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はてなキーワード: 上下関係とは

2024-03-08

松本人志報道

未成年じゃないわけだし、口説き目的の行儀が悪い飲み会、近いとこだとスーパーフリー事件くらいの感じじゃなかろうか。

でも、泥酔させたわけでもなく、違法薬物を使ったわけでもなく、スーパーフリーに近いかというと、微妙じゃないですかね。

泥酔させなくても、チームワークで1人の男を1人の女とくっつけさせようとする飲み会問題ってことなんですかね。

ジャニー喜多川と一緒にしちゃまずい。

ジャニー喜多川場合仕事上の上下関係社長所属タレント)があって、デビューをちらつかせて、未成年に対して繰り返し行い、かつ組織的隠蔽本来ならしょっぴいて務所ってレベル

で、松本人志どうなのというと、好感度は下がるにせよ、民事でやれよってレベルじゃん。

単に話題性がある金になる記事ってだけじゃん。

社会的意義なんてあるんかな?

2024-03-07

「文春が刑事上の証拠はないと認めた、松本氏の件はデマ」と話題だが

過去に似た流れがあったことを、世間は忘れているのではないかと思う。

1999年週刊文春は元ジュニア達による性被害告発を、大々的に報道した。ジャニー氏と事務所名誉毀損訴訟を起こすが、東京高裁2002年に性加害の真実性を認める判決を下した。重要なのは裁判少年たちへの「性加害の真実性が認められた」にも関わらず、ジャニー喜多川氏は逮捕されることなく、刑事責任を問われることもなかったという事実だ。

刑事責任を問う」には、被害者が児童であれば直後に加害者の精液等を採取して被害届を出したり、加害者自ら暴行の様子を撮影して映像を保管していたなど、よほどの直接的証拠が残らなければ難しい。文春のA子さんのケースのように、事前にスマホを取り上げられて密室暴行をされたという流れが事実であれば、そもそも物的証拠は残りようがない。

これに限らず多くの性犯罪がそうで、密室内で行われる暴行は、そもそも物的証拠が非常に残りにくい。そのため警察性犯罪被害届は門前払いにしたがる。被害者は精神状態麻痺しており、トラウマのものを扱う聴取裁判に耐えうる人は少ない。結果として、人が人に重い精神障害を負わせるような暴行が起きたとしても、日本では殆どは裁かれることなく野放しになる。刑事事件として被害が認めらるハードルは非常に高い。

文春編集局長の「刑事事件として起訴するための証拠はない」という発言を「今になって証拠がなかったと認めた、デマ記事だった」とするのは単なるミスリードだし、時期尚早だとも思う。民事裁判では状況が異なる。刑事事件として扱うための物的証拠はない=暴行はなかった ではなく、単に証拠不十分で不起訴になるだろうということだ。

先に挙げたジャニーズの裁判のように、刑事事件としての物的証拠がなくとも(そもそも残りようがないが)、民事では、証言状況証拠重要視される。双方の主張をつきあわせて矛盾がないか調べ、状況証拠を照らし合わせ、時間をかけて真偽を問うことになる。このとき、もしも報道通りだとしたら、裏付けはそれなりに出せるはずだ。被害を訴える人々の、事件があったとされる日以降の精神科への通院歴、LINE等で友人や家族被害について相談していた電磁的記録、これらを時を遡って捏造することは難しい。(性的サービスのない)マッサージ店における暴行の件であれば、松本氏に性的要求をされ即退職したという店員出禁になったにも関わらず翌日に偽名で来店した松本氏に腕力で頭を押さえつけられ暴行を受けたとされる店員複数店員が当時その場で対応している。第三者を含めた証人や、状況証拠はそれなりに揃っているはずだ。

刑事事件としての起訴はもとより無理であって、これから民事裁判真実性が問われるだけの話だと思う。注意点として日本法律では、内容が真実であっても名誉毀損は成立する。報道内容について「過度に侮辱的な表現がある」「社会的ダメージが大きい」「報道公益性がない」などを争点にすれば、加害が真実であるかは問わず松本氏に勝算はある。だからこそ訴訟を起こしたのだろうとも思うが。

そのとき世間は「週刊誌が負けて賠償金を払った」というタイトルしか読まないだろうし、「無実だった」という印象を世間に与えることができる。園子温監督のケースでは、訴訟相手週刊誌和解し「事実と異なる内容で、全文削除させた」と強気の表明をしたが、そもそも被害を訴えていた女優さんは自死されていて、真偽は不明のままだ。そうやって何もかもがうやむやになり、忘れられ、また性犯罪告発があれば、とりあえず疑って全力で叩くことから始める。(いじめパワハラ告発ではそうはならない、ずっと冷静に話を聞く)建前はどうあれ、性加害の欲求を持つ人が大勢いることを本当は知りながら。

どれだけの人が似たような訴えを起こしても、世間は冷静に耳を傾けることなく、永久に同じことを焼き直し続けるのだと思う。


その他、ネット世論に思うこと。

「なぜ警察に行かなかったのか、なぜ週刊誌でいうのか」

法務省実施した性犯罪調査によると、警察被害届を受理した事件数は、推定被害者数の4.71%しかない。性犯罪に遭った人は、直後は否認麻痺状態に陥り、すぐに行動できる人は非常に少ない。例えるなら、全身を轢かれて重体になった人に対して「すぐに自力で立ち上がって動けないのはおかしい」と非難しているようなことに近い。PTSDを負えば、一生涯精神科に通院しかねない深刻な後遺症が残るのが、性犯罪だ。警察聴取裁判に耐えうる人は少ない。トラウマを受けた人は加害者への恐怖心が非常に強く、再加害の危険本能的に回避しようとする。どうにか勇気を出して警察に行っても「証拠がないので難しい」と、被害届をつっぱねられるケースも多い。一言でいうと当人精神状態環境が整っていない。

相手日本全国で名が知られ、ファン大勢いる人であれば、なおさら警察被害届を出せないだろうと思う。ジャニー当事者の会では、激しい誹謗中傷を浴びた男性自死している。最高峰弁護士を雇える権力者と、法廷一般人対峙できるものだろうか?ただでさえボロボロ状態で。ずっと時間が経ち、(優秀な弁護士を雇うことのできる)大きな週刊誌後ろ盾があり、かつ他にも同様の被害を訴える人が多いと知らされて、やっと世間被害告発をできるようになる心理は、同じ立場に立ったら本当は理解できるはずだと思う。当時泣き寝入り選択したこと非難し、そのため虚偽であると決めつけるのはあまりにも理不尽だと思う。

