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はてなキーワード: 牢獄とは

2023-08-14

世の中クズ多すぎないか

パワハラいじめ暴言くそババアフェミ

こんなんばっかじゃん

こいつら牢獄ぶちこんだほうがよくね

2023-07-31

anond:20230731001659

ニンテンドースイッチゲーム50本遊んで感想書いたのでまとめ(23〜47)

探偵・癸生川凌介事件譚 永劫会事件

携帯電話で展開していた探偵・癸生川凌介事件譚シリーズの第十弾。

シーズン1最終作ということで、今までの縦筋として伏線が貼られていた過去事件永劫会事件がついに描かれる。

今までの癸生川シリーズ全部盛りな贅沢な作品で、ミステリらしい意外な展開、文書の書き方で読者を騙すものマルチサイト構成の妙、小説として情緒的な染みる文章と、良かったところが沢山ある。

シリーズを通じての伏線が回収される展開も多いため、必ず全作遊んでからここに辿り着きたい。

人によってはこの作品シリーズで一番に据える人がいそうな、ゲームとしての完成度は抜群だった。


探偵・癸生川凌介事件譚 対交錯事件

携帯電話で展開していた探偵・癸生川凌介事件譚シリーズの第六弾。

マルチサイトシステムを導入していて、伊綱さんと、生王の視点を行き来しながら事件を追う。

構造自体に仕掛けがある系の作品になっていて、ミステリやってる感がかなり強い。

人によってはこの作品シリーズで一番に据える人がいそうな、トリックの魅せ方としての完成度は抜群だった。


探偵・癸生川凌介事件譚 白鷺に紅の羽

携帯電話で展開していた探偵・癸生川凌介事件譚シリーズの第四弾。

助手の伊綱さんの過去編で、とても情緒豊かな小説的な作品

もちろん、ミステリらしい意外な展開や、文章での表現を利用したトリックなどもあってそちらも楽しめる。

人によってはこの作品シリーズで一番に据える人がいそうな、物語としての完成度は抜群だった。


少女首領の推理領域 -黄金島の密約-

株式会社オレンジロマンティックミステリの第二弾で、女性主人公事件捜査して解決しながら男性キャラといい感じになっていくストーリー

普通女子大生が突然マフィアボスになるという突飛な開幕ながら、割と丁寧で良い意味で地味な捜査解決をしていく。

とはいえマフィアボスらしく、違法行為をしてでも事件の手がかりを集めるところなんかは今作独自の魅力があり、このシリーズ女性主人公の成長も魅力なんだけど、今作ではマフィアボスらしくなっていくという本当にその方向で成長していいのか? と困惑しながら遊ぶことになる。

そして本当にマフィアボスらしくなっていくのが本当に面白くて、好きなところだ。


ルートフィルム

あのルートレターシリーズ的には続編に当たる角川ミステリシリーズの第二弾。

奇作、怪作としか言いようがない前作とは違い、しっかりと地に足が着いた丁寧な良作だった。

主人公八雲マックス映像作家としての矜持を持つプロに徹する人間性なのも好印象で、熱苦しいものの痛快な好男子で好きなキャラだった。

またもう一人の主人公新人女優のリホも駄洒落に拾い食いと評されるひょうきんなキャラで、主人公がどちらも魅力的な作品だった。


ゴシックマーダー-運命を変えるアドベンチャー-

株式会社オレンジロマンティックミステリ第一弾で、女性主人公事件捜査して解決しながら男性キャラといい感じになっていくストーリー

主人公他人の死を夢で予知できる能力を持っているが、メイドという立場なのでそれをありのまま報告しても信じてもらえないので、色々と工夫して殺人事件を阻止するという展開。

この夢で見た予知の死を覆すという展開が短編連作的に続くのだけど、どれも同じ人、攻略対象で主人として支えている男性キャラの死を予知するため、何してもこの人死ぬじゃん、とシリアスな笑いを感じてしまったのは不謹慎から反省したい。

貴族平民という立場の差のエピソードなどは興味深く、伝えたいことの取捨選択がしっかりしてて短いボリュームながらしっかりまとまっている好きな作品


バディミッション BOND

ニンテンドーコーエーテクモがバディを組んで送る超贅沢なアドベンチャーゲーム

タイトルの通り二人組の関係性がかなり重要キーワードになってくるが、あくまでバディなので男女問わず楽しめる王道ストーリー

舞台となるミカグラ島に住む市井の人々にもサブエピソードがいっぱいあって、モブキャラ活躍する展開が大好きな自分としてはそちらの方向も嬉しかった。

ヒーローを目指す主人公ルークに延々とずっと辛い展開が続くので、遊ぶ手が止まりかけるほどだったのだけど、バディのアーロンがそれを引っ張り上げる展開が熱くて沸る燃えるゲームだった。


幻想牢獄のカレイドスコープ

女の子万華鏡、といえば何をやっても良いと思ってるゲロカス美少女デスゲームもの

ふわふわした可愛い4人の美少女が、罵倒有り暴言有り暴力有り可愛げ無しのデスゲームに巻き込まれながら、剥き出しの人間性露出していく。

そんな残酷なデスゲームの間に、いかにもな可愛い萌え過去日常パートが挟まり、この落差の凄まじさが独自の味わいになっている。

罵倒シーンの声優さんの熱演も見所で特に茜屋日海夏さん演じる五条風華暴言下品すぎて、日常パートでの可愛さとの差が凄かった。


死印

ダンジョンRPGの老舗エクスペリエンスが送るホラーアドベンチャーで、怪異の噂をDRPGのような探索パートで調べてからRPGボス戦のような怪異との対決パートに挑む構成で、テキスト主体アドベンチャーゲームらしくない画面構成になっている。

とはいえ、要するにで言うと、事件の手がかりを見つける捜査パートと、容疑者を追い詰める尋問パートみたいなもので、怪異と言いながらも探索パートで手に入れた情報からフェアに対決パート選択肢を推理可能なように作られている。

RPGっぽいパラメーターの表現フレバーに過ぎず、テキストをしっかり読むことが大切なので、そういうゲームが苦手でも問題なく遊べた。

印人と呼ばれる仲間を連れて探索するのが特徴で、中年男性ながらかなり露骨ツンデレキャラ萌え真下悟さんが僕はお気に入り


普通

THREE-3つの記憶-

三つしか記憶を保持できない主人公自身恋人をなぜナイフで刺したのかを巡るサスペンスコマンド選択ADV

時系列未来から過去へ進んでいくため行き来する渋谷の街のモブキャラ達にも物語があり、当時の雰囲気を感じられる。

フラグ記憶出来るにも三つだけという設定をシステムに落とし込んでいるのが見どころ。

ただし、この試みが成功しているのかは若干疑問が残り面倒なだけだったかもしれない。


いづみ事件ファイルVol.1潮騒編

編集者美女としての自覚が強い木戸いづみが担当作家鏡月正宗から無茶振り事件捜査することになるコマンド選択ADV

物語としての起伏は少なく、ミステリというよりはクイズの趣きが強い。

美女自称するいづみの強引な聞き込みパート面白く、話がテンポよく進む。

携帯電話ゲームから移植だが背景絵のクオリティが高くあの当時に遊んでいたらまた違う感想があったかもしれない。


イヌワシ~うらぶれ探偵とお嬢様刑事の池袋事件ファイル~

うらぶれた探偵狗神エイジとお嬢様刑事鷲宮ヒナのバディもの

舞台池袋に住む市井の人々の協力を得ながら様々な事件解決しつつ、エイジの相棒でありヒナの兄が死んだ真相も追う縦筋の物語もある。

協力者の面々がかなり優秀な人が多く、主役の二人よりも探偵として優秀なのでは? と思ってしまう良い意味でのテンポの良さが楽しい

システム面では、よくわからないミニゲームや、頻繁に挟まる話に区切りがついているわけでもない暗転など、運営スマートフォンゲーム移植故のシステム的にしっくりこないところがあった。


神田アリスも推理スル

少女同士の恋愛を描きつつ、幾つかの日常の謎を解決する公称ジャンル百合ミステリ

ただ、ミステリ部分は少女同士の恋愛を際立たせるための背景のようなもので、あっさりと進んでいく。

その分、恋愛に関する描写はかなり多めでかつ濃厚なもので、恋と友情の差を自覚しつつ、はっきりと恋愛的な意味で好きになっていく過程が描かれていた。

それだけに短編連作で4つしかエピソードがないのは、良い意味で物足りなかった。


探偵・癸生川凌介事件譚 五月雨は鈍色の調べ

携帯電話で展開していた探偵・癸生川凌介事件譚シリーズの第九弾。

白鷺に紅の羽の裏を描く、と言っても時系列人間関係のそれではなくて、モチーフ的なというか、表現が難しいやつだ。

癸生川シリーズを通しての、探偵は何のために事件解決するのかを端的に示した短編になっている。

テーマ性の塊みたいな剥き出しの作品なので好き嫌いは別れそうだけど、僕はかなり好きな方だ。


探偵・癸生川凌介事件譚 仮面幻影殺人事件

携帯電話で展開していた探偵・癸生川凌介事件譚シリーズの第八弾、元々はDS版の移植である

久々にスピンオフ短編マルチサイトではなく、いつメン達のいつもの構図。

ただ、ボリュームが多いのにいつもの構図をやるせいで、伊綱さんの推理がひっくり返るのが、少しもったいなさを感じてしまった。

あくまであのいつもの構図は短編や中編だから決まるもので、長編にはあまり向いていなかったかもしれない。


探偵・癸生川凌介事件譚 昏い匣の上

携帯電話で展開していた探偵・癸生川凌介事件譚シリーズの第五弾。

ちょっと今まではとは毛色が違い、いつものレギュラーメンバの出番も控え目で雰囲気ホラー寄り。

とはいえ、我らが名探偵癸生川凌介が出てくるシーンは格好良く決まっている。

彼をなぜかホッとすると評するのは、なるほどな意見で、なかなか自己分析が出来ているセリフだと思った。


探偵・癸生川凌介事件譚 音成刑事の捜査メモ

携帯電話で展開していた探偵・癸生川凌介事件譚シリーズの第七弾。

今作はちょっと箸休め的なスピンオフ短編で、正直ちょっと読みどころはあまりない。

可愛い可愛いゲーム一言で終わっても良いぐらい犬は可愛い

とはいえ、これだけ遊ばないのも勿体無いので通して遊べば良いと思うな。


探偵・癸生川凌介事件譚 死者の楽園

携帯電話で展開していた探偵・癸生川凌介事件譚シリーズの第三弾。

三作目ともなると、いつメンのいつもの構図でいつものやつと簡単に評したくなっちゃうね。

とはいえシリーズを通しての縦筋なんかもで出して、探偵・癸生川凌介事件譚として好きになれる要素が増えていくキッカケも多い。

今作は割と聞き込みや証拠品集めから推理が多く、今までの突飛な発想の飛躍が求められるものじゃないのも特徴的かつ、以降はこれが主になっていく。


探偵・癸生川凌介事件譚 海楼館殺人事件

携帯電話で展開していた探偵・癸生川凌介事件譚シリーズの第二弾。

前作の流れは踏襲しつつも、本格ミステリさながらの大胆なトリックが映える面白作品だった。

とはいえこの類の方向性はしっくりこなかったのか、これ以降はもう少し社会派だったり、テーマ性だったり、文章の書き方で読者に対して何かを隠蔽する類の方向性になっていく。

物理トリックの類はゲームだと映えるんだけど、携帯電話の容量の少なさを考えると難しかったんだろうなあ。


探偵・癸生川凌介事件譚 仮面幻想殺人事件

携帯電話で展開していた探偵・癸生川凌介事件譚シリーズ第一弾。

名探偵癸生川凌介、その助手白鷺洲伊綱、彼らの事件ゲームにしている生王正生、いつもの面々のデビュー作。

伊綱さんと生王が捜査をしてそれらしき答えに辿り着くも、癸生川がどんでん返すいつもの構図は初見だと結構驚く。

携帯電話という限られた容量の中でしっかりとミステリをやろうとする気概が素晴らしい、


マルコと銀河竜

めちゃくちゃ豊富なスチル絵に軽快なBGM、そしてカートゥーン調のアニメーションハイスピード物語が展開していくSFもの

テキストを読むことが主体ゲームって落ち着いた作品が多く、議論をしたり腰を据えてお話を聞いたりが多いんだけど、この作品はとにかく主人公たちが走る! 動く! 飛ぶ! と終始忙しなく動いてばかりで色々な物語が手早く展開していく。

テーマソングの飢餓と宝玉はオープニングテーマでありながら、作品の全てを包括するような歌詞になっていて、クリア後に聞くとまた違った感想になる曲で大好き。

ただ、このスピード感故に細かい部分の整合性説明カットされているのは好みが分かれそうかな。


√Letter Last Answer

奇作としか言いようがない、実写のテキストアドベンチャー

とにかく全体を通じて奇妙な作品で、十数年ぶりに高校時代文通相手との手紙発見して、彼女に会いたくなりその地元島根に向かう。

こんな如何にもな青春振り返り系エモストーリーの導入だが、全くこんなストーリーではなく、罵倒悪口恫喝を繰り返す反社会的主人公に振り回される恐ろしいお話

ストーリーリアリティラインルートによって様々すぎて、突飛な展開が続くかと思いきや、現実的な着地を見せたりと、唯一無二な奇妙すぎる作品だった。


GOODBYE WORLD

インディーゲーム開発者女性二人の関係性を淡いドット絵の演技で描くナラティブアドベンチャー

全てを文章で語らず、キャラクタの演技で語るストーリーが見所でかなり細かい演技が丁寧に表現されている。

また、途中で挿入されるゲームボーイライクなパズルゲームが、レベルデザインでなにかを暗喩しており、キャラクタがなにを感じたのかを、台詞や演技だけでなく、このパズルゲームでも表現しているのが今作独自の特徴的な部分。

なかなかハード現実的な部分が多く、少し心に余裕がある時に遊んだ方が楽しめそうだ。


マリンエクスプレス殺人事件

修学旅行で水中を走る列車に乗り込んだ学生たちの中で起こる殺人事件お話

スペインインディーメーカー作品だが日本サブカルが大好きな人たちが作っているようで、そういうのが好きな人向けの小ネタがたんまり入っている。

とはいえジェンダー政治的な正しさ規定とした問題提起が挟まるなど、日本ではあまり見られないストーリーもあり独自の良さがあった。

殺人事件にまつわる解法も、トリックロジックなどのあれこれではなく、人間関係の妙に重きが置かれているのも、ある種のらしさなのだろうか。


デスカムトゥルー

奇妙なホテルの一室で目覚めた男性がいきなり殺人事件容疑者報道されるニュースを見るところが始まるホットスタートな実写ゲーム

短編ほどのボリュームながら、ゲームシステムを利用した演出や、繰り返しループする世界での面白コメディや、シリアスな男女の恋愛など色々な要素がみっちり詰まってる。

特にヒロインのサチムラアカネは、敵なのか味方なのか、頼れる強キャラなのか守るべき弱い子なのかが目まぐるしく変わる上に、扇状的なシーンも多く、演じている栗山千明さんの魅力が盛りだくさん。

取捨選択がしっかりしてる小粒ながらも好きな作品だ。


48作目以降はこちら

anond:20230731001659

ニンテンドースイッチゲーム50本遊んで感想書いたのでまとめ(部門別ランキング)

●好きなボーカルベスト3

Half to Whole

AI2のED曲。めったふざけた笑える曲なんだけど、同時にめっちゃ悲しい泣ける曲。4分30秒の中で笑って泣いちゃうので感情が疲れる。

・散って、咲いて

キラークイーンED曲。

2のリベリオンズ遊んでからきくと「私たちはお互いがパンドラの箱の中の希望で」という歌詞意味二乗理解できてグッとくる。いやどう考えてもそれを見越して作詞してる訳ないんだけど、彰にとっても救いであって欲しいと願う。

