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2024-11-04

音声作品レモン市場化が起きている話

ここ5年、DLsiteではASMR作品ブームが起きていて、同人売り場で最も多く発売されるジャンルは音声作品となっている。

まりにも発売されすぎた結果、2極化が起こっている。

かたやAIで絵を描いた(?)声優さん自身が、制作費0円で作品を発表。

かたや、著名なイラストレーターイラストを頼んで、著名な声優さんに頼んで、さらに特典までつけた豪華な作品もある。

下は0円、上は50万円前後かけて作品を作っている界隈になっている。

これをDLsiteでは「同人カテゴリ」と銘打って売られているのだから

マンガ家と違って、組織戦・資本戦・情報戦大前提の魔境で同人!?

と頭を抱えているのが、現状だ。

音声作品マンガと違って、3日に1回ペースで作品を発表できる人もいるため…はまれば、数億円稼げる世界でもある。

ところが、5年前の音声作品ブームを牽引してきた声優ライターイラストレーターコストインフレし、豪華なものだと「数千本売れないと回収できない」という厳しい世界になっている。(値引き合戦のしすぎで、千売れないと回収できなくなっちゃってる作品もあるけど、今回は割愛

既存の人気クリエイター作品を作ろうとするとお金がかかる…。

そこで「安く作ろう」「新人を発掘しよう」と言う流れから、ここ2年ぐらいはルーキーがたくさん出てきた。

だが、…これがレモン市場化を起こす原因になっている。

出演料の安い声優さんにお願いしたら、全く売れなかったり?

声優も絵も素晴らしいのに、シナリオライターだけはケチったために、赤字になってしまったり?

情報をしっかり仕入れないと、コストダウンが売上ダウンに繋がり、活動自体が危ぶまれ環境となってしまった。

売れているサークルさんは、サークル自身ビジョンがしっかりしてるか、全方向にお金をかけている。

一方で、赤字サークルさんは、参入することしか考えずに、作ったものがだいたい赤字になるシナリオライター声優さんに声をかけ…良くてもトントンダメだと数作品赤字を垂れ流し続けて100万円以上人赤字を出させながら「自分クリエイターだ」と言い張ってる人までいる。