「のこのこホテルに行った方が悪い」

立場上下関係がなく、最初から二人でホテルに行こうと提案されていたなら、あるいはそうかもしれないしか新人立場で「失礼があればこの界隈で歩けなくなる」と事前に脅され、複数の男女の飲み会を「VIPを招いたので、週刊誌対策ホテルの部屋飲みに変更しますね」と当日になってLINEで通知された流れが事実だとしたら、かなり話が違う。その「飲み会」の趣旨が明確でない上に、意思決定をする時間を十分に与えられておらず、芸能界の強固な上下関係からキャンセルしづらい立場に置かれている。

ちなみにこれは不同意性交等罪の構成要件ひとつ経済的又は社会的関係上の地位に基づく影響力によって、受ける不利益を憂慮させること又はそれを憂慮していること」に当たるが、法律は時を遡って適用されないため、今回の件では問うことができない。単に相手立場の弱さにつけこんではいけないという話だ。

スマホを持った馬乗り写真がある、スマホ没収されていないという証言がある」

女性スマホを持って松本氏にまたがる写真は、性加害を告発された飲み会とは別の飲み会真逆の印象を与える写真で、ミスリードされている。セクシー女優霜月るな氏が「記事にあるギャルは私だと思いますが出鱈目です、楽しい飲み会でした」と主張したのも大阪の異なる飲み会。ちなみにこの方は女性を集めるアテンド役をしたと自ら書き、1月14日時点で「松本さんがいないテレビ面白くない、喜んで参加したくせに。告発者はビッチ」といった内容をSNS投稿している。

週刊誌正義じゃない、デマだらけ」

デマも多いが、真実告発した記事も多い。その記事を扱う記者編集長によって異なる。週刊誌正義でも悪でもなく、単なる媒体だと思う。

一方的な言い分を鵜呑みにして、冤罪を生むべきではない」

もっともだが、そもそも松本氏は逮捕されていない。告発を信じるも信じないも、世論割れている。同じような被害を訴える人が沢山いるというだけの状況だ。松本氏は「事実無根である」として名誉毀損訴訟を提起しており、言い分は一方的でもない。片方の主張を鵜呑みにするべきではないが「とりあえず話を聞く」ということをせずに、頭から否定して告発者を叩くことが(日本では)性犯罪においてはお決まりの流れになっているように感じる。伊藤詩織氏、ジャニーズの件でも、ネット胡散臭い冤罪だと主張しては熾烈なバッシングを繰り広げたが、最終的に被害を認める判決が出ている。

2024-03-05

anond:20240305121951

カーストによる差別憲法禁止されてるよ

それに女性で初めて文化勲章を受賞した東大中根先生の『縦社会人間関係』でも

インドカーストによる差別より、日本国内男女差別部落差別上下関係による差別、が酷いって書いてたよ

2024-03-01

anond:20240301131454

キャバ風俗のボーイ又は送迎

知能境界とかでなければ雇ってもらえる可能性はある

ボーイは上下関係は 叩き込まれる。社員なら固定給+歩合

送迎は昼間別の仕事しててな人も多いが結構給料はいいらしい(自家用車必須)

キャッチは客捕まえてこれるならかなり稼げる

知的障害発達障害で家庭環境も最悪なフルコンボだろってくらいやばいキャッチがいたが、金を持ってる客を嗅ぎ分けられてかつしっかり店に引っ張って来れてたのでサラリーマンの平均以上は稼いでた

2024-02-29

鹿児島の特徴

鹿児島県民全体的に、他人がどう思うかを気にしない。

まり他人に気を使って行動しない。そういう発想がないので、ふつう相手もっと気を遣えよ、と思うようなことをされても、怒らない。

なのでピリピリしていない。これが鹿児島県民が「鹿児島の人はいい人だよ」と自ら言う理由かもしれない。

また、鹿児島県民は気遣いはしないし求めないが、自分ルールに外れたことをしている人には口出しする。

やり方には性差があると感じていて、男性は直接的に指摘して、さら処罰的な態度をする。女性はにこにこしながら「〇〇してるねぇ」と事実だけ述べていやみで気づかせる。

しかしこれは年輩の人が年下に向けてやるだけなのか、同世代どうしでもそうなのかは分からない。私が目撃したのは全て年輩から若輩者へ向けてだったが。

これは鹿児島県だけじゃないかもしれず、九州全般かもしれないが、上下関係があると下側になった人を人扱いしない感じが強い。

そもそも上下関係にはそういうニュアンスが混じりがちだが、フィクション世界しかないと思われることが今でも公に行われているのでびっくりする。

みんなそういうものだと思っているのか、人扱いされていないことに全然気づいていないしやっぱりされても怒っていない。

九州男尊女卑だと言うが、それは外野が言うことであって、九州内にずっといるならたぶんそうは思わないし怒りもしないのかもしれない、そして世代を経てもずっと続く理由が分かる気がする。

2024-02-23

パーソナルカラーしろ骨格診断にしろ

イエベ秋」や「骨格ストレート」という被差別カーストが含まれている時点で

どう考えたってその目的は「自分に似合うファッションメイクを見付ける事」ではなく

特定の女を侮辱し、上下関係を『分からせ』てマウントを取る遊び」にあるんだよ。

女の中では良しとされるルックス範囲が予め決められていて

メイクファッションだってそうなので 、

それが似合わないとされた時点で被差別カーストに置かれる。一部の女にとっては「自分に似合うとされたファッションメイク」そのものが、奴隷の証。

予め順位が決まっている以上はどうしたって、「みんな違ってみんないい」にはならないんだもの

2024-02-20

anond:20240220164435

上下関係があると(誘いを断りづらいから)即セクハラ案件になるけど、同期とかは普通に誘ったり仲良くなったりしてるんじゃないの

知らんけど

2024-02-19

婚活の極意」(女を見下せ)の証明

元増1は「女を見下せ」、元増2は「女性尊重して」と書いてるけど、この2つが同じこと言ってるって話ね。

なんでそう言えるんだろうってのを考えたんだけど、こういう話で合ってる?

