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はてなキーワード: 群衆とは

2020-05-25

anond:20200525112256

・愚かな啓蒙が進行している

群衆中途半端啓蒙された状態でこそ愚行をする

SNS啓蒙可能

ここで言う啓蒙ってのは、社会全般に知を広めることで社会全般を良くしていこう、という運動のことね。

 

啓蒙主義科学が興ったおころに西欧世界で広まって、しかしこれは西欧中心的・貴族主義的な傲慢さを含む思想であるため、20世紀までには思想上でぼこぼこにされて廃れた。と、俺は理解していた。

でも民主主義自由について考えれば考えるほど、これは啓蒙、という発想を前提している制度であって、現代のわれわれにあっても啓蒙主義を推進する以外の道はないと思えてきた。

民衆全般が賢くならないと、結局のところ民主主義は上手くいくことはない。アベ信者もアベガーも対消滅することはなく、マスコミ馬鹿向けの番組製作してバカを量産し、SNSでは正義ぶった苛めが横行して自殺者が絶えることはないだろう。

から啓蒙を進めないといけない。

 

啓蒙っていうのは、知識と見識が広まることで達成される。

インターネットっていうのは、理論上、その活動にすごく向いているはず。

ところが現実インターネットっていうのは、"啓蒙が行き届いている状態"の、真逆を行っているように見える。

ネットを見れば見るほど、なぜか人は馬鹿になる、ように見える。

 

なぜだ?

 

 

 

仮説1 ネットを見れば見るほど個人は賢くなっているが、バカバカ度合いとバカ流入速度が賢くなる量を上回っている

これな気がするが、特に理由はない。

 

仮説2 ネット構造は実は啓蒙に向いていない

そうだとして、しかしそれはどういう理由なのか? ちゃんと考えると大変そうだ

 

仮説3 群衆は決して賢くなることはない

これはシンプルに間違いなので棄却する。流石に明治時代大衆と令和の大衆では、令和のほうが啓蒙されているよ。コロナ騒動のこととかを精査すれば論証もできるだろう。

 

仮説4 群衆は実際に賢くなっているが、群衆の内部にいるので比較できず、わからない

これな気もするなあ。

2020-05-24

anond:20200524030603

歴史のなかで、自分達が弱いと思ってる群衆が、革命とかで何をやらかしたかまず学びなさい。

2020-05-18

anond:20200518092240

紋切り型アジテーションによって聴衆に考える時間を与えずに付和雷同的に群衆を動員するのが左翼の基本戦術。

知り合いか拡散依頼のツイートが来たからといって脊髄反射的にリツイートするような思慮の浅い奴らは、たとえ革命が起こったとしても、いい目を見させてもらえるわけがない。騒動に紛れて略奪行為を行うのがせいぜい。

よくわからないことはわかるまで手を出さないというのは非常に理性的な行動。

活動家扇動に乗ったらバカをみる。

2020-04-27

アリバイマスク

先日、ついに母が俺の分のマスク調達してくれた。4枚の不織布マスク

俺はマスクを常に顎まで下げて着用している。鼻も口もノーガード。レジでもその状態

マスクはたった4枚しか無いし、そもそも暑くて息苦しいマスクなんかしたくない。

俺はただ愚かな群衆に対して、マスクを持っていることを証明できさえすればいいのだ。

6月にもなれば、マスクをしない市民が次々と出てくるだろう。あと少しの辛抱だ。

2020-04-06

anond:20200406115226

それは、もう本当にそうだとしかいいようがないな。

こんなにわかやすく人は人を排除する。

排除することを楽しみ、排除感情共感を寄せさえするんだ。

 

しかしまあ、あくまで全体として、群衆としての人間の話だよ。

人間全般絶望する必要はないとも思う。

ヤフコメのやつらだって、大抵は悪ではなく無知なだけで、増田がここで話したようなことをワイドショーで聞いたら「うーん、そうなのかーむずかしいなー」ぐらいのこと考えて、後から人に伝えるぐらいのことはするよ。

2020-03-28

anond:20200328182823

その慣用句現代社会においてはひどくナンセンスだということを、いわゆる知識人層の人間理解している。

そのため人を動かしたい時でも決して用いないのだが、学がない人ほどそのフレーズ安易に口にするものだ。

言い方を変えれば、学がない人ほど社会主義全体主義思想を帯びた発想を助長することに対する警戒が薄い、とも言える。

その句を真に受ける人々が増えれば増えるほど、世の中が規律正しい社会主義体制に近づいていくかというと、全くそうではなく、ひたすらに他罰的で想像力に欠けた窮屈なポピュリズム蔓延していくだけである

なぜなら、その句を使う人々は何らかの思想的軸を持っている訳ではない、ネット群衆にも似た無学な日和見主義者にすぎないからだ。

2020-03-27

群衆心理の怖さを考えてな

平成年間は、昭和と違い

似非経営者似非政治家

似非宗教けが肥えてきた。

金も渡さず生活の糧を奪い

命令だけしたとする。

略奪が始まるよ。

生きるために。

市井疲弊しきっている。

もちろん、

感染抑えることは大事だと思う。

方法を間違えたら終わり。

2020-03-10

武漢コロナ騒動収束条件

普通の人が感染しても風邪程度に症状が軽く済むという統計が取れること

・手洗いうがい以外の、マスク等の予防手段が出ること

・何か薬が出ること

・これらを元に、コロナを頑なに恐れすぎる群衆に対して煽ど…論理立てて説明できる人が出てくること

政治ネタに使わないこと


あと何?

2020-03-02

anond:20200302112446

CM偏差値40の人にも理解できるようにする」って有名な言葉があるけど本当なんだなと思う

群衆に知性や理性を求めてはいけないw

わざとやってるのかってほどパニック

岩田医師とかが余裕ぶっこいてるの見りゃわかるだろうに、必要以上にパニックになってる

中にはわざと煽って楽しんでるやつも居るかもしれんけど、まさに衆愚って感じ

コロナ患者見かけないよね。じゃないけどさ。どう考えてもリスク超超過大評価して勝手にパニクってるだけだろ

アホくさい。とくに安倍かいうアホが一番勝手パニックになって国に迷惑かけてるから謝れよ安倍

マジで群衆ってここまで馬鹿なのかよ…

2020-02-28

マスクを着けていると襲われる

マスクを着けていると襲われる

そんな噂がどこからか聞こえてきた

ついにそこまで来てしまたか

新型のウイルスの影響で、マスクは高級品になった

通常の100倍の値段がつくこともある。

横浜では店に並んだマスクを取り合って殴り合いの喧嘩が起こったらしい。

深刻なマスク不足はとどまることを知らず、数日前までは街中の人たち全員がマスクを着けていたのに、今日は半分近くが口元を露出している。

家のマスクがなくなったのだろう。

そしてそれは、1つのツイートから始まった。

池袋駅前のマツキヨマスク大量入荷!早いもの勝ちだよみんな集まれ~!」

大量のマスク写真とともに呟かれたその情報は、またたく間に日本列島をかけめぐった。

あるもの電車で、あるもの新幹線で、あるもの飛行機

人々はみな、揃って池袋を目指した。

池袋こそが、人類希望の地となった。

マツキヨの前は、すぐさま地獄絵図と化した。

我先にと店に突入していく人の群れ、その様子を撮影する野次馬の壁。

しかし誰ひとりとしてマスクを手にはしていなかった。

あのツイートは真っ赤なデタラメだったのだ。

政府は怒り狂った群衆を鎮めるため、池袋自衛隊派遣

しかし巣を突かれたスズメバチのごとく荒れ狂う黒い塊は、見る間に膨らんでいく。

それをテレビの前で見ていた僕は、恐ろしくなって持っていたマスクをすべて燃やした。

それから数日後、ウイルス収束した。

2020-02-19

anond:20200219181623

各人、死を意識するほど自分に疎外感や嫌悪感を持っているだろうに

それを嫌えば嫌うほど自殺願望者が類型的になっていく不思議

しか群衆として存在するなら死ぬ必要があるほど孤独というわけでもないし狂っているというほどでもないのではないか

(狂っている集団という捉え方もできるが)

自分なりでよいか解説か自論お願いしま

2020-02-14

anond:20200214110821

(罪なので刑事罰を受けるのは当然として)

立場・富・名声のあるものが崩れていくのを見たく、

なんなら炎上に加担することで引き下ろしたい

そういう心理だよ

断頭台をハラハラしながら今か今かと取り巻く群衆心理

そこでヤジを叫んで下世話さに彩りを添える群衆の更に一部の心理

2020-01-14

手の付いた油のポテトフライ増田住まいラフと手歩のラブ阿多いつの手(回文

恋をし~た夜は~すべてがうまく行きそうで~

おはようございます

江口洋介です。

いやもうこの時間よ。

まり仕事が終わらないから途中ランチ挟んじゃいましたのエグチのセットです。

ちなみにポテトにSにホッツコーヒーブラックよ。

なんでみんな午前中に好き勝手に私にボンボン用事を頼むのかしらと思って片付けてたら

こんな時間なのよ!

マクドナルド

お箸ポテトを食べてる観光客外人さんがいて、

いくらマイ箸流行ってるからって言って

さすがにポテトは箸で食べなくない?

ポテチなら分かるけど、

でもその人なりに日本満喫してるんだと思うと、

とてもほほほ微笑み増し増しの微笑ましさよね。

でもさ

あいファストフード店とかで脂ぎった脂ギッシュな食べ物を食べたとき

まあ箸で食べたいって言うのはすごく分かりみのある話しだと思うんだけど、

みんなあの手で食べた直後スマホとか触ってるし、

画面がベタベタしないのかしら?って

心配なっちゃうんだけど、

意外とみんな普通にポテトの先でスマホ操作してて器用なのよね。

あれちゃんと画面動くのかしらって

いろいろと不安になるけど、

あれはあれで美味しそうだからいかーって。

余計に紙ナプキンを多目に持って来ちゃいたいところだけどね。

でもたまにはああいジャンキーものも食べたくなるかし、

はいつもタマゴ好きなのでエグチクリマクリスティーなんだけど、

あの焼き固められたタマゴのあの

還元糖とアミ化合物の加熱した際に香るメイラード反応を私は楽しみにしてるのかも知れない。

結局は何だって良いのかもしれないわよ。

なんでもフライパンで焼いたら美味しくなるって言う、

あのポテトも何故か油で揚げているのに特有ファストフード店香り

ポテトポテトポテト!って節をつけて歌いたくなっちゃうあのブザー音は何なのか分からないけど、

フライヤーのあるコンビニエンスのストアじゃ

あのポテトポテトポテト!ってフェスでも流れないほどのビートを刻みながら、

食べるフェス飯でもあの香りは漂わせることはない、

私がペントニック来日で行った

サマーソニック劇場

から遠く歩いて大きな橋を渡ったことは

今でも鮮明に覚えているもの

からあの曲名のないポテトコールをしたいけど、

さすがに酔っ払って群衆で行く

飲んだ後のシメの代わりに

ハンバーガーを頼んで待ってるときポテトコールの曲がかかったとき

わかものよっぱらいでもそこは

ポテトポテトポテト!ってコールはしないところはまだ曲として未完成なんだと思うの。

あの曲名の分からないポテトコール

エビバディセイホー!ってコールアンドレスポンスで言われたとき

恥ずかしくて声が上げられない東北の観客のように、

ノリ方が分からないのよねノリ方が。

なんだかポテト1つなのに思い出が走馬灯のように総集編の再放送でもやらないぐらい

半年放送分を50分で一気に放送しちゃいそうなほどの連続ドラマってのは

やっぱり1話1話見るからこその、

役者さんの演技の「間」の妙ってことだと思うの。

あの台詞のない場面のト書きト書き行間台本想像しちゃいそうで、

ああ今こう思ってるのかしらとかああ思ってるのかしらとか想像しちゃいたいほどで、

あれこれ考えていたら、

コーヒーおつまみにと食べていたポテトが無くなっちゃったわ。

もうよもう。

すぐ食べちゃったから、

やっぱりここは躊躇せずにMサイズにした方が良かったわよねって

アフターフェスティバルでランチタイムが終わらせることが出来たわ。

大盛りだと途中で飽きちゃうから

また次食べたいね!って美味しさの分量の方がいいのよね。

アメリカ行って張り切ってコーラLLサイズとか頼んでんじゃないわよって。

張り切って初LLアメリカーナサイズで頼もうとしたら、

店員さんが親切で、

そんなに大きいの頼まなくてもおかわり無料から小さいサイズの方がいいし

しかも冷たいのがいつでも飲めるんだぜって言ってくれちゃうところなんか

なんか初めて英語聞いて泣いたわ!って思ったし、

英語聞いて泣ける?普通

私は泣いたわ。

ああ懐かしいったらありゃしない感じで、

まりに冷たすぎて歯に染みるわ!

な、泣いてなんかないよ

歯が染みただけなんだかんね!


今日朝ご飯

菜っ葉おにぎり限定販売されていたので、

菜っ葉好きだから菜っ葉よけろ!って言われても絶対買っちゃうわ!

美味しかったわよ!菜っ葉握り飯。

デトックスウォーター

ジャスミンティーホッツウォーター

ふと思ったんだけど、

ジャスミンティーの本場はジャスミンティーをどうやって煎れるのかしら?って思うけど、

いつも急須で煎れながら思っちゃうわ。

朝は寒いので温かいものをとって身体の中から温めてね!


すいすいすいようび~

今日も頑張りましょう!

2020-01-09

窓のない部屋

 バスが止まると、乗客たちは押し黙ったまま次々と降りて行く。車窓から見える煤けた家々の影に吸い込まれて行く彼らを眺めていると、いつの間にかバスの中には僕と運転手けがとり残されていた。分かるはずもないポルトガル語でなにかを伝えようとする運転手の表情を見て、ようやくここが終点のモシンボアプライアだということに気付いた。

モザンビーク共和国の最北部タンザニアとの国境に最も近い街、モシンボアプライアナンプーからミニバスに揺られること10時間、日も傾き始めた午後4時頃、やっとのことで到着した。

21世紀になった今でもまだ未開の森が残っているというモザンビーク北部。小さな村と村を辛うじて繋ぐ細い道路は言うまでもなく未舗装で、その上を走るトヨタハイエースミニバスは、重ねて言うまでもなくオフロード向きの車ではない。乗車定員をまるで無視したぎゅうぎゅう詰めの車内で、膝の上に拷問器具さながらの重たいバックパックを載せて、しか悪路を走る振動に耐えながらの10時間は、気の遠くなるような長い時間だった。

 あわてて荷物を引っ張って外に出ると、空になったバスはそそくさと何処かへ行ってしまった。降り立った場所バスターミナルなんて大層なものではなく、石造りの家々が建ち並ぶ小さな村の一角にポツンと広がった、ただの砂地の広場だった。広場の端に植えられたヤシの木の陰には何人かの女性や老人が座っていて、サトウキビバリボリ齧りながらこちらをじっと見ている。ああ、ここ数日と同じだ。

 モザンビーク最大の都市首都マプトは、南北に長い国土の一番南の端にある。南アフリカから陸路入国した時、最初に到着した街もマプトだった。首都首都なりに近代的なガラス張りの高層ビルが建っていたりもするのだけど、そこから北へ向かって縦断を始めると、車窓から見える景色がどんどん田舎に、自然に近づいていくのがそれはもう如実に分かる。白人観光客がいるのはせいぜいマプトの次の街のイニャンバネ辺りまで。国土のちょうど真ん中辺りを東西流れるザンベジ川を超えると舗装道路ほとんど無くなる。北部の街キルマーニを超えるともう公共交通機関が当てにならないので、道端にはヒッチハイクの代行をして日銭を稼ぐ子供達が居たりする。モシンボアの手前のペンバ辺りまでは、自分以外の酔狂バックパッカーを見かけることもあった。しかし、ここに来てついに異邦人自分だけになってしまったらしい。

 いわゆる発展途上国場合自分のような旅行者は、バスから降りるなり土産物押し売りホテルタクシー客引きにもみくちゃにされてうんざりするのが常だ。しかアフリカのこんな僻地まで来てしまうと、そもそも旅行者が訪れることなほとんどないはず。外国人慣れしていない土地人達も、突然バスから降りてきた肌の色の違う人間に驚きつつもどう対処したらいいかからないのだろう。一挙手一投足を全方位から遠巻きに観察されているような視線は、動物園パンダにでもなったかのような気分にさせてくれる。

惚けていても始まらない。まずは今晩の宿を確保して、それから英語の分かる人間を探さないと。ここまでの街で集めた情報によれば、モシンボアからは毎朝早くに国境行きのバスが一台出ているらしい。できれば明日の朝そいつに乗り込みたい。ここ数日、ATMもなければクレジットカードも使えないような場所を通ってきたせいで、手持ちの現金はもうほとんど尽きかけていた。今はできるだけ早く駒を進める必要がある。とにかく、話のわかる奴を探して情報を聞き出さないといけない。僕は檻から抜け出すようにしてその広場を後にした。

 重い荷物を背負って村の中へ入って行くと、ここでも同じように奇異の目を向けられる。それでも、こういう時は一度誰かにしかけてしまえば後は簡単だ。それをきっかけに周りで見ていた人たちも次々話に入ってきて、いつの間にか自分の周りは人だかりになっている。その中には英語を喋る奴が大抵一人くらいはいもので、今回もその中の一人、僕と同い年くらいの青年を見つけた。彼が言うには、自分兄貴が毎朝国境行きの車を運転しているとのこと。この村に来る外国人十中八九陸路タンザニアへ向かおうとしている奴だから、客になりそうな外国人がいると聞いてすっ飛んで来たらしい。村の奥、青年の指差す方向には一台のピックアップトラックが止まっていた。手を引かれ、群衆をかき分けながら近づいていくと、荷台に腰掛けた白いタンクトップの男がサトウキビバリボリ齧りながらこちらに視線を投げている。トラックの前まで来ると、男はサトウキビの食べかすを地面に吐き捨て、挨拶もそこそこに言った。

あんた、国境に行くんだろ。300メティカル明日の朝こいつの荷台に載せて連れてってやるよ。早朝三時にここに来な」

 なんとなく予感はしていたが、国境へ行く手段というのはバスや乗り合いタクシーの事ではないらしい。このトラックの荷台に乗って、荷物のついでに運んでもらうということなのだ。トラックの荷台には、明日の同乗者になるのであろうコーラの空き瓶が入ったケースや何が詰まっているのかわからない大きな頭陀袋が山と積まれているだけで、当然ながら座席のようなものは見当たらない。今日の移動もなかなか骨だったが、明日今日に劣らずタフな一日になりそうだ。

 運賃として提示された300メティカル日本円にしておよそ500円少々。交渉が前提になっているようなひどく高い金額でもないし、村を歩いて探し回っても他の交通手段があるとは思えない。500メティカルなら、あと一日くらいこのモシンボアに泊まってゆっくり骨を休める余裕ができる。聞く所によればこの男は毎日国境まで行っているようだし、出発を一日先延ばしにしてもさほど問題にはならないはずだが、でもこの時はそうしなかった。前へ前へと懸命に移動することに、ある種の快感のようなものを覚え始めていたのかも知れない。とにかく僕はこのトラック明日の朝、国境まで行く事に決めたのだ。

 握手を交わすと、男は表情を和らげて言った。

「寝る場所必要だろう。弟に宿まで案内させるから今夜はそこで休め。寝坊しても起こしに行ってやるから安心しろ

 男が目配せをすると青年は頷き、ついて来いと言って歩き始めた。もう一つの懸案だった宿の方も、彼らが世話してくれるらしい。それもそのはず、人や荷物国境まで運ぶ商売をしていれば、僕のような旅行者を載せる機会も幾度と無くあっただろう。そんな旅行者への宿の斡旋も、彼らの商売の一部なのだ

 青年背中を追って歩いていくと、少しずつ村の中心に近づいていくのがわかった。舗装された道幅の広い道路があらわれ、ガソリンスタンドや錆びたコカコーラ看板商店食堂などが民家に混じって見え始める。顔を少し上げると、視界の端にわずかに入るヤシの木や、朽ちて傾いた丸太電信柱の向こうに、どことなく湿った雨期の青空がいっぱいに広がるのが見える。

10分も歩かないうちに、僕らは一つの建物の前で立ち止まった。周りに見える民家や商店より少し大きい、ちょうど郊外コンビニくらいの大きさのその建物は、宿泊施設としてはやや小さく思える。水色のペンキで塗り染められた石の外壁には大きなひびが入り、風雨や土埃に晒されてくすんだ色になっていた。やれやれ想像通りのボロさである

「ここが宿だ。少し汚いけどこの村には宿はここしかない。悪いけど我慢してくれよな」

青年はそれだけ言うと、あっけにとられる僕をその場に置いて来た道を逃げるように帰っていった。僕が宿にいちゃもんをつける前に立ち去りたかったのだろうか。

入り口にかかる簾をくぐり、薄暗い室内にに踏み込む。簾に付いた鈴が音を立てると、奥のカウンターの向こう側から一人の老人がゆらりと立ち上がった。部屋が欲しいんだと大袈裟ジェスチャーを交えながら伝えると、彼は黙ったまま横の壁の一点を指差した。目をやると、石の壁に赤のペンキで直接文字が書かれているのに気付いた。

"Single 1200. Twin 1600."

シングルの部屋が日本円にしておよそ2000円ほど。いままで泊まってきた宿の中では一番高い金額だが、さて、どうするべきか。村にある宿がここだけだと言う青年言葉は、この宿の大きさから考えて恐らく嘘だろう。ここより安いという確証はないが、土地人間が使うゲストハウス位はどこの村にも幾つかあるものだ。しかし、重い荷物を再び背負って表を歩き回るのはやはり億劫だった。壁に書かれた赤いペンキの文字酸化してほとんど茶色くなっていた。いつからこの値段でやっているのかは知らないが、少なくとも僕を金持ち旅行者と見てふっかけているわけではないようだ。値段の交渉は望み薄だが、僕は試しに聞いてみた。

「もう少し安くはならないの?」

老人は困ったような、それでいて僕がそう言い出すのを知っていたかのような苦笑いを浮かべ、少しの間を置いて言った。

「窓のついてない部屋が一つあるが、そこなら600でいいよ」

なんと、意外なほどあっさり宿賃が半値になってしまった。一泊1000円なら上出来じゃないか。窓が無いというのは、まあ多少風通しと明るさに問題があるとは思うがこの際妥協してもいいだろう。どうせ明日は日が登る前にここを発つのから

「部屋を見せてくれる?」

僕が言うと、老人は鍵を引き出しから取り出し、カウンターを出て奥へ伸びる暗い廊下を歩き始めた。僕もその後を追った。

つのドアの前で立ち止まると、老人はドアノブに鍵を突き刺して、ガチャガチャ乱暴に鍵穴をほじくり始めた。なかなか開かないようだ。このボロさでおまけに窓の一つも付いていないときたら、本当に地下牢のような荒んだ部屋なのだろう。そんなことを考えながら、鍵と格闘する老人の背中を眺めていた。しばらくして鍵が開く。額に汗した老人は僕の方を向いて意味深な笑みを浮かべ、ドアを開いて見せた。

開け放たれたドアの前から覗いた部屋は、想像通りとても簡素ものだった。だが、想像していたより酷くもなかった。六畳程度の部屋のど真ん中にはセミダブルくらいの大きなベッドが石の床に直接置かれ、部屋の隅にはちゃちな木製の小さな椅子と机が、客室の体裁を取り繕う申し訳のようにちょこんと置かれている。そして、奥の壁の大きな窓からレースのカーテン越しに差し込む夕陽が、数少ない部屋の調度品と埃っぽい室内を舞う無数の塵を照らしていた。しかしこの部屋、さっきと少し話が違うんじゃないか

「いや…ご主人、僕が見たいのは半額の部屋の方なんだけど」

「ん? この部屋は600メティカルだが」

だって窓が付いてるじゃないか

僕がそう言うと、老人は黙って部屋へ入って行き、カーテンをめくる。そこにはあったのは確かに窓だった。窓だったが…窓にはガラスが入っていなかった。僕は思わず笑ってしまった。窓が付いていないというのがまさかこういう意味だったとは。明るくて風通しの良いこの部屋は、僕が覚悟していた牢獄の様な部屋よりよっぽどマシに見えた。しかし、中と外の境界を作るのが鍵の掛けようのない無い薄いカーテン一枚というのは、やはり安全面に問題ありすぎる。こんな部屋でおちおち寝ていたら命が幾つあっても足りないだろう。強盗マラリア、野犬、その他諸々の野生動物危険は数え出したらキリがない。半笑いでそんな事を考えていると、いつの間にか隣に来ていた老人に小突かれた。

「で、どうするんだ」

「…窓が付いている部屋も見たいな」

「だろうな」

ニヤリと笑みを浮かべた老人は静かに扉を閉めると、一つ隣の部屋の扉を開けて僕に見せてくれた。さっき見たのと一見全く同じ部屋だが、こっちのほうが心なしか手入れがされているように見える。中に入ってカーテンをめくってみると、くすんだガラスがしっかりと嵌めこまれた窓と網戸が見えた。

「1200メティカルだけど、いいよな?」

振り返ると、勝ち誇ったような笑みを浮かべた老人と目が合った。やれやれこちらの完敗である

「…いいよ。この部屋にする」

宿賃を渡し、僕は笑ってそう答えた。老人は僕の肩にポンと手を置いて、隣の部屋のとはまるで違う綺麗に磨かれた鍵を渡してくれた。やっぱり、あの部屋には最初から客を泊めるつもりなんてなかったのだろう。

明日の昼まで停電から電気はつかないよ。ロウソクが引き出しにあるから使うといい」

「一本いくらですか?」

サービスだよ」

僕が皮肉半分に聞いたことを知ってか知らずか、老人はどうだ気前がいいだろうと言わんばかりの誇らしげな笑みを見せ、ドアの外へ消えて行った。やり返してやった気にはまるでならなかった。

靴や荷物についた砂を振り払い、ベッドに寝転んだ。疲れ切った身体を動かす体力はとうに尽きていたが、不思議と気分は高揚していた。蓄積した疲労の中に滲む自虐的とも言える旅の充足感に気付いたのだった。

2019-12-26

昨年の今頃と言えば・・・

クロちゃん豊島園に設置された檻の中に監禁されていて、無料開放されていた。

そしてテレビでそれを知った群衆豊島園殺到して、大問題になっていた。

年の瀬だし、何か炎上ネタでもいいか面白そうなことないかな。

ミルクボーイ漫才も、何度も見ていると飽きてきた。

2019-12-04

NHK東京直下型地震ドラマを見て

会社に置く用の、非常食ペットボトルブランケットポチった。

帰宅困難になったら無理に歩いて帰ろうとするなって。

群衆なだれ、こわ。

2019-12-01

ikarino-ikaringって

はてぶでフルボッコなった以降ブクマほとんどしていないようにみえる。

やっぱり目立たない一般群衆の一員としてコメントできてる間は気楽でも、

人目に付いてしまった以降ではそれも難しくなるってことだろうな。

普通の人はそうなんだろう。

xervaでさえ、いつだったか集中砲火浴びた後に結構おとなしくなった。

気軽にネットやらかし逮捕されるのあるじゃん

逮捕された人は結構普通っぽい人。

あれも自分が人に注目されることなんて全く想像してないからなんだよな。

もうさ、検索ロボット巡回可視化した感じで、

定期的に「あなたは昨日こんな発言しました」って個人に連絡行くようなシステム作っちゃえば

普通の人の過激発言は減るんじゃないかね。

ただ、普通じゃない人はそんなんあってもお構いなしに過激なこと言い続けるけど。

2019-09-26

anond:20190926181818

エキストラ的な立場で出演して、番組の中で顔が映る可能性があるけど文句言わないでねって話かな?

ニュース番組とかだと道行く人やたまたま映ってしまった群衆に対していちいち許可を取ってないようだよね。

写真とかでも自然な表情を撮りたいがために、まずカメラマンが気に入った表情を先に撮ってしまい、後から本人に写真を見せて、「こんな写真を撮らせてもらったけど、これを公表していいか?」と事後承諾を求めるケースがある。

どの程度顔がはっきり映っているか、また見られて困るようなシーンを撮られているかによるんだけど、個人特定できないレベルとか見られて差し支えない場面なら撮ったもん勝ちだったりする。

とりあえず許可を求めてもらえるのは、ほとんど拒否権がなくてもましな方だと思う。納得いかなければ自分が映っている部分がどうなってるか確認させろって言ってみたら?

2019-07-15

どこかの話(前編)

スタートは午後3時30分と言われていた。その日の朝。街に人通りが少ないような気がした。風がやや強い。吉野家の窓ガラスベニヤ板を固定している人々がいた。営業中なのに一部シャッターを下ろしている店もある。不測の事態を避けるためだろう。台風来襲の前のような雰囲気

街の中心部は四層になっている。1階(G/F)は道路デモ隊が通る。2階(1/F)は駐車場で、2/Fはショッピングセンター。3/Fは高層住宅入り口ちょっとした公園がある。

予定の時間が近づいてくると、2/Fと3/Fに見物の人々が集まってきた。手にケータイを持っている。しばらく待っていると、遠くから声が聞こえてきて、それが大きくなり、やがてなじみの光景の中に無数の人々が流れ込んできた。老若男女。初めて見た。本当に単純に、フィクションテレビの中の世界のように感じられた。この街でデモが行われるのは30年ぶりらしい。見物の人々も同じ感想を持ったと思う。みな熱心に写真動画を撮っている。

時間程度、ぼんやり見ていた。何人いたかは数えられなかったけれど、見ていた間、人は途切れることはなかった。聞き取れたスローガンは「加油」。文字だと「反送中」(犯罪者を送る法案に反対する)とか「下台」(辞職せよ)とかは理解できた。アメリカの旗を振っている人もいた。

違う場所から見物することにした。デモ隊は予定の行路を進んでいたが、時間がたつにつれ途中の交差点に滞留する人も増えてきた。その交差点左折してあと500mほど進むとゴールになる。大抵の人はゴールに向かっていた。しかし、そうせずに交差点を直進して、予定外のところを行進して群衆の力を見せつけたい人がいる様子だ。その先には警察署があるので、そこを脅かしたかったのかもしれない。

時間を少し早送りする。滞留する200~300人は交差点占拠することに決めたようだ。先ほど行進していた人々とは違い、若い男女がほとんど。黄色ヘルメットマスクを装備している人も多い。彼らの一部は近辺の歩道中央分離帯に取り付けられている鉄の柵を取り外し始めた。金鋸で取り付け部を切断しているのだと思う。

違法行為だという理解はある様子で、実行する人の周りを十数人で取り囲んでいる。そして、みな傘をさしている。誰が破壊工作をしているのか外から全くわからない。時々人と人のすき間から、畳より一回り小さい鉄の柵がするすると出てくる。すると待機していた人がつかんで、どこかに持ち去る。傘の集団は少し横にずれ隣の鉄の柵を外す。全体として巨大な生き物の行動のようだった。

彼らは鉄の柵三枚を結束バンドで固定しはじめた。鉄の柵一枚だけだと自立しない。二枚だと屏風の構造から、一枚よりはましだけれど、まだ不安定。結局、三枚つかって上から見たとき正三角形になるように固定すると一番安定する。トランプカードで作る橋を想像してほしい。あれを横倒しにしたような構造物を作っている。ついに占拠は完成した。

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