通らない軒燈ばかり明らかな路地を抜けて表へ出ると、風が吹く。北へ向き直ると、まともに顔へ当る。時を切って、自分下宿の方から吹いてくる。その時三四郎は考えた。この風の中を、野々宮さんは、妹を送って里見まで連れていってやるだろう。

 下宿の二階へ上って、自分の部屋へはいって、すわってみると、やっぱり風の音がする。三四郎はこういう風の音を聞くたびに、運命という字を思い出す。ごうと鳴ってくるたびにすくみたくなる。自分ながらけっして強い男とは思っていない。考えると、上京以来自分運命はたいがい与次郎のためにこしらえられている。しかも多少の程度において、和気靄然たる翻弄を受けるようにこしらえられている。与次郎は愛すべき悪戯である。向後もこの愛すべき悪戯者のために、自分運命を握られていそうに思う。風がしきりに吹く。たしか与次郎以上の風である

 三四郎は母から来た三十円を枕元へ置いて寝た。この三十円も運命翻弄が生んだものである。この三十円がこれからさきどんな働きをするか、まるでわからない。自分はこれを美禰子に返しに行く。美禰子がこれを受け取る時に、また一煽り来るにきまっている。三四郎はなるべく大きく来ればいいと思った。

2024-09-04

増田のろい

あいつはFacebookにいいことだけ書いて、

私はアノニマスに苦しい呻きとか泣き言書いてて。

結婚したり子供できたり、イベントパーティーメンバーもほぼ同じなのに、こっちだけステータス異常起こしてて(?)、幸せ感じる場面が少ねえ。

あとそれをわざわざ晒さない。てか祝えてない。

なんでそんな余裕あんの?私の人間性と社交性が欠乏してるから

自分で不幸になってるだけだと相方に言われた。

そういうことなんやろな。

増田のろい

あいつはFacebookにいいことだけ書いて、

私はアノニマスに苦しい呻きとか泣き言書いてて。

結婚したり子供できたり、イベントパーティーメンバーもほぼ同じなのに、こっちだけステータス異常起こしてて(?)、幸せ感じる場面が少ねえ。

あとそれをわざわざ晒さない。てか祝えてない。

なんでそんな余裕あんの?私の人間性と社交性が欠乏してるから

自分で不幸になってるだけだと相方に言われた。

そういうことなんやろな。

2024-01-26

同じ漢字で読みが複数ある漢字

艷やか(つややか、あでやか)

強い(つよい、こわい)

市場(しじょう、いちば)

呪いのろいまじない

罪人(つみびと、ざいにん)

他にある?

2024-01-25

anond:20240125121141

自己紹介乙

おまえが、上方婚できない男なだけ。

女の収入が高いならそもそも結婚して仕事辞めさせるわけですよね?

統計もたくさん出たしこの増田にもなんどもいってやってもこうやってのろい続ける

からこういうタイプの男は煮ても焼いてもだめって学んでいよいよ結婚する女自体が減るんだよ。

昼間っから飲んでるのか?このクソは

2023-12-28

anond:20231228003108

ておのアーツもろい?バス

のろいバスおもてー?アツっ

いのってもスーツ?バアろお

2023-11-28

anond:20231128103616

それ、グランピングで良いよね。

キャンピングカー自体が移動するには不便だから

ちな、イギリスはクソみたいにキャンピングカーが多くて、毎週末オートキャンプ場で元増田が書いたような生活してる馬鹿が多い。

そして、キャンピングカーはクソのろいから渋滞発生させて怨嗟の的になってる。

2023-10-22

こどもがかわいいというのろい

私女。こどもが可愛いと思えない

2歳くらいになって人間みたいな言動するようになっていくのを見ると「面白いな」とは思う

でも

まれたばかりのしわくちゃの赤ちゃん写真を見せられて「可愛いでしょ〜〜〜??」って聞かれるのしんどい

お猿さんじゃん!って素直に反応したらだめでしょ?

