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2022-06-17

アニメ映画「犬王」と原作小説平家物語 犬王の巻」の違いについて

TVアニメ版「平家物語」 → 映画「犬王」 → 古川日出男小説平家物語 犬王の巻」 と見て、ちょっと思いついたことがあるので増田に書き殴る。

【注意】 「犬王」および「平家物語 犬王の巻」に関するネタバレがあります

犬王に取り憑いている怨霊と、解呪の条件

映画版「犬王」では、犬王に取り憑いているのは「平家怨霊である。まず平家怨霊が犬王に取り憑く理由がはっきりしない。

そして物語の前半、犬王が踊りの技を身に着けるたびに呪いが解け、犬王の異形の身体が少しずつ正常に戻っていく、と本人が語っていた。

ところが物語の後半では、平家逸話を題材にした演目を演じるたびに、呪いが解けて体が戻ることになっていた。この条件もよくわからない。

結局、不思議呪い不思議な条件で解いていく、不思議な話になっていた。

ここは、原作小説と大きく設定が変えられているところだった。唯一といっていいほどの大変更である

原作では、犬王に取り憑いているのは「犬王の父親が殺した琵琶法師たちの怨霊である。犬王に取り憑くのも当然である

そして呪いが解ける条件は「犬王が比叡座の踊りの技を身に着けること、または平家逸話を題材にした演目を演じること」であり、

それらは「犬王の父親がいけにえを捧げて得たものを、犬王が奪い返すことで、呪いシステムを逆転している」という理由がつけられていた。

これなら話の筋はずいぶんと明解になる。復讐譚だ。

でも、なんで設定を変えたんだろう?

TVアニメ版「平家物語」との関わりかも

ここで「犬王」とは直接関係のない、TVアニメ版「平家物語」のことを思い出した。

原作は同じ古川日出男の「平家物語現代語訳、アニメ制作も同じサイエンスSARUではあるが、監督が違う。

「犬王」の湯浅政明監督に対し、「平家物語」は山田尚子監督である京都アニメーション出身の。

そう、「犬王」の物語は、京都アニメーション放火事件を奇妙に連想させるのだ。

「犬王」原作小説では、犬王の父親は、(平家逸話という)物語を盗むため、琵琶法師(=物語の語り手)を何十人も殺した。

京都アニメーション放火事件では、犯人は、(自分投稿した)物語が盗まれたと思い込み京アニ社員(=物語の語り手)を何十人も殺した。

この符合をそのまま映画「犬王」に持ち込むと、犬王に取り憑いているのは京アニ社員怨霊となり、犬王は彼ら/彼女らを成仏させるため犯人復讐することになってしまう。

それを避けるために、映画「犬王」では、怨霊琵琶法師(=物語の語り手)ではなく、もっと無難な「平家怨霊」に変えたのではないだろうか。

そんなことを思いついてしまったのだが、自分名前が出るブログに書くようなことでもないので、増田に放流する次第である



なお、古川日出男の「平家物語 犬王の巻」は2017年刊行であり、2019年京アニ放火事件とは全く関係ありません。

2022-05-19

じゃあ俺がオチとしてオタク気持ち悪い平成ベスト音楽語りでもするか

最初に言っておくけど俺は音楽センス0で音楽は完全に「情報を食う派」だからな。

以下目次。順番は思いついた順なので特に意味はない。食える情報系統が違いすぎて順位はつけられねえや。

・硝子ドール

アカシア

eternal reality

Love Destiny

きれいな旋律

バンバード

・Constan Moderato

In the Blue Sky

・群青

・CROSSING

・夏の記憶

Gの閃光

Kiss the Future

・硝子ドール

作詞こだまさおり

作曲編曲帆足圭吾MONACA

歌:もえ・すなお from STAR☆ANIS

データカードダスアニメアイカツ!』より藤堂ユリカ様(ヴァンパイア設定アイドル)の持ち歌。女児向けでまさかプログレッシブメタルを!更にはピロピロギターソロを完備。個人的特筆すべきは「永遠の時を生きる吸血鬼少女」という設定からまれた『超・少女趣味耽美的・モラトリアム語り』な歌詞である。「ビロードの重い空」、「鍵が壊れた鳥籠」、「自分だけに見える鎖」などなどの歌詞によって浮かび上がる永遠の暗闇の中に自ら引き籠もりその悲観的な世界に酔いしれる姿。それを「いつまでも少年時代トラウマに引き込もったまま人間関係を構築しなくて良い趣味フィクション世界に籠もり続ける」オタク勝手自分に重ねてガン刺さりである。人目を恐れて締め切った暗い部屋の中で人生絶望しながら聴きたい曲。

アカシア

作詞作曲藤原基央

歌・編曲BUMP OF CHICKEN

ポケモンMV『GOTCHA!テーマソングMVを見ればそこにはポケモンの20年分の歩みが。目を閉じればBUMP OF CHICKENの25年の歩みが。

バンドってのはときに「メンバーAがメンバーBに音楽やらせ続けるために存在し続けている」なんて表現されることがあるが、BUMPもそういうタイプバンドだと思ってる。最高の仲間と出会い仲間を輝かせる中で自分も輝く道がある。ウッチャンとナッチャン、ピカチュウサトシオタクオタク趣味。まあ俺みたいな消費オンリーオタク一方的に貰うだけでは誰かに何かを与えたことはないが、心の中で出しもしないラブレターはいくらでも綴ってきたから輝きを見出してきた回数じゃ負けてねえぜって気持ちで聞いてるぜ。

eternal reality

作詞編曲八木沼悟志

作曲小室哲哉八木沼悟志

歌:fripSide

TVアニメとある科学の超電磁砲S』の後期OP。でももっとずっと重要なのはfripSide小室哲哉作曲した歌を歌ってるってこと!オタクソングの中には一定割合でコレもろに小室の影響を受けているなって曲が存在する。I'Veが一時期量産したエロゲソング代表されるように!それが、今、遂に、交差する!伝説との共闘。始祖との共演。夢のクロスオーバー。内容それ自体よりなんかもうそこが凄い!fripsideクロスオーバーだと『escape -crossroads version-』という白詰草話大槍葦人ガンスリンガーガールっぽいやつ)のOP(元はresetの曲)をfripsideが歌ったバージョン個人的には激推しなんだが、だが、eternal realityは……小室とのクロスオーバーは圧倒的すぎる……俺たちがずっと心のなかで思ったことが具現化してんだぞ……。

Love Destiny

作詞作曲伊藤千夏

編曲小林信吾

歌:堀江由衣

アニメ版『シスター・プリンセス』のOP。ある日突然12人の妹ができることで知られるあのシスプリ代表する曲。「lovelovelove」に「アイアイアイ」とルビをふる歌詞は一度見聞きすれば忘れられない。内容自体は「ほ、ほーっ、ホアアーッ!! ホアーッ!!」で長年愛される堀江由衣が歌うバリバリ純愛ソング。とにかくシスプリは凄かった。いま流行りのラブライブと設定を考えたのが同じ人(公野櫻子)だと言えば、その凄さの片鱗が少しは想像できるかも?一時期インターネット個人日記でどこもROラグナロクオンライン)とシスプリの話をしてる時代が確かにあったんだ。KANONROシスプリの話を皆してたんだ。最近だとシスプリキャラが20周年を記念してVtuberをやっていてまたちょっと話題になった。そのVのバーチャルライブ最中でこの曲のイントロが流れた時、どこからか「きょええ~~~~~~」という叫びが聞こえた。その時「わかる。」と思ったもんよ。だって本当に心拍数が凄い上がって、まるで初恋の人に夢で再開したみたいになって、さすがは運命の恋を歌う超名曲だなって。美化された思い出の完成形なんだよ。


きれいな旋律

作詞今野緒雪

作曲マーティ・フリードマン

編曲中沢伴行井内舞子

歌:KOTOKO

OVAマリア様がみてるEDオタク的にマーティと言えばももクロかコレ!本当にきれいな旋律なんだなコレが。その綺麗さがマリみてイメージと最高に噛み合って神々しい清涼感がある。聞いている間だけはどんな汚いオタク静謐気持ちになってしまうのだ。この曲を聞いてるとき必要な語彙力は「きれい」の3文字だけで十分だ。

oblivious

作詞作曲編曲梶浦由記

歌:Kalafina

劇場版空の境界』第1章OP。あの頃の日本に漂ういよいよ駄目なのではという閉塞感、自分価値を高めて生き残るしか無いという焦燥感、そうはいっても俺には無理だろという絶望感、そこから逃げるために広がる妄想膨らむ悲観の非現実感。そういったロクでもないものが心のなかで混ざり合ううちに、都会の暗黒へと魂が霧散していくような浮遊感。青く光る闇が広がりがちなビジュアルイメージとの噛み合いが最高だぜ。梶浦由記名曲まみれな中でコゼットの肖像からまり.hackまどマギやら脳内で次々トーナメントで戦わせていった結果最後にはコレが残った。研ぎ澄ましてもしょうがないオタクペラペラ感受性が尖らされた挙げ句センサー無限の虚無の中に落ちていく感じが好き。

