「小説家」を含む日記 RSS

はてなキーワード: 小説家とは

2022-05-17

『抗議します』『反対します』系ハッシュタグ怠惰が過ぎる」 の話だけどさ

この棘まとめ

小説家有川浩さん「『抗議します』『反対します』系ハッシュタグ怠惰が過ぎる」 桜庭一樹さん「声を上げた誰一人怠惰ではありません」 https://togetter.com/li/1886301

 

なんだけど、実名署名した投書よりも実効性が非常に低い、って話は多分その通りではないかと思われるのね。

「だからもっと有意義な『実名での投書』をやった方がずっと良いのに」って話なら、まあわかるのよ。

でも有川浩著作ネット上での発言でわかる様に「匿名自称弱者」とか「気持ち悪いオタク」とかを憎んで軽んじる人なので、「匿名発言もっともらしいハッシュタグでなにかやった気になっている馬鹿」を侮辱しないではいられなかったからああ言う発言になったんだよね。

 

社会運動には下からの積み上げが必要なんだけど、その最底辺をどこであるかと考えるかなんだと思うんだよね。

のめり込んで運動やっている人間には「最低でも街頭でのデモに参加する」「勉強会くらいには参加しているレベルが最低辺」みたいに考えがちだけど、底辺がそこで、それ以下の広がりがない運動は良くても日本共産党、おそらくは現状の新左翼程度の社会的影響しか持ちえないと思うのよ。

匿名ブログSNS意見投稿する。応援したい政治的ツィートのリツイート政治的ハッシュタグを付ける、って言うのは本当に簡便でリスクほとんど無く、それ故に数が集まらないとほとんど意味を持たない行為になるのだけれど、そういう「ほとんど無意味な行動」まで含めて「運動の最低辺」としないと、その運動社会運動としての力を持ちえないと思うんだよな。

 

有川はもう一つ、そういった発言者の数を頼んだ運動のあり方自体を嫌い、軽蔑していて、国家制度的に定めたり、社会での慣例になっている抗議や意見表明の方法実名での強制期間に対する投書・政治家に対する正式な形での陳情)を踏まない、広範な大衆行動を背景とした圧力政治を動かそうとする「左翼的な発想」を嫌っているのだと思われるんだよ。

それは著作からも認められる著者の政治的傾向(秩序志向保守右翼)とも一致するし、それ自体を悪いとは思わない。 思わないけど、俺の大衆運動大事だと考える左翼的政治思想とは対立するし、だからこそ桜庭一樹反論ツィートが出されたのであろうよ。

 

有川浩右翼だけれど、ネットウヨクと呼ばれる右翼の一派に対しては「尊敬に値する部分の見当たらない、オタク臭い下等右翼」と認識して軽蔑している、って構造があることを理解することも大事

ネットウヨクに限らないけれど、大衆的な右翼運動既存左翼大衆運動のやり方を取り入れてて、その意味では左傾化しており、有川はその左傾化を憎む右翼である、って言い方も出来るのかも知れない。

2022-05-12

anond:20220512042756

プログラミングってただの道具だから

システム化する対象のことを深く知らないと何もできない。

例えば、将棋AI作るのに将棋ルール知りませんじゃ話にならない。

 

そんでそういうルールをどうやってシステム化するかを抽象化した方法論をアルゴリズムと呼ぶけど

アルゴリズムまで勉強しない人が多いんだよね。やろうとして挫折したり。そもそも拒絶したり。

 

プログラミング一通り文法覚えた人には「次何すべきか」はちゃんと言ってます

次のステップに進むために「アルゴリズム必要だよ」ってね。でも聞かないね

 

から実務になると文法は知ってるけど何も作れない。ってことになる。

これが「文字は覚えたけど小説家になれますか?」っていう表現になる理由

学校プログラミングを学びました。就職できますか?

