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2021-07-16

木屋町にあるキャバクラ黒服仕事をしていた その3

 この体験を経て、私はある理解を得た。「正しい戦略は、その時々の環境文脈空気によって異なる」ということだ。世の中にはいろんなルール常識、慣習があるけれども、それらをストレート適用すべき場合もあるし、必要ならばかなぐり捨てないといけないこともある。

 アブラハム・マズロー欲求の五段階ピラミッドの人)の『完全なる経営』にこんなことが書いてある。

‟彼らの心理学によると、最善の思考や最善の問題解決ができるかどうかは、問題を含んだ状況を、期待や予想、憶測などを交えることなく、この上なく客観的な態度――先入観や恐怖、願望、個人的な利害などを交えない、神のような態度――で見ることができるかどうかにかかっている。…(中略)…解決すべき問題とは目の前に存在する問題であって、経験によって頭の中に蓄えられた問題ではない。頭の中に蓄えられた問題は、昨日の問題であって今日問題ではなく、また、両者は必ずしも一致するものではない‟ p.129-130

さら範囲を広げれば、家庭生活、すなわち妻や夫や友人たちとの関係についても、この方法を当てはめることができる。各状況における最善の管理方法とは、各状況において最もよく機能する管理方法のことだ。どの方法が最善であるかを見きわめるためには、予断や宗教的な期待を排した、完全な客観性が求められる。現実的な知覚は現実的に行動するための必要条件であり、現実的な行動は望ましい結果を生むための必要条件なのだ。‟ p.132

 マズローは、物事ありのままに見つめて、現実的に考え、行動することが成功への鍵だと言っている――と私は解釈した。

 イケメン先輩は結局、条件付きの免職処分になった。黒服が嬢と付き合った場合の店への罰金50万円と、Tちゃん彼氏への慰謝料として50万円、計100万円を返済したら辞めるという処分だ。店長は、翌日のミーティングの席において、みんなの前でイケメン公言した。「約束を破ったら組に売る」と。店に対する裏切り行為は許さないという態度を明白にしたのだった。

 これと、上の引用文がどう関係あるのかというと……この後すぐ、私と同学年のアルバイトの子が、S店の備品を盗んでいたのが判明した(立命館大学に通っていたので、以下リッツとする)。定期的に、ヘネシーなどの高級酒(そのうち廃棄される飲みかけ。キッチンに置いてある)や、午後の紅茶炭酸水チーズその他をくすねていたらしい。その犯行を見つけたのは、皮肉にもイケメン先輩だった。

 そのリッツは、イケメン先輩の時と同じく、閉店後に一番奥の席につかされた。最初の数分は、あの時と一緒だった。坦々とした、もの静かな事情聴取だ。その近くにM主任が座っていたのも同じだ。

 違ったのは、私も主任と一緒に丸椅子腰かけいたことだ。リッツ普段の行動に関する参考意見を述べることになっていた。

 別にリッツは、良くも悪くもない、普通の奴だった。口数は少なかったけど、まあ真面目かなという印象だった。サボっている様子はないし、店の女の子に声をかけるなどの御法度もないし、当日遅刻や欠勤もなかった。

 でも、人間とはそういうものなのだ。裏で何をしているかからない。人間言葉ではなく行動で判断すべきという金言があるが、それでも不十分だ。どんな人間にも裏がある。

 10ちょっとが経過した。私の供述も上の通り述べていた。その間、盗んだ物の確認と弁償代の話をしていたように思う。お店で無くなったとわかっているもの時価8万円相当(私の個人的計算では3万円~4万円相当)とされて、ほかにも盗まれた物があると仮定して、倍額の16万円を1か月以内に弁償すれば警察被害届は出さないという内容で決着した。

 最後店長は言った。「リッツ君。今日最後の勤務日だ。もう来なくていい。けど、ほかのお店に情報共有とかしないから、働きたかったら別のキャバで働いてもいいよ。今回は残念だったけど、また成長したあなたの姿を見たい。それで、いつかまたお客さんとしてうちに来てくれたら嬉しい」という言葉でお開きになった。

 当時の私は、「おかしいのではないか!?」と思った。当時のS店の黒服に課せられる罰金額は、記憶の限りでは以下のとおりだ。

・当日遅刻 5,000円

・当日欠勤 10,000円

窃盗その他の犯罪 250,000円+被害

・嬢と交際した場合 500,000円

・店の売上に影響するトラブルを起こした場合 時価(これが上記慰謝料

 リッツ規定どおりの罰金を科されなかった。被害額のみだ。しかし、イケメン先輩は規定どおりの罰金のうえボコボコにされている。

 当時の私は腑に落ちなかった。後に推測したことだが、店長には以下のような思考順序があったのではないか

リッツを殴って、25万円+16万円を請求したうえで脅す(イケメンと同じ対応

リッツ立命館大学学生課もしくは先輩もしくは親に相談する

相談先が交渉の窓口になる

罰金は減殺される可能性が高い。警察通報されたら逮捕リスクあり。

 上記①~④が成り立つならば、リッツに対して甘い対応をするのが正しい。そう読んだのではないか

 店長は、自他の権益に対してストレートな人だった。取れるモノはきっちり取っていく。悪く言えばがめつくて、善く言えば組織のことを考えている。

 今回の件だと、警察被害届を出してもS店には一銭も入らないし、リッツ問題行動を起こしたことをほかの店に情報共有するメリットはないし、彼がほかの店で問題を起こしても当店には関係がないし、リッツが負い目を感じていれば社会人になってからS店でお金を使うかもしれない。

 ※社会人になった今では、このような考え方は極めて短期的かつ自己本位的なものだと感じる。木屋町風俗営業を行うすべての店の利益を考えれば、リッツ警察に突き出すべきだったし、他店にも情報を共有すべきだった。こうした当たり前のことができないほどに、風俗業界というのは生存が厳しい世界なのだ

 憶測だが、店長には過去に痛い経験があったのかもしれない。16万円でも十分に得をしているからそれで済ませる。そういうことだ。

 一方で、イケメン先輩は、いわゆる「身分がない」タイプ社会人だった。だからルールに則った対応を採る(暴力のうえ正規罰金を課す)のが正しかった。

 私は今、地元広島地方公務員をしている。この仕事は、公平とか中立とか平等が叫ばれる業界ではあるが、確かに市民企業を公平に扱わないことが正しいケースがあるのだ。例えば、地元を盛り上げる活動をする部署が大きいイベントを開催する折には、成功キーパーソン及びその所属団体に対して相応の便宜を図る。近年の例だと、「全国菓子大博覧会」や「広島てっぱんグランプリ」といったものだ。

 上記の「成功キーパーソン及びその所属団体」について、関係者を良好な立地に出店させたり、相応の額の契約を用意したり、行政組織要職に就けたりする(教育委員など)。

 一般市民企業不公平に扱いたいからやっているのではない。公平に扱うのが長期的には一番正しい戦略なのはわかっている。これは、組織目的を達成するために必要不可欠な過程であると上の人間下の人間も判断たからそうなっている。

 反対に、戸籍課や税務課や医療課などの住民対応を行う部署においては、「融通が利かない」などのクレームをどれだけ食らっても、ひらすらに法律や要領に従って仕事をやり続けるのが正しい戦略ということになる。特定の人をひいきしても自治体にとってのメリットは薄いし、逆に訴訟リスクがあるからだ。

 キャバクラでの仕事は正直キツかった。嫌なお客さんには絡まれるし、たまに一気飲みを要求されるし、人が殴られるのを見ることがあるし、ホールに立ちっぱなしで足の裏が痛いし、キッチンものすごく忙しいうえに鼠とゴキブリだらけだ。

 でも、勉強になった。夜の歓楽街での仕事が、今の地方公務員としての自分の糧になっている。あの時、求人情報誌を開いてよかったと今では思える。



大学回生

 この春から時給は1,800円になった。昇給の際、店長からは、「お前以上の時間給をもらっている大学生は木屋町にも祇園にもいない。お前を評価している。就職活動中もシフトに入ってくれ」と言われた。※多分これが目的で時給を上げたのだと思う。これまでと違い、昨年比で増えた仕事もないからだ。

 この辺りからシフトに入ることが少なくなった。これまでは、週に4日、たまに5日という具合だった。でも、公務員試験勉強もしないといけないので週に3日の勤務になっていた。

 時間はあっという間に過ぎていって、夏が終わる頃に内定を得た私は、「自由だあああぁぁ!」とばかり、夜の街で遊びまわるようになった。

 私には小さい名誉があった。木屋町先斗町のいろんなバーに行ったが、S店で黒服をしています、付け回しの仕事を任されていますと言うと、大抵の店員さんや夜の街の常連の顔つきが変わるのだ。「こいつはやばい奴だ」という顔をする人もいれば、軽蔑した視線を向ける人もいれば、逆にすり寄ってくる人もいた。

 バーにはよく行ったが、キャバクラにはほとんど行かなかった。S店で働いているとわかったら追い出されるリスクがあったからだ。それに、私はKFJ京都風俗情掲示板)のお水板において、当時木屋町で№1とされていたS店で何年も働いている。お客さんに「おごってやるから来いよ」と誘われて他店に行ったことはあるが、なかなか満足がいかなかった。S店の子接客されたことはないが、それでもわかる。歴然とした『差』があった。

 今思えば、承認欲求というやつが足りていなかったのだろう。シロクマさんの本で言うと、「認められたい」というやつだ。当時は、自分をスゴい奴なんだと思いたかった。実際はぜんぜんそうではなかったし、逆に、本当にスゴい奴ほど自分を大きく見せたがらない。

 そういう人は飽きているのだ。ちやほやされることに。褒められることに。子どもの頃から自分パフォーマンスの高さを周りに認められるのが当たり前だった。だから調子に乗ったり、偉ぶったりしない。それだけのことだ。

 11月になった頃だった。M主任退職することになった。時期は来年の3月。田舎に帰るらしい。

 トラブルを起こしたわけではない。円満退職だ。夜の業界で7年も働けば、体はボロボロになる。普通は3年もてばいい方だが、M主任はそこまで働いて、十分すぎるほどの結果を出していた。私は「今までありがとうございました」と、お店の終わりに2人だけになったところで伝えた。

 この時のM主任言葉脳裏に刻んであるし、忘れた時のために日記にも取っている。重ねて言うが、この記事でところどころの描写がやたらと詳細なのは大学生当時の日記ベースにしていることによる。

 以下、M主任言葉になる。

「おう。〇〇ちゃん、お前もな、元気でな。ええけ?(※方言が入っている。いいか?の意味)〇〇ちゃん仕事ができる奴になれよ。仕事ができんかったらな、人間は終わりやぞ。どこに行っても生きてかれんようになる。仕事だけはな、ちゃんとやって一流になれよ。お前もこの店で何人も見てきたんやないけ、どうしようもない根性なしの連中を。ええけ? お前は悪い奴じゃない。でもな、どっか気が抜けて、間抜けなところがある。そこが好きなんやけどな。とにかく、仕事ができるって言われるようになれ。俺からお前に言えるんはそれだけや」

 呑みに行きましょう、と誘うつもりだった。でも、誘えなかった。私の中で、M主任はそれだけ偉大な存在だった。神だった。神を呑みに誘うことはできないのだ。

 その翌日。営業時間中の夜10時くらいだったか店長ともう1人、灰色スーツを来た人が紙袋を携えてS店にやってきた。「ちょっと時間あるか」と、上の階にある事務所に連れて行かれ、その人から名刺を渡された。

 このS店の母体である芸能事務所の人だった。取締役ナントカ部長だった。ソファに座らされてからの話の内容は端的で、「私を社員として採用したい」という話だった。

 部長の話には説得力があった。説得力要諦とは、ロジックにあるのではない。本人が持つ、その考えや判断への自信や信仰、そして意見を伝える際の胆力や粘りの強さが、本人の口を通して迫力となり、相手に伝わることで説得力生まれる。

公務員はこれから厳しい時代になる。お金問題ではない。本質的意味で割に合わなくなる。

あなた就職する自治体初任給は16万円だ。うちは基本給だけで26万円出す。

・S店での働き次第では本社に来てもらう

日本芸能界を盛り上げる一員になってほしい。それだけの才がある。

・お客さんも仲間もあなたを支持している

 今思えば典型的リップトークだ。なぜかといえば、上の内容の半分以上は私をほかの人に置き換えても、ちょっと修正するだけで通用するからだ。

 でも、当時の私は大学生だった。この時すっかり、S店で働こうか、それとも地元公務員になろうか迷い始めていた。もし、これが公務員試験を志す前であれば、この会社で働いていたかもしれない。

 特に最後にやつ。あれにはやられた。部長ソファの脇に置いていた紙袋から手紙を取り出した。十枚ほどの。小封筒に入った、そのひとつひとつを私の前にゆっくり差し出すと、それが――すべて嬢から手紙であることがわかった。

