はてなキーワード: 自業自得とは
普通に楽しくゲームしてたんだけど急に自分のプレイのダメさにイライラしてきて、でも一緒にいるし普通にしなきゃって思って頑張ったんだけど出てくる言葉が全部ネガティブなものになっちゃって余計に焦って、自分へのイライラと情けなさでどうしていいかわからないまま彼氏と話してたら私が急に不機嫌になったように見えたらしい。私はシンプルにゲームで半泣きになってるとかいい年してダサすぎるからバレないようにしてただけだったんだけど、彼氏からはそう見えて当たり前だよね。
電話切るって言われた時いつもなら当然普通におやすみで終わることも、あー私がこんなだし話したくないんだろうなとか友達とはもっといつも長時間やるのに私の時だけはやっぱりやってくれないなみたいなことが一気に湧き出て、一回電話終わった後に私からかけ直してそこから大喧嘩だよ。何やってるんだろう。
返事してない間に電話切られたのが悲しくて悲しくてまだ話したかったのにって気持ちがコントロールできなくてかけ直して伝えたら、それならそう言えばいいって彼氏ブチギレ。当たり前だよねそれは。
けど私はもう何を言われても何をどう考えても悪い方にしか受け取れないモードに入ってたからひたすら涙しか出なくて自分でもドン引きするほど1時間以上ずっと泣いてた。その時点でもう普通じゃない。
彼氏が仕事で今余裕がないのもわかってるから私が支える側にならなきゃって思ってずっと頑張ってたのに、全部自分で台無しにしちゃったし、泣いてる最中もその後悔でさらに涙が出てきて自分ではどうしようも出来なかった。
それでも泣いてる私に向かってひたすら彼氏は冷静に淡々と私の悪かったところを言われて(怒ってるし納得いかないんだからこれも仕方ないとわかってる)、何か間違ってること言ってる?○○ちゃん我慢するって言って出来ない性格じゃん。もうさこういうのは平日にやってくれる?休みの日にこんなことで気にしたくない。泣きたいのはこっちだよしんどい。さっきまで楽しかったのに。ってずーっと言われ続けて、頭では自分が悪いってわかってるのにそういうこと言われるのも辛くて辛くて、余計に涙出ての悪循環。どうしたらよかったんだろうこれ。
友達と長時間やるのは友達に引き止められるから。もっとやりたいなら○○ちゃんもそう言ってくれば?って言われたけど、私は彼氏が自分から友達とだけは長時間やってると思ってたし(昔「友達とだったら毎日話せるけど○○ちゃんとは無理」とか言われたことあったし、喧嘩するとすぐ友達のところ行って「友達とは楽しいから話したいけど○○ちゃんとは楽しくないから話したくない」って言われるから)そんなの知らないから迷惑になると思って言えなかったよって言ったらあーじゃあ言ってないこっちが悪いんだ、みたいな。
別に時間が問題じゃない。私は彼氏が望んで友達とやってると思ってたから、それと同じくらい私とやりたいと思ってほしくて、だから向こうからもっと話したいって言ってほしくて。○○ちゃん優先してるから友達と話せないって言われたりもしてるし、無理して私と一緒にいるんじゃないって思わせてほしくて。ただそれだけだったんだけど、話せば話すほどダメで収集つかず。でも結局そんな風に安心させてもらおうと思った私が悪いのもわかってる。
きょう彼氏は出かける予定だったけど、電話始めて20分くらいでもう今日行かないわって言いだしたから焦って電話切るよ寝ていいからゴメンって言ったら、鼻で笑っていや今何時だと思ってんの?もう無理だからって。前も何かの時に○○ちゃんのせいで休みの日も休めないって怒られたことがあったから、また私のせいって思うでしょって言ったらまあ原因の一つだよね~って。そう思うならなんで一緒にいるんだろうって自業自得だけど本気でわかんなくなってそれもあって余計に泣き止めなかった。
