「TVアニメ」を含む日記 RSS

はてなキーワード: TVアニメとは

2022-12-18

小野寺系さんいつにも増してオタク憎悪を燃やしてるみたいな感じだけど

2022年の年間ベストTVアニメ TOP10」を米メディア「Vulture」「Paste」発表

https://amass.jp/163161/

もしかして米国カルチャー誌が日本オタク文化アニメ評価してることに刺激されたのかな?

Vulture誌なんてぼっち・ざ・ろっくという小野寺系さんが最も認めたくないタイプであろうきらら系が1位だもん

欧米サブカル至上主義者の日本人にとってはガラパゴス萌えオタ文化が(メジャーになることはまずないにせよ)アメリカンカルチャーにも染みこんできてるのは悪夢だろうなとは思う

2022-12-06

SLAM DUNKTVアニメ

原作TVアニメリアタイしていたけど、TVアニメキャストこそハマり役揃いだったものの、全体の出来には不満しかいたことなかった。

オタク文句言ってるんじゃなくて、むしろ普段アニメあんまり観ないような人が、「絵がヘタ。原作と比べて全然かっこよくない。動きもカクカクしてる」みたいに怒っていた印象があったよ。

大人になってからも名作アニメとして語られてるのを見たことがなかったので、急にTVアニメ原理主義みたいな人がワラワラと湧いてきてる今の状況が結構謎。

2022-11-30

近年のTVアニメアフレコって相当前、それこそ1年前に終了(※)してるようなのも多いと聞くが、水星魔女は放映中もアフレコ続けてるのね


時系列



アニメ荒野のコトブキ飛行隊』公式

@kotobuki_PR

12話、ご覧いただきありがとうございます

ちょうど1年前の最終話アフレコ記念撮影を再掲!

以下略

https://twitter.com/kotobuki_PR/status/1211679655557648384

河合 健太郎

@_KAWAIKENTARO_

1年前、初の声優アフレコ収録に

緊張しながらも精一杯頑張った

この「3話」をやっと世に送り出せる。

以下略

https://twitter.com/_KAWAIKENTARO_/status/1529044439716737024

メルヘン・メドヘン公式

@maerchen_anime

(第11話)延期中に11話&12話は実は絵コンテから修正しました。アフレコは1年以上前実施済でしたが今年3月日本校やアガーテなど一部キャスト様に追加アフレコにご参加頂きました。皆様有難う御座いました! #メルヘンメドヘン #at_x

https://twitter.com/maerchen_anime/status/1122431795587244032

花江 夏樹

@hanae0626

オッドタクシーの先行上映会に登壇します🚕

1話アフレコは丁度1年前…。

そんな時間をかけて作られた映像を皆様と🙋‍♂️

https://twitter.com/hanae0626/status/1362715114848219137

2022-11-11

スラムダンク声優交代で荒れてるのって

結局のところ続きを期待してたファンが多かったって事だろ

TVアニメでやってない山王戦を見たい」これに尽きる

TVアニメの続きだと思ってたか声優交代で騒がれたんだよ

でも映画って原作最初の方の話だろ?リメイクだろ?声優変わるの当たり前じゃない?

リメイクであるという事は最初にはっきりと言うべきだった

三井がチームにいるとか桜木が短髪だとかまるで続きをやると思わせる売り方は大きな失敗

2022-10-29

ほっちゃーん! ほ、ほーっ、ホアアーッ!! ホアーッ!! の元ネタ

歓声と奇声が飛び交った!メインステージで『双恋イベント開催

 メインステージにて、『双恋 -フタコイ-』のスペシャルステージが開催された。10月からTVアニメ放映が、11月にはPS2でのゲーム化が決定している本作だけに注目度も高く、観客席は大入りの満員。ステージには堀江由衣さん(一条薫子役)、小清水亜美さん(一条菫子役)、門脇舞さん(白鐘双樹役)、伊月ゆいさん(桜月キラ役)、綱掛裕美さん(桜月ユラ役)が登場し、トークミニライブ、『双恋 -フタコイ-』のグッズ紹介などを行った。

 

 特筆すべきはファンの盛り上がりで、お目当ての声優さんステージへ上がるたびに「まいちゃーん! まい、まい、まいーっ!!」などの歓声が上がっていた。しかし、歓声はいしか奇声へ。最初はそれぞれの愛称を叫んでいたファンたちも、「ほっちゃーん! ほ、ほーっ、ホアアーッ!! ホアーッ!!や「ひろみさーん! ひろみひろみひろみ! アーッ!! ああーっ!!」と本能の趣くままに声を上げ始める。かと思えばライブで、声優さんたちのステージアクションに合わせて一糸乱れぬ振りを展開。押しと引きを上手に使い分ける、イベント慣れしたファンたちの姿が印象的だった。

https://dengekionline.com/data/news/2004/9/25/9604db76adefe898c72c32f52182d0cc.html

2022-10-28

anond:20221027121317

どれのことを言ってるんだ

https://www.animatetimes.com/tag/details.php?id=5947

アークナイツ黎明前奏/PRELUDE TO DAWN

アイドリッシュセブン Third BEAT! 第2クール

アイドルマスター SideM再放送

アキバ冥途戦争

悪役令嬢なのでラスボスを飼ってみました

ある朝ダミーヘッドマイクになっていた俺クンの人生

異世界おじさん

痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。(再放送

宇崎ちゃんは遊びたい!ω

うちの師匠はしっぽがない

うまゆる

うる星やつら

エクセプション

永久少年 Eternal Boys

EDENS ZERO再放送

ONI ~ 神々山のおなり

おばけずかん!(第2期)

外見至上主義

陰の実力者になりたくて!

艦これ」いつかあの海で

機動戦士ガンダム 水星魔女

虚構推理再放送

クールドジ男子

後宮の烏

ゴールデンカムイ 第四期

サイバーパンク エッジランナーズ

忍の一時

地縛少年花子くん(再放送

終末のワルキューレ再放送

ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン

シルバニアファミリー フレアハッピーダイアリー

新米錬金術師店舗経営

SPY×FAMILY 第2クール

聖剣伝説 Legend of Mana -The Teardrop Crystal-

TIGER & BUNNY 2 Part2

チェンソーマン

チキップダンサーズ 2期

デュエル・マスターズWIN

転生したら剣でした

Do It Yourself!! -どぅー・いっと・ゆあせるふ-

トニカクカワイイ制服

女体化した僕を騎士様達がねらってます

農民関連のスキルばっか上げてたら何故か強くなった。

ハーレムきゃんぷっ!

VAZZROCK THE ANIMATION

万聖街

ピーターグリル賢者時間 Super Extra

ヒューマンバグ大学 -不死学部不幸学科-

PUI PUI モルカー DRIVING SCHOOL

夫婦以上、恋人未満。

不徳のギルド

ぷにるんず

不滅のあなたへ Season2

BLEACH 千年血戦篇

ブルーロック

ベルセルク 黄金時代篇 MEMORIAL EDITION

僕のヒーローアカデミア(6期)

ぼっち・ざ・ろっく!

ポプテピピック TVアニメ―ション作品第二シリーズ

魔入りました!入間くん 第3シリーズ

魔道祖師 完結編

マブラヴ オルタネイティヴ 第二期

魔法使いの嫁再放送

まめきちまめこニートの日

かぶり

名探偵コナン 犯人の犯沢さん

メガトン級ムサシ シーズン2

モブサイコ 100 Ⅲ

ヤマノススメ Next Summit

勇者パーティー追放されたビーストテイマー、最強種の猫耳少女出会

4人はそれぞれウソをつく

弱虫ペダル LIMIT BREAK

令和のデ・ジ・キャラット

恋愛フロップス

ROLY POLY PEOPLES

羅小黒戦記 ぼくが選ぶ未来

ロマンティック・キラー

2022-10-21

anond:20221021073004

TVアニメ劇場化って映画なのにクオリティ低いこと多くね?

尺短いくせに特別価格で値段固定でサービスデイ使えなかったりするし

TVアニメ赤字回収するためにやってんのかなって

2022-10-19

anond:20221019142508

小学校時代キャプ翼TVアニメが始まったら部活に女が急増したり、Jリーグ選手が「キャプテン翼読んでサッカー始めました」って言ってるのを知ってるから別に評価だと思っていない

  

それはそうと

東邦学園キーパー若島津が右肩を怪我したってチームに打ち明けた後、DFが「俺たちが頑張って若島津の怪我フォローするんだ!!!MFが「追加点を取って若島津を安心させてやるぞ!!」って叫んでたら南葛怪我した方を集中的に狙ってきて、「どうやら南葛若島津の怪我に気づいたらしい(←さっきお前らが全力で叫んでた」って展開とか

・翼がダイビングヘッドでシュート決めた時に実況が「翼君のオーバーヘッドーーーー!!!!!」って叫んでたと思ったら、次週の頭で作者が「ダイビングオーバーヘッドシュート」というオリジナル技の解説をするとか

そういうギャグ視点での評価は低いと思う

2022-10-16

四畳半タイムマシンブルース』は最高のファンムービーであった

とても良かった。

うん、本当にいい映画であった。

映画スペクタクルはそんなにないものの、ファンとして見たかったものが十二分に見れたので、非常に満足度が高い。

作品概要簡単説明すると、森見登美彦原作TVアニメ四畳半神話大系』の世界観上田誠戯曲サマータイムマシン・ブルース』をやったら……というものである

上田誠森見登美彦作品映像化で何度も脚本を務めてきたこからまれた奇妙な企画だが、「キャラクターが魅力的な四畳半神話大系物語構成が秀逸なサマータイムマシン・ブルースを掛け合わせたら最高なものになるんじゃね?」という、同人誌的で短絡的な発想で組まれたように見える計算式が、なんとまあ見事に成立していた。

とはいえ、『サマータイムマシン・ブルース』を見ていたらある程度話の筋がわかってしまうので、一番楽しめるのは『四畳半神話大系』視聴済みで『サマータイムマシン・ブルース』未見の人かもしれない。

まあ、『四畳半神話大系』についても、視聴済みの人は知ってのとおり1話1話独立したパラレルワールドで、今作も別に「続編」ってわけじゃなくパラレルワールドなので、全くの未見でも見られるものになってるのだけれど。

とにかく、キャラクターが魅力的で愛おしい映画であった。

四畳半神話大系』では憎たらしい役回りだった城ヶ崎先輩や相島先輩も、今作はキャラはそのままなのになんだかとても愛おしく思えた。

とりわけ明石さんが魅力的であった。元々魅力的なひとではあったのだが、今作で最高のヒロインになって帰ってきた。12年ぶりに惚れ直した。

四畳半神話大系』は「私」と「小津」の物語で、明石さんはある種立ち位置あやふやヒロインであったのだが、今作は明確に「私」と「明石さん」の関係スポットが当たっている。

そして、それに合わせるように今作は演出方向性を少しだけ変えている。世界観を崩さないまま。

四畳半神話大系』では、登場人物の心情については割とさらっとした描写であったのだが、今作では少しだけウェットに心情が描写されている場面がある。

登場人物ドタバタしたコメディが繰り広げられる中に時折「青春」の甘酸っぱい香りが漂う。

その描写が、見終わってからじわじわと効いてきて、後になるほど愛おしさが増していく。

四畳半神話大系』にしても『夜は短し歩けよ乙女』にしても、いわゆる腐れ大学生モノは「性欲」的な表現何気なく散りばめられていたのだけれど、今作はそこが抑えめなのも甘酸っぱさに拍車をかけていると思う。

あと、「ブルース」の名を冠しているだけあって、「青」が印象的な映画でもあった。

その「青」は、黄昏時の青である日没を迎える前のほんの一瞬の青。四畳半紀の終わりの青。

エンドロール流れる主題歌出町柳パラレルユニバース」では、こう歌っている。

「少しずつ影が背を伸ばしても まだまだ終わりじゃないさ 今日

うん、本当にいい映画であった。

2022-10-13

[]2022秋アニメ見たざっくり感想

見てないのもそこそこ

一覧、あらすじはアニメイトサイトが便利(https://www.animatetimes.com/tag/details.php?id=5947

前期で面白かったのはリコリス、よふかしのうた、神クズ、ちみも

感想には偏りが強い

欠けてる部分は見次第追記しま



今期おすすめ

機動戦士ガンダム 水星魔女

ガンダムとなっているもの過去作との繋がりが一切ない新作なので新規でも大歓迎

総合的なクオリティは随一、脚本もかなり練られてる

百合とか言われてるけど関係なく面白いので万人におすすめ



以下順不同

アキバ冥途戦争

1話時点だと秋葉原舞台メイドが人を殺しまくる謎アニメすぎて…

任侠モノが軸らしいんだけどいかんせん続きを見ないとわけがからないカオス具合

クオリティは良さげ

2話見ても何がなんだか、ヤクザドラマヤクザメイドになった的な.