「〇〇君。試しにひとつ開けてみて」

 ある嬢からの簡潔なメッセージが入っていた。「これからも〇〇さんと働きたい」「〇〇さんに店長になってほしい」「卒業してもいなくならないで」。こんな言葉が認められていた。

「もうわかるね。〇〇君はみんなに慕われている。社会あなたを認めている。こんな大学生、ほかにいないよ」

 部長はA4サイズの用紙をボールペンとともに手渡してきた。

 『雇用契約書』とあった。裏面には雇用条件的なものが書いてある。これを片手に取って私は、ボールペンを握りしめた。

 右上に日付を書いて、ずっと下の方にある住所欄に個人情報を書き始めようとする。ボールペンをあてどなく前後に振って、書くのを静止しようとする脳と、書くのをやめたがらない右手が小さいラリーを繰り返していた。

 私は思い切って、ボールペンを紙面に押し付けた。そして、インクが紙に付いた途端――心臓から流れ出た血が、冷たい何かとともに押し戻されて、再び心臓へと逆流するのを感じた。私の指先は動くのをやめた。

 その場で立ち上がって私は、「残りを読んでから決めます」と告げて、手紙を抱きかかえてS店に帰ろうとしていた。事務所の扉を開けて出る時、舌打ちのような音が響いた。

 手紙ほとんどはテンプレートだった。ひな形がきっとあって、嬢はそれらを真似ている。そういう罠だった。手紙はぜんぶで11枚あって、その中でテンプレでないのは3通だった。そのうちひとつを挙げると、ヘタクソな文章で、私のこれまで4年間の行動や仕草がつらつらと書いてあった。

 私に対するポジティブ言葉も、ネガティブ言葉もあったけど、この3通の手紙には共通していることがあった。「地元に帰っても頑張って」。そんな内容だったかな……? 初めに読んだ1通はTちゃんからだった。

 彼女ハーフで、日本語がそこまで上手くはないのだが、それでも一生懸命な筆跡だった。何度かミスって修正液で消した跡があった。Tちゃんらしくて、不器用だけど愛が籠った手紙だった。

 一昨日それを読み返した時、ふいに涙が零れた。

 あの部長姑息な手を見抜いてから一週間後、私は2月末でS店を辞める旨を店長に告げた。残念そうにしていたけど、これは当然の結果なのだ

 私は地元公務員として働く道を選んだし、芸能事務所だって私が本当に欲しかったわけではなく、おそらくはM主任の代わりとしてだった。もし本気ならば、大学4年生の春までには声をかけている。

 最後の勤務日は静かだった。普通職場だと、辞める人には花束贈呈とかがあるんだろうけど、S店にそういった慣習はない。ただ普通に、最後の客が帰って、照明の光度を上げて、ホールキッチンを片付け始めて、嬢がみんな帰って……。

 最後に、このS店に初めて来た時に見た、この分厚い扉を閉める際に、「お疲れ様です」と小さく呟いた。私は、夜が明けてほんのりと水色の空が見える河原町通りへと歩みを進めていった。

(次が最後です)

 https://anond.hatelabo.jp/20210716220545

木屋町にあるキャバクラ黒服仕事をしていた その2

 そこから先は思い出したくない。身分証を出して、「あなたがしたのはキャッチという犯罪行為で~」と路上警察官2名から懇々と説諭を受け続け、彼らが帰った後に、暗い顔をした店長とM主任が地下のお店から出てきて、「ちょっと来い」と事務所に呼ばれ……面接の時のソファに座った私と、左隣に主任がいて、店長は斜めの位置にあるパイプ椅子腰かけていた。

「すいませんでした」

 私は粛々と謝った。沈黙が続いた後だった。

 店長パイプ椅子ちょっとずらすようにして身を乗り出した。ガラス張りのテーブルの上にあった煙草ライターガチャガチャと手に取る音がする、と思った時だった。

「誠に申し訳ありませんでした!!」

 M主任が謝ったのだ。直後、「私の責任です」という小さな声が聴こえた。

 この時、私が店長から告げられたのは以下の内容だ。

あなた警察に払う罰金は50万円。S店とM主任で25万円ずつ肩代わりする

今日警察は帰ったが、運が悪ければあなた逮捕される

・もう二度としないように。次はクビにする

 といったものだった。

 優しい人達だった。私のような盆暗に対して、ここまで優しい嘘をついてくれたのだから。今ではわかる。あの時、警察は私とS店を指導するだけで済ませてくれたのだ。

 状況が違ったら、普通に逮捕されていたかもしれない。あの場で解放されて、しかも私が罰金の納付書をもらっていないということは、そういうことなのだ。

 M主任には頭が上がらない。もし、もう一度会うことがあったら何万円でもおごるし、「百万円貸してくれ」と言われたら迷ってしまうに違いない(貸さない)。

 なお、当時のキャッチ行為規制基準においては、路上の客に声をかけた後に何メートルも付いていったり、身体接触しない限りはセーフだったようだ。一部の悪質な店は、警官の目が届かないビル内で付きまといや身体接触などをしていた。



大学回生

 大学講義に出ながら、S店でのアルバイトキッチンホール、店の前に立つ案内係)に週4でシフトに入る生活を続けている間に2年が過ぎた。単位はけっこう落としていた。履修しても半分ちかくは落とすので、できるだけ多く登録するようにしていた。教職課程も取っていたため、割とぎりぎりで卒業した感がある。

 この年が転機だった。キャバクラ黒服仕事にのめり込んでいた私の時給は、この年の秋に一気に1,600円に上がった。理由シンプルで、『付け回し』というポジションを任されるようになったからだ。

 すでに私の先輩は、店長とM主任イケメンだけになっていた。後は、2人の社員と2人のアルバイトが私の後に続く。ここまでの間で、お店で働き始めたのは10人以上はいただろうか。みんな、あっという間に辞めていった。

 この業界は、はっきりいって申し訳ないのだが、中途半端人生を送り続けた挙句に流れ着いた人間が多い。負け癖がついている。だからすぐに諦めるし、ふてくされるし、誘惑に負けて嬢を口説いたり、物を盗んだりして――制裁を受ける(後述)。

 『付け回し』の仕事ざっと説明する。要すると、女の子をどの席につけるか決める人だ。スナックだとチーママがやっている。併せて、各席の料金状況をチェックする。フロア中央から客席を常に見渡して、嬢の配置をどうするか考え続ける。

 このポジションは、自分の成果を数字で把握するのが難しい。というのも、いわゆるABテストというやつができない一発勝負系の仕事なので、自分が決めた配置が果たしてしかったのかすぐにはわからない。

 でも、時間が経つとわかる。ちゃんとした人が付け回しをやると、ゆっくりと、じんわりではあるが、お客さんが増えていく。一見さんがまたお店に来てくれ、月に何度か来てくれるようになり、やがては常連になる。店長やM主任レベルだとそうなる。

 そのお客さんに嬢を付けた時の反応を1回1回ちゃんと見ていて、それに応じて次はどの嬢を付けようかを思案し、試行錯誤を繰り返し、やがてそのお客さんの嬢の好みを理解するようになるからだ。それだけではなく、お客さん同士の空気を察して、喧嘩が起きないようにする心遣いも忘れない。

 お酒が入っているうえにそういう気質の人が多いので、しょっちゅうとは言わないが喧嘩が起きる。例えば、当時のM主任は、カラオケでほかのお客が歌えないほどに曲を入れまくる人がいると――それとなくデンモク操作して曲が流れる順番を変えたり、嬢を利用して歌わせないように場をコントロールしていた。

 女の子の側でもそうだ。

 彼女らもプロだが、やはり年若いので、「嫌な客」「苦手な客」「うざい客」みたいなものがある。反対に好みの客もあるわけで、一流の付け回しをする人は、そのあたりの機微理解しながら客と嬢との最適な組み合わせをシナジーとして導き、実行に移せる。

 私はその域に達することはできなかった。私が付け回しを任される時というのは、店長主任がそのポジションを離れざるを得ない時だけだった。

 実際、私はあまりセンスがなかったと思う。お客さんに怒られてばかりだった。私が付け回しをしていた時の一見さんリピート率は2人の先輩に比べて低かったし、お客さん同士が喧嘩に発展する前に止められないこともあった。

 ある時などは、あるお客のグループ(今でいう半グレ風の人達)が、堅気な感じのお客を店内で突然ボコりはじめた。カラオケトラブルだった気がする。

 その半グレは堅気の若者のところへ行き、いきなり胸倉を掴んで殴りつけ、引き起こしガラス卓の上に叩きつけた。そして、足で何度も胸や腹を踏みつけた――近くにいた嬢が絶句して吐き気を催していた。別の気丈な子が肩をさすって慰めている。

 また別の大柄の男が、殴られた男を引きずり起こし、その頬に一撃を加えて地面に引き倒したところで私が止めに入った(判断が遅い!)のだが、ヒートアップしていた彼らを抑えるのがやっとだった。店長やM主任だったら、リアルファイトになっても目線対話だけで事を収めるし、そもそも喧嘩になることがまずない。

 結局、私が物理的な意味で間に入って無理やり止めた。もみ合って、もみ合って、「もうやめてください!」と半分キレながら叫んで、それでようやくなんとかなった。殴られた人は、もちろん料金なしで帰ってもらった……後で警察官が店に事情聴取に来ることもなかった。

 私には付け回しの才能がなかった。『一応できる』というだけの交代要員であり、それ以上でも以下でもなかった。嬢達は、私を憐れんでか、明らかにおかしい付け回しに対しても苦情を言ってこなかった。一部の子は、「あのお客さん私に飽きてたよ」とか、「なんで今代わらせたの。指名の話してたのに」とか、「あの子芸能人の卵だから楽なお客さんにばっかり付けてるの?」とか、ちゃん本音を伝えてくれた。

 でも、ほとんどの女の子特に20才以下の若い子や、逆に30代半ば以降の子)は、私を憐れんでか、苦情すら言ってくることがなかった。信頼されていなかったのだ。

 さて。そろそろ(後述)の話をやりたい。

 この年の秋だった。イケメン先輩が罪を冒したのは。私の価値観ターニングポイントになった体験でもある。

 お店の女の子しかも上位数人に入るほどの人気で、そのうえS店のお客さんと付き合っていた嬢(以下Tちゃんとする)と交際していたことが判明したのだ。

 なぜわかったかというと、怪しいと感じたそのお客さんがTちゃん携帯を盗み見たところ、イケメンとの睦言のやり取りが画面に映っていたということだ。噂だから真実かどうかはわからない。でも、浮気はバレてしまった。

 嬢との恋愛は大きな罪だ。キャバクラなどにとっての女の子というのは、大事商品なのだマクドナルドでいえばハンバーガーだ。店員ハンバーガーを盗んで食べたら処分されるだろう。そういうことだ。

 しかも、前回の記事で、S店というキャバクラ母体芸能事務所であることを述べた。Tちゃんはそこに所属している子だった。今でもたまに、テレビバラエティで見ることがある。その度に、「あんた成長しすぎやろ!」と唇を尖らせて食い入るように番組を見ている私がいる。

 この時の私や、私の後輩達は、このことが問題になったのをイマイチ信じることができなかった。というのも、イケメンとTちゃんとの間柄は、スタッフ内では公然の秘密だったからだ。お店が終わった後のミーティングでは、イケメンに対するTちゃんの態度が違った。なんというか、口喧嘩がこなれているというか、恋人同士が醸し出す雰囲気だった。

 勤務中もそういうことがあった。Tちゃんお酒に弱かった。カクテルならば、どんな嬢であってもリキュールを一滴か二滴しか入れない。でも、ボトルシャンパンとなるとそうはいかない。ごまかしが効かないのだ。特にシャンパンを卓の上で薄めるわけにはいかない。

 そんなこんなで、稀に、酔いつぶれたTちゃんが私のいるキッチンに入ってきて、ビア樽(ビールの詰め替え用のタンク)に腰かけることがあった。うわごとを呟いたり、ボウっとしたり、どこか一点を見つめるようにしたり、急にキレだして携帯電話ごみ箱シュートしてトイレに駆け込んだりしていた。

 ある時、Tちゃん携帯ごみ箱に叩き込んだ後、イラついた声を上げ、キッチンを飛び出そうとした時だった。ガンッ!という音とともに、キッチンの出口にある真四角の排水溝にはまり込んでしまった。ガンッ、というのは排水溝の鉄板が跳ねた音だ。

 イケメン先輩の動きは速かった。いつもであれば、廊下に立っている嬢が貧血で倒れたりしても、涼しい顔をして対処に入るのだが、Tちゃん排水溝にハマった時は違った。「すぐにキッチンのドア閉めて!お客さんに見える」と血相を変えて対応に入ったのだ。

 イケメンの声と同じタイミングで私は、キッチンのドアを閉めにかかっていた。酩酊状態で泣き出したTちゃんを救う(掬う)役目はイケメンに任せて、懐中電灯を点け、排水溝に落ちたTちゃん私物を拾い上げる。

 その際、イケメン先輩が、Tちゃんに「馬鹿。気いつけや」と優しく呟いたのを覚えている。京都弁だったのでうまく思い出せない。

 だからこそ、イケメン先輩が犯した罪をすぐには意識できなかった。

 ある日の営業終了後だった。暗かったホールの照明の光度が上がって、店の片付けが始まって、嬢がみんな帰って、皿洗いや店内清掃もみんな終わった頃に、「そこに座れ!」という声が響いた。店長がお店の入口からやってきて、片付けをしていたイケメン先輩を一番奥の席に座らせたのだ。傍らには主任もいた。

 私や、ほかの役職のない社員アルバイトは店を出ていこうとしたが、店長が「いいからそこにいろ」と言った。私は、扉を1枚隔てたキッチンにいた。声はよく聞こえなかった。扉の隙間から、奥の席で事情聴取を受けるイケメンの後ろ姿が見える。

 細々とした声で、Tちゃんと付き合っていた事実説明していたと思う。事情聴取は5分も経たないうちに終わった。というのも、「オメー何してんだよ!しかも客の女と付き合って。おい!ふざけんな」と、急に店長ヒートアップたかと思うと、ガラスの卓にあった灰皿を、イケメンの顔めがけて投げつけた。

 おそらく口周りに当たったのだろう、イケメンが顎のあたりに手をやった途端に店長は立ち上がり、イケメンの顔を殴打した。M主任が丸椅子から立ち上がって止めに入るも、店長に突き飛ばされて断念した。

 床のカーペットに仰向けに倒れたイケメンの上に跨り、店長が何度も何度も、その端正な顔に鉄拳をぶつけていた。イケメンは、「すいません、すいません!」と謝り続けていた。

 耳に入っていないかのごとく、何十発もイケメンを殴り続けた店長だった。ある瞬間に、ふと立ち上がって、イケメンの体をサッカーボールみたいに思いっきり蹴飛ばすと、「ボケが」と呟いて、私達のいるキッチンの横を通って近くの席に座り、どこかに電話をかけ始めた……。

 その後、イケメンが泣きはらしながら、血だらけの顔でホールをうろついていたのを覚えている。

(続きます

 https://anond.hatelabo.jp/20210716220544

木屋町にあるキャバクラ黒服仕事をしていた

この日記の内容はみだしのとおりだ。京都での学生生活の4年間をキャバクラでの黒服仕事に捧げた。

年末のこと。コロナのおかげでストレスが溜まる中、ふと京都が懐かしくなって一人旅に行った。学生時代と社会人約十年目では、さすがに景色に差があった。いろいろと感じるものがあったので、ちょっとしたためてみることにした。

広島田舎から京都に出たばかりの、当時18才だった私は大学生活に憧れを抱いていた。第一志望ではなかったが、行きたいと思っていた大学だった。

4月はあっという間に過ぎた。入学式オリエンテーションサークル勧誘学部学科での新入生歓迎会、初めての履修登録、初めての講義、初めてのゼミ活動

楽しくもあったし、不安もあったけど、5月になって、まだあることをしていないのに気が付いた。

アルバイトである大学生アルバイトをするものだと思っていた。それ以前に読んだ漫画アニメでは、大学生はみんなアルバイトをしていた。

早速、求人情報掲示板を見た。インターネットではない。学生課の前に貼ってある物理的なやつだ。すると、学内カフェがよさそうな気がしてきた。時給もいい(850円だった気がする)。

その日のうちに、お店に行って店員のおばさんに声をかけた。アルバイトがしたい、と。

何分間か話した後、「土曜日シフトはいます」と告げると、大歓迎な感じで、「今度オーナーも交えて面接しましょう」と言ってくれた。私の携帯電話の番号を伝えた。

その翌日だった。知らない番号から着信があった。携帯が鳴っている最中ガラケー通話ボタンを押す直前に着信が切れた。

もう一度かけなおすと、女性の人が電話に出た。どうも話がかみ合わない。「こちからはかけていません」とのこと。どうやら、大学全体の電話受付窓口に繋がっていたようだ。でも学内の誰かが、私に電話をかけている……。

増田処刑はすでにおわかりだろう。あのカフェからの着信だったのだ。私はそんなことにも気が付かなかった。

それから3日が経って、あのカフェに行って、面接の件がどうなったのか聞いたところ、「オーナーに、あなた電話に出ないと伝えたら、もう面接はいいって」という衝撃の答えが返ってきた。

私が阿呆だっただけだ。今でも、仕事でこういう感じのミスを冒すことがある。

ある日、京都御所の近くにあるコンビニ求人雑誌を持ち帰った。

パラパラと中を覗いてみる。飲食店小売店が多いようだ。ただ、どのお店も時給が低い。大学の近所にあるお店は、だいたい750円~800円だった。今思えば、こういう視点はやはり若いな、と思う。

大学生場合は、たとえ時給400円だろうと、釈迦に生きる人としてふさわしい常識言動知識を身に着けられる職場がいい。大学の同期で、一流どころの企業官公庁NPO法人就職した連中は、リクルート株式会社はてな高島屋アルバイトをしていた。

当時の私は、リクルートはてな高島屋も知らなかった。私の出身広島県の府中市だった。そんなオシャンな会社地元にはない。天満屋だったらあるのだけど。もし私が東京府中市出身だったら、リクルートはてな高島屋も知っていたのかもしれない。

さて、求人情報誌も終わりの方まで来た。すると、スナックキャバクラバーのページが出ていた。

あるお店の男性スタッフの時給のところを見ると、22時までが900円で、22時以降が1000円とあった。基本の労働時間20:30~5:30で、開店準備と片付けを除いた9時間に対して給与が支払われる。ツッコミどころが満載だが、こういう業界なのだ。今でもおそらくこんな感じだろう。

「でも、夜の店はちょっとなあ」と感じつつ、「失敗したとしても私はまだ若い。なんとかなる」とよくわからないポジティブも抱いていた。

あるページを捲ろうとして私は、ある求人に目が留まった。「木屋町で一番レベルが高い店です!」みたいなことが延々と書いてあった。自画自賛もいいところだ。※本当に一番レベルが高い店だった。

でも、「面白いな」と思った。しかも深夜時間帯の時給は1100円ときている。さっそく電話をかけて、簡単自己紹介をして年齢と大学名を言ったら、「ぜひ面接に!」ということになった。

5月の割と寒い夜、私は親からもらった原付に乗って、家から木屋町まで10分ほどの距離を慎重にゆっくりと駆けていった。

マクドナルド河原町三条店の近くにある、小ぢんまりとしたビルの地下1階にその店はあった。

当時の私はビルの前に立ち竦んでいた。田舎育ちの私は、ビルの下に降りていく階段を見たことはなかった。真下の方から数人の話し声が聴こえる。

おそるおそる階下に降りていくと、廊下が十メートルぐらい続いていて、奥には分厚い扉が開け放たれていた。表面に店の名前が書いてありそうな。近づいていくと、店の中から男女が笑い合う声が響いた。

扉の前には小さい丸椅子が設えてあって、2人のお客さんとイケメン黒服(ボーイ)が楽しそうに話をしていた。お客さんは、丸っこい小さいグラスに入ったお茶を飲んでいる。

ふと、ひとりの嬢が出てきた。黄色い、ひらひらとしたドレスだった。歩く度に、ドレスの裾がブゥンと上下していた気がする。顔つきは覚えていない。失礼ではあるが、「化粧濃いな」と感じたのは覚えている。外国人風の浅黒い肌の、ツンとした表情だった――人生で初めてキャバクラ嬢を見た瞬間だった。

さて、イケメンの人に「面接に来ました」と告げると、「ちょっと待ってね」と言われ、奥に引っ込むと……すぐに別の男性がヌッと出てきた。

体格が大きい、熊みたいだ。笑っている。当時の私には恐い人に思えた。実際には、恐ろしさと優しさが同居するタイプ……と見せかけて、普通にサイコパスだった。

店長と名乗るその人と、同じビルの2階にある事務室に入って、さっそく面接が始まった。私はソファに座らせてもらっていて、ガラス張りの机の上にペットボトル緑茶が置いてあった(はずだ)。店長は反対側のソファ腰かけた。

「飲んでよ」

ありがとうございます

店長とどんな話をしたかはあまり覚えていない。

思い出せる限りだと、こんな感じだった。

広島出身? 俺の叔父さんが広島なんだ」

「いい高校行ってたんだね」

「18才か。若いね~」

柔道強いんだ。2段だって

「いつから来れる? できれば明後日がいいな」

こんな感じだったと思う。当時は、落ちる可能性が高いと思っていた。ボーイの経験がないどころか、アルバイトしたこともなかったからだ。自分が盆暗な方だということもわかっていた。

ところで、キャバクラで4年も働いていたのだ。私のような類型(実務経験のない若い子)を採用する理由はわかる。

①単純な労働力として

多くのお店では、ホールキッチン仕事を8時間ぶっ続けでやらないといけない。開店の準備と片付けもある。休憩はあるが非常に短い。キッチンのビア樽に座って5分間など。なので、体力のある人がほしい。

②肉壁として

態度の悪いお客さんは必ずいる。特にお酒が入っていると、接客が気に入らないということで難癖をつけたり、声を荒げたり、脅迫してくることもある。

※稀に暴力団組員も来る。「暴力団お断り」のステッカーをどの飲み屋も貼っているだろう? あれは歓楽街では冗談一種だと当時は思っていた。この業界では、清濁を併せ呑み、判断が早く、臨機応変対応できる者が生き残る(と店長が言っていた)。

お客さんとトラブルになっても、年が若くてガタイのいい奴がいるのといないのとでは展開が違ってくることがある。たとえ殴られても、私みたいに若いのは自分が悪いと判断して、お店に治療費請求しないことが多い。

レアドロップ枠として

一例として、私と同じ同志社大学で、かつ同じ法学部法律学科の奴で、大学生活の4年間、ホストをしていた奴がいる。週に3日ほどの出勤で、大学回生になる頃には月に30万~40万ほどは稼いでいた。本人いわく、「いろいろあるので稼ぎ過ぎないように気を付けていた」とのこと。全く正しい行動だ。大学生の年齢でその判断ができる時点で、奴は普通ではなかった。2021年現在も、堅気ではない仕事大金を稼ぎ続けている。その彼は、KFJ京都俗情掲示板)のホスト板にもスレッドができるほどの猛者だった。つまり、年が若くても超スゴイ奴は一定数必ずいる。そういった人材を時給1000円前後で使えるチャンスに賭けているのだ。

私が採用された店というのは、実は特殊タイプだった。

当時の木屋町祇園にあったスナックラウンジキャバクラは、そのほとんどが個人もしくは社員10名以下の会社経営していた。

私が働いていたお店(以後S店とする)は、それなりの企業経営母体だった。モデル女優なんかを育てている芸能事務所が、副業としてキャバクラを出していたのだ。

※もうみんな読んでないのでぶっちゃけるが、㈱オスカープロモーション母体として経営している店だった。当時の私は、そんな会社存在自体を知るはずもなく。

そこに所属している子が修業や小遣い稼ぎの意味で働きに出てくる。そういう構造のお店だった。もちろん普通の子もいる。

以下、私が働いていた4年間で記憶に残っていることを書き出してみようと思う。たぶん長文になる。



大学回生

 キッチンホール仕事をやっていた。時給は1,100円。キッチンが主で、社員の人が少ない時に限ってホールに出る。

 最初の頃は、強面のM主任に怒られてばかりだった。今思えば強面ではなかったし、体格も中肉中背だったが、当時若輩だった私には圧が強すぎた。

 キッチン仕事というのは、いうまでもなく優先順位がモノをいうわけで……おしぼりとつきだしの用意も、ドリンク作りも、フード作りも、皿やグラス洗いも……人生最初に覚えた仕事は、社会に出てから仕事の縮図だった。

・次の次くらいまで優先順位を決めながら動く

・途中で別の仕事に移らない

・雑多な仕事はまとめておいて後でやる

 こういった原則ひとつずつ身に着けていった。

 より精神的な意味での教えもあった。例えば、トレンチお盆)の持ち方について。S店での持ち方は、指を立てて、手のひらが触れないようにして胸の前で持つというものだった。

 当然、最初のうちはできない。いや、言われたとおりにできるのだが、どうしても、たまに手のひらでベッタリと持ってしまう。

 最初にそのミスをした時だった。「おい」というM主任の声が聞こえた。怒られると思って身構えていると、「新人が間違えた持ち方しとんぞ」と、上で述べたイケメンの人が叱られていた。確かに、私は最初トレンチの持ち方をイケメン先輩に教わった。