  1. 対等な関係とは、互いに相手能力を信頼し、余計な配慮気遣い(以下、単に「配慮」と言う)を必要としない関係である。すなわち、「配慮」とは、対等ではない上下関係にある相手に対してのみ行うものである
  2. 1. より導出: もし男性女性配慮するとき、それは相手女性上位者または下位者のどちらかとみなしている。
  3. 女性は、一般的男性価値観が異なり、対等な関係とは、互いに配慮することだと考えている。
  4. 人が誰かを心から上位者と認めるのは、その相手一定価値観を共有している場合に限られる。
  5. 3. と 4. より導出: 男性女性上位者とみなすの例外的場合に限られる(以降、この例外は除外して考える)。
  6. 2. と 5. より導出: 男性女性配慮するのは、その相手下位者とみなしている場合に限られる。
  7. 本来は対等な関係であるべきだと考えているような関係性のなかで、何らかの理由相手下位者とみなすような状況は、そのギャップを含意するべく「見下している」と表現する。
  8. 3. と 6. と 7. より導出: 男性女性配慮するとき男性は必ずその相手を見下している。
  9. 元増2は、上記 3. で言うところの「尊重」、つまり上記 1. で言うところの「配慮」を勧めている。
  10. 8. と 9. より導出: 元増2は、女性を見下すべきであることを勧めている。
  11. まとめると、1. 3. 4. 7. 9.事実より、元増2を読めば、それが元増1と同様に女性を見下すことを勧めていること (10.) が読み取れる。 QED

引っかかるとこがあったら教えてくれ

2024-02-18

やっぱり日本スポーツ界の軍隊上下関係って意味あったんだな

先輩に口答えするのは言語道断って秩序があれば

韓国たかだか卓球で揉めて主力選手が指脱臼しながらプレーする必要もなかった

2024-02-14

anond:20240214180337

人間関係というより、対等な関係性だと誰もタダで面倒な事なんかやってくれないんだよね

昔の大家族が成立したのは家族の中でも上下関係があって嫁という最下層の人間にすべてを押し付けていたからだが

全員対等だとそんな役割を担う人はいない

2024-02-10

漫画編集者の端くれだったことがある


青年向け漫画編集者をしていた。といっても若い頃の話だ。都内にある編集プロダクションを辞めて田舎に帰ったのが36の時だから、おじさんの入り口に立った頃か。今では完全なるおじさんである

本日記は『セクシー田中さん』の件とは関係ありません。

働いていた会社というのは、講談社とか小学館とか秋田書店とか、そういう大手出版社ではない。あくま編集プロダクションである出版社編プロがどう違うのかって……ざっくり言うと元請け下請けだ。出版社出版事業(今回だと青少年向けの漫画作りや商業展開)の企画をして、漫画家が作品のものを作って、編プロ雑誌本体を作って、その制作過程印刷所やデザイン事務所といった専門集団関係することになる。

イマイチ説明になってしまった。一般社会の例で説明する。民法でいうところの委託(準委任契約)に当たる。公共建築の分野でいうと、公共機関の建築技師が新しい建築物のマンガ絵を作り、建築事務所が基本設計~詳細(実施)設計をして、出てきた成果物を元に大手建設会社施工監理し、地元にある中小事業者が実際の土木建築作業をする。

自分が勤めていたのは、この例でいうところの建築事務所だ。受益者(国民=漫画読者)の希望に応えたい組織があって、そこから依頼を受けて動いている関係会社ひとつ。そういうアナロジーだ。

出版社との役割分担は、そこまで分離しているわけでもない。漫画編集者といえば、昔の手塚治虫ほかの自伝みたいに、漫画家とアツいやり取りをしているイメージがある。ああいう、企画経営制作現場の間にあるような仕事は、出版社社員が直接することもあれば、編プロ出版社(編集部)のオフィスを間借りして行うこともある。

前者の例だと、マガジンサンデーチャンピオンなどだ。コンビニ書店にほぼ必ず置いてあるレベル漫画誌。大手出版社総合職コース入社した人が、(編集取材制作、資材、宣伝マーケティング、総務経理人事その他事務)といった多くの部門ひとつである漫画編集部に割り振られて其処に居る。

後者の例だと、大手出版社が出している漫画誌でも、あなたが聞いたことのないやつもけっこうあると思う。そういうのは、編プロ出版社(編集部)の仕事を丸ごと請けて実施していることが多い。自分は、そういう会社で働いていた。職場自体大手出版社の中にあるが、いわゆる委託先の社員だった。別の言い方をすると、親雑誌に対する子雑誌関係

ほかの長文増田記事を見るに、あまりたくさん書けない仕様のようである。何文字までかは知らないが、文字制限があると思う。本当は何万字でも書きたいのだが、あくま自分が書きたいだけであって、あなたが読みたいとは限らない。一万字以内になるよう心掛ける。以下に、自分が関わった漫画家を2人だけ紹介しよう。最後に所感を述べて終わりにする。

その2人(A先生とB先生。どちらも若手)と私は、分水嶺のような関係追記;わかりにくい表現ですいません。ブクマカのBuchicatさんコメントのとおりです)だった。ある日、私が担当していた漫画家のA先生が新作の企画提案に来ていて、同じタイミングで別の編集者のところに持ち込みをしたのがB先生だった。その別の編集者が不得手なジャンルだったこともあり、A先生との話が終わった後で、私も一緒にB先生作品を読んだ。

その後、編集部責任者を交えた会議で、私が引き続きA先生の新作の担当者に決まった。新人であるB先生担当になる可能性もあったが、そうならなかったのは、今の漫画界の一界隈にとって幸運なことだった。



A先生について

A先生は、雰囲気が暗めだった。人間性まで暗いというわけではなく、心を開くと明け透けになるタイプだった。モードに入ると饒舌になる。

弊誌では、読み切りを何度か掲載したことがあった。アシスタント経験あり。小さい賞を取ったことがある。ヒット作はないが、若き漫画家としてはキャリアがあった。

画力が抜群だった。小学校中学校で、学習ノートフシギダネの絵とかをソラでゲームパッケージそのまんまに描く子がいただろう。とにかく天賦の才を持っていた。最小限の画量で、それでいて迫力と感情に溢れた1枚1枚を描く。そういう人だった。

難点は、マジメすぎるところか。少し前にやっていたアニメだと、チェンソーマンに登場するアキくんか(少し前……?)。とにかくマジメだった。いや、やはり『直向き』に訂正する。

A先生は、少年誌に見合わない重たいテーマに挑むことがあった。今でもそうだ。彼のマンガには『緩さ』がない。それもいいところなのだが。私は好きだった。はっきりいって。が、読者の傾向に合っているか微妙だった。

子どもの頃から漫画が好きだったらしい。中学生の頃のイラストを見せてもらうと、俄然キャラクターへの愛に溢れる作画を見ることができた。中学生らしい、プロには程遠いクオリティなのだが、しかし見ていて違和感がないというか、自然にくっきり入ってくる。

私という人間は、具体例で物事説明する癖がある。上の「中学生らしいイラスト」を別の事例で表現すると……「うるせ~!!知らね~!!FINALFANT ASY」(短縮URLhttps://x.gd/L5cc4)だろうか。以前、いつぞやかのid=pptppc2さんのブックマークコメントきっかけで元ネタを知ることになった。

