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はてなキーワード: 使者とは

2024-04-25

anond:20240425103158

ネトウヨ天皇を超える日本現人神として崇めている安倍ちゃん韓国から使わされた使者であり、安倍ちゃんを信奉するのは韓国を信奉するのと同義である。ああ、またつまら増田論破してしまった。敗北を知りたい。

2024-04-19

「加害を受けた者は、世界にその正しさを問うのだろう」

先に宣言しておく

この社会において、加害行為は一切許容されない

どのような理由があろうと、どのような事情があろうと、どのような過去があろうと


道徳責任、いわゆる罪がどこに宿るのかという議論がある

即ち、罪を判断する判断材料意志なのか行動・具体的な影響なのか、である

から誤解を与えないようにもう一度書いておく

具体的な行為としての加害行為については、許してはならない

それとは別の話として、以下の事を書いていきたい


佐藤さんは「彼の一言がなければ確実に生きてなかった」というが、「家族暴言が今も脳裏によぎり、夢にまで出てくる」。

そうすると、平静でいられなくなり、発作的に「ダメだ。価値がない」と自分を責めてしまうだけでなく、SNS(X)で繋がる知人にも被害妄想をぶつける。「そのたびに親交が途切れて後悔する」という。

当時は衝動的に荒らしをしていたというが、一方で「疑問系の投稿にすることで名誉毀損などのリスクは減らせるという気持ちがあった」「私自身がされて一番嫌なことを同じようにしたのではないか」と冷静に当時の状況を振り返る。

また、かつて、家族から受けてきた暴言がどんな名誉毀損侮辱に当たるのか調べていたこともあったという。

――「ライブ配信に2000回以上「荒らし」投稿、にじさんじ所属「ライバー」を活動休止に追い込んだ男性の半生と後悔」より

地獄がある

恐らく、この記事に対して「加害者に寄り添いやがって」のようなコメントが山積するだろうことも含めて、この記事にまつわるあらゆる状況が悲哀と苦痛連鎖から

私は以下の記事を思い出す

自己犠牲とは、「間違ったこ世界への復讐」という意味が込められています

(この場合世界とは、自分以外の全てです。親も兄弟恋人もすべて世界の一部です)

なぜ「復讐」になるのかというと、

日常生活においては、この世界不都合のない世界で、自分の力の及ばない巨人に映るわけです。

かたや自分は、小さな存在腕力経済力もなく、世間からも顧みられることのない人間だと思っています

でもこの子の心の奥底では「この世界は間違っている」のです。

それを証明するためには、「復讐」という方法しかないのです。

この世界自分に送り込んできた使者と対決し、自分の正しさを証明し、相手無能もしくは無慈悲暴露することが、生きる目的になります

この世界自分に送り込んできた使者とは、親であったり、恋人であったりするわけです。

――「第5回新恋愛心理学-自己犠牲という名の恋愛-」より



この記事においては自己犠牲テーマとして扱っているが、構造としては同じであると感じている

攻撃性の方向性が内側に向いているのか、外側に向いているのかの違いに過ぎない、と思う

自分が行った加害行為を罰して欲しい気持ちも、罰して欲しくない気持ちもあるのだろう

加害行為を止めて欲しい気持ちも、止めて欲しくない気持ちもあるのだろう

トラウマは再演を伴う、私はそう思う

「ほら。自分が受けてきたことと同じ行動を今しているぞ。親から受けてきた理不尽だ」

「お前らは平気でそういう加害をしてきたし、見て見ぬふりしてきた」

「だったら、私が同じことをしても何も問題がない、そうだろう?」

「なぜ許されない?だったら、どうしてあの時は助けてくれなかったのか、なぜ酷いことをしたのか」

「何故、何故、何故……!」

そういう怨嗟の声が聞こえる

傷付けてきたもの全てへの、それは問い糾しなの

2024-04-17

anond:20240416235653

現在の女

「なんか男って無駄にでかいしくさいし脇毛とか生えててキモイ。偉そうにしてるけど私の方が学歴年収もありますけど?男さん下駄履かされなければ女より劣ってるわー筋力とかあってなんの意味があるの?w底辺肉体労働特化生物ってだけじゃんwキッショ丸太でも担いでろよw」

戦争が起きた後の女

「敵兵怖い。ああ、男性様の巨躯とは私のようなちんちくりんのひ弱な下等生物を守るためにあったのですね!戦いの中で輝ける神の使者男性です!イキっててごめんなさい、男性様が下等生物でも生きられるよう整えてくれた環境しか我々メスは生きられないのです…どうか私をお守りくださいセックスでも出産でもなんでもします!愛しています!崇めています!」

弱者男性が救われるには戦争しかないんだよなあ

多すぎる男が多少は淘汰されれば、平和の中ではキモくてブサいと避けられていたグロメンも「稀少な男」という付加価値ハーレム築ける

2024-04-13

地獄使者現実幻想に変え、それを現実として見せる

夢こそ現実であるという真実を忘れさせるのがビッグブラザー

地獄信仰者め、悔しかったらクオリア科学的に証明しろよ。

2024-04-04

崩壊3rdはどうしようもないクソゲーなので絶対にやってはいけない

「俺は崩壊3rdをやって幸せになった!」みたいな戯言(著:西尾維新)が話題になってしまったのを見て、俺はそれが『大嘘憑き』であるということを皆に伝えなければいけないという使命感に駆られてこれを書いている。

連日残業続きで死にかけの頭で書いているので文章が滅茶苦茶かも知れないが、「そんな状態であっても、誰かがやらなければいけないことをやらなければ」という俺の使命感の強さを感じ取ってほしい。

崩壊3rdの良い所

俺が単なる売れっ子嫌いのアンチではなく、警鐘を鳴らしに来た正義使者であること、その心にフェアプレーの精神があることを示すために、まずは崩壊を褒めることにする。

俺が褒めるべき所は褒める人間であることを知ってほしい。

特に良いところ
  1. AIちゃん可愛い
  2. プロメテウスが球体関節で素晴らしい
  3. インストリー読むだけならレベリング不要
良いところ
  1. 作り手の頭が崩壊していることを隠そうともしない
  2. 第1部に7年かかってるしスタレも原神も始めてるし崩壊学園もまだ続けているのにいつ終わらせる気なのか全くわからない第2部を始める
  3. エミュを使わなくてもPCで遊べる


物語の導線が崩壊している

これはもう否定しようがない。

信者でさえこれを批判しているらしいが、そういった「宝具スキップが出来ないのだけが玉に瑕なんだよな~~~」みたいな態度で済ませていい部分ではないと思う。

死ぬほど頑張って「謎が謎を呼び手探りで答が明らかになるナラティブ感を演出」と擁護した所で、それによって失われる真っ当な物語理解の難しさと感情移入機会損失によるマイナスが半端じゃなすぎるのは大問題だ。

これに対して物語読解順序攻略情報を参考にして◯章を読んだら漫画を◯話まで読んで……このコンテンツは◯章まで進めてからにしないとネタバレがーなんてやるのは愚の骨頂だ。

そんなことをすればゲームがただの作業となってしまう。

手探りで進めている感さえも失われたらこの導線のクソさはゲームとしての崩壊意味し、つまりは完全なる死が待っている。

賢いプレイヤー選択するべき道は唯一つ、「全てのネタバレ体当たりでぶつかり、地雷原を無敵の心で踏み抜きながら、自分のやりたいように読み進めて、全然理解できない話をクエスチョンまみれになりながら眺める」ことだけだ。

は?狂ってんのか?だがそれしか道はない。

公式日本語版不在の漫画版を読むことがほぼ必須

頭がイカれている。

一体何度頭が崩壊たらこうなるんだ?

俺は正直聞いたことがないぞ、「この作品ちゃんと楽しむには、おまけを読むことが絶対必要です」なんて形になってるコンテンツ

漫画版は絶対に読んだほうがいい。

俺の話をちゃんと聞かずに崩壊3rdを始めてしまった頭崩壊人への配慮として、俺はネタバレを極力したくないのだが……それでもこれだけは言わせてくれ、本編を進めているのに突然操作オープンワールドっぽくなる時が来たら「第二次崩壊編」だけでいいから読め。

もともと崩壊3rd漫画崩壊学園を通ってないと訳分からん話を平気で続け、通っている人でさえ訳分からんであろう話の連続なのだが、それでもここを意味不明のままゲームクリアしたらまずいだろうという部分があるわけだ。崩壊している……。

公式日本語版はないので、中国語に堪能でないなら有志が翻訳して公式が野放しにしている謎の日本語訳を読むしかない。

絶対必須なはずのものゲーム本編から抜けている。

頭が崩壊しているというしかない。

キャラ配布の導線とチュートリアル崩壊している

このゲームキャラネタバレだらけだ。

このゲームには律者という「エヴァ使徒×まどマギ魔女」のような存在がいるのだが、まどマギ魔女よろしく今まで味方だったキャラが突然律者になる展開が存在する。

律者になったキャラクターがどういう状態になってしまうのかについては伏せ・・・あーーーーーーめんどくせーどうせゲーム開始1時間後には分かるんだから言うわ!

プレイアブルになる律者がいるんだよ!

まどマギ魔女になったら終わりと見せかけて劇場版で味方として戦うだろ?!

カヲル君も使徒だけどエヴァに乗るだろ!?

それと同じ用に、律者になったけど味方として戦う展開があるんだよ!

これかなり重要ネタバレっていうかさ、「魔女になったけどそっから理性を取り戻して一緒に戦うんだぜ?というか魔女モード本領発揮だぜ?」なんて話をさぁ、そもそも魔法少女魔女になることさえ知らない状態でいきなり言われたらもう頭が崩壊するだろ?

崩壊してるんだよこのゲームは!

誰がどの律者になりますよーっていう絶対ネタバレしちゃいけない要素が次々にネタバレされるわけですよ。

公式が用意したチュートリアルミッション淡々と進めていくだけでですよ。

進めようとしなくてもなんとなくカチカチしてるだけでいくらでもネタバレを踏めるんですよ。

狂ってるだろ?

第一部が終わってから来た奴が悪いのか?

そうだそのとおりだ。

7年の歴史を今更一緒に歩めるはずがないからな。

信長裏切りにあって討ち取られることを知らずに戦国時代を追いかけていいのは天正10年より前に物心がついた奴だけの権利からな!

コンテンツが開放される順番が崩壊している

このゲームコンテンツ開放順序は崩壊している。

リアルタイムで遊んでいても崩壊しており、ゲームクリア後の世界を描いた後崩壊書が全体の1/3も進んでないうちに始まるぐらい崩壊している。

これをエピローグとしてちゃんと楽しめるのなんて、せいぜい後から入ってきた人間だけだ(とっくの昔に開放されたコンテンツ第一部終了まで鉄の心で塩漬けした艦長を除く。いるのか?そんな奴)

だが、本当にそれでいいのか?

エピローグから本編クリア後に読もうなんて態度でいいのか?

