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2024-08-25

北村紗衣と須藤にわか論点はずれているが、共通問題あぶり出している

太田出版Webマガジンにおける北村紗衣氏の連載に対して、須藤にわか氏という映画ブロガーが異議を唱え、それに対して北村紗衣が反論してホッテントリ入りしている。

私は須藤にわか氏のように映画を多く見ているわけではないし、北村紗衣氏のように多数の先行研究に実際にあたったわけではないが、発端となった連載と二人のやり取りをみて、話の主眼がずれていると感じた。同時に、二人とも結局、「ニュー・ハリウッド」という批評の枠組みに問題があることを浮き彫りにしているとも思った。

発端となった元連載の内容

まず連載の企画趣旨は以下の通り

映画を見た後に「なんかよかった」「つまらなかった」という感想しか思い浮かばない人のために、フェミニスト批評家・北村紗衣さんが、初めて見る映画感想を話しながら注目してほしいポイントを紹介する連載

北村紗衣氏の主な論点は以下の通り

①初めて見た『ダーティハリー』はサスペンスとして全然面白くなかった

自分アメリカン・ニュー・シネマが好きではない

60年代後半から70年代に、アメリカン・ニュー・シネマ英語ではニュー・ハリウッド)という潮流があった

④ニュー・ハリウッド反体制的な要素と、あからさまな暴力セックス表現が主な特徴として挙げられる

アメリカン・ニュー・シネマはかなり男性中心的な潮流

⑥『ダーティハリー』はニュー・シネマの影響下にある警察映画

北村紗衣氏の素朴な感想は、末尾にある「名作と言われてみんなに愛されている作品でも今見て面白くなかったらけなしていい!」と結びつくが、③~⑥の知識を持っていると『「なんかよかった」「つまらなかった」という感想しか思い浮かばない人』でも理解が深まる、というのがこの連載の趣旨みえる。

須藤にわか氏の異議

これに対して、須藤にわか氏の主張は以下の通り。

①「あからさまな暴力セックス表現が主な特徴」という認識は実際のアメリカン・ニューシネマからズレている

アメリカン・ニューシネマフィルム・ノワールと同様に映画批評家らによって作られた映画分類のカテゴリー

アメリカン・ニューシネマは「ヌーベルヴァーグ」や「ドグマ’95」のような映画運動ではない

④「アメリカン・ニューシネマ」と「ニュー・ハリウッド」は分けて考える

⑤ニューシネマは「暴力セックス」の映画ではない

⑥「ニュー・ハリウッド」もしくは「アメリカン・ニューシネマ」というカテゴリーは(白人の)批評のために作られた作為的カテゴリー

⑦「アメリカン・ニューシネマ」もしくは「ニュー・ハリウッド」が差別的に見えるとすれば、それはそもそも批評カテゴリー自体差別的

北村氏の反論

須藤にわか氏の異議に対する北村氏の反論は、目次にわかやすくまとまっている

①New Hollywoodの特徴のひとつセックス暴力があげられるのは当たり前

②New Hollywoodが男性中心的であるということは1970年代からずーっと言われている

③広く使われているジャンル用語勝手に変更しない

論点のズレ

須藤にわか氏の明確な誤り

須藤にわか氏は

例の著者は自分で決めた「これがニューシネマ」というカテゴリー自分で見て「このカテゴリーには黒人映画女性主人公映画が入ってないか差別的」だと言っている

と述べているが、これは明らかに違っていて、

北村氏がいうように、

決めたのは私じゃなくて今までの批評

まり北村氏は一般的な「New Hollywood」解釈を述べているだけなのだ

ただし、須藤にわか氏が本当に主張したいところは上記にあるのではなく、「New Hollywood」というカテゴライズのものに反発している。

北村氏は出典をたくさん挙げているが、須藤にわか氏の主張であるそもそも『ニュー・ハリウッド』が作為的カテゴリー」への反証ではない。須藤氏のいう北村氏本人への批判、「知ったかぶりして、しか知ったかぶりした上でこれは差別的だとかなんとか非難」への反証である

(「たくさんの出典があってすごい!」的なブコメの反応は、ただマウント取りたいだけのリアクションに見える)

さらなる食い違い

須藤氏は北村氏の姿勢について、

「ニュー・ハリウッド」もしくは「アメリカン・ニューシネマ」というカテゴリーが(白人の)批評のために作られた作為的カテゴリーであることを度外視した上でそれを非難している。

と言っており、

北村氏は

「(白人の)批評のために作られた作為的カテゴリー」なんだから批判されて当然ですよね?