ぶくぶくに太ってる赤ちゃん動画見せられて「可愛いんだよ〜!」って言われても返事に困る

わぁ!お相撲さんだね〜!って言われたら嫌でしょ?

でも聞いてきた本人は可愛いね!って反応待ちなんだろうなと思ってかわいいねって言う

でも可愛いなんて思ってない

こどもを見るたびに「かわいい〜〜!!!!!」て反応する友達と過ごすのがしんどい

他人のこどものどこを見て可愛いと思うんだ??顔が可愛いとか挙動可愛いとかなら分かるんだけど、ベビーカーに乗ってどこかを凝視してるこどものどこが可愛いんだろう?全員の顔がかわいい?あぁ…そう……

友達と遊んでても、最低1回は親戚のこどもが可愛いという話題が出てきてほんとつらい

共感できる話題じゃないのが辛いのかな

推しの話だったら聞けるんだけどな、なんでだろうな

推しだったら「別にかっこよくはないけど、どこか魅力的な部分があるんだろうな」って思えるからかな

かわいいね、かっこいいねって言わなくてもいいからかな

別に嫌いとかいうわけじゃない

こどもが存在してほしくないというわけではない

可愛いと反応しなければいけない、なんか強要されてる感じがとても苦手

これ拗らせたら将来自分はとんでもない怪物になるんだろうなって思ってるから折り合いをつけなきゃいけない

から吐き出させてもらった

別にこども全員可愛くねーよ

2023-09-17

ヒデオ「おかわりだいだろうか」

食堂のおばちゃん「今更聞くのかい!ほんとにあんた!のろいヒデオね!」

2023-09-05

anond:20230905204414

近頃「呪い」の字を見れば「のろい」とばかり思うアホウが増えすぎ。

おてもと漢字変換に「まじない」って入れて変換してみな。「呪い」て出るだろw

呪物って、おまじないに使うもの全て呪物よ。ざっくり言えば神社絵馬、木の枝とかに結んだおみくじ七夕短冊正月飾りウラジロダイダイクリスマスツリーに飾る金色の星だって、呪物よ、呪物ww

