はてなキーワード: 発声とは
ブルーノマーズがHype Boyをカバーしてる動画がYouTubeでおすすめにあがってきたので聴いてみたらAI coverだった。
最初は本当に本人が歌ってるのかと思って、ブルーノマーズってKPOP好きなんだ〜とか思っちゃった。
ところどころ発声に違和感はあるけど、何も知らなかったらそのまま聞き逃しちゃうなと思った。
気になって他のAI coverの曲もいくつか聴いてみた。マイケルジャクソンとか。
いやー、ほんとすごいね、今のAIって。どれも完璧に再現してるってわけじゃないけど、「このクオリティで聞けるならこれで良いや」ってなっちゃうレベルだよ。
これ一般人がノリで作ってるんでしょ?やばー。
すごいなあすごいなあ。
いくらでも悪いことに使えるけど、良い方にも使い道はきっとたくさんあるよね。
やっと分かった
Official髭男dismなら原キーで歌えるようになったからメモ
高音を出すには、発声を変えることだ
発声を変えない限り高い音は出せない
喋るときのような喉を使う歌い方ではなく、鼻に響かせて歌うんだ
出せても高いラ、シくらいまでだ
B'zの稲葉さん、スピッツの草野さん、Official髭男dismの藤原さんなど
前者の二人は年齢を重ねても高音が出せている、それは喉で歌ってないからだ
音痴が治る
「歌ってこんなに楽に歌えるんだ」と驚くだろう
学校で教えればいいのだが、義務教育の範疇ではないので仕方ない
では、高音を出す発声ができるようになるにはどうすればいいか?
それは「喉を育てる」ことだ
喉を使わない歌い方なのに、喉を育てるとは矛盾するのだが、他に良い表現が見つからない。すまない
喉で歌う歌い方は、「喉の下部分に引っ掛けて歌う」のだが、
高音を出す歌い方は、「喉の上部分だけで歌う」のだ
喉の上部分だけで歌うのは、喉が成長しないといけない
筋肉や神経系が発達して、喉の上だけで十分な声が出るようにエクササイズする必要がある
その方法は?
①高い歌を鼻歌で歌う
②次に口を開けながら、鼻歌で歌うように歌う
③この発声のまま、いろんな歌をたくさん歌う
これだけでいいと思う。
ただこの方法は一人でやるには難しい
1年くらいかかるはずなので、やはりボーカルスクールに通うのが一番だと思う
・裏声で歌を歌う
など試行錯誤した
まだ完成された声にはなっていないが、ここまでくるのに2年以上かかった
ボーカルスクールに行けばもっと早く完成できたのではないかと思う
主にカラオケで練習して、1000時間くらい時間をかけてるはず
粉雪なら余裕で歌えるし、女性ボーカルも大抵歌える(音の高さはhiFまでなら出る)
巷では「ミックスボイス」という言い方もあるけど、まあその歌い方なんだと思う
ちなみに地声とミックスボイスを切り替えて歌うやり方もあるらしいが、それよりミックスボイスだけで歌った方がいいと思う
低音も練習すれば出るようになる
「言う」をどう書くかと言う話をしてはいるんだが、お前が言ってることは的外れにもほどがある。
実際にみんな「言う(いう)」は「ゆう(ゆー)」と発声してるだろ、だがら表記も「ゆう」とするのが本来であって「いう」としてるのは不自然なことをやってるんだという主旨。
それとも静岡県民は「いう」と書いて「いう」「iu」と発声してるのか?そんなわけないでしょ。
大阪弁話者がメールやらでやたらと「ゆう」と書くのは知ってる。なんで関西だけ多いのかね。調べてみる価値はありそうだし、卒論でやってる人はそこそこいそう。ただの地域的な流行りな気もするけど
例えば知能が5歳児ぐらいでも12歳の六年生の中にいて体格は普通の子供の二倍以上の巨体
言葉を理解できない、ちょっとしたことでキレる。大声で叫ぶ。わがまま。
キレると巨大な体格を屈指して暴れ回って暴力を振るう
そういうのを注意する人は一人もいない
誰かに怪我を負わすぐらい暴れてるけど、これで何かあっても警察も司法も動かない。
「おともだち」として仲良くしなきゃいけないから
ガイジとか池沼とかパワー系って言葉が皮肉として流行ってるんだと思うけど
なんで言葉の通じない、わがままで暴れ回る巨体の治外法権と一緒に過ごしたら
もちろん他にも耳が聞こえないとか、四肢のどれかがないとか、自閉症とかもいるけど
耳が聞こえない子は発声が上手くないし、口の形も読めないから常にキレてたし。キレるとよく中指立ててたし。
もちろん中指立てちゃいけないとか誰も教えないよ!!