あの時のA先生イラストは、ベルセルクセルピコだったと思うが、力強い表現だったのを覚えている。セルピコファルネーゼを抱きかかえて、

申し訳ありません 道案内を頼まれまして 少し席を外していましたもので」

と言うシーンの模写だった。

さて、そんなA先生だったが、ある時これまた重量級のテーマで描きたいものがあるという。先ほどの、編集部での新企画提案の話だ。

その際、A先生からプロットをもらい、私のデスクで拝見させてもらったところ……うちの雑誌では持て余しそうだった。作品の質が低ければ普通に打ち切りになりそうで、作品の質が高くても――弊誌の売上規模だと会社グループ全体の機会損失になりそうだった。私の前でパイプ椅子にかけているA先生は、不安げな面持ちだった。

内部の話で悪いが、例えば「甲」という雑誌亜流「乙」という雑誌があるとする。ビッグコミック(オリジナルスピリッツスペリオール)みたいな感じだ。この時、甲と乙に明確な上下関係があった場合、乙誌に掲載された漫画が甲誌に引き抜かれることがある。その際、甲誌の編集部から言われるのが、

「なぜうちの編集部に見せなかった?」

という意見だ。これは、ストレートに言われる場合もあれば、暗に言われる場合もある。だが、事前に上流の雑誌に見せていたとして、多くの場合玉虫色の返事があるだけだったりする。

話を戻そう。この時の自分は、編集部自分デスクのあたりでA先生次回作を見せてもらっている。確か缶コーヒーを飲んでいた。

自分としては、A先生マンガを弊誌に載せたいと思っていたが、先ほど述べたとおり、後ろ髪を引かれる思いもあった。社会派少年漫画というのは扱いが難しい。その作品が「あしたのジョー」の影響を受けているのは明白だった。「A先生であれば、きっと面白い作品にしてくれるのだろうな」という期待はあった。

うーん、大いに悩むところだ。どうしよう。思いあぐねていたところで、別の編集者から声がかかった。要約するとこんなところか。

「持ち込みに来た人がいる。私の専門じゃないので判断が難しい。門前払いにするレベルではないので、あなた判断を仰ぎたい。上の人間は今出かけている」

要するに、自分の専門外なので判断できないよ、と言っている。ここも会社なので、編集者の上には当然上司がいる。その人達がいなければ同輩に相談するのが基本だ(余談だが私は後輩だった)。こういう原則一般会社と変わらない。

その『別の編集者』というのは、儚い感じの純文系が得意なタイプだった。一番わかりやすい喩えは……『はちみつクローバー』みたいなやつだ。ああいうのが得意な人だった。

その時は、A先生との話が終わったら行くと告げた。それで、しばらくそのまま話を続けた。

「この作品はい意味で重たいねちょっと考える時間がほしい」

と言って、その日は解散した。A先生は、「お願いします!」と言ってパイプ椅子を立ち、そのまま帰っていった。いつもだったら喫茶店ご飯をおごっている。

A先生は、『いい子』だった。あまり感情は出さないけれど、人間に対する愛を持っている。そういう子だった。私が当時、A先生ご飯を奢って、彼がおいしそうな表情で食べている時、私は幸せだった。A先生幸福だと、自分幸福だと思えた。A先生漫画という手段で自らを表現している時、まるで自分もそれに劣らぬような喜びを得ていた。

ヘンな表現かもしれないが、例えば読者がA先生を褒めている時、自分A先生との区別がなくなっているというか。彼のことが、自分ことみたいに嬉しかった。これは愛なのだろうか。



○ B先生について

持ち込み部屋に行くと、別の編集者と、持ち込みに来た子が対面で座っていた(ちょこんと挨拶をしてくれた)。自分が座る席には作品が置いてあった。綴じられていない原稿用紙がある。ページ数にして30枚ほどだった。もっと多かったかもしれない。記憶あやしい

実際、B先生作品面白かった。コテコテの学園ものかと思いきや、登場人物それぞれに適度な制約があって、キャラクターも立っていた。これまでのキャリアを聞き取ったところ、作品雑誌掲載されたことがあるようだ。アシスタント経験もある。

絵の方は、自分がこういうのも大変失礼だが、上手な方ではなかった。どちらかというと、脚本や設定、キャラ作りが得手のように映った。当人情熱を注いでいる箇所はすぐにわかる。キャラ絵が有名漫画家の影響を受けているとか、キャラクター台詞回しがハリウッド映画風とか、背景や小物を手を抜くことなく全部描いているとか、そんな具合に。

光るものがある作家だった。これを見抜けないようなのはモグリ――そんなレベルで輝いていた。

私は作品を読み終えた後で、「ちょっと待ってね」と自席に戻り、少し残っていた缶コーヒーを飲み干して、思案を重ねつつ持ち込み部屋に戻った(どうするのが最良かわからないケースだった……)。

それで、テーブルではこういうやりとりをした。

私「イイ作品だと思います特にセリフ回しにセンスを感じます掲載ができるとかここでは言えないけど、話は通してみますね」

B「ありがとうございます

私「それで、担当はね……縁なので。あなたがするのがいいのでは?」

編「私よりもほかの人がいいと思いますもっと才能を引き出せる人が……」※小さい声で

私「いや、でも恋愛描いてるよ。エンタメだけどいいんじゃない」(こいつ、作家の前でアホなこと抜かしよって)

編「難しいです」

私「でもこれ、縁だよ」(意識が低すぎる……)

編「ほかの作家さんも抱えてるので。いっぱいいっぱいです」

私「わかりました」(トラブル回避のため後で編集長に説明しとこう)

B「すいません。僕の作品はどうなるんですか?」

私「後日連絡しますね。必ずしまから、それまでは他誌への持ち込みは待っていただけますか」

B「あの、はい。できればですが、早めでお願いします。一週間くらいでなんとかなりますか」

私「なんとかしてみます

作品のものと、作家プロフィールと、付属資料コピーを取らせてもらって、彼には外で缶コーヒーを奢った。ビル入り口まで送ったところまではいい気分だったが、正直、身に余る事態だった。

持ち込み作家の才能がありすぎるのも考えものだ。嬉しい悲鳴というやつ。誰が担当に付くかで今後の雑誌の売り上げに影響がある。重大な意思決定ということになる。

最悪、『進撃の巨人』の時みたいに優れた作家を逃してしま可能性がある。あれも、実際は諌山先生門前払いではなく、週刊少年ジャンプ担当が付くか付かないか微妙ラインだったらしい。それで、誰が担当になるかを押し付けあっている間に諌山先生が他雑誌に持ち込んでしまった、という話が業界団体公的飲み会で囁かれていた。