黄昏時のレイライン

時計仕掛けのレイランのOP

作中で何度も使われるフレーズが入ってるため自然とこのゲームといえばこの曲の印象。

熱く激る燃え曲。

なんだけどこの歌詞意味最後最後まで遊んで初めてわかるのが難い。

「想い合えるっていつか逢えるって」の二人が誰なのかを理解してから聞くと泣ける曲になる。

●好きな男性キャラベスト3

・天城小次郎

EVE主人公普段はお調子者で助平でダラシないけど、ピンチの時はめちゃくちゃ優秀ってキャラが大好きなんだ。(冴羽リョウ一言でまとめるのは乱暴)

真下

死印の相棒キャラ普段はツンケンな態度だが、要所でデレデレと甘えてくるベタツンデレ中年男性

主人公のためにかなり軽率自分の命も投げ打つくせに、すぐお前のことなんか好きじゃないんだからねっする露骨萌えキャラ可愛い

・ドスゴロ

マルコ銀河竜の主人公の育ての親にしてギャング親玉

敵役ポジションながら、彼もまたマルコのことを不器用に愛していた的な展開が感動した。

愛をまっすぐ伝えれない男の人好き。

●好きな女性キャラベスト3

・法条まり

EVEシリーズ主人公

普段はお調子者で助平でダラシないけど、ピンチの時はめちゃくちゃ優秀ってキャラが大好きなんだ。

優秀なんだけど、どうにもならない後始末的な展開が多いせいで、毎回辛い結末なのが可哀想。(GEでは小次郎も大概だったけど)

最新作のGEラストに、そのことで悲しみながらも、それでも誰かを助けようとすることを辞められないと自戒するところがあって、そこで彼女ハッピーエンドになるまでこのシリーズを追いかけようと誓った。

死に神ちゃん

レインコード相棒キャラ

死神なので人間と異なる倫理観を持っていながらも、主人公のことを大切に思う気持ちが一貫している優しい子。

この主人公へに気持ちが少しづつ見えていくのが、ゲーム全体のことや、街の市井の人々のことを好きになりつつなのが、レインコード最高感を高めてくれる。

終わりが離れ離れなだけに、次回作などで二人が再開することを強く強く所望したい。

設定的には難しいかもだけど、ユーマと死に神ちゃん以外のコンビレインコードを遊ぶのは考えられないよ!(DLCはまだ遊んでないです)

華族探偵

探偵撲滅に登場するお嬢様能力的には劣るのだけど、精神もっと高潔で優れている立派な人。

探偵に最も相応しい能力を持ってると思うので自信を持って欲しい。

良い人というだけでキャラが立つ、探偵撲滅の面々の酷さも逆に好き。

⚫︎エッチキャラベスト3

・ねね子

シロナガス島への帰還のヒロイン

風呂に入らない、100点。

無駄毛を剃らない、100点。

排泄シーンがある、100点。

300点、優勝です!

点数付けないとか綺麗事言いましたが、このランキングだけはダントツで点数付けて書きます

ねね子はエッチすぎる。

JUNO

アノコに出てくるスーパーハッカー

40代なのにお兄ちゃんのことが大好きなヤンデレさんな上に、大量の香水体臭を誤魔化しているというお風呂嫌いキャラ。(※作中では香水のつけ過ぎだと言われているだけで体臭を誤魔化すだの、お風呂嫌いという設定はありません)

ハッキング技術めっちゃくちゃすごくてリアルタイム監視カメラとかを乗っ取るすごい人。

事象を見ると半分どころか完全に異能領域なんだけど、特に特殊能力はないらしいのが凄まじすぎる。

広尾まどか

死印に登場する製薬会社研究員

やたらと脱ぐシーンが多く、全裸を2回もスチル絵付きで披露してくれる。

その上、言及はないが、白衣を着た理系二次元女性はお風呂に入らないことが多いという研究結果がある気がするため、彼女もお風呂に入っていない可能性が高い。

最も、彼女が登場するエピソードではガチのお風呂に入らないルンペン男性がいるため体臭が誤魔化されているという高度なトリックによってみんなは気づいていないのだ。

風呂に入らない女性は素敵ですね。

⚫︎エッチじゃないキャラベスト3

・リルゥ

風呂に入らないけど洗浄魔法で綺麗ですだあ?

人を馬鹿にするのも大概にしろよ! じゃあ風呂に入らないとかその辺はゲーム的都合でボカせよ!!!

風呂に入らないと汚れるのが人間だろうが……

魔法…… 許せねえ……

シークレットゲームシリーズの面々

風呂に入らないのにそのことを示唆する描写がないならお風呂に入らせろよ!!!! お風呂に入らないことをゲーム的な都合で誤魔化すのは逃げだぞ!!!

風呂に入らないまま何日も激しい運動をしたらどうなるのかを描写するために目の前のキーボードがあり、テキスト入力するプログラムがあるんじゃないんですかねえ?

風呂に入らないならそのことを描写する、誰でもできる当たり前から逃げるな!!!

・曲

ルートフィルムワトスン役になる映像助手女の子

風呂に入らずに徹夜映像の中にある手がかりを探るシーンがあるが、そういうことを揶揄っていい雰囲気じゃないので、お風呂に入らない女性エッチな目で見てはいけないなと反省した。

ごめんなさい。

●好きなトリックベスト3

・美ノ神みなとの正体

EVE RTサプライズ展開。

ベタといえばベタ(今回遊んだ50作の中ですらトリック被ってるのあるしね)なんだけど、全く気付かなかった上に演出が決まりすぎてる。

小説じゃなくてADVで魅せるトリックになっていて大好き、ADV元々好きだけどこれでまた堕ちた感がある。

度々思い出してはニヤニヤしてる。

バラバラ殺人のかけた部位が数年越しに新鮮な状態で見つかるトリック

AI2のあまりにもなトリックだし、この作者コレ好きすぎない? という愛すべきマンネリがありつつも、僕も好きだから仕方ないね

これだけ奇想な導入なのに本筋はハウダニットではなくホワッツダニットなのも好き。

幽霊の正体を誤認させるくだり

最悪なる災厄人間に捧ぐのフーダニットミスリード

自身女性だと断定された時、咄嗟にその嘘を本当かのように振る舞う演技をする。

これはミスリードでありつつ、そのように咄嗟女性を演じるということがそのまま犯人特定の手がかりに転換されるのは良いトリックだと思った。

ぶっちゃけ幽霊が誰かはかなり早い段階でわかってたんだけど、こういう特定のための手がかりをコメディパートに仕込むの好き。

⚫︎好きなモブキャラベスト3

・王美脚

バディミッション機械義肢整備のプロ

双子の妹王美腕に重たい感情を向けられながらも男遊びをやめようとしない。

濃い! ただの技術キャラなのにキャラがやたらと濃く、彼女達だけで十分スピンオフが作れそう。

双子百合だけど片方は男遊び大好きって成年漫画でも通用する設定だよ。

・Bさん

最悪なる災厄人間に捧ぐに登場する名もなき女性

設定上、主人公ヒロイン以外の存在感希薄ゲームなんだけど、ヒロイン幼女であるクロを教祖のように崇める成人女性というやたらと印象に残るキャラ

流行りの言葉でいうと、ロリおねとか、おねロリな人なのかもしれない。

上記の印象的なトリックでのミスリード要員でもあるため、出番もそれなりにある。(Bさん本人ではないけど)

演劇部顧問

神田アリス推理スル屈指の迷展開、生徒を呼び出す手紙演劇専門用語を書いて困惑させるキャラ

バラす」を専門用語と思わず使い、乱暴暴言を吐かれたと勘違いしたことが謎の主題なのだけど、

話し言葉ならまだしも、書き言葉でそんなわけないだろ、と割とどんなトリックも心広く受け入れる派の僕もツッコミを入れてしまった。

それ以外に出番はないためどのようなキャラなのかはさっぱりわからないが、この挙動説得力を持たせようとすると、中々にシンドそうな人になりそう。

⚫︎好きなスチル絵ベスト3

まりながタネさんから貰ったアクセサリを真弥子に渡して膝枕されるシーン

EVE ghost enemiesのオーラスのワンシーン。

この3人全員が経緯を全て知っているわけではないため、読者だけがここに意味を見い出せる構図の妙がたまらない。

真弥子がメインになるエピソードは設定的に難しそうだけど、もし次があるなら、このアクセサリの件に少しでも触れていただけると、それだけでもう泣いてしまいそう。

泣き言を言いながらも法条まりなであり続けることを誓うシーンでもあり、さかき傘EVEとして末長シリーズ展開してほしい、お願い第三弾ください。

タコリタとイナの抱擁シーン

タコリタミーツポテトの印象的なスチル絵もあるワンシーン。

短い作品なんだけどこのシーンが印象的すぎてすごく好きな作品になった。

女の子同士とかそういう点にはほとんど触れずに、頑張り屋さん同士という共通点だけを掘り下げるのも素晴らしい。

・いつもの三人が揃うシーン

時計仕掛けのレイラインで、いつもの三人が再び揃ってまた捜査に乗り出すところ。

紆余曲折、本当に色々あった3部作だったけど、こうして3人がまた揃ったのを見られて本当に良かったとしみじみ思った。

バーエンディングなこれからも続いていくエンドを象徴する大好きな一枚絵。

⚫︎好きなゲームライターの手ぐせベスト3

打越鋼太郎ギャグ

Ever17のこめっちょ以来、延々と作品の濃度を薄めボリュームを傘増しするために注がれるギャグシーン。

良い意味でも悪い意味でも小学生レベルギャグで、本当に毒にも薬にもならない水のようなシーン。

パンチラインを頂点に、近作のAIシリーズでは大分抑え目になっていると思う。

ただインターネットの評判を見るとこれでも多いと感じる人が沢山いるようだ。

西ノ宮勇希ホームズ役とワトスン役の濃厚な関係

時計仕掛けのレイラインでかなりねっとりとホームズ役の主人公と、ワトスン役の男友達との友情が描かれていて、美少女ゲームなのに攻めてるなあと感心した。

クリア後にWikipediaを見るとこの人の名前ライターの欄にあり、非常に納得した。

ミッシングパーツ西ノ宮勇希さんらしさじゃん! と。

この辺は好き好き分かれるんだろうけど、僕は大好物なのでもっと遊びたい。

竜騎士07の剥き出しのテーマを語るパート

テーマって物語を読んだ読者が感じ入るものだと普通は思うのだけど、竜騎士07さんは割と剥き出しでテーマを語るパートを作ってくれる。

ひぐらしの仲間の大切さ、うみねこ真実よりも大切なこと幻想牢獄カレイドスコープ女性の生きづらさ。

マジでそのテーマを語るの!? と焦りながら読んだ。

Twitterや、はてなブックマーク並みに男女論を一刀両断している。

⚫︎続編やスピンオフが遊びたいタイトルベスト3

・さかき傘EVE

アドベンチャーゲームにハマったきっかけなので。

第三弾だけじゃなく、四、五と末長く続いて欲しい。

大好き。

AIシリーズ

AI1、2と高いハードル超え続けてくれてるので。

特に最早恒例となった、最後最後にあるアレは、もう絶対やって欲しい、メドレーとかどうです?

3部作で完結が綺麗なんだろうけど、気を抜いて遊べるおちゃらけスピンオフファンディスクも遊びたい。

・死印

いや、あるから

NGと死噛 〜シビトマギレ〜と二作品も出てるから

じゃあ、また来週もゲーム遊ぶぜ!!!

2023-07-20

anond:20230720165240

あの日小保方晴子

贖罪酒井法子

LIVE未成年白書加護亜依

「紅い棘」奥菜恵

「いっぱい、ごめんネ。」小向美奈子

「泣いて、病んで、でも笑って」今井メロ

ハダカの美奈子林下美奈子

「生きたい」三原じゅん子

「負けじ魂」鈴木早智子

「凛として…。」花田憲子

「結愛へ 目黒区虐待事件 母の獄中手記」船戸優里

「父と母 悔恨の手記 「少年A」 この子を生んで……」「少年A」の父母

「母という呪縛 娘という牢獄齊藤

2023-06-22

たぬかなはあの炎上プロチームをクビになった結果、

ミルダムかい配信業界牢獄脱出し、視聴数1桁2桁当たり前だったのが4桁安定。

収入は一時期ほぼなくなったが莫大な知名度を得た結果、数カ月で全盛期を越えた。

指原くらい人生逆転バント決めとる。

2023-03-22

ときどき記憶が消える俺の日常

別に映画の「ここはどこ!?わたしは誰!?」みたいな記憶喪失モノのような派手な展開ではないから期待しないで読んでほしい。

最初、俺が突然、記憶喪失したのは車の運転中だった。

正確には、俺は車を時速34キロ飛ばしていた。その時のメーターが今も目に焼き付いている。

俺は盛大にビビった。だが別に大事故を起こすようなことはせずに、近くにあった吉野家駐車場に駐車した。

そこで自分の状況を理解しようと試みた。今この状況の自分理解できない、何をしようとしていたか理解できない。だから身近な自分情報から思い出してみることにした。

自分名前、覚えてる。

年齢、32歳。

職業SE

妻の名前は○○。

国立落ちで2浪して中央大に入り、中退した落ちこぼれ

全部覚えている。

だけどなぜ、さっき、俺が運転していたのかは全く思い出せなかった。

最後記憶を思い出そうとしてもそこにある感じはあるのに、思い出せない。ド忘れの感覚に近い。

俺は震えた。生まれて初めての恐怖だった。意味がわからなかった。パニックになりかけて、呼吸ができなくなった。車の中というものが迫り来る牢獄のように感じて、あわてて飛び出した。

空は暗かった。

10年ぐらい愛用の時計カシオ1000円で買えるやつ)を見たら、23時の土曜日だった。

なんとなく吉野家に入った。「らっしぇー」という吉野家店員の馴染み深い声が聞こえ、とりあえず牛丼並卵付きを頼んだ。20秒ぐらいで牛丼が出てきて、とりあえず食べた。いつも通りの味。

ちなみに俺は吉野家派ではなくすき家派だ。

牛丼を食べたことによって落ち着いたのか、俺は自分の状況を冷静に考えることに専念することにした。お冷をもらった。

かにどこかの時点の記憶喪失しているが、俺は記憶の大部分を覚えている。少なくとも俺はこの吉野家が家の近所にあることを覚えているし、ここから車で5分で家に着く。

そもそも記憶喪失」なんてSF映画しか見たぐらいの知識しかなかったから、正確な分析なんてできるわけはない。

俺は妻に電話をかけた。

「どうした?まだ帰ってこないの?」

という妻の馴染みのある声が聞こえてすごく安心した。俺はこう言った。

「いま近所の吉野家にいる。運転中に何が何だかからなくなってここにいる。正確にはわからないが、数時間か、数十時間記憶がない。でもお前のことは覚えているし、1週間前の仕事の内容すら覚えている。とにかく迎えにきて欲しい。あの吉野家から

早口説明すると、妻はチャリ吉野家に来た。理解が早いのは俺の妻の自慢のポイントの一つだ。

そして妻は脳梗塞やらなんやらを疑って、救急車を呼んだ。

病院で徹底的な検査を受けたが、俺の脳にはなんの異常も見つからなかった。

突発的なストレス記憶がなくなったのかもしれない、という診断だった。

妻と記憶を擦り合わせると、俺は好物のチョコボールコンビニに買いに行く途中だったという。

記憶のもやが晴れてきて、最後記憶土曜日の朝に髭を剃る場面だと分かった。そこから逆算すると、おおよそ16時間分の記憶がすっぽりと抜け落ちたことになる。

なんとなく不安を覚えながらも、俺は日常生活に戻った。仕事を休むわけにはいかない。

だがおよそ2週間後、全く同じことが起きた。

今度は仕事中(リモートワーク)だった。俺はおそらくPCを休止状態にしようとしていたのだろう、マウスカーソルが休止ボタンにかかっていた。

時計を見ると木曜日の午前2時。

俺はあの「吉野家事件」以来、iPhone日記を書くことにしていた。日記と言っても簡素もので、何日に何々をした。とかそんなもんだ。

でもこれが役に立った。この日記を参照すれば、俺の記憶の欠落期間がわかるのだ。

もし記述の中で覚えがないものがあるとすれば、俺はそこの時期の記憶をなくしていることになる。結果としては、俺は火曜日の夜から記憶を失っていることがわかった。

俺は妻に報告し、また病院に行くことにした。だがいくら精密な脳検査をしても異常は見つからなかった。医者は「非常に珍しく、確定的ではないですが」と前置きしつつ「一過性全健忘」という病名をつけた。

