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はてなキーワード: 私的とは

2024-11-20

anond:20241120075925

綺麗めワンピース(not高級ブランド)にナチュラルメイクでも普通にスルーされたり塩対応されること多いのよね…。

ブランド物持って派手めのメイクしてる人はすぐ店員さん付く感じ。

私もガッツリ強めのメイクしてくとすぐ売り込んでくる。あと、旦那が一緒の時は綺麗めワンピナチュラルメイクでもすぐ寄ってくる。

ようは『買いそうか、買わなそうか』『お金持ってそうか、無さそうか』で見られてる気しかしなかった…。あくまで私がとあるブランドで受けた接客だけど。

結構からさまなのよね…一部の店員さんだからどうしても欲しいアイテムの時は強めメイクで行く。

それ以外は普通の綺麗めの格好で行って、数店舗巡って接客良かった所で買うようにしてる。

酷い所は他店で買ったあとに他店ショップバッグ持って前通って帰るようにしてる。

私的にジル·クレド·シャネルはどこも親切だった。

アディクション場所によるな…。

ちなみに私が行くのは基本平日昼間の空いてる時間

土日混雑時は何かのついでに通りすがりに眺めるか欲しいものが決まってる時だけ。

2024-11-19

昨今話題女性下着専門店に関して

まず最初

①書いてるやつは女だということ

女性下着専門店にはそうたいした回数ではないが行っていること

家族男性下着を代わりに購入したことはないこと

を断っておく。ここがズレると認識齟齬が出るかもしれない

女性下着男性下着機能について

最初は大まじめにここから始めよう。なぜ下着をつけているのかという話だ。

女性下着

女性用の下着は大半の人がご存じだと思うが基本的ブラジャーショーツの2つで構成されている。昨今の問題においてよく取り上げられるのはブラジャーのほうだが、専門店ではセットで売っていることも多い。それぞれに以下のような枠割がある。

ブラジャー(以下ブラ)の役割

まずはブラの役割について。こういったことはやはり下着ブランドに頼るべしということでHPから引用させていただく。

ブラジャーバストを美しいカタチにととのえ、胸もとを美しく魅力的にみせる下着、というだけでなく、女性のカラダにとっても、必要アイテムなのはご存知ですか?

ブラジャーには、実用的な側面から見ると、バスト保護したり、バストの揺れを抑えたり、年齢が進むに連れて下がっていくバストの変化をできる限り少なくしたりする効果もあります。 

WACOAL ブラジャーの種類を知る より

ブラジャー役割重要性とは

ブラジャーを着用することで、バストの形を整え、胸元(デコルテ)を美しく魅力的に見せることができます。そんなブラジャーには他にも大切な役割があります

機能的な役割として以下があります

バスト保護する

乳房位置を安定させる

バストの揺れを防ぎ、動きやすくする

バストの下垂を軽減させる

バストラインを綺麗に見せる

バストほとんどが脂肪でできており、大胸筋やクーパー靭帯で丸いバスト形成していますブラジャーを着けていないと、揺れや衝撃で大胸筋やクーパー靭帯を傷めてしまます。そのため、ブラジャーバストを守るアイテムとして、とても重要役割を担います

Triumph 初めてのブラ(ファーストブラ)は何歳から着けるべき?選び方やおすすめ商品も紹介! より

大半の人は特に機能面を重要視してブラを購入する。つまり「大きく動くと揺れて痛い胸を安定させ下垂を防ぐと共にクーパー靭帯が傷つくのも防ぎバストを正しい位置に持ってくる」ということを期待している。もちろん性的な魅力を高める目的でつけている人もいるだろうが、日常的に使っているものに関してはサポーターのような役割であることのほうが多いだろう。少なくとも私はそうだ。

パンツ(ショーツ)の役割

こちらも引き続き下着ブランドHPから引用させていただく。

ショーツとは、デリケート下腹部保護し、汗や水分を吸収して衛生的に保つほか、体温調節の役割を持つ下着です。デザインや素材、機能が異なる多彩なショーツがあり、ブラジャーインナーとのコーディネートもショーツを選ぶ楽しみのひとつとなっています

PEACH JOHN ショーツとは?より

ショーツは、デリケートな部分を保護し衛生的に保つ役割を持っています

WACOAL ショーツ(パンツ)の種類を知る より

こちらに関してはブラよりもわかりやすく「デリケートゾーンを守る」が目的だ。またパンツショーツの違いはなく、前述のPEACH JOHNHPにあるように呼び名が違うだけの同じものである

男性下着役割

男性用の下着は少なくとも私の知っている範囲ではパンツのみのことが大半だ。変態度の高いオタクなので金玉用の玉ブラなるものがあるのも存じ上げてはいるが、世の中の男性が皆着けているかと言われればそうではないだろう。ということでパンツ役割について調べてみた。あいにく男性下着についてはあかるくなく、更にブランドについても良く知らないため最近GoogleについたAIによる概要を読んでみたところ以下の機能を期待しているようだ。

男性パンツには、次のような役割があります

汗を吸収して蒸れを防ぐ

陰嚢と大腿部の密着を防ぐ

悪臭や皮膚病の発生を予防する

股ずれを防止する

冷えを防止する

なおリンク確認したところ、開放特許情報データベース下着歴史から引用しているようだったので以下にリンクを置いておく。https://plidb.inpit.go.jp/pldb/seeds/2021/000/L2021000260/L2021000260.pdf]

まり男性器の位置を決めて群れやそれに伴う悪臭・皮膚病を予防する」が目的であるようだ。こちらに関しては女性下着デリケートゾーンを清潔にする役割と似たもののようだ。

下着の購入

女性下着専門店で購入する時には

女性下着を購入する際にすることがある。サイズを計測することとフィッティングをすることだ。胸のサイズは人によって違い、また太ったり痩せたりも影響するためこの2つはとても重要になってくる。よく胸のサイズで〇カップが好き!みたいな話を聞くが、下着には同じカップ数だとしても例えばA60だのA65だの細かなサイズけがあるのだ。この後ろについている数字は胸の下、アンダーバストと呼ばれる場所の数値で、ここが合わないととんでもない締め付けで苦しくなったり、逆にガバガバサポーターとしての役割を果たせなくなったりする。そういったことを無くすための計測・フィッティングである。計測する際は胸の一番高い部分と先ほどのアンダーバストを測る。それで出た数値を元に合う下着サイズを選びフィッティングするのだ。この2つの行為こそが女性男性にできるだけ下着店にいないでほしいと思っている最大の理由の一つといっても過言ではない。なぜなら試着室の中で下着姿・あるいは上裸になるからである

男性下着を購入する時

男性用の下着専門店があるのか調べたところどうやらあるらしいが女性のようにサイズを測ったりするわけではないようだ。家族に聞いてみたところ、パンツの形で選んでいるとのこと。ブーメランタイプボクサータイプなどそういった形を重視しているらしい。もちろん男性ウエスト周りや男性器のサイズなど人によって違うところがあるわけだが、女性ほど綿密な計測はないと言って良さそうだ(いや俺は測って買っている!という男性諸君がいればぜひ教えてほしい)。

上記を踏まえた上で持論を展開するパート(いわゆるお気持ち)

大半の言いたいことははみなさんがtwitter(自称X)でワコールとか検索してもらえれば言ってもらえているのでそちらを見てほしい。私的女性下着店に男性が来るのを嫌がるのは試着中の無防備性と性的な目で下着を見ている人がべたべたと売り物に触る嫌悪感があると思っている。後者に関してはそもそも下着に限らず自分が買わない商品をべたべた触る奴はおかしいが、ネット上でデリケートゾーンに触れるところだけ触りまくる男性やなんなら精液をかけにいった男性が目撃されているので嫌だと思う気持ちが私にも大いにある。ここに関しては男性パンツ自分男性器に触れる位置を触りまくっている女性がいたら気持ち悪いのか教えてほしい(そして気持ち悪いなと感じたのだとしたらやらないでほしい。最もそう思ってくれる方は最初からやらないと思うが)。

前者は直接的に自分の体に襲い掛かるかもしれない恐怖によるものだ。これに対して男性下着売り場に女性がいるのも嫌だと言っている方を見かけるが、それならぜひお互いにお互いの下着売り場に来るなという方向に行っていただきたい。そもそも大きな違いは「性的な魅力があると思われる(思われている、あるいはそう思う人が多い)部位をカーテンしか仕切りのない試着室で晒しいるかどうか」である男性も試着が必要更衣室で下半身裸になりサイズを測らなければならないのなら対称性があるのだが、そうではないのだ。最近ではトイレ女性清掃員がいるのは嫌だという意見が見られるが気持ちとしてはおそらくあれに近いのではないだろうか。見知らぬ異性に下着姿、あるいはプライベートゾーンを見られるかもしれない恐怖や不快感。そういったもの男性下着店にいると掻き立てられてしまう。プライベートゾーン晒す場所に異性がいてほしくないというのは男女ともにある感情だと思うのだがどうだろうか。昨今ではLGBTQだと主張される方が増えてきたりもしたが、それを隠れ蓑性的暴行を加える相手なのか、それとも本当に悩んでいる方かの見分けはできなくなってきている。それもあり余計に身体男性の方に入ってほしくないという声は大きくなるばかりだ。お気持ちバトルを止めることはできないが、せめて女性下着をなぜ長い時間をかけて選びお店で何をしていてどういう機能を期待しているのかくらいは覚えていってほしい。そして女性の知らなそうな下着事情があれば教えてほしい。

公用PC不倫情報プライバシーマンに聞きたいんだけど

職員処分した理由として、公務中の私的利用+民法上の不法行為不倫という悪質な行為

理由処分してる場合不倫事実までは公表するのはおかしくなくね?