生理の時こうならないようにピル飲んだり自分で出来る対処はしてて、本当ならこういう時は関わっちゃいけないのもわかってたけど彼氏がそれでも一緒にいたいって言ってくれるから嬉しくて、それなら自分で頑張ってコントロールして楽しく一緒にいられるようになろうって思って頑張ってたけど出来なかった。
最近は特にずっと生理での情緒不安定とかなかったから、今回急にまたこんな風になって自分でも予測できなかったのもあるし、とにかく彼氏に迷惑かけた自分が嫌で嫌でどうしたらいいかわからない。
正直生理の時はとにかく自分に自信がなくなって何もかもがこの世の終わりレベルに感じたりするし、何があっても無くてもひたすら落ち込むっていうのは女の子だったらある程度わかってくれることだから私だけが特別異常ってことでもないと思うんだけど、それを彼氏に理解してもらうって難しいなって思った。欲を言えば生理の時の落ち込みとか真に受けないでほしくて、うんうんしんどいね大丈夫だよって言ってもらえてたらそれで満足なんだけど、それを求めることがまずワガママだってこと理解してるからお願いしたことはない。だって彼氏からしたら急に泣き出すとか意味わかんないと思うし、仕事で疲れて余裕のない時にそんなの相手したくないと思うから。
婦人科の先生とか母親とか色んな人に相談して、本当にホルモンの問題だけは自分じゃどうしようもないから女性は仕方ないんだよって言ってもらえるけど、結局生理を盾にワガママ言ってるとか思われたくないし、迷惑もかけたくなくて。
それに、完全に私の問題だからこれも彼氏には言ってないけど、介護してるおばあちゃんがいよいよ私のこと忘れたり(名前ももう出てこない。でもなぜか家族の中で忘れられたのは身近で一番介護してる私だけ)、趣味の活動が伸び悩むどころかそれまでの勢いが完全に消え失せてどうにもこうにもいかなくなったり、仕事では在宅勤務なのになぜかセクハラパワハラ受けてたり、なんかもういろんなことが今何一つうまくいってないから精神的な逃げ場もなく職場や家でも板挟みの中間管理職的な立ち位置にいるから味方という味方も私にはいなくて結構メンタルがギリギリで、そういうのが今生理で爆発したのもある。彼氏にだけは味方でいてほしいって思っちゃったし、わかってほしくて甘えちゃった。どうしたの?何かあったの?って聞いてもらえると思っちゃった。実際は何なの?はっきりすれば?もう勘弁してしかかえってこなかったけど。
彼氏の方が毎日残業残業で休みも少なくてストレスが多いから自分の愚痴は言うまいと思ってきたしこれからも自分の状況を話すつもりはないんだけど、そういう時で、しかも生理で終わってるときに冷静に話をされるのがすごく堪えてしまった。
わかってるのにがんばれない自分とか、結局仕事以外にもストレスを私が与えてしまってることとか、もう全部今耐えられないくらいしんどい。
少し前までは彼氏が仕事のストレスで病んでしまってた時も、1週間連絡とれなくたって平気で待ててたのに、今はたかだか電話切るの一言で駄目になる。この差が自分でも理解出来なくてツラい。本当にホルモンに振り回されすぎてる。
彼氏にとって私だけはストレスを与える存在になるまい、私だけはいつでも変わらず元気で迎えてあげよう安心出来るようにしようって思って頑張ってきたのに。泣きながら迷惑かけてごめんなさい時間取ってごめんなさい本当はこんなことしたくないのにごめんなさいってとにかく謝るしかなくて、1時間ひたすら謝ってた。もう頼りませんごめんなさい一人でどうにかしますって言った時、自分が悪いし彼氏のせいじゃないのになんかみじめでもっと涙出た。
最終的にこうなる可能性が少しでもあるなら自分では平気と思ってたとしても本当に生理前から関わるべきじゃないと思って、もうやっぱり生理期間は電話しないって言ったら、またそれは嫌だそういう時でも一緒にいたいし自分に支えられることがあるなら支えたいから考えるって言われたけど、とにかく今は仕事以外に何かを考えなきゃいけないみたいなことにさせたくなくて、もう必死で断った。自分のことに専念してほしいから。なのに頼る気ないし何もしてもらいたくないって突き放してもこれからずっと一緒にいるのにそのやり方は現実的じゃないって言われて、でも一緒にいたらこうなるの目に見えてるし、とにかく本当に今仕事で余裕のないあなたを頼る気はないからやめてって強くいったらようやく引き下がってくれた。