これは原因不明病気で、突如として数時間から数日の記憶喪失する病気だという。まさに俺に当てはまっている。だが俺のように再発を繰り返すケースは珍しいらしい。ちなみに治療法も薬もないという。

それ以来、俺はこの病気共存している。

かに記憶が消えるのは不便だが、慣れればなんということはない。

おおよそ1ヶ月に1度は発症する傾向があることも繰り返しの記憶喪失で判明した。

そもそも俺のアイデンティティ構成する重要記憶は消えていないし、頻繁にメモをすれば仕事も少し面倒になるだけなのだ

ということで特にオチもない俺の体質について話した。誰かの役に立ってくれると嬉しいものだ。

2023-03-20

腐れ外道夢豚になって気付いたこ

私は限界お腐れであり限界夢民である

その理由は以下の通りだ。

・肉体が女性である

しか性自認現在曖昧である

・体が弱い(各種アレルギー肝臓の数多に異常あり)

精神的に不安定

ギリギリ知的障害にならないレベルIQである

そのような理由で、生き物としてのスペック純粋に低い。

だが幸運であったのは、私は比較若い両親のもとに生まれ現在なお子供部屋おじさんまたはおばさんでいられるということである

一応は定職につきなんとか働けている。

友人も数名だけだが居る。

両親も友人も良識があり優しく慈悲深く、たまにこちらの話をまともに聞いてくれない以外は親切だ。

私は頭の出来が良くないので、まともに取り合って貰えないのも仕方のないことだとは思う。

異常独身男性と名乗る人々に比べるときっと、恵まれている。

現状は、という言葉が頭につくが。

親は子より早く死ぬものだし、友人は人生に寄り添ってくれる訳ではない。

結婚だとかパートナーシップだとかに対しては正直に言うと、憧れはある。

しかし、まるで出来る気がしない。

私の恋愛対象は、過去に好きになった相手統計からすると、男女の比率としてちょうど半々ぐらいである。

頭が軽いので短絡的が故に、好きになったら無策のままに即告白を繰り返してきたのだが、残念ながら全ての恋は実らず片思いに終わってしまった。

愚かなので、高望みし過ぎているのだろう。

私は他人から好意を向けられたことはないが、性的な興味を向けられたことはある。

高校生の頃ぐらいからそれは顕著になった。

当時の私は男子学生として生活していた。髪をツンツン逆立つほど短くして学生服を着て通学していた。

だが、男子制服を着ていても見知らぬ男性サラリーマンと思しき人物ナンパされたり、仲良くなった筈の同級生男子から俺の女扱いをされたり、友達の友達ぐらいの浅い関係女子生徒によりトイレに連れ込まれズボンを脱がされそうになり死に物狂いで脱出したりしていた。見知らぬOLっぽい女性にいきなり家に来ないかと誘われたり、電車に乗っていたらキツいパーマのおばちゃん痴漢行為を働かれたりもした。

かに疲弊絶望していたが、私には慰めがあった。

それがBL二次創作である

当時は自覚などなかったが、何故周囲からそのように性的対象として一方的に扱われるのかという答えを無意識にわかっていたのだろう。

まり、肉体が女であるからいけないのだ。

己の肉体から逃れることは誰にも出来ない。

まさしく肉という牢獄である

故に、自分の、現状女である肉体から一時的に逃れて、憧れである恋愛無責任無我の境地で、荒唐無稽な美しい夢のエンタメを楽しむこと、その欲求を満たしてくれるのがBL二次創作だったのだ。

加えて、追加するのであれば私の身近に居る腐女子は軒並み常識人であり、善良で、精神的にも肉体的にも理由なく他人を加害しない人ばかりだったというのも大きいだろう。

さて、ここでまた話が逸れるが、よく小説漫画アニメなどで「精神的ショックから嘔吐する」という描写がある。

あれは誇張でもなんでもなく、実際に起こり得る現象なのだ

少なくとも2回、私は精神的ショックから嘔吐している。

1回目は二次性徴を迎えた時、風呂場の鏡に映った自分の姿が気持ち悪くて吐いた。

2回目は数年前にひとまわり年下の仲良しの従兄弟からセックスさせてくれと頼まれた時だ。

特に後者のものに関してはダメージが大きかった。

今でもまだ引きずっている。

私はそれまでずっと普通に暮らしていたし、従兄弟とはごく稀に顔を合わせる程度であり、会えばソシャゲの話をするぐらいの関係性だった。

呑気かつ平和に「殺生院キアラで爆死した俺を笑えよ」などと気安く話し「それよりメルトリリスが来ねえんだが?」というような返しをするような距離感である

青天の霹靂だった。

加えて、全く根拠がないというのに、当時三十路をやっと迎えた私は「これでやっと他人性愛対象ではなくなった」と考えていたし、老い若さを失うか醜くなるかすれば誰から路傍の石ころの如き扱いしか受けなくなると信じていた。

私は従兄弟に対して動揺しつつも「金ないならあげるからさっさとソープでもなんでも行きなさい」と凶悪なまでにクソなことを言ったのだが、従兄弟はそれでも引き下がらず途方に暮れた。のみならず、私が学生の頃から好きだったとかふざけたことを言った。

私が学生時代、短く髪を整えて学ランを纏い、ヤンキー男子生徒に喧嘩を売られれば嫌でもなんでもタイマンに持ち込んで殴ったり殴られたり時にはボディにいいのを喰らってゲロを吐いたりなどして頑張ってきた、男性として必要だと判断して払ってきたコストはまるで無駄だったのだ。

なんだかメンヘラの気配がしたのでそれなりに話は聞いていたのだが、精神的に削れてしまってギブアップした。その後、暫くの間従兄弟は半ばネットストーカーのようになってしまい、私は思った。

「男って気持ち悪いな」

「私の頑張りは無駄だったんだな」

「同じ生き物になりたくないから男になるのやめよう」

と。

そのような体験を経て、二次元であればどれだけえげつないエロだろうが大丈夫だが、現実性的接触に対して死ぬほど嫌悪感を覚える人間爆誕してしまった。

阿呆なので、極端から極端に走るが故に、髪を伸ばして赤い口紅を引き派手な化粧をして、ナベシャツを捨ててブラを付けた。

気の強そうな女の姿の方が残念ながら適性があったらしく、他人から面倒な絡まれ方をしなかったので、そのままそうやって暮らすことを覚えた。

驚くべきことに、そうしているだけで頼んでもいないのに見知らぬ若い男を紹介して来ようとする気持ちの悪いお節介既婚者女性もついでに激減した。

遺憾ながら便利なので、以来ド派手なアイシャドウを塗って出勤している。

もう絡まれなければなんでもいいの境地である

だが、特に生活などは変わらなかった。

毎日会社と家の往復をして給料を貰い、帰宅してはTwitterを眺めゲームをして漫画を読み、ごくたまに友人と交流するだけだ。

現実恋愛排除した生活は何も変わらない。

転機が訪れたのは昨年の秋だ。

突如として私は夢豚になってしまった。

何が起きたのか自分でもわからなかった。催眠術だとか超スピードだとか諸々ナントカそういったチャチな外的要因であればまだ納得して呑み込み受け入れられたのだろうが、自分の中にしか要因がないので余計に受け入れ難かった。

今でもまだ受け止め切れていない。

たまたまフォロワーの紹介で教わったジャンルの、とあるキャラクター夢豚に、なってしまったのだ。

動転しつつもpixiv夢小説用のアカウントを作り、人生初となる夢小説をン万文字書き、震えて怯えながら投稿した。

内容としてはその推しキャラ自己投影した理想自分ご飯を作って食べたり並んでお昼寝したりするだけのものなのだが、それは紛れもない疑似恋愛だった。

自分自身がどういった存在にどうやって何をして貰いたいのか、自分の欲しい愛情とは何かを探っていくのはとても新鮮な自己分析で、驚きの連続だった。

そして探ってゆくうちに、私は自分普通の枠に収まりたい、普通に求めたり求められたりしたい、即ち、セックスがもし自分に出来るのなら、やりたいのかも知れないと思い至り、成人向けを書き始めて、手を止めた。

書き始めたところで、決定的な過ちを犯したことに気が付いてしまった。

「私は好きなキャラクターを加害している」

「どうして私は自分がされたくないことを好きなキャラクターにしているんだろう」

非実在であることは分かっている。

しかし、自己投影した夢小説主人公推し性的に絡ませることに、喩えようもないおぞましさを感じた。

BLなら客体であるからと逃避できていた部分が、夢小説となると途端に襲ってきた。

世間現実存在するカップルや、仲の良い友人夫婦、加えて、他の夢小説を嗜む友人を見て話を聞いても何も嫌悪感などない。

なるほど、それは確かにさぞかし良いものなのだろうなぁと思うだけだ。

それが自分のこととなると途端に、嫌悪対象となる。

異常であるのは分かっている。

ただ、異常であることは嘆きの対象にはならない。私は基本的社会マジョリティになれないという意味において常に異常だったからだ。

何よりも私を打ちのめしたのは、理解できてしまたことだ。

「私は誰とも一緒には居られないし、最後は一人で死ぬんだ」

理解していた筈のことだが、空想の中ですら不可能であるという事実が、どのような形であれ伴侶を得ることの出来ない欠陥品であることを再認識させた。

自分の中には、

男の体で女を抱きたい願望と、

男の体で男を抱きたい願望と、

男の体で男に抱かれたい願望と、

女の体で男を抱きたい願望と、

女の体で女を抱きたい願望と、

女の体で女に抱かれたい願望、全てがあることを知った。

要するに性欲は厳然として存在しており、己のその性欲の全てが、気持ちの悪い加害行為しかないと認識している。

どん詰まりである

臆病な自尊心尊大羞恥心インストールされてしまった。

唯一の安息の地である二次元が失われて、もうきっと二度と戻ってはこないだろう。

いつになれば人生が終わるんだろうと考えている。

2023-03-13

母という呪縛 娘という牢獄

この広告めっちゃ出るんだけどなんなん?

母と娘の喧嘩LINE画面風に見せてるんだけど、微妙日本語おかしくて何言ってるかわからなくて気持ち悪い。

本当に日本人が作った広告か?

怪しすぎるから広告クリックしてないんだけどこれ何買わされるの?

 

まあ虫歯だらけのぐちゃぐちゃの歯の画像やぶつぶつだらけの肌の広告よりはマシだけど

2023-02-25

10年ぶりくらいにゲームで、さめざめと泣いた

エンディングを迎えたけど、本当に凄いゲームだった。エンディングを聞きながら、涙が止まらなかったよ。

もう俺も大人なので、子供の時の様にゲームで感動した話を誰かとするような事も殆どないのだけれど、風化しないうちに増田に残して、いつか自分で振り返りたい。


ペルソナ5ザ・ロイヤルクリアした。

エンディングテーマの「僕らの光」の歌詞は、明智に対する主人公からの追悼なんだろう。


統制の神ヤルダバオトに選ばれた、同じ資質を持った二人のトリックスター、一方が主人公で、もう一方が明智

神がしかけたゲームの中で戦う事を宿命づけられて、ともに大人に裏切られた過去を持つ、その絆は悲しい。


父に捨てられ、幼い頃に母を失い、「誰にも望まれない子」として父に復讐を誓った少年が、その目的の為に多くの命を手にかけた事や

主人公と仲間たちと数年前に出会えていたら、もっと違う道があったんじゃないかって、現在に対する後悔を抱えて

それでも尚、父に復讐するという信念に対する揺らがぬ決意を支えに戦って、一度は死んだのが明智だ。

極限の状況で、自分の代わりに父を討つ取引を、自身の命と引き換えに敵を引き受ける事を条件に主人公に持ちかけて、その約束を絆として最後主人公たちと繋がれた気がしたのに、

「クソな自分人生最後にしては悪くない」そんな満足した最後を汚すように不幸な過去を何もかも消して、夢想した幸せと仮初の命を与えてくれる丸喜の作った夢の世界は決して認めず、

仮に自らの命を失う事になってもいいと、丸喜を拒絶し、戦って、そうして消えてしまった明智に対する主人公の想いが「僕らの光」なんだよな。。。

甘い甘いおとぎの国 君と会えた歪んだ世界

偽りの幸せでもいいと告げる口 君がそっと塞ぐ

戦って勝てばお前は死ぬ、それでいいのか?と問う主人公明智は言う

「君が迷う事は、僕に対する裏切りだ」

この言葉、この場面を思い出して、さめざめと泣いた。



「僕に対する裏切りだ」、この言葉を思うと、どうにも胸が締め付けられてしまう。

そもそも明智は、主人公をも躊躇いなく殺そうとしたし、主人公の仲間の家族を、父の命令で二人殺してもいる。

どうやったって許せない犯罪者だし、こいつだけは絶対に殺す、そんな思いをプレイヤーは持ってしま存在でもあった。

一方で、彼にも権力者父親に幼少から人生翻弄された過去があった。父に、誰かに、認められ望まれたかった。ただ、それだけ。

「何でお前なんかが、俺にないものを持ってるんだ」「いいよな、お前は。仲間に囲まれ、認められてさ」と主人公に対する強烈な嫉妬と敵意を向けつつも

その上で、「数年前に出会えてれば・・・」って、自分が選べなかった未来への憧れを口にしてもいた。

丸喜が作った現実は、その数年前に出会った後の幸せを与えてくれる。それを受け入れれば、皆から認められ望まれて、笑っていられる。

だが、その丸喜が作った夢の様な世界明智を呼び出したのは「明智と決着をつけるという約束を果たしたい」、そう望んだ主人公自身だった。

その思いを丸喜が形にした事で明智には仮初の命を与えられたのだ。主人公が望んだものは、数年前に明智出会った現実ではなく、敵として絆を結んだ現実だ。

からこそ、明智は丸喜が作った世界の中で、初めから覚めていたんだろう。

認知を歪められた世界で何もわだかまりのない友人としてではなく、主人公の命を狙い、仲間の親を殺しながらも、最後取引を交わした敵であることを望まれ明智が、

自身の父に疎まれ捨てられた過去を受け入て背負い、嘘っぱちだけど幸せ現実を受け入れず、自らの存在が消える事を分かっても戦うと決めたのは

主人公にとって決着をつけるべきライバルとして、悪として存在する事を、そうして結んだ絆を、主人公と同じく明智もまた望んだからではなかったかと思う。

明智が望んだのは、丸喜から与えられた夢にまで見た甘い現実ではなく、血を流し苦痛の末に交わした主人公との対等な約束の方ではなかったか

その決断は、悲しく、そして苦しい。

にもかかわらず、主人公から「消えてしまっても良いのか?」と、友として問われる事は「僕に対する裏切り」でしかなかっただろう。

とても不器用で切なくて、悲しい奴だ。

悲しい現実を作り出した丸喜も、また悲しい男だ。家族を失って心を壊してしまった彼女の作りあげた嘘っぱちの幸せを守り、

同じ様に悲しみを抱えた人たちからも、不幸を消して、死んだはずの家族が生きてる世界の中に主人公と仲間たちを招き入れた。

「この現実を受け入れてくれ」

そうすれば、誰も不幸にならないじゃないか?君は皆の幸せを奪うって言うのか?そう問いかける丸喜に対して、

だけど、その先には絶望を受け入れて乗り越えた成長も、それを支えあった仲間たちとの絆も残らない。

から、それを受け入れる事は出来ない、お前の作った魂の牢獄では生きていけない、そうして主人公たちは丸喜を否定する。

戦い破れた後に、「大人になってからでもやり直せる、その見本になる…それが僕が君にしてあげられる…仕返しかな」と丸喜は主人公に言った。

間違った選択したこと理解した丸喜もまた不器用だ。

父親を殺した明智に向かって「あなたがした事を許せない、だけど、あなたの事は分かる」、そう言った春も、暴走する父や周囲の大人に振り回された少女だ。

母親を殺した明智に向かって「どこからやり直したっていいんだ」、そう言った双葉も、大人によって傷つけられ社会から心を閉ざした少女だ。

そんな彼女たちが、大人に歪められた明智を受け入れようとする、その強さが、また悲しい。

なんというか、全体的に悲しい物語だったな、そんな事を思いつつ、エンドロールを眺めて泣いてたよ。

最後ムービーに映っていた明智制服姿の通行人、あれが明智なのかどうか?

