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はてなキーワード: パラパラとは

2021-05-09

anond:20210509185326

ずっとこの作り方してるけど、パサパサしたことないな。何でだろ。

「炒める前にご飯と卵を混ぜる」は「火を止めてから具材を入れて味付けする(具材は予め炒めて別皿に置いておく)」と組み合わせること前提なのかな。前者でパラパラに、後者しっとりするから、少なくともパサパサになることはないかと。

anond:20210509185326

そういえば中国出身料理家が日本の米は粘度が高いから、炒飯にするには大量の油とものすごい火力で一気に炒めるか低温で長時間じっっっくり炒めないとパラパラにならないと言ってたな。

anond:20210509185326

ご家庭だと油の量が足りてないよな

親の仇みたいに油入れなきゃパラパラにはならん

あの中華鍋と油捨てシステムをご家庭でもやってみたいのだけど夢のまた夢

anond:20210509185326

パサパサとパラパラは違う。みんなやってるのはパサパサ。

餃子の王将チャーハンとか揚州チャーハンが大好きで究極のチャーハンを目指してわかったけど

チャーハンは油からこだわらないと。サラダ油なんかだめ。ごま油オリーブオイルみたいな香りのある良質な油。

から投入するんじゃなくてご飯から入れてそこに卵を絡める

卵と油でコーティングされて余った卵は具になって美味しい。そして米全体に火が通るように炒める。

痛めすぎたり焦げたりすると水分が抜けてパサパサになる。匂いでわかるけど日本人花粉症とかで鼻が効かない人多いか

基本ができたら鯖缶海鮮チャーハンにしたり美味しいチャーハンライフを楽しめる

https://anond.hatelabo.jp/20210509185326

町中華チャーハンパラパラしてない(べちょっとしてるわけでもなく、しっとり)のは同意するけど、ホテルに入ってるような中華料理屋(五目チャーハン1500円~の価格帯)だとパラパラしてるよ。そしてパラパラしているほうがおいしいよ。

卵とご飯を先に混ぜるな……という趣旨には特に言うことない。

パラパラチャーハン信仰に騙されるな、お前たち

たぶんお前たちは自分ちで作ったチャーハンがべちょべちょだったのがトラウマで、その反動で極度にパラパラチャーハンを求めるようになったのだろう。

お前らのチャーハンメンタルが弱ったところにネットの悪い奴らが忍び寄ってきて、こうささやいたに違いない!


ごはんと卵を混ぜてから炒めるとパラパラになるよ」

と……

いか正気に戻れ、落ち着いて近所の中華料理屋か、大阪でも餃子のでもなんでもいいか王将に行ってチャーハン頼んでこい。そして観察しろ。そうすれば気付くはずだ。

お店のチャーハンはそんなにパラパラしてないことに。

もちろんべちょべちょでもないんだが、それに比べて卵かけごはんチャーハンパラパラ度合いは「やりすぎ」だ。パラパラになるのはなるんだろうが、その代償かのようにパッサパサになる。

ほんっとにパッサパサ。マジでパッサパサ。でもみんな気にしない。「べちょべちょじゃない」というだけで満足してしまう。ダメだ。そこから抜け出せ。あれはあれであんかけチャーハンかに使うといいんだが、単なる具を混ぜただけのチャーハンであれはパッサパサ過ぎて食うに困る。

べちょべちょチャーハントラウマになったせいで「お店のチャーハンはこんなんじゃなくて、とにかくパラパラの、もうめっちゃパラパラで、パラパラなんだ!」と思い込んでしまった人間による妄執の果て。それが卵かけごはんチャーハンだ。

ちょい固めのご飯を炊いて、鍋に油をたっぷり入れてカンカンに熱してから溶き玉子を先に入れて、そのあとすぐ白飯を放り込んでお玉の背中で米を均すように炒めると、まあ味付き中華ご飯ぐらいにはなる。悪いこと言わないからこっちにしておけ。

チャーハンペペロンチーノ話題は荒れるとわかってはいるが、ただパラパラなだけのボソボソしたチャーハンを錬成して食卓が気まずくなってしまうのは忍びない。悪いことは言わん。卵先混ぜ式はもうやめろ。

2021-04-14

下校途中で迷子

 次女が小学校入学してからちょうど一週間が経った。てかまだ一週間しか経ってないのな!!二週間くらい経ったと思ったわ。

 保護者が登下校の見守りをするのも、月曜日までだったので、今日はもう下校時にお迎えに出なくてもいいかなぁ~と思ったけど、ちょっと心配だったからやっぱり迎えに出た。

 家と学校のちょうど中間地点にある交差点まで、歩いて行った。さすがに今日は、よそのお宅の保護者さんの姿はなかった。

 思ったよりも早くに子供達がぞろぞろ歩いている姿が見えてきた。一年生は各方面ごとに班に別れて集団下校のはずが、交差点を左に曲がっていく子達は既に班の体をなしておらず、パラパラ分散していた。

 真っ直ぐこっちに来るのがうちの子を含む班の子達だが、遠目に見たらなんか人数が多い?で、近付いてみればやっぱり一人多くて、しかもわんわん泣きながら歩いている。子供達に事情を聞いたところ、その子迷子で、一緒の班の子達が車でお迎えが来て先に帰っちゃったり、走って帰ると言って先に帰っちゃったりで、一人だけ取り残されてしまったそう。そして、うちの地区の子達が親切にしてくれたので、帰る方向が違うのにそのまま着いて来てしまったそうだ。

 その後の事は省略するけど、迷子は無事にお母さんに引き渡すことが出来た。あー疲れた。でも、念のために歩いて次女を迎えに行ってよかった。新一年生だけじゃ迷子をどうにかして助けるのは無理だった。

 しかしまあ、小学一年生というのは思った以上に頼りないというか、上級生や保護者の見守りなしで歩かせるのは危険なんだなと思った。私なんかが子供の頃は、行きも帰りも上級生に連れられて歩いたものだけど、今は家庭の事情が様々だということとか、その他にも事情があって、上級生との集団登下校はないのだけど、集団登下校を撤廃したその変りの安全対策のないのは良くないのかもしれない。

2021-04-12

anond:20210411155633

俺は頭が悪いから、読んでて内容を忘れることがある

あ~なんか書いてあったな、どこだったっ

け?と思ってざっくり20ページ刻みで読み直したり、パラパラとめくりながら単語文章を探し直したりする

キーワード検索は便利だけど、クソ貧民の俺が持ってるデバイスだと、操作とページ表示が遅くてお話にならない

2021-04-10

自炊をしたいあなたへ、ずっと不器用初心者の私から

既存の各種ノウハウと被ると思うけれど。

誰かのヒントになることを祈って書く。

とても長くなってしまったのだけれど、増田って下書き保存できない……よね?

