はてなキーワード: 話し言葉とは
え、普段小説とか書いちゃうし話し始めると止まらないタイプなんですけどここでもめちゃくちゃ長文書いてもいいんですか!? やったー!!!
前に「女は話が長い」って言われたから簡素にしよ、って努力してたんですけど、
まさかのミスジェンダリング頂きましたね! 手を抜く努力の賜物です!!
いやほんと、めんどくさいんですよね〜
話題に上がることは滅多にないものの、相手は普通にシスジェンダーだと思って話題を振ってくるわけで
身体のこととかの話題なら準備があるのでいくらでもフェイク入れられるんです
やんわり流すのにもさりげない労力がいるよね、って思って書いた次第です
世の中話が簡潔な女の人もいるし、だらだら生産性のない話をし続けてる男の人もいますよね
いや、もしかしたら貴方の周りではステレオタイプ? な人たちばかりなのかも知れませんけど!
じつは得意なんですよー、ちっちゃい海老に衣を何重にも付けて多く見せるようなこういう中身のない話のかさ増し
話し言葉で書くならなお容易いですし、
でね、あなたはこんな中身のない自語りをお求めなのかな? と思って書いてますけど、
正直なところムカつきません?
ムカつきますよね? 私だってムカつきますよこんな文字の羅列。自分で読んでてもうんざりするぐらい
でも、お求めとあらばあなたのために書きましょう
ここまで読んでウザく感じなかったらまだまだ続きを書きますけど、それでも長文にした方がいいんですか?
追記:
あら、消しちゃいましたか
増田で、普通に話し言葉を書いていると、全く的外れな返事が返ってくる(普段の日常生活でもこのレベルで話しているがまともに返事が返ってくる。周囲の人間はほぼ高学歴)
ちなみに話のタネに適当にテストを受けたが言語性IQ140程度。
増田でのやりとりで相手の頭が悪すぎてイライラして、IQ60でもわかるような子供向け文章に書き換えて、バカにしてる皮肉のつもりで書いてみたら、なんと分かりやすいと喜ばれて返事が返ってくるではないか
なるほどな
今まで相手の話を聞かないクソばかりだと思っていたが、ガチの境界知性のバカばかりなのか
IQ60と真面目に議論する気にならない…
旦那のこと大好きでなんの不満もないんだけど
頑なにンをソに、ソをンに変えることにいまだに戸惑う
例:おでん→オデソ
聞いてみたらもうクセになってしまってるらしい
職場では頑張って抑えてるそう
たまに何言ってるかわからない
他にこういう人いるのかな
【追記】
たくさんの人に見てもらっててびっくりした
本人は面白いと思ってやってるわけじゃないんだよね
一人で過ごしてる時に自分の中だけでやってたらクセになってもうなかなか戻せなくなったみたいな…ちょっとかわいそうな感じ
パンはパソって言う
別に俺はパンのことパソって言ってるよ!っていう意識はないと思われる
このパソ、めっちゃ美味しい!わざわざ買ってきてくれてありがとう!みたいに普通にナチュラルに会話に組み込まれてる
なんだろうね…わかんないけど…
実際に毅然とした態度で礼節をもって接すれば田舎でも結構なんとかなるからな
毅然とした態度ってのはよりどころにする権威を持つってことでまあ例えば東大卒(東大に限らず大卒、修士、博士とかでも十分)とか大企業とか役人とか官僚とか
まずカッチリした社会的ステータスをひけらかし、話し言葉にも難解な語彙を織り交ぜ知的であることをアピールする
そうすると善良な田舎のおじいちゃんおばあちゃんは滅法弱く、うちらではその領域は考えられないから頭のいい人にお任せします、と思考停止して責任転嫁してくる
そうなればつまり言質を取ったということでまあ勝ち
その場をやり過ごすだけならそれでいいが、今後もそいつとバトる可能性があるときは「合意した」旨の録音や書面があるとなおよい
悪質なおじいちゃんには通じないこともあるが、その場合は警察や法律といった暴力装置の存在を示唆してやはり毅然として対応する
おじいちゃんの後ろ盾もやはり(一般に市民を守ると考えられている)警察や司法なので、予測される場合には地元の警察や司法組織、行政施設にあらかじめ話を通しておく
話を通したという事実はメールや書面などエビデンスを残しておく
そうすると警察側ではおじいちゃんとこちらの権威、こちらが「先に話を通した」という事実、そして双方の主張を比較考量して、結局より権威のあるこちらに味方する
警察からバックアップされないうえに団体ですらない個別の市民なんて堅気の世界では雑魚中の雑魚。暴力を喪失した相手が口で何を言ってきたところで既に勝っている。
現実で口に出すには惨めすぎる話なのでここで吐きます。長くなるし普通の話だけど。
俺は30代も後半に差し掛かる中卒男性で、低賃金でせこせこ働いてる。職業は伏せるがまあ正直あんまり胸張れる感じじゃない。
俺は歯が6本ない。奥の方が5本と前歯が一本ない(正確に言うと最近やっと前歯だけ最低限治せた。分割払いだ。このままなんとか他も治したい。)
なんでそんなことになってしまったかと言うと、もちろん自分が悪いよなってのはそうなんだが、環境の影響もデカイ。なんと両親も歯がないのである(!)
なかなかの貧乏かつ常識や学がなく、あと高齢出産ってのもあって、ある程度物心つく頃にはもう父親は全然歯がなかったし、母親もボロボロだった。今思うと両親の歯をみがく間隔がおかしかった。なんか2週に1回くらいサーッとみがいてペッで終わり。なんと歯みがきを教えられた記憶もない。ブラシ自体はあったんだけど、やはりとくに毎日やることもなく。自分も同じようなペースで磨いてた。
もちろん学校で教わってはいたんだけど、家の環境がこうだと、なんか大丈夫なんじゃって、というか歳とったら普通なくなるもんなんでしょみたいな、今考えるとマズイことを本気で思ってた。
思春期真っ盛りの間だけ口臭が気になりだしてある程度磨いてたけど、誰にも会わない連休なんかはすぐサボってたし、社会に出て毎日ヘトヘト状態になってからはまた以前の習慣に戻り、ボロボロになってしまった。
これは若干まずい言い方だとも思うが、会社に女性が1人もいなく(拒否してた訳じゃないんだけど、いわゆる3Kな仕事なのもあってか求人出しても女性から応募がこない)のでモテたい的な欲望が消えてしまったのもデカイ。
歯の話がムダに長くなってしまった。他の話もしよう。まだまだ惨めな(でもありふれてるかも)話が続くよ。
俺は、中卒っていうとなんかヤンキーっぽいけど実は逆のおとなしいやつで、しかもすごくガリガリで低身長で、顔も悲しいことに残念なやつで、運動神経も悪く、友達がいなかった訳ではないけど子供の頃からずっとイジられたりバカにされたり、それをやや踏み越えたようなこともされる側だった。あまりにも弱そうだったからか、男性だけでなく女性から暴力(本人は暴力と思ってなかったかもしれないが)を振るわれたり「男なんだから耐えろ」「男のくせになよなよしてて情けない」みたいなことを言われたりもした。
殴り返したことはない。というか度胸がなかった。上記の経験からミソジニー的な考えを持った時期もあったが、他人に吐き出したりはしなかった。これまた度胸がなかった。今となっては、SNSでまずい言説をばらまくようなことをしなくて良かったなと思っているが。
でもある程度大人になってからも、たまに話すたびにイジられるのが苦痛になってその頃の人間関係全部切ってしまった。少し後悔してる。我慢するか、もっと上手くやればよかったのかもしれない。
学歴や就職の話も手短にしよう。上に書いたように、うちはなかなか貧乏だった。父親は転職を繰り返した末に職人に落ち着いた人で学がなかった。母親も似たような感じ。勉強や社会の仕組みやお金のことを教えてもらったことは一度もない。
一応ショボい高校ならいける程度の学力は当時あったのだが(今思うと先生が立派だったのだろう)
両親から「金がないのでできれば高校に行かないで欲しい」と申し訳なさそうに言われた。
「仕方ないし、授業料免除とかして貰える学力がない自分も悪い。」と思って就職した。今思うとバイトしまくったりしてでも根性で行きゃよかったかな〜とも思う。
1回転職したんだけど、やっぱり「高卒以上」が大量に目に入るのは絶望感が凄かった。あとなんかやっぱみんな楽しそうだったから。まあここら辺は実際どの判断が正しかったのかよく分からない。
こっから先が本題、いや本題というよりは苦しみを吐き出したいというだけなんだけど。
「男性の特権性」にまつわる言説の一部(あくまで一部だってことは強調したい)を見るのがキツい。
正確には
「男性として産まれ育った時点で下駄を履かされており、その特権性を自覚して解消に向けてコミットせよ」という言説がキツい。
「無視する時点で加担しているということであり、それはよくない」という言説がキツい。
もちろん「男性として生まれ育った時点で履かされる下駄」という格差は確実にあることは否定しようがない。
同じ学歴なら女性の方が賃金低いとか、なんなら高卒男性より大卒女性の方が賃金低いとか、社会的立場が偉い人が男性ばっかだとか、いろんな暴力やを受けるリスクは女性の方が高いよねとか、性的な視線に晒されやすいって話とか、他にも色々まあ普段様々に指摘されている通り(この話の時点で反発する男性もいることは分かるが、俺は彼らの味方ではない)
しかし同時に自分のような立場からすると、男女の問題が確実にありそれが深刻であるのと同時に、他にも、金やら容姿やら生まれた場所やら、無数の格差が、「○○として産まれた時点で履かされる下駄」があるように見える。同じように深刻に。
そして個々の人生の様々なケースの重なりで下駄の長さなんて簡単にひっくり返るじゃないかと思ってしまう。
男女問わず、様々な特権性を俺より享受してる人ばかりじゃないかと思ってしまう。
俺は「男性として産まれた時点で履かされる下駄」は確かに持っているのかもしれない。でも中卒っていう別の重りがのしかかってるし、他には笑えるくらい何もない。
「歯みがきの世話をよくしてくれる」
程度の下駄すらない。
この状態で、全て俺より持ってるような人(女性なら「男性として」の下駄以外の全てを俺より持っているような人)から
「特権性を自覚せよ。無視するのは加担だ。」と言われて、疲れた脳みそを回して、そうです私は特権をもっていますと表明するのは単純に辛すぎる。惨めすぎる。
もちろんそれが問題に加担しているというのは事実かもしれない。でもこの世界にはあらゆる格差や差別の問題があり、「無視するのは加担」と言っている人含めそれら全てに対応できている人なんていない以上
「みんなそれぞれ色んなことを無視しつつ加担しつつ再生産しつつ、自分の興味のあることについてできる範囲で関わったり抗議したりする」
ということしかできないんじゃないか。それしかありえないし、みんながやってることも実際はこれじゃんと思ってる。
混同されそうだから言うけど、フェミは男のことにも声を上げないのか!的なクソな話ではない。男性のつらさみたいな話でもない。俺がした話は男性特有の話ではない。
繰り返しになるが
みんな多かれ少なかれ、ある自分の属性で損して苦しんだり、逆に自分の属性で得した上で無視したり加担したり再生産したりしている中で、そしてそれら全てに対応できている人なんていない中で、ある問題にコミットしていない人を批判できるのか、あるいは批判するとしてもかなり慎重に、少なくとも一斉掃射は成り立たないのではという話。
それとも
「私は全ての差別や格差に反対します。」的な文言をどこかで使ったりさえすれば、それで全て対応したことになりそれぞれの持つ様々な特権性から免罪されるのかな。
それで同じふるまいをしない人を怒れるようになるのかな?
分からん。
書いててぐったりしてきた。どんどん乱文になっていてすまない。もう終わる。
ずっとやられる側しか経験してない。損する側しか経験してないし、人を傷つけたこともたぶんあんまりない。たぶん俺の人生はこの先、きっと我ながら気の毒な終わり方をする。
この状況で責められるのかって、やっぱ思ってしまう。「男性」以外、あるいは「男性」含め全てで俺より高い下駄履いてるような人らに。
今行ってる会社に俺みたいなやついっぱいいる。お互いこんな話しないけど。俺も周りの人も普段はみんな「自分が悪い」って思ってる。でもたまにはこういう気持ちも吐きだしたかった。見てくれた人ありがとうございます。最後駆け足だけどもうしんどいので、さようなら(なんか死にそうな感じになっちゃったけど普通に生きます。)
※追記
文章のお褒めの言葉と中卒への疑いが何個か来てるので説明しますが、俺ももう30歳代後半なので働き出してからの方が人生長いです。
要するに、だいぶ大人になってからですが、なんとなく背伸びして少しだけちゃんとした本とかを読むようになって、多少それっぽい言葉を使えるようになったというだけの話なのです。ここまで長いのは初めて書きましたが。
あと、東浩紀さんのゲンロンの放送(本もですが)なんかはたまに見ていて、もし俺の文がある程度成立してるように見えたなら、彼やゲンロンに登壇した学者さん作家さん達の話し言葉の影響が大きいかもです。はてなじゃ評判悪いし、Twitterで言ってることとかも含め全てに同意してる訳じゃないですけど、本だけだとなかなか理解しきれない俺みたいな奴にある程度難しい話を届かせてるのは凄いと思います。最近だと人類学の小川さやかさんが登壇した回が良くて……
話が脇道にそれましたが、まあこういう大人になってから色々知って、でもなかなか間に合わないってのもこれまたありふれた話というか。結構そういう人はいると思います。そっから大逆転したような人しかなかなか表に出てこないと思うので、変に見えるかもしれませんが。
50才になったけどもう無理やて。IT系にいる。
狙ったところの隣をクリックしてしまうことが増えてきたし、選択しようとしてダブルクリックすることがある。核爆弾のexeがあったら実行させてしまいそう。
信号もよく分からない。今、青だったっけ?って通り過ぎることが増えてきた。
周りもほぼ年上しかいない。前はまともだったのに今やイライラすると机にあたったりして切れ出す元上司老人や、取引先に長々と話し言葉のメールを送る同僚老人など、見ていて恐ろしい。そして本人たちが全くそれに気づいていないのがさらに恐ろしい。
仕事は一応できてるので誰も何もいわないが、はっきり言って忖度だ。会社中がそう。日本国内中もきっとそう。
18才まで選挙権が無いのであれば、平均寿命から18を引いた65才辺りで、選挙権は剥奪すべきだと思う。65才以上は成人じゃない。老人だ。
ちょこちょこ大阪弁だけ東京に来ても直さないと苦情を散見するので、
関西弁について、ただの一方言として理解している人に伝えておきたい。
もちろんジモン寺門や上島竜兵のように完全に東京に染まる人もいる。
まず反感を持たれるかもしれないが、上方の言葉は100年前までこの国の中心の言葉だった。
なので今でもなんで東京の言葉を喋らないとあかんのやという感覚はある。
都市化されているので標準語にカッコいいとかスタイリッシュ、都会風というイメージがそもそもない。
イギリス人にアメリカ英語がグローバルスタンダードだから話せというバカはあまりいないのではないだろうか。
もう一つ、ほとんど知られていないかもしれないのだが、関西弁はもう実は標準語化されているという事実がある。
これは浜村淳という神様のような人がいて、その人が完成させた技術なのだが、
浜村淳が確立した技術というのが、標準語の文章をネイティブな関西弁で話すという技である。
どういうことかというと、関西人は標準語で書かれたすべての文章を関西弁で読むことができる。
逆に筆記すれば標準語なのにリスニングでは関西弁にしか聞こえないという双方向性が存在する。
この技術のおかげで関西弁をどこで話しても通じないという問題が発生しない。
それは当然で、関西弁に聞こえる方言は実は標準語を話しているからである。
この技術を多くの関西人は幼少のころから毎朝インストールされていた。
国語の本読みでも標準語のイントネーションなんて教育されることもない。
そんなことはおらが村の言葉でも同じだと思うかもしれないが、文字起こしして標準語なら伝わるはずだし、
書いてる私も、それくらい全国で出来る簡単なことのようにも思うが、浜村淳がこのスキルを完成されることに
大変な苦労を要したと語っているので、その言葉を信じるなら関西弁の特殊性のひとつとしていいだろう。
もちろん、~や、という語尾は話し言葉では出てくるので訛っているだろと感じる人もいると思うが、
ちゃんと喋ろうとしたらですます調で関西弁で標準語をもうすでに話している。
だから関西人は東京風のイントネーションに直す必要がないのである。
不快に感じている人は、ただただ嫉妬か妬みか、自分の方言は恥ずかしくてないことが悔しいか、地元愛がない自分を認めたくないか、
ごく一部の本当に通じない地方の方なのだと思う(そういう人は関西弁直せなんて怒らないと思うけど)
しかし、古い大阪弁を話せる人は年々減っており、老人の話す言葉がわからないという子供は少ないが、
高度成長期以前の大阪弁の映画を子供に見せて、何を言っているのか理解できるのかはかなり疑問が残るし、
おおきに、ですら老人が日常使いするくらいで、あとは商売人のクリシェでしかなくっている。
火垂るの墓で節子がナチュラルにおおきに、と話している姿はおばあさんに育てられているような家でしか見られないだろうし、
学校に通いだすと恥ずかしくて子供がおおきに、も言えない世の中になっている。
私は15年ぐらい前に一か月ほど、そこに滞在していた。
誰かに話せるような事でもないが、思い出をここに書いておく。
そこで好みの子を選ぶ。いなかったら入れ替えでまた10人入ってくる。
何度入れ替えてもぞろぞろと女の子が入ってくる。何十人いるんだろうか。
最終的に一人を選ぶと、シャワー(とミニサウナ)付きの部屋に通される。
後はまぁ、いわゆるお決まりのコース。シャワー浴びて、ベッドに行って。
日本と決定的に違うと思ったのは「脱ぐとき何故か勝手に踊る」のと「やたらツバを吐く」の二点。
どちらも最後まで違和感があったけど、まぁ、慣れれば大した問題じゃない。
女の子の性格は本当にいろいろ。明るい子もいれば暗い子もいる。
中国語で一生懸命にコミュニケーションを取ろうとする子もいれば、カタコトの英語や日本語で頑張ってくれる子もいる。
私は出張で滞在していて、この「サウナ」システムが非常に気に入っていた。
性的な欲求うんぬんというより、正直いろんな女の子の様子が見られるのが楽しかった、というのが一番の理由だった。
そう、値段についてはやはり日本のソープなんかよりは格段に安い。
だいたいどこもAコースとBコースがあって、Aコースはモデル系の高身長美女って感じ。だいたい12000円ぐらい。
Bコースは街の可愛い子ぐらいの感じ。だいたい8000円ぐらい。
中国人男性の好みは「Aコース」みたいなんだが、私は圧倒的に「Bコース」の方が好みの子が多かった。
なので、ほぼ毎晩この「サウナ」に通って、中国のいろんな出身地の女の子と楽しく過ごしていた。
一番思い出に残っているのは最終日についてくれた四川省出身の子だった。
低身長でクリクリっとした目、そしてショートカット(サウナでは珍しい)の女の子だったのだが、この子がとにかく「萌えキャラ」だった。
日本の美少女アニメとかに出てくるキャラクター、もう本当にあれそのもの。
なんか話し言葉の語尾に「~にゃあ」と付くのがまず、萌えポイント。あれは方言か何かだったのか。
さらに圧倒的なドジっ子だったのが萌えポイント。私の頭を洗ってくれようとするのだが、背が届かない。
そこで私がしゃがもうとすると、そんな事しなくていいとジェスチャーする。
そして、バスタブの縁に立って頭を洗ってくれようとしたのだが、足を滑らせて落下。「にゃああ!」と言いながら。
で、そんなサウナライフの一方で、東莞の街には大量の「置屋」があったのでそっちも見学しに行った。
ここはどういう場所かというと、「サウナ」で働けなかった女の子たちが溜まっている場所。
「サウナ」で働くには厳しい面接があって、さらに「身元が明らかな18歳以上」というルールがあった。
そんな置屋の一つに入ってみる。太った黒シャツのおばちゃんが待ち構えていた。
英語っぽい言葉で「あんた日本人?日本人だね?じゃこっちだ!」と腕をつかまれ、どこかに連れていかれる。
連れて行かれた小部屋でおばちゃんが何か叫ぶ。すると……
カウンターテーブルの後ろから、ひょこっと女の子が飛び出してきた。
それも5人ぐらい。あとからあとからひょこひょこ湧いてくる。どうなってるんだあのカウンター。
並んだ女の子たちはハッキリ言って「女児」。5歳から10歳ぐらいの子たちだったと思う。
え、何これ…何が起きてるんだ。
そう思う間もなく、おばちゃんがその子たちのカラフルなTシャツを、片っ端からまくりあげていく。
そしてまた私の腕をつかみ、「ほら触りなよ!」とばかりに引っぱるので、大慌てで手をひっこめた。
「日本人だったらこういうのがいいんだろ?違うのか?」とおばちゃん。
ここで私は少し哀しくなった。何やってるんだよ、日本人……
おばちゃんの説明によると、日本人はいつも団体でこういう女児を買いに来るという。
いわゆる「買春ツアー」というやつなんだろう。しかもロリコン専用の。
なんだかなぁ……という思いを残し、置屋を出る。いずれにせよ、最初から利用するつもりは無かったので。
なぜならこの置屋地帯、衛生的にかなり問題があるという話を聞いていたので……
他に夜遊びと言えば「カラオケ」にも行った。
この「カラオケ」には数タイプあるようで、現地で仲良くなった台湾のおっさんに連れていかれた「カラオケ」はみんな全裸だった。
そこでいい雰囲気になったら、別部屋でイイコトをするらしい。
なんでも、最初に一人、二回戦に二人、三回戦に三人…と女性を増やしていき、七回戦までいったら「北斗七星マスター」みたいな称号が貰えるそうだ。
ちなみに台湾人の女性の好みは「コロコロっとした健康的な女の子」みたいで、全盛期の小向美奈子みたいな子がいっぱいいた。
また、深センから遊びに来ていた若手起業家みたいなグループに連れていかれた「カラオケ」は、普通のナイトクラブみたいな感じだった。
こちらは基本、マンツーマン。薄暗い部屋でイチャついて、いい雰囲気になったら各自店を出ていく感じ。
女の子のレベルは異常に高かった。私もよく分からないままに座らされ、隣にとんでもない美女が座る。
客も女の子も流暢な英語で話しているが、私はそこまで話せないのでおとなしくしていた。
すると、私に付いた女の子が「お腹が空いたなら、うちで一緒にご飯を食べよう」と言ってきた。
唐突な提案に驚きつつも、このままここにいても浮いちゃうし、なんだか面白そうだったのでその提案に乗った。
その子の家まで向かうタクシーの中で、その子には病弱な弟がいて、同居しているという事を知った。
病弱な弟を救うのにお金が必要で…とか、そういう筋書きかな。なんて邪推をしていた。
そして連れていかれたマンションの一室には実際、男の子が待っていた。
三人で一緒にご飯を食べた。食卓を囲んで。黙々と。なんだろう、この展開。
ほぼ無言の食事だったけど、不思議と気まずい感じにはならなかった。
弟さんは最後まで一言も話さなかったけど、目が合うと微笑みかけてくる子だった。
食事が終わったら、ぼーっとテレビを観た。で、少ししてから帰った。普通に帰った。
帰りにいくらか渡そうとしたら、強く拒否された。これはプライベートだから、って。
じゃ、せめて食事代だけでもと言って、無理やりお金を掴ませた。
正直、タクシーに乗った時点で美人局とか、睡眠薬とか、そういうパターンを想定していた自分を恥じる。
そして帰りのタクシー。陽気な運ちゃんが「日本人の友達いっぱいいるんだぜ、このノートを見ろ」といって渡してきた。
日本人と思しき名前が記されている。明らかな偽名だった。そして、名前の上にふりがなみたいな感じでこう書かれている。
「ぼったくり きをつけろ」
なんだかいろいろあった一日だった。
当時の東莞という街は性産業以外にもいろんな闇の側面があって、その中でも海賊版DVDは隆盛を極めていた。
私はそのうちの一つのお店に、ほぼ毎日通っていた。とにかく何でも売っているので、楽しくて仕方がない。
ディズニー映画やジブリ映画の全集セット。勝手にボックスを作り、ウォルトディズニーや宮崎駿の写真がどーんと入っている。
日本アニメも新旧さまざま揃っている。映画ドラえもん全集、ドラゴンボールZあたりが人気だと言っていた。
ルパン三世も全テレビシリーズをまとめたBOXがあった。ルパン一味の他によく知らないおっさんが入ったビジュアルが使われていた。
日本ドラマもかなり充実していた。古畑任三郎BOXとかすごく欲しかったけど買わなかった。
アメリカのプロレスとかも、DVD40枚組とかでデカイBOXにして売っている。本当に何でもある。
海賊版DVDの世界は、内容関係なく「1枚いくら」というシンプルなルールで成り立っている。
最新映画だろうが、過去の名作だろうが、スポーツだろうが音楽だろうが「1枚いくら」。中身はどうでもいいのだ。
当然、著作権なんて関係ない。「なんかこのアニメが入ったDVDはよく売れるね」ぐらいの認識。
なので、枚数が多いBOXをやたらと進めてくるのだ。トムとジェリーとか。NBA大全とか。
毎日通っていた海賊版DVD店は、おばちゃんと幼児で店番をしていた。
幼児は巨大なビニール袋に入った落花生をひたすら食っていて、店中にそのカスが落ちていた。
他のDVD店にも行っていたのだが、ある日、そこの店員の若い兄ちゃんが話しかけてきた。
「今日はすごいヤツが入ったんだよ。一緒に観るか?」
突然の提案だったので少し驚いたが、なかなか無い経験だと思って店の裏についていく。
そこには店員の兄ちゃんの他に二人、たぶん友達?みたいな人たちがウンコ座りで待ち構えていた。
一瞬だけ「あれ、これカツアゲとかそういうのか?」とも思ったけど、それにしてはフレンドリーな雰囲気なので一緒に座る。
日本のAVだった。しかもちょっと前のやつ。もちろんモザイク入り。
兄ちゃん達はそれを、食い入るように見つめていた。もう私の存在なんてどうでもいい感じ。
よく考えてみたら、これだけ巨大な海賊版DVD店が大量にあるのに、アダルトは一回も見かけなかったような……
たぶん闇営業であっても、そういうのは「ご法度」になっているんだろう。
そしてそういうエロDVDは、こうやって店の裏で上映されているんだろう。
この件に限らず思ったのは、当時の東莞は完全な犯罪都市ではあったけど、それなりの秩序はあったという事。
例えば海賊版DVD店も、月に何度か一斉に「休業」する。そしてその日は必ず警察のガサ入れが入る。
先程の「サウナ」という名の風俗店にしても、操業自体は違法だけど「18歳以下」の女性は絶対に雇わない。
ブランド品とかもそうだった。9割はニセモノなんだけど、1割はホンモノだったりする。そして絶対に同じ値段は付けない。
なんだか、そういう暗黙のルールみたいなので成り立っている街だったと思う。