(小学生の同級生が教えるのは不可能だろヘレンケラーの先生じゃないんだから...)
ハンデがある子と一緒に過ごすって綺麗事じゃないんだよ、専門知識が何もない子供に押し付けられた、過酷な介護だよ
何されてもこっちはやられっぱなし大人は無視(まあ警察ですら無視だからな一般人には無理)
子供は障がいのある子供について大人が嘘ついたり綺麗事言ってるの知ってる。
扱いの難しい子供を、自分たちに押し付けて良い奴ぶりたいのもわかってる
だから皮肉としてのガイジとかそういう言葉って消えないと思うわ
怯える日々を過ごせばわかるんじゃないかな。
これ読んで面白いと思ったのが、「発声とそれに対する反応を学習して使ってるだけ」ってのがまさに現代のAIがやってることなんだけど、実は人類が言葉を獲得した当初はこの繰り返しだったんだろうなってこと
SNSでも文脈が読めずに見当違いのいわゆるクソリプが目立つ訳だけど、こういった人たちとAI(というかbot)の違いはどこなのかという疑問が出てきた。
例を見ていこう。
「この言葉(文字の羅列)を発すれば、相手はこの反応をする」という関連付けだけで言語を処理している(つもりになっている)人間が結構な割合でいる。
例えば、相手にバカと言えば怒るけど、「バカという発声をすると相手は怒る」と言う経験でそれを判断しているだけで、「バカは頭が悪いと言う罵倒語」までは理解していない人間が相当数いる。
chat botは文脈をまるで理解していない。しかし「こう言われたらこう返答すると高確率でこの応答が返ってくる」という処理はある。
語彙が何を意味するかを一切処理していないという点においては、chat botもクソリプも同レベルなのだ。
本文を引用して反論するという小学生並みの事をAIはやってのけるが、クソリプはタイトルの特定文字列に反射を返す事しかできない。本文に至っては、読んでないので引用すらできない。
むしろAIの方は内容を吟味し応答までセットで想定して言語を処理しているので、クソリプよりはるかに優秀だ。
逆に「AIでもまだ会話がつながるレベル」の事すらクソリプは処理しきれない。むしろ、本文と全く関連がない自分の意見だけを書いて、コミュニケーションが成立したと思い込んでる事が多い。
人間とは少なからず知性を持っているものであるが、AI未満の理解力であるクソリプはもはや無知性であるため、クソリプは人間と言えなくなるのだ。
現代ではこの「自分を人間だと本気で思ってるAI未満の理解力した人型シルエットの何か」に名前はついていない。
ひとまず less-than-AI human, LTA人間と呼ぶことにしておこう。
情報処理能力の有無で明確な階級社会がある現代において、人類はAIを手放せない段階に既に来ている。もはやAIは社会の中層に位置する。
LTA人間はヒエラルキーの最下層であるのは間違いない。もはや、中層以上と接触できなくなっていくだろう。
なぜなら、人間とのコミュニケーションを求めている中層より上の人間から見ると、AIとLTA人間は入力文章に従って人間に劣る質の文章を返す関数であり、
むしろ、人間であるかどうかなんてどうでも良い。関数とは尤度が高いコミュニケーションが成立しないから。
つまり、AI未満の理解力の人間はもはや人間扱いしてもらえないのだ。
人間じゃないということは、当然何を意見しても返事がもらえるわけではない。勝手に返事が貰えると思ってはならないし、会話に入ってもいけない。
大体はなんか怒ってるか相手を馬鹿にしてるみたいな喋り方になりがち。
それでも本人の性格が柔らかければそういう喋り方なんだなって分かるけど、偏屈な人がそれやると誰に対しても喧嘩腰で来るヤクザみたいな印象しかない。
知り合い同士だったらそれでも理解してもらえるんだろうけど、そうじゃないとかなり悪い印象がある。
結局のところ、「標準語がちゃんと喋れている」と思っているのは本人だけ。
だって今の時代ってテレビの影響で日本のどこに行っても標準語を普通に喋れる人ばかりで、標準語の平均的な完成度が上がっているんだもの。
そこでごく一部の人間だけが変な発声の仕方で標準語を使ったらそれは「標準語に慣れてない」ではなくなて「その発声に意味がある≒馬鹿にしてるか怒っている」って捉えられても仕方がないよ。
無理しないで方言使って喋ればいいよ。
あーでも……それやると「標準語を無理に使わされたことに対して苛ついている」って受け取られそうだね。
