はてなキーワード: 一瞥とは
<緒戦>
・都市に夕暮れが落ちる、風もなく穏やかで、待ちゆく人々は皆一様に笑顔で街を歩いている。人々の顔や体にところどころ羽虫が這いまわっているが誰も気にしていない。同じ街の商店街を一人の男が血相を変えて走っていく。クモオーグが後ろ手を組みながら歩いて追いかけている。異様な光景だが人々は気にもかけず談笑を続けている。まるで視界に入っていないような素振りだ。「あなたは選ばれた個体なのですよ」とクモオーグが呼びかけるが男は聞こうとしない、そのうちに壁際に追い詰められ、クモオーグはゆっくりと男に近寄ると首を追って殺す。「Be Happy」とクモオーグは呟く。
「ブウン」という機械の電源が切れたような音がした後、夕暮れの町並みは徐々に暗転する。周囲の街並みがモザイク状に散らばり、やがてその裏から廃墟のような建物が露出する。注意深く見ると小さな昆虫型の機械が廃墟に張り付くことで街並みを再現していたようだ。クモオーグが呟く。「サーバーが落ちたのか…?まさか…?」、すると遠くの暗がりにバイクが停車し、乗っていた男が下り、ヘルメットをかぶったままゆっくりと近づいてくる。ぼおっとピンク色の複眼が浮かび上がる。「お前は・・・!」クモオーグが憤る。「バッターオーグ!・・・完成していたのか!」「違う」男が言う。
「仮面ライダー」「今からそう名乗らせてもらう」男は両手を左斜め上に掲げポーズをする(ここでタイトルが出る)
「またやってる・・・」双眼鏡でポーズを決める仮面ライダーの姿を覗くルリ子、ため息をついてPCを開き索敵を開始する。
「裏切者に死を。殺せ!」クモオーグが叫ぶと、Shockerのマスクが張り付いた市民がぞろぞろと集まり、クモオーグの横に一列をなす。次のカットでは全員がマシンガンや拳銃を所持した、黒スーツの戦闘員の姿に変わり、仮面ライダーに銃口を向ける。「この世界から武器の存在は抹消したはずでは?」ルリ子が遠くのビル屋上から双眼鏡越しに呟くと、クモオーグがその声を聞き取り、双眼鏡のスコープを見据えながら言い返す「緑川ルリ子…あなたが黒幕ですね。我々は用意周到なのですよ。バッタオーグの次に殺すのは貴様だ」
武器を構える戦闘員を前にした仮面ライダー。戦闘員を前に威嚇するように大きく両腕を広げた後、真下に一気に手を下ろす。すると強烈な突風が戦闘員の頭上から足下にかけて吹きおろし、携帯していた重火器が全て地面に叩き落とされる。「その力は!?」とクモオーグが叫ぶと、仮面ライダーは右ひじをぐっと引き「ライダー・・・・!」「パンチ!」と叫ぶ。右ストレートと共に強烈な突風が吹き、戦闘員たちは吹き飛び、壁にぶつかって血しぶきを上げ全員が死滅。クモオーグは自ら足に吐いた糸により風圧に耐えている。クモオーグは感嘆の声を上げる「プラーナの風力への転用…?その逆か?」「オーグメンテーション技術の新たな進化ではないか?私にもその力を!」クモオーグが糸を吐きかけると、一旦しゃがみこんだ仮面ライダーはそのまま垂直に跳躍して糸を躱し15mの高さに飛び上がる。
「ライダーキック!」その掛け声で空中に飛んだ仮面ライダーの背面から爆風が起き、クモオーグ目掛けて蹴りこむ態勢のままミサイルのように空を切る。慌てて糸を吐いて飛び上がったクモオーグであったが、仮面ライダーの足は彼の体を捉え、そのまま地面に着弾して血しぶきが上がり、クモオーグは絶命する。直後、クモオーグの死骸を見下ろし、本郷猛はマスク外してその死骸を見つめる。
「ひどいわね」近づいてきたルリ子がクモオーグの死骸を一瞥して言う。「死んでも泡にならない」と本郷が問うと、ルリ子はあきれたような顔で言う「このエリアの町の擬態が解けたのよ。死体は死体のまま、いずれ野犬に食われバクテリアに溶かされる、これが生命本来の姿なの」本郷は呆然としながら言う「人を殺した…だけど…全く躊躇いを感じなかった」「ところであれ何なの?」「何が」「あのへんなポーズ」「あれは、体が自然と動いて…なんだか気合いが入るんだ」「プラーナをより有効に使うためのプラシーボ効果のようなものかしらね」ゆっくり近づいて本郷の首に赤いスカーフを巻く。「ヒーローの証。似合っているじゃない」「僕はどうすればいい」「気にすることないわ。あんなのただの害虫よ」立ちすくむ本郷。
「次はハチオーグよ」
人類は地球温暖化による異常気象で、文明を維持することが出来ず絶滅の一途にあったのだが、外星人の力により、過酷な環境に耐えうる昆虫の力を全ての人類に組み込むことで、人類の判断能力を低下させ、昆虫型ホログラムで擬態した架空の都市に人々をつなぎ止め、外星人の用意した管理システム(Shocker)を核に人類社会を再形成するに至っていた。尚、統制された人類は共同体に属しているという強烈な多幸感を感じている。(※尚、外星人は超常の存在として存在しているため、あえて人類を救済した意図は描かない)
ほとんどの人類がそのシステムに飲み込まれたが、まれにプラーナの保有量が多く洗脳を受け付けない個体が発生するため、そうした個体はオーグメンテーション手術により強化された個体として生まれ変わり、Shockerのシステムエラーを防ぐ警備兵として存在することになる。
尚、人類の首脳がその権限を外星人に託す際、人類最後のテクノロジーによって生まれた、外世界観測用ロボット「K」を仮初めの人類社会の行く末を見守る存在としてShockerに預けている。
ルリ子の衝撃の告白。絶望に打ちひしがれ言葉を無くす一文字。自分が無く、何故戦うのかもわからず、どうしてもいいかわからない本郷は泣き笑いのような顔を浮かべ、顔を見られたくないのでマスクを被る。
<最終決戦>
飼われた人類に永遠の幸福を与えることを決意した緑川イチローと本郷・一文字の最終決戦。一文字は人類の洗脳を説くことが本当に幸福なのかまだ迷っている。
「いったい何を…」「奴を引き付けておいてくれ」と言うや否や、本郷はサイクロン号に飛び乗り、イチローの有する巨大なスキャナー装置の光線を受ける。「本郷!」一文字が叫ぶ。本郷が一文字をまっすぐ見据えてかすかに笑う。途端に本郷の全身が泡となって消えてしまう。
直後、仮初めの人類社会に異変が起こる。ショッカー戦闘員が「イー!」と叫んで平和な町を破壊し、人々は個々の生存を守るため、希望を求めて逃げまどう。仮初めの世界の人類に感情が戻ったかのようだ。「馬鹿な!本郷、いや仮面ライダーの存在をShockerのプログラムに書き込んだのか!?」狼狽するイチロー、遠くで傍観する「K」に向かって叫ぶ「この事態は人類の行く道ではない!想定外だ、プログラムをひとつ前に戻せ、K!」Kが言う。「私はShockerを抜けたルリ子と本郷の姿を興味深いと思った。人は孤独で、自分の感情がわからないほど矛盾していても幸せだと知った」「馬鹿な、ついに人類の究極の幸福を見出したというのに!」「この寂しい世界を受け入れようイチロー」
Shockerのサーバーが異常値に耐え切れずヒートダウンする。最終決戦の空間もこれまでの戦闘に耐え切れず瓦解し全てが暗転する。
<ラストシーン>
「聞こえるか本郷」
「ああ」
「生きていたんだな」
一文字は新型のサイクロン号に乗り、廃墟と化した現実の地球を疾駆する。
一方、再起動したShockerプログラムの中、仮初めの人類社会の中に怪人が現れ、仮面ライダー1号がサイクロン号に乗ってやってくる
「ああ、いい風だ、共に力を合わせてShockerを倒そう!」
ジャーン!!