結果として…クリエイターサークル格差が広がっている。

この事実サークルを始める人が知らないと、搾り取られて終わるレモン市場様相を呈している。

1年前までは、赤字でも作品を作ってくれる声優シナリオライターは重宝され

シナリオ買い取って!」

声優さんの穴が空いたから誰か出て〜」

好景気なやり取りをしていた音声作品コミュニティ

ところが、この夏辺りから「1文字2円キャンペーン」と銘打って声優ライターが値下げしながらXで宣伝して、眼前の仕事を探すのに、血眼になっている。

レモン市場化していた音声作品界隈が、そろそろ不況煽り・安物買いの銭失いに気づいてきて

20万程度で無理して作品作っても、赤字になるし理想とも程遠い」

「30万〜50万かけて理想作品作ったほうが、理想は叶うし、黒字にもなるかもしれないから、そっちを目指そう」

とみんな気づいてきた感じになってる。

レモン市場とは言いえて妙だよ。

腐ったミカンが見つかったら箱ごと捨てて、新品のきれいなみかんを買わないといけないからね…。

信用を失った界隈は、その一帯ごと切り離され、インフレについていける人だけが生き残る。

これが今DLsite拠点とする連中の間で起こってることさ

2024-10-01

与次郎用事というのはこうである。――今夜の会自分たちの科の不振の事をしきりに慨嘆するから三四郎もいっしょに慨嘆しなくってはいけないんだそうだ。不振事実であるからほかの者も慨嘆するにきまっている。それから、おおぜいいっしょに挽回策を講ずることとなる。なにしろ適当日本人を一人大学に入れるのが急務だと言い出す。みんなが賛成する。当然だから賛成するのはむろんだ。次にだれがよかろうという相談に移る。その時広田先生の名を持ち出す。その時三四郎与次郎に口を添えて極力先生賞賛しろという話である。そうしないと、与次郎広田食客だということを知っている者が疑いを起こさないともかぎらない。自分は現に食客なんだから、どう思われてもかまわないが、万一煩い広田先生に及ぶようではすまんことになる。もっともほかに同志が三、四人はいから大丈夫だが、一人でも味方は多いほうが便利だから三四郎もなるべくしゃべるにしくはないとの意見である。さていよいよ衆議一決の暁は、総代を選んで学長の所へ行く、また総長の所へ行く。もっとも今夜中にそこまでは運ばないかもしれない。また運ぶ必要もない。そのへんは臨機応変である。……  与次郎はすこぶる能弁である。惜しいことにその能弁がつるつるしているので重みがない。あるところへゆくと冗談をまじめに講義しているかと疑われる。けれども本来性質のいい運動から三四郎もだいたいのうえにおいて賛成の意を表した。ただその方法が少しく細工に落ちておもしろくないと言った。その時与次郎は往来のまん中へ立ち留まった。二人はちょうど森川町神社鳥居の前にいる。 「細工に落ちるというが、ぼくのやる事は自然の手順が狂わないようにあらかじめ人力で装置するだけだ。自然にそむいた没分暁の事を企てるのとは質が違う。細工だってかまわん。細工が悪いのではない。悪い細工が悪いのだ」  三四郎はぐうの音も出なかった。なんだか文句があるようだけれども、口へ出てこない。与次郎の言いぐさのうちで、自分がまだ考えていなかった部分だけがはっきり頭へ映っている。三四郎はむしろそのほうに感服した。 「それもそうだ」とすこぶる曖昧な返事をして、また肩を並べて歩きだした。正門をはいると、急に目の前が広くなる。大きな建物が所々に黒く立っている。その屋根がはっきり尽きる所から明らかな空になる。星がおびただしく多い。 「美しい空だ」と三四郎が言った。与次郎も空を見ながら、一間ばかり歩いた。突然、 「おい、君」と三四郎を呼んだ。三四郎はまたさっきの話の続きかと思って「なんだ」と答えた。 「君、こういう空を見てどんな感じを起こす」  与次郎に似合わぬことを言った。無限とか永久かいう持ち合わせの答はいくらでもあるが、そんなことを言うと与次郎に笑われると思って三四郎は黙っていた。 「つまらんなあ我々は。あしたから、こんな運動をするのはもうやめにしようかしら。偉大なる暗闇を書いてもなんの役にも立ちそうにもない」 「なぜ急にそんな事を言いだしたのか」 「この空を見ると、そういう考えになる。――君、女にほれたことがあるか」  三四郎は即答ができなかった。 「女は恐ろしいものだよ」と与次郎が言った。 「恐ろしいものだ、ぼくも知っている」と三四郎も言った。すると与次郎が大きな声で笑いだした。静かな夜の中でたいへん高く聞こえる。 「知りもしないくせに。知りもしないくせに」  三四郎憮然としていた。 「あすもよい天気だ。運動会はしあわせだ。きれいな女がたくさん来る。ぜひ見にくるがいい」  暗い中を二人は学生集会所の前まで来た。中には電燈が輝いている。  木造廊下を回って、部屋へはいると、そうそう来た者は、もうかたまっている。そのかたまりが大きいのと小さいのと合わせて三つほどある。なかには無言で備え付けの雑誌新聞を見ながら、わざと列を離れているのもある。話は方々に聞こえる。話の数はかたまりの数より多いように思われる。しかしわあいにおちついて静かである煙草の煙のほうが猛烈に立ち上る。  そのうちだんだん寄って来る。黒い影が闇の中から吹きさらしの廊下の上へ、ぽつりと現われると、それが一人一人に明るくなって、部屋の中へはいって来る。時には五、六人続けて、明るくなることもある。が、やがて人数はほぼそろった。  与次郎は、さっきから煙草の煙の中を、しきりにあちこちと往来していた。行く所で何か小声に話している。三四郎は、そろそろ運動を始めたなと思ってながめていた。  しばらくすると幹事が大きな声で、みんなに席へ着けと言う。食卓はむろん前から用意ができていた。みんな、ごたごたに席へ着いた。順序もなにもない。食事は始まった。  三四郎熊本赤酒ばかり飲んでいた。赤酒というのは、所でできる下等な酒である熊本学生はみんな赤酒を飲む。それが当然と心得ている。たまたま飲食店へ上がれば牛肉である。その牛肉屋の牛が馬肉かもしれないという嫌疑がある。学生は皿に盛った肉を手づかみにして、座敷の壁へたたきつける。落ちれば牛肉で、ひっつけば馬肉だという。まるで呪みたような事をしていた。その三四郎にとって、こういう紳士的な学生親睦会は珍しい。喜んでナイフフォークを動かしていた。そのあいだにはビールをさかんに飲んだ。 「学生集会所の料理はまずいですね」と三四郎に隣にすわった男が話しかけた。この男は頭を坊主に刈って、金縁の眼鏡をかけたおとなしい学生であった。 「そうですな」と三四郎は生返事をした。相手与次郎なら、ぼくのようないなか者には非常にうまいと正直なところをいうはずであったが、その正直がかえって皮肉に聞こえると悪いと思ってやめにした。するとその男が、 「君はどこの高等学校ですか」と聞きだした。 「熊本です」 「熊本ですか。熊本にはぼくの従弟もいたが、ずいぶんひどい所だそうですね」 「野蛮な所です」  二人が話していると、向こうの方で、急に高い声がしだした。見ると与次郎が隣席の二、三人を相手に、しきりに何か弁じている。時々ダーターファブラと言う。なんの事だかわからない。しか与次郎相手は、この言葉を聞くたびに笑いだす。与次郎ますます得意になって、ダーターファブラ我々新時代青年は……とやっている。三四郎の筋向こうにすわっていた色の白い品のいい学生が、しばらくナイフの手を休めて、与次郎の連中をながめていたが、やがて笑いながら Il a le diable au corps(悪魔が乗り移っている)と冗談半分にフランス語を使った。向こうの連中にはまったく聞こえなかったとみえて、この時ビールのコップが四つばかり一度に高く上がった。得意そうに祝盃をあげている。 「あの人はたいへんにぎやかな人ですね」と三四郎の隣の金縁眼鏡をかけた学生が言った。 「ええ。よくしゃべります」 「ぼくはいつか、あの人に淀見軒でライスカレーをごちそうになった。まるで知らないのに、突然来て、君淀見軒へ行こうって、とうとう引っ張っていって……」  学生ハハハと笑った。三四郎は、淀見軒で与次郎からライスカレーをごちそうになったもの自分ばかりではないんだなと悟った。  やがてコーヒーが出る。一人が椅子を離れて立った。与次郎が激しく手をたたくと、ほかの者もたちまち調子を合わせた。  立った者は、新しい黒の制服を着て、鼻の下にもう髭をはやしている。背がすこぶる高い。立つには恰好のよい男である演説いたことを始めた。  我々が今夜ここへ寄って、懇親のために、一夕の歓をつくすのは、それ自身において愉快な事であるが、この懇親が単に社交上の意味ばかりでなく、それ以外に一種重要な影響を生じうると偶然ながら気がついたら自分は立ちたくなった。この会合ビールに始まってコーヒーに終っている。まったく普通会合であるしかしこのビールを飲んでコーヒーを飲んだ四十人近くの人間普通人間ではない。しかもそのビールを飲み始めてからコーヒーを飲み終るまでのあいだに、すでに自己運命の膨脹を自覚しえた。  政治自由を説いたのは昔の事である言論の自由を説いたのも過去の事である自由とは単にこれらの表面にあらわれやす事実のために専有されべき言葉ではない。我ら新時代青年は偉大なる心の自由を説かねばならぬ時運に際会したと信ずる。  我々は古き日本の圧迫に堪ええぬ青年である。同時に新しき西洋の圧迫にも堪ええぬ青年であるということを、世間に発表せねばいられぬ状況のもとに生きている。新しき西洋の圧迫は社会の上においても文芸の上においても、我ら新時代青年にとっては古き日本の圧迫と同じく、苦痛である。  我々は西洋文芸研究する者であるしか研究はどこまでも研究である。その文芸のもとに屈従するのとは根本的に相違がある。我々は西洋文芸にとらわれんがために、これを研究するのではない。とらわれたる心を解脱せしめんがために、これを研究しているのである。この方便に合せざる文芸はいかなる威圧のもとにしいらるるとも学ぶ事をあえてせざるの自信と決心とを有している。  我々はこの自信と決心とを有するの点において普通人間とは異なっている。文芸技術でもない、事務でもない。より多く人生根本義に触れた社会原動力である。我々はこの意味において文芸研究し、この意味において如上の自信と決心とを有し、この意味において今夕の会合一般以上の重大なる影響を想見するのである。  社会は激しく動きつつある。社会産物たる文芸もまた動きつつある。動く勢いに乗じて、我々の理想どおりに文芸を導くためには、零細なる個人を団結して、自己運命を充実し発展し膨脹しなくてはならぬ。今夕のビールコーヒーは、かかる隠れたる目的を、一歩前に進めた点において、普通ビールコーヒーよりも百倍以上の価ある尊きビールコーヒーである。  演説意味ざっとこんなものである演説が済んだ時、席にあった学生はことごとく喝采した。三四郎もっとも熱心なる喝采者の一人であった。すると与次郎が突然立った。 「ダーターファブラ、シェクスピヤの使った字数が何万字だの、イブセンの白髪の数が何千本だのと言ってたってしかたがない。もっともそんなばかげた講義を聞いたってとらわれる気づかいはないか大丈夫だが、大学に気の毒でいけない。どうしても新時代青年を満足させるような人間を引っ張って来なくっちゃ。西洋人じゃだめだ。第一幅がきかない。……」  満堂はまたことごとく喝采した。そうしてことごとく笑った。与次郎の隣にいた者が、 「ダーターファブラのために祝盃をあげよう」と言いだした。さっき演説をした学生がすぐに賛成した。あいにくビールがみな空である。よろしいと言って与次郎はすぐ台所の方へかけて行った。給仕が酒を持って出る。祝盃をあげるやいなや、 「もう一つ。今度は偉大なる暗闇のために」と言った者がある。与次郎の周囲にいた者は声を合して、アハハと笑った。与次郎は頭をかいている。  散会の時刻が来て、若い男がみな暗い夜の中に散った時に、三四郎与次郎に聞いた。 「ダーターファブラとはなんの事だ」 「ギリシア語だ」  与次郎はそれよりほかに答えなかった。三四郎もそれよりほかに聞かなかった。二人は美しい空をいただいて家に帰った。  あくる日は予想のごとく好天気である。今年は例年より気候がずっとゆるんでいる。ことさらきょうは暖かい三四郎は朝のうち湯に行った。閑人の少ない世の中だから、午前はすこぶるすいている。三四郎は板の間にかけてある三越呉服店看板を見た。きれいな女がかいてある。その女の顔がどこか美禰子に似ている。よく見ると目つきが違っている。歯並がわからない。美禰子の顔でもっと三四郎を驚かしたものは目つきと歯並である与次郎の説によると、あの女は反っ歯の気味だから、ああしじゅう歯が出るんだそうだが、三四郎にはけっしてそうは思えない。……  三四郎は湯につかってこんな事を考えていたので、からだのほうはあまりわずに出た。ゆうべから急に新時代青年という自覚が強くなったけれども、強いのは自覚だけで、からだのほうはもとのままである休みになるとほかの者よりずっと楽にしている。きょうは昼から大学陸上運動会を見に行く気である。  三四郎は元来あまり運動好きではない。国にいるとき兎狩りを二、三度したことがある。それから高等学校の端艇競漕の時に旗振りの役を勤めたことがある。その時青と赤と間違えて振ってたいへん苦情が出た。もっとも決勝の鉄砲を打つ係りの教授鉄砲を打ちそくなった。打つには打ったが音がしなかった。これが三四郎のあわてた原因である。それより以来三四郎運動会へ近づかなかった。しかしきょうは上京以来はじめての競技会だから、ぜひ行ってみるつもりである与次郎もぜひ行ってみろと勧めた。与次郎の言うところによると競技より女のほうが見にゆ価値があるのだそうだ。女のうちには野々宮さんの妹がいるだろう。野々宮さんの妹といっしょに美禰子もいるだろう。そこへ行って、こんちわとかなんとか挨拶をしてみたい。  昼過ぎになったから出かけた。会場の入口運動場の南のすみにある。大きな日の丸イギリス国旗が交差してある。日の丸は合点がいくが、イギリス国旗はなんのためだかからない。三四郎日英同盟のせいかとも考えた。けれども日英同盟大学陸上運動会とは、どういう関係があるか、とんと見当がつかなかった。  運動場は長方形の芝生である。秋が深いので芝の色がだいぶさめている。競技を見る所は西側にある。後に大きな築山をいっぱいに控えて、前は運動場の柵で仕切られた中へ、みんなを追い込むしかけになっている。狭いわりに見物人が多いのではなはだ窮屈である。さいわい日和がよいので寒くはない。しか外套を着ている者がだいぶある。その代り傘をさして来た女もある。  三四郎失望したのは婦人席が別になっていて、普通人間には近寄れないことであった。それからフロックコートや何か着た偉そうな男がたくさん集って、自分が存外幅のきかないようにみえたことであった。新時代青年をもってみずからおる三四郎は少し小さくなっていた。それでも人と人との間から婦人席の方を見渡すことは忘れなかった。横からからよく見えないが、ここはさすがにきれいである。ことごとく着飾っている。そのうえ遠距離から顔がみんな美しい。その代りだれが目立って美しいということもない。ただ総体総体として美しい。女が男を征服する色である。甲の女が乙の女に打ち勝つ色ではなかった。そこで三四郎はまた失望した。しかし注意したら、どこかにいるだろうと思って、よく見渡すと、はたして前列のいちばん柵に近い所に二人並んでいた。  三四郎は目のつけ所がようやくわかったので、まず一段落告げたような気で、安心していると、たちまち五、六人の男が目の前に飛んで出た。二百メートルの競走が済んだのである決勝点は美禰子とよし子がすわっている真正面で、しかも鼻の先だから、二人を見つめていた三四郎視線のうちにはぜひともこれらの壮漢がはいってくる。五、六人はやがて一二、三人にふえた。みんな呼吸をはずませているようにみえる。三四郎はこれらの学生の態度と自分の態度とを比べてみて、その相違に驚いた。どうして、ああ無分別にかける気になれたものだろうと思った。しか婦人連はことごとく熱心に見ている。そのうちでも美禰子とよし子はもっとも熱心らしい。三四郎自分無分別にかけてみたくなった。一番に到着した者が、紫の猿股をはい婦人席の方を向いて立っている。よく見ると昨夜の親睦会で演説をした学生に似ている。ああ背が高くては一番になるはずである。計測係りが黒板に二十五秒七四と書いた。書き終って、余りの白墨を向こうへなげて、こっちを向いたところを見ると野々宮さんであった。野々宮さんはいつになくまっ黒なフロックを着て、胸に係り員の徽章をつけて、だいぶ人品がいい。ハンケチを出して、洋服の袖を二、三度はたいたが、やがて黒板を離れて、芝生の上を横切って来た。ちょうど美禰子とよし子のすわっているまん前の所へ出た。低い柵の向こう側から首を婦人席の中へ延ばして、何か言っている。美禰子は立った。野々宮さんの所まで歩いてゆく。柵の向こうとこちらで話を始めたように見える。美禰子は急に振り返った。うれしそうな笑いにみちた顔である三四郎は遠くから一生懸命に二人を見守っていた。すると、よし子が立った。また柵のそばへ寄って行く。二人が三人になった。芝生の中では砲丸投げが始まった。