正直、それが気になる。まぁ、どっちでもいい、プレイヤーの思うように受け取ってくれって事なんかな。

俺は明智は死んだんだと思いたい、あれは最後に消えゆく主人公ペルソナが見せた幻だと思う。


粗も沢山あるけれど、このゲームは名作だった。約150時間たっぷり楽しめました。

2023-02-10

田中秀和ってやっぱ凄いんだろうな

SpotifyWUGWake Up,Girls!)の曲をオススメリストにぶっこんできたか無視して「俺はI-1のが好きなんだよ!」とソッチを聞き始めた。

https://open.spotify.com/track/0wMRrXpTMJt1vaYKkWkFzf

『リトルチャレンジャー』だ……やはりコイツこそが「WUGに宿る悪意」を象徴していて最高だ……。

知らない人に解説すると、『Wake Up,Girls!』は駆け出しアイドルグループであるWake Up,Girls!テーマにした作品なのだが、その作品世界AKB立ち位置にいる時代支配者こそがI-1 Clubである

そんな世界支配者が「アイドルという偶像の演じるべき姿」として「挑戦者」を題材に歌うのが『リトルチャレンジャー』!

世界の頂点を取ったはずの連中が売れ線のテーマとして「自分たち挑戦者なのだ」と高らかに開拓精神を歌い上げるのだ。

ズルすぎるだろ!

王冠を戴くやつはチャレンジャーをやるな それはズルすぎるから

こんなことをされたらI-1の玉座簒奪にかかるその他大勢の反逆者たちはどんな物語を掲げろというのだ。

圧倒的強者による挑戦者宣言という「詰み」!

勝利勝利を呼び続け、売上が正義証明するアイドルという戦国時代象徴するかのような武力こそが善性たる世界の閉塞感。

その中で勝利者がレッドカーペット威風堂々と歩みながら自分たちはまだ何者でもないと言い張る姿を描き出すヒロイック楽曲として『リトルチャレンジャー』の納得感は非常に高い。

重厚にして軽快、駿馬に跨る重騎士が駆け抜けるような疾走感+力強さ=絶対的正しさ、その在り来りな英雄譚が纏うある種の安っぽさ、愚民達が求めるままに心を重ねられるヒーロー像、トップアイドル約束された勝利へ向けて歩みだす予定調和冒険譚。

王者の挑戦という矛盾違和感ではなく納得に変わる。

この曲を本当の挑戦者たる売れないアイドル達の側で聞くそ絶望感、挑戦という物語さえ奪われてしまったあとの空虚さ。

挑戦なんてものを謳うのは最高のアイドルがついでにやればいいことだから、売れない奴は諦めて業界を去れと囁かれているような。

もう残された道は誰も望んでいない無謀と無軌道だけだ。

そこからWUG物語は始まる。

『リトルチャレンジャー』はWUG世界に広がる無限の厚みを持って降り注ぐガラス天井象徴する最高の楽曲だ!

完璧だ。

文句のつけようがない。

オーダー通りの仕事とはこのことだ。


こんな人間がチャチな犯罪牢獄に入るのか。

勿体ねえなあ。

まあ本人が悪いんだけど。

まあ牢獄に入るのかも分からないんだけど。

そもそもケチがついて復活できるのか分からないんだけど。

それはそれとしてやっぱ凄いんだけど。

凄いんだけど。

anond:20230210120011

私には夢がある」(1963年

マーティン・ルーサー・キング・ジュニア

以下抜粋

私には夢がある。それは、いつの日か、この国が立ち上がり、「すべての人間平等に作られているということは、自明真実であると考える」というこの国の信条を、真の意味で実現させるという夢である

私には夢がある。それは、いつの日か、ジョージア州の赤土の丘で、かつての奴隷の息子たちとかつての奴隷所有者の息子たちが、兄弟として同じテーブルにつくという夢である

私には夢がある。それは、いつの日か、不正と抑圧の炎熱で焼けつかんばかりのミシシッピ州でさえ、自由正義オアシスに変身するという夢である

私には夢がある。それは、いつの日か、私の4人の幼い子どもたちが、肌の色によってではなく、人格のものによって評価される国に住むという夢である

今日私には夢がある

私には夢がある。それは、邪悪人種差別主義者たちのいる、州権優位や連邦実施拒否を主張する州知事のいるアラバマ州でさえも、いつの日か、そのアラバマでさえ、黒人少年少女白人少年少女兄弟姉妹として手をつなげるようになるという夢である

今日私には夢がある

私には夢がある。それは、いつの日か、あらゆる谷が高められ、あらゆる丘と山は低められ、でこぼこした所は平らにならされ、曲がった道がまっすぐにされ、そして神の栄光が啓示され、生きとし生けるものがその栄光を共に見ることになるという夢である

これがわれわれの希望である。この信念を抱いて、私は南部へ戻って行く。この信念があれば、われわれは、絶望の山から希望の石を切り出すことができ るだろう。この信念があれば、われわれは、この国の騒然たる不協和音を、兄弟愛の美しい交響曲に変えることができるだろう。この信念があれば、われわれ は、いつの日か自由になると信じて、共に働き、共に祈り、共に闘い、共に牢獄に入り、共に自由のために立ち上がることができるだろう。

まさにその日にこそ、すべての神の子たちが、新しい意味を込めて、こう歌うことができるだろう。「わが国、それはそなたのもの。うるわしき自由の地 よ。そなたのために、私は歌う。わが父祖たちの逝きし大地よ。巡礼者の誇れる大地よ。あらゆる山々から自由の鐘を鳴り響かせよう。」

2023-01-05

anond:20230105125444

新興宗教ってことで結論が出たので、むしろ

マインドコントロールされて可哀想という同情を持つようになった

その年齢でまだそんなことやってるの?という哀れみもあるし、

一生進化せず、最後集団墓地に入れられるのが心底同情してしま

本人は意識しないで牢獄に入れられてるんだよね

2023-01-05

■晒されてないか怖い人にいいこと教えてやる

そう思う頃には手遅れ

お前のヲチスレ存在し、お前へ憎悪呪詛を向ける人、あるいはお前を嘲笑おちょくる人で沢山だよ

ご愁傷さま♡

12:54

anond:20230105002640

別れてあげるのも優しさやと思うな。

増田結婚しても親が大事、親に対するコンプレックスを上書きするような価値観を獲得できなかったわけだから

もう一緒にいると牢獄にいるようなもんだと思うよ、旦那は。

バカすぎても自由に生きていく権利はあると思う・・・

増田は相応に向上心あるのだし、そういうのを認めてくれる人を見つけたほうがいいのではないか

2022-12-11

[]12月10日

ご飯

朝:なし。昼:カレー。夜:考え中。

調子

むきゅーはややー。お仕事はお休み

幻想牢獄カレイドスコープ

真面目でお淑やかな五条風華ヒーローが大好きで正義感に満ち溢れた田丸火凛、小動物系ではわわ湯浅水無、無口な不思議系英土麗美彼女たちは小学生から仲良しの幼馴染の女子高校生4人組。

彼女たちは突然デスゲームに巻き込まれる。

必ず一人には死が訪れるゲームを前に、少女たちは否応なしに本音をぶつけ合うことになる。

という設定が開幕5分で説明されて突然デスゲームが始まるホットスタートノベルゲーム

4人は「死刑囚」「ピエロ」、そして二人の「断罪者」がランダム役職として決められる。

断罪者」が「死刑囚」を有罪判決を下し、執行レバーをおろせば「死刑囚」以外の3人は助かる。

無罪判決を下した場合ピエロ」と「死刑囚」の立場が入れ替わる。

制限時間5分をオーバーすれば4人全員死亡。

ルールはこれだけとかなりシンプル

デスゲームものではあるが、ゲームルールを利用した画策やルールの意外な盲点などの味は限りなく薄い。

そのため本題になるのは「女の子はみんな万華鏡」という作品テーマに沿った、女子高生たちのやりとりだ。

具体的には、生き残りたい死刑囚ピエロよりも自身が役に立つことやピエロが劣っていることを表明し、ピエロは自信が死刑囚にならないよう死刑囚貶める

そんなデスゲーム編と、それが始まるまでの回想編が交互に進行する構成になっている。

回想編ではとても可愛いらしい絵柄に沿った女の子同士の友情と学園生活、そして小学生の頃の淡い初恋の話。

デスゲーム編では暴力暴言(死ねや殺すは当然として、ゲロ、小便、下痢便などの汚物相手容姿形容するところが良いですね)が飛び交う素敵な展開が待っている。

まんがタイムきららヤングマガジンを交互に読んでもまだここまでの落差はないだろう。

4人全員がそれぞれに腹に何かを抱えており、それはもう醜いやりとりが繰り返される。

生き残るためならどんなに汚いことでもするのは当然かもしれないが、女の子はみんな万華鏡といえば何を言ってもよい免罪符らしく、とにかく暴言が飛び交う。

声優の熱演も要チェックで、特に風華役の茜屋日海夏さんの小便や下痢便などの汚物比喩にした罵倒語は最高だ。

そんな、ほんわかふわふわ萌え萌えキュンと、暴の世界の交互浴の先に、このデスゲームが始まったわけが見えてくる。

(この先、かなり重要ネタバレします)

見えた先には、なんと「弱者男性」は全員が自業自得であることが判明する。

まさか社会の決定権の多くを今まで握っており、社会形成してきた男性自身にはその社会のありようが決めた責任があり、競争から脱落して惨めな人生を送るのは、競争社会のみを褒め称える単一価値観しか持っておらず、そんな社会を良しとしてきた男性自業自得であり社会のせいではなかったなんて、驚き。

そして女性はそんな男性とは異なり、万華鏡のような価値観を持っているため、多様な人間がより幸せに暮らすことができる社会を作れるのかもしれない、ってことを示唆する展開も驚き。

そんないわば「幻想牢獄Twitter」がデスゲームの先に待っている。

まあ、ライター竜騎士07さんがこういう剥き出しのテーマ性を書くのは本当にらしいので、きっとこの仕事をしているときはてなブックマークTogetterにハマってたのかもしれませんね。

最後、少し茶化してしまったし、事実そこだけ物語というオブラートに包まれてないありのままTwitterが出てきて驚いたんだけど、だけど、面白い面白かった。

かなり綺麗なオチも付き、丁寧にまとまっている中編といった感じ。

ボリュームは2時間ほどでクリアしたが、これぐらいが丁度よく感じたし、物語のフリとオチがしっかり付いていてスッキリ

所謂演劇」っぽさがある、良い意味舞台の中で小さく綺麗にまとまっている作品だった。

こじんまりとした作品が好きなら、楽しめるんじゃないかな。

2022-11-17

anond:20221117130557

彼らが共産主義者を連れさったとき、私は声をあげなかった。私は共産主義者ではなかったから。

彼らが社会民主主義者を牢獄に入れたとき、私は声をあげなかった。社会民主主義者ではなかったから。

彼らが労働組合員らを連れさったとき、私は声をあげなかった。労働組合員ではなかったから。

彼らが私を連れさったとき、私のために声をあげる者は誰一人残っていなかった。

2022-10-14

路肩で転んで頭をスイカみたいに叩き割られる覚悟がない癖に自転車乗ってるからチャリカスって笑われるんだよ

日本において自転車に乗るってのはそういうことだぞ?

こんなの子だって気づくだろ。

時速20kmの乗り物が時速60kmの乗り物と同じレーンを走っていいはずがないだろ?

まりは路肩を走れってこと。

でも路肩は危険だって

馬鹿だな本当。

チャリカス死ねって言ってるんだよこの国は。

そうじゃなかったら路肩を自転車が走れないような空間にするのも、道路の幅がハイエース一台で一杯になるぐらい狭いのも説明がつかないだろ。

最初からチャリカス人権はねえんだろ。

死ぬことが国から義務付けられてるんだよチャリカスは。

それを言っても分からいか警察がこれからはお前らをどんどん刑務所送りにして牢獄の中で反省を促してるんだ。

二度とチャリカスになんてならないようにな。

分かるか?

犯罪者予備軍なんだよチャリカスは。

国家がお前らに望むのは自転車を降りるか死ぬことだぞ?

2022-10-13

AI小説書いてくれたけどカオスだった

「だが、私は違う!」

バンは自信たっぷりに言い放った。

「……」

その言葉を聞いた俺は思わず顔を引きつらせる。

「確かにお前たちは強い! だが、この私の方がもっと強い! なぜなら、私は偉大なる古代の魔術書を読み解き、古代魔術師になった男だからだ!」

「……古代魔術師?」

「そうだ! そして、私が編み出した究極の魔術こそ『無限牢獄なのだ! あらゆるものを封じ込める最強の封印術を、あのお方から授かったのだ!」

病院行け」

俺は思わずそう呟いた。

すると、イバンの顔つきが変わる。

「黙れ! 貴様のような雑魚には理解できないだろうが、私の『無限牢獄』があれば世界を手に入れることなど容易いのだぞ? それなのに……それを貴様らは邪魔をした……絶対に許さん! 今ここで死ねぇえええええええええ!!」

絶叫すると同時に、イバンの手のひらで魔力が集まっていく。

その膨大なエネルギー量は、さすがはAランクといったところか。

しかし、そんなことはどうでもよかった。なぜなら、実際はすべてこいつが脳内妄想でイキっているだけだから

からこいつが優秀な魔法使いなどではないことは誰もが知っていた。

「まあ、それはいいや。とりあえず、まずはそのふざけた幻想をぶち殺す

俺は大きく息を吸い込み、右手を大きく引いた。

「なっ!? なんだとぉおお!?

バン驚愕の声を上げる中、俺は全身全霊を込めて叫んだ。「―――『魔拳・爆裂波!』」

刹那、凄まじい衝撃音が鳴り響き、衝撃波によってイバンの体が吹き飛んだ。

さらに、その衝撃波はイバンの背後にあった壁にまで到達し、壁を破壊して外へと飛び出していく。

そして、全宇宙崩壊した。

「…………ん?……あれ?」

気がつくと、俺は真っ白な空間にいた。

何もない、ただ白いだけの空間だ。

ここがどこなのか全くわからない。

(ここはいったい?)