大変だね。
でも皆は出来ているのに自分だけ出来てないのにはやっぱ理由、努力不足があると思うから頑張ってね。
試しに録音したものを聞いて他の人と比べてみるといいと思うよ。
・リモートMTGが多い時代になって、これまでパスが容易だった人がパスしづらくなった。(オフラインでは、容姿のパス度が高ければ多少声のレベルが低くてもパスしやすかったけど、映像なしのリモート通話だとパス度を上げるのは別方向の難しさがある)
言われてみれば確かに。
自分逆にftmですが、逆に要旨を伏せられて声だけの通話になるのでパス度が上がって助かってますね。ホルモン等は投与せず、発声を変えて低音域で喋っているだけなんですがまず女だとは疑われないです。(宝塚みたいな女性っぽい発声ではない)
日本の女性の平均の声が高すぎるからかと。こちらは助かるけど、mtfの人もそうだし、ハスキーな声質の女性は困ってそう
ホルモン治療してない自分ですら声だけだと女判定まず食らわないとか、声における男女判定とかガバガバすぎて意味あるのか?って思う。
それこそ、この「既にmtfは女子トイレを利用しているという事実があるが、多くの人がそのことに気づいていない」ことでも明らかになっているように、自分で相手の身体性別を正しく判定できると自信満々で信じ込んでるわりに実際は判定ミスをしてる人が多すぎる。mtfもftmも隠れることを目的としている以上、性別判定が間違っていてもそれを相手に指摘することはない。よって、その人の性別判定の結果が採点はされることはなく、その人自身が自分の判定ミスに気付くこともないのだろうと思う。
日曜日にとある美術館に行ったんだがモヤモヤしてしまったのでどうすればモヤモヤしなかったのか知りたい。
昨日の俺は美術館とは別に買い出しもしてたのでクソデカリュックを背負って美術館に入り、リュックはロッカーに預けることにした。
そこのロッカーは入れた100円があとで帰ってくる今どき良心的なタイプだった。
俺が荷物を入れて鍵をひねると入れたはずの100円がすぐに返ってきた。
壊れているのかと不安になり、確認のために開け締めを繰り返すと100円がいつの間にか2枚になっていた。
前の利用者が100円を回収していないのだ。
この時、前の利用者が100円を忘れた気持ち悪いロッカーは無視して他のロッカーを選び直すべきだった。
今なら分かる。
そうだ。それだけが正解でそれ以外のすべての選択は間違いだった。俺はそこを間違えたのだ。冷静さを欠いていた。
どこから冷静さを欠いたのかと言えばここで間違いない。
買い出しのついでに美術館に寄ったのがそもそもの間違いだったとは思わないのでやはりここなのだ。
俺はひとまず自分の荷物をロッカーに入れて鍵を引き抜きポケットにしまった。
戻ってきた前の利用者の100円は手に握ったままロッカールームを出て、すぐそこにいる警備員に「前の人のが出てきました」と声をかけながら渡した。
俺がすぐ横のエスカレーターに乗ろうとすると、後方から「ロッカーは何番ですか?」という声が聞こえた。
俺が振り返りポケットから出した鍵の番号を見て「◎▲□番です」と答えると「ありがとうございます」が返ってきた。
俺がエスカレーターに乗った直後に警備員が無線に「◎▲□番のロッカーうんちゃらかんちゃら」と喋るのが聞こえた。
そうなのだ。
ここなのだ。
ここで俺の脳は完全にパニックに陥ったのだ。
◎▲□番のロッカーの中に入っているのは俺のバッグだ。中身は人にあまり見せたくない趣味のグッズだ。これ即ちマジのファックだ。脳を飛び交う信号はBPMを加速し続け私の妄想は臨界を突き抜けた。
「俺のバックが前にロッカーを使用した人の落とし物扱いになる!俺は俺を証明してそれを取り返す必要がある!下手をすると俺が他人の荷物をパクろうとした窃盗犯として指名手配だ!それはマジでだるい!」
そう思い込んだ俺は急いでエスカレーターを逆走しそうになるも踏みとどまった。この話で唯一冷静だった部分だ。
エスカレーターのすぐ横に貼られた「お食事お飲み物ご遠慮ください」「マスクをつけてください」「おしゃべりはご遠慮ください」の張り紙が目に映る。エスカレーターの下り口に待つ別の警備員が俺を睨んでいる。
俺を睨んでくる警備員に「これってすぐに来た道を戻るルートってありますか?」と聞いた。
警備員は嫌そうな顔で横を指差す。
エレベーター!見えてなかった!冷静ではない!