 でも、当時は「なんでイケメン先輩が怒られるんだろう。なぜ私じゃないんだろう」と素朴に考えていた。

 このS店では、そういう社会人として基本的なことを教わる機会が何度もあった。私は盆暗でノロタイプ人間だったから、ありがたい教えでも、耳から耳にスーッと抜けていったのがたくさんあったに違いない。日記もっと細かくつけておけばよかった。

 今でもM主任を思い出すことがある。厳しい人だったけど、まともに仕事をこなすことを誰よりも考えていた。私のことを考えてくれていたかはわからないけど、今でも確かに思い出すのだ。

 めちゃくちゃ厳しくて……でも、ふいに無邪気で優しい笑顔を見せてくれる。私はずっとM主任の後ろを追いかけていた。今、この場で感謝を述べさせてください。ありがとうございます



大学回生

 この年の春先から初夏にかけて、正社員と同じ仕事が増えていった。一例として、ホールを回る仕事が主になった。棚卸しもするようになった。時給が上がり1,200円になった。

 本来大学生アルバイトは、キッチンでフード作りや洗い物をするものだ。ホールに出ることもあるが、あくま代打的に割り振られる。原則社員キッチンアルバイトホールということはない。にもかかわらず、なぜ私がホール担当になったかというと……。

 私の社歴が、スタッフ内で真ん中あたりになってきたからだ。

 信じられないだろう。でも事実だ。私がS店に入った時、社員5人のアルバイト3人(私を含む)体制だった。1年目の梅雨時に社員がひとり免職処分能力不足だと思う)になって、また秋になった頃に社員1人が系列店に行って、3月の春休みの頃、ひとつ上の学生アルバイトが飛んだ。従業員が3人いなくなって、3人補充された結果こうなった。

 ホールを回る仕事について、思い出せる範囲優先順位が高い方から挙げていくと、①お客さん又は女の子(=キャスト。以下嬢とする)の監視、②オーダーの受取と実行(買い出しを含む。お客さんだと煙草女の子だとストッキング生理用品)、③嬢によくない行為をしているお客さんへの注意、④お客さんからのイジリや自慢話やお酌に付き合う、⑤灰皿やアイスペールの交換、⑥喧嘩を止める(リアルファイト含む)……といったところか。

 重労働だが、そこまでキツイということはない。一般的飲食店でもこれらに近いことをしているはずだ。最初は立っているだけでも辛かった。足が棒になってしまう。慣れてもやっぱり足の裏が痛い。

 思い出に残っているのは、やはりM主任だ。仕事ができる男性で、30代半ばで月給は45万円(残業代は基本給に含まれている)だった。客引きプロであり、街を歩く人でその気のなさそうなお客さんでも、1分も経たないうちにお店への興味を起こさせ、大体3分以内にお店に連れていく。何より損切が早い。この人はだめだと感じたらすぐにその場を去って、別の人に声をかける。

 その主任にこっぴどく怒られたことがある。

 真夏の夜だった。私に初めての仕事が割り振られた。いわゆる、キャバクラの店の前にいる人の役だった。客引きではなく、連絡役に近い。お店に用のある人、例えばリース関係業者だったり、面接希望の嬢だったり、店長の知り合いだったり……むろん、通りがかりのお客さんにサービス内容を聞かれることもある。

 さて、ある3人組のお客さんが店の前を通った時、S店に興味を示した。「お兄さん。どのセットがお勧め?」と聞かれた私は、しどろもどろになりながら、2万円(2h)と1万3千円(1.5h)と1万円(1h)の3つのコース説明した。金額うろ覚えだ。たぶん違う。

 3人組のリーダー格は、「う~ん」という表情になって、何点か質問をしてきた。うまく答えられなかったのは間違いない。最後は、私の方が心が折れてしまった。

 その場を立ち去る3人組を見送る私の後ろに、M主任がいた――縄跳びで打たれたような、痺れた痛みが私を襲った。主任回し蹴りが私のお尻にクリーンヒットし、地下に入る階段の手すりの辺りにもんどり打って転げた。頭を壁面にぶつけたのを覚えている。

 主任に何と言われたかはよく覚えていない。罵倒の数が多すぎたのだ。「お前!売る気ないやんけ!」だったら確実に言われている。「すいません」とだけ謝ると、「〇〇ちゃん。次はないぞ」と言ってお店に入っていった……。

 数分後、また別のお客さんが店の前を通った。私は、ここまでの人生で最大の過ちを犯した。私はM主任の真似をして、お客さん候補トークを始めた。

「こんばんは。これから何件目ですか」

「2件目」

「どこ行ってきたんです」

居酒屋

「どちらにいらしたんです」

和民

「次は女の子のいるお店にしましょう」

「この店は高いからいい」

「安くしときます

 こんなやり取りだった。話すうち、だんだん相手の気が乗ってきて、でもお金がないのも事実のようで、でもお店に入ってほしくて、M主任を見返したくて……去ろうとする相手の腕に触ってしまった。

はいそこやめて!」※確かこんな口上だった。早口警官だった。

 その場で2名の警察官サンドイッチにされた私は、しどろもどろに言い訳を始めた。やがて応援警察官が到着し、単独でお店の中に入っていった……。

(続きます

 https://anond.hatelabo.jp/20210716220543

追記

ところどころやたらと鮮明なのは、当時の日記を見返しながら書いているからだ。

2021-07-13

業界コロナ対策ガイドライン最新化状況(2021/7/13時点)

anond:20210710171633元増田だよ

予想以上の反響にびっくりしているが、せっかくだからいろんな業界コロナ対策ガイドラインの「最新化状況」を調べてみたよ。

元ネタは、内閣官房の「新型コロナウイルス感染症対策推進室」で紹介している各業界ガイドラインリンクから(https://corona.go.jp/prevention/ )。ただし、リンク更新が追い付いていないようで、リンク先が古いもの結構あったので、その場合は各業界HPに行って最新のガイドライン検索の上、「最終改定日」を調べた。最終改定日が昨年になっているものは今話題デルタ株どころかイギリス株、インド株、NY株など昨冬から出てきた変異株の考慮が抜けている「実態にそぐわないガイドライン」と思われるため、赤文字にした。

また、さすがに全量は無理なので、業界別にめぼしいものピックアップした。その結果エンタメスポーツ界が中心となっているのはご容赦願いたい。

ガイドライン最終改定
劇場音楽堂等における新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドライン2020/9/18
クラシック音楽公演における新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドライン2020/12/1
舞台芸術公演における新型コロナウイルス感染予防対策ガイドライン2020/12/2
合唱活動における新型コロナウイルス感染症拡大防止のガイドライン2021/6/7
映画館営業再開ガイドライン2021/5/18
音楽コンサートにおける新型コロナウイルス感染予防対策ガイドライン(有観客公演)2020/10/8
日本国内プロゴルフトーナメントにおける新型コロナウイルス感染症対策に関するガイドライン2021/2/18
プロボウリングトーナメント(JPBA競技会)における 新型コロナウイルス感染症対策ガイドライン2021/7/8
新型コロナウイルス感染症対応ガイドライン(Jリーグ)2021/7/6
日本女子サッカーリーグ新型コロナウイルス感染症対応ガイドライン2021/3/19
ボクシング興行再開に向けた新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドライン2020/9/9
NPB新型コロナウイルス感染予防ガイドライン(有観客開催)2021/3/8
新型コロナウイルス感染症流行下における同人誌即売会の開催ガイドライン2021/1/25
新型コロナウィルス感染症対応ガイドライン(日本相撲協会)2021/5/27
2020-21V.LEAGUE新型コロナウイルス対策ガイドライン2021/2/10
B.LEAGUE新型コロナウイルス感染症対策ガイドライン2021/1/29
新型コロナウィルス感染症対応ガイドライン(日本ラグビー協会)2021/5/13
ゲームセンター」における新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドライン2020/5/14
パチンコパチスロ営業における新型コロナウイルス感染症の拡大予防ガイドライン2021/2/4
図書館における新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドライン2021/2/26
動物園水族館における新型コロナウイルス感染対策ガイドライン2020/11/29
特定遊興飲食店ナイトクラブ)における新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドライン2020/6/10
社交飲食業における新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドライン2020/11/27
カラオケボックス等の歌唱を伴う飲食の場における新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドライン2021/6/4
ライブホールライブハウスにおける新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドライン2020/12/8
指定自動車教習所における新型コロナウイルス感染症感染防止のためのガイドライン2020/7/27
外食業事業継続のためのガイドライン2020/11/30
結婚式場業「新型コロナウイルス感染拡大防止ガイドライン2020/5/21

こうしてみると、エンタメ業界は総じてアップデートが遅れていて、スポーツ界は最新状況をアップデートしている。エンタメ業界映画館が今年5月と頑張っているが、あとは総じて落第レベルスポーツ界はほぼ最新状況を取り入れられていて、BリーグVリーグは今年1~2月が最終更新日とやや古いが、これは秋冬制で公式戦をやっており、今の時点ではまだアップデート不要からだろう。一方でボクシングは去年9月が最新のまま。お金問題かな・・・

他で目に付いたのはパチンコパチスロ業界図書館が今年2月と健闘している点と、カラオケボックス業界が今年6月と大健闘している点だ。後者賞賛に値する。一方で結婚式場業やゲームセンター業のように、昨年5月にとりあえず形だけ用意してあとはほったらかしという業界存在する。前者は業界が壊滅的だからもう更新体力が残ってないことが推察されるが、ゲーセンは何でだろう。

業界コロナ対策の力の入れようの評価軸として、このように「どれだけ最新化できているか」を評価してみるのもいいだろう。今回は最終改定日という誰でもわかる基準でやってみたが、中身が真に最新化できているかどうか、医療専門家から評価を聞いてみたい。

2021-07-07

骨折日記

骨折1日目

劇場観劇に。休憩時間劇場内のめちゃくちゃ急な階段で躓いて落ちる。

滑落する、とか転げ落ちる、とかじゃない。落下。2階席だったが、とんだ(?)勢いで1階席へ転がり落ちるかと思ったくらいには落下した。幸い、2階席の一番下の席のあたりに落ちた。

スタッフが二人すっ飛んでくる。一部始終を見ていた他のお客さんが「大丈夫?」「結構落ちましたよ」と口々に言ってくれるが、私は「やべっワンピース破けてないかな、パンツ見えてへんかな」ということを考えていた。肩と肘に激痛があり、ついでに過呼吸のような症状になる。そして若干の吐き気スタッフ適当な席に座らされ、ちょっとここで休みますといったものの、離席していた元々のお客さんが戻ってくるのでぜえぜえ言いながら自席へ。お手洗いから戻ってきた同行者(夫)が、「息荒いけどどうした?」と聞いてくる。

「先に言っとくね……階段から落ちた」「はあ?」

まあそうなるよね。少し座って休んでりゃ治るだろと思ったが一向落ち着かない。仕方なく席を離れると、心配していたらしいスタッフがすぐに飛んできた。ホールの外の廊下?みたいな場所ソファーに寝かされる。一番は回復されて観劇に戻られることですが、救急車タクシーも呼べますよ、シップばんそうこうもご用意できます、と言われ、とりあえずシップをもらい夫に水を買ってきてもらう。

痛みは治まらないが気持ち悪さはなくなってきたので、とりあえず後編観劇終わってから病院いこかな?とか

考えてたが、肩が一切上がらない。病院勤務(放射線技師)の夫は「落ちたとこ見てないし大して腫れてないとは思うけど、病院行っといたほうがいいと思うよ」ド正論。泣く泣く後半をあきらめた。

調べたら歩いていける距離整形外科があったので徒歩で移動。レントゲンの結果肩の骨(厳密には腕の骨の一番上)が折れていた。嘘やん。

人生骨折人生初ギプス(じゃないけどなんか濡らしたら固くなる謎のどでかい包帯みたいなの。後いシーネと呼ぶと知る。取り外せる)

よくよく見たら肘もめちゃくちゃ擦りむいてたし両足も計4か所やばい色のあざが出来ていた。

処置帰宅し、とりあえず着替えてからだを拭き眠る。薬を飲んでたと言え普通に爆睡した。

骨折2日目

夫の勤務先で受診。会う人会う人に「お世話になっております」「こちらこそ普段夫がお世話になっております」とあいさつする。CTの結果、折れているというより砕けていることが判明。撮影自体は別の人だったが、機械に寝せたり説明したりするのは夫で、夫の仕事での一面を垣間見れて面白かった。