彼氏は私が素直にもう少し一緒にいたいとか言えるようになれば解決すると思ってるんだろうけど、生理ってそんなものじゃないから。素直に言う前に勝手に「一緒にいたくないんだろうな」って一人で落ち込んで世界の終わりみたいな気分になって泣くかイライラするかでしかないから。そこを言えるようになるとかならないとかそんな風にコントロールできないから生理なんだよね。開き直りでもなく本当に。だって考えたら体内で分泌される成分の影響でこうなってるのに、頭で考えてどうこうできるわけないんだよ…。
だから優しくされたい、受け入れてほしい、頭ではしちゃいけないことをしてるってわかってるし自分が一番自分を責めてるから彼氏には責めないでもらいたいって思っちゃうけど、それを求めることは彼氏に我慢を強いることになるからやっぱり何を言ってもお願いできないし。
最近ずっと元気でいられただけになんでこんな風に自分がなってるのか自分でもわからなくてしんどい。頑張れてたのに。
起きて彼氏から連絡来るの怖いな。休みの日は連絡しなくていいって言ったけどそれはしたいからするんだって。彼氏の気持ちもわかんないや。
私が迷惑かける邪魔な存在なのはわかってるって言っても否定しないのに、ずっと一緒にいるつもりではあるらしい。邪魔な存在な私となんで一緒にいたがるかわかんない。
ただの吐き出しだから誰の目にもとまらないだろうけど、、これ男性が見たら「これだから女さんは」みたいに言うんだろうなあ。
でも女も女でそういう自分が嫌なんだよ。わかっててコントロールできないから生理いらないってみんな言うの。
たまに生理だから不機嫌でも当たり前!みたいに開き直って好き勝手わがまま放題する女の子もいるけど、私はそんな風には思ってないし。むしろ周りからいくら生理の時は仕方ないよって言われても、そんなの甘えだって自分で頑張ろうとするからちゃんと。
なのにできないから本当に辛い。自分が本気でヤバいダメなおかしいやつにしか思えなくて。
彼氏の信頼も失ったと思う。私はストレス与える存在になりたくないし支えるからって言ってたのに余計に追い詰めるようなことしたから。それが一番つらいな。
これからどう一緒にいればいいんだろう。なんか全部振出しに戻った気分だ。
岸田首相が建設業界に賃上げを要請したニュースが飛び込んできました。
まずは岸田首相,ありがとうございます。
しかし,事情はもっと複雑で,労務単価の引き上げで救えるのは全国規模のゼネコンと全国規模の専門業者だけです。
そもそも「労務単価」とは何か。ざっくり言えば,現場で作業している人たちの1日分の給料の基準です。
公共工事はこの基準をもとに金額を計算するので,労務単価が上がれば公共工事をやるときに建設会社がもらえる金額が増えます。
だから「労務単価を5.9%上げたから,その分給料も上げてくれ」と言っているわけですね。
ごもっともです。素晴らしい。おそらく全国規模の業者は初任給がかなり上がることでしょう。
しかし真に人手不足に苦しんでいる地方の中小建設企業は助かりません。
技能者の不足も深刻なままでしょう。
中小建設企業が人手不足なのは,単純に「給料が低いから」ではありません。
私は田舎の中小建設会社で監督をやっていますが、建設業は比較的賃金が高い部類です。おそらくこの傾向は都会でもそう変わりません。
加えて,近年の建設業界は未経験者に優しい傾向にあります。施工管理技士の試験制度が改正され,資格取得の際に学歴がほぼ関係なくなりました。
試験に受かれば,現場で必要な経験年数は高卒も大卒も建設学科出身者もそれ以外も皆平等です。
