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はてなキーワード: シナジーとは

2021-07-30

転職活動で知った会社のこと

転職活動をしてる中で、面白いなと思った会社がいくつかあった。

 

最終的に一社に決めたんだけど、入社するつもりの会社選考を受けた(→辞退した)会社業務提携とかしたら 絶対面白いだろうなと思った。

シナジーを産むと思うんだよ。

 

でも、選考中に知ったその会社情報って 言ってもいいのかな。

どうなんだろ。

2021-07-25

劇場アニメ映画大好きポンポさん』極私的感想(すごくネタバレ

感想というか脳内の吐き出しなので超乱文。

総合点は★★★★☆(星4つ)

自分原作コミックスシリーズ通読済み。原作はかなり好き。

映画版は主に特典マンガ目当てだけど2回視聴。

2回目の前に制作陣のインタビュー記事などを読んで細かいネタが仕込まれているのに感心しつつ楽しめました。

作画で動いていたのはすごく良かった。

特に編集作業シーンを「切る」ことに注目してアクションのある絵に再構成していたのは面白かった。せっかくのアニメなんだから動きのあるシーンはあってしかるべきだなあと。

あとこれは明確には示されてなかったので多分なんだけど。

撮影パートクライマックスである「みんなでアイデア出して偶然虹まで撮れたカット」も切ったんだよね?

撮影パート成功象徴のようなカットまでも切ることで、ジーン君の「映画のためには他の全てを切ることも厭わない」という面を表しているんだと思う。

しかし、それを明示してしまうと「空気を読んで仲良くすることを大事にするマス層」には理解不能で嫌われてしまうだろうから匂わせるにとどめたんだろうなと思っている。

ところで全体的にジーン君がウェットというかシリアスというか常人の枠から半歩しか踏み出していないという感じを受けた。

原作ではもっと狂人なんだよなあ、特に巻が進むほどに。「友情を、会話を、家族を、生活を、切れ!」とか原作ジーン君は言わない。

当たり前すぎるからわざわざ言わない。「息を吸え! 息を吐け!」って普段あんまり言わないじゃないですか

でもまあ1巻ベースだとああい解釈もアリだと思う。むしろジーン君の物語って感じも出たと思うし、そもそもまり狂人狂人してるとマス層がまったく感情移入できなくなるから映画版としてはあれで正解だと思う。

さて、ここから減点材料なんだけど、アラン君および資金調達パートがぜんぜん響かなかった。

まずアラン君、お前は何なんだ。

再会して「あの時はノート悪かったな」とか言ってたけど、特に謝るほどのことでは無くないか

たまたま雨の日にぶつかったらジーン君がノートを水たまりに落としただけじゃん。寝坊してメモやななにやらぶちまけつつ部屋を飛び出すような粗忽ジーン君なんだし。

ところでそういえば、その粗忽シーンもちょっと違和感あるんだよね。映画だけの男ジーン君が大事オーディションの日に寝坊したり資料ぶちまけダッシュしたりするかね?制作インタビューによるとナタリーちゃんとの出会いのシーンをインパクトあるものにするためにすれ違い構成にしたっぽいんだけど、それってストーリーのためにキャラが捻じ曲げられてるよね。いや、構成自体は悪くはないんだけど、やっぱりそのためにキャラを捻じ曲げられると違和感あるんだよねえ。違和感と言えばナタリーちゃんがニャリウッドに上京するためにバイトで金貯めたっていうシーンでビルの窓磨きしてたけど、あれって上京してからバイトじゃないとおかしいよね。原作にも窓磨きバイトのシーンあるけどニャリウッドでのことだし。ナタリーちゃん故郷農村地帯みたいだしビルなんてあるの?いやいまどきドコにでもそれなりのビルくらいあるのかもしれないけどミスマッチだとは思う。

まあ話を元に戻してアラン君ですよ。

アラン君が謝るってことは、元々のシナリオ的には学生時代アラン君はもっとひどい奴にするはずだったんじゃない?それこそ、一度拾ったノートを破るとかまた捨てるとかするはずだったんじゃない?それなら「あの時はノート悪かったな」「暗記してたから平気」に違和感無くなるんよね。でもそこまでやっちゃうとあまりに悪すぎて資金調達したとて許されないというか、ジーン君とお茶することすら「なにこいつ?」って感じになってしまうから描写をぬるくしたのではないかなとか思いました。

でまあアランからも一回離れて資金調達なんですけど、最悪、ポンポさんなりおじいちゃんなりの私財とかコネクションとかで調達できないものなんかね?二人とも超有名ヒットメーカーなわけだし、財産コネクションもすごいだろうし、なんなら主演のマーティンさんだって世界一俳優なんだからだってうなるほど持ってそうだしスポンサーになってもらえないもんかね?縁もゆかりもない銀行出資を頼むより先にいくらでもアテはあるんじゃないの?いや、もちろんそういうアテを全部当たって、それでも足りなかったんだっていうならハイソウデスカとしか言えないんですけども。

問題資金調達会議パートですよ。

まずアラン君、クビを賭けたギャンブルをした風だけど、そもそもその職場を辞めようかと思ってたくらいだからノーリスクギャンブルだよね。なんだかなあ。

そんでクラウドファンディング生中継でって無茶にもほどがあるけど、それ以上にひどいのは役員連中の手のひら返しの速度ですよ。頭取が出てきてOKしたとたんに「融資成立だー! ワッハッハー!」じゃないんだよ。お前数秒前まで大反対してたじゃねーか頭取がOKしたらまるで「ボクも本心では融資たかったんだけど立場上できなかったんだよね。結果として融資成立してヨカッタヨカッタ」みたいなポーズ決めてんじゃねーよ。いや、そういう変わり身の早さで出世してきたヤツだと言われたらハイソウデスカなんですけど。

アラン君に話を戻して、彼は「クリエーターでないマス層の感情移入先」として作られたキャラなんだと思うんですよ。

監督である平尾隆之氏のインタビュー記事(例えば https://gigazine.net/news/20210720-pompo-the-cinephile-takayuki-hirao-interview/)なんかを読んでいると「マイノリティマジョリティに一矢報いる」というテーマをお持ちのようなんですね。

マジョリティ」=「マス層」ですよ。

このテーマ商業作品表現するのは非常に難しいテーマだと思うんですよ。

だって多数の人に受け入れてもらうことが商業成功なわけですよ。マジョリティ快感を得てもらわないといけないわけですよ。そうしないとお金が儲からないわけですよ。

しかしね、「マイノリティマジョリティに一矢報いる」ストーリーで「一矢報いられたマジョリティ側の人間」が快感を得るかっていうと難しい。だって矢が刺さってるんだよ。痛いじゃん。それで快感なのってドMくらいじゃん。

そこでアラン君の登場なんですよ。アラン君はマジョリティ側の人間なんだけどマジョリティ世界強者である上司取引先をしくじったりして、いまいちうまくいっていない状態なわけですよ。つまりマジョリティ世界という巨大なピラミッド底辺層なんですよ。でもピラミッド底辺から数的にはかなりのボリュームゾーンなんですよね。この層の人たちが「なろう系ヒットの母数」だと思うんですけどね。マジョリティ世界に身を置きながらもうまくいか底辺はいずっているのでいっそのこと異世界転生して現世のしがらみリセットしてチート能力無双したいとみんな思っている。「みんな」ですよ。つまり「マス層」ですよ。

そんなアラン君はマイノリティ側と見下していたジーン君が思いのほか成功していたもんだからマジョリティからマイノリティジーン君を手助けするポジションに立とうと思い立つわけですね。異世界転生強くてニューゲームですよ。コミュ障マイノリティが苦手な資金調達ネゴシエーションリア充なオレ様がやってあげようってーわけですよ。同じ立場ならみんなそう思う。コミュ障天才クリエーターマネージャーになってソイツと社会架け橋になるだけでオコボレもらいてえなあって誰だってそう思う。オレだってそう思うんですよ。コミュ障から無理なんですけどね。そんな知り合いもいないし。

そんなマス層の夢と希望を託されたのがアラン君なわけですよ。

まりアラン君は、平尾氏の「マイノリティマジョリティに一矢報いる」というテーマ実現のために生み出された舞台装置なんですよ。いまいちうまくいっていないマジョリティ感情移入先であり、途中からマイノリティ側に与してマジョリティ側への一矢となる存在なんですよ。テーマ商業成功を繋ぐための存在なんですよ。

でも、なんかつまらねーんだよなあ。

思うに「マイノリティマジョリティに一矢報いる」というテーマと「ポンポさん」という題材の相性が悪かったんじゃないかなあ。

ケミストリーですよ。逆シナジーですよ。

原作ポンポさんはね、マジョリティことなんて基本的無視してるんですよ。あくまでも映画業界の中でクリエイター役者などの能力があり個性的な人々にフォーカスして活躍を描いているんですよ。「すごい人がすごい能力を発揮してすごい活躍しました。」っていう話なんですよ。これは「チート無双系」にも通じると思うんですけど、すごい人がすごい活躍をするだけでも面白い話は作れるんですよ。

そんな原作ポンポさんに「マイノリティマジョリティに一矢報いる」というテーマを盛ろうとしたら、そのままじゃうまく盛り付けられないよね。なので、アラン君&資金調達パートで補強したんだろうね。でも、原作にはまったく存在しなかったテーマ盛り付けるために、かなり強引でイビツで不格好な補強になっちゃってるんだよなあ。

結論

原作ファンとしては、ポンポさんには原作存在しないテーマは乗っけずに素直なアニメ化だけしてほしかったなあ。

と思いました。(小並感

2021-07-16

木屋町にあるキャバクラ黒服仕事をしていた その2

 そこから先は思い出したくない。身分証を出して、「あなたがしたのはキャッチという犯罪行為で~」と路上警察官2名から懇々と説諭を受け続け、彼らが帰った後に、暗い顔をした店長とM主任が地下のお店から出てきて、「ちょっと来い」と事務所に呼ばれ……面接の時のソファに座った私と、左隣に主任がいて、店長は斜めの位置にあるパイプ椅子腰かけていた。

「すいませんでした」

 私は粛々と謝った。沈黙が続いた後だった。

 店長パイプ椅子ちょっとずらすようにして身を乗り出した。ガラス張りのテーブルの上にあった煙草ライターガチャガチャと手に取る音がする、と思った時だった。

「誠に申し訳ありませんでした!!」

 M主任が謝ったのだ。直後、「私の責任です」という小さな声が聴こえた。

 この時、私が店長から告げられたのは以下の内容だ。

あなた警察に払う罰金は50万円。S店とM主任で25万円ずつ肩代わりする

今日警察は帰ったが、運が悪ければあなた逮捕される

・もう二度としないように。次はクビにする

 といったものだった。

 優しい人達だった。私のような盆暗に対して、ここまで優しい嘘をついてくれたのだから。今ではわかる。あの時、警察は私とS店を指導するだけで済ませてくれたのだ。

 状況が違ったら、普通に逮捕されていたかもしれない。あの場で解放されて、しかも私が罰金の納付書をもらっていないということは、そういうことなのだ。

 M主任には頭が上がらない。もし、もう一度会うことがあったら何万円でもおごるし、「百万円貸してくれ」と言われたら迷ってしまうに違いない(貸さない)。

 なお、当時のキャッチ行為規制基準においては、路上の客に声をかけた後に何メートルも付いていったり、身体接触しない限りはセーフだったようだ。一部の悪質な店は、警官の目が届かないビル内で付きまといや身体接触などをしていた。



大学回生

 大学講義に出ながら、S店でのアルバイトキッチンホール、店の前に立つ案内係)に週4でシフトに入る生活を続けている間に2年が過ぎた。単位はけっこう落としていた。履修しても半分ちかくは落とすので、できるだけ多く登録するようにしていた。教職課程も取っていたため、割とぎりぎりで卒業した感がある。

