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はてなキーワード: 呪縛とは

2022-06-24

非モテだけど性欲や承認欲求呪縛から開放された男っているの?

性欲の呪縛から開放されてる男はいるけど、そういう男ってまずモテてきた男やん。もう十分セックスしてきたし、いいかなという「上がった」人なんだよね。あるいはその気になればいつでもセックスできるしモテるという余裕がある人。

喪女の人みたいに、モテ経験こそないけど性欲や承認欲求から開放されて人生楽しんでるよーみたいな人生にしたい。もう疲れた。だからロールモデルになりうる普通男性を知りたいけど、いないんだわ。仙人みたいな禁欲主義しかおらん。

非モテのまま性欲や承認欲求から開放されるのは無理なのか。。。

2022-05-10

フェミニズム的には男の性的搾取問題無いのか?

https://www.tokyo-np.co.jp/article/176050/1

満月の下、無精ひげを生やした少し粗野なイケメンがお尻を向け、全裸牛乳瓶を手にしている。

男性的な筋肉の付いた背中をなまめかしくくねらせる。床の間につられた「月下美人図」だ

それならばと2004年、自身性愛対象である男性を描いてみることに。

男性モデルが「僕をどう料理してくれますかね」と言ったのをヒントに、裸の男性に刺し身を乗せた「男体盛り」を描いた。

制作中、とにかく面白くて夢中だった。「自分がやりたいことはこれだったんだ」。それからイケメンを描くことに目覚めた。

木村の描く男性はひげはなく、体毛もほとんどない。いわば架空存在だ。

しかし、木村理想とする美男エロチックに描くことは、「愛憎と客観を同時に得られるモチーフであり、人間継続的に描くためのモチベーションなのだ


萌えイラスト叩き・親フェミニズムで有名な東京新聞は、どうやら男性性的消費・性的搾取する事については、無問題どころか称賛しちゃうらしい。

これじゃあイケメン半裸画像を喜んでるフェミいらすとやネタを笑えねーじゃねーかw

描いてる奴も描いてる奴で

描くうちに「女は描かれるもの、見られるもの」という美術史無意識呪縛から自由になっていることに気づいた。

男女を反転させただけだが、異性愛者の女性というマジョリティーが男性を描くことは、美術界では「少数派」だった。

という被害者面も忘れない、という隙の無さ。

本当に気持ち悪いっすね。。。

2022-05-08

anond:20220508125301

今の価値観で来世決めるって最悪じゃん

呪い再生産、輪廻呪縛ど真ん中、もうこんなことはやめよう

悟りを開こう

2022-05-07

anond:20220507151233

時は今、1000年の呪縛は破られた(ソノコって何?)

2022-04-23

anond:20220423170510

少なくとも今の1020代中高生の子を持つ親世代になっても

今の40代以上が萌え絵に持つ拒絶感は抱かないと思うんだよな

物心ついたときから萌え絵普通に周囲にあった時代だし

ではなんで40代以降とそれより下で萌え絵に対する認識の断絶があるかといえば

宮崎勤事件を通過したかどうかだと思う

30年経っても未だにその呪縛から抜けられてない

2022-04-13

デザイナー志望という呪縛

この4月転職をした。

そして同期(女)と知り合った。

研修なんかは当然同じカリキュラムなので、俺と同期は基本、一緒に動く。そして同期とは家が近いのもあって帰りも一緒。

で、同期はデザイン学校を出た新卒だそうで。

ところで、デザイン学校ってのは就活(?)がすっごく早い。まだ大学1年目だろうと見所あるやつは片っ端からどんどん内定をもらう。

そして、同期はデザイナーとしての道を諦めているらしい。そもそも以前から限界を感じていて、大学4年の就活第一志望に落ちたのを契機に普通会社勤めを選んだそうな。

で、俺はというとデザイン学校等は全く行っていないにも関わらず、ウェブCM作成なんかを副業としてやっている。そのせいで同期からものすごく尊敬されている。クオリティとしては尊敬されるようなものでもないのだが。

そして一昨日、同期と体の関係を持った。相手は初めてだった。その後から楽しい交際が始まる、と思っていたがそんなことはなく、なんというか彼女自分が叶えられない夢を、俺に見出し始めていた。

俺の作った動画改善案意見を述べたりしてくれる。これは大変ありがたい、ありがたいものの、俺としてはそんなことより同期との関係性があやふやなのがどうしても気になる。けども、おそらく同期にとってはデザインに携わるというのは、決して「そんなこと」ではないのだろう。

今日話していたことと言えば、仕事の話と俺の副業の話。

はじめは俺は「同期が好みのタイプで、しかもその子副業話題で盛り上がれてラッキー!」程度に考えていた。

けれども彼女にとって俺は、諦めた夢に最後のチャンスを与える存在にでも見えているんだろう。

俺は同期のことをとにかく可愛い!とだけ思っているが、彼女が見てるのは俺の仕事を介しての自分の夢。このズレは、今は良くても後々おかしな方向に歪みを生む気がしてる。

そして、そのズレが(考えたくはないが)別れに繋がった時、彼女は何もかも嫌になっているんじゃないか、と感じる。

それほどまでにデザインにかける熱量というか、依存度が大きい。彼女が何もかも嫌になった頃には、同期という呼称不適切ものになっている予感さえする。

クリエイティブなことは楽しい。けど、クリエイティブなことがやらなきゃいけないことになり、いつしかそれほど得意ではないと感じ始めた頃には楽しかった分だけ苦痛になるのかもしれない。

そして、俺の副業彼女の介在を契機に、気ままな半分趣味仕事ではなくやらなきゃいけないことにすり替わっている。

まあ、全部嘘なんだが。

2022-03-29

虐待トラウマを乗り越えろ

世間一般ニュースになるのよりはよっぽどマシだが、母親虐待されてた。

いつも怒鳴り散らかされ、平手でバチンバチン叩かれ、その日の気分で食事を抜かれてた。

 

そして今、大人になった。もう40歳だ。

零細会社だが、職場でもまあまあそこそこ偉くなった。

中途で部下のパートが入ってきた。50代半ばくらいの女性

半年経って気づいた。この人上っ面はいいんだが、最低限の仕事しか絶対にしない人なんだ。

同僚や上司(俺)との報告連絡相談が成り立たず、しか自己評価青天井に高い。

「こういう時は、A課長にこれこれこういう連絡がありましたって伝えないとダメですよ。」

あなたの連絡には言葉が足り無さ過ぎて状況がわかりません。もっと見る人の視点に立って報告書を作ってください。」

などと言うと露骨に不機嫌な態度になる。

 