という。ここは互いに噛みついていながら二人とも同じことを言っているように見えて混乱したが、批判対象範囲が違うようだ。

須藤にわか氏はそもそも、「ニュー・ハリウッド」というカテゴリーのものが、当時の映画作品群を評価するのに適切ではないと主張している。一方の北村氏がいう「批判されて当然」の対象は、須藤氏と同様にカテゴリーのものであると同時に、カテゴリーに含まれ作品群も含まれると私は解釈した。

須藤にわか氏の論の本質と、北村紗衣氏の指摘

須藤にわか氏の論で一番重要なのは、元の北村紗衣氏の連載にあった以下の部分への反論ではないだろうか。

60年代後半から70年代の潮流であるニュー・シネマは、それ以前にあったいろいろな制約が外れ、暴力セックス描写ができるようになり、そしてアメリカの秩序を問うような映画がたくさん作られた時代です。

そのくせに、結局は男性というか、主に白人男性が中心であることは問い直してないんですよ。

これに対して須藤氏は、

だいたいニューシネマは映画運動ではないのだから「問い直していない」って誰に対して言っているんだろうか?運動実態がないもの運動責任を問うたところで、まるで意味がないと思うのだが。

アメリカン・ニューシネマ」もしくは「ニュー・ハリウッド」が差別的に見えるとすれば、それはそもそもそうした批評カテゴリー自体差別的

この点、北村氏も、

>>New Hollywoodを決定づける作家主義的な監督の大半が白人男性であり、白人男性主人公にした物語代表作として受容され、研究白人男性監督だけを対象としてきたこはいたるところで指摘されています<<

と述べているように、「ニューシネマ」というカテゴリーのもの問題があることは認識しているように見える。

まり、二人とも、「ニュー・ハリウッド」というカテゴライズ問題があるという点では、共通認識がある。そのうえで、北村氏は、「須藤氏のニューシネ解釈一般的ではないから、私を嘘つき呼ばわりするのではなく、自分で論を立ててね」としている。

しかし、「ニューシネマ」というカテゴリーのもの問題があるなら、北村氏の連載における「『ダーティハリー』はニュー・シネマの影響下にある警察映画」という紹介の仕方も、「ニュー・シネマが男性中心的だ」というのも、安易に見える。元の連載において、ミステリサスペンス的にいまいちという北村氏の感想にはうなずけるが、「ニュー・シネマ」という潮流の紹介は片手落ちで、「研究白人男性監督だけを対象としてきた」ことも含めて紹介すべきだったのではないだろうか。

なお、北村氏のいう「問い直してない」というのは文系学問によくあるレトリックで、須藤にわか氏の「運動実態がないもの運動責任を問う」ているように見えるというのは、本質を突いていると感じた。

「問い直してない」論法は、レッテル貼りに使いやすい。

ダーティハリー』含む「ニュー・シネマ」と呼ばれる作品群は、「男性白人中心主義」的であることを「問い直せていない」からダメ作品だという、作品ファンが反発を覚えるのも無理はないだろう素人批評を容易に生み出す。(なお、これは北村氏の主張ではない。北村氏はあくまでニュー・シネマが好きではないだけだ)

須藤にわか氏が作品擁護する姿勢理解できる。

増田感想

文系学問特に文学社会学)においてありがちな、世の中の傾向や潮流を仮構して、ミクロ作品人間を論じるスタンスは、使い方を間違えると、色々なことを損なう。その作品人間もつ、複雑さや豊かさが捨象されるし、俗流に応用されれば簡単差別につながる。「この時代に生まれ人間は●●である」と決めつける世代論などを見ればわかりやすい。もちろん社会を論じるなら、そういう傾向を仮定して話を進めざるを得ないが、学者でもない人間が個々の作品人間評価するのであれば、マクロ的な枠組みでは拾えない面白さや豊かさにも目を向けるべきだろう。

少なくとも発端となった連載は素人映画をより深く鑑賞する視点提供するものだったはずだ。北村紗衣氏の視点須藤にわか氏の視点を踏まえて、もっと映画を楽しみ人生を豊かにしたり、世の中を考え直すきっかけを得たりするのが、私のような素人にとってはいいのではないだろうか。

たとえば北村紗衣氏がいうように、

「やっぱり、この映画ハリーのことをどう捉えているのかの解釈が難しい」

というところが、「ダーティハリー」を考える上でおもしろそうな部分で、北村紗衣氏は第一印象がつまらなかったため深堀りすることはないだろうが、「ダーティハリー」をこれから見て逆に「面白い!」と感じた場合には、ハリーを起点に「ニューシネマの影響下に本当にあるのか」などを考えるとまたおもしろそうだ。