戸惑う俺に声がかけられた。

「ようこそ、佐藤一。ワシは情報理論スペシャリスト、つまり神じゃ。以後よろしく頼むぞよ」

振り返ると、そこには幼女がいた。

身長120センチほどの小柄な体に、頭の上にちょこんと乗った王冠。

腰まで伸びる金髪の髪と碧眼の大きな瞳を持つ少女だった。

彼女は胸元が大きく開いたフリルのついたピンクドレスを着て、正直えろえろロリっ子萌えー!って感じだったが、なぜかまったく興奮しなかった。

しろ恐怖すら覚えるほどに可愛いんだけどね。

まあ、それはともかく、彼女自己紹介によると、ここは神界という場所らしい。

そして目の前にいるこの子こそが神様だという。

「あ~……それで、どうして俺はここにいるんですかね。俺はうっかり宇宙破壊しちゃっただけなんすけど……」

「ふむ、そういえば君は魔法を使うときに、いつもよりちょっとだけ本気を出してたんじゃなかったかな?」

「あっ……そう言われればそうかも……。もしかして、それでここに呼ばれたとか?」

「そういうことじゃ。実は君たち地球人には少し特殊な力が備わっていてのう。普通は、異世界冒険したりしてレベルアップした時に得られるものなんじゃが……君の場合、それが魔法を使った時に出たようなんじゃ」

「あの、地球ってなんすか?俺地球人じゃないんですけど。嘘つくのやめてもらっていいすか?」

「…………そ、それより君の力について説明しようかの。地球人間は魔力を使えないが、その代わりに体内に膨大な量のエネルギーを持っておる。その力はレベルが上がることで爆発的に上昇する。その力を魔法として使うとき、通常よりも多くの魔力を消費してしまうのじゃ。そして今回、君は全力を出したせいで、普段以上のエネルギーを出してしまったわけじゃ」

「全力なんて出してないんですけど。俺が全力出したら、単一宇宙だけじゃなくてこの神界もぶっ壊してますよ。

だって、この前なんか宇宙エネルギー総量100兆倍くらい出ましたからね」

「そ、そうなのか……?まあ、とにかくそういう事情があって、この度君は『無限牢獄』を破ったということで、特別に『神域』への転移権を与えようということになったわけじゃ」

「そんなのどうでもいいっすね。

自身がすでに君以上のパワーを持ってるし、自分の好きな世界自由に作れるんで」

「そう言わずに受け取っとくべきじゃよ! これはもう決定事項じゃから!」

「チッ……しゃーねえなぁ」

「舌打ちするでないわ! あと、ついでにもう一つプレゼントがあるから受け取るがよい」

「いらないです。今すぐ返品したい気分なんで」

「まあまあ、そんなことを言わず受け取ってくれ」

そう言うと、幼女は指をパチンと鳴らした。すると俺の足元に魔法陣が出現する。

「おっ、これってもしかして宣戦布告ですか。じゃあ俺も君にとっておきの究極魔法を見せてやろう。いでよ、

バモイドオキ神・デストロイヤー!!」

俺は右手を前に突き出し呪文を唱えた。刹那、俺の背後に巨大なブラックホールが現れる。

「なっ!?

幼女は一瞬にして俺の作り出した暗黒物質の中に飲み込まれていった。

「ふぅ……これでよし」

「よくねぇよ!!何やってんだお前は!?

幼女涙目になりながら俺を睨みつけてきた。

「いや、あまりにもウザかったんでつい」

「ついって……ワシをこんなところに呼び出しといて、その上殺すとか……あんまりじゃないか!?

「いや、だってあなた神様だし。それにほら、一応ちゃんと生き返らせたじゃないですか」

「確かに肉体的には死んどらんが、精神的には死んだぞ! っていうか、ワシは神様なんじゃぞ!敬え!」

はいはい、わかりました。それでは俺は帰りますね。さようなら

「待てぃ! まだ話は終わっとらんぞよ!」

「ああ、そうだ。言い忘れてたんですけど、もし今後また俺の邪魔をするなら今度は本当に殺しちゃうかもしれませんよ?」

俺は満面の笑みを浮かべながら言った。

「ひっ……ひいっ! こ、殺さないでぇ……」

幼女はガタガタと震えだす。

「そんな目で見つめるなよ、興奮しちゃうじゃないか

俺は満足げに微笑む。

「じゃ、俺は新しい世界を作ってそこで暮らすんでさよなら。」

「ま、待つんじゃ! せめて魔法だけでも教えてくれんかのう?」

「えー……めんどい……」

そこをなんとか頼む。お礼に、君が望むものをなんでもあげよう。お金でも地位でも名誉でも何でもいいぞ。だからお願いじゃ。魔法を教えてくだされ~」

「ふむ……そこまで言うなら仕方がないですね。ただし、僕も忙しいので少しだけですからね」

俺は渋々承諾した。

ありがとう感謝するぞ佐藤一よ!」

こうして俺は、幼女神様魔法を教えることになったのだ。

その魔法とは、俺とイチャイチャするしかすることがなくなる自己洗脳魔法だ。

―――それから時間後。

「……って感じですかね。分かりましたか?」

「うん! わかったのじゃ! ありがとなのじゃ、佐藤くん!好き!ちゅーしてあげる!」

「なんかもう飽きたな。バイバイ

「えっ?ちょ、ちょっとまっt……グハッ!!」

俺は幼女の頭を掴んで地面に叩きつけた。そして、そのまま何度も踏みつける。その度に地面が割れていき、クレーターが出来ていく。やがて幼女の姿が見えなくなった。

「ふう……。じゃあ、今度こそ帰るかな」

俺はそう呟くと、神域から、俺の新世界へと帰った。

「あ、おかえりなさいませご主人様っ♡」

俺が家に帰ると、

誰だか知らんけど、

メイド服姿の美少女が出迎えてくれた。

「誰だお前?」

「あっ、申し遅れました!私、この家のメイドをしている『山田』と言いますよろしくお願いします!」

「へーそうなんだ。ところでなんでメイドさんが俺が創生した世界の俺の家に居るの? 」

「それは、私がご主人様によって創られた存在からです。私はご主人様のためだけに存在しています。これから末永く宜しくお願い致しますね!」

「ま、要するにお前は湧いて出てきたダニみたいなもんだな。ダニは殺虫!究極魔法、ザ・メイドスラッシャー!」

俺はそう言うと、目の前のメイドを斬り刻んだ。しかし、斬った瞬間に再生し、元通りになる。

無駄ですよご主人様。いくら殺したって、何回でも蘇りますから

「チッ……うぜぇなぁ。じゃあこうするか」

俺はあらゆる平行世界の全ての宇宙エネルギーを一つに集中させ、破壊魔法を唱える。すると次の瞬間、世界消滅した。

「ふぅ……これでよし」

俺は安堵の息を吐いた。

「いやいやよくないよ!? なんで世界を滅ぼせるほどの力を持ってて、それをメイド一人を殺すために使っちゃうわけ!?

つの間にか俺の後ろに幼女が立っていた。

「あれ? あなたはさっき僕に殺されたはずじゃ……?」

「いや、確かに死んだぞ。だが、君の魔法のおかげでワシは魂だけの存在となって復活できたのじゃ。本当に助かったぞ、佐藤一よ」

「なんだよ、生きてたのかよ。つまんねぇの」

「ほっとけ!!……まあいい。とにかく、お礼と言ってはなんだが、君を最強の魔法使いにしてあげよう」

「最強? いや、別にいいですけど……」

「遠慮はいらんぞ!ワシにドーンと任せておくがよい!」

幼女は自信満々に胸を張る。

「ま、せっかくだし頼んでみますか。それじゃあ、お願いしますね」

「うむ、分かったのじゃ。では早速始めるとするかのう」

幼女は、俺に手を向ける。

「なにをするんですか?」

「君の中に眠っている魔力を呼び覚ますんじゃ」

幼女がそう言った直後、俺の身体の中から膨大な量のエネルギーが流れ出す。

「ぐああああああああ!!!

俺は絶叫する。

「ほれ、頑張るんじゃぞ」

「...というのは芝居です。茶番をしてしまいました。申し訳ないです。その魔法、俺には鶏肉を食べたぐらいの効果しかないっすね」

「え? ちょ、ちょっと待ってよ!そんなこと急に言われても困r……」

「あ、そういえば俺、今から異世界に転生するんで。さよなら

「話を聞いてよぉ~!佐藤一くん!」

幼女叫び声が聞こえたが、無視して俺は異世界へと旅立った。

「……っていう夢を見たんだけど、どう思う?」

「え? 普通気持ち悪いと思うよ」

「だよなーw」

俺は友達と談笑していた。俺の名前佐藤一。ごく普通高校生だ。ちなみに今は昼休みである

「そう言えば、昨日の『魔法少女リリカ』見た? 俺めっちゃハマっててさー」

「えっ!? マジで見てないわ。見たい!見せてくれ!」

「オッケー。じゃあ放課後に一緒に帰ろうぜ」

「おう、了解

俺は友達約束を交わし、再び授業の準備を始めた。

――そして放課後

「じゃあ、俺はこっちだから。また明日な」

「ああ、また明日

俺は友人と別れ、帰路についた。すると、突然俺の足元が光りだした。

「うおっ!なんだこれ?」

光が収まると、そこには可愛らしい服を着た幼女がいた。年齢は12歳くらいだろうか?

「君は誰だい?」

「神じゃ。おぼえとらんかの?」

「いや、全然覚えてないな。人違いじゃないか?」

「いや、間違いなくお主じゃ。あの時魔法をかけたのはワシなんじゃからな」

魔法? 何言ってんだお前」

「なに、細かいことは気にするでない。それよりお主に頼みがある。どうか、ワシをお主の家に住まわせてほしいのじゃ」

「んなことできるわけねぇだろ。誘拐犯になっちまう

そこをなんとか頼む。このままだと、ワシは死んでしまうのじゃ」

「知らねえよ。じゃあな」

俺は幼女を置いて歩き出した。すると、背後から声がした。

「うむ……仕方がないのう。ならばワシの力を見せてやるとしよう」

俺は振り向く。すると、幼女は両手をこちらに向けていた。

「なにしてんだ?」

「よく見るんじゃ」

幼女の掌から魔法陣が出現する。その魔法陣は俺に向かって高速で移動してきた。俺はただの高校生だっつーのに、なんで幻覚を見るような人生になったんだ。クソが。

俺は心の中で悪態をつく。

死ね

幼女はボソッと呟く。次の瞬間、魔法陣は俺の心臓を貫いていた。

「なっ……なんで……?」

俺はその場に倒れ込む。

「ふむ、やはりまだ未完成だったようじゃのう」

幼女が近づいてくる。

「待ってくれ....俺が一体何をしたというんだ...」

俺は必死に訴えかける。

「ワシの力がわかったじゃろ。

から一緒に暮らそ?ダーリン

「ふざけんな……」

大丈夫じゃ!お腹いっぱいご飯を食べさせてあげるぞよ!お風呂にも毎日入れてあげよう!あと、夜伽とかしてあげちゃうし!」

「断る……」

「え~、どうして~?」

だってお前ロリじゃん……」「そんなこと言わずにさ~。ね~?お願い~」

「うるせぇ!

俺は熟女マニアだっつーの!」

俺は大声で叫んだ。すると、幼女は俯きながら小刻みに震えだす。

「うぅ……ひっく……うえーん!パパとママに会えないよー!寂しいよー!」

幼女は泣き出してしまった。そんなことは知ったことではない。

高校人生、色々あるものだ。こんなどうでもいいことに時間を割いていたら、受験戦争には勝てない」

俺は幼女無視して立ち去った。――――――

翌朝。

ピンポーン♪ インターホンの音が鳴る。ドアを開けると、そこにはメイドが立っていた。

おはようございます。ご主人様♡」

「誰だお前?」

俺は冷たく言い放つ。「メイドです。朝ごはんができましたので、起こしに来ました」

「知らない人間がそういうことを言うとき詐欺だってお母さんに教育されているので」

俺はメイドの脇をすり抜けて家を出る。

ちょっと待ちなさいよ!」

メイドは俺を追いかけてきた。

「ついて来るなって」

「嫌よ!私にはあなたしかいないんだもの!」

「知るかボケ

「お願い……私を捨てないで……!」

メイドは俺の腕にしがみついてくる。鬱陶しかったので、殴って気絶させた後、近くの公園ゴミ箱に捨てた。

それから数週間が経ったある日のこと。

「ご主人様♡ 今日可愛いですね♡」

メイドは俺にまとわりついてくる。

キモいから離れろ」

俺はメイドを引き剥がす。

「そんなこと言わないでくださいよ~。私達、相思相愛じゃないですかぁ~!」

「黙れ。俺が好きなのは熟女だけだ。」

すると、なにやら声がする。

「おーい、そこにおったか。ワシと一緒に暮らす件は考えてくれたかの?」例の幼女がいた。「なんだよ、お前か。俺はもう二度とお前なんかと関わりたくないんだよ。どっかいけ」

俺は幼女を追い払おうとする。

「待てぃ!! お主がどうしてもというなら、ワシが魔法を教えてやらんこともないぞい」

魔法? いや、別にいいですけど……」

「ご主人様、誰ですこのいやらしい幼女は?」メイドは怒りっぽく言った。

「おい、幼女とは失礼じゃぞ!ワシはこれでも立派な大人なんじゃぞ!」

幼女自分のことを指差す。しかし、どこからどう見ても幼女しか見えない。これが大人対応ってヤツか……。俺は感心した。

タイミング悪く、そこにちょうど俺の高校友達がやってきた。

「よう!久しぶり!元気にしてたk……って、その子たち誰?売春!?

「違うわ!こいつは俺が創生した世界の住人だ。...てあれ、俺の記憶が戻ったっぽいな。」

「創生?なんだそりゃ?」

友達たかしは首を傾げる。

「こやつらは異世界からやって来たのじゃ。それでたかしくん、お主が友達だと思っているそいつがこの世界を作ったのじゃ。平和世界っぽいし、ワシも住まわせてもらおうと思ったわけじゃ」幼女は得意げに語る。俺はイラっとしたので、幼女デコピンを食らわせた。

「痛っ!なにをするんじゃ!」

「俺が創った世界勝手侵略するんじゃねぇよ!俺の異世界ライフ台無しだろうが!!」

「そんなこと言われても、しょうがないじゃろうが!」

たかしが棒立ちしているのは言うまでもない。

幼女口論していると、突然、視界の端に文字が現れた。『緊急クエスト発生!』と書いてあった。そこにはこう書かれていた。

魔王軍の侵攻により、異世界が滅亡の危機に陥っています。至急、防衛を行ってください】

「何いってんだ?魔王軍とかクエストとか、ゴキブリみてーな設定を俺は造ってねーから。」

そういうと、うるさいクエストを発生させているその異世界を滅ぼす呪文を唱える。「ごあげけがおがおうぇがピュイー!」

俺は異世界を滅ぼした。

「さて、これでよしと。さあ、邪魔はいなくなった。俺の生活を再開しようじゃないか

「なあ、さっきから何言ってるのか全くわかんないんだけど」

友達たかしが困惑していた。

「ああ、すまんすまん、この幼女メイドは、

実は人格問題があるストーカーなんだ。だから警察通報しよう」

俺は警察を呼んだ。

「あ、もしもし不審者がいるんですが……」

「あ、ワシじゃ。ワシを逮捕してくれ」

「あ、すみません間違えました」

俺は電話を切る。

「なあ、佐藤一くん。こっちの世界で生きるのは大変だと思うから、一度死んだ方がいいんじゃないか?」

「そうですよ!私達の世界に帰りましょう!」

俺はあることを思いついた。

世界世界干渉してしま理由は、暗号強度が弱いからだ。こいつら2人を追い出したあと、どんな存在にも破れない暗号でこの世界隔離して平和保証しよう。」

そういって俺は魔法を唱える。「ピーピーヤゴヤハウマイ!」

ゴーヤって何だよお前大丈夫?wてか、さっきの二人は?」

「さあな、それより俺んちで新作のドラクエやろうぜ」

こうして、俺の世界は守られた。めでたしめでたし

「これが無限牢獄だ、思い知ったか」イバンは勝ち誇ったように言った。

 

※太字は人間AI入力した部分

2022-09-30

俺、昔自衛隊にいたけど空間のものパワハラだったよ

まず入ると教育隊って所に行くのね5ヶ月。

5Mだよ5M。

教育隊ってのはフルメタル・ジャケットみたいな所ね。

要するに学校であり訓練場であり牢獄であり地の獄であり人類の最底辺

その間ね、教官から「俺たちは神。お前らは虫。実際の現場では俺たちごときよりもっと偉い奴らがいるけど、今のお前らと比べれば俺たちでさえ神も同然」って聞かされるの。

そんで俺たちは虫だからどんな口答えも許されないし教官命令絶対なの。

自由存在しない。

「脱柵」っていう言葉があるんだけど、これは文字通り教育隊を囲む柵から出ていくことなのね。

合宿状が柵に囲まれてるって普通考えられる?