悪役令嬢なのでラスボスを飼ってみました

まるで少女漫画、転生して乙女ゲーの悪役になるのもそろそろ供給過多

まり目新しさは感じない、魔王婚姻申し込んで魔王が適宜照れるのが見どころか?



ある朝ダミーヘッドマイクになっていた俺クンの人生

ASMRアニメらしいんだけどこういうのYouTubeでやった方がよさげ

テレビヘッドホン推奨はちょっと厳しい

アニメとしても5分かつストーリーほぼなしだと微妙



宇崎ちゃんは遊びたい!ω

まさかの2期、クオリティキー

1期よりさらラブコメしてる



うちの師匠はしっぽがない

落語テーマに狸が狐に弟子入り、Eテレ感ある

ちょっと話の進みが遅い、刺激的ではないのと軸の落語にハマれるか否かで面白さが変わる

程よく緩い



うる星やつら

散々宣伝してただけあって完成度高い

原作も旧アニメも見てないけどこんなテンポ良く進むのが意外、しか面白

どういう導入?とか気になる前にサクサク話が進んでしかラブコメ面白



陰の実力者になりたくて!

中高生男子妄想アニメ化、学校で目立たないけど実は最強の俺とヒロイン

世代によってはかなり刺さる



クールドジ男子

ショートにしておくのがもったいない日常コメディ

天然ボケしたイケメン日常なだけだけど笑って見れる

1話15分で済むしお試し感覚で見て欲しい



後宮の烏

よさげ雰囲気はあるものの所々出てくる単語に馴染みがなくて話追えないのでほぼ字幕必須

ミステリー系っぽいが数話見ないとわからない、マンガ薬屋のひとりごと」を思い出す感じ

2話見てこれは探偵モノと気付く、この先作画不安かも



忍の一時

テンポ良い、忍者軸なだけあってよく動く

1話前半ペース遅いのも作戦だろう、これからの展開次第

2話からラノベ的な流れ、光学迷彩あるなら最初から使えとか主人公の決心までが少し長いとか



新米錬金術師店舗経営

きらら

もう一切ノーストレス美少女キャラ見たいならこれ



SPY×FAMILY 第2クール

安定、ただ1話分のペース上げてもいいか



チェンソーマン

気合の入り方が尋常ではない

1期でどこまで話進むかわからんけど独特の世界観すぎて人を選ぶ可能性あり

毎週ed変えるのに予算入れるなら先に連続2クール確定させて欲しいタイプストーリー

作者主導の脚本再構築されてるから原作既読でも新鮮味がある



転生したら剣でした

結局オレツエーになってる

剣になる発想は新しいけどその先見飽きたパターン

生モノ鉄板が見たいなら今期はこれ



Do It Yourself!! -どぅー・いっと・ゆあせるふ-

ノーストレスで見るならこれその2

題の通りDIY軸でかなり技術が発展した世界観なのが不思議

ちょっと期待できる雰囲気がある

2,3話踏まえて良作、話の展開は早くないが作中の雰囲気と相まって満足度高い



農民関連のスキルばっか上げてたら何故か強くなった。

酷い、ニンジン投げてドラゴン爆散させて主人公セリフ「そうか強くなったんだっけ」



ヒューマンバグ大学 -不死学部不幸学科-

アニメというか紙芝居寄りでYoutube原作らしい

サバイバル系というかどういう人の死に方があるかを見ていく感?(なお死なない)

主人公死刑となる原因を追うっぽいがまだ先行き不透明



夫婦以上、恋人未満。

高校生クラスの誰かと強制同棲生活夫婦らしさ上位はメンバーokってなんだそれ

導入が雑で無理矢理、どうせこうなるだろうの先がもう見える気がする



不徳のギルド

中身スカスカファンタジーエロアニメ

ニコ動とかで突っ込みながら見タイプっぽい



BLEACH 千年血戦篇

とにかくよく動く、このクオリティソウルソサエティ編やってくれ

新規ゼロから入るには話進みすぎ感ある、この1話面白そうと思ったら是非原作

一護の声ってこんなだっけ?



ブルーロック

サッカーの皮被ったデスゲーム

いちいちキャラの顔が怖い、目剥きっぱなし

導入雑だしボール蹴るなら靴履かせてあげて欲しいし細かいところが気になる



ぼっち・ざ・ろっく!

ネガティブ思考まりすぎて笑えるラインと悲しくなるラインの綱渡り

現代けいおん…にはならなそう

多分バンド組むんだろうしファン多い作品らしいので様子見



ポプテピピック TVアニメ―ション作品第二シリーズ

もはやボブネミミッミが1番面白いまである



かぶり

1話ほぼプロローグ、色々と情報不足

何もこの先の話がわからないので様子見でしかない

3話まででやっと1章、結局少女漫画のノリなのか?

本読みまくって知らないうちに活躍してた主人公と惚れた王子

手荷物満載でハメられたシーンは面白かったからそこがピークじゃないことを祈る



名探偵コナン 犯人の犯沢さん

15分なのがもったいないコナン好きに向けた小ネタ満載すぎる

opすらオマージュで草、opedも本編に対して長く感じる

ただただ蒼井翔太の声



ヤマノススメ Next Summit

これまでの再編集版っぽい

新規歓迎として作られてそう



勇者パーティー追放されたビーストテイマー、最強種の猫耳少女出会

猫耳娘がワンパンできるモンスターに襲われてるのを助けるってさすがに導入としても意味不明

助けた後にテイマーなら従属させてよ!ってなんだそれ

結局オレツエーで着地



4人はそれぞれウソをつく

ひたすら勢いで突き進むコメディ

なんでやねんと思っても気にしてると置いてかれるスピード感



恋愛フロップス

中身スカスカ学園ものエロアニメ

面白ポイント見つけられなかった



羅小黒戦記 ぼくが選ぶ未来

隠れた名作かもしれない、期待できる

日本アニメディズニー系のいいところを併せ持った雰囲気

どういうストーリーで展開していくのが謎だけどこのクオリティならかなり期待できる

願わくば字幕が欲しいくら



2022-10-02

ガンダムが!!おもしろい!!

もっと早くハマりたかった!!今年に入って初めて偶然にTHE ORIGIN見たらめっちゃ面白くてシャアってこんなサイコパスみたいな面白イカ野郎なのかよと興奮して

ファースト劇場版やZのTVアニメ版と劇場版ZZと立て続けに見た。逆シャアやハサウェイも見てアナザーガンダムも追い始めた。

面白い。

富野由悠季世界展なんてあったのかよ絶対行きたかった…

.

ガンダム初見ではなく、俺がリアタイでも見始めたのはSEED以降だけ

Zガンダムを見たことでもしかして酷評されてるSEED DESTINYってZを少しオマージュしてた?っていうのにも気づけて感動した。

シンは最初こそカミーユっぽいけど結局ジェリドだったなと感じている。これは当時も言われてたんだろうか?

.

個人的にはZガンダムが一番好きで、ZZ対象年齢を少し下げたのか子供っぽいというか、コメディタッチな要素が多いなと思った。

カミーユアムロが割と鬱屈しているのに対してジュドーがあっけらかんとしているというか。

ただ、アムロカミーユは家庭こそ機能不全でネグレクトに近い状態ではあるが教育は施されているし食べるものには困っていない。フラウ・ボゥやファが面倒見てくれてるし。

対してジュドーって貧困層の子どもで親は出稼ぎ行ってて明日を生きるのにも精一杯、閃光のハサウェイで現地の運転手がマフティーが1000年先の話してたってこっちは今日明日で精一杯、みたいなこと言ってたけど、

ジュドーはまさしくそ運転手側の立場の子どもで、それが戦闘に巻き込まれていく中で最終的にちゃん自分や周囲の未来を考えられるように成長していて嬉しくなった。

アムロに関しても親と決別した後に自分の居場所を見つけて生きがいや目的逆シャアまでにきちんと確立していくところが描かれていて良いなあと思うので、カミーユのそういう姿も見たかった。

Z劇場版ある意味そういう成長したカミーユを見せてもらえたのかもしれないということで思うところは色々あるが受け入れている。

でもやっぱシャアって人として色々面白すぎる。

.

あと今日水星魔女面白かった。

この作品を見て、改めて富野由悠季監督の描くガンダムでの女性の描き方について考えるところもあったんだけど、

ファやフラウ・ボゥ男の子ケアする側として描かれているものの(30年以上前作品にそんなことでケチ付けるつもりはない)、Zでは女性パイロットもたくさんいる。

最初見た時にほんとレコアさんの考えが理解できなかったんだが、

戦争家族を亡くして行き当たりばったりな生き方をしてきて、ジャブロー降下作戦でもひどい目(おそらく性的被害)にあって、女性性というものにとらわれざるを得なかったのか、

男性社会で求められる女性のあり方を内面化して生き抜こうとしたものの、やっぱり女をモノとしてしか扱わないシロッコや他の男達に傷ついてしまったんだろうなと考えるに至った。

エマ中尉男性社会での現行ルールに則ったまま自力ガラス天井を爆破する的なあの時代に求められる”強い女性"を描いてる部分があるのかなあとも思った。

富野監督インタビューもいくつか読んだけど作品をつくる上でその社会がどんな歴史文化形成してきたかというのがちゃんと練られていて、その上でこの社会の中のこの時代に生まれた人がこういう経験をしたらどう人格形成されるかも考えているんだなぁと感じたから俺ももっと早くガンダムを好きになって富野由悠季世界展に行きたかった。

.

女性の描き方だと、カミーユ母親とかF91シーブック母親とかも仕事バリバリなす女性だけどどちらも家庭を顧みてない状態で、

仕事で成果をあげるには男性と同様に家庭を放り出して仕事をこなさないといけないまだまだ自力でのガラス天井爆破型女性が求められる、という作品外での社会問題を感じたし、

逆シャアではチェーンが技術者としてバリバリ仕事していたけど彼女独身からやれてるだけで仮にアムロ結婚とかなってたらどうなっていたのか、とも思うし、

そう思うとアストナージとケーラの関係はあの時代にあってすごく先進的というか、男性であるアストナージからサラダを作って食べよう」みたいな提案してるのはかなり新鮮で結構驚いた。

ジェンダー的な部分だと∀でもさらに踏み込もうとしている感はあったし、Gレコではノレドが乱暴な喋り方なのが新鮮だった。

けっこう「~だわ」みたいな「女言葉」っていわれるような言葉遣いがZとか昔は多かったのがノレドは「~だろ!」みたいな荒っぽい言葉遣いしていて、思えば中高生とき同級生女子結構そんな感じだったなと思うし、

そうした描写の変化を追っていくのも楽しい(まだ∀もGレコも途中までしか見れてない)

やっぱ富野由悠季世界展行きたかった…

.

こうした点も踏まえて富野監督作品じゃないけど「水星魔女」ってすごく踏み込んだ作品だと感じた。

まず女性キャラクター主人公にした上でさらに家父長制的なあり方を初っ端から批判的に描いている。

鉄血のオルフェンズ同性愛キャラクターがいたり、最終話でアトラとクーデリアがおそらくパートナー関係?(恋愛ではなさそう)になっていたりとアナザーガンダムでもじわじわ踏み込んできていたのが

水星魔女」でさらにがっつり取り込んできたなあと思った。

いつだったか韓国エンタメ映画パラサイト」のポン・ジュノ監督特集だったか忘れたけど、

韓国では人口が少ないし少子化でもあるから映画音楽最初から海外利益を上げることを視野に入れていて、そのために世界通用するやり方が必須と言ってて、

働き方はもちろん、作品制作でもいろんな人(国籍人種などなど)が見ることを前提にしているとかで、BTSも曲の歌詞自分たちの表現差別的でないか専門家のチェックを仰ぐとやっていた。

ガンダムはすでに世界で人気だけどより本気で世界で儲けるために社会問題とかフェミニズム積極的に取り入れ始めたのかなぁとちょっと思ったし、

さらにはもとからいるファンガノタと呼ばれる人たち?と美少女好きそうなオタクとか?)も突き放さないために美少女キャラを入れてウテナっぽくして百合アニメと受け取れるような演出してて”うまい”なぁと思った。

まだプロローグと1話だけだしどうなるかなんて分かんないけどさ、とりあえずまだ見れていないガンダム作品があって水星魔女もあって楽しみがたくさんで幸せだ。

.

