はてなキーワード: 岡田とは
前情報は劇場でやってた特報のみ。そこから得た印象としては「岡田麿里が脚本監督やるらしい」ってことと「なんか陰鬱な感じのパッとしなさそうな謎映画だな」ってことだった。
なぜ見に行くことにしたのかと言えば、「岡田麿里の新作だから」だ。特段岡田麿里が好きなわけではないが、true tearsやとらドラ、あの花は面白かったし、花咲くいろは、凪あす、ここさけ等々なんだかんだ岡田麿里が絡む作品を見ていたので、とりあえずいってみるかという感じで行った。
で、結論から言うとこの映画は怪作だった。今年一番の怪作といえば『君たちはどう生きるか』だが、この作品も引けを取らないように思う。
以下その理由をのべる。
丁寧な作画でよく動く。思いのほかアクションシーンがたくさんあってどれもしっかり動いている。近年流行りのフォトリアルな背景ともよくマッチしていて美しい。めちゃくちゃ金かかってそう。
ちょっとネタバレになるが、つまりこれはたくさん伏線が張られていて後で回収されたり、作品世界における重要な真実(=設定)が後々になるまで隠されているタイプの物語ということだ。頭の弱い人だと序盤の地味なくだりで脱落する。
これぞ岡田節なのだろう。キショかったり、意味不明だったり、一周回って笑えてくる、関係性、セリフ、展開がこれでもかと突き付けられる。ぜひ高校生カップルにデートムービーとして見に行って欲しい。
これはつまりマーケティングの問題だと思うのだが、この映画を誰に向けて、どう売りたかったのかがよくわからない。
上で書いたようにこの映画はとてもお金がかかっている(ように見える)。その割には話が複雑でエンタメ性が低いためマスウケを狙っているようには思えない。
そしてオタクウケを狙っている感じでもない。キャラデザが地味でパッとしないので若い子の興味は引かないだろう。
また、ファミリーやカップルが見るような映画でもない。だってあの怒涛の岡田節なのだから。
実際、平日夜の回にいたのはくたびれたオジサンと自分の2人だけだった。
この映画が売れ線狙いのエンタメ作品じゃなかったとして、じゃあ何をテーマにしたどういうジャンルの映画にしたかったのかがわからない。
これも少しネタバレになるが、中盤から終盤にかけてプロットツイストが畳みかけてくるのでストーリーはわりと面白い。しかし世界観とキャラ設定が複雑で感情移入できない。
一応泣きどころのようなシーンも用意されているのだが、複雑な設定と岡田節がノイズとなって感情移入するのが難しい。
男と女。親と子。生きるとは何か。色んなテーマやメタファーがあるので考察するのは楽しいかもしれない。
でも単一の解釈が可能なほどの一貫したメッセージ性はないように感じた。逆に言えば人によって着目する点が変わりうるので色んな批評ができそう。
好きなものを語りたくて、中学生当時、遊佐未森のCDと出会った思い出とか色々書いてみたものの、自分語り気持ち悪いからやっぱり全部消してしまった。
遊佐未森を知らない人でも、シュワルツェネッガーが青い空の下で赤い車を持ち上げてるカップヌードルのCMは知ってると思う。
あれで使われてたのが、遊佐未森の「地図をください」という楽曲。
CMの雰囲気に合わせたんだと思うけど、あれはぜひ一曲通して聞いてほしい。
好きだからっていう贔屓目もあるけど、今聞いても全く色褪せてないの本当にすごいと思う。
かく言う自分も、15年くらい遊佐未森という言葉を忘れていた。
子供が成長して、書斎を子供部屋に変えるということになったとき、断捨離できなかった彼女のCDを見つけて掃除のBGMにしてみたのがきっかけ。
大体1988年から1993年の作品なんだけど全然ふるさを感じさせないし、何なら最近の個性派アーティストって紹介のされ方されても納得できるくらいに流行りに左右されない曲調だっていうことを、2023年に再確認するとは思ってもなかった。
どれも好きすぎてランキングは作れないけど、せっかくだから10曲チョイスしてみる。
・M氏の幸福
・川
・夏草の線路
・山行きバス
・きみのなかに
・旅人
・一粒の予感
・0の丘無限の空
・ときの駅
・街角
10曲でおさまるわけなかった。