そう、その様を見ていると母親を思い出す。

それに気づいてから、その人と話すと血の気が引くようになってしまった。心臓バクバクして手が震える。指導をする声が震える。

上司の威厳なんてかけらもない。

未だに母親呪縛から逃れられていないのかと悲しくなる。

なんとかしないとね。

2022-03-24

○○ハヤじゃないけど、いつまでそういう考え方に囚われて消耗してるんか?そうだよね。〇文のイントロの件でうじうじ悩むのって、つまるところ、○○がすんなり通るようにだよな。この前のアレがダメだった時もいわゆる○○結果のメール開封できずに一週間うじうじしたけど・・。そもそも論なんでこんな生活する必要があるの?なんかその方面のし上がっていくとか・・・野望があるんだったら、そういうのでヒリヒリするのも緊張感あってよいだろうけど・・そういうのと違う方向性でやっていくって誓ったんチャウか?ルーマニアちょっと今まで独学してきたことの結果をまとめるレポートだと考えてはどうか??そういうところやで。思い込みでその呪縛から離れられてないのでは??それはよくないと思う。ダラダラといろいろなのを読んで、これならちょっといじくるだけでイントロ部分に流用できるわっていうのに出会うまで読み続けるというのも選択肢だけど・・・・素直に "○○のきっかけ" 書いたらよいだけのことなのでは?

2022-03-08

元カレを想い続けて3年経った

2019年12月にお別れした人を、私は今でも想っている。

その頃は新型コロナウイルスなんてもの存在していなかったし、私の年齢も20代前半から20代後半へと大きく変化した。

時々ツイッター復縁を目指すアカウントを拝見したりするが、皆別れて数ヶ月ほど、長くても1年前後だ。

ここまで拗らせている人はまず見ない。

恋愛および復縁ノウハウには必ずと言っていいほど「女から追うな、男に追わせろ」といったことが書かれている。

だがこちらの場合、いつまで待っていてもあちらから連絡が来ることはない。

おそらく寿命の方が先に来る。

意を決してこちからお誘いLINEを送り、先日約1年半ぶりに2人きりで会ってきた。

いっそのこと冷たい対応をしてくれたら、容姿が著しく崩れていたら、諦めがつくと思った。

残念ながら、温かい対応に昔と変わらない容姿であった。

解散後「とても楽しかった、また誘って」というLINEが届き、お礼と共に次回のお誘いをしてしまった。もう3日ほど無視されている。

社交辞令を真に受けて引かれてしまったのだろうか?

断ることすら面倒なのだろうか?

返事がないことが大人対応というやつなのだろうか?

会ってる時はせっかく楽しいと思ってもらえたのに、それすらも台無しにしてしまレベル文言だったのだろうか?

頭の中ははてなだらけである

まさにはてなダイアリー。

愛情なのか執着なのか、復縁したいのか友達になりたいのか、自分自身ももうよくわからない。

ただただ気持ち肥大した化け物である

この人相手には「追わせる女」にはとてもなれそうにない。

自分で言うのも気が引けるが、私はよくモテるし魅力的である

Pからまるマチングアプリでは登録半日経たずでいいねカンストしたし、Wからまるマチングアプリでは約8000いいねを獲得した。

元カレを忘れたく何人もの男性とお会いしたが、必ずご馳走してくれたし、必ず連絡先を聞かれたし、必ず2回目のお誘いを受けた。

巷でよく聞く身体目的の輩には一度も遭遇しなかった。

また、副業ライト風俗をしているが、唯一出勤前に予約完売するし、出勤すれば必ず何人もの指名リピーター)の方が来てくれる。

客観的に見て、容姿も、愛嬌も、申し分ないはずなのだ

その気になれば彼氏なんて1日で作れるであろう。

私と付き合える男性なんてそれこそ星の数ほどいるであろう。

それでも、私は、ずっと元カレ呪縛から逃れられないのだ。

マッチングアプリで大量のいいねを頂いても、優しくて穏やかな人に出会っても、溺愛してくれる人と付き合ってみても、予約完売してそこそこのお金を手に入れても、お客様方にたくさん褒めて頂いても、何も満たされない。

しろモテるでしょ」「こんな子と付き合えたら幸せだろうなぁ」といったような言葉を頂くたび、いえいえ。私は袖にされてるような女ですよ。と空虚気持ちに苛まれる。

20代後半、結婚適齢期の私はこれからどうなっていくのだろう。

源氏名ちゃんは歳をとらないが、リアルの私は歳をとっていく。

これからどんどん歳をとっていった時に、後悔しない生き方ができるのだろうか。

こんなに強い想いを抱ける人に出会えたのは、幸せなのだろうか。はたまた不幸せなのだろうか。

そんな今日は、元カレ誕生日である

誕生日おめでとう。

幸せになってね。

2022-02-24

呪縛から解き放れて今の方が幸せそう

ファンの数がリセットされたわけじゃないから当面の間は安泰だろうし

男性学ってなんか違和感だらけ

「男」は強くなきゃ、なんてない。

https://media.lifull.com/stories/20220125185/


言っていること自体は実に真っ当なんだけど、読み進めると「違う、そうじゃない」と突っ込まざるを得ない文章


男性学の人が非常に不満なのは、「中高年男性無職非正規主夫に対する差別的視線や扱いをやめるべき」という本来あるべきストレートな主張ではなくて、男性に対して「内面化した男らしさの呪縛から解放されるべき」という、男性自身が努力して解決すべき問題にしたがること。パート労働や保育など、女性多数派現場の中で男性が感じている居心地の悪さは、すべて「男らしさの呪縛」のせいなのだろうか。


絶対おかしいでしょ?女性の2倍いる、自殺まで追い詰められた男性を守るためにまず言うべきことは、追い詰めているような言動をしている、女性を含めた無数の人々を批判非難することであるはずだ。フェミニズムだと当然、女性差別的言動をしている人々への批判が大々的に展開されるのに、男性学では全くそのような批判がなく、男性自身が自分で「男らしさの呪縛から解放する」努力をすべきだという話に結局なっている。



そもそもジェンダー規範社会全体が求めていることなので、男性でも個々人の自助努力で克服できるようなものでは全くない。田中先生もわかっているとは思うんだけど、最終的には男性自助努力を求めるものになっている。