あとビックカメラガンダムの年表、新しい作品見るとき時系列把握しやすくて助かる。

2022-09-26

TVアニメ作家性なんていらねぇんだよ

そんなもんは単館系クソアート映画に任せとけばいいんだよ

なーにが作家性じゃボケ

監督性癖愚痴愚痴オナニーじゃねぇか

そんなもんをアニメに求めてねぇんだよバカ

見終わったときに、あー面白かったで終わらせろよカス

 

おい、庵野お前だよ

エヴァちょっと褒められたからって調子に乗ってゴミみたいなオナニー演出カレカノをめちゃくちゃにしやがって

お前みたいな監督が一番嫌いなんだよ

サッカセイだかラッカセイだか知らんけどそんなもんはオリジナル作品でやっとけよカス

鶴屋南北戯曲賞岸田國士戯曲賞野間文芸新人賞大江健三郎賞三島由紀夫賞芥川龍之介賞と賞を取りまくる本谷有希子文学少女役として採用した慧眼だけは認めてもいいがその本谷有希子声優としてはクソヘタクソだったじゃねーか

今見返しても主要人ほとんどヘタクソでため息しか出ねーわ

せめて半分素人にするにしても、ドラマIWGPみたいに「なんか今見て見たら大物ばっかり出てんじゃん」ってことにできんのか、しょうもない

本当に作品自分の色にしようとする奴嫌いだわ

2022-09-23

ガンダム一言作品

昨日某所に投稿した物の再掲

機動戦士ガンダム

作画は良いとは言えないが万人に薦められる名作

劇場版機動戦士ガンダム

から初代ガンダムを見るならこれを見とけば間違い無しの名作

機動戦士Zガンダム

万人向けとは言い難く人を選ぶが名作

機動戦士ガンダムZZ

前作以上に人を選ぶが戦闘シーンのクオリティが高い佳作

機動戦士ガンダム 逆襲のシャア

ガンダム最高傑作と言っても過言ではない宇宙戦闘が描かれる名作

機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争

とりあえずガンダムを見た事無い人にはこれか初代を薦めれば無難な不朽の名作

機動戦士ガンダムF91

時間足らずの尺に時代一新した新たなガンダム世界と二人の主人公の対になる家族像の映像を詰め込んだ意欲作

機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY

初代からZへの空白期間の戦いが超クオリティ作画で描かれる良作

機動戦士ガンダム

宇宙世紀の大トリを飾る最終回を見た後爽やかな気持ちになれる名作

機動武闘伝Gガンダム

少年漫画のような熱い戦いに友情師弟愛・家族愛・恋愛など心を震わせる人間ドラマが描かれる名作

機動戦ガンダム

濃いキャラクターが繰り広げる強烈な人間劇が見ていてまず飽きないだろう名作

機動戦士ガンダム 第08MS小隊

華々しい戦果を挙げるヒーローでは無い歩兵としてのガンダムと敵味方の恋愛が描かれるミリタリー色濃い名作

機動新世紀ガンダムX

戦後時代舞台にした新世代の少年世界を見て回る隠れた名作

機動戦ガンダムEndless Waltz

前作で描き切れなかった後片付けの戦いが超クオリティ作画で描かれる傑作

∀ガンダム

ガンダムしからぬ牧歌的雰囲気の全てのガンダム過去にした名作

機動戦士ガンダムSEED

少年・おじさん・女性層とありとあらゆる層を引き付けた屈指の話題

機動戦士ガンダム MS IGLOO

全編CG作画で描かれる戦場で消えていった兵器とそれに乗る男達が主役の良作

劇場版機動戦士Zガンダム

TV版よりは万人向けになった良作

機動戦士ガンダム00

デジタル制作によるTVアニメとは思えないハイクオリティ戦闘描写が素晴らしい名作

機動戦士ガンダム MS IGLOO2 重力戦線

戦場の暗い面をピックアップしたシリーズでも一際異色の怪作

機動戦士ガンダムUC

とりあえずガンダムを見た事無いけど興味ある人にはこれを薦めておくと無難な良作

劇場版機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Trailblazer-

今見ても異常な超高速戦闘が繰り広げられる作画クオリティは恐らくシリーズ一の名作

ガンダムビルドファイターズ

あらゆるガンダムファンへのサービスとホビー漫画お約束を踏まえた熱い展開が魅力の名作

機動戦士ガンダム THE ORIGIN

全体的に安彦良和色が強い初代ガンダム前日譚が描かれる名作

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ

金属が擦れ合い火花散る戦闘アウトロー達が主役の作風が人を選ぶ異色作

機動戦士ガンダム サンダーボルト

初代とは僅かに異なる世界異なる戦域ではぐれ者達の死闘が描かれる良作

ガンダムビルドダイバーズ

舞台一新し新たなガンプラバトルとボーイミーツガールが描かれる良作

機動戦士ガンダムNT

UCの続編でありCG作品を除き初めてインコムを映像化した記念すべき良作

ガンダムビルドダイバーズRe:RISE

一度挫折経験した者達が寄り添いもう一度立ち上がるまでの戦いを描いた名作

GUNDAM EVOLVE

CGには拙い部分があるが各ガンダム後日談・前日譚・IF・幕間の戦いが描かれる楽しい名作

SDガンダムワールド 三国創傑伝

尺の短さ故駆け足ではあるが主役側のキャラはよく立っている良作

以上

SEED DESTINYAGEビルドファイターズトライ閃光のハサウェイGのレコンギスタ、その他SDガンダムはまだ観てないor全話見てないので作品評を書けない

sangping 本当にSEED DESTINYは見ていないから書けないのか? 本当にSEED DESTINYは見ていないから書けないのか?

まだ見てない。長いから。出来ればリマスター前のバージョンDVDで見たいと思っている。

SEED話題作・鉄血を異色作に分類したけど、客観的に見て名作や良作と書くと角が立つからこう書いただけで個人的にはかなり好きな部類のガンダムに入ってる

sangping 本当にSEED DESTINYは見ていないから書けないのか? 本当にSEED DESTINYは見ていないから書けないのか?/追記:これだけ見ていて「長いから」は笑った。本当に長いからなのか? 本当に長いからなのか?

いからだよ。それと近くのレンタルビデオショップが閉店したから視聴する手段がない。お金時間も無い。

hdkINO33 “長いからだよ。それと近くのレンタルビデオショップが閉店したから視聴する手段がない。お金時間も無い。” バンダイチャンネルHDリマスターが見放題(月課金)ですよ。(時間はどうにもならん)

俺はリマスターバージョンを見たいのですな。動画配信サイトだと大体リマスターしか見れないらしいから、DVDを借りるか中古で買わないと見れない訳だけど…

追記

機動戦士ガンダムNTを″UCの続編でありCG作品を除き初めてインコムを映像化した記念すべき良作"と評したけど

インコ自体UCシルヴァ・バレトが作中の終盤で使っていたらしい事をさっきガンダム好きな人に聞いたのでここで訂正。

UC、RE0096やってた時にちゃん最後まで見たのにそこら辺全然覚えてなかった。6年以上前だし仕方ないか

2022-09-08

ボツ原稿供養〜昔話と中華ポータブルオーディオ(後編)〜

ボツ原稿供養〜昔話と中華ポータブルオーディオ(前編)〜の続き】

この派手を通り越した大げさなチューニングにこれはもしや?と思って映像作品へ手を出した。視聴するのはTVアニメ機動戦士ガンダム 水星魔女」の前日譚「PROLOGUE」。
これはもう優勝だ。キャラクターセリフはよく通り、流れるBGMもシーンを盛り上げ、戦闘は大迫力!耳と心に響くラストシーンまで一気に観てしまい「もうヤメロよ・・・こんなの卑怯だろ・・・」と制作陣へ恨みつらみを吐き捨てた。
続いての視聴はTVアニメリコリス・リコイルから「第2話 The more the merrier」。
銃撃戦が繰り広げられる第2話では発砲音や金属音などのキレの良い効果音BA型担当し、深く沈む重低音はDD型が担当することで見事に演出を支え、時おり見られるキャラクター同士のコミカルな掛け合いも耳のそばでしっかりと聴かせてくれた。
筆者は普段パソコン動画視聴する際はDTMにも使っているYAMAHAアクティブモニタースピーカー「MSP3A」を使って観ているのだが、もうZASはアニメイヤホンにしても良いのではないかと本気で検討をはじめている。

欠点はと言えば、その大げさな鳴りだろう。
原音忠実信者が聴けばあまりの脚色に気持ちの悪さを覚えるかも知れない。しかしやはり得手不得手の問題であって「俺は大人しい音楽なんて聴かねぇんだぜ!」と言う人にZASは最高のコスパを発揮するイヤホンになるかも知れない。

CVJ Mirror

筆者は前述しているようにDTM小僧であったため、いわゆるリスニングよりもモニター的なサウンドを好む傾向にある。もしかしたらMDR-CD900STを長年使い続けているせいかも知れないが。
現在所有しているモニターヘッドフォンは前述したSONYMDR-CD900ST」、Shure「SRH840A」、YAMAHA「HPH-MT8」、AKG「K701(初代 / いわゆる澪フォン)」、SENNHEISER「HD25(初代)」、beyerdynamic「DT990 Pro(250Ω)」というモニターヘッドフォンマニアかのような様相になっているが、筆者も気が付いたらこうなっていたので仕方がない。
筆者はふと思う中華イヤホンモニターサウンドを聴いてみたい。
何ならたぶん一番のお気に入りになる可能だってあると。

そこで色々ググって見つけ出したのがCVJの「Mirror」だ。
CVJはTRNとの関係性が取り沙汰される事実上のサブブランドではないか?と言われている、ちょうどKZに対するCCAのような存在だ。

届いて箱出しで早速聴いてみると、これまでの中華イヤホンとは明らかに違ったサウンドだ。そもそも派手なドンシャリじゃない。
ドライバー構成BA型が片側2基でLR両側計4基、DD型が片側1基でLR両側計2基、全体計8基の多連装ハイブリッド構成だ。
これが7,000円前後で買えるわけだが今までの中華イヤホンスペックからはあまり驚きのない。感覚麻痺しているが20年前からするとあり得ない価格を実現している中華ポータブルオーディオ世界はすごい。

嘘を言っても仕方がないのでハッキリと言おう。Mirrorステージモニターイヤホンだ。
筆者が想定していたスタジオモニターイヤホンではなくミュージシャンなどが大音響ステージ上でパフォーマンスをする際にバックバンド自身の声を確認するために利用するステージモニターイヤホンDTMなどで音の確認へ利用するスタジオモニターイヤホンではなくだ。
競合するのはまさに代表Shure「SE215」「SE215 SPE-A」、そしてSONY「MDR-EX800ST」、audio-technica「ATH-E70」あたり。

鳴りの傾向は名は体をあらわすか如くの鏡面的なフラットだが、DD型を採用しいるためかスタジオモニター基準で考えると少々低音域が前へ出ている。
実際に比較した聴感上はステージモニターとしても低音域が少々強調されリスニングにも合うとして人気を博すSE215 SPE-Aよりも低音域が深い。
ただもしかしたら機械計測などをするとSE215 SPE-Aとほぼ同等の可能性も捨てきれず、これは高音域から中音域をBA型担当しているため聴感のコントラストから低音域が強調されて聴こえているのかも知れない。

そもそもステージモニターイヤホンスタジオモニターイヤホンなどよりも低音域が強調されがちで、これは音楽演奏する際にリズム隊の音をよく聴くためのチューニングとなっており低音域が強調されていることは別にデメリットではない。
必要とされてそうなっており、SE215から派生した更に低音域強調版のSE215 SPE-Aも特にHIPHOPシーンなどで低音域が足りないと要望があり生まれものだ。

