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はてなキーワード: 講談社ノベルスとは

2020-11-03

anond:20201103213044

京極夏彦は読んでるんだ。あとは森博嗣とか。

那須きのこ空の境界はピンとこなかったけど、西尾維新戯言シリーズは好きで読んでた。

講談社ノベルスを重点的に読んでたから、上遠野浩平事件シリーズをチラッと読んだことあるんだが、そこまで刺さらなかったんだ。

そんなに厚くなかったと記憶しているし、電撃(電撃文庫でいいんだっけ?)が電子書籍キャンペーンしてたら買ってみるよ

2020-10-14

anond:20201013155752

 あまりに同世代ヲタク過ぎて笑ってしまった。スルーするつもりだったが、いいものを読ませて貰ったので俺も勝手に当時のことを語ろうと思う。


 といっても、大筋の所では同意するし否定するようなところもない。

 「ネットに対する信頼があったから」なんてのは、まさにそんな感じだよなぁというところだ。

 だからまぁ、あんたよりもう少しだけ型月の方にいたヲタクとしていくつかの補足をしようと思う。


 まず抑えておきたいのは、月姫からFate/Snの間にいくつかファン流入してくる導線があるところだ。

 言及されているうちの一つとしては、空の境界。これがライトノベル同人小説を読む層、つまり小説読みのヲタクリーチしていた。参考リンクとして以下。ttp://maijar.jp/word/serifu/ka-1.htm#kara

 文脈簡単解説するが、当時Webにあったライトノベルクラスタのうち最大規模の感想サイトで取り上げられていた、という理解をして欲しい。もちろん規模は"当時としては"だ。ユニークユーザは今とは比べものにならないくらいの身内感だった。が、そういう層にも確かに届いていたし、そこのファン層がFateを買った、というのは事実だ。

 次に、格闘ゲーム。つまりMelty Bloodだ。

 当時何故かPCで出来る同人格闘ゲームが大流行していた。主要タイトル年代別に並べると、QOHEFZパブレ、そしてメルブラ、というところになるだろうか。昼はゲーセン格ゲーをやり、夜に集まってはPC対戦格闘ゲームを繰り返していたような層にもリーチしていた、という理解をしてくれればいい。クラスタとしては近いようで割と遠いのだが、そういう層にも届いていたのを観測した記憶がある。

 ここのところはあまり詳しくないので別の誰か補足してくれてもいい……が、本題から外れるか。

 もう一つは、2次創作同人誌やSSというところになろうか。

 感覚的には月姫からFateにかけてで一気に同人ショップの棚が型月で埋まったような記憶はあるが、流行廃りもあるしあくまで印象の域を出ない。というわけで探してみたところ、コミケジャンルコードサークル数を記録しているところを見つけた。ttp://myrmecoleon.hatenablog.com/entry/20071227/1198710524

 TYPE-MOONジャンルコード独立したのはC68(2005年夏コミ)。その時点で葉鍵に近いサークル数が参加していた、といえば当時の人気振りが分かるだろうか。

 また、SSでは全自動月姫Linksというものがありかなりの利用者がいたはずだが、記録が残っていないため登録されていたSS数やアクセス数というような指標を見つけることは出来なかったことのみ記しておく。


 上記のような流入公式作品の発売時期と集めてまとめると以下のようになる。

 2000年8月 月姫半月版)

 同12月 月姫(完全版)

 2001年8月 歌月十夜

 同12月 空の境界上下/同人書籍版)

 2002年12月 Melty Blood無印

 2003年4月 月箱

 2004年1月 Fate/Stay night

 2005年10月 Fate/hollow ataraxia

 こうしてみると、関連商品コンスタントに出ており着実にファン数を増やしていった、という風に見えるのではなかろうか。Sn発売日にはかなりに騒ぎになったが、そこまでに「これは確実に売れる」という感触ユーザーにも小売店にもあったのだろう。

 そういえばこんな広告も出ていた。ttps://twitter.com/kai_morikawa/status/1292650932866408453


 また、いくつか補足をしておくと……

 書籍版の空の境界はかなりの数が出たようだ。俺の手元にある物を確認すると、02年の5月に第4版が発行されている。その後、講談社ノベルス講談社文庫と発刊されていることも記しておく。

 月箱も、あくま月姫+歌月十夜+PlusDisc(厳密にはPLUS+DISC)という既に発表済みの物をまとめただけのこともあり、当時の雰囲気は「いやみんなバラでもってるからわざわざ買わんでしょ……」という感じだったのだが、最後に括弧書きで(まぁ俺は買うけど)とついていたのか、当時の時点で思ったより裾野が広がっていたのか、同人ショップ店頭に山積みになっていて「いやこんなに売れるんか?」と思ったはずの月箱が気付いたら売り切れてプレミア価格になっているのに首を傾げた記憶がある。つまり今思えば、そのくらい売れていたのだ。


 あとは何だろうか。

 個人的にはハブになるようなニュースサイトサイト運営者のようなインフルエンサーの影響もそうだが、口コミの影響というのはやはり大きかったなぁという印象がある。げんしけんのようなヲタサークル話題だったり、通っていたサイト日記だったり掲示板常連書き込みだったり、あるいはチャットソフト揶揄されたオンラインゲームの中の雑談だったり。自分としても、そういうなんとなく知っているくらいの人達から口コミで知った作品というのは数多いし、きっとそうやって月姫を、あるいはFateを知った人というのも数多くいたのではないかと思う。


 俺も葉鍵からこの世界に入ったクチだが、学生から社会人になって忙しくしてエロゲーがあまりできなくなったりしているうちに気がついたら祭りが終わっていた、という感じで妙に寂しくなったのを覚えている。でもまぁ、こうやって見も知らぬ誰かと当時のことを語り合えるのだから、案外まだ捨てたもんじゃないさ。

2020-10-13

anond:20201003105829

呼んだか?(当時エロゲオタだったやつが満面の笑みを浮かべながら

 

型月がヒットしたのはいくつも理由があってそれらの複合によるものだろうから一言ではとても説明できない。ただまあその「複合」を当たらずも遠からずぐらいで表現すると、「ネットに対する信頼があったから」ということになろうか。

自身はたしか2001年ごろにまんだらけで『月姫 完全版』を買った。なぜかというとネット話題になってたからだ。当時はまだtwitterがなくGoogleもこれからという時代情報仕入れ先は主に個人ニュースサイトエロゲレビューサイトだった。カトゆーだったかsawadaspecial.comだったか。他にもいくつかのサイトを見ていたが既に名前すら忘れたし、果たしてどこで知ったのか定かではない。ただネットで『月姫』が面白いという情報を得、当時学生だった身としては決して安くない金額を払って購入した。噂に違わず面白かった。ネットへの信頼性が増した。

他のジャンルでも同じことがあった。個人制作なのに映像がすごいらしいという情報をたよりにヨドバシまで『ほしのこえ』のDVDを買いに行ったのもそうだし、Sound Horizonの『Thanatos』をサンプルさえ聞かずにオフィシャル通販で買ったのも2ch話題になってたからだ。今ほど選択肢はなく、今ほど情報流通していない時代にあって、それでも取り立てて情報感度が高くない平均的なオタクのところまで到達するコンテンツはおしなべて面白い。そう無邪気に信じていい時代だった。

 

型月に話を戻せば竹箒時代に『空の境界』を出したときは6部しか売れなかったという。最初からビッグネームだったわけじゃない。だから拾い上げたやつらがいる。それが個人ニュースサイトやらエロゲレビューサイトやらそこからさら口コミやらで広まって葉鍵に並ぶ同人ジャンルまで成長していった。

コンテンツ人口膾炙するにはネットで語りたくなったり二次創作したくなる魅力がないといけない(こんにちにおいてオタクコンテンツの人気は≒同人人気とも言えるだろう)。そういう意味では型月の作品にそれだけの魅力があった(俺もネットでいっぱい語った)。

時代めぐり合わせが良かった面もあるだろう。サウンドノベルから派生したビジュアルノベル(『雫』、『痕』)によって“読むエロゲ”という文化はできていたし、葉鍵の隆盛によってネットエロゲについて語ることや、それらを題材にした同人文化もすっかり馴染み深いものになっていた。そんなコンテンツの“最低限”が低い玉石混淆時代月姫がブチ込まれればそりゃ話題にもなろうってもんである。型月は『Fate』で商業に移行したため同人ゲーム文化の爛熟は『東方』とか『ひぐらし』とかあの辺りによってピークを迎えるのだが。

 

ところでハード面の話としてパソコンの普及も個人的には見逃せないと思う。Windows95が出た頃はメーカーPCで50万とかくだらない時代だったが、00年頃になると自作PCも敷居が高くなくなり15万~20万ぐらい出せば一式組めるようになった。ネット回線ADSLFTTHみたいな定額かつ安価サービスが始まっていた。今の学生スマホを持つような気軽さはないが、それでも充分身近になった感はあったのである。俺のまわりはエロゲがやりたいかPC組んだやつ(俺)、『BM98』がやりたいから組んだやつ、『RO』がやりたいから組んだやつ、と概ねこの3つのパターンに分かれるのだが、いずれにしても(95年頃に比べれば)安価になったPC市場もそれらを後押ししたのは間違いない。

 

話がとっちらかった感はあるが、ざっくりまとめると…

月姫話題になるような魅力を備えていた

葉鍵を始めとした先行作品によって、エロゲを語ったり同人にしたりする文化が醸成されていた

個人ニュースサイトwebリングのようなハブとなるサイトインフルエンサーとなって上記を広めた

新規プレイヤーが入ってこれるぐらいにはPCが身近なものになった

・00年前後PCネットでできること、いける場所オタク文化最先端な感じがあった(2chエロゲネトゲテキストサイトetc…)

 

ちなみに俺自身典型的葉鍵厨で、型月にはそこまでハマらなかった。『空の境界』は講談社ノベルスを模した同人版が出たときにけっこう熱中した(腕に仏舎利を埋め込んで直死の魔眼無効化する荒耶宗蓮とかやっぱカッコいいでしょ)けど月姫はそれなりって感じ。『歌月十夜』はついぞ未開封で終わったなあ。そんな俺でも『Fate』の盛り上がりは覚えてるよ。発売日、日本橋に買いに行ったんだけどすごかった。どこのエロゲショップだったかフロア1つまるまる『Fate』売り場になってたとかね。なんかあの頃のエロゲオタにとって最後共通言語みたいな感じはあったなー。みんながやってみんなが語るエロゲはこれが最後だろうなっていうね、なんか祭りが終わるなーみたいな感じがね、何処かしらにあったよ。多分それは、俺の思い込みなんだろうけどさ。

2019-12-08

マガジンRにあと十人ぐらいミステリ作家を追加して最強漫画雑誌にしようのコーナー

城平京先生虚構推理アニメ化おめでとうございます! 雨の日も神様相撲をのコミカライズも楽しみです!

加藤元浩先生、1億円と旅する男超面白かったよ!

相沢沙呼先生medium霊媒探偵城塚翡翠のなんか目出度いランキング一位おめでとうございます

いやあ、こんな超絶面白ミステリ作家作品が四作品も載っているマガジンRはさぞかし売れているんだろうなあ。

え? 今月から電子のみ?

まあ、時勢といえば時勢なんでしょうが、なんだか先行きが不安になりますね。

そこで、少年マガジンRにもう十人ミステリ作家を追加して、最強漫画雑誌しましょう。

以下、ミステリ作家を集めるための餌です。

松屋オリジナルカレー冷凍

松屋大好きツイッター芸人松屋が大好きだから

日曜は憧れの国を、きららな感じでやれば割とマジでアニメ化狙えると思う。

小野不由美の髪の毛

賢者の贈り物って知ってますか? あれをこちらで御膳たてすればいいのです。

アフタヌーンが十角館ならこっちは時計館やれば作品の完成度的に勝てるに決まっている。

綾辻行人懐中時計

賢者の贈り物って知ってますか? あれをこちらで御膳たてすればいいのです。

くらのかみ漫画でやったら超面白そう。

ホタエナッ!!〜Who Killed Ryoma?〜の脚本家の首と、かまいたちの夜志倉千代丸版の志倉千代丸の首

アトミックモンキーいちばん好きなミステリ作家は誰ですか?

チュンソフトいちばん好きなミステリ作家は誰ですか?

そういうことです。

バクダンハンダンこちとら発売日に買ってるっちゅう話ですので、バクダンハンダンコミカライズしましょう。

乾くるみ女性作家の棚に配置した書店員と、そもそも女性作家の棚という概念

女性が書いたか男性が書いたか作品評価は何も変わらないし、まったくそ情報意味なくない? と本屋で「女性作家の棚」という概念を見かけるたびに首を傾げていました。

ですが、Jの神話女性が書いたと思って読み返すと、読み味がなぜかとても変化したので、今からでもマジで北村薫女装させてグラビアとかとってみませんか?(もしくは愛川晶

当然、乾くるみ最高傑作は、嫉妬事件以外ありえないので、嫉妬事件きあい猫とか椎名波とか野晒とかにコミカライズさせましょうよお。

嫉妬事件コミカライズ作家を決めようのコーナーは後日また書きます

ミリシタTD企画の際に秋月律子にいっぱい票をいれるからさあ

兼業作家(Pとミステリ作家副業)でお忙しいのはわかります。わかりますが、現在ミステリ界を牽引する彼がいないことには、マガジンRは成り立ちません。

なので、コミカライズで大いに稼いでもらい、本業ニコマス作成)に全力を注いでもらいましょう。

浜辺美波の「いたことがないです」「いままで一回もないです」という発言真意

これ書いてから気づいたんですが、大山誠一郎を呼ぶための餌なのか、今村昌弘を呼ぶための餌なのかわかりづらいですね。

どっちもにしましょう。ついでに小林立も呼んで、小禄IT社長への道! も連載させましょう。

ポッピンQのグッズ

全然関係ないんですが、ポッピンQ大好きおじさんのツイッターを開いたら「フォローしている椎名波さん、xxxさん、他70人にフォローされています」と出てきて、なんでミステリ作家のコーナーしてるのに、椎名波の話が二回も出るんだよ! と面白くなりました。

ツイッター北海道の方々へ差別的発言をした過去を取り消せるタイプ呪術

なんか気づいたらすっかり人気作家ですが、講談社ノベルスの頃のあの尖りに尖った作品から作風は変わってるんですかね?

探偵小説のためのゴシック面白すぎて、自分の中でもうまほろんは殿堂入りおしまいでいいやと思ってしまい手をつけていないんですが、また読んでみようかなあ。

石崎幸二作品伊東ライフコミカライズしてもらいたいという僕の気持ち

ぐじらさんでもよいです!

いっしょにすんなって怒られるかもですが、僕は早坂吝先生作品を読むたびに「石崎幸二先生…… あんたの目指した道はこれっぽっちも間違っちゃいねえし、今もこうして後進がうまれてんだぜ…… また何か書いてくれねえかなあ……」と涙がこぼれます

2019-08-18

今更ながらいーちゃん本名が気になってちょっと考えてみた(前編)

急に気になったので戯言シリーズ10年振りくらいに本棚から引っ張り出してきた。

近年の関連作全然追えてないし、うろ覚え本名当てに関連ありそうな部分を拾い読みしただけだから、半可通の与太話だとは先に明言しておくよ。

それでも構わない人だけ付き合ってくれ。

結論から言うと、戯言遣いこといーちゃん本名はこんな名前じゃないかと思ってる。

一青

ローマ字表記にすると「Yi Qing」、カタカナ読みで「イー・チャン」。

中国人風の名前だね。

ネットで調べたプロフィールによるといーちゃん神戸出身とのこと。

神戸には中華街があるから在日中国人もたくさん住んでいるんじゃないかな。

国籍について触れた情報ざっと探した限りでは見当たらなかった。

まりいーちゃん中国人だという証拠も、ましてや日本人だという証拠もぼくの目では見つけられなかったということになるけど、ぼく自身はこの名前推したいので少々強引ではあるもの字面イメージ通りに中国人だと仮定して進めさせてもらおう。

クビキリサイクル42ページ下段にこんな記述がある。

(一応言っておくとぼくの手元にあるのは講談社ノベルス版なので、頁数もその前提で受け取ってほしい)

プログラム課程は十年で構成されている。ぼくはその六年目、今年の一月に中退した。

 それで日本に戻ってきて玖渚と再会し、」

つの面倒になったので以下省略。

日本に戻ってきた」ということは「日本暮らしていたが外国(この場合ERプログラム留学したアメリカ)に渡り、辞めた後で日本に戻ってきた」ということになる。

からぼくもいーちゃんは当然日本人だとばかり思っていたんだけど、日本まれ日本育ちの在日中国人もこういう表現をする可能性はあるよね。物心ついた時からずっと暮らしている土地は、国籍の有無に関わらず心の母国といって差し支えないだろう。

しか14歳にしてアメリカ留学なんてできちゃう動力のある少年から中国に一度も足を踏み入れたことがない、縁もゆかりもないっていうのも少し考えにくいことではある。

でも彼曰くERプログラム挫折して日本に戻ってきたってことなんだろう?

旅行程度にしか行ったことのない母国国籍はなくとも住み慣れた心の故郷

傷心の状態で「戻る」先に後者日本を選ぶというのは、そこまで不自然選択でも表現でもないんじゃないかな?

というわけでまたもや強引だけれど「いーちゃん日本まれ日本育ちの在日中国人」という前提で話を進めることにする。

そういえば大事検証が後回しになっていた。

いーちゃん本名考察といったら外せない最重要事項、クビツリハイスクールにおける萩原子荻ちゃんとの「名前当てクイズ」だ。

情報の整理がてら、改めて子荻ちゃんいーちゃんから情報を引き出した三つの質問を書き出してみよう。

あなたニックネームを、全て教えてください」

名前ローマ字表記した場合の、母音の数と子音の数を教えてください」

「《あ》を《1》、《い》を《2》、《う》を《3》……そして《ん》を《46》として、あなた名前数字に置き換えます。その総和は?」

それに対する回答についても順番に整理していこう。いちいち引用するのもいいかげん面倒なので、可能な人は原作の該当シーンを参照しながら読んでもらえると話が早いと思う。

まず一つ目。

いーちゃんが挙げる「現在かに呼ばれることがある呼称」の中に肝心の《いーちゃん》が入ってない。

いーちゃん》って呼ぶのはこの時点では玖渚一人だから(井伊遥奈と想影真心はいちゃん視点では死んだことになってる)、「玖渚友の情報を漏らさない」っていう玖渚直の言いつけを頑なに守ってるのかと思ってた。

……と思ってたんだけどこの情報ソースどこだっけ……見つからないぞ……どっかの考察サイトでも見かけた気がするし、ぼくより熱心なファンが言ってるならたぶん原作でもちゃんと明言されてることだと思うんだけど…とはいえ間違っていた時に責任転嫁するのもカッコ悪いし、あとでゆっくり確認することにするか。

ともかく《いーちゃん》があだ名として挙げられなかった理由はもうひとつ考えられる。

それがあだ名でなく本名から。答えを途中で言ってしまってはクイズにならない。

二つ目ローマ字は一旦後回しにして、先に三つ目、数字の置き換え総和についての話から切り込んでいきたい。

「イー・チャン」の名を《あ》を《1》、《い》を《2》……の法則で置き換えると「2+2or0+17+36+46」ということになる。

「2or0」ってのは伸ばし棒がどういう扱いになるか不明からそうしておいた。

「イイ」として「2+2」になるかもしれないし「イー」として「2+0」になるかもしれない。

クイズとしては最初に厳密にルールを定めておくのが望ましいんだろうけど、何せ即興・口頭で行われたものだし。

それにこの問いはいちゃんから情報を引き出すために子荻ちゃんが仕掛けたもの

「伸ばし棒の扱いはどうするの?」なんていーちゃんから確認したら「答えには伸ばし棒が含まれています」って自白するようなものだよね。

しかしたら稀代の策師・子荻ちゃんは伸ばし棒や濁音半濁音といったイレギュラーに対する反応を見るためにあえて曖昧な問いにしたのかもしれないんだし。

さておまちかね、「2+2or0+17+36+46」の総和はというと……

電卓は「101」or「103」と弾きだしました!残念無念!

……にはまだちょっと早い。

ぼくはどうしても「イー・チャン」の名をゴリ押ししたくてたまらないので、もうちょっと足掻きしてみることにする。

中世界には二つ名とか偽名とか色々あるけど名前複数持ってる人物も珍しくないので、いーちゃんにも本名以外の名前がある可能性を考えてみよう。

19歳まで自分本名を一度しか他人に教えたことのない人生なんて、本名を偽っているか誰も知りたがらないぼっちかくらいしか考えられないもんな。

とはいえいーちゃん出自不明。どんな理由でどんな名前の使い分け方をするかなんて全く見当がつかない。

なので現実的な線から攻めてみることにする。

きみはジャッキー・チェンとかブルース・リーとか「中国人なのになんでそんな名前なの?ジャッキーブルースって漢字でどう書くの?」って思ったことない?

ウィキペディアによるとジャッキー・チェン本名成龍と書いてセイ・ロン。

ブルース・リー李小龍リーシャオロンだそうだ。

ジャッキーブルースもどこから来たんだよ!西洋かぶれしてねーで自国文化に誇りを持てよ!」って思うだろ?ところが意外や意外、これには実用的な理由があるそうだ。

聞いた話によると中国人名前欧米人には発音しづらいんだと。

名前っていうのは個人識別における最重要記号。だから欧米生活する中国人は現地住民発音やすい響きの英名ニックネームを付けるんだって。お互いに円滑なコミュニケーションができるように、郷に入っては郷に合わせてるというわけらしい。

となると、「イー・チャン」……どこからどう見てもバリバリ中国人の響きの名を持つ少年も、アメリカ留学に際して英名ニックネームを付ける可能性はあるだろう。

ブルース・リーに習うと「ほにゃらら・イー」って風になるかな。

ちなみに英名の名付けには特にまりとかあるわけじゃなくて、各々好きなニックネーム自称してるみたい。

当時14歳少年自分名前を好きに決めていいとしたら、どんな名前にするだろうか。

どんなことを考えて名前を決めるだろうか。いーちゃんのつもりになって考えてみよう。

とはいえぼくはいちゃんではないので、あくま自分目線での想像しかできないわけだが)

親の仕事の都合とかでなく14歳若さ留学目的で渡米するなんて、きっと才気溢れる少年だったんだろうね。6年後に道半ばで挫折するなんて知るよしもない彼は、これから始まる新生活に胸を膨らませてワクワクしていたに違いない。

新しい学校はどんなところかな。向こうでは友達たくさんできるかな

アメリカ女の子積極的だってうから彼女だってできちゃうかも!?

恥ずかしい話ではあるが、この文章を書いているぼく自身中学時代モテたい」が一番強いモチベーションだった。

もちろん口に出したりはしないよ。でも何をするにも常に女子の目を意識していた。

「これができるようになったらモテるかもしれない」「意中のあの子も振り向くかもしれない」なんて浅はかな動機でなんにだって挑戦できた。実際はそんなこと全然ないんだけど。

いーちゃんとは違って留学のチャンスにこそ恵まれはしなかったけど、声がかかることがあれば絶対行ってた。

だって日本女子は内気だから彼女作りたいならぼくから声かけなきゃいけないけど、アメリカ女子積極的から向こうから来てくれるかもしれないじゃん。

愛されるより愛したい、なんてクサい台詞を言えるのは愛されたことがある奴だけだ。

なんでもいいか彼女が欲しい。贅沢を言っていいならできれば向こうから言い寄られたい。

ぼくは何もしてないのに好かれて困っちゃうなーって気分を一度でいいから味わいたい!!

多分に私情が入っているのは承知の上だが、いーちゃんも同じように考えていたと仮定して話を進めよう。

だってこんなこと考えてたのが自分ひとりだけだったなんて、与太話にしても悲しすぎるじゃん。

というわけで「ほにゃらら・イー」のほにゃらら部分は女子受けを狙って考えることになりました。イエー。

初対面の印象は大事だ。自己紹介の時点から話が弾む相手とはその後も良い関係を築ける可能性が高い。

となるとこんな会話を狙っていくのがいいかもしれない。

あなた名前、聞いたことのない響きだけど、どんな意味なの?」

いいね!異文化交流として理想的な流れじゃないか

となるとジャッキーとかブルースみたいな、石を投げれば当たるようなアメリカにありふれた名前では駄目だ。確実にその会話に持ち込むためには、いっそ通常は人名に使われない単語視野に入れていくべきかもしれない。

考え方が中二病めいてきたけど仕方ないよね。本当に14歳なんだもん。

というわけで電卓を叩き続けて編み出した条件に合致するそれっぽい名前、ぼくの考えた最強の女子受けネーミングを発表します。

「イチズ・イー・チャン」です!イチズは一途の意です!

モテ求めて名前考えるような奴がどのツラ下げて一途なんて名乗ってんだ、どんだけ恥知らずなんだ、と思わないこともないけど異国の人はいちゃんのそれまでの人生なんて知らないわけだから。生まれつき一途です、名前の通りの人間ですって顔してれば嘘もバレないわけ。

「イチズ・イーです」「変わった名前ね、どんな意味なの?」「ぼくの故郷言葉で、一度夢中になったら脇目も振らずそれしか見ないっていう意味です」……いい会話じゃない?一途な男子女子はみんな大好きでしょ。

異国の特殊教育機関への参加が認められるくらい実績と才能のある、見た目も悪くない少年(これはぼくじゃなくていーちゃんの話ね。念のため)がじっと自分の目を見てそんなこと言うわけ。どんな女子イチコロでしょ。

そんで特にいい感じになった女の子にだけ「ぼくの本当の名前はイー・チャンっていうんだ。君にだけ教えてあげる」っていくとすると、内気で一途なキャラ演出としては悪くないと思わない?

から他人本名を教えたことが一度しかない」んじゃないかな。

それまでの少年時代は本当に誰も名前を聞いてくれないぼっちだったのかもしれないけど過去の話はどうでもいい。未来を見よう。

ともかく「アイアム・イチズ・イー」はアメリカ在住時代にあちこちで言っていたけど、「イー・チャン」という本名まで打ち明けたのは本当に仲良くなった女の子だけ。

その相手は玖渚友や想影真心だったかもしれないし、もしかしたら実妹の井伊遥奈だったかもしれない。

ウィキペディアによるといーちゃんは長いこと彼女が実の妹だって知らなかったみたいだし、その頃に教えたとしたら本人の認識は「他人に教えた」で間違いはないよな。少なくとも嘘とは言えない。

閑話休題

「イチズ・イー・チャン」の総和は「2+17+13+2+2or0+17+36+46=133or135」と出ました!

いーちゃんの答えは134だからいい線いってる!

そういえばさ、いーちゃんはこの問いへの答えを言う直前に「詰まされた」って考えてるんだよね。

でも、この三つの質問と回答から唯一無二の答えを導き出せるような内容ではとてもないんだよ。

それはこれまで熱心に考察を重ねてきたファンほどよく分かっているだろう。

けれど確実に答えを知っているはずのいーちゃんは「詰まされた」……逃げ場はないって敗北を認めた。

ぼくだったらこの状況、だいぶ焦るね。

たった三問ぽっちで当てられるとは思わないから余裕ぶっこいてたけど、相手女の子自分想像を遥かに越える頭脳で答えにたどり着いた。

負けを認めるのは構わない、けれど子荻ちゃん自分名前を呼ばせるわけには絶対いかない。

なぜかって?なぜだか知らないけど、《ぼく》の本名を呼んだ女の子は、みんな死ぬか死んだにも等しい状態になってしまうんだ。

後に想影真心が生きて登場したことにより覆された法則ではあるが、この時点のいーちゃん本心からそう思い込んでいる可能性がある。

髪が綺麗で胸の大きい女子、敵とはいっても死なすのはあまりにも惜しいでしょ。少なくともぼくはそう思う。

から絶対真実にたどり着けないように、答えをごまかしたんじゃないかなあ?

ルール曖昧だったので133とも135とも言える。じゃあ間をとって134でも間違いじゃないだろ」

……とでも理論武装してさ。

でもまぁ、そんな悪足掻きすらも子荻ちゃんには読まれていたかもしれないね。顔に出てたのかも。

一人称小説って、視点人物が気付いてないことはどうあがいても地の文には書けないもんだからなあ。

まあでもやむを得ない事情があるとはいえ、答えを平気でごまかすような奴とするクイズなんて楽しめるわけないよね。批難轟轟に決まってる。

もしかして都合が悪いこと(たとえば他人簡単には明かしたくない本名とか)問い詰められるたびにこうやってクイズ形式にして煙に巻こうとしてたんじゃないの?そんなだからいーちゃんクイズ嫌いになるんだよ。出題者も回答者勝敗に関わらず答えを聞いて楽しめるようじゃなきゃ、お互いに楽しい時間は過ごせないでしょ。

クイズ嫌いっていうのはクビツリハイスクール127頁上段の地の文からそう解釈したよ)

まりにもいーちゃんが誤魔化してる前提で話を進めすぎてるとは思うけど普段の行いが悪いから仕方ない。

ま、それでもいーちゃんは悪びれもしないかもしれないけどね。

「ぼくは詐欺師だって自分から申告したし子荻ちゃんもぼくをそう呼んだ。

 詐欺師だと分かっている人間言動を真に受ける方が悪い」……なんて口八丁で言い逃れようとするのかも。

おっと、忘れるところだった。二つ目質問についての検証がまだだったね。

名前ローマ字表記した場合の、母音の数と子音の数を教えてください」だったか

「イチズ・イー・チャン」のローマ字表記というと「Ichizu Yi Qing」もしくは「Itizu Yi Qing」ってところかな。

「Yi」「Qing」は「一」「青」の中国語での発音ローマ字表現したもの。いわゆるピンインってやつ。

指定は「ローマ字表記」だからね。「ヘボン式」とか言われたわけじゃあないもんね。じゃあ当然答えとしてはありうるよね。

一途は日本から取ってるのでとりあえず日本語のローマ字表記で。

この表記だと母音が5、子音が7。もしくは母音が5、子音が6ということになる。

対していーちゃんの答えは「母音が八、子音が七」……足りない。少なくとも三文字は確実に足りてない。

でも残念賞にはまだ早い。もう少し悪足掻きさせてほしい。

だって軽い気持ちで書き始めたのにもう六千文字越えちゃってるんだぞ!?今更後に引けるわけないだろ!!

とはいえそろそろ悪足掻きも厳しくなってきた。

ぼくの個人的な経験からくる妄想なんかも増えてくと思うけど、まあ最初から与太話って言ってあるから問題ないでしょ。うん。きっと大丈夫

しかしそろそろ文字制限にひっかかるみたいなのでこの辺で、後編に続く。

2019-03-19

anond:20190319153621

講談社ノベルスオタク俺様から何冊か


・『パズル崩壊 WHODUNIT SURVIVAL 1992‐95』法月綸太郎

倫理リアリティも何もない、ただミステリーのためだけのミステリー

いかに謎の残る殺し方をさせるか」「それをどう解かせるか」だけに重点を置いた短編


・『19ボックス清涼院流水

「4つの短編を順番を変えて読めば驚きが」という触れ込みの短編集。

ぶっちゃけどの順番で読んでもそこまで変わらないが、4本のうち3本はとても面白い

作者の小説にしては駄洒落は少なめで、初心者向き。


・『クビシメロマンチスト西尾維新

今を時めくラノベ作家西尾維新デビューシリーズ2作目。

京都舞台異能バトル少なめですごく初心者向き。

無駄に凝ったセリフ回し」という作者本来の魅力を堪能できる一冊。

一作目未読でも一切問題なし。

・『邪馬台洞の研究田中啓文

駄洒落民俗学駄洒落

田中啓文という男から駄洒落をとったら何も残らない。

・『試験に出るパズル高田崇史

一切人の死なない日常系ほのぼのミステリ

大体結構しょうもないことを扱ってる。

合間合間に挟まれパズル結構難しい。レポート用紙七枚使えば解ける。


とりあえず、一旦はこんなもんか。

2018-09-11

anond:20180910200206

昔はノベルスという単行本未満、文庫以上の新書サイズミステリが量産されていた。

これはもちろんスレイヤーズフォーチュン・クエストといった文庫サイズファンタジーSF古典ラノベとは一線を画していた。おっさん向けの時刻表ミステリなんかもノベルスでたくさん出てた。ミステリインテリぶった大人が読めるエンタメだった。

講談社ノベルスは人気ミステリをいくつも抱えたブランドだった。

新本格ブームでみんな講談社ノベルスを読んだ。若者も取り込んだ。

そんな最中ミステリとして出たのが姑獲鳥の夏だった。

アンチミステリとして異質なものとして注目された。

人気が出たことによりメフィスト賞なんてものが作られ、キャラ主体の変な小説が量産されることとなり、今のラノベ文化につながっていった。

大衆小説児童書しかなかったミステリラノベにつなげた走りだな

2018-08-02

anond:20180802165043

講談社ノベルス定義お墨付きをもらってる作品がある」と「そのなかに違くね?って作品結構ある」は何の矛盾もないしおまえが何に疑問を抱いているのかこっちには謎だよ。

anond:20180802164404

うーん。正に疑義を呈している個所がそこなんだが。

そこの講談社ノベルス定義お墨付きをもらってるような作品で「違くね?」って作品結構いかって話なんだが。

多分増田作者名だけでミステリマウントするタイプ人間から作品の内容まで語ってくれることは期待してないよ。

詳細解説までは書かなくていいからな。増田にゃそんな高等な技術きっこないんだから

anond:20180802163151

たとえば講談社ノベルスによる「本格ミステリ」の定義は以下のとおり。

本格ミステリは、魅力的な謎を提示論理解決されることに主眼をおいたミステリをいう。

http://book-sp.kodansha.co.jp/shkm30/

本格ミステリがそのようなものでなければ容疑者X論争みたいなのも無かったわけだし。

姑獲鳥の夏』もそれだから「これ本格じゃねーだろ」という感想がまま見られるぞ。ググれ。

2018-03-17

上遠野浩平オタが非オタ彼女上遠野世界を軽く紹介するための10

まあ、どのくらいの数の上遠野オタがそういう彼女をゲットできるかは別にして、

世界の敵ではまったくないんだが、しか自分のMPLS能力肯定的に黙認してくれて、その上で全く知らない統和機構世界とはなんなのか、ちょっとだけ好奇心持ってる」

ような、スキャッターブレインの都合のいい妄想の中に出てきそうな彼女に、上遠野のことを紹介するために読ませるべき10本を選んでみたいのだけれど。

(要は「VSイマジネーター」の正反対版だな。「恋をするのは人の勝手だ。私としてはそれが互いの精神の潰しあいになることを祈るだけだ」)

あくまで「入口」なので、時間的に過大な負担を伴う30巻、40巻のシリーズは避けたい。

できれば単発として読める作品、長くても4巻にとどめたい。

あと、いくら上遠野的に重要といっても捻りを感じすぎるものは避けたい。

伊福部昭好きが『サロメ』は外せないと言っても、それはちょっとさすがになあ、と思う。

そういう感じ。

彼女の設定は

ラノベ知識はいわゆる「ライト文芸」的なものを除けば、西尾維新程度は読んでいる

クラスもC9だが、階級あくまでも目的を分けるためのもので、下は上に絶対服従というわけじゃねえ!

という条件で。

まずは俺的に。出した順番は実質的には意味がない。

ブギーポップは笑わない電撃文庫

まあ、いきなりここかよとも思うけれど、「ブギポ以前」を濃縮しきっていて、「ブギポ以後」を決定づけたという点では外せないんだよなあ。長さも283ページだし。

ただ、ここでブギトーク・ポップライフ全開にしてしまうと、彼女との関係崩壊ビートかも。

この情報過多な作品について、どれだけさらりと、嫌味にならず濃すぎず、それでいて――我が身を必要最小限の“情報”に変えて、今、彼女に“報告”を送れる!かということは、上遠野オタ側の「真の俯瞰認識者(オーバースケール)」の試験としてはいタスクだろうと思う。

殺竜事件講談社ノベルス)、ソウルドロップの幽体研究ノン・ノベル

アレって典型的な「上遠野オタクが考える一般人に受け入れられそうな上遠野(そう上遠野オタクが思い込んでいるだけ。実際は全然受け入れられない)」そのもの

という意見には半分賛成・半分反対なのだけれど、それを彼女にぶつけて確かめてみるには一番よさそうな素材なんじゃないのかな。

上遠野オタとしてはこの二つは“ミステリ”としていいと思うんだけど、率直に言ってどう?」って。

冥王と獣のダンス電撃文庫

ある種のSFラノベオタが持ってるポストアポカリプスへの憧憬と、戦場ロミジュリ的なボーイミーツガールへのこだわりを彼女に紹介するという意味はいいなと思うのと、それに加えていかにも上遠野浩平な

童貞的な鈍感ハーレム主人公」を体現するトモル

童貞的に好みな無口ツンデレ女」を体現する夢幻

の二人をはじめとして、上遠野オタ好きのするキャラ世界にちりばめているのが、紹介してみたい理由

ぼくらは虚空に夜を視る(徳間デュアル文庫

たぶんこれを見た彼女は「ゼーガペインだよね」と言ってくれるかもしれないが、そこが狙いといえば狙い。

この系譜作品が『虚人』のその後続いていないこと、これが星海社から再版されたこと、徳間レーベルなら劇場アニメになって、それが日本全国で公開されてもおかしくはなさそうなのに、2018年でもこういうのがつくられないこと、なんかを非オタ彼女と話してみたいかな、という妄想的願望。

酸素は鏡に映らない(講談社ミステリーランド)

「やっぱり上遠野子供のためのものだよね」という話になったときに、そこで選ぶのは「はりねずみチクタ」でもいいのだけれど、そこでこっちを選んだのは、このレーベルにかける宇山日出臣の思いが好きだから

断腸の思いで削りに削ってそれでも2000円(税別)、っていう定価が、どうしても俺の心をつかんでしまうのは、その「箱入り・クロス装」ということへの諦めきれなさがいかにもオタ的だなあと思えてしまうから

ミステリーランドの価格を俺自身は高いとは思わないし、もう削れないだろうとは思うけれど、一方でこれが角川や富士見だったらきっちり1400円にしてしまうだろうとも思う。

なのに、各所に頭下げて迷惑かけて2000円で作ってしまう、というあたり、どうしても「かつて子どもだったあなた」としては、たとえ宇山がそういうキャラでなかったとしても、親近感を禁じ得ない。作品自体の高評価と合わせて、そんなことを、彼女に、話してみたい――と思うか……?

しずるさんと偏屈な死者たち(富士見ミステリー文庫)

今の若年層で富士ミスたことのある人はそんなにいないと思うのだけれど、だから紹介してみたい。

星海社版よりも前の段階で、しずるさんのトンデモ推理とかよーちゃんL・O・V・E!とかはこの作品で頂点に達していたとも言えて、こういうクオリティの「とってもミステリーで、ちょっぴり百合。」が富士見ミステリー文庫でこの時代に出ていたんだよ、というのは、別に自身がなんらそこに貢献してなくとも、なんとなく富士ミス好きとしては不思議に誇らしいし、いわゆる国道12号版でしかしずよーを知らない彼女には読ませてあげたいなと思う。

ビートディシプリン電撃文庫

フォルテッシモの「能力」あるいは「クレープ好き」を上遠野オタとして教えたい、というお節介焼きから読ませる、ということではなくて。

「この厳しい試練(ディシプリン)に死神ブギーポップ)は現れない」的な感覚上遠野オタには共通してあるのかなということを感じていて、だからこそアニメ版『ブギーポップは笑わない Boogiepop Phantom最終話浪人決定の卒業式以外ではあり得なかったとも思う。

能力バトル化したブギポを読む」という上遠野オタの感覚今日さらに強まっているとするなら、その「バトル寄せ」の源はディシプリンにあったんじゃないか、という、そんな理屈はかけらも口にせずに、単純に楽しんでもらえるかどうかを見てみたい。

戦車のような彼女たち(講談社

これは主砲だよなあ。主砲が火を噴くか否か、そこのスリルを味わってみたいなあ。

こういうファウスト系風味の恋愛をこういうかたちで単行本化して、それが非上遠野オタに受け入れられるか「太田が悪い」を誘発するか、というのを見てみたい。

涼宮ハルヒの憂鬱角川スニーカー文庫

9本まではあっさり決まったんだけど10本目は空白でもいいかな、などと思いつつ、便宜的にハルヒを選んだ。

ブギポから始まってハルヒで終わるのもそれなりに収まりはいいだろうし、このラノ以降のラノベ時代の先駆けとなった作品でもあるし、紹介する価値はあるのだろうけど、もっと他にいい作品がありそうな気もする。

というわけで、俺のこういう意図にそって、もっといい10本目はこんなのどうよ、というのがあったら教えてください。

「……なァにが“上遠野オタ軽10”だ! そんなものはオレの増田で上書きしてやる!」という炎の増田は大歓迎。

こういう試みそのものに関する意見も聞けたらまあいいじゃん。

2018-01-24

勝手図書室の思い出を綴る。

https://anond.hatelabo.jp/20180124221748 を読んで現場は大変なんだなと同時にそういうものを書き込んでくださった増田さんに感謝している。

大変そうだけれど、無理しすぎず、ほどほどのところで過ごして欲しい。


それだけじゃ何なので、掲題通りである

一時期入り浸っていたことがあるので記憶のある限り書いてみる。

小学校は何回か転校していたため、正直各学校の独特の匂いとやけにじめっとした、あるいはやたら日当たりの良い図書室の壁に添って作られた本棚を思い出す。図書カードの置かれたあのカウンターだとか。おとなしそうな図書委員だとか。似たような雰囲気だなあと思っていた。

低学年の頃は授業時間に行く以外では寄り付かず、気が向けば学級文庫か自宅にある本を読んでいた。

その頃好きだったのは大判で、フルカラー写真が多く載っていたこごましたもの特集されていた本だった。

ただ眺めているのが楽しかった。シリーズで何冊かあったが、色で分類されていたと思う。漢字で書かれていたテキストの部分も気が向けば適当に読んでいた。

不遜な子どもだったので、およそ感想文の類を提出したことがなかった。課題図書もふーんと眺め一度だけ気になったものを借りたか買ったかした程度だった。

自宅では主にオカルトに凝っていた時期だったと思う。魔女とか怪談とかそういうものを読み漁っていた。


中学時代。できて20年未満の学校に進学した。

なんとなく耳をすませばを思って、半年かけて図書室の本を全部読んでみた。伝統ある学校に比べたら冊数はそれほどでもないと思う。普通教室3部屋程度。読んでみたが読んだはずの本でもおぼえていない本が結構ある。

きっとその頃は読み切ることが目標だったのだろう。それでもいまだにその頃出会った作家で読み続けていたり、何冊も装丁違いで購入した本があることはひとつの宝物だと思っている。

あとすべり止めで受けた私立高校入試で読んだことのある作品が題材だったのも愉快だった。

そこから高校までで多いときは一晩に文庫8冊。一番かかったのが篠田節子氏のハルモニアで2日だったと思う。

なんとなーく早く読めるようになったりもした。あの数年間は登下校時にも本を手放さなかった。

勉強あんまりしなかったけれど、勉強せずに中学2年で漢字検定2級が受かる程度には知識も増えた。

当時は図書カードがあったので、誰がどの本を借りたのか分かるのも面白かった。天沢聖司にも月島雫にも出会えなかったけれど。

ここ数年で文庫化された書籍も当時はハードカバーで、月に10前後は購入されていた。それを片っ端から読みつつ、すでにあった蔵書も読んでいた。

多感なお年頃なので、性描写のあるもの出会うと成人指定境界ってどこやねんと思ったりしながら読んだ。(し、本屋に行けば女性向けのBL小説は性描写があっても普通に買えた。謎だ。凝り性なものでそちらもだいぶ読んだがこちらは卒業たかもしれない)(コバルト文庫でも結構あると思う)(基準が謎だ)

野中柊氏のダリアとか、ドキドキしながら読んだ。今思えばかわいいものだ。

後宮小説なども読んで良いのかなと思いながら読んだ。


地元公立高校で初めて、司書さんという存在を校内に認識した。いつも白衣をまとった女性で、図書館以外にもいるんだなと思った。その学校では希望があればCDなども購入していた。

アングラっぽい写真集や当時走りだったライトノベルを一式入れてくれたりもした。(その後、メディアミックスされた各作品初版本が揃っていたため、数年後盗難にあったそうだ。嘆かわしいと同時に初版本に価値を見出す感覚がまだあるのだなと感じた)

同時に、遠野物語をはじめとする民俗学やら薔薇の名前やらを借りまくっていた。

学業に励む生徒にとっては、赤本がずらりと並んだ赤本専門の小部屋があるのも魅力だったかもしれない。

その頃は読んだなあというほどは読んでいないと個人的には思っている。

ただ、気になっていた本たちをするする入れてくださった司書さんには当時も今も感謝している。

森博嗣氏のシリーズもいくついれてもらっただろうか。講談社ノベルスがやたら充実していた。

お小遣いでは追いきれない本たちをあの時期に読めたことには感謝しかない。


うってかわって大学ではまあひどいものだった。

専門課程書籍もあまりない。

ちらほらある小説もだいぶ前で時が止まっている。

大型書籍比較的充実していたが、借りるには重いので閲覧のみとなる。

専門書も同じく時が止まっていた。

半地下で静かで独特の雰囲気が好きだったけれど、およそ学業のための空間ではなかった。

卒業後も利用できるということだったが、生憎地域図書館の方が便利であった。



今につながる本の思い出。

急接近したり、離れたりしつつも、どんな格好であれ図書室・図書館存在してくれればいいなと思う。

読む子は何をしても読むし、読まない子は読まない。

ひどいようだがそんなもんだよなと思う。

あるときブログ家族から勧められた本が という記事を見て、自分の家ではない習慣だなと思った。

家の中にある本は読みたいだけ読んだ。隔離されているような本も気になればこっそり読んだ。

教育機関にあったら驚かれるかもという本もリクエストして入れてもらえれば読んだ。

面白かった本を教えてと訊かれたら100冊くらい列挙できた(今はどうだろう?)

それだってきっかけは耳をすませばだ。(個人的気質はあるにせよ)

こういう本が読んでみたいなと思って書いたこともある。

作文はからきしだけど、幸か不幸かある程度蓄積があるので大学教員には高評価だったりもした。

もうちょっと器用だったら桜庭一樹氏のようにアウトプットにも使えたかもしれないが、そこに愛が足りなかった。

ルールのあるなか、大変苦しんでらっしゃる元増田さん越しに、学生時代、本を介してお世話になった司書さん司書教諭先生方には感謝を伝えたい。

制限あるなか、出会いをくださってありがとう

思えば、落ち込んで図書室にこもっていたような日もあったと思う。

期限通り返せなくてお手間を取らせたこともある。申し訳なかった。

それでも、「これです」とは挙げられないけれど、人生を形作る何かを図書から得たと思っている。

あの少しだけほこりっぽく、冬はむっと暖房が入った空間を懐かしく思う。

2017-12-27

anond:20171227185637

プレイヤー子供が多かったせいでインテリぶった層に馬鹿にされてた」

を立証するには足りないって話だよ。

月厨大暴れはもちろん記憶に残ってるけど、それが本当に「月姫を割ってた未成年」なのかは分からんし、

おまえが実際に「月姫を割ってた未成年」を何度か見ていて印象に残っているとしても、

それだけで「プレイヤー子供が多かった」の証明にはならない。

ましてやインテリぶった層に馬鹿にされてたって話にもならない。

というか月姫考察厨のオモチャらっきょ講談社ノベルス書籍化されて新伝綺で「Fateは文学」だしなあ。

2016-09-29

http://anond.hatelabo.jp/20160929152958

個人的には、そもそも「本流」なんて無いという立場をとるかな。

講談社ノベルスや創元、ハヤカワ、カッパノベルスC・NOVELSあたりが、

から青年向けラノベ」としての受け皿になっていたのは同意するけど、

やっぱりメディアワークス文庫以降の流れとは一線を画すと思う。

2016-06-07

二段組の小説もっと普及せんかね

目を動かすのが少なくてすむから、難しい長文でもすごく読みやすくて好きなんだけど

講談社ノベルス的なやつ

2016-03-09

http://anond.hatelabo.jp/20160309230611

たとえば、増田不用意に「ラノベミステリは受けない」と言うと、

MW文庫講談社ノベルスラノベに含まれるかどうかで議論になる。

増田不用意に「ラノベで女主人公は少ない」と言うと、

少女向けラノベ無視するなと怒られる。

そこでどちらかが譲らなければ会話はぜんぜん成り立たないよ。

少なくとも「ラノベレーベルで決まる」なんて全く結論にならないよね。

http://anond.hatelabo.jp/20160309225244

ラノベレーベル認識については、

などなど、といった幅があり、

「ある程度」ですら通じていないのが現状なんだが。

2014-10-02

http://anond.hatelabo.jp/20141002015232

ラノベ定義ラノベレーベルから出てること」と定義するなら「半分だけラノベレーベル」なんて曖昧な言い方はだめだろう。

ラノベと一般レーベルの間のジャンルってことになるな。

まりラノベじゃない。

編集がなんと言おうが、挿絵が無かろうが、ラノベレーベルから出ていればラノベだ、と言ったのはおまえだろ。しっかりしろ

ああすまん。新潮社公式アカウントラノベレーベルじゃないと言ったんだった。新潮社nex編集が言ったんだと理解してた。

参考: http://togetter.com/li/684962

まりラノベじゃない。

ちなみに「ラノベじゃないと言ったほうが売れる」のは「書店ラノベ棚が飽和している」という前提あってのことだ。

そうかな。売れるなら書店は棚を拡大するんじゃないかな。

ライトノベルとは違うんだ」っていうところに価値観を見出す市場存在するからこういうブランド戦略で売れるだろう、という目論見があるのでは?

おいおい、「ラノベラノベじゃないのもどっちも出すレーベル」なんてもの存在したら、

その時点で「ラノベレーベルから出ている本がラノベ」なんて定義は成り立たないじゃないか。

これはホント君の言うとおりだな。

ラノベ定義を「ラノベレーベルから出ている本がラノベ」とすると講談社ノベルス存在破綻するということが判明したわけだ。

まあ講談社ノベルス中の人が何を考えているのかはよくわからないけど。

そこで修正案を提案したいんだけど、

ラノベ定義を「レーベル側(出版社)がラノベだと言ったらラノベ」というのはどうだろう。

これだと「ラノベレーベル」だと宣言しているレーベルの出す本は当然ラノベだし、ラノベラノベ以外も出版するレーベル包括的定義できる。

なかなか良い案じゃないかな?

エンタメ傾向と対象年齢」によって内容は変わらないのかよ、おい。

ああ、確かにエンタメである必要があるという意味では内容は制限を受ける可能性があるね。

ラノベでは何でもできるみたいな言い方は間違いかもしれない。

大衆文学比較してエンタメ傾向が存在することに起因する内容の変化はないということは言えると思う。

対象年齢については、文学作品対象年齢に下限はあっても上限は無いと思う。

子供漢字が読めなかったりするので読める小説制限はあるが、低年齢向けに書かれたものが大人の鑑賞に耐えられない内容であるという説得力のある根拠はないからだ。

結局、「対象年齢が低い」ということを定義に含めるかという話をするべきだと思うんだけど、

今書いた理由もあって、それはするべきではないと考えている。

それに加えて「対象年齢が低い」というのがラノベ出自としてはあるとしても実際は児童文学を読んでいる大人よりも明らかに多くの大人がラノベを読んでいて

実際に大人の鑑賞に耐えうる作品存在するという反論もそこここに見られる。

じゃあ今度は君は「大人のラノベ」はラノベじゃないのかよ、なんて話をし始めるのかもしれないけど、

まあ結局ジャンル分の定義存在するものに対して後付でしていくものなので、世の中が変化していく以上完璧定義はありえない。

結局、妥当性が高いもの共通認識として提案し続けるしか無いだろう。

というか完璧定義をすることは僕の目的じゃない。

僕は「ラノベ」っていうジャンルが、蔑称としても通称としても流通している現状は良くないと思う。

実際の文化的状況に対しての妥当定義付けは、論理的根拠の無い区別偏見差別を横行させないために必要だろう、と考えている。

黒人定義する際に、粗暴だとかリズム感がいいとかい定義は間違っている、粗暴じゃなくてリズム感の悪い黒人もいる。黒人定義は『黒色人種に属する人。』で十分だ」

と言っているのに、

「50%黒色人種の血が入っていて50%白人の血が混じっている人が存在するじゃないか! 黒人定義できない! 」

と言われても困る。やれやれ

http://anond.hatelabo.jp/20141002012141

ラノベと一般文芸の間ですよってことじゃだめ?

ラノベ定義ラノベレーベルから出てること」と定義するなら「半分だけラノベレーベル」なんて曖昧な言い方はだめだろう。

編集は「ラノベじゃない」って言ってて挿絵もないんだっけ。

じゃあ先の定義付けだとラノベじゃない。

編集がなんと言おうが、挿絵が無かろうが、ラノベレーベルから出ていればラノベだ、と言ったのはおまえだろ。しっかりしろ

ちなみに「ラノベじゃないと言ったほうが売れる」のは「書店ラノベ棚が飽和している」という前提あってのことだ。

講談社ノベルスは「どっちも出すよ」てレーベルなんだから編集がこれはラノベなって言えばラノベなんじゃないか。

おいおい、「ラノベラノベじゃないのもどっちも出すレーベル」なんてもの存在したら、

その時点で「ラノベレーベルから出ている本がラノベ」なんて定義は成り立たないじゃないか。

パッケージを変えればラノベじゃなくなるのがラノベだと思う。

それはライトノベルレーベルじゃなくてパッケージによって定義されているということだろ。

どっちなんだよ。

ラノベって言葉ジャンルエンタメ傾向と対象年齢をゆるく示しているだけなので、内容については実は何でもいいのではないかな。

エンタメ傾向と対象年齢」によって内容は変わらないのかよ、おい。

http://anond.hatelabo.jp/20141002000912

メディアワークス文庫は?

読んだこと無いけどビブリア古書堂とかでしょう?

あれはラノベとみなしてる人一般書とみなしている人半々の印象。

レーベルテーマ・コンセプトは「大人のためのライトノベル」なんだから

ラノベと一般文芸の間ですよってことじゃだめ?

新潮文庫nexは?

編集は「ラノベじゃない」って言ってて挿絵もないんだっけ。

じゃあ先の定義付けだとラノベじゃない。

出たばっかだから一般認識はまだないのでは。

どうジャンル分けされるか不明だけど、結局ラノベじゃないって言ったほうが売れるのだろうか。

西尾維新作品ラノベとみなされることが多いけどその他の講談社ノベルスは?

講談社ノベルスは「どっちも出すよ」てレーベルなんだから編集がこれはラノベなって言えばラノベなんじゃないか。

いちどライトノベルレーベルから出て数年後に別のレーベルから出し直された作品については?

それはラノベじゃないんじゃない(笑)

パッケージを変えればラノベじゃなくなるのがラノベだと思う。

というかラノベって言葉ジャンルエンタメ傾向と対象年齢をゆるく示しているだけなので、内容については実は何でもいいのではないかな。

定義とか意味ないという意味なら同意

http://anond.hatelabo.jp/20141001233928

こんなわけなので、定義ラノベレーベルから出ている本がラノベだ、ということにしておくのが妥当だろう。

だけど、すぐに反証が見つかる。

ラノベレーベル定義はなんだろうか?

メディアワークス文庫は?

新潮文庫nexは?

西尾維新作品ラノベとみなされることが多いけどその他の講談社ノベルスは?

いちどライトノベルレーベルから出て数年後に別のレーベルから出し直された作品については?

2014-09-12

本が好きだった。本のことしか考えてこなかった人生だった。

親は教育熱心なひとで、物心ついたときから近所の公立図書館に連れられて育った。

一方、実質母子家庭のような家庭環境で、そこまで裕福でもなかったうえに、完璧主義者の母親であったので、自分お小遣いをもらって好きなものを買うという環境でもなかった。

母については、わたしたちのために苦労してきたのだなと申し訳なく思うし他にも色々思うところはあるのだけれども、それは本題ではないのでここには書かない。

とにかく、娯楽のない状況だったので、図書館で本を借りるか、サンテレビ野球中継を見るかくらいしかお金のかからない趣味はなかった。友達漫画を貸してもらったりもしたけれども。正直、そのことをさして不満にも思わなかった。

我が家お小遣い制度というものはなく、欲しいものがあればその都度申告して買ってもらうという方式だった。本だけは何も文句を言われなかった。ありがたいことだと思うけれども、正直この制度欠点も多いなと思っていて、わたしは今でも本なら自分で選んで買うことができるのに、服を自分で選ぶことができない。いつかお金持ちになったら、ドンキでいいなと思った雑貨を罪悪感を抱くことなく好きなだけ買いたい)

持てる限りの記憶力をハリー・ポッター登場人物プロフィール呪文の暗記に注ぎ込んだ小学時代はやみねかおるも好きで、小学6年生のとき図書室で『踊る夜光怪人』を見つけて、この世にこんな面白い本があるんだと思った。

中学生のころに森博嗣を好きになり、京極夏彦西尾維新を夢中になって読んだ。今思えば、お前森博嗣とか大してよくわかりもしないまま読んでただろという感じだし、今でもだいぶわかってないと思うんだけどさ。荻原規子茅田砂胡乙一島田荘司恩田陸も読んだ。辻村深月が大好きだった。とにかく、中学高校時代と、講談社ノベルスに関わりのありそうな本はたいがい手を出した。近所の公民館パソコンスペースがあったので、時間があるときにはハリポタダレン・シャンイラスト考察サイトをめぐって過ごした。

高校生の頃『活字倶楽部』という雑誌たまたま見つけ、そこで『銀河英雄伝説』という小説があることを知った。当時は絶版だったので、近所の図書館の地下書庫から出してもらって一気読みした。そのままの勢いで友人に「とにかく、最初20ページは飛ばしてもいいから読め! 2巻までは読め!」とすすめた。銀英伝が好きすぎて、その夏にすくってきた金魚すくい金魚たちに提督たちの名前をつけた。

「おかあさん、ヤンが死んでる!」

ちなみに銀英伝ではないが「巽」と名づけた金魚もすぐに死んでしまった。今の実家では、フリッツオスカーとアーダルベルトだけが生きているんだけれども、どの金魚もそろそろ寿命という感じだ。

進学させてもらって、大学生になってからはもう少し色々読んだ。

際立った傑作というのはない気がするんだけれども、カポーティが一番好きだ(正直『冷血』は好きじゃないしもっと彼らしい作品があるだろうと思う。ちくまから出ている短篇集がいちばん好き)。サリンジャーも好きだし、4月に亡くなってしまったけれどアリステア・マクラウドという作家もっと知られたら良いのにと思う。

3年ほど前、人生で読める本は限られているなということに気付いて、それからは注意深く本を選ぶことにしている。最近好きなのは皆川博子津村記久子コナン・ドイルだけど、だから何だというわけでもない。

そんなわたしも、四捨五入してもう30という年になってしまった。

好みのタイプは?という話題になり「本が好きで穏やかで裏表があんまない誠実なひとがいいな」と答えたら「聖☆おにいさんブッダでいいんじゃね?」と返され、

ルーピン現実いねーんだよ」と別の友人に説教され、正直今に至るまで毎日小説のことばっかり考えてて自分あたまおかしいんじゃないかなって思う。

これはただの、本を読むくらいしか趣味のなかった女の回想みたいなもので、なんのオチがあるわけでもない。

ただ、わたしは毎日ばかみたいに小説のこと――主に、その登場人物のことばかり考えながら生きている。

腐った妄想をしているわけでもなく、『白鳥異伝』の菅流かっこいいよなあ、とか考えながら生きている。

ハリー・ポッター本命キャラが殺されたことを未だにねちねち言う。

島田荘司作風の変化を残念に思い、既刊を全部読むのが勿体無くて法月綸太郎をちびちびと読む。

ちなみに、こんな感じの人間だったので、高校途中まではオタク仲間とつるんでいたんだけれども、一番好きなジャンルが違ったので在学中から疎遠になった。同じように本が好きな友人が1、2人いるので、彼女たちとは今でもよく話す。それは幸福なことだと思う。正直、他にも同じような本の趣味をしている同級生はいたし、当時はよくその話をした。ただ、彼女たちがわたしと同じように、未だに毎日現実かそれより重いレベル小説登場人物について考えているとは到底思えないので、積極的に連絡をとろうとは思わないし、話題が切り出せない。自意識過剰なんだろうけど、そんなふうに、未だに地に足を十分つけるわけでもなくふらふらしている自分ときどき怖く思う。

ジャンルを変えればどこにでもごろごろしている話なんだとはわかっている。長い上に固有名詞がだらだら出てきていやみったらしいのはわかっている。

から、ただの回想録めいた日記

追記:

ブコメありがとうございます。正直コメントがついたとしても「キャラ読みしかしてない腐女子」的なことしか言われないかなと思っていたので、共感してくださる方がいてびっくりしています。本当に、子どもに本ばっかり読ませても、子ども性格よっちゃ、いつまでもこんな感じで現実に地に足つかない感じになる可能性もあるわけで、何事もほどほどが一番だと思います。黒出目金のジークフリードは早いうちに昇天し、コメットのフリッツは年をとってだいぶ動きが緩慢になってきました。

この世代オタク女の子には、アニメではなく講談社ノベルスや電撃、角川某レーベル系の文庫本、その他とにかく面白そうな小説を読んで、感想をお互いに共有しながら育ってきた子がいるのだということを少しでも知っていただけるとうれしいです。ミステリ界隈ではキャラ萌えだろうとよく批判されますが、みんな各々好きな読み方をして、好きな作家の新刊は未だに追いながらも、各々それなりに幅広く読んでいる感じです。今でも。すいませんだらだらと。

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