人材にわがままを言える全国規模の建設会社は別として,中小の建設会社は未経験者や畑違いの人間も大抵は採用しています。
しかしながら求人は埋まりません。新卒が毎年入社するのはもはや珍しい事態です。
非正規雇用や正規雇用でも給料の低さに苦しむ方はいる。建設業はそこそこ給料が良く未経験者でも採用される確率が高いのに人手不足に苦しんでいる。
結論から言うと,全国規模の大企業は別として,多くの中小建設企業や技能者は「労力に給料が見合ってない」から不人気なのでしょう。
建設業の給料は相対的に高いが,「こんなきつい仕事はその程度の給料でやりたくない」というのが実態ではないでしょうか。
ではどうすればよいのか。
法外なほど給料を上げれば建設業は息を吹き返すでしょう。しかし,国の予算は有限で,ある程度は公共工事を安くしないと文字通り国が滅びます。
給料を上げると同時に,もう1つの要素をなんとかしなくてはなりません。
これから先建設業界が生き延びるには,労力を下げ,給料を上げなければならない。
労力を下げ,給料を上げなければならない。しかし,建設業界は労力を下げる努力を怠っていました。
資料によると,建設投資は平成4年をピークに平成23年まで下がり続け,それ以降は上昇に転じています。
一方,建設業就業者数は平成9年をピークに平成23年まで下がり続け,それ以降はほぼ横ばいです。
平成9年から平成23年までの間は,「仕事は少ないが人は多い」状態にありました。
10ある仕事を5に減らせる技術があったところで今は20人いますから必要ないです,と省力化は進みませんでした。
業界全体が真面目に省力化を始めたのは,建設投資が増加に転じたここ10年くらいの話です。
しかし遅すぎました。15年のビハインドを取り返せる体力は中小建設企業にはもう残っていません。
他業が5年〜10年前には既に使っていたような技術を最新技術のように持て囃す有様です。
「建設業は安全第一だから枯れた技術を使う」とか関係ありません。単純に公共工事の基準の整備や業界の人間の知識が遅れているだけです。
そして人手不足がさらに技術の導入を遅らせる,負の連鎖から抜け出せていません。
建設業の現場を地獄に等しい状態にしている黒幕は民間工事です。民間建築工事は地獄です。
国の工事は土・日・祝日を休む前提で工期の計算や賃金の計算が行われています。
都道府県レベルでも少なくとも土・日は休む前提です。ですから,国や地方自治体が発注する工事は,かなりホワイトな工事です。
やばいのは民間企業の建築工事です。発注する人の頭には「いつから建物が使えるか」しかありません。
発注者も営利企業である以上,早く建物を使いたい,工期を短くして安くしたいというのはごく自然な考えです。
しかし4週間で6日休みを前提で考えています。「ちょっと頑張ってもらって日曜以外は工事してもらおうか」なんて考えてます。
自社の社員にはやらせないことを,平気で建設業に要求する奴らです。
「不当に短い工期設定の禁止」などと言われていますが,仕事を頼む側が圧倒的に強い力を持つ以上,どうしようもありません。
建設業自身の問題や建設業を取り巻く環境の問題が建設業を崩壊へと導いています。
今までの建設業界の怠慢と,建設業を軽んじる風潮とが原因ですが,これらは今さらどうしようもありません。
建設業が少しでも長く生き延びることを祈ってください。
zyzyのこの件だけど。
【速報】「中学生らが大学生から金品奪おうとしたか…」強盗致死事件で14歳の女子中学生ら逮捕 逃げた男性(22)は建物から転落死 | MBSニュース
https://www.mbs.jp/news/kansainews/20240307/GE00055950.shtml
https://b.hatena.ne.jp/entry/s/www.mbs.jp/news/kansainews/20240307/GE00055950.shtml