処分時に発表するレベルかというとそうでないけど、百条委員会職員処分妥当性について争う状況になってしまったら

処分理由として公開しないほうが議論封殺してるだろ。

不倫相手が〇〇とか公開するのは完全にアウトだけど、公務中に不倫に関することを10年続けてたは重い処分をするに値するなわけで議会マスコミが異常だろ。

anond:20241119015807

兵庫県炎上してないでしょ。

憲法曰く、選挙人公的にも私的にも責任を問われない。

兵庫県県民が叩かれてるとしたらネット民憲法違反だ。

しろ。いま炎上してるのは、はてなブックマーカー全体だと思う。

2024-11-18

民主主義を虚無に捧げないために――印象批評の試み

 これからお目にかける雑文は、データにもエビデンスにも専門知にも基づいたものではない。

 

 むしろ市井の人間の有限(どころか乏しい)観察と未熟な想念、そして「何か書かなければならない」という衝迫のみを支えとしている。昔風に言えば標題のとおり印象批評だし、現代風に言えば単なるお気持ちである

 それでも、虚言や流言罵詈雑言猖獗を極めるクソッタレインターネットへ供する一服の清涼剤たらんという意志を持って草した文であり、そのように読まれることを希う次第である

 

 以下に続く文章は、主語デカすぎるだの、事実認識がお粗末だの、構成がなってないだの様々な批判に晒されるであろうことは最初から織り込み済みである。いずれも筆者の能力の至らなさに起因するので「ごめん!」としか言いようがない。

 もっとよりよい認識や知見の給源は他にあると思うので、それらに接するのが一番いいと思う。そのような批判を恐れずにあえて書く理由は、まさに標題で仄めかした「民主主義を虚無に捧げてはいけない」という信念を擁護するために自分でできることをしようと思った、ただそれだけである

 この文を書こうと思った直接のきっかけは昨日の兵庫県知事選挙である

 つい1週間ほど前に太平洋の向こう側でトランプ当選し、「MAGAくんさぁ……」という軽侮の念を抱きつつも、どこか他人事の如く受け止めていた自分がいた。

 しかし、メディアネットパワハラ野郎だの私利私欲を極めたゴミだのサイコパスだのさんざん叩かれた斎藤元彦がメイク・ヒョーゴ・グレート・アゲインした途端、愚かな民衆なる集合は爆弾ゲームよろしく我々にヒョイと手渡されたというわけだ。

 

 尤も、自分最初認識そもそも間違っていたというのは認めるにやぶさかでない。要は愚かな民衆も、賢明民衆もどこまでいっても抽象概念で、そのような概念で語れる事柄には限界があるという単純な原則をしばし忘れて物を考えがちというだけのことだ。

 このような間違った考えで一喜一憂しているのは筆者だけはないらしい。

 選挙結果が出てから兵庫県知事選立花某にハックされたということや、あるいはネット真偽不明の奇々怪々なフェイクニュースを浴びせられて正常な判断ができなくなった結果だとして、SNS選挙の結びつきを否定的に見ている向きがある。

 もちろん、我々はアメリカ大統領選ロシアイランが介入しようとしたという事例を知っている。ならず者国家裏工作を挙げるのが極端だとすれば、ケンブリッジアナティカのような倫理観の欠片もない連中がいることも知っているはずだ。

 しかし、現段階の情報でもって、兵庫県民は騙されたのだという前提で話を進めるのは問題だろう。それをもってしても社会の底が抜けたとか、もはや民主主義は終わりだという悲観的で短絡的な発想に至りがちということを見ても、この種の作業仮説は民主主義有益どころか有害であることは明らかだ。そういう人たちがエピストラシーを実現するのか、リベラル思考をもった等質的市民たちによる思想ゲーテッド・コミュニティを作るのかは知らないが、それはきっと非民主主義的な操作で行われるものではないか。筆者はリベラル嫌いだが、それでも自分たちの理念に後ろ足で砂をかけるような彼ら・彼女らは見たくないというのが嘘偽らざる思いだ。

 

 各種報道を見る限りでは、兵庫県民は普通民主主義国家における市民と同じくらいの能力感覚を持ち、それなりに各候補者比較考量した上で投票に臨んだと考える方が現実に近い、と筆者は考えている。

 ここでは斎藤や稲村の政策についてどっちがいいとかいうことは考慮埒外に置くが、少なくとも「何かいじめられててかわいそうだから!」とか「メディアの一辺倒な報道気持ちいから!」だけで110万票も取れるんだとしたら、残念ながら民主主義以外の選択肢有効性も検討すべき時期が来ているのかもしれない。もちろん、実際のところそうではないのではないか、というのが筆者の見立てだ。

 何が斎藤元彦に再び県庁の敷居を跨ぐことを許したのか。それを考えるために補助線を引きたい。もちろん、論理的必然性をもった操作ではない。何故ならこれは印象批評にすぎないので。

 少し前に国民民主党の玉木代表不倫問題が報じられた。不倫責任の取り方は様々だろうが、代表を続投しこれからも頑張っていくということが比較的多くの人に受け入れられているように思った。

 その方策の是非はともあれ、手取りを増やそうというストレートな訴えが若者を中心に多くの支持を広げていて、それに水を差すような報道を苦々しく思っている、あるいはある程度「相対化」可能事柄だとして脇に追いやってもいいという雰囲気があるように筆者の目には写った。

 筆者個人はこの種の思潮には到底賛同できない。不倫するような人間に増やしてもらう手取りなんぞはこちから願い下げである議員辞職するまでではないとしても、代表を辞任し一兵卒として政策の実現に邁進するということだって責任の取り方としてありえたのではないかと思っている。

 どれだけ政策を懸命に訴えても、政策を進める当事者の「人品」というのは、決しておざなりにしていいものではない、と個人的には思う。実際、自民党政治資金収支報告書記載問題に端を発する「裏金」逆風はそのような考えからまれたわけだし、与野党伯仲という結果に実を結んだと考えれば、個人的かつ奇異な考えではないとも思う。であれば、妻子ある男性が別の女性懸想することを問題視しなくていいのだろうか(妻子にとっては経験しなくていい嫌な出来事であるし、相手方女性が公党の代表者と不倫したことがバレればその社会的地位をも脅かしかねないという帰結を予想できなかったのであれば、政治家どころか責任ある社会人としても御しがたいレベル不見識なのではないか。)。

 

 とはいえ、上の筆者の考えは少数派に属するものだと思う。不倫家族当事者の間で解決されるべきでダメだったら家庭裁判所へどぞ、というような私的な話で、こんなことのために俺たちの手取り台無しになってたまるか、玉木はきっちり反省してその後頑張れという意見大勢を占めているのではないか

 そしてこれは、斎藤公益通報制度度外視して告発者を袋小路に追い込んだことや、トランプが弄する信じがたい人種差別的・性差別言動によって当事者が傷つけられることを等閑視するメンタリティ相通ずるものがあるのではないか

 もちろん、そういった非倫理的な行いに諸手を挙げて賛成するダークトライアドガチ勢のような人間ばかりではないだろう。しかし、それはそれとして、というような相対的態度をとらざるを得ないのは、言い換えれば自分たちにとって焦眉問題別にあるということにほかならない。