2023-07-31

anond:20230731005419

増田ツイッターを例に出されてもそのレスバはネタ的な要素もあるしなあ

問題なのは国会議員の方じゃないか

国会でまともに議論しているようで、お互いが一方通行に嚙み合わない会話をしているだけ

しかネタじゃなくて真顔でやってるから

総理大臣の会見とか見ても、気持ちがこもってないし、無内容だし、話がのろいし、つまんないし

有能な人材議員になっていない、あるいは有能な議員が隅に追いやられている疑惑がある

2023-06-15

『ゴキエナくん と おんなのこ』

おんなのこは まがったメガネを つけていました

ゴキエナくんは ほんとうは にんげんなのですが

こわれたメガネでは ゴキエナくんの すがたは

おそろしいバケモノみえしまうのです

でも ゴキエナくんは それをしらずに おんなのこに ちかづいてしまます

おんなのこは ないてしまいました

ゴキエナくんも ないてしまいました

おちこんだゴキエナくんは なくおんなのこの そばをはなれて

いずみほとりで なくの つづきをしよう と おもいました

ゴキエナくんが ひとりさびしく ないていると

なみだが ひとついずみにおちて

みなもに なみを つくりました

ゴキエナくんは ビックリしました

ゆれたみなもにうつる じぶんのすがたは まるでバケモノだったのです

おんなのこから どうみえてるのかを しった ゴキエナくんは

「ぼくを みて おんなのこは こわがるかも」と

かんがえなかった じぶんの みがってさを のろいました

著作権は皆に譲渡

2022-12-09

anond:20221209225722

動きののろいやつが順に目をつけられて集中的に狙われて足がもつれた所をバシーンと思いっきり玉叩きつけられて優勢を勝ち取っていくゲームからなあ

構造的にはスポーツ化されたいじめに近い

2022-09-04

むかしむかしアルフォート

チョコをなめとってから味のないビスケットを食べる不届き者がおりました

チーズおかきチーズをさきにこそぎとってたべる

オレオもめくってクリームをなめとってから牛乳にひたしてのこったクロビスを処分する破天荒ぶりでした

あるひきのこの山チョコをなめとりたけのこの里もなめとったクラッカービスケットを量産していると、

おじいさんとおばあさんがきて、ハッピーターンしか食べられない呪をかけました

しかハッピーパウダーだけなめとられてしまいました

またべつのおじいさんとおばあさんがきてよくわからないゼリーのようなおかししか食べられないのろいをかけました

しかしそれもまわりの砂糖だけなめとってから残りを食べてしまいました

もはやこいつをとめられるものはいませんでした

かいはおいしいぶぶんをすべてなめとられてしまい、あじけないものしかなくなってしまいました

別ENDO

またべつのおじいさんとおばあさんがきて純露しかたべられないのろいをかけました

さっそくじゅんつゆをなめようとしましたがいくらなめてものこりがでてきません

とうとう全部なめきってしまいました

ぜんぶが美味しい部分という存在をしったこいつは発狂し、しにました

2022-08-22

うつ病ポケモンに例えると

自分うつ病だったとき精神状態をそうじゃない人に説明した際、ポケモンで話したら意外と通じたので。

 

うつになってる時→ゴーストタイプによる「のろい」&こんらん

 HPゴリゴリ削られるのと、オボンの実(エナドリ等)程度じゃ気休めにもならない。

 あと文字通り、わけもわから自傷する。

 交代orひんし(=休職退職)でとりあえず解除。

 

認知の歪み→自分みずタイプなのに、じめん技喰らった時でんきタイプの技だと誤認して大ダメージ喰らう

 実際ポケモンでそんなことないが。

 よく家族に「何でそんなこと気にするの」

 「そんな風に普通受け取る?」って言われてた。

 しかもやたら急所に当たる。

 自分は、認知が歪んでるが故に無駄ダメージを喰らっていたのだと思う。

 

・カウセリングとか→自分がみず・ひこう複合タイプであることを知り、どのタイプが弱点なのかを知る

 自分タイプ自分が苦手としていることを知ることで、本来受けなくていいダメージや対面を回避できるようになった気がする。

 