「〇〇というプログラミング言語を学びました、就職できますか?」

というのは

「字を学びました、小説家になれますか?」

という質問と同じなのであるよな…。

2022-05-11

anond:20220511002610

居たけど、どーでもいい子どもらしいケンカ高校自主退学したので、ただ単に子どもで居られる場が無かっただけだったんだなって思った

子ども同士でわちゃわちゃ出来る場ではちゃん子どもで短略的な癇癪・爆発を起こしてた

 

たぶん、増田が関心してるのは洞察力・構築力・表現力なんじゃないかなぁ

例えば、Adoちゃんっておそらくフツーのその辺にいる若者人生経験もその程度のモンだと思うけど、

あの表現力ってあの年の子が持てちゃうものなんだって無茶苦茶感心する

世界的な歌姫だと Adele が同じこと言われてたよね

音楽に限らず、小説家マンガ家など一部のアーティストって見えてるものが少し人と違うというか

洞察力・構築力・表現力が飛び抜けていて、自分自身経験していなことを説得力を持って魅せる事が出来る

それが実年齢に比べて "大人びて見える" のでは?

anond:20220510111831

暗器使いさんに関しては、

暴力を受けた男性被害者たちの苦悩「なかなか一般社会では認知されない」 - ライブドアニュース

https://news.livedoor.com/article/detail/13970596/

とか

プロ小説家「今度いじめテーマにした小説出版します。ストーリーキャラも私のオリジナルですが、貴方の話をモデルに書いたので、原稿を読んで了承を頂きたい」 - Togetter

https://togetter.com/li/865648

などを読むと、今回のことについてもどこか同情してしまうんだよな。

一方、とうふさんも、つらい境遇に置かれているし。

今回の件は、(お二人には申し訳ないレッテル貼りだが)弱者弱者が行き違っただけであり、周囲がああだこうだ言うのは、二人をいじめていたやつらと同類なのかな、と。

2022-05-09

氷河期世代悲劇

就職難とか不況だけなら後の世代でもあるけどロスジェネの何が嫌って

直前までバブルバカ騒ぎを見せられてた上にやっとどうにか就職したと思ったら

就職活動で接待状態だったバブル入社組が直近の先輩だったってこと

時代のおかげで引く手数多時代のおかげでドンドン物が売れてた世代

「俺らの頃は〜」みたいな武勇伝もどきでしらけるしらける

前にバブル世代小説家が「自分の少し下の世代が俺らの世代に抱く憎悪は何なんだろう」

みたいなこと言ってたけど気づかないあたりがバブル世代だよな

後に2chのなんかソフト名前ブッコ抜かれて嫌がらせばれてたけど

 

ただ俺らの世代はまだ親がどうにか蓄えあった場合も多かったので

Z世代の方が状況的には大変だと思う

からと言ってバブル世代への個人的な恨みは消えないんだが

2022-05-08

anond:20220507225232

最近はてブって基本否定意見ばっかだから好きなものの話ししづらいんだよね。

たとえばヘブバンの話ふって「KEYって最近は全く話題にならないかゲーム出てたのも知らなかった。アラフォーオッサンプレイしてるの?」「だーまえと言えば小説家デビュー作がスッカリ話題にならなくなったなつまらねーから当たり前か」みたいのがトップコメになりかねないのが今のはてな

つまんねーんだよな。

ボッチになるべくしてボッチになったような人間が集まって、そこから卒業できたやつはこの空気違和感覚えていなくなる根暗蠱毒みたいなもんだよ今のはてなは。

楽しい話題楽しい仲間と。

ブクマするなら叩きたい話題に限るってことだね

2022-05-06

anond:20220506113406

小説家がもうかなりまえからそうなんだけど

専業とかまず無理で、基本的には趣味、かなり稼げるレベルプロになっても兼業でやるようにまず周囲がお勧めしてくるとか

そういう風になっていくというか、なっているんだろう。

 

仕事終わったら配信しま~すを毎日やって、収入が月にいくらか増えるとか、そういう世界

2022-05-02

現実フィクション近藤する問題

難しいよな

昔、とにかく保守系政治家悪者として登場させる某小説について、「読者に、実際にそのような人物組織があると勘違いさせ、あるいはモデルになった思しき実在組織政治家のことを、描写されたような組織ないし人物である勘違いさせる」と批判する人がいて、「そんなわけあるか(笑)」と擁護する人と議論になってるのを見たことがあるが、創作ジャーナリズム境界曖昧になるというのはありうる話だなとは思った。どこぞのマスコミがありもしない事件報道したとかそういう話じゃなくってよ?