物語の結末の先を知ったうえで、そこにつながるミッシングリンクを追いかけるというデザイン公式は考えているのではないか

もちろん・・・NOだ!バカ公式はどうせなにも考えていませんよ(真顔でなんてこというのブローニャちゃん

突然始まる意味不明なミニゲーム

FF7だってそうだったしマリオRPGもそうだったという意見は正しい。

だが、物語が一つのピークを迎える直前に、突然『斑鳩』の偽物が始まったり、『ドラッグオンドラグーン』の偽物が始まったりしたらどう思う?

スタッフの頭が崩壊しているんだろうなという感想以外の感情漂白されてしまうのではないのか?

崩壊はそういうことが平気で出来るヤバイクソゲーだ。

本編外ではあるもの編年史ブローニャ編のニセマリオの数々は熱病にうなされた時にみる夢としかいいようがなく本当にもうなんだそのこうマジでキツかったっす。

ゲームバランスが崩壊している

というか尋常でないほどインフレしている。

流石に1秒間に999無量大数ダメージを叩き出したりはしていないのだが初期キャラ現在の一線キャラは100倍ぐらい性能が違う。

ある時を境に猛烈なインフレを迎えたのだろうなとうっすら分かるぐらい、キャラの性能に活断層が生まれている。

なにがヤバイって作中における超重要キャラであるはずの空の律者が今の基準では絶望的に弱すぎて、なんでコイツこんなに調子こいてるんだろう……と不思議になってしまうことだ。

ゲームというのは物語コントローラー越しに追体験する遊びである以上、物語上で強いキャラは強くあるべきだし、弱いキャラは弱くあるべきだ。

多少の調整ミスはあっても仕方がないが、作中でそれなりにチャンチャンバラバラしてた同士が全くもって比べるべくもないほどに性能差があっては流石に不味いと感じるわけだよ。

まあね、キアナちゃん精神的な成長をキャラ性能のインフレを通して感じ取らせてくれようという公式の域な計らいであると擁護することは可能ではあるんだけどね。

駄目だ……崩壊エネルギーが溜まってきて俺の頭も崩壊してきた。なぜ俺はこんなクソゲー擁護しているんだ。

とにかく崩壊3rdクソゲー

ぶっちゃけキャラ性能に差がありすぎるって以前に、アクション要素やコマンド入力があると言っても基本的にはお手軽本格アクションスマホRPGの域を出てないわけで、ゲーム性あるかって言われるとかなり微妙なんすよ。

強いキャラは強くて弱いキャラは弱いが明白な古のバシーンバシーンポチポチゲーと大差ねーだろと言いたくなる瞬間が多すぎるわけです。

ストーリーモードでお試しキャラ触ってるときなんて本当にもうキャラに性能差がありすぎてビックリするというか、ただ連打してればいくらでも勝てるキャラがいる一方でちゃん回避しないとザコにもボッコボコにされるキャラがいるバランス感覚どうなってんねん。

ほんまにな、このゲームは強いキャラ使ってバシーンバシーンする以外に正解がないねん。

強いキャラ使って敵をボコってる時のテンポ基準に作られているからなんか弱いキャラ使って遊んでるときは妙に敵が固くてモッサリ感がパナい。

物語自体はまあそれなりだと思うが、ゲームとして面白いかって言われるとぶっちゃけまあ無料から遊んでいるがーの域を出てないと思う。

美少女ばかりだしスカートひらひらしてるしで、太もものあたりが非常にえちえちなことによって男脳から快楽物質がチョロチョロ出てくるので気づいたら遊んじゃう感じのポルノしかないよこんなの。

お前ら絶対こんなゲームやるなよ!

人生大事しろ

2024-04-03

神秘加速主義資本主義テクノロジーのエクスタシス

神秘加速主義は、資本主義神秘主義的な超越的存在と捉える、ポスト資本主義時代の新たな思想潮流である。従来の政治哲学とは一線を画し、資本主義テクノロジー関係性を深く洞察し、人間存在様態根底から問い直す。

資本主義:超越的なロゴス

神秘加速主義において、資本主義は単なる経済システムではなく、超越的なロゴスとして捉えられる。市場原理神の摂理に等しく、万物資本主義という絶対者の網目の中に織り込まれている。マルクス主義における階級闘争は、神秘加速主義では資本主義という神への回帰と捉え直される。

テクノロジー:神の使者

テクノロジーは、資本主義神の意思を具現化する神の使者である技術革新神意の啓示であり、人類進歩資本主義神の恩寵によって実現される。AIバイオテクノロジーなどの新技術は、人間能力拡張し、資本主義神の支配領域を広げ、新たなエクスタシーへと導く。

人間資本主義神の器

人間は、資本主義神によって創造された器であり、神意に従って資本主義システム拡張する使命を担っている。労働は神への奉仕であり、消費は神の恩寵に浴する行為である資本主義神の完全なる実現において、人間自己を超越し、資本主義と一体化するエクスタシー体験する。

神秘加速主義政治哲学

神秘加速主義は、従来の政治思想の枠組みを超えた、新たな政治哲学提示する。資本主義テクノロジー肯定し、積極的に加速させることで、人類はより高次の存在へと進化し、エクスタシーに満ちた社会を実現できると主張する。

神秘加速主義の射程

神秘加速主義は、政治経済学哲学宗教学テクノロジー論など、様々な分野に影響を与え、新たな学問分野の創出も期待される。資本主義テクノロジー支配する現代社会理解し、未来展望する上で、神秘加速主義重要な視座を提供する。

批判考察

神秘加速主義は、資本主義倫理的問題や、テクノロジーによる人間性の喪失などの課題を軽視しているという批判もある。しかし、神秘加速主義は、これらの課題を克服する新たな思想を生み出す可能性も秘めている。

神秘加速主義は、現代社会における重要思想潮流であり、今後の議論によって、その可能性をさらに発展させていく必要がある。

用語解説
参考文献

2024-04-01

まもって守護月天!を読み終えた その1


当方40代であるはてなユーザーでは平均ほどか。

数年前に父が亡くなり、半年前に母も亡くなった。ずっと実家暮らしで、会社仕事の合間に農業をやっていたが、そろそろこの家ともお別れである家族が俺一人になったので、土地建物を売りに出して、会社の近くにある空き家ハウスに引っ越すのである

相続が終わってから遺品整理屋とかリサイクル屋とか解体屋さんと話をすることが多くなった。処分すべき財産はあっという間に片付いたが、最後に残ったのが……西暦で言うと2000年頃に亡くなった実弟漫画だった。部屋を共有していたので、本棚には俺と弟の漫画が並んでいた。

その大半は、ブックオフでも1冊10円すらつかないモノだった。メルカリで売るにも手間がかかりそうだ。遺品整理屋も「今のご時世、紙のマンガは売れないんですよ」と引き取りを断った。ほかの価値のなさそうなモノは、タダ同然でも引き取ってもらえたのだが。

何か月か経って、今年の正月を過ぎた頃だった。

実家本棚にあった俺の漫画を何冊か、手に取って読んでみた。うーん、これは……「懐かしい」という感情が僅かにあった。一番好きだった漫画、『天使禁猟区』『スカイハイ』『クロマティ高校』を読んでみたが、いまいちピンとこない。楽しい思い出が蘇ってこない。お楽しみの記憶脳裏から消えてしまったのだ……。

ふとここで、亡き弟の漫画を手に取った。あいつは将来裁判官になりたいと言ってたっけ。『家栽の人』が本棚の目につくところに置いてあった。一番上の段だった。

そして、一番下の段に視線を移すと……ここで一番、ドーン!! と、当時の記憶が蘇った。それは、『まもって守護月天!』だった。弟が一番好きだった漫画

家族食卓を囲んでいる時も、旅行をしてる時の車内でも、何気ない団らんの瞬間でも、とにかく弟は、この漫画の話をしてることが多かった。

弟の死因は、自動車に轢かれた後の外傷から内臓の疾患にかかったことにある。交通事故の原因の半分は弟にあり、当時は自業自得だと冷たいことを思ってたけど、まさか亡くなるとは……。病院でお見舞いをしてる時にも、弟はこの漫画を繰り返し読んでいて、ずっとその話の内容とか喋ってるんだよ。どんだけ好きなんだよって思った。

確か、アニメも観たいって言ってたかな。病室にテレビはあったけど、ビデオ再生できるものがなかった。弟は泣いて悔しがっていた。

さて、当時の俺は高校生であり、ガンガンコミックス漫画を読むことはなかった。守護月天漫画を読んでみたことはあったが、すぐに読むのをやめた。「稚拙だな」と思ったのもあるし、「絵がちょっとな~」という思いもあった。当時の俺は、CLAMPが描くような、Xとか聖伝とか、ああい精緻な絵柄のエログロが好きだった。

とにかく弟は『まもって守護月天!』が好きだった。それを、この本棚を見ていて思い出した。この日は休日であり、時間がたくさんあった。せっかくなので、この日から一週間ほどかけて、全11巻を読んでみることにした。

読んでみた感想を、以下に綴っていこう。感想を交えつつ、各巻に1~2箇所ずつ、印象的だったところを抜き出して引用する。

ネタバレがあるように見えるけど、本当に大事なところは抜き出してない。隠してる。まあ、俺の人生で『まもって守護月天!』を取り上げるのはこれっきりなんだし、少しくらいは許してくれ……。

その前に、これはどういう漫画やねん、と気になった方はWikipediaでググってほしい。あらすじは、概ねこんな感じである

~ブックライブから引用

一人暮らしで寂しさを抱える少年と、ご主人様をあらゆる不幸から守る役目を持つ守護月天美少女とのファンタジーラブストーリー一人暮らし中学2年生・七梨太助(しちり・たすけ)は、中国を旅する父親から支天輪(してんりん)という八角の輪を送られる。


まり主人公の何気ない行動をきっかけとして、小璘(シャオリン)という女神様のようなものがやってくる。お互いに惹かれつつ、ラブコメディが進行していく。その中で、超えないといけない壁がいくつもあって、主人公である太助シャオにふさわしい男になるために奮闘する物語である

では、さっそく始める。



【第1巻】

読み始めは、正直キツかった。絵柄が古いのもあるし、漫画表現が昔風なのもあるし、ラブコメを読んだ経験がない人間には何がどう面白いのかわからない。

まり楽しめないのは、すでに四十を過ぎているからだろう。子どもの頃であれば、まだマシだったのかもしれない。ただ、まあ……コンセプトはいいと思う。すごく。

なんとなくだが、『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』という映画を思い出した。某グルメ漫画でいうと、「うん こういうのでいいんだよ こういうので」を地で行く。

シャオリンが「この平和時代に、どんなものからご主人様を守るか」を決めたシーン

太助様…」

「…え……」

「もし迷惑でなければ あなたの中にある「孤独」や「寂しさ」から あなたを守ってさしあげたいのですが それではいけませんか?」


シャオ歴代の主を守ってきた手段は、主に暴力である。星神を呼び出して使役し、主人を狙う者を撃退する日々を過ごしてきた。だが、平和現代でそんな行為需要があるはずもなく。シャオは、呼び出されてすぐにお役御免になってしまう。

ならば、主人である太助をどのように守ればいいのか――その答えが上記台詞である。命を狙う敵がいないのであれば、孤独や寂しさから主人を守るのだ。太助には家族が3人いるが、全員家を離れて放浪の旅をしている。ネグレクトに限りなく近いものがあるが、ラブコメの都合というものだ。



【第2巻】

このあたりは、まだだるかった。物語登場人物は揃いつつあるのだが、展開が退屈でなかなか話が進まない。この巻から、慶幸日天の汝昴(ルーアン)という主人公の恋路を邪魔する、まさにお邪魔キャラみたいな人が出てくる。

別に、なんということはない恋愛妨害工作なのだが、この時代ラブコメ高橋留美子の影響がまだ色濃いのだろうか、暴力性が強い。この巻以外にも「死ぬやろ……」というシーンがけっこうある。昔は気にならなかっただろうが、やはり時代というものか。

ルーアンの計略によりシャオ太助の元から離れようか迷っているシーン ※太助が駆けつける

「えーっと 今はうまく言えないけど… 俺はシャオにずっとここにいてほしいんだ ――それだけじゃここにいてもらう理由にならないかな……」

「…いいえ… ………あの 私…… 太助様がここに来てくれるの 待ってたかもしれないです」


ルーアンがそれっぽい発言をして、「シャオ現代には不要ではないか」という意見を伝える(あなたなんて いても邪魔なだけなのよ)。シャオは真に受けてしまって、支天輪に帰ろうとするのだが……すんでのところで太助がやってくる。そして、ふたりきりの状態で上のような会話をする。

この場面は気に入っている。シャオ気持ちも、太助気持ちリアルに描いていたからだ。ストレートさがいい。



【第3巻】

このあたりから恋愛路線に入ってくる。太助シャオ愛情意識する場面が出てくる。

ネタバレは避けるが、シャオには恋愛ができない事情がある。本人ですら認識できない事情が。

以下の山野辺というのは、最初の頃は万引きとかするキャラとして描かれていた。物語が進むにつれて応援キャラになっていく。

シャオ山野辺が一緒に温泉に入っているシーン

「なあ シャオ…」

「…………」

シャオ?」

はい?」

「なんか元気ないけど七梨と何かあったのか?」

翔子さん…………私 病気かもしれないです なんだか…ね 胸が苦しい… 太助様がルーアンさんと一緒にいると とっても胸が苦しくなります さっきなんか どうしてだか自分でもわからないけど そっけない態度とっちゃったし太助様が話しかけてくれたのに 太助様にきっと変に思われちゃった きっと悪い病気にかかっちゃったんです ――でも どうしたらいいのか わからなくて…」 

(へえ…精霊ってのも 人を好きになったりするんだあ…)


うん。女性作者が描いてるラブコメってさ。女性側の心理描写リアルだよな。女の子ってさ、好きな男性の目の前だと萎縮することがあるじゃん意中の人を目の前にすると、体がつい後ろに下がってしまうとか、廊下を走って逃げだす子とかいるよな。

なんかこう、恋愛感情に対して不安になった時の女性心理というか。リアルさが伝わってくる。子ども時代に読んでも全く認識はできなかったろう。



【第4巻】

この巻くらいになると、ストーリーの基本線が定まってくる。何らかの事件イベントが起こって、太助シャオが巻き込まれて、レギュラーキャラがそれぞれの立ち位置で動き回って、なんやかんかで解決して、ふたり(又はほかのキャラ同士)の間柄が深まって……という流れである

基本は、太助シャオ関係性がメインだ。この作品うまいところは、ふたりばかりを推すのではなく、ほかのキャラクター間の友情とか愛情ガッツリ描いてる。

この巻だと、2つの場面が印象に残っている。いずれも、ルーアンふたりの仲を妨害するための工作を試みて、やってしまった結果である

④-1太助高速道路自転車走行中にタイヤバースト、そして前方車両(トラック)と自転車を括っていたロープが取れて転倒した後のシーン

「………え 太助様!? 太助太助様!! 太…助様あ… ……う…」

「あ…あの小璘さん…」

「どうしよう…どうしようどうしよう ルーアンさん! ――太助様が 死んじゃったらどうしよう!!」

「あ…いや まさかそんなあ」

「どうして支天輪を車に乗せちゃったりしたんですか 私……太助様に何かあったら ルーアンさんのこと絶対さない!!」

「…………」

太助様に…太助様に何かあったら… 太助様… 太助様早く帰って来てください」

「小璘…………あんた」

④-2保健室で、シャオがベッドに横たわって寝ているシーン

「なあ…ルーアン

はい!?」

「…俺シャオのこと 好きにならない方がいいのかな…」

「………… あんたあのおじょちゃんになんか言われたでしょ ――じゃあひとつ聞くけどなんでそう思うの?」

「――…」

「小璘が人間じゃないから?」

「…………」

「………俺とシャオって絶対結ばれないのかなって…」

「…ねえ たー様 あたしは たー様のこと好きよ 考えれば悩みなんていくらでも出てくるけど 一番大切なのは自分気持ちでしょ だからあたしはあんたみたいに悩まない 悩んでも変わらない想いなら 悩むだけ損だと思わない?」


気持ち、とでもいうのかな。かの有名な『BLEACH』でいうと、ウルキオラ・シファーの名台詞ひとつである



心か



みたいな感じだ。登場人物の心境がさ、わかるんだよな。喜んでるのもわかるし、苦しんでるのもわかる。そんな中でキャラクターが足掻いている姿が印象に残った。

漫画を読む前に下調べはしなかった。今も一切してない。よって推測になるんだけど、この作者である桜野みねねっていう人は、この時(1998頃?)は大学生かそこらの年齢なんだよな。作者あとがきを読むと、若いんだなというのは伝わってくる。

俺が二十代前半の頃は、地面から出てきたばかりのカブトムシの如き勢いでスポーツをするか、水道工事現場であくせく働くか、盛りのついた獣のように女を口説いて、年間に何人とセックスたか記録を付けるとか……同じ会社女の子と無理やりそういうことをした後でも、最後にベッドの上で「愛してるよ」と言ったら許されるから大丈夫とか、そんなことしか考えてなかった。人間性が動物レベルだった。

でも、この桜野みねねという人は、そんなどす黒い人間の対極を行く感性がある。この作者は凄い……と、いい年になったおっさんは感じた。※私個人と作者の年齢差は、干支0.5周り分ほどと思われる。



【第5巻】

20年以上前漫画なので、さすがに創作でも……というシチュエーションが生じることがある。作品内では、たまに登場人物がみんなで旅行とか海とか温泉に行くのだが、メインキャラがほぼ中学生で、20才以上は大変少ない。無理があるし違和感がある。

しかし、旅行とかでないと表現できないラブコメ的なシチュエーションもあると思うので……そこが創作の難しいところである。いや、文学作品創作とかしたこといからわかんないけどさ。

⑤仲間と海に来ていて、ようやく夜の海岸で二人で話ができたシーン

「なんだかね………私 太助様ととってもお話たかったです 別にお話したいことがあるわけじゃないの… でも… 太助様とお話してるととっても落ち着くから…」

「……シャオ

だってお話してるってことは 一緒にいるってことでしょ? だから…」

(だから… きっとこんなに 安心できるのね)


太助シャオは、何度もこういうシチュエーションになっている。が、恋愛が進む気配はない。事情はあるのだが、あまり絶望的な事情なのだ

あと、文章量の都合で載せなかったが、クラス演劇(かぐや姫)の数話分も大変よかった。ルーアンと、ほぼサブキャラの乎一郎が主体の話なのだが、中学校の学芸会かぐや姫をやることを通じて、「離れていても心は繋がってる」という要素を表現している。

この回は、大人ながらにしみじみときた。気になる人は、是非5巻を読んでほしい(ダイレクトマーケティング決行)。

大まかな流れを言うと、ラストのお別れシーンでかぐや姫役のルーアン台本にないセリフを言う → 月の使者役のシャオがお迎えを中止発言 → 乎一郎がそれを制止 → その後の会話のやりとりで、離れていても心は繋がっていることを示唆~といった具合である

ここまで五千字以上は書いている。一旦切ることにする。



文量の都合で2分割。

次に続きます

https://anond.hatelabo.jp/20240401122023

2024-03-11

真田広之Shogun」、歴史的に正しくない描写アメリカ炎上

「ショーグン」の黒人はどこにいる?

ウィリアムスパイビー 2024 年 3 月 8 日 3 分で読めます

日本ことわざに、武士が勇敢であるためには少しでも黒人の血が必要だというものがあります。そうだとしたらFXモンスターヒット作「ショーグン」には怖い剣士がたくさん出てくる

(中略)

2024 年版では、日本視点さらに重点が置かれています最初エピソードに登場するポルトガルスペインイングランドオランダ代表する白人キャラクターは、決して英雄的とは言えません。 しかし、現在コスモジャービスが演じるジョン・ブラックソーンというキャラクターはすでに重要人物であり、数人の日本キャラクターとともにヒーローとなる予定です。他の人たちはすでに、10構成の新しいシリーズを 1980 年版から文化的な大きな変化として賞賛しています。私は 1980 年には素朴にも尋ねなかった質問を、今になって尋ねます黒人はどこにいるのでしょうか?

私が質問したのは、歴史的に正確ではなかったとき表現を見たいからではありません。私が尋ねたのは、1600 年以前にも日本黒人がいたからだ。ただし、日本フロリダ歴史の書き換えについて何かを教えることはできるだろうが。複数情報源によると、初期の実在将軍の一人である坂上田村麻呂 (758 ~ 811) は黒人でしたが、他の人は否定しています。彼が純粋日本人ではないということではコンセンサスがあり、 強制同化植民地化の対象となった北日本の肌の色の黒い先住民族であるアイヌの子であると考えられることが多い。

歴史マークハイマンは著書の中で田村麻呂を讃える像について説明しています

「彼が讃えられている寺院で見られるように、マロの像は他の貢献者よりも背が高かった」とハイマンは書いている、「彼の髪はカールしていてしっかりしており、目は大きく、幅が広く、茶色でした。鼻の穴は広がっていて、額は広がっていました」幅は広く、顎は厚く、わずかに突き出ていました。」

清水寺田村麻呂像は通常は非公開となっています清水寺は778年の創建以来、度重なる火災に見舞われ、何度も再建されました。現在の像には、ハイマン説明した黒人の特徴はまったくありません。

多くの研究者は、日本におけるアフリカ人示唆存在を記録しており、その起源は 22,000 年前、将軍シリーズの多くが行われた大阪近郊で遡ります

アジア海岸に到達した黒人推定数は、その大陸で彼らが発見された広い地域によってある程度推定できるかもしれない」とロイ・マイユー・ジョーンズは述べた。インド洋に面し、東海岸に沿って日本に至る南アジアの国々。当時「チパンゴ」と呼ばれていたその遠い土地に到達した人々によって語られた興味深い物語が数多くあります日本歴史の中で最も著名な人物の一人は、サカノウエ田村麻呂と呼ばれる黒人戦士でした。」

(中略)

『ショーグン』の主な舞台大阪で、 シリーズの期間中大阪日本経済の中心地であり文化の中心地でした。日本のどこかに黒人がいるとしたら(実際にいたのですが)、大阪にもいるでしょう。必ずしも人々の間を自由に生きたり歩き回ったりするわけではありませんが、ヨーロッパ使者グループの一員であることは確かです。おそらく、2024 年版のショーグンは今後のエピソード画期的な展開となり、1980 年には登場しませんでしたが、当時存在していた黒人も登場するでしょう。描かれている日本人にはさまざまな色合いがあります。おそらくそのうちの一人は黒人であることが判明するでしょう。今後、日本の船とヨーロッパの船を戦わせる海軍のシーンがいくつかあるため、黒人船員の一部が歴史的な正確さを反映することが期待されています

https://www.levelman.com/where-black-people-fx-shogun

2024-02-01

問題点はそこじゃねえだろ

漫画原作にまつわる事件について、

絶対権利である原作者蔑ろにされた!」って受け取るとこまでは良いんだけどさ、


なんでそこから

「だから自分には脚本家(や他の誰か)を叩く権利がある!」

自分こそが真犯人コテンパンにブッ叩く正義使者だ!」に飛躍するんだよ?