他にも色々あった気がするけど、今思いついたのはこれくらい。

感じ方は人それぞれだろうけど、自分はこんな感じだったなと。

他にもうまい例えとかあったら教えて。

2022-07-12

要人警護についての提言コラム

これから徐々に改善されていくと思うけど、自分用の感想メモ

内容はおもに、(1)武器装備の再検討(2)警護計画書の再検討って感じです。

まず素人目にも「おかしい・違和感」と感じた点を述べたい。

銃社会じゃないのにアメリカ風SP

今回浮き彫りになったのは、「銃を想定した訓練をしていない」ということだった。

銃を想定してないのに、スーツケースをもったSPおかしいだろ・・・

この動画のように、ペラっちいスーツケース意味あるのか?とも思う。

https://www.youtube.com/watch?v=hYFglqYa0rM

実際今回の事件では、慣れておらずケースを開いて防御できなかったと聞く。

実践で使えないのであれば、まったく意味がない。

このような形だけの訓練ではなく、「本当に相手を封じ込められるか」を重視した訓練をすべきである

日本セキュリティに適した装備にすべきだと思う。

ただしこの動画で唯一良いと思ったのは、「一糸乱れぬ集団の動き」が実践されていた点である

これはグループとして・兵隊として動いたときの強さを証明している。自衛隊の強さに通じると思う。

アメリカSPのような「個別判断」は弱いかもしれないが、グループとして調練されていれば、

非常に強い警護力をもつのではないか、という期待がある。

槍に代わるものは何がよいか

やはり日本における暴徒の武器ナイフ包丁のたぐいが多いと思う。

これに対抗するには、距離をとるしかない。

そのためにはもちろん槍と盾がベストなのだが、誤使用などの危険性も伴う。

その点、さすまた安全性のある槍と思ってよい。

さすまたと盾を持った人間要人の左右に2人いるだけで、相当な抑止効果があると思う。

これは近接戦を目的にしておらず、「相手との距離をとる」ための防御である

さすまたを振りかざされれば、相手は容易に近づけない。

今回の犯人岡山での犯行あきらめたように、「実行させない」ための抑止力が最も重要だと思う。

押し込むことでさすまたの両端から刃が出るようなギミックもいいかもしれない。

これなら誤使用を防げて、強く押し込むような緊急事態には、犯人を畏怖させられる。

こういう技術開発は日本人は得意だと思う。

検索たらこのようなものがすでにあった。

https://www.youtube.com/watch?v=ibytBZIpN9I

銃を想定した対策ももちろん必要

毎日銃で100人亡くなっているレベルアメリカでは、さすがに効率が重視されている。

テザーガンの効果が分かる動画がある。

これは銃と違い殺傷力がないようだ。

https://www.youtube.com/watch?v=i-iHksu9ePU

また、ボディカメラは徐々に採用されているようだが、全SPにつけてもらいたい。

このような、新規技術を取り入れ、Web報道で告知することで、テロリストを抑止できるだろうと思う。

今回の小型銃の開発は、いわば技術をもった犯罪者が、警察テクノロジーを上回ったともいえる。

ようは技術投資してますよ、という姿勢で、犯罪者にナメられないということである

ローテクハイテク・両面での投資必要と思う。

警護計画書って意味あるの?という点

警護計画書というものがあるらしい。

検索たらこのような、古い紙ベースのものだった・・・20年前の技術のままである

https://www.sp-keigo.com/post/%E8%AD%A6%E8%AD%B7%E8%A8%88%E7%94%BB%E6%9B%B8

今回は、急遽奈良に変更されたということで、夜に計画書を作り、朝に本部長が承認したという。

そのプロセスはどの程度必須なのだろうか?

もし一夜明けて、現場の状況が一変していたらどうだろう。完全にムダな労働である

日本人の悪いところに、ドキュメンテーション時間をかけすぎるという点がある。

文書あくまで机上の論理であって、実践はまた別の次元である

ましてや一瞬の物理防御が求められる警護の現場ではなおさらである

文書に書き出した時点で、それを読者が脳内で「翻訳」する必要があり、時間がかかる。

動画画像による情報シェアなら理解が速いだろう。

以前も書いたが、今回の敗戦は、布陣の時点で問題があったことは間違いない。

https://anond.hatelabo.jp/20220710094249

もし警護計画書を重視して、現場検証がおろそかになったのであれば、悔やみきれない結果だと思う。

警護計画書のモダン

まずは現場確認し、タブレットによる動画写真などを駆使して、

「紙に起こす」という作業のムダを省いてもらいたい。あくまで紙に書くというのは脳内作業である

そうした無駄浄化されているのが建築業で、

ANDPADといったツールによってドキュメントワークが軽量化されて、効率化が図られている。

https://www.youtube.com/watch?v=Rd83X6_1-8U

余談になるが、

IT業界では多重中抜きビジネスが横行している。その中核となるのはドキュメンテーションの水増しである

まり、提出書類無駄作成して、人件費を多く請求する、というのがメインのビジネスである

これにより業務の遅滞・腐敗・形骸化を招いている。

これが積み重なると、総合的な日本の国力低下につながると思う。

「決まっていることに対して疑念をもたない」という国民性ともいえ、強味でもあるが、病理でもある。

奈良県警の、無規律のろい素人の動きは、まさにそのような「ムダ・無意味」なことを重視した結果の、

日本の縮図を世界晒したようで、残念である

本来優秀な人材SPですらそうなのだから日本全体の問題だと強く思う。

現場では、自己判断でとっさに動けるような、マニュアル押し付けない教育が求められる。

警備・警護業にもDXを

ITツールによって「計画作成・共有」が統一され、即時に行えるような改善は、

無駄を省き、スピードを上げ、人材の知性を向上させる。すべての業界に歓迎されるべきだと強く思う。

DXが必要というのは、絵に描いた餅のスローガンではない。

ITがどの業界においても業務の仕組みを一変させ、人材を成長させ、日本を進展させるのである

サイバーセキュリティは別として、これまで警察・警備の現場というのは比較ローテクだったと思う。

今後は最新技術を取り入れて、効率的・実践的な運用が求められている。

2022-07-02

[] 時間の使い方:その3,食事

ワイは仕事が詰まっている時やプライベートトラブルがあった時以外は基本的に何もすることがない人である

無限時間をぶっ込んでしまゲームは4年前に封印したし(ソシャゲiOS版の買い切りゲームゲームカウントしません)