そう考えるとSE215 SPE-Aよりも輪をかけて低音域がほんの少し前へ出ている気がするMirrorは、中華イヤホンの派手な鳴りの傾向から考えて派手な鳴りが好まれ中華市場を想定したチューニングなのかも知れない。
ただ我々日本人日本市場DTMerからするとステージモニターであっても余計なチューニングと言わざるを得ず、ハイレスポンスタイト、音の分解能、粒立ちの良い優れた高音域〜中音域があるのに勿体無いなと思ってしまう。
せっかく買ったので色々と活用方法模索したのだがコレだわ!しろ唯一無二じゃないか!?評価できる活用方法発見したのでお伝えしたい。

CVJ Mirrorモニターイヤホンとして活用するのではなく、マスタリングイヤホンとして活用すべきなんだ。

何を言っているのか?と言えば音楽制作には大まかにレコーディングミキシングマスタリングという段階がある(細分化するともっとある)。
いわゆるスタジオモニター活用されるのは主にレコーディングミキシングの段階であり、音声メディアとして納品する前段階のマスタリングでは消費者の視聴環境を考えて一般消費者向けのスピーカーヘッドホンイヤホンで音を確認する場合があるのだ。
実際にプロミュージシャンの中にはAppleAirPods」や「iPhone(のスピーカー)」をマスタリング用と言う人も居て、プロミュージシャンからと言って弩級の機材を最終段階まで使って納品しているわけではないのだ(もちろん最終段階まで目が飛び出るような価格の機材を使って納品する人も居る。その辺はこだわりの方向性の違い)。

このMirrorステージモニターとしても少々低音域が強調され気味だが、とは言っても間違いなくドンシャリではないフラット傾向な鳴り。
モニター系でなければリスニング系でもない何だかちょうど中間の鳴りをしているMirror用途を考えるならばバラバラな視聴環境である消費者平均値を取るためのマスタリングイヤホンとして絶妙立ち位置にあったのだ。
消費者にはSONYWF-1000XM4」ユーザーが居れば、BeatsBeats Fit Pro」ユーザーも居るだろう。有線イヤホン中華イヤホンユーザーだって居るはずだ。
そこで役立つのMirrorフラットな鳴りと高い分解能を持ち、消費者が好む低音域もしっかりと演出する。
例えば音楽制作趣味でなくともYoutubeなどの動画投稿でも視聴者環境平均値を取って聞きやすくするという用途にも向く。
耳に刺さりがちなサ行発音などMirrorで刺されば他の視聴者環境でも刺さる可能性が高いと予測できるわけだ。

ではMirror欠点はないのか?と言えばある。
ここまで推しておいて難だが最大の欠点は「日本で売ってない」んだな。
正確に言えば日本正規流通しておらず直ぐ入手しようと思えば筆者のような好事家から中古で購入するか、時間がかかっても良いならばAliExpressを利用することでしか日本で入手するのは不可能
消費者からウケの悪いフラットな音質傾向のイヤホンを全世界で展開しにくかったというのは理解できる話であり、確実に良い製品でありながら日本国内ではある種プレミアム存在になっているMirrorはおそらく今後もまともに評価されることがない。
騙されても良いかマスタリング用として欲しい人は是非ともチャレンジして欲しい。

FiiO KA3

これはイヤホンではなく、イヤホンヘッドホン駆動するためのアンプ、いわゆるヘッドホンアンプと呼ばれるもので、KA3はD/Aコンバーター内臓USB DACヘッドホンアンプだ。価格は1万円ちょっと

昨今のスマートフォンイヤホンジャックが廃されていることが増えてきており、有線イヤホンなどを活用しようと思うとUSB-CコネクタやLightningコネクタを経由して有線イヤホン接続する必要がある。
KA3はそんな現状の需要へ応える製品であり、筐体サイズも成人男性の親指ほどの大きさという小型でかつ十分な性能を持った製品だ。筆箱や化粧ポーチにも収まるサイズ感は特筆に値する。

この手のUSB DACヘッドホンアンプ本体ケーブルと一体型のものが多い中、KA3本体USB-Cコネクタを持っており、利用中のスマートフォンiPhoneだろうがAndroid OS端末だろうが変換ケーブルなどを介さず気にせず利用することができるのは嬉しいポイント(付属品にLightningケーブルが含まれておらずUSB-Cケーブルのみ含まれているので注意)。
実際のところスマートフォンだけではなくUSB-Cを備えるデバイスならばラップトップ端末だろうがタブレット端末だろうが利用できるのも良いポイントだろう。

特にギター趣味としている者ならば知っていることだがアンプというものは音量を上げれば歪む。
それもまた味と言えば味だし、真空管アンプなんてのは歪みこそが旨味なのだと言うような製品人間は何ともテキトーだ。
ただ何でもかんでも歪ませるのはどうなのか?原音忠実こそ至高!と言う意見も当然のようにあり、そういう観点から見ると大半のスマートフォンへ搭載されるオペアンプは音量変化による歪みの変化幅は相当に大きい。

と言うかアンプにもレスポンスというものがあり、命令された音の強弱大小の変化にスマートフォンオペアンプ追従しないというのは普通にあることだ。
筆者はイヤホンジャックを持つ格安中華スマートフォンを所有しているが、この中華スマートフォンオペアンプはまぁヒドイ。音量の変化幅が大きい高速なEDMなんか鳴らすとオペアンプがまったく追従しておらず音量を上げれば歪みまくって割れ、ド素人でも子供でも判別でき、オペアンプが暴れていると言って良いレベルドン・キホーテで鳴っている呼び込み君のほうが良いオペアンプを積んでることを確信するほどだ。
まぁ音質なんて最初から期待してなかったのでピコーンと通知音さえ聞こえれば別に良いっちゃ良いんだけれども。

比較すること自体がおこがましいがKA3は例えそれがハイエンドスマートフォン比較しても非常に品質の良いと断言できるオペアンプを積んでいる。
試しに筆者が所有するUSBオーディオインターフェースミキサーYAMAHAの「MG10」と比較してみよう。YAMAHAMGシリーズミキサーは綺麗に鳴らしすぎてつまらないと言われるほど歪みの少ない発音が特徴で、味付けのない音源ソース本来へ非常に近い音が出る。
MG10へCVJ Mirror接続し、前述でも登場している様々な音源ソース再生試聴した後にKA3でも同様に再生試聴する。
この小さな筐体から驚くほど低ノイズクリアな音が鳴る。普通にスマートフォンでの音楽制作に使えるレベル音色の変化がない。ヘッドホンアンプレビューでは暖かみが出ただの高音域の煌めきが増しただの艶やかだのと言うレビュー散見するがKA3に関してはそういうのが筆者の耳には一切ない。艶ってなんなんだ。
ただただCVJ Mirrorとはこういうイヤホンなんだと忠実に鳴らす、それがKA3というヘッドホンアンプだ。

レスポンスはどうなのかと音楽制作スマートフォン向けDAWRoland「Zenbeats」で試してみる。ZenbeatsにはRolandの銘機「TR-808」由来のステップシーケンサーが内蔵されており聴感上のレスポンスチェックに便利だ。
BPM200というハードコアドラムライン作成し、ピッチリアルタイムでわざとグチャグチャにイジり倒してみる。更には人間には不可能である超高速な乱高下を実現するためLFOピッチアサイン
音楽的にはどうであれ無茶な変調にも機敏にKA3は応えてくれた。

もうスマートフォンで使うお手軽ヘッドホンアンプはFiiO KA3で十二分すぎると太鼓判を捺そう。
もちろん上を見ればキリはない。ハイエンドなヘッドホンアンプMG10と比較すると出力が違いすぎるし便利機能も少ない。
iOSユーザーへ残念な話をするならばユーティリティアプリAndroid OS向けにしか提供されておらず細かな設定が出来ない(ユーティリティアプリ別に必須ではない。挿せば鳴るのがKA3の良いところ)。
しかし結局のところイヤホンジャックが無くなったスマートフォンでほんの少しまともなオペアンプ使いたいよねという需要に応えるための製品なので上を目指したい人はそういうの使えば良いだけなのだ

KZ AZ09

「でも有線イヤホンは結局ケーブルわずらわしいよね」という意見もあろう。ごもっともだ。
じゃあ無線化したら良いじゃない。

実はここまで紹介した中華イヤホンはすべてケーブル交換、いわゆる「リケーブル可能イヤホンなのだ
ただケーブルコネクタにも規格がありCVJ Mirrorは「CIEM 2pin」で、それ以外は「QDC」という規格だ

KZの「AZ09」は主にQDCへ対応したイヤホン無線化できるレシーバー価格は約3,000円だ。桁を読み違えないでほしい3万円ではなく3千円。激安すぎるだろう?
例えば低音マニア向け・アニメ試聴にもと紹介した同社のZASと一緒に買っても1万5千円あればお釣りが来る。
AZ09の秀逸な点はイヤホンをAZ09に接続したまま、AZ09の充電ケースへ収納できる点だ。比較的大きめなハウジング筐体を持つイヤホンでも収納できるのでコレは便利だと言わざる得ない。

そして「安かろう悪かろうなんじゃないか?」と言いたくなるのもわかるが、・・・まぁ正直言って流石にアタリハズレがある。
小ハズレだと音楽を流せば気にならない程度のノイズが常に小さく乗る。大ハズレだとBluetooth接続がかなり不安定(混雑空間だと少々安定感が悪いのは仕様)。
ただ3,000円なので大ハズレを引けば買い直せば良いし、無線イヤホン宿命として長期間使用すると必ずバッテリーダメになり結局いつかは買い直すはめになるので個人的にはそこまで問題視してない。どうせ3,000円だし。

ちなみに「AZ09 Pro」というのもある。価格は約5,000円。
違いはと言えば対応コーデックにaptXが加わっているのが主な違いで、無印AZ09はSBCAACのみではあるがiOSではaprXは使えないので多くの人は価格も安い無印AZ09で良いと思う。まぁ筆者はAZ09 Pro使ってるんだけど。

最後

ここまで昔話と中華ポータブルオーディオを長々書き連ねたのだが、あまりにも長過ぎるということで自分の中ではボツなのだ
でもせっかく書いたし供養しようと思って増田投稿してしまった。

中華イヤホン有識者センパイは色々と言いたくなるだろうことは予測できるので言いたいように言ってくれて構わないッス。
BA型じゃなくて今は平面駆動型が」とか「磁力補助駆動静電型も良いよ」とか「僕は、水月ちゃん!」とか色々と語って欲しい。
気になったオススメマジで買うので。自分オススメしたものを買って貰えるのってやっぱり嬉しいよねっていう。

ボツ原稿供養〜昔話と中華ポータブルオーディオ(前編)〜

僕たちのiPod

中華ポータブルオーディオがすごい。
有識者に言わせれば、それこそ「何を今さら」な話題だと思うが、2000年代日本国内で興きたポータブルオーディオブームから数えて二十数年離れていた筆者からすると今の中華ポータブルオーディオは本当にすごい。

ここでさっそく筆者の年代を挙げれば現在30代であり、青春10代を振り返れば「iPod」が登場し、日本国内で大きなシェアを持っていた「MiniDisk(MD)」が徐々に斜陽化していっていた。
筆者も例に漏れMDプレイヤー、そしていわゆるiPod代表されるMP3などを中心に扱った「シリコンオーディオプレイヤー」という遍歴を辿る。
ただ、筆者と同年代であり同時期に青春時代を過ごした者であるならば、Webメディアで語られるポータブルオーディオ歴史とは些か違った遍歴を歩んだという者も少なくないのではないか?(※HDD搭載iPodは厳密にはシリコンオーディオプレイヤーではない)

世の成人したアーリーアダプターたち(主にAppleコミュニティの人たち)がiPod熱狂するそのとき日本青春時代を過ごした我々が熱狂したのは「Playstation Portable(PSP)」だったのだ。

しかしたら年代10前後離れているだけで当時のPSPの勢いを肌で感じることは難しかたかも知れない。
一部の成人ゲーマーなどは「モンスターハンターポータブル」あたりでPSPを頻繁に持ち出していた可能性はあるが、実はそのとき学生世代の間ではPSPiPodと肩を並べ、用途によってはiPod凌駕するポータブルデジタルメディアプレイヤーとして運用がなされていたと聞くと驚く人も居るかも知れない。