よくまぁ皆さん長文をお書きになるものだ……(今回初めて使った)

おまえは誰だ(背景情報

25年くらい実家にいて、家事スキルあんまりお手伝いをしない小学生くらいだった。3年前くらいに結婚して家を出た。

共働きで、お金より時短ちょっとだけ重視してる。

人がたくさんいるところに住んでいる。

食べるのはまぁまぁ好き。マニアとかフリークではない。

よく頭をぶつけるタイプ不器用

初期投資

調理器具
家電
調味料
最低限必要もの
あるとレシピの幅が一気に広がるもの、楽になるもの
趣味世界

食材

常備するもの
使うときに買うもの

レシピ

一汁一菜汁物主菜)を基本にしてる。余力があれば、トマト豆腐を切ったりして「副菜」と呼ぶ。

汁物

以下4つを適当に組み合わせる。主菜適当でも、徳を積んでいる気持ちになれる。

2日分くらいまとめて作ってる。食べ終わったら冷蔵庫に入れて、一日に一回火を入れる。

参考にするやつ

レシピサイト
クックパッド

皆が大好きだったやつ。

最近グーグルさんが検索結果に人気レシピを出してくれる。

たまに材料を丸ごと入れ忘れたレシピとかある。気を付けよう。

クラシルとか動画

動画を見るより文字を読むほうが得意な人間には向かない(優位性がない)。

ごはん.com

https://www.sirogohan.com/

それなりに簡単に、それなりにちゃんとしたご飯を作りたいときに。

LINE登録すると捗ると思う。

調味料メーカーサイト

キッコーマンhttps://www.kikkoman.co.jp/homecook/index.html)とか味の素https://park.ajinomoto.co.jp/recipe/)とか。

間違いない。

週末の作り置きレシピ

https://mayukitchen.com/

アレンジまで書いてあって親切。

食材冷凍

ニチレイhttps://www.nichireifoods.co.jp/media/freezing/)と旭化成https://www.asahi-kasei.co.jp/saran/preservation/chart.html)を信じろ

レシピ

ウェブレシピで十分説はある。

開きっぱなしにできる装丁初心者本があってもいいと思うけど、あまり見かけない。

滝沢カレンのやつ

https://www.sanctuarybooks.jp/book-details/cate00054/book1158.html

絵本初心者が読んでもよくわからんと思う。

初級者以降なら、楽しく読めるんじゃないか(作れるとは言っていない)。

料理教室
ベターホーム

初心者コースに通った。

学校調理実習みたいな雰囲気だった。

ちゃんとした料理の作り方を教えてくれる(ちゃんとしているが故に、素人には現実的じゃないところもある)。

材料をそろえてくれて、みんなとワイワイしながら、心強い先生(多くはおばちゃん)に聞きながら作れるいい場所だった。

コロナ環境下ではかなり厳しいみたい。昔通っていた教室は閉店してしまった。

食材調達

時間に融通が利く人は、スーパーセールを調べてもいいのでは。

最近ウェブとかスマホアプリでチラシを見れる。

2か月くらいチラシを眺めてると、各スーパーの得手不得手が見えて面白い

調味料ドンキが安いことが多い(勢いだけの値札もある。要注意)。

冷凍食品とかお惣菜とか

冷凍食品

味の素ギョーザは神。

あとカトキチ/テーブルマークうどん

冷凍食品じゃないけど、3割引きになった中村屋中華まんを買ってすぐ冷凍庫に放り込んだものを冬場はずっと食べてる。

惣菜

もし幸運なことに近所に魚屋肉屋豆腐屋があったら、ぜひそこのお惣菜を試してみてほしい。

売れ残った食材で作った惣菜を出したりしてて、旨い・安い・手軽の3拍子がそろっていることがある。

スーパーのも悪くないけど、味が濃すぎ/薄すぎの両極端のイメージ……

2021-04-03

分厚い紙カタログパラパラめくってるの意外に楽しい

意外に楽しいんだが完全に時間無駄なので、

カタログパラパラしてても一切後悔しない暇とお金が欲しい人生だった

 

ー完ー

2021-03-31

大東亜戦争という聖戦に対するフィリピン人神対応!涙が止まらない・・・

「苦患のルソン戦線坂田澤司

・・・バギオ市内に入るが早いか、比島人の凄まじい怒りの罵声が待ち受けていた。

ドロボー

ジャパン、パタイ!」

「ゲット、アウェイ

ありとあらゆる罵声と投石の嵐を、出来る限り姿勢を低くしてくぐり抜け収容所へ向かった。

(中略)

途中、比島人は沿道の至る所で我々の通るのを待ち受け、家から飛び出して来て、バギ市街にも増して激しく、

バカヤロー!」

ドロボー!」

と声を揃えて大声で怒鳴る。

女子供までが、さも憎々しげに

ジャパンソルジャー、パタイ!」

と首を切られる真似をするかと思うと、侮蔑を表す彼等特有のしぐさで親指を立て、

「ゲット、アウェイ!(出て失せろ!)」

と繰り返し、大小の石がトラック目掛けて飛んできた。

(中略)

(貨車に乗り換え)途中停車する毎に比島人の憎悪のこもった眼差し、怒声、投石の嵐が続いた。

(中略)