警備員に礼をつげてエレベーターに走り寄ると、目の前を通過したのがドアのガラスから見えた。
俺は階段を駆け下りる。発声器官が再び野生に帰る。もうこの美術館にとって俺は「100円をちゃんと返した人」ではなく「迷惑な○ピー○○ピー」だろう。クソ!入館料を払った直後なのにすでにここを出て行きたくてたまらない!ポケットの中でチケットに八つ当たりしていると気づけばそれはパチンコ玉ぐらいの大きさに織り込まれた紙玉になっていた。
ロッカーにつくと荷物はまだあったのでひとまず鍵を空けて荷物を取り出し、別のロッカーに移すことにした。
立て付けの悪いロッカーがあり、あの100円は忘れられたのではなく「機械の調子が悪く飲まれていた」可能性に思い至る。
調子のいいロッカーを探して荷物の移し替えを終えて、最初のエスカレーターに戻る。
100円を渡した警備員と目が会うので気まずくなりそっと目を逸らす。
エスカレーターに乗ってから「ロッカーに前の人のカバンもまだ残っている可能性を感じた俺が急いで盗みに戻ったと勘違いされていたら?」という不安に襲われた。
流石に妄想だというのは分かっていたのだが、さきほどエレベーターを教えてくれた警備員の不快感を顕にしたような眼差しと視線がぶつかると妄想の圧力が増した。
この時に俺は「近くの警備員ではなく受付に100円を返していたらどうだったのだ?」という後悔に取り憑かれた。
今思い返すと、そうした所で結局同じような流れにはなっていただろうし同じように妄想に取り憑かれただろう。
やはり正解は「100円が出てきたロッカーは無視して他のを使う」だったのだと思う。
俺は受け付けにいかず安易にすぐ近くの警備員にお金を渡した自分を強く攻めていた。
そうではなくもっと前に、落とし物の100円をロッカーから取り出した時点で、問題のロッカーにそのまま荷物を一度預けたまま離れた時点で間違いだったのだが。
自分に対しての苛立ちと僅かなボタンの掛け違いに心のモヤは最大限となった。
情報が入ってこない。
紙玉になったチケットをポケットで握りつぶしながら展示の目の前を早足で進み、それを丁寧に眺める人々を次々に抜き去っていく。
数分のうちに全てを見て回り、ロッカールームへと戻り顔を怒りに歪ませながら美術館をあとにした。
入館時に気になっていたミュージアムショップを見て回ろうという気はもう起こらない。
その気持ちを思い出そうものならこんな奴らにこれ以上無駄金を払えるものかという憎しみで自分が壊れてしまうと感じ押し殺した。
入館料も美術館によった時間もあの100円のせいで全部ゴミに変わった。
思い出してもモヤモヤとしてくる。
冷静さや人生経験が足りなかった。
諦めはつく。
展示のポスターを見たときのキラキラした思いが汚泥にまみれたカスになったことさえ割り切れはする。
クリスマスケーキを帰り道に川に落としたとでも思えばいいんだ。
家に待つ誰かが悲しむでもなく自分が辛いだけなのだから飲み込める程度の痛みだ。
それでも悔しさは残る。
どうすればいいのか、どうすればよかったのか。
本当に全く同じことがまた起きたら対処は出来るが、少し違う形で起きたならまた同じように失敗する気がする。
なにかないものか?