並び順は好きな曲順でもなければ、年代も作品もバラバラに書いてある。
理由は彼女の作品の幅とかを先入観なく聞いてほしいから。だからあえて曲紹介もつけない。
・マイベスト3曲
全曲好きすぎるなかで、どうしても別格なのがこの三曲。
・シリウス
・桃
これが名曲だという意味でもなければ、人に勧めたいという曲でもない。
自分がこの3曲がどうしても好きだという表明。
久々に聞いても魂が静まるのがわかるくらいに落ち着く曲。
遊佐未森に限定しない、人生で好きな3曲がこれ。(15年も忘れてたくせに。)
当時、中高通してアニメ研究部所属の自分とは住む世界が違う人間だと思ってたけど、たまたま席が近くなったときにCDプレイヤーを聞いてたら声をかけてきた柔道部エースの岡田くんは元気だろうか。
高校の終わり頃、J-pop全盛時代に個性派アーティストを聞いてることを馬鹿にされるのが嫌で断ろうと思ったけど、そういう雰囲気でもなさそうだったので聞かせてみたところ目をキラキラに輝かせて感動してくれてめちゃくちゃ嬉しかった。
遊佐未森以外にも近藤名奈の「こんな日は早起きしてあなたに会いたい」でも盛り上がって、まさか高校の終わり頃にこんなに仲の良い友達ができるとは思ってもなかった。
オタク差別されるのが嫌で自分から壁を作っていたけど、差別してくるに違いないと色眼鏡で人を差別していたのは自分だったんだなと気付かされた出来事。
彼との出会いがなかったら、人並みの人付き合いができないまま全く違った人生を歩んでいたと思う。
それをつないでくれた遊佐未森と、色眼鏡をかけていたのは自分だったと気づかせてくれた岡田くんへの感謝をあらためて増田の片隅に。
統一教会巨塔は立憲もやでという話
鳩山小沢岡田その他の元自民が作ったのが民主党だぞ。その後継で民主党政権時代の主要メンバーが今でもほぼ残ってる立憲が統一教会と無関係なわけないやろという話
https://twitter.com/occupy012123/status/1692391486497939900
岡田 悟
@occupy012123
何かおかしいと思って、やっと気付いた。
yomiuri.co.jp
https://twitter.com/mainichi/status/1692474838018138141
@mainichi
「デジタルで見られるなら処分も」地下駐車場美術品で大阪府特別顧問
https://mainichi.jp/articles/20230818/k00/00m/040/192000c
府特別顧問の上山氏は「デジタルで見られる状況にしておけば、(立体作品の)物理的な部品は処分してもいいというのはありえると思う」と述べました。
こういう上山信一みたいな知性のないクソガキが金もらって有識者だから馬場みたいなアホが生まれる。
anond:20230723133913 の関連エントリとして書いておくよ。
ボディビルダーのバズーカ岡田氏と、その弟子である寺田健太郎氏は過去にチーム富士急(2018年世界選手権出場)のフィジカルトレーナーを務めていた時期がある。
藤澤がこのことを知らないはずがないのだが、今回、藤澤がこの2人に打診した形跡がない。打診していたらバズーカ岡田氏はYoutubeで触れてるはずだが触れていない。
男性トレーナーだから避けたのかもしれないが、彼の弟子には女性トレーナーも何人もいる。https://bazookasalon.com/instructors
その人たちに打診すれば、不意のドーピング違反のリスクも、カーリングに悪影響が出てしまうような肉体改造をしてしまうリスクも抑えられただろうに、なぜ芸人崩れのマムシ○口子氏に打診したのかが不明。藤澤から打診したことになってるが、逆だった可能性の方が高い。マムシ○口子の旧芸名のツイッターを見ればわかるが、結構なりふり構わず「仕事ください」と突然打診するような人だからだ。https://twitter.com/uiePELbMf5LCqdm/with_replies
マムシ○口子曰く、「2月に打診、食事指導から始まり、4月下旬から本格的にトレーニングを開始」とあるが、藤澤の話だと「3か月前に打診、2か月で体を作りこんだ」、つまり「4月下旬に打診、5月下旬からトレーニング開始」したという内容で、食い違いがある。
マムシ側の話を正とすると、藤澤は3月の世界選手権の前から食事指導が入っていて、5月のチャンピオンズカップ(ワールドカーリングツアーの1大会、競馬の有馬記念にあたるイベント)の前にトレーニングを開始したことになる。
それだと「シーズンオフに鍛えた」という話が成立しなくなるので藤澤は上記のように話していると思われるが、不自然さ極まりない。
これも解せない点。あれだけ騒ぎになったのだからチームメイト、特に「バディ」の役を担っていた吉田知那美あたりはなんか言ってもいいはずだがダンマリ。
今年5月にSportivaで「藤澤五月のスキップライフ」という藤澤集中取材記事を13本も出していたカーリング記者の竹田聡一郎も、これまでのところ無反応。FWJイベント後に立ち寄った居酒屋でのツイートにはリツイートで反応しているのに、これも不自然。https://twitter.com/takedasoichiro
2番で触れたとおり藤澤はカーリングのシーズン中からトレーニングを始めてしまっていたということもあり、道内のカーリング村の人達の中では、藤澤のFWJ参戦の件がタブー扱いされているのではなかろうか。
または、ドーピング規定違反がぬぐい切れず、アンチドーピング規定10条「アンチ・ドーピング規則違反に関与していた人とスポーツの場で関係を持つこと」に違反するのを避けるため、知らないふりをしている可能性もある。「知ってて関係を持った」と「知らずに関係を持った」のでは、規定違反の扱いが天地の差だからだ。前者なら全員2年間カーリングの対外試合不可になる。それはロコ・ソラーレの退場を意味するだけでなく、下部のロコ・ステラ、そして今年度から新たに傘下に加わった男子チームのロコ・ドラーゴ(2021年男子日本選手権準優勝「常呂ジュニア」の後継)にも波及しかねない。
特に先述の吉田知那美は今年結婚した相手が全日本スキー連盟のアルペンスキーコーチなので、本件がカーリング界だけでなくスキー・スノボ界にも影響が波及してしまう可能性すらある。それだけは何としても避けたいので、「何かやってるのは知ってたが詳しくは知らない」ように見せかけてるのでは?という疑念すら浮かんでくる。
真相は藪の中なんだろうが。
以上。
『〇〇ちゃん男みたいwwwwww』
と笑われた。
気を遣ったのか
いつも通り会議が始まった。
無邪気な笑顔で。
20代前半の無個性女がある日突然イジリー岡田一歩手前の髪型になってたらウケるよな、そりゃ。
でも私イジリー岡田になりたくてなったんじゃないんだよ。
美容室で失敗されたわけでもないんだよ。
家にあるリカちゃん人形の全て髪型をコシノジュンコヘアーに変身させ
母は美容師だった。
子供の頃は黙っているだけでそれなりのセンスでそれなりの髪にしてくた。
私は何もせずとも比較的おしゃれな子だった。
でもどこかで自分のセンスを試したいという気持ちがあったのだろうか。
前述のリカちゃん人形に加え、紐状のカーテン、運動会などで使うセロファンで作ったポンポン、
マフラーの先っちょいっぱいでてるアレ。
私にとっては全てが髪に見えた。
そして次の瞬間にはハサミを入れているのだ。
能動的にハサミを入れ始めるようになってから徐々に気づくのだが
私には全くセンスが無かった。
思い切りが良すぎる。大胆すぎる。雑。粗い。下手。
なんでこんなことしたの?もったいないよー!
床に散らばった残骸。その全てに後悔した。
残骸は何度掃除してもなかなか消えないし。
数日経ってもひょっこり顔を出し、2度と戻らないものを思い出させる。
どうして上手にできないんだろう。
あきらめを知った私は
大好きだったハサミを封印した。
はずだった。
どうして上手に勉強できないの?
どうして上手に仲直りできないの?
どうして上手に営業できないの?
どうしてどうしてどうして。
鏡の前にいるのが自分じゃないように見えた。
この頭からぶら下がってる長い何かを切れば本当の私が出てくるんじゃないのか。
本当の私ならきっとなんでも上手くやれる方法を知っている。
きっと幸せになれる。
きっと神になれる。
(髪だけに)
(は?)
この時が私の私による初めての断髪。
泣きながら母に電話した。
ありがたいことに母は結構遠くに住む私の元にすぐに飛んできてくれて
応急処置をしてくれてなんとか“外には出れる“状態にはしてくれた。
これと同じようなことが1年間で3回も起こって、
ロングヘアーがあっという間に現在のベリーイジリーショートまでなった。
私こんなに綺麗じゃないし面白くもないし
イジリー以下だよ、以下。
母はこの20余年間で私がひどく衝動的で傷つきやすい性格であることを
流石に熟知してくれていて、
今回応急処置の時に「大丈夫だよ、個性的にはなったけど、変じゃないよ」と言ってくれた。
でもさすがに今回ばかしはダメだったのでは。
次の日が来るのが怖くてその日は一睡もできなかった。
みんななんて言うの、なんて思うの。
全く姿を現しそうにない眠気を見つめていても無駄だと思ったので、
確かに重くのしかかる疲労を押し除け、とりあえず朝ごはんをなんか食って
机に座ってPCを起動した。
『〇〇ちゃん男みたいwwwwww』
と笑われた。
気を遣ったのか
いつも通り会議が始まった。
無邪気な笑顔で。
率直で裏表のないその人柄が信頼できると思った。
本当にミュート忘れてたところに思わずこぼれちゃったんだと思う。
そんなことわざとするような人じゃない。
きっと私が数時間でも寝ていれば泣いたりはしなかったかもしれない。
笑い飛ばしてたと思う。
後からその場にいた数名から心配や『似合ってるよ♪』等お世辞のLINEが来て
少し元気が出た。大丈夫になった気がする。
優しさってそれぞれだな。
ミュートBBAのように素直に笑い飛ばしてくれる方が時には優しさになるし
他のみんなのようにその場では一旦スルーして後からケアしてくれるのも優しさ出し
人の数だけ優しさがあるんだよね。
私はどんな優しさを持ってるんだろう。
もしかしたらどんな“上手さ“よりも役に立つものだったりして。
それはそれとして給料低いのと上司がバカなのとこれから在宅なくなるって聞いて色々だるいんで退職しますー。
お世話になりやした〜。ペッ
ここ1年で初めてはてなブックマーク日毎の総合人気エントリ入りしたドメインからのホットエントリ、ブクマ数順トップ30
ブクマ数 | タイトル | ドメイン |
---|---|---|
1960 | 引越しにおけるネット回線ガチャと開通待ちで勝利するための知見まとめ 2023春 - はげあたま.org | www.hageatama.org |
1948 | 仕事力チェックリスト50 ~「会議の進め方」から「タスク管理の方法」まで~|株式会社才流 | sairu.co.jp |
1145 | 総務省統計局 データサイエンス・オンライン講座 社会人のためのデータサイエンス入門 | gacco.org |
1059 | ジャニー喜多川 - ジャニーズ百科事典 | jjpedia.web.fc2.com |
967 | アンチマン / アンチマン - 岡田索雲 | webアクション | comic-action.com |
956 | 米軍式睡眠法とは やり方と効果を高めるASMRを紹介 | www.asmrmedia.net |
892 | CityHop | www.cityhop.cafe |
802 | あのエロい映画なんだっけ? / あのエロい映画なんだっけ? - 鈴木健也 | webアクション | comic-action.com |
781 | パワポ資料で「つい、やってしまう失敗」から学ぶ!ガチ改善テクニック14選 | tomoyukiarasuna.com |
740 | 女性ソロキャンパーへ話しかけに行く男性について日本単独野営協会が思うこと – ソロキャンプ ー日本単独野営協会 公式サイト ー | tandokuyaei.com |
711 | 伝わりやすいスライド資料の作り方。資料作成の流れからデザインのコツ、デザイン初心者さんにおすすめの本まで紹介|fuyuna blog|デザイン・ライフスタイル・キャリアについて書くデザイナーのブログ | fuyuna.net |
685 | 県営公園での過激な「水着撮影会」の貸出中止を埼玉県に求める | 日本共産党埼玉県議会議員団 | www.jcp-saitama-pref.jp |
660 | 他人がSNS中傷を「捏造」、木村花さんの母は気づかず提訴…真偽見極め困難 | www.yomiuri.co.jp |
630 | 【全公開】落合陽一も絶賛、GPT「究極のプロンプト」 | newspicks.com |
612 | デジタル庁のデータ分析基盤「sukuna」|デジタル庁 | digital-gov.note.jp |
588 | 使い込んだフライパンでも綺麗に焼けるギョーザの検証に向けたお願い | 味の素冷凍食品株式会社 | www.ffa.ajinomoto.com |
577 | サッカーは帰納法 | ashiki-feelings.blogspot.com |
574 | 撮り鉄の高校生、非常停止ボタンを踏切6か所で押す「好きなアングルで撮りたかった」 | www.yomiuri.co.jp |
562 | プレイ可能な状態での「過去のゲームの合法的保存」について - 赤松健 - 公式サイト | kenakamatsu.jp |
539 | 9か月勾留「野菜不足の弁当」で40代男性が一時危篤、ビタミン不足で脚気と診断 : 読売新聞 | www.yomiuri.co.jp |
537 | VOL.22自分は水着にならないと価値がないと思っている女の子へ | ishikawa-yumi.theletter.jp |
532 | どなたでも利用できる、イラストレーション・アイコン素材集を配布します |デジタル庁 | digital-gov.note.jp |
518 | 北大祭2023 小泉悠さんがロシア・ウクライナ戦争を講演 | costep.open-ed.hokudai.ac.jp |
510 | 任天堂株主総会レポート2023 | n-styles.com |
504 | 物流は本当に付加価値がない業務なのか | タイム・コンサルタントの日誌から | brevis.exblog.jp |
497 | クックパッドが人員削減の合理化と営業損失計上を発表 対象人員数は110名 : 官報ブログ | kanpo-kanpo.blog.jp |
491 | スシロー迷惑動画、しょうゆ差しなめた少年を提訴…6700万円損賠請求 | www.yomiuri.co.jp |
488 | 早期ミスマッチ解消のために、職務経歴書のガイドを公開しました - スタディサプリ Product Team Blog | blog.studysapuri.jp |
484 | 【どう思った?】黒人の友達といっしょに実写版リトルマーメイドを観てきた - 月光とオランピア | aonticxx.hateblo.jp |
482 | リモート開発を助ける「思いやりのある文章」の書き方 - ROUTE06 Tech Blog | tech.route06.co.jp |
一応断っておくが、本稿は岡田索雲によるwebアクション掲載『アンチマン』( https://comic-action.com/episode/4856001361287348513 )のネタバレ論評である。ネタバレが嫌な人は先のリンクから漫画を読んでからお進みください。
父親を介護しながら食品会社に勤務する溝口。彼は、日常で蓄積した鬱憤を“ある方法”で発散していた……。『ようきなやつら』の岡田索雲が描く、アンチの哀歌。
公式のこの紹介文のなかの“ある方法”がダブルクオーテーションで括ってあるのは、それが妄想である事の示唆となっている。その妄想と現実の境界線をどこに引くか、実はそれは本作においてあまり重要ではない。溝口のポジションが少し変わるだけだからだ。
だが、一応妄想と現実の区別を付けておこう。妄想の範囲を広く取りすぎると発散してしまうので、できる限り狭くとる方向でいく。
1回目ヘルパー、2回目同僚田山への描写が妄想である事に異論はそうないはずだ。実際に手を出すまでのマッサージ依頼や、ジャスティスブレードマグカップの部分を妄想に含めるか否かは本稿ではあまり問題にならない。個人的な感想としては、田山がジャスティスブレード好きと言うのは都合が良すぎるように思えるので、妄想だと思う。
こちらははてブ内では結構割れているようだが、どちらともとれるよう曖昧な描写に留めているようにみえる。それでも、スマホ破壊率100%やウキウキでぶつかり3連発があまり現実的描写には思えない事と、本稿の前提である「溝口に同情的に」という前提のもと、妄想であるという前提で進めていく。その方が溝口の悪質性が弱まるからだ。
この場合も、1回目の妄想対象を見つけて横目で追いかけるコマまでは妄想ではないとする。漫画では描かれていないが、対象を決めて尾行を実際に行いながらぶつかり妄想をしたとしておく。3回目で、ぶつかりターゲットのストーキング中に田山を見つけ、尾行対象を変更しているからだ。
こちらもそこそこ割れているように見えるが、正直どちらでも良い。レスバトルに完全勝利していない事から、紹介文での「鬱憤解消」には当たらない。なので、現実であってもおかしくはない。しかし、特にここが溝口の感情読み解きにかかわる事はないので、好きな方を採用してほしい。2回とも父親のうなり声で中断される所が、目覚ましで中断される強姦妄想と似ているな、とは思う。
同僚、結果的に通り魔から庇った女性、母親の3組が溝口の見舞に来るが、こちらもレスバトルと同様、溝口の感情読み解きにはかかわらないので、好きな方を採用してほしい。
まず、溝口の心に一番重くのしかかっているのが、幼少期に自分を連れずに去って行った母親である事に異論はそうないだろう。
それを埋める代償行動として、溝口は女性嫌悪、ミソジニーに嵌ってしまう。これが如実に表れるのが、2回目のレスバトルでの「女は戦えないから逃げる」(女性ヘルパーも入るかもしれない)、そして直後父親に言い放った「あんたがあの女殴って愛想つかされなかったら」というセリフのなかの「あの女」だ。「母さん」や「母親」じゃなくて「あの女」と呼んだ所にミソジニーの染みつき方が垣間見える。
母親への執着は、父親の葬式後、戸口の方を眺めるコマでも強調される。来るはずのない(恐らく連絡もしていない、そもそも知らないかも)母親を期待する視線だ。
2回目の会議後、「繊細さは女性ならではのものじゃない」という発言にお礼を言われて溝口は浮かれる。ただ、これは田山をフォローしようという意図はなく、直後に描写されるように、自分が父親の介護をしていたり、ジェンダーロールの押し付けをつらいと思っているから出てきた言葉だ。だからお礼を言われても第一声が「へ?」となる。
溝口の目に目にハイライトが2つ入るのは全編で2回あるがその内の1回が本件である。なお、お礼を言われた直後は何のことかわかっていない様子で、その後も本当に分かったのかは不明瞭だが、「溝口に同情的に」ルールで、分かったという事にしておく。
その後スキップのような軽い足取りでぶつかり3連妄想に繋がる。上機嫌なのに何故、鬱憤発散行為であるぶつかりをするのか?という疑問が沸くが、自分はこれは妄想の習慣化と考える。電車事件の前段階だ。
溝口の目にハイライトが2つ入る2か所の2つ目が、ネットで情報を仕入れて実際にスマホで女性ジャスティスブレードを観た瞬間だ。ミソジニーを忘れた、女性主人公への純粋な好意の表れ。しかし、ネットの声ですぐにミソジニーが戻ってくる。
溝口は他人が居るスペースでは基本的にマスクをしている。自宅でもヘルパーを迎える時はマスクONだ。これは、社会的な望ましさに合わせようとする意図の表れで、やったらまずい事・言ったらまずい事を出さない様に自制している事の表れでもある。
社内会議1回目での、女性モデルの胸の強調をマスクON状態で「気にしすぎ」と言ったのも、溝口が考える社会的望ましさのラインを越えていないという事だ。
また、喫煙所ではマスクをあごに寄せて口を出し、眼鏡の同僚にあまり望ましくない「狙ってんの?あの女」などというセリフをはいてしまう。
溝口の考える社会的望ましさのラインは恐らく一般社会が考えるそれよりも低い。
まず、女性ヘルパーをジロジロと眺めて嫌がられ、男性に交代されてしまう。男性ヘルパーへ「急に変わるものなんですか?」と質問しているが、自分の行為によるものだという自覚があるか否かは特に描写されない。同情的ルールに基づいて、本稿では質問の時点で気づいた(それが出来るだけの知恵がある)ものとする。
また、この件の前には、電車内で女性を盗み見するコマがある。「見る」事が加害行為になりうる事は分かっていなかったのだ。
スマホ歩き女性へのストーキングも、毎回ターゲットを変えているから発覚・問題化しないだけで、少なくとも一般社会では褒められた行為ではない。これに溝口が気づいているかは明確ではないが、先ほどの盗み見と同様に、気づかれなければ問題ないと思っていたのだろう。
父親の死後、栄養ドリンクの空き瓶の山が、ハードワーク・オーバーワークの忙しさで気を紛らわせようとする溝口の心情がうかがえる。
父親は、母親を失う原因であり、憎む対象であってもおかしくないのだが、基本的には社会的望ましさに従ってか、無言で介護をする。
2回目のレスバトルで劣勢だった怒りに任せて本音をぶつけはするが、その後もすぐに介護を続ける。
微妙な関係性ではあれど、自分の言葉が父親を自殺に追いやった事は溝口にとってつらい事実だったんだろう。
結果、残業のしすぎで上司に「最近厳しくなってる」と残業を禁止される。そこで1回目の会議で「女性の体の強調」を問題視した田山と眼鏡に目をやり、ハイライトの無い目のコマの後、「そうやって男の仕事も奪っていくんだよなぁ…」「お前たちは…」というセリフ。これは父親死亡前までなら出さなかったセリフだ。上司も大丈夫か?と違和感を示している。
溝口はここではマスクをしている。先ほど示したとおり、本稿ではマスクを溝口の社会的望ましさへあわせる態度の象徴として考えるのだが、ここでのセリフはそれに合致しない。ここに歯車の狂いが見える。自分で自分を制御しきれなくなってきている描写なのだ。
その後、ぶつかり妄想の対象を公園でみつけた溝口は、その対象を尾行中にスマホを見ながらすれ違う田山に気づく。尾行対象を田山に変更するが、これはぶつかり妄想対象としてはないように思える。その後、田山が眼鏡と会い、2人で車に乗り込んで走り去るのを目撃する。
溝口にとってこれは不倫の現場で、喫煙所での眼鏡の「狙ってませんよ、結婚してますし」というセリフが嘘だったという認識になっているのだろう。
電車の中で、溝口はだらしなく寝込んでしまう。この際、マスクが片耳にかかっているだけの状態になり、それを両脇の女性が嫌がっているコマが挟まれる。
これは溝口本人がマスクを外そうとして外したものではないと考える。片耳は残っているので、寝ぼけて意図せず「外れて」しまったと考えることが出来る。
これは直後の事件と関係する。目の前でコケて四つん這いになった女性の尻を見て、襲い掛かってしまった事だ。マスクと同じく、これはきっと溝口は意図せずやってしまったのだ。いつもしている妄想だと思い込んで乗り掛かってしまったのだ。それを補強するためのストレスが父親の死、過労による疲労、同僚の密会だ。
意図せず女性に襲い掛かってしまった瞬間に通り魔に後頭部を刺されてしまう。
最初に確認したとおり、見舞客が妄想か否かは本稿では問題にならない。同僚達や庇った女性たちは、ただ淡々と見舞に来る様子だけが描かれ、溝口の感情が動く様子はみられないからだ。どうでもいいのだ。
だが、死の間際(飛び立つトンボ、落ちる最後の一葉、飛行機雲の3重の示唆がある)に母親が見舞に来て、手を添えられた時に溝口の目からは涙がこぼれる。結局溝口が欲していたのは母親だけだったという事だ。余りに単純すぎる解釈だと思うかもしれないが、であればこそ溝口の哀れさが際立つ。
ここからはIFの話だ。母親を失った悲しさで得たものは偽の名誉であり、それは溝口にとって何の意味も無かったことは言及した。
孤独は闇の感情を加速させる。孤独な以上、「ケア」される機会もない。ネットのレスバトルはネットで完結してしまい、その先に居る個、溝口を慮ることは無い。
割れたスマホとのレスバトルで、溝口は一端の真実を話してもいる。「(ぶつかり)被害者は女だけじゃない」「役割を押し付けられて辛いのは女だけじゃない」。ただ、それは加害の理由にはならないのだ。内心の自由はある?ただの妄想?私見では本作ではそれが現実に結びつく危険性が示唆されている。
一方で、割れたスマホから流れてくる溝口に敵対する意見にも論点ずらしやただの悪口になってるのも多い。
大前提として、レスバトルで人は考えを変えないのだ。カルトや悪徳商法に嵌った人は、ただ事実を突きつけられても意固地になって更に悪化する事がある。そこから抜け出させるためには、親身になって付き合ってあげる人が必要になってくる。近年の反ワクチン問題やカルト問題でもそういう記事をたくさん見た。
作品中には溝口が心を許せる相手は一人も出てこない。友達の影すらない。同僚とすら付き合いは希薄だ。助けが必要な人ほど助けて!と言いづらい構造もある。
朝日新聞の記事に、『「死刑囚の元同僚」ツイッターで実名発信 孤独な人の相談に乗る理由 (https://www.asahi.com/articles/ASR655CM1R65UTIL015.html)』というものがあった。
「最後にアクセルを踏むか迷った時に、頭に浮かぶ人になりたい」そうだ。溝口はアクセルを踏んだのではなく、うっかり道を踏み外したわけだが、彼に必要だったのはこういう人の存在だったんだろう。時には赤の他人の方が悩みを打ち明けやすい場合もある。チャンネルは多い方がよい。ただ、こんな重い事自分に出来る気は全くしない。
孤独による不幸を減らすために出来る事を考えてみよう。
カマイタチの漫画しかり、サトリくんの漫画しかり、そういうのって変だよなと思って滑稽に描いてる人だよね
話題のアンチマンもキモい人がキモいことしただけで、聖人になり、キモくなった原因の母をも呼び戻すという、中身は変わらないのに世が変質する不条理が漫画としてのカタルシスじゃん
それをキモいおじさんの擁護の漫画のように語られるの作者が見たら、まじで世の中ってキモいなと思って引いてると思うんだよな
主人公だけが中身も世間体もキモい一貫したキャラで、世間のみんなが裏表ある一貫してないキャラな訳よ
そらがラストで世間が反転して主人公が聖人と誤解されるの、最大の世の中批判じゃん
これ作者から世間への踏み絵の漫画であり、試されてると思うんだよね
論争になんかしたらダメで、キモっ!って一笑にふして終わらせるものとして描かれてると思うんだよな
それがここまでなってんの、まじで世の中こわいし、作者の狙い通りになってる感じがするわ
https://b.hatena.ne.jp/entry/s/shonenjumpplus.com/episode/4856001361289959475
冒頭でページを割いて「この女は異常者です」ということを本人にすごい勢いで自己紹介させてる上にそもそもタイトルに「クソ」インベーダーズとはっきり親切に書いてあるのに、
その異常者の言動をおかしいものとして描いてない、作者がこれを現実で許されるものとして登場人物に言わせてると思うのさすがにあまりにも漫画読めてなさすぎじゃない?って思っちゃった
どう考えても信用するに値しない人物の信用するべきでない言として描かれてるよね?
おかしいクソな人を描いてるおかしなナンセンス漫画であってむしろ令和の価値観あるからこそこの漫画のおかしいところがさらにおかしいこととして強烈に描かれてない?
そのうえで不快だなとか面白くないとか合わなかったなーとかネタとして普通におもんないとか今こういうのやるのスベってるよねって意見はわかるんだけど現実のこととして誤読するのはなんかな
アンチマン / アンチマン - 岡田索雲 | webアクション
https://comic-action.com/episode/4856001361287348513
https://b.hatena.ne.jp/entry/s/comic-action.com/episode/4856001361287348513
作り手がどういう意識で描いてるかは、この人の傾向を知らんから語らんけど
案の定、ブコメは「分り難いよ」という人と、「あの表現はこういう事、サイコー」って語り部に二極化してる
これが、賢らに何かを語ろうとする人に刺さるのは
作品自体は酷い偏見の再生産で、それはルックバックどころじゃない
そのために、読後感が悪い
自身は寝たきりになる
ブコメには当然に、弱者男性に関連して批判的な意見も乗るわけだが…
滑稽なのは、はてサ垢がそれを読んで現実と虚構を一緒にすんなみたいな言及しちゃってる所で
こういう表現がオーケーなら萌え絵なんて何の実害もないだろうって思うんだが