zyzy 中学生に手を出そうとする大学生、言っちゃなんだが死んで当然なので、ざまぁ案件でしかないし、これはセーフとするべきでしょう。2024/03/08
zyzyはツイッターでアカウントを凍結されてきたjijiで、今は@nekoballonにいる。
jijiはフェミニストというけど、トランス差別をしているトランスヘイターとして有名。
トランス女性の自殺率がシス女性より遥かに高いのは、zyzyのようなトランス女性を執拗に叩いている連中がいるから。
トランス女性を叩いてるのは、フェミニストを名乗ってるシス女性にも多い。
zyzy流に言うと、トランス女性からシス女性が殺されても、「死んで当然なので、ざまぁ案件でしかないし、これはセーフとするべきでしょう」となるのかね。
少なくともzyzy流に言うと、zyzyがトランス女性に殺されても、トランスヘイターが殺されたので、ざまぁ案件でしかないと言われても仕方ないし、自業自得となるだろう。
ちなみに、zyzyがフェミニストと言うのは、今のフェミニズムはインターセクショナル・フェミニズムの第4波で、
残るはイーシンチュウただ一つ。
鳥山明先生が亡くなったニュースは、あっという間に世界を駆け巡った。
世界はその偉大な業績を称え、そして悲しんだ。
「7つのボールを集めることができれば、我々の願いは叶えることができる。」
ドラゴンボールは本当に存在するのか。誰もが当然に考える疑問だ。
ところが彼が亡くなった数日後、とある出来事をきかっけに事態は急転する。
誰一人立ち入ることが許されなかった鳥山明の自室から、星が描かれた3つのドラゴンボールと漫画に登場したものと全く同じ形のレーダーを彼の長男が見つけたのだ。
父らしいと思いながら読んでみると、そこに書かれていたのは誰にとっても驚きの内容だった。
なぜなら、そこに書かれていたのは、彼が漫画家として成功できた本当の理由だったからだ。
いつものように学校からの帰りを急いでいると、道端にぐったりと座り込んでいる一人の老人がいた。
彼は、今にも息絶えそうな様子で鳥山明に語りかけた。
ここに探知機が一つある。とある最新製品の試作品なので見慣れないのは仕方ない。
この探知機に従って山に入っていくと一つの水晶玉が転がっているはずだ。
それをワシのもとまで届けにきてほしい。お礼は弾む。」
鳥山少年は一切疑うことのないような澄んだ瞳で言う事を聞いた。
そして老人には険しくとも、少年にしてみれば何でもないような山道をサクサクと登り、岩肌の隙間に挟まっている水晶玉を見つけた。
どこかから強く投げ込まれたようにめり込んでいたが、少年が手を伸ばすとまるでそれに返事をするようにゆっくりと光って地面に落ちた。
少年の手に握られている水晶玉を見て、老人は表情を激変させた。
先程までの息絶えそうな呼吸は激しくなり、目玉が飛び出しそうなくらいに開かれていた。
お礼を期待する鳥山少年から何も言わずに水晶玉を奪い取ると、彼は懐からさらに6つの水晶玉を出して眼の前に並べ始めた。
お礼を貰えなかったことに不貞腐れていたものの、少年の好奇心はすぐに老人の異様な姿に奪われた。
老人は興奮した様子で水晶玉を並べなが、「ついにやったぞ」「いよいよだ」といった言葉を繰り返している。
「いでよシェンロン!」
老人が突然叫ぶと、辺りは一瞬で昼のように明るくなった。
少年は急いで目を塞ぐ。
老人の声が聞こえないことが気になり、やっとの思いで薄く目を開いてみると、大きく口を開けて目をかっぴらいたままの老人が見えた。
老人の目線の先を追うと、そこに見えたのはこちらを見下ろすように中に浮かぶ大きな龍だった。
それに驚き老人を再び目を向けるが、老人は一点を見つめたまま動こうともしなかった。
気がつくと、周囲は夜よりも暗い闇と静寂に包まれていた。
老人が何も言えないでいると、目の前の龍は頭に直接語りかけてくるような声で「さあ願いを言え」と一言だけ言った。
