2021-06-24

買収されたベンチャーほとんど死ぬ理由はなにか

一部上場IT企業所属したはずなのに、買収したベンチャーに5回ほど輪廻転生をしており本社との連携強化や事業推進をする職人をやっている。

うそういった運命だと受け入れ始めている。

・あのサービス前は良かったのに、買収後はパッとしないな…

・気付いたら本体吸収合併されて無くなってた…

なんてことをよく見かけないだろうか。

そのほとんどの原因は事業的なモノではなく、人ベースの原因であることが多い。

ベンチャー買収はお金をむしって逃げる気満々のヤンキー養子にいれるようなものだ。

ここからはその地獄絵図をお伝えしたい。

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むちゃくちゃな事業計画

売却時にたくさんお金が欲しい。

そんなときにどうするか?

バカみたいに利益釣り上げた事業計画を作る。

利益をかさ増しした計画を作れば、DCF法での企業価値算定は高くなって売却価格が上がるのだ。

営業受注率と一人あたりの訪問数が今の3倍になっているプランもみたことがある。

そんなことが可能になるノウハウがあるならぜひ売って欲しい。

でも案外バレずにそのまま売却されたりするのだ。

売却後はどうなるって?

未達地獄

しかし、代表にはすでに多額の売却益があるのだ。

ロックアップ期間が終わるまで、申し訳そうな顔をしながら真面目に頑張っているフリを続ければいい。

しかし、割り切れない部分のだろう。

親会社とのMTGで詰められて、そのまま現場を当たり散らすという定番パターン存在する。

未達なのは売却時に無茶な計画を引いたせいで現場はなにも悪くない。

さらに少しでも利益を合わせるために現場人間給与を上げたがらない。

「未達だからあげれないよ〜」

自分私利私欲被害者によくそんなセリフを吐けるものだ。

この時期におおよそのメンバーが擦り切れて辞めていく。

大手に肌が合わないなんてより断然この理由が多い。

辞めていっても代表は困らない。

足元の人件費が浮いて親会社にいい顔が出来るのだ。

もちろん将来の利益は減っているのだが、その頃には辞めているので知らぬ顔だ。

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社会人として成り立たない

ちゃんと出来ないのは全部ベンチャーなせい。

メール電話の折返しが出来ないのもベンチャーのせい。

MTGを頻繁にすっぽかすのもベンチャーなせい。

オフィスを汚すのもベンチャーなせい。

Twitterユーザー企業アカ喧嘩を繰り広げたことをベンチャーからって言われたときは笑ってしまった。

たぶん、地球温暖化ベンチャーなせいだろう。

そんな態度だから、社内も始めは友好的な雰囲気だったのにいつしか煙たがられてるのだ。

事業連携ができる部分でも関わりを避けるために断れてしまう。

その結果、既存事業シナジーが生まれないのだ。

あるはずのシナジーヤンキー気取りの態度のせいで実現出来ないのだ。

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こんな感じでハチャメチャな状況が出来上がり事業として死んでいくのだ。

もちろん代表人格者で買収後も見事だったパターンも一度だけ体験がある。

でもそれは超レアケースだ。

基本は地獄絵である

対策としては「本体から組織を立て直せるパワフルな人材を送ること」である

ベンチャーだし雰囲気の合う伸び盛りの若手を付けがちだが不向きだ。

歴戦の戦士のような玄人を送らねばならない。

  • ロックアップ期間が終わるまで、申し訳そうな顔をしながら真面目に頑張っているフリを続ければいい。 まあこれだよね。 サービスそのものがよっぽど浸透しててブランドに価値があ...

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