○ その後~

B先生についてだが、一週間後に担当編集が決まった。「別の編集者」でもなく私でもない。当時、若手のひとりだった20代の子が任されることになった。編集部トップを交えてB先生原稿コピーを読んだのだが、「若い感性が光る。年齢が同じくらいの人と組ませる方がいいのでは?」という結論になった。

その20代の子は、上の組織からこっちに出向してきている子で、いわば武者修行の身だった。一流大学出で、本社プロパー社員。いわゆる総合職である

最初は、私に選択権があった。B先生担当になる道もあった。だが当時の私は多忙であり、月に何度も会社に寝泊まりするレベルだった。新人は抱えるべきではない。しかし、才能のある子だから迷いがある。

A先生のこともあった。彼のあの作品を世に出してやりたい。もっと有名にしてあげたい。そんな想いがあった。

私が悩んでいるうちに、例の20代の子が手を挙げたのだ。私としても、彼のやる気と知性と直向きさは買っている。諸手を上げて賛成した。

今思えば、正しい選択だった。もし私がB先生担当になっていたら、面白い恋愛エンタメを楽しめる読者の数は減っていただろう。これでよかったのだ。

以後のB先生は、例の持込漫画ブラッシュアップを続けた。翌年には、晴れて弊誌に第一話が掲載されることになった。さらに以後は、担当編集とともに二人三脚で躍進を続け、イケイドンドンの勢いを保ったまま、一度も息切れすることなスターダム上り詰めた。今では漫画家として世に知られている。

一方で、私が担当を続けたA先生は地道な努力を続けた。

上で挙げたA先生の意欲作は、読者層に合っていなかった。それでも、高い画力シナリオ構成の上手さがあったのだろう。その意欲作は、連載期間を積み重ねる度にファンの数が増えていった(業界的には、Amazon第一巻のレビュー数が人気の代替変数になることが知られている)。

今では、A先生は親雑誌で連載を勝ち取るまでになった。去年だったか。彼の作品コンビニ立ち読みする機会があったのだが、やはり突き抜けた画力だった。週刊連載であそこまでの画力というのはまずない。



2024年現在、私は東京を離れて田舎暮らしている。地元町役場Uターン就職して、実家農業を手伝いながらスローライフに近い生活を送っている。

実は、編集者だった当時、働きすぎて病気になった。ある日、下腹部の辺りに違和感を覚えて、血の塊のようなものが血管を這っている感覚があった。病院に行くと、「遅くても明日中に入院しなさい」という医者から指導があった。

それなりに重い病気にかかってしまった。一応は死亡リスクもある。数か月ほど入院した後、どうしようかと考えて、考えて、考えて……編集部に復帰後は、労働を最小限にしつつ転職活動スタートした。

A先生については、幸いだった。彼の意欲作とは最終回まで付き合うことができた。私が退院した後、無事完結を迎えることができた。あしたのジョーに比べればハッピーエンドだった。

入院中に、A先生とB先生がお見舞いに来てくれたのを覚えている。ほかの編集仲間も来てくれた。A先生は、テンションが低めで、何を考えているのかわからないこともあるのだが、人間への基本的な愛というか、思いやりがある人だった。

もう40才を過ぎている。はてなユーザーの中では平均的な年齢か。思えば齢を重ねたものだが、当時の日々は今でも夢の中に出てくる。

若いから編集者をやってきた。身体を壊さなければ続けていたのかというと、多分そうだろう。でも、今の生活も悪くないと感じている。自分語りはここまでにして、締めにしよう。

もしあなたが、Webでも紙媒体でもいい。気になる漫画作品を見つけたとする。面白いものを見つけたと感じたら、ひとまず買ってみるのがいい。Webだと1話単位で売っている。

ひとかどの漫画家というのは、自らが産み出すモノを本気で高めにいっている。あなたフィーリングが合ったのなら、ひとまず1巻だけでも読んでみる方がQOL高まると思う。ハズレを引くことはあるだろうが、アタリだってちゃんとある人生は運試しである

anond:20240210064939

ここでルックバックのタツキを持ってくる感覚よくわからない

単純に『好みじゃない』でよかったんじゃないか?って思う

 

ワイもドワーフ嫁は『好みじゃなかった』なぁ。序盤で脱落したよ

プライベートゾーンに触れちゃダメ、デミセクシャルな人もいるよって、なんで啓蒙必要だと思ったの?としか思えなかったし、

啓蒙必要だと思ったってことはなんか性にまつわることで嫌なことありました?としか思えなかった

 

むかし、2DKっていうオタ活・推し同棲マンガがあって、ワイはこのマンガ嫌いじゃなかったんだけど(作者がセクマイ)、

一部の人の2DKの推し方にドン引きドワーフ嫁はそれをそのままマンガにしたみたいな印象持ったな

2DK | Amazonレビュー

仲のいい女性ふたり、楽しく暮らしている内容なのですが、読んでいるうちになぜでしょうか?、涙が出てきました。

お互いがお互いを思いやる気持ち姿勢、行動、小さなところに現れる相手への思い、気遣い。著者は普段日常生活コミカルに描いているだけなのでしょうが、読む人が読むと泣けます

 

上下関係もない、籍を入れた夫婦のような拘束もなく、相手をつなぎとめられるもの自分真心だけ。このふたりには相手への愛情言葉の出し惜しみは全くありません。

 

その場その場で自分意見気持ち言葉に出して伝える。相手気遣い真心、優しさにあぐらをかくふたりではなく、人間関係の基本をきちんと押さえている大人ふたりなんだ、と思いました。

 

信頼関係が崩れた時、ふたりの共同生活を解消する事はいつでも出来るわけです。その事実をお互いきちんと分かっているからこそ理解してもらう努力相手理解する努力は怠らないわけですが、人間関係の基本と言うものは、本来このふたり関係のようなものなんだと思います

 

釣った魚にエサはやらない人とか、誰がお前らを食わしてやっているんだ!?と言うような家庭の中でさえ上下関係を持ち込みたがる人(男の人に多いと思う)には理解しづらい世界だと思います

 

家庭の中の上下関係ピラミッド型の底辺にいるのはほとんどが女性子供で、その底辺ストレス子供の頃から多く感じてきた私のような人間が本書を読むと泣けて泣けて・・・

 

いや両親と兄弟姉妹は選べなくてもパートナー自分で選べるでしょうよ、みたいなね

2024-02-09

県民性雑感

居住就労経験のある都道府県のうち大都市について県民性を書きます

東京大阪京都名古屋

東京都(居住就労共に6年)