あるいは、須藤にわか氏のいうように

そういう自分の知らないものとたくさん出会えるのがニューシネマの面白さで、あえて一時代アメリカ映画をニューシネマとして括る意味があるとすれば、それはその作品群がこうした「新しさ」を観客に与えてくれるから

ということを踏まえて、様々な作品に触れれば見えてくるものもあるだろう。

須藤にわか氏のエントリについたクソブコメ

serio フェミニストはありとあらゆる事象フェミニスト視点から語ってしまうので、たまにホームランを打つことがあっても、バットキャッチャーを殴って三塁に走り出すみたいな大外しをすることがよくある。

→元連載は「フェミニスト批評家・北村紗衣さんが、初めて見る映画感想を話しながら注目してほしいポイントを紹介する連載」なので、北村紗衣氏が好きに「ありとあらゆる事象フェミニスト視点から語ってしまう」わけではなく、そういう企画趣旨に基づいて仕事としてやっている

hazlitt アメリカン・ニューシネマってカテゴリーとして昔からよくわからんなとは思っている。わりとどうでもいいが野次馬的には町山某が反応すべき話題だな

→「わりとどうでもいい」と保険かけながら野次馬根性さらけ出しているのがキモい

jassmaz 文学理論批評理論を知らないオタクの見当はずれな批判。この時代アメリカ価値観完膚なきまでに破壊したことは十二分に暴力である。87年出版アラン・ブルームアメリカン・マインド終焉』を読もう。

→「この時代アメリカ価値観完膚なきまでに破壊したことは十二分に暴力的」北村紗衣氏も須藤にわか氏も言っていない新たな論点。見当はずれはこのブコメでは

北村紗衣氏のエントリについたクソブコメ

tokuniimihanai あちらの記事批判相手職業を間違えている時点で無知あるいは礼儀知らずなので読む価値がないと判断したが、やはり読まなくてよかったな。引用部分だけでも論外とわかる

→読まずに断じているゴミ

takeda25 こういうの、詳しくなければとりあえず態度を保留するのが賢明なはずだけど(現にこちらのブコメはそういうのが多い)、女性叩き側のブコメでは調子に乗って叩く人間大量発生するのが歪み

→態度を保留するって、どういう立場後出しジャンケンに勝ちたいだけの姿勢が見えてキモい

ponkotsupon 須藤氏の批判記事は出典やら参考文献やら先行批評への言及が何もなかったのに対し、北村氏は複数の出典と研究史を出してるので、学術的には(須藤氏が再反論で論拠となる文献を示せなければ)これで勝負ありよなぁ

そもそも商業媒体ブログ応酬で、学術的な議論ではない。かつ、出典と研究史さえ出せば「勝ち」というのは学術的でもないだろう。

どちらのブコメにも共通していえること

二人に対するクソブコメの数々は

権威主義的で映画のものにも映画史にも興味がなく、自分では頭を使わず他人が貶されるのを娯楽として消費するだけを生きがいとする、野次馬根性と異常マウント欲、ハエ以下の精神性で駆動する人工低能

ではないか、ということを己に“問い直して”みてはいかがだろうか。

2024-08-09

anond:20240809150149

虐殺辞めろよの前に、ハマス民間人盾にするなって言えないようじゃ片手落ち

ハマス民間人盾にしなければ、単なるテロリスト殲滅なんだから

2024-08-02

anond:20240802130136

児童性的に見る」という価値観問題、という前提が成立してないか個人的に嫌いだし悪影響な気がするから排除していいんじゃね、にしかなってないように思う。

性加害が「児童性的にみる価値観肯定されてるから」おこるというほど単純なものではなく、支配欲などの影響が大きいといわれたり複雑なものなのは白だし

そもそも児童性的にみる価値観肯定されてなければ児童性的にみない」なんてことはありえない。

影響しだいでどちらでもいいライト層、カジュアル層みたいなのはいるかもだが強い動機は持たないし、自暴自棄になった結果選択された犯罪だとしてもそうなるまでの状況や犯人主観的に思い描く成功率などのファクターが大きい。

児童を)性的にみない価値観絶対的教育されてる聖職者でも性犯罪件数問題になってるのだから、「ある価値観社会全体が否定肯定すれば解決する」というのは戦中日本精神論のようなファンタジーしかない。