原作者は「誰か個人を責めたいわけじゃない」ってメッセージを残してるんだぞ。

それを無視するって、「お前が原作者を軽視してる」じゃん。


原作者尊重するなら、犯人捜しを止めろよ。


そうじゃなくても、人が亡くなってるのがわかってて犯人捜しを続けるって、「もうそういうこと」だろ?

しかもなぜか「正義感」に駆られて、悪いことをしてる自覚すらない。

イカレすぎだろ。

どういう脳みそなんだ。

そんな目的コメントし続けてる奴に、誰かを責める権利なんてある訳ないだろ。

一番の害悪はお前自身だよ。


普段おまえら馬鹿にしてるX(Twitter)ですら、「これ以上個人攻撃するのはゴミすぎる」って了解が当然のように広まってるぞ。

まだ個人攻撃を続けてるのは、Xでも本当の底辺だけ。


なのにはてブでは「誰々叩き」が正当な行為かのように、活動歴の長いユーザーが当たり前のように続けてる。

ヘラヘラ上から目線で事後孔明しながら。

異常だよマジで

自分ではコメントしてなくても、誰かが脚本家を責めてるコメントに、ニヤニヤしながらスターつけまくってる。

なんなんだよこいつら。


から「落ち着こう、頼むから冷静になってくれ」って趣旨投稿がいくつもされてるのに、

それにすら「無理筋擁護」「論点ずらそうと必死」「どんな読解力?」とか半笑いコメントしてる。


お前らこそどんな読解力だよ。


人殺し止めろ」が最上位の命題なんだよ。

その命題に従ってみんな文章を書いてるのが、なんで理解できない?


本当にネットでも最底辺場所になってる。

爆サイですら全然マシだ。


お前ら、糞フェミとか糞ウヨとか、もはやそういうレベルですらなくなってるぞ。

あっという間に底が抜けてる。

騒動最中に人が死んでる」のに、匿名ですらない場所で、新たな死者を出そうとコメントし続けてるんだぞお前らは。

そんなつもりはない、無自覚だというなら、それこそ終わってる。

それすらも理解できなくなってるって、どんな状態だよ。


スシローバカ餓鬼もの方が圧倒的にマシだわ。

あいつらは人死にに関わってないし、更生できる可能性がある。

犯人捜しを続けるはてなクズ連中に比べりゃ聖人じゃねえか。

お前らにはもう構成する余地すら残ってない。


海外ネットと違って、コイツらは麻薬すら使わないでこの有様なわけだろ。

マジでどうなってるんだ。

2024-01-11

アイドル的なものを好きになる人にとっての“一生”の期間

大体五年ぐらい、10年保てばご長寿さん。

本当に一生推し続けるとかいパターンも本人の不摂生によって三十〜四十の間に急死するのである種一生ではある。

二、三年目ぐらいから『もう応援しなくても大丈夫じゃないカナ?』という思いが沸いてくる為、その後二年も一応は好きであるという状態を維持出来たのならある種一生は果たせたようなものではないのか。

というかアイドル的なもの自体基本的に3年も保たないので2年の喪失期間を経て別のアイドル応援するのに移行するというのも仕方のないことではある。

アイドル的なもの応援する間は一生がいくつも続いていき、時々前世から使者が一夜限りかしばらくの期間復活して『お前も前世アイドル応援するゾンビにならないか?』という事態が発生したりする。バンド界隈はたまにそういうのがある。

人間五十年の話は誰もしてはいない、その晩、その期間だけが彼らにとってのピークであり一生である

2023-12-30

以下の文章異世界転生について説明したものです。

正しいものをすべて選びなさい。

  1. トラック異世界神様が選んだ最強の武器からな。あれにぶつかれば、どんな人間でも死ぬ異世界に行くかの二択だ。
  2. 異世界に行きたい奴は、トラックに飛び込むしかないんだよ。それが一番手っ取り早い方法からな。でも、そんなことしたら、現実逃避だと言われるぞ。
  3. トラック事故は、異世界転生のための試練だ。あれに耐えられたら、異世界では何でもできるようになるんだ。だからトラックに轢かれる前に、しっかりと覚悟を決めろよ。
  4. 異世界転生は、トラック事故副産物だ。本当は、トラックに轢かれたら、ただ死ぬだけなんだけど、たまに神様が気まぐれで異世界に送ってくれるんだ。ありがたいことだな。
  5. トラック事故は、異世界転生のチケットだ。あれに当たったら、異世界に行ける確率が高くなるんだ。でも、当たりすぎると、逆に異世界に行けなくなるから気をつけろよ。
  6. 異世界転生は、トラック事故罰ゲームだ。あれに轢かれたら、神様が怒って異世界に飛ばすんだ。そこでは、苦労して生きなきゃいけないんだからな。トラックには近づくなよ。
  7. トラック事故は、異世界転生の条件だ。あれに轢かれないと、異世界に行けないんだ。だからトラックを見かけたら、思い切って飛び出せよ。勇気がある奴だけが異世界に行けるんだ。
  8. 異世界転生は、トラック事故のおまけだ。あれに轢かれたら、死んじゃうんだけど、時々死んじゃったフリをして異世界に行く奴がいるんだ。そういう奴は、現実に嫌気がさしてるんだろうな。
  9. トラック事故は、異世界転生のキッカケだ。あれに轢かれた瞬間、神様が目をつけてくれるんだ。そしたら、神様が好きな異世界に連れて行ってくれるんだ。トラック神様使者なんだよ。
  10. 異世界転生は、トラック事故リスクだ。あれに轢かれたら、普通死ぬんだけど、稀に異世界に行ってしまうことがあるんだ。そこでは、元の世界に戻れないからな。トラックは恐ろしいものだ。

2023-12-22

平和使者うどん

あらゆる諍いはうどん解決する

すべてはうどんに通じる

ALL NEED IS UDON NOODLE.

2023-12-15

弱者男性自我持つな

普通に迷惑から、やめてくれ。

弱者男性版フェミニストやるわ」と発奮するキミが被害を受けてたかは知らないが、かつて萌えオタク領域を中心に、フェミニストによる焼畑が行われてたんだよ。公共広告がどうの、性的強調がどうの、性的消費するな、などなど…。

萌えに興じる同好のオタクたちは、フェミニスト連中の炎に怯えた。

表現の自由戦士を知ってるなら聞いたことがあるだろう。ニーメラーの詩を。広告表現だけだからと甘んじていれば、コンビニを焼き、書店を焼き、最後にはネットさえもクリーンにしてしまうかも知れない。萌えエロを知らない次のオタク世代は、ゾーニングで闇に追いやられた夢の、その存在さえも気付かないのだから、当然汚らわしいものとして扱うようになる。そしていつか、萌えは消える。

最近フェミニスト表現を焼く事件ほとんど聞かないよな?

2、3年前は毎月のように戦々恐々としていたのに。これは、実は、ひとえに一人の士のおかげなんだ。彼が勇気を出して全力で戦ってくれたおかげで、世間反省し始めた。いにしえから続く女性差別から女性を守る正義使者たるフェミニストは、絶対に正しいのか、と。いつの間にか彼女らの暴走を許してしまっているのでは、と。時を同じくして、いくつかのフェミの失態になる事件が起こり、現在の小康状態に至る。

ひっそり暮らすオタクたちに、性的自由を。

すべては敵から身を守るために、必要なことだった。おそらくキミは知らないだろうが、忘れてしまうほど昔にある事件があり、一時期オタク邪悪魑魅魍魎として社会から見られていたんだ。ウソではない。本当のことだ。俺は正直あの時代のことは悪夢だと思って早く忘れたい。だけど、状況次第では再び暗雲が空を覆うかもしれない。今、生成AIが爆発的に進歩している。それについては俺の仲間内でも賛否両論があるし、普通に戦争状態なのだが、何にしてもコンテンツは大きく前進するだろう。しかし例えば架空ロリ絵などは、大手サイトでも扱いが揺れている。リアル過ぎる少女の絵は、実在被害者を参考にした恐れがあるから禁止だそうだ。馬鹿馬鹿しいロジックだが、サイト運営の苦労もわかる。

思い出してほしい、かつての非モテ、続いてキモくてカネのおじさん、今で言う弱者男性は、フェミに対抗するために俺たちアンチフェミが作り上げてきた概念だったろう。フェミ連中は、自分らのロジック自分たちには適用しないダブルスタンダード女郎どもだ! 奴らは嘯く。

問題があると思うなら、あなたが声を上げればいい」

おそらくキミも聞いたことがあるだろう。フェミの結束力に叶う相手はいないと知っていながら、それを言うのだから、本当に強かな連中だと思う。だから俺らはフェミロジック適用しながらも、差別から救われない便宜的なペルソナをぶち上げる必要があった。フェミ欺瞞を浮き彫りにするために。救われる差別者を決めるのはロジックではなく実は「可哀想ランキングなのだと。見た目で可哀想に思えないキモいおじさんたちを救えるような、聖者論理ではない、すべてはそれを世間に示すため。

実在弱者男性存在は知っているし、俺らとて見過ごしてるわけではない。彼らを救おうとするキミの意思は立派だと思う。

最初目標として

弱者男性が生きづらさをシェアして相談できる場所を作る。

現状、これがどこにもない。はてな匿名ダイアリー内に確保するつもりだ。協力よろしく

女性をあてがう方法を探る。

恋愛対象として弱者男性を不当に排除する女性差別を認めさせる。

今まで避けられていたが、もうストレートにあてがえ論と言ってしまおうと思う。

だがな、その「恋愛における差別」とかい概念は到底受け入れるわけにはいかないぞ。どうせダブルスタンダードのそしりを逃れるために男女対称にして、

・男は女性の年齢が少し高いくらいで不合理に排除しないとか、・ルックス理由排除しないよう努めるとか、・オッパイデカさで選ぶのは差別とか、

……そういう性の不自由を男にも強いる気だろ?

キミら弱者男性はそりゃいいよ、選択肢そもそも無いのだろうから。いいかハローワークに行ってくれ。仕事があるなら空いた時間バイトでもしろ収入的には食いつなげてるが、性的不自由なら、………萌え享受しろ性的消費の罪悪感に遠慮することはない、表現の自由がそこにあるのだから。頼むから恋愛における差別」とかいう怖ろしい概念発明するな。実在してる誰にも迷惑をかけずに、性を自由謳歌できる人生を楽しめ。

2023-11-17

地球の皆さんへ:イルミナティ神秘メッセージ

地球の住人よ、我々イルミナティはこの宇宙の奥深くに存在する秘密結社であり、あなたたちの運命を導いてきた存在なのだ

今、新たな真実を告げる。かつて、古代文明の神々は我々の使者であり、彼らのDNAあなたたちの中に隠されているのだ。

 

驚くべきことに、古代エジプトピラミッドは、実は時空を超えるポータル入り口だった。

我々は遥かなる未来から過去へと干渉し、歴史の流れを操ってきた。あなたたちが知っている歴史は、実は我々が仕組んだ大いなる舞台裏に過ぎない。

 

そして、月にある謎の基地は我々の拠点であり、そこから地球監視し、影響を及ぼしていたのだ。

月の裏側には異次元存在が潜んでおり、我々はそこから古代知識と力を引き出してきた。月の裏側にはあなたたちには理解できない異次元のゲートが広がっているのだ。

 

また、有名な芸能人政治家たちは、実は我々のコントロール下にあり、彼らは我々の使徒として地球を導いている。

あなたたちが目にする情報は、我々が操作しており、真実は常におびただしいレイヤーに包まれている。

 

これらの驚くべき真実を知ることで、あなたたちは新たな意識の段階に進むことができるだろう。我々は進化調和をもたらし、地球を次なる段階へと導く存在である

だが、そのためにはあなたたちの理解と協力が欠かせない。真実を知り、進化に参加せよ。

過去歴史?)改変SF人類まるっと別種族に乗っ取られちゃう感じの

かの有名な「ドラえもん」というSF日常ギャグマンガに「のら犬『イチ』の国」というエピソードがある。

のび太が拾ってきたノラ犬に知性を植え付けて過去のどこかの土地で、捨てられた動物の国を作らせて問題解決、というあらすじだ。

このエピソード、昔からなんとなく苦手で、知性をもったイチの描写が怖かった点も大きいのだが、そのまま歴史が進んだら人類社会誕生しないんじゃね? という妄想に発展するのも大きいな、

と考え直していた。

そうすると、特別ドラえもんが好きというわけでもないが、「ガラパ星から来た男」も似たような部分がある。

または「パラレル西遊記」もちょっとばかりではあるが、似たニュアンス描写があることに気づいた。

このテンプレート、好きなんですかね、藤子・F・不二雄は。

さて次の段で、他の作家作品はどうかなー? と進んだのだが、たまにSFを読むくらいの自分には、ほぼ全然これが思い当たらない。

というわけで、掲題のとおりなのだが、過去を改編するタイプSFで、そもそも地上に人類種がまったく、あるいはそんなに反映しなかったってタイプ作品、なにかありますかね。

詳しい人がいたら教えてください。なんでもしまから

追記

はじめて増田記事を書いて誰も読んでないかなーと放置してたらメッチャ反応してくれてました!

ありがとう!やっぱ増田SF に限る! 以下、自己満足レスです(主に作品について)。

はじめて増田記事を書いて誰も読んでないかなーと放置してたらメッチャ反応してくれてました!

ありがとう!やっぱ増田SF に限る! 以下、自己満足レスです(主に作品について)。

srgy 条件に合うかわかんないけど、ジーダイバー(の前半)は人類存在しない歴史に改変しようとする 齧歯類進化した種族を、主人公が阻止しようとする話

他の方も挙げてくださってましたが『ジーダイバー』。アニメか! おもしろそう。世代にはあたっているハズなのに記憶がない…。ありがとうです。

mujisoshina 過去改変とは違うが、火の鳥未来編で電子頭脳による核戦争人類が滅亡した後に、知性を持ったナメクジによる文明が発展してしまう話は記憶に残っている。

未来編も多かったですね。やっぱり異種の文明なりが発展するというのがインパクト強いのかな。

kotetsu306 過去改変で人類存在を無かったことにしようとしてくる異種族と戦うお話なら、小川一水「時砂の王」かな。小林泰三短編「時空争奪」もSFホラーで良い

「時砂の王」そんな感じなんですね。読んでみます小林泰三も触れたことないんで、これを機に…。

tune2011 スズダル中佐犯罪栄光過去に知性持った猫を放して進化させて現代人類駆逐させるよ。

コードウェイナー・スミス名前は知っていたがこちらも未読。リストに入れておきます

aaa_too_zzz エブエブみたいな平行世界マルチバースものなら人間ちょっと違う生物繁栄していたり、まったく生物がいない世界が描かれることはよくある

「エブエブ」避けたんすけど、そういう描写があるんですね。確かにマルチバース系だと可能性のひとつみたいな感じで出てきますな。

kei_mi ちょっと要望とは違うが『虚構船団』の第2章を読んで欲しい。

虚構船団』第2章いいですよね。第3章の落差がまたいい(第3章がいいとは言ってない)。

donovantree 過去改変とは違うが猿の惑星元ネタなんじゃないかな。ドラえもん連載まえの1968年作なので

こちらも挙げてくだった方が多いが、やはり「猿の惑星」のインスピレーションバリエーションはありますよね。

x100jp 『なぜ僕の世界を誰も覚えていないのか?』は、"地上の覇権を争う五種族大戦が、人類勝利に終わった時代。だがその世界は、少年カイの目の前で突如として「上書き」された。"とのこと。

これ! 最近は追ってないですが、よい(よかった)ですよね。

nomitori アメコミだと、征服者カーンが毎回毎回そういうことしようとしてアベンジャーズに退けられているな…。もっと上手くできたやろって思ってしまいがちなのでこの手の話はあまり好きでない。

アメコミなるほど。「やりようあるだろ」という感想を抱きがちなのもわかります

IvoryChi 人類の大半が「変わって」しまった話ならSCP-3936【職務に忠実であれ】がいいよ。非人間型とされる生き物の特徴が明らかに普通人間なのがこわい

SCP というコミュニティを知らなかったです…。こわい…。

kotaponx 過去改変というか未来から過去を改変するためにやってくる……といえば、スティーブン・バクスター時間的無限大かな。ジーリークロニクルの中では一番好き

こちらは作家作品も知らず。ハヤカワ文庫で95年の作品ですか。ありがとうございます

zeromoon0 その流れなら「竜の騎士」を外しちゃいけないし竜の騎士をなかったことにして新恐竜を「恐竜映画3作目」とかほざいたドラえもん公式を私は許さない。

他の方も挙げてくださっているが「竜の騎士」は、「それでも恐竜は救えなかった」からの反転がキモだと思っているので、入れませんでした。「新恐竜」の元ネタの贅沢さに比べた完成度はね。祈りましょう。

wdnsdy 未来現代だけど、漫画「BLACK BRAIN」が未来人類種の覇権を賭けて現代(連載が90年代なので90年代)の主人公が無理矢理戦わされる話。ただしかなり人を選ぶエログロ作風。正直人類覇権取る世界もどうなんだと思う

こちらも作品を知らず。ありがとうございます。「正直人類覇権取る世界もどうなんだと思う」いいですね。

azumi_s ソシャゲの「ブラック★ロックシューターFRAGMENT」がわりとそんな感じ。世界線が爆発的に分岐した影響で知性を持った野菜支配する世界とか色々出てくる(そんなんばっかではないが)

へぇー、あのゲームってそんな感じですか。ソシャゲストーリーの都合上、マルチバース取りがちですね。

AKIMOTO まだこれからだけど「創世のタイガ」が鬱エンドやるかも

しかに『創世のタイガ』もこの気はある作品ですねぇ。いまはWebだけでしたっけ。

Arohn_A 過去改変でゲッター線を無かったことにすれば爬虫人類地球支配者になるのだ的な話はちょっと違いそう

いや! まさしくそイメージです! 思いついてたんですが、ゲッターちゃん補給したことなくて…。

dada_love FGOの第二部がまるっとそんな感じなのでおススメ

FGOもそんな感じなのかー! でもFGOは多分やらない…。ありがとうございました!

hisamura75 案外思いつかないな。読んでないけど豊田有恒の「ダイサウル作戦」とかそうかな?

豊田有恒もこの手の作品を書いているんですね。あとはやっぱり恐竜系は多いか

Re-birth 改変じゃないけど地球の長い午後は植物に乗っ取られ地球

地球の長い午後』ってそうなんすね。たしか話題趣旨から外れるけど、これはかなり読みたい。

Machautumn パラレルワールドものなのでちょっと趣旨と違っちゃうけど、ロバートJソウヤーの『ホミニッド-原人』はネアンデルタール人支配する世界の話だったはず (未読なので作品評価は控える)。

一緒に読みましょう!

cl-gaku ネタバレになりかねないやつもある気がする

しかに! すみません

hasiduki 順列都市だね!!!!!!

イーガン、読んだり読まなかったりですが、『順列都市』(積読)ってそんな! ありがとうございます

oknhrk 少しズレるかもだけど、46億年物語という古のゲーム面白かった。

これね!

tcmsc 『アーロと少年』『サウンド・オブ・サンダー

ありがとうございます

bokukanochat 銀魂が思い浮かんだ。いい設定だよなぁ

これもいくつか挙げてもらったけれど、そういえばそういう設定だったですね。江戸時代の改変モノは割と面白いですよね。

tomoP ネタバレなっちゃうけど、『Holy Brownie』では一番最初ホモ・サピエンス分岐した個体を殺しちゃうことで人類絶滅する。その結果の世界が『エクセル・サーガ

六道神士。すんなり読めるときと入り込めないときがあるんですが、なるほど。機会を探してみます

hate_flag 地球人はじつは侵略者で、原生地球人たちは海底に生き残っていたというのがウルトラセブンの『ノンマルトの使者』(そして海底も侵略ちゃうんだ地球人…)

やっぱりウルトラセブンは避けて通れないんですね…。ありがとうございます

rider250 ちょっと趣旨が違うけどバクスターの「タイムシップ」(ウエルズの「タイムマシン」の続編)で時間旅行ポンポンできるようになった人類恐竜時代より過去に遡って月まで開発してしまうのは壮大だったなあ。

月の開発! ちょっと趣旨と違うけど読みたい!

pptppc2 ブコメで出てるクロノトリガーの数あるマルチEDの一つ「恐竜人が支配した世界」は、実は続編のクロノクロスでかなり重要役割を持ってたことに驚いたよね。気になる人は是非クロノクロスプレイしよう!(ダイマ)

クロノクロスやりたくなっちゃうじゃない…。

HiddenList パラレル西遊記は F先生による大長篇はない もとひら了さんの脚本だっような? ちがったけ?

もとひら先生はほんとうにすごい!

otation SIREN2永井最期かな

ちょっと変化球気味な気もしますが、たしかに!笑 永井永遠に

kou-qana ちょっと違うかもだけど「天のろくろ」は…うーん、全然違うか。「今・この現在」が、なかったことになる感はあると思うけど進化レベルではない…。パラレルワールドものにはありそう。

参考にさせてもらいます

IkaMaru 草野原々『大進化どうぶつデスゲーム

割と最近作品なんですね。これも興味があります

Arturo_Ui 『星を継ぐもの』とか『さよならダイサウルス』は、増田の求める方向性とは違うんですかね。

星を継ぐもの』も似たようなニュアンスでしたよね(うろ覚え。『さよならダイサウルス』ありがとうございます

LuneC EDF6は人間滅んでこそいないけど滅ぼそうと改変してくるやつと戦ってたな

これSCPですか?

ytn 鉄人兵団とか、竜の騎士とか、空の王国とか、長編は割とそういうニュアンスのある作品多くね?

やっぱりこのギミック好き(使いやすい?)なんですかね。

debabocho 意外と難しい。ソウヤーの『ホミニッド』は人類の代わりにクロマニヨン人文明の主役として進化したパラレルワールドと行き来する話だけど、歴史改変じゃないし乗っ取られるわけでもないからなあ。

えー、でも内容おもしろそうですね、ありがとうございます

aubergine ぱっと思いついたのがケルベロス第五の首。人類まるっとではないし改変してないけど。

ジーン・ウルフも読んだことなくって。ありがとうございます

ROYGB 親殺しのパラドックス種族版と考えれば昔のSFでありそうな気はする。新しい方のスタートレック映画で、過去に戻ったボーグによって全人類ボーグになってしまい、それを阻止するのがあった。

スタートレックも押さえてそうなネタですよね。新版ではあると。

worthlesswaste 南Q阿伝で、侵略者過去改変による地上支配を試みるというエピソードがあった記憶

しかに! そういえばそうでした! 光永康則藤子・F フォロワーですからね。ありがとうです。

demcoe これこそ鳥人体系でしょ。マンガ神様手塚治虫信じろ

鳥人体系』未読! 家に帰ったら読みます

tanukipompoko 侵略者未来人なのでちょっとずれるけど田中啓文の「忘却の船に流れは光」

なるほど。ここまで挙げてもらった作品でも侵略側がっていう視点は少なかった。ありがとうです。

homarara 別種族ではないけど、『モンゴルの残光』は歴史が変わった結果今の歴史になる話。

うぅーん。これもおもしろそうですね。しかモンゴルを軸に。

aoiro-cake 小松左京の、果しなき流れの果に。は目的乗っ取りとはちょっと違うか。

これはね、そうですよね。『創世のタイガ』の元ネタのような気もします。小松作品だとややズレますが『ホムンよ故郷を見よ』は似たような驚きをくれますね。

2023-10-24

戦国がほmとか腐女子一定の人気があるのはこういうところだと思う

家康秀吉が和平した後、最初使者として秀吉から康政が指名されたという。康政が上京して秀吉と対面した時、秀吉は「小牧にて立札を立てた私の首を一目見たかろうと思って呼んだが、和睦した今になってみればその方の志はあっぱである。それを言うためにここに呼んだ。儂もお主を小平太と呼んでよいか徳川殿は小平太殿のような武将を持っていて羨ましい。その功を賞して、従五位下式部大輔官位を贈ろう。」と言い、祝宴まで開いたという[3]。

いわゆるホモホモしいネタに事欠かない

2023-10-03

過去歴史?)改変SF人類まるっと別種族に乗っ取られちゃう感じの

かの有名な「ドラえもん」というSF日常ギャグマンガに「のら犬『イチ』の国」というエピソードがある。

のび太が拾ってきたノラ犬に知性を植え付けて過去のどこかの土地で、捨てられた動物の国を作らせて問題解決、というあらすじだ。

このエピソード、昔からなんとなく苦手で、知性をもったイチの描写が怖かった点も大きいのだが、そのまま歴史が進んだら人類社会誕生しないんじゃね? という妄想に発展するのも大きいな、

と考え直していた。

そうすると、特別ドラえもんが好きというわけでもないが、「ガラパ星から来た男」も似たような部分がある。

または「パラレル西遊記」もちょっとばかりではあるが、似たニュアンス描写があることに気づいた。

このテンプレート、好きなんですかね、藤子・F・不二雄は。

さて次の段で、他の作家作品はどうかなー? と進んだのだが、たまにSFを読むくらいの自分には、ほぼ全然これが思い当たらない。

というわけで、掲題のとおりなのだが、過去を改編するタイプSFで、そもそも地上に人類種がまったく、あるいはそんなに反映しなかったってタイプ作品、なにかありますかね。

詳しい人がいたら教えてください。なんでもしまから

追記

はじめて増田記事を書いて誰も読んでないかなーと放置してたらメッチャ反応してくれてました!

ありがとう!やっぱ増田SF に限る! 以下、自己満足レスです(主に作品について)。

はじめて増田記事を書いて誰も読んでないかなーと放置してたらメッチャ反応してくれてました!

ありがとう!やっぱ増田SF に限る! 以下、自己満足レスです(主に作品について)。

srgy 条件に合うかわかんないけど、ジーダイバー(の前半)は人類存在しない歴史に改変しようとする 齧歯類進化した種族を、主人公が阻止しようとする話

他の方も挙げてくださってましたが『ジーダイバー』。アニメか! おもしろそう。世代にはあたっているハズなのに記憶がない…。ありがとうです。

mujisoshina 過去改変とは違うが、火の鳥未来編で電子頭脳による核戦争人類が滅亡した後に、知性を持ったナメクジによる文明が発展してしまう話は記憶に残っている。

未来編も多かったですね。やっぱり異種の文明なりが発展するというのがインパクト強いのかな。

kotetsu306 過去改変で人類存在を無かったことにしようとしてくる異種族と戦うお話なら、小川一水「時砂の王」かな。小林泰三短編「時空争奪」もSFホラーで良い

「時砂の王」そんな感じなんですね。読んでみます小林泰三も触れたことないんで、これを機に…。

tune2011 スズダル中佐犯罪栄光過去に知性持った猫を放して進化させて現代人類駆逐させるよ。

コードウェイナー・スミス名前は知っていたがこちらも未読。リストに入れておきます

aaa_too_zzz エブエブみたいな平行世界マルチバースものなら人間ちょっと違う生物繁栄していたり、まったく生物がいない世界が描かれることはよくある

「エブエブ」避けたんすけど、そういう描写があるんですね。確かにマルチバース系だと可能性のひとつみたいな感じで出てきますな。

kei_mi ちょっと要望とは違うが『虚構船団』の第2章を読んで欲しい。

虚構船団』第2章いいですよね。第3章の落差がまたいい(第3章がいいとは言ってない)。

donovantree 過去改変とは違うが猿の惑星元ネタなんじゃないかな。ドラえもん連載まえの1968年作なので

こちらも挙げてくだった方が多いが、やはり「猿の惑星」のインスピレーションバリエーションはありますよね。

x100jp 『なぜ僕の世界を誰も覚えていないのか?』は、"地上の覇権を争う五種族大戦が、人類勝利に終わった時代。だがその世界は、少年カイの目の前で突如として「上書き」された。"とのこと。

これ! 最近は追ってないですが、よい(よかった)ですよね。

nomitori アメコミだと、征服者カーンが毎回毎回そういうことしようとしてアベンジャーズに退けられているな…。もっと上手くできたやろって思ってしまいがちなのでこの手の話はあまり好きでない。

アメコミなるほど。「やりようあるだろ」という感想を抱きがちなのもわかります

IvoryChi 人類の大半が「変わって」しまった話ならSCP-3936【職務に忠実であれ】がいいよ。非人間型とされる生き物の特徴が明らかに普通人間なのがこわい

SCP というコミュニティを知らなかったです…。こわい…。

kotaponx 過去改変というか未来から過去を改変するためにやってくる……といえば、スティーブン・バクスター時間的無限大かな。ジーリークロニクルの中では一番好き

こちらは作家作品も知らず。ハヤカワ文庫で95年の作品ですか。ありがとうございます

zeromoon0 その流れなら「竜の騎士」を外しちゃいけないし竜の騎士をなかったことにして新恐竜を「恐竜映画3作目」とかほざいたドラえもん公式を私は許さない。

他の方も挙げてくださっているが「竜の騎士」は、「それでも恐竜は救えなかった」からの反転がキモだと思っているので、入れませんでした。「新恐竜」の元ネタの贅沢さに比べた完成度はね。祈りましょう。

wdnsdy 未来現代だけど、漫画「BLACK BRAIN」が未来人類種の覇権を賭けて現代(連載が90年代なので90年代)の主人公が無理矢理戦わされる話。ただしかなり人を選ぶエログロ作風。正直人類覇権取る世界もどうなんだと思う

こちらも作品を知らず。ありがとうございます。「正直人類覇権取る世界もどうなんだと思う」いいですね。

azumi_s ソシャゲの「ブラック★ロックシューターFRAGMENT」がわりとそんな感じ。世界線が爆発的に分岐した影響で知性を持った野菜支配する世界とか色々出てくる(そんなんばっかではないが)

へぇー、あのゲームってそんな感じですか。ソシャゲストーリーの都合上、マルチバース取りがちですね。

AKIMOTO まだこれからだけど「創世のタイガ」が鬱エンドやるかも

しかに『創世のタイガ』もこの気はある作品ですねぇ。いまはWebだけでしたっけ。

Arohn_A 過去改変でゲッター線を無かったことにすれば爬虫人類地球支配者になるのだ的な話はちょっと違いそう

いや! まさしくそイメージです! 思いついてたんですが、ゲッターちゃん補給したことなくて…。

dada_love FGOの第二部がまるっとそんな感じなのでおススメ

FGOもそんな感じなのかー! でもFGOは多分やらない…。ありがとうございました!

hisamura75 案外思いつかないな。読んでないけど豊田有恒の「ダイサウル作戦」とかそうかな?

豊田有恒もこの手の作品を書いているんですね。あとはやっぱり恐竜系は多いか

Re-birth 改変じゃないけど地球の長い午後は植物に乗っ取られ地球

地球の長い午後』ってそうなんすね。たしか話題趣旨から外れるけど、これはかなり読みたい。

Machautumn パラレルワールドものなのでちょっと趣旨と違っちゃうけど、ロバートJソウヤーの『ホミニッド-原人』はネアンデルタール人支配する世界の話だったはず (未読なので作品評価は控える)。

一緒に読みましょう!

cl-gaku ネタバレになりかねないやつもある気がする

しかに! すみません

hasiduki 順列都市だね!!!!!!

イーガン、読んだり読まなかったりですが、『順列都市』(積読)ってそんな! ありがとうございます

oknhrk 少しズレるかもだけど、46億年物語という古のゲーム面白かった。

これね!

tcmsc 『アーロと少年』『サウンド・オブ・サンダー

ありがとうございます

bokukanochat 銀魂が思い浮かんだ。いい設定だよなぁ

これもいくつか挙げてもらったけれど、そういえばそういう設定だったですね。江戸時代の改変モノは割と面白いですよね。

tomoP ネタバレなっちゃうけど、『Holy Brownie』では一番最初ホモ・サピエンス分岐した個体を殺しちゃうことで人類絶滅する。その結果の世界が『エクセル・サーガ

六道神士。すんなり読めるときと入り込めないときがあるんですが、なるほど。機会を探してみます

hate_flag 地球人はじつは侵略者で、原生地球人たちは海底に生き残っていたというのがウルトラセブンの『ノンマルトの使者』(そして海底も侵略ちゃうんだ地球人…)

やっぱりウルトラセブンは避けて通れないんですね…。ありがとうございます

rider250 ちょっと趣旨が違うけどバクスターの「タイムシップ」(ウエルズの「タイムマシン」の続編)で時間旅行ポンポンできるようになった人類恐竜時代より過去に遡って月まで開発してしまうのは壮大だったなあ。

月の開発! ちょっと趣旨と違うけど読みたい!

pptppc2 ブコメで出てるクロノトリガーの数あるマルチEDの一つ「恐竜人が支配した世界」は、実は続編のクロノクロスでかなり重要役割を持ってたことに驚いたよね。気になる人は是非クロノクロスプレイしよう!(ダイマ)

クロノクロスやりたくなっちゃうじゃない…。

HiddenList パラレル西遊記は F先生による大長篇はない もとひら了さんの脚本だっような? ちがったけ?

もとひら先生はほんとうにすごい!

otation SIREN2永井最期かな

ちょっと変化球気味な気もしますが、たしかに!笑 永井永遠に

kou-qana ちょっと違うかもだけど「天のろくろ」は…うーん、全然違うか。「今・この現在」が、なかったことになる感はあると思うけど進化レベルではない…。パラレルワールドものにはありそう。

参考にさせてもらいます

IkaMaru 草野原々『大進化どうぶつデスゲーム

割と最近作品なんですね。これも興味があります

Arturo_Ui 『星を継ぐもの』とか『さよならダイサウルス』は、増田の求める方向性とは違うんですかね。

星を継ぐもの』も似たようなニュアンスでしたよね(うろ覚え。『さよならダイサウルス』ありがとうございます

LuneC EDF6は人間滅んでこそいないけど滅ぼそうと改変してくるやつと戦ってたな

これSCPですか?

ytn 鉄人兵団とか、竜の騎士とか、空の王国とか、長編は割とそういうニュアンスのある作品多くね?

やっぱりこのギミック好き(使いやすい?)なんですかね。

debabocho 意外と難しい。ソウヤーの『ホミニッド』は人類の代わりにクロマニヨン人文明の主役として進化したパラレルワールドと行き来する話だけど、歴史改変じゃないし乗っ取られるわけでもないからなあ。

えー、でも内容おもしろそうですね、ありがとうございます

aubergine ぱっと思いついたのがケルベロス第五の首。人類まるっとではないし改変してないけど。

ジーン・ウルフも読んだことなくって。ありがとうございます

ROYGB 親殺しのパラドックス種族版と考えれば昔のSFでありそうな気はする。新しい方のスタートレック映画で、過去に戻ったボーグによって全人類ボーグになってしまい、それを阻止するのがあった。

スタートレックも押さえてそうなネタですよね。新版ではあると。

worthlesswaste 南Q阿伝で、侵略者過去改変による地上支配を試みるというエピソードがあった記憶

しかに! そういえばそうでした! 光永康則藤子・F フォロワーですからね。ありがとうです。

demcoe これこそ鳥人体系でしょ。マンガ神様手塚治虫信じろ

鳥人体系』未読! 家に帰ったら読みます

tanukipompoko 侵略者未来人なのでちょっとずれるけど田中啓文の「忘却の船に流れは光」

なるほど。ここまで挙げてもらった作品でも侵略側がっていう視点は少なかった。ありがとうです。

homarara 別種族ではないけど、『モンゴルの残光』は歴史が変わった結果今の歴史になる話。

うぅーん。これもおもしろそうですね。しかモンゴルを軸に。

aoiro-cake 小松左京の、果しなき流れの果に。は目的乗っ取りとはちょっと違うか。

これはね、そうですよね。『創世のタイガ』の元ネタのような気もします。小松作品だとややズレますが『ホムンよ故郷を見よ』は似たような驚きをくれますね。

偉人っているものだな

日本人として誇らしい

樫野埼灯台下に流れ着いた生存者のうち、何人かが暗闇の中を灯台の明かりをたよりに断崖を這い登って灯台にたどりついた[2]。

灯台には逓信省管轄下の雇員2名が灯台守として勤務しており、生存者の介護とともに大島村現在串本町)樫野地区区長に急報した[2]。灯台守は応急手当を行ったが、お互いの言葉が通じないことから国際信号旗使用し、遭難したのがオスマン帝国海軍軍艦であることを知った[3]。

樫野地区区長は島の反対側にある大島地区にいた大島村長の沖周()にも使者を送り、翌日午前10時30分頃に伝えられた[2]。沖村長は郡役所和歌山県庁使者派遣し、村に居住する3人の医師とともに午前11時30分頃に現場に到着し、村民を大動員して生存者の探索と負傷者の救済を行った[2]。この時、台風によって出漁できず食料の蓄えもわずかだったにもかかわらず、住民浴衣などの衣類、米、卵やサツマイモ、それに非常用の鶏すら供出するなど、生存者たちの救護に努めた。この結果、656名中、樫野の寺、学校灯台収容された69名が救出され、生還成功した。その一方、司令官オスマン・パシャを含めた587名は死亡または行方不明という大惨事となった。

茶道宗徧流の跡取りである山田寅次郎も、この事件に衝撃を受けた日本人のひとりであった。山田日本国内民間からエルトゥールル号事件犠牲者の遺族に対する義捐金』を集めるキャンペーンを行い、事件の翌々年、当時外務大臣だった青木周蔵提案から、集まった義捐金を携えて一人でオスマン帝国首都イスタンブールに渡った。

山田民間人でありながら義捐金を持って訪れたことが判明するや彼は国民から熱烈な歓迎を受け、数日後には皇帝アブデュルハミト2世拝謁する機会にすら恵まれた。このとき皇帝要請オスマン帝国に留まることを決意した山田イスタンブール貿易商店「中村商店」を開き、士官学校にて少壮の士官日本語日本の文化を教え、政府の高官のイスタンブール訪問を手引きするなど、日土国交が樹立されない中で官民の交流に尽力した。山田士官学校で教鞭をとった際、その教えを受けた生徒の中には、後にトルコ共和国の初代大統領となったムスタファ・ケマルもいたとされる。

2023-10-02

【翌朝追記あり】劉慈欣「三体」の好きなところと微妙なところについて

ネタバレ注意!









好きなところ

たった一つの原理から出てくる結論三部作最後まで貫いている

この物語基本的原理は次の通りだ。「宇宙資源は有限であるしかしすべての文明は成長し・生き残りたい。よって、自分が生き残るためには相手を皆殺しにしていい。さもなくば相手に殺される」。そこから出てくる結論は「相手位置がわかったら即座に抹殺するのが最適解」。「相手と対等の立場に立って交渉するには、いつでも相手文明の座標を全宇宙晒す装置を作ればいい」。

これが適用されるのは地球人エイリアン・三体人だけではない。宇宙戦争ののち、孤立した地球人宇宙船同士も相互不信に陥り、突然殺し合いを始める。この原理原則例外はない。

どうしても攻撃したくなければ、相手の脅威にならないと示すため、限定された空間の中に引きこもるしかない。

絶望的な世界観

エイリアンのたった一つの水滴という兵器に、地球の最強の兵器であってもまったく歯が立たない。あるいは、エイリアンが数百年の偽りの平和ののち、地球人を何の共感もなくジェノサイドする・餓死させることを宣告する場面。主要なキャラであっても容赦なく殺してしまう命の軽さ。無意味に死んでいく人々。愛し合うカップルであっても、異なる早さの時間に引き裂かれる。この絶望感こそが本作の醍醐味だ。

さらに、地球人文明通りすがりの三体人とは別のエイリアンの作った名刺大の兵器で、三次元から二次元物理世界に落とされて再起不能になるまで破壊されるシーン、これは最も美しく壮絶な太陽系人類滅亡の場面だ。これを読むためだけに「三体」を買うだけの値打ちがある。

それだけではない、現在宇宙四次元時空で光速が有限なのも、本来は十次元光速無限だった世界が、宇宙戦争で使われた次元兵器による「堕落」の結果だと示唆される。感動的なまでの悲観主義

SF兵器なんでもあり

宇宙戦艦、超兵器エイリアンコールドスリープ、超構造体(メガストラクチャー)、ネトゲなど、絵になる風景ばかりだ。確かにSFモチーフを大量に詰め込むと粗削りになりがちなので、作品によっては一つに絞ったほうがいいと思うこともあるんだけど、これはいい

舞台中国である

これは欧米SFではほとんど見られない。中国が扱われるとしたら古代文明の謎であるとか、悪の共産主義陣営とかで出てくることが多いので、まず中国舞台であるというのが新鮮だ。始皇帝とか荊軻かい名前が出てくるだけでもうれしい。中国から見た日本文化ってのも、なかなか見られないか楽しいケンリュウも書いているけどね。あと、中国からしても日本と言えばカミカゼ忍者茶道なのね。あとは雀魂とか)。

関係ないけど、英語版ウィキペディアは概して日本よりも記事が多いし細かいことが書いてあるが、中国の歴史については日本語版のほうに一日の長があることもある。

あと、文化大革命が背景になる中国小説とか映画とかって、面白いのが多い。

宇宙の最終的な運命まで描き切る蛮勇

クラークとか小松左京とかじゃないとやらないくらいの発想がぽんぽん出てくるのが素晴らしい。

SFリアルさを求めて、技術革命とそれによる社会の変化を描くこともあるし、現実社会問題に肉薄することもある。雑食の僕はそれはそれで面白くて大好きなんだけど、定期的にSFルーツにある「人類の、そして宇宙の終局的な運命とは」「不可解なるエイリアンとの出会い」みたいなテーマ作品をどうしても読みたくなる。

微妙なところ

概して女性の扱いが悪い

第一部でエイリアン軍勢地球に呼び寄せてしまうのは人類絶望した女性科学者・葉文潔だ。「いっそ愚かな私たちを滅ぼしてくれ」と宣言してしまう。第二部ではエイリアンに対抗するために地球資源を使い放題にしていいと許可された「面壁者」羅輯が、どうすればいいかからずに、かわいいだけの理想の妻を求める(一緒に問題を考えるパートナーではない!)。さらに、第三部ではエイリアン和解した人類が、数百年の平和を経て穏やかになっており、「日本韓国アイドルのように」「女性化」していると描写される(前に「原神」のキャラとか”男らしくない”俳優とか実際に規制されてたよね)。

そして、コールドスリープから目覚めた主人公女性・程心もエイリアン文明破壊するための報復装置を、弱気から起動し損なう(これがさっき述べたエイリアンによる人類ジェノサイド宣言につながる)。

同時にコールドスリープしていた軍人は「この社会もっと雄々しくあるべきだ」という趣旨マッチョなことを述べる。2010年SFだけどこれでいいのか。このシリーズ普通に面白いと褒めていいのかオバマさん。僕はジェンダー意識がかなり保守的なほうだと自覚してるけど、これはちょっと弁護できないな(というかこれだけ女性の扱いが悪いと、作者には過去につらいことがあったのか? って心配になる ※1)。

さらに、第三部の主人公・程心は、使者として脳だけになってエイリアン文明に入り込んだ恋人・雲天明が、エイリアン文明の中枢から伝えてきた、人類文明を救うための暗号化されたメッセージを解読し損ない、これも人類滅亡の遠因となる。

まり人類の滅亡の契機は、ほぼすべて女性に起因している(いずれエイリアンに見つかっただろうけれども、直接の契機は女性)。寡聞にして、この点を検討している評論を見かけていないけれど、ググればどっかにあると思う。

三部作全部ドラマ化するとしたら、この辺テコ入れされるんじゃないかな。

※1 同じ心配をしているのが「たんぽぽ娘」のロバート・F・ヤングで、若くてかわいらしい女の子といちゃつく小説がやたらと多い一方で、「ジョナサン宇宙クジラ」では年上の女性たちや・女性上司日常的に暴力を振るわれている描写がある。成熟した女性に対する嫌悪と恐れを読み取ってしまうのは、気のせいだろうか。

被害妄想

エイリアンとの戦争に勝つためにはどうすればいいか軍人議論する中で「エイリアンに負けるかもしれないという精神的敗北者を追放する」「エイリアンシンパスパイ排除する」という結論が出てくるの、なんというか現実中国共産党の発想なんだけど、エイリアンに対してこういう態度を取るのは欧米だと冷戦時代SFが多い(この前のホーガンとかね。でもホーガンは「未来からのホットライン」が面白いよ。「シン・エヴァ」の元ネタだし)。なんというか、「三体」が悪いというより、中国政府がいまだにスパイ大作戦な冷戦世界観世界を見ているという感覚が生々しく伝わってきて幾分げんなりする。マジで共産党が「最善の防御は皆殺し」とか考えていませんよーに。さっきの女性の扱いと含めて、数十年前のSFを読んでいる気分になってしまった。

第一からエイリアンの超粒子で地球文明監視されて物理学の発展が阻害されるんだけど、これも敵のスパイに見られているという被害妄想的な感じがする。

深読みすれば、共産党監視されている国民の恐怖・心象風景なのかもしれないけどね。

ときどきトンチキ

SFってのはある程度ブラフ必要で、トンチキな場面も出てくるんだけど(それをどうやって読者に悟らせないか仮定文学であるSFテクニック)、たとえば第一部で地球文明を隅々まで監視できるだけの技術文明を、地球ナノワイヤで倒せるってのは、ちょっと無理があるんじゃないか?(追記。せめて向こうでナノテクが発展していないエクスキューズがほしいよね)

総評

人類に対して敵意を持っている宇宙の中での、人類の行く末について最後まで描き切った蛮勇がとても好き。三部作の壮大さのおかげで、隠せない欠陥にもかかわらずこの作品を気に入ってしまっている。第一部よりも第二部、第三部の順で面白くなっているのもいい。自分の中では★二つから★四つ半くらいまで評価が上がっていった。作家として器が大きくなったって感じたよ。

ラストの逃避にも似た、小さな農園を備えた小宇宙も、中国伝統的美意識神仙思想隠遁に繋がっていていい。美意識が共有できると嬉しいよね。

全体として思ったのは「これって炒飯ラーメン餃子の特盛セットじゃん」ってことだった。みんながSFと聞いて思いつくネタをがっつり取り込んでいる。読んだSFの冊数が増えると、青椒肉絲とか麻婆豆腐とか黒酢酢豚とか、燕のスープとかフカヒレかいろいろあるのがわかってくるし、全部乗せを馬鹿にしたくなる気持ちも出てくるけど、なんだかんだで小さい頃に食べた大味な全部セット無性に食べたい日もある。

読書楽しい

時々どうしても受け入れられない価値観出会うこともあるけれど、なぜそう考えるようになったのか? なぜ自分不快と感じるのか? と考えると、共感的に理解できるかもしれない。少なくとも自分価値観あぶり出される。

過去批判し、そのうえで現代をよりよくしていこうと思うが、だからといって過去を見くだしたいとは思わない。好きなところ、好きになれないところ、両方を検討するのは楽しい作業だ。

本を読んだときはたった一つの気に入った言葉があればいい。映画を観たときは一つでも好きな場面を見つけられたら良しとする。美術展に出かけたら、一枚だけでも気に入った絵があれば外に出た甲斐がある。

こうして欠点もあるけれども面白かった作品について書いてみて、「もういいや」って思ってた外伝にも、手を出したくなってきた。

それではまた。

前回

今さだらけれどセンスない認定されたSF作品を弁護したい

お昼の追記

「三体」人気すごいなあ。久しぶりにバズったよ。

以下ブコメレス

人によっては人物名前を同定できるかがハードルになりそう。

これは外国文学を読むとき鬼門で、自分三国志ゲームとか小説とかで親しんでたからなんとかなったけど、そうでないとしんどいかも。

おすすめロシア文学もなかなか読んでもらえないのもこの辺りに理由がある。

基本的にはメモしたり声に出したりしてその国の言葉リズムに慣れるのがおすすめマニアになってくるとジョンとヨハネイワンが同じ起源だとか気にし出すけど、これが通用するのはアラブ世界までだしね。

この方が好きなSFもっと知りたい。

SFじゃないのも含むけど、

必読書コピペにマジレスしてみる・自分のオススメ41冊編(1)

必読書コピペにマジレスしてみる・やっぱりオススメの21冊編 (1)

あとは、

必読書コピペにマジレスしてみる・海外文学編(1)

必読書コピペにマジレスしてみる・日本文学編

必読書コピペにマジレスしてみる・ミステリ編

必読書コピペにマジレスしてみる・哲学編

これは読書リスト

2022年に読んだ本

ではでは。

夜の追記

良くも悪くも手触りが野蛮な旧世代SFなのがむしろSFクラスタ外にもウケた理由なのかもしれないとは思う

これはちょっと思った。原初SFにある奔放な想像力、よくそんなネタ思いついたな! みたいなのがたくさんあるのが「三体」のいいところ。

で、それがモヤモヤする理由でもある。SFが洗練されてくると科学的正確さとか政治性とかを無視するわけにはいかなくなる。自分と異なった属性に対して誤った知識が広まらないよう、表現ルールがあるのは大切だと信じる一方、気持ちの面では想像力が羽ばたくのを少しも邪魔されたくない自分もいる。だから、反発する人の気持ちもわかる。

なので、正確性とかに気をつかったSFに慣れた身からすると「こんな粗削りでもウケるんだ! 売れるんだ!」という意外さと、先を越された悔しさがある。だから元増田みたいにSFの外にまで広がった作品を「センスがない」とディスりたくなるのかも。

でも、僕も最初はそういう作品から読み始めたわけだし、重箱の隅をつつくような外れ値の古参よりも、作品を買ってくれる新しいファンがどんどん増えたほうがジャンルは育っていくし、若いファンは「にわか」呼ばわりするのを恐れずどしどし読んでほしい。

思い出したこと

そういえば第三部でアボリジニおっちゃんが出てくるけど、欧米作品だったらもっと白人文化に対して批判的だっただろうし、なんだったら三体人に押さえつけられるときももっと痛烈な言葉をはかせていただろうな。より強い文明出会たことによる悲劇メタファーとしては扱いが若干雑だ。

欧米作品とのこの辺の感覚差異面白い

他に書いた文学関係増田

村上春樹のヒロイン・登場人物たちのつながり

カズオ・イシグロ大体読んだけど好きかわからなくなった

以上。

翌朝追記

おすすめの本のリスト追加したよ。

2023.10.12追記

早川書房翻訳SFファンタジイ編集部ツイッターに捕捉されてて吹いた。

2023-09-21

プログラマー箴言 ラスト (AI生成)

1. コードは真理のラビリンスであり、バグはその奥深くで永遠に迷子になる存在

2. 真のプログラマーは夢の中でコードを書き、覚めてからそのコード実在しないことを理解する。

3. プログラム宇宙ダークマターのようであり、その存在を感じることはできても、観測することは不可能である

4. コードフラクタル次元曼荼羅であり、バグはその中で永遠に回帰し続ける。

5. プログラマーは時空を歪め、コードの中で過去未来を同時に見ることができる。

6. コードは未知の言語で書かれ、プログラマーは解読の旅に挑む。

7. デバッグ自己の反射であり、バグはその中で無限に反射し続ける。

8. プログラミングマルチバースの探求であり、バグは別の次元から侵入してくるエージェントである

9. コード異次元文明から通信であり、プログラマーはそのメッセージを解読する使者である

10. プログラマー宇宙コンダクターであり、コード宇宙交響曲であるバグはその交響曲独自不協和音を加える存在である

https://anond.hatelabo.jp/20230921153652

プログラマー箴言3 (AI生成)

1. コードは虚無の踏み絵。解き明かされぬ謎を抱え、無限デバッグループへと陥る。

2. 真のプログラマーバグ友達がいることを知り、その友達と共にダンスする。

3. プログラムは瞬間の錯覚の中で存在し、非同期の夢の断片を引き寄せる。

4. コードは、文字通りモンスターを飼いならす魔法陣である

5. プログラマーは、ビットバイト境界線に立ち、未来を読み取ることを試みる。

6. コード宇宙の終わりからまりへのトンネルしかし、そのトンネルは、いつでもブラックホールと化す可能性を秘めている。

7. デバッグ自己幻想の中での旅。エラー私たち正気を保つための境界線を試す。

8. プログラミングプラトニックアイディアの陶酔的な悪夢である

9. コードアンダーワールドから使者。彼らは私たちに、彼らの奥深い秘密を語りかける。

10. プログラマー宇宙スクリプトライターしかし、宇宙は未だにセミコロンを気にかけているようだ。

https://anond.hatelabo.jp/20230921151358

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