初対面の人物には距離を置く。良くも悪くも本音を隠すことに寛容で、要件体裁さえ整っていれば文句を言わない。悪くいえばひとを一種装置のように見て人格を気にしない感がある。物事を順序立てて話すことを重要視する。

自慢話、自己権利を主張する人、高圧的な人を嫌う。

東京が最高の場所であると信じて疑わない。

仕事ではルールを守ることを重要視する。

私がいたのは港区

大阪府(居住4年、就労3年)

本音オープンにすること=良いことの等式が存在する。本音を隠す人物を嫌う。

仕事では奇策を用いることを好む。手間や調整が必要な場面で怠けがち。

会話ではユーモアを好む。大阪転職活動をし大企業3社で面接を受けたが、3社とも面接官がジョークで笑わせようとしてきた。長い話が嫌い。

武田薬品工業伊藤忠商事パナソニック大阪から離れる大企業が相次いでおり、経済的な動揺が激しい。浮上策として近年は観光に並々ならぬ力を入れている。大阪万博にこだわるのはそのせい。

過去報道されたが、名古屋市や高松市といった自治体において生活保護申請者に大阪へ行くよう指導があり、大阪はいわば押し付けられた立場だったが、生活保護者はかわいそうな立場なので受け入れざるを得ないという世論が強かった。そのように弱者に優しい面がある。

お金節約が好きで、節約情報を共有すると喜ばれる。

私がいたのは大阪市、吹田市豊中市箕面市

京都府(居住4年、就労2年)

表面上は柔和・寛容だが裏表が激しい。酒の席で人が変わったように悪口を言うのを何度も見た。

洛中京都市の中心、平安京跡地)の住人は洛外と一緒にされることを嫌う。東京山手線内側に対するこだわりを5倍の強さにした感じ。

大阪のことをうっすら下に見ており、大阪人を馬鹿だと思っている。選挙戦では「京都大阪のようにはしない」「京都には京都文化政治がある」といった趣旨アピールを聞いた。

公務員立場が非常に強く、一昔前はバス運転手年収1000万円超とか、1日の勤務時間がほんの数時間といった報道があった。最近財政健全化のためそのような放漫はないはずだが。

京都市は大学が多いが、特に高齢者京都大学同志社大学以外を大学と認めていない場合がある。

私がいたのは京都市(洛中

愛知県居住2年、就労2年)

自己主張が強い。自らの要求をはっきりと述べる。相手にも自己主張の強さを求める。自己主張の強い人を「意志のある人」「きちんと考えている人」として信頼する。

自己主張の弱い人に対して主張を押し付けしまいがちで、相手が主張しないのは不満がないからだと解釈する。

仕事では合理性重要視し上下関係にとらわれない。

派手なものを好む。結婚式が盛大。親族の集まりや友人の集まりでは派手な飲食店が好まれる。

私がいたのは名古屋市、刈谷市

2024-02-07

anond:20240207150953

元増田ではないが、実際に働いてると、上下関係が無いってのは建前で

国(総務省)→ 県 → 市町村

親会社子会社、孫会社関係やぞ

東京都かになると国と対等の関係なのかもしれないが

anond:20240206212551

県と市は法的に上下関係あるわけじゃないのに上級行政機関とか書いちゃう増田も大概イマイチ職員っぽい

2024-02-06

友達いないんだよねー

なんか上下関係できてこっちが疲れてしま

もちろん下が私

2024-02-03

いじめハラスメントが求められた時代なんてあっただろうか?

文春砲の後、松本およびダウンタウンを崇め奉る記事は多数書かれているが、その多くで「ダウンタウンは笑いの天才である」という表現がある。

以下の記事でもダウンタウンは、いじめ無礼を平気で行う悪童キャラとして「時代に求められた2人」だったとブレイク当時の様子を書いている。

デイリー新潮常識修正拒否した松本人志、ダウンタウン批判的だった横山やすし…「天才」2人の歩みは今になって重なる」

https://www.dailyshincho.jp/article/2024/02031045/?all=1

とはいえ、当時から賛美一色ではなく、苦情の投書も多かったことは併記されているのだが、

ダウンタウンの笑いが受け入れられなくなっていったことを「時代のせい」にしていることは問題である

この記事では「お笑い人の常識時代とズレるのは珍しいことではない」とし、

かつての大物芸人自分常識修正し、時代に合わせてアップデートしてきた人が何人もいたと書いているが、

そういう人たちは、単にやっちゃだめなことをして怒られて、反省して常識的になっただけであり、決して「時代のせい」ではない。

あえて時代的背景ということを考えるのであれば、

ダウンタウンブレイクした時代は、日本社会全般として、今より上下関係が厳しかったり、若い人に対するシゴキというかパワハラが酷かったのかもしれない。

年上世代に日々苦渋を舐めさせられている若者たちダウンタウンテレビに魅力を感じる理由があったとすれば、

若い2人が先輩に楯突く様子がカッコよかったり、どんな人の前でも傍若無人な振る舞いをするダウンタウンに憧れたりしていたのかもしれない。

だがそれは、攻撃的な気持ちを発散させるための一時的憂さ晴らしに過ぎず、「笑い」と呼べるものだったのか、自分には疑問でしかない。

この記事では、松本アップデート拒否したとして「一方で自分が納得することが第一だった松本修正しなかった。むしろ積極的修正を拒絶した。」と書いているけど、

ダウンタウンファン自称する人たちに申し訳ないが、

前にバズっていた『教養がないと冗談レパートリーが、セクハラパワハラ下ネタだけになる』という話じゃないけど、

教養意識して身に付けなさい」という父にその理由を聞いたら「教養がないと冗談レパートリーセクハラパワハラ下ネタだけになる」とのことで納得した

https://b.hatena.ne.jp/entry?url=https%3A%2F%2Ftogetter.com%2Fli%2F1832733

パクツイらしいけど)

結局のところ、松本は何歳になっても教養社会性を身につけることができず、

わがままを言って大暴れして周りを恫喝する」以外に人を動かす方法を学べなかったというだけのことなんだと思う。「天才」がやることじゃないよね。

まぁ、こういう暴力的な幼稚性を持った芸人の威を借りて、やりたい放題やっていた吉本テレビ業界の連中も共犯ではあるんだけどさ。

2024-02-02

ギョーカイ残滓に関する注意喚起の発出

ネット言論的な事、ソーシャルメディアでの短文コメントなどでTV局、アパレルマーケティング広告電通などに関する議題で変なマウントじみた上から目線を感じることがないだろうか?例えば広告出稿の実務や電通業務範囲などの解説に「電通を判ってない」と漠然としたコメントが付いたりする事だ。