悪いフィードバック可能性をいうならば、良いフィードバック可能性に言及しないのは片手落ちだし、

「実際に事件がおこってる」から価値観肯定が悪いと結ぶのも極めて非論理的

お餅などの死因との因果関係が明確なものですら規制されてないのに、因果関係が極めて不明瞭なものが軽々しく扱われるのは異常。

頭文字D被害

あの創作の後、峠にはキャッツとかポールがバシバシ配置された

創作現実、卵と鶏、言おうと思えばどうとでも言えるが

少なくとも86が人気なのは創作の影響だろう

近隣住民は、違法改造車騒音に悩まされ

峠では事故が多発


不良漫画が不良を産むとは言わんし、尾崎豊バイクを盗ませたとも思わんが

創作フィードバックされる事象絶対にある


児童ポルノ現実児童保護目的とした立法なので

現実児童に(被写体等としての)犠牲者は居ないというのは真であり

二次元フィクション児童ポルノにするなという主張も頷けるが

問題は、「児童性的に見る」という価値観の話だからハイ論破、という簡単な話ではない

二次元フィクション児童ポルノにするな」という主張は

少なくとも、現実世界の振る舞いとして、それが許される品行方正さが必要なんじゃないだろうか

ジョーカー映画普通社会であれば何の問題もない物だろう

(逆に言えばだれにも実感として刺さらない架空物語しかない)

ジョーカー問題になる社会というのは、相応の問題を抱えている

この現実への対応という視点抜きで、「とにもかくにもジョーカーという表現規制してはならぬ」となるのは

何か片手落ち

YesロリータNoタッチはいうが、実際に事件は多く起こっている


二次元フィクション児童ポルノにするな」という主張だけが先行するのは

社会合意形成しにくいだろうなと感じてしま

2024-07-29

anond:20240729091653

アニメニワカな俺でもベルばらは知ってるしアニメ配信で全部見たし

なんなら「文句があるならベルサイユへいらっしゃい」とか「今日ベルサイユは大変な人ですこと」とかの名台詞は隙あれば使う

アニメオタク名乗っててベルばら知らないのは片手落ち

2024-07-22

三大差別発言になる言葉

・手短に言う

片手落ち

・足がない

足切り

びっこ

めくらまし

ガイ

色盲

植物人間

父兄

・片親

サラリーマン

女医

女流作家

婦警

未亡人

・女々しい

・土方

百姓

床屋

町医者


あと一つは?

 

2024-07-13

anond:20240713021916

出産結婚しなくてもできるから関係ないでしょう?ああ、日本シングルは凄まじい偏見に晒され、シングルマザーはマミトラックに阻まれ福祉片手落ちで、生きていけないほどの貧困国なんだっけw

2024-07-11

エクソシスト 信じるもの

伝説ホラー映画エクソシスト正式続編。

被害者2倍!怖さも2倍!

というわけにはいかなかったね……残念。

 

今回の被害者黒人少女アンジェラとその友人で白人少女キャサリン

この二人がココット占いかいう明らかにヤバい儀式を行った結果

悪魔に取り憑かれるという話。

 

この作品の明らかな問題点は2人の被害者のうちの白人の方、

キャサリンバックボーンを完全にオミットしている点だと思う。

 

アンジェラ母親妊娠中に亡くしていて父親との関係は友人のように好調

ちょっとおませなティーンちゃんだけど、母の愛に飢えているといった風に

詳しく描写されているがキャサリンに関してはその描写マジで一切ない。

なんでこいつがアンジェラの友人なのかも不明だし、なんで儀式をやろうとしたのかも不明

アンジェラは死んだ母と話をしたくて儀式を行った。

どんな性格で何が好きかとかも不明

一人娘が悪魔に取り憑かれて苦しむキャサリンの両親が描かれるけど

キャサリンと両親の関係も全く不明。1秒も描かれない。

 

この作品では最終的に悪魔が「2人のうちどっちかを選べ。選ばれなかったほうを殺す!」と宣言

キャサリン父親キャサリンを選び、アンジェラは死亡。

たかと思ったら、アンジェラは復活してキャサリンが死亡!

全て悪魔の掌の上だったのだ!

という感じで終わるのだが、そもそもキャサリンに何一つ感情移入できる要素がないか

アンジェラが生き残ってキャサリンが死んでしまった!と言われても「でしょうね」としか思えない。

このへんは完全に片手落ちだなーと思ってしまった。

 

神父牧師祈祷師、医者セラピストが集まって悪魔祓いに挑むのは

マイフェイバリットホラーの「来る」の除霊フェスを思い出して胸が熱くなった。

そんだけ集まってまったく手も足も出ないのも「来る」リスペクトを感じられてよい。

 

ハロウィンもそうだったけど、伝説的な作品登場人物の「その後」を登場させて

正式続編ですよとするリブート作品増えてるけど、ハリウッドネタないんだなぁ。

 

総じて60点くらいの映画だった。

2024-06-28

Macは正しい色が見られる←間違い

はしょって書くので正確性の観点ではツッコミどころのある文章になりますがざっくり

デバイス依存カラーと非依存カラー

RGBCMYK:実際の見た目の色を表すものではない。色材の出力値を表したもの。同じRGB値・CMYK値でも異なるモニタープリンタで出力すると色が異なる。

CIEXYZやLab:この値が同じであれば見た目の色が同じと言える物差し的な値(Labは光源も定める必要があったり、発展的なCIECAMの話もあるけど省略)

異なるデバイスで色を近づける仕組み(カラーマネジメント)

モニター機種Aの色をモニター機種Bで似た色で再現したいとする

1)モニターAであるRGB値を表示した時、CIEXYZやLabでは何の色なのか

2)1)のCIEXYZをモニターBで表示するには(もともとのRGB値でなく)どんなRGB値で表示すればいいのか

要は機種AとBで色々なRGB値で表示した際の実際の色(CIEXYZやLab)がわかれば良い。

この様にデバイス依存カラーと非依存カラー対応けができるものプロファイルといい、規格化されている(いわゆるICCプロファイル

対応付けは線形計算する場合と、ルックアップテーブルを使う場合がある

用途として1)はターゲットプロファイル/ソースプロファイル、2)はデバイスプロファイル/ディスティネーションプロファイルなどと呼ばれる

CMM

1)2)は色を近づけるために入力RGBを異なるRGBに変換し出力する操作であり、色変換・カラー変換などと言う。

これが行われるモジュールCMMMacはColorSync、WinはICM/WCS/ACM3rdパーティCMMとしてAdobeCMMがある(Adobeアプリで見るときはこれが使われる)

Mac基本的に常にOSレベルでColorSyncが働いている状態Winアプリによって入力RGBをそのまま表示するものやICMが働くものがある

これが「Macで見る色は正しい」と捉えられることがある一因だと思うけど、同じプロファイルでもCMMにより変換結果が異なるし、プロファイルが適切でなければ色は合って見えないので片手落ち未満。

色変換に関していうと、Adobeツールを使っていればAdobeCMMで変換・表示されるのでOS間の色の差は少ない。

まとめ

MacWinワークフローでは混在しており実質Adobeアプリでの表示が標準=OSによる変換差は極小

・正しい色を見るのにはそもそも正しいプロファイル必要モニター場合は基本キャリブレーションすれば同時に作られる)で、かつアプリで適切に設定されている必要がある

 Macから正しく見え、Winでは正しく見えない訳では無い

・色評価用光源の導入

・それでも分光値が一致する訳ではないので、突き詰めるとCIEXYZやLabが同じでも見た目の色は違う…という世界になってくる

2024-06-19

少子化から犬に権利を与えよう

少子化の一番困る部分

なんだ?

そりゃあれだろ

生産も消費も出来ない

する人が減るから

からどんどん国がパイが小さくなるんだ

そんな国には未来投資なんかされないから、何もかもが古いままで朽ちていく

そう考えるとロボット解決片手落ち

ロボット生産手段だから

いくら生産しても、需要がないとデフレまっしぐら

経済とは市場であり、消費なんだ、アメリカ証明してる

ロボット少子化解決しないが供給は支える

対して、犬は消費だ

どんどんフードを食べる

何も生産しない

我々を笑顔にするくらい

からロボット生産させて

犬に消費させればいいんじゃない

巨大なマーケットを作ろうじゃないか

2024-06-07

弱者男女を結婚させて都合よく子供が産まれると思ってんのか?

追記

結婚支援育児支援のどちらも実施すべきという結論元増田と同じ、という点について指摘を受けているが目的が異なれば当然実施する内容や施策評価する指標も変わってくる。

元増田の主張では育児支援少子化対策にはならず経済対策として実施すべきという主張なので、当然直接的な経済を刺激しやす施策を中心として実施され、経済指標評価対象となるのが自然

一方、少子化対策としての育児支援労働環境改善のような経済面では寧ろマイナスとなり得る施策も含まれる(理想子供数を持たない理由には育児労働環境も大きな割合を占めるし、元増田引用している記事の中にもその重要性について触れている物がある)し、当然評価指数としては夫婦当たりの子供数を維持ないし20年前の水準に改善していくことが含まれる。

anond:20240606122650

少子化の原因を非婚化に求めるのは分析が浅い

夫婦の平均子供数は大きく減少しておらず、非婚化が少子化の主因であるというのは特定統計だけを見れば間違いではない[1]。一方で非婚化によって結婚しなくなった、あるいはできなくなった層はどのような人たちなのか、また非婚化にも関わらず結婚しているのは誰なのかという点について考察しないのは片手落ちである

男性は未婚率と学歴収入の高さや雇用形態に強い逆相関の関係があり(女性場合学歴収入が高いと逆に未婚率が上昇するが男性ほど顕著ではない)[2]、つまり結婚できていない男女とは多くの場合経済的に困窮している男性経済的に裕福な男性と番えなかった女性である言える。日本では子供をもうけない理由経済的な理由を上げる夫婦が多く[3]、また世帯年収が高いほど3人以上の子供を持つ割合が高いことも明らかになっている[4]。よって弱者男女を結婚させて婚姻率を改善させたとしても経済的な理由から子供を持つことを敬遠する可能性が非常に高いと考えられる。

ここまで考察すると、そもそも夫婦の平均子供数の推移が大きく減少していない』というデータがどのような意味を持っているのか疑問に思えてくる。育児支援少子化対策文脈では『婚姻率が解消すれば少子化も解消する』という主張の根拠に用いられることが多い。一方で結婚できる男女は昔に比べて経済的に裕福なカップルに絞られているのだから夫婦あたりの平均子供数は増加しても良いように思えるが実際には微減であり、『経済的に恵まれた余裕のあるカップル結婚する世の中になったにもかかわらず平均子供数が微減している危機的状況』と捉えることもできる。

結論を述べると、少子化の原因は確かに非婚化だが非婚化の原因は雇用形態学歴等による経済格差の拡大であって、単に官製マッチングアプリ出会いを作って婚姻率が向上しても結局子供は増えない。というより、低収入弱者男性マッチングしたところで結婚できないだろう。

結婚支援育児支援少子化対策の両輪

日本では)男女の結婚経済的な余裕の両輪がなければ子供は産まれないと理解すべきである。また結婚できない理由の多くは経済的な理由なのだから育児支援先進国並みの補助を出して「結婚して子供さえ産んでしまえば生活はなんとかなる」という状態に持っていくことで婚姻率についても解消する可能性がある。

なお育児支援先進国フランススウェーデンでは理想子供数まで子供をもうけない理由として多数派なのは健康面や年齢などであり、日本でも同様の支援を行うことで経済的な理由による産み控えを防止することができる可能性がある[3]。

最近流行りの『育児支援少子化対策ではない』という主張はデータの上っ面だけをみた浅い分析しかないし、マッチング促進による婚姻率の解消で少子化解決するという見込みは甘い見立てと言わざるを得ない。多角的データをしっかりとみれば育児世帯への経済支援は今後も少子化対策の主軸の一つであり続けるべきだろう。

[1] https://www.nli-research.co.jp/report/detail/id=75505?pno=1&site=nli

[2] https://appsv.main.teikyo-u.ac.jp/tosho/hshiobara.pdf

[3] https://warp.da.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/13024511/www8.cao.go.jp/shoushi/shoushika/research/cyousa22/kokusai/pdf_zentai/s2_2.pdf

[4] https://www.u-tokyo.ac.jp/content/400187301.pdf

2024-06-03

anond:20240603152822

から

まあそもそも優秀なドラマ脚本家とやらはそこら辺の要求を盛り込んだうえである程度破綻しないものを作るプロであって面白いものを作るプロじゃないんだろうけども。

こういう観点からすると片手落ちプロなんでしょ。要求を呑むけど面白くできない人。

でも金出す人からしたら要求飲んでくれるだけでとりあえず都合のいい脚本家にはなれるってことやな。

2024-05-21

anond:20240521065441

「よって無罪

 

いや、刑法第二百三十条根拠にした違法行為の709条裁判から

その違法行為認定されない、つまり無罪から「敗訴」(提訴した呉座)つぅ理屈はわかるが

民事裁判なんだから無罪はねぇだろ無罪は、誤解を生む

 

なんか偉そーに書いてるけどさ

全体的に読んで刑事民事区別ついてなくね?

名誉毀損判定基準民事刑事で大きく異なることにも言及してない

誰に向けて書いたテキストわからんけど、ここ増田だよ?

読み手リテラシー問題を論評するなら読み手を想定して補完すべき前提知識は補完しなきゃ片手落ち

自己自己満のオナニーテキストしかなってないボケ、つぅか長げぇよ、もっと簡潔にまとめろカス(なお貴殿がどこの誰かが不明なのでアホボケカスと言うても名誉毀損構成要件は満たさず\(^o^)/

2024-05-16

ホームレス死ねってことですか?