 このような相対化を導くに至る根源的な不満の存在それ自体は目新しい指摘でもなんでもない。ラストベルトの労働者も、閉塞感を感じてきた兵庫県民も、手取りが増えない若者のいずれも「古くて新しい問題」であり続けている。目新しいことでもないのに、定期的にこの種の話が出てくるのは、解決が困難なことの証であるそもそも解決可能な話なのか? 全てのステークホルダーに満足を与えられるほどのリソースがあるのか? 自分たちの満足のために誰かにふるわれる不正義もやむなしとする世界で、オメラスから立ち去る勇気を持つ者たちが果たしてどれだけいるのか? 我々はずっとこの問いかけの中に閉じ込められているし、この困難さを抱きしめることが民主主義要諦なのかもしれない。

 この文では、貧しくあってもせめて人並みの倫理ぐらいは持てよバーカ、とか、人民の悲しいまでの想像力の欠如を嘆かん、という倫理的説教や慨嘆を述べ立てるつもりは毛ほどもない(そういうリベラルへの嫌悪感を筆者は多くの人と共有するものである。)。政治家自分たちの方を向いてほしい、助けてほしいというのは当然だし、その願いが届くのが民主主義のいいところではないだろうか。

 だが、その時、もしかしたら誰かを犠牲にしているのかもしれないという一抹の不安は感じてほしいなとは思っている。それが望蜀に属する話だとしたら、民主主義の皮を被った椅子取りゲームを続けるべく、我々はいつ鳴りやむか分からない音楽に耳をそばだて、減り続ける椅子を横目に生きていくのだろう。これがいいとは、筆者は決して思えないが。

 

  「あの青年は人のしあわせを願い、人の不幸を悲しむことのできる人だ。」

 大人になってからのび太結婚前夜』を改めて見た時に、「なんて当たり前のことを言ってんだ。よっぽど褒める言葉が見つからない時用の言葉って感じだ。」という冷笑的な感想を持った。しかし、今ならのび太が全くもって稀有人間であったと痛感せざるを得ない。

 立花が言うように元県民局長がどんなに酷いことをしていても(逆にどんなにいいことをしていても)、斎藤拙速かつ強引な統治手法(このことは必ずしも立証されていないが、その後の百条委に至るまでの対応を見ればそう思わざるを得ない)に問題意識を感じて声を上げたこと、そして斎藤がそれをこれまた拙速かつ強引に対峙し、県政停滞のハードランディングに至ったのとは別の問題である。その対応に関する法的な問題などはこの際措くとしても、百条委で問われた道義的責任を「わからない」と述べた斎藤が、再選で得た民意を盾にこの問題を「相対化」しようとする危険性がないとは決して言えないだろう(当選後、記者団に対して「知事部局として一緒にやっていくのは公務員としての責務」と述べたのは、県職員に対して「俺は民意を得たんだからお前らがついてくるのは当然だよな?」と釘を刺した形とも言えるし、先行きは不透明だ。)。

 斎藤投票した人は、せめてそういう状況が棚上げになったままであることを認識した上で、自分たちの居心地の悪さに素直に向き合ってほしいと思う。(元県民局長が死んだのは別の理由であるという卑劣矮小化をするのではなく、)たとえ拙速で強引でも斎藤自分たちにとっていい兵庫県を作ってくれると信じて投票したのだとすれば、その結果誰かが痛い目を見ることになるかもしれず、それはひょっとすると顔見知りかもしれない。その時、その人の不幸を悲しみ、その人の幸せのために何かできるだろうか。そういった考えを頭の片隅に置き続けることが、民主主義レジリエンスを形作る重要な要素だと筆者は考える。清廉潔白完全無欠な政治家存在しない世界で、民主主義を選び取った全ての清廉潔白完全無欠でない我々にとって、「それがいちばん人間にとってだいじなこと」ではないだろうか。

 日々の生活に汲々として自分人生にやりきれなさを感じながら 「人のしあわせを願い、人の不幸を悲しむ」というのはそうそうできることではない。とはいえ、できていないなと思うだけでも、「あの時できなかったから次こそは」という思いにつなげられるかもしれない。

 

 この文は、「あの時できなかった」筆者が「次こそは」という気持ちを奮い立たせるために書いたものである

局長停職根拠って不倫日記じゃねえの

知事批判文書は「誹謗中傷」 配布した元兵庫県幹部停職3カ月に

https://www.asahi.com/articles/ASS573T7BS57PIHB00JM.html

5月ニュース

 職員処分について人事課は、問題文書作成・配布のほかに2011年から計200時間ほどかけて業務関係のない私的文書を多数作成していたほか、西播磨県民局長だった22年5月に部下職員に対し匿名人格否定する文書を送付するハラスメント行為などもあったとして、停職3カ月の処分判断したという。

この文書って不倫日記だよね?

不倫日記+パワハラ停職3カ月は明らかに重い公益通報報復じゃんとかの話とかもあるけど

県の処分根拠不倫日記が入ってるのに百条委員会で取り扱ったらNG言及することすらアウトって動き自体

問題根本隠蔽してるって思われても仕方ねーわ

anond:20241118152921

論点ずらしでは

公用PCに入っている私的日記の公開制限をする理由はそれらの機密文書の公開制限と別の理由じゃん

anond:20241118051836

いいえ、著作権法では既存著作物の特徴を模倣した絵図を私的利用外の目的使用すると著作権侵害になります

兵庫県民を責めるのはダメから

これ、何度も言ってるが、今回も繰り返しておく。

アメリカならまだしも、日本では憲法

選挙人は、その選択に関し公的にも私的にも責任を問はれない

って明記されてるからな?

兵庫県民が悪いとか、おかしいとか言って責めるのはアウトなので、気を付けろ。

2024-11-16

https://anond.hatelabo.jp/20241115195341

まりにでたらめな内容なので、この件をよく知らない人のために解説します。内容はWikipediaから持ってきたものも多いです。Wikipedia には根拠となる報道リンクもあるので、適宜そちらも参照して下さい。

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E5%85%B5%E5%BA%AB%E7%9C%8C%E5%BA%81%E5%86%85%E9%83%A8%E5%91%8A%E7%99%BA%E6%96%87%E6%9B%B8%E5%95%8F%E9%A1%8C

職員パワハラなどを告発した文書に対し、通報者探しを指示

斎藤陣営誹謗中傷度が高いとか怪文書とか言っているが、内部告発者の保護について定めた公益通報者保護法違反する、と指摘されている。これだけでも十分なパワハラ

3/12文書県議警察マスコミにばら撒かれたもの。読んだことがない人は実物を読んだ方がいい。一見して怪文書としてわかる内容で、この時点で公益通報として警察マスコミは扱ってない。斎藤はこの文書を数日後に一般人から入手。おねだり疑惑として書かれた内容は贈収賄の疑いも企業名を出して記載されており、調査するのは妥当だろう。

記者会見で、文書の内容を「うそ八百」と表現し、「公務員失格」などと強い言葉非難

当然ですが、相手反論できない状況で一方的断罪糾弾する行為パワハラ

何が当然なのか根拠不明

なお、斎藤はこの会見で強い言葉を使ったことは後に謝罪している。

その後の百条委員会通報内容がうそ八百でなかったことは明らかになっている

なっていない。むしろ百条委員会ではパワハラ、おねだり認定されていない。文書の内容で事実認定されたものもない。

ちなみに百条委員会はまだ継続中。最終報告が出るのは12月の予定。

特定した通報相手に対し、人事処分を取り消し、降格処分を行う

通報相手に対し、通報したことをもって「不利益な取り扱い」をするのは公益通報者保護法に定められているパワハラのものである

通報したこと理由処分したというのは誤り。

5/7 西播磨県民局長の3ヶ月の停職処分は、公用PCでの私的文書作成2011年から200時間)、部下の人否定文書配布によるハラスメント行為2022年5月)、人事課管理職時代特定職員顔写真データを持ち出し、が処分理由。元県民局長はこの処分は適切だったとコメントしている

百条委員会前に告発者に対し、プライベートのことで脅し、自殺に追い込む

脅した証拠がない。

斎藤片山百条委員会の設置には消極的だった。百条委員会オープンなため、元県民局長プライバシー侵害される可能性が高かった。

百条委員会を主導したのは県議グループ

自殺動機は明らかになっていないが「死を持って抗議する」と言い残しているので斎藤知事を恨んでの自殺であることは確実。

動機が明らかになっていないのに確実と書くロジックが謎。

「死を持って抗議する」は誰に抗議しているのかは明らかにされていない。

県民局長が亡くなった日、午前中に元県民局長百条委員会への出頭に前向きなメール県議事務局宛に送付している。にもかかわらず午後、元県民局長自殺。亡くなる直前、ある県議と45分程度の電話をしていたという情報もあり。県議から圧力があった可能性が指摘されている

エレベータのドアが閉まると「お前はエレベータボタンも押せないのか」と怒鳴る

8/20百条委員会斎藤否定。その後追加の証拠なし

車両通行止めの箇所を20m歩かせるだけで怒鳴る

8/23百条委員会職員証言してパワハラ認定されていない。ちなみに怒ってはいたが怒鳴っていない

閉店時間になった店から出るよう店員から促されると「俺は知事だぞ!」と反論

証拠がない。

ちなみに本人曰く、「俺は知事だぞ」とは言っていなくて「兵庫県知事です」と言ったらしい。

本人の説明はその通り。

イベント授乳室を占領し、自分の個室にする

5/22の会見での斎藤の釈明と謝罪を読んで判断してくれ

「私は当日、公務がいろいろあったので、確かスーツで行き、そこで着替える必要があったので、担当部局が着替えるスペースを用意してくれたのだと思います施設のスペースを一時使用したこと事実です。ただ、着替える部屋が用意されることは伺っていましたが、その部屋が授乳であることは、私は正直認識していなくて、到着もかなりぎりぎりになって、バタバタと着替えて、外に行ったので、今回の取材等の指摘の中でそこが授乳室だったことを初めて認識したのが正直なところです。ただ、私が着替えた授乳室の代替場所も用意していたと担当からも伺っていますが、結果的県民の皆さんに、ご迷惑、ご不便をかけたことはお詫び申し上げたいと思っています。」

気に食わないことがあるとペンや付箋を投げつける

ペンを投げた事実はない。

一度だけ付箋一枚をパーティションに向かって投げたのは事実

これをどう評価するかは有権者しだい。

2024-11-14

エーミール少年の日の思い出を語る

 正しい人でありなさい。

 それが、僕に課せられた唯一にして最大の教条だった。

 幼い頃から、僕は常に「先生の家の子であることを意識させられてきた。両親は僕を品行方正な模範少年に仕立て上げることに腐心していたし、周りの人(大人子どももだ)は皆、僕の素行や成績の優秀さを褒めそやした。

 今思えば、僕は他人眼差しに見張られ、他人の期待に縛られて暮らしていた。だが、当時の僕は、それに不満や苦痛を感じることは(少なくとも意識の上では)全くなかった。むしろ、どんな時も「正しい人」として振る舞うことに、ある種の誇りすら感じていたように思う。

 友達をえり好みするのは「正しくない」ことだ、という両親の教えに従って、僕は誰にでも人当たり良く接していた。その甲斐もあってか、ほとんどの級友は僕に好意的だった。先生たちも僕を気に入っていたようで、贔屓と言われるような特別扱いを受けることも少なくなかったが、誰も文句を言わなかった。僕は何の迷いもなく、己に与えられた特権享受していた。それが自分の「正しさ」に支払われた報酬だと受け止めていたからだ。

 そんな僕が、一人だけ「友達」と呼べない少年がいた。隣の小さな家に住んでいた彼は、見た目も成績もパッとせず、不器用どんくさい、いわゆる劣等生だった。当時の僕にとって「優れていること」と「正しいこと」はほとんど同じ意味だったから、僕は「正しくない」彼のことをうっすらと見下していた(そしてそれを「正当な評価」だと信じていた!)。

 だが、もし彼がただの冴えない少年だったら、僕は彼とも親しくしようとしただろう。僕に「誰かを嫌う」という悪徳を犯させた(当時は本気でそう思っていたのだ)のは、彼の蝶に対する異常な情熱だった。

 あの頃の僕たちにとって、蝶の収集最大級の関心事だった。少年たちは蝶を捕まえては標本を作り、互いに自慢し合っていた。

 はじめのうち、僕はあまり熱心な収集家ではなかった。捕らえた蝶を完璧な標本に仕上げる作業は楽しかったけれど、蝶を捕まえること自体にはさして魅力を感じていなかったのだ。

 だが、彼は違った。彼は「蝶狂い」としか言いようがないほど、生活のすべてを蝶捕りに捧げていた。「蝶を探していた」という理由遅刻して先生に怒られるのは日常茶飯事で、彼の母親が夜に戸口の前で息子が戻ってくるのを待っているのを見たのも一度や二度ではなかった。

 それほど蝶に入れあげているにもかかわらず、彼は自分の標本を他人に見せようとしなかった。標本を級友たちとの「社交」の手段と捉えていた僕は、そんな彼に不気味さすら感じていた。こいつは一体何のために蝶を集めているんだ? 遅刻の罰として教室の前に立たされている彼の、何を考えているかからない顔を見るたび、僕は疑問に思わずはいられなかった。

 ある日、僕は虫取り網を片手に近所の森に出かけた。新しい標本を作るために蝶を仕入れに行ったのだ。あらかじめ目星をつけていた場所で狙い通りの蝶を捕まえ、さっそく家で標本にしようと帰りかけた時、近くでガサガサと物音がした。音の方を見ると、一人の少年が森の奥へ向かっていた。彼だ。彼は僕に気づくこともなく、上の方を見ながら歩みを進めていく。僕はほんの少し迷ったあと、彼の後を追いはじめた。誰かのあとをつけるなんて全く「正しくない」ことだと思いながらも、なぜかそうせずにはいられなかったのだ。

 十分以上歩いただろうか。少し開けた川べりで、彼はようやく足を止めた。僕は木の陰に隠れて、彼の様子をうかがった。彼は静かに網を構え、宙の一点を凝視している。彼の視線を追った先には、一匹のコムラサキがいた。生きたコムラサキを見るのは、これが初めてだった。

 彼はじっと、コムラサキの隙を狙っている。爛々とぎらついた瞳には、きっと蝶の姿しか映っていない。こんなにも獰猛空気を纏った人間を、僕は見たことがなかった。

 不意に、彼が動いた。突き出された虫取り網がひらりと宙を舞い、すぐに地面に伏せられる。彼はかがみこんで網の中を確認した。僕からは蝶の姿は見えなかったが、狩りの結果はすぐに分かった。彼が、長い安堵の息とともに、うっとりと微笑んだからだ。

 彼が立ち上がる前に、僕は踵を返した。早足はいつの間にか駆け足になり、何度も転びかけながら、それでも走り続けた。「逃げなければ」という言葉が、身体の中に繰り返し響いた。何が怖いのか、そもそも全身に満ちたこ感情が恐怖なのか、何もわからないまま、僕は家まで走り通した。捕まえた蝶がいなくなっていたことに気づいたのは、自分の部屋に戻ってからだった。

 それから二ヶ月ほど経った頃、紙箱を手にした彼が僕の家を訪ねてきた。彼が何か言う前から、僕には箱の中身が分かっていた。彼はあの日コムラサキを見せに来たのだ。僕は彼に気づかれないよう息を整えてから、紙箱の蓋を開けた。

 箱の中のコムラサキは、お世辞にも良い状態とは言えなかった。展翅には粗が多く、足も欠けている。褒められたものじゃないな、と思いながら顔を上げると、彼は得意げな笑みを浮かべていた。驚嘆と賞賛を欲しがっている顔だ。それに気づいた途端、胸の中にどす黒い感情が湧き上がった。

 せっかくのコムラサキがこんな不完全な標本になってしまたことへの落胆、その粗雑さに全く無頓着で恥じる素振りもないことへの呆れ、そして何よりこんなやつに一時でもおそれめいた感情を抱いてしまった自分への怒り。そういったものが渾然一体となった感情だったと、今にして思う。だが、子どもだった僕は、それらを「不快もの」として一括りにすることしかできなかった。そして、その不快感を、標本への批判という形で吐き出したのだ。

 僕は、彼のコムラサキ欠点を、ことさら辛辣な言い方で並べ立てた。彼の顔はみるみるうちに曇っていき、最後にはすっかり不機嫌な表情になった。

 紙箱をひったくって部屋を出ていった彼の後ろ姿を見て、僕はかすかな罪悪感を覚えた。人を傷つけるのは、明らかに「正しくない」ことだ。

 違う。僕は彼を傷つけたわけじゃない。僕はただ事実を述べただけなのに、彼が勝手に傷ついたのだ。直すべきことを指摘するのは「正しい」ことだから、僕は何も恥じる必要はない――

 僕は自分にそう言い聞かせた。都合の良い言い訳だと、心のどこかでは分かっていたけれど、気づかないふりをした。僕はただ、「正しい人」でいたかったのだ。

 彼のコムラサキの標本を見てから、僕は本格的に蝶の収集に取り組み始めた。少数の個体完璧に仕上げることで満足していたのが、より多くの種類の蝶を捕まえたいと思うようになったのだ。

 勉強友達付き合いに割く時間限界まで減らし、僕は蝶の採集に出かけた。珍しい蝶も、そうでもない蝶も、とにかく片っ端から捕まえた。両親は泥だらけの服で帰ってくる僕を見て顔をしかめ、級友たちは僕と遊べないことに不満げだった。採集自体も、楽しさより苦痛のほうが大きかったが、やめようとは思わなかった。

 僕の目的は、彼よりも優れた収集家になることだった。彼が捕まえるよりも多くの種類の蝶を、彼が作るよりも美しい標本にする。それは僕にとって、ほとんど初めての私的欲望だった。誰に求められたわけでもないのに、「正しい」ことでもないのに、せずにはいられない。自分でも理由のわからないまま、僕は取り憑かれたように標本作りを続けた。

 時折、蝶を探しに行った先で、彼の姿を見かけることがあった。彼はいつでも心底楽しそうに野山を駆け回っていて、その姿を見るたびに嫌な気持ちになった。僕が彼に声をかけることはなかったが、彼が僕に気づくこともなかった。彼はいつも蝶しか見ていなかった。その事実もまた僕を苛立たせていたのだが、あの頃はそんなことは思いもよらなかった。

 季節がいくつか過ぎる頃、僕は蛹の採集にも手を出していた。森に分け入って成虫を捕まえるよりも、自分の部屋でじっくりと蛹や繭を羽化させる方が性に合っていると気づいたのだ。時には予想外の成虫が出てくることもあったが、それもまた楽しみの一つだった。

 そんななか、とんでもないことが起こった。偶然手に入れた繭からクジャクママユが羽化したのだ。クジャクママユといえば、僕たちの間では秘宝のような扱いの、まさに幻の存在だった。ゆったり広げられた翅に浮かぶ特徴的な斑点を確認した時には、全身の震えが止まらなかった。

 何も考えられない興奮状態の後に、真っ先に頭に浮かんだのは彼の顔だった。彼が教室の片隅で、級友のクジャクママユの話に目を輝かせていたのを見たことがある。あの様子だと、きっと彼はまだクジャクママユを見たことがない、ましてや持っているはずがない。

 千載一遇の好機だと、僕は思った。このクジャクママユを完璧な標本にして、彼に見せるのだ。何が「正しい」標本なのか、誰が「正しい」収集家なのか、彼に見せつけてやるのだ。この思いつきは、僕をひどく高揚させた。

 僕はこれまでにないほど慎重かつ丁寧に、クジャクママユの展翅に取り組んだ。その出来栄えは、今までのどんな蝶よりも素晴らしいと自負できるものだった。もうしばらくすれば、非の打ち所がない美しい標本が仕上がるはずだ。僕はすっかり舞い上がっていた。

 常に地に足をつけていることこそ「正しい」。そう知っていながら、浮かれきった僕は級友にクジャクママユのことを話してしまった。噂はあっという間に広まり大勢少年たちがクジャクママユを見せてくれと押しかけてきた。

 僕は彼らの頼みを「完璧状態で見せたいから」と全て断った。それも嘘ではなかったが、一番の理由でもなかった。最初に見せる相手は彼だと、最初から決めていた。

 僕は実のところ、彼がどうしてもと乞うならば、未完成状態でも見せてやってもいいとさえ思っていた。にもかかわらず、彼は何も言ってこなかった。コムラサキの一件以来、彼が僕を避けているのは分かっていたが、彼の僕への嫌悪感クジャクママユへの興味を凌駕していると考えると、妙に胸がモヤモヤした。

 その日は、何ということのない平凡な一日になるはずだった。少なくとも、蝶の採集を終えて帰宅し、自室に入るまではそうだった。だが、そこで僕を待っていたのは、変わり果てた姿のクジャクママユだった。

 翅がもげていた。触角も片方取れていた。展翅板の上には、粉々になった翅の残骸が散らばっていた。

 どうして。何で。誰が。どうすれば。

 絶望的な言葉の断片が、次々と頭の中に浮かんではぼろぼろと崩れていく。早く直さなければ、と震える手で修復道具に手を伸ばす。今までの経験は「これは無理だ」と告げていたけれど、その声さえ聞こえなかった。

 日が落ちかけた頃、僕はとうとうクジャクママユの修復を諦めた。僕は絶望的な気持ちのまま寝台に倒れこみ、腕で目を覆った。このまま何も考えずに眠ってしまたかった。そして朝になって、すべてが夢だったと気づきたかった。

 そんな幼稚な空想を打ち砕くように、女中さんが僕の部屋の戸を叩いた。彼が来ていると言うのだ。僕はのろのろと起き上がり、玄関に向かった。

 僕の酷い顔を見て驚いたのだろうか、彼は何も言わずこちらを見ていた。僕は半ば操り人形のような心地で、クジャクママユが台無しになったことを告げた。すると彼は、それを見せてくれと言った。僕は頷き、彼と共に重い足取りで階段を上っていった。

 僕はクジャクママユの残骸を彼に示した。ろうそくの明かりでも、彼の顔に全く血の気がないのがわかった。彼はしばらくクジャクママユを凝視していたが、ゆっくりと僕の方を向いて、言った。「ぼくが、やったんだ」と。

 僕は耳を疑った。意味がわからなかった。彼が、これを?

 僕が凍りついていることに気づかず、彼は堰を切ったように喋り始めた。どうしてもクジャクママユが見たくて、僕がいない間に部屋に入ったこと。見ているうちに魔が差して、クジャクママユを盗んだこと。返そうとした時には、クジャクママユがつぶれてしまっていたこと。

 彼の話を聞くにつれ、僕は胸がどんどん冷たくなっていくのを感じた。同時に頭に浮かんだのは「彼は裏切ったのだ」という言葉だった。何を裏切ったのかはわからない、ただ彼が裏切り者だという考えだけが、強く強く繰り返された。

「そうか、そうか、つまり君はそんな奴なんだな」

 そう告げた声は、自分でも驚くほど平板だった。こんなに誰かを軽蔑するのも、こんなに誰かに失望するのも、初めてだった。

 彼は必死に許しを乞うてきたが、僕はありったけの皮肉を添えて彼の謝罪を切り捨てた。彼は一瞬、殺さんばかりの形相で僕を睨みつけた。そんな表情を誰かから向けられたのは初めてだったので、僕はほんの少したじろいだ。だが、彼はそれに気づくことなく、何も言わないまま、僕の部屋から出ていった。

 僕はろうそくを吹き消し、再び寝台に横たわった。毛布に繭のようにくるまると、両目から涙があふれだした。

 僕はどうして泣いているんだろう。当然、大事クジャクママユを失ったからだ。でも、本当にそれだけだろうか。僕は、何を失ったんだろう――嗚咽の合間にそんなことを考えながら、僕の意識ゆっくりと沈んでいった。

 次の日、僕は級友たちに、不手際クジャクママユが駄目になってしまったと話した。彼らは、ぜひとも見たかったのにと嘆き、僕らしからぬ失態に戸惑った様子だった。だがそれも一時のことで、しばらくすると彼らの興味は別のものへ移っていった。

 そして、その日以来、彼を野山で見かけることはなくなった。遅刻することもなくなり、真面目に授業を受けるようになった。ほどなくして、彼が蝶の収集を一切やめて、標本もすべて捨ててしまったらしいという噂が聞こえてきた。級友たちが、あいつとうとう正気に返ったのかとか逆におかしくなってしまったのだとか好き勝手を言っているのを聞き流しながら、僕は教室の隅でぼんやり座っている彼を盗み見た。

 彼は罪を犯した、言い逃れできないほど「正しくない」人間だ。彼の罪を糾弾し、正当な罰を与えることこそが「正しい」行いだ。そう考えながら、僕はそうしなかった。彼をかばうためでも、ましてや許すためでもない。僕はただ、逃げたかったのだ。

 あの夜、僕はまぎれもない被害者で、彼は明らかな加害者だった。誰もが、僕が彼を非難するのは「正しい」ことだと思うだろう。けれども僕はあの時、「正しい」ことをしようと思ったわけではなかった。正しいとか正しくないとかい基準から外れた場所あるむきだしの感情――「彼に裏切られた」という気持ちにまかせて、僕は彼を言葉で刺したのだ。

 思えば、彼に関わる時の僕は、いつも「正しい人」から遠ざかっていた。標本箱の中の蝶のように完璧優等生はいられなくなり、破れた翅で不格好に飛び回る、身も心も薄汚れた自分になってしまうのだ。そして、その先にはいつも彼がいた。僕よりはるかに劣っているはずの彼は、森の中では僕よりはるかに美しく羽ばたいていた。にもかかわらず、彼は自ら泥の中に墜ちていった。それらすべてが許せなくて、耐え難くて、そう感じる自分自身を認めたくなかった。だから、僕は彼との関わりを絶ち、自分が「正しい人」でいられる場所へと逃げ出したのだった。

 結局、僕は逃げ切れなかった。「正しい」ままで生きることな不可能だということを悟り自分の中の「正しくない」ものを受け入れて飼いならすことを覚えた。世間ではそれを「大人になる」と呼ぶのかもしれない。

 彼とは、学校卒業してから顔を合わせていない。今では蝶への興味もすっかりなくなって、作りためた標本はほとんど全て人に譲ってしまった。

 それでも、一つだけ手元に残したものがある。翅のもげたクジャクママユだ。痛々しくて不完全で、なのになぜかひきつけられる。そんなクジャクママユこそ、僕にとっての少年の日の思い出なのだ

2024-11-11

先日行った社員旅行

うちの会社福利厚生が意外と充実してて、年に一回社員旅行がある。

参加するかどうかは自由だけど別にやることもなかったし、ただで行けるならいいかなーって感じで参加することにした。

私、入社して二年目なんだけど、同期の子たちはみんなもう仲良しで、私だけまだその輪にうまく入れてない感じ。

から今回の旅行で仲良くなれたらいいなーなんて、ちょっと期待もしてたわけ。

で、旅行当日。観光地をいくつか回ったり、豪華な食事をみんなでワイワイ食べたりして、けっこう楽しい! 

自由時間もあったんだけど、そこで同僚の子が「一緒に回ろうよ!」って声をかけてくれて。これ、私的にはめっちゃしかったんだよね。

なんか「ついに私も同期の仲間入りか!?」みたいな感じでテンション上がっちゃった。

その自由時間では観光地をぶらぶらしながら、いろんな話をしたんだ。仕事の話とかプライベートの話とか、普段はなかなかできないようなこともいろいろ話せて、けっこう深いところまで語り合えたのが本当に嬉しかった!

夜になってみんなが少しほろ酔いで良い感じになってきたころ、誰かが「みんなで最後記念写真を撮ろう!」って言い出した。

歩いてる人にお願いして写真を撮ることになったんだけど、もうみんなノリノリ。両手でハートマークを作ったりとか、ピースしたりとか、みんなそれぞれポーズ決めてて、なんかリア充って雰囲気

ここで私も「よし、みんなに合わせてポーズ決めよう!」って、ちょっとはしゃいだ気持ちになったんだよね。

いつもならちょっと遠慮しちゃうところだけど、せっかく仲良くなれそうなタイミングだし…ここは思い切ってあの両手でハートを作るやつをやってみようと思ったの。

でも正直あんまりああいポーズとかやったことないから、ちょっとこちなくなっちゃって。

あれ、手どうすんだっけ?って若干テンパりつつもなんとか形にしようと頑張ったわけ。

でもその場ではみんな盛り上がってたし、ノリでなんとかなったかなーって思ってたんだよね。

帰宅後に旅行写真が送られてきてさ、ワクワクしながら開いたの。

そしたら…さ。みんなが可愛くハートとかピースしてるなか、私だけ完全に気功砲

ハートじゃなくて、どう見ても気功砲ポーズになってた。なんなら口も開いてて完全に「はぁーっ!」って感じ。

やらかしたよ…ねぇ、明日同僚にどういう顔して会えばいい!?

誰か教えてくれ……

平均的国民民主支持者の意見

私的問題なのでどうでも良いが、たしかに脇は甘いなあ。ただ昨今のニュースを見てると、人間ってみんな不倫してしまう気がする。しない人ってのはその機会が無いだけで。

若い売れっ子キャバ嬢だった独身おばさんだけど

18歳から22歳ごろまで水商売にドップリの生活をしていて、某繁華街でいわゆる有名嬢だった。

令和のキャバ嬢ホストは億を売り上げる人もいて、数千万くらいは特別凄いことでも無さそうだから、今なら通用しないと思うけど。

最近SNSで夜の仕事への憧れがより高まっている感じがあるけど本当の意味での成功はなんなんだろうとたまに考えたりするので書いてみる。

自分人生、ずっと緩やかに絶望的な状況が続いているように思う。

18歳。キャバ嬢になった時私は処女だった。

キスもまだ、むしろ気持ち悪いと思ってたし初恋自体がなかった。

家が貧乏学歴もなく、実家も出なきゃだったから稼ぐしかなかった。

若さもあってか、すぐに指名客は何人か掴むことができた。

面白いと思った芸人フリートークとかを参考にしてちょっと突っ込んでみたり、

バカな女ぽくしたり

売れてるキャバ嬢の服や化粧を真似てみたりしたら

簡単売れっ子になれた。

学生時代男子から女子からも下から数えたほうが早いレベルのブスの扱いを受けていた気がするけど、背が高くてガリガリに痩せていて、元々大袈裟な二重瞼で厚ぼったい唇をした私は夜の世界では美人扱いをされるようになった。

その間に酔いすぎたタイミング処女を飲みに来たそこらへんの仕事帰りのホスト喪失した。

それまで自分ノンセクシャルとかなのかと思ってたけど、意外とやれるもんだとわかってからはそこまで鉄の貞操ではなくなったし、何人かの男と付き合ってみたりもした。ただやっぱり、恋愛感情はよくわからないままだった。

風俗スカウトマンやらホスト、同業の男が付き合ってみたら夜の仕事に反対的なのは意外だったしつまらなかった。

不動産系のプルゴリみたいな営業マンは、稼いでるみたいだからと思って付き合ったのにいざ付き合うとクリスマスホワイトデーのお返しもなにも無くてつまらなかった。

だったらキャバの客にVIP寿司の出前でも取らせて、客に3代目を歌わせて、ランニングマンやってるのを大して面白くもないのに爆笑してあげて、ノリでテキーラ頼んで、口直しにシャンパンも飲みたいって言って。

ただそれだけで同世代会社員の何倍も稼げた夜の仕事のほうがまだ暇つぶしにはなった。

けどそのうち、男が好きでもないのに、ノンセクシャルを疑うレベルなのに、恋愛感情もわからないのに、たまたま女の体に生まれたから女をやっているだけなのに、女の部分を売る仕事限界を感じて精神を病んでしまって、ラストイベントも打たずにその繁華街から消えることにした。

20半ばからは誰とも付き合ってもなければセックスもしてない。DL同人をよく買うから性欲は間違いなくあるんだけどその性欲が生身の男に向かない感じがある。アラサーになってから気づくなんて。

キャバ嬢時代に何人かの男と暇つぶしで寝て不毛時間を過ごしていたことに対する後悔に今更さいなまれてる。

30を過ぎた今は雑貨屋店長をしていて、祖父母の家に月5万入れて居候をしている。子供部屋おばさんと言って良いと思う。

店長と言っても、手取り残業が少ないと20万を切ることもザラにあるので今でもたまに場末キャバで時給泥棒をしてる。昔はガリガリだったのに、今はぽっちゃり売れっ子ではないけど、そもそもナンバーワンも大して売れてない店だから何も言われずに働いている。

なんとなくライブを見に行ったり、美術館に行ったり、ちょっとしたサブカル女としての活動お金を使うことが多い以外は特にお金を使ってない。キャバ時代ブランド品も全部手放した。

学歴高卒で、職歴キャバが1番長自分が名ばかりとはいえ店長をやれてるんだから給料安くても文句は言えないなと思ってる。

親とは不仲で、高校を出た後5回も会ってない。親に金を貸したことはか20回以上あるけど。

親に頼れない自分はさっさと男を作るべきなのに男もしっくり来ない。

キャバ時代貯金なんて全然してなかったかすっからかん生活に困らない程度には暮らせてはいるけども。

子供はいた方が人生かになる気もするけども。

母子家庭育ちでその母も男好きのしょうもない女だったか母親像とかわからんし、私的にはサザエさんのほうが異常に感じるレベルだし、お年玉とかもらったこほとんどないし、居候させてもらってはいるけど祖父母全然金ないし。

そもそも自分生命にうっすら嫌気がさしてるのに他人生命を与えてはいけない気がする。

反出生主義ではないけど、自分に対してだけうっすら適用してる感じ。

犬を飼っていて、それがものすごく賢くて人懐こくて多分世界で1番可愛い犬だからの子を生きがいに生きてる。

でもどうせ10何歳かで死んじゃうのはわかってるから、いつか犬が死んじゃった時に私の人生が今と同じ調子なら生きる意味はもう無いかなと思ってる。

初めからペット自分より先に死ぬだろうことはわかってるからペットロスなんてヌルい考えだと思うけど。

だって犬の世話以外に私の生きる理由ないし。

上記をこの前祖母に言ったら「私は孫を看取らないといけないの」と言われて笑ってしまった。

祖父母はこの2年くらいでめっきり老けた。

鏡を見るとあの頃よりだいぶ太り、雰囲気ボーイッシュに、見た目は歳の割には多分若い、けど美人ではない私が映る。

私はモテないんじゃない、結婚できないんじゃなくてしないだけ、学歴はないけど中学まで勉強はそこそこできたし、男に選ばれなかったんじゃなく自分が選ばなかっただけ。親がちゃんとしてればキャバ嬢なんかやらなかったし、大学も行った。大体大学まで行ってデキ婚して専業主婦みたいな女は世の中舐めてる。それにその辺のキャバ嬢より売れたんだから私には価値があるはず。

男と寝るのはうっすら気持ちいかエロ同人買ってるけど出張ホスト呼ぶやつよりマシ。

何より私には最強に可愛い犬がいる。毛並みを今日も褒められた。毎日仕事して犬の世話して私はとっても偉い。

そしていつか、犬がいなくなってしまったら多めに眠剤飲んで練炭を焚いて眠ればいい。

そんな自意識過剰の中で今日ゆっくり絶望してそこそこに生きてる。

なんか散らかった文になってしまったけど、若い子に言いたいのは学歴なくても職歴なくても意外とぬるっと絶望しつつそれなりに生きられるってこと。いざという時は死ねば良いんだし。

死は救済、心安らかなり

2024-11-09

20年ぶりにテレビを買い替えることになり浦島太郎体験

タイトルのとおり、20年ぶりくらいにテレビを買い替えることになって、電気屋を眺めたんだけど、まあ変わってるね。

まず、デカい。そさ

けっこう広いリビングに32インチを使ってたんだけど、32インチなんて6畳用とか書かれちゃってる。

ベゼルがなくなったけど、それを考慮してもデカい。

20インチとかでスーパーファミコンしてたジジイにはビックリだ。

50インチなんて会議室とか講堂で使うものかと思ってたよ。

リモコンは少しだけボタンが減った。

20年前がピークだったのかもしれない。

アナログ放送ボタンとか、Gコード予約ボタンが減った。他にも色々減った気がするけど、元々使ってないボタンなのでわからない。

録画がHDDをつなぐだけでよくなったそうな。

便利だなあ。

で、テレビを買い替えると観れないとか。

著作権保護のためらしいけど、意味がわからない。

私的利用以外の目的で録画するシーンがわからない。金ロー映画を録画して売り捌いたりする人がいるとでもいうのか?だいたいの作品は数百円払えばプライムビデオHuluでみれるのに、そんなの買う人いないだろと思うのだが。

車内でぐずる子供を静かにさせるためにDVDに焼いたり出来るのかと聞いたら、それは出来るけど大半の車載DVDプレーヤー再生できないらしい。

著作権保護って誰得なんだろう。

10ちょっと前、3D元年とかVR元年とか言ってたが、3D機能はすっかりなくなったようだ。

要らないよな。

今までFIREstickでプライムビデオをみてたが、テレビ内臓してるらしい。

便利そうだけど、FIREstickを何年か置きに買い替えてた身からすると、数年でスペック足りなくなったりしないか不安である

そして安いな。

フルHDなら2万、4Kでも中華メーカーだと5万くらいからある。

テレビ台のほうが高い。

というかテレビ台じゃなく壁寄せが主流なのな。

浦島太郎だよ。

2024-11-08

過去におかずにした作品絵師さんが、アレなライター作品に参加して、買った作品でもう抜けなくなった話

音声作品業界の恐ろしいところは、

声優絵師の大半はフリーランス故に、一人でも関係者に嫌いなやつができてしまうといつ自分作品ゴミクズにされるかわからない」

「にも関わらず、悪徳商法顔負けの期間限定商法、特典商法がまかり通っている」

というところだ。

事件が起こったのは半年前。

とあるサークル主の声優さんにはお抱えのイラストレーターがいた。

今は、そのお抱えイラストレーターとは袂を分かっているからその声優さんには恨みがないのです。

ところが、そのイラストレーターが人気サークルから仕事をもらえなくなったことで、ところ構わず仕事を受けた中に…過去に私とトラブルがあったシナリオライターにこえをかけてしまったサークル仕事を請けたのです。

そのシナリオライターにとっては、初めての大手仕事ということで、宣伝も頑張った結果「ブロックしているのに目に入ってしまう」「目に入った結果、そのイラストレーター作品で抜けなくなった」という事態が起きました。

「そんなん言い出したら、自分と相容れない人がシナリオライターになった時点で、シナリオライター仕事を請けるほどたくさんの声優さんが嫌いになるんじゃないの?」

と思うかも知れませんが…声優さんはいいんです。

しろ、有名な声優さんを支えきれるほどシナリオライター作品を売る力がないか

「やったぜ!声優さんが高額なギャラを請求してるからシナリオライターが爆死しとる」

メシウマになれるからいいんです。声優自身がギャラを明確にしていることで、作品の売上を見れば「ライターサークルが、見合っているかどうか」がわかることで、声優を嫌いになることを避けられるのはありがたいです。

(まして、見合わない声優さんを起用して、嫌いなライター作品が出せなくなる方向に追いやられていく姿は、最高です。…まぁ、そのライターとの私的な付き合いをアピールして、出演してもない作品まで宣伝しまくってたやつは許してないけどね)

ところが…絵の場合って「明確に赤字黒字」がわからない上に、目はイメージ記憶するじゃないですか…。

から、「絵がそのアレなライターイメージになってしまったのはすごくヤダ」という状態で…当時はブチ切れて抗議のメール声優ともども送りつけましたよ。

作品買ってるんだから「お前のせいで楽しめなくなった」「表示されるたびに、イライラする」ぐらいに思うのは当然ですよね?抗議に意味があるかどうかはともかく、当時はそのぐらい腹が立ちました。

とはいえ

これ読んでる人の大多数は「お前精神状態おかしいよ」と思ってることでしょう。

だって自覚はありました。どこまで行っても悪いのはライターなのですから絵師声優にキレても、解決できる範囲は限られてきます

ところが、そのライターからされたことはそのぐらい納得のいかない理不尽なことだったのです。

ましてや、「見ないようにしよう」と心がけても、向こうからこちらのテリトリーに入ってきたわけですから「じゃあ俺はどうすればいいんだよ」とキレたい気持ちが湧きますよ…。

この二律背反の「どっちの言い分もある」という状態孤独感を感じていました。

今回の大統領選挙で、同じ目に遭う人がたくさんいたみたいです。

なんと、アベンジャーズ知名度を使って、ハリウッドセレブたちが民主党を訴えたのです。

https://www.youtube.com/watch?v=Jgnh28X4efI

オタク文化には「作品と作者は別物」という言葉がありますが…そんなもの理想論です。

作品を出す人間同意できない?楽しめなくなるようなノイズがあれば、多くの人は残念に思い、避けてしまうのです。

他人を嫌いにならないのが一番良いです。

好きだ嫌いだと判断しないのが一番お互いにとっていいでしょう。

ところが、どうしても納得いかんことは誰にでもあります

自分存在否定されたり、全く違う考えだったり、いくら検証しても正しくないことで虐げられれば…キレます

そもそもライター作品赤字続きで「そろそろマイナスイメージが、本人の力ではどうにもできない所まで来ている」ので…ライター自身もそろそろ退場することになるでしょう。

「これをやられたらずっと生き残ってしまう」という最悪のパターンはいくつか考えてましたが…私の想像の下をくぐり続けたので、そろそろみなさんも買いかぶりに気づく頃でしょう。

私が逆の立場だったら取るべき手はまだ少しだけ残ってますが…どれも取らないだろうなぁ…。

取れないから別の場所に逃亡しようとしてるのでしょうけどね。

これ以上被害者が出る前に、止まってくれるといいんだけどね…。

6桁7桁単位ダメージ受けてる人がいて、他人ながら見ていられないよ…。

私怨がある相手に加担したんだから因果応報」だけを思えるほど、今の私は性格が歪みきってない。

しろ、「儲かったり、楽しかったりする活動をしたかったはずなのに、それが続けられないパートナーを選んでしまってかわいそうに」と思っているぐらいだよ。

私の私怨とはまた別に、「赤字クリエイターに引っかかって活動が続けられない人」が少しでも減ってほしい。

増田書いてる理由はむしろこっち。

性格が私と合わなくても、その人がちゃん仕事して成功できて、必要とされてるなら、まだ「悔しいがこれも世の摂理」と飲めるわ。

ところが、その人を信じて仕事を振った人にすら負担を強いている現状はさすがに「うわぁ、俺と同じ被害者じゃん」ってなりますわ。

ほぼ全員フリー作品作り合う音声作品ならではの問題ですわ

2024-11-07

子供から「女は怠け者」って言われた。

共働き10年以上、仕事育児家事必死になってやってきた。

第一子の時も第二子の時も保活頑張って0歳の頃から泣く泣く保育園に預けて働いてきた。

から3人目が欲しいと言われて、随分悩んだけど、夫が協力してくれるならと妊娠した。

すると切迫早産で自宅安静、早めの休職、すべての家事育児を夫に任せることになった。

そんな生活半年続けたら、息子にタイトルのようなことを言われた。

学校先生から女は身体が弱いので働かない、男は身体が強いので沢山働く、と教わったそう。

そこから昨今の母親状態を見て、「女は怠け者」という感想になったらしい。

主語デカ問題と言えばそれまでだけど、私的には悲しかった。

君も忙しい母のもとに産まれてさぞさみしいこともあったろうと思うんだけども。

君は一体母の何を見てきたんだろう。

実は夫もそんな感じなのだ

今もなお、私は己の会社産休手当と育児休業給付金から生活費を出しているというに、

「女の人生イージーモード」という。

体を痛めながら2人産んで育てて、

まれたから3人目も妊娠して、

曲がりなりにもずっと正社員で働いてきたのに、

なんでそんな簡単に人の人生をイージー評価できるんだろう。

夫は、子供は、一体、私の何を見てきたんだろう。

何も見てなかったのかな。

それとも見てもなお「イージー」としてるのかな。

私はそんなに努力してないように見えるのかな。

なんでかな。

もうすぐ女の子が産まれてくるけど、やっぱりこの子もどんなに頑張っても「イージー」にされてしまうのかな。

私は他人評価にあまり左右されないように努めているけど、一番近くで見ていたはず人達からこう評されるのは、とても辛く思ってしまう。

きっと、彼らはこれから先、私がどんなに苦労しても努力しても辛い目にあっても、感謝尊敬もしないんだろう。

別に構わないけど、なんだか、家族のために頑張るのが、とても虚しくなった。

虚しいけど、義務からこれからも頑張る。

anond:20241107115753

ご指摘ありがとうございますAI以下の知識しかないあなたに言われるとは、心外です。

しかし、数理モデル現実理解するための有用ツールの一つであり、適切に使用すれば洞察を得ることができます。以下、より現実に即した形で数理的な反論を試みます

1. 地方過疎化シャッター商店街問題

複雑系理論を用いて説明します。都市の活力を表す指標 V を以下のように定義します:

V = f(P, E, I, S, G)

ここで、P は人口、E は雇用機会、I はインフラ整備度、S は社会サービス、G は行政政策効果を表します。各要素は相互に影響し合い、非線形的な関係を持ちます

dV/dt = α(V) * V - β(V)

α(V) は成長率、β(V) は衰退率を表し、V の関数となります。この微分方程式は、ある閾値を下回ると急激な衰退が起こる可能性を示唆します。

例えば、RESAS地域経済分析システム)のデータを用いて、南丹市の事例を分析すると、地域経済循環率が93.4%という高い値を示しています

2. 企業内部留保問題

行動経済学の知見を取り入れ、経営者意思決定モデルを以下のように拡張します:

U(π, B) = w1 * π + w2 * B - λ * σ^2

ここで、U は経営者効用、π は企業利益、B は経営者私的便益、σ^2 はリスク、w1, w2 は重み付け係数、λ はリスク回避度を表します。

この関数形は、経営者短期利益私的便益を重視する可能性を示唆します。日本内部留保率が50%前後で推移していることは、この理論整合的です。

3. 労働市場の硬直性と非正規雇用の増加:

二重労働市場モデルを用いて説明します:

L = Lr + Ln

w = wr * Lr / L + wn * Ln / L

L は総労働力、Lr, Ln はそれぞれ正規非正規雇用者数、w は平均賃金wr, wn はそれぞれ正規非正規賃金を表します。

最低賃金制度により、wn ≥ wmin という制約があります。この制約下で企業利潤最大化を図ると、Ln / L が増加し、平均賃金 w が低下する可能性があります

 

これらのモデルは、問題構造理解し、政策立案の基礎となる洞察提供します。

例えば、地方創生には複合的なアプローチ必要であることや、企業ガバナンス改善内部留保問題解決重要であること、労働市場の二重構造解消が賃金問題改善につながる可能性があることなどが示唆されます

現実問題に取り組むには、これらの理論洞察実証データ、そして現場の声を総合的に考慮する必要があります

しかし現段階では、あなた程度の示した問題解決するにはミクロ経済学教科書程度の知識必須と言っていいでしょう。

anond:20241107055432

私的利用はまあ

なんかやだけど仕方ない

2024-11-06

anond:20241105235825

著作権って私的利用=自分で楽しむ分には大分甘いのよね。

目的のものが「文化の振興」であって著作者利益だの権益だのは手段しかないので、自分で楽しむ分にはほぼお咎めがない。友人に公開し始めると怪しくなり始める。

そして私的利用の範疇人間AIで違うかもだが、それの公開するときはどっちだろうと違いがないので既存法律範疇になる、と。

anond:20241105114514

斎藤元彦氏が当選した頃まではずっと兵庫県民で今は兵庫を離れた身だけど、

自分感覚ではこの騒動うんざりする気持ちと、元県民局長に対する不信感が半々ってところで、

斎藤氏が完全に悪者って感じはしないけどな。

パワハラやおねだりは少しは悪いことだとは思うけど、ここまで強く批判されることなのかとも感じる。

20m歩かされた件もくだらないとは思うけど、辞職するほどとは思えないし、

元明市長と比べると、パワハラとして報道される発言にあまり具体的なものがない。

パワハラとみなされるかは程度の問題から、具体性がないと判断しにくい。

おねだりも、セコいなとは思うけど、知事なら地方特産品を知ることも必要なので、辞職するほどには感じない。

県民局長については、世論は味方だったのに自殺した理由がよく分からなくて、素直に信じて良いのか疑問を感じる。

PC内の私的データ暴露されることを恐れてたような報道があるけど、

自分感覚だと、会社PCの中に私的データを入れていること自体があり得ないので、

会社PCの中を調べられることを批判する感覚の方が理解できない。

庁舎1000億は普通に高すぎると思う。1000億って姫路駅前の再開発と同規模ぐらいじゃないのか。

この話の本筋じゃないけど、リモートワークを本格的に導入して席をフリーアドレス化する場合は、

資料使用も当然やめるので、自席の机の引き出しに書類を置くという前提が間違ってる。

リモートワークは、個人的には仕事効率は落ちると思うけど、有能な人材確保のためなら遅かれ早かれ対応する必要は出てくるだろう。

知事自体は稲村氏が順調に当選すると思う。斎藤氏が当選したのは維新のものが支持されたというより、

少しは何かを変えてほしいという雰囲気若さが支持された感じだから、稲村氏にそういう支持が集まる素養はあると思う。

兵庫県って広くて地域ごとの特性がかなり違うし、各市町村も主張が強いからまとめるほどの力量があるかは結構疑問があるけど、

今回のゴタゴタの反動でそれなりにまとまるんじゃないかな。

2024-11-01

浮気が「不倫」などと批判されることについて

本来夫婦同士の私的トラブルに過ぎないはずの、浮気

これが「不倫」などと外野に口を挟まれる。

倫理の上で不正、と糾弾されてしまう。

家庭内個人自由からと言って、許されないようだ。

選択夫婦別姓制度が導入されれば、自由に同姓を選択するカップル批判されるだろう。

anond:20241101093644

anond:20241101154207

いや。江戸時代幕府公的場所農民名字を使う事を禁止しただけで、

寺などの私的場所では名字が残ってたのが真実

anond:20241101153543

公的帳面である宗門人別改帳には庶民苗字は書かれなかったものの、

私的ものである寺の過去帳や墓碑には庶民苗字記載されることもあったといいます

まり江戸時代でも庶民でも非公式苗字を持ち、私的に名乗っていたということなのです。

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