砲丸投げほど力のいるものはなかろう。力のいるわりにこれほどおもしろくないものもたんとない。ただ文字どおり砲丸を投げるのである。芸でもなんでもない。野々宮さんは柵の所で、ちょっとこの様子を見て笑っていた。けれども見物のじゃまになると悪いと思ったのであろう。柵を離れて芝生の中へ引き取った。二人の女も、もとの席へ復した。砲丸は時々投げられている。第一どのくらい遠くまでゆくんだか、ほとんど三四郎にはわからない。三四郎はばかばかしくなった。それでも我慢して立っていた。ようやくのことで片がついたとみえて、野々宮さんはまた黒板へ十一メートル三八と書いた。

 それからまた競走があって、長飛びがあって、その次には槌投げが始まった。三四郎はこの槌投げにいたって、とうとう辛抱がしきれなくなった。運動会めいめいかってに開くべきものである。人に見せべきものではない。あんものを熱心に見物する女はことごとく間違っているとまで思い込んで、会場を抜け出して、裏の築山の所まで来た。幕が張ってあって通れない。引き返して砂利の敷いてある所を少し来ると、会場から逃げた人がちらほら歩いている。盛装した婦人も見える。三四郎はまた右へ折れて、爪先上りを丘のてっぺんまで来た。道はてっぺんで尽きている。大きな石がある。三四郎はその上へ腰をかけて、高い崖の下にある池をながめた。下の運動会場でわあというおおぜいの声がする。

 三四郎はおよそ五分ばかり石へ腰をかけたままぼんやりしていた。やがてまた動く気になったので腰を上げて、立ちながら靴の踵を向け直すと、丘の上りぎわの、薄く色づいた紅葉の間に、さっきの女の影が見えた。並んで丘の裾を通る。

 三四郎は上から、二人を見おろしていた。二人は枝の隙から明らかな日向へ出て来た。黙っていると、前を通り抜けてしまう。三四郎は声をかけようかと考えた。距離があまり遠すぎる。急いで二、三歩芝の上を裾の方へ降りた。降り出すといいぐあいに女の一人がこっちを向いてくれた。三四郎はそれでとまった。じつはこちからまりごきげんをとりたくない。運動会が少し癪にさわっている。

あんな所に……」とよし子が言いだした。驚いて笑っている。この女はどんな陳腐ものを見ても珍しそうな目つきをするように思われる。その代り、いかな珍しいもの出会っても、やはり待ち受けていたような目つきで迎えるかと想像される。だからこの女に会うと重苦しいところが少しもなくって、しかもおちついた感じが起こる。三四郎は立ったまま、これはまったく、この大きな、常にぬれている、黒い眸のおかげだと考えた。

 美禰子も留まった。三四郎を見た。しかしその目はこの時にかぎって何物をも訴えていなかった。まるで高い木をながめるような目であった。三四郎は心のうちで、火の消えたランプを見る心持ちがした。もとの所に立ちすくんでいる。美禰子も動かない。

「なぜ競技を御覧にならないの」とよし子が下から聞いた。

「今まで見ていたんですが、つまらいからやめて来たのです」

 よし子は美禰子を顧みた。美禰子はやはり顔色を動かさない。三四郎は、

「それより、あなたたこそなぜ出て来たんです。たいへん熱心に見ていたじゃありませんか」と当てたような当てないようなことを大きな声で言った。美禰子はこの時はじめて、少し笑った。三四郎にはその笑いの意味がよくわからない。二歩ばかり女の方に近づいた。

「もう宅へ帰るんですか」

 女は二人とも答えなかった。三四郎はまた二歩ばかり女の方へ近づいた。

「どこかへ行くんですか」

「ええ、ちょっと」と美禰子が小さな声で言う。よく聞こえない。三四郎はとうとう女の前まで降りて来た。しかしどこへ行くとも追窮もしないで立っている。会場の方で喝采の声が聞こえる。

高飛びよ」とよし子が言う。「今度は何メートルになったでしょう」

 美禰子は軽く笑ったばかりである三四郎も黙っている。三四郎高飛びに口を出すのをいさぎよしとしないつもりである。すると美禰子が聞いた。

「この上には何かおもしろものがあって?」

 この上には石があって、崖があるばかりであるおもしろものがありようはずがない。

「なんにもないです」

「そう」と疑いを残したように言った。

「ちょいと上がってみましょうか」よし子が、快く言う。

あなた、まだここを御存じないの」と相手の女はおちついて出た。

「いいからいらっしゃいよ」

 よし子は先へ上る。二人はまたついて行った。よし子は足を芝生のはしまで出して、振り向きながら、

「絶壁ね」と大げさな言葉を使った。「サッフォーでも飛び込みそうな所じゃありませんか」

 美禰子と三四郎は声を出して笑った。そのくせ三四郎はサッフォーがどんな所から飛び込んだかよくわからなかった。

あなたも飛び込んでごらんなさい」と美禰子が言う。

「私? 飛び込みましょうか。でもあんまり水がきたないわね」と言いながら、こっちへ帰って来た。

 やがて女二人のあいだに用談が始まった。

あなた、いらしって」と美禰子が言う。

「ええ。あなたは」とよし子が言う。

「どうしましょう」

「どうでも。なんならわたしちょっと行ってくるから、ここに待っていらっしゃい」

「そうね」

 なかなか片づかない。三四郎が聞いてみると、よし子が病院看護婦のところへ、ついでだからちょっと礼に行ってくるんだと言う。美禰子はこの夏自分の親戚が入院していた時近づきになった看護婦を尋ねれば尋ねるのだが、これは必要でもなんでもないのだそうだ。

 よし子は、すなおに気の軽い女だからしまいに、すぐ帰って来ますと言い捨てて、早足に一人丘を降りて行った。止めるほどの必要もなし、いっしょに行くほどの事件でもないので、二人はしぜん後にのこるわけになった。二人の消極な態度からいえば、のこるというより、のこされたかたちにもなる。