後日収容所で聞いた話では、投石で頭を割られた兵隊、酷い者はピストルで撃たれて死人まで出た貨車もあったという。

ルソン島敗残実記」矢野正美

しばらくして小さな町に入ると、鉄道沿線には黒山のように住民が並んでいる。

列車が近付くと一斉に石を投げてきた。

(中略)

小石がパラパラと頭上に飛んでくる。

女達までが私達に向かって舌を出し、首を叩きながら喚いている。

ドロボウとか、パタイ(死ね)という言葉が、コーラスのように響いてくる。

(中略)

何のためか列車が野原の真ん中に停車したので、ホッとしてシートを取ると、住民達はここにもいっぱい居て相変わらず石を投げつける。

一人の老婆が近寄ってきて、

ジャポンマニラ、パタイ!」

と言いながら、ビンロウの実を噛んで、真っ赤な口から血のような唾を吐き出し、憎しみを込めて叫ぶ。

肉親の誰かが殺されたのか、或いは家を焼かれたのか、家財でも奪われたのであろう。

「お前達はマニラで殺されるんだ!」

そう繰り返している。

彼等もまた、大きな戦争犠牲者であろう。

私達もあのサンフェルナンド上陸以来、比島の住民達にしてきた事を考えると、その罪の大きさを思わずはいられない。

殺人強盗放火強姦、ありとあらゆる罪を重ねてきている。

お前が言うな

ケダモノタイ

「ルソンの霧」石田

途中、いくつかの集落を横切った。

部落には、既に、もとの住民が復帰していた。

彼等は、床の高い粗末な家の窓から顔を出し、黙ったまま、私達に軽蔑の目を向けていた。

彼等は、時々空に向けて小銃を放った。

それには度胆を抜かれた。

「ルソン戦・死の谷」阿利莫二

線路際にフィリピン人が群がって石を投げ始める。

ジャパンポンポン、パタイ!」

この罵声だけ覚えている。

(日本人射ち殺せ!)

こんな心だろう。

「Gパン主計ルソン戦記」金井英一郎

マニラ市街を通過する。

平和を取り戻した猥雑な街。

人が溢れている。

交差点で止まる度に、バカヤロドロボー、パタイ罵声の嵐。

マニラの港に着くと、何百人ものフィリピン人男女が待ち受けていた。

タイタイ(死ね死ね)

ハングハング(首を締めろ)

石だけではない、ビンやコップを割った凶器も飛んできた。

最後の強烈な禊だ。

嗚呼草枕」於保忠彦

街を通過する時は、日本兵は頭を抱え、路上から飛んでくる石や、薪を投げつける老婆や子供から身を守らねばならなかった。

ジャパニーズ、パタイ!」

と叫んで、手を首に当て、首を斬る仕草をする。

「ルソン海軍設営隊戦記」岩崎敏夫

タルラックを通る時、群衆が私を見つけて、

バカヤロー!」

とか、「死ね!」とか叫んでいる。

ところが、Millare軍曹が立ち上がって、

「He is a good man! He is good!」

と怒鳴っている。

これには有り難かった。

(中略)

途中、フィリピン人が待ち構えていて、

ドロボー!」

とか、「バカヤロー」

とか怒鳴っている。

どうしてこんなに怒鳴られるのか。

マヤントクでの住民との交歓の後だけに、狐につままれた思いであった。

重機関銃分隊長のルソン戦記」川崎恵一郎

バギオの街では・・・(中略)現地民が我々を見て、

バンケーロ」(馬鹿野郎)

「パタイ」(殺す、もしくは死ね)

罵声を上げる。

(中略)

しばらくして貨車は動き出す。

ゆっくり進んでいく。ときどき、

バカヤロー!」

ドロボー!」

と叫ぶ声が聞こえる。

貨車日本兵が乗ってる事が分かるらしい。

所々に陸橋があったり丘の高いところがあると、この下を通る時が大変である

現地人が橋の上や丘の上に石を持って待っている。口々に、

ドロボー!」

バカヤロー!」

「パタイ!」

叫びながら石を投げつける。

(中略)仲間の中には石が当たって血を流してるものもある。

フィリピン戦線の人間群像守屋

住民パラパラと家から路上に駆け出して、手を振って何か大声で叫んでいる。

私達はテッキリ戦争が終わったので、喜んで我々を歓迎するために、家から飛び出したのだと思った。

我々は彼等の姿を見ると、ニコニコして手を振った。

ところがこれが大間違いで、彼等は形相恐ろしく、口々に、

ハポンドロボーバカヤロー!」

と言っているのである

ハポンとは現地語で日本の事である

なかには石を投げつけようとする人もいる。

「生ある限りルソンへ」礒崎隆子

再びトラックに分乗、サンホセに向かった。

途中、現地民から日本語で、

バカヤロー!」

ドロボー!」

「ヒトゴロシ!」

罵声を浴びせられ、石を投げられた。

私達は頭を抱え荷台にしゃがみ込んだ。

石が頭に当たり血を流す人もいた。

現地の人を略奪し殺し、平和国土戦場にしてしまった私達日本人は、どんなにされても文句の言える立場になかった。

「ルソン死闘記」友清高志

トラックが一つの集落差し掛かった時である

前方の沿道の両側にビッシリと住民が群がっている。

彼等はトラックが近付くと、老人から子供に至るまで、一斉に喚声を上げた。

ドロボウドロボウドロボウ・・・」

拳大の石がいくつも飛んできた。

中には、手を首に持ってきて、水平に動かし、お前達は絞首刑だ、とジェスチャーで示す者もいる。

この調子では、フィリピン全土が、日本軍に対する恨みの炎で燃え上がっていよう。

多少の覚悟はしていたものの、私の予測は甘かった。

「傷跡・ルソンの軍靴佐藤喜徳

無蓋列車はなおも南へ南へと進んだ。

そして、何度か、現地民の罵りと投石を受けた。

「バキャヤロ!」

ドロボー!」

現地民が我々に叫ぶ侮辱日本語は、とりもなおさす日本占領時代に我々が彼等に使っていた言葉の仕返しであった。

「パタイ!」

「ヤマシタ、パタイ!」

日本人を殺せ!」と投石する現地民の怒りを、我々は無蓋列車の中で、首をすくめて我慢した。

(石をもて追われる如く)敗残の身を、私は車中で目をつむっていた。

生還者の証言加藤春信

(証言者その2)・・・ところが思いもかけない次の言葉で、冷酷な現実実態を思い知らされた。

ジェスチャーを交えて投げ飛ばす彼等の言葉は、相手侮辱する時に使う日本語の、

バカヤロー!」

ドロボー!」

なのであった。

しかも、罵倒するだけでは飽き足らず、彼等の中には青竹を振りかざして殴りかかってくるものもいたし、私を目掛けて、小石を投げるものもいた。

(中略)

