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はてなキーワード: 一瞥とは

2021-11-14

副業

先週の帰宅間際、総務から妙なメールがあった。

「(重要副業について」

シンプル題名メールだった。

プロを名乗って営業や助言をSNSで繰り返す事は、無報酬でも副業になる可能性がある

・名乗らなくても、副業にあたる行為はある

副業をしている場合は、副業申請は必ずする事

就業時間中の副業は認められない

業務上知り得た内容を利用する副業は認められない

・月曜午前中までに、上長職員聞き取りし、副業と疑われる行為がないか確認すること

そんな内容だった

ふーん。何かあったのかな。

一瞥して、どうでもいいかと帰ってすっかり忘れていたけれど

気が付いてしまった

俺、ツィッタープロだった。

プロを名乗っている

月曜日上司に言うべきなのか

コレ

私はツィッタープロで、王様として美味しいご飯のお店ツィートしてますって

まー、俺は言わないけどな

でも誰か総務に聞いて欲しいし、総務はフィードバックを全社員に返して欲しい

2021-11-09

豊かさの話で貧困層ガーっていうの

都会の高校生が「これ以上の豊かさはいらない」って言ったのは、環境問題に対する意識に起因するものだけど、さらに、富裕層の豊かさが貧困層の苦しみを強めている可能性を一瞥して、(豊かな私たちが)それなりの暮らしをして(貧しい皆さんも)それなりの暮らしをできるようになる方がいい、みたいな話なんかと思った。(ここまで勝手拡大解釈)

環境世代倫理に触発されることは特に違和感がないし"理想的には"再エネで賄えたらいいけどそれにはいろいろ追いつかないか改善妥協案を双方模索するのがいいのに、「火力止めろ」は安直すぎるしそれに「世間知らず…ww」で終わるのも虚無

2021-11-02

    大学法学部程度の講義定期試験では、判例や基本書の内容を一瞥し、法制度の概要を知るにとどまり、その定期試験の準備をしても

      ほとんど怪しいから、最近法学士程度では実務で使い物にならない。 現在裁判官弁護士などをやっている者はロースクールで鍛えられるから

      東大法学部法学士という程度では話にならない。

         特に平成18年頃の東大法学部崩壊状態だったからこの時代法学部卒業したところで大学定期試験合格したら卒業させないといけないか

   卒業させていただけで、法学部で学んでも何の役にも立たない。

2021-07-22

障害児学級の記憶

小山田氏の解任問題を見て、自分にも差別意識があるのだと気づいた瞬間を思い出した。

通っていた小学校には障害児学級があった。

3階が2年生、2階の1年生、1階が障害児学級のフロアだった。

当時小学2年生だった私は、先生から水やりをするための水を汲んで来るように言われ、校舎へ向かい障害児学級のトイレ一瞥し、3階の2年生トイレまで駆け上がった。

かなり遅くなった事を先生に問われ、

「一階のトイレを使ったらもう少し早かったね

どうして使わなかったの?」

というような事を言われた。

「他の学級のトイレを使ってはダメからです。」

と答えた記憶がはっきりとある

けれど、その時私の心の中にあったのは 

障害児学級のトイレを使いたくない”

という、明らかな差別感情だった。

もし一階のトイレが1年生トイレなら、私はそこで水を汲んでいたという確信があった。

インフルエンザ流行る時期だったこともあり、言い訳先生は納得してくれたが、自分の心の内にあった差別感情に気づいてしまった事がすごくショックだった事を覚えている。

障害児学級に通う友達の弟とは仲良く遊んでいたし、縦割り班の中にいたダウン症の子とも仲良くできると思っていた自分差別意識があった事がショックだった。

小山田氏のようにその差別意識を実行にうつしてしまい、それを反省せずに大人になるのは許され難いことだが、心の中で小さな感情を抱き続ける人もいる。

絶対に加害しないし、言葉に出すことはない。

困っていたら手伝うし、点字ブロックの上にある自転車も気付けば動かす。

けれど、心の中で「障害者だな」と思ってしまうだろう。果たしてこれは差別なのか、ただの認識なのか。

どこから差別にあたるのだろうか。

私は未だに分かっていない。

2021-06-18

常駐先から私用アプリログを突きつけられた

昔、IT営業をやっていたことがあった。

IT営業といっても自社で開発していたわけでなくプログラマーとかテスター顧客会社に常駐させるだけの楽な仕事だった。

ある日、大口顧客担当者からちょっと来てほしいと連絡があった。

そして会議室ノートPCの画面でアプリログを見せられた。

僕は技術者ではないので最初ログを見ても内容がよくわからなかった。

から担当者に「御社社員達が使っていた私用アプリログですよ」と言われてやっと事態が飲み込めた。

うちの会社社員達が常駐先のPC勝手に私用アプリインストールし、仕事中に遊んでいたのだ。

ログは膨大な量で日時も細かく記録されていた。

その日時はほとんど仕事をしないで遊んでいたと言われても仕方のない間隔でしか長期間だった。

その担当社員部署に常駐している社員達だけでなく、別部署に常駐している複数社員もやっていた。

とても営業一人で対応できる内容ではなかった。とりあえずのお詫びをし、後日改めてお詫びに伺うことにさせてもらった。

ログコピーさせて欲しいとお願いしたが断られた。ログは別部門から提供されたもの社外秘情報が含まれるので渡せないと言われた。

私用アプリで遊んでいた社員達を常駐先での業務終了後にうちの会社に呼び出し、社長を交えて話をした。

社員達は遊んでいた事実は認めたものの、1人の社員プライバシーがどうのこうの言い出した。

まり私用アプリログ勝手に取るのはプライバシー侵害ではないかと。

それを聞いて腸が煮えくり返るのを感じた。あんなことをしておいてプライバシー?

僕がそれを口に出す前に社長の怒鳴り声が響いた。

温厚な社長があそこまで怒るとは思わなかった。後から思えば社長はあの時点で会社がどうなるか予想できていたんだろう。

社員達にはアプリアンインストールしてちゃん仕事をするように指示した。

なぜすぐにクビにしないんだ?と思う人がいると思うけど常駐先での引き継ぎが済むまではクビを匂わせることもできない。

クビだと聞いてもし常駐先をバックレられたら取り返しがつかなくなるから

僕と社長がお詫びに伺うと常駐先は各部署の担当者とその上司達が出てきた。

彼らは怒ることもなく淡々社長ノートPCログを見せた。

遊んでいた人達には引き継ぎが済み次第、お引取り願いたいと言われた。

そこまでは想定どおりで僕は準備しておいた「再発防止策」と提案する代替技術者資料をお渡しした。

しかし、代替技術者は既に手配済なのでいらない、懸命に作成した再発防止策も一瞥されただけで説明などできる雰囲気ではなかった。

遊んでいた技術者達は常駐先から放り出された順にクビだからどうでもいい。

問題は他の社員達だ。うちの会社ほとんどの社員をここに常駐させていた。

もしこの事件によって会社ごと切られたら会社が立ち行かなくなってしまう。

翌日から楽だった僕の仕事新規開拓というつらい仕事に変わってしまった。

それまでも新規開拓はやっていたもの大口顧客存在があったので正直、真面目にやったことなんてなかった。

新規開拓に苦戦している間にプロジェクト終了のたびに待機社員が増えていった。

以前ならプロジェクト終了しても切れ目なく別部署仕事を紹介してくれていたのに。

顧客担当者達はみな「お願いできる仕事がありません」とは言うもの会社ごと切られたのは明白だった。

社長と共に何度も顧客の説得を試みたが相手にされなかった。

僕は社長がもう給料を払えないと言った時に退職した。もちろん退職金なんてなかった。

それから長い間、会社のことは一切考えないようにしていた。

でもある日、ふとしたはずみでPCブックマークされていた会社ホームページクリックしてしまった。

そこには予想してはいもののずっと直視したくなかった現実があった。

2021-06-04

嫌韓増田エントリ、まとめて読むとヤバいww

韓国について書く増田ネトウヨレイシスト)の、この1年間のエントリと思われるものをざっくり拾い出してみた。1件2件は別人のものも紛れ込んでるかもしれないが、論調的にも、ほぼ同一人物の手になるものだろう。

ttps://anond.hatelabo.jp/29990604053428 韓国における反日教育について

ttps://anond.hatelabo.jp/29990603091511 韓国不動産価格の異常な高騰で家を買うことができない

ttps://anond.hatelabo.jp/29990602062904 韓国に見る大統領主導による最低賃金の上昇がいか社会破壊するかの実例

ttps://anond.hatelabo.jp/29990601083142 韓国日本に対するヘイトがひどい

ttps://anond.hatelabo.jp/29990528105012 韓国におけるメガリアのキチフェミが男女問題を深刻化させる

ttps://anond.hatelabo.jp/29990525091250韓国レーダー照射問題が如何に頭がおかしくて狂っているか

ttps://anond.hatelabo.jp/29990521143904 韓国日本永遠賠償タカる国になった

ttps://anond.hatelabo.jp/29990521051247 韓国のK防疫のお粗末さについて

ttps://anond.hatelabo.jp/29990520184111 韓国では慰安婦利権存在が確定した

ttps://anond.hatelabo.jp/29990520100204 韓国反日不買運動完膚なきまでにぶっ壊れた

ttps://anond.hatelabo.jp/29990507083023 旭日旗で騒ぐ差別主義者は自分普通と思っているという話

ttps://anond.hatelabo.jp/29990331153426 今韓国が求めるもの謝罪と賠償であり永遠タカ国家である

ttps://anond.hatelabo.jp/20201218081509 韓流かぶれるのなら人間としての尊厳の全てが壊れることを覚悟しなくてはならない

ttps://anond.hatelabo.jp/20200929181232 韓国ではセクハラしたソウル市長大統領候補になり一度疑惑が出たらすぐ自殺して逃げる

ttps://anond.hatelabo.jp/20200923090305 韓国コロナ第二波は果たして本当に第二波だったのか

ttps://anond.hatelabo.jp/20200916110059 韓国という国は人間が住むものではない

ttps://anond.hatelabo.jp/20200903174251 韓国では若者自殺率が極めて高いし反日のくせに日本で職探しする

ttps://anond.hatelabo.jp/20200829174554 日本韓国併合は明らかな失敗

ttps://anond.hatelabo.jp/20200825192900 韓国の頭の悪い反日運動を放置するとどうなるか

ttps://anond.hatelabo.jp/20200815203342 韓国北朝鮮

ttps://anond.hatelabo.jp/20200809204235 韓国をまともな国と思ってはいけない

ttps://anond.hatelabo.jp/20200509144906 文在寅が素晴らしい政治をしたと思ってる韓国未来は真っ暗なほど厳しい


一瞥してわかるが、彼(または彼女)は

韓国反日政策はこんなに狂ってるんだぞ

韓国旭日旗ヘイトは異常なんだぞ

韓国反日不買運動矛盾しすぎてて笑っちゃうレベルなんだぞ

韓国は魂が悪いぞ

韓国ムーンジェーン政権はうまくいってないぞ

韓国コロナ対策経済対策外交反日政策も何もかもうまくいってないぞ

というテーマをずっと循環している。で、そこからしばしば「韓国オワタwwwチョンwwwww」という結論に向かう。事実関係論理には結論ありきというか我田引水で怪しい部分も感じるので、今はむしろ、彼(or彼女)のこういう情念がどこから来ているのかのほうが興味がある。

なお、anond:20210604085923パクリのようだ。

ニッポン増田エントリ、まとめて読むと怖い


ニッポンについて書く増田NP増田)の、この1年間のエントリと思われるものをざっくり拾い出してみた。1件2件は別人のものも紛れ込んでるかもしれないが、論調的にも、ほぼ同一人物の手になるものだろう。

ttps://anond.hatelabo.jp/29990604053428 ニッポンにおける教育について

ttps://anond.hatelabo.jp/29990603091511 ニッポンは家を買うことができない

ttps://anond.hatelabo.jp/29990602062904 ニッポンに見る政府主導による最低賃金の上昇がいか社会破壊するかの実例

ttps://anond.hatelabo.jp/29990601083142 ニッポン難民に対するヘイトがひどい

ttps://anond.hatelabo.jp/29990528105012 ニッポンにおけるジェンダーギャップの解消が貧困問題を深刻化させる

ttps://anond.hatelabo.jp/29990525091250 ニッポン難民制度が今後どう変わっていきそれがニッポン経済にどういう打撃を与えるのか

ttps://anond.hatelabo.jp/29990521143904 ニッポン外国人から全て奪い取る国になった

ttps://anond.hatelabo.jp/29990521051247 ニッポン緊急事態宣言について

ttps://anond.hatelabo.jp/29990520184111 ニッポンでは更に貧富の差が広がることが確定した

ttps://anond.hatelabo.jp/29990520100204 ニッポン難民システム完膚なきまでにぶっ壊れた

ttps://anond.hatelabo.jp/29990507083023 オリンピックに見る差別主義者は自分普通と思っているという話

ttps://anond.hatelabo.jp/29990331153426 今ニッポン難民に求めるもの純粋国外退去になったのと人権崩壊するかもしれない

ttps://anond.hatelabo.jp/20201218081509 ニッポン移住するなら搾取されることを覚悟しなくてはならない

ttps://anond.hatelabo.jp/20200929181232 ニッポンではセクハラはきちんと定義されている

ttps://anond.hatelabo.jp/20200923090305 ニッポンコロナ第二波は果たして本当に第二波だったのか

ttps://anond.hatelabo.jp/20200916110059 ニッポンの家は人間が住むものではない

ttps://anond.hatelabo.jp/20200903174251 ニッポンでは若者自殺率結構高い

ttps://anond.hatelabo.jp/20200829174554 ニッポンコロナ対応は失敗だったかもしれない

ttps://anond.hatelabo.jp/20200825192900 ジェンダーギャップが解消されるとどうなるか

ttps://anond.hatelabo.jp/20200815203342 CHとNP

ttps://anond.hatelabo.jp/20200809204235 ニッポン移住先に選んではいけない

ttps://anond.hatelabo.jp/20200509144906 コロナ勝利したっていってるNP、今でも中国よりずっと厳しい




一瞥してわかるが、彼(または彼女)は

ニッポンジェンダー平等はこんなに大変だぞ

ニッポン難民は大変なんだぞ

ニッポン貧困層は大変なんだぞ

ニッポン住宅事情が悪いぞ

ニッポンのスーガーンー政権はうまくいってないぞ

ニッポンコロナ対策はうまくいってないぞ

というテーマをずっと循環している。で、そこからしばしば「だから日本死ね!!!!」という結論に向かう。事実関係論理には結論ありきというか我田引水で怪しい部分も感じるので、今はむしろ、彼(or彼女)のこういう情念がどこから来ているのかのほうが興味がある。

なお、anond:20210604085923パクリのようだ。

ニュージーランド増田エントリ、まとめて読むと怖い

ニュージーランドについて書く増田NZ増田)の、この1年間のエントリと思われるものをざっくり拾い出してみた。1件2件は別人のものも紛れ込んでるかもしれないが、論調的にも、ほぼ同一人物の手になるものだろう。

ttps://anond.hatelabo.jp/20210604053428ニュージーランドにおける教育について
ttps://anond.hatelabo.jp/20210603091511ニュージーランドは家を買うことができない
ttps://anond.hatelabo.jp/20210602062904ニュージーランドに見る政府主導による最低賃金の上昇がいか社会破壊するかの実例
ttps://anond.hatelabo.jp/20210601083142ニュージーランド移民に対するヘイトがひどい
ttps://anond.hatelabo.jp/20210528105012ニュージーランドにおけるジェンダーギャップの解消が貧困問題を深刻化させる
ttps://anond.hatelabo.jp/20210525091250ニュージーランド移民制度が今後どう変わっていきそれがニュージーランド経済にどういう打撃を与えるのか
ttps://anond.hatelabo.jp/20210521143904ニュージーランド外国人から全て奪い取る国になった
ttps://anond.hatelabo.jp/20210521051247ニュージーランドロックダウンについて
ttps://anond.hatelabo.jp/20210520184111ニュンシーランドでは更に貧富の差が広がることが確定した
ttps://anond.hatelabo.jp/20210520100204ニュージーランド移民システム完膚なきまでにぶっ壊れた
ttps://anond.hatelabo.jp/20210507083023CHCH襲撃犯に見る差別主義者は自分普通と思っているという話
ttps://anond.hatelabo.jp/20210331153426ニュージーランド移民に求めるもの純粋に金になったのとバブル崩壊するかもしれない
ttps://anond.hatelabo.jp/20201218081509ニュージーランド移住するなら搾取されることを覚悟しなくてはならない
ttps://anond.hatelabo.jp/20200929181232ニュージーランドではセクハラはきちんと定義されている
ttps://anond.hatelabo.jp/20200923090305ニュージーランドコロナ第二波は果たして本当に第二波だったのか
ttps://anond.hatelabo.jp/20200916110059ニュージーランドの家は人間が住むものではない
ttps://anond.hatelabo.jp/20200903174251ニュージーランドでは若者自殺率結構高い
ttps://anond.hatelabo.jp/20200829174554ニュージーランドコロナ対応は失敗だったかもしれない
ttps://anond.hatelabo.jp/20200825192900ジェンダーギャップが解消されるとどうなるか
ttps://anond.hatelabo.jp/20200815203342OGNZ
ttps://anond.hatelabo.jp/20200809204235ニュージーランド移住先に選んではいけない
ttps://anond.hatelabo.jp/20200509144906コロナ勝利したっていってるNZ、今でも日本よりずっと厳しい



一瞥してわかるが、彼(または彼女)は

ニュージーランドジェンダー平等はこんなに大変だぞ

ニュージーランド移民は大変なんだぞ

ニュージーランド貧困層は大変なんだぞ

ニュージーランド住宅事情が悪いぞ

ニュージーランドのアーダーン政権はうまくいってないぞ

ニュージーランドコロナ対策はうまくいってないぞ

というテーマをずっと循環している。で、そこからしばしば「だから移民するな」という結論に向かう。事実関係論理には結論ありきというか我田引水で怪しい部分も感じるので、今はむしろ、彼(or彼女)のこういう情念がどこから来ているのかのほうが興味がある。

なお、はてなブログhttps://nzmasuda.hatenablog.com/)はやめてしまったようだ。

2021-05-12

日本女性として生まれて思うこと」の文章力批判する/追記

anond:20210512045724

この国で女性地位は明らかに低い

正直、自分が小さい時は気にもしなかったしどうでもよかった

問題10代になって頑張って社会に入り始めた時から音を立てながら自分女性という地位が明らかになっていった

ふと、この考えを不意に思い出すきっかけを作ったのはあるゲームでのキャラクターだった

私はネット出会いなんて求めていない主婦なのでゴリラみたいなおっさんキャラオカマ口調でチャットで話していた

するとどうだろう、話している事や言葉現実で女として立ち回るのと似ているのに「優しい」だの「好き」だの言われ始めた

もちろんそれは恋愛対象としてでは無いのだが、私はこれに対して凄く頭を悩ませた

現実の私は普段どれだけ気を使っても「女性から当たり前」や「もっと優しくできないの?」と言われる始末だ

  • 「女として立ち回るのと似ているのに」→「の」は多義的言葉なので便利に使いがちだけど、読者からするとどの意味の「の」なのかがわからない。「女として立ち回るときと」。悪文。
  • 「似ているのに」→ここは「ほとんど同じ」の方がよい。「ほとんど同じ」という表現比較したときに、「似ている」は「同じではない」という含意が含まれる。「ほとんど同じ」であれば「同じ」であることが強調される。
  • 「どれだけ気を使っても~と言われる始末だ」→「どれだけ気を使っても褒められることはない、むしろ~と言われる始末だ」くらいに書き換え。1文が長いので読みにくい。

どうしてここまで差が生まれたのか軽く考えた

先に差別的表現申し訳ありません

「ああ、オカマは"男性"として見られてるし一般的には半男性で半女性から女性より地位があるんだな」

そう考えるとなんだか妙に納得してしまった

そう、女性だとこの国では少し地位が低い

女性男性になってオナベになっても元が女性男性からか何故かオカマより強く見下されている気がする

もう疲れてきた。

元が男性女性の要素を内面に持ったら…

でもそれも場合による、男性が外見共に女性化したら社会的弱者のように見られる

女性が外見共に男性化したら明かさなければ半分ぐらいは社会強者だが明かせば社会的弱者になりうる

なんかそこから日本時代の背景とか考えちゃうと女は昔から地位がなくて守られる存在とか言われて結構蔑ろにされてきてたんだと感じた

江戸時代出産なんか今みたいに叫べないし産んだら7日間は頭上げたまま寝ることも許されない、遊女とかも気に入った男が女を金で買う制度とか奴隷となんらかわらない

最初に言った話に戻すと10代の頃に会社で働いてたらセクハラパワハラを受けた

そこでクソ野郎から言われはしないが社会について学んでいった

そいつから学んだことはだいたいこんな感じだ

「女は大人しく、男の都合よく、美しく、可憐で、汚れを知らない、男よりも下であれ」

ハッキリ言って反吐が出る

対して好きでもない不細工な頭悪い無能ブ男に何故媚びを売らねばならんのだ

しか自分より能力も低い男にストレス発散される意味が分からない

から記録して金貯めて裁判で勝ってやった

しかし仮に気に入った相手だとしても上手くいかない

男も女も顔が良くても能力が低くて頭が悪くて中身が無いやつとは恋人にも友人にもなりたくない

特にそういう男は女を見下しながら自分の糞みたいなプライドを守りながら生きている場合が多い

  • しかし仮に気に入った相手だとしても上手くいかない」→後段の流れ見る限りここでの「気に入った」って容姿の話ですよね? 気に入ったのになんで嫌うのかって普通読んだら思います。悪文「しかし、仮に気に入った顔の相手であっても上手くはいかない」
  • 「男も女も顔が良くても能力が低くて頭が悪くて中身が無いやつとは恋人にも友人にもなりたくない」→超悪文。主語はどこなのかわからねえんだよ。「顔が良くても、能力が低くて頭が悪く中身がないようなやつとは、恋人にも友だちにもなりたくない。男でも女でも」。読点いれて文章の順番を入れ替えろ。
  • 特にそういう男は女を見下しながら自分の糞みたいなプライドを守りながら生きている場合が多い」→「特に、男の場合は女を見下すことでクソみたいなプライドを守って生きている場合が多い」

女の場合は美しいからと頭悪くて無能自分を棚に上げて誰ふり構わず見下しまくってる場合が多い

大した能力も何も無いから顔しかいい所がない

たぶん顔と能力がどちらか強く偏っていると自分の糞みたいなプライドの為に人を傷つけるんだな

なんかゲームオカマしてただけなのにこんな深く考えてしま自分も嫌になる

女性として地位がない、地位があるとかどうでもいいか安全暮らしたい

セクハラとかパワハラとかモラハラとかね

男女問わず変な人達に関わらなくて住める環境が欲しいだけ

男は男らしく、女は女らしく

そんな糞みたいな考えが今の糞みたいな問題を作ったならもっと多様化してぐちゃぐちゃになれば何が何とかどうでもよくなんのにそれが差別主義とか馬鹿論点ズラしながら言いやがるし人生やになってくるわ

地球嫌いだから宇宙行きてー二度とこんな糞みたいな星生れんわ

タイトルだけ見てや全部読まない人へ

最後まで読んでほしい

普段から持つ偏った主観で決めつけるのではなく

無の気持ちになって柔軟な思考で読みながら考えて下さい

たぶんそれをしないと内容が見えません

読んだ。

追記

なんか文章力について書かれてたけど自分理解できないのを他人のせいにしないで

内容を読んで感情的個人攻撃する感想を書くのはなんなんだ

自分の都合に合わない話や理解できない内容なら大人数で1人を叩いていいの?

理解できない自分を疑うべきではないの?

これを読んだ少数派の人は理解してくれてる様子が伺えるけど大多数は内容を読んでも理解出来ずになんか話が分からいから"決めつけて攻撃"してるようにみえ

人って理解できない事に強く攻撃なのはわかるけど・・・

今度から理解できない人の為に分かりやす一般的増田を書くよ

自分が気に入った書き方をしても理解できない人から攻撃されるなら理解できない人に優しくしなきゃいけないなんて

理解できない人が理解する努力も無く・・・やっぱ地球嫌いだわ

私は別に誰も攻撃してるつもりないし

そういうふうに見えたらごめんね

悪いけど自分増田文章力を一切信用しない。この文章理解できないのは増田のせいです。句読点意識して、慣用句ちゃん慣用句として使い、修飾語と被修飾語がわかりやすいように文章の順番を意識してください。

反応への追記

「お前の文章下手」→その通り。書きながらもっとしっかりした表現に直したくなったけど増田だし気にしないことにした。文章添削した人間がの下手さを指摘されるのは当たり前だし、あとで書いてるようにこの文章自体性格悪いので自業自得として修正しないでおく。

「なんで突っかかるの」→「自分理解できないのを他人のせいにしないで」って書いてるの読んでイラッとしたのが3割、殴れるサンドバッグがでてきたなと認識して自覚的に殴ったのが7割。

キモイ」「性格悪い」「傲慢」「下品」「マウント取るの楽しい?」→ストレス発散だったのは自覚しているし、性格が悪い行為なのも同意する。事実ストレス発散にはなったし、「自分理解できないのを他人のせいにしないで」って書かれた以上反省しない。

「そんなささいなことどうでもいいだろ」「後で直せばいいだけの細かい作文ルールにうるさい」→悪文は「ちょっとした違和感の積み重ね」で生まれる。つのない文章が続く中で1箇所2箇所文法の間違いがある……といったパターンならいいが、たったこれだけの短い文章のなかで「簡単に指摘できてしまうような読みにくい理由」がこれだけあるのは、残念ながらどうでもいいことではない。文章を書く技術ってものすごく高度なことなので、きれいな文章が書けないことがまずいことだとは思わないけど、元増田自分文章ちゃんと書けてないってことを自覚してほしい。

プロファイリングしろよな」→別増田に上がってたnote読んだ。悪文であればあるほど書き手の背景が色濃く出るのでこういうこともできた筈なんだよな。なぜかいきなり遊女の話が出てくるあたりそこに関心があった=風俗で働いてたって推測には合理性があるし。本当はこれくらい攻めた読み解きがしたい。結構反省したし尊敬する。

ジェンダー問題興味ないだろ」→元増田よりは興味があるのは間違いない。元増田システロ女性と推測するが、女性男性に比べて社会地位が低いというところに全く異論はないけど、それがMtFFtMに対する雑語りを許していいわけないし、内面に対して「男性化」「女性化」みたいな表現している辺りの、性自認と性指向理解のなさを許容していい理由にはならない。

マンスプレイニング」→この文章書き手男性だと判断した理由がわからないが、事実男性なので踏みこみません。この文章単体への指摘として言及されてるのであれば無視します。「こんだけトラバでもブクマでも批判されているところで追い打ちをかけるようにこんな文章を書くな、マンスプレイニングに荷担している」という指摘なら納得するので以後つつしみます

病院に行け」→多分つかれてなかったら添削してなかったし、病院にいくかはともかく自分の体調見直すわ。

2021-04-07

今朝、海岸散歩していたら、ピクルスを漬けるようなボトルが流れ着いているのを発見した。

またゴミかと一瞥くれて立ち去ろうとして、瓶の中に何か入っていることに気がついた。

足で瓶を転がしてよくよく見てみると、どうも中に入っているのはパンティーのようだった

2021-02-15

逆さまつげ

なんか最近目がゴロゴロちくちくする気がする。

抜けたまつげが眼球触ってる時と感触似てるんだけど、鏡で見ても何もない。

しかしたら逆さまつげかもなぁと思った。

 

あんまり逆さまつげって言葉自体メジャーじゃないような気がする。

みんなは知ってるかな?

俺がその言葉覚えてるのは幼稚園小学生の時にも似たような症状で医者に通ってたことがあって、

その時に俺を連れて行ってくれた母親がいつもえらく不機嫌で、

「あぁ、母親迷惑かけてるんだなぁ。本当は俺を医者に連れて行くのなんて嫌なんだなぁ。」

って思ってたし、なにより決め手だったのが

俺が家で過ごしてた時、逆さまつげがごろごろ痛くて

母親に「目が痛いよー」って言ったんだよね。

母親は洗い物中だったか料理中だったかシンクに向かっていたことは覚えている。

俺が下から母親の顔を見上げて言ったんだ。「目が痛い」って。

それに対しての母親は、完全な無言。本当に心から無視

聞こえてないわけがない。10cm隣で言ったんだ。

こちらに一瞥をくれることもない無視

俺はあのとき始めて、世界に拒絶されるというか、自分存在ってカスなんだなって気づいたんだよ。

おかげで俺は中高生の時に無駄な万能感で人生間違えることもなく平凡な人生送ってるよ。母親とは絶縁状態だけど。

みんなも逆さまつげって言葉を聞くたびに、俺のことを思い出してくれよな。

じゃーな

2021-02-14

この暖かい日曜日に一日中さわいでいるひとに

区別差別だ騒いでいるひとに

軽蔑一瞥をくれて

もうちょっと分別を持った方が良いのになと思いつつ

まぁ最近では特別でも無いんだろうなと

僕は増田と決別しようと心に決めて

永訣の朝を口ずさむのです

あめゆじゅ とてちて けんじ

fff -フォルティッシッシモ-』〜歓喜に歌え!〜 第5場

anond:20210213232411

第5場実況

A 不幸の記憶
B 不幸の記憶

ベートーヴェン父親「息子は5歳」

少年ベートーヴェン10歳だ」

父親が息子をモーツァルトの再来に仕立て上げるべく7歳3ヶ月だったのを6歳とした話は読んだ。そのせいでベートーヴェン中年すぎまで自分の年齢を正確に把握できなかったとか。

少年ベートーヴェン「そんなへんな歌、音楽になんかできないよ!(怒)」

んー、ボン選帝侯にたてついたエピソードは知らないなあ。

手塚治虫ルードウィヒ・B』では、父親アル中でとんでもない奴だけど根はいい奴で、自由主義者としてベートーヴェンを導く役割果たしている。まあさすがにこれは現実ではなかったかな。なおこの漫画の中でもベートーヴェン難聴の驚きの理由が判明している。

青木やよひ『ゲーテベートーヴェン』には、父親宮廷に出した手紙の書き出しが「尊敬すべきお慈悲深き大司教選帝侯殿下」、結びは「御足下にひれ伏し服従申し上げます」だったと書かれている。ベートーヴェン父親関係については、ベートーヴェンが、バッハカンタータ未完成写譜を「父が書き写したもの」と書き込んで大切にしていた、とある

C 不幸の記憶

運命》の動機

謎の女(少年ベートーヴェンに向かって)「寒いわね、凍りつくように。痛い?」

謎の女=死

D 救済の記憶

ヴェーゲラーはベートーヴェンの5歳上。ロールヘンは2歳下。ヴェーゲラーとベートーヴェン出会いきっかけは明らかではないらしい。ヴェーゲラーの紹介でブロイニング家に出入りするようになった。

手塚治虫ルードウィヒ・B』ではヴェーゲラーは出てこないが、ロールヘンとの出会いは本作と似ていて、いじめられてたベートーヴェンをロールヘンが助けるシーンになっていた(ただしこれがきっかけでブロイニング家に出入りするようになるわけではない)。

ロールヘンには弟はいたけど妹はいなかった模様。

少年ベートーヴェンf3つなんて記号はないんだ」

ここで出るか。

少年ベートーヴェン「(fffを出すには)この中に(心の中に)、強い気持ちを起こさなきゃ」

強さ、か。生きるための、成し遂げるための。

fffはFuto Final Forever説を信じているけど、第2場で触れた通り交響曲第7番と第8番でベートーヴェンが史上初めてfffを使ったとのこと(第7番は手元にスコアがあるので確認済み)。これは、難聴関係していたのではないかなと邪推している。難聴の時期は高音があまり使われなくなった(=自分で聴こえる音で作っていた)らしいし。そしてほぼ聴覚を失ってからは高音が再び使われるようになった、というか、第九は演奏困難な高音であったと。そしてこれも触れた通り、第九にはfffはない(オーケストラの編成の大きさも関係してるのか?)。第九は、実際ちょっと常軌を逸した曲だと思う。聴覚がないからこそ書けた曲。第4楽章コントラバスとかもそうだけど(これはベートーヴェンのお友達コントラバス奏者のドラゴネッティのせいか)、第3楽章。美しい理想が見えるけど、理想に近い演奏を探してみたけど出会えなかった、何年も前の話だけど。オーケストレーションに難あり、だよなと。もしくは時代がまだベートーヴェンに追いついていないのか。

少年ベートーヴェン貴族の施しはいらない!」

ヴェーゲラー「その金は、施しじゃない!僕らの給金だ。君の音楽の代金だよ」

泣ける。自由主義使者フリーメーソン会員ヴェーゲラー。

ブロイニング夫人勉強しなさい(慈愛)」

実際は出入りする間に自然啓蒙思想に触れていったのかなと想像

執事「暗がりを照らす、ちっさな炎は、この中に」

E 革命記憶

ヴェーゲラー「行くんだろ、君も。ウィーンへ」

実際はハイドン評価されて。

なんか泣ける。朝美マジック

F ナポレオン戴冠式

あらきた。1804年12月

謎の女「心のおともだち、ナポレオン

笑。増田史上いちばん合ってる役だわ真彩さん。

G ハイゲンシュタットの遺書

んーー、第4場Bで少し構えていたけど、ここハイゲンシュタットの遺書だったのかあ。いつの間にかハイゲンシュタットに移動してた?劇場のままかと思っていた。時間もほんとは結構経ってる設定だったのかなあ(ナポレオン戴冠式はあったけど、もともとの劇場時間もふわっとしてるし、伝わるのに時差あるかなと思うし。あ、謎の女から情報からリアルタイムだったかな)。気が付ける要素あったかなあ。

難聴失恋からくる衝動は救済の記憶でおさまった後(実際の遺書ではただ"芸術"が引き留めたと)、心のおともだちナポレオン皇帝になったショックからのシーンだしなあ。

ベートーヴェン(歌)「

歌い続けろ 聴こえない カラダ

歌い続けろ カラダ カラダの そとに

歌い続けろ 中に鳴り響く音

歌い続けろ 出し尽くすまで

大きく 大きく 大きく もっと

強く 強く 強く きっと

たとえ命 たとえ魂

この体が朽ち果てても

たとえひとり 声もしない

孤独の道 ひた走ろうと」

「大きく」「強く」 3回ずつ(=fff)。

ハイゲンシュタットの遺書から該当しそうな箇所を以下に抜いてみる。

私を引き留めたものはただ「芸術である自分が使命を自覚している仕事を仕遂げないでこの世を見捨ててはならないように想われたのだ。そのためこのみじめな、実際みじめな生を延引して、この不安定な肉体を――ほんのちょっとした変化によっても私を最善の状態から最悪の状態へ投げ落とすことのあるこの肉体をひきずって生きて来た!――忍従!――今や私が自分の案内者として選ぶべきは忍従であると人はいう。私はそのようにした。――願わくば、耐えようとする私の決意が永く持ちこたえてくれればいい。――厳しい運命女神らが、ついに私の生命の糸を断ち切ることを喜ぶその瞬間まで。自分状態がよい方へ向かうにもせよ悪化するにもせよ、私の覚悟はできている。(片山敏彦訳

遺書の中の「難聴の苦しみ」「孤独叫び」「自死願望」ついて参考までに抜き追加。長いけど。一部難読字は平仮名に、一部ルビ省略。

社交の楽しみにも応じやすいほど熱情的で活溌な性質をもって生まれた私は、早くも人々からひとり遠ざかって孤独生活をしなければならなくなった。

しかも人々に向かって――「もっと大きい声で話して下さい。叫んでみて下さい。私はつんぼですから!」ということは私にはどうしてもできなかったのだ。ああ! 他の人々にとってよりも私にはいっそう完全なものでなければならない一つの感覚聴覚)、かつては申し分のない完全さで私が所有していた感覚、たしかにかつては、私と同じ専門の人々でもほとんど持たないほどの完全さで私が所有していたその感覚の弱点を人々の前へさらけ出しに行くことがどうして私にできようか!――何としてもそれはできない!――それ故に、私がお前たちの仲間入りをしたいのにしかもわざと孤独生活するのをお前たちが見ても、私を赦してくれ! 私はこの不幸の真相を人々から誤解されるようにして置くよりほか仕方がないために、この不幸は私には二重につらいのだ。人々の集まりの中へ交じって元気づいたり、精妙な談話を楽しんだり、話し合って互いに感情を流露させたりすることが私には許されないのだ。ただどうしても余儀ないときにだけ私は人々の中へ出かけてゆく。まるで放逐されている人間のように私は生きなければならない。人々の集まりへ近づくと、自分の病状を気づかれはしまいかという恐ろしい不安が私の心を襲う。

私の脇にいる人が遠くの横笛の音を聴いているのに私にはまったく何も聴こえず、だれかが羊飼いのうたう歌を聴いているのに私には全然聴こえないとき、それは何という屈辱だろう***!

たびたびこんな目に遭ったために私はほとんどまったく希望を喪った。みずから自分生命を絶つまでにはほんの少しのところであった。

おお、人々よ、お前たちがやがてこれを読むときに、思え、いかばかり私に対するお前たちの行ないが不正当であったかを。

第5場まとめ

2021-02-05

anond:20210205185206

まーそれがある姿なんだろーねー。

俺もボードなり、メモ書きをシェアしながらがあるべき姿だと思う。

多分ね、オッさん多いから言ったで終わるパターン多い。目の前で書いてもメモ書きだと思って一瞥もくれやしない。

もしくは、違うよって一文字ずつ直されて流れ途切れたじゃんみたいな(これは俺がアホなせいなんだけどね)。

すげー人数の時あるんだけど、全部把握してる奴はいなくて、セクショナリズムガンガンの時あるね。ナニイッテルカワカラナイから議事録も取れないと。

お前ら工数単位いくらだよって思う。

多分、そこは致命的に記録に関しては苦手な会社なんだろうなと思う。前回の振り返りも前回の議事録ベースにやらないし。

多分、一度言えばOK精神強いんだろうね。バイトかよ。

2021-01-30

匿名しか生きられない

積みあがるであろうアーカイブ一瞥して評価されるのが怖いから。

価値のない人間スルー上等で、それは実に惨めだ。Twitterですらできなかった。

  

主因として劇詰めされて鬱をやらかし社会人経験から人間不信が直接的ではあるが、思えば学生時代から空っぽなことを自覚しつつ

何も成果を残せなかったこともビッチリと心臓根付いてると思う。文字通りクズの根といえる。

  

素寒貧な俺は提供できるものがないから、0スタートで当然だが、ロクなものが積んでいかれないと思うと怖い。

挑戦も大概無駄なことはこれまでの人生証明してる。俺の後ろに道はない。

まあただこれもいわゆる「臆病な自尊心」にすぎず、なおのこと自己嫌悪するポイントではある。

  

そんな現状に即して、ロクな価値を与えられない俺には吹けば飛ぶ匿名が実になじむ。この程度じゃないと心理的負荷が大きい。

而して木っ端のメッセージばかり送ってすでに10年前、ついに30代。本当に何も残っていない。

当然、俺に価値なんてない。

2021-01-23

インターネットを家だと思ってること

インターネット認知外のとこから石投げられたとき

自分の家で独り言喋ってたら絡まれた」みたいな物言いする人いるけど、なんで自分の家って思えるんだ?

誰もに無料で与えられてるオープン空間がなんで我が家だと思えるんだ?

あと、百歩譲って我が家だとしてなんで無施錠なんだよ

都会的で先進的な物言いを好むクセになんでそこだけ田舎家屋事情なんだよ

こういう人らって村社会の方が生きやすいんじゃない?

村に一軒しかないホスピタリティ崩壊した居酒屋カウンターで同じ取り巻きとだけバカ笑いしてよそ者が扉を開ける度に全員無表情で一瞥してればいいじゃん

2021-01-22

anond:20210122153817

まあたしか一瞥したところファンが買いあさってるに見えるわな

それで貢いで購入してるのが「西野様グッズ」ではないところが問題なんよな

「君らの胸にぽっかりあいたその穴はなんなの」とか声かけてくるのタチが悪いというか

だれもその穴を埋める商品を買えとか穴に金をつっこめとかいってないんよな

その胸にあいた虚無感を埋めるのはスポーツでも同人でも奉仕活動でもよかったはずなのに

自分の満たされない穴を満たすために欲しいもの出会ったらそれに金つっこんで熱狂するまではたしか推し活とかわらんね

心が寂しい時にアイドル出会っちゃったら推しちゃうよな

遅かれ早かれ違うものにしても金だして満足したいとなってたかもしれないしそうだろうね

アイドルうちわとかペンライトとか実際いらんしゴミレベルとしてはプペル級というかゴミを買わせるという明確な目的をもってプペルって名前にしてたのかもしれないわな

そのうえで推し活と大きく違う1点は推し存在してないことなんやわ

アイドル引退したら推し活はおわるよね

自分の興味が無くなったとき

中毒的な熱狂はいつか終わりをむかえるし乗り換えてまた続けるなら確認もできる

携帯の2年縛りみたいなもんやね

自分が楽しむって目的を達成したわけやしその無駄金無駄でもええわな

でも自分あいた穴を埋め活ならどうだ

気が付くことがなければ永遠にインフラのように放置したままのサブスクみたいに貢ぎ続けることになんじゃね

しかも穴をうめる方法自分を満たすではなくて自分が満たされたと感じるためになにか行動をするということよな

家じゅうプペルだらけならいいんよ

他の人に売ることがその穴をうめる推し活で自分アイデンティティだと思ってるのは

勝手に買って破産してろってのでは済まないよね

売るなって

売るために買うなって

自分自身の信頼とか人望とか人間関係とか言葉や声、体なんかを消耗して売るのは

自分アイドル好きでアイドル自分を見たそうと思ってる推し活ではないよね

いってみれば貢活

ホストに入れ込んでる女子大生がいたらたぶん同じ話をしてたと思うよ

それ推し活じゃないって

推しの爪とか髪の毛とか数万円で買ってるならおっさんたちもそういう道はたどってきたし文句もいえないやろ

おっさんのきたない体を鞭うって残業してホステス貢ぐのもまあ許容範囲かもな

けどまちがった経済学を自説で語って紙切れをおじさんに買うようにお勧めしてきて売れたらその金で自分の穴を埋めろっておもってお金だしてあげてるのに

その金を仕入れにつかってまた売り物買ってきて売るわけやん

仕入れた品のコレクターなら病気だわってメンヘラ好きのおじさんが頑張ってくれちゃうとおもうけどね

マッチを売るためだけにマッチ売りをしてる少女ってマッチを買ってあげても食べ物を買ってあげても毛布を買ってあげてもまたマッチ仕入れに使っちゃうやん

もうマッチかうなーってバシーンしたくなるやん

そのマッチ供給してるやつがやばいなーっていうのがプペ活やな

売らなければなー

最終的に在庫抱えて売れなかった人がババ抜き死ぬって確定してるゲームはいかんやろ

マルチやるんやったらせめて食べもんにしたれやって思うわ

生食パンとかな

2020-12-23

[] #90-12「惚れ腫れひれほろ」

≪ 前

「要は君らの気にしていたことはマクガフィンに過ぎないってことだ。そこが重要だと考えるのは作り手と一部の狂信的ファンだけ。ヒッチコップの教えを忘れちゃいけない」

いきなり話に割り込んできたのは、兄貴バイト仲間だった。

俺たちの会話をいつから聞いていたのだろうか。

そんな疑問を挟む余地すら与えず、その人は捲くし立てるように語りだした。

大衆的なデートムービーや、アーティストが主演の映画とかあるが、ウットリ観ている彼女ウンザリしている彼氏という被害は後を絶たない。その状況を穏当に拒否できる言葉彼氏は持っていないからだ。大人が良かれと思って見せた作品を、子供が黙って見るしかないのと同じ状態だね」

どうやら映画の話に絡めて何か言いたいようだが、俺たちにはピンとこなかった。

兄貴の話も分かりにくかったけど、この人の話は輪をかけて分かりにくい。

あいつは隙あらば語りたいだけだから無視していいぞ。発作みたいなもんだ」

兄貴はこの状況に馴れているようで、喋り続けるバイト仲間に一瞥もくれない。

素っ気ないように思えるけれど、あっちはあっちでお構いなしにマシンガントークを止めない。

「ああい純愛映画とかラブコメにありがちだが、上映中にイチャイチャするシーンはいい加減やめるべきだ。使い古されたシチュエーションだし、ちゃん映画を観賞しろ貴様らとつくづく思う」

「さて、あいつが休憩所に来たってことは、そろそろ俺は交代で出なきゃいけないな」

なんというか会話のドッジボール、いやドッジボールとすら言えない状況だ。

それでも良好に成り立っているんだから、人と人の関係って思っていた以上に奥深い。

たぶん俺たち仲間の関係だって、同じくらい大らかなはずなんだ。

「お前らも、そろそろ出て行け。本当なら部外者立ち入り禁止なんだからな」

兄貴は近くにあった手ボウキを持つと、それで俺たちを追い立ててくる。

「立ち去れ、早う去ね」

さっきまで繊細な話をしていたとは思えないほど、ぞんざいな態度で接してきた。

穂先のチクチク感と、こびり付いた埃が襲いかかる。

俺たちはたまらず、その場を後にした。

…………

さて、後はドッペルをどうにか探して、こうにか仲直りするだけだ。

会ったら何を話すべきかは、まだ決めていない。

ただ、話すための心構えはできたような気がしていた。

「あ……」

そうはいっても、この出会いはグッドタイミングすぎる。

なんとビデオ屋から出た途端、ドッペルと鉢合わせしてしまったんだ。

たぶんドッペルも色々と考えを巡らせて、兄貴に協力を求めにきたのだろう。

「い……」

「う……」

互いに気まずい空気流れる

先にその空気に耐え切れなくなったのはドッペルのほうだった。

「え!?

ドッペルは踵をかえすと、全速力で俺たちから離れていく。

「お、追いかけよう!」

次 ≫

2020-11-19

みかんコーヒーとオトンの初恋有村架純

「みさちゃんさ、みかん食べる?」

寒い寒いと言いながら、三時のおやつでも食べようかとリビングに降りてきた私に、キッチンから父がボソッと声をかけた。

「いや、みかんはいらん。寒い暖房つけよう」

エアコンなら、母さんが業者呼んで清掃してからじゃなきゃ使わん言ってたから、つけたら怒られるぞ」

はぁ?という顔をしている私に、いらんといったのが聞こえなかったのか、みかんを手渡しながら父が言う。

「なんで寒くなる前にやっとかんかったんだって話よな。そんなこと言ったら、怒られるから絶対言わんけど」

からからと笑う父。手に持つマグカップには湯気の立つコーヒーテーブルに目をやると、みかんの皮が散乱している。

(この人……コーヒー飲みながらみかん食ってるんか)

ソファの背もたれにかかっていたひざ掛けを腰に巻いて、リビングテーブルにつく。渡されたみかんを揉みながら、

わたしコーヒー

頼むより先に父はグラインダーに豆を入れていた。ブィーンという無機質な音が部屋に響く。

「みさちゃん、昨日の夜酔っぱらって、そこまで聞けんかったけど。この後どうすんの。そこらへん、母さんとは話したんか?」

「うーん」

どうしたものかと私は少し考えた。昨夜、久々に帰省した私のために、自宅ではささやか歓迎会が催された(とはいっても少し豪華な寿司の出前をとったくらいだが)。食事を終えて、家族三人テレビを見ながらダラダラとお酒を飲んでいたのだが、父は早々かつ静かにリビングソファに沈んだ。腹に猫を乗せて、スマホバイブほどの小さな音量でいびきをかきながら寝る父をそのままに、母とは今後の話をある程度した。正味時間ほどかかったその話を、今父にするにはまだ話をまとめ切れていない。母からは同姓として理解は得られても、父にはこの冗長な割に何も決まっていない私の現状を伝えても、ただ心配を駆り立てるだけではと不安になったのだ。

「まぁ暫くは休むよ。貯金もあるし。今はまだ動けん気がするし、何より少し疲れたわ」

みかんの皮をむきながら、はぐらかすようにそう答えると、コーヒーを入れる父の手に視線を移した。暫く見ない間にまた年季が入ったなぁと、ふとそんなことを考えた。


ここ数年、私(輝く三十代独身)はアメリカ西海岸の小さな広告代理店仕事をしていた。小資本飲食店小売店なんかがメイン顧客だったので、今回のコロナによる各種制限後はほどんと仕事がなく、一部制限解除後もほとんどの店はコマーシャルを打つ余力はなかった。片手間に作っていた無料情報誌なんかは、コロナ対策コラム等を差し込みつつほそぼそと発行を続けていたけれど、いつしかそれも限界に。結果、私はあえなく「状況が良くなったらまた声をかけるから、必ず戻ってきて」とお決まりコメントと共にレイオフの網にかかったのである。こんな状況ですら私を限界まで雇い続けてくれた会社には感謝しかないが。

解雇後「とりあえず一旦リセットだな」と考えた私は、実家に帰ることにした。異性関係は、現地で交際していた男性と二年ほど前に別れた後はパッタリだったし、行きつけのチャイニーズレストランコロナで潰れたので、かの地に私を繋ぎ止めるものはもう何もなかった。大卒から今までずっと海外でもがいてきたこともあり、このひっくり返った世界を口実に、このタイミング実家ゴロゴロしてやろうと、そういうことであるしかし状況が状況なので、帰国決断した後も、やれ渡航制限だ、やれチケットの予約だと色んなことがうまく繋がらず、なかなか出国することができなかった。ようやく帰国の日取りが決まったころ、

「帰るで」

ポッと送ったLINEに、

「車で迎え行く!楽しみ!おめかししてく!」

還暦も半分過ぎた母はノリノリで返信したにも関わらず、当日派手に寝坊した。私が期待していた、到着ロビーでの感動の再会(BGM青春の輝き/The carpenters)は叶わず。実に四年ぶりの帰国はなんとも味気のなく、一人公共交通機関でと相成ったのである


「あれな、『コロナだし、やっぱ行かん方がいいと思って』って言い訳しとった」

私の分のコーヒーを手渡しながら、けらけらと父は笑った。

「ほんと昔から適当な人。あんなんと結婚した意味分からん初恋の人とか言わんでよ?」

私が次のみかんに手を伸ばしながら言うと、

初恋かぁ……」

ギリギリ聞き取れるくらいの声でボソッと言った後、父は一人モジモジしながら下を向いた。思えば父と母がイギリス出会ったという話は聞いたことがあるが、初恋話となると聞いたことがない。恐らくこの人の初恋は母とは別の人と思うが、どうせ時間もあるし、掘れば面白い話が聞けるかも知れないと思った私は、

「そしたら、父さんの初恋っていつよ?」

別に話したくなければいいですよ、ええ。と二個目のみかんの皮をむきながら、興味なさげに聞いてみた。暫く返答がないので視線を上げると、相変わらずモジモジしながら、父は照れくさそうに顔を上げた。

「お墓に持っていくほどのものでもないし、話してもいいか。母さんには内緒だぞ?」

言うと父はテーブルの上のみかんの皮をまとめてゴミ箱に入れると、ゆっくりと向かいの席に着いた。

(結局話したいんでしょうに……)

いかけた一言を飲み込んで、コーヒーをすする。


「みさちゃん墓参りの時に行った叔父さんの家、まぁあれは父さんの実家でもあるわけだけど、裏手に階段あったやろ。急なやつ。あそこを登ると昔図書館があったんよ。市立だか県立だか忘れたけど、そこそこ立派なやつがね。父さんは大学受験勉強毎日そこでしてたんだ。家だと兄弟たちがうるさいから」

父の実家西日本の某所。坂の多い海辺の町だった。遠方であることもあり、私は小学校高学年の時に祖父母墓参りに行ったのが最後、以来そこには行っていない。

「そこの自習室がさ、海に向かって大きな窓があって。部屋にストーブがあったけど、やっぱり窓が大きかったせいかな。冬場はすごい寒かった。でもそのおかげで利用者が少なくてね。少し寒いくらいの方が頭も冴えるし、父さんはそこを好んで使ったんだ。あともう一つ、別の理由もあったんだけど」

父はそわそわと立ち上がると、コーヒーのおかわりだろうか、電気ケトルに水を入れて沸かし始めた。ケトルがお湯を沸かし始める音が、私の想像の中の自習室ストーブの音と重なる。父はそのままケトルのそばから離れず、窓の外に目をやりながら続けた。

「父さんともう一人、その自習室を使う女の子がいたんだ。とても綺麗な、束ねた長い髪が印象的な子だったよ」

突如文学的表現をし始めた父をみて(これはキモイな……)と思った。初恋話を聞くのにある程度の覚悟はしていたものの、父の口から語られるそれは、なんとも中途半端恋愛小説のようで、

(これは、脳内キレイどころの女優さんでもキャスティングして、程よく補完しながらでないと聞くに堪えないな)

そんなことを考えながら、みかんを口に放り込んで聞いた。

「それが初恋の人?思ったよりチープな感じ」

今にも鼻くそを掘り出さんばかりの口調で茶々を入れると、

最後まで聞けよ。みさちゃんが聞いたんだし、父さんにとっては大切な青春の1ページだぞっ!」

父はムッとした表情で言った。

(だぞっ!って……昭和アイドルかよ)

「隣の高校女の子だったんだ。同じく受験生だった。頭のいい子でね。その部屋で一緒になった最初の数回は会話がなかったんだけど、ある時勇気を出して話かけたんだ。『どこの大学を目指してるんですか』ってね」

「ほうほう。で?」

謎のドヤ顔スルーして相槌をうつ

「目指してる大学が一緒だったんだ。まぁ、彼女は余裕の合格圏内。父さんは相当な努力を要するくらいの差はあったけれどね。彼女英語系の学部に進みたいと言っていた。将来は海外に行きたいと。当時ボーっと生きていた父さんと違って、明確な夢を持っていた彼女はとても輝いていてね。ほら、男って単純だから、一発で惚れちゃったんだ。同じ大学を目指す二人。一緒に勉強する自習室。これは、もう、そういうことだろうってね」

馬鹿なのではなかろうか」

「いや、馬鹿でなくて!」

父は鼻息荒く私を遮り、

「たしか最初一方的ものだったさ。けれど、一緒に勉強……というかほぼ父さんが教わるだけだったけれど、毎日のように、約束して、同じ時間を過ごして、そういう感じになったんだ。『一緒に合格しようね』とか『一人暮らしする時は、近くに住もう』とか、これはっ!もうっ!そういうことでしょうがっ!」

若干の金八先生口調になりながらまくし立てた。

彼女の教え方が本当にうまいもんだからギリギリの成績だった父さんも合格圏内に入るくらいになったんだ。夢の大学生活は目の前だった。ある雪の積もった日、勉強を教えてくれたお礼に、図書館の近くでラーメンを奢ったんだ。温かいものでも食べようってね。その帰り道、初めて手を繋いだんだ。女の子と手を繋いだのは、その時が初めてだ。さっき食べたラーメンが胃から飛び出そうだった。家まで送ると言ったんだけど、ここまででいいと。途中で分かれたんだ。次の日も、いつも通り会えると思った。でもなぁ……」

突然、演技派女優のようにうなだれる父。いや、でもこれは結構シリアスな展開なのでは。私は我慢できず、恐らく一番ビンビンに立っていたフラグを掴むと、

「……し……死んだとか?その才色兼備さんは……事故に遭ったとかで……」

ゴクリと唾を飲みながら聞いた。少しの間、静寂がリビングを包む。父は顔を上げると、

「あっ、忘れてた」

と言って、電気ケトルスイッチを入れ直した。ズッコケる私を一瞥しながら続ける。

「いや、死んでない」

「おい」

「死んでないんだけど、消えた」

は?という私の顔に腕を組みながらうんうんと頷くと父。

「次の日から、もう試験も近いのにパッタリと来なくなった。いなくなって三日後くらいかな、その子高校に行ったんだ。名前は知っていたけれど、家は知らなかったし、当時は携帯なんてないからな。それしか方法がなかった。今ほど個人情報にうるさくないからな、聞いたらサラッと教えてくれたよ」

ケトルからサーっとお湯の沸く音がする。部屋が寒いからか、注ぎ口から湯気が濃く立ち上る。

夜逃げしたらしい。母親がいない家庭で、親父さんがあまり真面目な人じゃなかったようでな。突然いなくなったってことだった。仕事で失敗したんだか、博打なのか知らんが……。家の前にも行ったんだけどな。バラック小屋ってわかるかな?そこまで酷くはないけれども、それに近いような、貧相な家だった。当然、明かりもついてないし、扉を叩いても誰も出てこなかった。家の前には、彼女図書館まで来るのに使っていた、見覚えのある自転車がそのまま置き去りにされてたよ」

そこまで言い切ると、父は黙りこくった。そのまま暫く何も言わず、再び沸騰したケトルのお湯でコーヒーを入れ始める。

大学は……大学はどうなったん?」

私は恐る恐る聞いた。父はいつの間に私のコーヒーが空になっているのに気付いたのだろうか。二人分入れていたコーヒーの片方を私に差し出しながら、

「父さんは合格したよ?」

知ってるだろ?と言わんばかりのとぼけた顔で答えた。

「いや、父さんでなくて、才色兼備さんは?合格発表で奇跡の再会をしたとか」

興奮する私とは対照的に、父は再び、一人冷静にモノローグに入る。

あの日合格発表の日。始発で発表を見に行ったよ。大学は遠かったからな。張り出された番号より先にまず彼女を探した。どこにもいなかった。一通り探した後、掲示板を見た。自分受験番号があった。でも全く喜ぶことができず、父さん、そこでずっと立ってた」

ヤバイ、泣きそうだ)

目の前でセンチメンタルに語られるオジさんのモノローグに、不覚にも目頭が熱くなる。

「当然彼女の番号はおろか、受験たかどうかさえ知らないからね。その日は大学の門が閉まるまでそこにいたよ。掲示板は何日張り出されてたんだっけな、もう覚えてないけど、もしかしたら今日これなかっただけで、明日見に来るのかも知れない。そう思った父さんはなけなしの金をはたいて近くの民宿に泊まって、翌日も一日中待ってたんだ」

「……でも、来なかったんでしょ」

ティッシュで目頭を押さえながら私が聞く。指先についたみかんの酸が目に染みる。

「うん。来なかった。そして大学に入ってからも、彼女の姿を見ることはなかった」

自分の話なのに、ウルウルとなく娘にもらい泣きでもしたのだろうか。ズビッと鼻を一度ならすと、

「きっと、受験できなかったんだなぁ。だって受験してたら、彼女なら絶対受かってるものあんなに行きたがってた大学だったんだから

父はしみじみそういうとコーヒーをスッとすすり、一つ残ったみかんを、テーブルの上のカゴから取り出した。


(なんて切ない話だ……)

還暦もとうに過ぎたオジサンコイバナに、悔しいけれど胸を打たれた私は、鼻水をかみながら劇場を退席しようとした。脳内有村架純あたりを勝手キャスティングしていた才色兼備不憫さも去ることながら、そこにいない初恋の人を必死に探す父の哀れさを思うと、今はすっかり禿げ上がった父にも、そこそこかっこいい俳優キャスティングしてやらねば。そう思いながら、ソファ眠る猫を抱えて二階に上がろうとした。その時。

「でも、この話には続きがあってな」

ニヤニヤとしたり顔で笑いながら、父は私を引き止めるように言った。

「父さん結婚前にイギリス単身赴任したことあるって言ったろ。そこで彼女と再会したんだ」

「えぇ!?嘘!そんな偶然ってあるの!?

私は慌てて猫をソファに戻すと、前のめりになりながら席に戻った。と同時に私は焦った。父と母はイギリス出会ったという話を思い出したからだ。そうすると、有村架純キャスティングした才色兼備の役を再考しなければならない。あの母親は……明らかな才色不備だ。

「ま……まさか……よくある話で、その女性って……」

「あ、母さんじゃないぞ」

私の焦りを察したのか、落ち着かせるように父は釘をさした。

日本人駐在員が集まるパブがあってな。仕事終わりにそこで飲んでいたら、隣に二人組の日本人女性が来たんだ。その片方が彼女だった。一目でわかったよ。向こうもそうだったと思う。『もしかして、○○さん?』って聞かれた時、夢でも見てるんじゃないかと思ったよ」

「うわぁ、本当にそんなことってあるんだ。もうそから話が止まらなかったでしょ」

「いや、お互いとても驚きつつも、一言二言交わしてその日は別れたんだ。向こうは連れがいたしね。翌日は休みだったから、また明日改めて会いましょうと、向こうから番号を渡された。その番号を見て色々悟って、嬉しくなったね」

「なにを悟ったん?」

電話番号だけで、ホテル名前とか部屋番号とかは書いてなかった。つまり定住しているってこと。ちゃんと夢を叶えたんだと」

「なるほどねぇ」

そんなに長いこと話したつもりはなかったが、いつの間にか部屋は薄っすらと暗くなっていた。父がパチッと部屋の明かりをつけると、猫が呼応するように二階へ駆けていった。


「でもさ、そんな感動の再会したら、もうそれは運命の人じゃないの?どうしてその人と結婚しなかったのさ」

話が一周して戻ってきたが、単純にそう思ったので聞いてみた。そりゃあ、今の母と結婚たから私がいてとか、そういう御託はあれど、普通ならそこでくっつくだろうと、そう思ったからだ。

「いや、彼女はもう結婚して、子供もいたんだ」

「あら、そういうパターン

「あの後、働きながら勉強して、渡英して、仕事についたと言っていた。そこで出会った人と結婚したそうだ」

それを聞いて、世の中うまくはいかないのだなと思ったのはもちろんだけれど、ふとその時父は何を思ったのかが気になった。初恋の人との運命的な再会と同時に、自分の恋が終わった時、悲しかったのだろうか。悔しかったのだろうか。私だったらグシャグシャになってしまうかも知れない。しかし、そんな私の疑問は、次の父の言葉ですぐに解消した。

「心からしかった。父さん、みっともないけど、そこで泣いちゃったんだよ」

照れくさそうに笑いながら父は続けた。

「良かった。良かったってね。ずっと心につっかえていたものが取れたような気がした。『ありがとう』っていう父さんに、あの人は『なんで?』とは聞き返さなかった。わかってくれたんだろうね。『こちらこそありがとう』と」

「どういうこと?」

今までの話の中で、父がその人に感謝することはあっても、父が感謝されるようなことがあっただろうか。

「『君が海外に行ったら、そこに僕も必ず行くから、その時はバッチリ英語観光案内してほしい。約束しよう』父さん、そう言ったんだと。全く覚えてなかったけどね」

「そんな約束してたんだ」

「『私が海外に行くことに、きちんと意味を持たせてくれたのはあなただった。約束を守るために、頑張ったから今ここにいるの』と言われた。父さんも、彼女の役に立ててたんだ」

一昔前のトレンディ俳優のようにフッと小さく笑うと、そのまま父はトイレへと消えた。

(お前はすっかり忘れてたわけだけどな)

父の背中に心の中で柔らかく突っ込みながら、私もニッコリ笑った。


それから才色兼備さんとは会ってないの?」

トイレからいそいそと戻ってきた父にそう聞くと、

「ああ。会ってない。連絡先も特に交換しなかったんだ。まぁ色々あってね」

父はテーブルのカゴにみかんを補充しながらそう答えた。

「でもさ、初恋は思い出の中に。そういうものだろう」

キメ顔で答える父に、久方ぶりに(気持ち悪い)という素直な感情が戻ってくる。

「ただいまぁ」

玄関から気の抜けた、疲れた声が聞こえてくる。

「あら。何仲良く話てるの珍しい」

リビングに入ってきた母は、そう言いながら、みっちり膨らんだエコバックキッチンに置いた。それを見て、先ほどまでの話題のせいで居心地が悪いのか、父が二階へ避難しようとする。

「なになに?なんの話してたん?」

トイレに行こうとする有村架純とは程遠い母が、リビングの出口で父に聞く。

「いや?たわいもない話だよ」

父は道を譲りながら誤魔化した。訝しげな視線を投げながら、母がトイレに入ったのを見計らって、

「ちなみにな」

父は私の耳元に口を寄せると最後にコソッっと

彼女と再会したときパブ彼女と一緒に来てたのが母さんだ」

そう付け足して、ニヤニヤしながら駆け足でリビングを後にした。

「えぇー!?なにそれぇ!」

驚く私の声と重なって、リビングのドアがバタンと閉まる。

「ねぇー!何の話なのー?」

母の切ない声がトイレから響いた。


あの人との馴れ初め話は、また後日みかんコーヒーを飲みながらでも聞こうと思う。


暇つぶしにこの話をネットに放流する許可をくれた父に感謝

2020-11-13

23歳だった私から見知らぬサラリーマンの方へ

10年前の夏の夜、東京のどこかの雑居ビルエレベーターのなかで、ボタン操作をしていた30歳くらいのサラリーマンの方へ。

同じエレベーターのなかで、迫りくる大口取引先の40代男性から、もはや泣きそうになりながら、引きつった笑顔で逃れていた私です。

あの時あなたは、なんとなくを装って、酔ったセクハラ取引先のおじさんと私の間に背中を割り込ませてくれましたね。

貴方セクハラおじさんを軽蔑眼差し一瞥したあと、私に助け舟を出しくださったこと、私は気付きました。あなたの行動と正義感、助け舟に今も深く感謝しております。その節は本当に本当にありがとうございました

私は23歳の新社会人で、本配属されたばかりで、あの日人生で初めての接待でした。

私達は直前まで、接待二次会として、上階のカラオケ屋にいました。上司取引先のおじさんと私の三人だけの宴席で、私はそこからすでにセクハラを受けており、肩を撫でさすられたり、肘で胸の横をつついたりされていました。

「失礼のないようにね!」と送り出されたその場所で、大口大手取引先の担当者ということもあり、私はどんなことがあってもニコニコしないといけないと思い込んでいました。

同席していた上司課長は盛り上げに徹しており、助けてくれず、取引先おじさんのセクハラはどんどん熱が篭っていくようで私はもう泣きそうに引いており、しかし何と言って良いのかも分からず「いやいやそんな笑」「えぇ〜笑」などと冗談まじりに口に出してみて、接待の対面を保ちながら、なんとか抵抗しようとするのが精一杯でした。けれど40代おじさん取引先は上機嫌になるばかりで、ついには握られた手の甲を舐められるほど、私は舐められておりました。

男性が怖い、大人が怖い、社会が、仕事が怖い…おじさんがキモい上司もだれも助けてくれない…

そんな絶望感でいっぱいになりながら、雑居ビルにあるカラオケ屋をでたエレベーターの中、酔っ払いセクハラおじさんは私の髪の匂いを嗅ごうとこちらに体を傾けてきました。


エレベーターのなかは、私とセクハラおじさんと助けてくれない上司と、あなたでしたね。

私は見知らぬ他人の前でもこんな風にセクハラされるのかと、恥ずかしさと惨めさと絶望感でいっぱいだったそのとき

助けてくれて、本当にありがとうございました

あのエレベーターから降りてなんとか接待から脱兎し、帰路につき最寄駅についたときには、駅前のベンチに座り込みボロボロと泣くくらいショックな出来事でした(なお同時にセクハラ担当者からは「付き合ってほしい」とメールが入ってきていました)

男性嫌悪する対象になりそうでしたが、セクハラ野郎軽蔑眼差し一瞥し、助け舟をだしてくれたのもまた見知らぬ男性だったことも、ずっと覚えていようと思い、思い直しました。

あなたにとっては大したことではなかったし、気持ちいからなんとなくとった行動だったかもしれませんが、あの時、絶望感でいっぱいだったとき、本当に救われた気持ちになったのです。

最近とある動画をみて、改めて感謝気持ちを覚えたけれど、お礼を伝える術がないのでここに書き記します。あの時の親切、一生覚えていると思います本当にありがとうございました

2020-09-14

anond:20200914190022

一瞥して褒めただけで、その後スマホ見てたのが気に入らなかったみたい。

正直、あれだけ金掛けるほどの価値あるのかなっていつも思ってる。それが態度に出ているのかもしれない。普段髪型で充分なので。

2020-08-28

ケノーシャ銃撃事件

ウィスコンシン州で、自称自警団少年(17)がデモ参加者?と揉めて最終的に発表した事件について。昨夜から、大量のアカウントが一斉に「少年正当防衛だ!」と同じ主張を声高に叫んでて大変奇妙に感じる。…とともに、同時にアップされる動画を見てある種の納得を感じてる。「ああ、あっち寄りの人からは、これが『大量の黒人に襲われて殺されそうになった哀れな少年』に見えるのだな」と。

動画は、BBC等が報じたニュース映像があちこちでアップされてるから、実際に見てみてほしい。たとえばこれ。

https://www.youtube.com/watch?v=39BpJ7juniE

以下、私が見て率直に感じたことを述べる。

・冒頭、突撃銃?を肩がけした「少年」が右から走ってくる。銃が重いからか、「少年」の足取りはやや重い。

・一、二度「少年」が振り返る後ろから左手に布のようなものをもった小柄な人物Aが追いついて(かなり全力で走ってきている)少年背中を空いた右手で叩く。

・向かいから来る人々は「何だ?」という表情。動画以前に、はるか右後方で、何かトラブルがあったように見える。(これが何かは分からない)

最初のAは、少年を叩いたところで力尽きたか画面左にはける。入れ違いに、7~8人の人々が右手からいかけてくるが、Aほど全力疾走ではない。

・次に追いつく人物Bは右手スケートボードらしきものをもち、「少年」接触シーンが手前の人物のせいで見えないが、その後、Bが左手にはけて、スケボーを拾っているように見えるので、おそらくそれで「少年」を叩いたのではないか

「少年」さらに数メートル(5~7歩)走ったあと、何もない所で転ぶ。疲れで足がもつたか、直前叩かれてバランスを崩したかは分からない。両方かもしれない。

・転びざま向き直って、座ったまま、少年は近寄ってくる最初の人Cに銃を向ける。C、それから続いて近寄ったDが銃口を見て飛びのく。

・それに気づかず走り込んできたEは倒れている少年に飛びかかるような形となり、少年が反射的に発砲1。←ここで止めていれば、まだ過剰防衛くらいのラインで押せたかもしれない。

・次に発砲を見たスケボーのBが少年に飛びかかり、銃を奪おうとするが果たせず、その時におそらく発砲2、少年のもとを離れ数歩歩いたBは道端に倒れる。←殺意

・更に、後から走り込んできたFがBが退いた後銃を押さえようと近づいたのに対し、威嚇から発砲3される。 ←殺意

・遠巻きになる人々。少年は銃で周囲を威嚇しつつ立ち上がり、立ち去る。

 

以上は、私の「感じ方」だが、明確に感じたのは少年の「恐怖」ではなく、素手でかかってくる周囲の人々に対する少年の「逆上」「悪意」の方だった。「オレに手出しするなら、お前らは殺されて当然だ」みたいな心中が聞こえてくるような様子だ。発砲時も少年パニックを起こしているようには見えないし、その後も十分冷静で、「恐怖」は感じられない。立ち上がった後の傲然とした様子、自分が撃って道端に倒れている人間一瞥だけして去る様子などを含めて。

正直、あの動画を見て、「少年かわいそう…」と思うのは相当無理である。まして、有色人種である側の我々としては。それに対して日本語で、「一斉に」「大量に」「似たような内容の」擁護ツイートを繰り返す人々は、一体何をどう感じているのだろう。そこに、大きな違和感を覚えている。

2020-08-20

キャバクラ面接に行った話

10年前の今日

私が24歳の頃、池袋西口キャバクラ面接に行った事がある。

大学卒業後、アルバイト転々とするが何一つ長続きせず、消費者金融から20万円ぽっち借りただけですぐに借りられなくなった。

親には何度も泣きついて、ついに「もうあげられるお金はないから、地元に帰って来なさい」と最後通告されてしまった。

私はどうしても田舎に帰りたくなかった。

もう私にはキャバクラしかない、と思った。

アルバイトも長続きしない人間が、キャバクラ接客なんてまず出来ないのは明白だが、人間窮地に追い込まれれば出来ない事はないと当時の私は思った。

ならしっかり定職に就けば良いものを、地道に働くより短い時間で沢山稼ぎたいと欲だけは深かった。

昼のアルバイトが続かないなら、夜のアルバイトなら続くかも?というよく分からない希望もあった。

インターネットキャバクラ求人サイトで歩いて行ける池袋西口の店に早速面接の予約をした。

何故そこにしたかと言うと、歩いて行けるけどバス電車を使ったと申告すれば交通費をチョロまかせると思ったからだ。(当時キャバクラに送迎がある事を知らなかった。浅はかでみみっちい考えである。)

面接日はすぐに決まった。

面接当日、お店のドアを叩くといかにもという感じのスーツ男性が迎えてくれた。

40歳くらいだろうか、龍が如くに出てくる人だ。

オープン前の店内は薄暗く、並べられたボトルとシャンデリアだけがボヤッと青白く照らされている。

大きな黒い皮張りのソファに、何だか汚ならしい女が座っていた。

顔はどう見ても50過ぎのおばさんだが、赤いペラペラドレスを着て、白髪まじりの髪を無理矢理ブリーチした金髪は綺麗に巻いてある。

こちらに一瞥もくれずに煙草をふかしていた。

時折カウンター作業している若いボーイに怒鳴るように話し掛けているが、ボーイは何も返さなかった。

この店のお局だろうか。私はきっとあの人にいじめられるだろう。とまだ面接もしていないのに不安だけは募る。

おばさん嬢から少し離れたソファに案内され座ると、先程カウンター作業していた若いボーイがスッとドリンクを出してきた。

カクテルグラスにオレンジ色の液体、カットされたオレンジが刺さっている。

アルバイト20件以上転々とした私でも、面接にこんな飲み物を出されたのは初めてだった。

口にしなかったので今となってはあれがオレンジジュースだったのか、お酒なのか、それともまた別の何かだったのかは分からない。

私は段々怖くなっていた。

1秒も働いてない私にこんな飲み物まで出して、この人達は私を一体どうするつもりなのか。

飲み物凝視している間に玄関で迎えてくれた男性が向かいソファに座った。この人が店長らしい。

身分証見せてくれる?」と言われ免許証差し出すと店長は「これコピー」と先程のボーイに渡した。

「何でキャバクラで働こうと思ったの?」と誰もが疑問に思うであろう事を聞いてきた。

「あっ、お金がなくて.......はい」と何の捻りもない返事をした。ここでスキルアップだなんだと嘘をついても仕方がないと思った。

「うちの店のシステム説明するね。」

ここから先は記憶ぼんやりしているのだが、質問上記の一点のみで、後はどういう風にお金が貰えるか、どんな事をすると罰金か、などの説明店長淡々と話し始めた。

緊張した頭にシステムを叩き込む余地はなく、ただぼんやりと(もうここで働くんだな.......)という実感だけがふつふつと沸いていた。

奥の席で煙草をふかすおばさん嬢、テーブルに置かれた謎のカクテル、シャンデリア、ボーイ、目の前でキャバクラ説明をする店長.......

昨日までの自分から想像もつかない夜の雰囲気に、私は怖じ気づいてしまった。

働きたくない。怖い。でももう後戻り出来ないところまで来たんじゃないか

ここでやっぱりやめますなんて言ったら、東京湾に沈められるのではないか

さっき免許証コピーも撮られたか悪用されるのでは。もう私の人生は終わった。

お母さんには迷惑ばかりかけた。金をせびるばかりで、何もしてあげられないまま私は夜の街に消費されるんだ。

そこまで考えて、私は泣き出した。

すみません、私やっぱり無理です.......ごめんなさい.......」

言ったら殺されると思いながらも、もう言わずはいられないくらい恐怖と不安に押し潰されていた。

店長は顔色ひとつ変えず「そうですか、駅まで送るね」とスッと立って出口に向かった。

驚くほど簡単に、私は解放された。

外に出ると一気に安心した。

すみませんでした.......失礼します」と頭を下げて帰ろうとしたら、店長もついてくる。

えっ?!ほんとに駅までくるの?!と内心焦った。

私はまだ解放されていないのだろうか。

夜の池袋の街を並んで歩きながら店長は「世の中には悪いお店も沢山あるから、もうこういう事はしちゃいけないよ」と言った。

怒るでも諭すでもない、フラットな口調だった。

はい.......すみません.......」それしか言えない。時間と労力と謎のカクテル無駄にしてしまった私はどんな償いをすればいいのか、何か要求されるのだろうか、お金はない.......どうすれば.......と私の頭はいっぱいだった。

店長はそれ以上の事は言わず、お互い無言で池袋西口の駅に着いた。

「では気をつけて」「はいありがとうございました」お辞儀をして数歩歩いて振り向くとまだ店長こちらを向いて立っていた。

私はまたお辞儀をして早足で西口階段を駆け下りた。

何もなかった。

本当に駅まで送ってくれただけだった。

駅前用事があったのだろうか、そのついでに私を送ってくれたのだろうか。

でも振り向いた時にまだ店長は立っていた。

優しい人だったのだろうか。

何だか今日見たものは全てが夢だったような気持ち帰宅した。

それから10年が経とうとしている。

私は東京湾に沈められる事も、免許証悪用される事も(多分)なく過ごしている。

この10年性懲りもなく何度も金がなく、出来もしない職業にヤケクソに飛び込もうとした時はあったが、あの時の店長の事を思い出しては踏み留まった。

34歳になった今、客としてあの店に行き、店長指名したいと思うのだった。

2020-08-15

[] #87-8「保育園ドラキュラ

≪ 前

地震とかで倒れてしまい、たまたま塞ぐような形になったとか?

いや、それだけでこうなるとは考えにくい。

まり意図的に塞がれていたってことだ。

そして、それが出来るのは“部屋の中”にいた者だけ。

凍りつくような冷気が背筋を吹き抜けていくのを感じた。

「じ、陣形クロスオーバー』だ!」

慌てて俺たちは一階と同じように隊列を組む。

「どういうことだ!? 棺桶はないはずなのに」

何度も周囲を見回した。

いや、焦りから視線が泳いでるだけ、といった方が正しいかもしれない。

ダメだ、どこにもいないよ!」

私、女だけど、ミミセンの方が血液サラサラしてて飲みやすいわよ!」

「おい、タオナケ! 仲間を売るんじゃない!」

いつ解かれるかも分からない緊張感に耐えられず、俺たちの陣形は乱れつつあった。

こちらの様子を窺っているかもしれない相手に、そのような隙を晒すのはマズい。

早く見つけないと。

けれど一瞥しただけで分かるほど狭い空間には、どう見ても潜める場所存在しない。

見落とすような場所なんて……。

なにか閃きが降りてこないかと、俺は天井を仰ぎ見る。

その時、ハッとした。

「そうか、屋根裏だ!」

仲間も一斉に天井へ顔を向けた。

「で、出てこい!」

天井に向かって、自信なさげに威喝してみる。

何の反応も返ってこないが、俺たちは警戒を解かない。

その状態が数十歩ほど続いたとき、シロクロが痺れを切らした。

「ほれっ!」

シロクロは近くにあったモップを拾いあげると、天井ドンドン突いた。

すると、バタッと大きな音がした。

ネズミ足音だとか、そんな可愛いものじゃない。

疑念確信へと変わり、全身が総毛立つのを感じる。

「いるのは分かっているんだ! 観念しろ!」

己を奮い立たせるように、二度目の威喝は全力でやった。

その後またも静寂が流れたが、今回は数秒と続かない。

天井から、開き直ったかのように足音バタバタと響く。

瞬間、天井の真ん中あたりにポッカリと穴が開いた。

「えっ!?

俺たちがその状況を理解する間もなく、その空間から何者かが勢いよく降りてくる。

虚を突かれた俺たちは不覚にも立ちすくんでしまう。

「出たなドラキュラ! 俺と勝負しろ!」

ただ一人、シロクロだけは怯まない。

何者かが降りてきた時には、既に前傾姿勢で走り出していた。

「は? ドラキュ……」

ドラキュラ催眠術を唱えようと言葉を紡ぐが、わずかだけシロクロのタックルが早かった。

「ぐえ! な、なにを……」

床に倒れこんだドラキュラに、すかさずシロクロはマウントポジションをとる。

そして、ポケットに入れていたニンニクをおもむろに取り出す。

一気に勝負を決めるつもりのようだ。

「行くぞ!」

そう言ってシロクロは、なぜかニンニク自分の口に放りこんだ。

突然ニンニクを食べだしたシロクロに、ドラキュラは戸惑いの表情を浮かべる。

俺たちも困惑していた。

「シロクロ……それは自分にじゃなくて、ドラキュラに使うんだ」

「それに、生のニンニクは食べ過ぎると危険だよ」

「え、そうなのか……ぶうぇっ!」

シロクロは咀嚼していたニンニクを吐き出した。

それがドラキュラの顔にぶっかかる。

「ぎゃああ!?

ドラキュラが情けない叫び声をあげながら、足をバタつかせている。

どうやらニンニクが効いているようだ。

この隙を見逃してはいけない。

「俺たちも続くぞ!」

次 ≫

2020-08-13

ぶつかりおじさん許さん

先日、妊娠中の妻と路上を歩いていた時のこと、前方から向かってきたおじさんが、すれ違い様に彼女接触した。

あ、すみません、と妻がとっさに謝ったが、おじさんは一瞥したのみでその場を後にした。その瞬間は呆気に取られて、妻になぐさめの言葉をかけることしかできなかったのだが、本当は俺がおじさんに抗弁すべきだったのだと思う。

妻に聞くと、妊婦になってからこういう事が増えたという。てか、俺(パワーリフター)はおじさんにぶつかられた記憶がないどころか、むしろ避けられた記憶しかないのよな。絶対相手を見てぶつかって来てるよなアレ。

今日からぶつかりおじさんへの沸点はすげー低めに設定して積極的にキレていくことにするわ。マジで許さねえ駆逐してえ。

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