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はてなキーワード: 高飛びとは

2024-11-03

anond:20241103154431

まあ、そうなんだよな。闇バイトに関わった自分が、相手から逃げる方法について書いてみるね。たぶん「警察相談したら?」とか思うだろうけど、それすると自分逮捕されるかもしれないじゃん。おおむね、ヤクザを含めて「悪いことをしたら警察逮捕される」という踏み絵をふませてから、悪いことさせられるのですよ。これは、マジ。だから、これから小規模組織(ひと桁台)の詐欺犯罪に関わったときの身の置き方を伝授しようとおもう。

【告知】なんか、わかりにくい文章だったし、オチもないんで、反省している。今日は寝て、明日は書き直そうと思う。

対策について。

ヤバいと気がついたらどうするか?

・反撃 or 防衛したい場合は?

追記①】大前提としては、これは追記で書くのだけど、警察相談できる状態ならソレが一番良いに決まってる。だけど、闇バイトの屑どもが豹変する瞬間は「警察相談したら、自分ヤバイぞ?」と自覚できた場合もあって、俺は場合はそれだったんだよ。むしろ警察税務署みたいな公的組織は「ちゃんとやっている市民には、ふつーに優しい」じゃないかペナルティについては、一生外に渡って銀行に口座が作れなくなったり、電話番号ブラックリストになりうる民間組織のそれのがキツくねぇか?だから、いま動けば、将来うけるペナルティを軽減する振る舞い方、言い訳の仕方を「おれなりに、こうしとけばよかった」というティストで書いたつもりだよ。

追記②】信じられんかもしれんけど、俺と一緒に巻き込まれたやつはな、某大学公式カリキュラムインターンシップとして派遣されたやつが犯罪に加担されていたぞ?ちなみに、そいつは未だに「わたしは〇〇(闇バイト)で〇〇(犯罪行為)をし、とても学習できました!」とかい記事を書かされた挙句、ずっとホームページ掲載されてたぞ。フェイスブックからたどると、海外就活するはめになってたよ。可哀想に。

法律家相談する

できるだけ、左寄りがおすすめコイツラもアレだけど、少なくとも邪険にはしないはず。なんで、左がお奨めかというと、あいつらは「こいつ助けたら身内になるかも?」と思ってくれるはず、という意味だよ。法テラス市役所法律相談に来る連中は、当たる弁護士の素性がわからんくて、やる気があるのかわからんのだよ。場合によってはそっちの方にのめり込んで、ヤバい連中買い出しの隠れ蓑にするのもありだろうよ。それに、警察沙汰にならない範囲だったら、ひょっとしたら履歴書に書かずに済む内容かもしれないので、経歴は白いママでいられるかもしれないよ。

警察とか自衛官かになる

なれるかわからんけど、研修中は娑婆から隔離されるので、やべぇ連中から逃げれるはず。ヤクザ自衛官には喧嘩しないって噂だったしね。それか、社会人だったら滅多に人がコレない場所飛ばしてもらうとかね。

ライフライン引っ越し

住所がバレていると、まずいんでサッサと逃げよう。自分場合は、そいつ玄関にまで来て書類をおいていったので、本当にキツかった。電話番号ライン、そんで SNS を脱退する。ちなみに、SNS の鍵垢は「すでにフォローしている奴が敵だったりする」ので無意味だぞ。

ヤバイつのSNSをすべて洗い出す

バカなやつらは犯罪自慢をネットに書き込んでいるので、可能な限り「警察にパクられそうなもの」はスクショリンク魚拓を取る。たとえば、こういうのは価値があるよ。

こういうのをおさえといて「自分が死んだら、自動的ネットに公開させる」「なら、社会的に抹○するぞ?」という雰囲気を醸しだすようにする。

権力勾配の分析

金や地位ステークホルダーを見極めること。そいつグループにいてヤバいのか、それともソロやばいのかを見極めること。ソロやばいヤツなら、リスク限定されるだろうので、適切にコントロールする。そいつの上がまともと判断したら、ぎゃくに上と「〇〇さんって▲▲で世界的な権威なんですよね!」「〇〇さんって✕✕で貴方マッシュアップして成果を出されたのですよね?」という感じで上が「いや、違うってば!」「よく知っているね!でも、〇〇は関係ないよ!」みたいに上機嫌で否定やす質問を投げてみましょう。

⑥ 住所

そいつの住んでいる場所をみて、おおよその状況を把握する。たとえば「金持ちがこんな粗末な場所に住んでるか?」とかを考える。割り出す方法は、尾行ネット書き込みや、メール写真を受け取った場合は(EXIF)をみる。住所がわかったならば、登記をチェッㇰだぁ。詐欺師は名前を変えるのが常習なので、リネームしても変更しにくいポイントを知っておく。

資金

ぶっちゃけ、闇バイトって金の出どころを解析すると、チョークポイントが見当たるので、そこを締めると関係できなくなるかもしれない。相手を追い詰める目的でなく、あくま自分の利用価値を下げさせるのを目的とし、行動せよ。

証拠を与えない

写真を取られないようにする。印鑑を与えない。保険証を取られないようにする。パスポートマイナンバー原本を預かるというのであれば、もはや国家権力に等しい相手のはずなので、疑問に思うこと。

家族や友人関係大事にする

詐欺師や宗教人は、孤立を狙うので、陽キャ詐欺対象になりにくいのだ。ヤバい奴は早いうちに家族関係や交友関係を洗い出すので、いきなり探りを入れてくるやつは、さっさと逃げる癖をつけること。これは、逆ギレを演じるので良い。やばいことになったら、親や友人に「これって、どうかな?」「〇〇(自分でなく他人)がさ、ナニナニしてるけどヤバイよね?」という感じで切り出すこと。意外とと視野が広がるので、リターンは多い。えっ、いないだって?うーん、〇〇学会日本〇〇党に入って、しばらくの間は「たしかに私は悪いやつとつるみましたが、いまではこのように更生しました!〇〇のおかげで変われました!」と本気で振る舞ってみては如何だろうか?