創作は暇かつ気分がノッている時にしかしないので日常的には時間は取られてはいないはず

ではどこに時間が消えているのか?と意識してみたところ次の通りだった

 

  1. 気分の調整
     → プンスコしてたり、ヒャッハーしてたり、モヤモヤしてたり、通常のテンションに戻るのに時間がかかる
     モヤモヤ運動したり読書すると直るが、プンスコは寝るまで直らない。ヒャッハーは寝て直る時と直らない時がある(ただ長い時でも2日くらいで通常に戻る)

  2. 身支度
     → 【風呂】何故か40分くらい掛かっている。別に半身浴スペシャルケアもしていない。シャワーのみでこの時間。外出ないから良いやと身体しか洗わない場合も30分くらい掛かっているので水でバシャバシャ遊んでいるのかも知れない

     → 【歯磨き】だいたい1回20分くらい掛かっている。磨き残しがなければむしろ歯医者さんに褒められそうだがもちろんそんなことはない。ただ無駄に長いだけ。電動歯ブラシウォーター歯ブラシにしたら時短になるだろうか?

     → 【着替えとその他(歯磨き除く)】仕事行くかorお出かけするかの状態にするのに、朝食摂る時間歯磨き時間を除いて、確実に30分以上掛かる。なお服はワンシーズン5パターンにして吊るしてるし、平時特に髪のセットはしていない模様

  3. うんこ
     → 別に便秘でも痔でも無いのにうんこして手を洗い終えるまでに10分以上かかっている模様

  4. ご飯を食べる
     → おにぎりゼリー以外は、何食っても20分以上掛かる。ワイよりもキッズや細っこいお嬢さんの方が食べるの早い模様

  5. 食事の買い物をする
     →ネットでもリアル店舗でもMP削られる。どっちでも1時間くらい掛かっている。選択お金が減るという事実が堪える(けど外食や出前はする模様)

  6. ご飯を作る
     → 包丁使えない+動作のろいためか、料理に2時間とかかかる。ただ、土日にきんぴら作ったり、キャベツレンジでチンするのを覚え、1時間以内で済んだりもしている。カツマーの本の真似っこでもしようかしら

  7. 掃除
     → 放っておくと3〜4時間くらいやってる。片付けは発狂しそうになるが掃除楽しい。娯楽なら悪く無いが定型業務としては大問題な気がする。けどルンバが頑張れるような部屋の広さ無いんだよなぁ。というか床以外の掃除に掛かっている時間の方が長い

 

洗濯スーパーとか散歩行く時に徒歩30秒のコインランドリーにぶっ込んでるので特に問題無い

いや家に乾太くんあるので大問題っちゃ大問題なんですけどですけどね・・・

ケチってドラム式洗濯機じゃない洗濯機買っちゃたんだよな。取り出して乾太くんに入れるのが面倒くさい

ワイみたいなアレな人じゃなくても洗濯機は乾燥まで全自動+乾太くんを薦めたい、絶対ケチってはいけない

 

気分の調整が一番の課題だがまぁそれは気長にやる他ないので、良質な睡眠を取る・気分を整えることを意識した栄養素を摂る・・・でとりあえず置いておいて、

やっぱ食事の準備や食べるのがコスト重いなぁって言う

これは面倒で食べないのも道理ですわ

でも低糖で発汗するのはもうしないようにしたい。ブドウ糖とればいいとかエナジードリンク飲めばいいとかそういう問題ではない

 