史実と信じられていたものが実は小説家の創作だった、というのはよくある話

それを思うと、創作物に対する野暮な批判ないし指摘というのは、あれはあれで必要なんじゃないかしらと思うのだ。必要というか、省力化に役立つというか

2022-05-01

性格診断がどれも「現代社会従順奴隷レベル格付け」すぎて吐き気がする

「この人はこういう性格の人です」

けが知りたいんだよね。

でもどの性格診断も

「この人は社会においてこういう役割が持てます。つまりこういう職業に向いてます

みたいなことしか言わんの。

もうねどんな奴にでも適職とか決めつけたがるのね。

「このタイプ小説家芸術家に向いています

とかもうアホかと。

オマエそれ

社会不適合者なのでまともな仕事にはつけません」

と言ったらポリコレ的にアウトだから言い換えただけだろと。

そもそもそんなことするぐらいなら最初からそういう話題に持っていかなきゃいいじゃん。

マージ馬鹿馬鹿しい。

2022-04-30

anond:20220430122728

東大法学部卒の頭脳明晰秀才が居て、役所に入ったら君は小説を書いてるんだって?って訊かれて正直に答えたら大臣官房の文書課に配属された。

ところが「君、あんなふうに断定的に書いたらだめだ、どうとでも取れるように書かなきゃ」というようなことを言われて叱責されて、ノイローゼ気味になって渋谷駅で転落しそうになったそうで。

文系学部でて文章が巧くてもそういうことがある。

その人は小説家に転向するんだけど、最後市谷駐屯地割腹自殺する。

2022-04-29

メンタルが欲しい

小説家として成功する前の借金まみれ喫茶店マスター村上春樹早稲田浪人留年して受かるかもわからない旧司法試験勉強してた弁護士になる前の橋下徹競馬日雇いに明け暮れてほとんど大学に通ってない起業する前の堀江貴文。こいつらって不安とかなかったのかな。それとも常人とはメンタルの出来が違うんだろうか。

2022-04-27

逮捕歴についてググッても全く出てこなくなった著名人結構いるよな

某国民的小説家とか。

小説家SNS宣伝程度にするべきではについて。

前回、小説家SNS宣伝程度にとどめるべきではないかという戯言を書いた気がする。その際有難いことに記事の反応として三件頂けた。

正直、こんな酔っ払いのような中身のない話にいくつか意見を頂けたことに対して有難いと感じた。

届いた三件の言葉から引用して、今現在どう思っているかについて軽く触れておきたい。

<言うて三島由紀夫を挙げるまでもなく小説家なんて政治に物申してなんぼやろ。むしろそれが教養人としての責務やで。>

小説家政治に関わり、意見を述べることについては良いことだと思う。教養人として言論人として政治に介入することはある程度の責任を負うことだが、

自らの立ち位置を明確にしたうえで発言することが教養人の責務であるという点に私は感嘆した。

小説家だろうが誰だろうが、SNSを使うのは別にいいと思う。言いたいことを言えばいい。ただ、その結果、責任は本人が取らなくてはいけない。 あとはフォローする側が、相手に対して...>

言いたいことを言えばいいというのはもちろんのことだ。ただ、社会的ステータスの高い立場からデマ情報ファクトチェックせずに流す行為について、ある程度責任的な所在を明確にすることや、明確な悪意が認められた際に法による裁きを受けることは当然ではないだろうか。一時的謝罪もそうだが、悪質な場合は法の判断必要ではないか。その場合司法機関阿鼻叫喚になる気がするが。

言論自由だろ ツイッターネトウヨ判定されて知名度が良くない意味で増えたとしてもそれも含めて漫画家の魅力である

言論は確かに自由であるべきだが、かといって大多数の人間は「自由」の意味をはき違えているようにしか思えない。ただ、炎上商法という点については成功の部類だし、魅力として売りに出すことに特別に異議を申し立てるわけではない。

 補足しておくが、私は言論弾圧がしたいわけではない。既存政治に対して立場から意見を述べること。社会時事問題に関する個人見解。多様な視点から意見として集約されることは良いことだ。重要なのは社会的立場からデマ情報を流布することに対する責任所在の明確を求めるべきではないか

2022-04-15

最近読んだBLではない本と、関連BL本・関連するがBLではない本。(ネタバレあり)

 けっこういい感じに分厚かったけど、半日没頭して読んでしまった。

流浪の月』(凪良ゆう)

 来月辺りに広瀬すず松坂桃李の主演の映画が公開されるし、TSUTAYAに行けば売れ筋ナンバーワンとしていっぱい平積みされているので、わざわざ私が紹介しなくてもいい気がするが……。