受診後即帰宅してコンビニご飯スプーンでかっくらい在宅勤務を開始。夫も私を家に置いたのち病院とんぼ返りした。そのまま当直である

在宅勤務と言っても手を前に出せない(前ならえの姿勢をとれない)のでキーボードが叩けない。打ち合わせ以外はベッドの上に移動し、手の可動域に合わせて足の上にPCを置いて仕事する。ほとんど仕事にならなかった。

暇だったらしい夫から電話があり、夫の同僚からはどう思われてるのだろうと思い聞いてみたら、「トイレ行ってる間に転んで骨折ってたって言ったら「目ぇ話した隙に転んで骨折とか奥さん子どもなの?」って言われた」……うん……ごめん……。

骨折3日目

夫が帰ってきたのでようやく風呂に入る。綿の三角巾をしながらシャワーほとんど夫に丸洗いしてもらった。

この日は待ち望んでいたアームホルダーが届く。三角巾のせいで首が限界に痛かった。全身体の中で一番痛いの首。腕を折った人、絶対にその日のうちにアームホルダーを買った方がいい。

肩のところに痣が出てきた。骨折による内出血らしい。

骨折4日目

アームホルダーと一緒に買ったスティックファンデを試す。手で塗り広げるのは無理があった。

この日も在宅勤務する。ワイヤレスキーボードを膝(左手の可動域)に置き、どうにかタイピングする。

終業後夫に頼んでguに行く。パジャマカップ付きのタンクトップ、それとファンデーション用にスポンジを購入。

左手がこれまでなかったくらい浮腫んで指輪が外せなくなる。やば。肩は固定さえしていれば痛くないが、前かがみになったり肘から下を外側に向けることはできない。痛い。

シーネの下がめちゃくちゃかゆくて対処法をネットで調べたら「ギプスの中に突っ込んでかいかいする棒」ばかりサジェストされ悲しくなった。そうじゃなくてさあ……。

骨折5日目

時間座ってられないのと、仰向けか右向きにしか横になれず、我が家レイアウトテレビが見られないので、天井投影するためにプロジェクターを購入。前から持ってたやっすいスピーカーをつないだら割とホームシアターっぽくなった。骨折以前、プロジェクター購入を勧めても「ええ~いらないよお」と言ってた夫、「もしかして、これ(プロジェクター)とてもいいものなのでは?」「これ、いいねえ……」としきりに言っていた。二コマ落ちすぎんか。

風呂上りムヒを塗ってみたら痒さ軽減した。

骨折6日目

夫に体力を心配され、夕食後に散歩仕事中は30分以上縦になれないが、結構歩く。

前開きじゃなくても襟ぐり広めの服ならどうにか着られるので、部屋着に買っておいたコットンのTシャツワンピばかり着るようになる。スキンケアのコツをつかんできて、片手でもどうにかできるようになってきた。

シーネの下に巻いてるサポーター正式名称ストッネット?というらしい)の代わりにガーゼを巻いたら死ぬほど痒い。肘裏?を掻き壊しかける。

骨折7日目

仕事スケジュールが詰まっていたのでかなり疲れる。なお骨折以降ずっと在宅勤務である

ごはんもろくに食べられず寝落ちした。

午前中は初めて一人で洗濯をこなすハンガーにかけて干すのはできたがピンチに挟むことはできなかった。

骨折8日目

夫が当直。買っておいた冷凍パスタを食べる。包丁と火を使うことを夫に禁じられているのでレンジでチンして食べられるものカップしか選択肢がない。

夫がいなくて暇なのでやりかけだったFGO2部5.5章の続きをやる。

骨折9日目

3度目の診察。今日は肩周辺の専門?の先生?に見てもらう。夫がいないので電車バスで移動。割とすいていたので問題なく移動できた。待ってる間に5.5章を終わらせる。終盤の勢いに全くついていけなかった。

今年入職したばかりだという夫の後輩にレントゲンを撮ってもらう。初々しくてかわいい

先生にはシーネが取れるまで2~3か月、ある程度動かせるようになるまで半年、痛みがなくなるまで1年と言われた。なっが……本当は今月洋装前撮りをする予定だったのだが一体いつになるのだろう……。

たこの日は始めてリハビリ科へ。家でもできる簡単リハビリを教えてもらう。リハビリ担当のお兄さんに「今の肩の状態ですが……あっご職業は?」と聞かれ、「普通会社員です」と答えたら「ああ、よかった、詳しくないですね」と言われた。ちょっと面白かった。

骨折10日目

おとなしく仕事したり寝たりちょっと家事したり。

椅子に登ればピンチ洗濯物も干せることに気づいたが、夫にばれたらめちゃくちゃ怒られそうだな、と思いつつ干す。洗濯物は干せるが皿は洗えない。夫に米炊いといてと頼まれるがお釜が洗えなくて断念する。つらい。

夫が「仕事から帰ってきて買い物して飯作って食べて風呂入らせてこの時間か……子育てってこんな感じかな……」と言い出す

骨折11日目

午後から怒涛のノンストップオンライン顔だし打ち合わせで疲れ果てる。

以前よりはひっかかるが指輪が抜けるようになってきた。私が慣れただけなのか浮腫みが収まったのかはわからない。

骨折12日目

プロジェクターアマプラ三昧。前から気になってた「窮鼠はチーズの夢を見る」を夫とみるが夫は途中で寝た。乳首当てゲーム爆笑する。

寝るときは左肩にクッションを入れないと痛かったが、クッションがなくても寝られるようになった。

骨折13日目

終業後散歩する。適当に話しながら歩くと結構歩ける。

骨折って以来夕食の準備はすべて夫がやっているのだが、冷蔵庫にあるもの適当に作ることができないので買い物の頻度が激増した。調理の腕は上がっている。

恐れていた月経が来てしまった。お手洗いの度めちゃくちゃ気を使う。トイレ滞在時間が通常時の2倍くらいになった。「骨折った衝撃で止まるかと思った」と言ったら夫に哀れそうな顔をされた。でも周期ちょっと遅れてた。

骨折14日目

終業後お夕飯にくら寿司へ。びっくらぽんが二度も当たりチョコテディマグネットをゲットする。シロモが欲しい。骨折ってから初めての外食だが、お寿司なら余裕で食べられた。

食べて出てきてまだ明るかったのでいったん家に帰ったのち散歩する。また新たな道を開拓した。

話の流れでドライブすることに。再び帰宅して適当に走る。夜景がきれいそうなところと海沿いとどこ行く?と言われたが「とりあえず適当に走ろうや」と言って適当に走る。海沿いには出たが「わざと波打ち際を歩いて靴をびちゃびちゃにする前科があるから浜辺には下りない」と車を停めてくれなかった。サンダルなのに……

骨折15日目

肩はあいかわらず固定さえしていれば大して痛むことはないが、前かがみができるようになってきた。肘から先の可動域も少し広がってきたように思う。

打ち付けた足は、特に強く打ったらしい左のすねと右のふくらはぎしこりっぽくなってきた。痣はだいぶ薄くなったがふくらはぎはまだ多少痛む。困った。

夫が肉巻きアスパラオムライスを作ってくれる。確実に腕が上がっている。おいしい。

骨折16日目

スマホリズムゲーを再開してみる。実際はタブレットだけど。割と叩けたが夫に「お前肩どうなってるかわかってんの?」という顔をされる。とりあえず肩に痛みはない。

骨折17日目

以前より楽器を習っていたのだが、その先生から腕の調子はどうかと電話がある。ぜんぜんまだ治りそうにないが、様子を見て来月あたりから片手だけでやれれば……と伝える。学生の時にやっていた楽器で、この春からようやく教室に再び習いに行き始めたばかりだったのでつらい。

夫に頼んでユニクロ限定Tシャツを買ってきてもらう。ついでに頼んでなかったクッションも買ってきてくれて大喜びしてたら「これが仕事遅くなって罪滅ぼしにプレゼントを買ってくる父親気持ちか……」と言っていた。

骨折18日目

私は休みだが夫は朝から仕事でそのまま当直。

朝、玄関に置くシューズラックが届き、ほとんど右手だけで組み立てる。やればできんじゃん。左腕の可動域が広がってきたことを感じるが調子に乗ると痛む。掃除機をかけて床を噴き上げ、トイレ掃除もこなした。

シューズラックと一緒にベッドに寝たまま使えるスマホスタンドが届く。快適すぎるだろ。腕折ってなくても便利すぎる。Youtubeを流し見ていたがこのままでは廃人になると思い、午後から近所のスーパーまで歩く。少し買い物をして帰宅。あとは一日某スマホゲーのメインシナリオを読んで(聞いて?)いた。

骨折19日目

夫が帰ってくるなり丸洗いしてもらう。2日風呂入ってなかった。骨折ってから初めて湯船に浸かる。風呂に入るってこんな気持ちよかったんだな……。極力夫の手を借りずにできるところまで右手だけでやってみたが、右手疲労感が半端なかった。

午後から大きめの商業施設へ買い物へ。久々にしっかり化粧する。骨折ったときしばらくコンタクトはお預けと思っていたが、思いのほか片手で入れられた。

夕飯は焼肉へ行く。正直自分でも焼けるが、夫が全部焼いてくれたのをありがたくいただいた。おいしい。

帰ってもう一度風呂に入る。

骨折20日

骨を折ってから初めての出勤。電車がまあまあ混んでいる。一縷の望みをかけて優先席の近くに立ってみたが空いてなかった。まあ立ったままでも問題ないっちゃそうなのでそのまま立つ。乗り換え後は空いてたので念のため座った。

エレベーターで会った別フロアにいる先輩に「腕大丈夫階段から落ちたって?」と言われ、「えっ階段から落ちたことまでもうまわってるんですか……」と聞いたら「うん。誰に聞いたっけ、増田さんの部署の人じゃなかった気がする」と返され朝からしんどい気持ちになる。


■できること、できるようになったこ

・化粧

コンタクトを入れる

・前開きじゃない服を一人で着る(ものによる)

・手を洗う

 →このご時世致命的だな、と思っていたが、家の洗面所でならかろうじて洗えるようになった

キーボード操作する

 →膝に置いてやればできる

リズムゲーム

・お風呂に入る(一部)

・爪を切る

 →厳密にはやすりで削ってる。足は出来なさそうな気がする

■できないこと

・髪を結ぶ、髪を乾かす、寝ぐせをなおす

 →髪に関することは本当に何もできない。切ろうかと思ったが前撮りのことを考えると難しい……

・右腕を洗う

 →右腕に日焼け止めを塗る、右腕を拭く、もできない

ピアス

 →フックならまだしも一つ石タイプ?というかキャッチがあるタイプは難しい。耳に通すまではできるがキャッチがつけられない

アルコールをシュッてやる

 →自動タイプとか足でやるタイプ超ありがたい。自分で押すタイプは高さによっては無理

眉毛を整える

 →これは今度アイラッシュサロンでアイブロウワックスやってもらう予定

プラグをさす

 →例えばノートPC左側にある電源プラグをさす、とか。右手でどうにかやるけどすっごいやりにくい。

コンタクトを洗う

 →できなくないが難易度が高い。もうこすり洗いしないで保存液入れてる。1dayとかがいいのかも。

■あってよかったもの、買ってよかったもの

・アームホルダー

 →三角巾替わりの。これないと死ぬ。無理。三角巾場合は首の後ろにタオルを挟むとちょっと楽になる

・トナーパッド、クレンジングシート

 →本当にあってよかった、洗顔替わりにもなる。クレンジングシートはビフェスタのが使いやすいしよく落ちる。

スプレー型の化粧水

 →無印トリガーノズル?便利。勢いすごいが

ムヒ

 →直塗りするやつじゃなくてクリームタイプ。痒さが全然違う

スマホスタンド

 →最強

プロジェクター

 →骨折関係なしによかったな

オーマイパスタプレミアム

 →夫に火と包丁を使うことを禁じられているので、在宅勤務の昼食はだいたいこれ。紙皿ごとチンするので、皿に移し替えなくていいし(というか多分できない)、洗い物もないのでかなり助かってる。あと純粋うまい


またしばらくたったら投稿しま

2021-07-06

XLR端子

高校生の頃は放送部だった。

近所のホール学校行事の作文発表会(?)をやったときのこと。

当然のように放送部は運営を手伝うんだけど、田舎ながら仮にもホールからちゃんとした設備がある。専属PAさんもいて、放送部の出る幕などあるわけがない。

放送部はビデオカメラで式典の様子を撮影するのみだった。

なんかおもしろくなくて、生意気にもPAさんに『ビデオカメラにも音声おろしてください!』と言ってしまった。

PAさんは呆れた顔をしながら「それ、キャノンあるの?」と尋ねてきたから、『あ、これソニーです』と返した。

返した瞬間、やってしまったと思った。メーカーじゃない!入力端子の話だ!!XLR端子!!!

