2024-02-19

世の中は便利になっていく一方かと思ってた

サービスレベルを維持したまま提供価格を下げる工夫」や

提供価格を維持したままサービスレベルを上げる工夫」を

私たち企業努力と呼んでいた。

サービスは便利になるか安くなるか、必ずそのどちらかだと思ってた。

それが今、「サービスのものを存続させるためにサービスレベルを落とすフェーズ」に突入している。あらゆるサービス業において。

タブレット端末で注文してください。

QRコードを読み取って、スマホで申し込みしてください。

猫型ロボット給仕します。

お荷物玄関の前に放置します。

ホームから時刻表撤去します。

部分的に便利になっていたとしても、それで誰かが排除されていたり選択肢が狭まっていたりユーザの手間が増えていたりして、総合的には不便になっている。

こういう世の中の変化を「それでよし」と受容してる人がけっこう多いけど、実はサービスの質が落ちていくことって都市生活者は今までほとんど経験したことがなかったはずだ。

サービス低下の波をいち早くかぶっていたのは過疎地の人々だ。

電車バスは減便になったり廃線になったり。スーパーはなくなる、郵便局はなくなる、医療機関はなくなる。シュリンクしていく日本最前線に立って、打ち寄せる波の侵食をまともに受けとめていたのは過疎地の人々だった。

都市に住む人々は「自分たちは内陸に住んでいるから、波とは関係ない」と思っていたかもしれない。だが、もう違うのだ。水位は上がり、海岸線はずっと後退した。今私達はみんなが波打ち際に立っている。

ある村が今日から無医村になるのも、ある店の料理今日からロボットが運ぶのも、全然違う出来事のように見えて実は質的には同じ現象なのだよ。

  • タブレット端末で注文してください。 QRコードを読み取って、スマホで申し込みしてください。 猫型ロボットが給仕します。 お荷物は玄関の前に放置します。 ホームから時刻表を...

  • それを悪いことかのように語ること自体間違いなんだよなあ

    • 純粋にサービスの質が落ちるだけなら、利用者にとっては紛れもなく悪でしょ。

      • サービスの範囲を決めずに何でもかんでもタダでやって生産性低くなるよりはマシなんだが クレクレ厨には難しい話だったか?

        • 同じ対価を払って受けられるサービスが低下していくことについて話してるんだけど、いつからクレクレ厨に話題が変わった?

  • 過疎地に住むってのは贅沢なんだよね。 山の中の一軒家、海の前の一軒家に小人数で住む、 そのために電気ガス光ケーブルを通して、上下水を通して、 救急、医療、学校、介護施設、...

    • そう言って過疎地排除した先は一次産業の無い国なんだよな... 本当にそれで大丈夫なのかって不安が漠然とある そもそも選択肢はないのかもしれないが

  • 注文がスマホだけで店員に頼むのNGな居酒屋あったなあ そのくせQRコードとテーブルの組み合わせ間違ってていつまでも飲み物来なかったけど

記事への反応(ブックマークコメント)

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