多分AIには答えられない。
奴らはどうせ「ロッカーから出てきた100円は遺失物です。盗めば窃盗罪になります」とでもわかりきったことを言うだけだろう。
LOVEBITESという日本の女性メタルバンドの周辺がいまちょっと面白いことになっているので解説します。ヘヴィメタルに興味がない人も人間ドラマとして味わい深いのでよかったら読んでみてください。
LOVEBITESの動画には「私は今年70歳になるロックファンだが30年振りに夢中になれるニューバンドを見つけた」というような英語コメントが頻繁に書き込まれる。「LOVEBITES reaction」でYouTube検索すると膨大な量の海外リアクターの動画と、そこに書き込まれた膨大なオタク早口の英語コメントを見つけることができる。Wikipediaは日本語版より英語版の方がはるかに充実している。そういう存在のバンドだ。
世界中の音楽チャートがヒップホップやR&Bといったダンスミュージック中心になってもう長いこと経つ。そんな中で日本のチャートは異様なほど独自の多様性がある。別の言い方をすると世界的な音楽トレンドから取り残されて、時代遅れのダサい音楽も生き延びる余地があるユニークなシーンだ。
2010年代前半BABYMETALがアイドル+メタルの企画物としてデビューした。しかしながらボーカルの歌声とメタルアレンジが本物すぎたので妙に受けた。特にメタル音楽がほぼ失速していた海外においてメタルファンが衝撃を受けた。それ以降、流行りの音楽とは別の嗜好を持った世界中の音楽ファンたちが日本のインディーバンドを熱心に発掘するようになった。
なぜ、日本ではロックバンドが生き延びているのか。アニメ「ぼっち・ざ・ろっく!」の設定にもあったが、80~90年代のバンドブーム世代の人たちがお父さんお母さんになり、親の聴くロックバンドの影響を受けた子供たち世代が出てきたのが今の日本だ。
BABYMETALと同時期に国内ではDESTROSEという女性ジャパメタバンドが活動していた。DESTROSEはメンバーも安定せず成功したとは言い難いが、現在のシーンを牽引するNEMOPHILA、FATE GEARなどのメンバーを輩出した重要バンドである。そしてまたLOVEBITESも元DESTROSEのメンバーが結成したバンドだ。
NEMOPHILAやLOVEBITESの世代の特徴は圧倒的に本格派という点にある。例外はあるが、それ以前の女性バンドは男性バンドにくらべると演奏技術がそれほど高くなかったり、どこか女性的なポップさがあったりした。だが今のバンドは演奏技術や音の志向において、もはや男女の区別は意味を持たない。
LOVEBITESの音楽は、アイアン・メイデンやジューダス・プリーストのようなパワーメタルと、ハロウィンやドラゴンフォースのようなメロディックスピードメタルの系譜にある。サビがメジャーコードのメロスピを演奏してさまになるのは国内では稀有な存在である。
日本人女性の発声はハイトーンになると細くキンキンしがちでメタルでは不利なことが多い。BABYMETALは、アイドル的な透明感がありつつ激しい演奏の中でもよく通るSU-METALの声が重要な成功要因であった。LOVEBITESのボーカリストasamiは低い音から高い音まで発声の気持ち良さが特徴で、他のボーカリストやボイストレーナーから発声に関する評価が非常に高い。やさぐれた感じがせず声を張り上げたりドスをきかせたりしてもどこか品がある点も過去にあまりいなかったタイプだ。さらにクラシックバレエの素養もあり、長いギターソロ中でも手持無沙汰になることなくパフォーマンスできる。
バラードはほとんどやらない。全員が鍵盤楽器を弾けて本格的なクラシックピアノが弾けるメンバーもいるが、これまで50曲近くリリースした中で激しい展開にならないスローバラードはわずか1曲のみである。基本的にはテクニカルでパワーとスピード命で、海外メタルのトレンドも踏まえた音楽性になっている。そのためデビュー後すぐに海外からも注目された。
デビューの翌年には英国のメタル雑誌でBEST NEW BANDを受賞して、その次の年にはドラゴンフォースの英国ツアーに参加している。
バンドも好調で、2020年のZepp Tokyoのライブはもはや伝説的なクオリティだ。
そこまで注目されていたLOVEBITESだが、2021年ベースのmihoが脱退する。コロナの影響による環境変化でライブなどの活動ができなくなり、いろいろと思うところがあったようだ。mihoはバンドの創始者であり、LOVEBITESのコンセプトもmihoによるものが大きかったはずだ。バンドはそのまま終わってもおかしくない状態と思われた。