2019年の暮れ、中国武漢市で発見され、翌年客船経由で日本にて蔓延が始まり、2月より世界的大流行となった新型コロナウィルス感染症。
政府や医療系の有識者などからはマスク着用や自粛の要請がなされた。
一方で私は、ノーマスクandノー自粛で暮らしてきたが、まったく体調は崩していないし、他人に害を加えられたこともない。
そんな私が3年間で続けてきたことを3つピックアップして書いていきたい。
外に出てみると、誰も周りにいないというのにマスクをしている人ばかりだ。
本来マスクは感染対策として着用するものだが、そういうところでつけていても意味がない。
一方で、人と人との距離がどうしても近くなり、マスクの着用が効果的といわれる場面もある。
その最たる例が公共交通機関だ。
航空機(日系航空会社に限る)はマスク着用が強制で、未着用の場合客室乗務員に注意され、(その他指示含め)従わない場合搭乗拒否となる。奥野淳也(マスパセ)氏の一件が有名だ。
ちなみにあるTwitterユーザーによると、全日空はその理由を「不安がる客に配慮するため」としており、感染対策がおざなりになっている印象を受けた。
バスは会社による。筆者は西東京バス(八王子駅~サマーランド線)にノーマスクで乗車したとき、乗務員に注意されたことがある。
一方未着用者を追い出して行政処分を食らったところもある。
鉄道はほとんど強制してこない。一応マスク着用の呼びかけはしているが、「国土交通省からのお願い」とどこか他人事のようだ。
改札口をノーマスクで通過しても、すぐ目の前にいる駅員は何も言わない。こちらをしっかりと見ているはずなのに。
ホームに降りる。監視カメラで見えるし、なんなら構内放送で注意できるのに、やはり何も言わない。
そのまま電車に乗ったが、注意されることもない。
Twitterを見ると「ノーマスクを殴りたい」「控えめに言って死ね」などと物騒なことを言ってはいるが現実はそうでもない。
周りはこちらのことなど気にしないし、なんなら隣に座ってくる。
目立とうと思い、その場でデレステのMASTER+(かなり手を動かす)をプレイしてみたが一瞥だにされず。
もし殴りたいなら殴ればいい。穏便なやり方で済ませたいなら口で注意するなり、通話装置で乗務員にチクればいいはずなのに。
乗務員に通報すれば施設管理権で追い出すことができ、運が良ければ警察行きにすることもできます。
(車内の通話装置は非常停止ボタンではありません。乗務員と通話できるだけで運転見合わせにはなりません)
「ヤバい奴と分かっているから何もしないんだ」と言われるだろうが、これも怪しい。
ヤバい奴だと思うなら、それを避けることだってできる。別の車両に移ればいい。
乗務員へチクりるにしても、離れたところでやればこちらに知られることがないからリスクはさらに低い。
それすらもできないならできないでそっと離れればいいのに、なぜかそうしない。
いやホント、Twitterで愚痴を言うくらいなら勇気を出した方がいいですよ。
中には「顔に自信がないからマスクする」「マスクはマナー」と頓珍漢なことを言う人も出てきた。
当然法で定義されたものではない。調べても色々な人が全く異なること、下手すると正反対のことを言う。
どこを探しても各論的なものしか出ず、誰かが言うたびにその種類は無限に増えていく。
(最近は「マナー講師」とかいう、嘘をでっちあげるビジネスが横行しているそうだが)
「人を不快にしないのがマナー」としても、その基準は人によって大きく異なる。
その論理でいえば、無感情な人の前ではマナーは存在しないし、自分を嫌っている人の前ではどう策を講じてもマナーを履行できない。
結局のところ、「マナーを守れ」というのは「自分が気に入らない」ということなのだろうか。
しかし今ではその目的を見失い、マスクすることそのものが目的と化している。
おそらく周りの乗客もマスクの意義についてはよく理解していないか、薄々疑問を感じているのだろう。
しかし日本の文化上権威の申すことや周りと同じことをしないのは社会的デメリットが大きい。
だから嫌々ながらも、あるいは何にも考えずにマスクをしているのだろう。
…と思ってTwitterを見てみると、「私だって苦しいのに」「みんなやってるのに」という、仮説ドンピシャな投稿多数。
要は小学生が学校でよく言う「みんな苦しいけど頑張っているんだよ」「障害持ってるあの子もやってるんだよ」的な代物だ。
(後者は障害者を見下したうえで無理やりやらせている気がする点人権的にいただけないが、ここでは論じない)
大人になるとなまじ知識があるからこれをカムフラージュする言説を組み立てられるが、これは非常にわかりやすい。
それに匿名を前提としたインターネットのことだ、案外リアルでは影響がないのかもしれない。
過激な意見は目につきやすい(閲覧回数が増え、拡散されやすくなる)からどうしても検索上位に来る。
それはインターネットでは目立つが、実生活では無視できるくらい小さな意見なのだろう。
そういえば、インフルエンザのときはマスク着用者や感染者を見下していたくせに今となっては手のひらを返した小説家の医者がいたっけ。
世界的パンデミックとなった当初は世界各国が都市封鎖及び外国人渡航者の受け入れ停止をしていたため、海外旅行へは行けず。
日本国内でも外出や旅行の自粛要請、それを踏まえた各種イベントの中止などがなされた。
だが交通機関は普通に動いていた。航空路線は大幅減便があったが、それでも移動には影響しない。
従って旅行も自粛しなくてよいと判断し、感染拡大前と同様の行動をとった。
とはいえ1年目は、入国関係で支障をきたすことへの不安から海外旅行はできなかった。
そこで沖縄旅行にとどめることにした。当然ながら全行程ノーマスクである。
沖縄本島は高校の修学旅行で行ったので、ここは簡単に回る程度にし、主として離島を回ることにした。
初日、羽田を出てまずは沖縄本島へ向かった。ここを経由し粟国村で一泊。
次いで本島に戻り渡名喜村、その後は北大東村、最後に与那国島を観光。
航空機・船舶路線がないところ(ナガンヌ島、黒島、水納島など)に行けなかったのは残念だったが。
その後各国が入国者受け入れに寛容になったので、海外旅行もスタートした。
すでに5回渡航しているが、最近だと、数日かけてシチリア島からコペンハーゲンまで列車で縦断した。
成田からシンガポールを経由(ついでに空港のシャワーでひとっ風呂)し、早朝にミラノに到着。そのまま午前の便でパレルモへ飛んだ。
列車でパレルモ中央駅に出て、正午過ぎの寝台特急で24時間以上。今の日本にはない列車の船舶積載も体験した。
ミラノからは特急でヴェネツィアへ。これだけで1日が過ぎてしまったのでまた寝台特急。初めての国際寝台列車でシュトゥットガルトへ。
ハンブルクへ向かい、ミニチュア・ワンダーランド(模型遊園地)へ。
さすがに疲れたので、その日はここでホテルを取り、翌日電車でコペンハーゲンに到着。
で、SASの直行便にて2月半ばの金曜日に帰国した。そのまま土日で東京ドームにコンサートへも行った。
このときから政府の指針により声出しOKとなったうえ思いっきり「密」だったが、やはり健康そのものだ。
感染拡大当初はともかく、自分以外にも自粛などしなくてよいと考える仲間がいたのが心強い。
普通に外出をし、飲み会をし、と人生を楽しんでいるようで何よりだ。
ある日のサンシャイン通りは人でごった返す中、外出自粛を呼びかける豊島区役所職員の声がむなしく響いていたのが印象的だった。
(ちょっとかわいそうと思ったが、本人は職務上やらされているだけで本心はバカバカしいと思っていたりして)
ここでは、行動というより気の持ちようについて話したい。
タイトルの通り、「お願い」「要請」と「義務」「命令」は異なるものだ。
後者は守らない場合に何らかのペナルティが科せられるが、前者は無視しても問題ない。
日本政府は「自粛『要請』」「休業『要請』」などと、「要請」しかしておらず、受けるかどうかはこちらで決められる。
一応「強い要請」もあるが、「お願いします」が「しなさい」になった程度でやはり無視することができる点は変わらない。
言い換えると法的根拠がない以上ペナルティを持った法的拘束力はなく、すなわち自由にできるわけだ。
そもそも自粛したところで何の見返りがあるのか。ないのであればする意味はない。
「自粛と保障はセットだろ」といわれたが、国が何もしない以上こちらが義理を尽くす必要もない。
「お願い」=「義務」という言説があるが、きちんと文字と国語辞典を読めと言いたい。
どこをどう解釈したら「お願い」が「義務」に飛ぶのか。そんなことが書いてある辞書がどこにあるのか。論理を飛躍させるな。
お隣さんが言おうが政府が言おうがお願いはお願い以上ではない。守る義務はない。
いったいいつから「発熱外来は真面目に要請を守っている人だけのもの」になったんですか?なってませんよね?
どこにも「外出自粛していない人は当院の受診をお断りします」なんて貼り紙はないし、ましてやそういう法律もない。
よって、どうしていようが体調を崩したら病院を受診する権利は誰にでもある。
そもそも、政府の「お願い」レベルのことを聞かないだけでだ。いつまでたっても権利が来ない義務を守り続けないだけでだ。
そんなことで壊れる社会なのですか?
その程度で壊れる社会だったら壊れてしまった方が、そして各個人がもっと自由にふるまっても壊れない社会にした方がいいのでは?
ここまで私のノーマスクandノー自粛暮らしをつらつらと書いてきた。
当然ウィルスは見えないので、こちらが感染したかどうかはわからない。
しかし1つだけ言えるのは、感染して発症するかだとか、それでどうなるかは結局のところ運でしかないということだ。
家の中でもマスクして趣味をいくら我慢しようとも感染するときはする。体調が悪いときは悪い。死ぬときは死ぬ。
どちらも確実ではない。神のみぞ知る確率でどれかに行きつくだけだ。
(素人が適当に確率を言おうとしているものもあるが、大概不正確だ)
ちなみに、私はこれでも3年間一切体調を崩しておらず、毎月PCR検査を受けているが陽性判定が出たことはない。
まだ増田が学生だった頃、J◯shinへバイト代を貯めて予約した限定色のゲーム機+ソフト(Switchのスプラトゥーンセットみたいな商品ネ)の受け取りに行った。
お願いします、とカウンターでこちらが持っていた予約控えを渡すと店員さんに「お名前をどうぞ」と言われた。「増田(仮)です!」と元気よく答えた。が、なかなか返事が返ってこない。店員さんの手元を見ると予約伝票の束を何回も往復している。あんまり一生懸命探しているものだから、別にこちらで何も出来るわけではないがあの...と声をかけ...かけるや否や店員さんがキッとこちらをにらみ、
とおブチギレあそばされた。急だった。
当たり前だが店員さんに名乗った増田(仮)は本名である。なぜ怒られたのかまったく分からない。え...ホンミョです...とビビりながら言うと店員さんは訝しげにこちらを一瞥しながら一番最初に増田が渡してカウンターに置かれていた予約控えをクシャッと音がするくらいの勢いで手に取った。そして内容を確認した途端、「あっ」と小さな声を上げて奥へと消えていった。カウンターには今まで店員さんが持っていた予約伝票の束とクシャッとなった増田の予約控えが残された。
ビビって固まったままの増田はカウンターに置き去りにされた予約伝票の束に目を落とした。よく見るとその束はゲーム機セットのものではなく、ソフト単体の予約伝票の束だった。
ええ...と思いながら待っていると、先ほどの店員さんが数分前のブチギレフェイスとは打って変わってキラキラ全力スマイルで「こちらでございますね!」と予約していた商品を持ってきた。その後のお会計もとっても丁寧に済ませてくれて、お見送りもとても爽やかだった。
だが、増田は思った。「いや、一言謝れよ」と。自分の確認ミスを真っ先に客のせいにしたことをまず謝れよ。しかも客のミスですらなく、悪意(わざと偽名を使って店員さんを困らせた)を疑うなんてひどいぞ...。
増田も接客とは少し毛色が違うかもしれないが営業職に就いている。が、お客様にそんな罪のおっかぶせ方したことないぞ。
というわけで、もう干支も一回りしそうなのにまだ根に持っているのもネチネチしてて性格が悪いかもしれないが、10年以上J◯shin行ってない。まあ増田は貧乏なので、J◯shinもこっちから願い下げだと思っていると思う。ちなみに買ったゲームはめちゃくちゃやりこみました。予約させてくれてありがとうございました。
つい先ほどの出来事
コンビニへ用事があり車を運転していると、前を走る車の窓から右手が出ているのに気づく
よくよく目をこらすとどうやらタバコを持っているようで、一口吸っては車外へ灰を落とす行為を繰り返していた
今時珍しい紙巻きタバコで、またそんな奴がいたのかと少し笑ってしまったが、見ている間だけでも5回以上も路上へ灰を落とす姿に、だんだん苛立ちが募った
コンビニが近づき駐車場へ入ろうとウインカーを出すと、その前走車もウインカーを出しコンビニの駐車場へと入っていった
駐車場には2台並んで空きがあったこともあり、先に前走車が店舗入り口に近い方へと停め、その後、前走車の右側に駐車した
財布を持ちマスクを付けて車を降りると、隣の車は運転席のドアを開けたままガサガサと荷物を漁っているようだった
その様子を横目で見つつ通り過ぎようとした時にふと気がついた
タバコを口に咥えているでもなく、両手で何かを漁っているため手で持ったままでもないだろう
ああ、車内の灰皿に入れたのかと思ったが、嫌な予感がして一歩戻ると地面に火がついたままのタバコを見つけた
火を消しもせずポイ捨てしたのだ
意を決して声を掛けた
おそらく灰皿自体もコストカットのためのオプションになっているだろう
こちらを一瞥してから「あ?灰皿ぁ?ついてないなぁ!」と関西訛りの50代くらいの男が気だるそうに答える
地面に転がるタバコを見ながら「タバコのポイ捨てやめてもらえます?」伝えると「あ?ああ、捨てよう思ってたんや。やっとくわ」と白々しく答えながら車から降りてくる
160センチもないだろう小さめの男はぶつぶつ言いながらポイ捨てしたタバコを拾った
「あと、車外に灰を落とすのもやめてください」と追加で伝えると、見上げながら凄みをきかせながら「ああ?何がや?灰ぃ?」と意味が伝わらなかったのかとぼけているのか、タバコ臭い息を吹きかけて来た
少しも悪びれた風もない姿にイラッとして「そんなことも分からないなら、もうタバコ吸うなよ」というと「なんやぁ!喧嘩売っとんのか!ああぁ?!」と小さな体を震わせて威嚇してきた
この様子では注意されたことに腹を立てて、どうせタバコを灰皿に入れることすらしないのではと見ていると、火がついたままのタバコをそのままコンビニの灰皿にねじ込み「ほら!これでええやろ!」と悪態をついてコンビニへと入っていった
喧嘩になったとしても負ける気はしないほどの体格差と年齢差があったし、威嚇だけは上手な男は手を出す素振りもなかったが、こちらは腸が煮えくり返る思いだった
帰宅してから、こういう場面の際にどう立ち振る舞えばいいのだろうと考えている
男が店内に行ってから火のついたタバコをそっとワイパーの上にでも置けばよかったのか
それとも見て見ぬふりをしてそのまま用事を済ませればよかったのか
ポイ捨てごときでは警察は動かないだろうし、警察を呼んだところで口だけは達者そうな男は逆に因縁を付けれて困っているとでも言いそうだ
タバコを吸っているすべての人々が悪だとは思わない
しかし、JTが多額の金額を啓蒙活動に投資しようが、パッケージの大半を注意喚起に割り当てようが、結局は一人の非常識な振る舞いですべてを台無しにする
ポイ捨てされたタバコが及ぼす環境への負荷を、この男は知ろうともしないだろうし、見たところで理解することもできないだろう
こういった時には決まって必ず「数千本に一本ずつ、特別なタバコを混入させて喫煙者を減らす」という過激な書き込みを思い出してしまう
※TRPGと題していますが、正確にはクトゥルフ神話TPRGです。
胸糞の悪い話です。
もう終わったことなので、抱えていたくないので吐こうと思いました。
身バレの可能性もありますけど、今となってはバレた所で何も失うものがないのでいいです。
私が言いたいのは、
同卓者の「大丈夫」を信用するな
これです。
この日程大丈夫ですか?って聞いても、大概の人は大丈夫です!とかこの日なら大丈夫です!とか返すでしょう。
ここで、本当かな?って考えたことはある人はどれだけいるんでしょうか?
知らないのに長期日程を組むんですか。土日を卓で埋めるんですか。本人が平気だと言ったから?
みてみてこのバカ日程とか、愚かだ~ってTwitterで笑ってる場合じゃないですよ。
私の恋人だった人(以下Aとします)も、各方面に大丈夫と言いながら月のカレンダーに卓予定をびっしりと書き込んでいました。
実際大丈夫じゃありませんでした。
しかし診察の予約はおろか、だんだん検査のための通院までサボるようになりました。
もう一度予約を取るように頼み込んでも、だって卓が近いから。表情差分が揃ってないから。どうせ今回の結果も変わらないだろうし。といった調子です。
飼っていた猫の世話はおろか、ドアを閉め切って一瞥もしない日が多くなりました。
むかしは天職だといって意欲的に働けていた仕事も、ほとんど出勤もしなくなり、リモートで働いているように見せかけて、居眠りしていた姿を何回も見ました。
どんなに大変な事態が起こっても、今後の卓のリスケのことしか心配していない様子に、何度ぞっとしたか数え切れません。
そうこうしている内に、家庭内別居のような生活が続き、だんだんAと私は険悪な関係になりました。
ただそこにあるのは、卓予定調整、立ち絵ディスプレイ準備、卓本番、感想戦、ふせったーの投げ合い、FA量産、うちよそのリプ合戦。
Aの1日は、それだけになっていました。
生活が荒めば荒むほど、AのTwitterはキラキラと充実し、いいねもフォロワーも着々と増えていきました。
それしか居場所が、楽しみがないから、依存してのめりこむ。悪循環です。
でも止められない。そうこうしている内に周囲はチヤホヤ囲い込んで引きずり込んでいく。
同居者の私の事は一切省みずに、通話でうちよそ恋愛RPをして騒ぐのを耳にしながら耐えるしかない日々。
いつか一緒に回った思い出のシナリオも別のうちよそ相手に回すようになり、仲良かったPCを改変してまで他フォロワーのPCとくっつけたり、
一緒に回ったとある4PLシナリオで、私と同じHOだった別卓のフォロワーのPCを、このHOにおいて最高のPCだと褒めたり、
珍しく嬉しそうに話しかけてくれたと思ったら、自陣やうちよその自慢話、卓での武勇伝、表で出せない同卓への愚痴、悪口、お気持ち。
私にとっては地獄でした。
ただただつらかった。気が狂いそうでした。
いや、実際Aがうちよそで結婚シナリオ回ってた時は怒りで狂い死ぬかと思いました。
こんな背景を知っていたら卓に誘えますか?
恐ろしいことにこんな状況の人でも、まともに卓だけは出来るみたいなんですよ。すべてを犠牲にしているから。
同卓者には朗らかで愛想良く振舞いますが、同居者には思いやりのかけらもない態度ばかりです。
参加するかは個人の自由、個人の責任。揉めるのは家庭の問題。と言ってしまえばそこまでの話でしょう。
ただ、Aはどちらかというと身内の輪の中で卓を回すタイプでしたので、卓にはいつも似たようなメンバーが参加していました。
だから、私は誘った誘われた同卓相手についてどうしても物申したい気持ちがあるんです。
なんで大丈夫だと思ったんですか?
同卓は悪くないじゃん?と思った方は、TRPGをそのまま煙草とか酒とかギャンブルに置き換えて考えてみてください。
卓を重ねてどんどんおかしくなっていく恋人を、どんな気持ちで支えていたか分かりますか。
心配をよそに毎日のようにお祭り騒ぎをしているのを見るのが辛くて、誰にも相談出来なくて。当時は私も心身の調子を崩し、輪を抜けて卓を引退しました。
再三言いますが、
卓予定を立てるのをやめてください。少なくともゆとりのある日程を立てるようにしてください。
卓を詰め込んでいる人間が、まともな生活送れるわけがないという前提で疑ってください。
ただ拘束時間が長すぎるんです。真面目にやろうとすればするほど、特に働いている人間にとっては致命的です。
その人と一緒に住む人たちは卓参加を歓迎していますか?聞いてみてください。
ひょっとしたら知らない所で誰かから激しい憎しみを向けられているかもしれないです。
私たちの生活はすっかりAの卓予定を中心に回るようになり、卓のない日もAには卓準備あるいは感想文FA作り等があるせいで、二人で今日は何しようか?と考える日なんてありませんでした。
Aの中ではすっかり、卓のある日は楽しい日、無い日は楽しくない日となっていたらしいです。
プロポーズの可能性なんて夢のまた夢、どちらからともなく結婚に関した話題を避けるようになりました。本当に冷めた関係になりました。
卓参加を引き止めるのは難しいんです。
本人が納得できるように説得して止めるのは、本当に、本当に難しいことなんです。
ですが、TPRGというものは私生活も体調も、人間関係も、いともあっさり簡単に壊します。
誘われる側も、もっと考えてください。自分さえよければいいという考えをいますぐ捨ててください。
一緒に暮らす人間の私生活も、削って捧げていることにどうか気付いてください。
迷惑なんです。
Aと私の同居を知っていても、うちよそを組んで毎週のようにタイマンシナリオを回して、卓でもTwitterでもいちゃつきまくってたあの人。
人数が足りないけどいける?と突然卓をねじ込んできたあの人。
Aさんの絵最高~!もっと見たい!という風におだててFAを催促しても、自分からは一切描かなかったあの人。
許せない人ばかりです。
一緒に過ごす時間を、卓よりも楽しいとAに感じさせることが出来なかった。
何より本人が楽しいと心から喜んで、夢中になっているものを、取り上げることなんて、ついに出来ませんでした。
当時のことを思い出すと、今でも悔し涙が出ます。
ただ、卓さえなければ。
卓さえなければ、もっと幸せになれたのにという思いにこれからも苦しめられるんだと思うと、最悪です。
かれこれずっと長い付き合いで、この先だっていくらでも一緒に暮らせると思ってたんです。TRPGにハマる前は。
積み上げてきた年数よりも遥かに短い期間のうちに、笑えるほど全てが壊れました。
卓で埋まった生活が続いた後、Aは入院しました。それをきっかけに色々と揉めた結果、別れるに至りました。
向こうの主張としては、人の唯一の楽しみを奪って思い通りにコントロールしようとしているのが気に入らなかったと。
個人の楽しみや趣味を一方的に否定して、奪うのは間違い。それも当然だと思う。
しかし、それは周囲に迷惑をかけず、やるべきことをこなし、自分で自分を支えている人だけが主張出来ることではないか?
コントロールされるされないの話じゃない。そっちが自分で自分の欲望をコントロールすることが出来てないから私は困っているんだ。
TRPGにはまるのは自由だけど、何よりも優先度を高くして、他を蔑ろにするのはおかしいんじゃないか。
そんな調子で話してみても、結局は最後まで分かり合えず、平行線のままでした。無駄な努力でした。
資金が貯まったら結婚式しようと話していたのに。もう何も考えられなくなって、自分の家族にも事情を正直に説明できませんでした。
別れる際に猫についても散々争いましたが、世話を放棄して卓で大笑いしていたような人に任せたくない一心で私が引き取りました。
今現在もとっても元気で、とってもかわいいです。人の諍いに巻き込んでしまって、申し訳ない。
結局Aはアカウントを消し、残った別垢も鍵垢なのでもう私には何も分かりません。(消すに至った理由は他にもありますが長くなるので割愛します)
あの頃あんなに仲良くべったりだった卓仲間たちも、どうやら今現在はAと全然関りがないみたいです。
Aが消えて少し経ちますが、その人たちはすっかり平常運転に戻って、くる日もくる日も別のTRPG仲間と卓報告をあげていたので、モヤっときて日記にしました。
そういえばあの人たち、私が卓引退した時もろくに反応なかったですね~。
楽しい話題に溢れ、何事もなかったようなTLを眺めていると、自分たちの苦しい日々は何だったんだろうとただただ虚しくなりました。残酷ですね。
あの人たちも何かを削って卓を続けているんでしょうか。
そこまでして遊び続ける意味が分からない。何もかもすり減らす趣味なんてろくでもない。
もう、いい加減にしたらどうですか。
結局何も残らなかったし、何にもならなかった。Aが積み上げてきたものも、仲間も、全部虚像だったんです。
責めても仕方がないことに対して嘆きたい気持ちばかりが渦巻いています。
どうか、こんな思いをする人がいなくなるように願うばかりです。
誰もかれも楽しく遊びたかっただけ。どこにも悪意なんてなかったと思います。それでも地獄は生まれました。
あのとき私は、どうしようもない怒りをどこに向ければよかったんでしょうか。
《追記》
まさかこんなに拡散していただけるなんて思ってもいませんでした。冷や汗が止まりません。
数々の反応、ご意見、ほんとうにありがとうございます。
私も視野が狭かったですし、ずいぶん身勝手な主張をしてしまった自覚はあります。一つ一つ反応を読みながら、勉強させていただいております。
私のような人がこれ以上生まれずに、皆さんがトラブル無く楽しい卓生活を送っていただけたら何よりの本望です。
最後に追加で吐かせてください。
Aへ
ずっと心から愛していました。
ひどい人間でごめんなさい。
学生時代に友達と3人で深夜にドライブしていたときに起きた事件だけど。
ドライブの途中から後部座席でずーっと爆睡していた俺がふと目覚めると、根っからの車オタクのB君が運転初心者のA君に対して助手席からなにやら怒っていた。
「120出せ!!いいから出せよなにやってんだよ!!」
とA君がイライラしながら返すとB君は
「バカお前、こんな夜中の幹線道路じゃ飛ばすのが当たり前なんだよ。せめて100出せ!!周りに迷惑するから!!」
と呆れて言った。
真に受けたA君がアクセルを踏み込み100くらい出したら、真後ろについて走ってたシャコタンのヤン車がすぐさまF1グランプリみたいな挙動で僕らの車をぶち抜き一瞬で真ん前を陣取って急ブレーキを踏んできた。
続けてそのヤン車がかっ飛ばして遠く先へ行ってしまったかと思うと、今度は真っ赤なブレーキランプを凄い速さで点滅させて急減速し、僕らを追いつかせた。
その後、急発進、急減速を何度か繰り返してようやくヤン車は本当にどっかへ行ってくれた。
運転席のA君がわなわな震えながら
「お前の言う通りにしたらめちゃくちゃ怒らせたじゃねえかよ……」
「プリウスごときがいきって飛ばしてんじゃねえよって向こうも怒るよそりゃ」
と完全に他人事でつぶやいた。
A君はしばらく絶句していた。俺も衝撃を受けていた。
前々から疑ってはいたけど多分B君は発達障害だったんだと思う。今でもそう思う。
A君は黙って車を路肩に停めると、
「おめえ降りろ。二度と連絡してくんな」
と凄んで車外に出ると、喚き散らすB君の襟首をつかんで本当にそのまま引きずり下ろし、俺だけを乗せてとっとと車を出してしまった。
俺にはこういうことが絶対にできない。
「こんな目に遭わされたら相手をやっつけて当然だ。その行動をもっともらしく非難なんてされたらとてもじゃないけど許せねえ」
的なシチュエーションで
↓
②「ていうかカッとする奴とか軽蔑するわー」と敵に回られて冷めた態度でヘゲモニーを握られる
こういうコンボをかまされて絶望のドン底に落とされた幼少期のトラウマがあって暴れたり揉めたりが本当にできない人間になってしまった。
つい数か月前に俺自身凄い理不尽な体験をしたのだけれどやっぱり怒りをぶちまけられずに終わった。
突然友達から「明日俺の草野球チームの試合があるんだけどどうしても9人揃わないから来てほしい!」と頼み込まれて野球素人だけどしぶしぶ了承し、当日そいつと一緒にグラウンドに出向いたら、
13人くらい普通にそろっていて、他のメンバーから「誰こいつ」的にひたすら困惑され、仕方なくベンチでぼーっと試合を見守っていたら、
メンバーのオッサンから「黙って座ってないでバット引きに行けよ!」とか「ファールボール取りに行けよ、相手チームにだけやらせて悪いと思わねえのかよ」と普通に怒られまくる、
という理不尽の塊みたいな目に遭わされたけど、俺が実際に取れた行動といったら
程度にすぎなかった。
その場でブチ切れるとかやっぱりどう考えても不可能だった。
だから、酷い目に遭わされたときにその場で暴れたり大揉めできるタイプの人が本当に羨ましい。
そういう人のほうが人間として正しいとすら思える。
そういうタイプの人間になるにはどういうコツがあるんだろうか?
またそういう行動を取ってもあとあと社会的な損を被らないテクニックにはどんなものがあるのだろうか?
ちなみに前述した運転手のA君は「あいつにこんな酷いことされた!!」とB君によって触れ回られていたけど、A君自身は周囲からの評価をなんら下げていなかった。
需要がないからかはてなで文章化されていなかったので、利用者目線でその体験談+相談。何か需要があるかもしれないから覚えていることと感想を書きならべたので長文だが、ただの時系列で起承転結はない。
何と呼ばれる射精障害なのか、ほかにこのような事態の経験者はいるのか教えてほしい。
今回が2回目であったが、前回と違うのはラブホを使ったことだ。ビジネスホテルでやるのは正直忍びなかったし、現下の旅行支援体制では何かのついでに宿泊する場合だとしてもかえって高くつく。
ということで部屋に通じる階段ごとに駐車場が設けられているタイプのやっすいラブホを選択。2Hで2000円程度。
1時間前にだいたいの時間を告げていたので、再連絡後5分程度で到着。
それにしても、これから非常識なことをするのになぜ風俗業のお姉さんはあんな至って普通な体でこんにちは~と入ってくるのか。考えてみれば挨拶に何か挨拶以上の意味を持たせるのはヤバイ人なのだが、今思い出すとギャップが面白い。
指名はしなかった。2人が空き番状態だったし詐欺はない店だと思っていたので指名する必要がなかったのだ。実際顔もスタイルもいい感じだった。
一応マッサージする側として知りたいのか、最初は、人体図に愁訴を書いたりオプションに丸をつける問診票を書かされた。
愁訴は正直なかったのだが、ここで密着泡洗体というオプションが気になった。なぜなら事前リサーチの結果、だいたいのお姉さんは日記で泡洗体を推していたためだ。たぶん割がいいんだろう、泡洗体。
ということでお姉さんに聞いてみると、泡とローションで体を洗ってくれるものとの発言。密着という文言には言及しなかったが、それなりに密着だろうという希望的観測と、新人割引額とそのオプション額が同額だったことを踏まえ、これに丸を付けてお姉さんに提出した。
その後、お姉さんが浴槽にお湯を張りつつ脱衣。ここで下心が出てきて、(すりガラス越しに)見てもいい~?というキモ発言をする。しかし、お姉さんは優しく、恥ずかしがりながら困惑しながら否定はしなかったので、すりガラス越しをやめて少し見てみた。ところが、脱衣は脱衣であって、ショーツは脱がない。考えてみれば、普段から脱衣動画でもそれほど興奮しなかった。このため、少し一瞥しただけで興味を失ったが、あとはそれほどそそられず、とはいえ一瞥してあとは見ないのも失礼だということで、惰性でチラチラ見る程度にした。ただ、なぜかお姉さんに会ってから勃ち続けているのは変わらなかった。
また、お姉さんの脱衣により、ブラが胸の大きさと合っていないことが判明した。要は盛っているのであり、ブラと胸部の間に空間が生まれている。そして、これは着衣時にわからなかったが、彼女の胸部に見えた魅力的な勾配の正体はブラのワイヤーで作られたものだったのだ。現代はこのようなことがなされうるのか、と思うとよい発見をした。これで日頃からたわわな胸部を見ても盛っている可能性を考慮できる。女性は大変だ。
また、胸部の小ささはこういうサービスを受ける相手としてはそれはそれで希少価値があり、今後の展開に期待が持てた。
その後お姉さんが近づいてきて、脱衣を指示された。なんと手伝ってくれるというが、そういう年齢でもないし、と違和感を持ったので断った。このオペレーションがあるということは需要があるのだろうか、それとも客とお姉さんの関係上供給せざるを得ないものなのか。もしくは、供給が需要を生んだ、いわゆるセイの法則の一例かもしれない。
脱衣を終えて、風呂場へ。ここで、先ほどの密着泡洗体が行われる。要はソープのマット上でやることを、立ったままやるだけのことだった。背中を滑るお姉さんの上半身の突起を感じつつ、過去の経験に当てはめていた。小さくてもわずかに膨らんでいることがわかり楽しかった。また、お姉さんが足の指を念入りに洗ってくれたが、そのたびに息子がぴくぴく反応していたらしく、そのことがこの異常な関係を紛らわす話題の一つとなっていた。お姉さんが終始テンション高くてよかった。
お姉さんとの会話中、この場で一度イってしまってもよいとの発言があった。自分がとった90分コースは2度抜き禁止という大阪観光時のような注意書きがあったので確認したが、どうやらそれは意に介していないらしい。2度イケる気もしていたが、賢者タイム中に施術を受けるのも空しいかと思い、回答をあいまいにしていると、お姉さんが息子に手を伸ばしてきた。当然気持ちよかったが、会話しながらということもあり意識が散乱していたので達することはできそうになく、お姉さんの努力を無駄にするのは悪いと、後刻いやーこれ無理かなーと述べた。今考えると、この金のみで結ばれた異常な関係においても、相手を思いやろうとする自分にひく。
・よく来るんですかー?→2回目です。→最近流行ってますよねー。→性病流行っているし、粘膜接触避けようという人多いのかもですね、お姉さんは長いんですか→私は元々大〇でやってたんですが、大〇は顔出しで動画撮影が必須で、嫌になってこっちに来たんです→それ嫌ですねー、断れないんですか→絶対なんですよ、やっぱり競争激しいし情報の非対称性をなくす必要がありますからね(意訳)
・え、そんなとこまで洗ってくれるんですか→恥ずかしいでしょー→恥ずかしいかも、てか乳首はちょっと→いやそれ言っちゃいます?それ聞いたら攻めざるを得ないなー
・ずっと勃ってますねー→そりゃあ、勃ってない人いるんですか→いろいろな方が来ますよ→結構お年を召した方も?→あー来ますねー、なんかデリヘルだと疲れるらしいです、あとは一軒家に呼ばれて、中年男性相手にやってたんですが2階で物音がしていて訊くと奥さんだったことも→そんなことあるんですねー、結構Mの人も?→来ますね、いじめるの好きなので歓迎です→へー男の潮吹きってあるけどそういうの?→そうそう、やってあげましょうか?→いやMではないから怖いなー
入浴で泡を落とした後、お姉さんが体を拭いてくれた。正直これも自分でやりたい。ましてやお姉さんの太ももに足を載せて拭いてもらうのは偉そうで嫌だったのでお姉さんに告げると、いやいや今日は王様のつもりで~とのこと。たった2万円で王様は困る。
その後、ベッドに。お姉さんは自身についた泡を洗い流した後に来た。
うつぶせになり、マッサージが始まる。オイルを使うらしく、体が温まった。というか興奮しているからか元々体温が高く、お姉さんに何度もほっかほかだねーとマッサージ中に言われた。マッサージは強さが足りなかった感はあったが、日頃されることでもないし、気持ちよかった。
この間にした会話は覚えている範囲で以下のとおり。
・今日は何か用だったんですかー→実家に帰省してたんだよー、これから今の家に帰る途中→出身もこのあたりなんですか→そうです、お姉さんは?→北〇〇ですー→へー偶然先週ちょうど函〇に行ったところだったわ→旅行ですかー→そう旅行でね、東日本パスって知ってる?→(中略)→お姉さんは地元ではなくなぜこっちで?→地元の札〇でやっていると、最悪お父さんに会う可能性もあって…、友人にも同級生と会ったって子がいました→笑、函〇でもダメなの?→友人がいるんですよねー
・私もこういう店行くことあるんですけど→女風?→いやマッサージ店です、お姉さんにやってもらうんですけどこれが痛くてwなんかめちゃくちゃ押されるんですよ→それはwやめてもらえないんですか→なぜか毎回そうなんですwてかこの前友人から聞いたんですが、マッサージが上手いとマッチングアプリに書くと意外と食いついてくれる、と言っていた客がいて、どこでマッサージ習ったのって聞いたらその友人のマッサージで覚えたって言ったらしいんですよ、やばくないですか、私なら絶対教えたくないです、だってお金払って習いに行っているんですよ→そんな客いるの、そんなのに食いつく女子いないでしょー
・おっぱい揉んでいい?→いいですよー
・感じたら声出していいですよー→(出す)→いいですねーやりがいがあります
今こうして振り返ると随分頭の悪い会話をしている。
後は乳首を散々いじられた。なぜかめちゃくちゃ気持ちよかった。ブラシーボが効いてたのかもしれないが、媚薬でも盛られているのかというくらい。そのせいなのか、あるいはしごかれすぎて慣れてしまったのか、息子は全く終わろうとせず、キッチンタイマーが残り5分(お姉さんは気遣って笑ってやり過ごしてれた)を鳴らしていよいよフィニッシュしなければならないときになっても出なかった。お姉さん必死だった。色々な意志が込められていたであろう彼女の右手は尋常でない速さで上下していたが、足ピンしても出なかった。正直勝手に足ピンなるほど気持ちよかったのだが。趣向を変えて抱きついてもダメだった。
ただ射精前後でお姉さんが息子を握ってくれており、射精しても手の上下を止めようとしなかった。これが死ぬかと思うくらい気持ちよくて白目向いてた気がする。反射的にちょちょちょ、とストップの意志を示したからお姉さんは止めてくれたものの、あそこで止めなかったらラブホで死んでた気がする。腹上死ならまだしも、ほぼテクノブレイク。
ただ、お姉さん的にはここからが大変だった。急がないと時間内に終わらない。ということで、適当にティッシュで拭いたら、風呂場に直行。だが、一向に熱いお湯から温度が変わらず、お姉さんはかなり焦っていた。
確かに熱かったが耐えられない温度ではなかったので浴びた。お姉さんとの関係とは異なり水と油は一向に混ざらなかったが、時間がないのはわかっていたので手が届かない背中だけ流して、と告げた。
お姉さんに洗ってもらっている間、私も最低限流す。そしてお姉さんも浴びなくてはならないため、カラスも驚く行水の長さで急いで出る私。ベッドで一息つくとそういえばラブホは2時間までだったと気づき、お姉さんをすぐ帰らせるべく、タオルをたたんだり、自分の荷物を整理する。
お姉さんは風呂場から出てきたが、スカートの前後ろがわからなーい、と悠長なことを言っており、タグとかないの、と叫んだらやっと分かって、ベッドに戻ってくる。ローションやタオルを急いでボストンバッグへ詰めた。
これでやっと帰れる状態になったので、じゃありがとねー、全裸のままで申し訳ないけど、と見送った。
生まれて初めてハッテン場というところに行った
自覚があるんだかないんだかはっきりしない人生、何事も経験と思って行った
建物に入るまでがどきどき、入ってからも不審者みたいな動きで、見るからにやばかったかもしれない
いろんな人の視線を感じるけどすぐそらされた
すれ違う時も大きく避けてくれる
なんか思ってたんと違う
体洗ってサウナに入っても同じ
むしろあっという間に人がいなくなる
これは自分は求められてないやつだ
でもなんだかお金ももったいないし、けしからんことにはならないならと思ってそこから先は社会見学に変更
いろんな人がいろんなことをしているところに行っては「わーほんとにそういうとこに来てるんだなー」と軽く感動し、「わーほんとに俺場違いなんだなー」と思い、「こりゃ2回目はないなー」と悟り、けしからん行為を目の前で見てた
普段の生活でも全く相手にされないのに、けしからんところに来てモテるわけがない
見たことの真似をして、超勇気を出して良さげな人のお尻を触ってみるもあっけなくガードされたり振り払われたり
まさかこんなところに来てまで「俺死ぬまでぼっちなんだ」と悲しくなると思わなかった
小一時間いたらなんだかもういいやって思ったので高い銭湯代だと思ったが退散することにした
元の服に着替えて出ようとしたとき、これから一戦交えるらしきアニキとすれ違った
うまくすれ違えなくて邪魔したみたいになって「ごめんなさい」と言った
アニキは「お、悪いな」といって自分の脇をするりと抜けて行った
もうちょっと早くに来てくれたらと思ったりもしたが、服着てマスクしてたから誤魔化せただけで、裸だったらやっぱり一瞥すらしてもらえなかっただろう
ただそれが唯一の成果で、アニキの笑顔のあまりの素敵さになんだか満足してしまった
ありがとうハッテン場
俺には縁のない場所だった
仕事の後にスーパーへ行き、週末まで残りお昼も含めた食事を考えながら買い物をし、重たいビニール袋をふたつさげて帰宅した。冷蔵後に食材を仕舞ったら、鶏肉をジップロックに入れてだし醤油と味噌ダレを揉み込む。炊飯器のスイッチを押してから、シャワーを浴びる。お風呂を洗い、髪を乾かす。ジップロックから取り出した鶏肉をきつね色に揚げていく。少し勿体無いけど、サラダ油を買い忘れたから、ごま油で揚げる。栄養バランスを考えて野菜スープを作る。揚げ物に合わせるので、酸味を効かせてさっぱり酸辣湯風に。唐揚げはもう一度熱した油を潜らせて温かい状態で食卓に並べる。左手でスマートフォン、右手に箸を持った男が唐揚げに手を伸ばす。
我ながら上手くできた、と「美味しいね」と言った。スマートフォンから視線は動かない。こちらの投げかけなど聞こえなかったように、彼の幼少期の思い出が語られた。何度か聞いたエピソードにそれなりに相槌を打つ。汁物は食事の最後に温かい状態で食べたいと言われるので、食事の終盤に「そろそろスープ飲む?」と尋ねた。
そこでやっと、スマートフォンから視線が離れ、こちらが飲んでいるお椀が一瞥される。「それ、何スープ?」「美味しい?」。悪意はないのだろう。「まずくても、野菜取れるし飲みなよ」と、温め直した酢辣湯風味の野菜スープを控えめによそった。私は、美味しくないだろうと思いながら作っていることや美味しくないだろうというものを食卓に並べたことは、基本的にない。先に席を立ち、片付けを始めることにする。
無言でシンクに運ばれてくる食器を洗い終え、排水溝を掃除して、ゴミをまとめ、一息をついた。食卓に残された空のペットボトルを潰したら、思ったより大きな音が部屋に響いた。
洗面所で歯磨きをしていると、背後から「なんで怒ってるの?」と声が降ってきた。私は怒っているのだろうか。深呼吸をしよう、そのためにまずは口を濯ぐ。顔を仙台に向けたまま、「疲れただけ」と静かに呟く。再びうがいをする。そう。今日も、疲れただけ。こんなふうに、喜んでいるのか、感謝しているのか、はたまた一緒に食事の時間を楽しむ気があるのかどうかもわからない男に3年以上もごはんを作ることに、疲れただけだ。
昨日、半年ぶりくらいに幼馴染と遊んだ。台風予報だったので、出歩かずに遊べるように、とホテルのアフタヌーンティーに行くことにした。
一杯目の紅茶を持ってきてもらって、さて何の話をしよう、という段階で、幼馴染はにっこり笑って、この後買い物に行こう、と言ってきた。こんな雨の日に何を買うの?と聞くと、私の服を買う、と言った。お金は出すから、服を買って着替えて欲しいと言われた。
私は、あなたに服を買ってもらう理由がないし、欲しい服もない、と言うと、幼馴染は、もう色んな意味で限界なので、むこう数年分の誕生日プレゼントだと思って受け取って欲しい、と言った。目が笑ってなかった。
そんなに私の服はダメなの?と聞くと、幼馴染は頷いた。それから、今日で縁が切れてもいいから、まずは思ってることを言わせてくれ、と言われた。その勢いに圧倒されて、まずは話を聞くことにした。
幼馴染は私を一瞥し、そのスカート丈はなんだ、と言った。雨で裾が濡れるのが嫌だったので、私は丈の短いワンピースを着ていた。ギンガムチェックのシャツワンピースで、胸の前でリボンを結ぶ可愛いやつだ。一方の幼馴染はロング丈のワンピースを着ていて、ホテルに着くまでに裾が濡れてしまっていた。私の服の方が理に適っている、と言い返すと、35の女がミニ丈のシャツワンピースなんて着るな、と言われた。おまけに、シャツのボタンが弾けそうで、サイズも合っていない、とも言われた。私は標準体重ではあるが腹回りに肉がつきやすく、まあ確かにボタンがぱつぱつになっている。でもボタンはとまっているし、Mサイズも問題なく着れている、と言い返すと、そのボタンはとまってるとは言わないし、Mサイズも着れているとは言えない、と睨まれた。
それから、幼馴染は私のピアスとシュシュを今すぐ外せ、と言った。どちらも推してるゲームのコラボグッズで、推しキャラをモチーフにしている。髪が湿気でペシャンコになるのでシュシュでまとめているだけだし、ピアスだってちゃんとシルバーでできてるやつだと言い返したが、35の女がでかいリボンのついたシュシュや、星とハートのついた大きなピアスをするな、と言われた。
全否定もいいところだったので、私は何でそんなことを言われなければいけないのか、好きな服を着させてくれ、とほとんど泣きながら言い返した。幼馴染はため息をついて、アニメのイベントやアニメイトに行くなら好きな服を着てアニメとコラボしたアクセサリーでもなんでもいいが、ホテルのラウンジでアフタヌーンティーをすると決めていたんだから、相応の格好で来てほしかった、と冷たく言い放った。
窓に向かい合うような席で、外が暗いので窓は鏡のようになっていた。よく見ると、確かに私と幼馴染は全然違う格好をしていた。幼馴染の外見は落ち着いていて、シックなホテルのラウンジという場にも馴染んでいた。それに比べると、私は確かに女子大生みたいな格好をしていた。
私は童顔で小柄だから大人っぽい服が似合わないし、だから可愛い服が着たい、と食い下がると、幼馴染は、あんたは別に童顔ではなくて普通に35歳に見える、とため息をついた。背が低いだけで小柄でもないし、なんなら体格だっていいよ、とも言ってきた。
私はしんどくなって、お茶も飲まないでラウンジを飛び出した。ホテルのトイレにこもって20分くらい泣いて、そのままラウンジには戻らずに家に帰った。お金も払わなかったけど、あんなに私を傷つけたんだから幼馴染が困ればいい、と思って、連絡も入れなかった。
一日経って、幼馴染からLINEが来た。悪かった、あなたが何を着ようとあなたの勝手で、私に口出しする権利はなかった、と謝られた。その通りだと思ったけど、何となく突き放された気持ちにもなった。
今まで、自分が好きな格好をすればいいと思ってた。他人が自分をどう思うかより、自分が着たい服を着ればいいと思ってた。年齢に縛られるよりも、欲しいものを買った方がいいと思ってた。
私のクローゼットの中には、ミニ丈のワンピースやフリルのスカート、キャラクターもののTシャツ、推しとコラボしたバッグなんかがたくさん詰まっている。アクセサリーボックスにはアニメイトや通販で買ったピアスやブレスレットが入っている。持っている靴にもリボンやレースがたくさんついているし、スニーカーだって、そういえばアニメコラボのピンクのものだ。確かに、私は10年前と、なんなら20年前と同じような格好をしている。もしかして、幼馴染がいうように、私の服っておかしいのかな、と思い始めた。
同居している母に、私の服ってダサい?と尋ねた。あんたダサいとかそういう感覚あったんだ!もうそういうの気にしてないんだと思った!と言われた。1番側にいる親が、私のことをそういう風に見てたのも、こたえた。
今日は一日家にいて、youtubeとかインスタとかで「30代 ファッション」をずっと検索していた。検索して出てきた服は、スカート丈が長くて、色味も抑えられていて、柄も無地だとか小さいものが多かった。あと、リボンとレースとフリルがついているものはほぼなかった(どれかがついているものはあっても、全部盛りみたいなのはなかった)。
さっき、母に、私どんな服着たらいいかな、と聞いたら、普通にユニクロで買えば?と答えられた。ユニクロで全身揃えるなんてダサい人がすることだと思っていたけど、今の私はそれ以下らしいので、明日ユニクロに行こうと思う。昨日、幼馴染の言うことを聞けば、服も一式買ってもらえたし、ユニクロよりいい店を教えてもらえたかもしれないので、ちょっと失敗したな、と今更ながらに思っている。
----------------------------------------------
幼馴染には昨日電話して、勝手に帰ってしまったこと、アフタヌーンティーの代金を踏み倒したことを謝った。お金を返す、と言ったが、傷付けたのはこっちだから、と受け入れてくれなかった。こういうところも含めて私は子供っぽいんだなと思った。服を買うのに付き合ってほしい、とお願いしたら、まあ、そのうちに、と濁された。
TPOについては、なんならホテルを意識して襟付きのワンピースを選んだつもりだった。ただ、買ったのが池袋のサンシャインの中の店で、学生時代から通っている店だったから、それがまずおかしかったのかも、と今更ながら思っている。
体重もずっと標準体重だから、ダイエットとか運動とか考えたことがなかったし、太らない体質くらいに思っていた。でも、よく考えたら人生で一回も細いとか華奢とか言われたことはなかったから、痩せてはいないんだと思う。化粧も最近はマスクをすることもあり、適当だった。
会社は制服があるから、Tシャツとショートパンツとサンダルとかで普通に通勤してた。自分より若い子がいないから、みんな私の服についてコメントしてこなかった。
好きな服を着なよ、というコメントもたくさん見た。それはその通りだと思う。けど、私は好きであの可愛いギンガムチェックのワンピースを着ていたのか、学生時代からの惰性で選んでいただけなのか、今となっては分からない。
ミモレ丈の人の記事も当時読んでた。あの人はお金の使い方も荒いし服もカジュアルだったと認識しているが、私は貯金もしてるし服も(サンシャインでだけど)こまめに買ってるから、自分の方がまともくらいに思っていた。
とりあえず、自分が色んな意味でかなり幼いことは分かった。服に限らず、誰に何を言われても構わない、私の好きにするって思っていたけど、もう少し年相応というか、世間体みたいなのを意識して生きていきたい。
オーナーがしおしおに打ちひしがれた状態で店に電話をかけてきた。Aさんが電話を取ったのだが、オーナーは特にこれといって用事があった訳ではなく、ただ消え入りそうな声で長々と愚痴を言っただけだったらしい。
最近、当店は人手不足に拍車がかかり、女子フリーターアルバイトさんとその母親とオーナーが揉め、しかもオーナーの奥さんが体調不良でダウンするという不幸が重なった。それでオーナーはかなり参っているそうだ。
客足が途絶えたとき、Aさんから女子フリーターアルバイトさんとその母親がオーナーと揉めた時の顛末(オーナーサイド)を聴いたが、私が女子フリーターアルバイトさんから聞いていた女子フリーターアルバイトさんサイドの話とはだいぶ風景が違った。
なんでも、二カ月ほど前に女子フリーターアルバイトさんからオーナーに「もっとお金を稼ぎたいからシフトを週5か6に増やして欲しい」という要求があったらしい。この人手不足の時に彼女の要求はオーナー的に願ったり叶ったりで、すぐその様にシフトを組み変えた。
ところが、女子フリーターアルバイトさんは言うだけ言って当日のドタキャンを平気でする。しかも、間もなく女子フリーターアルバイトさんの母親が早朝勤務で雇われると、途端に女子フリーターアルバイトさんは態度を変えて「もう辞めたいです。辞められないならシフトを週1にしてください!」と言い出した。オーナーはその理由がわからず戸惑ったという。ベテランのDさんが円満退職するのが決まって、これ以上人が減ったら店が回らないという危機的状態になった頃だ。で、オーナーが頭を抱えていると、女子フリーターアルバイトさんはやっぱり辞めないで働くと言い出したものの「熱が出た」と言い欠勤し、翌週は一回もシフトに入らなかった。
女子フリーターアルバイトさんの言うことがコロコロ変わった理由は、外野の人間(私、Aさん、Dさん、シフトリーダー等)の方がよく知っている。まず第一に、女子フリーターアルバイトさんが誰かに唆されてガールズバーのバイトを見つけたこと。第二に、女子フリーターアルバイトさんの母親が早朝勤務で「オーナー夫妻から酷い仕打ちを受け」て腹を立てたこと。第三に、女子フリーターアルバイトさんが些細な事で母親と家庭内暴力レベルの大喧嘩をして母親を庇う気をなくしたこと。そして第四に女子フリーターアルバイトさんとその母親が実はコロナにかかっていたことだ。
ガールズバーと当店でのバイトの掛け持ちというのは、オーナーに知れたらかなりまずい事になるので、我々外野は女子フリーターアルバイトさんの為に知っていて黙っていた。コロナの事はオーナーが信じなかっただけで、Dさん調べで仮病ではなくガチだと判ったのだが、個人情報でもあるのでやっぱり話せなかったのだ。
一方、我々外野が知らなかったのは、女子フリーターアルバイトさんの母親もなかなか常識知らずというか癖が強いというか頭が悪いというか……なんか変な人だったという事と、女子フリーターアルバイトさん母娘がコロナにかかって大人しく欠勤したものの病院を受診せず、「コロナにかかったかもしれないから休みます」と言ったきり一方的に二週間ぶんのシフトを蹴った事だった。
女子フリーターアルバイトさんの母親は、女子フリーターアルバイトさんから半ば強引に当店の早朝勤務に入らされた形で勤め出したのだが、他の仕事(かなり遅くまでかかるらしく、帰宅が0時を回るほどだという)との掛け持ちで疲れてミスをしたとか、仕事を覚えられなくて、オーナー夫妻をイライラさせちゃったのかなと思いきや、オーナー夫妻が怒ったのはそういう事ではなく、女子フリーターアルバイトさんの母親の勤務態度が素で非常に悪いからだった。しかも、女子フリーターアルバイトさんの母親は勤務態度が「最悪」な上に唐突に二週間の休みを取ったものだから、その理由(という名の言い訳)「コロナにかかったかもしれない」をオーナー夫妻は信用できず、一層女子フリーターアルバイトさんの母親への当たりをいっそう強めた。そしたら女子フリーターアルバイトさんの母親は突然「もう辞めます。明日から来ません」と言って本当に翌日から来なくなった。オーナーサイドではそういう事なのだが、女子フリーターアルバイトさんはその現場を見た訳じゃないから、自分の母親がオーナー夫妻に理不尽に虐められたと思い、報復の意味で「辞めるかシフトを週1に減らす」宣言をしたのだった。
だが、それから暫くした後、女子フリーターアルバイトさんは母親と下らない事で凄絶な親子喧嘩をしたために、母親を守るのを辞めた。それでやっぱりシフトは減らしませんーと言い出した矢先にコロナにかかったという訳だ。女子フリーターアルバイトさんも母親と同様「コロナにかかったっぽいのでしばらく仕事には行きません。でもお金がもったいないから病院には行きません」と一方的に言って欠勤中だ。
コロナにかかって自主的に二週間休むのはいいとして、言うことを二転三転させたり、訳も言わずにオーナーに対してキレ散らかしたりした後で休むと言い出したら、それは気紛れではなく本当に休むべきなので休んでいるのだと、オーナーに信じてもらうのは無理だろう。(そもそも母親が感染した時点で母娘揃って出勤停止になるべきだったし……)
そんな訳で、女子フリーターアルバイトさんのシフトの組み方が彼女の感情まかせで、そこにコロナ感染が不幸にも重なったので大変な事になった。オーナーには訳のわからない事件だったが、我々外野の者達にしてみれば、女子フリーターアルバイトさんの感情の動きは明らかで、なるほどそういう訳ねーと理解は出来た(共感はしないし非常識かつ不義理だと誰もが思った)。
女子フリーターアルバイトさんみたいなのをオーナーが許すようでは他のパートアルバイトも次々と辞めて行ってしまうし私も辞めたくなるだろうが、オーナーは人手不足で猫や馬鹿の手も借りたい状況に汲々としつつも彼女に対して本気で腹を立てている。当店のオーナー、案外まともなとこあるじゃん、と我々外野の従業員達は胸を撫で下ろしている。とはいえ、まだ当分は女子フリーターアルバイトさんのワガママに総員振り回されることに変わりはないのだが。
最近、夕方辺りに来る常連のおじさん・お兄さんなお客様達がとても物言いたげだ。普段猛烈にダルそうなそぶりで店員の顔など一瞥もせずに買い物をしていく、とある20代後半くらいの男性のお客様も、なんか言いかけてやっぱりいいやという感じで口を噤んで帰って行った。女子フリーターアルバイトさんがこのところずっとシフトに入っていないからだ。
突然長期の欠勤に入る前の彼女の吸引力は凄かった。おじさん・お兄さんなお客様達がまるで誘蛾灯に惹かれる蛾のように彼女にホイホイされていく。男性客の多くが彼女のレジにしか並びたがらないので、店が混雑していても一緒にシフトに入ってる相棒は暇だし、女子フリーターアルバイトさんに惹かれないタイプのお客様達はすいすいと会計が済んだものだ。
Aさんは、
「女子フリーターアルバイトさんと仕事する時は楽でよかったです。俺は一歩下がるだけで客から見えなくなるんで、あとは彼女が全部レジ打ってくれるから」
私は「それなー!!」と答えた。女子フリーターアルバイトさんと組んでる時は、たった一歩後ろに下がるだけで、私の存在は見事にステルスされる。とても不思議で面白い光景だ。動画に撮って見せてやりたいくらい。
女子フリーターアルバイトさんがとても可愛いのは確かなのだが、彼女よりも可愛い人も世の中にはいくらでもいるのに、必ずしもそうはならない。それに女子フリーターアルバイトさんはサボりが多いとはいえ勤続丸二年になるところで、可愛いことにかけては勤め始めてからずっと変わらないので、最近になっていきなりおじさん・お兄さん達を引き寄せまくるようになったのはとても興味深い現象なのだ。
「さあ……もしかすると匂い? 若い女の子特有の匂いっていうのがあって、それは物凄く人を惹き付けるらしいけど。年齢的にちょうどその匂いを発するピークなんじゃないの」
「言うても俺、全然惹かれないんですけど」
「えー、好みのを問題かなあ、しらんけどw」
なんてAさんと話したが、我々も女子フリーターアルバイトさんのことをコイツはもうダメだとか思いつつ何だかんだ許容している辺り、彼女にすっかりホイホイされている側なんじゃないだろうか。
救急車が曲がりたい道をおじいちゃんが自転車でゆっくり横断してたんよ
たしか救急車は道を譲ってくださいみたいなアナウンスも出てたよ
それまでのおじいちゃんと救急車の進行方向は一緒で長い直線道路だったんだから後方からずっとサイレンは聞こえてたはずなんよ
だからもし俺なら交差点前で止まって救急車の進行方向を確認するなり一応邪魔にならないように気を配るわけじゃん
俺が運転手で救命救急でこんなことになったら救命救急のお世話になりそうな年のクセにジジイコラ救急車必要にしたろうかい!
って殺したい気持ちになるんよ
でも救急車の運転手も命を救うために頑張ってるわけだからこんなおじいちゃんを見てもたぶん殺意なんかわかないんだろうな
おじいちゃんの横断を待ちながら運転手はどんな気持ちでハンドルを握っていたんだろうか
当方弱者男性。先日、野暮用で柄にもなく若者の街である渋谷を訪れた。
仕事は想定より早く終わったので、そこはかとない居心地の悪さから一刻も早く退避するために、さっさと駅に急ぐ。
安物の中華製bluetoothイヤホンを耳にぶっ刺して、雑踏をシャットアウトする為のエクストリーム・メタルを大音量で流す。
タイミング良く到着した電車にサッと乗り込む。目の前にあった片手で数え切れる程度の数の空席のうちの一つを選んで座る。
仕事の疲れもあり、乗り込んだ直後には気付かなかったのだが、数分も経たないうちにある違和感を覚えた。
「あれ?この車両、女性しか居なくない!?」「やべっ!女性専用車両か・・・?」内心、めちゃくちゃ焦った。
やかましいメタルが殆ど聞こえなくなるぐらいまで、イヤホンの音量を一気に下げて、落ち着く為に軽く深呼吸をする。
顔をむんずと上げて、眼球をグリグリ左右に動かして、車窓や壁にその手のステッカーが貼ってないか必死で探すが、まったく見当たらない。
両隣の女性も、向かいの女性も、自分の存在を別段気に留める様子もないが、念の為に「〇〇線 女性専用車両」と手元のスマホでググる。
「〇〇線の女性専用車両は、平日の7時〜9時半に運行中です。」現在、休日の夕方。うーわ良かった、やっぱ単なる偶然か・・・
「おい、ビビらせんなよ・・・」と、マスクの中でため息を吐きながら、周りをよく注意しながら見回すと、斜め向かいに韓国系の黒髪マッシュ?男子
(最初に一瞥した時点ではショートの女性に見えた)が座っており、更にその向こうの出入り口付近には茶髪のイケてる感じのおっさんがこちらに半分背を向けて立っていた。
要は、焦った俺が自分以外の男の乗客を見落としていただけだったのだが、それを差し引いても、自分含めた男3人以外の乗客は老いも若きも全て女性だった。
こんなことあるんやな。東京暮らしはそこそこ長いが、こんな経験は初めてだった。路線や時間帯によってはあるあるだったりするんだろうか。
とりあえず一安心すると同時に「東京にはこんなにも多くの女性が居るのに、誰一人として俺の話し相手すらしてくれんなぁ・・・」
という、我ながらメチャクチャ気持ち悪いグロテスクな思考が、仕事終わりで疲れた俺の頭の中にモクモクと充満し始めた。こらマズい。
「ま、仕事終わりの電車でこんなキモい事ウジウジ考えてる奴、そらモテるわけないわな。」と、他人事のように無理矢理自分自身を突き放した。
思考実験と言いつつ、タイトルによりそういった弱者男性を想起させることは加害性が含まれると思うかもしれない。
しかし、それは自身の顔を公開するということの想像力の足りなさを吐露しているだけである。
そして同時にその指摘は正しい。
具体的にいこう。
街中で男性に顔を「見られる」ということは、その男性が帰ってからあなたを性的なおかずとして消費しているかもという可能性を排除できない。
しかし、その男性からあなたに対して、「あなたをおかずにしました。性的に」という申告がダイレクトに来ない限りは本人にはわからない。
本人にはわからないのに、自分がキモいと思うおっさんに一瞥されただけでその行為を想像してしまう。
内心の自由は世間的な道徳に憚れたり違法な趣味を持っている者たちのものだけではない。(たぶんここは具体的にロリコンとか言わないと通じないんだろうなぁ…)
内心の自由があるからこそ、客観的な物に頼らない一方的な決めつけができるのだ。
ここでいう客観的なものとは「見られる」という行為であり、まさしく「どんな風に見られたか」となる
そして、見られた側としてはそこに主観的な要素が入り込んでくる。
それは本人の過去の経験が変数として存在し、誰に、どんな風に見られたかが、快(というよりは何も感じない)or不快を判定材料となる。
そしてその内心の自由故に生まれた感情が多数の支持を得ると、その主観的な判定が客観的な価値観へアップデートされる。つまり基準となる。
これを繰り返していくことで世の中が良くなっていっているはずなのだが、ことジェンダー問題になると女性と男性で過去に受ける経験が違いすぎてすれ違いが起きる。
最近のたわわ問題が絶対に分かり合えていない状況になっているのは、極論、痴漢の経験があるかないかの違いでしかない。(あってもたわわ広告に賛成している人は一旦置いておきます)
痴漢っていうのは本当に性的な消費ももちろんだが、一番キレたくなるのは後から「人として舐めてきやがったなこのクズが…」ってなること。
人権の蹂躙なんですよね。自分の尊厳を守るためにたかが痴漢してきた奴を殺したくなるくらいには。
そしてそれを経験したことが「ない」男性の経験をわからないバカな女ととも、想像力不足なんですよね
そしてだいたいの人はバカなんでもう無理なんですよねぇ。
自分自身も昔バイトで窓口対応やってたし、接客業の9割は丁寧でまともってのもわかってるけど、1割ヤバいのがいるのは事実で。
で、今回一割に当たってしまった。
前回対応してくれた人は凄く丁寧に教えてくれて感動したくらいなんだけど、今回は違って。
書類を一瞥して、添付資料に不備がありますお引き取りください、とのこと。
悪いのは添付書類に不備があったこちらなんだけど、(1時間待たされて30秒で終わりとかマ!?と思いながら)では、再度持参します、つったら今日はもう来ないでください、だって。
単に面倒な案件だから関わりたくないだけじゃねーのか、とか、前相談した時はそんな資料聞いてねーぞ、とか言いたいことはあったが、向こうも悪意があるわけじゃないので飲みこむ
「ではこの件について少し確認したいことが」「その場合は予約を取り直して、日を改めてお越しください」「…!」
いや、丁寧に答えてくれた前の担当者がおかしくて、この人の対応が正しいんだろう。
いや、でもコレ前の担当者とか郵送なら普通に受付てくれたんじゃね…?不足分は事後提出とかで…つーか、不備がないか確認してもらったり教えてもらうのに窓口に来てるんだから内容も確認してくれよ…と思うが仕方ない。
ただ、最初はあんなヤツ二度と関わりたくね~!別の窓口探そ…と思ってたが、だんだん、意地でもアイツに書類受け取らせちゃる~!っつーよくわからん決意が沸々湧いて来ちゃってる
多分スゲー嫌な顔されるわ…
配信の切り抜き動画が流行りだけど、それを仕事でやる機会があったのね。
趣味で切り抜きやってるから勝手がわかってるんだが、まぁ発注側が肝心な所をわかってない。
「1日5本はマストで!」とか言うんだけど、切り抜き対象の配信者がそんな面白くないのよ。
だからこそ切り抜きで認知度アップ!って仕事なんだが、つまらん素材からそんな数こなせるわけねぇだろ。
トップクラスのゲーム実況者とかVtuberに慣れるとつい忘れがちだけど、撮れ高の数が異常なんだよ連中は。
1時間の雑談配信でも5個、いや10個くらいは切り抜き動画が作れるレベル。
それに比べてつまらん配信者ってのは、ほぼ無言でゲーム画面を垂れ流してるだけで、2時間やって1個も撮れ高が無いなんてざらだ。
なのにノルマを課すって無茶すぎるだろ。
まぁいいよ、そんなに数が大事ってなら、カルピス薄め過ぎてほぼ水になってる切り抜き納品するから。
やっぱ有名な切り抜き師って素材の見極めが上手いのよ。
それでカット編集もテロップも丁寧なんだから、そりゃ伸びるって。
一番わかってねぇなコイツってなるのは、「ただ切り抜くだけなら誰でも出来る」って言い草な。
まぁ確かに切り抜きは編集技術的には誰でもできるよ? でもそうじゃないんだよ。
切り抜きってのは素材選び&並び替えで9割決まると言っても過言じゃない。
大切なのは編集ソフトの扱いじゃねぇ。面白い場面を感じ取るセンスだ。
なんかカッコいいオープニング映像こそが編集技術だと勘違いしてる奴もいるけど、
そんなもんは編集者のオナニーだし、素材の持ち味を活かすことが編集技術なんだよ。
つーか切り抜きにオープニングとかいらねぇ。飛ばすわそんなん。
それで更に呆れたのは、数こなすために「サムネはテンプレでいいです」とか言うわけ。
あのさぁ、お前は一回バズってる切り抜き見てこいや。
むしろサムネとタイトルで決まるだろYouTubeの動画って。
量産したい目的が先行しすぎて、おろそかにしちゃいけない部分を軽く見すぎなんだよ。
仕事として発注する側がこんなんじゃ、ファンが作る切り抜きに勝てるわけねぇって。
nikunonamae そのつまらない切り抜き動画は公式チャンネルに投稿されるのだろうか。ひょっとして制作経緯を隠し、ファンを装って投稿するのだろうか。
あなた鋭いねwwwタグが「下衆の勘繰り 」になってるけど「シャープな着眼点」だよ。
どっちかは明言しないけど、最近流行りの手口は「ファンを装ってアップ、または"公認"としてアップ」だ。
"公式"じゃない所がミソ。不思議なんだけど、公式が自分で「おもしろ切り抜きです!」ってやると微妙に見る気が削がれるんだよね。
by-king そもそもその人の面白い部分があるから切り抜くのであって、無いなら普通は切り抜きは作られないのであって、面白くないのに作る時点で本末転倒なんよな
これウチの担当者に見せていい?w
"面白くないのに作る時点で本末転倒"って部分を切り抜いて100回読ませたい。
shima7 切り抜きの仕事って聞いて編集作業だけ想像したけど、つまらん配信何時間も見なきゃいけないってストレス相当やばそう
大正解~。編集は速攻で終わるから何とも無いけど、アーカイブの消化が地獄すぎる。
デュアルモニターで4窓&1.5倍再生で見所を探してる。途中で飽きて好きな配信者見ちゃう。
音声が多重になって聞き取れないんじゃないの?って話だが、そこはほぼ無言配信なので無問題!
mutinomuti お客さんに説教はできんよなあ(´・_・`)説教した所で素材が面白くなるわけでもないし、面白くなる提案ができるわけでもない訳で。できるなら自分でやった方が儲かる訳で
懸念点を一通り伝えたんだけどね~。ノルマに頭がいっぱいで聞く耳を持たれませんでしたよ。
立場上強く言うわけにもいかんし、言っても無駄だと思ってしまった。
demakirai テレビのバラエティがどれほど優秀なコンテンツか再認識させられるいいきっかけになった。どんだけクソつまんないエピソードトークでもmcと編集がチーム戦の力技で笑いに持ってくんだもの
それはネット動画の制作をしててホント思うね。バラエティのフォーマットがまず優秀。(Vtuberも大手がパロディしてるよね)
逆に言うと配信者1人で面白くしてる奴はやっぱすごいよ。一人でラジオ番組成り立たせるようなもん。
narukami 自分もランサーズとかで募集されてる奴を連想したので一瞥しただけでクソ仕事ってわかるやつに応募した上で愚痴を言うのはどうかなみたいに思ってしまった そういうのじゃなかったら頑張って編集で盛ってください
はい(真顔)。とはいえ、いくらなんでも「本当に大事なことは何か」がわかってなさ過ぎてイラついてしまい、愚痴を書いてしまった。
橋の上から見た川は雪に覆われ、乱反射する日の光は無数の粒となってきらめいている。その上を通っていった何かの足跡が、蛇行しながら切れ目なく続いている。キタキツネか犬が夜明け前に現れ、またどこかへ去っていったのだろう。
麻布十番の店はシャッターが閉まっていた。貼り紙も何もなかった。あの味は永遠にこの地上から失われてしまったのか。喪失感にさいなまれ続けるよりは、かすかな希望にでもすがって失われたものを追い求めた方がよい。とは思っていた、が。
噂だけを頼りにやってきた土地。雪原。夏の間は田んぼか畑なのだろう。トタン屋根に木造の物置か家かわからないものがまばらに建っているほかは何も見当たらない。道路は山に向かって真っ直ぐ伸びているが、車は通らない。雪で段差のわからない歩道を歩く人もいない。
雪を踏みしだく自分の足音以外に音のない世界。冷気が頬にひりつく。マスクを顔からはがすと、自分の呼気で湿った内側からすぐに凍り付いて固くなる。
茶色いスズキアルト。路肩に止まって。テールランプの点滅。道から少し離れたところに、髪を後ろにまとめたロングコートの人が、こちらに背を向けてしゃがんでいる。近づいていっても動く気配はない。
「すみません」
その女性は立ち上がりざまにスカートパンツをたくしあげてからこちらを向いた。足元の雪には、黄色い尿が深く穿ったばかりの穴があいていた。
「どれくらい……」
「10km?」
「……」
「今行くところなので……乗ります?」
「すいません」
車は山に近づき、周囲が針葉樹林に変わり始めたあたりで脇道に入ると、木造の小屋の前で停まる。小屋の壁からは黒ずんだL字型の煙突が出て細い煙が立ち上る。ガラスの引き戸を開けて女性が入っていく。
「ばあちゃん、お客さん!」
小屋の中心には大型のストーブがあり、中は暑いほどだ。小さなカウンターの向かいは小上がりになっていて、樹脂製の天板を金属で縁取りした座卓が置いてある。
カウンター席に座ると、毛糸のチョッキを着た老婦人が現れ、こちらを一瞥してから、車を運転してきた女性の方を訝しげに見る。
「お客さんだよ!」
「あら。いらっしゃいませ」
「あ?」
「オ メ ガ ラー メン!」
油っぽい台の上のテレビがつく。また誰かの車がコンビニに突っ込んだらしい。店内に半分以上めりこんだ車体。散乱するガラス片。
さっき乗せてくれた人は店主の孫かなにかなのだろうか。割り箸の束を出してきて補充したり、カウンターをふきんがけしたりする。戸が開いて、海老色のジャンパーにニッカズボン姿の二人連れが入ってくると、いらっしゃいませええと声をかける。二人連れは小上がりに座る。孫は注文を取りに行く。
店主は寸胴鍋からアルマイトのひしゃくで黒い液体をすくい取り、丼に注ぐ。湯気が立ち昇る。
出てきたラーメンは東京でよくあるオメガ系のラーメンとは少し違っていて、輪切りのネギと肉厚のチャーシューが大量に載っていた。黒いスープは今まで食べたオメガ系のどのスープよりも熱く、油の層が表面を完全に覆っていた。北国にありがちな昔懐かしい醬油ラーメンに、どことなくスパイシーな風味が混じっていた。チャーシューはトロトロに柔らかく、甘辛く仕上がっていた。
食事を終えて店を出ると、外は吹雪いていた。地面から吹き上がる粉雪。前を向くと顔に雪が吹きつけて歩けないので、うつむいて頭を前に突き出すようにして進んだ。歩けば、市街行きのバス停があるだろう。歩き続けることができれば。
背中の方からクラクションの音。振り返ればヘッドライトに照らされて。茶色いアルトの窓が開く。もの問たげに見つめてくる目。
「すみません。行きも帰りも」
「バスは夕方まで来ないから、駅まで行った方がいいですよ。この吹雪だし」
ワイパーはひとときも停まらずにフロントガラスの雪を掻き落とし続けるが、数メートル先は真白で何も見えない。何の番組かわからないラジオの音がかすかに聞こえる。
車はすぐに白の中へ飲み込まれる。
辺り一面真白で、何も見えない。風はさらに強まり、歩き回ろうとするとなぎ倒されそうになる。もう一度辺りを見回す。駅らしいものは見当たらない。白。白。白。食後の身体の火照りはすでに取れて、雪の冷たさをじかに感じ始めた。
見るのをずっと楽しみにしていた一作だった。
ある程度予想はしてはいたが、
都内の某TOHOシネマズはもの凄い数の人であふれ返っていて、
やはりこういう光景を見せられると少し気が滅入る。
で、映画が始まる10分ぐらい前に席に着いたんだが、隣が若いカップルだった。
男女とも20代後半ぐらいだろうか。隣に座った男から安っぽい香水の香りが漂う。
二人はなんだか会話がぎこちなく、まるで今日が初対面みたいな雰囲気だった。
(何かマッチングアプリの話をしていたので本当にそうなのかもしれない)
女の方はテンションがあまり高くない様子で、男の話に淡々と相槌を打っていた。
明らかに気まずい空気が流れており、男がポップコーンをハイペースでむさぼる音がそれを物語っていた。
共通の話題を探そうと必死だったのか、男の方が場内の客席を見渡して、女にその様子を実況し始めた。
やはり男女ペアで来ている観客が多いようで、さすがクリスマスだね〜なんてたわいのないことを話してた。
すると男が隣に座った俺を一瞥して、「なんか一人で来てるオジサンいるんだけどw」とボソッと女につぶやいた。
俺がハッキリ聞き取れたぐらいだから、わざと聞こえるように言ったのかもしれない。
こっちをチラッと見た女と一瞬だけ目があった。
女は少し吹き出して俺から目を逸らし、「やめたげなよw」と男の肩をポンと叩いた。
なぜかすごくつらくて、悲しくなって、自分がどうしようもなくみじめな存在に思えてきて、
映画が始まっても全く内容が頭に入ってこなくて、
あの場で笑ってなかったのは俺だけなんじゃないかと思うぐらい、あまりにも場違いだった。
急に顔から火が出るほど恥ずかしくなって、下を向き早歩きで駅に向かった。
映画を楽しんだ後はコンビニで酒とケーキでも買って帰るつもりだったが、
もうコンビニに行ける精神状態でもなかった。一刻も早く誰もいない部屋に戻りたかった。
部屋に入り、真っ先にぐしゃぐしゃになった半券をゴミ箱に捨てた。
大好きだったシリーズだけど、おそらくもう見ることはないだろうなー
https://blog.tinect.jp/?p=74400
採用をしていると、
「この方は、「仕事やってるフリ」ばかりしてたのでは」
と感じるときがある。
*
彼は、「コーポレートサイトを改善し、お客様に使いやすいサイトを実現しました。」とアピールしていた。
そこで、我々は
「具体的には、「使いやすい」とは何を意味しているのですか」と尋ねた。
彼は、戸惑ったような表情を見せたが
と言った。
なんとも、抽象的な話だ。
そこで、我々はもっと具体的な意見を求めるため、自分たちのコーポレートサイトを見せた。
「では、このサイトを見てアドバイスをいただきたいのですが、これは「見やすい」ですか?そうでないなら、具体的な改善事項を指摘してください。」と要求した。
しばらく後、彼はモゴモゴ何かを言っていたが、結局
「見やすいと思います。」と言うだけで、意見らしい意見はもらえなかった。
結局、彼を採用することはなかった。
彼の言動から、「仕事やってるフリ」の人であると判断されたからだ。
*
彼は「研修などを通じて、活躍できる人材を送り出すことに、価値を感じていた」と、前職での仕事をアピールした。
そこで我々は、「どのような研修を行っていたのですか。」と聞いた。
彼が主に担当していたのは、新任向けの「管理職研修」と、新卒採用後の「新人研修」だった。
知識を与え、同じような立場の方々とディスカッションすることを目的としたという。
そこで、我々は
「研修の成果をどのように定義していましたか。活躍できる人材とは、どのような定義でしたか。」
と、彼に尋ねた。
彼は言った。
「受講者にアンケートをとっており、高い満足度を実現できるようにしていました。」
しかし、考えてみれば「研修の満足度が高いこと」は、「活躍できる人材を送り出すこと」とは全く異なる。
我々は、それを彼に指摘した。
「どうなんでしょう?」と。
彼は
「そうですね。ただ、研修を受けることで、知識やほかの人の経験を共有できるので、効果はあったと思います。」
と言った。
表層的な回答だ。回答になっていない。
「この場で考えてくれてもいいですよ」と勧めたが、彼は考えず、答えられもしなかった。
*
「研修の効果測定を、1年程度、モニタリングしませんか。費用は要りませんので。」
と持ち掛けたことがある。
実際、どの程度役に立っているかどうかを知ることが先決だったので、費用をもらわずともデータが採れれば良い、と思ったのだ。
だが、帰ってきた反応は予想外だった。
「忙しいからねぇ」と言った。
他に声をかけた多くの会社でも、やはり同じような反応だったため、なぜ研修の効果測定を真面目にやろうとしないのか、私は不思議だった。
そんな時、私の大学時代の知人が、ある大手企業で人事をやっていると聞き、現状のヒントになればと
と彼に連絡を取った。
久々に再会した知人は、率直に話してくれた。
「いやー、「忙しいからねぇ」というのは、まさに本音だよね。」と。
私は尋ねた。
「本音といっても、研修にこれだけお金を使っていて、「忙しいから効果測定はしない」じゃ、まずいだろう。」
知人は迷うことなく言った。
「余計なお世話なんだよ。たぶんそういう人たちは「研修の満足度が高くて、参加後のレポートを書いてもらえれば、それで十分」と思ってるよ。」
「なんで。」
「もちろん。だって「効果がない」と分かったら、場合によっては研修を取りやめないといけない。予算も削られる。だいたい、研修やってさえいれば人事は「仕事やってるフリ」ができる。」
私は知人が皮肉を言っているのかと思ったが、彼の目は笑ってなかった。
私はようやく理解した。
「ああ……なるほど。そういうことね。」
*
コンサルタントをやっていて、驚いたことの一つは、上のように、「仕事やってるフリ」をしている人が、かなりいる、という事実だった。
もちろん、「成果」が定義しにくく、「ひとまずやってみよう」という活動があることは理解できる。
しかし、成果を熟考する取り組みさえ行っていない方も多く、「なんのための仕事?」と首をかしげることも多々あった。
ピーター・ドラッカーは、「成果をあげる8つの習慣」を著作の中で紹介している。
(1)なされるべきことを考える
(2)組織のことを考える
(4)意思決定を行う
(5)コミュニケーションを行う
(6)機会に焦点を合わせる
(8)「私は」でなく「われわれは」を考える
もちろんこれは、多くの人にとって「もう知ってるよ」と言われてしまうくらい、単純なことだろう。
だが実践編である、「成果にこだわりぬいて仕事をすること」は、とても大変だ。
疲れる。きつい。ドキドキする。失敗して怒られるかもしれない。
うまくいかない事の方が圧倒的に多いし、そもそも成果とは何なのかを定義するのも、簡単な仕事ではない。
「意識たけーなー」と嘲笑され、「何ムキになってんの?」と蔑まれることもある。
しかし、だからといって「仕事やってるフリ」ばかりしていると、キャリアチェンジはままならず、収入も伸びず、組織から「飼い殺される」人生が待っている。
そうなった果てに言われるのは、「お前は単なる作業者で、頭を使う必要はない」だ。
そうなりたくないならば。
若いころから、成果を意識し、成果を追及する技能を身につけるしかない。
成果とは何かを理解しなければならない。成果とは百発百中のことではない。百発百中は曲芸である。成果とは長期のものである。
すなわち、まちがいや失敗をしない者を信用してはならないということである。
それは、見せかけか、無難なこと、下らないことにしか手をつけない者である。成果とは打率である。