PAさん真顔になって、たぶんめちゃくちゃ言われたんだけど、もう何を言われたか覚えていない。

いま思い出してもクソ恥ずかしい。

2021-07-04

チップ制度の利点

https://b.hatena.ne.jp/entry/s/togetter.com/li/1740162

相変わらずチップ制度がクソ嫌われていて、その意見は十分理解できるのだけれど、チップ制度の利点についても知ってほしくて。

 

一つはブコメ内でも指摘されてるけど、労働者サービスを向上させる動機付けになること。

ただしチップをお店でプールして全員で山分けする制度の店もあり、その場合サービス向上モチベにはなりにくい。

*その日に出勤しているホール担当者で分ける店もあれば、キッチン担当者も入れて分ける店もある。

 

もう一つは、客が大入りでクソ忙しいとき、その分チップが増えるのでモチベーションが湧くことである

いわば半自動的な大入り袋、業績ボーナスといえる。

 

自分チップをもらえるキッチンとして働いていたので、チップ制度がなかったらクソ忙しいハイシーズンは絶対辞めていただろう。

ちなみに一番辛かったパターンは持ち帰りのオーダーばかり多い日。ホールは暇だけどキッチンは変わらず忙しいのに、チップ全然増えないから。

2021-07-03

東京都合唱祭Cブロック感想

Twitterでは身バレするかもなのでここで。

2021/7/3北とぴあ

NYMC Japan

柔らかな響き。アカペラならではのよく聴きあった融ける和音が魅力的。2曲目は、遠い大地から聴こえてくるような幻想的な部分と、力強いエネルギッシュな部分の対比がよかった。

粋声

すげえうまい。もうプロでしょ。(感動したので言葉が悪くなりすみません

各人の技量がとても高く、パート内の声が揃っており、和音完璧。などと私ごときテクニックを褒めるのはおこがましいので、曲の感想を。

隠れキリシタンオラショ祈り歌)をモチーフにした曲。潜伏の末にもはや意味がわからなくなったのであろう、ミサ曲の聖句の残滓が見え隠れする中、「瀬戸潮騒…」と日本語があらわれ、江戸期のおそらくは貧しい人びとの暮らしが立ちのぼる。かと思えば強く鋭くアレルヤアレルヤ…!と歌われて、長い年月を経てなお信仰が「ある」のだと思わずはいられない。

圧巻。

法政大学アリオンコール

1曲目、静かな決意のようなものが伝わってくる演奏

2曲目、若く瑞々しい爽やかさを感じる。この合唱団によくマッチした曲だと感じた。コロナ禍のためあまり練習できなかったとの事だがよくまとまっていた。挨拶した学生さんから、やっと歌えて嬉しいという気持ちが伝わってきた。

合唱団ミモザ

入場が楽しくてノリが良くて元気!

1曲目、万華鏡のように入れ代わりながらユニゾンになったり音がぶつかったりするのがカッコいい。攻めの姿勢演奏が小気味よい。

2曲目、一転して優しい雰囲気。大切な女友達に誘われているようで嬉しくなる演奏

3曲目、冒頭のアルトの、包むように支えてくれるところが好き。

東京都立大学グリークラブ

1曲目、グレゴリオ聖歌とおぼしき清潔なユニゾン旋律が、ふわりと現代的な和音に広がるのがとても好き。

2曲目、ルルルの重く歌うところとスッと抜くところのコントロールがカッコいい。腹筋が使えてるのだろう、日々の基礎練習を讃える。

プロフェッショナルな上手さとは違うのだが、音楽を作る意志に溢れている。アマチュア音楽するひとつ理想型では?!

アンサンブル

明るいノンビブラートの声で、丁寧に聴き合っている上品演奏。少人数で、各自和音の中での自分役割を味わいながら演奏しているように感じた。

この人数で歌うのは怖いけれど楽しいだろうなあ…。

合唱団エトワール

高齢化で…」と謙遜ぎみに挨拶されていたけれど、とても素敵な演奏でした。

女声はまろやかにつややかに伸びやかな声、男声はしっかりした支えで力強くも優しい声。

声がとてもしっくりと溶け合っていて、長年のご活動で皆さん仲良しなのだろうなぁと思います

楽譜の音をただ出すだけでなく、曲を「歌って」いる、心がある。これもアマチュアひとつ幸福なかたちだと思いました。

あけぼの

カッッッッコ良い!!これぞ男声合唱醍醐味

1曲目「優しき歌」は混声版しか知らなかったので男声版に衝撃を受けた。やはりメランコリックで、混声版だとここが痺れるんだよ〜、という部分は期待を裏切らず心拍数を上げてくれる、たっぷりした演奏ステキ過ぎる。

2曲目、斎太郎節系のワクワクする曲。エンヤトットじゃないけどベース通奏低音ビートの上を高声が華やかに駆け回るケレン味ロビーストームで聴いたら恋に落ちそう。

最高でした!

北区混声合唱

ルネサンス曲とメロディック現代曲の取り合わせ。

1曲目はホールの響きを味方に付けて包み込むような演奏

2曲目の後半、ごうごうとうなりをあげる春の嵐のようなエネルギーと喜びでした。

2021-06-29

地元市役所に寄った時にエントランスホールワクチン接種の待合室になっててさ、ほっといてもそのうち死にそうな年寄りがズラズラ並んでパイプ椅子に座っている光景を見て、こいつらを守るために若い層が不自由を強いられたのはやっぱ理不尽だよなと改めて思った。

2021-06-28

ローションガーゼオナニーを多分俺は知っている

ネットの海を彷徨っていると、謎の概念にぶち当たることがある。

今回でいえばローションガーゼオナニーだ。興味深く読ませていただきました。

で、思い当たることがあった。

自分はちょくちょくオナクラに行くタイプなのだが、

オナクラについて(読み飛ばし推奨)

前にもオナクラちょっとブクマとかついて、オナクラ概念が浸透してなかったから書くのだが、知らなくてもいい。

オナはまあホールとかある、自慰行為のやつで、クラはクラブキャバクラとかと一緒のクラなのだろうか?

まあ、デリヘル一強(デリヘルと言っても待ち合わせ型とか派遣型とか結局デリヘル収束してるだけで、本番なしの性風俗ほとんどデリヘルに吸収されているかデリヘル強いの当たり前。ちょっと前に、イメージプレイデリヘル呼んだりもした。その時は嬢の理解と店のコンセプトが全く合致してなかったがこれはコンセプト系デリヘルあるある

閑話休題

デリヘル一強、たまにおっパブか、地方色のあるスタイルなのだが、そのデリヘルを脅かす存在といえば、ソープを除外すれば紳士諸君にはお馴染みのオナクラになる。

増田出会ったのは10年以上前か。まだ箱ヘルとかも流行ってる時期で、そういうのがいっぱいある街にもオナクラは2~3店しかなかった。

増えては減り、減っては増えっていう感じで細々としてた。今もそんなに店の数は多くないが。

コースは主に2つあって、『ただ見てもらう』か『お手伝いしてもらう』。あとは店の特徴によって、一緒にオナるとか特別コースがあったりなかったり。

街中で頼まれたら絶対断るぐらいに項目が多いA4のアンケート用紙渡されて、

どういうタイプ性格を演じて欲しいかとか、言って欲しい言葉とか詳細に書く欄とかがあった。要はオナニーを見せつけるイメージプレイの店だった。

その頃はほんとに、見てもらうのをメインに考えていたんだろう。

でも結局オプションつけてお手伝いしてもらう方向の需要が伸びたのか。アンケートとか形骸化して、見てもらうコース採用しない店が増えた。

その間に添い寝リフレとかも流行って、「添い寝」or「お手伝い」の店になってることも多い。

お手伝いってのは、お手てでしてもらうのね。

どっかのタイミング過激化してって、今はオプション付けたらほぼヘルスやん? みたいになってると聞いた。

ライトオプションとしては、下着トップレスフレンチキスとか。もうちょっと上というか濃いのもある。


オナクラの利点は、女の子レベルが高いということ。

まあ普通に可愛い。あと初々しい。何年もやってて初々しさないこでも初々しくあろうという姿勢評価できる。

添い寝コースしかやってません! って子もいて、一緒に過ごして楽しいから、ついつい添い寝ロングで入ったり、お出かけコースとかで散財してしまう。

添い寝っていっても、ほとんどソファでだべってたり、ご飯食べたりゲームしたりで、添い寝とは? とは思う。

時間一万円ちょいだから、軽くリフレッシュするのには最適。

(本文章は他ネタで書くときに書いた下書きを再利用しております

で、話が戻るんだが、オナクラハンドサービス(手で気持ち良くする)しかやってない前提です。(ゴムつけて口で……とかはまあまあオプションであるようになったりしてるんだけど)

ベテランオナクラ嬢(18から始めてキャリア3年、4年)に入ると、

これも読み飛ばし推奨なのですが、

オナクラには普通に10代居ます。率は高いです。ですが、ヘルスは無理ってこも多く、オナクラしか働かない嬢も結構いて、

20代前半も多いです。アラサーでも若作りできたらギリやってける商売でもある。

オナクラ店は店ごとに待遇全然違うので、待遇いい店でお客がとれる嬢だと、そこに長く在籍したりするので、フレッシュ新人、安定のベテラン、他から移籍してきたエースと色んな嬢と出会える楽しみもあります

パネマジ率は低めだったんだけど、客の好みに合わせてというつもりか、パネル写真(元々マスクで隠れてる部分を隠していること多い)の加工は最近目立ちますね。

とはいえ可愛い子が多いんですが

えーっと、なんの話でしたっけ?

うそう、ベテランオナクラ嬢の基本サービスとして、ローションを付けた手で亀頭を優しく包んで撫でまわすってのがあるんですね。

オナクラ嬢同士であんまり情報交換することはないらしい(特にプレイ内容については)から、これって、客の発注が元になってると思うんですよ。

で、”ローション掌亀頭包み撫でまわし”って、ローションガーゼオナニーに通じるところがあるなあと。

されるのがベテラン勢に偏ってるので、統計的には全然足りない情報だけど、

”ローション掌亀頭包み撫でまわし”は序盤から中盤にされることが多い。

私の場合は、それを続けられると、気持ちいいけどイケない、はやくイカせてほしくなる、ので、

そっから結構具体的に『こうしてほしい』っていう要望を伝えて、結果的に嬢の負担は減るし、

”ローション掌亀頭包み撫でまわし”されてる間って、なんか人間尊厳的なのがどんどん失われてってて、

相手に対して下手に出てしまう(これは私がMっ気あるからかも)ので、平和気持ちよくなるんですよね。

そっからフィニッシュまでも、なんかこちらが圧倒的に立場低いし、ちょっと反抗的に出たら、

”ローション掌亀頭包み撫でまわし”が来て、貶められるっていうループ性もあるし。



全部、推測だけど、ローションガーゼオナニーって、”ローション掌亀頭包み撫でまわし”と同根なんじゃないかなと思ったので駄文書きました。

明日オナクラ行きます

2021-06-22

忙しい仕事が好き

前のバイト先、忙しくて淡々仕事をこなして休憩時におしゃべりしてーっていうのが好きだった

今暇。周囲の人間が優しいから話しかけてくれるんだけど、ホールスタッフから客前でおしゃべりすることになる。すごい嫌。

というかなんの強迫観念なのか、客前だとまじで話せない。はははwって適当にあしらってしまう。

なんだかなあ。

ホールスタッフでおしゃべりするの

強いなーって思う

そこからお付き合いとかするのかな

自分仕事とき喋れない人間だったからなあ

2021-06-17

スゴいいいこと思い付いたんだけど

ゴルフってさお行儀良く順番に打つのを中継を見るのって暇すぎて耐えられないので、

あれにマラソン要素を加えて、

走りながら早打ちの18ホールまわる速さも競ったら

競技性がもっと増して面白くなるんじゃない?

あんまりたくさん人がいるとボールが飛んできて当たるかも知れないか

例えば一度に4人で開始して同時にコース走ってまわるゴルフとかだったら、

見ててめちゃ楽しいと思う。

なんかゴルフにもスピード要素を加えて欲しい。

2021-06-15

anond:20210615204633

めんどくさいときに取り敢えずパスタ食うかって感じで気分で適当ソース作って食べまくってる俺からすると想像するのが難しい感覚だな。

レトルトソースはそれこそ10年くらい買ってない気がする。オリーブオイルは当然として、ホールトマト缶とニンニクバルサミコ酢あたりは常備してるわ。

2021-06-10

俺にも元ネタがどうしても分からないアニソンがある。誰か教えてくれ

https://drive.google.com/drive/folders/1P1iFAh_Z5vqJV-GB1JPbpMwyd9bGsQsm

追記https://www.dropbox.com/sh/th0aoknuteiv2tg/AABaYUAq8TheFzkN8wp6WlF0a

【曲目】

■「パチ夫くん1」

01.デビルマン

02.仮面ライダーけろっこデメタン【2021/6/11追記

03.ハクション大魔王

04.セーラームーン

05.ルパン三世

06.オープニング曲オリジナル?)

■「パチ夫くん2」

07.スリラー

08.妖怪人間ベム

09.ムーミン

10.オバケのQ太郎

11.ヤッターマン

12.バットマン 【2021/6/11追記

13.エロティカ・セブン

■「パチ夫くん3」

14.不明

15.不明

16.不明

17.不明

18.不明

19.不明

ここに貼ってあるのはGBゲームソフト「パチ夫くん」「パチ夫くん2」「パチ夫くん3」に収録されているBGMだ。

このゲームパチンコゲームなのだが、「パチ夫くん」では「攫われた姫を救うため、あにめらんどへ行く」というストーリーになっており、ホールで常に流れている曲もアニソンパロディBGMになっている。

1の元ネタは大体判明し、2もいくつかの曲は元ネタがわかったので、他の不明な曲の元ネタがどうしても知りたい。

3に関しては元ネタが1つもわからず、もしかしたら全てオリジナル曲の可能性もあるが、どう聞いてもホールで流すには似つかわしくないBGMなので他同様元ネタの曲があるんじゃないかと思っている。

聞けば分かる通り、パロディにあたりかなりメロディが濁されているので検索なども出来ず、元の曲を「そもそも知っている」人じゃないと調べようがない。

また、曲目を見れば分かる通りアニソンに限らない可能性もある。(2の舞台はデスプラネット、3の舞台パチンコ星)

また、3の発売が1995年なので元ネタはそれ以前の曲に限られる。

力を貸してくれ。

2021-06-06

俺の性癖ねじ曲げた、とあるキスの話

7年前の成人式の夜、俺を嫌っている同級生キスをした。俺は、彼女を好きでも、嫌いでもなかった。でも、恋人が途切れると、あの夜のことを思い出す。

彼女と俺は、同じ苗字だった。世間的にはそうそう多くはないが地元にはままある、といった苗字だ。1学年1クラス小学校で、たまたま俺の学年には彼女と俺のふたりだけだったせいで、「お前ら夫婦じゃ〜ん」だなんだとよくからかわれた。

どうやら彼女は俺を嫌っているらしいと気が付いたのは、小学3年生の秋のことだ。運動会練習中、俺は組体操逆立ちができない彼女を笑ってしまった。言い訳をするならば、子どもらしい、ささやかちょっかいだったはず。しかし、彼女はふーっとため息をつき「そうだね、できないよ」と答えた。それは「強がり」というには冷たすぎて、俺は少し狼狽えた。

勉強のよくできた彼女は、からかいやふざけたノリを快く思ってはいないようだった。俺や俺の悪友たちがちょっかいを出しても、ほとんど気のない返事しか返ってこなかった。頭のいい男子とは、楽しそうに話している姿をよく見かけた。

中2の終わり頃、彼女が1つ上の生徒会会長と付き合っているという噂を聞くようになった。彼女とよく話していた生徒会ガリ勉が、あからさまにショックを受けていた。俺は、なるほど、順当だな、と思ったくらいだった。要するに、そのくらい、彼女と俺との間には壁のようなものがあったのだ。

本題は成人式の夜、どうして彼女キスを交わしたか、だ。

優等生だった彼女が成人代表挨拶をしている間、俺は市営ホール座席パズドラをやりながら、隣のやつとこそこそ話していた。集合写真を撮るとき彼女挨拶までしたくせにささっと端に立ち、控えめに微笑んでいた。俺は、ばあちゃんに買ってもらったポールスミススーツを着て、真ん中でふざけたポーズ写真に写った。

成人式当日の夜、小学校クラス会があった。任意参加だから初めから気心の知れた友達と飲んでもよかったのだが、俺は何となく成人式特有空気に流されるようにしてお仕着せのクラス会に行った。

彼女と何年ぶりかに話をしたのはそのときだ。俺にだけ冷たいと思っていた彼女は、酒を飲んで上機嫌に笑っていて、なんとなく寂しいような気がした。大人になってもツンケンされるほど、気を許されているわけでもないような気がして。

ぶっちゃけ、俺のこと嫌いだったっしょ?」

酒の勢いで、聞いてみた。「実は好きだった」とか、「素直になれなくて」的な答えを期待していなかったといえば嘘になる。

ところが、彼女から返ってきたのは、「……わかる?ごめんね、私ほんと子どもだったから」という肯定言葉だった。彼女は当時の心情をオブラートに包み、ていねいな言葉謝罪してくれた。早熟だった彼女からかいちょっかいといった面倒なやり取りが嫌いで、うるさくてやかまし男子に、嫌気がさしていたという。そこに「同じ苗字」で「やかましい」俺が、ぴったり合致していたのだと。

俺は、「ほんとごめん、俺うるさかったよな」と答えるしかなかった。

有り体に言えば、俺にとって彼女は「好みの女」ではなかった。「うるさくてやかまし小学男子A」から、「うるさくてやかましい中堅グループのA」になった俺は、それ相応の相手と付き合いたいと思っていた。だから、それまで付き合った相手スカートを2,3回折り、前髪をカラフルなピンで留めるタイプ女子だった。その点彼女はどこまでいっても「品行方正な優等生女子」で、制服スカートは膝丈、髪を巻いているところを想像できるようなタイプではなかった。

大人しくて華やかなグループに属しているわけではない彼女から、うまくやっている俺のことを憎からず思っているとしてもおかしくない、そんな驕りがあったのだ。蓋を開けたら、満更でもないと思っていたどころか、嫌っていたという。俺が幼い頃感じた衝撃は、何も間違っていなかった。

俺が不相応なショックに打ちひしがれているあいだ、彼女は俺をフォローしてくれていた。テニスで県大会に出たんでしょとか、そのスーツおしゃれだねとか、穏やかな口調の褒め言葉で。俺はものすごく恥ずかしくて、酒をがんがん飲んだ。すると、必然的トイレに行く機会が多くなる。彼女はその度に「大丈夫?飲みすぎてない?」なんて声をかけてくれて、俺は自分の小ささを自覚させられた。

そのうち俺は彼女に嫌われていた自分が嫌になってきて、彼女の話を聞きたくなった。酔っているふりをして彼女大学の専攻のこととか趣味の話とかを聞いているうちに、彼女は「ふつう」に笑ってくれるようになった。

一人の人間として見た彼女聡明で、話も面白かった。俺もそれなりには大人になっているわけだし、無闇に彼女からかおうと思わなければ「ふつう」の会話ができる。彼女は俺が持ち出せる精一杯のゴシップ下ネタにもくすくす笑ってくれて、まるで「ふつう」の友達みたいだった。俺が何の気無しにかけていたちょっかいがなければ、もう少しいい関係があったのかもしれない、そんなふうに思ったりもした。

2時間くらい、飲んでいただろうか。もう一軒行こうか、という話が出始めると、彼女のところにはわっと人が集まった。優等生タイプの男女以外にも、陽キャグループの奴もいた。俺はといえば、携帯に同じテニス部のメンツで飲もうという誘いと高校同級生で集まろうというメッセージが届いていて、彼女と同じ店に行く流れは微塵もなかった。

友達会計にもたついていたせいで、彼女はもう店の前にはいなかった。駅の方に少し離れて、はしゃぎながら歩く集団の端を歩く彼女が見えた。店の前で騒いでいる友達を置いて走って、彼女を呼び止めた。「忘れ物が」とかなんとか、適当理由をつけたと思う。

「なあ、ホテル、行かない?」

冗談めかして尋ねると、彼女あははと笑って「いいよ?」と言った。もちろん、それも冗談だ。「じゃあさ、思い出にキスしていい?」ふざけた口調で続けたら、彼女は笑って一歩俺に近づいた。

どこまでやっていいのかまごつきながら肩に手をかけると、彼女は俺の頭に手を回して唇を押し付けてきた。学生時代ちょっとぽっちゃりしていた彼女大人になっても胸と尻がデカく、思わず抱きしめたら胸がむにゅと潰れるのがわかった。街灯に照らされた首筋が真っ白に見えた。唇は柔らかく、ほのかビール匂いと、りんごのような香水匂いが混ざって、酔っ払っている頭がぐらっと煮えたぎるような感覚がした。思わず口を開けると、ぬるりと熱い舌が俺の舌を絡めとった。

長いのか一瞬だったのかもわからないキス彼女意思彼女の行動によってのみ行われ、俺は「される側」でしかなかった。唇を離した彼女は俺の背中を軽く叩いて、「またいつかね」と言い残し、友達を追いかけて戻っていった。

やっぱり、彼女は「好みの女」ではない。だから、このキスを思い出すのは、数ヶ月から数年に一回、女に振られた時だけだ。「またいつか」はくるのだろうか。そのときがくるとしたら、どこまで許されるんだろうか、とか。

今でも付き合うのはスレンダーな女ばかりだけど、動画を探すときは「ぽっちゃり」だの「むっちり」だの検索してしまう。別に彼女の夜の顔を想像しているわけではない、そう言い訳しながら。

2021-06-03

菅義偉に見る、エグゼクティブオンライン会議セットアップ

まずはこのニュース映像を見てほしい。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210602/amp/k10013064721000.html

日本政府主催した国際会議ワクチンサミット菅義偉茂木敏充発言という話だ。

内容は、途上国ワクチン供給する資金提供し国際枠組みでやる、アメリカはじめ西側諸国協調して、でもアメリカ以上の拠出金にならないように調整しつつ、中国ワクチン外交に対抗していきますよ、と言う話である

まぁこれはよい。がんばってほしい。

良くないのは、菅義偉茂木敏充会議絵面であるどうしてこうなった。だれかきちんと見る奴はいないのか。

エグゼクティブが国際会議に出るなら、多少は知識のある奴がちゃんとやれよ。もうオンライン会議になって1年以上たってるが何故こうなのか。

日本行政系のITオンチ煮詰まったような画面になっているので、批判する。

何が駄目か

列挙すると


詳しく説明する。

マイクがクソ

何故か会議室のマイクをもぎ取ってきたようなグースネックマイクを使っている。しかも端に置いてぐーっと伸ばして口元に持ってきている。

なんだこれは。

カメラが正面にあり、しか話者椅子から動かない想定なら、カメラに高指向性ガンマイクをつけて音をとるのが第一選択だろう。メリット

EU大統領はこのスタイルのようだ。

デメリットもあるが、今回の場合問題にならないだろう。

それが無理なら、次はラベリアマイク、いわゆるピンマイクにするべきだ。ラベリアマイクはかなり調整が難しいのだが、上手く取り付けられれば、安定的に音が拾えるので便利だ。

そしてそれすら無理なら、普通の会見のようにマイクスタンド普通マイクをつけてやるべきだ。アメリカはこのスタイル。そのマイクテーブルの前下から狙っても十分に音が拾える。

どうしても会議室用グースネックマイクしかないとしよう。それにしてもマイクの使い方が間違っている。

会議室用グースネックマイクは通常単一指向性比較的感度が高い。具体的に言うと、マイク真正面が最も感度よく音を拾い、雑音が入らないようにそれ以外の音をできるだけ拾わない設計になっている。

故に、基本的にはできるだけマイクが口の方を向くように設置するのが正しい。また、口の方を向くように設置したら、口とマイク距離がかなり離れていても音はきちんと拾ってくれる。

一方でこれはなんだ。画面の端に寄せて横からマイクをあてている。それで菅義偉の者の声が音が小さかったのか、不自然に伸ばして近づけている。一方で茂木敏充は声が出かかったのか、マイクは下に伏せられている。

使い方を間違えている。グースネックマイクはできるだけ正面に置け。正面に置きさえすれば、少し下側にあっても音はちゃんと拾ってくれるはずだ。そして、声の大小はミキシング側で整えるべきで、マイク位置での調節は最小限にすべきだ。

政府記者会見場のマイクをみよ。あのマイクはグースネックではあるがワイド指向性マイクだと思われる。あのようにきちんとそうなっているのに、どうして今回はこうなったのか。

水がクソ

何故か画面の端に水が置いてある。これも非常に中途半端位置に。しかも謎の瓶。

ペットボトルでないのは評価しよう。SDG’sの観点からプラをやめたんだね。これはわかる。わかるが、何故もう一歩進んで、水差しにしなかったのか。国会ですら、あるいは通常の会見ですらちゃんと水差しを使っているのに、何故こんななのか。

いやちがう、瓶そのもの問題なのでは無い。このように無計画中途半端に画面に入れてしまうのか。

置いておくことで何らかの演出効果を狙うのならば、きちんと水差しを使うなり、瓶である事が大事ならば近くにおけ。戦略も無くだらだらっと置くんじゃ無い。そこはテーブルじゃ無い、舞台、あるいは戦場なんだぞ。