バンバード

作曲:mozell

フリーゲーム遺跡島と7つのまほう』等で使われているフリー楽曲。数多くのアレンジ存在し、その中でも『バンバードPiano Version~』が特に有名。ノリノリでテンポのいい民族風の音が非常に軽快で楽しい。とにかく「音」が「楽」しい。うわーい「音楽」だ―。鼓膜に気持ちの良い周波数が次々叩き込まれて脳が快感に揺られる気持ちを味わいたい欲求を満たす能力が非常に高い。

Constan Moderato

作曲:ミツキヨ

スマホゲームブルーアーカイブタイトルBGMタイトル画面にふさわしい柔らかさをベースとして軽快にピッコピッコと音を叩いていくエレクトロな曲調に妙な安心感がある。これは……GBCとかGBAゲームでありがちだったアノ感じや……なんちゅうもんを食わせてくれたんや……。強めの味付けでスパイス聴かせて音を立たせていくレトロさは健在。そこにGB時代と比べ物にならないスマホゲーの豊富な容量が実現する当時にはなかった柔らかさを追加。古臭さは感じさせずに圧倒的に懐かしい全方面にあったっけえ音。これぞまさに実家のような安心感デジタル羊水よ。

In the Blue Sky

作曲小山健太郎

アーケードゲーム(家庭用もあるけど)『電脳戦機バーチャロン』の主人公ステージBGM。知ってる人なら一発で分るレベル自己主張抜群のイントロを聞けば魂が当時のゲーセンへと帰っていく。対人ゲーというストレス憎しみ発生装置からまれたとは思えない爽やかさと前向きさ。それでいてピリピリきてる神経とのくっつきの良さ。いつしか意識は画面の中へとシンクロし機体と痛覚がリンクするのだ「痛っ」「食らったのお前じゃないだろ」

群青

作詞作曲編曲:Ayase

歌:YOASOBI

ブルボンアルフォート』のCMソングらしいが、オタクからすると漫画ブルーピリオドイメージソング。八虎の「好き」が受け入れられた感覚手拍子コーラス表現する発想が天才すぎる。コーラスパートの明るさによって今度は1人で歌っている時の孤独さが加速する。芸術というコミュニケーションを通して不安を抱えながら恐る恐る胸襟を開く怖さ、伝わることの喜び、ブルーピリオド世界観がよく表現されてるぜ。そんな姿に漫画家と音楽家の間でもグッドコミュニケーション成立してるなと俯瞰視点古参面だ。ブルーピリオドが本当に面白いって皆が知ってくれて俺も鼻が高いよ。

CROSSING

作詞田中ロミオ

作曲:Funczion

歌:Marica

18禁ノベルゲームCROSS†CHANNELED。「絶望でよかった」から始まる歌詞自己社会への失望感を語りながらも、それでも結局は人と関わる道を選ぶことを歌う。聞き手社会不適合度が高いほどに何度も何度も頷いてしまう。同じように社会への不適合を嘆く歌詞の歌は世の中に数あれど多くはメタルオッサンヘドバンしながら聞き手を責めるがこちらはゆったりとその懺悔を復唱するかのように歌ってくれるので非常にメンタルにいい。社会が怖くて仕方ない夜でも何度も聞いているうちになんとか社会に戻ろうと思わせてくれるので助かっている。このゲームインスパイアされたらしい岸田教団の『84』もオススメ

夏の記憶

作曲前口渉

編曲鈴木Daichi秀行

作詞・歌: 清浦夏実

TVアニメスケッチブック』の最終話前回の限定OP。どこまでも広がる夏草の真横でママチャリ漕いでるような光景が浮かぶ曲。シットリとしていながらも爽やかな夏限定の青いノスタルジーまったりしたいときに聞くとちょうどいい。

Gの閃光

作詞井荻麟富野由悠季

作曲編曲菅野祐悟

歌:ハセガワダイスケ

TVアニメガンダム GのレコンギスタED。散々鬱っぽいことを繰り返してきたガンダムシリーズながらもまさかの超前向きソング。と思わせて2番では「リアル地獄」と言い出し、3番にいたっては「出来ると思ってない」なんて語ってしまう躁鬱の激しさ。富野監督が今までの人生の中から『やらないと始まらいからやるしかない』という答えを導きそれを若者へと伝えようとするある種の説教ソング。でも富野がそこまでいうならまあ地獄の中であがくしかねえなって気持ちになれる。


Kiss the Future

作詞元長柾木

作曲高瀬一矢

編曲C.G mix

歌:SHIHO

18禁ノベルゲーム未来にキスを-Kiss the Future-』テーマソング歌詞叙述トリックかけてくる歌でこれ超えてるの俺はまだ知らない。OPネタバレしてたアニメゲームは知ってる。叙述トリック仕込んでる恋愛ソングも知ってる。でも曲単体で叙述トリック成立させつつゲームの設定とも絡めてきててやってることのスケール作品世界根底全部ひっくり返してくるようなのは自分が知る限りこれだけ。それ以上にやってることのテーマが好き。気持ちのいいリリックで気の狂ったトリックしかけてくるし作曲高瀬一矢全部好き。なにより今の世界だと「まあ人類って結局何度もピンチを乗り越えられてるからうそう滅びなくね?」が蔓延してるけど、その直前の「本当にピンチになったとき人類は遂に滅びるのでは?」に神経をとがらせることがまだ出来た時代の名残とかデジタル技術指数関数進歩への盲信とかが加わってこの曲の展開に対してコレマジであり得るんじゃねみたいなノリがまだ可能でさ……つまりは失われた技術オーパーツだよ。

2022-05-18

anond:20220518123417 anond:20220518123808

もう病気の域やろ。オタクネタに絡みたいのになんでそうなった?

増田:だから赤松黄金期は、そのニコ動がない時代やねんて。

 ↓

現実

2005年11月14日川上量生西村博之らと共にニワンゴ(現・ドワンゴ)を設立から翌年2006年12月12日実験サービスとしてプレオープンしサービスが開始、2007年1月15日にβバージョンに移行するに伴い、初めて運営元がニワンゴであることが明かされた。実質的な開発や運営ドワンゴが行っていた[6]。

 

 

ニコニコ動画2005年に一部で話題になったハッピー☆マテリアル関連の動画詰め合わせです。(2008年4月14日)

https://nico.ms/sm2990134

魔法先生ネギま! 2003年2月26日 - 2012年3月14日

(続編的なやつ)UQ HOLDER!  2013年8月28日 - 2022年2月9日

  

TVアニメ

第1期 2005年1月5日 - 6月29日

第2期 2006年10月 - 2007年3月

第3期 OVA魔法先生ネギま! 〜白き翼 ALA ALBA〜』 23ー25巻限定版に付属するOAD2008年8月12日発売)

第4期 OVA魔法先生ネギま! 〜もうひとつ世界〜』・外伝OVA魔法先生ネギま! もうひとつ世界Extra 魔法少女ユエ♥

第5期 『UQTV ネギまHOLDER!』2017年10月 - 12月

 

劇場版

劇場版 魔法先生ネギま! ANIME FINAL2011年8月27

2022-05-15

最近アニメ映画って見た目を新海誠風にした作新多いな

最近公開されるアニメ映画って、やたら「少年少女出会って世界が救われました」みたいな雰囲気醸し出してる恋愛調なの多い

主にTVアニメ劇場版じゃなくて映画のみのやつね

で、大体見に行く人達君の名は。とか天気の子に影響されて見に行くから、アレっぽいのを期待してるのよ

でも、新海誠が作ってる訳じゃないから結局は別物なわけで結果「つまらなかった」って感想が羅列される

今、絶賛公開中のネトフリ先行公開のアニメ映画もつまらないがサジェストに出てくるくらい

もう、青春群像劇とか別なのやればいいのに

2022-05-06

anond:20220506200344

そう思うと男性向け作品ってでしゃばり過ぎだよね。

男専用作品なんだからTVアニメとかやめたらいいのに。

共有エリア占有し過ぎなんだよね。

2022-05-02

アニメーションを作る仕事をしていた【前編】

プリキュア」「ワンピース」など、東映アニメーション4作品の通常放送再開が発表 「お待たせをして申し訳ございません」

https://animeanime.jp/article/2022/04/06/68680.html

約十年前、曇りだったあの日新卒で入った会社人材営業をする日々に疲弊していた頃、新宿駅構内で、あるエンタメ企業求人ポスターを見かけた。

アニメを作る仕事したことはなかったが、興味を感じて応募したところ、あれよあれよという間に内定をいただいた。役員面接パスだった。

それからの私は、『アニメを作る仕事』に邁進する日々を過ごすことになる。長い時間だった。毎日が修業だった。

数年前、無理がたたって病院送りになった。心も体も限界だったのだ。大したレベルではないが後遺症も残った。退院後も結局、心身の調子回復しなかった。

それで、退職を申し出て、東京から遠く離れた田舎に帰った(のんのんびより聖地が近くにある)。今はお堅い仕事に就いている。

十分な時間が過ぎた。そろそろ、当時を振り返ってもよいのではないかあの日々への整理を付けられるはずだ。今からエンタメ企業アニメ部門で○年の時を過ごした男の話をする。

この記事で述べたいのは、シンプルに2点(5/4 以前はシンプリーでした。ブクマでご指摘いただきありがとうございます)。エンターテイメント業界で働いて面白かったことと、つまらなかったことだ。直情的に言うと、『心と体の奥底から感動できたこと』と、『エンタメ業界のほの暗いところ(要するに、こいつらマジでクソだなと思ったこと)』だ。どちらもけっこうな数がある。

それでは、さっそく説明していく。



― 心と体の奥底から感動できたこと ―

子どもの頃はアニメが好きだった。一番ハマったのは、『魔法陣グルグル』だった気がする。衛星放送では『白鯨伝説』やCLAMP作品を見ていた。

だが、小学校生活の終わり頃から学習塾に通うようになり、夕方以降にやっているアニメを見れなくなった。中学勉強漬けの日々を過ごしていた私は、いつの間にやらアニメのことを一切忘れてしまった。

中学時代も、高校時代も、大学時代もそうだった。変わらない。

いや、違う。大学の時は、深夜にやっているアニメをたまに見ていた。「コードギアス」「DARKER THAN BLACK -黒の契約者-」「蟲師」「夏目友人帳」あたりは確実に見ていた。

人材営業会社で働くようになってからは、金曜日の深夜に自宅に帰った時、疲れ切った頭でテレビを点けて「こんなアニメあったっけ」と、ボンヤリした気分で視聴することがあった。

私はたぶん、アニメが好きだったんだろう。なぜ見なくなったのかと言えば、十分楽しめるだけの精神的余裕がなかったからだ。ならばいっそ、見ない方がいい。中途半端に楽しむのは嫌だ。中学生になった時も、そんな動機アニメを一切見なくなったのだ。きっと。

そんな私が、アニメーション作品などを作る会社(以下「弊社」という。)に入社した後は、これまたどっぷりと『世界』に浸かることになった。入社から退職まで人事異動はなく、ずっとアニメ製作部門だった。

最初の頃は、アニメ雑誌のインタビュー記事に出るようなプロデューサーその他の足もとで働いた。雑用はもちろんのこと、小さい企画を考案したり、経理その他の事務や、各関係者とのスケジュール調整などを担っていた。ホワイトカラーに毛が生えたような業務内容だ。

ところで、人生で一番最初に携わったアニメは、某少女コミックでそこそこ人気を博した作品だった。タイトルは言わないが、雰囲気は『隣の怪物くん』に似ている。私が入社する半年から企画が始まっており、当初の担当者から引継ぎを受けた。携わったといっても、スタッフロール名前が載るわけでもない端役としてだが。実際、大したことはしなかった。やはりホワイトカラーの枠内に納まる仕事だ。

しかし、これは実際に私の世界を拡げてくれた。方々の兵が集まる企画会議に、必要とあらば関係各所を訪問して説得交渉にあたり、お金の雲行きが怪しくなればどうにかやり繰りをする(ダメなら追加出資企画削減)。ごく稀に、スタジオ等の収録現場では声優の本気と、半面その悲哀を目の当たりにし(ここらへんは後述)、成功した作品打ち上げ会では、自分達が作った数字を眺めて溜飲を下げる。

長い月日が経って、エンタメ業界に慣れてきた頃だと、新作の立ち上げに、利害関係者間の調整(交渉)に、プロジェクト全体の損益見通しの皮算用に、イベント企画運営に、ホームページ管理に……とにかく、アニメを見ない日はなかった。

面白かったのは、いろんな業界の人に会えることだ。クリエイターには当然会えるし、経営者にも会えるし、事務屋とも話をするし、現場労働で身を焦がす人も間近で観られる。特に印象に残っているのは、漫画家声優だ。アニメーターとは、あまり交流の機会がなかった……。

とあるアニメ原作者が一番印象に残っている。つまり作品の神だ。例の人と呼ばせていただく。

例の人は、ほかの漫画家とは一線を画していた。私がいっぱしに携わったと公言できるアニメは計20本近くになるのだが、その半数は漫画原作である。私達は、最低でも一度は彼ら彼女ら(作品の神)の姿を拝むことになる。機会は少ないが。

原作シナリオを変える時には事前に伺いを立てるし(ex.某鬼狩りアニメ敵役台詞である「禍福は糾える縄の如しだろ~」は改変が検討されたらしい。彼が難しい言葉を知っている境遇ではないため)、重要放送回だと制作現場に来てもらうし、打ち上げその他のパーティーがあれば楽しんでもらえるように最大限配慮する。

自作アニメ化されるレベル漫画家小説家というのは、揃いも揃って個性派だ。めちゃくちゃに大騒ぎをする人もいれば、ひたすら黙って沈思黙考の人もいれば、なんかもう色々とはっちゃける人もいれば、欲望丸出しで悪い意味子どもみたいな人もいれば、一般企業でも通用しそうな思考や行動の持ち主もいる。

例の人は、漫画家として優れているだけでなく、人格も見識も申し分なかった。落ち着いた性格で、人柄がよくて、教養もあった。話のやり取りすべてが学びに繋がり、励みになった。初めて会った時の吾峠呼世晴さんは、とにかく、これまで出会った数多の創造者の中で抜きん出ていた。

普通ラスボス人格根底太平洋戦争末期の日本の政治指導者所謂ファシスト)に置くなど、誰が考えつくだろうか。私は、鬼舞辻無惨の例の粛清の場面を読んだ時、丸山真男の「現代政治思想と行動」が真っ先に頭に浮かんだ。あの時、脳に痺れを感じたのを覚えている。

この類の書物を読んで、無惨様のキャラクターを作ったのは間違いないのだ。自らを善とするためであれば、どんな言辞をも取り入れ、どんな諫言も亡きものにする。

例として、あの粛清の時に魘夢が助かったのは、「無惨様を肯定たから」だ。「下弦の鬼を解体する」というトップが決めた戦略方針が、たったの一言撤回された――常なる無謬性がファシズムの基本である

あの時、「無惨様のキャラ付け旧日本軍意識したのですか」と聞いておけばよかった。残りの人生で聞くことができる機会は二度とない。無念だ。

 しかも彼等はみな、何物か見えざる力に駆り立てられ、失敗の恐しさにわななきながら目をつぶって突き進んだのである。彼等は戦争を欲したかといえば然りであり、彼等は戦争を避けようとしたかといえばこれまた然りということになる。戦争を欲したにも拘らず戦争を避けようとし、戦争を避けようとしたにも拘らず戦争の道を敢て選んだのが事の実相であった。政治権力のあらゆる非計画性と非組織性にも拘らずそれはまぎれもなく戦争へと方向づけられていた。

新装版〕現代政治思想と行動 (2006)丸山真男 P.91~P.92



エンタメ業界のほの暗いところ ―

この業界で働いていて、「この感じ、苦手だな」「マジでクソだな」と感じたことは当然ある。字数関係もあるが、何点かに分けて述べていく。声優の悲哀とか、人間嫉妬やねたみの話になる。

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声優アニメ。一応付言するが、私が携わった作品ではない。

まだ新人だった頃、先輩(兼上司)に連れられて現場を見ることがあった。現場というのは、アニメ制作会社とか、編集スタジオとか、音声の収録現場などだ。

そのためだけに現場に行くのではなく、何かの機会のついでに現場作業見学を申し出るのだ。それで、不思議に思って聞いたことがある。

「(私達は)技術的なことはわからないのに、どうして現場に行くんですか?」

と。それに対して、彼はこう言っていたはずだ。

「確かにからない。仮に、目の前で手抜きをされたとしても見抜けないだろう。でも、企画である俺達が現場に行くことで、『あなた仕事を見ている』というメッセージを伝えることができる。俺達はこの作品に熱をもっていて、いいコンテンツを作れる未来を目指してる。そういう想いを行動で伝えるんだ」

みたいな回答だった。

これは今の私が大事にしていることでもある。要は、発注側が受注側の実仕事をどこまで見るべきかという話だ。今現在の私は、受注側の失敗が社会的に許されない類の仕事をしている。転職後に大きな失敗をしでかさなかったのは、あの先輩のお陰だ。

