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2018-07-14

[] アビラケツノミコト「神軍を率いる光の命」

オウム真理教の「アビラケツノミコト」とは、一体何だったのでしょうか?

1985年には「アビラケツノミコト(神軍を率いる光の命)になれ」と啓示を受けたと述べる

アビラケツノミコトとは「軍神を率いる光の命」という意味単語だそうです。

 

アビラケツノミコトの初出は、「トワイライトゾーン1985年10月号(KKワールドフォトプレス刊)でした。

考証の資料として、原文を見てみましょう。

アビラケツとは、地水火空の意味で、アビラケツノミコトとは、「神軍を率いる光の命」、戦いの中心となる者

 

仏教用語サンスクリット語a vi ra hūṃ khaṃの音写。以上の5音綴は,それぞれ万有の構成要素である地,水,火,風,空を表わし,大日如来内面悟りを表明するとされる。一般には,すべてのことを達成するための一種呪文として用いられる。

地水火風空(a vi ra hūṃ khaṃ)のうち「風」(hūṃ)が揃ってないので、まだ不完全(未完成)な状態、という意味もあったようです。

 

トワイライトゾーン 1985年10月

編集部不思議体験レポート(22)

最終的な理想国を築くために

神をめざす超能力者

レポート/■■■■■

 

今月号の口絵14ページで、空中浮揚の連続写真を紹介した麻原彰晃氏。彼は師にもつかずに、独自修行でこのレベルに到達した。だが、この超能力者目的は、はるか先にある。

 

★8年前、すべてを捨てて修行に入る

 麻原彰晃氏。あと1年もすれば、空を自在に飛ぶ人である

 彼は、特定宗派の僧でもなければ、団体トップに座す人でもない。人間の師ももたない。彼の修行独自で、しかも数千年も伝わる聖典の奥儀なのである

 麻原氏が修行を思いたったのは今からわずか8年前である。世の中すべてのものに強い矛盾を感じたのだ。何もかもウソだ。自分さえもウソツキだ。まわり中のこと一切が限りなくイヤになった。

 どうしたら正しく生きられるか。彼は、その日からすべてを捨て、行に入った。

 行は毎日2~5時間に及ぶ。仙道大乗仏教密教、チべット密教ヨガひとつに執着せず、数数の修行法をとり人れ、自分が納得する形で行なっていった。

 修行を始めると、様々な神秘的なことが起こりだした。たとえば、トランス状態での異言。

 その時のテ―プを聞かせていただいた。東洋系の言葉らしいが、私としては、TVなどでも聞いたことのない言葉だ。口調はかなり激しい。過激な説法、または、訴えのように聞こえる。

アジアの、インド中国チベット、その辺の言葉だと思います。おそらく、自分過去生と関係のある言葉でしょう」

 麻原氏が、修行8年にして空を飛ぶということは、過去生でかなりハード修行をしていたに違いない。彼は、テ―プに吹き込まれ自分の口から発した言葉を訳せる人を希望している。でも、もしかしたら、現在ではすでに死滅してしまった言語かもしれない。

 修行3年にいたったころ、彼の魂は彼の肉体を抜け出し始めた。「体が回転するような感じになったんです。ウォンウォンというモーター音に似た音がして、それからシューという音がしたんです。その時、魂が抜け出してゆきました。

 抜け出した先で、魂は宇宙の星星を見たり、『人』と会ったりするんです」

 こんなこともあった。シャヴァアサナ(屍のポーズ)をとり、トランス状態に入っていた。

 彼は、大ス夕ジアムのようなところにいた。観客スタンドは、裸の僧で埋まっている。中心で、やはり裸の僧の彼が説法をしている。

霊界での説法なんですね。私はそこで説法をして帰りました」

 聖典を読んで帰ることもあるという。魂が、修行において気になることを調べに行くのだ。

自分現実で読む本を先読みしているのです。だから、実際に読む本の内容は、すでに知っていることが多いのです」

 魂が抜け出さずとも、本の内容を理解していることも度々ある。修行中「ああ、これはこういうことなんだ」と感じた通り、後に読む本に同じことが示されている。

 もちろん、修行危険が伴わないわけではない。普通だったら死んでいるというような目にあったことも1度や2度ではない。

「その時は、自分守護神に頼むのです。そうすれば、必ず、元のところに帰ってこられる」

 

★突然、天から聞こえてきた神の声

 麻原氏には、たくさんの信仰している神、守護している神がいる。彼は、それらの神々から修行法を学んでいるようである

トランス状態とき、神々が現われることがあります。神々はヒントを与えてくれることもあります。または私が質問し、神が答える。質疑応容形式のこともあります。その中で得たのは、『生きることを否定せよ』ということです」

 麻原氏は、いつも出会う神とはニュアンスを異にする3人の女性出会っている。彼には、霊界人とも宇宙人とも感じられた。

「まず1度めは、5年前。妻の出産の時のことです。朝、自宅で目覚めるとロングへアで緑色の服を着たグラマーで美しい女性が、私に向かってオイデオイデをしているんです。

 全身はエーテル体とも思えるもので、炎の赤をしているのです。髪の色は、全身の色を薄くしたような感じで、ジャンパースカートのような形の服に茶色のべルトをしめていました。

 会話はありません。『私があなた守護しているのです』と私に見せているように思えました」

 2回めは2年前です。自宅で、眠る直前のことです。髪は肩まで垂らし、オレンジ色の服をきた目鼻立ちの美しい女性でした。体色は人間と同じでした。この時も会話はありません。

 3回目は今年の5月。ここ(麻原氏の道場)でです。髪の長さは肩ぐらい。やはりオレンジ色の服ですが、体の色は、何というか、この世にない色なんです」

 3人の女性たちは、共通して美しく、グラマーであり、口をきかない。決まって、彼の左側に現われる。そして、彼女たちが去った後、場の空気が揺らぐという。

最後はいつも、霧のようにかき消えてしまますひとつ修行が進むと、異なった人が現われるんです」

 麻原氏は、これまで世に出ようとは考えなかった。ところが、ある時、声を聞いたのである

地球はこのままでは危い!』

 彼は今、シャンバラのような王国神仙の民の国を築く準備を開始するため、多くの人に修行法を関放する必要を感じた。

 今年の5月のことである。彼は神奈川県三浦海岸で頭陀の行を行なっていた。五体投地をしていたときのことである。突然、天から神が降りてきた。神は彼に向かってこういった。

あなたに、アビラケツノミコトを任じます

 アビラケツとは、彼の初めて聞く言葉であった。彼は、サンスクリットを教えている人を訪ねた。

 すると、アビラケツとは、地水火空の意味で、アビラケツノミコトとは、「神軍を率いる光の命」、戦いの中心となる者と判明したのである

 彼は、天から降りてきた神によって、西暦2100年から2200年頃にシャンバラが登場することを知り、それまでアラビツノミコトとして戦うように命じられたのである

 彼は考えた。チべットのような王国を造らなくてはならないことはわかっている。しかし、チベット戦争を好まない国である理想国を造るため、戦さを用いてよいのであろうか。

 彼は、シヴァ神や、ヴィシュヌ神などの自分信仰する神々や自分守護してくれる神々に相談した。神々は「命を受けるべき」と返答した。

 

完璧超能力者たちの国をめざす

 麻原氏は、神を感じるだけでなく姿を見るという。それによると、たとえばシヴァ神は、白銀のような色、ドライアイスのような色の神体を持っているという。

 ところで、ここでいうシャンバラとは幻の国、聖人たちが住み、全宇宙の、そして過去から未来永劫に至るすべての英智が納められている国である。かつて、秦の始皇帝アレクサンダー大王も求めてやまなかった土地なのだ

 シャンバラは、地下深くにあるといわれている。そして、地球上のある地点からは、シャンバラへの通路が開けているという。

 その昔、チべットの首都ラサにあった古ポタラ宮の地下の一室はシャンバラへの入口であったと伝えられている。そこで、チべットはシャンバラの影響を受け、チべット密教を開花させたのだ。

 聖者たちのひと握りの者たちはシャンバラを訪れることができる。そこで、ある者はシャンバラの住人となり、ある者たちは社会に戻り、許された者にだけシャンバラを伝えたのである道教の祖・老子は、シャンバラの人になったといわれている。

