https://www.freem.ne.jp/win/game/21044
いわゆる探索系のフリゲ。隠し扉とか隠し階段が山盛りで、その向こうに強力なアイテムがあるのでそれを集めて更に進むみたいな感じ。進めば進むほど世界の秘密が判明していって、さらに探索したくなる。
Anasttasisといえば蘇りを指す言葉らしく、主人公は死人である。いきなり陰のある美少女に召喚されて、あなた死んだのよって言われて、生き返らせてあげるからちょっと外出て自分の記憶を集めて来なさいって言われる。
外に出るとそこは海岸。目の前に大きな海賊船が難破していて、でも中には入れない。とりあえず海岸を探索しようって事になる。船は難破して沈んだらしい。何で難破したんだろう。興味と好奇心が湧いてくる。中に入ってみればなんで難破したのかわかる。緻密に組み上げられた世界設定はあらゆる疑問に解答を用意していて、もちろん難破船の事もその秘密もゲーム中で語られる。
秘密のある世界があって、自分は何も知らなくて、世界を探索するとどんどん知識が増えていって謎も増える。
世界の構築が本当に凄い。全ての事に原因があって、起こした人の思いがある。ありとあらゆる場所で人が生き、様々な事を考え行動し、上手くいったり上手くいかなかったりして、死んだ。様々な人たちが様々な事を考え自分の人生を生きた。もちろん主人公もその一人。主人公は一番謎の多い人物で、その痕跡が世界各地に残されている。最初はそれを探す旅になるだろう。
登場人物が理解可能な行動原理で動き、それによって事件が起き、その重なりとして実感と説得力のある世界がある。有体に言って世界に歴史がある。これを一人で作ったもさもさって人の頭は是非覗いてみたい。完全にプロの犯行。
とにかく暗い雰囲気がダークソウルに似てる。ハリーポッター7巻みたいな空気が漂ってる。どこに行っても概ね廃墟なので廃墟趣味の人にもおすすめ。探索と最終盤のカタルシスはouterwildが近い。その手のゲームが好きな人はおすすめ。