それなのに、まるで泥棒猫でも打鄭するように、青竹の一部がささくれだって裂ける位の勢いで、殴りまくる人もいた。

筋肉の脱落した痩せた体を目掛けて、ビシリ!ビシリ!と打たれる度に、不思議に肉体的な痛みは感じなかったけれど、まるで心臓に五寸釘でも打たれるような激烈なショックを受けた。

そして、その時、身に滲み通るような敗戦の惨めさをつくづく感じたのであった。

「1945年夏・春菊よ谷のせせらぎよ有難う」岡田梅子

人家のある所を車が通っていくと、我々は罵声を浴びせられ、小高い家の庭先で洗濯をしていたオカミサンは、矢庭にタライの中の石鹸水を浴びせかけたのであった。

(中略)

遠い金網の外側にはフィリピン人たかって、拳を振り上げたり、唾を吐きかけたり、日本人へ憎しみを表しているようであった。

「1945年夏・フィリッピンの山の中で」新美彰

沿道のフィリピン人達は、私達の乗ったトラックを目掛けて、石を投げつけ、日本語で、

バカヤロー!」とか、

「インバイ!」

とか知ってる日本語で、罵り嘲笑う。

この付近フィリピン人の家を我が物顔で横取りして、作物を荒し廻った私達だから、どんなにされようとも仕様のない事だと思う。

私達はあの人達にとって、さぞ殺したい程憎い日本人だろう。

(中略)

駅につけば付近住民ギターを持って、貨車の周囲に集まってきて、何かタガログ語で歌い、罵り、嘲笑う。

言葉の分かる小母さんが口惜しいと涙をためておっしゃる

「激闘ルソン戦記」井口光雄

バギオに近付くにしたがって、現地民達が増えてきた。

ジャップ・パタイ(死ね)」

ギロチンOK」

マールダル(マーダー、人殺し)」

ドロボー!」

と口々に喚きながら石を投げつけてくる。

手を頸に当てて引き斬るような手真似をしては、唾を吐きかけ、バナナの皮などを投げつける。

(中略)

事実日本軍は彼等の財産である家々を強制的使用し、床や壁を剥がして家捜しをしたり、燃料の代わりにして荒らした。

作物を押収したり、家畜を殺して食べる事にも貪欲であった。

ときにはゲリラスパイと見なして、善良な市民さえ射殺した(注、斬首だろうに)。

寒風のごとき日本兵と、太陽のごときアメリカ兵では比較にならない。

ルソン島野戦病院・全滅の記」西井弘之

途中で、シビリアン達が口々に

ドロボー!」

バカヤロー!」

と盛んに私達のトラック目掛けて投石したが、フルスピードで走り抜けてくれた。

(中略)

(列車に乗り換えた後)停車駅では無蓋列車に座らされ投石を防ぐ。

相変わらず

バカヤロー!」

ドロボー!」

罵声と共に投石するシビリアン達。

情けない。

そりゃ情けないわな、天皇軍隊もの

世の中に、日本兵程情けないものはない。

日本兵など、人間もっとも下等な存在からね(日本兵日本人)。

強姦ばっかしやがって!

タイだよ!

フィリピン人達の怒りは、俺の怒りでもある。

強姦魔!

恥知らず

爪の先の埃程も、日本兵に同情などしないからね。

ケンペースケベ!

ちんこ斬っちまえ!

2021-03-27

電子書籍で買うのはよした方がいい本

レシピ本入れたけどこれはダメだわ

気軽にはパラパラめくって今日はこれ作るか~ってやるのが難しい

あとはやってないけど1ページ1問みたいなクイズ本も電子で入れるとダメかもしれん

2021-03-26

anond:20210325161920

田舎住みだけど、俺には君の方が頓珍漢に見えるな~

本屋新刊の入荷時期気にするくらいならAmazon使うし映画だって映画館に見に行くという発想自体がないんじゃね

高校生クレカもないし、そんな簡単Amazonポチれないのよ。自分がいないとき荷物届けば、親に全部見られるし。

それにね、雑誌パラパラ立ち読みしたり、友達と一緒に行ったり、ネットではできないことが本屋にはあるのよ。

映画館に見に行く発想がないというのも意味不明

家で映画見るのと、友達彼氏劇場映画体験するのは全く別だから

いくらサブスクが発達しようと映画館に見に行くという発想はなくならないぞ。

 

更に言えばアクセス方法として「車」が出てくるのも高校生としては違和感で、そこはバスとかじゃね?

いやいや、一時間に一本走るかどうかのバスなんか移動手段として使えるかよ

普通に考えて親に車出してもらうか、チャリかの二択だろ

首都圏都市バスじゃねーんだぞ

 

谷間の村とかならケーブルとか、衛星放送ネットのサブスクなんかで無料映画見てるよ。

Youtube違法視聴ならともかく、ケーブルCSもサブスクも全部月額料金かかるの、知ってる?

家が契約してるならともかく、小遣い3000円で自分でサブスク契約するのは大変だよ。

できたとしてせいぜいアマプラだけど、それだって高校生には勝手契約するハードルは高い。

 

そもそも田舎学校」で四階建てなんて見たことねえわ

田舎がどの程度かわからんけど、ウチの中学は1学年5クラスあって4階建てだった気がする

パチンコの立駐は俺の地元にはなかった気がするけど、土地が余ってるとはいっても農地ばっかりだしパチ屋敷地が広いとは限らないだろ

 

夜空が汚い街、数分に一本電車が来る、すれ違う人間他人ばかり

これのどこに細部のリアリティがあるんだよ

典型的田舎民が想像する都会じゃん

 

まあ俺とこは言うて村じゃなくて町だったし、そこまでのド田舎ではないけども、元増田の言ってることがそんなにリアリティないとは思わないぞ

2021-03-19

anond:20210319163635

ジップロックに入ったままだったけど、パラパラ市販チャーハンだったよ。

やってみればわかるけど、手作りチャーハンはあのような均一的なパラパラ具合にならないし、米も綺麗な粒にならない。

2021-03-16

anond:20210316171909

探したいなら漫画喫茶が一番

雑誌パラパラとめくればどれが一押し二推しかはわかるし好みの漫画自然と目につく

2021-03-15

死んでいくゴキブリネズミから学んだ事

バカみたいな話だが、特にゴキに関してCM等で怖がり不快に思うよう洗脳されている気がしてどうしても恐怖を克服したいと思い学生時代駆除業者アルバイトしたことがある。

一般家庭ではなく外食商業施設テナント害虫調査駆除、主にネズミとゴキがターゲットだ。

最初はトリモチについた数多のネズミ身体は千切れボロボロになっても必死に生きようとする無残な姿とそれを躊躇なくふたつに畳んでブスブス足で潰しながら歩いていく先輩の姿に何度も目を背けたくなった。

私達が担当するような商業テナントのゴキは小型のチャバネが多く一般家庭で見られる大型のクロゴキは屋内で大繁殖していることはほとんどない。

それでもとあるスポーツクラブの屋外練習場でクロゴキが大量繁殖ナイター営業している時に床を縦横無尽にクロゴキが行き交う様は凄まじかったし、見えているのか見えていないのか無造作練習道具やタオルの入ったバッグを置いてナイタースポーツに汗を流す利用者の姿は不思議だった。

(この時は従来の毒エサに加え、大元になっていた屋外の空調室外機器類への徹底的な殺虫が行われた)

基本的には小さなゴキホイホイみたいな調査キットで生息地を絞り込み毒エサで駆除をする。

ゴキというのは本当に頭が良くて、同じところで仲間が駆除されたら基本的にはもうそこには近づかないし住処を変える。

同じ毒エサも何度も繰り返し使用し続けると目に見えて効果が下がる。

このいたちごっこのサイクルを緩やかに間延びさせ生息数をできるだけ少数で抑え続けるのがプロ業者の真髄である

最初は恐怖を克服するつもりではじめたアルバイトだったが、何度もネズミやゴキを駆除しているうちに芽生えたのは彼らへのある種の畏敬の念だった。

ネズミもゴキも今この瞬間を生きるために本当に一生懸命考え抜いて生きている。

例えば彼らがひと刺しで人を死に至らしめる毒針や毒牙を持っていたら現代文明の中で生きながらえただろうか。

(もちろん衛生的に疫病を蔓延させる危険はある)

彼らはヒトが作り上げた文明の中でそのおこぼれをもらうことに適応する形に進化した。

動物園動物にヒトの残飯をあげたら腹を壊すが、小型化し群衆形成悪食で生き延びる事ができる野生の強さはまさに生きることそのものである

私はあの数年間のアルバイト一般人の何千倍、もしかしたらそれ以上ネズミとゴキを殺した。

父や祖母祖父のお墓参りに行く時など、ふと「私はきっと天国には行けないだろうな」と思ったりもする。

子供達もいっちょ前にゴキを怖がるのだが、スパーンと新聞で引っ叩き(出来るだけ潰れないように加減する)そのまま触覚を掴んでポイと窓の外に放り投げる私。

「母ちゃん・・・すげぇ」

という息子の声を聞くと、こういう事で母の威厳を保つのちょっと想定外だったんだけどなぁと苦笑いしてしまう。

ちなみにゴキと対峙した時に一番大切な心構えはむやみに恐れないことだ。

すべての生物には生きようとする本能がある。

恐怖が伝わった時、ゴキは決死覚悟あなたに向かったり、飛んで逃げようとする。

「殺る時はできるだけ素早く静かにな」

まさにハンターハンターカイトさんの名言そのままである。

バイト帰りに洗面所で髪を解くとパラパラと死んだチャバネが落ちてきて血の気が引いた事は忘れられないが、ゴキとネズミのおかげで少しだけ強くなった母ちゃんがここにいる。

2021-03-12

anond:20210312212623

1話のアフロレイみたいにいきなり実戦になり、コックピットに乗ってザクを目の前にした状態

「うゎーーーあれどうやるんだ、パラパラパラ」ってマニュアルをひっきりなしに絶えずめくっていたのかも

作業するよりも長く

2021-03-09

新入社員がエルダーに食われてデキ婚だとよ

期末のクソ忙しい時期に突然のビッグニュース

あんまりにアレなので身バレ上等で書き散らす

新入社員 23女性、かわいくてエロい仕事はできるほうでこれから期待している(していた)

エルダー 35歳男性イケメン仕事はできると見せかけて実はできていない

弊社は新入社員にエルダーがつくことになっているが、絶対に同じプロジェクトアサインされるわけではなく、その場合は同じプロジェクトの歳が近い先輩が実務のサポートをしつつ、エルダーは社会人基本的な行動を教えたり心理的サポートだったりをすることになっている

で、新入社員と同じプロジェクトにいて歳も比較的近かったので実務的なサポートをしていたのが私だ

弊社は一応大企業なので基本テレワーク必須になっており、教えるのにはなかなか苦労した、でも新入社員も素直でかわいかったのもありそこまで苦でもなかった

問題なのはヤリチンエルダーの方だ、あいつは業務に関することは本当に何も教えず、勤怠の切り方からメールの書き方まで私が教えた

まりにひどいのでヤリチンに苦情を入れたところ、すんませんでも週一で面談してるんで言っておきますわーと言われたことがある。言っておきますも何も問題があるのはお前だろクソが

ただ心配になったので、新入社員にもそれとなく聞いてみたが不満の発言も無かったので、まぁ心理的サポートちゃんとしてるのかなと思い納得した

んで、そしたらこビッグニュースですよ

部会で急に報告がありますとかヤリチンが言い出し、新入社員結婚しますと、子どももいます

オンラインミーティングだけど場が凍ったよね

少しの沈黙の後、事前に聞いてたらしい部長がおめでとうと言い出し、みんなパラパラおめでとうと言って部会は終了した

ありがとうございます、とか照れくさそうに言ってたけど、その裏ではチャットでのディスリ祭りですよ

キモい、エルダーとして何教えてんだ、ヤリチン普通に引くわ、などなど、みんなドン引き

私としてもね、そんなんヤルひまあるなら勤怠の切り方とか教えてやれよと心底ムカつきました

社内で新入社員とか若手に手を出してデキ婚したおっさんたち、マジでお前ら誰からも祝福されてねーから!恥ずかしいよ!裸の王様だよ!

仕事覚えてくれてきたのに、産休に入るから全部パーだよ!私が残業して何とかすればいいんだとよ!

死ね

2021-03-08

anond:20210308100553

あれってどういう話なんだろう。

一話目を見たら、たしか異次元から侵略者がやってきたみたいな話っぽかったけど、その後立ち読みパラパラとみるといつも人間同士で戦ってるっぽい感じだったし。

2021-03-07

村上春樹文章は「うまくはないが読みやすい」(補足あり)

https://note.com/historicalmoc/n/n284957b96801

出したな! 俺の前で! 村上春樹文章の話を! 

村上春樹作品はほぼ読んだので大体同意だけれど、肝心の文章について全く語られていないのは片手落ちしか言いようがない。こういう何かを語っているようでその内実がわかりにくい言葉を並べるからハルキストだのなんだの揶揄られるんだ。ファンなら真面目にやれ。村上春樹以外の人間村上春樹の真似したら中身がない駄文しかならないって小学校で教わらなかったのか。

つーか村上春樹文章別にうまくねえから。特徴的で読解大好き人間ほいほいってだけ。

  1. リズムがあり、断定調である(巧くはないが読みやすい)
  2. 比喩表現を多用し、不思議モチーフをたくさん取り入れるが、書いてることの中身について説明しない
  3. めちゃくちゃはっきりした含意が含まれていることがある(ないこともある)

というこの3点が村上春樹文章もっとも印象に残る要素である。本気で語るなら時期によっての文体の変化とか、もっといえば情景描写についてもまとめたいのだけれど、とりあえず書き散らす。なお、3に関しては他作品に関する読解を含み、ひとによってはネタバレ解釈しうるものも混じるので注意。

1.リズムがあり、断定調である(巧くはないが読みやすい)

実例を挙げてみる。

四月のある晴れた朝、原宿の裏通りで僕は100パーセント女の子とすれ違う。

正直言ってそれほど綺麗な女の子ではない。目立つところがあるわけでもない。素敵な服を着ているわけでもない。髪の後ろの方にはしつこい寝癖がついたままだし、歳だってもう若くはない。もう三十に近いはずだ。厳密にいえば女の子とも呼べないだろう。しかしそれにもかかわらず、3メートルも先から僕にはちゃんとわかっていた。彼女は僕にとっての100パーセント女の子なのだ彼女の姿を目にした瞬間から僕の胸は地鳴りのように震え、口の中は砂漠みたいにカラカラに乾いてしまう。

村上春樹4月のある晴れた朝に100パーセントの女の子に出会うことについて

1文1文が短い。技巧的な表現を使うわけでもない。文章から浮かんでくるイメージ閃烈鮮烈なわけでもない。日常語彙から離れた単語を使うこともない(「閃烈鮮烈」とか「語彙」といった単語が読めない人間は思いの外多いからな。ここでの「外(ほか)」とか/悪いATOKに頼りすぎて誤用なの気づいてなかった。指摘ありがとう)。ただただ「シンプル」だ。わかりやすい。

また、冒頭の1文の次にくるのは「~ない」で終わる文章連続だ。テンポがいい。あと、どのくらい意図的なおかわからないが、↑の文章音読していみると適度に七五調がまじっているのがわかる。そして、大事なところで「彼女は僕にとっての100パーセント女の子なのだ。」という断言を入れる。リズムで読者を惹きつけた上ですっと断定されると、その一文がすっと印象的に刺さってくるのである

まり別にうまい」わけじゃないんですよ。ただ「読みやすい」。それにつきる。読みやすい以外の褒め言葉あんまり信用しちゃいけない。「うまさ」って意味なら村上春樹をこえる作家なんてゴマンといるし、村上春樹の「文章」がすごいなんてことは絶対にない。うまいとか下手とかを語るならナボコフあたり読んだ方がいい。

とはいえ個人的な所感だと、この「読みやすさ」は村上春樹発見あるいは発明した最大のポイントだ。「リズムがよくわかりやす文章で圧倒的リーダビティを獲得する」という、一見してみんなやってそうでやっていない方策村上春樹が徹底しているせいで、誰でも座れそうなその席に座ろうとすると村上春樹と闘わなければならない。

2.比喩表現を多用し、不思議モチーフをたくさん取り入れるが、書いてることの中身について説明しない

で、そのあとにくるのが「彼女は僕にとっての100パーセント女の子なのだ彼女の姿を目にした瞬間から僕の胸は地鳴りのように震え、口の中は砂漠みたいにカラカラに乾いてしまう。」という文章である村上春樹比喩表現は独特で、たとえば『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』を適当パラパラめくって見つけた表現として、「不気味な皮膚病の予兆のよう」「インカの井戸くらい深いため息」「エレベーターは訓練された犬のように扉を開けて」といったものもあった。この、比喩表現の多様さは彼の最大の持ち味であり、真似しようにもなかなか真似できない。

そして何より、「100パーセント女の子である。何が100パーセントなのか、どういうことなのか、この6ページの短編ではその詳細が説明されることはない。ただ、語り手による「彼女は僕にとっての100パーセント女の子なのだ。」という断定だけが確かなもので、読者はそれを受け入れざるをえない。それはこの短編に限らない。「かえるくん、東京を救う」におけるかえるくんとは。『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』における〈世界の終わり〉とは。「パン屋再襲撃」はなんでパン屋を襲うのか。「象の消失」で象はなぜ消失するのか。「レーダーホーセン」でどうして妻は離婚するのか。羊男ってなに。

こういった例には枚挙に暇が無い。文章単体のレベルでは「読むことはできる」のに対して、村上春樹小説比喩モチーフ物語様々なレベルで「言っていることはわかるが何を言っているかがわからない」ことが、ものすごく多いのだ。

3.めちゃくちゃはっきりした含意が含まれていることがある(ないこともある)

じゃあ、「村上春樹作品ふわふわしたものを描いているだけなのか?」と言えば、そんなことはない。村上春樹作品には「答えがある」ものが、地味に多い。

たとえば、「納屋を焼く」という作品がある。ある男が恋人の紹介で「納屋を焼く」のが趣味だという男性出会いふわふわした会話をして、ふわふわとした話が進み、語り手は時々恋人セックスをするが、そのうち女性がいなくなる。読んでいるうちは「そうか、この男は納屋を焼いているのか」という、村上春樹っぽいよくわからないことをするよくわからない男だな……という風に、読んでいるうちは受け入れることができる。

だけれど、この作品問題は、「納屋を焼く」とは「女の子を殺す」というメタファー可能性がある……ということを、うっかりしていると完全に読み飛ばししまうことだ(あらすじをまとめるとそんな印象は受けないかも知れないが、本当に読み落とす)。それが答えとは明示されていないけど、そう考えるとふわふわとした会話だと思っていたものが一気に恐怖に裏返り、同時に腑に落ちるのである

その他、上記の「レーダーホーセン」においてレーダーホーセンが「男性にぐちゃぐちゃにされる女性」というメタファーでありそれを見た妻が夫に愛想をつかした、という読みが可能だし、「UFO釧路に降りる」でふわふわゆきずりの女と釧路に行ってセックスする話は「新興宗教勧誘されそうになっている男」の話と読み解くことができる(『神の子どもたちはみな踊る』という短編集は阪神大震災地下鉄サリン事件が起きた1995年1-3月頃をモチーフにしている)。

勿論、これらはあくまで「そういう解釈可能」というだけの話で、絶対的な答えではない。ただ、そもそもデビュー作『風の歌を聴け自体断章の寄せ集めという手法をとったことで作中に「小指のない女の子」の恋人が出てきていることが巧妙に隠されていたりするし(文学論文レベルガンガン指摘されてる)、「鼠の小説には優れた点が二つある。まずセックス・シーンの無いことと、それから一人も人が死なないことだ。放って置いても人は死ぬし、女と寝る。そういうものだ。」と書かせた村上春樹がその小説の中で実は死とセックスに関する話題を織り込みまくっている。近作では『色彩をもたない田崎つくると、彼の巡礼の年』で○○を××した犯人は誰なのかということを推測することは可能らしい。

何が言いたいか

まり村上春樹は信用できないのである

たとえば、『ノルウェイの森』で主人公自分のことを「普通」と表現する箇所があったが、村上春樹作品主人公が「普通」なわけない。基本的信頼できない語り手なのだ。信用できないからしっかり読み解かないといけないようにも思える。

(なお、なんなら村上春樹自分作品について語ることも本当の部分でどこまで信用していいのかわからない。「○○は読んでない」とか「××には意味がない」とか、読解が確定してしまうような発言はめちゃくちゃ避けてる節がある)

ただ、勿論全部が全部そうというわけじゃなく、羊男とかいるかホテルって何よとかって話には特に答えがなさそうだけれど、『海辺のカフカ』『ねじまき鳥クロニクル』『1Q84』あたりは何がなんだか全くわからないようにも見えるし、しかし何かを含意しているのでは、あるいは村上春樹本人が意図していないことであっても、読み解くことのできる何かがあるのではないか、そういう風な気持ちにさせるものが、彼の作品なかにはある。

このように、村上春樹メタファーモチーフには、「答えがあるかもしれない」という点において、読者を惹きつける強い魅力があるのである

増田も昔は村上春樹を「雰囲気のある作家」くらいの認識で読んでたんだけど、『風の歌を聴け』の読解で「自分作品ちゃんと読んでないだけだった」ということに気づかされて頭をハンマーで殴られる経験してから村上春樹には真面目に向き合わないと良くないな」と思い直して今も読み続けてる。

……なお、それはそれとして、セックスしすぎで気持ち悪いとか(やれやれ。僕は射精した)、そもそも文章がぐねぐねしてるとか(何が100パーセントだよ『天気の子』でも観とけ)(なお「4月のある晴れた朝に~」が『天気の子』の元ネタひとつなのは有名な話)、そういう微妙な要素に関して、ここまで書いた特徴は別にそれらを帳消ししてくれたりする訳じゃないんだよね。

たとえば『ノルウェイの森』は大多数の人間経験することの多い「好きな人と結ばれないこと」と「知人の死を経験し、受け入れること」を描いたから多くの人間に刺さったと自分は思っているが、だけどそれが刺さらない人だって世の中にはたくさんいるのは想像に難くない。

から、嫌いな人は嫌いなままでいいと思う。小説は良くも悪くも娯楽なんだから

余談

マジで村上春樹論やるなら初期~中期村上春樹作品における「直子」のモチーフの変遷、「井戸」や「エレベーター」をはじめとした垂直の経路を伝って辿り着く異界、あたりが有名な要素ではあるんだけれど、まあその辺は割愛します。あと解る人にはわかると思いますがこの増田元ネタ加藤典洋石原千秋なので興味ある人はその辺読んでね。

文章うまい」に関する長い補足(「小説文章」に限定

「うまくない」って連呼しながら「『うまい』のは何かって話をしてないのおかしくない?」 というツッコミはたしかにと思ったので、「この増田が考える『うまい』って何?」というのを試しに例示してみようと思う。村上春樹に対する「別に文章うまくない」とはここで挙げるような視点からの話なので、別の視点からのうまさは当然あってよい。

小説家の文章が読みやすいのは当たり前だが、「文章が読みやすい」なら「文章が読みやすい」と書けばいいのであって、わざわざ「文章うまい」なんて書くなら、そこでの文章」は「小説じゃなきゃ書けない文章であるはずだ。

じゃあ、増田が考える「(小説の)文章うまい」は何か。読んでる間にこちらのイメージをガッと喚起させてくるものが、短い文章のなかで多ければ多いほど、それは「文章うまい」と認識する。小説のなかで読者に喚起させるイメージ情報量が多いってことだから

具体例を挙げてみる。

 長い歳月がすぎて銃殺隊の前に立つはめになったとき、おそらくアウレリャーノ・ブエンディーア大佐は、父親に連れられて初めて氷を見にいった、遠い昔のあの午後を思い出したにちがいない。

 そのころのマコンドは、先史時代怪獣の卵のようにすべすべした、白く大きな石がごろごろしている瀬を澄んだ水がいきおいよく落ちていく川のほとりに、竹と泥づくりの家が二十軒ほど建っているだけの小さな村だった。

ガルシアマルケス百年の孤独』の冒頭。大佐子どもの頃を回想して大昔のマコンドに話が飛ぶ際、「先史時代の」という単語を選んでいることで文章上での時間的跳躍が(実際はせいぜいが数十年程度のはずなのに)先史時代にまで遡るように一瞬錯覚する。

津原泰水バレエメカニック』1章ラスト昏睡状態のままで何年も眠り続ける娘の夢が現実に溢れだして混乱に陥った東京で、父親世界を元に戻すために夢の中の浜辺で娘と最期の会話をするシーン。

「お父さんは?」

「ここにいる」君はおどける。

彼女は唇を尖らせる。「五人兄弟の」

「さあ……仕事で遠くまで出掛けているか、それとも天国かな。お母さんがいない子供は いないのと同じく、お父さんのいない子供もいない。世界のどこか、それとも天国、どちらかに必ずいるよ」

 彼女は君の答に満ち足りて、子供らしい笑みを泛べる。立ち上がろうとする彼女を、君は咄嗟に抱きとめる。すると君の腕のなかで、まぼろしの浜の流木の上で、奇蹟が織り成したネットワークのなかで、彼女はたちまち健やかに育って十六の美しい娘になる。「ああ面白かった」

 理沙は消え、浜も海も消える。君は景色を確かめ自分腰掛けていたのが青山通り表参道形成する交差の、一角に積まれ煉瓦であったことを知る。街は閑寂としている。 鴉が一羽、下り坂の歩道を跳ねている。間もなくそれも飛び去ってしまう。君は夢の終焉を悟る。電話が鳴りはじめる。

作中の主観時間にしてわずか数秒であろう情景、ありえたかもしれない姿とその幸せ笑顔から夢のなかで消えて一瞬で現実に引き戻すこの落差、そこからまれる余韻の美しさですよ。

あるいは(佐藤亜紀小説ストラテジーから受け売りで)ナボコフ「フィアルタの春」という小説ラスト

フィアルタの上の白い空はいつの間にか日の光に満たされてゆき、いまや空一面にくまなく陽光が行き渡っていたのだ。そしてこの白い輝きはますますますます広がっていき、すべてはその中に溶け、すべては消えていき、気がつくとぼくはもうミラノの駅に立って手には新聞を持ち、その新聞を読んで、プラタナスの木陰に見かけたあの黄色自動車がフィアルタ郊外巡回サーカス団のトラックに全速力で突っ込んだことを知ったのだが、そんな交通事故に遭ってもフェルディナンドとその友だちのセギュール、あの不死身の古狸ども、運命の火トカゲども、幸福の龍どもは鱗が局部的に一時損傷しただけで済み、他方、ニーナはだいぶ前から彼らの真似を献身的にしてきたというのに、結局は普通の死すべき人間しかなかった。

ふわーっと情景描写ホワイトアウトしていって、最後にふっと現実に引き戻される。この情景イメージの跳躍というか、記述の中でいつの間にか時間空間がふっと別の場所に移動してしまうことができるというのがナボコフの特徴のひとつである

散文として時間空間が一気に跳躍して物語世界を一気に拡張してしまう、この広がりを「わずかな文章」だけで実現していたとき増田は「文章うまい」と認識する。自分村上春樹文章を「うまくない」って書く時、そのような意味での「小説としての文章」を判断軸にしてた。

村上春樹は下手ではない。村上春樹に下手って言える人いるならよっぽどの書き手だし、その意味村上春樹に関しちゃ言うことはないでしょう。しかしごく個人的私見を言えば、「文章」って観点だと、文章から喚起されるイメージに「こちらの想像を超えてくる」ものがめちゃくちゃあるわけではないと思う。

日本語文法に則りシンプルで誤解の生まれにくい文章を書くことは高校国語レベル知識可能で、その点村上春樹文章プロとしてできて当たり前のことをやっているに過ぎない。平易な文章を徹底しつつその内実との間に謎や寓話モチーフを織り込んで物語を構築するところがすごいのであり、そこで特段褒められるべきは構成力や比喩表現の多様さだろう。その際に使うべきは「構成力がうまい」でも「比喩表現うまい」であって、「文章」などという曖昧模糊とした単語で「うまい」と表現することはない。小説=散文芸術において「文章うまい」と表現しうるときもっと文章としてできることは多いはずなので。そして、このことは、村上春樹がしばしば(「小説」ではなく)「エッセイ面白い」と言及されることと無関係ではない。

ちなみに、増田津原泰水ナボコフ文章技巧には翻訳村上春樹じゃおよぶべくもないと思ってるけど、面白いと思うのは圧倒的に村上春樹ですよ。技巧と好き嫌いは別の話なので。

ここで書こうとした「うまさ」は佐藤亜紀がいうところの「記述運動」を増田なりに表現したもので、元ネタ佐藤亜紀小説ストラテジー』です。

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