今の状態だと良質な睡眠を取る・気分を整えることを意識した栄養素を摂りつつ、毎日まとまった時間作るの無理っぽいな

(全部ブン投げてそれだけやるとかは出来るけどそれだと今までと変わらないので)

 

どうしたらまとまった時間作れるか改めて整理しないとだな

2022-03-14

のろい人ってどうやって生きてるの

スーパーレジで支払いをしていたおばちゃんめっちゃのろい自分だったらすぐに済むことをゆーっくりやってて不思議だった。

お金を財布から取り出すのものろい。

釣りを受け取るのものろい。

買った商品が入ったビニール袋と自分の鞄を持ってレジから離れるのものろい。

何をするにものろい。家事や人との会話、仕事で困りそうだなぁって思った。それと同時にどんな生活を送ってるのかすごく気になった。

あのおばちゃんのようにのろくなく、普通生活が出来ている自分は運がいいと思った。

不自由なく暮らせてる日常にほんま感謝やで。

2022-02-25

熊本まれ自分が「熊本の良さ」を全力でこじらせている

この記事をね、読んだんですよ。1か月前に。

熊本まれの妻に「熊本の良さ」を全力で伝えてみた|ヨッピー

https://suumo.jp/town/entry/kumamoto-yoppymodel/

前もって言っておくけど、ヨッピー個人に思うところがあるわけではないし、もちろん個人攻撃をするつもりもない。

これは広告記事だというのもわかっているし、熊本の魅力を伝えてくれているのもわかっている。基本的にはありがたい。

ただなにか、なんだろう、ずっとこの記事のことが心の中でしこりになって残って日に日にもやもやが募り、ついに吐き出したくなったので書いている。

自分熊本まれ熊本育ちで、大学進学で上京し、地元で過ごした年月と、東京拠点にする年月が同じくらいになったところで、不本意ながら諸事情あって一度熊本に戻った。

時東京に出た理由は「熊本、なんにもないからなぁ」に尽きる。地方特有ローカルルールとかどこどこさんちの誰々さんでいるのに耐えられなかったこともある。

それでも故郷のことは好きだし、愛着もあるし、褒められると嬉しい。たぶん、だから余計にもやもやしているんだと思う。



ヨッピー氏が挙げてくれた熊本の良さ、それ、『熊本』じゃないんよ。



熊本市内で借り暮らし 駅前に住んで「まち」に通う

まずこれ。「熊本駅前に住む」という感覚が、熊本人間はいまだ馴染んでいない。

熊本駅周辺が開発されたのはここ数年の話である。近年まで熊本駅前マジでなんもなかった。本当になんもなかった。

九州新幹線が通ったのが2011年の話だが、そのときでさえ開発は進んでいなかった。線路を挟んで土地管轄が県と市で異なり延々喧嘩していたかである

駅周辺の開発が進んだのは(計画は長期であったろうが)2016年震災以降である

まず、そもそも熊本市内の人間電車のことを電車と呼ばない程度に熊本駅に用が少ない。(市外から通勤通学を除く)

電車」=路面電車市電)であり、いわゆる電車のことは「JR」と呼ぶ。JRは「外」に行く乗り物だし、「外」から来る人間乗り物だ。

基本的に「熊本(市内)」に住んでいる人間が移動以外の理由で「熊本駅前」に行くことはほとんどなかった。

東京に住んでいる人間羽田空港に行くくらいの感覚だと思ってほしい。おかげで今もそんなに馴染んでいない。

あと駅前は川沿いで地面も低い。熊本人はあのへんを住む場所ではないと思っていた。住宅地として開発されていることに慣れない。

駅の近くに家電量販店スーパーマーケットドラッグストアコンビニ飲食店スイーツ屋さんも映画館飲み屋も何から何まで一通りそろっている

揃ってはいるのだが、感覚として羽田なのであるここに書かれているものは街中にもあるし、郊外イオンにもある。つまりそんなに魅力はない。

最近できたアミュプラザ熊本ちょっと都会っぽいものが揃っているが、いまさらこれで都会ぶるのも恥ずかしい。

しろ中心部にあったパルコがなくなったことで心に穴が開いている。かつて福岡タイマン張るとき唯一勝ち札にできたパルコ。(そのあと福岡にもできたから負けた)