汚染する

これは剣の諸刃であるが、ある程度の犠牲を払って、相手をパクらせる方向に持っていく。たとえば、①とかぶるが、ダメージの大きさを計算してもらって、関係する領域に「こんなことありましたけど、〇〇さんっておたく関係あるんすか?」と聞きまくる。そうすると、やばいやつが関係を切ろうとする場合があるので、上手に利用すること。やってはいけないのは、メールネット書き込みをすること。これは、名誉毀損脅迫になる。やるなら、録音されてないし、紙にしない状態にして、チャレンジすること。

11. 心理的カウンターを知る

この手の連中は、かなりの確実で心理学の応用分野(恋愛工学とか)を学習しています。そのため、引っかかったなとおもったら本屋とかネット心理学パターン(良い警官・悪い警官とか)

12. 証拠保全

自分が関わった根拠と、なにをしてないかについてをまとめる。闇バイトの主は勉強か同業とネタ交換して知識習得されているので、否定できる根拠を集めるべし。なお、脅迫根拠として利用しないこと。

雑に書いたけど、人気が出たら推敲するよ。コメントを読んでるけど、読みにくいのはすまないな。ノリで書いてしまったので。

P.S.

1. 誰も死んでないよ。そうだな、父の死に目に会えない原因となったから、そういう意味ではペナルティがキツかったかな。

2. 警察相談するよりは、厚生労働省金融庁とかの権益を犯していたので、そっちに連絡したが、梨の礫でした。

3. そいつが「世直し系youtuber」をしていたけど、人気がでなくてやめてたね。私刑動画のれん中はマトモじゃないよ。

4. コメントでは「警察相談しろ」っていうけど、特に警察沙汰になる要素がない場合はどうしたら良いのですかね。労働関連や派遣法の類い、そんで外国人労働者派遣金融犯罪なんかは警察にいっても対応してくれるのかわからんのだけど。たとえば、言葉によるパワハラって警察署でなにかしてくれるの?

5. 「ヤバい人間に絡まれたことないかもしれないけど、あいつらも都合よく警察使うからね。」と書いた人は本当にわかっているな。

6. コメント眺めていると、本当に幸せな連中ばかりだな。まさかだけど、自分詐欺とか犯罪に巻き込まれないと思ってる平和ボケした去勢された豚どもしかいないな。ほんと、はてぶのれん中は「ただの銃の標的」でしかないな。きっと、普段から机上の空論ばっか言ってる無能だらけなんだろう。

7. 警察に行けばすべて解決するって思ってるはてなーが多すぎる。そりゃ、闇バイトってヤクザと同じではないよ。でもさ、闇バイトの主が刑務所から出てきたら、だいたい死ぬまで同じような詐欺行為を続けるので、弱みを知られていたら近づいてくる可能性が高いんだよ。

8. 詐欺勉強したことある人は知っているかもしれんけど、一度カモられるとその情報が伝聞で広がるんだよ。だから「〇〇はちょろい」って噂が立つぐらいだったら、全力でキチガイを演じて「詐欺るには馬鹿すぎる」という情報を発信する必要があるんだよ。