さて。私が二十代後半の頃だ。例の先輩と一緒に、声優がいる収録現場に初めて音連れたのは。スタジオに入ってしばらく進むと、小ホールみたいな広い空間座椅子が並んでいる待合スペース。十数人はいた。ほぼ声優マネージャー)に出た。その奥に、マイクが並んでいる部屋が映った。木目調で温もりを感じる、しっとりとした空間なのだが、当時の私に予想できるはずもなく。カラオケみたいだなー、とテキトー想念していた。

私と先輩が小ホールに入るなり、セミフォーマル恰好の何人かが寄ってきて、隣にいる先輩に挨拶していた。私も混ぜてもらい、名刺を交換した。

雑談が終わって斜め後ろを振り向くと、女の子と淑女が1人ずつ、あとは男の子が1人、まごつくように並んで私を見ていた――人生で初めて見た声優だった。後で知ったが、攻めのある挨拶活動で知られる声優事務所だった。

ひとりずつ私達の前に出てきて、「~~と申します。(簡単自己紹介よろしくお願いいたします!」と、ハキハキした声でアピールをやってのけた。そのうちの淑女は、私の着ていた衣服お気に入りのやつ)と指輪を褒めるとともに、香水をつけていることを見抜いた(やるな……と感じた)。男の子は謎の一発ギャグを仕掛けてきたのを覚えている。

※かなり昔のことだが、内容は一応伏せる。当日記では、声優個人名前を出すことはない。

私も「よろしくお願いします」と返したものの、微妙な気分になった。たとえ私がどれだけ昇進しようと、彼女たちのキャスティングに関わる可能性は皆無だからだ。まったくゼロではないが……。

例えば、アナウンサーになりたい女子大生は、いろんなイベントコンパニオンとして参加することで武者修行をするわけだろう。それらのイベントでは、今後関わり合いになる人だろうと、これっきりの人だろうと、あの子達は全力で挨拶活動をしていた。熱意は感じるのだが、やはり私には引っかかるものがある。

こんなことを思っている時点で、私はそういう職業には縁がないのかもしれない。今、私は『効率』という観点で物を考えた。あの声優の子が私に挨拶をしても報われる可能性はないのに、と考えた。夢中になっている人間効率のことは考えない。やれることをすべてやる。それだけだ。

かに心をとらえられ、たちまち熱中してしまうのは、謎にみちた不思議なことだが、それは子どももおとなと変わらない。そういう情熱のとりこになってしまった者にはどうしてなのか説明することができないし、そういう経験したことのない者には理解することができない。山の頂を征服することに命を賭ける者がいるが、なぜそんなことをするのか、だれ一人、その当人さえもほんとうに説明することはできないものだ。

はてしない物語(1982) 上田 真而子 (翻訳), 佐藤 真理子 (翻訳), Michael Ende (原著) P.17



の子達は本気だった。報われようが報われまいが、声優として活躍すると決めたからには、生き残るために何でもやる。上でURLを貼ったアマゾンのレビューにもあるが、声優は堅気の仕事ではない。勝った負けたで全部決まる。精一杯頑張っても生き残れる保証はない。選ばれた者だけが生き残る――余談だが、あの時の淑女と男の子は今でも活躍している。女の子はだめだった。

さて。淑女と男の子は、実力があるうえに、礼儀正しく、サービス精神豊富だった。それが生き残った理由だ。しかし、声優全般が行う営業活動には後ろ暗いものも当然ある。5ちゃんねるとかで、たまにアニメ業界出身者がスレッドを立てて降臨することがあるだろう。

それで、やり取りの中で、誰かが「枕営業ってあるの?」と質問をする。スレ主は「そんなのないよ」「聞いたことない」と応えるのが定番だ。

これは、私個人日記だ。この際だからはっきり言う。枕営業をしている声優はいるし、やらさせている声優もいる。重要フォローをさせてもらうが、芸能界の表舞台――ひとつ契約で何百万もの金が動く――に比べれば圧倒的に数は少ない。声優関係のギャラというのは、例えば女性タレントが出るCM撮影や、青年誌グラビアや、全国各所での公演活動と比べても相当に廉価だ。1回の収録につき数万円以内で呼べてしまう。表舞台に比べると利権は少ない。

それでも、そういうことはある。パターン簡単に分けて2つ。いっぱしの声優になりたい、もしくは声優であり続けたい者が、キャスティング権がありそうな人に近づいて配役を得ようとする。

スタジオでの雑談や、小さい贈り物や、二人きりでの食事くらいで留めておけばいいものを、一線を超えてしま場合もある。私が30才を過ぎた頃、例の収録現場で、声優に「よかったらご飯行きましょう」などと声をかけられたことがある(最終的な内訳:男性が2人、女性が5人)。

その際、はっきりと「ごめんね。私にキャスティング権はないんだ」と答えた場合、彼ら彼女らを傷つけてしま可能性が高い。いや、はっきりいって『侮辱である。なので断り方が難しかった。「帰って社内会議があるので」みたいな返答をしていた。

これはまだいい。声優個人or事務所の意思問題だ。「あの役がほしい」とどうしても思っていて、そのためなら何でもやるという覚悟責任さえあれば、枕営業は罪ではないと私個人は感じる。「この業界は堅気じゃない」とはそういうことだ。

追記)正直に言うと、私の妻が声優だった頃に食事に行ったことがある。私から誘ったので上の内訳には入れていない。



以上、「この感じ、苦手だな」と思ったことを述べた。以下に語るのは「マジでクソだな」と思ったことになる。すなわち、個人が望んでいる保証のない枕営業のことだ。アニメ業界に限ったことではなく、エンタメ業界には先日話題になった映画監督のような『畜生』が何人もいる。結果を出している人間の一部がやりたい放題やっているのだ。

まだエンタメ業界にいた頃、そんな人間に捕まったと思われる(主に女性声優の話を聞くたびに胸が痛くなった。このような話題が、どうして私などの塵芥の耳に届いているのか……? そう考えると、さらに心が抉られる思いがした。

おそらくは、やった本人または関係者面白がって吹聴している。私のところまで噂が届くということは、そういうことだ。いろんな声優の姿が脳裏をよぎった。「あの子大丈夫だろうか」といらぬ心配をしてしまうほど、当時の私には『噂』がグッサリと刺さった。

さて。エンタメ業界に恩があるのも事実だ。下種な話題はこれくらいに留めておこう。気が付けば字数がない。前後に分けることにする。

【後編】

https://anond.hatelabo.jp/20220502223252

2022-04-28

Liella!新メンバー追加について

 こんにちは。Liella!の新メンバー追加の話をしましょう。

 私はアニメ、1stツアーから入って2nd全通ファンミ全通しようとしてるくらいにはオタクになったので思うところはかなりあります

 きっと声豚以外には声優結婚発狂してる声豚の気持ちが分からないように、今回の気持ちも分からないと思うので何がモヤモヤしてるのか書きたいと思います。行き場のないお気持ち表明。あくま個人見解です。

1.新メンバーの追加のなにが悪いの?

 Twitter見てたら坂道などのアイドルグループ卒業新メンバーの加入がある、それと同じでは無いかという話がありました。

 私個人としてはアイドルという括りで見れば、新メンバーの追加はアレルギー反応が出るほど悪い事だとは思いません。ただやはり気持ち的に納得できるかと言われれば微妙です。

 坂道などの3次元アイドルとは違ってラブライブ!はいわゆる2.5次元です。Liella!はキャストがだいぶ前面に出ているので少し違うかもしれませんが、基本的にはキャラクターありきです。

リアルアイドルには人生があります。それこそ結婚することだってあるし、アイドル以外にやりたいことがあれば別の道に進むことだってあるでしょう。歳を取ればそもそもアイドルがきつくなることだってある。その結果としての卒業新メンバーです。これは正常な新陳代謝の結果でしょう。

 キャラクターありきのアイドル2.5次元ですが、構図としては2次元キャラクターがいて、それを演じる3次元の人がいます大元2次元なわけです。2次元キャラクターはもちろんアニメの中では結婚するかもしれないし、卒業するかもしれない。ただ、アイドルとして生み出された時点で、言ってしまえばアイドル中心でそのキャラ人生が回っているはずです。のび太君はドラえもんに助けられてひみつ道具を使う存在として生まれキャラクターだし、サトシポケモンマスターになるために生まれキャラクターです。それと同じでアイドルとして生み出されたキャラクターには最初からアイドルとしての宿命しかありません。言ってしまえば制作陣のマリオネットで、そこにキャラクター意思なんてものはないし、尊重されようがない。卒業新メンバー加入はキャラクター本人依存にはなり得ないし、新陳代謝必然性はないわけです。

 もちろんキャスト降板などで3次元2次元が引っ張られることはあるかもしれない。でも今回はその必要性があったとは言い難いケースだと思いますだってLiella!は5人で充分回っていたんだから

2.新メンバーの追加があるって予想できたよね?