何せ「当時のPSPゲームソフトを持っていないのにPSP本体は所持していたという女子学生存在した」くらいなのだ
これは当時のiPodでは起き得ないことであり、陰鬱としたオタクというイメージ現在オタクイメージへ転換していく過渡期の中でPSPは少なからず影響を与えたハードウェアとして記録していく必要があるように思う。

ニコニコ動画PSP

筆者と同世代オタクであれば「2ちゃんねるニュー速VIPブームを経て、YoutubeからBANや動画違法アップロード祭りなど古今東西どう考えてもアウトな「ニコニコ動画」のローンチなどを経験したと思うが、怒られ叱られ叩かれ裁かれ逮捕者を出しながらも独自と言って良い文化形成できた。
当時の動画違法アップロードで一番の被害者であった角川書店ドワンゴが今では同じ会社になるとは時代の変化とは恐ろしいものだ。

そういった独自文化の中心にあったのは「東方」「アイマス」「ボカロ」のいわゆる「ニコニコ三大ジャンル」ではあるが、それらとほぼ同時期に萌芽するのが「歌ってみた」「踊ってみたである
そして歌ってみた踊ってみた興隆を後押しするのが「涼宮ハルヒの憂鬱」であり「ハレ晴レユカイなのだ

先に挙げたPSPが当時の若い世代に支持された理由MP3のほか、大画面でMP4動画再生できたからで、しかPSP動画プレイヤー機能コマ戻しコマ送りが物理ボタン可能だったこともあり、特に踊ってみたジャンル練習するためのハードウェアとして選択された。
更にPSPには別売のRCA(赤白黄)変換ケーブルによってPSPの画面をTVなどのディスプレイモニターへ出力することも可能で、アニソン電波ソングボカロソングゲームソング同人ソングなどの配信が乏しかったカラオケ店へPSPを持ち込んでカラオケ機材へPSP接続カラオケ配信楽曲以外を歌うという手法が現れた。
これへ呼応するように登場したのが勝手字幕を付けてカラオケ動画とする「ニコカラ」だ。
特にアニソンゲームソングでは無許可版権素材を活用した高クオリティで手のこんだニコカラ動画存在しており、JOYSOUNDがその需要に気付くまで人気を博していた。

稀に「なぜあんなにPSPが売れているのかわからない。モンハンだけじゃ説明付かない」というガジェット好きが居るが、ニコニコ動画を中心としたサブカルという背景があり前述したように「当時のPSPゲームソフトを持っていないのにPSP本体は所持していたという女子学生存在した」ほど売れていたのだ。
PSPは当時のSONY夢想したマルチメディア戦略の中でほんの一部界隈(ほぼサブカル界隈)でだけ成功を収めていた事実は周知されておくべきだろう(UMDPSP Goとかで失敗してるけど)。
そしてその需要iPod Touch、iPhoneが奪っていくというのは知られたとおりだ。

憧れのバランスドアーマチュア

多くの人々が音を聴くようになれば良い音質で聴きたいという需要が生まれるのは必然
iPod登場当初その付属イヤホン品質の低さが取り沙汰され、MD Walkman派やアジア系ポータブルオーディオプレイヤーから揶揄されるたびApple信者が「あのイヤホンは音が鳴るか確認するためのオマケ欧米ではそれが普通付属品にまでケチ付けるのは日本人だけ」などと言い訳擁護していたらAppleが競合他社と同等品質まで付属イヤホン品質を引き上げるというお家芸梯子外しがあったこともあり、その煽り合いが起きた前後で音の良いイヤホンへ注目が集まり始めた。

最初期に評価されたのはバランスドアーマチュア(BA)型ドライバー本家本元であるEtymotic Researchからリリースされていた「ER-4」だった。
BAドライバーは従来のダイナミック型ドライバー(DD)と比較して小型軽量に製造することが可能で、音を発生させる振動板の質量も小さかったため慣性の法則的に非常に反応が良く、iPod付属イヤホンの低品質さも相まって高い評価を受けることになる。

続いて注目されたのがマイクで有名なShureの「E5c」だ。
こちらもBAドライバーを何と2基も搭載したリッチモデルで、BAドライバーはその構造上音域が狭くなりがちなのを高音域〜中音域用と中音域〜低音域用に2基とすることで欠点カバーした製品だった。
更にER-4は現在主流の耳栓型イヤーチップとは形状が違う長めのイヤーチップ採用していたこともあり装着者を選ぶ傾向にあったが、E5cはSONYが売り出して大流行を果たす現在主流の形のイヤーチップ採用しており広い範囲の装着者をカバーできた。

しかしこれら評価の高いイヤホン学生の懐には大変厳しいという問題があった。
ER-4は約4万円、E5cに至っては約6万円でとてもとても学生には手が出ない高級品であり、着メロの打ち込みから端を発したDTM小僧だった筆者はなけなしのお年玉をはたいて有名ミュージシャンレコーディングでよく装着しているヘッドホンSONYの「MDR-CD900ST」を約2万円で購入し愛用していた(ちなみにこのMDR-CD900STは修理しながら今でも現役)。

しかし流石にいつでもどこでもMDR-CD900STを常用というのは辛くあり、当時評価の高かったSONYイヤホンMDR-EX90SL」を常用するようになる。価格は約1万円。
しかMDR-EX90SLはBA型ではなく従来どおりのDD型、無論MDR-EX90SLには評価されるだけの音質があり十分に満足していたのだが、BAイヤホンへの想いは募るばかりであった。

中華イヤホンに驚く

それから二十数年、社会人としてもそこそこ経験を積み、ちょっと頑張ればBAイヤホンも買えるようになりBAイヤホンをいくつか購入した後にポータブルオーディオから距離を置いていたが、何故かふと近年話題中華ポータブルオーディオへ興味を持った。
調べてみると本当にすごい。技術進歩大量生産により当時憧れだったBAイヤホンが当時のMDR-EX90SLと同等価格どころか下回る価格販売されているではないか
これはもう実際に入手して試してみる他ないとさっそく動いた。

KZ AS16 Pro

最初に入手したのがKZの「AS16 Pro」で、これは以前に「AS16」というイヤホンがありブラッシュアップして登場した製品価格は約1万円。

AS16 Proはこの記事を懐かしく読んでいて今まで中華ポータブルオーディオへ触れてこなかった読者は驚くはずだ。
なにせAS16 ProはBAドライバーを搭載しているが、その搭載数は片側8基、LR両側で合計16基というとんでもない搭載数を誇っている。
これが約1万円で買えるのが中華ポータブルオーディオ世界

その音の傾向はBAドライバーのみを多連装しているだけあり全音域がハイレスポンス、機敏に発声無駄な余韻なく消音する。音と音がよく分離しており違いをはっきりと聴き分けることができる。
低音域と高音域が少々強調された弱ドンシャリ型のチューニングがなされていて現代イヤホンでは派手な鳴りが好まれる傾向にありAS16 Proも例に漏れず弱ドンシャリの派手な鳴りだ。
ハイレスポンスで音の分離感が良いと言っても音楽制作用のMDR-CD900STのような分析的な鳴りではない元気でエネルギッシュ、タイトサウンドの多い電子音楽を聴きたくなる鳴りだ。

ただ逆に言えばレスポンスの良さは空間表現の苦手さにも繋がっており、MDR-CD900STでは継続する余韻がブツ切りするかのように消えてしまうことがあるのは気になった。
ホール残響感も音楽の一部と捉えるようなオーケストラなどは少々苦手な音楽ジャンルと言って良いだろう。

本当に鳴りがハイレスポンスタイトなので筆者はボカロソングが多数収録されるリズムゲームプロジェクトセカイ」や、電子音楽も多数収録される定番の「アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ(デレステ)」、なぜサ終してしまうのか「東方ダンマクカグラ」をプレイし、思った通りリズム隊がよく聴こえる事を確認
現代ポピュラー音楽リスニングに、リズムゲーム用のイヤホンとしてAS16 Proは非常にオススメだ。

TRN VX Pro

ハイレスポンスBAドライバーだが欠点がないわけではない。
その構造上の制約でBAドライバー単体ごとの音域が狭くなりがちで結果としてBAドライバー複数基を多連装することで欠点カバーしているのだが、音というものは低音域ほど大きく空気を動かす必要がある。
小型軽量のBAドライバーは小型軽量であるが故に低音域になればなるほど鳴らすのが苦手という制約を持っており、非常にタイトな低音域を持つが深く沈むような表現が不得意なのだ

それをAS16 ProとMDR-CD900STの比較でしっかりと認識した筆者が次に手に入れたのがTRNの「VX Pro」だ。
AS16 Proと同様に片側8基、LR両側計16基のBA型を多連装しつつ、従来のDD型を片側1基、両側2基を搭載する、全ドライバー18基ハイブリッド多連装という化物スペックイヤホンである
このスペックでVX Proも価格は約1万円。とんでもない価格破壊。

VX Proは高音域から中音域にかけてまで非常にハイレスポンスでありながら、低音域を担当するDD型のお陰で低音が発音する際に大きく空気を動かせてAS16 Proと比較して低音域がよく沈む。
耳が従来のDD型に慣れているというのもあるだろうが、この低音域の感覚は非常に好ましく、万人へAS16 Proとどちらをオススメするか?と言われると筆者はVX Proを推す。
AS16 Proのハキハキとしたタイトな低音域を好む人も少なくはないだろうが、迫力ある豊かな低音域のほうが万人に好まれる傾向があるのは確かだ。

VX Proも現代イヤホンらしく鳴りは派手、高音域と低音域が少々強調された音楽的な弱ドンシャリ型のチューニング
キラキラと分離感のある高音域と、しっかりと空間を感じられる低音域はあらゆる現代ポピュラー音楽を聴きたい衝動に駆られる。
昔話も絡めて話しているのだからココは様々な楽器音が飛び交って音域も広い「ALI PROJECT」はどうだろうか?もちろん最初再生するのは「禁じられた遊び」「聖少女領域」だ。

音楽制作ミキシング経験がある者ならばわかるだろうが、別々の楽器であっても担当音域が被ると両方とも目立ちにくくなってしまうことがある。
例えばそれが現代ポピュラー音楽では重要ボーカルと、そのボーカルを支えるバックで流れる楽器の音域が被るとボーカルも聴こえにくくなってしまう。ミュージシャンはそれを経験則的に知っているのでミキシングの時点でイコライジングして聴感上のバランスを取る。
それと同様にミュージシャンが例えイコライジングしていても音域の分離感が悪いイヤホンだと各々の大事な要素が被ってしまい聴こえにくくなるのだが、VX Proはそれがほとんど無い。
ボーカルボーカルブラスブラスストリングスストリングスとしっかりと"書き分け"ており、オーケストラサウンドフューチャーしたプログレッシブロックALI PROJECTが誇るバックバンドを聴かせつつ、宝野アリカ表現力のあるボーカルを損なうことがない。
特にDD型によるベースラインの深さは特筆に値する。底がしっかりしているおかげでALI PROJECT全体の音楽世界観が明確になる。単に目立つ派手な高音域ばかり推せば良いわけではないのだ。低音域の支えによる相対的コントラストが輝くような高音域を演出するのだとVX Proは教えてくれる。

欠点がないわけでない。
やはりDD型の宿命か、タイトさが求められたときフルBA構成であるAS16 Proの歯切れの良さが勝る。まさに得手不得手の問題だ。

KZ ZAS / CCA CA16 Pro

同時に2つ紹介しているのはKZの「ZAS」とCCAの「CA16 Pro」はハウジング筐体デザインが違うだけの姉妹製品から。CCAはKZのサブブランドのような立ち位置であるらしい。
実際に購入する場合ハウジング筐体デザインの違いや販売価格吟味して購入すると良いだろう。
ちなみに1万円以下8千円前後くらいの価格の安さも魅力だ。

筆者が購入したのはKZのZAS。
箱出しで早速聴いてみたが何と音がスッカスカ。事前のレビュー調査では低音域が非常に豊かであると触れ込みだったのだが・・・
実はZASには罠がありZASの性能を十分に発揮するには付属のイヤーチップが低品質過ぎる。これも多くのレビューで触れられているので筆者も先人の導きによって神奈川県所在株式会社Final販売しているイヤーチップ「TYPE E オールサイズ」を別途購入した。
ZASの優れたコストパフォーマンスサードパーティイヤーチップを別途購入することで少々損なわれるのは口惜しいが、自身に合ったイヤーチップサイズ感を調べるきっかけにはなったので良しとする。

Final TYPE Eイヤーチップへ交換し再度ZASで聴いてみると派手を通り越した大げさと言って良いチューニングだ!事前のレビューで読んだ通り低音域は前へ出ており深く深く沈んでいく。
ZASのドライバー構成BA型が片側7基でLR両側計14基、DD型が片側1基でLR両側計2基、合わせて16基ハイブリッド多連装構成で当然ながら低音域はDD型が担当し、BA型が高音域〜中音域を担当するという仕様だ。

前述した通り、もう本当に低音域がすごい。
試しにTVアニメアイドルマスター XENOGLOSSIA」のオープニング曲微熱S.O.S!!」を聴いてみる。
冒頭一発目から入る超重低音が特徴で、曲中もキックベースが非常に目立つのだがZASで聴くともうブルンブルンだ。
BA型よりも大きく重いDD型の振動板がこれでもかと震えているのが感じられ、そのせいで耳たぶも一緒に振動してるんじゃないか錯覚してしまいそうになる。これは笑うしか無い!
続いてはアニメ魔法先生ネギま!からオープニング曲ハッピー☆マテリアル」だ。
冒頭のバスキック三連打が気持ちよく、そして低音域だけど思われがちなZASだが14基のBA型がタイトにハキハキと高音域〜中音域を発音し、豊かな低音域を更に深めてくれるように感じた。ZASは低音マニアへ是非とも奨めたくなる非常に面白いチューニングになっている。

ボツ原稿供養〜昔話と中華ポータブルオーディオ(後編)〜へ続く】

2022-07-21

ここ10年で「滅茶苦茶面白いな!」って自分が感じたコンテンツを思い出してみる。1【追記したよ】

最近ドクターストーンというアニメの録画を見て年甲斐も無く「滅茶苦茶面白いなこれ!」って思って感動した。

人生って嫌な事も多くて、正直先も真っ暗で最終的に悲惨な結末を迎えるかもしれないな…って暗い想像をする事もよくあるんだけど

そういう時ベタだけど「うわめっちゃおもしれえなこれ!」ってコンテンツ出会えたらそれが一瞬でも生き甲斐になれる事がある気がする

なのでここ10年という最近に「これに触れる事が俺の生き甲斐なんだ!」ってくらいハマった物を少しずつ思い出して一度書き出してみたくなった

思い出せない物も沢山あるだろうけど、それでもその時その一瞬でも楽しめたのならきっと幸せな事だったんだと思う。ハマった年も覚えているなら書く事にする。

クロスアンジュ 天使と竜の輪舞2014年

まれて初めて最後まで追った深夜アニメ。このアニメを録画するためにブルーレイレコーダーを購入した。

機動戦士ガンダムSEED監督福田己津央氏が製作に携わっているという事で怖い物見たさで見始めたのだけど、見ている内に見事にハマってしまった。

OPに出てくるキラっぽいキャラが出るまではとにかく見ようかな…と思ってたんだけど、まさにそのキラっぽいキャラが出てくる4~5話で完璧にハマってしまった。本当に大好きだった。

次回が公開される一週間後を待ちきれず、放送日が来るまで何回も何回も録画した回を見返して待っていた覚えがある。今の自分からは考えられないくらいハマっていた。放送後に発売されたゲーム版スパロボも買っていない。

マジック・ザ・ギャザリング2012~2013年

イニスラード~ラヴニカへの回帰がスタンダートだった頃のMTG。当時友人達と一緒に遠くのカードショップまでカードを買いに行くほどハマっていた。

少年時代コロコロコミックで連載していたMTG時代デュエルマスターズが好きだったんだけど、地元MTGを取り扱っているショップが無かったので実際遊べるようになるのにその漫画を読んでいた頃から10年以上かかった。

基本的に安いカードしか買わないようにしていたんだけど、それでも結構な額を使ったような覚えがある。今ではその友人達との縁は切れたけれど、MTGだけは今でもMTGアリーナで遊んでいる。

当時ニコニコ動画MTG架空デュエル動画が大いに盛り上がっていて、そのシリーズが好きだった。所謂例のアレジャンルなので今となっては不謹慎かな、と思う。

空の境界TYPE-MOON作品2012年2013年

当時菊地秀行氏や夢枕獏氏の作品の影響で所謂伝奇バイオレンス小説にハマっていて、何でも良いか面白い伝奇小説は無いか!?と思っていた時期に古本屋出会ったのが講談社ノベルス空の境界だった。

一冊100円という事でとりあえず上下巻買って読んだんだけど、とにかく読みづらくて「Fateとか月姫好きな人間はこんな読みづらい文章作品にハマったのか…?」と読み始めた頃は思っていた。

読みづらい、とにかく読みづらい…と思いながら読んでいたけど上巻の終盤に始まる第五章・矛盾螺旋あたりから「あれ?この本読みづらいけど結構面白いのでは…?」と思い始め、下巻を読破する頃には完全にハマっていた。

正直今でもこの本の内容を理解しきれているとは言えないけど、主人公両儀式とその親友黒桐幹也恋愛物語にもうのめり込んでしまった。しばらく後にこの作品アニメ化している事を知りすぐにレンタルで全巻借りて見た。

アニメの出来もとても素晴らしくもう空の境界熱は止まる所を知らなかった。生まれて初めてアニメDVD、それも初回限定盤を買ってしまったし書店アンソロジーコミックスも買った。寝ても覚めても両儀式の事ばかり考えていた。

この自分の「好きだ!」「こういうのが見たい!」という熱量が、自分SSを書かせる行動力も与えてくれた。とあるコミュニティ空の境界SSを投下していたのもこの時期だったと思う。出来はあれだったけど、熱量はあった。

空の境界と同じ世界の話という事でメルティブラッドにも手を出してプレイしたし、メルティブラッドと同じ世界という事でついにCSFateにも手を出してしまった。クリアするのに60時間以上かかったけど、あれも凄いノベルゲームだった。

ここまで来るともう空の境界面白い、というだけでは収まらなかった。Fateの前日譚という事でFate/Zeroの小説通販で全巻買って読んだ。滅茶苦茶面白かった。その後はネットの各所でFateSSを読み耽りまくっていた。

空の境界アニメを見たんだから他の型月作品アニメも見るか!という事で、真月譚月姫DEENFate/stay nightのTV版と劇場版Fate/Zeroのアニメセールの時に全巻借りて三日で全話見てしまった。

正直今の自分には信じられないくらいの熱量がこの頃の自分にはあったと思う。倍速でアニメを見るのもしんどい今の自分が、TVアニメを計5クール分と劇場版アニメ一本を立て続けに見るとか、完全にハマっていた。

その後空の境界の続編小説が発売されている事を知りそれも読み、未来福音劇場版も楽しみだったけれど劇場には見に行けなかったのでレンタルで旧作扱いになる一年後に100円で借りて見た。これも中々面白かった。

この型月熱はずっと続くかと思っていたけど、ハマってから数年経つとやっぱり少しずつ冷めてしまった。色んな要因が重なった物だと思う。

型月ファン同士の嫌になるような叩き合いを見たとか、とある型月ファンサイトで作品叩きやらキャラ叩きやら嫌な思いをしたとか、自分の中で神聖視していた式のエッチな絵を見て衝撃を受けたとか、色々重なった。

結局2014年頃に放送されたUBWアニメ版は「劇場版の中で出来た自分イメージと違うと嫌だから」という理由で見なかった。2017年にやっていたアポクリファアニメは見たけど、こっちは先入観無く最後まで楽しめた。

多分今でも作品に触れたらそれなりに楽しめるんだろうなって思う。3/16事件とかDDDとか型月熱が冷めた後に触れてもそれなりに楽しかたから。それにしても、空の境界熱狂してた頃は本当に楽しかった。

修羅の門海皇紀川原正敏作品2013~2016年頃)

ある時月刊少年マガジン立ち読みした時に「陸奥VS呂布」という謎の煽りを見て何だこの漫画は…?と思ったのがこの漫画に対する第一印象だったのは覚えている。実際に読んだのはそれから大分経ってからだった気がする。

刃牙烈海王ボクシング編が「烈の門」と言われたり、夢枕獏餓狼伝をパクった作品だと夢枕獏本人に名指しで批判された事で、タイトルだけは読む前から知っていた。知っていたけど、中々手に取る気が起きなかった

それでもまあ有名だからきっと面白いんだろうな…と思って読み始めた所、最初の方は絵がお世辞にも上手いとは言えなかったり背景も正直手抜きだと思っていたけれど、いつしか…いつの間にか読む内にこの漫画にハマっていた。

第二部の決勝戦の頃には完全にハマっていたから、恐らくその前の片山右京戦・飛田高明戦あたりでハマっていたのかもしれない。第一部初期はあー夢枕獏作品パクリと言われたのも分かる…と思いながら読んでいたから。

気付いた時にはグラップラー刃牙夢枕獏作品より修羅の門には好きになっていた自分に驚いた。特に四部バーリ・トゥード編は未だに全格闘漫画で一番面白いパートなのでは?と思っているほどお気に入りだったりする。

修羅の門を読み終えた後には「とにかく修羅関係作品が読みたい!」と最初歴史物だからという理由で全く興味が無かったスピンオフ修羅の刻も読んでいてそちらにもハマっていた。幕末編と西部編、とにかく面白いんですよ。

その修羅の刻も読み終えると「もう修羅でなくても良い…川原先生作品なら何でも良い!」と、あの大長編海皇紀にも手を出していた。とにかく長くて表紙で何巻か見分けが付かない漫画、といえば知る人も居るかもしれない。

これもとにかく長かったんだけど…読み終える頃には「これもしかして修羅の門より面白くね!?」というくらいハマっていた。修羅の門を描いたご褒美なのか、とにかく川原先生の当時描きたい物を描いた漫画、だったのかもしれない。

この長い海皇紀もコツコツ集めて読み終えた頃には、他に読める川原先生作品といえばパラダイス学園やあした青空エンジェルHEROなどの短期連載作品か…それとも当時月マガで連載していた修羅の門の続編か、だった。

修羅の門とは全然雰囲気が違うなあと思いながらも川原先生の初期の作品も読んだし、修羅の門第弐門も九十九VS姜子牙戦あたりから毎月リアルタイム月マガ立ち読みして追っていた。とにかく夢中になっていた。

九十九VS子牙戦の間に挟まれ九十九VSケンシン・マエダ戦は「もしかしてこれ本当に九十九は負けたのでは…」と読んでいてハラハラしたし、その後のラスボス・海堂さんと九十九の戦いは最後までどちらが勝つか読めなかった。

この修羅の門第弐門のエピローグ、或いはプロローグにあたる修羅の刻・昭和編がその後月マガで連載されたのだけど、こちらも最後まで面白かった。あまり面白さに単行本も珍しく新刊で買いました。これまた面白かった。

その修羅の刻・昭和編を読んで自分の中で一旦何かが満足したのか…川原先生の新作・龍帥の翼自然と読まなくなった。これも海皇紀と同じで長くなりそうだ、と思ったのかもしれない。実際読んでみたら面白いんだろうけど。

フルメタル・パニック2018年以前)

これもいつ頃ハマったのかは覚えてないけど、少なくともアニメの四期が始まる以前だったような覚えがある。揺れるイントゥ・ザ・ブルー、が面白かった事がこの作品にハマった切っ掛けだったような気がするけどあまり覚えていない。

フルメタ最初の一巻か二巻かを読んだ後にその後長年放置していた覚えがあるんだけど、何かがきっかけで積読を崩してからはもう夢中になってフルメタを読み耽っていた。恐らく当時ロボアニメにハマっていたんだと思う。

短編はあまり好みじゃなかったけど、長編と中編が面白いのなんの。途中で積読が何巻か抜けていた時は自転車で即書店に走ってその抜けを埋めて読むくらい、それほどこの小説にハマっていた。夢中になって読んでいた。

途中で作者の後書きに反感を持ったり、正直最後の方の駆け足展開ご都合展開は好みじゃないと思ったけど、それでも面白くて時間を忘れて読んだ小説だった。スピンオフにあたるアナザーは未だ読んでいない。