 著者の凪良ゆう先生BL小説家としてデビューした人気作家。数年前からBLレーベル外の小説も書くようになった。『美しい彼』『わたしの美しい庭』『滅びの前のシャングリラ』など著書多数。

あらすじ

 主人公の更紗(さらさ)は、風変わりな両親に愛され、自由奔放で健やかに育っていた。だが、平和な日々は突然瓦解してしまう。天涯孤独となった更紗は伯母の家に預けられたものの、普通の家庭に馴染むことが出来ない。居場所のない彼女放課後、独りきりで公園に行き、ベンチに腰掛け読書をして時間を潰すようになる。

 公園には更紗以外にもう一人、ベンチの常連がいた。更紗の学校の友人達からは「ロリコン」と呼ばれる、痩身の若い男。彼は毎日、暗い目で女児達の姿を追っていた。

 更紗が伯母の家での暮らし限界を感じた夕方、これまで更紗に対して無関心を貫いていた「ロリコン」が彼女に近づいてきて……。


増田感想ネタバレあり)

 ざっくりと言えば、かつてTwitterとかでフルボッコにされた伝説の『幸色のワンルーム』(はくり)みたいなストーリー。傍目には、猥褻目的誘拐犯に性犯罪被害者が懐いてしまストックホルム症候群しか見えないけれど、実は訳ありのお兄さんが虐待を受けている女の子を救い、それをきっかけに強い絆で結ばれ、唯一無二の関係性を築いた二人の物語

 なんか物議を醸しそうな筋書きだけど、今のところ『幸色のワンルーム』のようなボコられ方はされていなさそうだし、これからもそうはならないかもしれない。

 ただ、レビューを見てみると、猫も杓子も作者が読んで欲しいように読んでいるというか、「事実真実とは違うということがわかりました。わたし無理解から他人を傷つけないように気をつけてようと思いました」と多くの人々が判を押したように書いていて、道徳時間小学生じみていて、うすら怖い。一体どうした、みんな真面目か。

 まあそれは置いといて。『幸色―』よりは好意的に受け入れられているっぽいのはたぶん、そもそも挿し絵無しの小説なので、女児可愛い言動性犯罪被害を描いてもそれを「性的消費」目的で書かれたとは思われ難いというのがあるのかなと思う。それに、物語全体のうち、被害者女児誘拐犯の暮らしが書かれた部分はそんなに多くない。それより、更紗が事件以来、15年の歳月をどのように生きてきて、現在はどんな風に暮らしているのかに多くのページが割かれている。そして、更紗が性的虐待を受けている場面や、彼女にとってはしんどいだけの性行為の場面は、心情はリアルに書かれても行為のものは生々しく描写されはしないので、虐待描写オカズ化は防がれている。そういう意味では安心

 未成年略取という犯罪に夢見すぎという批判はあると思う。だがそれも罪を犯した文(ふみ)の内心が吐露される章で緩和されるのかな、たぶん。

 現実にも起こりうる、子供被害に遭う犯罪とその冤罪当事者しか真実は知らないはずなのに憶測が飛び交い、被害者加害者ともにオーバーキルとなるほど晒し者にされ平穏日常生活を奪われ追い詰められること。そういうことを物語ネタとして取り上げることの良し悪し。それについて私自身がどう思うのかといえば、良しとも悪しとも言えないなぁという歯切れの悪いことを言うしかない。

 個人的好き嫌いのことをいえば、センシティブネタほど「逃げの一手」を打たない方が好き。例えば近親相姦もので実は血が繋がっていなかったのでセーフでしたとか、小児性愛者が未成年略取の罪を犯したと思ったら実はそいつ小児性愛者ではなかったのでセーフでしたとかいうのは、何がセーフじゃ甘えんな! もっと業に正面から向き合えと思う。

 『流浪の月』はどうだったかといえば、文は実は小児性愛者ではなかったので、そういうとこは私のあまりきじゃないものの類なんだけれど。だってたぶん多くの読者が「更紗と文にはこれからは静かなところで幸せ暮らして欲しい」とレビューに書いているのって、文が「安全な人」だとわかったからで、もしもまじもんの小児性愛者だったら同じ感想が出るか? っていう。なんていうのか、結局は罪を軽減して世間並に受け入れられるレベルまで物語引き下ろした感が出てしまうというか。それで事実真実は違うよねーと言われてもなって感じがする。

 だが、文がなぜ自らを偽ってまで小児性愛者のふりをしてきたのか、その事情と心情があまりにも切々と書かれていて胸を打たれたので、私の個人的好き嫌いとかどうでもいいかもう、と思い直した。

 事実真実は違う。人それぞれに抱えているものがあって、それを他人が何も知らない癖に常識だのなんだのを笠に着て叩くことが許されようか? 本作のテーマはそんな感じだが、幼い頃の更紗を育んだ家庭や、大人になった更紗に関わる人々などを、更紗が許容するもの・拒絶するものに、そうは言ってもな……とちょっと疑問が残るようになっているところが良いと思った。

 たとえば、母親が無理をせずに幸せであることは大切だとして、更紗は彼女自身母親や、同僚の子持ち女性自由奔放ぶりを許容する。ところが更紗の母親と同僚女性は娘の物分りのよさに甘え、自分恋愛にかまけて娘を放置するという全く同じ行動をする。だが、その結果は大きく異なる。更紗は母親に遺棄されたせいで理不尽辛酸なめることになったが、同僚女性の娘は放置されたものの完全には棄てられず、それが切っ掛けで更紗と文という年の離れた友人に出会い精神的に救われることとなる。同僚女性は更紗と文という協力者を得たお陰で、娘を遺棄せずに自分人生も大切にできたとも言えるかもしれない。同じ事が起きても結果は違う。これを人それぞれと言うか、そんなんただの運だから最初からちゃんとしているに越した事はないと思うか。現実としては、周囲から親にかけられるプレッシャーのお陰で子供が守られているという事も、往々にしてあるが……? などと、ちょっと考え込んでしま余地が読者には与えられている。

 一方で、更紗はDV気質のある恋人の亮のことは、交り合うところが一つもないと拒絶し切り捨ててしまう。亮がなぜDVを止められなくなってしまったのか、その理由を知っていながら、理解共感彼女拒否するのだ。母親が我が子を遺棄することには同情すら示すというのに、DV男はどんな事情があれどもダメであるというアンバランスDV男は許してはならない、そんな奴からは早急に逃げるべきだというのは正しい。ここを違えたら今時の読者には受入れられないのは想像に難くないが、世間へのご機嫌取りとも思えない、あえての偏った描写なのだろうか。と、ここにも悶々と考えさせられる余地がある。

 また、他人無理解によって苦しめられてきた更紗もまた無謬の人という訳でもなく、無邪気な思い込みで発した一言で文を深く傷つけたのに長い間気づかず、文の真実を知らないままであった。それは、読者が安易に更紗と自己を同一視して気分を良くするだけにとどまるのを阻んでいる。更紗が文の真実を知った時、それまで更紗と一緒に被害者意識を持って、解っていない人々を糾弾出来る立場にいたはずの我々は、自分達が解っていない人々と同じ穴の狢であることに気付かされ、ショックを受けるのだ。

 後半、読者目線では余裕で予想できる破滅的な結末に向けて、更紗と文が善意ちょっとした人としての良識を発揮したせいで転がり落ちてゆくところは、はらはらしてつい目が離せなかった。それはダメだ、善意でもやったらいけないやつだと、更紗達を批判することを、圧巻の心理描写妨害してくる。簡単に教訓を得ていい気分になって読み終えることを許してはくれない。それがこの小説のすごい所なのかなと思う。

 にも関わらず、レビュー者が判を押したように教訓を得た事ばかりを書くのは、この小説安易共感を読者に許さない、熟考を強いてくるからなのかもと私は思った。そう易々とは自分意見を書くことが出来ないから、かえってテンプレみたいな感想を書いてお茶を濁すことになるのだ。


さて、以下は凪良ゆう先生BL作品の紹介と、『流浪の月』とテーマが似ていると思う作品とかの紹介。

『美しい彼』(凪良ゆう)※BL小説

 主人公平良吃音を持っているせいで上手く喋ることができず、学校生活の中ではスクールカースト底辺に追いやられていた。両親に心配をかけることを畏れた平良は、イジメターゲットにならないように極力目立たぬよう、息をひそめて暮らしている。

 そんな平良は、高校二年の新学期、同じクラスになった清居(きよい)に一目惚れをしてしまう。清居はスクールカーストの頂点に君臨し、陽キャの面々に一目置かれながらも孤高にマイペースを貫く、まさに王者である。そんな清居とそのしもべ達から奴隷のようにこき遣われる平良だったが、清居が気まぐれに差し伸べる暴力的な救いの手や、逆境ものともしない凛とした姿勢に心酔する。やがて平良は、清居の一兵卒から立派なストーカーへと進化していくのだった……。

 凪良ゆう先生BL小説のなかでたぶん最も人気のあるシリーズであるイジメ被害者加害者カップリング主人公平良と、平良に惚れられた清居、それぞれの視点によって相手人間性共通体験についての見方ががらりと変わる。事実真実は違うとはまさにこのこと。

『にいちゃん』(はらだ)※BL漫画

 幼い頃、近所に住む「にいちゃん」に遊んでもらっていた、ゆい。彼はにいちゃんのことが大好きだった。ところがある日、にいちゃんが奇妙な遊びに誘ってきた。怖くなったゆいは、にいちゃんの部屋から逃げ出した。そこへゆいの母親鉢合わせたことにより、にいちゃん逮捕されてしまう。

 数年後。高校生になっても、ゆいはにいちゃんのことが忘れられず、親には内緒でにいちゃん行方を探していた。そして遂ににいちゃんと再会を果たしたゆいだったが、にいちゃんはゆいを怨んでいた。にいちゃんはゆいを拘束して動画を取り、それを脅迫材料として、ゆいを呼び出し、苛烈性的虐待を加えるのだった。


 ほんもの小児性愛者でしか性犯罪者の大人と、ストックホルム症候群高校生のカップリング虐待描写があまりにも凄惨で心を折ってくるので、性描写ゴリゴリにあるが抜けないエロ本みたいなことになっている。ヤバい奴に雁字搦めにされてしまった状況での愛は偽りなのかもしれないが、渦中にある本人にとっては本物に見える。その様を綺麗事なしに描写した怪作である


『私の男』桜庭一樹

 腐野花(くさりの はな)は、恋人との結婚をもって養父の腐野淳吾の手を離れることになった。花は幼いうちからまだ年若い養父性的関係を持ち、そしてもう一つ、誰にも言えない秘密を淳吾と共有していた。

 そんな花と淳吾の暮らしを、時の流れとは逆順に、章ごとに語り手を変えつつ描いた物語最後には花と淳吾の真の関係性が明かされる。

 はたからみれば養父から性的虐待を受ける女児物語だが、やはりこれも事実真実は違う系。ところが真実事実よりもどろどろとしていて、なのに純心であり耽美でもあるが、物凄い業の深さでもある。

 第1章が花と淳吾の別れの話で、それから章ごとに時を遡っていき、最終章家族を亡くして孤児になった花が淳吾と出会い養子になるところで終わる。

 私は初読の時に、まるでハッピーエンドのように終わるなぁと思ったのだが、再読したら別にハッピーエンドには思えなかったのは何故なんだ。もう一度読めってことかな、ハハッ。

 映画にもなっているのだが、映画版はまるで小さな悪女・花に淳吾が狂わされ搾り滓にされたみたいなラストだったから、あまりきじゃないな。


『つみびと』(山田詠美

 酷暑真夏若い母親は幼い子供達を部屋に置き去りにし、餓死させた。懲役30年の実刑判決を受けた母親を、世間の人々は好き勝手糾弾する。一体、母親は何故、愛していたはずの子供達を死に追いやってしまったのか? 母親自身の生い立ち、彼女祖母の代から続く凄絶な負の連鎖とは……。

 小説しか描けない現実があるとして、実際に起こった事件モチーフに書かれたフィクション小説である

 児童虐待と、世間の人々が助けたいとは思わないタイプ社会的弱者物語。著者の山田詠美先生自由女性恋愛小説を書く一方で、昔から社会の最下層にひっそりと生きる人々の事も書いてきた。中でもこれはすごい作品