まあ当然、そんなものが無かったら皆気軽に逃げるであろうような空間だよ。

さっき言った「神と虫」の話だけど、一応これは建前上は「そういうコンセプトの演劇をしています」って設定なの。

でもこれが映画だったらカメラがない所では役から離れるけど、このお芝居は5ヶ月ぶっ通しの超超長回しなわけ。

寝ている間だろうと突然ラッパで起こされたりするから安心なんて出来ないし、どんなときでも上下関係絶対な中でのエンドレス集団生活だよ。

ある意味宝塚みたいなのに近い所はあるんだろうね。

こんなことをしていると1日1%ずつぐらい脳が洗脳されていく。

それを150日も続けると(電卓カチカチ)、もとの価値観は22%ぐらいしか脳みそに残ってないことになるね。

およそ3:1で「神と虫」:「元々暮らしていた世界」で脳の常識が書き換えられるよ。

こうなるともう戻るのは大変だよね。

大半の人は戻るのを半分ぐらい諦めて死ぬまで超上下社会一般常識を半々ぐらいの中で過ごすよ。

階級が一つ違ったら絶対服従世界では、外の世界倫理観なんて簡単に吹き飛ぶ。

人間ってのはどこかで支配を求めて安心したいって部分があるから、人によっては相性が良すぎて完全にこの世界に染まったりもする。

上官は部下のあらゆる財産権利を好きに扱っていいって考えかな。

国民が払っているはずの給料なのに「俺がお前の24時間給料を払ってやってるんだから俺に24時間従うのは当然だろ」ぐらいのことを平気で言うよ。

いかれてるよね。

このモードになるとあらゆる行為自衛隊組織運営のためだからという言い訳のもとセーフになる。

その結果が「実戦でレイプされても心が折れないために今レイプしてやってるんだ!ありがたいだろ(もみもみ」なんだろろうね。

頭壊れちゃってるね可哀想

まあそういう空間なんだよ本当に。

カルトと同じだね。

ドキュメンタリーで「少年兵に対しての洗脳実態」みたいなのが中東舞台にしてあったりするけど、あれと同じことを日本もやってるってこと。

まあしょうがないよね人間人間をぶっ殺せるようになるにはそれぐらいのイニシエーション必要なんだと思う。

いやー本当に恐ろしいなあ。

マジで辞めてよかったわ。

これは自分妄想なのかもだけど、自衛隊は結局他国軍隊と殺し合える人間を育てなきゃだからどこまで言ってもパワハラは続けると思うよ。

パワハラなしで洗脳なんて不可能からね。

あらゆるカルトパワハラを使って洗脳しているのは間違いない。

どんなにゆるふわマッタリカルトだろうと、信者信者として決定的にさせるときには儀式的にパワハラお芝居をすることになるからね。

まあそれを最小限にする努力ってのはあるのかもだが……そんなの今度は国民が許さないんじゃない?

人殺し集団に染まることに対して給料が出てるはずの公務員が、いざとなれば銃を持って戦えばいいだけの普通人達の集まりになることを許せない狭量な納税者は必ず一定数いるだろうからね。

結局コレもまた、国民が望んだ国家の形なんだなあ。

2022-08-19

ドラえもんイエス・キリストモチーフになってるって聞いたことがある。

水をワインに変えたり怪我人を治す奇跡を、ひみつ道具に置き換えてるらしい。

のび太は迷える羊。でもドラえもんイエス)は決してのび太を見捨てないんだ。神の愛そのものだよね。

あと、一度ドラえもんって連載終わったじゃない?「さようならドラえもん」って回で未来に帰ってしまった。

でも読者の応援があって連載再開。これはイエスの復活を再現したものらしいよ。

映画ものび太の創世日記などあるし、モロだよね。

パーマンイエス弟子である十二使徒モチーフとしている。

からバードマンイエス

本当はパーマン12号いる予定だったらしいが編集者に止められたらしい。

人助けをするパーマンを見てると、汝の隣人を愛せの精神が伝わってくるよね。

キテレツ大百科も、キテレツが読んでる大百科は、聖書。あれを読めばなんでも望みが叶うということを表現している。

ちなみにキテレツ斎様はイエス飛行機を作るなど奇跡を起こしたが、人々の心を惑わした罪に問われ、牢獄に囚われて獄死。完全にイエスのものだよね。

挙げればキリがないけど、これだけ証拠があると、藤子・F・不二雄先生キリスト教徒という説も当たってる気がするよ。

https://anond.hatelabo.jp/20220818135854

2022-08-11

anond:20220811134111

これは、『天気の子』や『リコリコ』のテーマに直接的につながる主張であることのように思えます


 また、SF作家のアーシェラ・K・ル・グィンはこのエピソードを踏まえた上で(彼女によれば書いているとき意識していなかったということですが)、「オメラスから歩み去る人々」という寓話的な短編を書いています(『風の十二方位』収録)。


 これは、あらゆることが完璧に成立した理想都市オメラスの物語なのですが、じつはオメラスには恐ろしい欺瞞があって、ある小さな穴倉にひとりの子供が精霊への生け贄として閉じ込められているのです。


 この子供はその暗い牢獄のなかであらゆる権利剥奪され、虐待され、自分自身の糞尿の上に寝そべって暮らしているのですが、オメラスの住人のだれひとりとしてこの子供に優しい言葉ひとつかけてやろうとはしません。


 というのは、精霊との契約により、もしこの子供を救ったらオメラスそのもの崩壊することになっているからです。オメラスの大半の住人はこの事実を知ったときショックを受けますが、そのうち忘れてしまます


 ただ、ごく少数の人々はそのことを忘れられず、ただオメラスを壊してしまうこともできなくて、ただ、ひとり静かにオメラスを歩み去るのです。


 『天気の子』を観た人なら、この作品がこの「イワンテーマ」、あるいは「オメラスのテーマ」に対してひとつの答えを出していることがわかるでしょう。この映画はまさに「欺瞞理想都市オメラスから歩み去るのではなく、それを崩壊させる」物語なのです。


 そしてまた、オメラスが崩れても、それでも人は生きていくという物語でもある。これは少なくとも公開当時としては決定的に新しい決断だった。


 たったひとりの子供を犠牲にして成り立つ平和繁栄があるとしたら、その子供ひとりを救うためにでもその平和繁栄は亡んでしまってかまわない。そういう倫理的判断がその背景にあるように思えます


 一方の『リコリコ』では、リコリスたちの犠牲を背景にして成り立つ「オメラス」としての東京、あるいは日本社会は必ずしも否定的に描かれてはいません。そのことを批判的に告発することはできるでしょう。


 しかし、ぼくはあきらかにリコリコ』はその批判をも織り込み済みで、意図して「現在日本社会現実」を描出していると考えます。したがって、単になぞの組織DA」や「アラン機関」の悪を批判告発するだけではこの作品を正しく批評したことにはならない。


 『リコリコ』が語っているのは、ぼくたちが依拠しているこの「平和日本社会」そのものひとつ欺瞞理想社会オメラスなのであり、少数の人間たち(それも子供たち)の犠牲の上で成り立っているという現実なのです。


 いい換えるなら、『リコリコ』はぼくたちに対して「ほんとうにわずかな子供たちを救うためにこの平和を崩しますか? 理想平和崩壊させますか?」と問いかけて来ているといっても良い。


 『カラマーゾフの兄弟』のイワンル・グィンの描く「オメラスから歩み去る人々」のように、ただ欺瞞ユートピアを拒絶するだけならためらわない人も多いでしょう。しかし、『天気の子』のようにそれを崩壊させてしま選択を選ぶことがほんとうに「絶対正義」でしょうか?


 リコリスたちは、だまされ、利用され、搾取されているかもしれないとはいえ、一面では誇りをもって戦っているというのに?


 まだ物語は途中で、放送は続いているので確定的なことは書けませんが、ぼくは『リコリコ』は『天気の子』のように欺瞞告発し、欺瞞ユートピアとしての「日本社会≒オメラス」を崩壊させて終わるような結末にはならないと思う。


 DAリコリスによって維持される日本平和醜悪なまでに欺瞞的ですが、それでも平和には違いないのであって、一概に否定して終わることができるものではないのです。


 ここら辺の「必要悪としてのディストピアユートピア」の描写アニメPSYCHO-PASS』に通じるものがあるといって良いでしょう。


 『PSYCHO-PASS』の世界でも、欺瞞的な平和が続いているわけですが、それは必ずしも「悪」として告発すれば良いというものではなく、それを倫理的に乗り越えるためには「より良い社会モデル」を提示するしかないわけなのです。


 そして『PSYCHO-PASS』はそういうSF的にマクロテーマを扱う方向に進んでいるけれど、『リコリコ』はたぶんそういう物語にはならないんじゃないか


 ここまで書いて来たことを踏まえた上で、『リコリコ』が決定的に新しいといえるのは、その欺瞞、その偽善、その矛盾にもかかわらず、作品トーンが非常にあかるいことでしょう。前出のインタビューを読む限り、このあかるさも意図して選択されたものであることがわかります


 しかし、それはただ「暗いとウケないからあかるくしてみた」といった次元の話ではない。『リコリコ』は表面的なあかるさと裏面の深刻な暗さが奇跡的なほどのバランスで成立していて、それがおそらくは人気のもとになっている。


 匿名ダイアリー批判されているように、ただ百合百合女の子たちにガンアクションやらせれば人気が出るなんてことは、じっさいにはありません。エンターテインメントはそんな甘いものじゃない。


 『リコリコ』の人気は、この「天国ユートピア)のようでもあり地獄ディストピア)のようでもある過酷欺瞞社会」を「当然の前提」として受け入れつつ、なおかつ「突き抜けたあかるさ」で描くその斬新さの帰結です。


 べつの見方をすれば、『リコリコ』は日本アニメ歴史のなかで延々と語られてきた『新世紀エヴァンゲリオン』、『輪るピングドラム』、『進撃の巨人』、『BANANA FISH』、『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』といった「孤児たちのサバイバル」を描く物語の最新バージョンともいえる。


 いいかげん長くなったのでこれらの作品の内実については触れませんが、つまりはこれらの凄愴な物語ではごくシリアスに語られていたことが、『リコリコ』では一見ライトコミカルに語られている。


 しかし、それは搾取問題が消えてなくなったことを意味していない。そうではなく、その残酷な(新自由主義的な?)構造を生まれながらにある所与の前提として受け止めている新世代が出て来ているということ。


 それが『リコリコ』の「新しさ」であり「面白さ」だというのがこの記事結論です。『リコリコ』と最も同時代的な作品は、いま「ジャンプ+」で連載されている『チェンソーマン』の第二部とかじゃないかな。


 以上! こういったことを批判的に踏まえてより高次な議論ができれば良いと思っています。でわでわ。

anond:20220811134111

これは、『天気の子』や『リコリコ』のテーマに直接的につながる主張であることのように思えます


 また、SF作家のアーシェラ・K・ル・グィンはこのエピソードを踏まえた上で(彼女によれば書いているとき意識していなかったということですが)、「オメラスから歩み去る人々」という寓話的な短編を書いています(『風の十二方位』収録)。


 これは、あらゆることが完璧に成立した理想都市オメラスの物語なのですが、じつはオメラスには恐ろしい欺瞞があって、ある小さな穴倉にひとりの子供が精霊への生け贄として閉じ込められているのです。


 この子供はその暗い牢獄のなかであらゆる権利剥奪され、虐待され、自分自身の糞尿の上に寝そべって暮らしているのですが、オメラスの住人のだれひとりとしてこの子供に優しい言葉ひとつかけてやろうとはしません。


 というのは、精霊との契約により、もしこの子供を救ったらオメラスそのもの崩壊することになっているからです。オメラスの大半の住人はこの事実を知ったときショックを受けますが、そのうち忘れてしまます


 ただ、ごく少数の人々はそのことを忘れられず、ただオメラスを壊してしまうこともできなくて、ただ、ひとり静かにオメラスを歩み去るのです。


 『天気の子』を観た人なら、この作品がこの「イワンテーマ」、あるいは「オメラスのテーマ」に対してひとつの答えを出していることがわかるでしょう。この映画はまさに「欺瞞理想都市オメラスから歩み去るのではなく、それを崩壊させる」物語なのです。


 そしてまた、オメラスが崩れても、それでも人は生きていくという物語でもある。これは少なくとも公開当時としては決定的に新しい決断だった。


 たったひとりの子供を犠牲にして成り立つ平和繁栄があるとしたら、その子供ひとりを救うためにでもその平和繁栄は亡んでしまってかまわない。そういう倫理的判断がその背景にあるように思えます


 一方の『リコリコ』では、リコリスたちの犠牲を背景にして成り立つ「オメラス」としての東京、あるいは日本社会は必ずしも否定的に描かれてはいません。そのことを批判的に告発することはできるでしょう。


 しかし、ぼくはあきらかにリコリコ』はその批判をも織り込み済みで、意図して「現在日本社会現実」を描出していると考えます。したがって、単になぞの組織DA」や「アラン機関」の悪を批判告発するだけではこの作品を正しく批評したことにはならない。


 『リコリコ』が語っているのは、ぼくたちが依拠しているこの「平和日本社会」そのものひとつ欺瞞理想社会オメラスなのであり、少数の人間たち(それも子供たち)の犠牲の上で成り立っているという現実なのです。


 いい換えるなら、『リコリコ』はぼくたちに対して「ほんとうにわずかな子供たちを救うためにこの平和を崩しますか? 理想平和崩壊させますか?」と問いかけて来ているといっても良い。


 『カラマーゾフの兄弟』のイワンル・グィンの描く「オメラスから歩み去る人々」のように、ただ欺瞞ユートピアを拒絶するだけならためらわない人も多いでしょう。しかし、『天気の子』のようにそれを崩壊させてしま選択を選ぶことがほんとうに「絶対正義」でしょうか?


 リコリスたちは、だまされ、利用され、搾取されているかもしれないとはいえ、一面では誇りをもって戦っているというのに?