 予想できてたら実際に嫌なことがあっても悲しくならないんか?おおん?

 Liella!を描くラブライブスーパースターシリーズ初の全員が1年生キャラということで、これまたシリーズ初のサザエさん時空から離脱、進級が容易に予想出来ました。それに伴って当然新メンバーという考えもありました。でも5人でピースして五芒星を作ったり、あれだけ5人でLiella!だという姿を見せつけられたら部活への新入生の加入はあってもLiella!への加入ではなく新グループなのかなと思うじゃないですか。Liella!への新メンバーの加入という可能性は見て見ぬふりしてました。嫌なもんは嫌でしょ。

3.結成から新メンバー追加までのラグ

 Liella!の初期キャストが発表されて活動を始めたのは2021年の頭でまだ1年と少ししか経っていません。ただ、この間にいろいろなことがありました。1stシングルの発売、TVアニメ放送、計30公演近くにわたる1st、2ndライブツアー、1stアルバム発売。これ以外にも特にアニメ放映後のLiella!の活動ペースは異常で、数え切れないほどの露出がありました。今思えば5人でいる時間制限のある中で生き急いでいたんだという感想になりますが、その結果としてLiella!は5人だというイメージが強くなりすぎてしまいました。

 ラブライブというコンテンツアニメありきのコンテンツという色もまあ強くて、アニメ1期でも5人でLiella!だという所を非常に強く描いていました。ラブライブ優勝というシリーズ通底する目標があるのですが、1期最終話でLiella!の5人はラブライブ予選で敗北して終わります。私としてはこの5人でラブライブを優勝して欲しかった。新メンバーの加入で優勝しても、5人でダメだったけどもっと人数が増えたら勝てたみたいな穿った見方は免れません。ましてやこの1年強のキャスト陣の活動でLiella!の5人への思い入れはかなり強くなっていました。非常に残念でなりません。ファンの中のLiella!は5人のイメージで固まってしまっていて、新メンバーの加入でそれが崩されるというところでしょう。私もこれがいちばん理由です。

 もし1期が連続2クールで2クール目で新メンバーの加入ならどうだったでしょうか。1期と2期で1番変わったのはキャストへの思い入れ以外ないでしょう。ここに間髪入れていなければLiella!は最初から9人として割とすんなり受け入れられていたのではないでしょうか。私も最初に思いついたのですが「けいおん!」の中野梓がこれですね。

 オタクというのは保守的でこだわりの強い精神疾患持ちばかりなので配慮が足りていません。

4.情報発表の時期

 どうしてこんな何も無いド平日にこんな重要情報Webページ、あるいは雑誌で出したのでしょうか。せめてキャストの口から直接聞きたかった。それこそ4月の頭にあった2ndライブファンミツアーを発表した際に一緒に発表する内容だったでしょう。そうじゃなくても、なんならアニメまで伏せておいても良かった。アニメで上手い事加入会をやればここまで反発もなかったでしょう。ファンミツアーサプライズ発表&登場とかいう考えうる限り最悪の手段ではなかっただけマシですがタイミングはもうちょっとあったと思います

 新聞でいきなりμ'sファイナルが発表された時と比べてマシだと言ってる人がいましたが、真剣にLiella!を追っている身としては5人のLiella!は死んだも同然なので正直比べられてマシだと言われても困ります。まあここもセンシティブな話なのでこれ以上はしません。

5.虹ヶ咲という前例

 ラブライブシリーズ虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会というのがありますが、そこでも新メンバーの追加は行われました。この際にも大炎上しているのですが、この理由が加入シナリオの酷さです。今まで敵みたいな対立構造を作っておいて、はい新メンバーですなんて言われても受け入れられないでしょう。本当のところはシナリオに関わらず、そもそも新メンバーの加入を嫌がっている人もかなりいたのでしょうが、とにかくこの騒動新メンバーは受け入れないみたいな土壌ができてしまったように思います

 ここら辺はセンシティブ問題で、私もそもそもずっと同じメンバー活動してきたところにいきなり新メンバーが加入というのは受け入れ難いです。この問題を産んだのも時間ですが、解決してくれるのもまた時間の経過しかなく、アニメなどの供給の中でオタク側が気持ちの整理をつけていくしかないと思います

 ここで大事なのは時間が経って受け入れたとしても新メンバーの追加が正解だったとは思わないというところです。5人と9人で同じクオリティの展開をするなら、メンバー追加で燃えた分9人の方がマイナスです。逆に言えばスーパースター2期が神アニメになるなら掌を返すかもしれません。正直1期も虹のアニメで上がりすぎた期待値を余裕で下回って行ったので可能性はある。

最後

 朝起きたらTwitterトレンドに「Liella」が上がっていて不祥事でも起きたか?と思って見たら新メンバーの加入で燃えているところでした。私も最初絶対受け入れられないというレベル拒否反応が出て、仕事のやる気も吹っ飛びました。

まあ朝2時間ほどTwitter運営への文句を吐いてたんですけど言ってもしょうがないなと冷静になりました。新メンバーが追加されてLiella!の形が変わっても、今の5人が、伊達さゆりさんのことが好きなのは変わらないし、彼女たちを見れないくらいなら、仮に9人のLiella!を吐くほど拒絶したとしても歯を食いしばって見に行きます。嫌なら他界すればいいとか言ってる奴は人の心を理解できないモンスターです。そんな簡単な話じゃねーんだよ。久しぶりにオタクとして全力で熱をあげられるコンテンツ出会ったのにそんな簡単に捨てられるほど冷静じゃねえーーーー

 やる気でなくて仕事ながらスマホ見てたんですが、10時に公式から発表ツイートがあって伊達さゆりさんが即リツイートしたのを見て、本人がそれでいいなら外野が言うことは無いなと思いました。本当のところは分かりませんが、夕方彼女言葉で発信してくれてやっぱり安心しました。好きな人応援してねって言われたらいろいろ不確定な今の段階ではもうこれ以上は何も言えないです。ただ9人のLiella!が楽しみとはやっぱりどうしても言えないです。心の整理にはまだ時間必要なので。

 私は今のLiella!の5人がどうしようもなく好きだし、少なくとも彼女たちがやりきるまでは見届けたいと思います。2年生になって、3年生になって、卒業という日が来るのかもしれませんが、それまではここまで熱中させてくれた5人に一方的ではありますが恩を返すつもりで応援していこうと思いますアニメの出来が悪かったら別ですがなるべく文句は言いません。頑張ります

2022-04-19

実写からアニメ化された作品は5つ位しかない

原作漫画小説など)→実写化アニメ化

はあるけど、純粋

実写→アニメ化

は数が少ないと思う。

(例えば、時をかける少女原作小説なのでカウントされない)

思いつく範囲で書くと、

打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?(実写ドラマアニメ映画

グリッドマンTV特撮TVアニメ

スターウォーズ特撮映画TVアニメ

ウルトラマンTV特撮TVアニメ

ゴジラ特撮映画TVアニメ

こう見ていくと5つくらいしかない。

あと水戸黄門アニメは、水戸黄門原作幕末からあるらしいのでカウント外。

月光仮面は実写→漫画化→アニメ化の順だけど、事実上、実写→アニメ化からこれはOKかも。

これを入れても6つ。

こう見ていくと、特撮でもない打ち上げ花火アニメ化特殊だったなと感じる。

2022-04-17

ヒロシのひとりキャンプのすすめ最新回

まゆたんがクラジョウの話をしていた

クラジョウは見たことないし読んだことないけど、ゲストキャラデザ凄いな

今なら絶対キャラデザなんかやらない作家さんがやってた。どんな感じなのか見てみたい

自分高千穂遙作品だと、ダーティペアの方を読んだり見たりしていた

ムギかわいい

安彦良和描くアメコミみたいなケイユリも良いけど、やっぱりTVアニメ版の可愛い2人が良い

コスチュームパイピング入ってる方が良い

2022-04-15

どうして女性団体TVアニメ「ハコヅメ〜交番女子の逆襲〜」をスルーするのか

月曜日のたわわ」と何が違うんだ

2022-03-15

プリティサミーOVA)がどのへんどのくらいの影響力だったのかがよくわからない

時東京か岡山にいればわかったのだろうか

えっTVアニメ版の話なの!?

2022-01-19

anond:20220119144736

・「ハコヅメ」

交番女子のやけにリアル日常を描いてる

モーニング連載中。ポケマガアプリでも読める

TVアニメも実写ドラマもあり〼

2022-01-10

鬼滅の刃アニメ吉原編、ちょっとキャラクター説明セリフ多すぎへん?

