はてなキーワード: オーラスとは
この意見にはいくつか妥当な点がありますが、同時に問題点や矛盾点も存在します。
妥当な点:
1. 不満がある人ほど野党を支持する傾向: 現状に不満を感じている人々が、与党に対して失望し、野党に期待を抱くという傾向は理解できます。特に、発達障害の子どもを抱える家庭や、経済的に困難な状況にある家庭は、与党が彼らの問題を十分に解決していないと感じやすく、野党の政策に希望を託すことがあります。
2. 2012年の民主党政権への反感: 民主党政権時代に経済的打撃を受けた経験が、現在の立憲民主党に対するアレルギー反応として残っているという点も現実的です。当時の政権運営に対する批判が強く、一部の人々にとってトラウマとなっていることは事実です。
1. 与党と野党の選択が単純化されている: 野党支持者を「不満を持っている人々が夢を見ている」という形で単純化している点が問題です。野党を支持する理由は多様であり、単に「現状に不満があるから」という理由だけではなく、政策面での期待や理念の共有など、複数の要因が絡んでいます。野党を支持することが必ずしも「夢を見る」行動とは限りません。
2. 発達障害の家庭に関する偏見の可能性: 発達障害を持つ子どもの親が特に不満を抱えているとする一方で、それを野党支持と結びつけるのはやや偏見的です。発達障害の子どもを持つ家庭は、支援制度や福祉政策に強い関心を持っていますが、それが必ずしも与党に対する反感から来るものとは限りません。むしろ、どの政党が自分たちの生活を改善できるかを冷静に判断するケースも多いです。
3. 麻雀のオーラスとの比較が適切か: 麻雀のオーラスにおける「負けている人が大物手を狙う」という例えを、野党支持に当てはめるのはやや強引です。政治的な選択は麻雀のギャンブル的な要素とは異なり、特に子育てや生活に直結する問題については慎重な判断が求められます。現実の問題解決を求める有権者を単に「一か八かの選択」として描くことは、彼らの判断力を過小評価していると言えます。
まとめ:
この意見は、与党への不満から野党に期待を抱く層がいることや、民主党政権への過去の反感など、現実に基づいた妥当な点がある一方で、野党支持者や発達障害の家族を単純化しすぎており、根拠に欠ける部分もあります。また、麻雀の例えは状況を正確に反映していないため、慎重な分析が求められます。
息子が発達グレーなので、Xで発達障害のお子さんいる親御さんフォローしてるんだけど、
ずっと与党に不満があり、今回の衆院選では立憲民主党をはじめとした野党を推してる人が多く思える。
度合いにもよるけど、発達障害のお子さんいるご家庭って共働きがしづらかったり、放デイとかの所得制限で現状に不満を持ってるケースが多いのよね。
とはいえ、ワイ、2012新卒で民主党政権で大痛手追ったクチなので立憲民主党にはアレルギーあるからマジで理解できんわ。
とはいえ、発達障害のお子さんずっと自分たちの大変さをわかってくれない与党に不満があって、もう野党しか頼れないって思考なんだろうけど。
麻雀のオーラスって負けてる人ほど大物手狙うじゃん? あれと一緒なんだろうね。
オチはない。おわり。
いつまでもあると思っていたもののうちの一つが、永遠はないという当たり前をそんな形で教えてくれた。
彼らのことを応援しだしたのは2021年夏ごろ。コロナで中止になっていたライブも制限をつけながら再開していたそんな時期。
SUMMER PARADISE、YouTube生配信、初めてのMusic Video、アリーナ公演。
明確に勢いがあった。彼らがアリーナの真ん中で有望な未来しかないと歌う姿が、キラキラまぶしかった。
5人で千を撃つ。そんなようなこと言っていたようないなかったような。
そこで披露されたFRONTLINEがその後も彼らを追いかけたいと強く思えた決定打だったかもしれない。
新しい世界に連れて行ってくれるようなそんな気がしてワクワクしていた。
ジャニーズタレントとして彼らが提供してくれるものを喜んで消費した。次へ次へと出力される”アイドル"を心待ちにして、
そのつながりでできた友達と過ごす時間もかけがえのない物だった。
社会にでてからこんなすてきな出会いがまだあるんだな~なんて感心しながら。
2023年のBooooostツアー。増田は仕事の環境が変わり休みづらくなりながらも宮城、有明、大阪すべて行く予定で、
特に大阪は休みが一番融通が利きそうだったから全公演入るつもりでいた。申し込み時点で大阪にかける!という気持ちで。
それが台風で中止。振替はかなわず、その後は事務所問題がいよいよ大きくなり、ジャニーズ事務所がなくなった。
そのくらいの時期からやんわりと彼らのコンテンツを追いかけられなくなっていた。
自担は着々と個人仕事も増やしてうれしいはずなのに、どこか何か熱量が上がらないまま、提供されるコンテンツを消費する。
冷めていく熱量は単純に自分が飽き性だからなのか、世間の声に疲弊していたのか、好きなビジュアルが更新されないからなのか、なかなかデビューという夢がかなわないからなのか。
ぼんやりとその温さにつかりながら、つまめるところだけを消費した。
諦めていたBINGO横浜公園、ぴあアリーナMM。楽しかった。間違いなく素敵な時間だった。
でももしかしたら、楽しかったって思いたかっただけなのかもしれない。
全滅から始まったツアーだったけれど後半につれて行ける日程も多くて、自分なりに満足のいく回数は入った。
今思えばオーラスも入って最後の彼らのステージを生で見ることが出来た幸せなオタクだ。
おいしいところだけ消費。
しばらくゆうぴの個人仕事が無かったが、何か大きなものを隠しているんじゃ、としか思っていなかった。
それと同時にHiHiJetsのグループとしての進退は彼らの口から語られてはいないが、
「5に拘る」とうたった最前線の先には、もうたどり着けないんだなと悟った。
私が感じた低温は、こんなことが相談されていた背景があったからなのか、やっぱり消費者としての飽きの結果なのかはわからない。
オタクは結局消費者でしかないから、そこに至った経緯も、これからの展望も、アイドルを提供している人間の心境も何もわからない。
ただ見えるところに出てきてくれるアイドルを、アイドルとしての時間を、エンターテイメントを対価を払って受け取ることしかできない。
それを受け取って気持ちを明るくしたり自分を慰めたりするだけ。経済活動の一環、歯車。
支払先がなくなったのなら、きっとまた別のエンタメを探して見つけたらそれにお金を払う。
今度は別の彼らを見に足を運ぶ。重ねることはあるのだろうか、それは時期が近すぎるだけかもしれない。
ぴあアリに行けるとわかって喜んで、この発表があって、ぴあアリに行くことをためらってしまう。
あまりにもタイミングが、まるで彼らの思い出を上書きするようで、飲み込み切れない。
でも貴重なチケットだから、行かない選択肢はない。そのためにネイルをして、美容院に行って…。
そんな消費者行動の一環を飽きもせず繰り返しているだけなのに、こんな無駄な葛藤をしている。
きっと素敵な時間になるんだろうな。
ニンテンドースイッチのゲームまた50本遊んで感想書いたのでまとめ(部門別ランキング)
「明日宇宙飛行士になって大気圏外で愛を語ろうか」の歌詞が主人公が夢を持って職業を選ぶことがルート分岐の重要な点になるストーリーと密接に関係しているのが大好き。
・旅路の果て
「長い道のり超えてたどり着いた私たちの“先達”」
どのルートでもしっくり来るが個人的にはサクヤルートを踏まえて聞くのが好き。
アカイイトは泡沫のボーカル版もいいんだけど、これはゲーム内には未収録なので選外。
・星の瞬くこんな夜に
この続きを読みたいなあ。
ハートとため息を盗む怪盗ミスアルテに一目惚れ、もといハートを盗まれてから自分も同じ信条を掲げて怪盗を始める導入から、かなり色々なエピソードがありこの信条の重さがどれほどの物かを理解するシーンは胸が激って熱くなった。
女性キャラだけでなく男性キャラからも惚れられる展開もあり、その際に割と躊躇せず行くのも貪欲で大好き。
・タイラ
宝探しゲームが大好きで、彼が考えるアクティビティが楽しいことが、周りの人間をどんどん引っ張って行くのが前向きで凄くいい奴。
このシナリオライターさんの主人公はみんな同じキャラと批判されるのを見たことがあるが、その点をうまく脱臭してシナリオに落とし込めていると僕は思う。
・静希草十郎
電話すらない田舎から引っ越してきた純朴な青年で、慣れない街に四苦八苦しながら一生懸命に生活をする様が格好いい。
疑わないぐらい当たり前のことが当たり前じゃないことを気づかせてくれる彼の独白は非常に興味深く、それが魔法と同じぐらい特別で異質に見えるその境遇が重たいし考えさせられる深さがあった。
・怪盗ミスアルテ
AMBITIOUS MISSIONのヒロインで、ハートとため息を盗む怪盗。
作品の大きなテーマであるハートとため息を盗むを実現し続ける様は、カッコよすぎて開幕から一気に引き込まれた。
そんな格好いいキャラが中心だからこそ、最終盤で彼女のハートとため息を盗むように盤面をひっくり返すあのシーンは堪らなく燃える最高のシーンだった。
・スバル
マイナス思考で陰気で自分勝手な、世間一般の価値観ではよくないとされるキャラで、作中の言動も度が超えてる程に度し難いシーンが多い。
しかしその自分勝手さもここまで一貫すれば見事と言うしかなく、彼女の働かず誰とも交流せず美味しいフルーツと牛乳だけを飲み食いし自然を愛で続けたいという欲望を、ガチでドン引きするぐらい繰り返すくだりは圧巻だった。
・小熊真央
FatalTwelveに登場する主人公とヒロインの友人キャラ。
デスゲームの参加者じゃないのに参加者よりも忙しそうに活動し続け、ヒロインのメンタルをケアし、主人公に察することを教えと、縦横無尽に活躍する名脇役。
恋のキューピットと言えば聞こえはいいが、主人公とヒロインの二人のために献身的が過ぎるので、彼女が彼女自身の幸せを見つける追加ファンディスクなども遊んでみたい。
・葛
小学生ながら廃屋で一人暮らしをしているため、夏の蒸し暑い時期なのにお風呂に入っていない。
しかも、彼女の攻略ルートに入ると主人公もお風呂に入れないため、蒸れが蒸れ蒸れになるのはエッチがすぎる。
アウトドアが大好きなため、汗臭いのは当たり前と割り切っており、キャンプ場でシャワー浴びたいとゴネる友人を冷たい目で見るシーンがたまらない。
その証拠に、シャワーを浴びるルートに入るとスリラーサスペンスな展開が始まるが、シャワー浴びずにいると男性と急接近し恋愛ルートに入るため、恋愛においてもお風呂は入らない方が良いことが示唆されている。
・保村
Night of the Crabz ~カニの頭に気をつけろ~のヒロイン。
常にふざけており下品なことも平然というキャラクタだが、温泉旅館に泊まりに行くのに変えの下着を持ってこず同じものを履き回すというエッチな技を披露する。
お風呂に入ってがっかりさせた後、下着の履き回しで興奮させる高等テクニックに感謝。
男子学生なのだけどとある事情からプライベートでは無理矢理メイド服を着せられている不憫なキャラ。
かなり流されるタイプで押せば普通にエッチなことできちゃいそうな様が可愛かった。
・レイ
災難探偵サイガ~名状できない怪事件~のワトソン役を務める助手キャラ。