 三四郎はまた石に腰をかけた。女は立っている。秋の日は鏡のように濁った池の上に落ちた。中に小さな島がある。島にはただ二本の木がはえている。青い松と薄い紅葉がぐあいよく枝をかわし合って、箱庭の趣がある。島を越して向こう側の突き当りがこんもりとどす黒く光っている。女は丘の上からその暗い木陰を指さした。

「あの木を知っていらしって」と言う。

「あれは椎」

 女は笑い出した。

「よく覚えていらっしゃること」

「あの時の看護婦ですか、あなたが今尋ねようと言ったのは」

「ええ」

「よし子さんの看護婦とは違うんですか」

「違います。これは椎――といった看護婦です」

 今度は三四郎が笑い出した。

「あすこですね。あなたがあの看護婦といっしょに団扇を持って立っていたのは」

 二人のいる所は高く池の中に突き出している。この丘とはまるで縁のない小山が一段低く、右側を走っている。大きな松と御殿一角と、運動会の幕の一部と、なだらかな芝生が見える。

「熱い日でしたね。病院あんまり暑いものから、とうとうこらえきれないで出てきたの。――あなたはまたなんであんな所にしゃがんでいらしったんです」

「熱いからです。あの日ははじめて野々宮さんに会って、それから、あすこへ来てぼんやりしていたのです。なんだか心細くなって」

「野々宮さんにお会いになってから、心細くおなりになったの」

「いいえ、そういうわけじゃない」と言いかけて、美禰子の顔を見たが、急に話頭を転じた。

「野々宮さんといえば、きょうはたいへん働いていますね」

「ええ、珍しくフロックコートをお着になって――ずいぶん御迷惑でしょう。朝から晩までですから

だってだいぶ得意のようじゃありませんか」

「だれが、野々宮さんが。――あなたもずいぶんね」

「なぜですか」

だってまさか運動会の計測係りになって得意になるようなかたでもないでしょう」

 三四郎はまた話頭を転じた。

「さっきあなたの所へ来て何か話していましたね」

「会場で?」

「ええ、運動会の柵の所で」と言ったが、三四郎はこの問を急に撤回したくなった。女は「ええ」と言ったまま男の顔をじっと見ている。少し下唇をそらして笑いかけている。三四郎はたまらなくなった。何か言ってまぎらそうとした時に、女は口を開いた。

あなたはまだこのあいだの絵はがきの返事をくださらないのね」

 三四郎はまごつきながら「あげます」と答えた。女はくれともなんとも言わない。

あなた原口さんという画工を御存じ?」と聞き直した。

「知りません」

「そう」

「どうかしましたか

「なに、その原口さんが、きょう見に来ていらしってね、みんなを写生しているから、私たちも用心しないと、ポンチにかかれるからって、野々宮さんがわざわざ注意してくだすったんです」

 美禰子はそばへ来て腰をかけた。三四郎自分いかにも愚物のような気がした。

「よし子さんはにいさんといっしょに帰らないんですか」

「いっしょに帰ろうったって帰れないわ。よし子さんは、きのうから私の家にいるんですもの

 三四郎はその時はじめて美禰子から野々宮のおっかさんが国へ帰ったということを聞いた。おっかさんが帰ると同時に、大久保を引き払って、野々宮さんは下宿をする、よし子は当分美禰子の家から学校へ通うことに、相談がきまったんだそうである

 三四郎はむしろ野々宮さんの気楽なのに驚いた。そうたやす下宿生活にもどるくらいなら、はじめから家を持たないほうがよかろう。第一鍋、釜、手桶などという世帯道具の始末はどうつけたろうと、よけいなことまで考えたが、口に出して言うほどのことでもないから、べつだんの批評は加えなかった。そのうえ、野々宮さんが一家の主人から、あともどりをして、ふたたび純書生と同様な生活状態に復するのは、とりもなおさず家族制から一歩遠のいたと同じことで、自分にとっては、目前の迷惑を少し長距離へ引き移したような好都合にもなる。その代りよし子が美禰子の家へ同居してしまった。この兄妹は絶えず往来していないと治まらないようにできあがっている。絶えず往来しているうちには野々宮さんと美禰子との関係も次第次第に移ってくる。すると野々宮さんがまたいつなんどき下宿生活永久にやめる時機がこないともかぎらない。

 三四郎は頭のなかに、こういう疑いある未来を、描きながら、美禰子と応対をしている。いっこうに気が乗らない。それを外部の態度だけでも普通のごとくつくろおうとすると苦痛になってくる。そこへうまいあいによし子が帰ってきてくれた。女同志のあいだには、もう一ぺん競技を見に行こうかという相談があったが、短くなりかけた秋の日がだいぶ回ったのと、回るにつれて、広い戸外の肌寒がようやく増してくるので、帰ることに話がきまる。

 三四郎も女連に別れて下宿へもどろうと思ったが、三人が話しながら、ずるずるべったりに歩き出したものから、きわだった挨拶をする機会がない。二人は自分を引っ張ってゆくようにみえる。自分もまた引っ張られてゆきたいような気がする。それで二人にくっついて池の端を図書館の横から、方角違いの赤門の方へ向いてきた。そのとき三四郎は、よし子に向かって、

「お兄いさんは下宿なすったそうですね」と聞いたら、よし子は、すぐ、

「ええ。とうとう。ひとを美禰子さんの所へ押しつけておいて。ひどいでしょう」と同意を求めるように言った。三四郎は何か返事をしようとした。そのまえに美禰子が口を開いた。

「宗八さんのようなかたは、我々の考えじゃわかりませんよ。ずっと高い所にいて、大きな事を考えていらっしゃるんだから」と大いに野々宮さんをほめだした。よし子は黙って聞いている。

 学問をする人がうるさい俗用を避けて、なるべく単純な生活にがまんするのは、みんな研究のためやむをえないんだからしかたがない。野々宮のような外国にまで聞こえるほどの仕事をする人が、普通学生同様な下宿はいっているのも必竟野々宮が偉いからのことで、下宿がきたなければきたないほど尊敬しなくってはならない。――美禰子の野々宮に対する賛辞のつづきは、ざっとこうである

 三四郎赤門の所で二人に別れた。追分の方へ足を向けながら考えだした。――なるほど美禰子の言ったとおりである自分と野々宮を比較してみるとだいぶ段が違う。自分田舎から出て大学はいったばかりである学問という学問もなければ、見識という見識もない。自分が、野々宮に対するほどな尊敬を美禰子から受けえないのは当然である。そういえばなんだか、あの女からかにされているようでもある。さっき、運動会はつまらいから、ここにいると、丘の上で答えた時に、美禰子はまじめな顔をして、この上には何かおもしろものがありますかと聞いた。あの時は気がつかなかったが、いま解釈してみると、故意自分を愚弄した言葉かもしれない。――三四郎は気がついて、きょうまで美禰子の自分に対する態度や言語を一々繰り返してみると、どれもこれもみんな悪い意味がつけられる。三四郎は往来のまん中でまっ赤になってうつむいた。ふと、顔を上げると向こうから与次郎とゆうべの会で演説をした学生が並んで来た。与次郎は首を縦に振ったぎり黙っている。学生帽子をとって礼をしながら、

「昨夜は。どうですか。とらわれちゃいけませんよ」と笑って行き過ぎた。

anond:20241001201601

2024-09-26

anond:20240926224934

嘘ついたら針千本ますし、

飛びっきりの大悪党とかでも無いのに、地獄10万年とか罪を償うんだもんなぁ。

やべぇよな。

せめて100年くらいだろ。

なんだよ10万年って。

2024-09-04

井田千秋「家が好きな人」みたいな本をおしえて

さいきん買った井田千秋さんというイラストレーター

「家が好きな人」というまんががとてもよかった。

こういう架空間取りインテリアを題材にした

おすすめのまんがやイラスト集があれば教えてもらえませんか?

ちなみに「この本を読んだ人はこんな本も読んでいます」に出てくるものだと

東京ひとり暮らし女子のお部屋図鑑」…絵柄がちょっと苦手

「Rooms 海島千本イラスト+コミック集」…好みよりちょっとポップ寄り

ものがたりの家」…好き。俯瞰メインじゃなく人の視線メインだとなおいい

イラスト集とかじゃないのだと「九龍ジェネリックロマンス」みたいにインテリアを描き込んでるまんがが好きだけど

とりあえずインテリアがメインのものを求めています

2024-08-03

NINJA KAMUI」を見ている

毎回ニンジャアクションあり

ハイテクニンジャによる凄惨殺害

ハイテクだけど千本忍者刀や鎖鎌も使うし印を組んで影分身肉体改造

ひどくシンプルストーリーではあるが、見応え充分

韓国人監督による気合の入った正統派アニメ

これから主人公(声:ななみん)と副主人公(声:五条)らしき忍びの対決が行われるのだろうが

変わった結末になるかどうか

2024-07-14

anond:20200511135415

DLSITEでは毎日エロ同人ゲーが売られていて、毎週数千本ランキングが生まれて、月単位では数万本売れてるよ

2024-05-25

ドーナツくいてー!ケンタ行きてー!

真夜中は煩悩 千本ノック 胃が喋って大暴れ

いつもちょっぴりお腹が空いて こってり大好き都会っ子

2024-05-11

国語増田第三者を装ってる箇所を一人称に直してみた

はてな民と俺がなぜここまで話が噛み合わないかとい

俺は表面的に邪悪だけどよく読めば骨子は常識的な話しかてない。

から撲滅に反対する俺のことは

痴漢を野放しにせよと主張している」のように読解して反論している人が大勢いる。

俺はそれらのブコメ千本ノックしてる。

右翼的な話なんか自分も俺も一ミリもしてないと思うけど何かを誤読されたか

反論してるのが俺じゃない?

なんかちょい前の俺にも言われてたけど、

左翼系の人って例え話がめっちゃ苦手なのに例え話が大好きだよね。なんでなん?

anond:20240510192542

2024-05-10

はてな民インセンティブ増田がなぜここまで話が噛み合わないかとい

https://anond.hatelabo.jp/20240510000324

おおきく二つ

   

  

1.はてな民が話をよく読んでない

これはしゃあない。

だってはてな民タイトルと口調の雰囲気しかからないからね。 

インセンティブ増田は表面的に邪悪だけどよく読めば骨子は常識的な話しかてない。

     

痴漢は現状でも普通に取り締まられてるし逮捕されてる

元増田の求める「なくす」は無理だしそのためにコスト無限投入は馬鹿げてる

確率的に言って痴漢冤罪を心配する必要はない

痴漢は少数の病人が繰り返しているのでこれ以上社会に声上げても無駄

・どうしてもゼロ目指すなら少数の常習犯を捕まえ次第に殺して再犯防ぐのは効果

自分は現状の社会サービス福祉は受け入れている、犯罪ゼロを目指してコスト無限積みはやりたいやつだけでやれ

    

痴漢ってまじでなんで無くせないの?https://anond.hatelabo.jp/20240509195934

一見ポリコレ的だけど言ってる通りにしようとすると社会が壊れるぐらいには無茶言ってる

   

男に痴漢撲滅するインセンティブなんかなくね?https://anond.hatelabo.jp/20240510000324

↑ぱっと見冒涜的だけど現実的な話ばっかりしている

   

  

2.はてな民が「撲滅」の意味をなんか間違ってる

撲滅は「完全になくす」って意味

「完全に退治」。

「最終的解決」。

  

はてな民はこの意味を正しくおさえてなくて

たぶん「減らしていく取り組み」くらいの意味で読んでる。

 

から撲滅に反対するインセンティブ増田のことは

痴漢を野放しにせよと主張している」のように読解して反論している人が大勢いる。

インセンティブ増田はそれらのブコメ千本ノックしてる。

     

   

痴漢ってまじでなんで無くせないの?https://anond.hatelabo.jp/20240509195934

痴漢を完全になくすことについて話している

 「完全になくせ」の立場

  

男に痴漢撲滅するインセンティブなんかなくね?https://anond.hatelabo.jp/20240510000324

痴漢を完全になくすことについて話している

 「それは無理でしょ巻き込むな」の立場

  

はてな民https://b.hatena.ne.jp/

痴漢普通に取り締まることについて話している

 「痴漢は取り締まるべきだと思いまーす!」

(こいつだけ違う話をしている)

   

   

   

3.まとめ

はてな民日本語が読めない。

だいぶ困難を抱えている。

 

 

何故か左翼の人が激おこ

>cinefuk こう言い換えると、インセン増田賛同してる人が入れ替わるかも知れんね。

>『ゼロリスクを追求しても仕方ないし、軍事費無駄から自衛隊くそう。

>おれは北海道民でも沖縄県民でもないか占領されても困らんし』 増田 性犯罪

 

何故左翼の人がブチギレ突撃してくるのかマジでからないのだが。

右翼的な話なんか自分インセンティブ増田も一ミリもしてないと思うけど何かを誤読されたか

やっぱ怖いスねはてな民の読解力は…。

  

それはそれとして今回の話をその例に当てはめるなら

自衛隊だけじゃ国を無傷で守れない!中国を焼き尽くせるまで軍事費増大しろ!金に糸目つけるな!」

グルグル目で喚いてる基地外右翼がいて

「いや無傷を目指したら軍事費幾らあっても足らん。現実的抑止力まででいい。キチウヨに俺を巻き込むな。」

反論してるのがインセンティブ増田じゃない?

 

なんかちょい前の増田にも言われてたけど、

左翼系の人って例え話がめっちゃ苦手なのに例え話が大好きだよね。なんでなん?

2024-05-02

学歴コンプレックス卒業した 4/4

https://anond.hatelabo.jp/20240502193040

終わりに~

この大学卒業してから長い時間が経った。あれから1回転職して、新卒で入った会社とは別の電子機器メーカーで働いてる。東プレという会社だ。今は、産業用のキーボードとか作る仕事をしている。

オフィス工場は、東京神奈川にある。もしかしたら、地下鉄なんかで増田民はてな民ニアミスしてるかもしれない。

今では佛教大学感謝してる。あの頃はいろいろ思うこともあったけど、だからこそ今の自分があるのだ。

仮に、第一志望だった同志社大学に進んでいたとしたら、きっと、ここまで努力は重ねなかった。自分に実力があると勘違いして、学業に力を入れるとか、TOEICで相応の点数を取るとか、就職活動に超力を入れるとか、そんなことはなかっただろう。

この道は、正しかった。第一志望の大学不合格でよかった。親や兄弟や親戚に不合格バカにされてよかった。だから、悔しさをバネに努力ができた。

自分は運がよかった。今ではそう思って、歩んできたこの道に感謝してる。

でも、実は後悔がひとつだけある。卒業である。実は、自分卒業式に遅刻している。その前日にアルバイト飲み会があって、就寝が遅くなった。朝起きたら卒業式開始の10分前だった。

失敗はそれだけじゃない。なんと、卒業式の最中にゲリピーブレイクになってしまい、トイレに行っている間に式が終わっていたのだ……あれはショックだった。遅刻だけならまだいい。遅刻してる学生はたくさんいた。しかし、これは……「失敗した」という思いが強かった。ずっと引きずっていた。

というわけで、先日3/18(月)に佛教大学卒業式に参加してきた。もちろん保護者である

後ろの方の席だったけど、約十年前もあんな感じだったな、としみじみした気分になった。この時はさすがに遅刻はしなかった。しかし、残念なことに……式の最中にゲリピーブレイクが再発した。

焦った。これは焦った。けれども、ここで奇跡が起こった。十年前のことを思い出したのだ。十年前の失敗は確か、最後まで我慢しようとしたのが原因だった。それで、学歌斉唱が始まったあたりで体育館和式トイレ(※洋式はない)に駆け込んだ。それで、失敗した。

式次第を読んでみる。そして、学長その他3名による卒業祝いの挨拶が長時間になると踏んだ。「よし今なら……いける!」と、その時間帯に会場を抜け出し、体育館和式トイレ(※洋式はなかった)に駆け込んだ。

会場に帰る頃には、ちょうど学歌斉唱が始まっていた。そういえば、大学の学歌ってほとんど聞いたことがない。どこの大学でもそんなものだろうか。

とにかく、卒業式は無事に終わった。終わったのだ。十年来の無念が晴れた気がした。最後プロジェクションマッピングがあって、マジでびびったわ……。

卒業式中の写真(※個人情報保護のため一部編集しています)

https://d.kuku.lu/fnam52xya

https://d.kuku.lu/fvzdknbv6

https://d.kuku.lu/nhm347cjs

https://d.kuku.lu/xvwa6hugx

ところで、式次第には学位記授与のことが書いてあった。卒業式の後、それぞれの教室学位記を受け取る儀式があるのだ。

ああ、確かこんなのあったなと思いながら、ついでに保護者枠で参加することにした。幸い、見た目は学生時代から老けている。今ではすっかり小太りのおじさんである。社内では、同輩や後輩から部長」と呼ばれることもある。保護者に見えなくはないはずだ。

卒業式の会場を出てから100席ちょっと教室に入ると、今まさに社会学部とある学科学位記授与が行われようとしていた。この時も、約十年前にあった学位記授与の記憶が蘇ってきた。

「静粛に。これで二度目だぞ、君らは最後までわからんのか!」

約十年前は、学位記授与の担当教員に怒られたんだっけ。小さい講義室で、学生たちがあまり煩いものから学位記を授与する前に怒号が鳴り響いたのだ。懐かしい。4年前の入学式でも、やはり怒号が鳴っていた笑

あとは、その日の夜にあったホテルでの謝恩会の時も、一番最後卒業代表が、ステージ上で「私がこの学校入学が決まるまで、大学受験で苦戦しました~3月最後最後まで受験を続けて、それで最後合格を掴み取ったのが、この佛教大学でした~卒業生の皆さんも~(以下覚えていない)」といった卒業記念の挨拶をしていた。が、当時の卒業諸君は大騒ぎだった。卒業代表の話なんて聞いちゃいなかった。

今では、そんなことは一切ない。みんな、小さい教室の中で静かにしている。雑談している子は1人もいない。こういうのって、なんだろうな。もしかして少子化によって選ばれし優秀な遺伝子しか世の中に存在できなくなりつつあるのか?

それはいいとして。学位記の授与では、一人ひとりが名前を呼ばれて学位記を受け取ってたんだが、やはりその……しみじみとした思いがした。自分はずっと、彼ら彼女らが教員から学位記をもらうのを眺めていた。全員が終わるまで30分以上もかかった。

最後に、学部先生挨拶をしていた。

(以下要約)

あなた達はコロナ禍の大変な時期(※2020年度)に入学してきた

入学式はなく、授業はリモートだった。学食でも黙食であり、不安も大きかったと思う

学生生活の中で、あなた達は多くの試練を突破してきたはず

社会人になってもどうかそのことを忘れずに、自信をもって働いてほしい

・いつでも大学に帰って来ていい。私たちは待っている

すべてが終わると、学生たちは粛々と立ち上がって、静かに退出しようとしていた。俺がいた頃とは大違いだ。あの頃は、絶対にみんな大騒ぎだったと思う。懐かしい。「威勢のよさ」と「常識の順守」がトレードオフになっている。そんな気がした。

※推測だが、2020年当時って、入学式オリエンテーションはないし、マスクオンで皆の顔わからないし、何より授業はリモートだし、学食でも黙食が義務だった。ということは、学生間の絆のレベルコロナ禍以前に比べて低かったのかもしれない。

ちなみに、ほかの学部学位記授与の教室もチラッと外から覗いてみたのだが、どこもいい雰囲気だった。先生学生も、熱の篭った感じで最後儀式に興じていた。特に教育とか保健とか看護学部がよかった。

卒業式の後~学内散策(※上に同じく一部編集)

https://d.kuku.lu/3ezx4ceec

https://d.kuku.lu/ftnf34ssm

https://d.kuku.lu/fx5ay2mbm

大学を出た後、近くにある千本北大路交差点で、卒業生達が「じゃあな」と言いながら別れていくのを見た。

社会人をやって十年以上が経つけど、今日という日は感慨深いものがあった。涙までは出なかったけどな。



これで結びになる。

若い頃は楽しかったってよく聞くけどさ。実際、そこまで楽しくはなかったよな。当時の日記を読み返してて感じたんだけど、「早く実力を身に付けたい」の一点張りだった。あの頃は、自分雑魚すぎて嫌だった。

「あの頃はキラキラして、いつでも輝いていた~」みたいなことは絶対なかった。あるわけねーだろ。当時の日記を参考に、あの頃の気分を一文で表すと、砂漠をうろついてるフンコロガシみたいだったよ。でっかい玉を作りたくて、己のショボい脳と身体でどこまでも足掻いていた。満たされなくて、いつも飢えていた。心が。

大学の中も、大学以外の外にある世界全体も――学業アルバイト先、恋愛とかでも、自分よりはるかに格上のヤツがいっぱいいた。劣等感が凄かった。自分が何者でもない感じがして、苦しかった。自分雑魚さ加減が嫌になったよ。そんな4年間だった。

今でも夢に見る。学生時代の下宿で、コタツ机に昔の自分が座ってる。深夜1時だというのに、アルバイトから帰った後で、TOEICの教材でリスニング勉強をしている。

なんだか寝落ちしそうな雰囲気なのだが、その度にコタツから立ち上がり、頭をそのへんの壁に打ち付けていた。一息を吐いてから、それでまた、勉強に戻る。

あきらめないでくれ……」

夢の中にいる自分は、そう応援するくらいしか手段がなかった。でも、勝手に声が出ていた。

「昔の俺よ、どうかあきらめてくれるなよ」

って、そう祈っていた。そしたら、いつの間にか目が醒めていて、いつもの布団の中にいる。天井を見上げている。

でも、現時点の感覚で、「学生時代は楽しかたか?」と自問すると、「楽しかったよ」が答えになる。

当時は辛かったんだろうけど、でもなぜか、今になると「あの頃は楽しかった」に記憶がすり替わっている。

しかったはずの日々なのに、どうして「あの頃は楽しかった」ということになるのか? それって錯覚じゃないか? 自分自分を騙してる。なぜ、こんなことが起きる?

確信はないけど。【一所懸命】だったからじゃないか自分は忘れても、脳は覚えてる。あの頃、一生懸命に苦しんで、欲しがった何かが――今、自分の手元にあるんだって無意識ではわかってる。

から、それまでの過程がぜんぶ、愛おしくて、切なくて、やり切った感があって、いい思い出として変換されるのだ。実際は辛くてしょうがなかったのに。

しかった時のことほど、楽しく思い出すことができる。反対に、楽しかった頃の記憶って、特に何も感じない。脳裏から記憶が消し飛んでいく。それだけだ。

今回、自分記憶を整理する機会に恵まれた。十年ぶりに大学卒業式に参加することができた。おそらくもう、あの大学の門をくぐることはないと思うけど、本当に運がよかった。

ありえないことだけど、昔の自分に伝えられるのなら、伝えてみたい言葉があるんだ。「諦めないでくれてありがとう」って。

2024-04-14

千本飲んだら嘘ついていいのか?

キウイフルーツパイナップルサトイモヤマノイモブドウアロエホウセンカ、ランなどの多くの植物には、「シュウ酸カルシウム」の針状結晶が多量に含まれている。

パイナップルの一欠片でも食べたらこシュウ酸カルシウム針状結晶千本はありそうです。

2024-02-01

台本改変事件

ぜんぶ千本のっこが悪いと思う。

2024-01-22

今日怪文書

兄がぎっくり腰になったことがある。

そのとき、私も気を付けないといけないなと思った。

調べてみると「なる人はなる」とった調子で、何を気を付ければよいというものはないようだ。

そんなわけでとにかく常に綺麗な姿勢を保つことを心がけることにしたのがおよそ四年前のことだ。

その日から千本の背筋を二倍に伸ばすということを毎日続けていたのだが……。

今日も背筋を伸ばそうと背筋の両端に手をかけて力を込めたところで腰に激烈な痛みが走った。

ぎっくり腰だ。

やっぱり何をやってもぎっくり腰は避けられない。

背筋が二倍の人がこの地上に百五十万人ほどいる理由はそんなところです。

2024-01-11

増田テック

増田キック ← 効かない

増田ロック ← 聴かない

増田モック ← ガワだけ

増田ヨックモック ← …オジキ、これぁつまらもんじゃが、おさめてつかあさい

増田コック ← 美味しいよ!

増田ノック ← ドアを千本ノックするのは誰だ

増田リックドム ← ぜ、全滅ぅ!?3分もたたずにかぁ!?

増田ゴック ← さすがブクマカだ、なんともないぜ

2023-09-09

anond:20230909003731

AV嬢になりたいというのと、風俗嬢になりたいというのはちょっと違うか。

話は違うけど、なんで日本はこんなに性風俗マーケットが大きいのかね。

ちょっと検索すると3兆円規模~5兆円あるいは9兆円規模ともいわれる。9兆円ともなるとアパレル市場と同規模なんだそうだ。

AVだけでも、その製作本数は年間3万5千本毎日100本以上の新作がでて、3000人が毎年デビューしているんだとも。

性風俗従事者いわゆる風俗嬢について正式統計はないものの、経済学者飯田泰之氏は30万人という推計を出していいる。

先ほども名前を出した飯田泰之さんは、全国の風俗店の推計稼働店舗数と、一店舗の推計在籍人数をもとに、風俗嬢と呼ばれる働き方をしている人は全国におよそ30万人いると推定しています

30万人というと、沖縄県那覇市や、三重県四日市市などの人口と肩を並べる人数です。風俗嬢の年齢別ボリュームゾーンである20~29歳の女性に限った場合20人に1人が関わっていてもおかしくない数値になります

20代女性の20人に一人が風俗嬢? 性風俗業界が抱える「見えない孤独」 | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)

ほええ。。

風俗嬢って案外、30代40代が多いと思っているので、ボリュームゾーンの考え方はどうかなと思うけど、多いのは確か。

AVなら偶像化されたい願望とマッチするかもしれないし、偶像化を求めるのは、日本の昔から文化的バックグラウンドが大きいんだろう。

でも、風俗嬢は?自己肯定感への渇望だけでは風俗嬢にはならないよなあ。少なくとも30代40代風俗嬢というのは。

ある程度、自分自身賞味期限自覚したうえでやってるよね。

2023-08-06

anond:20230806061135

追記)えっ…記事書いてる間に消されてた…頑張って書いたのに悲し…(追記終わり)

シングルに通ってる人をはてなで初めて見つけたのでレスちゃう

私も30回以上通った仲間~

アドバイスが欲しいならもう少し詳細がほしいところだけど、思ったことつらつらと書いてみる~

自己満だし、勝手想像してる部分もあると思うから、ピンと来ない部分はスルーしてね~

アルファ男性になれないのが分かってるなら、ベータ男性を目指そう~

なんならアルファ男性red flag(=地雷)として有名で、ベータ男性の方が結婚相手として良しとされているぞ~

いちアラサー女性本音としては、女性初心者男性は残念ながら相当努力してない限り超絶赤旗

未熟な男性ポテンシャル採用して痛い目見てきたか書類でお祈りちゃう

もし未熟な状態交際結婚できたとしても、ツイッター(X)によくいるようなBAD END夫婦だったりバツイチになる可能性が高い~

逆に男性初心者の人とならお互い共感やすいかもしれないので、そういう人を戦略的に探すのもありかも~

もし高望みしている場合は、ハードルを下げた方がいいかも~

IQが近い人が話しやすいと言われるように、自分と同じくらいのレベルを探した方が打率は高めかもしれない~

外見が中の下で男性に不慣れな30代歳女性とか~

平均的なアラサーを狙う場合、年相応なレベル女性を熟知してないと長期的な交際はほぼ無理ゲ~

なぜならアラサー女性結婚を見据えているから~

なのでデートの場数を増やすための打率を上げるのが増田第一目標かなって思う~

今まで努力してきたのはえらい~

これからは会話の訓練をするといい~

シングル千本ノックするのも悪くないけど、どう改善すればいいのか検討もついていないなら何度周回してもレベルは一向に上がらないので、自己分析トライアルエラー大事

本来女友達や女家族に失敗したデート顛末を話して、ズバズバ指摘してもらうのが理想

お金があるなら結婚相談所でもいいけど、

どんなチャンネルでもいいか恋愛婚活系の動画10本以上見てみるのはどうじゃろう~

ただし変な恋愛工学に引っかからないように気を付けて~

判別するポイントとしては、女性コメントを見ること~支持コメント多ければ信憑性が高い~

↓は身だしなみと会話、両方改善できる~

デート中の会話の反省点を言語化して改善策を教えてくれる~

動画と同じように自分デートを振り返って反省改善するとよい~

▼大変身チャンネル

【3ヶ月密着】人生どん底の46歳派遣社員彼女ができるまでを全公開

https://www.youtube.com/watch?v=5vdhIHRGiG8



結婚相談所に入らずともこんなんが無料で見れる時代から尚更、少し話しただけで最低限の自己研鑽ができていないと分かってしまうような男性は残念ながらお祈り

自分デート女性目線で何点だったんだろう?及第点を取るためには何をすべきだった/しないべきだったんだろう?」を突き詰めて、点数を着実に上げていくことがもしかしたら男性にとっては分かりやす指標なのかもしれない~

自分の会話を録音して、どこがNGだったか後で分析するのもありかも~

それでも改善できないのであれば、スタッフと密に相談できるお高い結婚相談所がオススメ

安い結婚相談所はスタッフとそんな会話しないので、サービスをよくチェックするのが大事

年収1000万なら、プロフと外見が相当やばくなければアプリより打率高いと思う~

外見が中の下なら、マッチングアプリはやめた方がいい~

それでも続けるとしたら、マッチ打率が上がるまで写真プロフを誰かに添削してもらう、それでもダメならアプリを変える、くらいかなあ~

プロフ添削テレビ番組でもやってたから、動画とか記事もあると思う~

写真は3か月以内がオススメ

私の元カレはずっと同じアプリを続けてて、数年以上同じ写真をメインにしてて(赤旗1)、しかもその写真しかめっ面で(赤旗2)、明らかに女と行っただろって感じのアフタヌーンティ写真赤旗3)を掲載してて見事にモテてない~w

シングルを続けるとしたら、いいなと思う相手がいても素直に会話の練習に徹すればいいと思った~

目標を「女性をゲットする、自分アピールする」ではなくて、「目の前の女性に”良い一日だったなー”って思わせる」に変えてみるとか~

3時間ちょいで10人と実践練習をできるのが良いよね~

男性は値段が張るけど、年収高い+経験不足なら許容範囲内のはず~

今度デートにこぎつけた際に、デートの終わりにダメ元でどこを改善すべきか聞くのも一つの手~

でも初対面で本音を言える女性は少ないから、若干の高等テク

私みたいなおせっかいな人に運よく(悪く)当たれば、「ズボンの丈と靴下ポロシャツダサいサイズ感が合ってない、大学生みたい、デートで着てくる服じゃない、一番良いコーデがそれなのはキツい、私服日曜日のパパみたい(=隣を歩くのすら恥ずかしく感じる)、ワックスのつけすぎで不潔、眉毛がボサボサなんてメイクに長けてる女性目線だとあり得ない、鼻毛出てる、会話が一度も盛り上がってないのに次のデートの行き先を匂わせたとこが女性経験っぽく感じた」など、洗いざらい言っちゃう

けど自分から言ったら反感買うので、心理的安全性が高い+改善点を聞いてきた人にのみ、オブラートに包みながら言う~

もし女性から本音を引き出せないレベル場合、まずは「会話を通じて心理的安全性があると思ってもらう(変な人・怖い人と思わせない)」を目指すといいのかも~

参考程度に、相性以前に誰とも結婚難しそうだなと思った男性の特徴やエピを書いておく~

相席屋

結婚相談

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その他



女性でザシングル検討してる方へ

無料なので会話をスパルタで特訓するにはめっちゃ良い場所だよ~

ワンチャンヤリモク勢もいるので男性初心者には向いてないかもしれない~

40代で立派な職業の人もいれば、アラサーイケメンマッシュ20代恋愛慣れしてない伸びしろがある人もいる~

みんな職業違うし、モテ度も違うから人間観察的な面白さがある~

営業の人は嘘つくのが上手~

話を聞く限り、既婚者や浮気目的の人もいるらしいから注意~

スタッフミスで同じ人と再度マッチすると超絶気まずい~(舌打ちされた)

ごはん誘われても、ご飯のみにするんだよ~(人生で初めてホテルに誘われてカルチャーショックだった~)

時間があっという間に進むので、「どれが誰だっけ?」とならないように気になった人はメモするのが大事

メモする時間がない場合はお手洗いに行っちゃえ~

「買い物/ネイルのついでに来た」「友達と会う前に時間があったから来た」みたいな口実を用意してる人が多いみたい~恥ずかしい人は参考にすべし~

私はここで良い人と出会えたけど、良い人と出会えるかはマジで運ゲーから、垢抜け済な子は数こなすのみ~!

2023-07-19

anond:20230719182029

わざわざアウトプットしなくても良くない?

頭の中で何千本お話を考えるけど気まぐれに創作をあげたりする程度

吐き出さないと死んじゃうって言うのがそもそもよく分からない、吐き出しても苦しいの変わらなくない?

2023-05-23

anond:20230523185258

日本亜熱帯欧米に比べると日光が強い。赤なんか真っ先に褪色してしまう。車でもよく赤が真っ先にガサガサひび割れ肌になってる。

さら日本台風などでじゃかすか雨がふる。ひび割れペンキの上の粉ふきなんかもちゃんとあらいながされる。

外国人は傘をもたない。雨合羽ですむのかね。しとしと雨なのかね。たまにハリケーンがくると水没被害がすごいけどな。)

さらさら広告規制などもある。那須京都とか温泉街とか。あれはあれでセブンイレブンまで茶色かったりしておもろいぞ。おまえがしらんだけだな。

さらさらさら安全規制世界レベル。鉛入りの赤ペンキ、ヒ素の緑ペンキなんか絶対褪せないかもしれんが赤ちゃんが舐めたら死ぬで。

スペインとかギリシャアフリカエジプトあたりの南国は、素焼きテラコッタの赤をうまくつかうようだが、

南国なわりに湿度のクッソ高い日本では雨漏りするかカビるか苔が生えます。単なる植木鉢だからな。沖縄を除く)

なので日本の色は全体的にしろっぽい(パチンコ屋さんとか歌舞伎町ネオン千本鳥居赤提灯沖縄あたりを無視すれば)。

なお日本科学者発明である特別結晶構造酸化チタン塗料による汚れ落とし自浄機能タイルも当然、白色だ。

なんなら上に塗ったペンキも自浄されてしまう。いろんな商業ビルがこれを外装に使ってる。

科学的にエコな白なんだよ。環境にやさしいの。SDGsなの。

そんなに白い国でもアメリカ軍が白いフロン系の泡消火剤まいて水道まで流れ込んでて健康被害で大変なことになってるけどな。

 

ただし選挙カー街宣車と嬢募集、のせいで日本はわりとうるさいとはおもう。

2023-05-18

24歳の頃、死のうと思って京都に行った

うつと診断されて2年、ふと死にたくなり(しかちょっと楽しくなってしまい)、急に飛行機に乗った。金はなかったので全部カード借金して、京都に向かった。

なぜ京都かというと、西尾維新戯言シリーズが好きで、オタクとして行ってみたかたからだ。

んで、せっかくの最後の宿だし、と思って小さい旅館を予約した。

携帯電話電波とかで場所割れるのは嫌だったので、アパート携帯を置いて、遺書を用意して鍵を開けたまま出発した。「俺を探す人が鍵を壊す羽目になったら面倒だろうから」というサイコパス診断の答えかよみたいな理由だった。

季節は夏だったので、京都に着いたときちょっと後悔した。

あの盆地特有の蒸し暑さ。身体が汗でびしょびしょになるのが不快で仕方なかったが「まぁでもすぐ汗かかぬ死体となるし」と思って流れる汗をそのままにしていた。

向こうで自転車を買い、千本鳥居を観に行っては「七々見奈波が零崎人識と会ったところじゃーん!」と思っていたり、土産屋にある生八つ橋を全種コンプしたりしていた。

そんなこんなで宿に着いて、4日ほど無為にすごした。

コーナンに行って、縄とキャンプ用のイスを買って、「俺はいつでも死ねるぜ!」と思ってスターを取ったマリオみたいに無敵な気がした。実際無敵だったのだろう。

いざ死ぬとなると世界が輝いて見えて、「やっぱり世界っていいな~(まぁ俺は死ぬけど)」と背反した思いがありながら夜は酒を飲み、昼は観光したり、宿のメモ用紙に小説を書いたりしていた。普通に迷惑だ。

5日目になって、宿のご主人から「一緒に食事をしないか」と誘いを受けた。

宿のご主人には観光名所を聞いたり、滋賀県まで自転車で行けないか?(携帯持ってないのでわからなかった、琵琶湖見てみたかった)と聞いたりしてたので、顔は知っていた。

俺は本来引っ込み思案だったが、完全に「人との距離感どうでもいい。だって死ぬし」と思って二つ返事で了承し、一緒に食事をしてビールをもらった。

そこでご主人から「変なこと考えてないよね?自殺とか」と言われた。

俺が(やっべーばれた?でもなんで?)と思いながら「何がっすかぁ!ダハハww」と返したら、「短い滞在なのに自転車を買ってたり、若いのに携帯持ってなかったりしたでしょ」と言われて驚いた。

そして極めつきは俺の母から連絡があったという。

でも母に俺の居場所わかるわけがないし…と思っていたら、俺がアパートに残した携帯を見つけて、着信履歴を見たとのこと(携帯を置いていくからネット予約ができないと思って電話予約にしたのがまずかった)

俺は完全に逆転裁判の追い込まれた人みたいになって、「アア…ウウ…」とか言ってた。すげぇ不審者

そこからご主人の人生の話聞いたりして、「死ぬはいつでもできるから、今回は帰りな」と言われて泣きながら帰った。

帰ったら母親が俺のアパートで寝ていて、起こしたら幼稚園児みたいに服を引っ張られて泣かれた。ごめんな、楽しくなっちゃって、とよくわからない返事をした。

職場無断欠勤を謝ったときに生八つ橋を買っていったら同僚から苦い顔をされたのを、今でも覚えている。

2023-05-07

じゃあどうしたらいいのか

激しさ増す教員奪い合い、副校長が土日返上で400人以上に電話…担任4人交代のクラスも(読売新聞オンライン)のコメント一覧 - Yahoo!ニュース

ニュースブコメを見て何年か前に非教職非正規として小学校に勤務するようになった自分が思ったことを書いてみる。勘違いしてる所もあるかもしれないので怪情報ぐらいで読んでくれ。

まず、授業だけならYoutubeでいいっていう意見学校は教科を教える場だけでなく、以下みたいなことも教える場になっている(ちなみにこれは高等教育でひっかかったが、教科だけでないというサンプルとして)

1 人間として相互尊重し合い,友情を深めるとともに,集団規律を遵守し,責任を重んじ,協力して共同生活の充実発展に尽くす態度を養う。

2 広く考え,公正に判断し,誠実に実践する態度を養うとともに,公民としての資質特に社会連帯精神自治的な能力の伸長を図る。

3 心身の健康を増進し,個性を伸長するとともに,人間としての望ましい生き方自覚させ,将来の生活において自己を実現する能力を育てる。

4 健全趣味や豊かな情操を育て,余暇活用する態度を養うとともに,勤労を尊重する精神確立を図る。

まり運動会とか修学旅行とかクラブ活動とか地域との連携とか委員会活動とかまで含めての総合教育の場になってるんだよ。

一人の個人として社会の中でうまくやっていけるように十分な知識コミュ力まで育てるみたいな感じ。

から学校なんかいらない、動画だけ見て覚えればいいじゃないかというのはそもそも学校教育趣旨と異なる。だから先生業務が膨大化してしまう。

あとなんで副校長非正規募集電話かけまくっているのかということについて。

自分の見た限りだと基本、学校方針校長からトップダウンになってる。だから校長が変わると学校としてのやり方がかなり変わったりする。校長副校長二人で決めてあと事務員さんが実際に発注とかして学校運営を担ってる感じで。

だけど担任を持つ先生たちは普段は個々に独立してるみたいな感じ。個人に委ねられる権限裁量がとても大きい。

クラスのことは担任先生にだいたい全部委ねられる。問題が起きたら校長副校長相談はしてるけれど、クラスのことは基本担任が一人で対応してる感じ。

何か起きた時に最終的に責任をとらなきゃいけないのは校長

現場で見ていると副校長はとにかく校長に言われたことや手続き的なこと、学校運営の調整、問題が起きた時の現場対応、その他ありとあらゆることを千本ノックみたいな感じでこなしていってる。

この記事場合はだから副校長電話かけまくってるけど、校長電話かけまくってる場合もある。

非正規しか募集できないのは単純に予算がないから。予算はどこから出るのかというのが問題

教育委員会助けてやれよという意見があったが、教育委員会←→教職 みたいな感じで教育委員会に勤務してる人が教師でくることもあるし逆もまた然り。

仕事はお互いに協力という感じではない。現場のことは現場のことでなんとかしろ現場の中では担当者が一人で全部対応しろみたいなのが教育現場。だから重責の業務担当になるとまじで労働時間とかやばそう。

現場は本当に人が足りない。子どもがいる人は自分の子どもやその友達が40人になって、そのクラスを一人でみなきゃいけない状況を想像してみてほしい。

中には外国語しか話せない人、いじめスマホトラブル不登校モンペ、そんなのがいて束になって問題を投げつけてくる。

その上に研修活動とか展示とか自治体のなんとか委員会担当とかそんな業務もある。毎日12時間ぐらいの労働時間。どう考えてもやばい

から病む人も多い。見てるとまじめで優しい人は病んでしま確率が高い。

すごくいい先生が泥の中の蓮の花のように咲いていて生き残っていたりもするけど、人間的にどう考えてもやばい教師も点在する。

あと新人もいきなりクラス担任をまかされたりして、すごくかわいそう。研修期間みたいなものをしっかりとれればいいのにと思うが、そんな余裕がない現場

教育予算を増やして、人を増やしてほしい。先生たちの待遇をよくしてほしい。現場からは以上です。

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