2024-10-25

anond:20241025151935

ゴーンが高飛びしたレバノン地獄になってるし、国際情勢考えると海外逃亡は無理なんじゃないかって気がする

2024-10-01

与次郎用事というのはこうである。――今夜の会自分たちの科の不振の事をしきりに慨嘆するから三四郎もいっしょに慨嘆しなくってはいけないんだそうだ。不振事実であるからほかの者も慨嘆するにきまっている。それから、おおぜいいっしょに挽回策を講ずることとなる。なにしろ適当日本人を一人大学に入れるのが急務だと言い出す。みんなが賛成する。当然だから賛成するのはむろんだ。次にだれがよかろうという相談に移る。その時広田先生の名を持ち出す。その時三四郎与次郎に口を添えて極力先生賞賛しろという話である。そうしないと、与次郎広田食客だということを知っている者が疑いを起こさないともかぎらない。自分は現に食客なんだから、どう思われてもかまわないが、万一煩い広田先生に及ぶようではすまんことになる。もっともほかに同志が三、四人はいから大丈夫だが、一人でも味方は多いほうが便利だから三四郎もなるべくしゃべるにしくはないとの意見である。さていよいよ衆議一決の暁は、総代を選んで学長の所へ行く、また総長の所へ行く。もっとも今夜中にそこまでは運ばないかもしれない。また運ぶ必要もない。そのへんは臨機応変である。……  与次郎はすこぶる能弁である。惜しいことにその能弁がつるつるしているので重みがない。あるところへゆくと冗談をまじめに講義しているかと疑われる。けれども本来性質のいい運動から三四郎もだいたいのうえにおいて賛成の意を表した。ただその方法が少しく細工に落ちておもしろくないと言った。その時与次郎は往来のまん中へ立ち留まった。二人はちょうど森川町神社鳥居の前にいる。 「細工に落ちるというが、ぼくのやる事は自然の手順が狂わないようにあらかじめ人力で装置するだけだ。自然にそむいた没分暁の事を企てるのとは質が違う。細工だってかまわん。細工が悪いのではない。悪い細工が悪いのだ」  三四郎はぐうの音も出なかった。なんだか文句があるようだけれども、口へ出てこない。与次郎の言いぐさのうちで、自分がまだ考えていなかった部分だけがはっきり頭へ映っている。三四郎はむしろそのほうに感服した。 「それもそうだ」とすこぶる曖昧な返事をして、また肩を並べて歩きだした。正門をはいると、急に目の前が広くなる。大きな建物が所々に黒く立っている。その屋根がはっきり尽きる所から明らかな空になる。星がおびただしく多い。 「美しい空だ」と三四郎が言った。与次郎も空を見ながら、一間ばかり歩いた。突然、 「おい、君」と三四郎を呼んだ。三四郎はまたさっきの話の続きかと思って「なんだ」と答えた。 「君、こういう空を見てどんな感じを起こす」  与次郎に似合わぬことを言った。無限とか永久かいう持ち合わせの答はいくらでもあるが、そんなことを言うと与次郎に笑われると思って三四郎は黙っていた。 「つまらんなあ我々は。あしたから、こんな運動をするのはもうやめにしようかしら。偉大なる暗闇を書いてもなんの役にも立ちそうにもない」 「なぜ急にそんな事を言いだしたのか」 「この空を見ると、そういう考えになる。――君、女にほれたことがあるか」  三四郎は即答ができなかった。 「女は恐ろしいものだよ」と与次郎が言った。 「恐ろしいものだ、ぼくも知っている」と三四郎も言った。すると与次郎が大きな声で笑いだした。静かな夜の中でたいへん高く聞こえる。 「知りもしないくせに。知りもしないくせに」  三四郎憮然としていた。 「あすもよい天気だ。運動会はしあわせだ。きれいな女がたくさん来る。ぜひ見にくるがいい」  暗い中を二人は学生集会所の前まで来た。中には電燈が輝いている。  木造廊下を回って、部屋へはいると、そうそう来た者は、もうかたまっている。そのかたまりが大きいのと小さいのと合わせて三つほどある。なかには無言で備え付けの雑誌新聞を見ながら、わざと列を離れているのもある。話は方々に聞こえる。話の数はかたまりの数より多いように思われる。しかしわあいにおちついて静かである煙草の煙のほうが猛烈に立ち上る。  そのうちだんだん寄って来る。黒い影が闇の中から吹きさらしの廊下の上へ、ぽつりと現われると、それが一人一人に明るくなって、部屋の中へはいって来る。時には五、六人続けて、明るくなることもある。が、やがて人数はほぼそろった。  与次郎は、さっきから煙草の煙の中を、しきりにあちこちと往来していた。行く所で何か小声に話している。三四郎は、そろそろ運動を始めたなと思ってながめていた。  しばらくすると幹事が大きな声で、みんなに席へ着けと言う。食卓はむろん前から用意ができていた。みんな、ごたごたに席へ着いた。順序もなにもない。食事は始まった。  三四郎熊本赤酒ばかり飲んでいた。赤酒というのは、所でできる下等な酒である熊本学生はみんな赤酒を飲む。それが当然と心得ている。たまたま飲食店へ上がれば牛肉である。その牛肉屋の牛が馬肉かもしれないという嫌疑がある。学生は皿に盛った肉を手づかみにして、座敷の壁へたたきつける。落ちれば牛肉で、ひっつけば馬肉だという。まるで呪みたような事をしていた。その三四郎にとって、こういう紳士的な学生親睦会は珍しい。喜んでナイフフォークを動かしていた。そのあいだにはビールをさかんに飲んだ。 「学生集会所の料理はまずいですね」と三四郎に隣にすわった男が話しかけた。この男は頭を坊主に刈って、金縁の眼鏡をかけたおとなしい学生であった。 「そうですな」と三四郎は生返事をした。相手与次郎なら、ぼくのようないなか者には非常にうまいと正直なところをいうはずであったが、その正直がかえって皮肉に聞こえると悪いと思ってやめにした。するとその男が、 「君はどこの高等学校ですか」と聞きだした。 「熊本です」 「熊本ですか。熊本にはぼくの従弟もいたが、ずいぶんひどい所だそうですね」 「野蛮な所です」  二人が話していると、向こうの方で、急に高い声がしだした。見ると与次郎が隣席の二、三人を相手に、しきりに何か弁じている。時々ダーターファブラと言う。なんの事だかわからない。しか与次郎相手は、この言葉を聞くたびに笑いだす。与次郎ますます得意になって、ダーターファブラ我々新時代青年は……とやっている。三四郎の筋向こうにすわっていた色の白い品のいい学生が、しばらくナイフの手を休めて、与次郎の連中をながめていたが、やがて笑いながら Il a le diable au corps(悪魔が乗り移っている)と冗談半分にフランス語を使った。向こうの連中にはまったく聞こえなかったとみえて、この時ビールのコップが四つばかり一度に高く上がった。得意そうに祝盃をあげている。 「あの人はたいへんにぎやかな人ですね」と三四郎の隣の金縁眼鏡をかけた学生が言った。 「ええ。よくしゃべります」 「ぼくはいつか、あの人に淀見軒でライスカレーをごちそうになった。まるで知らないのに、突然来て、君淀見軒へ行こうって、とうとう引っ張っていって……」  学生ハハハと笑った。三四郎は、淀見軒で与次郎からライスカレーをごちそうになったもの自分ばかりではないんだなと悟った。  やがてコーヒーが出る。一人が椅子を離れて立った。与次郎が激しく手をたたくと、ほかの者もたちまち調子を合わせた。  立った者は、新しい黒の制服を着て、鼻の下にもう髭をはやしている。背がすこぶる高い。立つには恰好のよい男である演説いたことを始めた。  我々が今夜ここへ寄って、懇親のために、一夕の歓をつくすのは、それ自身において愉快な事であるが、この懇親が単に社交上の意味ばかりでなく、それ以外に一種重要な影響を生じうると偶然ながら気がついたら自分は立ちたくなった。この会合ビールに始まってコーヒーに終っている。まったく普通会合であるしかしこのビールを飲んでコーヒーを飲んだ四十人近くの人間普通人間ではない。しかもそのビールを飲み始めてからコーヒーを飲み終るまでのあいだに、すでに自己運命の膨脹を自覚しえた。  