2022-02-15

呪縛

アラフィフ女。小さいころから自分意志で選ぶところをだいたい親に決められてきた。

些細なことから将来のあるべき姿まで、例えば子どものころおやつを買いに行くと、自分では決めさせてもらえない。

これを食べなさい、と陳列された棚の中から親が食べさせたいものを選ぶ。

本にしてもそう。TVにしてもそう。服にしてもそう。これを読みなさい、これを見なさい、これを着なさい。いつでも親が選んだものを与えられていた。

自分で選ぶのを許されたのはごくたまに行くレストランメニューぐらいだろうか。

常に自分に決定権はなかった。

将来についてもそうだ。専業主婦だった母親インテリ職のお金持ちと結婚していいお嫁さんになりなさい、と言った。まだ家事手伝いふつう職業としてステータスだった時代からその感覚で言ったんだろう。

そうやって育った自分思春期にだいぶ反抗したものの親の呪縛からは完全に逃れられなかった。未だに自分がどうしたいのかわからなくなる時がある。

仕事も何がやりたいのかわからなくて転々とした。嫌なことだけはわかる。でもやりたいことと言われるとわからなくなる。

親の呪縛はその受けた本人の人生をめちゃくちゃにすると思う。

2022-02-06

anond:20220206142250

そういう許せない復讐したいって気持ち呪いと一緒

別れてずいぶん経つの

ずっと許さないでおくとどんどん増幅して心を蝕んでいく。

その呪いを解くには許すしかないんです。

許してしまってきっぱり忘れることをお勧めします。

散々ひどいことされたのに、さらにまだその呪い呪縛で残りの人生やすのってもったいなくない?

2022-01-13

ハルキストに怒られる「ドライブ・マイ・カー感想

ドライブ・マイ・カー」を見に行きました。広島ロケということと、何か凄い賞をとったということで、広島在住でミーハーの私は遅ればせながら見に行ったのでした。


原作村上春樹ということは分かっていたのですが、序盤から村上春樹感が強すぎて笑ってしまいました。

決して村上春樹が嫌いな訳ではないのだけど、私の乏しいイメージ通りの村上春樹すぎたので。村上春樹の誇張したモノマネだと思っていたものが、割と本人のまんまだったというか。


ここで言う村上春樹イメージとは、

セックスアンドセックス

とりあえずオナニー等の単語を言わせる

ロートークが詩的すぎて何言ってるか分からないが、相手もそれを理解して詩的に返す

ロートークだけではなく、二人で話す場面は基本的に詩的なことばっか言う

洒落バー ウイスキー タバコ

ということなんですが。別に馬鹿にしてる訳ではなく、私の教養とか感受性とか経験の乏しさ故に、表面的な部分しか拾えていないんだと思う。


大して村上春樹を読んできた訳ではないけれど、私自身に性的経験が無さすぎて、村上春樹に触れるとどうしても、「すぐセックスするじゃん!隙あらばセックスじゃん!」って心の中で照れながらツッコミを入れてしまい、集中できなくなってしまう。


別に映画自体が嫌だったわけではない。

ドライブシーンなんかとても良かった。

運転手役の女優さんが格好良くて、色気があって最高だった。ドライブシーンに関しては、詩的なやり取りとか、ちょっと儀式的な言動自然に受け入れられたし。まあそれは主人公運転手セックスしなかったからなのかもしれないけど。

あとユナさんもソーキュートだったし。稚拙表現だけど、ユナさんの手話はおまじないみたいで、表情と手だけで声を出すよりも感情を伝えていて、ユナさんが話してるときには相手魔法をかけてるように感じて、とても良かった。もちろんセックスもしなかったし。


村上春樹に触れると、すぐセックス連呼したくなってしま自分がいる。もし私に少しでも経験があったならば、セックス呪縛に縛られずにこの映画を見ることが出来たのだろうか、悔しい。

2022-01-12

ちょっと考えた話

19歳女。ある日ふと子ども名前を考える。彼氏はいるが子どもはいない、なんならまだ処女

最初視野の広い子になってほしいなって、いろいろ考えた。陽斗とか湊とか啓とか。ちなみに湊がお気に入り

名前はいろいろ意味が込められるけどエゴなのかも。願いと言うと聞こえはいいけど、結局そこに子ども意思はないわけで。「なってほしい」は呪縛かも?

私の名前は生まれた月の名前で、意味らしい意味ほとんどない。だから正直「素敵な意味の込められたいい名前ね」って言ってもらえる名前の子が羨ましかったりもした。小学校でよくある「自分名前の由来」作文のときとか。だけど、あんまり名前意味を持たせすぎると重しになるかも、とふと。

そういう意味ではあまり意図の含まれていない名前も悪くないのかなと思ったそんな深夜。

2021-12-30

anond:20211229171051

笑いの本質というか、コアな部分って、緊張と緩和か共感だとか数パターンしかないってどっかで読んだんだけど

本質というか(本質っていう概念が難しいな)、何故生まれたか、何故必要なのか?

って考えたら増田の例はすごくグッとくる気がする(解決不能悲惨まで必要だとは思わないが

名づけ親兼実況アナは既にどこかでお笑いに触れてるだろうから厳密には発明者ではないのだろうけど、人類お笑いが生まれた状況っていうのを思い描くと、まさに似たような状況だったんだろうなと

狩りとか石器作りに失敗して、がっくりする人怒る人とかいときに、おちょけて和ませるやつが居たとか

色々考えても、マイナス事象プラスに、せめてプラマイゼロに持っていくところが発端な気がする

ってことは、やっぱり傷ついた人(もの出来事)とかが先にあって、それをいじることが本質というか、起源なのだろうか(ツッコミとか自虐とかあるあるとか手法わからん

”人”を(自分も含めて個人を)傷つけないお笑いとかはなんとか成立しそうな気がするが、何かを貶めるというか、マイナス事象を取り扱うというところから呪縛から逃れるのは難しそう


ぺこぱだってツッコミが優しいだけで、ボケは失敗だったりアホだったりというネガティブ要素(自虐みたいなもの)ありきだろうし

2021-12-29

野球

 プロアマわず日本野球経験者は現役引退後の生活でも、野球固執する例が多い気がする。固執と言っても全く過言ではない。プロ野球甲子園に注目したり、草野球を続けたり、あるいは部活動少年野球コーチになったりする人らが、野球経験者中で数でも意識の上でも優位に立っているような。現にわたし野球呪縛から逃れられていない。なお、ここでの野球とは日本での野球を指して、アメリカその他の国々における野球ではない。またここで示す見解は、裏取りや検証を全くしていない、一人の想像であり譫言の域を出ない。

 振り返ると、野球競技従事者には「一筋に打ち込む」ことの正義支配的で、プレーヤーには「生活中では野球第一を是とする」思想を植え付ける傾向にあった。それが上達には必須であるからと。

 全体練習中にサボるのは良かったが、部活を休むのは悪だった。授業中に寝るのは良かった(むしろ褒められる視線を受けた)が、移動教室廊下で対面する監督や先輩に立ち止まって挨拶しないのは絶対悪だった。ああこれは全体主義だ……。

 それを自覚しなかったから、引退後もずっと頭が野球から抜け出せない。野球に限らず他のスポーツ、延いては人が従事するあらゆる対象でこの現象はあり得、対象にのめり込む程その色は濃くなりやすいだろう。しか野球特別競技科学分析とは別個に、コミュニティ内の人間関係において、個人的意思(≠個人主義日本にあって、最終的な辞める辞めないの自由はあったので、個人主義を許容していないとは言えなかった。ここではコミュニティ内で意思を表明するフェイズにおいて、個人的意思の芽は摘まれいたことを指摘したかった。)や相対化を拒む文化が根差していて、否定は罪な風土があった。同期は仲間であり、後輩は慕い、先輩と監督コーチは畏敬する人間であるとの認識が正常とされている。

 その文化洗礼を受けた頭が無意識に後進を指導するので、界隈が全体主義的に規定され、その影響下にわたしもあったのだとすれば、このふとした拘束感に合点がいく。

 この仮説が正しければ、宗教的意識無頓着である点でこの野球教は悪である

 一つ厄介事があるとすれば、それは野球競技的に極めようとすると、この全体主義思想有効である証明されている点である事実日本野球の強さは世界屈指ではあり(競技国や競技人口が少ないので正しさの更新を望めていない問題はあるが)、世界的名選手すら輩出している誇りがある。

 しか国内競技人口は減少し、またSNSの隆興や欧米発の自由主義的な価値観流入などで、指導方法アップデート強要されている今日、これまでの正義が変容の岐路に立たされているのは間違いない。

2021-12-24

コミケに負けた女の話

今日クリスマス・イヴだ。

恋人家族と過ごす人も、友達と過ごす人もいるだろう。

はたまた新宿呪術廻戦0を見に行き、百鬼夜行の一部と化しているかもしれない。

一般企業OLである私は、クリスマスとはいえ平日の金曜日なので普通に仕事である

毎年、クリスマスになると思い出す出来事がある。 

 

表題の通り、コミケに負けた話だ。

だが私は今まで1度もコミックマーケット通称コミケに行ったことはない。

負けたというのはコミケ戦場で打ち破れたのではなく、【当時の彼氏彼女よりもコミケを優先させた】という話である

 

毎年クリスマスが近づくたびに思い出す忌々しいにもほどがある記憶なので、いい加減呪縛から逃れるためにも吐き出そうと思う。

 

 

数年前、私には彼氏がいた。学部は違うが大学同級生で、卒業後に付き合い始めた。

(とうの昔に破局しているので、今後は【元カレ】と表記する)

私と元カレは、大学文芸サークルで知り合った。

お互いにオタクで、私は拙いながらも小説を書き、相手小説と時々漫画を描いていた。

もともと元カレ同人をやっており、サークル参加しているとは聞いていた。

だが私は二次創作は読む専門で、本を作る工程が大変であるのは知っていても、具体的にどれだけ大変なのかは知らなかった。

ただお互いオタクなので、イベントがどれだけ重要なのかは理解しており、うまく付き合っていけるだろうと思っていた。

 

きっかけは付き合って数ヶ月後、初めてデートドタキャンされた時だ。

「体調が悪くなってしまった」

最初理由はこうだった。勿論仕方がないとデートを中止した。

ちなみに遠距離で、私が元カレの家に行くには電車で2時間、更に路線バスで30分ほどかかる。

そのためお互いに比較アクセスやす都内で、大体月に2~3回程度会スタイルだった。夕方も大体早めに解散し、元カレ帰宅が遅くならないように気を遣っていた。

体調が悪い中長距離移動するのも大変だろうと心配したし、手伝いが必要なら家に行こうか? とも申し出たものの、寝ていれば大丈夫と断られた。

早く元気になるといいな、と当時は真面目に心配していたのだが、のちにこれは半分嘘だと発覚する。

 

初めてドタキャンされてから、3回の内に1回はデートドタキャンされるようになった。

理由体調不良純粋だった私は真面目に、頻繁に体調を崩すなら病院に行ったらどうか、それとも仕事が大変なのかと聞いたが、

本人は大丈夫大丈夫と言うし、会う時には普通に元気だった。何なら私よりハイテンションだったくらいである。

 

ドタキャンが3回目を超えた。

 

おかしくね?

 

馬鹿な私はようやく気が付いた。

 

そこで普通にデートできた場所と、ドタキャンされた場所の違いを考えてみた。

共通点は1つ。

ドタキャンされたデートの行き先は全部、【私が行きたいと言った場所】だった。

(誤解なきようにあらかじめ補足するが、私が希望した場所ドタキャンせずに一緒に行った時もある)

まり元カレが行きたいと言った場所】は、絶対ドタキャンしていなかったのである

 

元カレは当時某動物アニメにはまっており、よく動物園に行きたがった。私も動物は好きだったので特に行き先に不満はなかった。

ただ一つ嫌だったのは、元カレが行きたがった時期が初夏から真夏だったことだ。

動物園という場所は、基本的に開けていて日を遮る場所がない。

初夏とはいえ晴天だとかなり暑いし、真夏は薄っすら地面に陽炎さえ見える。

ぶっちゃけまりの暑さに人間動物もぐったりしてて覇気がない。

汗っかきの私は化粧をドロドロにして汗だくになりながらも、元カレが楽しそうにしているので不満なく付き合った。

豪雨上野動物園にも付き合った。当時の私はものすごく健気だった。疑うことを知らない馬鹿とも言える。

 

私の行きたい場所ばかりドタキャンされるのに気が付いてから元カレに対して不信感が芽生えた。

本当に体調が悪いのか? 疑いたくないが、偶然にしてはあまりに出来すぎている。

そもそも体調が悪いなら当日の朝ではなく、3回あるうちの1回くらいは前日の夜に気づかないものか? 薬を飲めば翌朝治るのではとワンチャン祈っていたのか?

元カレが住んでいる場所はかなりの僻地で、職場男性ばかりだったので浮気そもそも疑っていなかった)

 

私が行きたい場所は、某擬人化ゲーム趣味なこともあり美術館博物館が多かった。

もしくはオタク趣味関係ない、新宿浅草散策デートデートプランを聞いた時は快諾してくれたが、

しかしたら本当は嫌だと言えなくてドタキャンしてしまったのだろうか。

 

回りくどい言葉質問するのは性に合わず火の玉ストレート、本人に直接ラインで訊いた。

「体調が悪いのは本当なのか?」

「何か別の理由があるのではないか?」と。

理由があるならきちんと話してほしい、スケジュールを合わせているので当日朝のドタキャンは困るとも。

しばらくして、元カレの返事がきた。

 

「本当に体調が悪い日もあったが、全部ではない」

「実は、イベントの締め切りがあって原稿が終わっていない」

「締め切りがヤバくてドタキャンをしてしまった」と。

 

流石に怒った。前述したとおりお互いにオタクだ。イベント理解はあるつもりだった。

正直に締め切りがヤバいと言えば納得したのに何故しょうもない嘘をつくのか。病院に行った方がいいと真面目に心配していた私が馬鹿じゃないかと。

黙っていてごめんと謝られたため、

 

 

原稿の締め切りを抱えているならあらかじめ言うこと

デートキャンセルするならせめて前日か数日前の夜に言うこと

 

 

この2つを約束して、仲直りをした。

 

だが、ドタキャン癖は治らなかった。

デート当日の朝6時頃に「今日行けなくなった」とラインが来る。私はそのラインの通知音で目を覚まし、メッセージ確認してがっかりする。

1ヶ月に1回はそんなことが続いた。

そんなに頻繁にイベントに参加しているのかと聞くと、元カレは1人で参加しているのではなく、友人同士複数人で組んだサークル活動しているのだという。

今はサークルが波に乗っているので、可能な限り多くのイベント新刊で参加したい。詳細は忘れたがこんなニュアンスのことを言われた。

サークル参加に詳しくない私は、そういうものなのか? と引き下がった。

締め切りが大変なら手伝えることは手伝うからドタキャンはどうか止めて欲しいと訴えたものの、結局治らなかった。

嫌われたくなくて強く言えなかったのもあるし、元カレは後から謝れば許してくれるだろうと思っていたのかもしれない。正直舐められていたと思う。

 

そしてやってきたクリスマス。もう何度もドタキャンされて精神的に消耗していたが、さすがにここでドタキャンはしないだろうと思っていた。

ただオタクなら知っている。

冬のコミックマーケット年末に開催されるということを。

サークル参加するのは知っていた。正直、ものすごく嫌な予感がした。

 

クリスマス当日は土曜日だったけれどコミケがあるならキツイだろうと考えた私は、12月上旬都内クリスマスマーケットに行きたいと言った。

元カレは気を遣ってくれてありがとうと言ってくれた。

だが11月末。「デートは無理かもしれない」と元カレからメッセージが来た。

会えないのは残念でも、ドタキャンじゃないだけ全然いい(そう考えている時点でだいぶ末期だった)。

すると珍しく元カレから代替案を出された。「クリスマス当日は元カレ家でゆっくり過ごしたい」と。

そりゃあもう喜んだ。クリスマス当日を一緒に過ごせるなんて! と舞い上がった。会えるなら2時間半の距離なんて横断歩道スキップ渡るくらいに感じられた。

私はハイテンション元カレの家で作る料理を考え始めた。

おしゃれなレストランデートじゃなくても、スーパーチキンや総菜とケーキで充分だった。あとは軽いおつまみをいくつか用意して、アニメや何か映画でも見て過ごせたらいい。

色々プランを立てるのが楽しかった。

お家デートならおしゃれしすぎず、かといってカジュアル過ぎない格好にしよう、かわいいと言ってもらえるような服にしようと考えた。

得意じゃないメイクだって頑張った。

料理だってわざわざレシピを調べてピックアップした。

ただやはり不安は消しきれなくて、もしも都合が悪くなったら前の日までに言って欲しいと何度も伝えた。

そして23日の夜も明日大丈夫かと確認した。大丈夫だよ、と返事が来て本当に嬉しくて、遠足の前の日の小学生みたいに眠れなかった。

 

そして24日。

私は朝5時に起きて、頑張ってメイクをして、慣れない手つきで髪を巻いた。

何度も鏡の前で服がおかしくないかチェックをした。

相手の家に10時に到着するためには、6時半には家を出なくてはいけない。そろそろ家を出ようとバッグの中身を確認していた時だ。

スマホが震えて、ラインの通知が表示された。

メッセージの内容はこうだ。

 

「ごめん今日は無理。家にも来ないでほしい」

 

呆然とした。

わくわくしていた気持ちが、落としたガラス細工の如く粉々に破壊された。

ここから時間記憶はあまり覚えていない。

泣きながらキレて彼氏電話をしたと思うが、確か向こうはひたすら「ごめん」しか言ってこなかった。

というよりそれ以外に何か言われても全て言い訳しか聞こえなかっただろう。

電話を切ってしばらく泣いて、気が付いたら化粧も落とさず着替えもしないままベッドで寝ていた。

 

時刻は正午を過ぎていた。

泣きすぎて目の奥と頭が痛いまま、しばらくぼんやり時計を眺めていたのは覚えている。

14時を過ぎたあたりで、おざなりに化粧と服を直して外に出た。

外は風が強かったから、髪は勝手にぐしゃぐしゃになった。

電車に乗って、数駅先の大きな駅へ向かった。

行きたかった場所よりも規模は小さかったけれど、クリスマスマーケットが開催されているのを最寄り駅に貼られたポスターで知っていたからだ。

 

色々出店を回っているうちに16時を過ぎて、あっという間に薄暗くなっていった。青で統一されたイルミネーションが、駅のコンコースを眩しく彩る。

意味もなくイルミネーション写真に撮っていると、少し遠くから音楽が聞こえてきた。

よく見ると、駅と繋がっている広場特設の野外ステージと出入り自由の客席が設けられ、何組かのアーティストが歌を歌っている。

クリスマスチャリティーコンサートだ。看板に書かれたタイムテーブルを見ると、とある女性シンガーソングライター名前が目に留まった。

知っている名前だ。とあるアニメ映画主題歌を歌っていて、大好きな曲だった。

彼女が歌うのは17時過ぎ。もう少し後だ。

 

必ずその曲を歌うとは限らない。

それでも私は居ても立っても居られなくなって、偶然にもぽっかり空いた最前列パイプ椅子に座って彼女の出番を待った。

そこから更に何組かのアーティストが歌い楽器を入れ替えて、やがて彼女が現れた。

彼女は【失恋ソング女王】と呼ばれることもあり、優しい歌声と切ない歌詞が持ち味だ。

クリスマスきじゃないかもしれないと自分で触れながら、彼女は歌ってくれた。

 

 

誕生日じゃなく 記念日じゃなく 何でもない毎日

あなたがいてくれる それだけで本当は幸せだったのに

 

 

歌詞がこんなに心に響いたのは初めてだった。

初めて聞いた曲だったのにその歌詞が忘れらなくて、今でもはっきり思い出せる。

気が付いたら私は泣いていた。

歌がとても素敵で感動して、でもどうしようもなく辛くて悲しくて惨めで、心の中がぐちゃぐちゃになって涙が止まらなかった。

凍えそうな風が吹きすさぶ中、広場の巨大なクリスマスツリーのイルミネーションに照らされて静かに号泣する女は端から見たらさぞホラーだったことだろう。

そして女性シンガーソングライターは、あのアニメ主題歌を歌ってくれた。

大好きな曲をこんなに近い距離の生音声で、しか無料で聞けるなんてなんて贅沢な時間なんだろう。

しかった。今日この場所に、この時間に訪れていなければ絶対に聞けなかった。

 

けれど本当なら、本当は私はここにいないはずだったのだ。

 

これが私の、史上最悪のクリスマス記憶である

その後ほどなくして、元カレとは破局した。

ドタキャン理由想像通り、冬コミの準備が終わっていなかったからだ。

私はコミケに負けた。

 

何度も言うが、元カレも私もオタクだ。

同人誌を作るのが大変なのも理解をしていたし、複数人サークル活動メンバー迷惑をかけられないというのもわかる。

ただドタキャンはしてほしくなかった。

できない約束をしないでほしかったのだ。

正直、私は美人ではない。どんなに着飾っても【おしゃれなカラス】にしかなれなくて、心の底でイケメン元カレに引け目を感じて強く言えない馬鹿な女だった。

本当は暑い動物園にばかり行くのも嫌だったし、豪雨の中歩かされたのも嫌だった。でも我慢してしまった。

元カレはきっとそんな私を舐めていたのだろう。

結局、私は冬コミの締め切りとサークルメンバーには勝てなかった。

 

この出来事から、私はコミケに行きたいと思えなくなった。

元カレが好きだったアニメも、コンテンツに罪はないのに見れなくなった。

そして何より、何度もドタキャン遅刻を繰り返す人間が許せなくなった。

 

恋人家族ができても、趣味を続けたいという気持ち大事だし尊重したいと思う。

ただ、人のキャパティには限度がある。

今まで10できていたものを、10のまま継続するのは難しい。

最低でも10を9、8に減らす覚悟をして、恋人家族キャパティを割いて欲しい。

少なくとも一度した約束ドタキャンするのは最低の行為だし、そもそもできない約束をするべきではない。

 

約束を守れない人間は、一度箪笥の角に小指をぶつけて骨折してほしい。

ドタキャンする奴は首にチップを埋め込まれて爆発四散してほしい。

クルーシオ苦しめ! バルス!!!

あと原稿計画的にこなせ! 早期入稿は割引がきくぞ!!

 

それでは皆さん良いクリスマスをお過ごしください。

 

メリークリスマス

2021-12-21

母のことをやっと許すことができた

とあることをきっかけに、母とは事務的な会話しかしなくなった。

理由は、わたしは母に嫌われていたからだ。

そのことを自覚した最初に思い出せる記憶幼稚園ときだ。

お迎えの時間、他のお友達は皆が母親に抱き上げられたり手をつないで楽しそうに帰っていく中で、わたしはいつも黙って母の後をついていくだけだった。

幼稚園であった沢山のことを母に聞いてほしくてずっと母の後頭部を見つめていたが、母が振り返ることはなかった。

食事洋服も、洗顔も入浴も困ったことはない。

何も会話がないままに、母は黙々とわたしの世話を繰り返した。

はじめの頃は、わたし自分が悪い子なのだと思っていた。

から身の回りのことは言われるよりも先にやったし、怒らせないように何でも完璧にやろうとした。

ある日、母が起こしに来る前に自分で目覚めて身支度を始めてみた。

絶対に褒められる自信があったが、母はわたし存在確認すると何も言わずに振り返って自分の身支度を始めた。

次の日から母がわたしを起こしに来ることはなくなった。

父はわたしのことをこれでもかとかわいがったが、忙しいせいか家にいることはほとんどなかった。

母のことを相談しようとしたことがなかったわけではないが、わたしが眠っているとき普段の父から想像ができないような剣幕で母に怒鳴りつけている姿を見てしまたことがあり、それを思い出すと躊躇してしまった。

泣きながら謝る母を前に怒りが収まらない様子で手当たりしだいにものを投げつける父の姿は、鬼にでも乗り移られてしまたかのように恐ろしく、心の深いところに爪痕になって残った。

小学校に上がっても、やはり母に褒められるようにと学校のことは何でも頑張った。

最初テストですべての科目で満点をとった。

幼稚園では人と比べられることは少なかったが、これならわたしは誰よりも優れていることが証明できる。

いくらだって認めざるを得ないだろう。今までで一番ワクワクした気持ちで家に帰った。

そして溢れんばかりの笑顔でこれまでにないテンションで両手に持った満点の答案用紙を母の前に広げて見せた。

その瞬間母は、まるで道端に轢かれた小動物を見るような目でわたしを見て、声を上げてえづき出した。

何が起こったのか理解できずわたし呆然としていた。

しばらくして呼吸が落ち着いてきた母が、喉のそこから絞り出すような声で一言「あてつけか?」と言った。

何のことかさっぱりわからないわたしは、黙って立っていることしかできなかった。

すると母は、急に怒り出したかのように叫び始めた。

「あてつけなのか!私が母親としてあんたに接せられないことに対するあてつけなのか!」

呆然と立ち尽くすわたしに母は近づいてきて言った。

わたしあんたが嫌いだ。でも、死なれたら困るから世話を続けてきた。頼むから余計なことはしないでくれ。あんたが嬉しそうに近づいてくる度に、わたしは胸が苦しくなって死にそうになる。」

それだけいうと、母は玄関から出ていってしまった。

現実にまったくついていけていない自分を、視界のずっと奥から見つめているような不思議感覚だった。

わたしというかわいそうな子を別のわたしになって頭の中から覗いているような感覚で、わたしというかわいそうな子が表情も変えずに立ちすくんだままただひたすらに涙を流している様子を、別のわたしとして頭の中からずっと眺め続けていた。

母が原因で涙を流したのは、今まで生きてきた中ではこれが最初最後だった。

この日を堺に、わたしは母が嫌いになった。

わたしを嫌いだという母を、どうしたって好きになることはできなかった。

世話になりたくないから、自分のことは何でも自分でやった。

母が理由で道を踏み外すことも違うと思ったわたしは、思春期に湧き上がる特有の苛立ちも、母に見下されたくないという理由自力ねじ伏せた。

母を見返したいという気持ちはなかった。

ただ、趣味習い事時間を使うことで、母よりも劣っていると思われることだけは嫌だった。

その結果、自分に残されていたのは誰のためでもなく黙々と勉強を続けることだけだった。

母はわたしに無関心な代わりに、わたしが持っていくお願いについては基本的に何でも聞き入れてくれた。

そうはいっても父の金であるが、予備校受験費用私立学費も、渋られたことは一度もなかったおかげで、割と良い大学まで進むことができた。

大学に入ったら家を出る。

そう決めていたわたしは、地元を捨て都内大学に進学した。

距離は母の存在を忘れさせてくれた。

忘れることが許すことなのかも知れない。母の顔にモヤがかかるように記憶から薄れていくのと同時に母から呪縛から解き放たれるような気がした。

年に数回、父からの連絡があるついでに思い出す以外、母のことは考えなくなった。

そんなわたしも、人並みに恋をして結婚してもいいと思える人に出会った。

しかし、そう思えたと同時に、突然心の底の方から恐怖が湧き上がってきた。

「もし娘が生まれときに、わたしは母と違って娘を愛することができるのだろうか。」

その瞬間わたしは、あのとき頭の奥に押し込んだわたしに、再び覗き込まれているような感覚に陥った。

そんな目で見ないでくれ。

わたしだって嫌われたくて嫌われたわけではないのだから、嫌いたくて嫌うのではないかも知れないなじゃないか

そのことを彼には相談できないでいた。それが理由で手に入れた幸せを手放さなくてはならなくなることが怖くて仕方なかったからだ。

その日からというものわたしはいつも頭の奥からわたしに覗かれているような感覚が消えなくなった。

不安を抱えながらも、話は順調に進んでいった。

実家への挨拶をどうしようかと父に連絡をしてみると、わたしが聞くより先に父が一人で東京に出てくると言い出してくれた。

母は今どうしているのか聞こうとも思ったが、父からも何も母の話がでない中で切り出せないままに会話は終わった。

もともと友達の少ないことを理由に親を呼ばずに数人の友達と二人だけでの挙式をしたいと彼に願い出た。

普段からこだわりのない彼は特に抵抗もなく、わたしにすべてを任せてくれた。

妊娠がわかったのは挙式の少し前だった。

検査薬に反応が出た瞬間、わたしは素直に嬉しかった。

その嬉しさが、今までの人生の苦しみから、ほんの少しだけ開放してくれた気がした。

相変わらず不安は大きく残っている。でも、少しでも嬉しさを実感できたことは自分にとって大きな救いになった。

式も滞り無く終わり、写真を持って彼の両親に報告に行ったときに、あわせて妊娠を報告した。

お義父さんは無神経に「絶対に男で頼む!」などと要らぬプレッシャーをかけて来たが、わたしも内心男の子を生みたいと思っていた。

娘だとわかったときに、妊娠した嬉しさごと消えてしまう恐怖が、まだ心の底の方にあったからだ。

言葉にはしなかったが、彼は早く性別を知りたがっていた。

産婦人科医も最近では聞かれるまで性別を答えないらしく、知るための選択権はわたし一人に委ねられていた。

いよいよお腹も大きくなって、もう準備を始めないと間に合わないという段階になって、意を決して聞くことにした。

断定はできないと前置きされた上で、「おそらく女の子ですね」と言われた。

心臓が大きく一度どくんと脈を打った。

喉の乾きを感じたが、うまくつばを飲み込めずに喉の入り口に痛みが走った。

頭の奥から視線を感じる。冷や汗が出た。

遠のきそうになる意識の中で、必死の思いでお腹に手を当ててみる。

でも、そのぬくもりはかけがえのないほどに愛おしかった。

涙が溢れた。

大丈夫わたしはこの子を愛することができる。心からそう思えた。

突然の涙に驚いたのか、何かを言おうとして喉をつまらせている夫がいた。

やがて涙目になって抱きしめてきた。わたし気持ちも知らないで声を上げて泣き始めた夫を見て、少し冷静さを取り戻した。

後で聞いたところ、夫は娘が欲しくてたまらなかったらしい。

それが言い出せないままここまできて、わたしが嬉しそうに泣いているのをみて堪えられなくなってしまったそうだ。

彼も彼で抱えているものがあったのだ。そう思うとおかしくなってきて、バツの悪そうな彼を前に大きな声で笑ってしまった。

「そんな大きな声で笑うことがあったんだね」

驚きと喜びが混じったような不思議そうな彼の顔がおかしくて、さらに大きな声で笑いだしてしまった。

その瞬間、まさに雷に打たれたかのように、わたし自分が母を許せたかのように思えた。

母は、何も自分から好き好んでわたしを嫌っていたのではないのかも知れない。

母がわたしを好きになる努力をしたかどうかはわからないけど、好きになれなかった自分を誰よりも責めていたのは母本人かも知れない。そう思えたのだ。

好きも嫌いも、自分意思でありながら、自分ではどうすることもできないときがある。

わたしたまたま自分の娘に愛情を感じることができただけで、それが当たり前かどうかなんて誰にも決めることはできないはずだ。

それならば、わたしわたしが嫌いだという理由だけで、母を嫌う必要はなかったのではないか

わたしを嫌いだという母を、そのままの姿で受け入れることだってできたはずではないか

これは決して同情ではなく、そして、娘を愛することができた自分から優越感でもない。

これこそがわたしを苦しめ続けてきた呪いの正体なのだ

あのとき自分がそれに気がつけなかったことを責めるつもりはない。

今、わたしはそれに気づくことができて、許すことができた。ただそれだけの話だ。

わたしは、わたしを嫌いだと言った母を嫌いと思った日から、母を嫌ってしまったわたしを許せていなかったのだ。

娘を嫌う母以上に、母を嫌う娘が許せなかった。嫌われていることを言い訳に、嫌うことを正当化する自分が、誰よりも許せていなかったのだ。

もちろん嫌わないに越したことはない。

でも、何かの手違いや神のいたずらで嫌ってしま可能性がゼロではない以上、それが許されない世の中ではあまりにも窮屈だ。

それと同時に、母から嫌われてしまった子供が不幸だなんて、誰一人として決めつけることはできないはずだ。

この日を堺に、わたしわたしを嫌いである母とも、普通に接することができるようになった。

久々に見た母はただただ老けていた。でも、命あるうちに気がつくことができてよかった。

孫娘を抱く母の顔は、わたしが一度も見ることのなかった嬉しそうな顔をしていた。

その顔を見たとき、頭の奥から覗き込んでいるわたしと、今ここに立っているわたしが一緒になれたような気がした。

母を許せたことで母が許されたことを実感できたと同時に、自分自信も許されたような気がしたのだ。

何かを許さないということは、その何かから許されないことと同じなのだろう。

から、たとえわたしがこの娘から嫌われようとも、わたしはその”嫌い”という気持ち尊重し許し続けようと思った。

こんな大切なことに気づかせてくれて、ありがとうおかあさん。

2021-12-06

anond:20211206164658

反知性主義のかたまりから

子供ネオリベにでもならないかぎり「関西人」の呪縛から逃れられない

アナウンサー俳優など言葉遣い修正し佇まいを変えるなどの方法はあるが少ない

2021-12-03

おしゃれになりたい、垢抜けたいという願望は一般的に陽気でプラスの姿をしていると思うのだが、私の持ってるやつは、家族や母の持つ自分へのイメージを消し去って呪縛から逃れたい、周りの人間からまともに正常に見えるように小綺麗にしておきたいっていうめちゃくちゃ満身創痍気持ちを含んでいる。

2021-12-02

理想VR現実VR

コイツ↓の言ってることが長い割に読みにくいと感じたので、コイツの考えてることを俺の言葉で再度整理してやることにした。

https://anond.hatelabo.jp/20211201182300

いいってことよ、お題はブクマでいいぜ。

分類は……ゲームの話が多いし、「ロープレ」「アクション」「シミュレーション」「エロ」でいくか。

ロープレ理想現実

完全に自分とは違う人間になれる

 アバターだけは可能だ。ただし頭がオッサンなら美少女でも口からオッサンセリフが出てくる。脳に電極挿すと思考の傾向を誘導してくれる機能とかがあれば思考のものから別人になれそう。

リアル自分にできないことが出来る

 たとえばじゅもんを唱えてファイアボールを撃つとかは出来るが、身体がそのまま無茶な動き、たとえばトリプルアクセルは無理だ。これはもうフルダイブの実現しか手段がない。

・別の世界の別の存在になれる

 現状ではどうあってもリアルに束縛される。向こうの世界ヒーローになっても「タケシ宿題と店の手伝い!」と言われたらその瞬間にリアルタケシに戻ってしまう。思考速度の加速でリアルの10000倍ぐらいのスピード時間が流れればあるいは……

アクション理想現実

機敏な動き

 モーションキャプチャーだとどうあってもオッサンのモッサリムーブが限界だ。ここはやはり限界をフルダイブで超えるしかない。

自分の知らない身体の動かし方

 VRでは自分の知る身体の動かし方までしか出来ない。フルダイブをそのまま実現してもここを改善しなければ駄目だ。どこかでコマンド入力を組み込むか、脳に差した電極から未知のムーブゲームから襲われる必要があるだろう。

空間的制約

 飛んだり跳ねたりすると下の住人に怒られるのがやはり虚しい。フルダイブしかねえ。フルダイブ万能か?

シミュレーション

存在しない世界の構築

 現状で生み出せるのは今までのゲームでやっていたことの延長までだ。AIはやはり馬鹿だし、人間想像を超えたものはまず出てこない。集積回路技術を発展させて処理能力を増やすしかない

完全な物理演算

 色々と容量や作り込みをケチってだいぶ怪しい動きをするものが多すぎる。

現実性/現実

 現状だと「今まさにVRに繋いでいるタケシ」という呪縛から逃れられていない。匿名性の濃度が同じ程度の空間ばかりだ。これに関しては文化の発展により様々な濃度の空間が広がる時間解決する問題だろう。

エロ

VRホモセンズリ常態化

 スキあらばホモセンズリに誘われるのは現在VRにおける大きな問題だ。治安改善が求められるが自由と引き換えになる。非常にセンシティブ

ホモセンズリ狙いのフレンド要求

 新しいゲームで新しい友人を作って楽しく遊んでいたら、お前とのホモセンズリが目当てだったんだと突然言われてしまう。バーチャル直結厨の集団が多すぎる。通報実績の共有とかでしか解決できなそうな問題だ。

オンパコ

 オフパコにはリアルで会わなければいいという防御策があるが、バーチャル空間では一緒に飛ぼうと言われたリンク先がバーチャルラブホだった時点でもうそこでオンパコが始まってしまう。どうしようもない。脳に差した電極を使って性欲を無くす電気を送るしかないだろう。だが、悪用されて性欲を強制的に加速されてしまえばバーチャルらっこ鍋パーティーの始まりだ。終わりだ。人類の敵は人類だった。

2021-11-14

anond:20211114153215

押井脚本ルパンを見た。

あなるほどなあ、みたいな感想になるんかな。

例によって食べ物屋で延々と会話が続くという展開で始まって

そこにルパンPartⅡっぽい感じにアレン・ダレスとかヘミングウェイかいキーワードが入れ込んでいって、

さら押井氏の雑学を少し詰め込んで、って感じで面白くもなかったけど悪くもなかったという感じ。

予備知識無く突然見せられたら変な脚本だなあと興味を持ったかも知れないが

今の世の中そういうわけにもいかないだろう。

押井脚本よりもクリカンルパンがよくなってるのが印象に残った。

とにかく声が軽かったクリカンルパンにようやく渋みのようなものが乗ってきてるし、

なんか呪縛のようなものから解かれたような印象も受ける。

少しずつ声優さんが交代していくなかで各々の声優さんが先代に寄せつつ

モノマネではない演技というものをすることに刺激されて良い方向へと向かったのではないのかなあ、

とか妄想したのだけど実際のところはわからないし最近ルパンほとんどみてないので

まったく的外れを書いているのは間違いないと思う。

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