マンガ読んでるときはそこまで気にならなかったし

TVアニメ見てるときもそこまで気にならなかったんだけど

劇場版無限列車編を見た時からちょっと違和感が強くなってきた。

ちょっとアニメの方、なんでもかんでも言葉説明するから

ちょっとまえによくあったラノベアニメ化したみたいな店舗の悪さで見てられない。

マンガで読んだときはあれほど感動した無限列車編だが劇場版で見た時は全然感情移入できなくて白けてしまった。

なんかそういう目で見てみると、ufotableアニメの絵ってそこまですごくない気がしてくるから不思議

実際は、ufotableは頑張ってる。ちゃんと絵で語ってくれてる。

なのので、そこまで登場人物がしゃべらなければ済むだけの話がする。

まあ鬼滅の刃マンガは後半になって作者の技量ものすごいことになっていて

まり言葉説明しなくても大丈夫になってきてるので

このちぐはぐ感は鍛冶師の里編までだと思えば耐えられるか…。

マンガ本編でも、無限列車編を除いて鍛冶師の里編まではそこまで面白いとは思ってなかった。

でも、そこから先は本当に本当に歴史に残るレベルマンガだと思ってる。

そこをどうアニメ化するのかが見たい。今から楽しみだ。何年後になるんだろうか

2022-01-05

ガンダムのWやSEEDや00が美少年だらけで女性ファンが多かったから叩かれたというけれど

記憶にある限りガンダムTVアニメシリーズの中で一番一方的に叩かれていたのはAGEだと思うよ

AGE場合子供っぽい絵柄のせいもあって前述の作品達とは違ってその手の女性ファン殆どついてなかったけれど

ほぼ一方的全否定されてた。(その後ゲームなどのおかげもあって多少再評価が進んだが)

から美少年キャラが多いとか女性キャラが多いとかで叩かれるかっていうと必ずしもそうではない

最新作のオルフェンズも叩きは多かったけれどあれは寧ろ主人公達鉄火団のファンがその不遇な扱いゆえに制作側を叩いていたって理由が大きかったかちょっと違う

2021-12-10

夫に勧められてガンダムを見始めた

アニメ友達に勧められてエヴァンゲリオンコードギアスを見たことがある程度。同じロボットアニメだが、ガンダムは「アムロ、行きまぁす!」とシャアしか知らなかった。

夫と付き合う前、ずいぶん昔にガンダムファースト1話だけ見てみたことがあるが、絵が古臭い音楽ダサいわ話がよく分からないわで面白さが分からず、1話で見るのをやめてしまった。

しかし夫はかつてメールアドレスblue-hugestar-ramba-ral@.comにしていたほど重度のガンダムオタクであったため、夫による解説付きなら楽しめるかもしれないと思い、改めてガンダムという一般教養科目を履修することにした。


履修した作品

ガンダムファーストと、お台場で見たことがあるガンダムユニコーンを履修予定だったが、1年前にYoutubeガンダム公式チャンネル∀ガンダムを週1で配信していたため、それも一緒に見ることにした。


ファースト

ファーストNetflixで一気に見たため先に感想を言うと、リュウの死が辛すぎた。

次に誰が死ぬかをあっさりとネタバレしやがる次回予告にもリュウ死ぬことの示唆はしていなかったのに、ホワイトベースクルーで一番まともだった人が一番最初に死んだ。夫は「戦争はまともな人から死んでいくよねー」「リュウガンダムファースト良心からねー」とか言ってくる。以降夫が「この作品良心」と紹介してきた人は全員死ぬと思うことにした。

リュウの死にホワイトベースクルー全員が涙するシーンなんかボロボロに泣いた。次回予告で登場人物の死を予告してくれることで、例えるならジェットコースターが一気に下るまでの心の準備ができていたのに、リュウは突然死んだ。あまりのショックに、心の準備なしに突然ジェットコースターが落ちるが如き恐怖が植え付けられてしまったため、ガンダムを見る時は常に「次は誰が死ぬんだ?」と思うようになった。

慣れてくると、スレッガー中尉は登場した時点で「あーこいつどこかで死ぬわ」と分かった。だって生き延びそうな感じしないし。

ジオンってなに?なんで一年戦争やってんの?ジオン・ズム・ダイクン?なんでザビ国じゃないの?ランバラルがセイラさんのこと見てびっくりしてたけどランバラル何屋さんなの?等々、ゼータなどにつながる今後のネタバレを喰らわない程度に説明してもらいながら見たが、一人で訳もわからず見るよりとっても面白かった。夫がランバラルをメールアドレスにしていた理由もよく分かった。変とか思ってごめん、いいメアドだね。


ガンダムユニコーン

次にユニコーンを見た。これは富野監督が作ったガンダムではないから、富野が作ったものでなきゃガンダムではないとか言うオタクが出てくることもあるよと教えてもらった。庵野以外のエヴァはありえないとか言ってるようなものだろうか?などと思いながら聞き流した。

夫は「ギルボアさんはこの作品良心からね」と言い出したので色々覚悟していたら本当に死んでしまった。ほらやっぱりガンダム良心ポジ死ぬ

ファーストヒロインララァだったように、この作品ヒロインマリーダさんの時点で察する。ニュータイプの女や強化人間の女は悲しい死を迎えるのだろうかと見ていたらやっぱりそうなった。戦争の道具は幸せになれないお約束でもあるの?


ターンエーガンダム

最後にターンエー。週1の配信かつ間が開くこともあったため、1年をかけてファーストユニコーンの合間合間に見ていた。

最初世界名作劇場みたいとか思っていたが、構図はいちいち印象深くて綺麗だし、ロボットアニメなのにロボットのカッコ良さより人間人生を目一杯味わうその儚さや充実を描いているし、異質だけどすぐに惹かれていった。

シンエヴァもそうだと思うが、人は歳をとると自然の美しさを見出すようになるのだろうか?エヴァでよく描かれる生い茂る葉のゆらめきや、ターンエーで描かれる黄金の秋みたいに。なんだかそれが分かる気がした。

最終回最後の数分に流れる曲「月の繭」は、宇多田ヒカルone last kissみたいに「聞くだけで人生の一瞬が特別な瞬間に感じる」曲になった。月の繭を聴いていると、夫と同じ布団で寝るとか、ご飯を食べるとか、そういった何気ないシーンがとても貴重なものに思えてくる。ディアナ様が女王という役目を終え、残された日々をゆっくり過ごすシーンと自分を重ね合わせていたことに気付き、なんだか忘れ難いアニメになってしまった。Youtube配信されていた最終回20回は見たと思う。あれわざわざ最終回が秋に配信になるように調整したのかな。窓の外の木々黄色くなってるのと、最終回が重なっててとても良かった。

劇場版も見てみたが、テテスさんとロランが何故か温泉に入ってしまうシーンとか、アニスばあさんのシーンとか、富野監督が描きたかったであろう人々の営みが結構カットされていた。総集編みたいなものからそれは仕方ないと思っているし、TVアニメ版を視聴していた当時は「いやこんなシーンいらんやろw はよターンエー本気出せw 宇宙行こう」と思っていたが、ターンエーという作品を噛み締めるためにあれは全部必要だったんだと思った。

お台場ガンダムファクトリーではたくさんのユニコーンガンダムプラモデルがあり、非常に人気が高く商業的にもおいしそうなガンダムであることを知ったが、ターンエーのプラモ全然ない。なんでだよ!!!!!!

2021-12-07

https://anond.hatelabo.jp/20211207002211

個人的に同じモヤモヤを抱いていたので、補足してみる。

温泉むすめはキャラクターよりも声優重視の企画では?

元増田ご当地アイドルに触れているし、ブクマコメでも声優について触れているコメがいくつかあるけれど、そこで当たった企画だと思う。

プロデューサーインタビューでも言っているけれど、温泉むすめは企画が始まった当初、まずは音楽に注力したらしい。そのための自社レーベルも立ち上げている。

声優が歌うキャラソンCDリリースして、ライブをやる、というスタイルファンを集めたコンテンツだと思う。

自分は、温泉むすめは全く追っていないのだけど、声優ライブやるコンテンツアイマスとか)のオタクではあるので、ちらほらと動向は目に入っていた。

から見てる印象としては、声優>>>>キャラクターの印象が強かった。

なので、元増田が、温泉むすめのキャラクターは、背後の物語がなくてオタクにとって魅力がないのではないかとか、設定についてあまり気合いが入っていないのではないかというモヤモヤ感は、なんか分かる気がする。

温泉むすめという企画が動くにはキャラクター必要なのだけど(キャラクターなしに声優だけ呼ぶのは難しいだろう)、いったん回り始めてしまえば、極端な話、キャラクターなしで声優さえいればいいのではとすら、外野からすると思えてしまうような感じがした。

個人的には、近いジャンルにいつつも、温泉むすめが自分には刺さらないコンテンツだった理由の一つだけど。

それゆえに、キャラクター設定の瑕疵炎上したのは、「さもりありなんだな」という気持ちと「とはいえかわいそうだな」という気持ちの両方があり、余計モヤモヤした。

聖地巡礼が先、コンテンツは後?