我々はパル玉(旧パルコの前にあった丸い石のモニュメント熊本におけるハチ公前)のことを今後なんと呼べばいいのか。

チンチン電車も風情があって良いんだけど、たぶん自転車のほうが早い。

これはまあそう。道路の真ん中を車と同レベルスピード路面電車が走っていたらおそらく事故が多発する。

なお熊本市内で自動車運転免許を取ろうとすると、上り下り計6車線の真ん中に路面電車まで走っている交差点車線変更と右折を行う教習が発生する。地獄

トンネルいっぱいある高速教習もするし、踏切も渡るし、側溝ギリギリ1車線ハンドルさばきを間違ったら崖から落ちる山道を走らされたりもする。地獄

熊本市内の基本的な移動ツール自家用車以外だとバスであるバスは優先レーンがあるので比較スムーズバスに乗れ。

あと朝夕の通勤ラッシュ時に熊本市内はかなり渋滞するので、熊本の人はもっと自転車に乗ったほうがいいと思う。

街中に駐輪場を増やせというのは20年以上前からずっと思ってはいるのだが、上記は駅と「まち」しか行き来していないからできる発言でもある。

もともと熊本は川をそのまま堀とした城が建てられ、その回りにできた城下町がそのまま中心市街地になっている。

渋滞が多いのは車が多いのもそうだが、城下町ゆえ道が恐ろしく入り組んでおり、一方通行時間区切りでの取り決めが多く、見た目より時間がかかる経緯もある)

その一方で、住宅地は中心地から離れた高台や、川から離れてくぼんだ土地に作られているもののほうが圧倒的に多い。過去大水害に襲われているからだ。

住宅地近辺は高低差が多く、自転車での行き来には労力を要する。

また、郊外住宅地から中心地に働きに来る人間が多いので、必然的自動車が増え、駐輪場より駐車場が優先される。自転車はあふれる。

無法に自転車が置かれているのでチャリ泥棒も多い。進学校でも数年に一度チャリパクで停学になるやつが出てくる。犯罪ダメ絶対

市もだいぶ前から問題視しており、課題にもしているので、熊本で気軽にこの話をすると若干荒れる。

参考:https://www.city.kumamoto.jp/common/UploadFileDsp.aspx?c_id=5&id=19753&sub_id=19&flid=275258

やたらとメシが美味い

これは半分正解で半分間違いである。熊本は確かにとれるものうまい。肉も魚も野菜果物も、質と鮮度がいい自負はある。

おかげで郷土料理ほとんど発達していない。なにもしないでもそこそこうまいからである。美点でもあり欠点でもある。

熊本はいつもそうだ。地産地消でほどほどに満足できるので、観光にも産業にも力を入れず、中途半端にのほほんと生きてきてしまった。

辛子蓮根馬刺しもそんなに日常的には食べない。

熊本熊本らしい料理を食べるのは実はそこそこ難度が高いし、居酒屋も単に素材がうまいだけの場合が多い。いいことだろうけど味付けまでうまいかは人による。

あえて言えば何故か中華うまい気はする。太平燕を食え。祝い事の際は桃花源へ行け。

水がうまい

これは素直に認める熊本の美点。水道水カルキ抜きをしないでも金魚を飼える。

エキノコックスさえ到達しなければ誇り続けられるだろうが、いまだに井戸水や湧水を飲んでいる家もそこそこあるのであいつらが来たら終わりである

そしてそこここで水と温泉が湧きまくるので熊本地下鉄を通せない。地下道もほぼない。おかげで路面電車のろいし、渋滞も起こる。

また、水が豊かな一方で、治水環境保全に関しては、本当に何年も何年も何年もいろんな課題と論争と葛藤が続いている。

県外の人間軽率に「ダム作っておけばよかったのに」みたいなことを言うとだいぶ傷つくので覚えておいてほしい。

サウナ

その前に温泉の話をしろ!!!!!!サウナとか言ってる場合じゃないのよ!!!熊本の『湯らっくす』は天然温泉なんですよ!!!!!!!!

湯らっくすに限らず街のど真ん中のホテル温泉なんですよ。熊本銭湯感覚温泉に行く。山鹿黒川まで行かなくてもいいのよ。街中で温泉入れるの!!!

熊本地震ときに「風呂壊れたまんまだから温泉いくわ~~」であんまり困らなかった(当然困った人もいる)くらいのレベル

郊外には家族湯(時間制で家族単位で貸し切れる温泉)も多いので、身体コンプレックスがあったりタトゥーを入れていても安心混浴デートにも使える。

熊本の自慢。


他にもいろいろ言いたいことあったけどここまで書いたらだいぶすっきりしてきた。

何度も言うけどヨッピー氏が書いていることは嘘ではないし、悪いことでもないのだ。誉め言葉は誉め言葉として受け取っておけばいいのだ。褒めてもらえるのはありがたいことだ。

だけどやっぱりもやもやするというか、なるほどこれが「内」と「外」の感覚や見え方の違いなんだなと思ったりした。

これをこじらせるといわゆる「村八分」に発展していくのだろう。怖い。自戒せねばならない。

田舎排他的な、というか、熊本場合排他的というより、身内ノリや郷土愛が重い感じ(謎の高校閥とかさ)が嫌でその外に出たんだけど、外に出てなおやっぱりあの感覚から逃れられない自分に苦笑する。

今どんどん出来ている新しい綺麗な建物は、我々にとっては瘡蓋みたいなもので、地震の前にあったもののことを思ってしまうけれど。

おかげで熊本城もまた天守閣が見えるようになったし、今の中高校生にはきっと駅前が「まち」の一部になっていくんだろうし、ヨッピー氏が書いてくれたような新しい熊本がそれも「熊本」になっていくんだろうなとも思う。

阿蘇はいいよ。風は気持ちいいし馬にも乗れる。(火口入山規制中だけど)(阿蘇くそ広いので別に観光できないわけではない)(正直火口はそんなに面白くないので行かなくてもいい)

天草もいいよ。イルカ見れるし。太刀魚釣れるし。(泳ぐなら天草より芦北行く気がする)

人吉もいいよ。鍾乳洞探検球磨川でのアクティティもいい。うまい鰻屋もある。(市内から行くと高速にトンネルありすぎて気が狂いそうになるけど)

アーティスト地方ツアー大体飛ばされてたけど最近は来てくれる人もいるよ。(相変わらずテレ東映らないけど最近はもう配信があるし)

市内は基本盆地で吹き溜まりから夏場クッソ暑くて湿気やばくて温室みたいになって死にそうになるけど。

いいとこだよ熊本。やっぱなんもないけど。

2022-01-27

ノロノロ」と「のろい

言葉誕生はどっちが先なん?

「のろま」は?

コロコロ」と「転がる」「転ぶ」は?

イライラ」と「苛つく」は?

「ねばねば」は「粘る」が先な気がする。

「ボロい」は「ボロボロ」が先な気がする。

「ピカピカ」は「光る」から派生だと思うがなんで「ピ」になったのか。

「ビカビカ」だと「ピカピカ」より下品で眩し過ぎる光り方のニュアンスになる感じがする。

「ブルブル」は「震える」の派生だな。

「プルプル」もあるな。「プルプル」だとゼリーが揺れる感じになる。これ「プリン」の影響ない?

「喉がイガイガする」のは「イガ栗」イメージから来てるよな?

「目がうるうる」は「潤い」からだな。

ハタハタと揺れる」は「はためく」「旗」からだな。

「そよそよ」と「そよ風」はどっちが先なん?

ゆらゆら」は「揺れる」の派生だろう。

2021-10-20

早すぎてもうちょっとゆっくりやって下さいじゃねえよ

お前がのろいんだよポンコツ

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