その声が聞こえたと同時に老人の呼吸が荒くなり、何かを喋ろうにも喉が詰まって喋れないような、そんな様子で悶え始めた。
そうかと思っていると、老人は急に立ち上がり、大きく一つ息を吸ったかと思うと吐き出すことなくそのまま倒れ込んでしまった。
目は大きく見開かれたまま、ピクリとも動く様子はない。
突然のいろいろな出来事におどろいて動けないままでいる少年の頭に、さらに声が鳴り響いた。
「そちらの人間は願いが言えなくなってしまった。お前で良い。さあ願いを言え。」
少年は事態が飲み込めないまま、まるで夢でも見ているような気持ちでそこに立っていた。
亡くなった鳥山明の部屋から3つのドラゴンボールとレーダーが見つかった半年後には捜索チームが組まれていた。
添えられた手紙には、彼がドラゴンボールに出会った経緯についての漫画と、そうしてレーダーを利用して秘密裏にドラゴンボールを再度集め始めていたことに関する内容だった。
漫画が終わると、その後には自分がいつ死んでもいいように、その時はこれらのドラゴンボールは長男に託すと手書きの文字が書かれていた。いわば遺言状である。
彼が再び何を願いたいのかまでは書かれていなかったが、「これを見つけたということは俺はもうこの世にはいないということだ。それは残念なことだが大丈夫。俺はお前を信じている。」とだけ書かれていた。
生前に返しきれないほどの恩を受けたであろう彼の信頼できる弟子や、同じ時代にしのぎを削りあった漫画家や編集者たち5人が集まった。もちろんトリシマもいる。
はじめのうちはレーダーが一つしかないために捜索の効率はとても悪く、誰にも悟られないように慎重に進めていることもあって全く見つけることができなかった。
レーダーの範囲より外の反応はレーダーの端に表示されるだけなので、水平方向に移動した時に見られるわずかな収差をヒントに距離を予測して地点を絞り込んでいった。
飛行場が近くにないような場所はヘリコプターを使ったりもしたが、そうした交通手段が揃っている場所であることのほうが稀で、迂闊に他人を巻き込めないという状況も手伝っていたずらに時間ばかりが過ぎていった。
それでも地道に場所を絞り込み、一つは5,000m級の山の上、一つは1,500mの海底、一つはアマゾン奥地の原住民族に神と崇められている祭壇から、3つのドラゴンボールを集めることができた。
残りの一つは、日本とは国交のない、しかも今現在戦時下真っ只中の高い壁に分断された自治区の範囲に絞られた。
鳥山家長男は、難民支援を目的とした多額の資金を手に、そのために作った慈善団体の代表として同行することでやっとの思いで入国を許されることができた。
そのために使った金額は、実に鳥山氏が生涯稼いだ財産の半分以上に至り、彼の行動の一つ一つが世界中で報道されてしまうことで、余計な注目を集めることになった。
どこにいてもマスコミの目から逃れられない状況は足かせでしかなかったが、支援活動の間を縫ってはレーダーを確認し、やっとのことで場所を絞り込むことができた。
マスコミの目を盗み、現地のコーディネーターの反対をのらりくらりとかわしながら瓦礫の山を登る。
ドラゴンボールの位置を示すレーダーの点が中心に移動し、今まさに自分の足元に埋まっていることを指し示す。
しかし、どうやって掘り起こせば良いのか、途方に暮れながらひとまず座り込むことにした。
いたずらに瓦礫をめくってみると、それはまるで当たり前にそこにあるかのように淡く光を湛えて転がっていた。
それこそが紛れもないイーシンチュウだった。
とうとう最後の一つ、イーシンチュウを手に入れた彼は、支援活動も放り投げて早々に日本行きの便に飛び乗った。
残りのドラゴンボールを持ち歩くことで万が一のことがあってはいけないし、過酷な環境下で願いを叶えること自体が危険だと考えていた。
他のメンバーにしてみれば、彼が日本への帰国を急ぐこと自体がイーシンチュウ発見の合図である。
彼が日本に着く頃には、全てのメンバーが鳥山邸に集合していた。
すぐにでも願いを叶えたい気持ちを抑えて、皆で願いを叶えるための準備を進める。
ここまで一緒に戦い抜いてきた仲間である。誰の言葉で願いが叶っても良いのだ。
焦って願いが失敗してしまうことのないように、この日メンバー全員で何度も願いの言葉を練習した。
翌朝、目が覚めると外が騒がしかった。
その中心に横たわっていたのは、一部が焼け焦げてはいるがトリシマだと分かった。傍に黒く焦げたアタッシュケースが転がっていた。
メンバーたちは動揺を隠せないでいるが、リーダーである長男だけは落ち着いていた。
誰かが裏切り皆を出し抜こうとしたときだけに発動する罠が仕掛けられていたのだ。
鳥山明氏の遺言状とも言える漫画の一部、シェンロンを呼び出すシーンに手が加えられていたのだ。
正しい呪文は「いでよシェンロン!」であるが、漫画には「ででこいシェンロン!」に書き換えてあった。
そしてその呪文に連動するように、ドラゴンボールを格納しているアタッシュケースには細工がしてあった。
メンバーには直前に正しい呪文を教えるつもりだった。つまり、誰かが出し抜こうとして間違った呪文を唱えれば途端にアタッシュケースが爆発し、たとえそれでシェンロンが現れてしまったとしても、爆発によって願いを叶えることはできなくなるという仕掛けだった。
もちろん、位置情報によってこの建物を離れようとしてもアタッシュケースは爆発するようになっていた。
そのことは他のメンバーには伝えていなかった。
ざわつくメンバーを尻目に、リーダーである長男はレーダーを元にそこら辺に飛び散ったドラゴンボールを拾い集める。
流石のドラゴンボールだ。傷ひとつどころか、汚れさえも全くついていなかった。
動揺するメンバーに事情を説明して、この事故が自業自得であることを理解してもらう。
メンバー達は安心したような、それでいて何かに怯えるような表情をしている。怒りの表情を浮かべるものもいるがもう知ったことではない。
そんな状況を仕切り直すように「さあはじめようか」と、長男は一言だけ言った。皆は無言で頷く以外になかった。
いよいよだ。
「いでよシェンロン!」
途端に視界が光に奪われる。まだ朝だというのに、真夜中に突然目の前でナイター照明を焚かれたかのような明るさだった。
少しずつ目を開けて見上げてみると、まさに生前に父が漫画で描いたかのようなシェンロンがこちらを見下ろしていた。
「さあ願いを言え」
これも父が漫画に描いたシーンのように、直接頭に響くような声だった。
漫画で見ていた分、少しは冷静でいられたために周りを見回す余裕もあった。
周囲はすでに夜よりも暗い闇に包まれている。
どうやらこの周辺以外の時間が止まっているらしく、ここにいるメンバーたち以外に何かが動いているような様子や音は感じられなかった。
それならば騒ぎになることはない。焦る必要はないのだ。
メンバー達と目配りをする。
「どうした。さあ早く願いを言え。」
その声が皆の頭に響いたのを合図に、メンバー達は同時に願い叫んだ。
ここまできて裏切りがあったのであれば、それはもう仕方ない。
また探せばいいのだ。残ったメンバーの数だけ、探し続ければいいだけのことなのだ。
そんなことを考えながら願い事を言い切ると、「たやすいことだ」という一言が頭に響いた。
周囲が光に包まれると同時に目を閉じる。
そして眩しさが去ると、辺りに喧騒が蘇ってきた。
恐る恐る目を開けてみる。メンバー全員が不思議そうに顔をみあわせる。
それぞれの表情を見比べると同時に、自分たちの願いが叶ったことを理解した。
そう。皆の頭には、今まさに脱ぎたてのようなほかほかな暖かさに包まれた小さなリボン付きの純白なパンティーが、それぞれかぶらせられていた。
偉大なる巨匠であり我が父よ。あなたの願いはこれで間違いないだろうか。
皆で何度も相談した結果、どう考えてもこの結論にしか至らなかった。