あと、温泉むすめは、メインコンテンツ的なものがないのが特殊といえば特殊

例えば、『ガルパン』ならTVアニメシリーズ、『ウマ娘』ならゲームアプリメインコンテンツとなって、それがメディアミックス展開されていく、というのが馴染みのあるスタイルだと思うけれど

そういう展開の仕方をしていない。

これもプロデューサーインタビューで言ってた話だけど、

温泉聖地巡礼できるコンテンツを作りたい」→「過去聖地巡礼で盛り上がったケースについて、原作ないしアニメ版が終了すると、聖地巡礼も減る」→「恒常的に聖地巡礼が続くコンテンツにしたい」→「終わらないようにすればいい!(だからアニメ化も当分するつもりはない。アニメ化すると一時的に盛り上がるが終わった後に急速にひいてしまうので)」というようなことを話している。

元増田へのブクマコメで、アプリゲームの話がいくつか出てたけど、おそらくあのアプリゲームも、温泉むすめという企画全体の位置でいうと、原作なりメインなりに位置づけられているものではないと思う。あっと言う間にサ終してるけど、温泉むすめの盛り上がり自体に影響与えたようには見えないし。

ところで、元増田を見ると、温泉地側が依頼して始まった企画と思っているようだけれど

温泉むすめは、温泉むすめのプロデューサーがまず立ち上げた企画で、温泉からまれて始まった企画ではない。

最初は、温泉むすめ側から温泉地に営業していったはず。

が、その後、それで成功した温泉地がいくつか出てきたので、別の温泉地が「うちの温泉むすめも作ってくれないか」といって依頼するケースも出てきているという状況らしい。

2021-12-03

シンエヴァがどうしても駄作に見えてしまった理由

TVアニメ版のエヴァは当時とてもおもしろいと感じた。

結果、劇場版は全て観たしシンエヴァも観た。

だけど、シンエヴァで期待を裏切られ駄作しか感じなかった。

どこで駄作と感じたのか

結論から言うと、碇ゲンドウ存在が全てを台無しにした。

寡黙で含みのある言葉しか言わない程度だったら良かった。

まさにTV時代ゲンドウだったら良かった。

しかし実際に登場したシンエヴァでのゲンドウは情けなかった。

ただのコミュ障なだけで、碇ユイ依存しているだけにしか感じなかった。

挙げ句の果てにシンジとのエヴァバトルは舞台がセットという設定でチンケに感じた。

どこも良いところがなかったのか

そうでもない。

正直な所、エンディング間近でシンジが惣流アスカと会話したシーンは気に入っている。

あそこだけは素直に良かったと感じた。

シンエヴァは名作ではなかった

前述した通り、ゲンドウの情けないやり取りが全てを台無しにした。

この陰キャのせいでどれほどの犠牲があったかと思うと憤りを感じざるを得ない。

駄作にしたのはキーマンの一人であったはずのゲンドウのせいだった。


ここまで嫌悪してしまった以上、もう二度と観ることはないが損をしたとは思っていない。

少なくとも惣流と会話したシーンは満足した。

2021-11-18

anond:20211118194729

お前がTVアニメプロヂューサーでこの作品TVアニメ化にあたりこの箇所をどう扱うか、って考えた時にはもうちょっと別の考え方になるでしょ。放送時間帯にもよるし。

そういった媒体が変わることによる表現の選別についての文化の違いとか、過激人間への目の触れやすさの違いとか、あるよね、って話。

LOは茶化し半分に引き合いに出しただけだからそんなに気合い入れて反応されても困る。

2021-11-15

anond:20211113141052

子供できると変わるよ

鬼滅とか呪術子供がハマってるって言うから見始めたし

最近お父さんの一番好きなTVアニメって事で「宇宙よりも遠い場所」を娘と一緒に観た

2021-10-29

シンエヴァ造語がわかりにくすぎたので解説サイトで全部調べた

序、破までは普通に楽しめていた。

なぜなら新劇場版で登場するのは、TVアニメ版でも再三出てきた「人類補完計画」や「セカンドインパクト」など、ニワカファンの俺でも理解できるワードばかりだったからだ。


ところがQで出るわ出るわ、わけわからんワード。「アダムスの器」、「インフィニティのなり損ない」などなど。あれ?オレ観てる映画間違えたかな?

しかもQの悪いところは、登場人物たちが新ワード意味を、シンジくんに対してどころか我々視聴者にも教えてくれない!

いくらなんでもファンを置いてきぼりにしすぎだろ!


・・・とぼやいていたら、シンエヴァさらに輪をかけて新たな謎用語を投げつけてきて無事脳のキャパティオーバーしたので、劇場では思考放棄して映像を楽しむことにした。

ところが最近になってアマプラ配信が開始され、今度は自宅で気楽に何度も観返せるようになったので、とうとう重い腰を上げいままで理解を諦めていたシンエヴァ用語たちについて調べることにした。

以下、その自由研究の結果である。(もし間違っていたらやさしく教えてくれよな!)


アダムスの器

エヴァMark9、101112の4体のこと。

アダムス」というのは4機のヴンダーのことで、セカンドインパクト映像によく写っている4人の巨人のことらしい。なんで巨人飛行機になったのかは監督趣味からしか

元ネタウルトラマン


・カシウスの槍

破でニアサードを起こしたシンジくん+初号機に、カオルくんがブン投げた槍。儀式を止めることができる。

実は破とQの間で起きた本物のサードインパクトの時にも活躍リリスに刺してサードを止めた(と思ったらゲンドウの策略でエヴァMark.6が使徒になって結局サード継続)。

しょうがないので加持さんがロンギヌスの槍Mark.6にぶっ刺し特攻してサードは完全に止まった。

こういう経緯があったから、Qでカオルくんは2種の槍がセントラルドグマにあると思っていた(実際にはすり替えられていたけど)。


フォースインパクト

Qでシンジ+カオルくん+13号機が起こしそうになったやつ。発動条件は「13号機が使徒を喰う」+「13号機が2本の同じ槍を持つ」

Qは「使徒Mark.6」+「ゲンドウ製の槍」で起動してしまったが、カオルくんのファインプレーで止まった。


これ、シンエヴァ初見時は気づかなかったんだけど、実はシンエヴァでもアディショナルインパクトの前にフォースインパクトがきちんと発生してるのな。

シンエヴァでは「使徒アスカ」+「黒き月製の槍2本」をトリガーに発動しちゃってる。


・アディショナルインパクト

これも初見では意味不明だったけど、ようやく理解できた。

いわゆる「ゼーレのシナリオ」は「フォースインパクトで全人類の魂を浄化して、一つの生命体に進化させればオッケー(=人類補完計画)」って話なワケ。

でも、ゲンドウは「ユイにもう一度会いたい」をモチベーションにしてるからフォースが完遂されて生命が一個になっちゃうと困る。

なのでフォース中に別のインパクトを起こして儀式を乗っ取っちゃおう。ってのがアディショナルインパクト

トリガーセカンドインパクトと同じ。「リリス(今回はエヴァイマジナリー)」+「4体のアダムス(今回はヴンダー4機)」+「槍」


ゴルゴダオブジェクト

マジでポッと出てきて説明も無しに終わったかビビった。

マイナス宇宙にある、なんでも願いを叶えてくれる魔法場所らしい。

最近だれかのツイートで見たけど、実はエヴァQのニアサーのシーンですでにチラッと登場してたらしくて感心した(ガフの扉の向こう)。ポッ出とか言ってすまなかった。

アディショナルインパクト目的は、このゴルゴダオブジェクトの力でこの宇宙のどこかにいるユイを見つけることだったっぽい。


劇中で説明特になかったのは、メタ的に言えば「なんでも叶うスーパーアイテムなんてアニメ最終回ではよくあること。だから設定はどうでもいいし説明する必要もないでしょ?」ってことなんだと思う。