2022年コロナ禍が徐々におさまる兆しが見えてきた中、残されたメンバーはベーシストオーディションプロジェクトを発表した。東京都内近郊を拠点として日本と世界各地で活動できること、というのが唯一の条件で、年齢・性別・国籍・プロ/アマ問わず応募可能としていた。
このオーディションには、すでにソロ活動で一定の評価を得ている彪(AYA)、一ノ瀬といった実力派ベーシストも参加した。
ここで登場するのがfamiだ。
YouTubeにやたらうまいベース動画を上げているJKがいると以前から話題になっていた配信者、登録者数は67万人もいるチャンネルなので一度は見たことがあるかもしれない。顔出しをせず、自室のドアの前で踊りながらスラップやタッピングを多用したトリッキーなアレンジでボカロ曲カバーを演奏する。リアルぼっちちゃんレベル100みたいなベーシストだ。
高校を卒業し、クラウド・ファンディングでソロアルバムを出し、すぐに川口千里のような実力派ミュージシャンとして活動していくものと期待されていたが、その後あまりうまくいっていなかったようでYouTubeチャンネルも数カ月更新が止まっていた。
それが2022年10月に「皆様に大切なお知らせがあります」という動画を突然公開した。
YouTuberの言う大切なお知らせはたいてい大切でもなんでもないしょうもないものと相場が決まっているがこれは違った。
LOVEBITESのオーディション最終選考に合格して、バンド側の発表動画も公開されたという内容をオタク早口でたたみかける内容だった。また、この動画から顔出しをしてカメラに向かってしゃべっており、アーティストとしてあらたな道を踏み出した決意を感じる。
どんなベーシストでも前任者のmihoと比べられてしまうのは避けられない。mihoは安定したリズムと時折見せるセンスの光るオブリガートの評価が高い王道メタルベーシストだった。手足の長い恵まれたスタイルに低く構えたベースのたたずまいはステージ映えしてLOVEBITESの悪そうでかっこいい側面を担っていた。
famiのキャラクターはそれとはまったく異なる。明るく楽しそうにぴょんぴょん飛び跳ねながら5弦ベースをスラッピングするベーシストだ。オーディション時点では19歳でおそらく他のメンバーとは10歳近い差があり新世代という印象だ。この新たな風こそがバンドの必要としていたものだった。
アイアン・メイデンのスティーヴ・ハリス的ベーシストが抜けてミスター・ビッグのビリー・シーン的ベーシストが加入しLOVEBITESは新体制となった。以前からfamiとLOVEBITESの両方を知っていたリスナーにとっては、別々の線がひとつに交差して、止まっていた二つの物語がトップスピードで再開するという衝撃的な嬉しいニュースとなった。
ただ、famiはトリッキーでテクニカルではあるもののメタルのベースが弾けるのか、と心配する声もあった。公開している曲はボカロカバーばかりだし、ソロアルバムもメタル色はなかったからだ。
そんな中、2023年2月22日に満を持してLOVEBITESの新アルバムがリリースされた。吉と出るか凶と出るかfamiにとってもバンドにとっても審判の日である。
そこにはBPM200の16分音符で凶悪かつスリリングにルートを刻むfamiがいた。ドラムとの相性もよくメタルのベーシストとしても超一流であることをfamiは実力で証明した。これを聴けばもう心配する人はいないだろう。実はLOVEBITES加入まで語られてこなかったがfamiもまたメタラー親父に英才教育を受けたメタラー二世だったのだ。
他方、バンドの方にも変化が見られた。アルバム発売日に公開された新曲のMVはいままでのLOVEBITESとかなり異なるものだった。曲のパワーとスピードはこれまで以上であるが、以前のようなメタルの美学的な映像ではなくカジュアルな服装で楽しそうにわちゃわちゃ演奏している明るいMVになっている。こういった演出もfami加入以前には考えられなかっただろう。
アルバムとしての評価も高く、すでに世界中のメタルチャートで一位となっている。
そして3月の復活ライブはチケットが瞬殺した。YouTubeコメントを見ると海外ファンも飛行機に乗ってこのライブを見るためにチケットを買ったらしい。その後も9月には国内ツアーが予定されている。完全復活である。近いうちに海外イベントにもまた出演するだろう。