性別不明なため男女どちらかは作品内で明記されておらず、ビジュアルもその通りどちらとも解釈できるデザインになっている。
路上生活を長く続けていたため、お風呂に入る頻度も少なかったに違いなく、その点を深掘りしていきたいと考える。
・翔太
成人済みの男性ながらオンラインゲーム内のアバターでは女性キャラを使い、他のプレイヤーに媚びを売って所謂「姫プレイ」を楽しんでいる。
サークルがクラッシュしてからも、色々なキャラに依存心高めに媚を売る様は普通にエッチで、可愛いキャラだ。
コロシアイ学園生活というダンガンロンパの根幹をなす設定をおちょくりまくる、シリーズ屈指の名エピソードの立役者の一挙手一投足。
V3だけでなく、1と2も含めた今までの学級裁判が如何に黒幕の恣意的な誘導であったかが理解できる設定の妙が面白かった。
死生観に関する非常に独特な設定が開示されると共に、その異端なキリスト教の解釈を否定する岡田黒洲の有り様は驚いた。
特にオーラスもオーラスで、作品のタイトルの意味を独白しながら彼が叫ぶ慟哭は、物語のために作られたミステリらしいトリックで、謎解きやパズルではなくミステリとして優れた作品だったと感じた。
・ワールドエンドシンドロームの主人公の名前入力にまつわる仕掛け
プレイヤーが自分で名前を付けるのは、テレビゲーム黎明期からあるありふれた仕様だが、この点を見事にトリックに昇華しており驚いた。
さらにこれが叙述トリックやサプライズの類ではなく、フーダニットの過程に用いられるのがたまらなく決まっていた。
・ルストと翔太
アーキタイプ・アーカディアの主人公と独自ルートがある男性キャラ。
彼のルートを選択すると密接な関係値のエンディングを迎えられる。
カップルか否かは議論の余地があるかもしれないが、依存心が強く自立できない翔太と、他人に固執せず内に篭りがちなルストはまさに割れ蓋に閉じ蓋、幾つもルート選択があるゲームだがこの組み合わせがベストカップルだと感じた。
一夏のボーイミーツガールものだが、とあるSFガジェットの登場により、随分と歳の差カップルになる。
この歳の差に苦悩するところがいじらしく面白いので、アフターストーリーとして少ししか読めないのは物足りなかった。
・佐知子と貴呼
二人の関係値は話の大きな主題にあるため、このゲームが好きということは自然とこのカップルが好きになる。
女性同士だからこそのアクティビティもあったりして、とても幸せそうなカップルで素敵だった。
⚫︎好きなスチル絵ベスト3
2枚あるがどちらも最高で甲乙は付け難いが、2枚目に出てくる方が好き。
ミスアルテ、ミッドナイトに続く3人目の怪盗だが、まさかここで来るかと驚かされ、さらに背景にちらっと映るある事情を抱えた前作のヒロインたち。
今作の仕掛けが一点にあつまる万感の想いがこもったいいシーンな上に、前作への気配りもされた完璧な一枚絵だった。
・島の電気が復旧するスチル絵
ATRI -My Dear Moments-の最後の方に出る、主人公とヒロインは後ろ向きで、電気で明るくなる島の家々がメインのスチル絵。
今までの苦労が報われる上に、電気が付く背景の美しさが合間って非常に感動した。
その上で、これは日本の小さな離島の電気が復旧しただけで、世界はまだまだ苦難が多く、これを第一歩にするという決意に繋がるのも良きシーンだった。
・死の線が見えない月明かりに照らされたアルク
月姫-A piece of blue glass moon-の志貴がアルクに惹かれる印象的なシーン。
直死の魔眼という得意な能力のせいで人とは違う生死感を持ってしまった主人公が、美しく見えるヒロインが登場するのは非常に納得感があり、一気に話に引き込まれた。
個人的には原作の際は琥珀さん派で、他のキャラにはあまり思い入れがなかったのだけど、リメイク版はここだけでアルク派に鞍替えした。
⚫︎美味しそうな食い物ベスト3
・月の涙
味についても言及されているが、現実世界には無いので飲みたくてしかたなかった。
食事に舌鼓を打つシーンは多いゲームだが、前後の文脈も相まって印象的でお腹が空くシーンだった。
実のところ繰り返し登場するわけではなく、要所で数回出るだけなのだが、印象的なシーンが多いため読了後にコンビニに買いに走った。
ストーリーとして綺麗に終わってはいるものの、設定や未来が知りたいことが多すぎる。
特に周瀬律架については蒼崎姉妹と何か関係値がありそうなので深掘りを期待したい。
ポケモンの買い切りゲームはいくらあっても困らないので半年に一回ぐらいは何かリリースして。
素材使い回しでいいから1時間ぐらいの短編を定期的にリリースするのが向いてると思うんだけど、難しいか。
○ご飯
朝:納豆たまごかけごはん。豚汁。昼:フライドポテト。夜:餃子、もやし、にんじん、しいたけの鍋。ネギたまごおじや。間食:アイス。
○調子
むきゅーはややー。おしごとは、おやすー。
○AMBITIOUS MISSION
・はじめに
原作はSAGA PLANETSから2022年に発売された18禁美少女ゲームの全年齢移植版を遊んだ。
北海道沙幌市を舞台にクラーク博士が残した伝承、12個の宝石とそれを収める台座で構成されたお宝を巡り、怪盗、探偵、警察、盗人、泥棒などが入り混じるクライムサスペンス。
金色ラブリッチェとは同じ世界のようで、ちらほらと見知った顔が登場する。
メーンヒロインの怪盗ミスアルテが掲げる「みんなのハートとため息を盗む」というポリシーを実現する様に、主人公の根津御影が共感し協力することになるのが導入。
怪盗が犯罪者であることは口酸っぱく言及され続けるが、法律よりも優先すべきことがあるキャラクタの心情に共感でき始めてからが物語の本番。
めちゃくちゃ面白くて最高に楽しいゲームだったので、感想を書いていきたい。
主人公の根津御影の一人称が基本的な視点になるが、まず彼が怪盗ミスアルテに一目惚れ、もといハートを盗まれるエピソードから始まる。
そのため、まずはこのメーンヒロインミスアルテが魅力的でないと話に入り込みに食いのだが、めちゃくちゃ格好いいキャラで、これに惚れない男はいないと納得させられる。
自身の行いが法律で裁かれる悪であることを強く自覚し、しかしその悪を持ってしか成し得ない大志を掲げる。
義賊的な振る舞いをしながらも、結局は自身の個人的な大志のために悪を成すミスアルテの立場は、口で言うのは容易いものの、具体的に納得するのは難しい。
しかし、本作では一番最初のエピソードで、早速主人公が抱える大問題、自分を育ててくれた養護施設の取り壊しを阻止するという目標を、ミスアルテがかなりあっさりと成し遂げてしまう、それも自身のポリシーを実戦しながら。
もうこの最初のエピソードから一気にのめり込まされ、物語の要素がたっぷり詰まっていて面白い。
夜の街を飛び回る怪盗の痛快さ、腕力や体力だけでなく知恵を使った騙しのテクニック、怪盗部と呼ばれるミスアルテをサポートする面々のプロフェッショナルさ、そして幾度となく繰り返し語れるハートとため息を盗むというポリシーの格好よさだ。
段取りを立てるパートがちょうどいい塩梅の文量なのが心地よく、怪盗目線で事件を起こしていくのが面白い物語なんだとすごく伝わってくる。
この段取りの部分では後に書くミスアルテの仲間たちも活躍するのが特に良きだった。
リアリティラインがわかりやすく引かれ、かなり無茶なことをしているが、開幕のエピソードが作品の自己紹介として読者もまさにため息をする暇もないし、ハートを盗られたと感じさせられた。
・怪盗部が仲間になっていく過程の楽しさ
怪盗ミスアルテに助けられた主人公は、自身も怪盗ミッドナイトとして、怪盗業に勤しむことになる。
この自身の名前を名乗るシーンのポエミーでキザったらしい部分で、ヒロインだけじゃなく、なるほど主人公の根津御影も大きくフィーチャーされると、予見できるのが面白い。
ミスアルテとミッドナイトは、高校生をやりながら放課後に隠れて怪盗を行う。
そのため協力者達と表向きは文化系の部活を装いつつ、その実は怪盗をするので、怪盗部という謎部活感のある設定が登場する。
顧問のカリス先生はラッキースケベ枠兼鬼教官キャラで、訓練の最中にエッチなハプニングが起こるわかりやすい美少女ゲームらしさが楽しい。
訓練でのお茶目なシーンがあるからこそ、怪盗パートでの頼れるサポート役とのギャップが良いキャラ。
男性ながらメイド服を着てお給仕もしてくれる小林つばめ君は情報解析やオペレーターの仕事をしてくれる。
怪盗部の男性は彼と主人公だけなので、最初から距離感が近いし、何より押せばすぐヤレそうな気の弱さが可愛いキャラだ。
彼女のメイク道具は特殊な素材でカメラやビデオで撮影してもボヤけて焦点が合わないというSFガジェットなので、決して無駄な職業ではない。
夜の街を駆けるために強力な足の補助具やグライダーなどの怪盗道具を練習するパートが結構長くあるため、所謂修行パートのような楽しさがあった。
金色ラブリッチェとの設定リンクのおかげで、あいつよりはまだリアリティのある設定だとある種勘違いしてしまうの設定の妙もある。(あちらでは完全にすこしふしぎの領域に入っていたので)
そうして怪盗部の面々との交流を通じて、主人公は怪盗ミッドナイトとして成長していき、各ヒロイン毎のルートに分岐していく。
僕がプレイした順序だとまずは、メイク担当にしてギャルの本郷虹夢ルート。
共通ルートでは怪盗が主役の痛快エンタメだったが、個別のルートでは諸々の事情があり怪盗の動きは控えめになる。
ここは正直言ってストレスの溜まる部分で、共通ルートではアレだけ自由だった怪盗部が社会的な圧力で身動きが取れない展開はモドカシイ。
虹夢のルートでは、SNSで様々な人の暮らしが容易に見えるからこそ、資本の格差を感じる人の辛さがテーマになっていた。
共通ルートのエンタメ一辺倒から一転して、結構真面目なテーマを扱っているし、作中での言及も安易に極論や結論に飛び付かず丁寧な議論が多く、作風の違いはあれどこれはこれで面白かった。
もちろん怪盗が身動き取れないことや、議論のくだりはタメの展開で、最終的にはテーマ通り、みんなのため息とハートを盗むことになる。
そこにメイク担当のギャル虹夢が当番のルートであることを踏まえた仕掛けがキマるのが、美少女ゲームにおける怪盗の書き方になっていて面白い。
虹夢はSNS強者でフォロワーが大勢いるアルファツイッタラー(今はインフルエンサーというらしい)なので、その立場を利用した仕掛けは現代ならではの仕掛けで、部品が現代的になり、かつその根底にヒロインの可愛さがあるなら納得の出来で良かった。
彼女のルートで悩みの種になっていた、SNSのせいで浮き彫りになってしまう格差が、それでもそうやって誰かに映える魅せ方をすることを前向きに肯定する明るいシナリオなのも良いポイント。
・血よりも濃い関係
続いてプレイしたのは、盗人を自称する第16代石川五右衛門のルートだ。
見た目は小さい後輩女子なのだが、盗人を盗む盗人を生業とする端的に言うと忍者のキャラ。
忍者なのでミスアルテやミッドナイトが使うガジェットなしでも技術と筋力だけで同等のアクションをやれちゃうすごいキャラ。
怪盗部を取り締まる側の立場ではあるが、ミスアルテの口八丁に巻かれて仲間になってしまう。
彼女のルートでは血よりも濃い家族の関係がテーマになっている。
主人公は親がおらず孤児院で育った経歴を持つが、彼女は先祖代々の石川家を継ぐために母親の蜜子の命令を絶対視している。
そんな対象的な二人の恋愛エピソードが主で、他のエピソードとは結構毛色が違うかもしれない。
ヒロインの母親蜜子さんの存在感が大きく、正直言って途中これもう蜜子ルートでは? と思ったところもあったぐらいだ。
(実際、原作では蜜子さんとのシーンもあるそう)
エピソードとしてはラブコメらしいラブコメで、怪盗のお話はちょっと添え物感があったかもしれない。
攻略ルートが無いサブキャラ達にも魅力的なキャラが多いが、中でも男性キャラで親友ポジションの小林つばめ君はとても可愛い。
かぐやに仕える従者で、男が年頃の女性の側にいることを問題視され、嫌々ながら女装をしているキャラ。
怪盗の仕事でもオペレーターとしてサポートしてくれ、平常時の知性面では非常に頼れるキャラだ。
その上で怪盗部の中では、唯一の男友達なので、主人公と気安い関係を築いていく。
聞き分けが良い性格を逆手に取られて下品なことをされてしまうのがコメディながらもエッチで可愛い。
設定解説パートを任されることが多いので、一生懸命長セリフを喋るのも頭良い可愛い。
押しに弱いところが非常にエッチで、義務の女装なのに下着まで女性ものにさせられるくだりはとても良かった。
18禁版ではお楽しみエピソードを補完する追加パッチが配信された人気キャラなのも納得。
彼が主役のボイスドラマなどもあり、要チェックしたい。
そして、本作のメーンヒロインミスアルテこと有瀬かぐやのルート。
虹夢と石川のルートは怪盗のエピソードが控えめだったが、こちらではたっぷり楽しめる。
共通ルートの延長線にはなるが、そちらの感想の通りの面白さが続く。
それと並行しながら、かぐやの大志、姉のあてなを救うことの難しさが少しずつ開示されていく。
有瀬かぐやは有瀬家という北海道の要所に親族を多く送り込んでいる超金持ちの家系の跡取り候補。
この有瀬家の跡取りを巡る騒動が話の主軸になっていく。
ここは「もう詰んでいる」ことを理解させられるため、かなり息苦しいお話だった。
設定が繋がっている金色ラブリッチェの理亜ルート彷彿とさせるどうしようもなさで、法律に縛られない怪盗であったとしても方法が思いつかない。
しかし、SFガジェットの登場でそこが大きく動き出すことになる。
ワクワクする導入で、かなり後半の登場なので、ここからまだひっくり返すのかと驚いた。
しかし、ここは正直文量に物足りなさを感じてしまった惜しいところでもあった。
SFガジェットによってすごく大きな変化が起きるため、もっと色々と掘り下げを読みたかった。
もっとじっくり読みたかったところだが、あくまでそのガジェットにまつわるセンスオブワンダーを楽しむのはストーリーの主題ではないのだろう。
このルートのヒロイン、かぐやが怪盗ミスアルテとして姉を救いたい、その感情の掘り下げと描写こそが本懐だと感じられ、情緒的な文章もたっぷり読める。
助けられる姉側の感情の掘り下げ、姉妹の怪盗への想いがブレないことが、最初から首尾一貫し続ける。
この二人が何が起きようと分かち難い関係だったことが判明するシーンは、今作屈指の名場面だ。
ここの仕掛けの妙は、声優の小高志季(安玖深音)さんの演技力も光っていた。
このシーンは視点人物が妹のかぐやになっているため、地の文が彼女のフィルターがかかっていること、スチル絵のインパクトとと、あの仕掛けに向けての工夫は各所にあるのだけれど、声優の演技次第では興醒めも良いところなので、難しい設定をしっかり演じ分けていて、とても素晴らしかった。
「あてな」の掘り下げこそあったものの、裏の裏をとっていったとき、どこまで踏み込んで良いのかのバランスをうまく演技が補強していて、すごく印象深かった。
そんなわけで、怪盗ミスアルテのエピソードはこのルートで終わるものの、作品全体を通じての大きな謎は次のルートに持ち越される。
あてなのルートということにはなっているし、恋愛のエピソードもあるものの、主演は主人公の根津御影こと怪盗ミッドナイトだ。
彼が何者なのか、あのSFガジェットとの関係はあるのかなどの謎が全て解かれる綺麗なエピソードになっていた。
ばら撒かれたパーツがしっかりと全て必要な場所にハマっていく快感が流石の構成力だった。
彼が、みんなのため息とハートをどのように盗むのか、本作最後の怪盗パートでそれが明かされる。
この仕掛けが明らかになるシーン、最初からここに集約することが決まっていたであろう綺麗さで、物語の全部がこの一点に向けられているような万感の思いがこもってすごく良かった。
前作金色ラブリッチェへの目配せも意識したシーンになっていて、シルヴィア達の選択すらも内包した力強いメッセージ性、格好つけることの大切さすらもあった。
ハートとため息を盗む。
繰り返し、繰り返し何度も言及される言葉だが、本当に端的にこのゲームの内容を示していて、良い言葉だった。
・おわりに
最高に面白かった。
敵役の感想はほとんど書けていないし、SNS以外の社会派なテーマのエピソードが獣害や環境問題など他にもいっぱいあったし、仮想通貨などの現代的なガジェットの面白味、金色ラブリッチェからのゲストキャラがあの二人であることの意味など、まだまだ語りたいことは沢山ある。
執着の感情がわかりやすく、弁が達者で、かつ作戦がかなり泥臭く、そして彼なりの愛の形もあった多様な面がある良い敵役だった。
悪を成す点では主人公たちと同じだが、その有り様が相反する点があることで、より立体的に怪盗が成すべき思想が見えてくるのが好き。
良かったシーンを全て書いていくと、物語全てを書き下すことになってしまうぐらい、本当に面白い作品だった。
導入では魅力的に誇張されたキャラクタ達が、中盤では社会的に地に足をつけて生きなければいけないもどかしさで溜まったストレスを、一気に解放する完璧なオーラスの展開は、本当に爽快で気持ちの良いスカッとした面白さだった。
特に三人目の怪盗、ミスミネルバにまつわるスチル絵が出てくるシーンはどれも最高にキマっている印象深いシーン揃い。
声優さんの演技、立ち絵と背景絵、スチル絵、BGM、SE、そしてテキスト、テキストが主体のアドベンチャーゲームを構成するそれら全てのどれもが、完璧なクオリティで、ゲームって楽しいなあと、胸が熱く滾りながらプレイできた。
ハートとため息を盗む怪盗達のエピソードをもっと沢山読みたいと思わせる、良い意味での余白がモドカシくもある。
大好きな作品です。
一年くらいハマって、ある程度理想の付き合い方、お金の使い方になったので記念に
趣味(女の子がほとんどの界隈)で仲良くなって2年くらい付き合いのある子が、元々ホス狂いで「増田ちゃんとホスト行きたい!」と初回を奢ってくれたのが初ホスト。
1回目はそんなに楽しいと思えなくて、でもお店を出た後に「あの人かっこよかったねー」とか話すのが楽しかった。
それから1ヶ月して、またご飯を食べた帰りに初回行こうよ!と言われて行ったお店で出会ったのが担当です。(これが2022年の12月のこと)
すごくカッコいいというわけではないが、どことなく陰キャの匂いが漏れ出ていたことと、自分がかなり好きで熱を上げている競技を同じくらいの熱量で応援していたのがきっかけで「もっと話したい!」と思うようになり通いはじめました。
クイック(1時間1万円ポッキリで、ドリンクが数杯含まれている安いコース)があるお店だったので、12月と1月は安く済ませて、それでもベタ付き(ずっと隣にいてくれること)だったのがすごく楽しくてどんどんハマっていきました。
少し金銭的に余裕のある生活をしており、投資や家賃、貯金を差しいても月に15万ほどは担当に使える状況でした。
仕事は在宅勤務で、命より大切な愛犬と暮らしており、あまり遅くまで外にいるのは好まない生活でした。
(なのでクイックで帰れるのは犬を一人にする時間を減らす意味でもとても助かった)
安く、短時間で担当に会いに行く生活がメインでしたが、2月に犬の避妊手術をすることになりました。2泊3日、犬と離れ離れです。
毎晩犬と寝、毎朝犬と起きていた自分にはあまりにも辛く、その話を担当にしたところ「そしたら2日間飲みにおいでよ、朝まで一緒にいられるからさ」と誘われて初めてオーラス(オープンからラストまでいること)でお店に行くこととなりました。
担当は小さなモブ店(マイナーなお店)で、ナンバー(売り上げランキング)も下位のいわゆる「モブホス」でした。
どれくらい売り上げがないかというと、エース(一番お金を使うお客様)が50万くらい使って、あとは細飲みのお客さんで積み上げて月の売り上げが70〜100くらいという感じ。
12月1月と3万くらいしか使っていなかったことと、金銭的に余裕もあったのではじめてシャンパンをおろして2日間で30万ほど使いました。
2日ともアフターがあり、わたしが新宿に予約していたビジホに泊まりましたが枕はありませんでした。というより自身があまり性行為を好まないため断りました。
それでも一緒にベッドに入ってYouTubeを見たり、くだらない話をして、朝も朝食バイキングを楽しんだりとても良い二日間でした。
犬も無事に手術を終え、引き取れる最短の時間でお迎えに行きました。
こうしてシャンパンをおろしてますますホストにハマったわたしはもう少し売り上げを支えてあげたい、と月に30万、50万と使うようになっていきます。
(30万は貯金をしなければ、50万は貯金を崩せば無理なく出せる金額だったので最後まで夜職を始めることはありませんでした)
使う金額が増えるとお店の外で時間を使ってくれるようになり、その時間がとても楽しく月30万を使うようになりました。
そうすると今度はエース様が対抗心を燃やして業種を変え、月100万使うようになりました。
段々売れてくると担当も余裕ができ、どんどんお客さんも増えて、最終的にナンバー上位の常連となりました。
が、ここで問題発生。
担当がもっと大きなお店で頑張ってみたいと移籍を決めたのでした。
わたしはモブ店だから好きで、キャストみんなが大好きだから誰が着いてくれても楽しくて通えていたし、ポンと30万出せていたので担当のこの決断はかなり気持ちが離れてしまいました。
(担当を指名している期間に先述の友達に誘われて大箱に通っていた時期もありましたが、人の多さが嫌で通わなくなってしまった)
というわけで
あのお店以外ではお金を使いたくないこと、
たとえ1時間でも夜に犬を一人にするのは可哀想だからホスクラはあまり行きたくないこと、
そちらがよければ裏引きで今までと変わらない関係を築きたいことを話しました
(厳密にいうと新店で指名をしていないので裏引きではない)
担当もこれは新店に引っ張れないと思い、月に10万で今までと変わらない頻度で遊んでくれることになりました
これでわたしとしても減った貯金を戻せるし、夜お店に行かないからずっと犬と過ごせるしで最高の関係となりました
おわり
マジ最高。
やっぱ資金力って神だわ。
まあモンスターヴァースってストーリーはあってないようなものなんだけど、ゴジラ-1.0はぶっちゃけストーリーもマイナス評価みたいなもんじゃん?
永遠の0みたいなのを現代価値観でやられてもそれってもう当時の日本人に対しての冒涜じゃん?
「馬鹿で洗脳されやすいから天皇陛下サイコーでカミカゼしたアホの集まりですよ」みたいな事言われてもソレは違うじゃん?
日本という島国があの時代を生き延びるための本気のハッタリじゃん。
生存競争の中でビビって完全に諦めた奴にはもう負けしか無いっていうか。
麻雀でオーラス3位のときに「4位になったら最悪だからガード固めておこ」とかやってたらもう一生カモにされるだけだから攻めるしか無いみたいな。
未来からやってきた人間の価値観を昭和に逆流させてそれで当時をぶった斬るのやっぱ違うと思うんだよな。
潔い。
おはようございます。解説いたします。ソープだったりデリだったり風俗の話ね。
プロのお姉さんでも「身バレが嫌、リアル知り合いとうっかり遭遇したくない、だから地元で働きたくない」という人は何気にけっこう多い。
そうなると、隣県くらいだとまだ危ないので隣の隣の県か別地方で勤務することになる。
当然に超遠距離通勤するか泊りがけで勤務するかということになる。
俺の知っている範囲では、地元の雄琴で働きたくないからつって毎回滋賀から名古屋までマイカー通勤していたFカップ嬢がいたなあ。風俗引退した時には愚息も泪を零しました。
ちなみに超遠距離通勤は出稼ぎとはあんま言われず、泊りがけ(例.住んでるのとは別地方に新幹線移動→月の内2週間くらい休み入れつつ連続勤務→帰宅、といった感じのパターン)で勤務の場合がそう呼ばれる。
店でそういう嬢の宿泊用マンションを賃借していたりするので、そこだったら安く泊まれるが、潤沢に部屋数があるわけではないため埋まっていたら普通に自腹でホテル宿泊。
このパターンの嬢はリアル知り合いにバレるのは嫌というのが微妙に背徳感をそそられるため個人的に熱い存在。
なおこういう出稼ぎ嬢はコロナ禍で壊滅的被害を受けた(別県移動がダメってされてたからね)が復活した。
狭義というか、単に「出稼ぎ嬢」と呼ぶ場合は基本的にこれ。一番多いパターン。
新人期間は嬢にとってボーナスタイム(新人期間だと客目線では通常2000円程度の値引きとなるため、ちょっとでも安く済ませたいので新人にしか入らない男や、いつもの嬢と違う嬢がいいなあという男が新人を指名する)であり、通常よりも稼げるため、要するにホストの掛金的な意味でヤバい嬢が「〇月〇日までに×××万円必要なので出稼ぎ先探してます」とか今日もXで呟いている。
当然に、普段の店でちゃんと稼げている嬢であれば移動の手間なんかかける必要が無い(≒普段の店で出勤増やせばいい)ため、出稼ぎするのは普段の店でそこまで人気というわけではない嬢である。
あと風俗でのプレイって真面目にやる前提においてはけっこうな肉体労働であるため、たくさん客を取っている・取らざるを得ない嬢は基本的に疲れているし1日に何回も身体洗ったりする関係で肌のコンディションも悪いしと、そういう意味でもキツイ。
余談だが、開店時間~閉店時間までずっと出勤している嬢は「オーラス嬢」と呼ばれる(風俗において嬢の出勤時間は嬢によって異なる。店の開いてる時間の内の何時から何時まで、というのを基本的に嬢自身が決める。嬢によるが短くて3時間、長くて8時間~10時間くらい。店舗型風俗の営業時間は概ね9時or10時~24時なのでオーラスだと14時間勤務)。
普段限られた時間しか出勤してない嬢がいきなりオーラス出勤してたりすると、「ああ、掛金が大変なんやなあ」という感じである。
毎回オーラス出勤してる嬢はいくらなんでもホスト的な意味でもうちょっと節制していただきたい。
ちなみによくわかってない素人パパ活女が「出稼ぎって稼げるんですか?」とか言ってたりもするが、その程度の知識なら普通に地元店舗に在籍する方が良い。
具体的には
のどちらかしかない。万が一遭遇したら泣くしかないが経験積めばだいたいシティヘブン見るだけで判別可能になるよ。
世の中には本当に掛金的な意味でヤバく、店舗型風俗にオーラス出勤(10時~24時勤務)→デリヘルに出勤(24時~10時勤務)という24時間出勤をしている嬢がいる。
待機室で寝ていたりするため同僚嬢からの評判が基本的に悪い。また当然に疲弊しているので接客も基本的に悪い。また店舗も基本的には掛け持ち在籍を禁止しているのでバレてクビになったりする。
プロのお姉さんにおかれましては、このパターンで働かざるを得ないまで金銭的な意味で追い込まれる前にマジでホストは控えめにしていただきたい。
○ご飯
朝:りんご。昼:カロリーメイト。夜:温泉たまご。ナポリタン。ニンジンスープ。リンゴ。間食:柿の種。チョコ。
○調子
○ マヨナカ・ガラン
キリスト教徒の橘はもるるは、過去に迫害されてきた隠れきりしたんが集まる大臼村の歴史や伝承を編纂して欲しいと頼まれる。
隠れきりしたんとして正道ではない信仰が育った村を調べていく内に、村の秘密にも迫っていくオカルトホラーノベルゲーム。
3Dキャラクタの人形劇と字幕を読む形式でノベルというよりは、アニメの方が近い読感かもしれない。
この辺はノベルゲームもまたゲームでありボタンを押して反応が返ってくる文章送りの気持ちよさがあり、本作はキャラクタの演技が入るためそのテンポが異なっているみたいなジャンルを包括した感想もあるんだけど、あんまりマヨナカ・ガランの話じゃないのでやめておく。
3Dキャラクタが常にステンドグラスが透けている独特な表現については、文章で説明するのが難しいので実際に動画を見てもらいたい。(スクリーンショットだとよくわからないと思う)
最初は村の調査のため、村人たちとのほのぼのとした交流シーンが中心になる。
昔話を通じて歴史を考察したり、キリスト教との向き合い方を考察したりなど、優しい雰囲気で進んでいく。
村人たちも名前や固有のグラフックのないモブなものの、独特なキャラ立ちがされており、印象的なシーンがいくつもある。
この辺は名前有りのキャラが5人ほどしかいないため、予算面の問題もあるのだろうけど、このゲーム独自の個性としてむしろ良い意味で楽しめた。
独自の進化を遂げた正道とは言い難いこの村の宗教への向き合い方に否定的で、村の外で大勢の人に信仰されている正道なキリスト教への憧れがあるキャラだ。
彼のこのギャップがとんでもないことになっていくのだけれど、辛いお話だった。
公称ジャンルにホラーが入っている通り、中盤からは雰囲気がガラッと変化し、恐ろしいストーリーが始まる。
この切り替わりの瞬間はかなりゾクゾクさせられて、一気に作品の中にのめり込まされた。
序盤に村人たちとの交流に文量を割いていたのがここから一気に意味が変わってきて、ギャップが本当に怖かった。
そして、生きるとは、死とはなどの、壮大なテーマが展開していく。
正道なキリスト教と、隠れキリシタンとして違った進化を遂げた大臼村の教義との対立も描かれていて、難しい部分もあった。
作中オリジナルのそれは文量が割かれているのだけど、本来のキリスト教の教義についてはあっさり目なので、僕自身に知識の無いので少し置いてきぼりになってしまったのが惜しかった。
3時間と少しのボリュームなので、ホラー展開が始まってからはサクサクと話が進んでいくのも、思想への理解が追いつかない原因だったかも。
大臼村独自の宗教観から来る絶望的な展開は読み応えがあったので、ホラーとしての割り切りもあったのだろう。(説明しすぎてしまうと怖くないからかな?)
後半からは村の神父でありながら、独自の宗教観を否定して正道なキリスト教に殉じようとする岡田黒洲の出番が増えていく。
彼のこのギャップをキチンと理解できたわけではないのはモドカシかったが、最後の最後、オーラスは彼の目線からこの世界に対する慟哭で物語は終わる。
私はMリーグの影響によって、麻雀は世の中に競技として認知されるものだと思っていた。
-----
麻雀界隈はクソ狭いので、先週あった菅原選手の三暗刻の見逃しがいまだにロングバズになっている。
大雑把に概要を書くとこうだ。
・索子のホンイツをやっていた親を落としたラス目の菅原千瑛選手
・形は中3 3s2s2s2s1s 白2(あと索子のなんかしらをチーしている)
・2sは菅原選手の目線は全見えのため、現時点の2s白のシャンポンは白の片上がり状態になっている
・そこでツモり三暗刻の形にとれるところを1sツモ切りとした
・結果白をツモって満貫をあがった
結果だけ言えば、菅原選手は1sのツモ切りがなければ跳満になっており、その後オーラスで松本選手に放銃してラスに落ちた。あの跳満があればラスにはなってなかったのにね〜と、神目線の感想はこうなる。
「親被りがきつかった」「1s切りの思考は3sは現時点では勝又選手に通るが、その後危険な牌になる可能性がある。もう一度3sを持ってきたときに1sを切れるから1sツモ切りとした」「あと白であがりたかった、ラスなので打点を見た」
・すでに2sは全見えなのだから、とりあえずツモり三暗刻に構えて、もし松本選手などからリーチが入って、持ってきた3sが危険牌だと見た場合には2sノーチャンスの1sを切ればいいのではないか
・3s切りの方が打点的にも、今後の守備的にもいいのではないか
・2sは全見えなのだから、単純に1s分あがり枚数は増えるのに
その後菅原選手は近代麻雀のインタビューか何かで三暗刻の見逃しは否定していたみたいだが、私はインタビューの内容も全面論破されているし、まぁほぼほぼ見逃したんだろうなぁ〜と思っている。
個人的には菅原選手はビーストの決勝のオーラス伏せてOKの展開で、なぜか安全牌を抱えず進行して、あわや新井プロのチートイに放銃するのではみたいなシーンもあったし、決勝卓の4人の中でもそんなにうまくはないよなぁと思っていた。さらにMリーグに入ってからの試合も見ているが、正直なかなかに危なっかしいし、菅原選手がトップをとった対局でもオーラスにドラの西を引っ張り、その後だいぶ経ったあとにまた持ってきた西をぬるっと切ったときも、神目線ではチートイが2人いたので、この西をこの順目で切っていいのか…?黙聴の可能性ってないのか…?伏せてトップなのに…?と思った。そのため、菅原選手に対してはそんなにうまいとは感じていない。まぁこれは私の個人的な感想なので許して欲しい。
話は戻る。前述した「菅原選手の三暗刻見逃し」についての視聴者批判が、その後プロと近代麻雀あたり(主に連盟と連盟が好きな人たち)の目に留まり、結果視聴者側が猛烈な批判を喰らうことになる。
「打牌批判をするな」みたいな人もいれば、「菅原選手はミスなんてしていない!」という人もいれば、「誹謗中傷はやめろ!」みたいな勢力もいた。私自身はどこかに悪口を書き込んだことはなかったが、友人と通話しながらあの対局をみて、インタビューを聞いて、友人と「いやこれはミスだろうな〜」と話していたので、こいつらからすれば私も批判対象なのだと思う。まぁそれは致し方ない。批判する者は批判される覚悟が必要なのである。
一方で、私がなぜ今までこんなに必死こいて麻雀観戦を趣味にしてきたかというと、麻雀というゲームにおいて、頭のいいやつらが頭のいい読みをする姿見ていたいと思っていたからである。だから打牌の理由も知りたい。お前らはプロなんだから、素人に教えてくれよ。そう思っていた。しかしだんだんとそれもタブー視されつつあるようだった。
「よく選手にこの打牌説明してくださいとか牌譜検討してくださいとかSNS上で言ってるの見かけるようになってきたけど、俺とかは好きにやってるだけでやってない人に文句言うのはなんでなん?と思う。やってる人は好きでやってるだけでmustじゃないからな。ちょっとでも不思議なことをしたら絶対一個一個説明しなきゃいけないの??」
彼なりの擁護なんだろうと思う。白鳥選手は定期的に炎上にクビを突っ込んでは優しいフォローをしているので、いつも通りといえばいつも通りである。私は誹謗中傷の内容は把握していないが(どうやらアベマのコメ欄が凄まじいらしいが、プレミアム会員じゃないので遡っては見れない)、こんなことをツイートするくらい酷いことをいわれたんだと察する。
多井選手が先ほどyoutubeに切り抜き動画をあげていた。菅原選手の三暗刻見逃しに触れた内容だった。
「正直3sは切った方がいい。しかし、俺や寿人が3sをツモ切りしたらお前らは必死に理由を探すはずである。多井がこうしたのには理由があると。女流だからって瞬間的にミスだと判断するな」
このようなことを言っていた。麻雀界隈は女流軽視とか女流蔑視みたいなものに触れるのが好きだ。女流だからと即座にミスと言われていたら、それは確かに女流軽視で、蔑視なのかもしれない。
しかし、私はそうは思っていない。
打牌批判というのは男にも女にも発生している。少なくとも、私は定期的に目にしている。お前絶対このプロよりうまくねえだろみたいなおっさんが、一丁前にプロ相手に批判をしているのをよく見る。しかし、男に対する批判というのはほぼ問題にならない。醍醐選手の4p切り叩きが近代麻雀のあたりで持ち出されるようになったのは、菅原選手の三暗刻見逃し叩きがあって、それからである。
「黒沢選手にもう数巡でこの4pは切れなくなると思った。今見ても4p先切りだと思う」
このように今までのMリーガーはだいたい自分の口から説明したり、指示厨のおっさんと戦かったり、もしくはガン無視したりしてきた。あとそもそもここまで死ぬほど麻雀で戦ってきて、自分に自信もあるし、そのへんの素人の言葉なんて聞き流せる。もしかしたらものすごく傷ついてるのかもしれないが、そんな風には見せない。
萩原選手なんかもよく批判の的になっており、萩原選手の打牌を揶揄したブログなんかも存在する。しかしこれも、別にわざわざプロやその周りが取り上げて問題にはしていない。先日の萩原聖人の牌隠しもなかなかに燃えていたが、公式が「本人は反省してます」とむしろ謝罪して終わっていた。
男の炎上や批判は問題視されないことはもちろん、近代麻雀はプロに炎上スレスレの発言をさせてそれをインプレッション稼ぎに使ってポイ捨てみたいな傾向まである。そんなところに媚を売らないと取り上げてもらえない麻雀界隈というのは本当に生きづらいんだろうなと感じる。
昨シーズン、松ヶ瀬選手に確か茅森選手がハイテイで發を切って放銃していて、それも結構叩かれていたが、茅森選手は(たぶん)ガン無視していた。私はフェニックスを応援していたため、あの放銃は結構ショックだったが、なんの言い訳もせず耐える姿を見て、おそらく自身で反省しているし、楽屋でもなにかしらの会話は行われているのだろうと思っていた。
これがプロである者の、男女平等の姿であると私は感じていた。これだから、きっと麻雀は今後「競技になりうる」のだと思っていた。
となると、やはりなぜ菅原選手の三暗刻見逃し批判はあんなにも問題になったのだろう。
菅原選手に言及していた、プロや近代麻雀関連の方は「女だから批判しているんだ」という方がよくいたが、それはあなたたちにも返ってくる言葉だと私は思う。あなたたちは菅原選手が女で、可哀想だから擁護した。(その証拠に擁護として「ひろえを泣かせるな」「可哀想」「可愛いから気に食わないんだろう」というワードが本当によく目立っていた。対等な人物で、プロとしてリスペクトしていたらミスやミスを疑うような盤面で批判を受けて、こんな擁護は見られないと思う)
今まであなたたちは男の麻雀プロに対して行われた打牌批判にこんな擁護をしたことがあっただろうか?男の麻雀プロだったら、ここまで擁護できただろうか?多井選手は例えばチームメイトがあんなミスをしたら、あんな擁護動画を上げられていただろうか?あなたたちは批判された男性プロに対して、わざわざインタビューして、記事を書いて、何日もかけて擁護ツイートをしたことがあるだろうか?
おそらくこのままでは麻雀は競技になんかなれない。Mリーグのかかげた目標である、オリンピック競技にもならない。それは麻雀界隈が女だからといって擁護されるような古びた世界だからである。
これまで批判を受け止めて、インタビューで反省の言葉を述べていた女流や、黙々と技術を高めて、上位リーグで活躍している女流があまりにも不憫だと感じた。「女だから許される」「女だから仕方がない」「女だから可哀想」「女だから守らなきゃ」と思われるような価値観で構築されている中で対等に見られるよう、努力が強いられるからである。
男も男で不憫だ。「男だから大丈夫」「批判も仕方がない」「男だから近代麻雀のやつらに名出しで批判を書かれてもぐっと我慢しなければならない」そんな世界でそれでもプロとして立ち続けなければならない。
あなたたちは昨今話題の「女流軽視」などのワードを持ち出して、今の時代を理解した気になっているだけで、自分たちの潜在的な差別意識に気づけていないことにそろそろ気づいた方がいい。男女平等とは女性として受けていたデメリットをなくすだけでなく、女性として受けていたメリットも捨てることだからである。
菅原選手はもう12年もやっているプロなんじゃないのか?自分の言葉で述べたり、無視したり、戦える人間ではないのか?周りが囲い込み、城壁を作る必要がある人間だと、あなたたちが証明してしまっていいのか?
追記・「男性プロのこのミスはここまで叩かれていない!」みたいなことをいう人がいまだにいるので追記すると、菅原選手の件がここまで盛り上がったのは三暗刻についての言及をしないインタビューをして、三暗刻見逃しの疑念を増加させ、さらにミスを認めることも、その選択の説明することもなく「インタビューも麻雀もうまくなります」(私は三暗刻見逃しなんてしていませんという匂わせ)とツイートし、その後多くの周りのおっさんに自身の擁護をさせたことが要因であるとおもう。(本人が擁護を望んだわけではないと思うが)
インターネット黎明期に育った30代前半とは思えないSNSの使い方である。「こういう思考で1sを切りましたが、これはあがり枚数的に3sを切るべきでした!!」とでもいっておけば、そうだよな〜と溜飲を下げた人たちも多数いたのに。(菅原選手においてはインタビューでも基本的に打牌選択の反省や、もしかしたらここはこうしたら上がりが見えたかも?などの対局の振り返りや説明よりも先に「親被りが痛かったで〜す」「ずっと配牌がきつかったで〜す」が先に出るタイプなので、こんなのは高望みだとは理解している)
まぁ麻雀界隈においては女流は麻雀の選択の説明よりも、自撮りをあげることが大切なのだからこのムーブが正解なのだと思う。私は女性として守られることなく、1人のプロとして対等に見られようと努力している人を応援したくなるがこれも好みの問題だろう。
麻雀は「守りたくなる女を囲いたいだけのおっさん」が多数見ていて、そこの需要をめちゃくちゃ満たしている。そう考えれば非常に頭のいい選択のような気もしてきた。菅原選手にはこれからもぜひ女性として守られて生きていって欲しい。
○ご飯
朝:カップヌードル。昼:なし。夜:チキンケサディーヤ、フライドポテト、ガーリックトースト、ミニカレー、ビール、ハイボール、レモンサワー。間食:ばかうけ。
○調子
美少女ゲームらしい数人のヒロインと恋愛関係を結んでいく展開と、100年に一度蘇り殺人を行う黄泉人を巡るフーダニット的な展開とが合わさったテキストが主体のアドベンチャーゲーム。
親しい人の死から生きることへの意欲が薄い主人公が転校して奇妙な部活に参加するスタートで、同居人で主人公へは横暴ながら学校ではその見た目ででモテモテな楠瀬舞美、大金持ちで価値観が食い違うものの努力家の神代沙也、無口だがメイド姿でバイトする可愛いもの好きの甘奈未海、瓶ぞこグルグルメガネで顔を隠しているオタク口調の山田花子、攻略ヒロイン唯一の社会人で年上のお姉さんで推理力がある音無雪乃といった5人のヒロインと交流する。
その交流の傍ら、100年に一度死から蘇った黄泉人を探すサスペンスな展開もある。
この辺はルートごとに味わいが違っていて、舞美、沙也、花子はかなり恋愛より。
ルートも固定されてて、前者の組みを攻略してから、後者の組みを攻略するので、恋愛パートを楽しんでから、サスペンスパートを楽しむ構成だ。
無気力な主人公が生きる意味を見出したからこそ、一度死んでいる黄泉人に向き合えるような展開で、それぞれはパラレルな関係ながら、読者の目には一貫しているように感じる構成の面白さがある。
恋愛パートは無気力な主人公が、活力あるヒロイン達に振り回されていくうちに、人生に前向きになる展開が多い。
ただこの恋愛パートが本当にただ主人公とヒロインの交流一辺倒で、例えば楽しい趣味とか、美味しいものを食べるとか、家事の工夫とか、そういう生きること全般へのアプローチがないのはゲームしてる感だった。
この辺は色々と好みがありそうだけど、ちょっと僕の好きとはズレてたかも。
誰が復活した黄泉人なのかを探る展開なんだけど、こちらは前提条件となる情報が出揃うのがずいぶん遅い。
所謂特殊設定ミステリをやろうとしているのは伝わるものの、この手の謎解きで設定開示が遅いのはあまり印象がよくなかった。
パズラー的な犯人当てロジックや、推理可能な特殊設定の妙を楽しむのではなく、徐々に明かされる設定を緊張感を持って怯えながら読み進めていくのが制作者の想定する味わいで、どちらかといえばホラーよりの作風だったのかも。
少し腐してしまったが、僕の好みであるフェアな本格らしさが薄いというだけで、サスペンスフルなホラーな作品として読めば面白い部分も多々あった。
恋愛とミステリの接着も、ヒロインがあまり僕の好みではないものの、物語の構造としてはちゃんと恋愛で得たものが、ミステリへの解答に直結する様が面白かった。
特に攻略ヒロイン含めて、誰が味方か、誰が敵かがわからない序盤の緊張感はかなりあった。
サブキャラも多いため、この敵か味方かを少しづつ探っていく展開は面白かった。
ゲーム的なシステムの部分が、物語にも関わってくるメタ的な展開で、そこを仕掛けに使うのかあ、とビックリした。
正直なところ、前振りもあったし、そもそもこのシステム自体がSFC〜PSぐらいまでによく見たもので、最近(発売は2018年)はあまりみない。
それだけに、こんな感じのメタ的な仕掛けはありそうだなあ、と読者としてもメタ推理が出来ていが部分はある。
しかし、このメタ的なサプライズ展開が、ただ読者を驚かせるものになっているだけでなくて、ちゃんと犯人を当てるための展開に密接している点が、かなり好みの展開だった。
何故そこに仕掛けが必要だったのか、という一歩先を読まないと犯人当ての正解まで辿り着けなかったのは、かなりちゃんとミステリをやっていると感じた。
最後のサプライズ展開にまつわるエピソード群は本当に決まっていて、終わりよければ全てよしな、道中のしっくりこない点を吹き飛ばす力強さがあった。
公称ジャンルの「恋愛ミステリー・アドベンチャー」の通り、恋愛とミステリが接着した良い作品だった。
その上で恋愛パートの好みや、ミステリ的な部分への好みの差はあったものの、そういう細かい機敏を無視できるほどに、大仕掛けが面白かった。
○ご飯
朝:コーンフレーク。昼:ナポリタン。夜:豆腐、えのき、ベーコン、にんじん、オクラ、玉ねぎの鍋。たまごやき。間食:チョコ。
○調子
・はじめに
ケムコとウォーターフェニックスのコンビが送る文明が崩壊した世界で何故か稼働し続けるVRMMORPG「アーキタイプ・アーカディア」を巡る、熱く燃える熱血ノベルゲーム。
作中人物達が遊ぶ「アーキタイプ・アーカディア」はゲームの設定が作り込まれていて、それを遊ぶ様がまず楽しい。
そしてそんなゲームを遊ぶ日常がいつの間にか世界の命運を巡る壮大な物語に広がるんだけど、あくまで個人の良いところもあれば悪いところもある生き様の格好良さで魅せる展開が多めの沸るシナリオが面白かった。
主人公のルスト、その妹クリスティンの二人っきりの旅から始まる物語が数多くの人を巻き込んでいきどんどん話が広がっていくのも群衆劇っぽくて好み。
メインキャラ、サブキャラ問わず、どのキャラも重要な役割があるを序盤から繰り返しやってくれるので、回想シーンやサブキャラの掘り下げが繰り返されるパートもダレずに楽しめた。
VRMMORPG「アーキタイプ・アーカディア」内の出来事が物語の大半を占めているが、このゲームがよく考えられている。
ゲームにログインすると、今までの人生で印象に残っている記憶のカードが4枚入ったアルバムもらえる。
アルバムからカードを取り出して呪文を唱えると、その記憶を媒体としたアバターが召喚されるので、アバター同士で戦うPvP。
アバターは人それぞれで、ごっこ遊びの記憶から剣や銃や石といった直接攻撃系もいれば、愛し愛されの記憶から回復系、単純な乗り物の移動系、辛い出来事を耐え忍んだ防御系、複雑な事情が能力からも伝わる状態異常系などなど、記憶の出来事とゲームっぽさとが融合している。
他にも色々とルールはあるのだけど、記憶と共に戦うから、戦闘を通じて対戦相手の過去も理解していくストーリーと密着したシステムになっている。
そのため、ゲームの中のバトルがそのままキャラクタの掘り下げになっていて、バトル描写が退屈しない。
お歌で戦うアバターだから元アイドルなのかな? 縄のアバターで縛る子はSM好きか? など敵の記憶を予想しながら楽しく遊べた。
全員分の掘り下げがあるわけじゃないのが残念なところだが、主人公が持つ4枚の記憶カードについてはじっくりたっぷりストーリーが楽しめる。
他人と記憶カード交換することもできて、そうするとその能力だけでなく記憶そのものも受け取ることになるので、主人公だけでなく他のキャラクタ達の掘り下げも多い。
物語が進むと色々なシステムによってそれだけじゃない手段でも記憶カードの中の記憶を辿るストーリーが楽しめる。
・翔太が可愛すぎる
そんなカードのやり取りで記憶の一端が描かれるメインキャラの中でも一際惹かれたのが翔太。
見た目と表向きの態度は可愛い思いやりのある女の子で記憶カードでは回復を使える優しい子なんだけど、VRMMORPGのキャラメイクシステムを使って女性を演じている22歳の青年男性。
ネットゲーム用語でいう「姫プレイ」のような遊び方をしており、取り巻きを作り閉じた人間関係の中で悪循環を回している中々に攻めた設定だ。
他人に依存し自立できない幼さがある癖に、すぐ調子に乗り増長する愚かさが愛らしい。
男であることがバレるのを怖がっているが、性自認が女性というわけではなく、あくまで他人から都合よく愛されたいがために異性装している打算あるキャラ。
とまあ嫌な視点ばかり書いてきたが、そんな人間の愚かさをある意味肯定的に、ある意味否定的に描く、人間は人間であるだけで尊いそんな弱くて愚かだけど強くて可愛いキャラだった。
主人公やその他の男性キャラとそういう雰囲気になる展開こそないものの、22歳男性が自立できずに大人の男の人に依存して甘えた態度を取るのはエッチだった。
攻略対象として専用ルートも用意されており、男性キャラながらゲーム内の見た目が女性なのでヒロイン的なポジションとも言える。
なお「ぷぷぷー騙されてやんのー。残念! 男でしたー。おじさん男相手にエロいことしようと思ってたのウケるんですけどー」な二次創作がPixivに投稿されていると予想したが一切されておらず涙した。
記憶カードの掘り下げこそないものの、他のサブキャラ達も魅力がいっぱい。
特に防衛隊の隊長リゲルさんは出番こそ控え目ながら、相手をカメラで撮影すると閉じ込める状態異常系のアバターと、竣敏な動きで攻撃する猫の攻撃系アバターと、バイクの移動系アバターの三種類を同時に使いこなす屈指の強キャラだ。
アバターの同時併用は二つでも高等技術扱いなので三つでかつそれぞれの役割が被っていないのは強キャラの風格があった。
防衛隊なので物語の都合上どうしても負けシーンは多いが、彼ほどの実力者が負けることに毎回きちんと理由があるし、それが主人公の乗り越えるべき大きな壁になるので、主人公の師匠キャラっぽさもあるリゲルさんは美味しいキャラだった。
他にも映画大好きなキャンディさん、翔太の取り巻きながら男を魅せる集落の代表、最後の最後で良いところを持っていく奇妙な倫理観のローズ、肉体を使った「癒し」が得意なカーラのお母さんなどが印象的なキャラだった。
メインキャラだけでなく彼らサブキャラたちの想いも乗った熱い展開が幾つもあるので、サブキャラの書き込みが上長に感じず楽しめた。
先に翔太という例外と魅力的なサブキャラ達の感想を書いてしまったが、この作品のメインは記憶カードをぶつけ合って戦う思想の殴り合いだ。
VRMMORPG「アーキタイプ・アーカディア」のシステムを利用した作戦や工夫のシーンも沢山ある。
この作戦を立てるシーンは楽しく、実際に何か3Dのキャラを動かしたりステータスが変動する要素は一つも無いのに、このゲームを実際に攻略しているような気分になるのが面白い。
しかし、毎回色々、本当に色々あって、最終的には主人公ルイスが妹のクリスティンと遊んだ記憶カードと、章毎のメインキャラ達の思想のぶつかり合いが主題となる。
最強を目指して奪い取った様々な記憶カードに成り切り演じるリア、自身の犯した罪の意識から自死の願望が強いオリーブ、恋人が再起不能になったことから世界を憎むアレグロなど、様々な理由の「楽しい」以外の感情や記憶と対峙する。
これらを主人公のルイスはどのように破るのか、どの章でもここが見どころになってくる。
この思想バトル通じて得た仲間たちの輪がどんどん広がっていくのも良かった。
特にアレグロは表紙に映っているだけあって超重要キャラで対立が一度や二度じゃないのが、物語に深みが生まれていた。
主人公と表裏の関係にあるエピソードなんかもあり、名実共にもう1人の主人公だった。
彼らのエピソードはどれも単純な否定で終わらず、考え続けていくことで、作中でも後々には意見が変わることもあるのが、単純じゃ無さが伝わる難しい話だった。
良い/悪い、正義/悪のように一言で分類できないグラデーションのある多様な意見のぶつかり合いは読み応えがあった。
自己言及型のメタミステリのような物言いになるが、このゲームの主題を要約するとこれに尽きる「ゲームは楽しい」だ。
ゲームは楽しい、シンプルな主張だが、多種多様な様々な状況においてもこの主張は繰り返される。
「悲しい時ほど遊ぶ」作中で何度も引用されるクリスティンの台詞。
どのような意図なのかを細かに解体する必要もなく、遊んでいるプレイヤー自身もまたゲームは楽しいから遊んでいるのだから、この主張には納得しかない。
そんなメタ的な構造の話では終わらず、作中ではきちんと噛み砕いて説明してくれ、ゲームは殺し合いと違って次があること、次があるからこそ工夫をしたくなること、工夫するから技術が進歩すること、終わったら勝っても負けても楽しいこと、誰かと時間を共有することの楽しさなどなど、ゲームの魅力をこれでもかと手を変え品を変えアピールしてくれる。
間違っても何度でもやり直せるように取り返しのつかないことだけはしない、そして自分も相手も許す、ゲームを肯定することがいつの間にか人間を肯定することになっているテーマ性の広がりが最高に決まっていた。
・さいごに
主人公の妹クリスティンが興したギルドで使われていた仲間の中だけで通じる内輪ネタ「ラスモス・ゾティーラ・トゥーラッカ」の意味がオーラスもオーラスで明らかになるんだけど、これこそが正にゲームだった。
ゲーム遊ぶことを肯定するどころか、ゲーム的でないものを否定するような強いメッセージ性のある強烈な作品でありつつも、そのような良い意味で脱力する展開で、緊張がすごく解けてスタッフロールに迎えた。
ゲームは楽しい、そんな当たり前の感情を丁寧に解体して色々な部位で楽しませてれた。
僕もテキストが主体のアドベンチャーゲームを一人で遊ぶのではなく、ステータスやゲーム的技術が求められる人と人との交流がある類のゲームを遊びたくなった。
ニンテンドースイッチのゲーム50本遊んで感想書いたのでまとめ(部門別ランキング)
・Half to Whole
AI2のED曲。めったふざけた笑える曲なんだけど、同時にめっちゃ悲しい泣ける曲。4分30秒の中で笑って泣いちゃうので感情が疲れる。
・散って、咲いて
2のリベリオンズ遊んでからきくと「私たちはお互いがパンドラの箱の中の希望で」という歌詞の意味が二乗に理解できてグッとくる。いやどう考えてもそれを見越して作詞してる訳ないんだけど、彰にとっても救いであって欲しいと願う。
作中で何度も使われるフレーズが入ってるため自然とこのゲームといえばこの曲の印象。
熱く激る燃え曲。
なんだけどこの歌詞の意味は最後の最後まで遊んで初めてわかるのが難い。
「想い合えるっていつか逢えるって」の二人が誰なのかを理解してから聞くと泣ける曲になる。
・天城小次郎
EVEの主人公。普段はお調子者で助平でダラシないけど、ピンチの時はめちゃくちゃ優秀ってキャラが大好きなんだ。(冴羽リョウの一言でまとめるのは乱暴)
・真下悟
死印の相棒キャラ。普段はツンケンな態度だが、要所でデレデレと甘えてくるベタなツンデレ中年男性。
主人公のためにかなり軽率に自分の命も投げ打つくせに、すぐお前のことなんか好きじゃないんだからねっする露骨な萌えキャラ、可愛い。
・ドスゴロ
敵役ポジションながら、彼もまたマルコのことを不器用に愛していた的な展開が感動した。
愛をまっすぐ伝えれない男の人好き。
・法条まりな
普段はお調子者で助平でダラシないけど、ピンチの時はめちゃくちゃ優秀ってキャラが大好きなんだ。
優秀なんだけど、どうにもならない後始末的な展開が多いせいで、毎回辛い結末なのが可哀想。(GEでは小次郎も大概だったけど)
最新作のGEのラストに、そのことで悲しみながらも、それでも誰かを助けようとすることを辞められないと自戒するところがあって、そこで彼女がハッピーエンドになるまでこのシリーズを追いかけようと誓った。
死神なので人間と異なる倫理観を持っていながらも、主人公のことを大切に思う気持ちが一貫している優しい子。
この主人公へに気持ちが少しづつ見えていくのが、ゲーム全体のことや、街の市井の人々のことを好きになりつつなのが、レインコード最高感を高めてくれる。
終わりが離れ離れなだけに、次回作などで二人が再開することを強く強く所望したい。
設定的には難しいかもだけど、ユーマと死に神ちゃん以外のコンビでレインコードを遊ぶのは考えられないよ!(DLCはまだ遊んでないです)
探偵撲滅に登場するお嬢様。能力的には劣るのだけど、精神がもっとも高潔で優れている立派な人。
探偵に最も相応しい能力を持ってると思うので自信を持って欲しい。
良い人というだけでキャラが立つ、探偵撲滅の面々の酷さも逆に好き。
・ねね子
お風呂に入らない、100点。
無駄毛を剃らない、100点。
排泄シーンがある、100点。
300点、優勝です!
点数付けないとか綺麗事言いましたが、このランキングだけはダントツで点数付けて書きます。
ねね子はエッチすぎる。
・JUNO
40代なのにお兄ちゃんのことが大好きなヤンデレさんな上に、大量の香水で体臭を誤魔化しているというお風呂嫌いキャラ。(※作中では香水のつけ過ぎだと言われているだけで体臭を誤魔化すだの、お風呂嫌いという設定はありません)
ハッキング技術がめっちゃくちゃすごくてリアルタイムに監視カメラとかを乗っ取るすごい人。
事象を見ると半分どころか完全に異能の領域なんだけど、特に特殊な能力はないらしいのが凄まじすぎる。
やたらと脱ぐシーンが多く、全裸を2回もスチル絵付きで披露してくれる。
その上、言及はないが、白衣を着た理系の二次元女性はお風呂に入らないことが多いという研究結果がある気がするため、彼女もお風呂に入っていない可能性が高い。
最も、彼女が登場するエピソードではガチのお風呂に入らないルンペン男性がいるため体臭が誤魔化されているという高度なトリックによってみんなは気づいていないのだ。
・リルゥ
人を馬鹿にするのも大概にしろよ! じゃあ風呂に入らないとかその辺はゲーム的都合でボカせよ!!!!
魔法…… 許せねえ……
お風呂に入らないのにそのことを示唆する描写がないならお風呂に入らせろよ!!!! お風呂に入らないことをゲーム的な都合で誤魔化すのは逃げだぞ!!!!
お風呂に入らないまま何日も激しい運動をしたらどうなるのかを描写するために目の前のキーボードがあり、テキストを入力するプログラムがあるんじゃないんですかねえ?
お風呂に入らないならそのことを描写する、誰でもできる当たり前から逃げるな!!!!
・曲
お風呂に入らずに徹夜で映像の中にある手がかりを探るシーンがあるが、そういうことを揶揄っていい雰囲気じゃないので、お風呂に入らない女性をエッチな目で見てはいけないなと反省した。
ごめんなさい。
・美ノ神みなとの正体
ベタといえばベタ(今回遊んだ50作の中ですらトリック被ってるのあるしね)なんだけど、全く気付かなかった上に演出が決まりすぎてる。
小説じゃなくてADVで魅せるトリックになっていて大好き、ADV元々好きだけどこれでまた堕ちた感がある。
度々思い出してはニヤニヤしてる。
・バラバラ殺人のかけた部位が数年越しに新鮮な状態で見つかるトリック
AI2のあまりにもなトリックだし、この作者コレ好きすぎない? という愛すべきマンネリがありつつも、僕も好きだから仕方ないね。
これだけ奇想な導入なのに本筋はハウダニットではなくホワッツダニットなのも好き。
・幽霊の正体を誤認させるくだり
自身を女性だと断定された時、咄嗟にその嘘を本当かのように振る舞う演技をする。
これはミスリードでありつつ、そのように咄嗟に女性を演じるということがそのまま犯人特定の手がかりに転換されるのは良いトリックだと思った。
ぶっちゃけ幽霊が誰かはかなり早い段階でわかってたんだけど、こういう特定のための手がかりをコメディパートに仕込むの好き。
・王美脚
双子の妹王美腕に重たい感情を向けられながらも男遊びをやめようとしない。
濃い! ただの技術者キャラなのにキャラがやたらと濃く、彼女達だけで十分スピンオフが作れそう。
双子百合だけど片方は男遊び大好きって成年漫画でも通用する設定だよ。
・Bさん
設定上、主人公とヒロイン以外の存在感は希薄なゲームなんだけど、ヒロインの幼女であるクロを教祖のように崇める成人女性というやたらと印象に残るキャラ。
流行りの言葉でいうと、ロリおねとか、おねロリな人なのかもしれない。
上記の印象的なトリックでのミスリード要員でもあるため、出番もそれなりにある。(Bさん本人ではないけど)
神田アリスも推理スル屈指の迷展開、生徒を呼び出す手紙に演劇の専門用語を書いて困惑させるキャラ。
「バラす」を専門用語と思わず使い、乱暴な暴言を吐かれたと勘違いしたことが謎の主題なのだけど、
話し言葉ならまだしも、書き言葉でそんなわけないだろ、と割とどんなトリックも心広く受け入れる派の僕もツッコミを入れてしまった。
それ以外に出番はないためどのようなキャラなのかはさっぱりわからないが、この挙動に説得力を持たせようとすると、中々にシンドそうな人になりそう。
⚫︎好きなスチル絵ベスト3
・まりながタネさんから貰ったアクセサリを真弥子に渡して膝枕されるシーン
この3人全員が経緯を全て知っているわけではないため、読者だけがここに意味を見い出せる構図の妙がたまらない。
真弥子がメインになるエピソードは設定的に難しそうだけど、もし次があるなら、このアクセサリの件に少しでも触れていただけると、それだけでもう泣いてしまいそう。
泣き言を言いながらも法条まりなであり続けることを誓うシーンでもあり、さかき傘EVEとして末長くシリーズ展開してほしい、お願い第三弾ください。
・タコリタとイナの抱擁シーン
短い作品なんだけどこのシーンが印象的すぎてすごく好きな作品になった。
女の子同士とかそういう点にはほとんど触れずに、頑張り屋さん同士という共通点だけを掘り下げるのも素晴らしい。
・いつもの三人が揃うシーン
時計仕掛けのレイラインで、いつもの三人が再び揃ってまた捜査に乗り出すところ。
紆余曲折、本当に色々あった3部作だったけど、こうして3人がまた揃ったのを見られて本当に良かったとしみじみ思った。
ネバーエンディングなこれからも続いていくエンドを象徴する大好きな一枚絵。
Ever17のこめっちょ以来、延々と作品の濃度を薄めボリュームを傘増しするために注がれるギャグシーン。
良い意味でも悪い意味でも小学生レベルのギャグで、本当に毒にも薬にもならない水のようなシーン。
パンチラインを頂点に、近作のAIシリーズでは大分抑え目になっていると思う。
ただインターネットの評判を見るとこれでも多いと感じる人が沢山いるようだ。
時計仕掛けのレイラインでかなりねっとりとホームズ役の主人公と、ワトスン役の男友達との友情が描かれていて、美少女ゲームなのに攻めてるなあと感心した。
クリア後にWikipediaを見るとこの人の名前がライターの欄にあり、非常に納得した。
この辺は好き好き分かれるんだろうけど、僕は大好物なのでもっと遊びたい。
テーマって物語を読んだ読者が感じ入るものだと普通は思うのだけど、竜騎士07さんは割と剥き出しでテーマを語るパートを作ってくれる。
ひぐらしの仲間の大切さ、うみねこの真実よりも大切なこと、幻想牢獄のカレイドスコープの女性の生きづらさ。
Twitterや、はてなブックマーク並みに男女論を一刀両断している。
・さかき傘EVE
アドベンチャーゲームにハマったきっかけなので。
第三弾だけじゃなく、四、五と末長く続いて欲しい。
大好き。
特に最早恒例となった、最後の最後にあるアレは、もう絶対やって欲しい、メドレーとかどうです?
3部作で完結が綺麗なんだろうけど、気を抜いて遊べるおちゃらけスピンオフファンディスクも遊びたい。
・死印
いや、あるから。
俺さーテキトーに中学受験して偏差値50ぐらいの学校行ってさーテキトーに大学受験して偏差値50ぐらいの学校行ってさーそんでレポートだるすぎて留年してー卒研ダルすぎて中退してーんでまー職業訓練校みてーの入って資格取ってそれチラつかせて就活終わらせたんよー
人生で一度も「限界?だが、超えるぜ!どんなに苦しくてもやり遂げる(Gガンダム♪)」したことがねーのよなーそれがやっぱこういざ壁に当たったときに露骨に効いてくるっつーかさーなんかまー徹夜してけばワンチャンはあんなーと思ってもそれで最後に勝利するビジョンが浮かばねーんだよなー
オーラスで跳満ツモか満貫直でまだいけんべーとなっててとりま手慣れでホイホイ進んでま満貫はいけそっすねーみたいな状況でさーじゃあこれどうやって直撃させんねんってのが全然見えん感覚よねー
自分がやり遂げられるビジョンを過去から引っ張ってこれねーというか過去を振り返ると敗北しながらダラダラと参加賞貰ってヘラヘラしつつ死んでないから安いっしょーで誤魔化してきた姿しかねーのよねー
一回でもいいから「激闘の果てッ遂に悲願達成ッ!玖吼理も喜んでいる!勝利の栄冠を君に!」みてーな感覚に浸れてればそのときの勝ち犬モードに向けて魂を過去へとシンクロさせてきゃいいんだが俺にはそれがねー激戦区の隅っこで敗走逃げ恥しかしたことねーよ
脇役として死なねーことは出来ても主役として物語を勝利で終わらせるのは俺には無理だなって負け犬根性染み付いてむせるー
いやマジさー面接官どもが散々ガクチカ的なの聞いてきたのってこれなんだなって今やっと完全に理解した社会人5年目ですわー遅すぎてビビるね
今まで仕事で生き延びてきたのも「コイツに任せる?いや俺がやったほうがいいな」を眼と眼で通じ合ってきただけであってその辺の空気とかもういい加減読まずに谷に突き落としてみっかで結果的に完全にアカン感じっすわ
勝利へのビジョンが見えなすぎ病が発症してるから人に助けを乞うにも「もう全部駄目ですーモウオシマイダー」しか言えねーけど流石にそんな奴に返ってくる言葉は「何を手伝って欲しいかはお前がまとめろ」だよなーでもなー俺にはマジでみえねーんだなーピンチになると脳が呪われて霧がかかるんだよなー余裕があるときは漠然と見えてたはずの霧の向こうの勝ち筋が全部隠れんだなー
やり遂げ経験値だけがこの呪いを弾き飛ばすんだろうなって理解しつつもむしろ俺にあるのは逃げ出し経験値だけなのでーもうこれはー駄目だーこういう所が駄目ーマジ駄目ーなんだこれイマジナリー大槻か?
マジどうにかしたいね。
服を買いに行くための服がないモードに入ってるね
○ご飯
○調子
落ち着いた。
○ リベリオンズ Secret Game 2nd Stage
先日遊んだキラークイーンの続編、ちゃんと繋がってるのでそちらを遊んでからの方が面白いやつ。
(こういうの正直に言って欲しいよね、前にEVE GEをコレからでも遊べるって書いてるレビュー読んで、幾ら商業レビューでお決まりの文句とはいえ限度というものがあるだろって思った)
ゲームシステムは似たようなというか、特にシステムはない読むだけのやつ。
前作と同じ世界観で同じ黒幕が行っていた別のデスゲームの物語。
一人増えて14人の登場人物がそれぞれ異なるクリア条件を満たすために殺し合いのゲームが展開していく。
前作とルールは結構違っていて、特徴的なのはデスゲームものながらクリア条件が平和でオリエンテーリング的なノリなところ。
舞台が開放的な山奥の廃村なのも、そんな雰囲気を出しているけど、勿論あのゲスな黒幕がそのままで終わるわけもない。
タイトルになっている2ndStageは続編の2という意味以外にも、この作品自体の意味もある展開が待っている。
四つのシナリオがあるが、登場人物やクリア条件は全て同等で、主人公が出会うヒロインによって話が分岐していく。あるルートでは恋仲になる二人が、別のルートでは戦うことになったりする、読者しか知らない関係性の妙が面白い構成は前作を踏襲している。
ルールの穴をつく展開や、疑心暗鬼の恐ろしさ、キャラの生き死ににまつわるハラハラする描写など、デスゲームらしさがちゃんとしていて、ジャンル自体の楽しみがいっぱい詰まっている。
前作とは違い、キャラクタの戦闘能力が武器よりも、個人の能力(特殊な意味じゃなく筋力とか技術の意味ね)に依存しているシーンが多いのは賛否がありそうかな。
特に主人公とルートヒロインの生死もマチマチなため、常に緊張感を持ちながら読めたのは良かった。
デスゲームは初期設定をちゃんと最後までやるだけで面白い構成だと思っているので、この点で満足できた。
そしてなんといっても魅力的なキャラクタ達が見所。
好きになったキャラがいっぱいいるので一人ずつ紹介したい。
まず全体を通じて超重要な立ち位置でタイトルの意味を強く内包した藤堂悠奈。
彼女の誰も死なせないという目標と「理不尽に屈しない者」「理不尽に曝されている者を救う事」という心情が全員の意識を変えて行くことになる。
美少女ゲームに登場する女性ながら、彼女の心情的に絶対に男性とくっ付かないと言い切れる程芯の通ったキャラだ。(いや全年齢移植で遊んでるから原作では普通にあったら申し訳ないが)
戦闘面の強さは上の中か、上の下で最上位の面々には敵わない感じながら、精神面での恐ろしいほどの強さが凄まじいキャラ。
どんな状況でも目標と心情が一切ブレないため、疑心暗鬼な状況でも、ものすごく安心できた。
彼女が自称するヒーローという役目を常に全うした、今作の真の主人公だった。
次に典型的なチンピラで暴力に躊躇がないことが取り柄の黒河正規。
ところが暴力の強さでは上には上がいるし、倫理観の無さでも上には上がいるしで、かませ犬ポジション……
かと思いきや、これまた真の主人公(感想で言いたくなるフレーズなあまり二人目だ)。
粗暴なキャラが色々なキャラとの交流で変わっていく展開が多く、成長率が凄まじい。
特にルートBでは大活躍しラストの一枚絵はかなり格好良く激るシーンだった。
見た目は怖いが芯は優しいのは創作の類例なのだけど、4ルートを通じてよく伝わってくる多層的なキャラの有り様が好きになった。
それから、暴力最強格の二人、剣術使いのロリな蒔岡玲と、チェーンソーでメイドの粕谷瞳。
女性キャラが体躯に似合わない大きな武器を振り回すのイイよねって言うのもあるけど、超常的な設定は無い物語にしては異能じみた戦闘能力なのが格好いいし頼れる。
二人とも獲物が近接武器なのに当たり前みたいに拳銃と戦えるのは、若干リアリティラインが気になりはした。
倫理観の無さも大概なので、敵に回るとおそろしく、味方だと頼り甲斐があるので、緊張の緩急に毎回使われてたのが印象的。
二人とも自分の意思での戦いより暴力装置として使われる機会が多く、エピソード毎に付き従う相手が違うことで生まれる人間関係の妙が面白い。
そして最後の最後で全部を持って行ったとも言うべき上野まり子。
というデスゲームものでは真っ先に悲惨なことになる立場だけあって色々と大変。
カップリング相手になるボクサーの真島章則との関係性も助けられて、献身的な態度に絆されてなど、ベタをやってるなあと、好きでも嫌いでもない地味な印象のキャラだった。
ところが、最後の最後のオーラスで、この作品の所謂「タイトル回収」の役という大任を果たすことになる。
重かった。
このリベリオンズという物語を最初から最後の手前まで引っ張った悠奈のバトンを受け継いで、ゴールテープを切るラストランナーが、まり子だ。
僕が脳内で開催していた好きなキャラレースでも最後の瞬間に一気に最後尾から追い上げてきて、めちゃくちゃ好きなキャラになった。
他にも、常に冷静沈着でめちゃくちゃ頼りになるが一人称視点だと弱さが見えるギャップが可愛い司、黒崎のカップリング相手になる非暴力よりの使者荻原、倫理観の無さが異常な伊藤、ヘタレなモヤシ系オタクながらここぞの場面では毎回自分の命を堂々と賭け金にできる充など、良いキャラクタが沢山出てきたゲームだった。
色々なキャラを語ったけど、やっぱり最初に書いた藤堂悠奈が一番好きだ。
彼女がみんなの生き方を変えていくところが面白く、他の挙げたキャラも悠奈との関係値のシーンが印象強い。
原作が美少女ゲームなのでそうはならなかったけど、彼女がもっと主役として出っ張って百合っぽい雰囲気になるのも面白かったかもだ。
シークレットゲームシリーズとしては、本当に悠奈が主役のエピソードが追加されたPC版があるみたいなので、そちらもいつかプレイしたい。
○ご飯
朝:カップスープ。チーズ。クラッカー。昼:袋ラーメン。夜:マクド。
○調子
携帯電話で配信されていたアプリをニンテンドースイッチに復刻したADVで、シリーズ化されているものの第九弾。
今回は、4作目で登場していた伊綱さんの前任者であり、癸生川が唯一自身に並び立つと称していた白鷺洲涼二のエピソード。
「婚約者の借金を代わりに返すために貯金を降ろそうとしたら、事前に父親に貯金を盗まれた!」と主張する依頼人の話を聞き調査を始める涼二、その裏には一体何があるのか。
プレイ時間は1〜2時間ほどの短編だが、家族を想う気持ちの尊さと自己犠牲の切なさが存分に詰まった悲しい良いストーリーだった。
癸生川とはまた違った形で優秀な白鷺洲涼二が操作キャラになり、短編という縛りありきなのかもしれないが、捜査はかなりサクサク進む。
そのため今作は事件捜査のロールプレイというよりは、上述した家族の愛情を描くことに専念しており、その目論みは見事に成功している。
シリーズでは割とお馴染み感もある文章の書き方で読者を騙すテクニックや、縦筋となるあるシリーズキャラクタの意外な登場による驚きなどが、キチンと依頼人の家族愛のエピソードへ繋がっていくのが見事。
依頼人の父親と母親が何を感じて子供を育てることになったのかが、依頼人へ言葉で伝えられるのではなく、繰り返される状況に陥るからこそ理解できる構造に寄与している。
こうやって物語と関連付けたサプライズな演出は大歓迎、とても良かった。
(ただただ驚きたいだけなら所謂「5分間ミステリー」だって驚けるわけでね)
短い作品ながら、ゲストキャラたちの家族のエピソード、物語の冒頭に答えがあった構図、シリーズを通しての見どころある展開とかなり身が詰まった面白い作品だった。
これで都合九作遊んできたが、次が原作者的な意味ではオーラスとなり、何やらすごい作品であると噂を聞き、ここまで来た十作品目「永劫会事件」だ。
何度も何度も言及だけはされており、今作でもその片鱗が幾つも見えており、はっきり言ってハードルはかなり上がっている。
探偵・癸生川凌介事件譚、面白いです。
○ご飯
○調子
あの√Letterの連なるシリーズとしてリリースされた、角川ゲームミステリーの第二弾。
怪作としか言いようのない奇妙な前作とは打って変わって、手堅く丁寧な出来のADVになっていた。
売れない映像監督の八雲マックスと、新人女優のリホの二人の視点を行き来しながら、それぞれの事件の謎を追いつつ、10年前に中断されたドラマ撮影に秘められた謎を解くというあらすじ。
全7話で、単発の事件に加えて縦筋を通す10年前のドラマ撮影中止をめぐるアレコレが挟まるので、プレイ時間こそ短いもののお腹が膨れる構成だ。
主人公の八雲マックスが映像作家であることに矜持を持っていることもあり、撮影していた映像から謎解きを始めたり、撮影の色々を応用したトリックを見抜くのが独自性があった。
とはいえミステリ部分は一般常識の範疇で、どちらかというと映像作家としての生き様が縦筋に絡んでいる感じで、熱血漢の良いやつなのがよく伝わってくる。
それだけに、最後の最後、オーラスで飾らない言葉であるキャラを説得するくだりは、その道の困難さを心配こそすれど、八雲マックス頑張れ!!! と応援したくなった。
もう一人の主人公リホについては、どうしても八雲の影に隠れがちなものの、駄洒落の拾い食いと評される戯けた言葉遊びを始め、可愛いシーンが多くこちらはこちらで楽しかった。
サブキャラ達も魅力的なキャラが多く、中でもワトスン役となる、曲ちゃんはとても良いキャラクタだった。
元ヤンで就職したてながら映像編集の技術はちゃんとしており技術面でのサポートは抜群、それだけでなくだらしない八雲に礼儀や作法を教えるシーンも多く、年下オカン系と類例でまとめるのが勿体ない程度には魅力的。
道中、彼女を疑う可能性がほんの一瞬だけ示唆されたところでは、助手が犯人の古典さからというよりは、心底彼女のことを信頼していただけにすぐ終わったのがよかった。
また、無口なカメラマン金手も、メタ的なネタを使うところが面白く、楽しいキャラだった。
どのキャラも職業人としてのプライドが高く、自身の職域の範疇であれば全力を尽くすシーンが多いのが読み応えがあった。
特に曲が、八雲のため…… ではなく、新人ながら映像編集のプロとして事件時の映像からある真実を見抜くところは格好良かった。
一般人主人公のミステリではマヌケにされがちな警察の人たちもちゃんと有能なシーンがあるのも良き。(マヌケなシーンはありはするんだけども)
ルートフィルムとしての続編は難しいかもしれないが、八雲と曲のコンビを主人公としたADVならいくらでも作れそうなのでシリーズ化期待したいが、残念ながら開発会社のあれこれがあったこともあるのか発売数年ながら音沙汰がないのが寂しい。
島根県の観光要素についても、前作よりは抑え目ながらそれなりにあるのも楽しいポイント。シリーズ恒例しまねっことの交流も可愛い。
ただ、最終章までは丁寧にまとまっている良い作品だなあと思いながらプレイしていたが、残念ながら縦筋の風呂敷の畳み方だけは文量が足りなかった。
他人を操作することに長けた巨悪の掘り下げが全くなく、証拠と証言を揃えて警察に逮捕させるだけなのは物足りない。
映像作品のありように関する思想バトルに関しても、八雲マックスのマックスさで押し切るばかりで、実際にそこをもっと見せて欲しかった。
とはいえ、ここまでの道中で八雲マックスのマックスな力強さを好きになっていたので、物足りないものの不自然さや違和感やなかった。
○ご飯
朝:ケチャップライス。目玉焼き。昼:オムライス。間食:喫茶店の固いプリン。焼き芋。ポテチ。夜:なし。
○調子
・はじめに
カートゥーン調のアニメと美少女ゲームが融合した、ハイテンポなSFのお話のADV。
アニメのパートと、1000枚以上のイベントスチルで構成されていて、立ち絵でお話が展開するシーンの方が少ないんじゃないか? と思っちゃうぐらい豪華な作品。
地の文が徹底して減らされていて、ノベルゲームというよりは、漫画やアニメのような味わいもある。
ストーリーの方も、トレジャーハンターの記憶を失った孤児のマルコとその相棒の銀河竜アルコの二人を主役に銀河を股にかけるスケールのでかい話だ。
シリアスなパートだけじゃなく、コメディなシーンも沢山あって、所謂「いっぱい笑っていっぱい泣ける」系のストーリーだ。(これ別にバカにしてるわけじゃないんだけど、侮蔑の意味で使う人もいるから避けた方がよかったかな)
地球人ながら幼い頃に奴隷として誘拐されてしまい、その後はワニ型異星人のドスゴロの元でトレジャーハンターという名の盗人として銀河を叉にかけるマルコ。
辛い境遇ながら、アルコという家族がいるからどうにかやっていけてる関係性が良い。
互いに依存し合っていて、事あるごとに二人は仲の良さを確認し合う。
二人の関係に名前を付けてしまうことの無粋さは本編でも言及されているので、これを百合とか家族愛とかは言っちゃいけないやつだ。
そんな二人のテーマソングのような歌詞になっているオープニングソングの飢餓と宝玉はこのゲームの象徴だろう。
映像と音のハマり方もバッチリで、最高のオープニングだし、そこ以外での使い所も流石にわかってるところで気持ちいい。
文量的にはかなり二人の物語で他の子はサブキャラなんだけど、開発元が美少女ゲームのところなので。その文脈が強く、ヒロインたちも可愛い。
かなりシリアスなゲームのはずで、真面目なヒロインもいるものの、バカ勢が出てくると一気に話がコメディに寄っていく。
中でも、テラは作中屈指のバカで、短絡的で、自分勝手。中盤のストーリーを引っ掻き回しに回しまくってくれる。
・男性の脇役ながらドスゴロがかっけえ
美少女ゲームの文脈とはいったものの、男性キャラも大勢出てくる。
中でも特に格好いいのが、主人公マルコの育ての親であるギャングのワニ型異星人のドスゴロ。
序盤はかなりの悪人なのだけど、話が進むにつれて格好良さが増していく。
特にオーラスもオーラス、最後のシーケンスで登場する彼は、もしかしたらこのゲームのタイトルが「マルコと銀河鰐」だったかもしれないとすら思ってしまい名シーンだ。
・贅沢さの裏返しに
主人公コンビに愛せるサブキャラが男女複数人とキャラクタの魅力を語ってきたけど、正直なところ僕はあまり面白くなかった。
最初に書いた通りすごく贅沢な作品なのだけど、それだけにその贅沢さに振り回されていたような印象が強かった。
地の文がほとんどない構成だからこそ、SFな世界観に、豊富なサブキャラ、複雑な人間関係、これらを上手く捌き切ったとは感じられず尻ギレトンボな箇所が多かった。
特にサブキャラの中でも恩田姉妹に関しては主人公と密接な関係値を示唆するシーンが多いものも、言ってるだけというか実感が伝わってこなかった。
また、バカなコメディシーンが多いのも、好みではあるが、そこよりももっと本筋にまつわる文章を読みたい気持ちの方があった。
豊富なアニメにイベントスチルで、文章に頼らずに従来のADVを越えようとする気概はすごく感じる。
僕としては、もっと文章に比重をかけて欲しかった。いやバランスの話ねこのゲームの文章のクオリティが低いわけではない。
ADVというよりは、全く違う新しいジャンルのゲームとして見るとスゴイのかもだけど。
従来のADVファン層じゃないところに向けている面もあると思うので、老害っぽい意見になっちゃうかなあ。
・さいごに
新時代のADVだ! と言われれば確かにすごく新しくて、今までにない経験ができた。
例え話をしてしまうと、2時間のオリジナルアニメ映画のような読感かもしれない。