形状の元ネタウルトラマン


エヴァ8+9+10+11+12号機

冒頭のパリオーバーラッピング装備をゲットしたから使えるようになった8号機の新能力

この状態の8号機はめっちゃつよいのでマイナス宇宙に行けちゃう

元ネタウルトラマンタロウの合体能力ワードがそのまんまらしい。


アドバンス綾波シリーズ

エヴァMark.9〜12に乗せるためだけに作った人形

そっくりさんは元々こいつらの候補だったけど、Qでマリ感情を動かされて自ら離脱した。

それに冬月とゲンドウがキレたのか、今度は感情のない肉人形にしたみたい。


↓ここからワードだけじゃなくて、ストーリーでわかりにくかったところの解釈


<Qでは謎だったけど、シンエヴァで解明した事柄


・槍でやり直す(笑)って結局どういう理屈なんだよ

シンエヴァでようやく分かったけど、カオルくんはあのまま2本の槍つかってゴルゴダに行って「世界をやりなおす」って願い事を叶えてもらおうとしてたんだな。

要はシンエヴァのアディショナルインパクトをQでやろうとしてたと。

ただのオヤジギャグじゃなくて安心した。


インフィニティってなんだったの

特に捻りもなく、元人類

人間サードインパクトで大地が浄化されるとエヴァインフィニティ化するっぽい。

中途半端ニアサーを起こしたから、なり損ないがその辺を徘徊するように。

このインフィニティ、シンエヴァ劇中の経過を追っていくと、フォースで魂浄化 → アディショナル(feat.ゲンドウ)で3Dユイ化 → アディショナル(feat.シンジ)で無事もとの人間の姿になってる。エヴァにしては安直すぎるくらいのハッピーエンドである


これキルラキルでも思ったことなんだけど、怪物化していた一般人人間に戻った時、空から降って(落ちて)帰ってくる演出はいかんでしょ。

生身だぞ生身。成層圏からフリーフォールしたら普通にぺしゃんこになるわ。


ミサトさんヴィレクルーシンジくんに必要以上に冷たすぎだろ

Q製作時点でここまで考えていたのかは怪しいところだけど、今回サクラの言った「碇さんは恩人であり、仇なんや!」で全て解決した。

「相反する感情が愛憎入り混じって生まれた態度」と解釈することで、Qの不快感を見事に反転させたのは今回シンエヴァで一番評価したいポイント

公開前は「もし万が一シンエヴァハッピーエンドになったとしても、シンジくんがQでかわいそうだった事実は消えないんだよなー」って思ってたから、この落とし所を作ってくれた脚本に感動した。


<シンエヴァストーリー全般でわかりにくかったところの解釈


アスカオリジナル式波?に連れ去られたのは何アレ?

13号機に人間は乗れないので、シンエヴァでは「カオルくん」+「オリジナル式波」のダブルエントリーになってる。

ミサトさんらは誰も乗ってないと思ってたから停止失敗。(うっかりアスカシングルエントリーじゃなかったの!?」)

13号機の再起動にやたらと時間がかかっていたのは、Qで爆散したカオルくんの体をLCL再生させようとしてたから(といっても完全復活ではなくただの肉塊レベルらしい)。

ちなみに魂だけでは13号機は動かないので、シンエヴァではゲンドウ(ネブカドネザルの鍵の効果でヒトを捨ててる)が実質の操縦者。つまり使徒アスカを含めると4人乗りである


・やたらリアルな巨大綾波は結局なんやねん

アディショナルインパクト効果フォースインパクトは「全ての魂を一つにする」だけど、アディショナルは「全ての魂の中からユイを探す」なので演出的に綾波になった。特に意味はない。


・そこにいたのか、ユイ ←は?

結局アディショナルではユイは見つかりませんでした。でも初めてシンジと向かい合ったらそこにユイ面影を見つけましたよーってだけ。

ゲンドウがシンジに向き合った時点でハッピーエンド演出流れるってことは、破であのまま和解してればあそこでお話終了だった説が濃厚。


ネオンジェネシス(笑) で村の大人トウジとか委員長の子供とか居ないことになっちゃったの?

違うっぽい。(過去をなかったことにも時間を巻き戻したりもしてないらしいので)

正確な言い方ではないけど、いわば「エヴァのないパラレルワールド」を作って、シンジくんマリがそっちに平行移動しただけ。エヴァ時空のケンケンとかはそっちの時空でアスカよろしくやってる。


映画公開後のいろんな考察サイトでは、「ネオンジェネシスによりエヴァ時空は消滅した」みたいに書かれてるけど、いや、絶対そんなシナリオじゃ無かった、と声を大にして言いたい。

というかそうでないと、わざわざヴンダーから地表に投下したスイカの苗とかの加持さんが守った植物のくだりがぜんぶ無意味なっちゃうだろ!


2人だけは記憶を保持してエヴァの無いパラレルワールドへ。

そして最後ドローン空撮で、この新パラレルワールドこそが、視聴者の住むまさに "この" 世界だと言うことが明らかになる、と。そういうオチらしい。

「なんか延期してる間にSSSSグリッドマンネタ被りしてない?」と言ってはいけない


イスカリオテマリアくん

意味はない。ただの学生時代あだ名をそれっぽいタイミングでそれっぽく言っただけ。

聖書ワード意味ありげに使って考察班を喜ばせたろw!ってこのへんの言葉回しは、あーTVアニメスタッフ匂いだなーと感じた。


シンジ「父さんは母さんを見送りたかったんだね」らへんのこじつけが難解

シンエヴァラストを難解にしてしまっている元凶は、この「ゲンドウはユイを探すアディショナルを諦める」→「なのになんか色々やってたら結局ユイが出てきてゲンドウの目的も達成されたように見える」っていう二転三転具合なんだと思う。

これ、なんでこんなことになるかと言うと、「初号機の中にユイの魂がいる」って言うエヴァファンなら誰でも知ってる設定に、劇中ではこの時初めてシンジが気付くからなんですよね。

破のダミープラグの流れを見るにゲンドウはこの事実に気付いてたみたいだけど。

でも結局シンジネオンジェネシスで自らを生贄にする、まさにそのときじゃないとユイは出てこようとしないわけなので、序からシンにかけてゲンドウのやってきたことはもう完全にただの空回り、意味が無かったってことになっちゃますよね。でもシンエヴァの着地点はそういうことらしいです。


逆に、ユイは十何年も前に「あ、将来うちのシンジちゃんが初号機に乗ってなんやかんやあって生贄になろうとするから、その時まで初号機の中で眠っとこ」って予知をしちゃう電波キャラになるのが今作の難点よね。

まあエヴァっていう何十年分の巨大ストーリー無難にまとめるためには、設定の皺寄せがシンエヴァのどこかにまれしまうのは仕方のないことなんだけど、言わせてくれ。ユイ、お前は何者なんだよ。


・加持さん「渚司令。」←は?

これがシンエヴァ最大の蛇足なのは間違いない。

要は映画の尺的に「カオルと加持を同時に退場させる必要があった」→「劇中接点のない2人なので、実は元々仲良しでした〜って言う必要あり」

で、加持はカオルくんの指示で動いてた時期もあるんですよ、ってことにしたけど、分かりにくいから、司令呼びにしてみたって感じ。

この設定いる?

普通に「ゼーレと内通してたときに仲良くなった」とかでいいじゃん。変なことするからゲンドウのクローンだのなんだの謎考察まれてるし。

この「渚司令」はスタッフ悪ノリ説に一票。



なんかまだまだ謎はあった気もするけど、今日はもう思いつかないのでこの辺にしておく。


総評


ウルトラマンパロ多すぎだろ!!



2021-10-26

2021年アニメOPED曲 オススメ

夏はなんだったんだろうってくらい充実してるよな。内容もすごいと比例するようにOPED名曲が多い。

King Gnu - BOY - YouTube https://www.youtube.com/watch?time_continue=18&v=n0QNaym0jDI&feature=emb_logo

王様ランキングOPですね。アニメOPも圧倒的ですね。弦がかっこいい。アニメも曲も泣ける。

TVアニメ『見える子ちゃんOPEDテーマ試聴動画 - YouTube https://www.youtube.com/watch?v=xU-s09paTlo

これぞアニソン、これぞキャラソン怪異みえるけどシカトし続けるというコンセプトのホラーコメディのピッタリのOPEDです。明るい歌でありつつ「やめてやめてもうやめて」って語りからはじめたり、EDはずっと怪異がつぶやいたり叫んだりしてるけどポップソングという。すばらしい仕事


TVアニメ『サクガン』オープニング映像 - YouTube https://www.youtube.com/watch?v=mioIKXKsZng


心沸き立つロボットアニメOPにふさわしい王道ですよね。個人的になんの琴線にふれたのかこれを聞くと涙ぐむの。

ついでなんでワーストも。

TVアニメ『MUTEKING THE Dancing HERO』ノンクレジットOP/ORANGE RANGEラビリンス」 - YouTube https://www.youtube.com/watch?v=Hr0-kR1xXSs

オレンジレンジってのが謎だけど、悪い曲じゃない気はする。ただ、本編では旧版OPばかりかかってるのでこれ意味ないんじゃないかと思うし、比較すると旧版はやっぱりいいよなあと。

ムテキングOP - YouTube https://www.youtube.com/watch?v=yd8gtJWo414

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