 この年が転機だった。キャバクラ黒服仕事にのめり込んでいた私の時給は、この年の秋に一気に1,600円に上がった。理由シンプルで、『付け回し』というポジションを任されるようになったからだ。

 すでに私の先輩は、店長とM主任イケメンだけになっていた。後は、2人の社員と2人のアルバイトが私の後に続く。ここまでの間で、お店で働き始めたのは10人以上はいただろうか。みんな、あっという間に辞めていった。

 この業界は、はっきりいって申し訳ないのだが、中途半端人生を送り続けた挙句に流れ着いた人間が多い。負け癖がついている。だからすぐに諦めるし、ふてくされるし、誘惑に負けて嬢を口説いたり、物を盗んだりして――制裁を受ける(後述)。

 『付け回し』の仕事ざっと説明する。要すると、女の子をどの席につけるか決める人だ。スナックだとチーママがやっている。併せて、各席の料金状況をチェックする。フロア中央から客席を常に見渡して、嬢の配置をどうするか考え続ける。

 このポジションは、自分の成果を数字で把握するのが難しい。というのも、いわゆるABテストというやつができない一発勝負系の仕事なので、自分が決めた配置が果たしてしかったのかすぐにはわからない。

 でも、時間が経つとわかる。ちゃんとした人が付け回しをやると、ゆっくりと、じんわりではあるが、お客さんが増えていく。一見さんがまたお店に来てくれ、月に何度か来てくれるようになり、やがては常連になる。店長やM主任レベルだとそうなる。

 そのお客さんに嬢を付けた時の反応を1回1回ちゃんと見ていて、それに応じて次はどの嬢を付けようかを思案し、試行錯誤を繰り返し、やがてそのお客さんの嬢の好みを理解するようになるからだ。それだけではなく、お客さん同士の空気を察して、喧嘩が起きないようにする心遣いも忘れない。

 お酒が入っているうえにそういう気質の人が多いので、しょっちゅうとは言わないが喧嘩が起きる。例えば、当時のM主任は、カラオケでほかのお客が歌えないほどに曲を入れまくる人がいると――それとなくデンモク操作して曲が流れる順番を変えたり、嬢を利用して歌わせないように場をコントロールしていた。

 女の子の側でもそうだ。

 彼女らもプロだが、やはり年若いので、「嫌な客」「苦手な客」「うざい客」みたいなものがある。反対に好みの客もあるわけで、一流の付け回しをする人は、そのあたりの機微理解しながら客と嬢との最適な組み合わせをシナジーとして導き、実行に移せる。

 私はその域に達することはできなかった。私が付け回しを任される時というのは、店長主任がそのポジションを離れざるを得ない時だけだった。

 実際、私はあまりセンスがなかったと思う。お客さんに怒られてばかりだった。私が付け回しをしていた時の一見さんリピート率は2人の先輩に比べて低かったし、お客さん同士が喧嘩に発展する前に止められないこともあった。

 ある時などは、あるお客のグループ(今でいう半グレ風の人達)が、堅気な感じのお客を店内で突然ボコりはじめた。カラオケトラブルだった気がする。

 その半グレは堅気の若者のところへ行き、いきなり胸倉を掴んで殴りつけ、引き起こしガラス卓の上に叩きつけた。そして、足で何度も胸や腹を踏みつけた――近くにいた嬢が絶句して吐き気を催していた。別の気丈な子が肩をさすって慰めている。

 また別の大柄の男が、殴られた男を引きずり起こし、その頬に一撃を加えて地面に引き倒したところで私が止めに入った(判断が遅い!)のだが、ヒートアップしていた彼らを抑えるのがやっとだった。店長やM主任だったら、リアルファイトになっても目線対話だけで事を収めるし、そもそも喧嘩になることがまずない。

 結局、私が物理的な意味で間に入って無理やり止めた。もみ合って、もみ合って、「もうやめてください!」と半分キレながら叫んで、それでようやくなんとかなった。殴られた人は、もちろん料金なしで帰ってもらった……後で警察官が店に事情聴取に来ることもなかった。

 私には付け回しの才能がなかった。『一応できる』というだけの交代要員であり、それ以上でも以下でもなかった。嬢達は、私を憐れんでか、明らかにおかしい付け回しに対しても苦情を言ってこなかった。一部の子は、「あのお客さん私に飽きてたよ」とか、「なんで今代わらせたの。指名の話してたのに」とか、「あの子芸能人の卵だから楽なお客さんにばっかり付けてるの?」とか、ちゃん本音を伝えてくれた。

 でも、ほとんどの女の子特に20才以下の若い子や、逆に30代半ば以降の子)は、私を憐れんでか、苦情すら言ってくることがなかった。信頼されていなかったのだ。

 さて。そろそろ(後述)の話をやりたい。

 この年の秋だった。イケメン先輩が罪を冒したのは。私の価値観ターニングポイントになった体験でもある。

 お店の女の子しかも上位数人に入るほどの人気で、そのうえS店のお客さんと付き合っていた嬢(以下Tちゃんとする)と交際していたことが判明したのだ。

 なぜわかったかというと、怪しいと感じたそのお客さんがTちゃん携帯を盗み見たところ、イケメンとの睦言のやり取りが画面に映っていたということだ。噂だから真実かどうかはわからない。でも、浮気はバレてしまった。

 嬢との恋愛は大きな罪だ。キャバクラなどにとっての女の子というのは、大事商品なのだマクドナルドでいえばハンバーガーだ。店員ハンバーガーを盗んで食べたら処分されるだろう。そういうことだ。

 しかも、前回の記事で、S店というキャバクラ母体芸能事務所であることを述べた。Tちゃんはそこに所属している子だった。今でもたまに、テレビバラエティで見ることがある。その度に、「あんた成長しすぎやろ!」と唇を尖らせて食い入るように番組を見ている私がいる。

 この時の私や、私の後輩達は、このことが問題になったのをイマイチ信じることができなかった。というのも、イケメンとTちゃんとの間柄は、スタッフ内では公然の秘密だったからだ。お店が終わった後のミーティングでは、イケメンに対するTちゃんの態度が違った。なんというか、口喧嘩がこなれているというか、恋人同士が醸し出す雰囲気だった。

 勤務中もそういうことがあった。Tちゃんお酒に弱かった。カクテルならば、どんな嬢であってもリキュールを一滴か二滴しか入れない。でも、ボトルシャンパンとなるとそうはいかない。ごまかしが効かないのだ。特にシャンパンを卓の上で薄めるわけにはいかない。

 そんなこんなで、稀に、酔いつぶれたTちゃんが私のいるキッチンに入ってきて、ビア樽(ビールの詰め替え用のタンク)に腰かけることがあった。うわごとを呟いたり、ボウっとしたり、どこか一点を見つめるようにしたり、急にキレだして携帯電話ごみ箱シュートしてトイレに駆け込んだりしていた。

 ある時、Tちゃん携帯ごみ箱に叩き込んだ後、イラついた声を上げ、キッチンを飛び出そうとした時だった。ガンッ!という音とともに、キッチンの出口にある真四角の排水溝にはまり込んでしまった。ガンッ、というのは排水溝の鉄板が跳ねた音だ。

 イケメン先輩の動きは速かった。いつもであれば、廊下に立っている嬢が貧血で倒れたりしても、涼しい顔をして対処に入るのだが、Tちゃん排水溝にハマった時は違った。「すぐにキッチンのドア閉めて!お客さんに見える」と血相を変えて対応に入ったのだ。

 イケメンの声と同じタイミングで私は、キッチンのドアを閉めにかかっていた。酩酊状態で泣き出したTちゃんを救う(掬う)役目はイケメンに任せて、懐中電灯を点け、排水溝に落ちたTちゃん私物を拾い上げる。

 その際、イケメン先輩が、Tちゃんに「馬鹿。気いつけや」と優しく呟いたのを覚えている。京都弁だったのでうまく思い出せない。

 だからこそ、イケメン先輩が犯した罪をすぐには意識できなかった。

 ある日の営業終了後だった。暗かったホールの照明の光度が上がって、店の片付けが始まって、嬢がみんな帰って、皿洗いや店内清掃もみんな終わった頃に、「そこに座れ!」という声が響いた。店長がお店の入口からやってきて、片付けをしていたイケメン先輩を一番奥の席に座らせたのだ。傍らには主任もいた。

 私や、ほかの役職のない社員アルバイトは店を出ていこうとしたが、店長が「いいからそこにいろ」と言った。私は、扉を1枚隔てたキッチンにいた。声はよく聞こえなかった。扉の隙間から、奥の席で事情聴取を受けるイケメンの後ろ姿が見える。

 細々とした声で、Tちゃんと付き合っていた事実説明していたと思う。事情聴取は5分も経たないうちに終わった。というのも、「オメー何してんだよ!しかも客の女と付き合って。おい!ふざけんな」と、急に店長ヒートアップたかと思うと、ガラスの卓にあった灰皿を、イケメンの顔めがけて投げつけた。

 おそらく口周りに当たったのだろう、イケメンが顎のあたりに手をやった途端に店長は立ち上がり、イケメンの顔を殴打した。M主任が丸椅子から立ち上がって止めに入るも、店長に突き飛ばされて断念した。

 床のカーペットに仰向けに倒れたイケメンの上に跨り、店長が何度も何度も、その端正な顔に鉄拳をぶつけていた。イケメンは、「すいません、すいません!」と謝り続けていた。

 耳に入っていないかのごとく、何十発もイケメンを殴り続けた店長だった。ある瞬間に、ふと立ち上がって、イケメンの体をサッカーボールみたいに思いっきり蹴飛ばすと、「ボケが」と呟いて、私達のいるキッチンの横を通って近くの席に座り、どこかに電話をかけ始めた……。

 その後、イケメンが泣きはらしながら、血だらけの顔でホールをうろついていたのを覚えている。

(続きます

 https://anond.hatelabo.jp/20210716220544

2021-07-15

anond:20210715103945

ほとんどのやつがWiki見て最強パーティーとかそれに準ずるもの組んでるだけで、自分シナジー考えたりしてるやつはごく一部だろ

2021-07-14

anond:20210714033323

カリンバに一票。癒されるサウンドだし、音量も大きくないし。音域は狭いけど音の重なりも出せるし。ただ音階の並びが独特だから他の楽器との互換性というか、シナジーは少ないイメージ

2021-06-24

買収されたベンチャーほとんど死ぬ理由はなにか

一部上場IT企業所属したはずなのに、買収したベンチャーに5回ほど輪廻転生をしており本社との連携強化や事業推進をする職人をやっている。

うそういった運命だと受け入れ始めている。

・あのサービス前は良かったのに、買収後はパッとしないな…

・気付いたら本体吸収合併されて無くなってた…

なんてことをよく見かけないだろうか。

そのほとんどの原因は事業的なモノではなく、人ベースの原因であることが多い。

ベンチャー買収はお金をむしって逃げる気満々のヤンキー養子にいれるようなものだ。

ここからはその地獄絵図をお伝えしたい。

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むちゃくちゃな事業計画

売却時にたくさんお金が欲しい。

そんなときにどうするか?

バカみたいに利益釣り上げた事業計画を作る。

利益をかさ増しした計画を作れば、DCF法での企業価値算定は高くなって売却価格が上がるのだ。

営業受注率と一人あたりの訪問数が今の3倍になっているプランもみたことがある。

そんなことが可能になるノウハウがあるならぜひ売って欲しい。

でも案外バレずにそのまま売却されたりするのだ。

売却後はどうなるって?

未達地獄

しかし、代表にはすでに多額の売却益があるのだ。

ロックアップ期間が終わるまで、申し訳そうな顔をしながら真面目に頑張っているフリを続ければいい。

しかし、割り切れない部分のだろう。

親会社とのMTGで詰められて、そのまま現場を当たり散らすという定番パターン存在する。

未達なのは売却時に無茶な計画を引いたせいで現場はなにも悪くない。

さらに少しでも利益を合わせるために現場人間給与を上げたがらない。

「未達だからあげれないよ〜」

自分私利私欲被害者によくそんなセリフを吐けるものだ。

この時期におおよそのメンバーが擦り切れて辞めていく。

大手に肌が合わないなんてより断然この理由が多い。

辞めていっても代表は困らない。

足元の人件費が浮いて親会社にいい顔が出来るのだ。

もちろん将来の利益は減っているのだが、その頃には辞めているので知らぬ顔だ。

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社会人として成り立たない

ちゃんと出来ないのは全部ベンチャーなせい。

メール電話の折返しが出来ないのもベンチャーのせい。

MTGを頻繁にすっぽかすのもベンチャーなせい。

オフィスを汚すのもベンチャーなせい。

Twitterユーザー企業アカ喧嘩を繰り広げたことをベンチャーからって言われたときは笑ってしまった。

たぶん、地球温暖化ベンチャーなせいだろう。

そんな態度だから、社内も始めは友好的な雰囲気だったのにいつしか煙たがられてるのだ。

事業連携ができる部分でも関わりを避けるために断れてしまう。

その結果、既存事業シナジーが生まれないのだ。

あるはずのシナジーヤンキー気取りの態度のせいで実現出来ないのだ。

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こんな感じでハチャメチャな状況が出来上がり事業として死んでいくのだ。

もちろん代表人格者で買収後も見事だったパターンも一度だけ体験がある。

でもそれは超レアケースだ。

基本は地獄絵である

対策としては「本体から組織を立て直せるパワフルな人材を送ること」である

ベンチャーだし雰囲気の合う伸び盛りの若手を付けがちだが不向きだ。

歴戦の戦士のような玄人を送らねばならない。

2021-06-16

さようならデレステ 担当アイドル最後SSRから1000日突破確定です 

そうさ諸星きらりPだよ 最後SSR2018年9月ハロウィン限定

今日で990日超え!1000日突破確定でーーーすwwww

待って、言わせてもらうけど、総選挙圏内アイドルで、SSR待ち期間1000日突破きらりだけだよ?

小梅とかみくとかも昔長期間干されてたというけど、もはや次元が違うよ

そしてきらりを押しのけてきた依田芳乃はなんだよ?

お前シナジーシンデレラチャーム持ちじゃないか

そもそも芳乃は5周目でノワールなんて貰っちゃいけない存在

最もノワールが与えられるべきだったアイドルきらり、2番目は藍子

その次に仁奈や莉嘉が続く形かな。5周目ノワールならば、この4人が許容される存在

今のノワールの優先度は

5周待ちブランスキル>5周待ちブランスキル>6周待ちブランスキル

こうだと思ってたから(6周目解禁までは5周目アイドルに廻される)

待機期間の長さ・ブランスキルからきらり文句なしだったよ。

3月ノワールのみりあはさ、4周目出たのがきらりと3ヶ月しか違わないし

ブランも弱スキルだったしで、「みりあノワールも分かるよね〜」って感じだった

芳乃は5周目Paノワールアウトオブ論外なPaノワール。考えうる中で最悪のパターンw

それはきらりP以外もみんな思っているはずだよ 

今本気で芳乃が嫌いになりましたよ 運営が全て悪いんだけどさ、芳乃見るとイラッとするんだよ

ごめんね芳乃P

今月のノワールに関しては誰もが「にょわーる」と思っていた

デレステのガシャ予想大会って大概いつも「○○だ!」「△△だろ!」と有力候補複数人いるものだけど

今月に関しては「きらりノワール一択、他の子はありえないだろ」という珍しい状況だったんだよね

そのくらい、皆きらりノワール確信していたんだよ

それがさぁ…馬鹿じゃねーの?さっさとサ終しろゴミ運営

きらりが大嫌いだからと、本来きらりが出るはずだった枠を捻じ曲げ、芳乃を割り込ませるようなゴミ運営はさぁ

デレステ運営ユーザー気持ち逆撫ですることに全力だよね

からアクティブ20万割るんだよw 来年にはアクティブ10万割ってるだろうねw



ガチャの出番が全てなの?ってあるけど

他はなに?大川ぶくぶ誰得コラボ

スターリットシーズンとかいうウマから逃げて10月に延期になったグダグダゲーム

ガチャしか出番ないの?」こういう視野の狭い運営担当見るとぶん殴りたくなる

運営担当P死ね

2021-06-09

職業訓練校でITエンジニアを目指す

増田に住まうITに自信ニキ、相談に乗ってほしい。

要約すると、37歳無能正社員の俺が、職業訓練校に通って未経験IT系に転職できるか、という相談

 もしくはビルメンを目指す方がベターかどうか。

俺はクソ弊社の無賃残業にブチ切れてる無能・一応正社員アラフォー男性年収300万強

 転職活動するも泣かず飛ばず

それ以前にプログラミングの独学勉強を始めるも、

 HTMLCSSJavaScriptPHPの初歩をドットインストールで習い、自分Wordpressをイジった程度で、壁にぶち当たり中。

ならばと方針転換、転職活動中に危険物乙種4類(ガソリン等を扱う初歩的な資格)を取ったので、

 シナジーありそうな電気工事士、ボイラー技士などの資格を取って活かせるビルメンナン方面での転職を考える。

  求人情報で、職業訓練校の講座を受けることで実務経験に近い扱いを得られるケースを知り、職業訓練校の説明会に行く。

職業訓練校の説明を受けた際に、ITエンジニアを目指す講座の存在を知り、その内容に魅力を感じて再び方針転換。

 訓練校の担当者さんいわく、講座を受けることは可能だが、技能習得後の年齢の壁は確かに存在すると忠告を受ける。

  (ビルメンは年齢問わず需要がある、とも)

皆さんにお聞きしたい。

以下の内容を職業訓練校で習得することで、転職に繋がる技術は身につくだろうか。

カリキュラムは要約すると以下の通り

基本情報技術者資格習得

WEBアプリ作成HTML

C言語習得

Java

電子回路理論・測定(ハードウェア

リアルタイムOSRTOS)を使用したマイコン制御システム作成

組込みシステムプログラミングによる機器作動

MySQLデータベース保守

Linuxの基礎

 以上の内容で、ソフトウェアハードウェア両方の知識を身に着け、サーバサイドエンジニアIoTエンジニアを目指すというもの

また、JavaScriptは独学での学習を続け、趣味に関するサイトWordpress作成し充実させるという目標はそれとは別に進めていくつもり。

 訓練校でプログラム言語を体系立てて学べれば、自己学習の進展にも繋がればと思っている。

ちなみに、ビルメン仕事内容や安定性に興味はあるものの、

 睡眠障害持ちのため(夜勤場合でも家で睡眠できれば問題はないが、ビルメン基本的職場に泊まるシフトがある場合が多い)

  そこがネックになるのではという危惧はある。

ビルメンサイドの意見も、もし伺えるのであればありがたい。

 ビルメン系の資格クレーン車等の資格を合わせて、清掃工場などの管理系も考えてはいるのだが…

  これ以上は本題がとっ散らかるのでこれくらいにさせていただく。

(以上の内容には、諸事情のため一部フェイクが含まれています。ご了承いただきたいと思います)

2021-05-21

駄菓子 強さランキング 2021年5月

Sランクポテトフライ BIGカツ うまい棒コーンポタージュ

Aランクキャベツ太郎 うまい棒なっとう味 ヨーグレット 焼き肉さん太郎

Bランク:たらたらしてんじゃねーよ カットよっちゃん チョコバット

Zランクウメトラ兄弟 ブタメン

Sランク

最強格。こいつらだけで300円分組んだグッドスタッフは強すぎるので、

大会によっては禁止になることもある。

ポテトフライ

環境最強。SSランクにしてもいいほど。

類似商品ポテトスナック販売終了はDAGASHIERに衝撃を与えたが、まだこいつがいる。

駄菓子界のガブリアス(後述)に比べると汎用性は低いが、エースはこいつ。

駄菓子界のミミッキュといったところか。

BIGカツ

なんだこいつ、もはや本物のカツ。いや、カツの衣。

男の子ならみんな大好き衣。

これをおかずにご飯3杯いける。

うまい棒コーンポタージュ

駄菓子界のガブリアス

似た役割を持つものリスカコーンポタージュがあるが、

うまい棒ブランドコストパフォーマンスの高さがチート

どんなデッキにも刺さる。

好きな駄菓子デッキを組んでいき、

最後10円〜30円をこいつにするだけで環境トップクラスの力を得る。

Aランク

Sランクほどではないが充分強い。

テーマプレイング次第では大会上位も狙える。

キャベツ太郎

キャベツ?こいつはほんとにキャベツか?

全然キャベツの味がしない。しないが、みんな大好きなスナック菓子の味だ。

この世界スナック系が幅を利かせすぎだ。

次回作ではスナックメタ系統実装されることを祈るが、難しいだろう。

若干の酸味とキャベツを冠するネーミングのせいでSランクを逃した。

うまい棒なっとう味

あ?なんだ?文句あっか?

Sランクにしてやってもいいんだぞ。それくらいのうまさだ。

ポテンシャルなんていう生易しいもんじゃない。普通に一線級。

若干トリッキープレイングが必要になるから敬遠されがち。

こいつの強さに気付かないうちは三流DAGASHIERよ。

ヨーグレット

スナック菓子全盛の環境において堂々のAランク入りを果たした甘味

ラムネよりも口当たりが良く、デッキスパイスになってくれる。甘味なのに。

包装もスナック菓子にはない見た目をしており、

こいつ中心のファンデッキを組んでもそれなりに戦える。

焼き肉さん太郎

太郎系の一角。【太郎】では必須駄菓子

Bランクか迷ったが、焼き肉というネーミングが男の子にぶっ刺さるためAランク入り。

Bランク

まずまず戦えるが、環境トップを狙うのは厳しい。

人気のある駄菓子が多いものの、ファンデッキの粋を超えない。

たらたらしてんじゃねーよ

名前インパクトありすぎる。

そのため一部界隈でカルト的な人気を誇るが、実力は名前負け感がある。

やはりスナック菓子環境に入り込むには尖った性能でなければ難しい。

カットよっちゃん

たらたらと同門。

シニアリーグではかなりの実力を誇るが、

トップリーグであるボーイズリーグで実力を発揮しきれないところがマイナス

今回は省いたが、酢だこさん太郎とのコンビネーションがいろんな意味で有名。

個人的にはアンチシナジーだと思うのだが。

チョコバット

本来の実力を考えればAランクなのだが、環境的に厳しい。

甘味が刺さりにくい環境において、かなり頑張ってくれているほう。

これを刺すならヨーグレットとは入れ替え。相互互換

Zランク

便宜上Zとしているが、最低ランクというよりは番外編。

ルールによってはSランクすらも凌駕する。

ウメトラ兄弟

シェアや交換前提のルールでは一気にトップクラスになる実力を秘めている。

今回はシングルルールでの考察なのでここに。

性能はかなりピーキーで、場を乱す能力は随一。

正直これを出されるとどうしていいかからなくなる。害悪

ブタメン

お湯が使えるルールだとSSSランク

お湯が使えないルールだとゴミというルールに左右されすぎなやつ。

中心環境ボーイズリーグ遠足ルールなのが痛い。

だが最近成長が著しいリモートルールではこいつが環境を席巻している。


総括

うまい棒なっとう味つえーから、まじで。

イオナとか言ってるやつはカス、わかってない。

スナック最強環境でこいつが入らないわけがないんだよなあ。

2021-05-01

anond:20210430133508

ちょっと言葉足らずな感じがあるけど、大体同意だな。


ソシャゲってちゃんとやればちゃんとむずくて、頭使うんだよな。

ソシャゲキャラが多い割にシナジーを考える必要があって、メタちゃんと考える必要があって、そこまで踏み込むとかなり深い。まぁランキング上位狙わないなら、ネットテンプレで間に合うけど、それって他のアタマツカウゲームでも攻略サイト見てパクればクリア簡単なのと一緒だしな。

いか、高難易度で難解だから流行んねえの

面白くねえと認定されるの

任天堂なんかはそこをわかってるからちゃんと低レベル向けの処置をしてストーリーを進めさせるの

ここは分かるけど、任天堂解釈が俺は違う。

まず、コンシューマゲーム市場が一度成長しきってしまって、今は縮小してるからゲーム難易度を高くして偏狭なアタマツカウゲーム大好きオタクリーチする意味がないんだよな。

もうとっくにゲームメジャーな物になって、その中で非ゲーマーいかに取り込むかのステージなんだよ。

から(何故か偏狭オタクは「高難易度だ!」と称賛する)古き悪しきファミコンゲーみたいな理不尽所見お断りシステムだと売れる訳が無いんだよな。

ここは同じ感覚だわ。

ただ、任天堂に対して「キャラを好きにさせて~」みたいなのは間違いじゃないけど、ちょっと片手落ちだと思っちゃう任天堂もっと凄いと思ってる。

任天堂がやってるのはゲーム体験拡張だよ。現実とのゲームリンクさせて、ゲームを画面の向こうからこちら側に引きずり出そうとしてる。(リングフィットとか分かりやすい例だな)

今までのゲームもそれを通じて、生活見方を変えたり、友達と協力したりって言う画面を超えた体験はあったけど、任天堂はその体験もっと拡張しようとしてるんだと俺は見てるな。

逆にソニー(プレステ)は画面を通じて伝える事の解像度をあげようとしてる感じがする。

どっちもすごく楽しみだよ。ゲーム未来はまだまだ明るくて、ソシャゲも凄いけど、ソシャゲじゃ出来ないことをやってくれる予感がしてる。


2010年2015年インディーズの台頭で、ゲームの中の多様な感性を拡大して、ゲームというものの彩りを増やしてくれたのだとしたら、

20からは今までのゲーム会社の再興で、ゲーム解像度が上がって、より広い人にゲームリーチされて、より大きな感動を与えてくれることになると思ってる。

(もちろんソシャゲも引き続き素晴らしいゲーム体験提供してくれるだろうね。ガチャ問題だけど)

2021-04-16

anond:20210416092659

顔、胸、お尻、体型、性格シナジーだぞ

胸の優先順位が高いことは認めるが、胸がデカイだけで顔や性格菅義偉だと問題ありまくる

2021-03-29

メチャクチャうまいレベルが違う!と思った食い物

わりかしバカ舌なのでなんでもおいしく食べられるんだけど、いっぽうでとてつもない感動みたいなものが得られることはあんまりない気がする

ウマーイ!ヤッター!つって3ヶ月後には綺麗さっぱり忘れてしま

あれはうまかったぞ、っていうのをはっきり覚えてる料理といえば

 

ハンガリーで食った鴨肉乗せラーンゴシュ

ラーンゴシュは平たい揚げパンみたいなもの

鴨肉のローストモヤシ?か何かがベースちょっとしたサラダが、そのラーンゴシュに乗っている

結構いいお値段したんだけども、非常にうまかった マジでうまかった

鴨肉がガツンと旨くて、でも所詮はアッサリ系の肉なのですぐに消えてしまうところを、揚げパンであるラーンゴシュくんがすかさずカバーし、油のうまさまで追加して、強烈な旨味が長続きする

サラダがそれをええ感じにサッパリさせてくれるのでくどさもない

最高だった 

ポロ

シルクロード料理の店で食った、ウズベキスタンウイグル料理

羊肉ニンジン・米の3つをスパイスと塩で味付けした炊き込みご飯あるいはチャーハンみたいなもので、これも抜群にうまかった

羊肉は上にちょっと乗っかってる程度なので、基本的には米とニンジンばっか食うことになるんだけど、それがもう多幸感って感じの味わいなんですわ

ニンジンは細かく切られているので、食感らしい食感はなくやわらかい そんで甘みがある

米は脂と旨味を吸って、非常にいい感じに仕上がっている 甘くやわらかいニンジンとのシナジーがすごい

そんで、肉は肉で当然にうまい ステーキみたいな存在感っていうよりは、わりとダシを出すのに使いました!って感じの趣で、肉汁が溢れてきたりはしない

でも、旨味とかジューシーさは米とニンジンのほうで足りてんですよ 肉の食感と香りがここではありがたい

肉で米を食うんじゃねえ 米で肉を食うんだ そういうソウルが感じられる

非常にうまかった

丈六の醤油ラーメン(の一口め)

大阪難波にある丈六ってラーメン屋のラーメン、アレはうまかった

全体が完璧!とか、いくらでも食える!って感じではない たしか一回肉増しかなんかを頼んだら後半普通にしんどかった

でも丈六はひと口目が鮮烈なんだよな

完全に感覚的なものなので表記不能なんだけど、濃い系の醤油ラーメンってこれが到達点なんじゃねえか?と思えるうまさがある なんじゃこれ!ってなる なった

あの感動が最後まで持続したら本当に最高なんだけど、まあその辺は味覚と嗅覚の悲しいところだよなあ……

 

この3個くらいな気がする

俺はこう、トリコでいうところのフルコースみたいなものを作りたいんだよな

単位時間が経った後にも克明に思い出せるようなものが食いたい 細かい味付けじゃなくて、超うまい!という感動を思い出せればいい

俺はうまいものが食いたいんですよ

2021-02-14

anond:20210214182407

たとえば、増田植物に詳しかったとする。

ネット上で「北海道に行ってきました!」という写真を見た時に「あれ?でもこの植物北海道には自生しないはず…」というような違和感に気付くことができるかもしれない。

もっと抽象的な内容、たとえばある企業が別の企業を買収しようとしているらしい!という話を聞いたときに、ん?でもその買収したところでシナジーなくない?というような疑問を持つことがあるかもしれない。

おそらく「嘘を嘘と見抜く」ためには、それを判別するための周辺知識、ある範囲にかけては推測ではなく、およそ確からしいと判定することができる確かな知識必要になるんじゃないか

2021-02-05

リモートワークの孤独

ここ一年、勤め先の会社リモートワークをしてきた。

もともとリモート環境は整っていたので、さしたる苦労もなくリモートワークへの移行は進んだ。

しかである。自宅で一人仕事をしていると、孤独を感じる。

技術営業のような仕事のため、お客と連絡がつけばそれだけで仕事は成り立つ。

課内での打ち合わせなどは、もとよりウットオシイと思っていたので、理想的仕事環境が整った、と思っていた。

しかし、繰り返しであるが、強い孤独を感じてしまった。

通りすがりにめんどくさい仕事を頼まれることもなければ、定年間近のお荷物おじいちゃん社員武勇伝聴く必要もない。

すべての無駄が省かれたと思った。

無駄を省けば仕事さらに進み、俺は更なる利益を上げ、お客は提供されたソリューション問題解決できる。

と思っていた。

しかし、無駄がない仕事という物は、すべてがつまらない。

給料も悪くなく、仕事内容も俺がやりたかたことだ。

何も不満なんてないはずで、増して、俺がかねてから提唱していたスマートな働き方のはずである

社食の行きかえりにかわされる無駄雑談や、打ち合わせと称して余計な休憩を取る生産性のない営業存在しない世界

無駄がないことに感動していたはずが、俺はその無駄に生かされていたかもしれないことに、はたと気づいてしまった。

ボンクラ営業が宣う「無駄こそがシナジーを生む」などという言葉を心底嫌っていた俺が、まさか無駄を欲するとは、一年前の俺は想像もできないだろう。

孤独時間が増えると、余計なことを考える余裕ができる。

本来無駄なことに脳みそリソースを割かなくて済むようになった分、仕事にそのリソースを割くべきではある。

しかし、長いこと少ないリソースで捌いてきた仕事は、いまさらリソースを追加したところでその成果はあまり変化がない。

まもなく30代が見えてくる歳だが、意外と自分が求めていることに気づかないものなのだなと、驚いている。

2021-01-22

anond:20210121190628

あの残ったやつもきちんと鍋から掬い上げて他の麺と一緒に盛るだろ

それで3/4食べ終わった後に2/3スープを捨てて1/2合の白飯を入れて食べるんだよ

長い麺と白飯バルキーな食感と

かい麺と白飯ハーモニー溢れる食感のシナジー

油揚げ麺の楽しみの一つであろう

2021-01-01

原神キャラクター通信簿~星5編~

▼刻晴無凸Lv90▼

弱くはない。

強くもない。

片手剣/雷属性という超不遇属性を2つ抱えていてもそれなりに戦えてしまうのは彼女ポテンシャル物語っているだろう。

物理型も雷討ち型も両方試したけどすっげー強いってことはない。

重撃はめっちゃ優秀だしこれから強化されるってこともないし、ずっとこのポジションだと思う。

まあ無凸だし?こんなもんじゃいかな。

総合評価:80点+かわいい

==============

ディルック1凸Lv90▼

刻晴とは真逆大剣/火属性という超優遇属性

別名・橋上鳩判決下真君。

何をしても雑に強くてどこでも出番があるという便利真君。

螺旋でも使えるしとりあえず出たら育てておくに越したことは無い真君。

特に語ることもない真君。

総合評価:95点

==============

▼タルタリヤ完凸Lv90▼

天空弓3凸で運用

合計20万円也。

金を払っただけあってめちゃくちゃ強い。

当初弱いって評判だったけど、近接で属性攻撃しかできない且つ遠隔持ち時点で人権待ったなしなんだよなあ。

お試しで使って即完凸を決意させたイケメン

アクションが下手な私でも螺旋で大活躍

12層(星6だけど)もクリアできたよありがとうタルタリヤ。

総合評価:100点

==============

▼鐘離完凸Lv90▼

タルタリヤの予算が30万だったので余った予算で回した。

13万円也。

ストーリー的にもイケメンだし神だし。

適当天丼落としてるだけで強い。

バリアもつくし、バリア中はちょっとだけど回復もするし。

通常はマジで雑魚

モーションが早くてカッコイイ割にちょっと育てたレベル80くらいの奴と同じくらいのダメージ

まあ旧貴族4セットで天丼落としてバフ+石化させたらひっこむしあんまり関係ないけど。

これから様々な面が強化されるらしいけど、どっちかってーと完凸の性能を調整してほしい。

総合評価:80点

==============

▼七七2凸Lv90▼

最強のヒーラー

攻撃聖遺物剣闘士+少女)にしておけば1回5000くらい回復してくれるし、相手に札付けて殴れば大抵のアタッカーは全回復する。

2凸しちゃったし本当は普通にアタッカーとしても運用したいけど、アタッカーパンパンなんだごめんよ七七。

よくタルと組んで氷漬けにしてそのまま殴り殺す運用をしている。

あんまり強さを引き出せてない気もする。

あと小さいので足がめっちゃ遅いのもマイナス

総合評価:90点

==============

▼ウェンティ1凸Lv71(80までは凸してるアピール)▼

バランスブレイカー

ダメージディーラーとしてでなく、単にバラバラになった敵を集めるだけ。(それに付随する拡散反応)

それが螺旋はいかに重要か。

ウェンティがいる螺旋といない螺旋難易度が段違いだと思う。

スクロースも優秀だけど、ウェンティには及ばないんだよなあ。

彼がピックアップされていたサービス開始当初はあまり課金する気がなくて

「とりあえず限定は引いておこう」

というソシャゲ脳が働いた結果である

引いといてよかったマジで・・・

ただカワイイ女の子だったらなあと思う。

総合評価:105点

==============

ジン無凸Lv80▼

片手剣/風属性

アタッカーとしては微妙

バッファーとしてはチャージ80が重い。

ヒーラーとしては即効性が無い。

とすべての要素において中途半端彼女

ケツがプリップリだしクレーPVで出てきたとき

クレー、わかっているな?」

マジでカワイイけど、いかんせん性能が微妙すぎる。

恒常無凸勢の中でもダントツで使い道が無いと思う。

役割を特化させようにもナンバーワンオンリーワンになれない時点でダメでしょ。

探索ではその中途半端さが割と便利かも。もう1人の風と組んで足も速くなるし。

そう考えると今後も調整は絶望的だし、あえて育成リソースを割く必要はなさそうな感じがする。

総合評価:70点

==============

モナ1凸Lv5▼

水はタルタリヤがいるし育てなくていっか感。

カワイイし、いつかは育てたいけど使い道がなさそう。

大抵の螺旋タイムアタックにいるので元素爆発自体は優秀で強いのだろう。

ユニ先輩の声好き。

総合評価:無

==============

クレー

引いてない。

無凸でいいから引いておけばよかったと後悔した。

法器/火属性の時点でめちゃくちゃ人権だった。

当時の私はそんなことを知る由もなかったのだ・・・

==============

アルベド

引いてない。引く予定もない。

お試しで使ってめっちゃつえー!とか言ってた勢はあれがただの広告であることをわかっていない。

あんなに敵が密集してたら誰でも強く感じるっつーの。

属性自体が他属性とのシナジーが無いので自身スキル強制的シナジーを発生させるという意味では優秀だと思うけど。

使い方によっては強いというちょっとクセのある星5かな?という感想

私はわかりやすい強さが無いと引きたくないんだ。

宜野座さんの声は好きだけど、アルベドの声はなんかあんまりきじゃない。

==============

▼今後▼

甘雨・・・見送り

ショウ・・・見送り

綾華・・・見送り

胡桃・・・全力

の予定。

果たして

2020-12-27

サクラ革命もう辞めるわ

楽しいからではなくデイリー消化の義務感でやってることに気付いたため。

 

昔やってた艦これと同じダメさを感じる。

ひたすらデイリーやらウィークリーの為に全然面白くない戦闘を回させてくるシステム

面白くなるように考えてねーでしょ?って言いたくなる。

 

その戦闘は横に6~7マスくらいのフィールドキャラを3体置いて

「1マス進んで殴る」「その場で殴る」「殴ってから1マス退く」の3つの行動選ばせるだけ。

 

これど~~~したって面白くならないわ。

キャラ個性と言ったらタフさと射程(だいたい1だけど2や3のもいる。だいたい打たれ弱い。)だけ。

気力がたまる必殺技ボーンだけど気力の溜まる速さも何も考えずに適当設定したでしょって感じ。

ぎりぎりの攻防で気力がたまって必殺技で辛勝!なんてことは起きない。

 

ガチャ面白くない。

戦闘があまりにも面白くないんだから戦闘用のコマを引くガチャだって面白くないわな。

課金させてくれって気にならないし、積極的課金誘導もない。

ほんと艦これに似ている。

  

あるていど課金誘導してくれていいんだよ。

課金したくなる、課金で楽しくなるシステムがあるなら。

面白くない代わりに課金誘導もありませんて、それ嬉しくないんだよ。

ていうか艦これほどキャラや装備を強化する楽しみもないかある意味艦これ以下だわ。

 

悪いことばっかり言ったけど、キャラとかは悪くないと思うよ。

普通に会話してるパートも、戦闘中の必殺技ムービーも、良く出来てる。

特に個人的には中国組(チャイナじゃない方中国)がみんな好き。

 

キャラはみんなデザインもいいし、それを上手く3Dにしてるし、声もみんないいんだ。

今は声優が本当に水準上がったのでこういうキャラがいっぱい出てくるゲームでも本当にみんなきちんと役作っていい芝居をする。

個人的には長門なつみとか鷲羽もえみとか宮園いろはとか立山うちかとかが好き。

 

でもこのキャラたちが3Dでお芝居するストーリーパートがだるくないかというとちょっとだるい

主人公のしのやふうかやあせびのキャラとか良く出来てるし、コアであるキャラ」の部分は決して出来が悪いわけじゃないんだけど。

それ以外がとにかくダメで。

 

ていうか中国ソシャゲ面白いやつは本当にシステムが良く出来てる。

戦闘ちゃん面白いし、ガチャ自然課金したくなるし、ガチャで出るものは色んな活用法があって積み上げ感もあって楽しい

サクラ革命もそうやって楽しく戦闘させてくれた楽しく課金させてくれてほしかった。

 

キャラダメならすべてがダメだけど、キャラは悪くないんだよ。

からもったいない

なんでこうゲーム周りシステム周りがダメなんだろう日本ソシャゲは。

 

シャニマスもやってるんだけど、ノクチルのキャラが好きなだけでゲーム周りやシステム周りやガシャ周りは真性のクソだと思う。

中国の方が上手く出来てるならそれを見習って真似して頑張ろうよ。

なんでうわてのお手本があるのにそれの真似すらしようとしねーんだよ。

いい加減真面目にやってほしい。 

 

てかあの大人ソシャゲのFGOの戦闘システムサクラ革命のそれをさらにヤバくした感じってマジ??

くそれに金を払うなみんな…。

キャラ目当てっつっても限度があるだろ…。

  

 

サクラ革命叩いてる奴らって周りの雰囲気しか評価できないクズだと認識した。低評価レビューなんか酷いもんだし、叩いて良い認定されたものは貶す日本人の最悪なところが出てると思うね。ハッキリ言って軽蔑する

反論あるなら幾らでも聞くから具体的に言えよ。

逆にこっちも言わせてもらうけどこういうシチュエーションでお前みたいにやけにボルテージ高いくせに具体的な反論自分推しポイント一個も書けない奴は「書けよ」と促したって書けないで逃げるんだよ。

だってお前自身別にサクラ革命を好きじゃないんだもん。評価もしてない。反論もない。

ただ酷評状況に感情的に反発してるだけ。

違うってんなら具体的に言ってみな。

俺のちゃんプレーした上での感想よりちゃんとした感想反論してみろ。

まあ逃げるだろうけどな。

 

下手なだけだろ。例えば前衛タゲ集中して気力獲得量上げるスキル使うとか、しのの攻撃上がる代わりに防御下がるのは弱体解除でデメリット消すとか工夫したのかよ。全キャラ使い込んでから戦略性語れよ

ちゃんと書けたじゃん。

それだけでお前のこと好きになったわ。

これぐらい煽ってやっても受けて立たずに逃げるチンカスばっかだからな。お前もそういう奴だろって言ったのは慎んで撤回する。

 

でもさ

君が言ってるのって

サクラ革命戦闘が難しすぎて詰むからクソゲー!」って言ってる奴には反論足り得るけど、俺はそういうこと言ってんじゃないんだよ。

 

戦闘が難しいんじゃなくて、つまんねえんだ。

ストーリーでつまるとこなんかないしさ。

スキルや札を組み合わせてシナジーを得ましょうって、妥当アドバイスだけどどや顔するような斬新な提案じゃないだろ。

ただそんなことやるより属性合わせたり魔法少女入れてるだけであのボンクラな敵キャラには楽に勝てるしさ。

あと描いてて思い出したけどそもそも戦闘テンポもわりーよかなり。

これも中国韓国のやつだけど、ブラウンダストの方が戦闘よっぽど面白いしテンポもいいぞ。

 

ただ具体的に書いてくれてありがとうな。会話が成り立っただけでお前ののこと好きだよ。

2020-10-29

就活をして考える自分キャリア

 大学院中退して久しい。記憶が正しければ、私が大学院中退を決意したのは6月末であったこから、あともう少しで半年が経つ。

 さて、就活についてはようやく良い風が吹いてきた。金融の、ある分野において業界上位三位以内の地位にある企業の最終面接の一歩手前まで進めることができている。

 一部上場IT企業Sier)については、最終面接を控えるところまできた。ESを提出した後に任意質問会をやると聞いたのでそれに参加してみると、人事が質問会で「この質問会でESブラッシュアップしてね」なんて言い出した時は冷や汗が止まらなかったが。

 どちらの企業も来週面接であることから、中々にプレッシャーではあるが、何とかなるだろう。

 ところで、前回の記事で「まあ、プライドが高いお前は上場企業じゃなけりゃ満足しないんだろう(⇔身の程を知れ)」といった趣旨コメントが付されていたが、当然であるプライドが高いからこそ、私は結果を出せないと満足できない。そのお陰で、就活もここまで進めれている訳だ。実は、総合商社の中途枠についても、二次選考まで進めれていたりもした。とは言いながらも、今現在無職であることには変わりがないことから、彼彼女あざ笑うにはまだ時期尚早ということで、この程度にしておく。内定が出たら改めてあげつらう予定だ。

 エントリー中はなりふり構わず履歴書を送りまくっていたし、後輩にES面接方針について教えを乞うたりもしていたので、どちらかというとプライドをかなぐり捨てているような気もしたが。キレてノートパソコンを叩き割ったりと結構醜態晒していたし。

 さて、私は上のどちらかの企業王手をかけて上がる予定でいる(が、一応今も履歴書は送りまくっている)。金融の方はやはり選考難易度が高いことからまだまだ気は抜けないが、ITの方はコロナであるにも関わらず敢えて増員していたぐらいだし、「最終面接で落ちることは基本的には無い」というのが就活サイトでの定説である(らしい)から、余程の地雷を踏みぬくか、ドジを踏まなければ内定は出ると睨んでいる。金融の方で面接を何度もしたから、これが活きてくれば良いのだが…。

 そんな時、「私は一体何をしたいのか」と考えた。前の記事でも書いたが、私は資格を取ってプロになろう、という心づもりでいた。実は、この思いは今でも捨てきれていない。

 そして、その資格であるが、実は金融ともITとも親和性が良いのだ。シナジーが大きいだけでなく、その両者について深い理解をしている有資格者が少ないことから収入の面でも大きく期待できる。社会にも十分貢献できると思う。

 ただ、金融 or ITプロとして生きていくのも楽しそうだと感じるのだ。

 金融については所謂部門別採用ではないため、基本的にはその足で走り回って数字を上げることになるだろうが、人と話すのが好きな自分としては極端な苦手意識はない。一時はクラブナンパなんかもしていたぐらいなので、目の前で蹴り捨てられる程度じゃヘタレることもない(流石に悪意むき出しの悪口を言われた時は少しキツかったが)。また、金融については学部院生時代にある程度かじっていたので、苦手意識は全くないどころか得意と言い切ることもできる。勿論、いわゆる金融マンであることから死ぬほど大変であろうが、楽しめる気はする。

 ITについては、大昔に自分パソコンを組んだことの他、ネットサーフィン経験を通じてセキュリティネットワーク周りのことを最低限身に着けたことを除けば、全く知識がない。今現在基本情報技術者試験勉強をしているが、何が分からないのか分からない、という部分が大半である。ただ、参考書を見た瞬間に脳がストレスを感じる、ということはない。Java解説ブログなんかも流し読みしてみたが、面白かった。全く適性がない、ということはないと思う。金を産めるか、という質問について胸を張ってイエスといえる自信はやはりないが。

 就活生は、どのようにして自己キャリアを定めるのだろうか。学部時代のある友人は、憧れを理由に、その企業を選んでいた。金を理由にその企業を選んだ友人もいる。その企業製品が本当に好きだからということで、その企業へ進んだ友人もいる。

 どの友人も、見事であると思う。内定をきっちりと取り切っているし、何より行動に対する結果が伴っている。そして、今も尚働いている。素直にすごいと思うし、心の底から尊敬している。将来的に転職をすることになったとしても、私からすると学部時代にそのようにはっきりとしたキャリアプランを持つことができていたことそれ自体が大変素晴らしいことだと思う。

 私自身、それなりに将来のことを考えて進路設計はしてきたつもりだったが(母親奨学金を使いこまれるのは流石に予想外だったが)、良いように言えば知的好奇心が強い、悪いように言えば器用貧乏タイプなのだ。この性格から上記企業知識を身に着けながら学部時代より抱いていた思いを実現するべきか、それともその道のスペシャリストとして生きていくべきか、と今もくよくよと悩んでいる。一刀両断的な判断はあまり好まないため、どこかでグレーゾーンを設定して落ち着くことになるとは思うが、今現在それを設定できない自分に対するもどかしさは結構感じている。

2020-10-15

ぺこらとムーナで5.5万人行ったのにぺこらと主力のコラボで4万人てどうなんよ

シナジー無いコラボだとダメだな

2020-10-07

天才が見たい 1/2

幼いころの記憶は、2歳ぐらいから残っている。初めて乗った三輪車、初めていった遊園地でのヒーローショー、流行に乗って買ってもらったローラースケートファミリーコンピュータ。皆覚えている。

幼稚園の頃には、既に自分他者とは異なる存在であることを認識していた。

幼稚園でやることは何もかもが退屈だった。何度同じことを教えてもらっても文字を読めない、たとえひらがなであっても自分名前を書けない。そんな同い年の園児達に辟易していたし、先生の言うことも最終的に言いたい・結論の読める、そんな通り一辺倒の話しばかりで、毎朝幼稚園に通うバスに乗る時には苦痛を感じていた。

ある日、そんな苦痛の発生源から「近所の公園落ち葉拾いをして、その落ち葉ちぎり絵を作りましょう!」と言われた。他の園児たちは落ち葉をかなり細かくちぎって、造形でギリギリ判別できるかどうかの「おさかなさん!」「おはな!」「おかあさん!」といったの作品を作って先生に持って行っていたが、俺は「いやいや、落ち葉で作るんだから落ち葉である事を活かせよ」と思い、少し捻くれた形をしたカエデ落ち葉を1枚と、他にも大量の落ち葉を拾って、「人喰いおおかみをやっつけた人が、その証としておおかみの右手バイクに積んで村に戻っているところ」という作品を作った。

作ったちぎり絵先生に見せた時、「これは・・・バイク・・・・・・手?」という反応をされたので、それは人の手では無く、怖くて悪い人喰い狼だと説明した。その際に俺は「これは他の人間にも説明必要だな」と何故かひとり勝手確信し、画用紙に黒のクレヨン物語を描き始めた。最初は延々と文字だけで説明していたが、文字だけだと寂しいので、余白に挿絵もつけた。

「悪くて怖い人喰い狼が現れて困っている村人たちのところに、腕利きの猟師がやって来て・・・」という、何とも陳腐な筋書きではあるが、画用紙を10枚以上使ったと記憶している。

俺のちぎり絵物語幼稚園話題になり、その年のお遊戯発表会の題材にもなった。先生は「やっぱり主役の猟師役は増田君がやるべき」と言ってくれたが、主役はガキ大将のS君に決まった。かけっこなどの身体を使う類いのことはからっきしだったので、俺はそれで良いと思った。

発表会は結構うまくいったようで、いつの間にか俺の「作品」達は、「画用紙に書いた物語と一緒に区役所に飾ろう」という話まで出て来ていた。

その事で幼稚園側と区役所側の担当者が何度か話し合いを持ったようだが、結局絵だけ飾る事になった。


区役所に絵を飾る事になるまでの一連の話を幼稚園から説明された両親は、たいそう喜んでくれた。

両親は平凡だった。見合い結婚し、中庸であることを良しとし、毎日を善良に暮らし、一人息子である俺にもしっかりと愛情を注いでくれる。そんな両親だった。

ただ、そんな両親が、幼稚園側が区役所絵画の話を交えつつ、「増田君は本当に優秀です。才能があります小学校は是非とも私立を考えられては・・・?」と強く推した途端、「いえ、結構です。ウチは公立小学校に行かせます」と、頑として譲らなかった。理由はわからない。金銭的な問題だったのかもしれないし、中庸を良しとする生き方に反していると考えたからかも知れない。

俺は単に「人間関係をリセットして、見知らぬ土地でまたイチからやり直すのは苦痛である」などとぼんやり考えており、小学校地元公立のほうが良いように思えた。

幼稚園の中に友達と呼べるような存在はいなかったと思うし、毎朝の通園バス苦痛ではあったが、それでも何とか周囲の人間為人を把握して対応方法ほぼほぼ確立していた矢先の話だった。小学校とやらに行く事になれば、公立でも私立でも「周囲の人間の数」は増えるのだろうが、私立ゼロから再構築するよりは公立のほうが幾分マシだろうと思っていた俺は、そのように両親に伝えた。


両親と俺の希望が一致していたので、当然小学校地元公立小学校入学することになった。

小学校に入っても、特に自身の変化はなかった。小学校に入ると本格的に「勉強」というカリキュラムがはじまったが、先生が言っている事を聞いて、板書をして、家に帰ってから宿題を済ませた後に復習・予習をしていれば、テストの点数は取れた。

この頃になると、自分状態客観的に捉えた上で、自身についての考察ができるようになっていた。

俺は結論として、「俺は天才である」と考えた。井の中の蛙どころの騒ぎではない。加えて、空の青さも知らないとなればもはや滑稽を通り越して害悪であるが、俺の周囲には俺より優れた学力を持つ者も、俺を諫めようとする者もいなかった。

言い訳がましいが、物差しが少ない小学生の時分である。「学力」という物差ししか持っていなかった俺は増長し、慢心し、周囲を哄笑した。将来は俺のような人間が、東京大学のような「賢い一流の大学」に入って、「でっかい一流の会社」に入社して、いずれは社長になって世の中を動かしていくと、本気で思っていた。

何より、公立小学校毎日がヒマだった。普段から見下している同級生とは、恐ろしいぐらいに会話がかみ合わなかった。俺にコミュニケーションスキルがあれば、「会話をあわせに行く」「自分の会話ができる場を作る」といった芸当も可能だったかも知れないが、ご多分に漏れず俺はコミュ障だったし、そもそも会話を合わせるという発想もなかった。

「名のある企業に入れる」「いずれは社長になる」などと思いこんでいるような人間コミュ障というのは、その時点でもう既に色々と破綻しているような気がしないでもない。

ともあれ、この頃の俺は毎日退屈な授業とかみ合わない会話をする為だけに、日帰りの監獄に通っていた。全国の小学生がこの地獄を味わっているとするなら、文部省は滅ぼさなければならないと本気で思っていた。その為に文部省に入って俺がこの国を変えてやるんだと、鼻息けが荒い小学生だったと思う。


─────「良い会社」に入るには「良い大学」に行かないといけないらしい。

─────日本一大学東京大学というところらしいが、真の天才であるならば京都大学に行くらしい。


そんな情報を入手したのは、忘れもしない、小学4年生の秋頃であるいかにも小学生摂取しそうな、狭い世界のテキトーな話である。だが俺は何故か純真無垢にその与太話を信じた。つまり、「将来は絶対京都大学に入ろう」と思った。

そこから俺は色々と京都大学情報収集しはじめた。「学部」など、小学生の俺の辞書には登録されていない概念に触れる度に興奮しつつ、どうやったら京都大学に入れるのか?という情報を求めて方々に聞いて回った。まず一番初めに、俺にとってもっとも身近な「大人である両親に「どうやったら京大に入れるのか?」と尋ねたところ、「知らん」と言われて会話を打ち切られてしまった。仕方なく学校先生などに尋ねたりしていたが、小学生調査能力などたかが知れており、当時はまだインターネットなども普及していなかったので、俺の京都大学情報収集はかなり早い段階で終止符を打たれることになってしまった。

しかし、京都大学に入れたとしても、大学入学までは今からでも約8年かかる。京都大学に入る方法とは別に、一刻も早くこの日帰り監獄から抜け出す方法はないもの・・・模索していたところ、どうやら「私立中学」というところに通えば俺の退屈な生活におさらばできるようだという情報を得た。

日帰り監獄の看守たる先生も、たいそう熱心に「増田君は灘中学東大寺学園に行かせるべきです。」と言ってくれた。特に小学6年生時の担当看守だったK先生は熱心で、何度も両親と懇談して、俺を私立に行かせようとしてくれた。

だが、ここでも両親は「ウチはあまり裕福ではなくて・・・。本人は成績も良いので、公立中学から北野高校にでも行ってくれたらいいと思っておりまして・・・。」と、俺を私立中学に進学させることは明確に拒否した。

看守は

給付型の奨学金制度などもある」

経済的に難しいと思っておられるなら、公立中学以下、なんなら増田君の学力ならおそらく無料で通える」

増田君には質の高い教育を受ける権利がある」

などと食い下がったが、両親は「もう公立に決めてますので・・・」と固辞した。

この頃になると、小学生の俺でもさすがに両親の言動に疑問を覚えるようになった。両親は「経済的に困窮しているか私立は行けない」の一点張りだったが、看守は「困窮していても通えます」という。イヤさすがにそれはちょっとヘンだろ、矛盾してるだろと思っていたが、当時の俺はそこまで頑なな両親を説き伏せてまで日帰り監獄から抜け出したいとまでの強い意志は持ちえなかったし、天才秀才・英傑達と机を並べて学びたいという願望も希薄だったし、それらの一連の俺の態度が招くであろう結果も、特に深くは考えてはいなかった。


当時の両親の真意が奈辺にあったのか、今となっては分からない。草葉の陰から、声は聞こえない。


そうして地元公立中学校に入学した俺は、特に変わり映えのしない日帰り監獄生活を送っていた。そんな俺だったが、中学生活の半ばに差し掛かろうという頃・・・具体的に言うと全国模試を受けたあたりで、「んん?あれ?・・・どうも俺って天才じゃないな、これは・・・」と薄々感づき始めた。全国模試偏差値が出るからである

そりゃもちろん、俺の偏差値は全国平均より遥か上には位置しているのだが、自分なりに努力をしてみても、偏差値的に灘高校にも東大寺学園高等部にも届かないという事実を突きつけられた。これは結構俺にとってはショックで、小学校の頃は「余裕で入れる」と言われた灘にも東大寺にも入れないという事実は俺に重くのしかかった。「このレベル高校が無理なら、こりゃ京大東大なんて夢のまた夢だろ、どうしよう・・・俺の人生、どうなるんだろう」と、本気で思い悩んだ。

悩みぬいた俺は中学2年の夏、両親に「塾に行きたい」と言ってみた。しかし結果はやはりというか順当というか、頑強に拒まれた。曰く

「成績がいいのに何故」

「塾はお金がかかる」

「家でも勉強はできる」

などなど、様々な言葉で塾に通うことを拒否された。

小学生の頃の俺なら諦めていただろうが、中学生になっていた俺は己の目標を達成する為に食い下がった。模試の結果を伝え、行きたい大学がある事、だが自分の今の成績ではそこに至ることができない事、自宅での自己学習には限界がある事などを説明した。

また、塾が無理なら定性的定量的評価可能代替案の提示をせまった。塾の代金は高校に行ったら必ずバイトして返す、なんなら今から新聞配達をして払うと、土下座までして塾に行かせてくれとせがんだ。

結局、中学3年の春から、塾に行く事を許してくれた。

半年ほど前に未亡人となった母はなんだかやつれて見えたが、当時の俺は塾に行けることが嬉しくて嬉しくてしょうがなくって、あまり母親のことを注意深く見ることはできなかった。今思えば、当時の母は様々な事に疲れ切って倦んでいたのだと思う。塾に行く許可も、根負けというよりかは思考放棄といったように俺には映った。

そんな母を尻目に意気揚々進学塾に入った俺は、成績順のクラス分けで上から2番目のクラスに入れられた。正直、体が震えた。自分よりはるか勉強ができる人間が、天才が、焦がれる存在が、今まさにすぐひとつ上のクラスにいるとリアルに感じられるのである。そして、その人間たちと同じ程度の授業を、自分も受けることができるのである。これがアニメだったら俄然燃えるBGMが聞こえてくるようだった。実際、あの時の俺には、何かが聴こえていたのだろう。俺は一心不乱に机に噛り付いた。机に歯形があるんじゃないのってぐらいには噛り付いていたと思う。

その甲斐あってか、入塾後すぐのクラス替えで、あっさりと一番上のクラスになれた。ここで俺は生まれて初めて、圧倒的な勉学の才能をもった人間、すなわち「天才」と直に出会った。それも一人や二人ではない。そんな輝ける才能がひとつ教室に雨後のタケノコのようにポコポコ存在している、そんな環境で学べるという喜びにも出会った。

毎日がただ楽しかった。自分天才ではないのかも知れないけど、努力すればちゃん数字が、成績がついてきてくれた。

幼少の頃、毎朝幼稚園に行くバスの中で感じていた苦痛や、小学生の頃に感じていた疎外感は、もう無かった。


高校公立北野高校というところに入った。維新橋下弁護士とか、日本マクドナルド創業者藤田田ふじたた、ではなく、ふじた・でん)とか、漫画家岡田あーみんとかが通っていた高校である

本当は東大寺学園に行きたかった。学力模試偏差値は足りていたと思う。赤本自己採点でも余裕で合格圏内だった。だが、中学3年時に入塾した際に母親と交わした「高校絶対公立高校にする事」という約束を守った。その約束をした時点では「受験までにどうやって説得するか・・・」などと考えたりもしていたが、塾での公立中学では考えられない授業スピードについていけたことや、並み居る才能たちと交わした会話の中で、「公立高校からでも京都大学は狙える」という感触を、俺は確かに掴んでいた。

中学の頃はあまりよく理解していなかった奨学金制度は、高校に入ると同時に申請した。家計理由に俺の私立進学を拒んだ母親は、中学時代に俺の奨学金申請していないこともその時に知った。俺はそんな母親を信用せず、奨学金申請手続きを自分自身で済ませた。

北野高校の授業の質は高いと思った。だが俺は油断せず、予備校にも通うことにした。私立中学入学組の連中は、少なくても俺より3年は早く走り出している。そいつらに追い付くには、そいつらと同等、いやそれ以上の勉強必要であると思ったからだ。

俺は詐欺師丸出しの口調で「高校学費が浮いたんだから、もともと払うつもりだった学費予備校に回してほしい。予備校バイトを完全両立させるのは時間的に難しい。学力的に、俺は中学までの借金がある状態プラスに転じるには積み上げるしかない」などと母親に申し入れたところ、すんなりと受け入れられた。

この頃になると、奨学金申請だけでなく、家の中の一通りの事は全て俺がやっていた。

自分でできるようになったから」というのももちろん理由としてはあるが、母親が炊事・選択家事全般を筆頭に、日常生活の様々な事をほぼ全て放棄してしまっている事のほうが、より比重の大きい理由だった。母親予備校行きを認めたのも、「認めた」というよりは「俺が『予備校に行きますよ』と報告した」といった表現のほうが正しいように思う。

俺が小学生中学生の頃には確かに存在していた、「理由なぞはよくわからないがとにかく自己の主張を持って論陣を張る頑強な”母”たる人間」は、もういなかった。朝起きて、TVをつけて、ご飯を食べて、夜眠るだけの人間がそこにはいた。

家計ほぼほぼ俺が全部見ていた。入ってくるカネと出ていくカネを計算して大幅なマイナスにならないと言う事だけを気にしていたので、一般的家計管理よりはラクだった。現に、今つけている家計簿よりは簡単だったように思う。父親の遺した資産が多少あったので、その管理も俺がしていた。

高校生活は楽しかった。学力差のある人間を十把一絡げにして地域ごとに押し込める日帰り監獄では味わえない切磋琢磨がそこにはあった。同程度の学力を持つ者同士が集まった結果としてのシナジーがあった。今までは暗い色で塗りつぶされていた「学校での生活」に色が付き始めた。毎日学校に行く事が楽しかった。対照的に、毎日家に帰るのが億劫になり、やがてそれは苦痛に変わり、それに伴い、家の中が暗い色で塗り潰されていった。

昔、母を名乗っていた人間は炊事もしないので、学校帰りは毎日スーパーに寄り、食材を買い、俺が晩ご飯を作った。予備校のない日は二人で食事をするようにしていたが、食事中に会話のようなものはなく、TVから流れるバラエティー番組の下らないやりとりだけがBGMだった。ご飯の味はしなかった。たぶん、母だった人も、ご飯の味はしていなかったと思う。


しかすると、家から目を逸らそうとして、無理に高校での生活が輝いていたんだ、良かったんだと自分自身に言い聞かせているだけなのかも知れない。我が事ながら、この頃の記憶は妙に混濁している。

大学入試は当然のように京都大学一本にした。学力模試結果も問題無いと判断したし、何より俺には京都大学以外の大学に通う価値を見出せなかった。入学できるまでは何浪でもするつもりだったが、幸いにも現役で合格することができた。

大学合格したこときっかけに、京都に引っ越す事にした。

ひとり身になったから身軽だったし、しばらく大阪から京都大学に通ってみたものの、さすがに京都の外れまで毎日通うのはちょっと辛いなと思った。何より、暗い色で塗り潰された、大阪のあの家に帰るのは嫌だった。もうTVの音は聞こえなくなったけど、あの家で目をつぶって眠るのが、怖かった。

大阪での様々な残務を片付けると、それらの結果や、これからの事、感謝気持ちなどを両親の墓前に報告して、俺は京都に移り住んだ。


後編に続く

anond:20201007170042

2020-10-04

人間雑魚 欠陥生物

不潔

 普通に一日過ごすだけでかなり不快なくらい汚くなる。汗とかい臭い汁を出すのが悪そう

 普通に飯食ってるだけで虫歯になりほっとくと死ぬところまで行く。こんなクソ生物いるか

 失くすと回復しないのもゴミ

 身体の隅々に必要物質を行き渡らせるための液体が、身体の隅に傷をつけると流出して死ぬ。手首切っただけで死ぬのは控えめに言って雑魚すぎる

 栄えると生殖しなくなるし、基本的生活に常に苦痛を覚えてるように見える。内省機能があるのが悪い

 相当な割合人間20年生きる頃には補助器具がないとマトモにものを見られない視力になる。80年生きるんだからもっと保ちのいい眼にするなり、取り替え可能にするなりすべき

オナニー

 性欲を持て余し、自分で処理するとかいう完全に無駄行為!性欲カットしたら相当な時間が浮きそう

 ムダ毛って概念存在するのが意味不明すぎる。自分の毛を用途もなくわざわざ抜く生き物っているか

 まあこれに関しては文化の方が悪い感はあるが、そういう文化を作った頭も人間身体なわけで、シナジーカス

ハゲ

 かなりの男がハゲるしハゲると魅力が下がった扱いになるのもたいがい意味不明

軟骨

 走りまくってたらそのうち壊れて走れなくなるというクソ性能。軟骨くらい気合入れたら再生成できるんじゃないのか。産まれときにはできたんだからもっかいやれよ

 明らかになんの役にも立たなくなった同族(老人のこと)を生かすのは美しいけど、そのせいで社会がメチャメチャになりつつあるんじゃ世話ない

ショック死

 危険を察知して逃げるための機能の痛覚のせいで死ぬっていうのは本末転倒すぎる。

 つか注射とか手術が痛いっていうのも考えてみればクソみたいな話で、痛覚オンオフ機能くらい搭載してくれや

2020-09-10

やりたいことを仕事にしたいと思っているおまえはマイノリティ

初めて「就活」のためのインターンに参加した。グループ短期間で新規事業を考えて社内のお偉いさんに提案するというもの

採用に直結すると明記はされておらず、先輩に誘われたので「面白そうだな」というくらいの気持ちで参加した その結果、就活をすることに全くもって自信がなくなってしまった 

しっかり「なんで就活ってするんだろう」という あるある状態になってしまった ここで私は戦えない、と思った

その理由は主に議論中の様子にある 就活テクニックを見せつけられた、といった感じだった

「まずは仮説を立てましょうか」と数少ない情報から芯をついていないような仮説を立てて根拠となる情報を上げていく、そして気づいたらなんだかそれっぽい大枠の事業案(?)ができていた

ビジネスが専門でもないのでそこは不勉強なのだが、なんだか話は進んでいって気づいたら発表になっていた それっぽい発表になっていた 

その議論空中戦のようで全く本質に迫るものではなかった、と私は感じていたのだけどそのことを声に出せずにいちにちが終わったのでただの戯言であるがここでは無責任に思ったことを書く

ビジネスにおける本質が何かわからないけど、私は誰が幸せになって欲しいかをまずイメージすることが最優先だと考えていたので 制度政策ばかりをつめても誰のためのものでもなくなってしまうななどと思っていた 目の前に当事者がいるのに全然寄り添えていなくて頭の中だけで考えているような、あぁエリートはこうやって頭でっかちから と言われそうな議論だった(実際全員皆有名大学の所属だった)

全くこの議論に入り込めず端っこで議事録ばかりをとっていた私はなんだったのだろう、呼んでもらったのに申し訳ないなと思いつつなんでこんなにも感情が動かないのだろうと考えていた

まだ言語化できていないが以下に書いて見たい

一つ目は、わかりやすく使う言葉が違う みんなカタカナが大好きだ よく言われていることだからまた書きたくないけど、とにかく日本語存在している言葉カタカナで言いたがる、

サムシングニューを作りましょうか、これだとシナジーありそうですね、あ〜それはブラインドポイントですね、ファーストペンギンになりましょう!、おれルーティーンワーク苦手なんで笑、それMECEですか?、これジャストアイデアなんですけど」

新しいものって言え

盲点って言え

今思いついたって言え

お願いだから、、、と思いながらお腹が痛くなって一時間に一回はトイレに駆け込んでいた これは完全なアレルギーだ 自分言葉で語ってくれよと思った 対象から距離を取るようなその言葉いから、対象への愛が全く 本当に全くもって私は感じられなかった 

とにかくそれっぽく、とにかく新しいこと、企業にウケそうな言葉の羅列 何にも惹かれなかった

使っている言葉だけではない、話している内容も企業ありきで本当にしんどかった で、お前は何がしたいの?と何百回も聴きたくなった 本当にお前はこれが好きなの?お前じゃなくて企業が好きなんじゃない?と (思えば就活はその企業にどれだけ気に入られるかなのだからこうなってあたりまえなんだけど)

二つ目就活グルワ(?)でのスキルを使いたがる 一番笑ってしまったのは、休憩後に話し合い再開しようとしたときに「今の感情言葉にして切り替えましょうか」だ もうこれは もう本当に 腹が爆発しそうになった

多分チェックインをやろうとしたんだろうけど、今 自然に始まろうとしてるんだからいいでしょ そのままやらせてくれや 全肯定雰囲気が流れていたグループだったがこれは流石にみんなスルーしていた

三つ目、「それいいですね」でどんどん話が進んでいく 全くそれはどうなの?という発言がない 議論ではない 馴れ合いに近い (何回も言うがここで全く私は発言していないので言えることではないが、「いいですね」で案ができていく 批判的に刺せる人がいない だから議論が深まっていく感覚がない ずっと横に移動しているような感じだ 私のモヤモヤ中途半端共感ワード、「それいいすね」で片付けられそうで嫌だったので言わなかった

四つ目、常に上から目線だ 多分これは彼らに自覚はない お前は、一体企業に対して、地域に対してなんなんだと思った そもそも部外者で受け入れてもらっている側なのにその態度はなんだ?と。「ここはポテンシャルがありますよね〜うまく使いたいっすよね」と言う言い方で疑いが確信に変わった ここはお前の所有物ではない ゲームしてるわけではないんだぞ たくさんの人たちの気持ち歴史がここにはあるんだぞ、その想像力ないの?ともうまたここで胃がギュルギュル言い始めた。 最低限のリスペクトがない人間と一緒にやっていく自信がない 私もとても恵まれた家庭に育って大学だって通わせてもらっているから君とは同じなのだけど、どんな肩書きの人とも対等で対話がしたいと思うけどそこのところどうなの? まずは一対一の関係性を作ることからじゃないのかな 泥臭くやっている人をたくさん知っているからこそ、無責任青写真を描ける君たちの気持ちがわからないです

議論のあとの雑談でも納得できないことばかりでカルチャーショックを受けた

「おれ、就職するために大学入ったから」

参加者の一人が言った もうこれには本当に絶句した 

マジか 本当に言ってんの? 教育機関ってなんなの?就職予備校

私の大学では起業する人もいれば就職する人もいるし、院進だっている 進路の話をするときは「就活するの?」から会話が始まる それってとても良いことだと思う、それぞれの選択肢尊重している姿勢が見られるから

私は、勉学という生きる術を獲得するために大学に入った おかげで授業は楽しいし、学び合える仲間がいるのが最高だ そこに就職するか否かはあまり影響していない ここに就職したいか勉強する、ではなくどんな人でありたいかを考えながら学んでいる その過程就職という選択肢がある、という認識

でも、彼は、就職をゴールに据えてそれまでのための大学、と言った しかも後ろめたさもなくはっきりと澄んだ顔で言っていた だから本心なのだと思う 心底驚愕したが拒絶はしない 本当に違う考え方なんだと理解した

ある子は現在就活必死にしていて内定を獲得するために志望業界に強いゼミに入り、選考ありのインターン に奔走していた。サマーインターンだけで8社受けるらしい「就活することに疑問を感じたことある?」と聞いたら、「ない」と言われた そりゃそうだよな。就職するためにゼミ選んでるんだもん

一方私は「みんなもやってるからできるでしょ」という浅いモチベーションをもとにサマーインターンに応募し、何件が受かったがなんでやっているのかわからなくなり当日になってメンタルが爆発して吐き気を催し(他にも要因があったが)欠席した こんなんで就職できるのだろうか 

一連の話を大学の先輩に話したら、「そもそもこちら側の人間マイノリティであることを自覚しないといけない」と言われた。そうか、私はマイノリティなのか とわかるようなわからないような気持ちになった ついでに「みんなやりたいことドリブン、社会課題解決したいとかの気持ちでは生きていない そんなのごく少数 でも大きいことをやらないといけないときマジョリティにも声かけなきゃできないか理解しようとすることは大事」と言われた わかってはいたが、あまりにも今の環境では「やりたいことドリブン」の人が多くて感覚が鈍っていた 咀嚼し切れていないがこれが現実なのだろう

安宅さんのブログ精神安定剤だ 彼らはきっと回す側だ スキルがある ただ、私は創る側になりたい 私なりに生き抜く術を探していきたい

https://kaz-ataka.hatenablog.com/entry/2020/09/07/200050

そんなこんなで議事録だけを褒められて終了した私史上初の就活 

大学三年生秋 どうすれば良いかからない

2020-08-25

最近VTuber見始めたけどライバー同士の「絡み」が面白い

例のスパチャランキング記事

数値を追っかけても意味無い。3年稼いで逃げ切るというならありだけどトラッキング技術の物珍しさだけだと3年で3回転だとしても10年は続かない。初期に言われてたYoutuberよりネタが狭いをもう一度再考すべき。

とゆーブコメがついてたけど、既にそういう次元じゃないんだよなあと思ったので表題と絡めて語っておきたい。

2020年現在VTuber(以下V)の人気は

1. 箱(プロダクション)の強さ

2. 中の人の魅力

による、というのが個人的感想

箱の強さが人気に直結するのは最近のホロライブ見てればわかるよね。8月デビュー組のつべ登録者が既に15~24万人(にじさんじ8月デビュー組は4~7万人)。強すぎて草生える

なぜホロライブがここまで強いのかは桐生ココが云々Redditミームが云々それで海外人気がホロ一強で云々とかあるらしいがホロライブにはまだ沼ってないのでわからん

Vが人気を出す上で箱の強さの次に大事なのが「中の人の魅力」だと思う。「中の人の魅力」とかいうと思わず(笑)とかつけたくなるけど、もう少し平たく言うと「切り抜かれ力」ってやつ。

Vの活動基本的に今も動画配信動画投稿で成り立っている。動画配信必然的に長時間になるので追える者は限られる。そこで見どころだけを「切り抜いた」動画需要生まれる。

この「切り抜き動画」は既存ファンが楽しむだけじゃなくて、それを入り口新規ファンを獲得する経路にもなる。

2020年現在、Vは乱立しすぎて誰が面白いのかとかが新規にはまったくわからんわけ。だから箱で推そうという考えにつながるわけだけど、もうひとつ入り口として切り抜き動画をまず見て面白かったら本人のチャンネルに行くという導線が成立する。ランキングのない「なろう」でスコッパーが活躍してる、みたいな感じ。

この需要にじさんじ公式で切り抜き動画を作ってる(ぷちさんじ)やその動画が数十万~百万再生安定的に出せることも証左になろう。

この「切り抜き」動画を作りたくなるような撮れ高を量産可能にする方法ひとつがライバー同士の「絡み」だと思う(やっとタイトル回収)。

でまあこれは切り抜き動画を実際に見たことがあるかどうかで納得度が全く変わってくると思うので、ここでいくつか紹介したい。

 

・上質な笹虐を提供してくれるやしきず【笹木咲/社築/にじさんじ切り抜き/世界のアソビ大全51】

https://www.youtube.com/watch?v=yQoTlGvx8lY&feature=youtu.be&t=185

見てほしいのはヒット&ブローで「それ私超上手いですよ」「(ヒット&ブローで何の役にも立たないのに)メモ帳使っていいっすか」と調子に乗ったにも関わらず瞬殺され「クッ! コンナカミィ!」とメモ帳を破り捨てながら涙目になる笹木を、凄まじい哄笑をあげた社が「笹木メモ帳役に立ったか?」と煽るシーン。社の哄笑めっちゃツボだし、虐げられてる笹木のうめくような声もすこすこ。こういう面白さはソロだとなかなか出せない(笹木はソロでも自爆して対戦相手によく虐げられてるけど)。

 

・【漫画FPSプレイ中の女子適当な会話でひたすら邪魔してみた!!【マンガ動画にじさんじ☆ぷちさんじ VTuber

https://www.youtube.com/watch?v=PxN3v6AChls

・【漫画ゲーム中も密かに困惑する男子!?意外とあるあるな大胆すぎる乙女たちの日常マンガ動画にじさんじ☆ぷちさんじ VTuber

https://www.youtube.com/watch?v=43eqjySWVHI

 

上記2つは別動画だけど、流れで見ると良さみがより際立つ。面白さの核になってるのは叶という男性ライバー

叶は公式設定だと「天使の如く舞い降りてきた超癒し系男子」だが動画の通り既にそれは完全に無視されており、息をするように嘘をついて他人をおちょくったり煽ったりする性格。それは1つ目の動画で如何なく発揮されており、Apex中の勇気ちひろ(青い髪の少女ちーちゃんと呼ばれることが多い)を翻弄している。

こうやって相手手玉に取る叶の力は実際のゲームプレイでも見ることができて、個人的に最高なのは雪山人狼こと『Project Winter』で葛葉(2つ目の動画に出てくる白髪男性ライバー)とトレイター(狼)になった叶がサバイバー(村人)側を巧みに誘導して全滅に追い込んでいくプレイング(https://www.youtube.com/watch?v=C5qZ1SE_kwoなのだが、2つ目の動画ではそんな彼が女性デリケートな部分を目の当たりにして珍しく焦った姿を見せるところが良い。

さらに言えばちーちゃんは素で言っちゃってお互い気まずくなってる一方で、星川(2つ目の後半に出てくる金髪少女)は普段おちょくってくる叶が見せた弱みにチャンスとばかりに全力で乗っかってくる落差も良き良き。

こういうシナジー的な面白さはVが多いほど生み出しやすく、他に好きな組み合わせを挙げていけば一期生同士気兼ねなく全力で煽り合うでろちー(樋口楓×勇気ちひろ)とか、同期にはそうやって張り合うでろーんが後輩には朝5時に叩き起こされてナンを焼く謎の配信につきあわされても姉御ムーブちゃんと付きあってあげるところ(樋口楓×文野環)とか、配信動画では「ゴミカスうううううう死ねええええええ」ほか発狂音垂れ流しのギバラが戌亥とこの前だと構ってちゃん乙女になるところ(ギバラ×戌亥とこ)とか、キャッキャウフフと普通に仲が良いさんばか(リゼ・ヘルエスタ×アンジュ・カトリーナ×戌亥とこ)とか。まじで金脈おおすぎヤバい

 

話を戻して言いたいことをまとめると、2020年現在、Vの魅力はガワだけじゃなくて、企画にじさんじ甲子園社長3D披露ライブ等)や切り抜き的な撮れ高、それを生み出すライバー同士の「絡み」など多岐にわたってきていて、V文化にまったく触れてない人からすると想像もできないぐらいにしっかり「根」を張ってるって感じかな。

ヒカキンみたいなリアルYoutuberレトロニウム感)に比べれば規模は小さいし恐らくその差は埋まらないし、コンプラの甘いところとか、ライバーやらかしとか、メンタルやばそうなライバーとか、キナ臭いところはまだまだあるけど、寿命が数年で尽きるとか一気に退潮とかはないんじゃないかなという所感。

ちな今回はスパチャが切り取られてバズってたからみんなそこに目が入ってたと思うけど、Vのメイン収入って普通にスパチャじゃないでしょ。だから0でも問題ないとまでは言わんが、それがなくなったら界隈が終わるとかそういうことはない。

それよかYoutubeというプラットフォームに完全に乗っかってるから、その機嫌ひとつで界隈がふっとぶみたいなことの方がまだありそう。グッズ販売もしてるけどそれこそまだまだ副収入的な位置づけだろうしね。

そういう金銭的な面でもこの界隈がどう変化していくのかは気になるところ。

あとバレバレだろうけど筆者はにじさんじ箱推し勢です。ホロライブとかよく分からんのでオススメの切り抜きとかあったら教えてもらえると助かる。

あと、佃煮のりおとかしぐれういあたりのレーターVが伸びてきてる理由がよく分かってないので識者たのむ(クリムゾンが伸びてる理由はなんとなく分かるのでいいです)

2020-07-28

anond:20200728005900

世界樹とかどう?

MPみたいにただ減るだけじゃないリソースとか効果同士のシナジーとか効果の現れるタイミングとか考えること色々あるから

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