名札がクソ そのせいで画角がクソ

物理三密会議用の名札を出す必要は無いだろう。

今回の名札は、物理三密会議での名札をそのまま置いてしまっている。その名札が入るようにカメラ位置を決めたことで、画面が中途半端になっている。それでもカメラマンは正面に菅義偉が映るように工夫したのだろう。文字が画面のギリギリにして、上によせている。努力と苦悩は分かるが、これがさら中途半端雰囲気を醸し出してなんとも垢抜けない。

しかも、映像からはこの名札、完全な黒ではなくて、微妙に濃いグレーのような文字色になってる。おそらく柔らかい印象を与えたいという意図なのだと思うが、映像場合そんなニュアンスは飛んでいるし、相手環境によっては読みづらい印象を与える。

そもそも映像だけなら物理名札は不要だ。合成が読みやすい。他の中継先から映像字幕があるようなのに、なぜ菅義偉茂木敏充だけは物理名札か。

合成方式であれば、カメラ画角自由に設定できる。NHKニュース映像では、実際の映像クロップし、顔がバランス良く映るように調整している。物理名札さえなければあのようにセットして映像を流すことができたはずだ。

背景がクソ

政治家の無茶なオーダーに対して、会場を作った人の苦労がにじみ出ているのはわかる。わかるがクソだろう。

まず、日本国旗は白に赤なのに、何故背景が白なのか。なぜ花が白なのか。アメリカをみよ。自国国旗特性をよくわかっていて背景を作り上げている。

さらに、背景に中途半端に入った謎の模様は何を意図している?  ビバホームで売れ残っている壁紙でも買ってきたのか?何がしたいのかわからない。

背景とは演出である雰囲気空気感を作るものだ。なんとなくでやってはいけない。

比較的安上がりで雰囲気を出すには、カーテン有効である。例えば内閣官邸記者会見場などがそうだ。少し落ち着いた色を用意して、そこに国旗を掲げる。

花は不要だ。花は目立つ。今回は菅義偉を完全に喰ってしまっている。メインは菅義偉なら、後はそれを引き立てるようにせよ。これではだれに注目させたいのかぼやけてしまう。どうしても花を入れたいのなら、ワンポイントにするべきだ。

そもそも首相官邸ならばきちんと整えられた相応しい背景のある会議室がいくつもあるはずだ。木材の集積材を使った壁、焼き物を使った壁、竹を取り入れた和紙壁紙を使った壁、いろいろな背景があるのに、どうしてこうなったのか。あるいは、既に1年たった。執務室風のようなスタジオを作っても良かったのでは無いのか。

聳え立つ巨大な他山の石

これを他山の石とすれば、エグゼクティブによるオンライン会議セットアップをどうすればよいのかわかってくる。

カメラ自然ボケとピントがきれいに合う、デジタル一眼系のカメラを用意すること。ピントと自然なぼけみが得られれば、周りがほどよくぼけて、ピントが合ったところ、話者が自ずと浮かび上がってくる。

マイクは適切なものを適切に使うこと。一人に一台固定カメラなら、カメラから指向性の高いマイクで狙えば良い。最低限ホール用のマイクを使う。会議からもぎ取ってきたようなマイク適当に使わない。会議マイク会議室でよいようにできているのだから

机の上に置くものや背景などは、それらが全て印象を決めると心得て選ぶこと。目的は何で、誰を引き立たせるのかを考える。難しければできるだけものを置かずにシンプルがよい。

必要な道具や原稿をどうしても置かなければいけないのならば、画面の外に追い出せばよい。映らなければないも同じである

逆に必ず写すべきもの存在すると、それを映るようにカメラの設置に制約がでるのでしっかりと設計をすべき。

2021-05-30

ケーキの切れない俺

俺にはホールケーキを買える財力もケーキを一緒に食べてくれる交友関係もなにもないため

2021-05-24

バイト日記

 天気がよくなるとすぐ、客足が戻ってくる。でもきっとAEONほどじゃないと思うから、頑張ろうと思った。

 カフェラテを作れるマシン掃除しようとパーツをあれこれ外した直後に、お客様カフェラテを注文したので断った。ごねない人だったので助かった。以前、やっぱり同じようなタイミングアイスラテを買おうとしたお客様は「アイスラテ。」と言ってきかず、しぶしぶ私は外したパーツを全部元に戻した。けど、店員素手で触ったパーツを洗わず元に戻してマシン再起動するのを他のお客様が見たら、不潔だって店の口コミ書き込みそうだなと思う。

 当店のオーナー性格が悪いことで有名で、当店の口コミオーナー悪口しょっちゅう書かれるのだが、Aさんが口コミをチェックしてはオーナー悪口ファーストいいね! をつけるので、その口コミにはその後たくさんのいいね! が着くし、オーナーへの悪口が次々とくる原因になっていそう。でもネガ口コミは、いつの間にか消えている。オーナー自分で消しているとも思えないのだが、単にサイト利用規約違反での削除なのだろうか。

 意識高い系の共配の人がいて、その人が納品に来るとき、店番をしている私どもに必ず「今日オーナーいる?」と聞いてくる。いないと言えば、共配の人はいつも通りフロア米飯サンドイッチの棚の前に品物を置いていってくれる。オーナーが居るときは、共配の人はバックヤード直行し、そこに品物を置いていく。

 何でかというと、実は品物はバックヤードに置くという契約になっているのだ。だが、当店は昔、意地悪なベテランパートさんが勝手に品物の置場所米飯サンドイッチの棚の前にしてと、共配の人に頼んでしまい、以来ずるずるとベテランパートの人ルールでやってきてしまったのだ。

 オーナーは、自分契約した通りにやって欲しいし、しかベテランパートの人のことが大嫌いで、彼女痕跡がまだ店に残っているのは我慢ならないらしい。だもんで、オーナーの前で共配の人が「いつも通りに」品物をフロアに置いて行こうとすると、めちゃめちゃキレるのだ。

 意識高い系の共配の人は、当店の担当になったその当日に品物の置場所問題オーナーにめちゃめちゃ怒鳴られてしまい、以降は共配仲間で情報共有してトラブルが起こらないようにしましょう! と、私ども店員とのコミュニケーションを欠かさないのだ。歴代の共配の人達でこんな人はいなくて、特に見るからに店の立場ランキング最下位な私には話かけないか見下した態度を取る人すらいた。意識高い系の共配の人は私のことまで情報源として丁重に扱ってくれる。すごい。どうやら最近この仕事転向した人みたいだが、前職でもすごく有能だったんだろうな。

 そんな意識高い系の共配の人が腑に落ちなかったという出来事があった。それは、オーナー希望通りにバックヤードに納品した品物を、オーナーバイトに命じてホールに出させてそこで検品作業をさせていた、ということだった。あーあるある。私も、バックヤード検品をしようとしてオーナーめっちゃ怒られたことがある。バックヤード検品していいときは、オーナーは、

バックヤード検品していいですよ」

 と言う。ちなみに、オーナーの「◯◯していいですよ」は実質命令なので、いかなる正当な理由があっても、反論すればオーナー激おこだ。面倒臭い人だが、その代わりオーナー命令に従ったばかりに仕事スムーズに流れなかったとしても、オーナー全然気にしないので、唯々諾々と従っていればアンパイではある。

 最近ストーカー客が来ませんね、とAさんが言ったら、ストーカー客が久しぶりに来店した。流れるような動きで私の担当レジまで来て当たり前のように「タバコくださーい」と言って買って帰っていった。ちょっと帰りに寄っただけですよ的な動きだが、こいつの住んでいる方面は当店からかなり遠くて、ここはそいつがわざわざ何かのついでに寄るような場所ではない。

 最近は、11時少し前にストーカー客がやってきたとAさんは言った。もしかして夕勤の帰る時間を探りに来たのでは。私達に仕返しでもするつもりなのかな、きも。とAさんと話した。

 やっと店が空いてきたところで、Aさんと雑談。Aさんが好きな漫画キャラ最近続々とフィギュアになっているという。連載当日は女性向けグッズしかなく、女性人気(というか年代的に腐女子・夢女子人気)が高過ぎて女キャラは居ないことにされがちだったのだという。

 それってあるある現象なのだろうか。リアタイ時にはホビーも女ウケ狙いだが男性ファン大人になって経済力を着けた頃合いを見計らって、フィギュアみたいな高価な商品を出してくるというのは。

 Aさん待望の女キャラフィギュアも出たそうで、一体買ったのだそう。昔からそのキャラ女性にも人気だったのだけれども、豪気な性格の女キャラしか、あの頃は存在を許されなかったんだよねぇ。私みたいな女オタクも、やっと今になって、リアタイからキャラが好きだったと言えるようになった。

 でもって、現代オタクは完全に女キャラを廃除している訳でもなく、女キャラをそのキャラと恋仲の男キャラとセットで好きになる傾向がある。案の定、Aさんの好きな漫画でも、女子ウケする男女カップルフィギュアがセットで出るんだそうだ。

 肝心のAさんの最推しキャラフィギュアはいまだ発売される気配がないらしい。足手まとい系でなおかつ恋人のいる男キャラに横恋慕するキャラから、女オタクヘイトが凄いからではないかというのが、我々の予想。でも、男オタク向けにエッチフィギュア化しそうだけど、それはないのだろうか?

2021-05-23

最近マルチ商法レンタルホールを借りて熱く騙る

「私はこうして成功しました!」

そう壇上に立った人が発言した瞬間に、幹部が全員立ち上がり、大きな歓声。

その姿は、もはや狂気すらある。

そして、若い子たちが褒めちぎられ騙されていく。

いかにもオタク気味な童貞っぽい子が、キレイ系お姉ちゃん幹部に「君すごいね!君なら人気者になれるよ!」と不自然なおだて方をされ、その気になる。

もう駄目だろ、こんな簡単に騙されちゃう子がいるのって。終わってるわ。

2021-05-22

ケーキの切れない俺

俺の人生にはホールケーキを切るというイベント未来永劫訪れないため

2021-05-21

Fanastasisはいいぞ。フリーゲームからすぐダウンロードしよう

https://www.freem.ne.jp/win/game/21044

いわゆる探索系のフリゲ。隠し扉とか隠し階段が山盛りで、その向こうに強力なアイテムがあるのでそれを集めて更に進むみたいな感じ。進めば進むほど世界秘密が判明していって、さらに探索したくなる。

Anasttasisといえば蘇りを指す言葉らしく、主人公は死人である。いきなり陰のある美少女召喚されて、あなた死んだのよって言われて、生き返らせてあげるからちょっと外出て自分記憶を集めて来なさいって言われる。

外に出るとそこは海岸。目の前に大きな海賊船が難破していて、でも中には入れない。とりあえず海岸を探索しようって事になる。船は難破して沈んだらしい。何で難破したんだろう。興味と好奇心が湧いてくる。中に入ってみればなんで難破したのかわかる。緻密に組み上げられた世界設定はあらゆる疑問に解答を用意していて、もちろん難破船の事もその秘密ゲーム中で語られる。

秘密のある世界があって、自分は何も知らなくて、世界を探索するとどんどん知識が増えていって謎も増える。

世界の構築が本当に凄い。全ての事に原因があって、起こした人の思いがある。ありとあらゆる場所で人が生き、様々な事を考え行動し、上手くいったり上手くいかなかったりして、死んだ。様々な人たちが様々な事を考え自分人生を生きた。もちろん主人公もその一人。主人公は一番謎の多い人物で、その痕跡世界各地に残されている。最初はそれを探す旅になるだろう。

登場人物理解可能な行動原理で動き、それによって事件が起き、その重なりとして実感と説得力のある世界がある。有体に言って世界歴史がある。これを一人で作ったもさもさって人の頭は是非覗いてみたい。完全にプロの犯行

とにかく暗い雰囲気ダークソウルに似てる。ハリーポッター7巻みたいな空気が漂ってる。どこに行っても概ね廃墟なので廃墟趣味の人にもおすすめ。探索と最終盤のカタルシスはouterwildが近い。その手のゲーム好きな人おすすめ

ネフェシエルイストワールアリスホールをやったことある人は即プレイフロム脳の人も即プレイ

とはいえゲーム自体が高レベルな分誰がやっても面白いと思う。動かないPC存在しないだろうから、是非皆DLしてほしい。

2021-05-20

そろそろ撤去だし……で某スロット実機を買った後に(実質)設置期間延長の知らせが届き、ゲンナリしていた先々週。

まあ打つためだけにわざわざホールに行かなくてもいいし、クソみたいなアプリ我慢しなくても良くなったのでいいか……と思い直す。

スロットアプリ、実機並みとは言わないからもうちょっと音質良くなりません? ダメ? そっか……

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