アルスラーン戦記田中芳樹作品2015年~)

2015年荒川弘氏のコミカライズ版がTVアニメ化した作品アニメの一話を見て面白いな!と思い、二話までにそれまで積んでいた角川文庫アルスラーン戦記を全て読み終えた。滅茶苦茶面白かった。

アニメアルスラーン戦記主題歌が良く荒川弘先生キャラデザが魅力的という事で中々楽しく見ていた。割と初期に原作漫画を追い越してしまった影響か最後の方はアニオリ展開になってしまったのは残念だった。

とにかくこのアルスラーン戦記読破した事で「やっぱり田中芳樹作品面白い!」と思い、マヴァール年代記タイタニア夏の魔術や灼熱の竜騎兵等々それまで買っただけで積んでいた田中芳樹作品を貪るように読んでいた。

その中でも銀河英雄伝説は「数年かけてOVA外伝まで完全に制覇したのに、何で大まかな話を知ってる話をもう一度活字で読まなければいけないんだ?」と思っていた。実際読んだら、凄い面白かった。

当たり前だけどアニメ小説媒体が違うという一番の特徴があって、どれだけ声優さんナレーターの人の語りを入れてもアニメでは原作小説で描かれていた部分をそのまま全て作品に出来る訳ではないのだな、と思った。

OVA版が長いのもあって丁度内容を忘れ始めていた事もあってか、それとも純粋にこの小説が名作だからか、この場面や台詞は先にアニメで見て知っているなと思いながらもワクワクしながら読んでいた。

本編10外伝4巻の計14巻を読破した後は満足感と寂寥感の両方があったかもしれない。長い小説だけど、2018年2020年リメイク版が地上波放送された時はまた熱が蘇り読み返した。本当に良い作家さんだと思う。

とらドラ!竹宮ゆゆこ作品2016年

自分の中で小説ライトノベルを読むのが何より楽しみだった時期に読み耽っていた作品。これも一巻だけ読んだ後は長い事積んでいたけど、ふと他人とらドラ!読後の感想を見かけてこれは面白そうだと思い積読を崩し始めた。

どんな作品にも言えるけど、ある時期話題になった作品というのはやっぱり話題になるだけの面白さはある物だと思う。一度読み始めると「この先は一体どうなるんだ!?」と気になって気になって仕方なくなった。

この作品を読んでいて特徴的だと思ったのは、ヒロイン達が男にとって都合の良い一種アイドルではなく醜い所・駄目な所・嫌な所もある人間臭い存在として描かれている所だった。逆に男子達には理想が入っていた気がする。

積読を読み終えると続き読みたさに書店へ走り、それも読み終えると今度は「竹宮ゆゆこ先生作品なら何でも良い!」とわたしたちの田村くんゴールデンタイムも買って読み始めた。こちらも同じく最後まで楽しませてもらった。

特にゴールデンタイムは途中まではもしかしてこれはとらドラ!匹敵する名作なのではないだろうか?と思っていた。とらドラより巻数が少なかったためか終盤は駆け足気味に話が終わらせたのが残念だった。

ゴールデンタイム以降竹宮ゆゆこ先生作品には触れていないけれど、彼女電撃文庫で発表した二十数巻の小説はある時期の自分を本当に楽しませてくれた素晴らしい作品だった。本当にありがたい事だと思う。

野球漫画全般2015年以降?)

いつだったか自分の中で野球漫画ブームが起きていた時期があった覚えがある。現実野球が大好きという訳ではないけど、漫画というフィクションの中で描かれる野球という競技には本当にワクワクさせられた。

ドカベンなどの水島新司作品書店で片っ端から買い漁ったし、他にもあだち充作品ラストイニングおおきく振りかぶって名門!第三野球部ペナントレースやまだたいちの奇蹟などとにかく野球漫画を読みまくった。面白かった。

登場する女の子の可愛さは最強!都立あおい坂高校野球部が抜群だった気がする。中でも一番読んでいて夢中になれた作品ラストイニングだけど、結局何とか甲子園に出場した所以降はまだ読んでいない。いつか読みたい。

あだち充作品2015年以降)

野球漫画を片っ端から読んでいく内に、それまでタイトルと絵だけは知っていたけど読んだ事が無かったあだち充作品にも触れる事になった。最初に読んだ作品H2だったと思うけどこれがもう面白いのなんの。

野球恋愛をセットの物として描くからこっちは今野球が読みたいだけなのに!と思っている時はその恋愛要素が鬱陶しく感じる事もあったけど、それ込みで野球というスポーツを描く作品として本当に面白かった。

H2の後はタッチクロスゲームなどの野球物は勿論の事、ラフ虹色とうがらしいつも美空みゆきなど野球要素が無いあだち充作品明後日は読み耽っていた。読んでいて一番自分に合ってるな、と思ったのはクロスゲームだった。

コータローまかりとおる!2016年以降)

古本屋で全巻セットがお得なお値段で売られていた事から出会った作品タイトルだけは知っていたけどあまりに長すぎて自分が読む事は無いだろうな、と思っていたから意外な出会いだった。

82年連載開始の漫画という事で、最初は絵も内容も古いな…と思いながら読んでいたけど、絵が読みやすくなったりキャラクターに愛着を感じ始める頃には流石長期連載される漫画だけあって面白い!と思いハマっていた。

主人公コータローがとにかく作中で色んな事に手を出すのでこういう漫画である、と一言では言えないんだけれど…格闘・バトル・学園物の漫画というのが近い気がする。もっと言うなら何でも有り漫画なのかもしれない。

全59巻という長さにも拘らず最初から最後まで面白いストーリー漫画というのは本当に衝撃的だった。これは続編も面白いに違いない!と早速柔道編も買って読んだけど期待は裏切られる事無くやはりそちらも名作だった。

この名作少年漫画原作者の蛭田達也先生病気療養が理由2004年から連載が休止している事は知っているけど、実際に単行本最終巻を読むともうここから先は読めないんだな…と寂しく思ってしまった。

コータローまかりとおる!の連載が休止して再来年20年、この名作の続きが世に出る事があればこんなにめでたい事も無いのに…と思う。昔の漫画だけど本当に面白くて90巻以上退屈せずに読めるって凄い事だと思う。

anond:20220721070237anond:20220722013251に続く

2022-07-15

歌詞デカデカと書かれるタイプOP

なんかボカロに寄せた感じで安っぽく感じる

TVアニメOPちゃんと、カメラが遠くから一気に寄って目の中に入っていったり、後ろから大回りしてきたり

サビになったら登場人物が謎の必殺技応酬したり、最後はみんなで並んで欲しい

2022-07-08

[] 陰核機動隊

陰核機動隊(いんかくきどうたい、英語タイトル:CLITS IN THE SHELL)は、秘豆正宗による漫画作品

ジャンルは「ハードクリトリスSF」。同作を原作としたアニメ映画TVアニメも公開されている。

本作は近未来舞台とし、機械化されたクリトリスによって特殊能力者となった女性のみが所属する、内務省直属の警察組織「陰核機動隊」の活躍を描く。

主人公の栗薙豆子(くりなぎまめこ)は任務中の事故が原因でクリトリスを失ってしまうが、クリトリス義体化手術を受けて「陰核機動隊」に入隊する。しかし、義体化したクリトリスはあまりにも感度が高く、少し擦れただけで連続絶頂してしまうほどの敏感さだった。

イキまくるドスケベなクリトリスと、日々敏感になっていくカラダに翻弄される一方、豆子もまた、特殊能力に目覚め始めていた。

本作、および本作を原作としたアニメ作品は『キンタマトリックス』などのハリウッドSF映画に多大な影響を与えたことで知られている。

2022-07-06

[] ビッチマンコ♡プリキュア

ビッチマンコ♡プリキュア!とは、2030年から2031年にかけて放送されていた「プリキュアシリーズ作品。全49話の殆どセックスシーンで構成されるという、シリーズ初のエロ特化型TVアニメ番組

少女向け変身ヒロインバトルアニメで、敵組織ボスサキュバスクイーンに囚われてしまった主人公愛野アイリが、洗脳されて悪堕ちしてしまうところから物語は始まる。操られたアイリ少年たちを犯す「キュアビッチマンコ」へと変わり果ててしまい、少年を襲う怪人たちに自ら進んで協力するようになる。

洗脳されたアイリサキュバスクイーンに忠誠を誓う肉便器となり、毎日のようにセックスに明け暮れるようになる。その後、物語の終盤までアイリ正気を取り戻すことなく、仲間のプリキュアたちとも敵対したまま話が進行する。

最終回では、ついに目覚めた主人公愛野アイリが、敵の首領であるサキュバスクイーンを逆に陵辱し、組織崩壊させる。

プリキュアシリーズとしては異質の作品だったが、人気は非常に高く、続編の製作も予定されていた。しかし、最終回の後、スタッフ集団児童買春を行っていたことが明るみに出て社会問題化し、大半のスタッフ逮捕され、製作中止となってしまった。

2022-06-18

好きだったラノベアニメ化決定すると、自分の慧眼を誇りたくなる

同時に、「おれだけのあだち充じゃなくなった?!」という一抹の寂しさも感じる。

スレイヤーズ

おっちゃん、原作が4冊しか出てない頃からファンだったんやで。

「ゴクドー君漫遊記」

おっちゃん、2巻しか出てない頃からファンだったんやで。

ロードス島戦記

おっちゃん、RPGリプレイが1冊しか出てない頃からファンだったんやで。てかOVAはともかくTVアニメ化遅すぎ。

ハイスクールD×D

おっちゃん、1巻目が新刊だった頃からファンだったんやで。(え、あれをアニメ化するの? 正気? という気にはなったけど)

ソードアートオンライン

おっちゃん、Web小説だったこからファンだったんやで。Web版だと命乞いするクラディールを問答無用でブッスリ殺したのはアスナだったような記憶が。ダウンロードしとけばよかったなあ。

十二国記

手を出したときには既に図南の翼まで出てたので、あまり大きな顔をできない。


逆に、あえて手を出さなかった作品アニメ化されると屈辱に枕を濡らす。

オーフェンとか。

2022-06-17

アニメ映画「犬王」と原作小説平家物語 犬王の巻」の違いについて

TVアニメ版「平家物語」 → 映画「犬王」 → 古川日出男小説平家物語 犬王の巻」 と見て、ちょっと思いついたことがあるので増田に書き殴る。

【注意】 「犬王」および「平家物語 犬王の巻」に関するネタバレがあります

犬王に取り憑いている怨霊と、解呪の条件

映画版「犬王」では、犬王に取り憑いているのは「平家怨霊である。まず平家怨霊が犬王に取り憑く理由がはっきりしない。

そして物語の前半、犬王が踊りの技を身に着けるたびに呪いが解け、犬王の異形の身体が少しずつ正常に戻っていく、と本人が語っていた。

ところが物語の後半では、平家逸話を題材にした演目を演じるたびに、呪いが解けて体が戻ることになっていた。この条件もよくわからない。

結局、不思議呪い不思議な条件で解いていく、不思議な話になっていた。

ここは、原作小説と大きく設定が変えられているところだった。唯一といっていいほどの大変更である

原作では、犬王に取り憑いているのは「犬王の父親が殺した琵琶法師たちの怨霊である。犬王に取り憑くのも当然である

そして呪いが解ける条件は「犬王が比叡座の踊りの技を身に着けること、または平家逸話を題材にした演目を演じること」であり、

それらは「犬王の父親がいけにえを捧げて得たものを、犬王が奪い返すことで、呪いシステムを逆転している」という理由がつけられていた。

これなら話の筋はずいぶんと明解になる。復讐譚だ。

でも、なんで設定を変えたんだろう?

TVアニメ版「平家物語」との関わりかも

ここで「犬王」とは直接関係のない、TVアニメ版「平家物語」のことを思い出した。

原作は同じ古川日出男の「平家物語現代語訳、アニメ制作も同じサイエンスSARUではあるが、監督が違う。

「犬王」の湯浅政明監督に対し、「平家物語」は山田尚子監督である京都アニメーション出身の。

そう、「犬王」の物語は、京都アニメーション放火事件を奇妙に連想させるのだ。

「犬王」原作小説では、犬王の父親は、(平家逸話という)物語を盗むため、琵琶法師(=物語の語り手)を何十人も殺した。

京都アニメーション放火事件では、犯人は、(自分投稿した)物語が盗まれたと思い込み京アニ社員(=物語の語り手)を何十人も殺した。

この符合をそのまま映画「犬王」に持ち込むと、犬王に取り憑いているのは京アニ社員怨霊となり、犬王は彼ら/彼女らを成仏させるため犯人復讐することになってしまう。

それを避けるために、映画「犬王」では、怨霊琵琶法師(=物語の語り手)ではなく、もっと無難な「平家怨霊」に変えたのではないだろうか。

そんなことを思いついてしまったのだが、自分名前が出るブログに書くようなことでもないので、増田に放流する次第である



なお、古川日出男の「平家物語 犬王の巻」は2017年刊行であり、2019年京アニ放火事件とは全く関係ありません。

2022-05-19

じゃあ俺がオチとしてオタク気持ち悪い平成ベスト音楽語りでもするか

最初に言っておくけど俺は音楽センス0で音楽は完全に「情報を食う派」だからな。

以下目次。順番は思いついた順なので特に意味はない。食える情報系統が違いすぎて順位はつけられねえや。

・硝子ドール

アカシア

eternal reality

Love Destiny

きれいな旋律

バンバード

・Constan Moderato

In the Blue Sky

・群青

・CROSSING

・夏の記憶

Gの閃光

Kiss the Future

・硝子ドール

作詞こだまさおり

作曲編曲帆足圭吾MONACA

歌:もえ・すなお from STAR☆ANIS

データカードダスアニメアイカツ!』より藤堂ユリカ様(ヴァンパイア設定アイドル)の持ち歌。女児向けでまさかプログレッシブメタルを!更にはピロピロギターソロを完備。個人的特筆すべきは「永遠の時を生きる吸血鬼少女」という設定からまれた『超・少女趣味耽美的・モラトリアム語り』な歌詞である。「ビロードの重い空」、「鍵が壊れた鳥籠」、「自分だけに見える鎖」などなどの歌詞によって浮かび上がる永遠の暗闇の中に自ら引き籠もりその悲観的な世界に酔いしれる姿。それを「いつまでも少年時代トラウマに引き込もったまま人間関係を構築しなくて良い趣味フィクション世界に籠もり続ける」オタク勝手自分に重ねてガン刺さりである。人目を恐れて締め切った暗い部屋の中で人生絶望しながら聴きたい曲。

アカシア

作詞作曲藤原基央

歌・編曲BUMP OF CHICKEN

ポケモンMV『GOTCHA!テーマソングMVを見ればそこにはポケモンの20年分の歩みが。目を閉じればBUMP OF CHICKENの25年の歩みが。

バンドってのはときに「メンバーAがメンバーBに音楽やらせ続けるために存在し続けている」なんて表現されることがあるが、BUMPもそういうタイプバンドだと思ってる。最高の仲間と出会い仲間を輝かせる中で自分も輝く道がある。ウッチャンとナッチャン、ピカチュウサトシオタクオタク趣味。まあ俺みたいな消費オンリーオタク一方的に貰うだけでは誰かに何かを与えたことはないが、心の中で出しもしないラブレターはいくらでも綴ってきたから輝きを見出してきた回数じゃ負けてねえぜって気持ちで聞いてるぜ。

eternal reality

作詞編曲八木沼悟志

作曲小室哲哉八木沼悟志

歌:fripSide

TVアニメとある科学の超電磁砲S』の後期OP。でももっとずっと重要なのはfripSide小室哲哉作曲した歌を歌ってるってこと!オタクソングの中には一定割合でコレもろに小室の影響を受けているなって曲が存在する。I'Veが一時期量産したエロゲソング代表されるように!それが、今、遂に、交差する!伝説との共闘。始祖との共演。夢のクロスオーバー。内容それ自体よりなんかもうそこが凄い!fripsideクロスオーバーだと『escape -crossroads version-』という白詰草話大槍葦人ガンスリンガーガールっぽいやつ)のOP(元はresetの曲)をfripsideが歌ったバージョン個人的には激推しなんだが、だが、eternal realityは……小室とのクロスオーバーは圧倒的すぎる……俺たちがずっと心のなかで思ったことが具現化してんだぞ……。

Love Destiny

作詞作曲伊藤千夏

編曲小林信吾

歌:堀江由衣

アニメ版『シスター・プリンセス』のOP。ある日突然12人の妹ができることで知られるあのシスプリ代表する曲。「lovelovelove」に「アイアイアイ」とルビをふる歌詞は一度見聞きすれば忘れられない。内容自体は「ほ、ほーっ、ホアアーッ!! ホアーッ!!」で長年愛される堀江由衣が歌うバリバリ純愛ソング。とにかくシスプリは凄かった。いま流行りのラブライブと設定を考えたのが同じ人(公野櫻子)だと言えば、その凄さの片鱗が少しは想像できるかも?一時期インターネット個人日記でどこもROラグナロクオンライン)とシスプリの話をしてる時代が確かにあったんだ。KANONROシスプリの話を皆してたんだ。最近だとシスプリキャラが20周年を記念してVtuberをやっていてまたちょっと話題になった。そのVのバーチャルライブ最中でこの曲のイントロが流れた時、どこからか「きょええ~~~~~~」という叫びが聞こえた。その時「わかる。」と思ったもんよ。だって本当に心拍数が凄い上がって、まるで初恋の人に夢で再開したみたいになって、さすがは運命の恋を歌う超名曲だなって。美化された思い出の完成形なんだよ。


きれいな旋律

作詞今野緒雪

作曲マーティ・フリードマン

編曲中沢伴行井内舞子

歌:KOTOKO

OVAマリア様がみてるEDオタク的にマーティと言えばももクロかコレ!本当にきれいな旋律なんだなコレが。その綺麗さがマリみてイメージと最高に噛み合って神々しい清涼感がある。聞いている間だけはどんな汚いオタク静謐気持ちになってしまうのだ。この曲を聞いてるとき必要な語彙力は「きれい」の3文字だけで十分だ。

oblivious

作詞作曲編曲梶浦由記

歌:Kalafina

劇場版空の境界』第1章OP。あの頃の日本に漂ういよいよ駄目なのではという閉塞感、自分価値を高めて生き残るしか無いという焦燥感、そうはいっても俺には無理だろという絶望感、そこから逃げるために広がる妄想膨らむ悲観の非現実感。そういったロクでもないものが心のなかで混ざり合ううちに、都会の暗黒へと魂が霧散していくような浮遊感。青く光る闇が広がりがちなビジュアルイメージとの噛み合いが最高だぜ。梶浦由記名曲まみれな中でコゼットの肖像からまり.hackまどマギやら脳内で次々トーナメントで戦わせていった結果最後にはコレが残った。研ぎ澄ましてもしょうがないオタクペラペラ感受性が尖らされた挙げ句センサー無限の虚無の中に落ちていく感じが好き。

バンバード

作曲:mozell

フリーゲーム遺跡島と7つのまほう』等で使われているフリー楽曲。数多くのアレンジ存在し、その中でも『バンバードPiano Version~』が特に有名。ノリノリでテンポのいい民族風の音が非常に軽快で楽しい。とにかく「音」が「楽」しい。うわーい「音楽」だ―。鼓膜に気持ちの良い周波数が次々叩き込まれて脳が快感に揺られる気持ちを味わいたい欲求を満たす能力が非常に高い。

Constan Moderato

作曲:ミツキヨ

スマホゲームブルーアーカイブタイトルBGMタイトル画面にふさわしい柔らかさをベースとして軽快にピッコピッコと音を叩いていくエレクトロな曲調に妙な安心感がある。これは……GBCとかGBAゲームでありがちだったアノ感じや……なんちゅうもんを食わせてくれたんや……。強めの味付けでスパイス聴かせて音を立たせていくレトロさは健在。そこにGB時代と比べ物にならないスマホゲーの豊富な容量が実現する当時にはなかった柔らかさを追加。古臭さは感じさせずに圧倒的に懐かしい全方面にあったっけえ音。これぞまさに実家のような安心感デジタル羊水よ。

In the Blue Sky

作曲小山健太郎

アーケードゲーム(家庭用もあるけど)『電脳戦機バーチャロン』の主人公ステージBGM。知ってる人なら一発で分るレベル自己主張抜群のイントロを聞けば魂が当時のゲーセンへと帰っていく。対人ゲーというストレス憎しみ発生装置からまれたとは思えない爽やかさと前向きさ。それでいてピリピリきてる神経とのくっつきの良さ。いつしか意識は画面の中へとシンクロし機体と痛覚がリンクするのだ「痛っ」「食らったのお前じゃないだろ」

群青

作詞作曲編曲:Ayase

歌:YOASOBI

ブルボンアルフォート』のCMソングらしいが、オタクからすると漫画ブルーピリオドイメージソング。八虎の「好き」が受け入れられた感覚手拍子コーラス表現する発想が天才すぎる。コーラスパートの明るさによって今度は1人で歌っている時の孤独さが加速する。芸術というコミュニケーションを通して不安を抱えながら恐る恐る胸襟を開く怖さ、伝わることの喜び、ブルーピリオド世界観がよく表現されてるぜ。そんな姿に漫画家と音楽家の間でもグッドコミュニケーション成立してるなと俯瞰視点古参面だ。ブルーピリオドが本当に面白いって皆が知ってくれて俺も鼻が高いよ。

CROSSING

作詞田中ロミオ

作曲:Funczion

歌:Marica

18禁ノベルゲームCROSS†CHANNELED。「絶望でよかった」から始まる歌詞自己社会への失望感を語りながらも、それでも結局は人と関わる道を選ぶことを歌う。聞き手社会不適合度が高いほどに何度も何度も頷いてしまう。同じように社会への不適合を嘆く歌詞の歌は世の中に数あれど多くはメタルオッサンヘドバンしながら聞き手を責めるがこちらはゆったりとその懺悔を復唱するかのように歌ってくれるので非常にメンタルにいい。社会が怖くて仕方ない夜でも何度も聞いているうちになんとか社会に戻ろうと思わせてくれるので助かっている。このゲームインスパイアされたらしい岸田教団の『84』もオススメ

夏の記憶

作曲前口渉

編曲鈴木Daichi秀行

作詞・歌: 清浦夏実

TVアニメスケッチブック』の最終話前回の限定OP。どこまでも広がる夏草の真横でママチャリ漕いでるような光景が浮かぶ曲。シットリとしていながらも爽やかな夏限定の青いノスタルジーまったりしたいときに聞くとちょうどいい。

Gの閃光

作詞井荻麟富野由悠季

作曲編曲菅野祐悟

歌:ハセガワダイスケ

TVアニメガンダム GのレコンギスタED。散々鬱っぽいことを繰り返してきたガンダムシリーズながらもまさかの超前向きソング。と思わせて2番では「リアル地獄」と言い出し、3番にいたっては「出来ると思ってない」なんて語ってしまう躁鬱の激しさ。富野監督が今までの人生の中から『やらないと始まらいからやるしかない』という答えを導きそれを若者へと伝えようとするある種の説教ソング。でも富野がそこまでいうならまあ地獄の中であがくしかねえなって気持ちになれる。


Kiss the Future

作詞元長柾木

作曲高瀬一矢

編曲C.G mix

歌:SHIHO

18禁ノベルゲーム未来にキスを-Kiss the Future-』テーマソング歌詞叙述トリックかけてくる歌でこれ超えてるの俺はまだ知らない。OPネタバレしてたアニメゲームは知ってる。叙述トリック仕込んでる恋愛ソングも知ってる。でも曲単体で叙述トリック成立させつつゲームの設定とも絡めてきててやってることのスケール作品世界根底全部ひっくり返してくるようなのは自分が知る限りこれだけ。それ以上にやってることのテーマが好き。気持ちのいいリリックで気の狂ったトリックしかけてくるし作曲高瀬一矢全部好き。なにより今の世界だと「まあ人類って結局何度もピンチを乗り越えられてるからうそう滅びなくね?」が蔓延してるけど、その直前の「本当にピンチになったとき人類は遂に滅びるのでは?」に神経をとがらせることがまだ出来た時代の名残とかデジタル技術指数関数進歩への盲信とかが加わってこの曲の展開に対してコレマジであり得るんじゃねみたいなノリがまだ可能でさ……つまりは失われた技術オーパーツだよ。

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん