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2024-10-05

暇空茜、堀口英利の自撮り写真の瞳部分を拡大して2時間解析

https://i.imgur.com/fsAbqlJ.jpeg

暇空茜(41)が執着している相手である堀口英利(26)は先日、清谷信一(62)との裁判があった

本人尋問が上手くいったらしく、堀口は帰りの車の中で微笑んでいる自撮りを載せた

アノンたちは車の内装から車種割り出し、背景から道の割り出し、スーツ姿の多い堀口がラフ私服姿なので服の割り出し、その服の購入などに励んでいる

暇空が写真で着目したのは堀口の瞳だった

堀口の瞳を拡大した写真掲示し、瞳に写るもの不審ではないかと暇アノンたちと数時間に渡って議論した

一見するとこの写真は堀口の自撮りに見えるが、真実別にあるのだと暇空は主張する

よく見てみれば2本の腕のようなものが瞳に写っている

これは第三者の腕で、自撮りではなく別の誰かが撮影したのではないかという

自撮りのように見せかける理由はなにか

暇空の設定では堀口は罪を犯して逮捕されたということになっている

裁判のため警察警察車両に堀口を乗せて監視付きで出廷させ、そして堀口は収監中なのでスマホ自由に使うことはできないので代わりに自撮り風に撮影してあげたという

なぜ警察自撮り風に撮ってくれるのか

堀口が言葉巧みに憐憫を買い最恵囚人待遇を得ているのではないか

警察簡単に堀口に懐柔されるようでは、堀口に操られた警察によって刑事告訴が通ってしまうかもしれない

警察組織もナニカグループの傘下になった可能性が高く、暇空は取り調べでは警察正気に戻すため堀口の悪事をできるだけ訴えているとのこと

2024-10-02

 三四郎は、その不思議な事を、すぐ話せばいいと思うのに、与次郎は平気なもので、一人でのみこんで、一人で不思議がっている。三四郎はしばらく我慢していたが、とうとう焦れったくなって、与次郎に、美禰子に関するすべての事実を隠さずに話してくれと請求した。与次郎は笑いだした。そうして慰謝のためかなんだか、とんだところへ話頭を持っていってしまった。 「ばかだなあ、あんな女を思って。思ったってしかたがないよ。第一、君と同年ぐらいじゃないか。同年ぐらいの男にほれるのは昔の事だ。八百屋お七時代の恋だ」  三四郎は黙っていた。けれども与次郎意味はよくわからなかった。 「なぜというに。二十前後の同じ年の男女を二人並べてみろ。女のほうが万事上手だあね。男は馬鹿にされるばかりだ。女だって自分軽蔑する男の所へ嫁へ行く気は出ないやね。もっと自分世界いちばん偉いと思ってる女は例外だ。軽蔑する所へ行かなければ独身で暮らすよりほかに方法はないんだから。よく金持ちの娘や何かにそんなのがあるじゃないか、望んで嫁に来ておきながら、亭主を軽蔑しているのが。美禰子さんはそれよりずっと偉い。その代り、夫として尊敬のできない人の所へははじめから行く気はないんだから相手になるものはその気でいなくっちゃいけない。そういう点で君だのぼくだのは、あの女の夫になる資格はないんだよ」  三四郎はとうとう与次郎といっしょにされてしまった。しかし依然として黙っていた。 「そりゃ君だって、ぼくだって、あの女よりはるかに偉いさ。お互いにこれでも、なあ。けれども、もう五、六年たたなくっちゃ、その偉さ加減がかの女の目に映ってこない。しかして、かの女は五、六年じっとしている気づかいはない。したがって、君があの女と結婚する事は風馬牛だ」  与次郎は風馬牛という熟字を妙なところへ使った。そうして一人で笑っている。 「なに、もう五、六年もすると、あれより、ずっと上等なのが、あらわれて来るよ。日本じゃ今女のほうが余っているんだから風邪なんか引いて熱を出したってはじまらない。――なに世の中は広いから、心配するがものはない。じつはぼくにもいろいろあるんだが、ぼくのほうであんまりうるさいから、御用で長崎出張すると言ってね」 「なんだ、それは」 「なんだって、ぼくの関係した女さ」  三四郎は驚いた。 「なに、女だって、君なんぞのかつて近寄ったことのない種類の女だよ。それをね、長崎へ黴菌の試験出張するから当分だめだってわっちまった。ところがその女が林檎を持って停車場まで送りに行くと言いだしたんで、ぼくは弱ったね」  三四郎ますます驚いた。驚きながら聞いた。 「それで、どうした」 「どうしたか知らない。林檎を持って、停車場に待っていたんだろう」 「ひどい男だ。よく、そんな悪い事ができるね」 「悪い事で、かあいそうな事だとは知ってるけれども、しかたがない。はじめから次第次第に、そこまで運命に持っていかれるんだから。じつはとうのさきからぼくが医科の学生になっていたんだからなあ」 「なんで、そんなよけいな嘘をつくんだ」 「そりゃ、またそれぞれの事情のあることなのさ。それで、女が病気の時に、診断を頼まれて困ったこともある」  三四郎おかしくなった。 「その時は舌を見て、胸をたたいて、いいかげんにごまかしたが、その次に病院へ行って、見てもらいたいがいいかと聞かれたには閉口した」  三四郎はとうとう笑いだした。与次郎は、 「そういうこともたくさんあるから、まあ安心するがよかろう」と言った。なんの事だかわからない。しかし愉快になった。  与次郎はその時はじめて、美禰子に関する不思議説明した。与次郎の言うところによると、よし子にも結婚の話がある。それから美禰子にもある。それだけならばいいが、よし子の行く所と、美禰子の行く所が、同じ人らしい。だから不思議なのだそうだ。  三四郎も少しばかにされたような気がした。しかしよし子の結婚だけはたしかである。現に自分がその話をそばで聞いていた。ことによるとその話を美禰子のと取り違えたのかもしれない。けれども美禰子の結婚も、まったく嘘ではないらしい。三四郎ははっきりしたところが知りたくなった。ついでだから与次郎に教えてくれと頼んだ。与次郎はわけなく承知した。よし子を見舞いに来るようにしてやるから、じかに聞いてみろという。うまい事を考えた。 「だから、薬を飲んで、待っていなくってはいけない」 「病気が直っても、寝て待っている」  二人は笑って別れた。帰りがけに与次郎が、近所の医者に来てもらう手続きをした。  晩になって、医者が来た。三四郎自分医者を迎えた覚えがないんだから、はじめは少し狼狽した。そのうち脈を取られたのでようやく気がついた。年の若い丁寧な男である三四郎は代診と鑑定した。五分ののち病症はインフルエンザときまった。今夜頓服を飲んで、なるべく風にあたらないようにしろという注意である。  翌日目がさめると、頭がだいぶ軽くなっている。寝ていれば、ほとんど常体に近い。ただ枕を離れると、ふらふらする下女が来て、だいぶ部屋の中が熱臭いと言った。三四郎は飯も食わずに、仰向けに天井をながめていた。時々うとうと眠くなる。明らかに熱と疲れとにとらわれたありさである三四郎は、とらわれたまま、逆らわずに、寝たりさめたりするあいだに、自然に従う一種快感を得た。病症が軽いからだと思った。  四時間、五時間とたつうちに、そろそろ退屈を感じだした。しきりに寝返りを打つ。外はいい天気である。障子にあたる日が、次第に影を移してゆく。雀が鳴く。三四郎はきょうも与次郎が遊びに来てくれればいいと思った。  ところへ下女が障子をあけて、女のお客様だと言う。よし子が、そう早く来ようとは待ち設けなかった。与次郎だけに敏捷な働きをした。寝たまま、あけ放しの入口に目をつけていると、やがて高い姿が敷居の上へ現われた。きょうは紫の袴をはいている。足は両方とも廊下にある。ちょっとはいるのを躊躇した様子が見える。三四郎は肩を床から上げて、「いらっしゃい」と言った。  よし子は障子をたてて、枕元へすわった。六畳の座敷が、取り乱してあるうえに、けさは掃除をしないから、なお狭苦しい。女は、三四郎に、 「寝ていらっしゃい」と言った。三四郎はまた頭を枕へつけた。自分だけは穏やかである。 「臭くはないですか」と聞いた。 「ええ、少し」と言ったが、べつだん臭い顔もしなかった。「熱がおありなの。なんなんでしょう、御病気は。お医者はいらしって」 「医者はゆうべ来ました。インフルエンザだそうです」 「けさ早く佐々木さんがおいでになって、小川病気から見舞いに行ってやってください。何病だかわからないが、なんでも軽くはないようだっておっしゃるものから、私も美禰子さんもびっくりしたの」  与次郎がまた少しほらを吹いた。悪く言えば、よし子を釣り出したようなものである三四郎は人がいいから、気の毒でならない。「どうもありがとう」と言って寝ている。よし子は風呂敷包みの中から蜜柑の籠を出した。 「美禰子さんの御注意があったから買ってきました」と正直な事を言う。どっちのお見舞だかわからない。三四郎はよし子に対して礼を述べておいた。 「美禰子さんもあがるはずですが、このごろ少し忙しいものですから――どうぞよろしくって……」 「何か特別に忙しいことができたのですか」 「ええ。できたの」と言った。大きな黒い目が、枕についた三四郎の顔の上に落ちている。三四郎は下から、よし子の青白い額を見上げた。はじめてこの女に病院で会った昔を思い出した。今でもものうげに見える。同時に快活である。頼りになるべきすべての慰謝を三四郎の枕の上にもたらしてきた。 「蜜柑をむいてあげましょうか」  女は青い葉の間から果物を取り出した。渇いた人は、香にほとばしる甘い露を、したたかに飲んだ。 「おいしいでしょう。美禰子さんのお見舞よ」 「もうたくさん」  女は袂から白いハンケチを出して手をふいた。 「野々宮さん、あなたの御縁談はどうなりました」 「あれぎりです」 「美禰子さんにも縁談の口があるそうじゃありませんか」 「ええ、もうまとまりました」 「だれですか、さきは」 「私をもらうと言ったかたなの。ほほほおかしいでしょう。美禰子さんのお兄いさんのお友だちよ。私近いうちにまた兄といっしょに家を持ちますの。美禰子さんが行ってしまうと、もうご厄介になってるわけにゆかないから」 「あなたはお嫁には行かないんですか」 「行きたい所がありさえすれば行きますわ」  女はこう言い捨てて心持ちよく笑った。まだ行きたい所がないにきまっている。  三四郎はその日から四日ほど床を離れなかった。五日目にこわごわながら湯にはいって、鏡を見た。亡者の相がある。思い切って床屋へ行った。そのあくる日は日曜である。  朝飯後、シャツを重ねて、外套を着て、寒くないようにして美禰子の家へ行った。玄関によし子が立って、今沓脱へ降りようとしている。今兄の所へ行くところだと言う。美禰子はいない。三四郎はいっしょに表へ出た。 「もうすっかりいいんですか」 「ありがとう。もう直りました。――里見さんはどこへ行ったんですか」 「にいさん?」 「いいえ、美禰子さんです」 「美禰子さんは会堂」  美禰子の会堂へ行くことは、はじめて聞いた。どこの会堂か教えてもらって、三四郎はよし子に別れた。横町を三つほど曲がると、すぐ前へ出た。三四郎はまったく耶蘇教に縁のない男である。会堂の中はのぞいて見たこともない。前へ立って、建物をながめた。説教掲示を読んだ。鉄柵の所を行ったり来たりした。ある時は寄りかかってみた。三四郎はともかくもして、美禰子の出てくるのを待つつもりである。  やがて唱歌の声が聞こえた。賛美歌というものだろうと考えた。締め切った高い窓のうちのでき事である。音量から察するとよほどの人数らしい。美禰子の声もそのうちにある。三四郎は耳を傾けた。歌はやんだ。風が吹く。三四郎外套の襟を立てた。空に美禰子の好きな雲が出た。  かつて美禰子といっしょに秋の空を見たこともあった。所は広田先生の二階であった。田端小川の縁にすわったこともあった。その時も一人ではなかった。迷羊。迷羊。雲が羊の形をしている。  忽然として会堂の戸が開いた。中から人が出る。人は天国から浮世へ帰る。美禰子は終りから四番目であった。縞の吾妻コートを着て、うつ向いて、上り口の階段を降りて来た。寒いみえて、肩をすぼめて、両手を前で重ねて、できるだけ外界との交渉を少なくしている。美禰子はこのすべてにあがらざる態度を門ぎわまで持続した。その時、往来の忙しさに、はじめて気がついたように顔を上げた。三四郎の脱いだ帽子の影が、女の目に映った。二人は説教掲示のある所で、互いに近寄った。 「どうなすって」 「今お宅までちょっと出たところです」 「そう、じゃいらっしゃい」  女はなかば歩をめぐらしかけた。相変らず低い下駄はいている。男はわざと会堂の垣に身を寄せた。 「ここでお目にかかればそれでよい。さっきからあなたの出て来るのを待っていた」 「おはいりになればよいのに。寒かったでしょう」 「寒かった」 「お風邪はもうよいの。大事になさらないと、ぶり返しますよ。まだ顔色がよくないようね」  男は返事をしずに、外套の隠袋から半紙に包んだものを出した。 「拝借した金です。ながながありがとう。返そう返そうと思って、ついおそくなった」  美禰子はちょっと三四郎の顔を見たが、そのまま逆らわずに、紙包みを受け取った。しかし手に持ったなり、しまわずにながめている。三四郎もそれをながめている。言葉が少しのあいだ切れた。やがて、美禰子が言った。 「あなた、御不自由じゃなくって」 「いいえ、このあいからそのつもりで国から取り寄せておいたのだから、どうか取ってください」 「そう。じゃいただいておきましょう」  女は紙包みを懐へ入れた。その手を吾妻コートから出した時、白いハンケチを持っていた。鼻のところへあてて、三四郎を見ている。ハンケチをかぐ様子でもある。やがて、その手を不意に延ばした。ハンケチ三四郎の顔の前へ来た。鋭い香がぷんとする。 「ヘリオトロープ」と女が静かに言った。三四郎は思わず顔をあとへ引いた。ヘリオトロープの罎。四丁目の夕暮。迷羊。迷羊。空には高い日が明らかにかかる。 「結婚なさるそうですね」  美禰子は白いハンケチを袂へ落とした。 「御存じなの」と言いながら、二重瞼を細目にして、男の顔を見た。三四郎を遠くに置いて、かえって遠くにいるのを気づかいすぎた目つきである。そのくせ眉だけははっきりおちついている。三四郎の舌が上顎へひっついてしまった。  女はややしばらく三四郎をながめたのち、聞きかねるほどのため息をかすかにもらした。やがて細い手を濃い眉の上に加えて言った。 「我はわが愆を知る。わが罪は常にわが前にあり」  聞き取れないくらいな声であった。それを三四郎は明らかに聞き取った。三四郎と美禰子はかようにして別れた。下宿へ帰ったら母から電報が来ていた。あけて見ると、いつ立つとある

anond:20241002010446

2024-09-30

三  学年は九月十一日に始まった。三四郎は正直に午前十時半ごろ学校へ行ってみたが、玄関前の掲示場に講義時間割りがあるばかりで学生は一人もいない。自分の聞くべき分だけを手帳に書きとめて、それから事務室へ寄ったら、さすがに事務員だけは出ていた。講義はいからまりますかと聞くと、九月十一日から始まると言っている。すましたものである。でも、どの部屋を見ても講義がないようですがと尋ねると、それは先生がいないからだと答えた。三四郎はなるほどと思って事務室を出た。裏へ回って、大きな欅の下から高い空をのぞいたら、普通の空よりも明らかに見えた。熊笹の中を水ぎわへおりて、例の椎の木の所まで来て、またしゃがんだ。あの女がもう一ぺん通ればいいくらいに考えて、たびたび丘の上をながめたが、丘の上には人影もしなかった。三四郎はそれが当然だと考えた。けれどもやはりしゃがんでいた。すると、午砲が鳴ったんで驚いて下宿へ帰った。  翌日は正八時に学校へ行った。正門をはいると、とっつきの大通りの左右に植えてある銀杏並木が目についた。銀杏が向こうの方で尽きるあたりから、だらだら坂に下がって、正門のきわに立った三四郎から見ると、坂の向こうにある理科大学は二階の一部しか出ていない。その屋根のうしろ朝日を受けた上野の森が遠く輝いている。日は正面にある。三四郎はこの奥行のある景色を愉快に感じた。  銀杏並木こちら側で尽きる右手には法文科大学がある。左手には少しさがって博物の教室がある。建築は双方ともに同じで、細長い窓の上に、三角にとがった屋根突き出している。その三角の縁に当る赤煉瓦と黒い屋根のつぎめの所が細い石の直線でできている。そうしてその石の色が少し青味を帯びて、すぐ下にくるはでな赤煉瓦一種の趣を添えている。そうしてこの長い窓と、高い三角が横にいくつも続いている。三四郎はこのあいだ野々宮君の説を聞いてから以来、急にこの建物をありがたく思っていたが、けさは、この意見が野々宮君の意見でなくって、初手から自分の持説であるような気がしだした。ことに博物室が法文科と一直線に並んでいないで、少し奥へ引っ込んでいるところが不規則で妙だと思った。こんど野々宮君に会ったら自分発明としてこの説を持ち出そうと考えた。  法文科の右のはずれから半町ほど前へ突き出している図書館にも感服した。よくわからないがなんでも同じ建築だろうと考えられる。その赤い壁につけて、大きな棕櫚の木を五、六本植えたところが大いにいい。左手のずっと奥にある工科大学封建時代西洋のお城から割り出したように見えた。まっ四角にできあがっている。窓も四角である。ただ四すみと入口が丸い。これは櫓を形取ったんだろう。お城だけにしっかりしている。法文科みたように倒れそうでない。なんだか背の低い相撲取りに似ている。  三四郎は見渡すかぎり見渡して、このほかにもまだ目に入らない建物がたくさんあることを勘定に入れて、どことな雄大な感じを起こした。「学問の府はこうなくってはならない。こういう構えがあればこそ研究もできる。えらいものだ」――三四郎大学者になったような心持ちがした。  けれども教室はいってみたら、鐘は鳴っても先生は来なかった。その代り学生も出て来ない。次の時間もそのとおりであった。三四郎は癇癪を起こして教場を出た。そうして念のために池の周囲を二へんばかり回って下宿へ帰った。  それから約十日ばかりたってから、ようやく講義が始まった。三四郎がはじめて教室はいって、ほかの学生といっしょに先生の来るのを待っていた時の心持ちはじつに殊勝なものであった。神主が装束を着けて、これから祭典でも行なおうとするまぎわには、こういう気分がするだろうと、三四郎自分自分の了見を推定した。じっさい学問の威厳に打たれたに違いない。それのみならず、先生ベルが鳴って十五分立っても出て来ないのでますます予期から生ずる敬畏の念を増した。そのうち人品のいいおじいさんの西洋人が戸をあけてはいってきて、流暢な英語講義を始めた。三四郎はその時 answer という字はアングロ・サクソン語の and-swaru から出たんだということを覚えた。それからスコットの通った小学校の村の名を覚えた。いずれも大切に筆記帳にしるしておいた。その次には文学論の講義に出た。この先生教室はいって、ちょっと黒板をながめていたが、黒板の上に書いてある Geschehen という字と Nachbild という字を見て、はあドイツ語かと言って、笑いながらさっさと消してしまった。三四郎はこれがためにドイツ語に対する敬意を少し失ったように感じた。先生は、それから古来文学者が文学に対して下した定義をおよそ二十ばかり並べた。三四郎はこれも大事手帳に筆記しておいた。午後は大教室に出た。その教室には約七、八十人ほどの聴講者がいた。したがって先生演説口調であった。砲声一発浦賀の夢を破ってという冒頭であったから、三四郎おもしろがって聞いていると、しまいにはドイツ哲学者の名がたくさん出てきてはなはだ解しにくくなった。机の上を見ると、落第という字がみごとに彫ってある。よほど暇に任せて仕上げたものみえて、堅い樫の板をきれいに切り込んだてぎわは素人とは思われない。深刻のできである。隣の男は感心に根気よく筆記をつづけている。のぞいて見ると筆記ではない。遠くから先生の似顔をポンチにかいていたのである三四郎のぞくやいなや隣の男はノート三四郎の方に出して見せた。絵はうまくできているが、そばに久方の雲井の空の子規と書いてあるのは、なんのことだか判じかねた。  講義が終ってから三四郎はなんとなく疲労したような気味で、二階の窓から頬杖を突いて、正門内の庭を見おろしていた。ただ大きな松や桜を植えてそのあいだに砂利を敷いた広い道をつけたばかりであるが、手を入れすぎていないだけに、見ていて心持ちがいい。野々宮君の話によるとここは昔はこうきれいではなかった。野々宮君の先生のなんとかいう人が、学生の時分馬に乗って、ここを乗り回すうち、馬がいうことを聞かないで、意地を悪くわざと木の下を通るので、帽子が松の枝に引っかかる。下駄の歯が鐙にはさまる。先生はたいへん困っていると、正門前喜多床という髪結床の職人がおおぜい出てきて、おもしろがって笑っていたそうである。その時分には有志の者が醵金して構内に厩をこしらえて、三頭の馬と、馬の先生とを飼っておいた。ところが先生がたいへんな酒飲みで、とうとう三頭のうちのいちばんいい白い馬を売って飲んでしまった。それはナポレオン三世時代の老馬であったそうだ。まさかナポレオン三世時代でもなかろう。しかのん気な時代もあったものだと考えていると、さっきポンチ絵かいた男が来て、 「大学講義はつまらんなあ」と言った。三四郎はいいかげんな返事をした。じつはつまるかつまらいか三四郎にはちっとも判断ができないのであるしかしこの時からこの男と口をきくようになった。  その日はなんとなく気が鬱して、おもしろくなかったので、池の周囲を回ることは見合わせて家へ帰った。晩食後筆記を繰り返して読んでみたが、べつに愉快にも不愉快にもならなかった。母に言文一致手紙を書いた。――学校は始まった。これから毎日出る。学校はたいへん広いいい場所で、建物もたいへん美しい。まん中に池がある。池の周囲を散歩するのが楽しみだ。電車には近ごろようやく乗り馴れた。何か買ってあげたいが、何がいいかからいから、買ってあげない。ほしければそっちから言ってきてくれ。今年の米はいまに価が出るから、売らずにおくほうが得だろう。三輪田のお光さんにはあまり愛想よくしないほうがよかろう。東京へ来てみると人はいくらでもいる。男も多いが女も多い。というような事をごたごた並べたものであった。  手紙を書いて、英語の本を六、七ページ読んだらいやになった。こんな本を一冊ぐらい読んでもだめだと思いだした。床を取って寝ることにしたが、寝つかれない。不眠症になったらはやく病院に行って見てもらおうなどと考えているうちに寝てしまった。  あくる日も例刻に学校へ行って講義を聞いた。講義あいだに今年の卒業生がどこそこへいくらで売れたという話を耳にした。だれとだれがまだ残っていて、それがある官立学校地位競争している噂だなどと話している者があった。三四郎漠然と、未来が遠くから眼前に押し寄せるようなにぶい圧迫を感じたが、それはすぐ忘れてしまった。むしろ昇之助がなんとかしたというほうの話がおもしろかった。そこで廊下熊本出の同級生をつかまえて、昇之助とはなんだと聞いたら、寄席へ出る娘義太夫だと教えてくれた。それから寄席看板はこんなもので、本郷のどこにあるということまで言って聞かせたうえ、今度の土曜にいっしょに行こうと誘ってくれた。よく知ってると思ったら、この男はゆうべはじめて、寄席へ、はいったのだそうだ。三四郎はなんだか寄席へ行って昇之助が見たくなった。  昼飯を食いに下宿へ帰ろうと思ったら、きのうポンチ絵かいた男が来て、おいおいと言いながら、本郷の通りの淀見軒という所に引っ張って行って、ライスカレーを食わした。淀見軒という所は店で果物を売っている。新しい普請であった。ポンチ絵かいた男はこの建築の表を指さして、これがヌーボー式だと教えた。三四郎建築にもヌーボー式があるものとはじめて悟った。帰り道に青木堂も教わった。やはり大学生のよく行く所だそうである赤門はいって、二人で池の周囲を散歩した。その時ポンチ絵の男は、死んだ小泉八雲先生教員控室へはいるのがきらいで講義がすむといつでもこの周囲をぐるぐる回って歩いたんだと、あたか小泉先生に教わったようなことを言った。なぜ控室へはいらなかったのだろうかと三四郎が尋ねたら、 「そりゃあたりまえださ。第一彼らの講義を聞いてもわかるじゃないか。話せるものは一人もいやしない」と手ひどいことを平気で言ったには三四郎も驚いた。この男は佐々木与次郎といって、専門学校卒業して、今年また選科へはいったのだそうだ。東片町の五番地の広田という家にいるから、遊びに来いと言う。下宿かと聞くと、なに高等学校先生の家だと答えた。  それから当分のあい三四郎毎日学校へ通って、律義に講義を聞いた。必修課目以外のものへも時々出席してみた。それでも、まだもの足りない。そこでついには専攻課目にまるで縁故のないものまでへもおりおりは顔を出した。しかしたいていは二度か三度でやめてしまった。一か月と続いたのは少しもなかった。それでも平均一週に約四十時間ほどになる。いかな勤勉な三四郎にも四十時間はちと多すぎる。三四郎はたえず一種の圧迫を感じていた。しかるにもの足りない。三四郎は楽しまなくなった。  ある日佐々木与次郎に会ってその話をすると、与次郎は四十時間と聞いて、目を丸くして、「ばかばか」と言ったが、「下宿屋のまずい飯を一日に十ぺん食ったらもの足りるようになるか考えてみろ」といきなり警句でもって三四郎をどやしつけた。三四郎はすぐさま恐れ入って、「どうしたらよかろう」と相談をかけた。 「電車に乗るがいい」と与次郎が言った。三四郎は何か寓意でもあることと思って、しばらく考えてみたが、べつにこれという思案も浮かばないので、 「本当の電車か」と聞き直した。その時与次郎はげらげら笑って、 「電車に乗って、東京を十五、六ぺん乗り回しているうちにはおのずからもの足りるようになるさ」と言う。 「なぜ」 「なぜって、そう、生きてる頭を、死んだ講義で封じ込めちゃ、助からない。外へ出て風を入れるさ。その上にもの足りる工夫はいくらでもあるが、まあ電車が一番の初歩でかつもっとも軽便だ」  その日の夕方与次郎三四郎を拉して、四丁目から電車に乗って、新橋へ行って、新橋からまた引き返して、日本橋へ来て、そこで降りて、 「どうだ」と聞いた。  次に大通りから細い横町へ曲がって、平の家という看板のある料理屋へ上がって、晩飯を食って酒を飲んだ。そこの下女はみんな京都弁を使う。はなはだ纏綿している。表へ出た与次郎は赤い顔をして、また 「どうだ」と聞いた。  次に本場の寄席へ連れて行ってやると言って、また細い横町はいって、木原店という寄席を上がった。ここで小さんという落語家を聞いた。十時過ぎ通りへ出た与次郎は、また 「どうだ」と聞いた。  三四郎は物足りたとは答えなかった。しかしまんざらもの足りない心持ちもしなかった。すると与次郎は大いに小さん論を始めた。  小さんは天才であるあん芸術家はめったに出るものじゃない。いつでも聞けると思うから安っぽい感じがして、はなはだ気の毒だ。じつは彼と時を同じゅうして生きている我々はたいへんなしあわせである。今からしまえに生まれても小さんは聞けない。少しおくれても同様だ。――円遊もうまいしかし小さんとは趣が違っている。円遊のふんした太鼓持は、太鼓持になった円遊だからおもしろいので、小さんのやる太鼓持は、小さんを離れた太鼓持だからおもしろい。円遊の演ずる人物から円遊を隠せば、人物がまるで消滅してしまう。小さんの演ずる人物からいくら小さんを隠したって、人物は活発溌地に躍動するばかりだ。そこがえらい。  与次郎はこんなことを言って、また 「どうだ」と聞いた。実をいうと三四郎には小さんの味わいがよくわからなかった。そのうえ円遊なるものはいまだかつて聞いたことがない。したがって与次郎の説の当否は判定しにくい。しかしその比較ほとんど文学的といいうるほどに要領を得たには感服した。  高等学校の前で別れる時、三四郎は、 「ありがとう、大いにもの足りた」と礼を述べた。すると与次郎は、 「これからさきは図書館でなくっちゃもの足りない」と言って片町の方へ曲がってしまった。この一言三四郎ははじめて図書館はいることを知った。  その翌日から三四郎は四十時間講義ほとんど半分に減らしてしまった。そうして図書館はいった。広く、長く、天井が高く、左右に窓のたくさんある建物であった。書庫入口しか見えない。こっちの正面からのぞくと奥には、書物いくらでも備えつけてあるように思われる。立って見ていると、書庫の中から、厚い本を二、三冊かかえて、出口へ来て左へ折れて行く者がある。職員閲覧室へ行く人であるなかに必要の本を書棚からとりおろして、胸いっぱいにひろげて、立ちながら調べている人もある。三四郎はうらやましくなった。奥まで行って二階へ上がって、それから三階へ上がって、本郷より高い所で、生きたものを近づけずに、紙のにおいをかぎながら、――読んでみたい。けれども何を読むかにいたっては、べつにはっきりした考えがない。読んでみなければわからないが、何かあの奥にたくさんありそうに思う。  三四郎一年生だから書庫はい権利がない。しかたなしに、大きな箱入りの札目録を、こごんで一枚一枚調べてゆくと、いくらめくってもあとから新しい本の名が出てくる。しまいに肩が痛くなった。顔を上げて、中休みに、館内を見回すと、さすがに図書館だけあって静かなものであるしかも人がたくさんいる。そうして向こうのはずれにいる人の頭が黒く見える。目口ははっきりしない。高い窓の外から所々に木が見える。空も少し見える。遠くから町の音がする。三四郎は立ちながら、学者生活は静かで深いものだと考えた。それでその日はそのまま帰った。  次の日は空想をやめて、はいるとさっそく本を借りた。しかし借りそくなったので、すぐ返した。あとから借りた本はむずかしすぎて読めなかったからまた返した。三四郎はこういうふうにして毎日本を八、九冊ずつは必ず借りた。もっともたまにはすこし読んだのもある。三四郎が驚いたのは、どんな本を借りても、きっとだれか一度は目を通しているという事実発見した時であった。それは書中ここかしこに見える鉛筆のあとでたしかである。ある時三四郎は念のため、アフラベーンという作家小説を借りてみた。あけるまでは、よもやと思ったが、見るとやはり鉛筆で丁寧にしるしがつけてあった。この時三四郎はこれはとうていやりきれないと思った。ところへ窓の外を楽隊が通ったんで、つい散歩に出る気になって、通りへ出て、とうとう青木堂へはいった。  はいってみると客が二組あって、いずれも学生であったが、向こうのすみにたった一人離れて茶を飲んでいた男がある。三四郎がふとその横顔を見ると、どうも上京の節汽車の中で水蜜桃をたくさん食った人のようである。向こうは気がつかない。茶を一口飲んでは煙草を一吸いすって、たいへんゆっくり構えている。きょうは白地の浴衣をやめて、背広を着ている。しかしけっしてりっぱなものじゃない。光線の圧力の野々宮君より白シャツけがましなくらいなものである三四郎は様子を見ているうちにたしか水蜜桃だと物色した。大学講義を聞いてから以来、汽車の中でこの男の話したことがなんだか急に意義のあるように思われだしたところなので、三四郎そばへ行って挨拶をしようかと思った。けれども先方は正面を見たなり、茶を飲んでは煙草をふかし、煙草をふかしては茶を飲んでいる。手の出しようがない。

anond:20240930173301

2024-09-25

ことり保護団体間による転売譲渡未遂について時系列まとめ

承前

ことり保護団体間で起こった小鳥の生体二重譲渡未遂に関する事象時系列まとめ

伏字表記魚拓リンクについては、一方の団体弁護士をつかって各所に削除取り消し依頼をしているようなので見返せるようにするため

要約

NPO法人K.O.が鳥たちの里親として譲渡契約した人物たちと連絡がとれず、譲渡したうちの一羽がペットショップのB商店譲渡会で転売出品されていた。

該当の鳥の返還所在不明になってしまった鳥の処遇を巡って係争している。

登場人物と主要な鳥

神奈川県にある小鳥保護就労継続支援事業所運営を主とするNPO法人

第一種動物取扱業を保有する栃木県ペットショップ(横浜事業所拠点あり)(第一種動物取扱業者登録台帳にある住所からは民家しか確認できない)。多頭飼い崩壊の家庭やブリーダーなどから小鳥保護活動も行なっている。

以下K.O.投稿した内容に倣った名称になります


時系列

*日時 *人物 *事象 *該当リンク(web魚拓検索してみてください、手元ではPDFでも保存しました)
7/8 月 K.O., D,E マメ2/オカメ2/セキセイ1(インコの種類を略称表記)をDとK.O.譲渡契約
Dは契約書に使われていない電話番号を記載
ここに結膜炎治療中のWFパールカラーオカメインコがB商店譲渡会に出品疑惑
aqua87871980/status/1833576598614020387
7/28K.O., D,E,F カメ1/ コザ1/マメ1/セキ1/ウロコ1をEとK.Oが譲渡契約
このとき譲渡したオレンジがかった生まれつき羽の状態が悪いウロコインコがB商店譲渡会にて出品疑惑
aqua87871980/status/1833576598614020387
7月下旬-8月K.O.,B,D メコンゴウインコ1羽、セキセイインコ2羽(一羽はお腹禿げてるライラック色)をK.O.からBへ譲渡契約
DがBに帯同
aqua87871980/status/1832818652237951359
9/8 日 B商店, B, C, D, E 横浜譲渡会を開催
K.O.から譲渡されたヒメコンゴウインコ, ウロコインコ, セキセイインコがB商店で出品疑惑
Bが譲渡会中に倒れ救急車へ(B商店側の主張)、その後K.O.から電話での連絡つかず。
bellwo5963/status/1830983623501332959
9/8 日 K.O. B商店譲渡会へ見学しにいったK.O.スタッフからメコンゴウインコ転売出品されていたことを確認里親のBと電話で連絡がつかないためB商店DMtwitter(X)で引用投稿
その後B商店からの連絡でヒメコンゴウインコK.O.にいたヒメコンゴウインコだと事実確認がとれる。
aqua87871980/status/1832667830376079769
aqua87871980/status/1832756449086406986
9/10K.O. , B商店 その他転売疑惑の鳥の所在について確認DMの連絡がB商店から途絶える。 9/13のリンク参照
9/12K.O. B商店譲渡会参加した人物からK.O.にいたと思われるウロコインコを引取りった旨連絡がくる aqua87871980/status/1834144511402147869
9/13 K.O. 連絡が途絶えているためB商店とのDMを公開 aqua87871980/status/1834597643932348443
aqua87871980/status/1834597803013914719
aqua87871980/status/1834598258003325328
9/15 K.O., B商店弁護士 B商店弁護士からBがスタッフであること、Bが二重譲渡を行おうとしたことについてのお詫びとその他人物は関係ないことや今後は関連する投稿を控えてほしい旨の書状K.O.に届く aqua87871980/status/1835319265312051448
9/17K.O., B商店弁護士 双方担当者で会話 aqua87871980/status/1835942435358474606
9/18 B商店 九日ぶりのtwitter(x)投稿にて現状報告 bellwo5963/status/1836346874196037935
9/19 ENCOUNT, Yahooニュース出稿 "保護団体によるペットの“転売譲渡疑惑”が波紋 当事者団体謝罪も、返還はいまだ行われず(ENCOUNT)" https://encount.press/archives/679312/
aqua87871980/status/1836643113172975983
9/20 ENCOUNT, B商店弁護士記事掲載非公開
9/24K.O. 今後のやりとりを専門機関委託とのこと aqua87871980/status/1838449148464631846

K.O. の主訴

B商店の主訴

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所感

自分エゴで鳥を飼っていることから贖罪のつもりで別のNPO法人寄付支援を行なっているので今回の件は動向を追ってしまった。

ニュース記事が消されてしまって前後関係が分かりづらかったので自分用のメモとしてまとめた。こういうのも訴えられるんだろうか。

B商店は春頃にチャリティ作家作品転売などの話もあって結局その話の報告が聞けていないことや(該当スタッフアカウントも消えていた)、この件とは別に保護実態ねとらぼから取材された記事事実確認とれず公開停止されたこと(https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/2408/29/news023.html)、譲渡会などでの生体のやりとりや寄付金などの会計が実際の数字では公開されておらず不明瞭なところ、譲渡会の写真を見るにつけ感染症が拡大しそうな環境や籠の底にビニール袋をしいて運搬時にそれで覆っていそうなやり方には疑問があったので、これを機に見直されるといいな。

鳥ってとても賢くて愛情深い、それぞれに個性のある生きものから今回の件には胸を痛めている。見分けがつかないんじゃない、と言われることがあるけど羽色や足、嘴、習性など個体ごとの特徴が当たり前に違うので写真からでも意外とわかる。

犬や猫と違い、鳥は寒暖差や環境変化に弱い(野鳥なら野鳥としての環境に適合はするが飼い鳥はそうではない)。それにも関わらず今回複数環境を移動したヒメコンゴウインコのことが心配

今回どちらももしかしたら法律には抵触してないのかもしれないが、ところどころひととしてどうなのと思うところが多い。

憶測や元関係者の問題がある話もまとめだすとキリがないので載せなかった。

鳥の保護自体は次のいい環境へ引き継がれることや鳥たちの終生が幸せであればいいことだと思うが(K.O.側も譲渡のやり方については反省していたことだし)、両者具体的な改善に今後つながっていきますように。

自分NPOなどへ寄付するとき実態を見に行ってからにするようにしたい。

2024-09-23

マンションゴミ捨て場の話

うちのマンション管理人がいるんだけど、管理人がいない日はマンション理事会の誰かがゴミ置き場のごみ分別する役割を担っている。

ごみ分別を守らないやつが多くなってきたのか、最近になってゴミ置き場内の張り紙に「法律違反している」とデカデカと貼られるようになった。マンションエレベーターも何基かあるんだけどすべてのエレベーターの壁に「江戸時代から現代までのゴミ捨てに関わる法律の変遷」みたいなのをデカデカ掲示してたりしてる。へぇ〜って思いながら見てるんだけど普通の人興味ないのでは??

しかも前に燃えるゴミの中にしれっと忍ばせてた空き瓶を拾い出して部屋番号までは出してないけど法律違反と指摘してた(うちではない)。

先週くらいにペットボトルの蓋ちゃんと取ってないっていう指摘もしてた。どんだけゴミ好きなんだよ。

ちなみに、うちのマンションセキュリティが頑丈でエントランスも、エレベーターゴミ捨て場もマンションの鍵がないと入れないので絶対に住人か管理人

今のマンションに越してから10年くらいになるんだけど、越してきた当初はそんなことなかったから新しく引っ越してきた人なのかも。

2024-09-16

ジモティーで色々な感情になる話

引越しタイミング不用品処分したく、メルカリと併用でジモティーに出品してみている

本棚食器棚など割と大きなものを出品

地域外国人も住んでおり、0円で出品したものはそういった人にもらわれていくことも多い

トルコ系?の方が多いか

0円で引き取ってもらえるだけありがたかったのに、さらにお気遣いでお礼に梨とかをくれたりする人もいた

あとめちゃ感謝される

100-200円で出品したものを値切られることもなかった

・一方で、値段がつきそうだが嵩張るキャンプ用品なども、メルカリよりも格安で出品していたのだが、それを引き取りに来た日本人への対応で久々に嫌な思いをした。。

出品したものキャンプ用のカトラリー、ガス類。物置に眠っていた古いものなので、と説明記載済み。(経年による変色が一部あった)

やりとりのコメントでは、誠実そうな感じの方で、値引きの希望もなさそうだった。

こちらの家まで車で引き取りに来ていただいたが、なぜか子供を引き連れた上で夫婦でお越しに。

温厚そうな旦那さんと、気の強そうな奥さんのセット

物品を確認いただく際に、奥さんがいちいち えぇー…とか、これは…とか、納得していないご様子のリアクション

値引き交渉をその場でされ、まあ確かに古いものだったと思い数百円値引きを了承

ただきになったのが、その際に 「子供もつれて休日にわざわざ来ていますので…」と子供を盾にした交渉とか、汚れに関して指摘された際に

こちらが写真でご了承ずみでは、と返したところ「写真ではわからないですよね!?」てきな反論があったりと、最初から値切るつもりで来たような態度。

家にある他のキャンプ用品も見たいとのことでおみせたところ、まとめてご購入の割引などは…なども言われ、

気の強そうな奥さんの敵意剥き出しの感じにこちらも少しムッとしてしまい、さらに100円の値引きを掲示したところ、不満そうながらも引き取って行かれた。

前述の外国人気持ちよく引き取って行かれた経験から掲示された値段である程度納得した上で来ていると思っていたので、こうしたやりとりが発生したことに驚いてしまった。

また、海外で金払いも悪いのに値切る日本人、に対応する海外の人の気持ちがわかった気がした。

終始、受け渡す物に対してネチネチと言われながら、値引き交渉されるのは、かなりのストレスだった。

それにわたしもあっさりと負ければよかったのだが、敵意剥き出しおばさんにむかついてしまい、攻防してしまった。。値引きを受ける際には、相手も人なので、ネチネチ言うのではなく、初対面ながら好感度いかに高くもっていけるかも重要だと思った。

また前述の物の値段は0-200円程度だったため、受取者の物に対する期待値は低かったが

今回は2000円以上だったため、物に対する期待値が高く、齟齬が生じたのだなと感じた。

ジモティーに関しては、コメント時点だけでなく受け渡しの際にも値引き交渉がされる恐れがあるという点で、

ある程度価値のつきそうなものメルカリなどに出した方が良いなと感じた。

2024-09-13

anond:20240913122111

大人しく穴蔵に消えればいいのに、

公にロリコンポスター掲示することを正当化して暴れるから嫌われるのでは?

2024-09-12

anond:20240912135344

なんというか、現実存在する男が乳出して歩くのは今はまだギリギリセーフだろうけど、絵でわざわざ描いて掲示するのはもう完全アウトで良いと思う

水着だってもう男女とも乳も腹も出さないのが常識になりつつある(特にスクール水着)し、「局部は出てない」の言い訳通用しないと思う

女体より男体の方が元の基準が緩かった分、次に新しい基準への落差の大きさ故によりシビアに考えるべきだよ

anond:20240912045515

その「落ち着く」は「正常な判断を促す精神的余裕」ではないでしょう?

公共乗り物空間は「落ち着け場所」ではないので落ち着いてもらっては困ります

「なんらかの充足を得る」ことを「落ち着く」としているならばそれは充分な個別サービスを受けたいという事です

公共交通機関は多数の人が同時に利用するため常に緊張を持って行動してもらいたい場所です

周囲に気を配り注意しながら自分の行動が他の人にどんな影響を与えるのか気にしてもらいたい場所です

起立したままの利用が困難な人むけにあるべき座席以外は無いほうがよい位でもあります

もし、多人数の利用する中で問題が発生した場合自身を含むその場の人たちに迷惑をかけてしま可能性がある場合、利用を差し控えたり異なる状況での利用をすべきです

そんな事いっていたら間に合わない、約束が守れない、不便だとするならば、安全な経路確保に合わせて約束や予定をすべきです

感染症罹患した方が電車の利用をするのにもし理由があったならば、それについて配慮する必要があるのかという理由でのマスク着用や消毒喚起ではないはずです

自分生活空間自分時間利用に目的をもって使用するのと、自分制御下にない環境にそれを使用させられる事について不満や不安、好適でないと感じるならばそれを避ける行動をすべきです

他の方が利用している空間提供物について、個人がそれを好まないため大多数に制限要請する様をみてもし有意義だと感じるならば、一個人が利用したい内容を自分を含む大多数が許容することも認められるべきでしょう

それがもしこの件ならば、我慢すべき側にまわっているという事について不満がもしあるならば、その不満を申し出たい内容についてもほかの一個人から意見からでも聞き入れるべき事になろうということは想像されてしかるべきです

ポスター掲示ラッピングが、安全性を損ねるという理由であったりあやまった利用や損害を発生させる理由として個人事情以外があるならばそれは問うに足りるのではないでしょうか

行動指示の文言スマホを利用して得られる情報の添付ほか、錯覚をしたり問題の発生しうる行動を誘発する内容であればです

そろそろ、一個人ネットで声を挙げたらという期待をするにあたりもうすこし現実性考慮してみられてはと思います

anond:20240912081620

こういう意見を時々見かけるが

毎度そのたびに思うんだが

自分の好きなキャラでも

公共空間に危うい格好の絵柄で掲示されるのはイヤだよ

駅構内とか迷惑全然嬉しくない

しろ普通の格好なら友達に好きなキャラの話もできるけど

半裸絵で18禁漫画ゲーム勘違いされる方が非常にイヤ

18禁作品なら勘違いはないけど

公共空間には置かれたくない

そんな非常識会社や作者とか幻滅

2024-08-31

anond:20240831081744

上司と馬があうなら二穴やって、拒否したら、会社の目立つところに掲示すると遠回しに言ってもいい気はするし、それこそ、上司の別の愛人を奪ってもいいと思うけど…えろ小説の読み過ぎか

2024-08-29

当店の米と野菜は全て国産です

意味わからん

何が言いたいのか、訴求ポイントはなんなんだ?

わざわざ当店は危険食材を使ってます宣伝する意図はなんなんだろうか?

世界もっと危険農作物日本産だよね?

農薬の成分規制世界一甘く、使用量の制限も無く、使用履歴の記録義務も無い

流通経路での品質検査も無い

こんな先進国日本しか無い

日本のお百姓さんは誠実で朴訥だから不正は行わない?

根拠がねぇ、不正だらけじゃねぇか

 

国際連合食糧農業機関FAO)の調査でも面積当たりの農薬使用量はOECD先進国の中で

イスラエル台湾の次の3位

アメリカの5倍の農薬を使ってる、成分規制日本の方が甘い

そもそもアメリカ農家GAP認証を受けて無ければ農作物の出荷ができない

同様の仕組みは日本には無い(あるけど普及率はほぼゼロで出荷基準になってない、例えばアメリカスーパーGAP認証で無ければ仕入れしないが日本にはそのような仕組みは無い)

 

にわからんのが「当店は最高級A5等級のみ」

意味わからん

食肉業者か?

今どき誰でも知っているが和牛等級は味とはまったく関係がない。

肉のグレードですら無い。そんな事小学生でも知っているのに。

なぜこれを宣伝文句にするのか、なにを訴求したいのか。わからん

アルファベットは肉の歩留まり、同じ重量でもトリミングした可食部は枝肉によって変わる

Aは可食部が多いってだけ、だから重量単価は上がる、高くなる。アタリマエだ

100kgで仕入れた肉をトリミングして食えるのが40kgしか無い肉と80kg食える肉では同じ品質の枝肉なら後者は倍の値段になる、アタリマエだ。かといって倍の価値があるわけではない。可食部に換算したら値段は同じだ。枝肉を取り扱う業者用の取引指標にすぎない。

後者をAとしているだけだ

数字部分は見た目、味ではない、切り身にしてショーケースに陳列したときに客が美味そうと感じる見た目の方が売れる。色味、発色、サシの入り具合、味とは関係ない

こんな事はネットでググればすぐに出てくる。誰でも知ってる、ウチの幼稚園児でも知ってる。

 

ところが焼肉屋看板デカデカと「A5肉!!!」と掲示している。

何が言いたいのかさっぱりわからん

 

一番わからんのが「美味い!」と宣伝してる店

いやそれ貴方感想ですよね?

評価するのは僕ですが?わざわざ宣伝する必要ないですよね?

まずい店が「当店は不味いです」なんて言わないよね、まずい店も店主は美味いと思って作ってる。だか客観的に不味いだけでそれを決めるのは客だ、わざわざ言う必要が無い。

例えば風邪薬宣伝風邪が治りますとは書けない、薬事法違反になる。

一般企業製品とて宣伝文句には様々な法規制がかかり、優良誤認などは厳しく行政指導される。

絶対に儲かる金融商品、なんてものはまぁ金融庁が秒で飛んでくる

ところが飲食店だけはどんな嘘デタラメでも許されるってのがわからん

一度あまりにも不味すぎて店員に言うたことがある

「ねぇキミ、キミを責めてるわけじゃないんだ、ただのアルバイトだろうし

で、店長だか責任者に伝えて欲しい、できれば呼んできて欲しいのだが、この商品はクソ不味い、10人中9.9人は不味いと評価する自信がある、それはいいんだけど、店の外の看板に安くて美味いと書いてあったからこの店に入ったんだが、少なくとも不味い、だから看板を書き直せと、責任者に伝えてくれないか

と言うたことがあるのだがアルバイトはキョトンとしていた。

「わかったわかった、ともかく、砂抜きしてないサザエつぼ焼きは味以前の問題、食えない、これの代金は払うが客が看板を直せと怒ってると、この皿を片付けてくれ、いやお代は払う返品じゃない」

このようなやり取りがあった、まぁバイト君は黙って捨てるだけだろう、報告などしないだろう。

数日後も「美味い安い」の看板はそのままだ

いやいやそんな事はわかっているのだが、

そもそも看板に「美味い安い」の掲示必要ないでしょ?冗長

それを信じて店に入る奴はない、偽りがあったとしても文句は言えない、法的担保はなにもない

しか日本飲食店は相変わらず

国産!A5!美味い!」

 

でさ、そんな店に客が入るのよwwwww

これが一番意味わからんwwwww

2024-08-19

クルド問題で良くやり玉にあがる解体トラックの積載とヤード問題に就いてパート1

産経新聞が報じているクルド人ヤードで大騒ぎ問題に関して。因みに本稿では記事事件のものには触れない。

https://b.hatena.ne.jp/entry/s/www.sankei.com/article/20240818-Q7DJ43L7IVGBVIXACY4JX5FRBY/

 

トラック制裁制限

産経記事では冒頭に「過積載の(解体業)トラック」の写真掲載されている。Xでもよく同じような写真が「クルド人解体屋の過積載トラック」として掲示され「何故か警察検挙しない!」と指弾されている。

これらは違法積載なのだろうか?

 

道交法は近年改正され、車両からのはみ出しの制限が緩和された。

後方については車両長の20%以下となった(はみ出しが後方だけの場合)。これはいすゞエルフ2t積みの場合全長が4.7mなのではみ出しの最大は940cmとなる。写真トラックはそんなにでっぱっていない。

 

側方については片方10%づつの両方で20%までが可能になった。

産経写真トラックは上の方が広い積み方がされている。一番上に畳が2枚並んであるのでこれを基準に幅を考えてみる。

畳は地方により寸法が違うが関東で使われる江戸間だと短辺は88cmだ。これが2枚で176㎝。真ん中に間隙があり、柱も一本挟まっている。また少し斜めになっている。それらを修正すると188cmくらいか

エルフの全幅は1.7mなので両側合わせて34㎝まではみ出し可能だ。幅は1.7+0.34=2040㎝まで積載okであるから全然余裕である違反ではない。

 

では高さは?というと、実は規制がないのだ。いくらでも積んでいい。

でも道交法では「道路運行する車両の最大寸法」が決まっていて、3.8mとなっている。だから荷台の高さに拘らずに全車3.8mまで積める。

しかし3.8mというのは観光バス屋根とか電車の2階建てグリーン車屋根の高さで、とんでもない高さだ。だからトラックでそこまで積むという事はあまり無い。で、写真トラックもそこまで積んでいない。見たところ3.2~3.4mくらいだ。

 

重量は?というのは測らないと判らない。でも間隙が多い廃材なので重量はそこまでいかない。2tくらいではないだろうか?因みに木造住宅の重さは30坪2階建程度で30t強といったところ。検索すると1600kg/㎡という数字が出てくるだろうが、これは家の積載荷重と耐雪荷重を合わせた重さで、自重は半分程度になる。また壁材のモルタル石膏ボード漆喰を合わせた重さだから木材だけだと大した事ないのだ。

 

となると、これは過積載でも何でも無い定積載なのだ

 

トラックの積み方

トラックに積む場合、まずはあおりの内側にコンパネなどで壁を造る。その中で安定するようにテトリスみたいにぴっちり積んで、時にTスピンなんかも駆使して動かないようにする。

コンパネ壁の上に来たら安定する大物を外側に積んで真ん中の方に小物を積んで行く。これもテトリスっぽいな。

いい所まで来たらロープを掛けて思い切り絞り完成。コンパネと大物が押さえになって荷崩れを防止する。

 

多分、Xとかで騒いでいる人らは平トラックの積み方知らないのだろう。なので解体屋のトラックを見たら全てで「過積載」と騒ぐ。しかも慎重に情報を流すという動機がない。

しかも後ろからではドライバーが何人かなんて判る由もない。クルド人かどうかなんて聞かないと判らない。更に言うと撮影場所がどこかとかどこナンバーかというのも確認しないしその動機もない。

警察はなぜ検挙しない!」ってそれは平トラックの定積載だからだ。アホやね。

 

ヤードの中が見えない問題

ヤードっていうのは物流基地屋根のない構内をいうのだが、特に自動車解体屋の車両置き場の事も指す。最近ではそこから建築業の資材置き場や金属スクラップ置き場なんかのことも指す。これは自動車解体屋のヤード誤用っぽい転用だ。

で、この自動車解体ヤードは簡易な壁で仕切られて中が見えない、中で盗難解体しているのではないか?と言われ、それもクルド人問題として語られる事がある。

 

だがこれは無体な論難だ。壁を建てるのは法規制に拠る。

昔の自動車解体屋はテキトーで、その辺に廃車を積み上げ、外して売り物にするエンジンやボディーパーツをその辺に積み上げていた。

だがこれだと廃油や廃冷却水がタレ流しになって土壌にしみ込んでしまう。廃冷却水は河川流れると魚毒性が高い。

そこで各条例でこういう規制が出来た。

・1.廃車置き場と作業場コンクリ打ちして排水路を作り、オイルトラップを設置せよ

・2.1が難しい場合作業場だけコンクリ打ち+排水路+オイルトラップとしてそこで全液体を抜いてから廃車置き場に置け

・十分な高さのある塀で囲って部外者が入れないようにせよ

 

最後の塀は子供が入り込んでかくれんぼをしてたら転落したり、車ごとプレス機に突っ込まれキックアスの悪役みたいな死に方するのを防ぐ為の規制だ。

増田学生時代、金がないかマイカーは買えなかったが整備の腕は幾分あるのでバイト先の友人に駆り出されて工具箱持参で解体屋にフォークリフト86の廃車を下ろしてもらいミッション自分たちで外したり、シルビアのノンスリップデフを外したりして金払って帰り、それらを交換したりしていた。日産のL型エンジンは重かったな。

でも今はそういうのは出来なくなっていて、勝手ヤードの中歩いたりさせてくれないしそもそもから見えないか在庫が判らない。つまらん。

こういう仕事は当然がっつり汚れて暖房冷房も無いところで働くから人気が無く、外国人従業員が多くなっている。

それで色の黒いガイジンヤバいとなって、「中が見えない=犯罪?」と連想ゲームになるのだが、法規制ぐらい知っておけという話である

 

事件地の推定

「本稿では記事事件のものには触れない」って書いがあれは嘘だ。やっぱ記事の中身に触れたくなったわ。というのも地理的条件説明したいから。

 

記事中に「(川口)市東北部とあるが、市の東北側には人家がまれ地域があるのだ。一つは旧見沼、もう一つが木曽呂という地区だ。

 

見沼

 

江戸時代まで川口から大宮にかけて見沼という巨大な沼があった。土木工事狂の三代家光になると、見沼の下の方に堤を造って、今の川口市~足立区開拓する事になった。その直接指示官は利根川東遷事業荒川西遷事業を為した治水土木界のチャックノリス、かの伊奈忠治である

そこで八町堤が築造され、見沼は巨大溜池となり、その南は広大な田圃となって幕府石高を上げ、財政情況改善したのである

ところで荒川はそれまで元荒川を流れていたので、上尾より下流入間川けが流れていた。しかしこの入間川下流は今の荒川と相当に違う所を流れていた。

指扇付近からは今の荒川の西を蛇行して流れ、中浦和駅武蔵浦和駅南浦和駅浦和シリーズスランプラリーしてるみたいな流路を取ってから浦和競馬場に踵を返して川口市を横切り今の外環道クロスして、川口オート→毛長川→八潮という風に流れていた。地方競馬からオートレースはしごかよ。

で当時綾瀬駅を流れていた利根川に合流して自由に氾濫し辺りをぐちゃぐちゃにしていた。オケラオヤジの大暴れみたいな奴である

この川も荒川西遷で廃川になったので広大な土地を開墾でき、その辺は川が無くなったから見沼の溜池で潤すって感じだ。

この川の痕跡戦後すぐの航空写真にはくっきりと写っている。

https://ktgis.net/kjmapw/kjmapw.html?lat=35.841125&lng=139.699960&zoom=14&dataset=tokyo50&age=10&screen=2&scr1tile=k_ort_USA10&scr2tile=k_cj4&scr3tile=k_cj4&scr4tile=k_cj4&mapOpacity=10&overGSItile=no&altitudeOpacity=2

河川跡は出水やすいので田んぼとし、その横に形成された微高地自然堤防曽根)に集落を築いていたので川跡がくっきり残ったのだな。

 

享保の改革吉宗時代になると、見沼に泥が溜まって貯水力低下。そこで、見沼を全部干拓しちゃえという事になった。でもそのままじゃ水が足りないね。そこで見沼代用水という用水路を作るのだが、どこから取水してるというと羽生なのだ。見沼から60㎞以上あるのだ。

途中には当然沢山の川がある。そこでどうしたかというと、全部立体交差で通したのだ。江戸時代なのにちょっとイカれた工事だ。舎人ライナーに見沼代用親水公園って駅があるが、この代用水とは見沼の代わりの用水って意味なのだな。

それ以来、旧見沼は田んぼ地帯となっていて、地盤も悪いし土地が低いか都市化した後もそこに家を建てたり開発行為をしてはならないという規制が敷かれている。

武蔵野線東浦和東川口間、東武野田線大宮公園~大和田七里岩槻で突然住宅街が途切れて田園地帯や荒れ地が広がるのを見た事ないだろうか?あれが見沼なんである

 

で、八丁堤の下にあたる川口市の方は開発一切禁止というんじゃなくて調整地域という形になっている。これは一般都市計画建築物規制するやり方で、住宅工場などは建ててはならない。でも例外が設けられていて、学校病院特養ホームなんかはokなので、家は無くそういう建物ばかりが閑散に建つという風景になっている。

建物規制なので駐車場など建物がない用途では規制されない。すると、中古車屋(事務所は移動可能プレハブ)、解体ヤード建築資材置き場などは規制されないのでそれらが集まってしまい、景色としてはあまり良くない地域になっている。

 

パート2→https://anond.hatelabo.jp/20240819185125  

2024-08-13

美少女ポスターはいいけど、それに群がるキモキモ弱者男性が無理なんです

キモヲタ絶滅した後なら自由掲示していいよ

anond:20240812232308

例えば動物園入り口に「人が楽しそうに兎を殴り殺す動画画像」が掲示されていたら

めっちゃ抗議くると思うぞ、動物園

来ないと思うのか?

イルカが酷い写真を使ってるとして

なんで抗議されずに受容されているとか思うの?

anond:20240812132236

表自界隈はもう自棄になってるわ

動物グロ画像が町中に貼られて何が悪い、俺は平気(キリッ

とか言い始めてるから

あれもう引っ込みつかなくなってるんだぜ

本来公共では、他者への配慮必要になってくるのに

公共の場で表現するのになぜ他者への配慮必要なのか

文化破壊者ども

みたいな「公共こそ自由」に逆転しちゃってる

人権人権煩い

公共の福祉との調整とかすっぱり忘れてしまって

お前が耐えろボクチンは平気、とか普通に言ってくるから


自分知的だと勘違いしてる輩は

ここでドヤ顔でニーメラーとか持ち出してくるが

無修正裸」とか「吐き気を催すグロ」を公共掲示できないと保護できない人権

要らねぇよ

そう思われたから、猥褻が法で規定された

自主規制がなければグロ規制もすぐだろ

これに反対する奴はこういうのか?

動物の死骸

それも悪意を想起できる破壊を伴うもの

町中に掲示するのは

奪われてはならない天与の権利であり

これを妨げるもの民主主義の敵である

控えめに言って頭オカシイよな

いやさ

告知や入口に注意がある個展映画

個人趣味としてのグロCG規制しろとか言い始めたらヤバい

公共の場でのエログロは一程度の調整が居るだろう

こういう事が判断できないか

オタク犯罪者の予備軍とか言われちゃうんよ

2024-08-12

コミケヴィーガン騒動

コミケヴィーガン屠殺写真参加者掲示し「その画像により吐き気を催した」という話

これで、一部のオタクアカウントが大はしゃぎしてるんだよ

・ひょーげんのじゆー

・これは許容しなくてはならない

・目をそらす自由がある

・嫌なら見なけりゃ良い

滑稽だよね

これ、大阪の雀魂バニーポスターとか、エルフ先生の小水POPを「表現の自由」って場所仕舞ってしまたか

もう何がどうなろうとそう言うしかなくなった人らが観測できるよ

本来適当(ちょうどよく合うこと。ふさわしいこと)にお気持ちで調整してさ

ゲーム書籍がやってる自主規制とかで世間様とすり合わせしてさ

法規制って話が盛り上がらないようにしてるわけじゃん

でも、一部の不心得者が、その枠を抜け出してヤラカシた時にさ

それを守護ちゃうのよ

ひょーげんのじゆーって

この言及者の滑稽なところは、法を犯してるわけじゃないとか言い出しちゃうところでさ

お前それ言ったら、相手法規制ロビー活動するだけなんだぞってのが解ってないのよね

で、相手法規制に動くと、ひょーげんきせー、って大喜びなんだけどさ

いやいやお前らが言ったんだろ?

「法を犯してない」って

ほな、法で縛りまひょってなるだけやん

公共の場」をそんなふうにしちゃうわけ?

表現テロやりたい放題で、法規制されてないならナンデモアリな場にしたいわけ?


絶対に、自分の身辺に不快表現が出たら文句を言うだろう、かっっっるい言動アカウントがさ

ネット上でオタ絡みのときだけ、賢者顔してキメ顔で表現の自由を唱えるわけよ

当然に他の表現問題ときには言及しない自由行使するよ

表現の自由はさ、公共の場にお前のオナネタ掲示して、それが巻き起こした他人不快感を黙殺するためにあるんじゃねぇのよ

2024-08-07

anond:20240717044601

他人が何を掲示するかと

自分が何を好んで見るかは独立した話でしかない

それを一致してるのが自然とする前提から出る疑問なので

偶然常人側に混じれただけで根底は異常者

こういう人よくいる

2024-08-03

anond:20240802154248

オタクエロは駅とか公共の場にでてきて今の時代環境セクハラしてきたり、政治家や国の後援得たりしてるから文句言われてるんだよ。

上半身制服下半身パンツ少年たちが自衛官募集ポスターに使われたり、全裸少年股間舐めるように撮影してるPV温泉宣伝コンテンツ観光庁が後援したり、駅に悩ましい顔で体よじってたりバニー着てる男のイラスト掲示されたり、小学校付近ビル一面に違法過激エロ広告デカデカと出して、それ撤去させられたらオタク政治家達が抗議したり、男性貧困対策やってるNGOに女オタク執拗デマふっかけて嫌がらせを繰り返したり、女オタク1000人で中学生男子エロ水着写真撮影させろとデモ行進したら、死ぬほど文句言うだろお前ら。

全部お前らがやってることだけど。

男は先日のママがいいとか子ども言葉プリントされた服燃やして、発売中止までさせてるくらい些細な不愉快で怒り狂って表現やすし。

2024-08-02

anond:20240802000656

普段付け火には一切賛同できないけど、

今回の件はオタクの方から「これはさすがに…」って声でるくらいには

まずかったからな

おもらしって性的表現以上に、相手尊厳に関わることなんだよ

からいつも以上に慎重にする必要がある

インパクトだけで言えば、よっぽどフルヌード掲示された方がましまである

2024-07-31

会社の後押しもあって育休を申請したんですよ

29歳男性、待ちに待った第一子が生まれることになった。弊社は全社をあげて男性育休をかなり応援しているらしい。あちこちで育休奨励ポスター掲示されてる弊社だし、総務部人事部所属の人はガンガン取ってるっぽいからいけるかな?と営業部員の自分上長へ育休取りたいことを申し出た。課長OKだったが部長がなかなかご立腹で、自分のいないところで昇進のための試験を受けさせないと騒いでるらしい。

運の悪いことに同時期に年下の営業部員にも子供が生まれるみたいで、彼は育休を取らないらしく、だからかはわからないけれどここ最近周囲から彼への当たりと自分への当たりがだいぶ違ってきてヤバい。「最近の人は育休取るよね」とか、「君の権利から止めはしないけどなぁ」とか偉い人に囲まれて言われるとそりゃいい気持ちはしないよね。上から見ても、一人は育休取って1ヶ月休んで、もう一人は休まないでしっかり働いてるとなると、そりゃ前者の評価は下がりますよね。

それなりの大企業なのに実際はこんなもんですわ。昇進先送りにされるっぽくて悲しいね。育休取るなんて言わなければよかった。男性の育休取得なんて実際は夢物語です。

エルフ赤面で失禁、KADOKAWAマンガ販促POP批判編集部謝罪 「書店での掲示には適さない内容」で撤去

https://www.j-cast.com/2024/07/30489588.html

イキリ表自クラスタはこんなものも養護しなきゃならんのかな

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