亦は例えば脚本家原作者トラブルに端を発した自殺に関して「己の近いところに着弾」などと書いて自殺クリエータナイーブを嗤うような文章だ。

実はこれらには「ギョーカイ」という30年前の知的スノビズム関係しており、現在のその全ての発言者はただのワナビーだ。故に無視するか嘲笑するのがいい。

 

だがギョーカイがどういうのか判らない人には判別が出来ないであうからギョーカイに就いてざっと解説したい。

 

80年代カルチャー誌が当時の若者を釣る為のコンテンツ総体ギョーカイ

1980年代大学生というのはまるで勉強しなかった。これは60年代に反権威主義全共闘世代大学の知の権威攻撃して教授講義尊敬解体してしまった事に由来する。その後反体制という態度も流行らなくなり、更には嘲笑嫌悪さえされるようになっていった。

だが大学権威は復活しなかった。この為に80年代になると大学レジャーランドとなり、特に文系学生教科書さえ買っていないという風になっていた。

 

更にここにプラザ合意という政治状況が追い打ちをかける。日本復興を遂げて70年代には経済規模が異常なほど膨れ上がっていた。アメリカベトナム戦争で、欧州の旧連合国諸国植民地独立による経済構造変化で苦しんでいた(除西独)のと対照的だ。

だが国民生活は然程裕福にはなっていなかった。また戦後の窮乏状態から贅沢を忌避する経済道徳があった。

プラザ合意でこれが一変する。これは円高誘導日本対米貿易黒字を削減する政策なので経済構造がそれまでの輸出産業優先のままだと立ち行かなくなってしまう。

そこでそれまで禁止されていた贅沢がお上お墨付きで推奨されるようになったのだ。国民経済道徳なんて政策で左右されるのである文化は決定因子ではない。

また円高によってそれまで贅沢品だった輸入品価格が下がる。当然購買意欲は刺激される。

この浮ついた好景気が加熱してストックバブルとなり、やがて弾けて失われた30年になったのは皆の知る通り。 

この景気加熱はレジャーランド化していた大学生にも影響を与えた。それまで国内アパレルメーカーが若者向けブランドを展開してそれらが人気を博していたが、海外ブランド志向が進み、遊びの高級化が進んだのだ。有名なのがディスコマハラジャジュリアナ東京であろう。マハラジャ運営会社はそれまで「並」のディスコ経営していたが、マハラジャで極端な高級志向ドレスコードチェック(アメカジとかは入場禁止で上から下までブランド必須)にしたところ大盛況となった。

 

だが大学生が高級志向になったのは自然出来事ではなく、当時のファッションカルチャー誌が誘導したのであった。

 

POPEYEホットドックプレスの例

こういう大学生に影響の大きかった雑誌マガジンハウス社のPOPEYE(以下ポパイ)と講談社ホットドックプレスが挙げられるが、この二つは性格が違った。ポパイが先行、ホットドックプレスが追走、イノベーター理論で言えばポパイアーリーアダプター志向ホットドックプレスマジョリティ志向という感じだ。

マガジンハウスファッションカルチャー専業だけあってイノベーター人脈があるから未来への提案という形で誌面が作れる。

一方、ホットドックプレスは大出版社なのでもっと安牌志向だ。あまり冒険すると滑る危険がある。

そして流行於いてマジョリティ相手にするという事は、アーリーマジョリティになれとけしかける事であり、故に強迫観念的になるのである大学デビューした若者ファッションや遊びを勉強しろと迫る性格を帯びる。

 

山田五郎氏はyoutubeの「オトナの教養講座」を運営して大変引き出しが多くて教養がある人物だ。同氏は同誌の80年代編集長であった。

教養人だが編集長時代マガジンハウスの後追いで背伸びしたい若者楽しいライフスタイル提供というよりも「これぐらいマスターしないとモテないぞ」とオブセッションを刺激して走らせる誌面を作っていた訳で、正直そこについては評価できない。

 

これはホットドックプレスが悪いというのではなくて、トレンドの後追いする方は強迫観念に訴えるようになるという例だ。

 

ギョーカイホイチョイプロとんねるず

そんな雑誌群でやたらと持ち上げられていたのがTV局、アパレル業、広告代理店という業種だ。

ホイチョイプロはこれらのブームが起きる前から広告代理店漫画を書いていたが、このブームに乗って多角展開するに至った。広告業の業務中で電通けが特別視されたり、変なマウント取る奴が現れたりするのはこのホイチョイプロの影響である

またとんねるずパワハラ芸とTV局の内輪ネタ若者の歓心を得て売れるようになった。

特に初期のパワハラ芸が有名だがこのパワハラ芸人同士のそれではなくてTV局での上下関係に限られるのがポイントだ。TV局内とスポンサーなどの上下関係ギョーカイなので売り物になったのである

 

ギョーカイ情況である

故にギョーカイというのは単にがTV局、アパレル業、広告代理店という業種を指すのではなくて、当時の風俗上の序列に裏打ちされたそれら業界という事が出来る。広告代理店業務特別視してマウントするという態度の背景には、輸入ブランド志向、高級ディスコVIPルーム、見せる為の彼/彼女ポストモダン思想という今では時代遅れの事物文脈がある。

一方、家庭を築いて建売とかと言った一般的価値観は外部化されていて入っていない。

 

身に沁み込んだレイトマジョリティへの強迫観念

先に述べたように流行の浸透期には強迫観念に訴える形の言説が商売になる。面白いものがあるよ、じゃなくて時代に遅れるな、だ。

これらはもう時代遅れだが、この強迫観念に訴える扇動効果は残っていて、広告TV局に関する事が話題になると、今でも「電通本質は違う」などという謎マウントが湧き出すという原因になっている。

特に地方在住者に顕著だ。広告への関係の仕方は様々あり、出稿する立場印刷を受注する立場看板屋など様々な立場人間ネットに書き込む。また電通業務のうち広告ではない部門人材派遣イベントプランニングなどに関する議題で書き込む人も居る。

それらに対して謎マウンティングしでいないではいられない人が現れるというのもネットの常だ。

これらの人は自分が参画しえない場所の話だったホイチョイプロなどのギョーカイ話を実業務での経験他者の含む)で上書き具体化するのに失敗し続け、レイトマジョリティ転落の強迫観念駆動され続けているのである

 

彼等の言い方は、「電通とは」など目前の具体的解説よりなどまるでその評価軸が高級だったり知的であるかのようで、事情を知らない人は騙されてしまうが、その実は時代遅れの流行追っかけの知ったかぶりしかないので、騙されないようにして貰いたい。

インターネット下さい」やソーカルコテンパンにされたポストモダンの亜種である

 

この辺の事情を知っていれば、「己の近い場所に着弾」とか原作者自殺をそのナイーブさ故と揶揄するAI画像投稿してTV局の事情通風を吹かす者が現れたとしても、その破廉恥さに憤るよりも前に、その者がオピニオンバラティに数回出ただけでドラマには関係してない事、職域が権利者との折衝と重ならないであろう事、出演回数的に業界風吹かしたい欲が最大化される地点である事、年齢的にギョーカイ特別視のレイトアダプター層である事、とんねるず世代などに着目し、地方バーで「業界出身の人」ってこういう感じだよなぁなど感慨に耽り、祇園精舎鐘の音が胸中に去来するはずである

またマナの力に長ける者であれば、AIに向かって「政権のブレーンとして官邸に出入していた事がある事は履歴的に自慢したくなりますよね?という建前を押し出し笑顔発言者の前で、現在相手にしている読者層がその政権へのドグマ批判を共有するので炎上評価低下を恐れて答えに窮し発言者善意の天然なのか悪意があるのかはかり兼ねて引きつった笑いを浮かべる男性」という詠唱により画像を得る事が出来る筈である

TVに出るようになった切っ掛けってそのブレーン抜擢ですよね」と発言を重ね掛けする画像でもう一枚行けそうである

 

いずれにしてもTV広告業などの話で具体性も無いのにウエメセマウンティングが発生したら、その実は以上のような事情背伸びしたい「追いかける人」であるので、良く知らんけど高級な知識っぽさに騙されないようにして欲しいものである

2024-02-01

anond:20240127201456

猿は猿で上下関係があるし、下っ端はいつでもどこでも下っ端でしょ

猿を舐めてるようなヤツならばなおさら

2024-01-30

体育会系部活やってないやつは男らしさが作れてないから本気でモテないよ、というポストが流れてきてたけど

体育会系って上下関係からくる陰湿イジメと勝つためにルールの抜け穴探す陰湿根性作るだけやん

見た目は確かに立派になるけどそれだけやん

2024-01-22

同僚と距離を置きたい

ただのアラサー社員反省愚痴なので、読み飛ばすか、優しい言葉でもください。


10年近く同じ会社で働く同僚Aと、距離が近くなりすぎてしまった。

学歴に差があり入社時の年齢・役職が違ったにも関わらず、入社タイミングが同じだったため初動でタメグチでいいよと言ってしまい(反省している)、さらプライベートでも遊んでしまったせいで完全に社内の人間関係に悪影響を及ぼす原因を作ってしまったと思う。

プレイベートでの交流シンプル趣味が合わないと感じて控えるようにしたが、Aから友達的態度は変わらず、むしろ助長・拡大していった。

自分に対してだけではなく、私の同期や、社歴は浅いが実績や職種から考えて先輩or上司といえる立場の人にもタメグチ混じり、上から指示等するようになり、

小さいけれどおかし要求(Aの効率けが良くなるような周囲への業務のシワよせ)を頻発してくるようになった。

あくまで例だけど

「私(A)にこの資料作成してほしいなら、関数設定完了済みのエクセルデータと、入力内容の分類&並び替えが終わっている元データを渡して来い」

みたいな感じ。

いつしか社内の上下関係が崩れ、Aは周囲からの「注意」を受け止められない人間になってしまっていた。

上司や同僚が注意しても、改めることはおろか「悪く言われた」としかとらえず、注意やアドバイスに対して社内の空気を劣悪にする不機嫌な態度をとるようになってしまった。

注意してきた人間を"悪者認定"(これは実際のAの言葉)し微妙な態度をとるようになった。(複数人での挨拶とき声を発さなかったり、一度の声かけでは応えず二度呼びかけて応じる等、かなり絶妙もの

Aの態度なんて気にせず、仕事なんだから!でビシっと教育すべきだったとは思うが、度重なる不機嫌に耐えかねて周りが諦めて放置してしまった流れがある。

これは上司言葉だが、「成長する気もない人間の不機嫌に付き合い続けると、問題のない人間メンタルに悪影響が出る」。

(うちは大企業と呼べる規模ではあるが、基本的に移動や転勤がなく、転職でもしないかぎりはいつも同じメンツなのも馴れ合いを生んだのかもしれない。さら基本的にみんな穏やかで威圧的に叱ったり?パワハラ的な教育も無く、ぶつかり合い不要人間関係は凪のほうがいいよねーという社風がある。今書いてて、こうやって衰退していくんだな…とも思った。)


うちの会社犯罪さえおこさなければクビがないので、改善策としては放っておく・小さな仕事しか振らないという対応になる。

勝手な指示や転換を行わないように、誰かの業務の補佐やアルバイトさんでもできるような単発的・データ入力仕事ばかりになる。

加えてそのような単業にも自分が思う完全な指示を求めて「待ち」の時間製造するので、スピードも遅くなる。

新しい業務ツールへの反発も強く「入社時にそんなツールの話聞いてない」と喚く。

からないところだけ残していいから、できる限りやってみたら?と励ましても、新ツールのところだけ手付かずで綺麗に残して渡してくる。

当然だが昇進しない。だから不満は増える。

10年を経て、「スキルスピード判断力もないが、ラクしたいので他人に強くあたる社歴10年のヤバい人」が出来上がってしまった。

Aもアラサーになり、後輩も増え、圧倒されてしまう若手が増えた。(少し調べればわかることなのにAが「不明点があるのでこの状態じゃできまない!」と突き返し若手萎縮&業務増幅)

これ、いずれやばいんじゃない?と他の同僚とときどき話に上がる。

でも、なんのアイデアもない。自分雇用主でもないし。触らぬ、関わらぬ、同じプロジェクトに入らないことを祈るのみ。

そのつもりでいるが、今日も同僚は友達のように話しかけてくる。

周りの目が痛い。お前がガツンと注意してあげろよ!と思われてる気すらする

その度に、自分責任を感じてつらい。いっそ嫌われたい。

2024-01-20

禁酒宣言

だめかもだけど

酒が好き。

だけど結婚したら配偶者が酒を飲むなと制限してきた。10年前。

たまに飲みたいときは頼み込んで飲ませてもらう。別に健康上の理由があるわけでもアル中でもない勝手に飲んだら子どもたちに、お母さんは嘘つきだ、約束を守らない、とずっと言う。

たまに、今日誕生日から飲ませてあげようかなとか言ってくる。上下関係を作りたいのだろう。

なので、禁酒を目指すことにした。

頼み込んで飲ませてもらうという行動を、しないようにしたい。

2024-01-18

anond:20240116195212

過去固執謝罪を求める増田と違って、謝罪により上下関係を明確にするほど日本は弱くないよ

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