政治自由を説いたのは昔の事である言論の自由を説いたのも過去の事である自由とは単にこれらの表面にあらわれやす事実のために専有されべき言葉ではない。我ら新時代青年は偉大なる心の自由を説かねばならぬ時運に際会したと信ずる。  我々は古き日本の圧迫に堪ええぬ青年である。同時に新しき西洋の圧迫にも堪ええぬ青年であるということを、世間に発表せねばいられぬ状況のもとに生きている。新しき西洋の圧迫は社会の上においても文芸の上においても、我ら新時代青年にとっては古き日本の圧迫と同じく、苦痛である。  我々は西洋文芸研究する者であるしか研究はどこまでも研究である。その文芸のもとに屈従するのとは根本的に相違がある。我々は西洋文芸にとらわれんがために、これを研究するのではない。とらわれたる心を解脱せしめんがために、これを研究しているのである。この方便に合せざる文芸はいかなる威圧のもとにしいらるるとも学ぶ事をあえてせざるの自信と決心とを有している。  我々はこの自信と決心とを有するの点において普通人間とは異なっている。文芸技術でもない、事務でもない。より多く人生根本義に触れた社会原動力である。我々はこの意味において文芸研究し、この意味において如上の自信と決心とを有し、この意味において今夕の会合一般以上の重大なる影響を想見するのである。  社会は激しく動きつつある。社会産物たる文芸もまた動きつつある。動く勢いに乗じて、我々の理想どおりに文芸を導くためには、零細なる個人を団結して、自己運命を充実し発展し膨脹しなくてはならぬ。今夕のビールコーヒーは、かかる隠れたる目的を、一歩前に進めた点において、普通ビールコーヒーよりも百倍以上の価ある尊きビールコーヒーである。  演説意味ざっとこんなものである演説が済んだ時、席にあった学生はことごとく喝采した。三四郎もっとも熱心なる喝采者の一人であった。すると与次郎が突然立った。 「ダーターファブラ、シェクスピヤの使った字数が何万字だの、イブセンの白髪の数が何千本だのと言ってたってしかたがない。もっともそんなばかげた講義を聞いたってとらわれる気づかいはないか大丈夫だが、大学に気の毒でいけない。どうしても新時代青年を満足させるような人間を引っ張って来なくっちゃ。西洋人じゃだめだ。第一幅がきかない。……」  満堂はまたことごとく喝采した。そうしてことごとく笑った。与次郎の隣にいた者が、 「ダーターファブラのために祝盃をあげよう」と言いだした。さっき演説をした学生がすぐに賛成した。あいにくビールがみな空である。よろしいと言って与次郎はすぐ台所の方へかけて行った。給仕が酒を持って出る。祝盃をあげるやいなや、 「もう一つ。今度は偉大なる暗闇のために」と言った者がある。与次郎の周囲にいた者は声を合して、アハハと笑った。与次郎は頭をかいている。  散会の時刻が来て、若い男がみな暗い夜の中に散った時に、三四郎与次郎に聞いた。 「ダーターファブラとはなんの事だ」 「ギリシア語だ」  与次郎はそれよりほかに答えなかった。三四郎もそれよりほかに聞かなかった。二人は美しい空をいただいて家に帰った。  あくる日は予想のごとく好天気である。今年は例年より気候がずっとゆるんでいる。ことさらきょうは暖かい三四郎は朝のうち湯に行った。閑人の少ない世の中だから、午前はすこぶるすいている。三四郎は板の間にかけてある三越呉服店看板を見た。きれいな女がかいてある。その女の顔がどこか美禰子に似ている。よく見ると目つきが違っている。歯並がわからない。美禰子の顔でもっと三四郎を驚かしたものは目つきと歯並である与次郎の説によると、あの女は反っ歯の気味だから、ああしじゅう歯が出るんだそうだが、三四郎にはけっしてそうは思えない。……  三四郎は湯につかってこんな事を考えていたので、からだのほうはあまりわずに出た。ゆうべから急に新時代青年という自覚が強くなったけれども、強いのは自覚だけで、からだのほうはもとのままである休みになるとほかの者よりずっと楽にしている。きょうは昼から大学陸上運動会を見に行く気である。  三四郎は元来あまり運動好きではない。国にいるとき兎狩りを二、三度したことがある。それから高等学校の端艇競漕の時に旗振りの役を勤めたことがある。その時青と赤と間違えて振ってたいへん苦情が出た。もっとも決勝の鉄砲を打つ係りの教授鉄砲を打ちそくなった。打つには打ったが音がしなかった。これが三四郎のあわてた原因である。それより以来三四郎運動会へ近づかなかった。しかしきょうは上京以来はじめての競技会だから、ぜひ行ってみるつもりである与次郎もぜひ行ってみろと勧めた。与次郎の言うところによると競技より女のほうが見にゆ価値があるのだそうだ。女のうちには野々宮さんの妹がいるだろう。野々宮さんの妹といっしょに美禰子もいるだろう。そこへ行って、こんちわとかなんとか挨拶をしてみたい。  昼過ぎになったから出かけた。会場の入口運動場の南のすみにある。大きな日の丸イギリス国旗が交差してある。日の丸は合点がいくが、イギリス国旗はなんのためだかからない。三四郎日英同盟のせいかとも考えた。けれども日英同盟大学陸上運動会とは、どういう関係があるか、とんと見当がつかなかった。  運動場は長方形の芝生である。秋が深いので芝の色がだいぶさめている。競技を見る所は西側にある。後に大きな築山をいっぱいに控えて、前は運動場の柵で仕切られた中へ、みんなを追い込むしかけになっている。狭いわりに見物人が多いのではなはだ窮屈である。さいわい日和がよいので寒くはない。しか外套を着ている者がだいぶある。その代り傘をさして来た女もある。  三四郎失望したのは婦人席が別になっていて、普通人間には近寄れないことであった。それからフロックコートや何か着た偉そうな男がたくさん集って、自分が存外幅のきかないようにみえたことであった。新時代青年をもってみずからおる三四郎は少し小さくなっていた。それでも人と人との間から婦人席の方を見渡すことは忘れなかった。横からからよく見えないが、ここはさすがにきれいである。ことごとく着飾っている。そのうえ遠距離から顔がみんな美しい。その代りだれが目立って美しいということもない。ただ総体総体として美しい。女が男を征服する色である。甲の女が乙の女に打ち勝つ色ではなかった。そこで三四郎はまた失望した。しかし注意したら、どこかにいるだろうと思って、よく見渡すと、はたして前列のいちばん柵に近い所に二人並んでいた。  三四郎は目のつけ所がようやくわかったので、まず一段落告げたような気で、安心していると、たちまち五、六人の男が目の前に飛んで出た。二百メートルの競走が済んだのである決勝点は美禰子とよし子がすわっている真正面で、しかも鼻の先だから、二人を見つめていた三四郎視線のうちにはぜひともこれらの壮漢がはいってくる。五、六人はやがて一二、三人にふえた。みんな呼吸をはずませているようにみえる。三四郎はこれらの学生の態度と自分の態度とを比べてみて、その相違に驚いた。どうして、ああ無分別にかける気になれたものだろうと思った。しか婦人連はことごとく熱心に見ている。そのうちでも美禰子とよし子はもっとも熱心らしい。三四郎自分無分別にかけてみたくなった。一番に到着した者が、紫の猿股をはい婦人席の方を向いて立っている。よく見ると昨夜の親睦会で演説をした学生に似ている。ああ背が高くては一番になるはずである。計測係りが黒板に二十五秒七四と書いた。書き終って、余りの白墨を向こうへなげて、こっちを向いたところを見ると野々宮さんであった。野々宮さんはいつになくまっ黒なフロックを着て、胸に係り員の徽章をつけて、だいぶ人品がいい。ハンケチを出して、洋服の袖を二、三度はたいたが、やがて黒板を離れて、芝生の上を横切って来た。ちょうど美禰子とよし子のすわっているまん前の所へ出た。低い柵の向こう側から首を婦人席の中へ延ばして、何か言っている。美禰子は立った。野々宮さんの所まで歩いてゆく。柵の向こうとこちらで話を始めたように見える。美禰子は急に振り返った。うれしそうな笑いにみちた顔である三四郎は遠くから一生懸命に二人を見守っていた。すると、よし子が立った。また柵のそばへ寄って行く。二人が三人になった。芝生の中では砲丸投げが始まった。

砲丸投げほど力のいるものはなかろう。力のいるわりにこれほどおもしろくないものもたんとない。ただ文字どおり砲丸を投げるのである。芸でもなんでもない。野々宮さんは柵の所で、ちょっとこの様子を見て笑っていた。けれども見物のじゃまになると悪いと思ったのであろう。柵を離れて芝生の中へ引き取った。二人の女も、もとの席へ復した。砲丸は時々投げられている。第一どのくらい遠くまでゆくんだか、ほとんど三四郎にはわからない。三四郎はばかばかしくなった。それでも我慢して立っていた。ようやくのことで片がついたとみえて、野々宮さんはまた黒板へ十一メートル三八と書いた。

 それからまた競走があって、長飛びがあって、その次には槌投げが始まった。三四郎はこの槌投げにいたって、とうとう辛抱がしきれなくなった。運動会めいめいかってに開くべきものである。人に見せべきものではない。あんものを熱心に見物する女はことごとく間違っているとまで思い込んで、会場を抜け出して、裏の築山の所まで来た。幕が張ってあって通れない。引き返して砂利の敷いてある所を少し来ると、会場から逃げた人がちらほら歩いている。盛装した婦人も見える。三四郎はまた右へ折れて、爪先上りを丘のてっぺんまで来た。道はてっぺんで尽きている。大きな石がある。三四郎はその上へ腰をかけて、高い崖の下にある池をながめた。下の運動会場でわあというおおぜいの声がする。

 三四郎はおよそ五分ばかり石へ腰をかけたままぼんやりしていた。やがてまた動く気になったので腰を上げて、立ちながら靴の踵を向け直すと、丘の上りぎわの、薄く色づいた紅葉の間に、さっきの女の影が見えた。並んで丘の裾を通る。

 三四郎は上から、二人を見おろしていた。二人は枝の隙から明らかな日向へ出て来た。黙っていると、前を通り抜けてしまう。三四郎は声をかけようかと考えた。距離があまり遠すぎる。急いで二、三歩芝の上を裾の方へ降りた。降り出すといいぐあいに女の一人がこっちを向いてくれた。三四郎はそれでとまった。じつはこちからまりごきげんをとりたくない。運動会が少し癪にさわっている。

あんな所に……」とよし子が言いだした。驚いて笑っている。この女はどんな陳腐ものを見ても珍しそうな目つきをするように思われる。その代り、いかな珍しいもの出会っても、やはり待ち受けていたような目つきで迎えるかと想像される。だからこの女に会うと重苦しいところが少しもなくって、しかもおちついた感じが起こる。三四郎は立ったまま、これはまったく、この大きな、常にぬれている、黒い眸のおかげだと考えた。

 美禰子も留まった。三四郎を見た。しかしその目はこの時にかぎって何物をも訴えていなかった。まるで高い木をながめるような目であった。三四郎は心のうちで、火の消えたランプを見る心持ちがした。もとの所に立ちすくんでいる。美禰子も動かない。

「なぜ競技を御覧にならないの」とよし子が下から聞いた。

「今まで見ていたんですが、つまらいからやめて来たのです」

 よし子は美禰子を顧みた。美禰子はやはり顔色を動かさない。三四郎は、

「それより、あなたたこそなぜ出て来たんです。たいへん熱心に見ていたじゃありませんか」と当てたような当てないようなことを大きな声で言った。美禰子はこの時はじめて、少し笑った。三四郎にはその笑いの意味がよくわからない。二歩ばかり女の方に近づいた。

「もう宅へ帰るんですか」

 女は二人とも答えなかった。三四郎はまた二歩ばかり女の方へ近づいた。

「どこかへ行くんですか」

「ええ、ちょっと」と美禰子が小さな声で言う。よく聞こえない。三四郎はとうとう女の前まで降りて来た。しかしどこへ行くとも追窮もしないで立っている。会場の方で喝采の声が聞こえる。

高飛びよ」とよし子が言う。「今度は何メートルになったでしょう」

 美禰子は軽く笑ったばかりである三四郎も黙っている。三四郎高飛びに口を出すのをいさぎよしとしないつもりである。すると美禰子が聞いた。

「この上には何かおもしろものがあって?」

 この上には石があって、崖があるばかりであるおもしろものがありようはずがない。

「なんにもないです」

「そう」と疑いを残したように言った。

「ちょいと上がってみましょうか」よし子が、快く言う。

あなた、まだここを御存じないの」と相手の女はおちついて出た。

「いいからいらっしゃいよ」

 よし子は先へ上る。二人はまたついて行った。よし子は足を芝生のはしまで出して、振り向きながら、

「絶壁ね」と大げさな言葉を使った。「サッフォーでも飛び込みそうな所じゃありませんか」

 美禰子と三四郎は声を出して笑った。そのくせ三四郎はサッフォーがどんな所から飛び込んだかよくわからなかった。

あなたも飛び込んでごらんなさい」と美禰子が言う。

「私? 飛び込みましょうか。でもあんまり水がきたないわね」と言いながら、こっちへ帰って来た。

 やがて女二人のあいだに用談が始まった。

あなた、いらしって」と美禰子が言う。

「ええ。あなたは」とよし子が言う。

「どうしましょう」

「どうでも。なんならわたしちょっと行ってくるから、ここに待っていらっしゃい」

「そうね」

 なかなか片づかない。三四郎が聞いてみると、よし子が病院看護婦のところへ、ついでだからちょっと礼に行ってくるんだと言う。美禰子はこの夏自分の親戚が入院していた時近づきになった看護婦を尋ねれば尋ねるのだが、これは必要でもなんでもないのだそうだ。

 よし子は、すなおに気の軽い女だからしまいに、すぐ帰って来ますと言い捨てて、早足に一人丘を降りて行った。止めるほどの必要もなし、いっしょに行くほどの事件でもないので、二人はしぜん後にのこるわけになった。二人の消極な態度からいえば、のこるというより、のこされたかたちにもなる。