 山田先生作品にしては珍しく、リベラル無責任で冷酷な一面が批判的に描写されている。

2022-04-14

anond:20220414142118

小説家より出版社の方が、安定してて就活勝ち組・・・

24歳になった。

恋も夢も中途半端なまま大人になった雫。夢もあきらめ、出版社児童小説編集者になっていた。

耳をすませば実写版の10年後の設定に納得がいかない

清野菜名×松坂桃李共演、実写『耳をすませば10月14日公開! バロン登場特報映像

https://www.cinemacafe.net/article/2022/04/13/78283.html

最初の印象は最悪だったが、夢を追う聖司に次第に惹かれていった。それから10年が過ぎ、24歳になった。

恋も夢も中途半端なまま大人になった雫。夢もあきらめ、出版社児童小説編集者になっていた。

なんで小説家になれなかった設定なんだよ。

なんで聖司は夢叶って雫は叶ってないんだよ。

この時点でクソ。ツイフェミ怒っていいよ。

2022-04-13

小説家希望なら漢字くらい書けるようになれ

職場小説家志望の三十路が入ってきた。

小説家志望はまだ良い。やりたい事があるのは素晴らしい。

だが、漢字はろくに書けない・読めない・字は汚くて読めない・職務経歴書の経歴を歴歴と書いてくると

およそ小説家には向いてないレベル

最低限の国語もできないのに小説家になろうってのが甘い。

ネット投稿もしていると教えてもらったんだが、実際に目を通してみると粗末。

似たような設定、独りよがり、色々駄目だった。

構成力なんかも駄目だけど、やっぱ国語がわかってないのが一番ダメ

2022-04-09

anond:20220409192642

○巻頭メッセージ

憲法民主主義」「原発」「沖縄基地」「差別貧困解説

津田大介ジャーナリスト

メッセージ寄稿者(順不同、敬称略

海渡雄一弁護士

岩井俊二映画監督

想田和弘映画監督

熊谷和徳タップダンサー

水上貴央(弁護士 ReDEMOS

島田雅彦小説家

茂木健一郎脳科学者)

谷口真由美(法学者 全日本おばちゃん党

田原総一朗ジャーナリスト

いとうせいこう小説家 クリエーター

田坂広志(多摩大学大学院教授

稲垣えみ子(元新聞記者 アフロ&超節電生活

蓮池透(元原発技術者)

遠藤ミチロウミュージシャン

目取真俊小説家

中山きく(元白梅学徒隊 語り部

屋良朝博(ジャーナリスト

仲村颯悟(映画監督

大田昌秀(元沖縄県知事 社会学者

香山リカ精神科医

ドリアン助川詩人 作家 ミュージシャン

浜矩子経済学者

森達也映画監督

桑原功一(フリーハガー

島本脩二(編集者 『日本国憲法』)

園子温映画監督 アーティスト

むのたけじジャーナリスト

上原良司(元学徒兵特攻隊員 故人)

奥田愛基市民活動家 SEALDs ReDEMOS

写真(順不同、敬称略

安田菜津紀佐藤慧、齊藤靖行、森住卓山城博明、丸田祥三、会田邦秋、福島菊次郎

○そのほか

若者座談会

若者への推薦図書一覧

巻末付録「今さら訊けない(?)選挙ABC

カバーイラスト

江口寿史

装幀

祖父江慎+コズフィッシュ

anond:20220409013130

ニュース報道する側が、下手な演出しようとしても引き出しが昔からマンガ読んでいた経験しかいからそんなニュースばかりになるんだよ

その先にあるのは、自分小説家勘違いして、万人に状況を伝えるのではなく、行間を読めるやつだけ読めって言う新聞記者ばかりで嫌になる

2022-04-06

最終回がある作品はそれだけで優秀

俺の敬愛する作家深沢美潮が「一本の作品も完成させずに何が小説家とな」とマロみたいな顔で言っていたんだけど

着地点を見失ってうろうろうろしてるうちに休載して連載立ち消えみたいな作品は本当にキツい。

古本屋背表紙に惹かれてちょっとずつ買い集めてみたら途中で続刊が出てなかったりすると金返せってなる。

なった。

金返せ!

2022-04-02

anond:20220402193334

逆に、なぜ女が「顔面の美しさ」とか下らないものに囚われて、本で売ってる小説家や歌で売ってる歌手や声で売ってる声優顔面まで勝手審査してTwitterで「この人の顎のライン綺麗😭」「この人歌上手いけど典型的たぬき系統だよね😒」とかやってるのかが本当に理解出来ないから教えてください。

2022-03-29

そんなんだから

創作するのにすら気を使わないといかんとか面倒すぎだろ

そんなんだから漫画家小説家も出てこねえわけだわ

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん