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はてなキーワード: 伝奇とは

2024-03-17

銀髪イケメンチュパカブラに恋する運動万能女子高生ボーイミーツガールの0話

「お隠れした人間を詮索するのはやめなさい」

「じゃあ車で現世に軽々出てくんなー!免許返上しろー!」

人がお隠れすると、人ならざるものになるという

人外恋人ができてウキウキ気分の女子高生

でも、久しぶりに会ったお姉ちゃんが、なんか変…?

世界があるべき姿からズレている』

巫女のような少女に酷く古めかしい銭湯に誘われる少年

昔のボードゲーム人気ボードゲーム大将軍するめ」の話題をふる少女

少年「それはもう随分昔のボドゲ卓上ゲームですよ」

少女少年に誘惑の魔法(チャーム)をかける

誘ったのは大浴場、そこで少女は寝湯と断頭台を合わせたような場所うつ伏せになる

少年は何かにつきうごかされそれに覆い被さる

小僧に200年もの処女を打ち破ってもらうロリババア巫女

ロリババア巫女「閉じ切った膜を貫通してくれ…!」

少年「痛ッてぇえええええええ!」の第一






という夢を見た

なかなか設定が奥深そうで面白かったが続きは見れなそう

他の要素をできるだけ書くと

チュパカブラっつーか蚊にお隠れしてた

「そのキスの仕方やめてほしい」(チュパカブラの長い舌で舌だけを吸うキス)

あと蚊がいっぱいいる湿地帯で超人テニスワールドカップとかもあったけど、その辺の話の筋は分からなかったので断念

お姉さんは元々嫌なやつ、ほんでお隠れする前の銀髪イケメンチュパカブラに憧れてた

でも久々にあったら雰囲気がだいぶ違ってたんだよな

よく覚えてないけど女子高生はあるラッパーにそのことを詳しく聞くってところで話は切れた


うまくやれば伝奇18禁エロ小説になるかもしれん

供養

2024-03-16

anond:20240316090207

歴史大河歴史伝奇の違いはあると思うんだよな

歴史好きだからFGO好きみたいなことだと思う

2024-03-12

anond:20240312012709

もともとは、中国文芸ジャンルだけど、

日本で言う「伝奇もの」は、山田風太郎とか、荒俣宏夢枕獏奈須きのこ、とかの、

時代ものでも現代ものでも、現実世界舞台に、多くはなにか伝承とか都市伝説とかの元になるモチーフを含みつつ、妖術とか吸血鬼とか超能力とかの超自然要素を使ったエンタメ小説であることを指す。

たいていはローファンタジーだろうけど、英語定義とはまた別の分類でしょうよ。

2024-03-11

anond:20240311135135

わかってるなら「伝奇からハイファンタジー」なんて言わない。つまりおまえはわかってない。はい論破

anond:20240311134814

じゃあ英語伝奇ジャンル何っていうか言ってみ?

まずローとかハイとかの意味を知ろうよ

anond:20240311134234

例えば伝奇って(ジャンル的な意味で)英語ニュアンス含めて直に訳すことできないやろ

HighとハイLowとローも日本語現実が入ってたら、とかいう以前のニュアンスないんかね

2024-02-20

anond:20240219164729

ソノラマといえばDだけど、あれもファンタジーというより伝奇からねえ

 

早川FT1979年創刊で、ドラゴンランス戦記の翻訳1987年

どっちかというとファンタジー好きは海外作品を読んでたと思う

 

ラノベ黎明期メインストリームは、やはりスぺオペと少女小説が支えたと思うよ

そこに徳間ノベルズなんかの伝奇物の流れが入っていた感じ

2024-02-19

anond:20240218145155

詳しい人に聞きたいんだけど、ラノベって昔はファンタジー少なかったの?

ソノラマとかガンダムとか言ってるブコメがあったから、ソノラマとか89年頃のスニーカータイトル見てたら、題名だけで判断すると多くがSF次点伝奇歴史っぽいものって感じ。

ドラクエがもう出てるんだったら剣と魔法ドラクエファンタジーみたいなの量産されてそうだと思ったのにほぼなさそうだわ。

2024-01-22

anond:20240122205110

ざっと代表作を並べて思いつくまま。

ゆうきまさみ

あ〜る(ギャグ)、機動警察パトレイバー(SF)、じゃじゃ馬(競馬)、鉄腕バーディ(SF)、薄暮クロニクル(伝奇ミステリ)、でぃす×こみ(マンガ製作BL)、新九郎(歴史)、はてしない物語(エッセイ)

小林よしのり

東大一直線(受験ギャグ)、おぼっちゃまくん(富豪ギャグ)、ゴーマニズム宣言(エッセイ?)

能條純一

哭きの竜(麻雀)、月下の棋士(将棋)、昭和天皇物語(歴史)

谷口ジロー

事件屋稼業(ハードボイルド)、「坊っちゃん」の時代(日本文学)、神々の山嶺(山岳)、孤独のグルメ(グルメ)

村上もとか

六三四の剣(剣道)、龍-RON-(昭和史)、仁-JIN-(幕末タイムスリップ)

さいとうたかを

無用ノ介(時代劇)、ゴルゴ13(現代劇)、鬼平、梅安、剣客(池波正太郎コミカライズ)

ちばてつや

あしたのジョー(ボクシング)、ハリスの旋風(不良もの)、あした天気になあれ(ゴルフ)、のたり松太郎(相撲)

石ノ森章太郎

サイボーグ009(SF)、仮面ライダー(SF)、佐武と市捕物控(時代劇)、マンガ日本経済入門(ビジネス)、HOTEL(仕事)

遠藤浩輝

EDEN(SF)、オールラウンダー廻(格闘技)

小林まこと

What's Michael?(猫コメディ)、1・2の三四郎(プロレス)、柔道部物語(柔道)

河合克敏

帯をギュッとね!(柔道)、モンキーターン(競艇)、とめはねっ!(書道)

藤田和日郎

うしおととら(伝奇アクション)、からくりサーカス(伝奇アクション)、黒博物館(近代アクション)

島本和彦

炎の転校生(青春ギャグ)、逆境ナイン(野球ギャグ)、吼えろペン(マンガ製作)、アオイホノオ(自伝)

2024-01-13

[]1月12日

ご飯

朝:サンドイッチ。昼:サンドイッチ。夜:サンドイッチ

調子

むきゅーはややー。おしごとは、それなりー。

サンドイッチ祭りをするぐらい自炊の気力がない。

月姫-A piece of blue glass moon-

月姫-A piece of blue glass moon-

著名な同人ゲームリメイクした伝奇ノベルゲーム

小さい頃の臨死体験からモノや人の死を見る力を開眼した遠野志貴が街に潜む吸血鬼との戦いに身を投じつつヒロインたちと恋愛関係を結んでいく原作の骨子はそのままに、登場人物が大幅に増えてボリュームたっぷりになっている。

原作では5名いたヒロインの内、アルクシエルの2名のルートが今作の内容。

伝奇パートではバトルに燃えて設定の開示にワクワク、恋愛パートでは伝奇部分での活躍を踏まえてのヒロインの魅力にドキドキする、この二面で展開するストーリー面白かった。

まずは、伝奇パート感想

主人公遠野志貴は人やモノの死を線や点として見ることができる直死の魔眼の持ち主。

力を加えることなく線をなぞるように切るだけで不死身の人外生物であってもあっさりと殺すことができる。

一見するとかなり強い無法な力ながら、それ以外は(本作で開示されい範囲では)一般人なので、人外の力を持つ吸血鬼にはそもそも近づけずに負けてしまバランス

そのため、ヒロインたちと協力して敵を倒す知恵を練るのが面白さだ。

この作戦会議のために、直死の魔眼とは吸血鬼とはの設定開示パートたっぷりと楽しめる。

特に敵となる吸血鬼の中でも特別死徒二十七祖が何故特別なのか、彼らが何者なのかの開示は非常に興味深くワクワクした。

死徒二十七祖原理血戒と呼ばれる今の地球原理原則とは大きく異なる異能力を持っているんだけど、これが名乗りに使われるシーンはめちゃくちゃ熱かった。

残念ながら本作では死徒二十七祖は一人しか登場しないので一回しか無いんだけど、他作品などでこの原理血戒を使った名乗りシーンがあるなら是非とも遊んでみたい。

そんな伝奇パートを踏まえた上での恋愛パート

これは、吸血鬼の真祖の姫であるアルクは、夜の間は死ぬ可能性が無いため直死の魔眼でも見ても線や点が浮かばず美しい、という伝奇パートの設定を踏まえた上での非常に納得感のある導入が良かった。

遠野志貴にとって世界は死と隣り合わせで脆いものなのに、彼の目で見てもアルクの美しさは特別なのがよく伝わってくる整合性が非常にとれたエピソードでとても良かった。

アルクシエル以外のヒロインルートがないのだけど、教師ながらダメなところがいっぱいあって愛おしいノエル先生、部屋を壊すように暴れる人間を看病しなれている様が痛々しい琥珀さん、短い登場ながら主人公へ向ける好意が瑞々しい弓塚さつきなど魅力的なヒロインが他にもいるので、いつかそこら辺も楽しめたらいいな。

2024-01-05

[]1月4日

ご飯

朝:なし。昼:なし。夜:マクド。間食:チョコハッピーターン

調子

むきゅーはややー。13連休9日目。

魔法使いの夜

・前提

僕はタイプムーン作品インタビューなどを網羅的、横断的に追うことはしておらず、本作品以外の情報仕入れていないので何か過不足があった場合それは悪意ではなく無知なので、ご指摘していただければと思います

・はじめに

奈須きのこの未発表小説として度々インタビューなどで言及されていた作品を元にしたノベルゲーム

1980年代後半、町の発展が進む三咲町舞台に、そこを魔術的な意味管理する蒼崎青子久遠寺有珠が、山から降りてきた純朴な静希草十郎と出会うことから始まる、公称ジャンルジュブナイルストーリー

ノベルゲームながら静ではなく動を意識したルックがめちゃくちゃすごかった。

ストーリー伝奇物のバトルシーンの痛快さに、衒学趣味たっぷりの小難しいパートと言ったエンタメらしい部分と、山から降りてきた少年目線で見た都会の息苦しさとそこに住む市井の人々の魅力を情緒たっぷりに読めて非常に面白かった。

群衆劇めいた部分が強くあるわけでもないのに、町そのもの主人公のように思えるのも印象深い。

そして、タイプムーン作品として横断的な言及必要となる第五魔法を巡るエピソードも、この作品を点だけ見ても面白いと、どこを切っても面白しかないすごく大好きな作品だ。

・凝られたルック

まず目を引くのが真正面以外の立ち絵と背景を利用した多角的ビジュアル

ビジュアルノベルという立ち絵と背景で構成されたゲームながら、様々な表現でそのときそのときのシーンに応じた絵作りをしている。

大量のスチル絵を用意しているのではなく、背景と立ち絵の組み合わせでカットごとの構成を魅せる作りは圧巻。

かい動きがあるシーンも多く、常に動き続けるアニメよりもむしろメリハリが効いて効果的とまで思える。

ヒロイン達がおでんを食べる何気ないシーンですら、たっぷり工数がかかっている手の凝り様で、終始飽きずに楽しめた。

伝奇物らしいバトルシーンの魅力

そんな絵作りが特に生きるのが、伝奇物をベースにした魔術バトル。

魔力を打ち出す蒼崎青子童話怪物を具現化する久遠寺有珠などの、特徴的な戦闘描写がスチル絵一枚だけでなく、それぞれのパーツが効果的に動きの演出で魅せてくれるのが楽しい

特に久遠寺童話怪物にまつわるエピソードは非常に魔法使いの夜らしい映像映えするシーンの連続で、バトル面での活躍では大好きなキャラクタになった。

ビジュアル面だけでなく、作中の魔術が一定ルールを持ったものであり、それを打ち崩すために知恵も使う展開があるのもとても良い。

最初の山場である久遠寺率いるフラットスナークの居場所にまつわる幾つかのシーケンスは、ビジュアルノベルらしさが光るシーンで、ここで一気に伝奇バトルパートも好きになれた。

衒学趣味パートの小難しさ

そのように魔術バトルはルックだけでなく、テキストでもたっぷり楽しめるのだけど、伝奇物らしく衒学趣味らしい解説パートも沢山楽しめる。

ここはタイプムーン作品として色々な作品と繋がりがある部分らしく、新参者としては全てを理解できなかったのが惜しい。

しかし、そんな小難しいパートは、主人公の静希草十郎は田舎から出来てきた魔術を何も知らない青年であるため、彼の目線でわからないものはわからないとしてストーリーを楽しめたのも良く、入門にはピッタリだったかもしれない。

作中で何度もわかるところだけわかればいいと繰り返されているので、ある程度はそういうものとしてフワッとした理解のまま読み進めれた。

とはいえ、要してしまうと、その様な設定の妙を直接的に理解することよりも、それらの設定が魔法使いの夜視点人物の一人静希草十郎の理解を進めるための要素になっているのが面白さの重要な点だった。

・街に馴染めない田舎者の情緒たっぷり

から降りてきた静希草十郎は町の常識が何もない。

電話すら知らないという導入だが、本当に何一つ知らないらしく、貨幣概念に関心するぐらい常識から外れた人間

彼の目線物語は進むのだけど、この点は情緒たっぷりで読んでいてひたすらに面白くて、一番好きな部分だ。

街に馴染めず田舎を恋しく思うのだけど、それでも街を理解しようと試行錯誤色々と模索していく様が面白い。

アルバイトを頑張ったり学生生活を頑張ったりといった日常的なパートと、魔術を使った伝奇バトルなパートが、同価値の未知さで描かれている彼の特異さあってこそなのが面白い。

ここがとても楽しくのめり込める。

作中の世界では魔術は秘匿するもので、魔術師と呼ばれる特異な人たち以外はその存在を知らない。

また魔術師達は独自価値観で生きており、一般人とは生死の考え方からして大きく異なっている。

そのため、蒼崎青子はまだ日が浅いながら自身魔術師として律して一般人とは異なる価値であることを強く主張する。

しかし、山育ちの草十郎にとってみれば、町に住む大勢人間そもそも価値観が合わないのだから、当然魔術師とも合わない。

これが皮肉の効いた良い情緒的な描写になっていて、たまらなく面白かった。

自身特別視するキャラにそうでないよと悟らせるような読み方もできるのだけど、そうではなく、近代化していく町と同じように人の思想価値観も移り変わって行き、変化することは当たり前で、青子が魔術師になるような大きな変化は確かに希少だけれど、大なり小なりあるものだと思わせられる丁寧な描写が続く。

この丁寧さは本当にしっかりしていて大好き。

発展して近代化する町を、何も知らない山から降りてきた純朴な少年の目で描写する。

そこに伝奇物としても作者独自の設定を、同じように未知のものとして紛れさせる。

そうすることで、ヒロインの特異な価値観すらも並列に扱え、二人のジュブナイルが瑞々しい読感になるのが素敵だった。

そんな価値観を相互理解しようと、様々なエピソードが尽くされており、コメディありバトルあり衒学趣味あり情緒的なただの日常ありと、一貫してこの点に着目した文量が費やされているのも好きだ。

・魅力的なキャラクタ

主人公以外にもメーンヒロイン二人蒼崎青子久遠寺有珠を筆頭に沢山の魅力的なキャラが登場する。

個人的に気に入ったのは、青子の姉であえう蒼崎橙子とその姉弟子の周瀬律架の二人。

絡みのあるシーンはワンシーケンスのみだが、印象深くもっとこの二人の絡みが読みたかった。

なお周瀬律架が本格ミステリを好んでいる設定も面白く、番外編での推理をしたがりゴネるパートの可愛さは一押し。

三咲町

キャラクタにばかり着目したが、本作の真の主人公は町そのものだった。

群衆劇ではありがちな感想になるが、本作は主な視点人物は二人の三人称視点なので、色々な登場人物いるから街が主役だと感じるのではない。

相互理解必要な多様な価値観が生まれるには、生きていくだけでない余暇が生まれる町があってこそだからだ。

田舎自給自足でも物々交換でもない、町の資本主義貨幣経済が発展することで、はじめて彼らが自身独自価値観を持つことが出来、伝奇物らしい魔術師という独自価値観さえもその一種にすぎない。

から、草十郎と青子の二人が相互理解を深め、それでもまだ理解し合えない魔法使いの夜の主役は町なんだと思った。

・謎を残す蒼崎の魔法

そんな特異な魔術師の中でも更に異端魔法使いの青子。

彼女が使う蒼崎の魔法は全容が明らかにならないまま終わっている。

消化不良なわけではなく、草十郎よろしくからないものはわからないまま理解をしたので、作品として不満があるわけではない。

ただ、作品を通うじて、価値観の相違と理解、それが生まれる土台には住む町の文明化が進むことが不可欠である主張などから、人の関係値をエネルギーに変換するみたいなことかなあと思いました。

・おわりに

ビジュアルノベルとしてルックテキストの両面が優れており、ジャンル代表するような世間一般評価も納得だった。

ストーリーも発展が進み近代化していく町で、それについていこう理解していこうと草十郎が試行錯誤するパートがよかった。

彼にとって、伝奇パートにおける魔術も、日常パートにおける電化製品乗り物も同じぐらい未知の物なのが、よくできた設定で面白く読めた。

非常に面白く大好きな作品でした。

2023-12-25

聖夜なのでスケベゲームは女主人公RPGが好きだと言いたい

⁉⁉⁉⁉ ハッピークリスマス ⁉⁉⁉⁉

朝起きたら女の子と魂が交換されていたことも、気が付いたらTSFしていて美少女になっていたことも、金輪際経験していない生まれから男歴を連続更新し続けている男だけど、エッチゲーム主人公少女のやつが好きだ。

女性主人公。そこには無限可能性がある。(一部の肉食系を除いて)エッチなことは縁遠い少女が、すけべ? そんなのこの世界ゲーム>に存在しませんけど? と徹底的にエロ排除した歴史通称処女プレイ)をたどるのもよいし、誘蛾灯に惹かれる夜の虫のように昏い闇に引き釣りまれて転がるように身持ちを崩していくのもよい。

エロハプニングを通して成長していくエロステータス。性は遠い存在であり清純そのものだった少女がその身に刻んだ体の歴史。たった一度だけの想い人との大人経験に興奮を覚えるのも、性経験数字を雪玉のように膨れ上がらせるのもプレイヤー自身の采配の行方次第なのだ

心。樽を調べるとた〜るというように、世界ゲーム>とプレイヤーの橋渡しをしてくれる翻訳機としての主人公。輝かしい友情を見つけた時の瑞々しい煌めき、やりきれない悲しさを抱えた時の痛み、エッチイベント経験したときのうぶな気持ち、身も心も擦れきってしまサンドバックのようになってしまった時の痛々しさ。高品質テキストで描き出される万華鏡のように変化する多感な少女の心は、0と1で造られた世界に艶めかしい彩りを与える。

妊娠への恐怖。ただ種を撒くだけの男と違い、十月十日の間、自分の命の危険と引き換えに子をお腹の中で育てることへの本能的な警告。愛する相手への気持ちがその危険を乗り越える助けとなることもあれば、生活の足場を失い墜落していく中で残された一時の快楽に溺れた結果であることも。往々にしてERORPGでは妊娠はバッドエンド=ゲームオーバーであることもあるが、中には家族計画ゲームシステムに織り込まれているものもある。

何処へ行き、何を経験して、何かを得たり失ったりする。その心境は赤裸々なテキストで綴られ、変わっていく少女の軌跡がステータスセーブデータに刻み込まれる。

以下では二つ、おすすめの女主人公RPGを紹介したい(両方とも現在DLsiteにて50%オフ販売中)

レリィ・ナビゲーション!~少女路地裏紀行~

ダウザー見習いのレリィが、相棒シエルちゃんと一緒に一人前のダウザーになるべく駆け回って、見識を広め、挫折を知り、そして大切なものを見つける物語だ。とにかく前向きで明るいレリィを見ているだけで元気をもらえるような爽やかな作品になっている。ゲーム難易度も高くなく、非常に丁寧に作られた良作である

明るく楽しい掛け合いに、ぷにぷにコミカルグラフィック、そしてドキドキするようなちょっとエッチイベント。R18パートが無くてもこれだけで十二分に面白い作品だと言えるのだが、本作の真骨頂はそんなレリィがふと路を踏み外してしまうところを丁寧で端正なテキストでこれでもかと表現しているところだ。

自分のことよりも他人のことを優先してしまう優しいレリィは、裏を返せば自分の軸をもっておらず、流され、捨鉢になって、他人判断を委ねてしまう。そしてダメ自分・悪い子な自分をそこに見出す。何もかも台無しにすることで自意識存在を確かめる「悪い子」だ。この、明るくて元気な娘が、ふと日常にブレを見出ししまい、堕ちていく様。表にレリィの明るい冒険があればこそ、裏の路地裏に導かれたレリィの曇り様が浮きだつ。

知り合いの子供に懐かれて一緒にお風呂に入っていたら性の目覚めをされて〜親切心から絵のモデルを引き受けただけだったのに〜おじさんと話していたらパジャマの裾から胸チラしてた〜などなど多くの導入がドタバタエロハプニングから始まる本作において、筆者のお気に入りはそれらの真逆を行く情報屋のおじさんとの再開だ。再び会いに行ってはならないと分かっているのに、気持ちを聞きたくて行ってしまい、老練な話術により心を丸裸にされ、自ら進んで幸せを感じるために言いなりになってしまう。作者による容赦のないテキストにより、レリィの心が壊れておじさんの都合の良いように均されていくいく様がまざまざと描写される、本作きっての救われないイベントである。いや、エロいんすよ、何もかも放り出して目の前の気持ち良いに溺れる女の子を端的に描写している絵も文章も。

レリィ・ナビゲーション、明るくて楽しいエロRPGを気軽に遊びたいなーって人に超オススメ。逆に乳がでかいしかダメとかモンスターの子供を産むことが出来ないとダメとか女の子精神的に肉体的に追い詰められてないとダメなんて人には、そこまで響かないかも(いや、レリィの精神の追い詰められっぷりはすごいんだけど)。

-少女異聞録-

加藤梢という、どこにでもいるような平凡な女学生となって、仲間たちと日々交流しながら、約一年かけて街に起きる謎の神隠事件の謎を追うという現代伝奇作品ぶっちゃけ○ルソナ(4)の直球のフォロワー。なのでワンモアとかプレスターンとか知ってる人はすんなり遊べるだろう。膨大な差分により自分の好むシチュエーションいくらでも生み出せるのが本作のストロングポイントだ。

本作を一通り遊んで、二週目に行き、また違ったロールプレイをしたときに気がつくのが、本作に盛り込まれた膨大な差分遊び。ほぼすべてのスケベシーンに主人公と仲間たちの服の着せ替えと髪型の変更が反映され、過去経験したあれこれで様々な場面のテキストが変化する。例えば、主人公エッチシーンの一つを取っても、現在エロステータスに応じたテキスト×現在髪型(7)×着用している服(制服5、シーズン毎の私服3〜6、その他10程)×着用している下着(5)がほぼ差分として存在する。また弟と関係を持った後に父とも関係を持つと専用の棒比べセリフが追加されるなど、過去経験テキストに反映される。NTRに優しいあったら嬉しいサービスバッチリだ(?)。

本作はオマージュ元と同じく、ゲーム内のスケジュールカレンダーで区切られているため、普通の(エロRPGには無い時間的制約が生まれているのだが、逆にその制約を上手く活かしているのがこの作品白眉たらしめているところだ。この月のこの週には海水浴イベントがあり、あの週には修学旅行という決まったスケジュール学生時代の制約のある自由プレイヤーに思い出させ、梢の学生生活にのめり込ませる効果がある。ただ、これだけだとオマージュ元の単なる転用である。本作のもうひとつの特長が、カレンダー妊娠システムを組み込んでいることだ。

一般に(エロRPGでは妊娠システムというのは人気のある要素ではあるが扱いが難しい。妊娠期間をどうするのか、出産をどうするのか、生まれ子供をどうするのか。多くは妊娠はバッドエンドの一つとして取り入れているが、中には本気でシステムを構築している作品存在する。本作はその一つであるといっても良いだろう(なんでDLsiteタグに入ってないんだろ)。通常のRPGと異なり作中時間リニアに経過する本作では上記問題点に対して、妊娠するとそれ以降のゲームサイクルを妊娠しっぱなしにするという力技で解決をしている。5月に妊娠しましたー、はい、では以降のイベント定期試験海水浴修学旅行などは妊娠状態で行われまーす、と。これにより、女学生の梢となって現代学生生活シミュレートするというゲームストーリーとまったく破綻すること無く妊娠システムを取り入れることが可能になっているのだ。

そして前述の膨大な差分というのはこの妊娠の有無にも掛かっている。特に主人公の梢は妊娠していない・しているけどお腹は目立たない・外から妊娠が分かる、の三状態ですべて差分があり、それらの状況に沿った心情を吐露するため、シチュエーション好きにとっては夢のシチュを大量に実現できるのだ(なお、仲間キャラも一人?を除き妊娠差分がある)。

例えば、ラブラブだった弟に正式カノジョが出来たからとフラれて、ヤケになって売春するが、実はそのお腹には既に命が宿っていた、とか、敵に負けてしまたことが原因で全員妊娠してしまうのだが、実は生徒会長の先輩だけは先月の副会長との生徒会室での秘密情事ですでに妊娠していた、とか出来るのだ。(ちなみに主人公の梢は危険日だと専用の差分セリフがあったりする)

なお、筆者が一番好きな差分は、修学旅行に行って、男子に誘われて男子部屋で遊んでいたら先生が見回りに来てしまい、急いで布団に隠れたら男子と一緒に閉じ込められてしまい、なんやかんやあってしまイベントでの妊娠差分男子生徒にとっては、実はずっと目をつけていた地味可愛い女子である梢と同衾してしまラッキーイベントを引き当てるも、実は彼女はずっと前から他の男のモノだった、というあわれが実に響くものがある。

サンプルを見て、梢ちゃんかわいいーってなった人は、本編では梢ちゃんと美羽ちゃんをはじめとする仲間達のもっといっぱいかわい(くてエロ)いところ見られるのでおすすめ。着せ替えはいいぞ! 乳はあふれんばかりにでっこうないとな…って人は、まあ隠れ腐れオタクで残念美人白鷺先輩で我慢しておくれ(あと隠しキャラ二名も)。

⁉⁉⁉⁉⁉ メリークリスマス ⁉⁉⁉⁉⁉

2023-12-07

anond:20231206210624

てかこういうジャンルってなんて言えばいいの?

何か事件怪異が起きて主人公と仲間が解決のため奮闘するやつ

事件が起きる物語ミステリ

怪異が起きる物語伝奇

から伝奇ミステリ伝奇SFってジャンル

主人公と仲間が解決のために奮闘するってのは物語の基本だからジャンル関係ない

2023-10-06

anond:20231006110017

日本舞台にした古来の生物神話生物創作上のモンスターが出てくるファンタジー

基本的に「伝奇もの」というジャンルとして確立されているのでわざわざファンタジーと呼ばないだけ

海外では普通にファンタジーの括りに入ってる

2023-06-30

anond:20230629071843

https://ja.wikipedia.org/wiki/20%E4%B8%96%E7%B4%80

20世紀(にじっせいき[注 1]、にじゅっせいき)とは、西暦1901年から西暦2000年までの100年間を指す世紀。2千年紀における最後の世紀である漢字二十世紀の他に、廿世紀と表記される場合もある。

昭和人としてはまぁうれしいけどさぁ。

※たぶんだまって訂正するかもしれないから書いておくと、このトラバ先は当初「ラノベ若者から離れたのではなく、『20世紀生まれに寄り添う道』を選んだだけだろ」というタイトルでした。

若者から離れたのではなく、年寄りに寄り添ってるっていいたいんだよな。

うんうんうれしいけどな。別に寄り添われてる感はないんだ。

昭和人にとって。大正だってまだ生きてるのに、主語大きすぎなんだよ。

せめて平成人だろ。

 

おまえらにいわせりゃ伝奇小説だの菊池だの耽美小説だのジュブナイルだのはラノベじゃないんだろ?

2023-05-28

『THE WITCH 魔女-増殖-』

前作『魔女』(2018)

”改造され超能力を身につけた主人公秘密研究所から抜け出し、追手と戦う”という『ファイヤースターター』に源流を持つお約束物語。 『サルまん』でお馴染みの”嫌ボーンものにも連なる系譜で、日本漫画でもかなりたくさんあり(『サイボーグ009』もそうだ)五十嵐浩一槇村さとるも描いていたりする。

ふつうは「抜け出す」と「追手が現れる」の前に「普通生活をする」の描写が入るが、短編だといきなり追われている超能力者と戦うシーンからまったりする。)

魔女』(2018)はお約束をひっくり返す大きなネタがあって、これが人々に愛される作品足り得た最大の理由だと思われる。

いわゆる韓流スターも出ておらず公開館数も少ない映画だった。

で、続編『THE WITCH 魔女-増殖-』

今回は製作費も大変増加し、それに伴いリクープのために宣伝も大規模。必然的に起こるのが、「前作を知らずに観に行く観客」、そして、まだ続きがあると知らせない宣伝のおかげでエンドロールが始まって「決着ついてないと気づく観客」の大量発生可哀想・・・




前作のアバンの、実在ナチス時代人体実験や脳手術の白黒ストックフォトや実際の生物学実験写真の小刻みカットバックに、秘密研究写真を白黒加工して混ぜ込んで虚実皮膜の間をあいまいにして「伝奇モノ」を刺激する手法を今回もやっているが、今回のは画像のチョイスがいまいちなんで(銅版画の魔女とか、下手くそな原始人のイラスト)初手からテンションが上がらない。


出てくる車がBMWダッジピックアップシボレーハリウッド映画で悪役が必ず乗ってるアレ)、ボルボ…とほぼ全部韓国車以外になってた。予算が上がった分そこに行くのか、と。

で、今回のストーリー、前作の最大の魅力であった「意外性」がない。(今作で終わらせる気がないのでテンポも悪い)

その分、お約束クリシェに振られていて

・「ほぼミュウツー」みたいな意見もあるほか

主人公AKIRA in 綾波(無口無感情常識

超能力描写はわりと童夢

研究所育ちなので「こんな美味しいもの初めて食べましたわ~」ムーブ(無言)

・(鯨飲)馬食の食いしん坊キャラ

改造人間ズは超再生能力(鬼滅)※日光も平気

改造人間(一部?)はヘッドショットされても死なないで再生(鬼滅)

一般人ヤクザ)の命は改造人間の前に鴻毛よりも軽くて弱い

一般人ヤクザ)がドーピング超能力で参戦するも結局ホンモノ同士の争いの前にちいかわ並みに「アァァ…」





「こんな美味しいもの初めて~」の描写ちょっと新味があるけど、そこに高評価するのは一部の人だけだろう

あとは韓国の観客が見れば上海改造人間ズは「中国語外国語」をしゃべっているってすぐわかるけれど、日本人観客にとってはどっちも「外国語」なんでね…(前作は韓国語と英語まじりのキャラーー米国から帰ってきた敵ーーだったのでそこまで混乱しなかった)同じ黒ずくめ同士だから区別つかんのよ(同じ会社の別派閥から、同じような服装しているのは必然なので、ハイローみたいにコスチュームでチームが瞭然てわけにはいかなかった)

黒服と言えば、クライマックスバトルも闇夜(+花火大会)なんでそこもちょっと

血がドバドバ出ても黒服が濡れてるようにしか見えなくて、白日の下でいかにも絵具っぽい血糊が、というよりはいいのかもしれないが


で、ストーリーの話に戻るともっと大きな問題があって主人公に軸がない。

主人公が何も求めていない」「主人公が何も(悩んで)選択しない」

生き残りたい、逃げのびたい、追手を倒したい、自分の出生の謎を知りたい、家族を守りたい、復讐したい、敵組織を壊滅させたい…

そういうのがないの

から追手側のキャラクターや主人公を助ける牧場ファミリー感情移入するしかない


自動車を使ったバトルとか、アクションはいいので、流血が苦手でなくて仮面ライダー好きな人は見に行くといいと思います

2023-04-07

anond:20230407125405

本当にキャラが立っていれば、そいつらが生き生きと会話しているだけで楽しいものだ。

それはラブコメだろうが伝奇バトルだろうが戦記ファンタジーだろうが変わらん。

もちろんそこで下手な漫才師みたいな笑える会話をする必要はない。

「こいつは見たことないタイプキャラだぞ」

「話しかけたらどんな反応をするんだろう」

「新鮮な反応をするなあ」

もっといろんな反応を見てみたい」

と読者に思わせるのが重要なのだ

2023-01-12

途中でジャンルが変わる作品が好き

連載漫画路線変更で途中からバトルものになる……とかそういう話ではない

指輪物語的なファンタジーものかと思ったら遠未来舞台SFものだったと物語終盤に判明するようなやつ

古代日本を想起させる土地亜人たちを率いて国盗りする男を描くファンタジーが終盤でSFと判明したり

記憶喪失の男が記憶を取り戻そうとするもなぜか数日後に世界が滅ぶ伝奇ホラーが終盤でSFと判明したり

正確には途中でSFと判明する作品が好き、か?

舞台設定をひっくり返すにはSF便利すぎ説というわけか

実は遠い未来の話でした、実は仮想空間での話でした、みたいな……

未開の惑星を旅するファンタジースペースオペラかと思ったら仮想空間内での話でしたなんて設定の作品もあった あれも好きだ

そういえば「巨大移民宇宙船の中で昭和の日本を再現していました」みたいな作品もあったな

まあこれはスパロボしかストーリーを知らないが

「実はループものでした」ってのも良いな

田舎祭りの日に殺人事件が起きるミステリーものゲームが続編が出るたびにだんだんジャンルを変えていった体験は他で得難いものだった

(今となってはオチを知ってるから殺人事件と書いてしまったが、連続怪死事件表現した方が適切だっただろうな)

第一話時点ではループものってわからなくて、最終的にファンタジーになって、実はそのファンタジー成分も宇宙からやってきててSF成分含有と判明するんだよな

言ってしまえば私は「どんでん返し」が好きってことなんだろうな

教育実習生が生徒と親交を深めていくお話かと思ったら、すべて主人公妄想と判明したり

自分のことを童話キャラクターと思い込む病気の人々と交流するお話かと思ったら、病気ではなく洗脳だと判明したり

みたいなのも好きだから

ただこういう作品が嫌われる理由もわかるんだよな

端的に言って読者に対する裏切りから

ラーメンを頼んだのにカレーライスが出てきた」みたいな例え方をされる

だいたい叙述トリックものと同じような扱い

しか叙述トリックものにも言えることだけど、むしろ裏切ってほしいんだよね

しかも不意打ちで裏切ってほしい

バーナード嬢曰く。』の三巻でも語られた内容だ

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