 三四郎はまた石に腰をかけた。女は立っている。秋の日は鏡のように濁った池の上に落ちた。中に小さな島がある。島にはただ二本の木がはえている。青い松と薄い紅葉がぐあいよく枝をかわし合って、箱庭の趣がある。島を越して向こう側の突き当りがこんもりとどす黒く光っている。女は丘の上からその暗い木陰を指さした。

「あの木を知っていらしって」と言う。

「あれは椎」

 女は笑い出した。

「よく覚えていらっしゃること」

「あの時の看護婦ですか、あなたが今尋ねようと言ったのは」

「ええ」

「よし子さんの看護婦とは違うんですか」

「違います。これは椎――といった看護婦です」

 今度は三四郎が笑い出した。

「あすこですね。あなたがあの看護婦といっしょに団扇を持って立っていたのは」

 二人のいる所は高く池の中に突き出している。この丘とはまるで縁のない小山が一段低く、右側を走っている。大きな松と御殿一角と、運動会の幕の一部と、なだらかな芝生が見える。

「熱い日でしたね。病院あんまり暑いものから、とうとうこらえきれないで出てきたの。――あなたはまたなんであんな所にしゃがんでいらしったんです」

「熱いからです。あの日ははじめて野々宮さんに会って、それから、あすこへ来てぼんやりしていたのです。なんだか心細くなって」

「野々宮さんにお会いになってから、心細くおなりになったの」

「いいえ、そういうわけじゃない」と言いかけて、美禰子の顔を見たが、急に話頭を転じた。

「野々宮さんといえば、きょうはたいへん働いていますね」

「ええ、珍しくフロックコートをお着になって――ずいぶん御迷惑でしょう。朝から晩までですから

だってだいぶ得意のようじゃありませんか」

「だれが、野々宮さんが。――あなたもずいぶんね」

「なぜですか」

だってまさか運動会の計測係りになって得意になるようなかたでもないでしょう」

 三四郎はまた話頭を転じた。

「さっきあなたの所へ来て何か話していましたね」

「会場で?」

「ええ、運動会の柵の所で」と言ったが、三四郎はこの問を急に撤回したくなった。女は「ええ」と言ったまま男の顔をじっと見ている。少し下唇をそらして笑いかけている。三四郎はたまらなくなった。何か言ってまぎらそうとした時に、女は口を開いた。

あなたはまだこのあいだの絵はがきの返事をくださらないのね」

 三四郎はまごつきながら「あげます」と答えた。女はくれともなんとも言わない。

あなた原口さんという画工を御存じ?」と聞き直した。

「知りません」

「そう」

「どうかしましたか

「なに、その原口さんが、きょう見に来ていらしってね、みんなを写生しているから、私たちも用心しないと、ポンチにかかれるからって、野々宮さんがわざわざ注意してくだすったんです」

 美禰子はそばへ来て腰をかけた。三四郎自分いかにも愚物のような気がした。

「よし子さんはにいさんといっしょに帰らないんですか」

「いっしょに帰ろうったって帰れないわ。よし子さんは、きのうから私の家にいるんですもの

 三四郎はその時はじめて美禰子から野々宮のおっかさんが国へ帰ったということを聞いた。おっかさんが帰ると同時に、大久保を引き払って、野々宮さんは下宿をする、よし子は当分美禰子の家から学校へ通うことに、相談がきまったんだそうである

 三四郎はむしろ野々宮さんの気楽なのに驚いた。そうたやす下宿生活にもどるくらいなら、はじめから家を持たないほうがよかろう。第一鍋、釜、手桶などという世帯道具の始末はどうつけたろうと、よけいなことまで考えたが、口に出して言うほどのことでもないから、べつだんの批評は加えなかった。そのうえ、野々宮さんが一家の主人から、あともどりをして、ふたたび純書生と同様な生活状態に復するのは、とりもなおさず家族制から一歩遠のいたと同じことで、自分にとっては、目前の迷惑を少し長距離へ引き移したような好都合にもなる。その代りよし子が美禰子の家へ同居してしまった。この兄妹は絶えず往来していないと治まらないようにできあがっている。絶えず往来しているうちには野々宮さんと美禰子との関係も次第次第に移ってくる。すると野々宮さんがまたいつなんどき下宿生活永久にやめる時機がこないともかぎらない。

 三四郎は頭のなかに、こういう疑いある未来を、描きながら、美禰子と応対をしている。いっこうに気が乗らない。それを外部の態度だけでも普通のごとくつくろおうとすると苦痛になってくる。そこへうまいあいによし子が帰ってきてくれた。女同志のあいだには、もう一ぺん競技を見に行こうかという相談があったが、短くなりかけた秋の日がだいぶ回ったのと、回るにつれて、広い戸外の肌寒がようやく増してくるので、帰ることに話がきまる。

 三四郎も女連に別れて下宿へもどろうと思ったが、三人が話しながら、ずるずるべったりに歩き出したものから、きわだった挨拶をする機会がない。二人は自分を引っ張ってゆくようにみえる。自分もまた引っ張られてゆきたいような気がする。それで二人にくっついて池の端を図書館の横から、方角違いの赤門の方へ向いてきた。そのとき三四郎は、よし子に向かって、

「お兄いさんは下宿なすったそうですね」と聞いたら、よし子は、すぐ、

「ええ。とうとう。ひとを美禰子さんの所へ押しつけておいて。ひどいでしょう」と同意を求めるように言った。三四郎は何か返事をしようとした。そのまえに美禰子が口を開いた。

「宗八さんのようなかたは、我々の考えじゃわかりませんよ。ずっと高い所にいて、大きな事を考えていらっしゃるんだから」と大いに野々宮さんをほめだした。よし子は黙って聞いている。

 学問をする人がうるさい俗用を避けて、なるべく単純な生活にがまんするのは、みんな研究のためやむをえないんだからしかたがない。野々宮のような外国にまで聞こえるほどの仕事をする人が、普通学生同様な下宿はいっているのも必竟野々宮が偉いからのことで、下宿がきたなければきたないほど尊敬しなくってはならない。――美禰子の野々宮に対する賛辞のつづきは、ざっとこうである

 三四郎赤門の所で二人に別れた。追分の方へ足を向けながら考えだした。――なるほど美禰子の言ったとおりである自分と野々宮を比較してみるとだいぶ段が違う。自分田舎から出て大学はいったばかりである学問という学問もなければ、見識という見識もない。自分が、野々宮に対するほどな尊敬を美禰子から受けえないのは当然である。そういえばなんだか、あの女からかにされているようでもある。さっき、運動会はつまらいから、ここにいると、丘の上で答えた時に、美禰子はまじめな顔をして、この上には何かおもしろものがありますかと聞いた。あの時は気がつかなかったが、いま解釈してみると、故意自分を愚弄した言葉かもしれない。――三四郎は気がついて、きょうまで美禰子の自分に対する態度や言語を一々繰り返してみると、どれもこれもみんな悪い意味がつけられる。三四郎は往来のまん中でまっ赤になってうつむいた。ふと、顔を上げると向こうから与次郎とゆうべの会で演説をした学生が並んで来た。与次郎は首を縦に振ったぎり黙っている。学生帽子をとって礼をしながら、

「昨夜は。どうですか。とらわれちゃいけませんよ」と笑って行き過ぎた。

anond:20241001201601

2024-03-06

anond:20240305230506

中だしして妊娠させたら養育コスト払わされる前に高飛びして次の孕ませターゲット探した方が繁殖効率がいい

2024-01-26

島聡、運悪すぎて草

なんで50年前の犯行で未だに指名手配されてるかっつうと

共犯大道寺あや子が事件直後の1975年に捕まって、1977年ダッカ事件超法規的措置で釈放されて逃走してるからなんよな。

 

起訴されてる最中の逃走なので大道寺あや子の時効は止まってる。

そして「共犯者が公判中」ってことで桐島聡時効も止まってるの。

 

大道寺と共犯じゃない事件は全部時効なのに

共犯の1件のせいで全人生逃亡者やったあげく70歳で逮捕

狭間事件は死者出てないけど、まあそれなりの懲役だろう。

この歳で懲役はきついので獄中死かな。

  

一連の事件起こした犯人の中で唯一前科もちじゃなかったのも桐島。

運も要領も悪い桐島。

さっさと捕まって超法規的措置高飛びした奴等の方が人生エンジョイしたんだろうな。

2024-01-20

anond:20240120154811

俺も中等部から青学だけど、

幼稚園から青学なんて奴にろくなのはいなかったよ

親が金持ちなのは間違いないけど周りの人間がずーっと一緒で換気悪すぎるんよ

  

そして受験勉強もしねえからほとんどの奴は惨めな学業成績になってる

中学高校、新しく入ってくる学部生に勝てなくなるんだわ実力で

少女漫画とかだと内部生が隠然たる権力を握ってたりするけど

努力も淘汰も経験しない人生であるほとんどの内部生は勉強運動も外部生に勝てない

   

内部生に嫌な奴とかは全然いなかったけど 

彼等が外部生に対して売りに出来るのは家の金や渋谷育ちのチャラチャラした遊びぐらいなのよ

から幼稚園から大学まで青学一本だとなんだか目の腐ったボンクラみたいな感じにはなる

  

ちなみに内部進学すら出来ないほど学業死んだ内部生は

体裁が悪いので親の金海外学校に進学したりする

高飛びとか島流しって言われてた  

都内の程度が悪い高校に進んだ奴もいたな

  

あと俺の時代幼稚園初等部芸能人子弟ひいきだったと言われて

そういう子が多かったけどやっぱ普通金持ちの子より問題児多かった

つってもお金持ちだからグレたって全然あまっちょろいけどね

人間豊かであれば多少家庭に問題あったって、基本的ものが飢渇した育ちのガチやべえ不良の迫力は出ません

  

 

俺の話は昔の話だから今どうなってるかは知らんし

女の子はまたちょっと違うのかもしれないけどね

一つ言えるのはずーっとエスカレーター環境なんかあんまよくないよってこと

  

節目節目に進路を考える機会も減るし、努力の機会も減る

進学のたびに環境人間関係が切り替わってコンフォートゾーンから出る試練もない

いじめとかがあればそれが続いちゃうしね(青学は全てがぬるいかハードいじめもなかったけど)

 

 

幼稚園からエスカレーター大学まで来た女に腐ったのが現れることはそりゃあるし

高校から入ってそういう腐った内部生の影響で急速にチャラつく子もいる

俺は別に内部生が嫌いじゃなくて、高校ぐらいにはみんな仲良しだったし彼等は彼等の苦労が結構あるなと感じたという話

なんたかんだで裕福さからくる余裕や安全性みたいなものほとんどの奴が持ってたよ

2023-08-14

世の中で使われている言葉をその手のプロを呼んで宣伝してCSR対策バッチリしながら、内実は別の概念に都合よく名付けして全く違う意味で社内展開してただのノルマ用語と化す

これを詐欺と呼ばずに何というのか

経営者社員ステークホルダーも騙して、任期過ぎたら高飛びだろ?やってられんわ

2023-05-12

anond:20230511230329

いや犯罪した男性で同情されているといえばなんとか烈士とかいわれてもちあげられてるテロリストが筆頭だろ

それに社会が同情するまえにメディアが堂々と社会的にお目こぼししてるじゃん

横領した男の金もって高飛びした外国女が悪い!みたいなやつ。

うそう、おじいさんが女性子供をひき殺しても起訴しませんとか、政治家に正虐待された女が被害届けだしても不起訴だったみたいなのもあるよね。警察もこっそり同情してくれたのかな。

こういう男が得しても全然知らないふりだけど女が得してる(してない)のが全く気に食わないでいじめたがるってのをミソジニストっていうんだよ。

サドとかじゃなくてミソジニスト女性差別者だからね。

おまえは、女性差別者として振る舞ったんだよ。謝罪して。

2023-04-25

結局カウアンは自分告発、同じ事務所だった人気メンバー被害暴露じゃ飽き足らず、今度は他の事務所アイドル告発勝手にやってる。

さすがにこれはダメだろって言う人たちが多くて安心した。

本当に承認欲求モンスターすぎるし、第二のガーシーになりたいんだろうな。

本当にガーシーになりたいなら次は関係各所に訴えられて海外高飛びしてパスポート取り上げられればいいと思うよ。

あと彼の告発を支持した知識人()ニュースサイト()は明確に他人被害勝手告発するという加害やってるけど、それでも彼を支持するの?

2022-12-31

加害者家族になった後が大変そう

損害賠償の額とか見てるととても支払えそうにない。

両親が請求先であれば相続放棄すれば大丈夫そう?いや、大丈夫じゃないケースもあるらしい。

娘や息子が妻が何かやってしまった場合はどうもならなそう。高飛び別に楽ではないようだし(そもそも本当にできるものか?)。無理矢理罪を犯して刑務所に入ったとしても刑務所暮らしもなんだかんだ大変そうだ。自己破産もできない場合があるらしい。かといって請求額をまともに払おうとすれば絶対精神を病むことになりそうで払いきれないだろう。自殺も正直怖くてできそうにない。精神を病んだ状態で支払いを続ければ自殺してしまうだろうが。

心配事になりそうなものがある訳ではないが、請求額とか見てしまうと怖くて仕方ない

2022-07-18

メガビッグ一等12億円

なにかの間違いで俺の口座に振り込まれいか

すぐ下ろしてドバイ高飛びする。

2022-05-13

持ち逃げした人はこれからどうするんだろう

公金の誤送金を持ち逃げした人、これからどうするんだろう

多くの人が仮想通貨資産移したとか高飛びするとか刑務所入ってもお得とか今後の税金どうするのとか言ってたけど、本人はまともに考えていたとは思えないんだよね

単に大金に目がくらんで突発的なことをしてるだけ。後先考えずにこんなことをしてる若者がなんか哀れになってきた。

恐らく無理矢理にでも使い切って返金を断りたいんだろうけど、そんな知恵もなさそうだし。

とりあえず全額返金+弁護士費用負担程度で今後の人生に深いダメージ与えないんだから、さっさと返そう

2022-05-04

もっと円安にな〜れ。

ざまあー。

氷河期世代の苦しみを全世代で共有しようではないか

金持ちと若年層は海外高飛びさぁ。

2022-05-03

anond:20220503203417

千万じゃなくて4億以上だったら高飛びする確率グンとあがるだろうな

2022-02-22

anond:20220222170941

ハードル高飛びはかかってるように見せかけて全然かかってない、それじゃあバーも落ちんわ座布団没収

2021-01-26

オネショしちゃった(25さい、おとこのこ)

家族が何かしらの犯罪をやり、一家海外高飛びする、って夢を見ていた

アメリカを横断してニューヨークに行く四日間の旅程だそうで、結構な旅支度がいりそうだが、とにかく急いでいるので早く荷造りをしないといけない

はいろいろと手間取ったすえ、家を出ようとする段になって靴下を履いてないことに気がつき、靴下を履きに家の中に戻る 

そして、トイレに行きたいということに気がついた 空港まで1時間以上かかるので、行っておいたほうがいい

そしてトイレに行った 放尿を開始した

そこで意識覚醒した

俺は珍しくうつ伏せで寝ていた

何かが出た感覚があった

ウソやろ、感覚は夢やろ、セーフやろと思い、10秒くらいは硬直していたと思う

そして確かめるためトイレに行った

パンツガッツリ濡れていた アウトだった

涙……と思いながら、布団を濡れタオルで拭き、乾いたタオルをかませ、リセッシュを吹いた

あとで洗濯しようと思う

かなしすぎる

2020-10-23

若くてリーダーシップがあって能力のある人はもう政治家を目指さないんだろうな。アメリカでも日本でも。

日本政治家トランプバイデンを見て思った。

世界的にガチエリートは国から距離を取ろうとしている。

日本ではエリートの一部が官僚になっているかもしれないけど、そのほとんどは官僚って肩書き土産ボスコンみたいなコンサル高飛びすることしか考えてないと思う。

自分の周りのエリート就職先もこんなイメージ

Tier1 GAFAみたいなグローバル企業

Tier2 コンサル

Tier3 トヨタとかメーカー(ここの人は上位Tier企業高飛びすることを常に考えている)

中国企業韓国企業についてはよくわからいから省略、Tier2.5〜3.5あたり?)

その下に官僚がいて、更にその下に政治家がいる。

そんな底辺しかいない政治世界なのに、安倍がーとか菅がーとかトランプがーとかバイデンがーとかおじいちゃん名前連呼するの、なんかバカバカしくなるよね。

政治は老廃しきっていて、もはや世界をいい方向に変える力なんて無い。

老人とボンクラと、法人税を下げることを目的に忍び込んだ企業の手先しかいない。

そんな状態なのに選挙について本気で考えたり、政治にすがったり本気で怒ったりするの、なんか馬鹿馬鹿しく感じる様になっちゃった

2020-07-20

何かあった未来半沢直樹

東京セントラル証券のトレーディング部門に異動になった半沢直樹

お客様から金をお預かりしたら返す。倍返しだ!」

銀行に戻ることを諦めて退職ギャンブラーとして生きることにした半沢直樹

「金を借りたら返す。倍返しだ! 今すぐ貸してくれた人に対しては、百倍返しだ!」

ギャンブルで得た資金を元手に起業して東京中央銀行から無担保10億円の融資を受け、粉飾決算計画倒産で金をだまし取って海外高飛びした半沢直樹

やられたらやり返す倍返しだ!」

2020-01-07

anond:20200107122437

まあ白人崇拝をうまいこと突いたよね

これが気に食わない日本人海外高飛びしたら、司法がどうとか訴えたって耳なんか貸しゃしないだろうに

2019-12-31

ゴーン面白い

カルロス・ゴーンレバノンに「逃亡」した。別名を使っての違法出国だったらしい。

かにゴーンは強欲には違いないが、彼の功績を考えれば、本来会社もっと彼に報いてやるべきだったのかもしれない。

倫理的はいひとつだが、総合的に見て、そこまでひどいことをしていたようには思えない。

カルロス・ゴーン自身が主張するように、彼の失脚は、純粋に彼の不始末のせいというより、何らかの政治的意図があってのことであろう。

もちろん、違法外国高飛びするのは、褒められたことじゃないが、座して残りの人生を異国の刑務所で過ごすよりは、マシだと考えたのだろう。

その気持ちもわからなくはない。なんともドラマチックな人生である

願わくば、罪滅ぼしに、また新しい事業でも興して、面白い業績を残してくれれば良いなと思う。

レバノンでどれだけのことができるかはわからないが。

2019-04-05

anond:20190405015927

折り合いの悪い母親が奇襲してきそうだから高飛びしたいの。

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