特定場所で起居した場合、それぞれ道路なら、道路法、河川敷なら、河川法公園なら、都市公園法に触れます

かといってじゃあ定住しなければよいのかと延々とふらふらし続けたらそれはそれで軽犯罪法第1条4に違反する。

これじゃダブスタ存在のもの否定してるじゃないですか?

別に強盗(という生き方)とかなら法的にどう足掻いても違法としても仕方がないし普通だと思いますが、そういうのとは違ってホームレスは真の意味不可抗力で誰もがなり得るものですよね。失業して住む場所を確保するお金もなくなるというのは悪いことをしていなくても、よほど親が代々政治家とか特権階級的な立場にでもないならだれの身にも起こり得ることでしょう。

ようするに完全に大衆気持ち実態理解できないような人が作ってきた法体系に思えます。そういう法律にしても自分違法状態になる可能性はないからっていう自己中的な態度で法律を通したのでしょう。

おかしいですよね?なんとかホームレスだけどもそこに居る限りは違法とされないような特別場所を設けるとかしなければ、法治国家のくせに人権は踏みにじってるという片手落ちになっていて筋が通らないと思うのですが。

なんでこうまでして徹底的にホームレスに対してどこで暮らすことすらも許さない(=存在すること自体を許さない)ような法律にしたのですか?

殺人とか強盗とか、人を危険な目に合わせる行為は当然法で規制すべきです。

でもホームレスが仕方なく、しか公有地で寝泊まりする程度なら、本来大目に見れる程度の迷惑度でしょう。

そのぐらいの迷惑お互い様として我慢することすらしないような不寛容法体系ってどうなんですか?

はっきりいってそれならセクハラのほうがよっぽど個人我慢に任せず(刑)法が手を差し伸べていい事柄だと思うのですが、そっちのほうがよっぽど野放しって…。ホームレス弾圧するよりすることがあるでしょ!って思う。

2024-05-11

お前システムエンジニアを名乗るのやめろ

まり理不尽なことでクライアントと言い合いになったので、多少ボカして顛末を記す。

私の会社とある商品オンライン販売しており、その在庫管理システムのようなもの必要としていた。

現状ほぼ手動でやっており、システム化が必須だった。

それでネット検索して「システム構築はお任せください」というシステムインテグレータに見積もりを依頼し、発注することになった。

概ね順調にシステムが出来てきたころ、私と先方のシステムエンジニアとの会話でこのようなことがあった。

私「ありがとう、これで多くが自動化出来て助かるよ」

先「それなら良かったです」

私「一点いいかな?受注してから発送作業者作業に取り掛かるまで、現状だと手動で見に行かなければならない。ここも改善したいのだがいけるかな?」 ※特定を避けるためボカしてます

先「なるほど・・・その場合は人が常駐している必要がありますね」

私「その作業、君がやってくれるかな?」

先「えっ?」

私「えっ?」

となって空気おかしくなった。私の言い分はこうである。「システム」は業務工程全体を表すのであって、ソフトウェア的な部分だけを表すワードではない。

からシステムエンジニア」を名乗るなら、ソフトウェア面以外の箇所も改善するのが当然ではないか、というのが私の理屈である

しかし先方の言い分はそうではない。システムエンジニアソフトウェアシステムだけを改善し、それ以外は関与しない。

からソフトウェア改善対応できない箇所は「システムエンジニア」だから対応しないというわけである

私にとっては、一体何を言っているんだという話であるシステムという言葉を軽視しているというか、濫用しているのではないか

ソフトウェアも立派なシステムであるが、これは株式会社株式会社のやりとりである

ビジネスシステムの根幹であって、ソフトウェアはその内部のいち部分でしかないことは明白ではないのか?

結局そのシステムインテグレータは、ソフトウェア以外のシステム対応しませんということだった。私にとっては片手落ちの気分である


システムエンジニアソフトウェアだけしかエンジニアリングしなくて良いと思っている人。

お前システムエンジニアを名乗るのやめろ。ソフトウェアエンジニアと名乗れ。

2024-04-11

anond:20240411232822

片手落ち。見る方だけでなく、見せる方がどのように見せようとしているか、のベクトルもあるだろう。

2024-03-29

昭和が終わってるのは都会だけだよ

若い人が出ていく地方だと昭和が残り続けるのだから

新しい世代を知る術がない人たちの土地ではさら昭和が残り続ける悪循環

それが分かっているのならいいのだがそこを無視して昭和が終わったって言ってるのは片手落ちではないかなと思う

2024-03-08

anond:20240307210157

管理職になりたくない男性」の問題も扱わないと片手落ちになる。

極論かもしれないが、管理職になれるのは女性だけ、というルールを作ってしまえばいいのでは?

そうすれば女性出産育児によって管理職になれない問題解決される。

2024-02-17

anond:20240216111546

こういう建前の理屈を並べ立てるのが一番糞だわ。

元増田の失敗は増田という界隈で吐き出したことだな。

界隈によって正義は変わるんよ。マッチングアプリ界隈なんて要は出会い系界隈なんだわ。暗黙のルールがあってどんどん進めて行く界隈。それをマッチングなんて砂糖にくるんで安全ですよ〜みたいにやり始めてるからややこしいけどな。

ともかくここみたいな理論理屈ですべての感情コントロールできるみたいなウンチング机上空論何も生み出せない進められない考えてます気づいてますアピールしかしない界隈で話しても間逆すぎて無駄です。

ホテル行って何もしなかったら男のせい。これが出会い系界隈。

ホテル行って合意確認してその気がなかったら男のせい(別に手を出してないのに!)。これがウンチング(中略)界隈。

ウン(中略)界隈は「じゃあマッチング界隈が変わって来たんじゃないすか〜」みたいな身にもならん移行期におけるアップデート側こそ正義みたいな運営側の肩持つようなクソオブクソを投げつけてくる。ホント正義ぶって攻撃的ですよね。いや従前の界隈文化があってそこに界隈が育ってたわけやん。運営メディアアップデートしましたみたいな建前で出会い系としていた界隈をマッチングアプリ界隈として清潔ですみたいな印象操作してるけど、実態運営を支えてるのは従前の界隈文化および男の性欲だろ。それらを机上の空論でワルイコトにし続けるならあとは男なんて詐欺師しか残らんよ。そしたら女もクロサギ化が残っていって界隈勘違いして入った女性が傷ついて終わりの地獄絵図が残るだけだよ。このお相手女性が本当の男詐欺師に引っかかったらと思うとゾッとする。運営はいいよ?金が生まれるんだから。男が詐欺師だろうが女がクロサギだろうが女性が傷つこうが金は生まれる。

ウン界隈はそういうのが分かってない上に机上の空論でいいこと言った気になって、その実上記の界隈詐称の強化という悪い方向に物事を進めてしまっていることに無自覚な、悪魔の手先の受け子やってるような方々なんだわ。受け子には真っ白な制服が渡されて「自分天使活動をしてるんだ〜」なんて思い込んじゃってさ。愚か愚か、愚かどころか「ある意味被害者」という名の「加害者」ですあなた達は。詐欺師背中を静かに押して、女性被害者を少しずつ増やしていく。気づいてくれ頼む。真っ白な棍棒を「天使警棒だよ」と渡されてバカみたいにそれを使わないでください。それはもう攻撃的な「加害者」です。もしくは自覚的にそれをやってる何とか騎士団ですかね。だとしたら終わりだな。終わってるほんと。これだけ言ってもあなたがたの攻撃性には遠く及ばないのが悔しい。

はい、つまりその界隈の構造理解しきってない元増田さんが悪いです。元増田の界隈理解片手落ち。今は上記構造のため別界隈文化メンバーも参画していて詐欺師が残るように残るように悪魔天使(自称)達に仕向けられていますので。詐欺師以外は犯罪者レッテルを貼られます。今回のお相手のような人とはトラブルになる前に優しく「こちから」切っておくのが正解。優しい顔で無関心。あなたが生き残るにはより狡猾な詐欺師になるしかありません。あいつ達のせいです。あ〜あ。

2024-02-16

anond:20240216192227

これは片手落ち

金利以上のリターンが見込めるならリボで買ったって問題ない

より有利な資金調達方法があるなら、リボを選ぶべきではない。

多くのクレカリボ払いの年利は15%らしいので、15%未満で調達する方法が無い(かつ、15%超のリターンが見込める)なら、リボ払いで買うべき。

というわけで、小室哲哉は該当しないだろうな。

それ以外にも該当するやつはいないと俺は思うけど、まあ、もしかしたらいるかもね。

2024-02-13

anond:20240212202318

それマルクスの主張じゃなくね?

そして古典経済学の主張としても、供給側の話しかしてないか片手落ちじゃね?

2023-12-22

anond:20231222162306

片手落ち」が差別的言葉使いで放送禁止用語にもなっているとのご指摘も頂戴しましたが、この片手落ち差別的言葉使いではなく「片」+「手落ち」で「片方のみが手落ち」と言う意味です。 表記が「片手」となってしまうので差別的言葉使いとの誤解されているだけですのでご了解願います

放送禁止用語っていうのはその業界だけの話だよな。

一般的禁止ってわけやないやろ。

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