 まだ物語は途中で、放送は続いているので確定的なことは書けませんが、ぼくは『リコリコ』は『天気の子』のように欺瞞告発し、欺瞞ユートピアとしての「日本社会≒オメラス」を崩壊させて終わるような結末にはならないと思う。


 DAリコリスによって維持される日本平和醜悪なまでに欺瞞的ですが、それでも平和には違いないのであって、一概に否定して終わることができるものではないのです。


 ここら辺の「必要悪としてのディストピアユートピア」の描写アニメPSYCHO-PASS』に通じるものがあるといって良いでしょう。


 『PSYCHO-PASS』の世界でも、欺瞞的な平和が続いているわけですが、それは必ずしも「悪」として告発すれば良いというものではなく、それを倫理的に乗り越えるためには「より良い社会モデル」を提示するしかないわけなのです。


 そして『PSYCHO-PASS』はそういうSF的にマクロテーマを扱う方向に進んでいるけれど、『リコリコ』はたぶんそういう物語にはならないんじゃないか


 ここまで書いて来たことを踏まえた上で、『リコリコ』が決定的に新しいといえるのは、その欺瞞、その偽善、その矛盾にもかかわらず、作品トーンが非常にあかるいことでしょう。前出のインタビューを読む限り、このあかるさも意図して選択されたものであることがわかります


 しかし、それはただ「暗いとウケないからあかるくしてみた」といった次元の話ではない。『リコリコ』は表面的なあかるさと裏面の深刻な暗さが奇跡的なほどのバランスで成立していて、それがおそらくは人気のもとになっている。


 匿名ダイアリー批判されているように、ただ百合百合女の子たちにガンアクションやらせれば人気が出るなんてことは、じっさいにはありません。エンターテインメントはそんな甘いものじゃない。


 『リコリコ』の人気は、この「天国ユートピア)のようでもあり地獄ディストピア)のようでもある過酷欺瞞社会」を「当然の前提」として受け入れつつ、なおかつ「突き抜けたあかるさ」で描くその斬新さの帰結です。


 べつの見方をすれば、『リコリコ』は日本アニメ歴史のなかで延々と語られてきた『新世紀エヴァンゲリオン』、『輪るピングドラム』、『進撃の巨人』、『BANANA FISH』、『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』といった「孤児たちのサバイバル」を描く物語の最新バージョンともいえる。


 いいかげん長くなったのでこれらの作品の内実については触れませんが、つまりはこれらの凄愴な物語ではごくシリアスに語られていたことが、『リコリコ』では一見ライトコミカルに語られている。


 しかし、それは搾取問題が消えてなくなったことを意味していない。そうではなく、その残酷な(新自由主義的な?)構造を生まれながらにある所与の前提として受け止めている新世代が出て来ているということ。


 それが『リコリコ』の「新しさ」であり「面白さ」だというのがこの記事結論です。『リコリコ』と最も同時代的な作品は、いま「ジャンプ+」で連載されている『チェンソーマン』の第二部とかじゃないかな。


 以上! こういったことを踏まえてより高次な議論ができれば良いと思っています。でわでわ。

リコリス・リコイル』はドストエフスキー児童搾取テーマに通じるメタアイドルサバイバルアニメの傑作だ!

 ども、皆さん、アニメリコリス・リコイル』観ています? めちゃくちゃ面白いですね! 後世に残る名作かといったら必ずしもそうとはいえないと思うのだけれど、少なくとも「いま」、このときリアルタイムで見る作品としては破格に面白い


 一方でいったいこの面白さの正体は何なのだろうと考えてみてもうまく言語化できないわけで、何かこう、隔靴掻痒のもどかしさを感じないでもない。第一話を観た時点で直観的に「これは新しい!」と思ったのだけれど、その「新しさ」を言葉にしようとするとうまくいかない。


 そこで、以下ではなるべくていねいに『リコリコ』の「面白さ」と「新しさ」を的確な言葉に置き換えていきたいと思う。読んでね。


 さて、まず、いま人気絶頂の『リコリコ』についていえることは、これが何か非常に「不穏」なものを秘めた作品だということです。


 一見すると現代日本と同じように平和社会舞台にしているようで、そこでは「リコリス」と呼ばれる高校生くらいの女の子たちがその平和を守るために命がけで戦っている。そして、じっさいにどんどん死んでいる。


 このグロテスクともいえる構造が、第一話の冒頭の時点であっさりと、あたりまえのことであるかのようにライトかつスムーズ説明されている。


 しかし、もちろんこれはまったく「あたりまえのこと」ではありません。年端もいかない少女たちが銃を持って戦う。戦わされている。そこにはあからさまに倫理的問題がある。この「少女と銃」というコンセプトについて、原案アサウラさんはインタビューでこのように述べています


アサウラ:柏田さんが読んでくれていたのが僕の「デスニードラウンド」という小説で、これが最初から最後まで銃を撃ち続けるような作品なんです。それを読んで僕を呼んでくれたので、銃が出てくることは決まっていました。女の子と銃で何かをやってくれという感じだったと思います


https://www.animatetimes.com/news/details.php?id=1656464389


 最初の時点から少女と銃」がメインコンセプトだったわけですね。すでに指摘されているとおり、この「少女と銃」というコンセプトには先行作品系譜があります虚淵玄最初期の作品として知られる『Phantom of Infelno』がそうだし、『NOIR /ノワール』などのアニメもある。


 現在アニメ業界ではもはや「美少女ガンアクションもの」はひとつジャンルといっても良いかもしれません。


 ちょっと現実的に考えればかぼそい体格の女の子がそうそう的確に銃を操れるわけがないと思えるわけですが、そこの違和感ねじ伏せてでも少女と銃を組み合わせることにはある種のフェティッシュな魅力があるのだと思います


 それらの先行作品のなかで、おそらく最も重要で、しかも『リコリコ』に近いのは相田裕の『Gunslinger girl』です。


 これは洗脳されてテロリストと戦う少女たちと、彼女たちとコンビを組んで戦う男性たちを描いた物語で、「平和社会を維持するため少女たちが陰で戦っている」というところが『リコリコ』と共通していますね。このタイトルは『リコリコ』の監督インタビューで直接的に言及されています


――足立さんが入って、物語が明るい空気になったそうですね。


足立アニメを見て暗い気分になったりするのは、今はあんまり求められていない気がするかなって…。自分DVD買うくらい『GUNSLINGER GIRL』が好きなだけに、そのフィールドでは勝てないと思いましたし、ポイントをずらしたほうがいいんじゃないですかねっていう話は初日にしたと思います


https://www.animatetimes.com/news/details.php?id=1656605844


 この言及を見ると、『リコリコ』と『Gunslinger girl』の設定上の共通項は意識的ものであることがわかります。ただ、その一方で「ポイントをずらした」と語られているとおり、『リコリコ』と『Gunslinger girl』には決定的な差異がある。


 ひとつパートナー役の大人がいないことで、もうひとつ少女たちが洗脳されておらず、自分意思戦闘に参加していることです。


 前者に関しては原案アサウラさんの作風かもしれません。アサウラさんは過去にも少女たちが「百合」的にコンビを組んで戦う作品を書いているようですから(筆者は未読)。


 しかし、決定的に重要なのは後者でしょう。『Gunslinger girl』の洗脳されて戦う少女たちに対して、『リコリコ』のリコリスたちは(少なくとも表面的には)自発的意思で戦っているわけです。


 もちろん、「自発的意思なのだから問題ない」ということにはならない。リコリスたちはみな孤児であり、「戦うことしか選択肢がない」状況に置かれているともいえる。リコリスたちが「大人」たちに搾取され、かりそめの平和のための犠牲として利用されていることは間違いないでしょう。


 きわめていびつかつ不自然かつ欺瞞的な構造です。このディストピア的ともいえる構造をどう見るかが『リコリコ』を批評的に判定するときひとつのカギとなる。この点に関して批判的に触れた記事はてな匿名ダイアリー投稿されています


前線少女と銃後の大人という構造からガンスリ(とかエヴァとかあのへん)の亜種として良いと思うが、それら先行作品と比べたときリコリス少女のみで構成される理由(※)や、少女前線に立たせる搾取構造に対する大人側の自覚とか罪悪感がすっぽり抜け落ちていてさすがに気味が悪い。


アサウラバニラのころからこういうところがあって、物語少女大人社会)という対比ではなく少女少女という2者間の関係性で回収することで、俎上に載せたはずの搾取構造をうやむやにしようとする。要するに百合を出せば他がザルでもオタクブヒブヒ鳴くんだろという作り手の舐めた態度がアニメから透けて見えてキモいという話なんだが、増上慢になるだけのウェルメイドな仕上がりになっていてそれもまたなんか鼻につく。


まあしかしこういうザ・老害みたいな感想を書くと自分老いを感じて嫌になるね。たぶん若い世代はああいうのなんの疑問も持たずスッと面白がれるんだろうな。


https://anond.hatelabo.jp/20220806182309


 しかし、これはぼくにはやはり表面的な批判に過ぎないように思える。「うやむやにしようとする」も何も、全然うやむやになっていないよね?と。


 「社会正義平和を守る組織」としてのDA欺瞞はあまりにもあきらかであり、ごく平凡な視聴者でも確実に気づくことではないでしょうか。じっさい、監督インタビューでもその点は触れられている。


――完成した作品を見ても、2人の関係性は大きな軸としてありました。ただ、DAという謎の組織が、犯罪を力で抑止しているというのも軸として描かれていますよね。


足立子供が銃を持って仕事をしているってことは、誰か大人に強いられているということになるでしょ?きっと悪い大人が、騙してるんだろう。「君たちは良いことをしてるんだぞっ」ってね。DAがしていることの是非は視聴者に考えてもらいたいところですね。


――それが第1話の冒頭で紹介されているわけですが、この世界の仕組み的なところは、とても面白い発想だと思いました。


足立:確かな事実として、日本世界の中でも極めて治安が良く平和で、その自認もありますよね。でもそれを支えているのが、全然知られていない闇の組織で、社会性の無い人を何千年も前から秘密裏に殺してきたから、規範意識の高い人しか子孫を残せなかった。だから日本人全体がだんだんそうなっていったんだ、みたいな設定はどうだろうかという提案をしたんです。監視社会に対するアイロニーあるかな


要するに、みんなが知っている事実を、大きな“ウソ”が支えていたという構造にしようと思って、DAがどんな組織なのかをアサウラさんに考えてもらったという感じですね。


https://www.animatetimes.com/news/details.php?id=1656605844


 ようは「大人たちが子供たちをだまして搾取している欺瞞構造」は制作者側により作品の一部として自覚的に提示されているのであって、単にその点を指摘するだけでは作品批評したことにはならないのです。


 そして、個人的感覚としては、まず大半の視聴者はその提示を正確に受け止めることができていると感じます。つまり、この欺瞞的なディストピアユートピア構造はこの作品を語る上で、気付かなくては話にならない「当然の前提」であり、そしてじっさいに大半の視聴者は気付いている。


 とすれば、この認識の上にさら議論を重ねていくべきでしょう。ちなみに、上記匿名ダイアリーでは「リアリティライン」が「ガバガバであるという指摘もなされていますが、これもあきらかに意図的ものでしょう。


 「現代日本では女子高生が最も警戒されないか子供たちに銃を持たせて戦わせることには合理性があるのだ!」という設定は控えめにいっても荒唐無稽というしかなく、通常の意味でのリアリティはまったくありません。


 さらにその女の子たちのうちのふたり喫茶店に勤めながら殺人が絡む仕事をしているって、いや、ふつうに考えればありえないとしかいいようがないでしょ。しかし、だからダメなのかといえばそうではない。


 このあからさまにめちゃくちゃな設定は『リコリコ』がリアルアクションストーリーというよりは一種寓話志向していると見るべきです。この作品はおそらく意図的ウソくさく、うさん臭い印象を与えるように設定が練り上げられている。


 そして、そのウソくささ、うさん臭さがひとつの魅力にまで昇華されている。だから、「リアリティがないじゃないか!」と指摘することには意味がない。まずはそこに込められた皮肉寓意を見て取るべきなのです。


 それでは、その欺瞞的かつ偽善的かつ人工的な、「まるでリアリティがない」設定と物語を通して『リコリコ』が描こうとしているものは何か。それは「子供犠牲にして成立している社会」の欺瞞だと考えます


 まさに上記匿名ダイアリー批判されている、子供たちを「消費」することで成立している日本アニメ産業欺瞞でもある。


 評論家杉田俊介は、新海誠監督映画『天気の子』について、このように書いています


ひとまず重要なのは、『天気の子』は、日本アニメ批判するアニメ、「アニメ化する日本現実」を批判するアニメである、ということだ。「アニメ化する日本現実」とは、少女人柱アイドル犠牲搾取によって多数派幸福となり、現実を見まいとし、責任回避するような現実のことである物語最初の方に、風俗店求人宣伝を行う「バニラトラック」が印象的に登場すること、陽菜チンピラに騙されて新宿性風俗的な店で働きかけることなどは、意図的演出だろう)。


https://gendai.media/articles/-/78976


 ぼくは杉田の『天気の子』論にはまったく賛同しませんが、ひとまずこの「見立て」は面白いと思う。


 杉田の指摘をこのようにいい換えてもまったく違和感がないのではないでしょうか。「「アニメ化する日本現実」とは、少女リコリスアイドル犠牲搾取によって多数派幸福となり、現実を見まいとし、責任回避するような現実のことである」。


 つまり、『天気の子』は、そして『リコリコ』もまた、日本アニメと、日本アニメに似た構造になりつつある(なってしまっている?)日本社会構造のもの批評的に設定に抱え込んだ「メタ日本アニメであるわけです。


 『リコリコ』の設定はあまりにも「リアリティがない」かたちで矛盾欺瞞偽善を抱え込んでいますが、それは視聴者に対する問題提起なのです。これは杉田が挙げている「アイドル」の問題とも一脈通じるものがあると思います


 その意味で、『リコリコ』は、じつは一種アイドルアニメなんですよ! な、なんだってー。まあ、それはひとつの「見立て」に過ぎませんが、じっさい、アイドル界隈のほうでもこの「ファンによるアイドルの抑圧」問題はしばしば議論されているようです。


 たとえば、『アイドルについて葛藤しながら考えてみた』というアイドル現象批評の本では、このような問題が取り上げられています


今日アイドルは広く普遍的な人気を獲得し、多様なスタイル可能性をもつジャンルとしても注目されている。しかし、同時に多くの難点を抱え込んでいることも見過ごせない。

暗黙の「恋愛禁止ルールとその背景にある異性愛主義、「年齢いじり」や一定の年齢での「卒業」という慣習に表れるエイジズム、あからさまに可視化されるルッキズムSNSを通じて四六時中切り売りされるパーソナリティ……。アイドルというジャンルは、現実アイドルとして生きる人に抑圧を強いる構造的な問題を抱え続けている。スキャンダルトラブルが発生して、旧態依然ともいえるアイドル界の「常識」のあり方が浮き彫りになるたび、ファンの間では答えが出ない議論が繰り返されている。


その一方で、自らの表現模索しながら主体的ステージに立ち、とき演者同士で連帯して目標を達成しようとするアイドルたちの実践は、人々をエンパワーメントするものでもある。そして、ファンのなかでも、アイドル本人に身勝手欲望規範押し付けることと裏表でもある「推す」(≒消費する)ことに対して、後ろめたさを抱く人が増えている。


https://www.amazon.co.jp/dp/478727449X/


 アニメ場合美少女キャラクターたちは実在しないのでアイドル業界ほど問題は先鋭化しないようにも思えますが、そのキャラクターを支持しているはずのファンキャラクターに「身勝手欲望規範押し付け」て「消費」している構造は同じです。


 そして、その「大人たちが子供たちをだまして食い物にしている」欺瞞構造現在日本社会全体を象徴するものでもある。『リコリコ』や『天気の子』は(そして『Gunslinger girl』も)この問題テーマとして作品内にメタ的に胚胎しているといえます


 もっとも、この児童搾取問題は、文学的に見れば遥か昔の作品にも見て取れるものであり、きわめて普遍性の高いテーマであるということもできます


 この問題に関して文芸作品を振り返るとき、だれもが即座に思い浮かべるのがドストエフスキーの『カラマーゾフの兄弟であることは論を待たないでしょう。


 この小説のなかで、イワンカラマーゾフは、弟のアリョーシャに向かって、神話的な過去原罪を犯した人間たちは「神の国」へ迎え入れられるために苦しみを耐えなければならないというキリスト教論理を踏まえ、そんなことは子供たちには何の関係もないじゃないかと語ります


 そして、たったひとりの子供の苦しみを理由にでも、自分は「最高の調和」を拒絶するというのです。


 俺は一般的人類の苦悩について話すつもりだったんだが、むしろ子供たちの苦悩にだけ話をしぼるほうがいいだろう。俺の論証の規模は十分の一に縮められてしまうけど、それでも子供だけに話をしぼったほうがよさそうだ。もちろん、俺にとってはそれだけ有利じゃなくなるがね。しかし、しかし、第一相手子供なら、身近な場合でさえ愛することができるし、汚ならしい子でも、顔の醜い子でも愛することができる(もっとも俺には、子供というのは決して顔が醜いなんてことはないように思えるがね)。第二に、俺がまだ大人について語ろうとしないのでは、大人はいやらしくて愛に値しないという以外に、大人には神罰もあるからなんだ。彼らは知恵の実を食べてしまったために、善悪を知り、≪神のごとく≫になった。今でも食べつづけているよ。ところが子供たちは何も食べなかったから、今のところまだ何の罪もないのだ。


(中略)


 まだ時間のあるうちに、俺は急いで自己防衛しておいて、そんな最高の調和なんぞ全面的拒否するんだ。そんな調和は、小さなあの痛めつけられた子供一人の涙にさえ値しないよ!


 つまりイワンはここで子供犠牲にして成り立つユートピア欺瞞告発している。これは、『天気の子

リコリス・リコイル』はドストエフスキー児童搾取テーマに通じる

 ども、皆さん、アニメリコリス・リコイル』観ています? めちゃくちゃ面白いですね! 後世に残る名作かといったら必ずしもそうとはいえないと思うのだけれど、少なくとも「いま」、このときリアルタイムで見る作品としては破格に面白い


 一方でいったいこの面白さの正体は何なのだろうと考えてみてもうまく言語化できないわけで、何かこう、隔靴掻痒のもどかしさを感じないでもない。第一話を観た時点で直観的に「これは新しい!」と思ったのだけれど、その「新しさ」を言葉にしようとするとうまくいかない。


 そこで、以下ではなるべくていねいに『リコリコ』の「面白さ」と「新しさ」を的確な言葉に置き換えていきたいと思う。読んでね。


 さて、まず、いま人気絶頂の『リコリコ』についていえることは、これが何か非常に「不穏」なものを秘めた作品だということです。


 一見すると現代日本と同じように平和社会舞台にしているようで、そこでは「リコリス」と呼ばれる高校生くらいの女の子たちがその平和を守るために命がけで戦っている。そして、じっさいにどんどん死んでいる。


 このグロテスクともいえる構造が、第一話の冒頭の時点であっさりと、あたりまえのことであるかのようにライトかつスムーズ説明されている。


 しかし、もちろんこれはまったく「あたりまえのこと」ではありません。年端もいかない少女たちが銃を持って戦う。戦わされている。そこにはあからさまに倫理的問題がある。この「少女と銃」というコンセプトについて、原案アサウラさんはインタビューでこのように述べています


アサウラ:柏田さんが読んでくれていたのが僕の「デスニードラウンド」という小説で、これが最初から最後まで銃を撃ち続けるような作品なんです。それを読んで僕を呼んでくれたので、銃が出てくることは決まっていました。女の子と銃で何かをやってくれという感じだったと思います


https://www.animatetimes.com/news/details.php?id=1656464389


 最初の時点から少女と銃」がメインコンセプトだったわけですね。すでに指摘されているとおり、この「少女と銃」というコンセプトには先行作品系譜があります虚淵玄最初期の作品として知られる『Phantom of Infelno』がそうだし、『NOIR /ノワール』などのアニメもある。


 現在アニメ業界ではもはや「美少女ガンアクションもの」はひとつジャンルといっても良いかもしれません。


 ちょっと現実的に考えればかぼそい体格の女の子がそうそう的確に銃を操れるわけがないと思えるわけですが、そこの違和感ねじ伏せてでも少女と銃を組み合わせることにはある種のフェティッシュな魅力があるのだと思います


 それらの先行作品のなかで、おそらく最も重要で、しかも『リコリコ』に近いのは相田裕の『Gunslinger girl』です。


 これは洗脳されてテロリストと戦う少女たちと、彼女たちとコンビを組んで戦う男性たちを描いた物語で、「平和社会を維持するため少女たちが陰で戦っている」というところが『リコリコ』と共通していますね。このタイトルは『リコリコ』の監督インタビューで直接的に言及されています


――足立さんが入って、物語が明るい空気になったそうですね。


足立アニメを見て暗い気分になったりするのは、今はあんまり求められていない気がするかなって…。自分DVD買うくらい『GUNSLINGER GIRL』が好きなだけに、そのフィールドでは勝てないと思いましたし、ポイントをずらしたほうがいいんじゃないですかねっていう話は初日にしたと思います


https://www.animatetimes.com/news/details.php?id=1656605844


 この言及を見ると、『リコリコ』と『Gunslinger girl』の設定上の共通項は意識的ものであることがわかります。ただ、その一方で「ポイントをずらした」と語られているとおり、『リコリコ』と『Gunslinger girl』には決定的な差異がある。


 ひとつパートナー役の大人がいないことで、もうひとつ少女たちが洗脳されておらず、自分意思戦闘に参加していることです。


 前者に関しては原案アサウラさんの作風かもしれません。アサウラさんは過去にも少女たちが「百合」的にコンビを組んで戦う作品を書いているようですから(筆者は未読)。


 しかし、決定的に重要なのは後者でしょう。『Gunslinger girl』の洗脳されて戦う少女たちに対して、『リコリコ』のリコリスたちは(少なくとも表面的には)自発的意思で戦っているわけです。


 もちろん、「自発的意思なのだから問題ない」ということにはならない。リコリスたちはみな孤児であり、「戦うことしか選択肢がない」状況に置かれているともいえる。リコリスたちが「大人」たちに搾取され、かりそめの平和のための犠牲として利用されていることは間違いないでしょう。


 きわめていびつかつ不自然かつ欺瞞的な構造です。このディストピア的ともいえる構造をどう見るかが『リコリコ』を批評的に判定するときひとつのカギとなる。この点に関して批判的に触れた記事はてな匿名ダイアリー投稿されています


前線少女と銃後の大人という構造からガンスリ(とかエヴァとかあのへん)の亜種として良いと思うが、それら先行作品と比べたときリコリス少女のみで構成される理由(※)や、少女前線に立たせる搾取構造に対する大人側の自覚とか罪悪感がすっぽり抜け落ちていてさすがに気味が悪い。


アサウラバニラのころからこういうところがあって、物語少女大人社会)という対比ではなく少女少女という2者間の関係性で回収することで、俎上に載せたはずの搾取構造をうやむやにしようとする。要するに百合を出せば他がザルでもオタクブヒブヒ鳴くんだろという作り手の舐めた態度がアニメから透けて見えてキモいという話なんだが、増上慢になるだけのウェルメイドな仕上がりになっていてそれもまたなんか鼻につく。


まあしかしこういうザ・老害みたいな感想を書くと自分老いを感じて嫌になるね。たぶん若い世代はああいうのなんの疑問も持たずスッと面白がれるんだろうな。


https://anond.hatelabo.jp/20220806182309


 しかし、これはぼくにはやはり表面的な批判に過ぎないように思える。「うやむやにしようとする」も何も、全然うやむやになっていないよね?と。


 「社会正義平和を守る組織」としてのDA欺瞞はあまりにもあきらかであり、ごく平凡な視聴者でも確実に気づくことではないでしょうか。じっさい、監督インタビューでもその点は触れられている。


――完成した作品を見ても、2人の関係性は大きな軸としてありました。ただ、DAという謎の組織が、犯罪を力で抑止しているというのも軸として描かれていますよね。


足立子供が銃を持って仕事をしているってことは、誰か大人に強いられているということになるでしょ?きっと悪い大人が、騙してるんだろう。「君たちは良いことをしてるんだぞっ」ってね。DAがしていることの是非は視聴者に考えてもらいたいところですね。


――それが第1話の冒頭で紹介されているわけですが、この世界の仕組み的なところは、とても面白い発想だと思いました。


足立:確かな事実として、日本世界の中でも極めて治安が良く平和で、その自認もありますよね。でもそれを支えているのが、全然知られていない闇の組織で、社会性の無い人を何千年も前から秘密裏に殺してきたから、規範意識の高い人しか子孫を残せなかった。だから日本人全体がだんだんそうなっていったんだ、みたいな設定はどうだろうかという提案をしたんです。監視社会に対するアイロニーあるかな


要するに、みんなが知っている事実を、大きな“ウソ”が支えていたという構造にしようと思って、DAがどんな組織なのかをアサウラさんに考えてもらったという感じですね。


https://www.animatetimes.com/news/details.php?id=1656605844


 ようは「大人たちが子供たちをだまして搾取している欺瞞構造」は制作者側により作品の一部として自覚的に提示されているのであって、単にその点を指摘するだけでは作品批評したことにはならないのです。


 そして、個人的感覚としては、まず大半の視聴者はその提示を正確に受け止めることができていると感じます。つまり、この欺瞞的なディストピアユートピア構造はこの作品を語る上で、気付かなくては話にならない「当然の前提」であり、そしてじっさいに大半の視聴者は気付いている。


 とすれば、この認識の上にさら議論を重ねていくべきでしょう。ちなみに、上記匿名ダイアリーでは「リアリティライン」が「ガバガバであるという指摘もなされていますが、これもあきらかに意図的ものでしょう。


 「現代日本では女子高生が最も警戒されないか子供たちに銃を持たせて戦わせることには合理性があるのだ!」という設定は控えめにいっても荒唐無稽というしかなく、通常の意味でのリアリティはまったくありません。


 さらにその女の子たちのうちのふたり喫茶店に勤めながら殺人が絡む仕事をしているって、いや、ふつうに考えればありえないとしかいいようがないでしょ。しかし、だからダメなのかといえばそうではない。


 このあからさまにめちゃくちゃな設定は『リコリコ』がリアルアクションストーリーというよりは一種寓話志向していると見るべきです。この作品はおそらく意図的ウソくさく、うさん臭い印象を与えるように設定が練り上げられている。


 そして、そのウソくささ、うさん臭さがひとつの魅力にまで昇華されている。だから、「リアリティがないじゃないか!」と指摘することには意味がない。まずはそこに込められた皮肉寓意を見て取るべきなのです。


 それでは、その欺瞞的かつ偽善的かつ人工的な、「まるでリアリティがない」設定と物語を通して『リコリコ』が描こうとしているものは何か。それは「子供犠牲にして成立している社会」の欺瞞だと考えます


 まさに上記匿名ダイアリー批判されている、子供たちを「消費」することで成立している日本アニメ産業欺瞞でもある。


 評論家杉田俊介は、新海誠監督映画『天気の子』について、このように書いています


ひとまず重要なのは、『天気の子』は、日本アニメ批判するアニメ、「アニメ化する日本現実」を批判するアニメである、ということだ。「アニメ化する日本現実」とは、少女人柱アイドル犠牲搾取によって多数派幸福となり、現実を見まいとし、責任回避するような現実のことである物語最初の方に、風俗店求人宣伝を行う「バニラトラック」が印象的に登場すること、陽菜チンピラに騙されて新宿性風俗的な店で働きかけることなどは、意図的演出だろう)。


https://gendai.media/articles/-/78976


 ぼくは杉田の『天気の子』論にはまったく賛同しませんが、ひとまずこの「見立て」は面白いと思う。


 杉田の指摘をこのようにいい換えてもまったく違和感がないのではないでしょうか。「「アニメ化する日本現実」とは、少女リコリスアイドル犠牲搾取によって多数派幸福となり、現実を見まいとし、責任回避するような現実のことである」。


 つまり、『天気の子』は、そして『リコリコ』もまた、日本アニメと、日本アニメに似た構造になりつつある(なってしまっている?)日本社会構造のもの批評的に設定に抱え込んだ「メタ日本アニメであるわけです。


 『リコリコ』の設定はあまりにも「リアリティがない」かたちで矛盾欺瞞偽善を抱え込んでいますが、それは視聴者に対する問題提起なのです。これは杉田が挙げている「アイドル」の問題とも一脈通じるものがあると思います


 その意味で、『リコリコ』は、じつは一種アイドルアニメなんですよ! な、なんだってー。まあ、それはひとつの「見立て」に過ぎませんが、じっさい、アイドル界隈のほうでもこの「ファンによるアイドルの抑圧」問題はしばしば議論されているようです。


 たとえば、『アイドルについて葛藤しながら考えてみた』というアイドル現象批評の本では、このような問題が取り上げられています


今日アイドルは広く普遍的な人気を獲得し、多様なスタイル可能性をもつジャンルとしても注目されている。しかし、同時に多くの難点を抱え込んでいることも見過ごせない。

暗黙の「恋愛禁止ルールとその背景にある異性愛主義、「年齢いじり」や一定の年齢での「卒業」という慣習に表れるエイジズム、あからさまに可視化されるルッキズムSNSを通じて四六時中切り売りされるパーソナリティ……。アイドルというジャンルは、現実アイドルとして生きる人に抑圧を強いる構造的な問題を抱え続けている。スキャンダルトラブルが発生して、旧態依然ともいえるアイドル界の「常識」のあり方が浮き彫りになるたび、ファンの間では答えが出ない議論が繰り返されている。


その一方で、自らの表現模索しながら主体的ステージに立ち、とき演者同士で連帯して目標を達成しようとするアイドルたちの実践は、人々をエンパワーメントするものでもある。そして、ファンのなかでも、アイドル本人に身勝手欲望規範押し付けることと裏表でもある「推す」(≒消費する)ことに対して、後ろめたさを抱く人が増えている。


https://www.amazon.co.jp/dp/478727449X/


 アニメ場合美少女キャラクターたちは実在しないのでアイドル業界ほど問題は先鋭化しないようにも思えますが、そのキャラクターを支持しているはずのファンキャラクターに「身勝手欲望規範押し付け」て「消費」している構造は同じです。


 そして、その「大人たちが子供たちをだまして食い物にしている」欺瞞構造現在日本社会全体を象徴するものでもある。『リコリコ』や『天気の子』は(そして『Gunslinger girl』も)この問題テーマとして作品内にメタ的に胚胎しているといえます


 もっとも、この児童搾取問題は、文学的に見れば遥か昔の作品にも見て取れるものであり、きわめて普遍性の高いテーマであるということもできます


 この問題に関して文芸作品を振り返るとき、だれもが即座に思い浮かべるのがドストエフスキーの『カラマーゾフの兄弟であることは論を待たないでしょう。


 この小説のなかで、イワンカラマーゾフは、弟のアリョーシャに向かって、神話的な過去原罪を犯した人間たちは「神の国」へ迎え入れられるために苦しみを耐えなければならないというキリスト教論理を踏まえ、そんなことは子供たちには何の関係もないじゃないかと語ります


 そして、たったひとりの子供の苦しみを理由にでも、自分は「最高の調和」を拒絶するというのです。


 俺は一般的人類の苦悩について話すつもりだったんだが、むしろ子供たちの苦悩にだけ話をしぼるほうがいいだろう。俺の論証の規模は十分の一に縮められてしまうけど、それでも子供だけに話をしぼったほうがよさそうだ。もちろん、俺にとってはそれだけ有利じゃなくなるがね。しかし、しかし、第一相手子供なら、身近な場合でさえ愛することができるし、汚ならしい子でも、顔の醜い子でも愛することができる(もっとも俺には、子供というのは決して顔が醜いなんてことはないように思えるがね)。第二に、俺がまだ大人について語ろうとしないのでは、大人はいやらしくて愛に値しないという以外に、大人には神罰もあるからなんだ。彼らは知恵の実を食べてしまったために、善悪を知り、≪神のごとく≫になった。今でも食べつづけているよ。ところが子供たちは何も食べなかったから、今のところまだ何の罪もないのだ。


(中略)


 まだ時間のあるうちに、俺は急いで自己防衛しておいて、そんな最高の調和なんぞ全面的拒否するんだ。そんな調和は、小さなあの痛めつけられた子供一人の涙にさえ値しないよ!


 つまりイワンはここで子供犠牲にして成り立つユートピア欺瞞告発している。これは、『天気の子

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