 麻原氏の話に戻ろう。

2006年には、核戦争の第1段階は終わっているでしょう。核戦争なんて、ほんの数秒で終わってしまい主す。日本死の灰の影響を受けているはずです。

 核戦争は、浄化手段ですね。だから、私は『ノアの箱舟』も信じられます。選りすぐったレべルの高い遺伝子だけを伝えるんです。

 だけど、人が『自分の分け前をさいて人に与えよう』というように考えない限り、『浄化』はなくならないんですね。そういう気持ちになかなかなれないのが人間でしょう。

 もし、それが真実でないとしたら、地獄餓鬼畜生人間阿修羅・天という六道はなくなってしまうでしょう。

 私の目指すのは『最終的な国』なんです。それは、仏教的・民主主義的な国で、完璧超能力者たちの国なんです」

 

★神が授げた神秘の石ヒヒイロガネ

 そのためには、修行解脱しかないのである修行意味を麻原氏に語っでもらった。

 「修行とは、ジュースの1滴を、テ―ブルクロスの上に落とさず、水の中に落とす、ということなんです。1滴のジュースとは、人間のことです。1滴のジュースは、テーブルクロスの上に落とせば、ただのシミです。でも、水の中に落とせば広がるでしょう。

 水の中にただ1滴のジュースを入れたって、水は色を変えないでしょう。でも、水の中には確実に1滴のジュースが入ったんです。

 魂の根元的な状態ですね。拡散した1滴は、水の中のことすべてを知り、経験できるんです。これが空であり、寂静です。高次元昇華した状態ともいえます

 大きな水がめの中の世界体験している麻原氏の身辺は、アラビツノミコトを任じられて以来、急転しだした。

 修行岩手県におもむいたときのことである。彼は、天からオリハルコン、またはヒヒイロガネと呼ばれる神秘の石を与えられた。

 ヒヒイロガネとは、超古代文献『竹内文献』などにも登場する石である神社玉砂利のように滑らかだが、それよりずっとツヤがあって黒い。ズッシリと重たく、力ネの名の通り、金属的な感じの石なのだ

 麻原氏は、この石の様々な利用法を考案中である

 水を張ったバケツに石を入れ、念を入れる。その石で円陣を作り円陣の中で瞑想する。

 ヒヒイロガネは、手に入れた人誰にでもパワーを発揮するものではないという。念を入れられる者の手にわたってはじめて、パワーを与えられ、驚異の力を噴き出すらしい。

 念を入れたヒヒイロガネは、多くの人々を同時にトランス状態にすることもできるという。この石については、いずれまた機会があったら報告したいと思う。

 麻原氏に行法の一部を実際に行なっていただいた。

 麻原氏は、座して、様々な印を結ぶ。印は2、3秒で変化する。

「これはチャクラ開発のための印です」

 次に、立ち上がり、上半身を少し前方に傾けた。腸というか、腹の中がゴロゴロと動き出した。これは浄化法・ナウリのひとつ。腹にあるマニプーラ・チャクラ覚醒に役立つ行だ。

 次は仰向けに寝てから足を天に持ち上げるショルダースタンドの形。空中浮揚に欠かせないビシュダ・チャクラ覚醒目的だ。

 それからライオンポーズ。これは、クンダリニー覚醒必要ポーズである

 麻原氏の修行には、かなり危険ものも多い。たとえば浄化法のひとつで、幅7センチ、長さ3メートル半の布を呑み込むというものなどだ。この時は、呼吸ができなくなるほどだという。

 

重要なのは正しい生活食事修行

 彼は、修行中、シャヴァアサナに入ったときチャクラの光を度度見るという。

 ちょうどフラッシュがパッパッと飛ぶような感じで、下のチャクラから順に光を放ち、同時にやはりフラッシュのような音がするという。音と画像シンクロするのだ。

 経験によると、音と光は様々な神秘体験には、共通して現われるらしい。たとえば未来過去タイムトリップするときは、マーチリズムのような音、霊体が離脱するときブーンという振動のような音。

 これは、各種の教典とも矛盾しないという。そこで、そのような音を作って流せば、修行者は案外簡単タイムトリップや霊体離脱経験できるのではないかと麻原氏は考えている。

 それでは、私たちがすぐにでもできる修行法について尋ねてみた。

「それは、まず何よりも五戒ですね。1が殺生をしないこと。蚊が自分の血を吸っていたら吸わしておくことです。

 2が盗みを働かないこと。

 3が誠実にして、ウソをつかないこと。

 4が邪淫をつつしむこと。

 5が禁酒すること。

 以上の五戒に徹することですね。悪の行為をやめ、将来にするだろう善行をどんどんすることです」

 集中的に瞑想などをしようと思うなら、空気きれいなところの方が効果的だ。プラーナ(気)の満ちあふれた海や山を選ぶとよい。ただし、風のないところで行なう。地・水・火・風・空のエネルギーは、想像以上に誘惑的なのだ

 次に、食物は、玄米菜食の方がよい。1日に1回、または2回。または少しずつ、数回に分けて食べる。ヨーガの激しい修行をする行者の場合、日に1800~2000カロリー理想といわれている。一般の人なら1200~1500カロリーで足りるだろう。ただ、カロリー栄養とは異なるから栄養はしっかり摂らなくてはならない。

「(日に)3食は獣の食事、2食は人間食事、1食は聖者食事という釈迦言葉があるんですね。

 でも、日に1食では、一般的には栄養が足りなくなってしま心配がありますから。日に1度という場合は、夕方に摂るのが理想ですね」

 玄米菜食だけで、スワジスターナ・チャクラ(腰・仙骨)までは開発できる。しかし、それより上のチャクラは、修行しか開発できない。

「スワジスターナ・チャクラ植物を司るんです。ここが開発されれば、低い次元超能力は身につきますね」

 麻原氏は、腹のマニプーラ・チャクラが開くまでは、外食は一切しなかった。もっとも、化学物質などの変なものを食べることを体が受け付けなかった。

 でも、今は多少腐ったものを食べようが何を食べようが平気である。火のエレメントがすべてを燃やしてしまうのである

 チャクラが開くということは、規制がなくなるということも意味しているのだ。

 尾骨のムラダーラ・チャクラが開くと規制され、腰のスワジスターナ・チャクラが開けば性欲の規制がなくなる。腹のマニプーラ・チャクラが開けば食欲の、胸のアナハタ・チャクラが開けば行為規制がそれぞれなくなる。

 規制がなくなるとは、「何をしてもいい」ではなく、規制をせずとも自動的コントロールされるということである

食べ物に気をつけるのもいいが、もっと大切なのは精神です。食物の害より精神の害の方がずっと悪いです。肉を食べたからってすぐ内臓が悪くなることはない。でも気持ちに及ぶ害は、すぐに体を悪くします」

 つまり、肉体への栄養よりも精神への栄養の方が大切なのだ適当食事よりは、瞑想1時間の方がずっと栄養になるらしい。

物質人間は救えないということをもっとよく考えるべきなんですね」

 

超能力自分を神々に変えていく

 正しい食事をし、正しい修行から得られるもの、それが超能力である最近は、魂の浄化・向上こそ第1義で、超能力邪道という考えも広まりつつあるので、麻原氏における超能力の実義をしてもらった。

「魂の進化・向上という考え方がありますが、それは、人間の魂が阿修羅・神々に至ることなんですよ。つまり超能力の獲得と魂の進化・向上ということとは、矛盾しないばかりか、正しい相関関係にあるんですよ」

 それゆえ麻原氏は自分を神に変える修行をし、「完璧超能力者集団」と彼のいうところのシャンバラ王国設立するべく、神軍を率いて戦うのだ。

 麻原氏のまず当面の目標は、自由自在に空を飛べる空中浮揚。それと、大脱身を成功させたいという。

「これは、アジナ・チャクラから自分の魂を抜き出させ、目的としている相手身体に人る超能力のことです。これが可能になると、三界欲界色界無色界)を自由に行き来できるんですよ。ここまでくると、もう人間といっていいかどうかわかりませんけどね。また、核戦争の脅威から身を守るには、極熱にどれぐらい耐えられるか、放射能いかに防ぐか、ということになると思うんですよ。今の修行方法でそれに耐えられる身体はできると思っています

 麻原氏は、空中浮揚の初歩までの修行か達成した。しかしながらこれは、全修行の段階の4分の1にすぎない。生きているうちに、全部達成できればいいという。

「私は、ハ夕ヨガでいうところの解脱はすでにしています。真我も見ています。これから求めるのは仏教でいう真解脱です。それがいくつもの決め方がある解脱のうちでも最高のものとされています

 もし、真解脱ができたら――もっともっと修行しますね」

 修行を達成した人間は、次の生を好きなように形づくれるという。麻原氏の中には、地球自分宇宙、神々……超大な計画がもくろまれているのかもしれない。

2018-07-09

今日なんか学生と思わしき男の子たちが上半身裸になって騒いでいたのですけど人口比で5%がLGBTなのですから20人いれば一人は元女の子がいてもよいのではないかしらと思ったのです

2018-07-03

街を囲む山々のてっぺん雪化粧ですっかり白くなっている。師走も半ばを過ぎ、世間では年末にむけて慌ただしさを増していたが、私の勤める会社のは例年になく穏やかなもので、みなのんびりと業務をこなし、そこには一年が終わりに近づくしんみりとした空気と、その前に控えたクリスマスに対する浮かれた空気が混在している。

 その日も、五時を回るころには私の業務はあらかた終わってしまい、六時の終業までの時間自分の席でもてあましていた。することがなくなるなんて、普段なら考えもよらない。たとえ休日を家で過ごすとしたってなんだかんだで忙しい。いつだって体や頭を動かしているのが当たり前で、不意に何もしていない時間が訪れると、なんだか悪いことをしているような後ろめたい気持ちを感じてしまうのだ。

 何かすることはないかな、と思い、作成した書類ファイルをもう一度点検したけれど、仕事は出てこない。

八坂さん」

 居心地悪く椅子の上に佇んでいると、同期の、そして高校時代からの知り合いでもある月島君が話しかけてきた。

コーヒーでもどう?」

 彼が差し出してくれたコーヒーを受け取る。

年末なのに暇だね。この会社潰れるのかな」

 そう言って、彼は笑った。特別整った顔立ちというわけではないけれど、逞しい体と、爽やかで人の良さそうな笑顔は、会社女の子に好感を持たれている。高校時代野球部キャプテンで、当時もそれなりに人気があった。

「そのかわり、年明けからは大変そうだけれどね」

 そう答えてから、私はコーヒーを口に含みかけ、普段とは違う香りに気が付いた。

ちょっと、これ、課長私物の、あの高いコーヒーじゃない?」

「あ、間違っちゃったかな」

 月島君はおどけてみせたが、ボタンを押すだけで出てくるコーヒーメーカーのコーヒーと、間違えようがない。

「ま、課長もたまにはこれくらい部下たちにサービスしてもいいと思うよ」

 彼は微笑しながらそう言った。

「たち?」

 辺りを見回すと、課長は丁度席を外していて、シマのみんなは一様に淹れたてのコーヒーを啜っている。部屋にはいつのまにか、コーヒーの良い香りがたちこめている。

「知らないわよ」

大丈夫だよ。課長は通ぶってるけど、違いなんかわかりゃしないんだ。こないだ、コーヒーまれインスタント持って行ったけど気が付かなかったし。ちゃん確認済み」

「用意周到なのね」

 私は遂に苦笑してしまった。

「お、いいね

「え?」

「いま笑った。やっぱり笑うとかわいいな」

気持ち悪いこと言わないでよ。びっくりするわ」

気持ち悪いっていうなよ。最近全然笑わないから、心配してたんだ」

 言葉通り、微笑を消して私をのぞき込むような目で彼は言う。

「そうなの?」

「そうさ。いつも根を詰めがちだし、ため息ばっかりついてるし。疲れてるな」

「うーん……」

「まあ、俺は笑わなくてもかわいいとは思うけど」

「もう、だからそういうのやめてって」

「なに、ただ同僚として思ったことを指摘してるだけさ」

 月島君は笑う。私は困って黙り込んでしまう。

月島さーん、仕事中に八坂さんを口説かないでください」

 向かいの席の山下さんが言うと、月島君は照れくさそうに頭をかいて、自分の席に戻って行った。

 椅子の上で、いつのまにか強ばっていた背中をほぐした。私的な会話を持ちかけられると、なんだか変に緊張してしまう。

 一人になってから課長秘蔵のブルーマウンテンを飲むと、柔らかで苦みのない味わいがコーヒー特別好きではない私にも美味しくて、ほっとため息が出た。


 仕事が終わり、買い物を済ませると、私は学校あろえを迎えにゆく。あろえと私は二人で暮らしている。何をしでかすかわからないこの妹を一人にさせるわけにもいかいから、学校が終わって、私が迎えに行くまでの時間ボランティア学生が面倒を見てくれている。

 いつも通りの時間学校に行けば、大抵あろえはすでに帰る準備をしていて、私が来るのを待っている。彼女時間にうるさくて、早すぎても遅すぎても不機嫌になる。かといって、定刻に迎えに行っても特別嬉しそうな顔をしてくれるわけでもなく、無表情に近寄って来てそっと私の手を握るだけだ。

 その日も、いつも面倒を見て貰っているその学生さんから簡単にその日の彼女についての報告を受ける。普段どおりの問題はあったけれど、特別出来事はなかったそうだ。それからいまの彼女学習状況。彼女が主に取り組んでいるのは、会話の訓練だった。

「このところ、すごい成長ですよ」

 と、その深沢という名の学生は嬉しそうに言った。

「前は、何かして欲しいものとか場所に連れて行って、触らせたりしながら単語連呼するしかなかったんですが、最近ではまず言葉だけで伝えようと試していますね。もともと彼女の中には、話したいっていう欲求自体はあるんですよ。だけれど、うまく話せないのがストレスになってたんだ。普段パニックも減ってきたんじゃないかな。なんだか全体的に大人しくなったような気がしませんか?」

 彼は去年からボランティアをしていて、私たちとの付き合いもも一年半になる。

 確かにあろえはこのところ成長していると思う。その功績の大部分は彼によるところだと、私も先生も認めざるをえない。彼はいろいろと勉強してくれているようで、新しいアイデアをたくさん出してくれる。失敗することも多いが、それ以上の成果は上げている。

 会話の進歩があまり芳しくなかったあろえに、コミュニケーションブックを導入しようと提案したのも彼だった。当初は色々と不安もあったけれど、結果としては大正解だったと思う。

「ただわからないのは、言葉自体は、結構複雑なものでも理解出来ているようなんですが、簡単なことが出来なかったりします。自分名前に反応しなかったり。いや、自分をさしてるとはわかるらしいんですが、あなた、とか、お前、みたいな言葉と同じものだと思ってるみたいで、自分から人に呼びかけるときにもたまに使ってしまます。何度教えても直らないんですよ。間違って覚えてるのかな。気をつけて呼びかければ反応してもらえるから、今のままでも実生活特別な不便はないとは思うんですけれど」

「ああ、それは……」

 気づいたのか、と思いながら、私は言葉を続けた。

「むかし、家でアロエ栽培していて、母がよく話しかけていたから、それと自分名前区別がつかないんじゃないのかしら」

「うーん、そう言うのって、あるのかな。」

「ほら、犬なんかも、そうやって名前の覚え違いするじゃないですか」

「そうですねえ……」

「でも、思い付きですから全然違う理由かもしれないですが」

 彼が考え込んでしまったので、私はそう誤魔化した。

「とにかく、調べておきます自分名前をはっきりそうと知らないなんて寂しいですからね」

「すごいぜたふびーむ、つよいぜたふびーむ、じゅうまんばりきだたふびーむ」

 歩きながら、あろえテレビコマーシャルの歌を口ずさむ。鼻歌が出るのは機嫌が良い証拠で、私も安心する。

 とても歌には聞こえないその歌に、行き交う人は露骨視線を向けてくる。私も、すっかりこんなかたちで人に注目されることに慣れてしまった。それが良いことなのか、悪いことなのか知らないけれど。

 彼女手をつなぎながら、家までの道を歩いている。あろえの足取りは、バレリーナのような独特の歩き癖が出てしまっている。つま先立ちで、ひょこひょこと頼りない。ちょっと目立ってしまうけど、別に実害はないし、私の目からするとコミカル可愛いく見える。

 歩きながら私は、深沢君に指摘されたことについて考えていた。

 あろえ自分名前を覚えていないのには、深沢君に誤魔化したのとは別の理由があると思う。

 二年前まで一緒に住んでいた母はあろえを嫌っていて、医者自閉症と診断されても何一つ学ぼうともせず、適切な教育を受けさせようともしなかった。おかしな薬を吐くほど大量に飲ませたり、狐のせいだと祈祷に連れていって棒で叩かせて、活発なあろえが二、三日大人しくなったと喜んでいたが、それはただ動けないほど弱っていただけだった。当時はそんなものかと思っていたけれど、今思うと恐ろしさにぞっとする。足を捻挫しても平気に笑っているほど痛みに鈍感なあろえが動けなくなるなんて、どれだけ殴ったのだろう。

 もちろんそれでもあろえの状況は変わらず、変わるはずもなく、すると母は絶望してしまった。自分はとんでもない不幸を背負い込んでしまったと、周囲に愚痴をこぼし自分悲劇理解させることばかりに懸命になった。

 そして暇さえあれば本人に面と向かって罵っていた。周りが咎めても、どうせ本人は馬鹿言葉なんかわかりはしないのだから、何を言ったってかまわないんだ、自分はそれくらいつらい目にあわされている、と権利を主張していた。

 そして実際、当時の彼女は今よりもずっと言葉理解していないようで、何も言ってもまるで聞こえていないように見えた。それが、母の苛立ちをいや増ししていたらしい。私が高校に通っていたころ、学校から帰ってくると、母がこんなふうに語りかけているのを聞いてしまった。

「まったく、あろえって本当に迷惑子供ね。どうしてこんな出来損ないに生まれたのかしら。お母さんは本当に、あろえのおかげでいつも恥ずかしい思いばかりするわ」

 母がにこやかな表情で口にしたその言葉意味を、あろえ理解しているようには見えなかった。彼女普段どおりの茫漠とした顔つきで、言葉を聞き流し、母がくすぐると、嬉しそうに笑い声をたてる。「ほんとに頭が悪いのね」と母を苦笑させていた。

 父親が滅多に帰らない家で、昼のほとんどをあろえと二人っきりで過ごしていた母は、こんな言葉をどれだけ語りかけたのか。とにかく、この悪意に満ちた悪戯のなか「あろえ」と言う言葉はそこにいない誰かみたいに使われて、あろえ名前自分と結びつけることが出来ないまま成長してしまったんだと思う。

 もし、その記憶がまだあろえの頭に残っているのなら、自分名前など、この先ずっと知らないでいた方が良い。調べてくれると言っていた深沢君には気の毒だし、知ったところであろえが傷つくことはないだろうけれど。

「おかえりなさい」

「ただいまでしょ」

はい

 あろえは返事をしながら自分の靴をいつもの決まった場所に慎重に置いた。それから私の脱いだブーツの場所も気に入らなかったのか、2センチほど位置を整える。

 今日晩ご飯和食きんぴらごぼうポイントだ。あろえは歯ごたえのある食べ物が好きではない。これをどうやって食べさせるか、が私の挑戦である

 テーブルに向かい合って、自分食事をしながら、彼女の食べるのを観察している。きんぴらごぼうあろえお気に入りカラフルガラス小鉢にいれてある。あろえは二度、三度、視線を投げかけるが、手にしたフォークはなかなか小鉢に伸びない。

 私は彼女小鉢からゴボウつまみ上げ、自分で食べてみせる。自分領域を侵されたあろえは、じっと私を見る。

ゴボウが美味しいよ」

 私が笑うと、あろえ小鉢視線を落とす。

「食べてみてください」

「だめです」

「あ」

 彼女はいま、ブックを開かずに自分言葉で返事が出来た。簡単言葉だけれど、私は、嬉しくなってしまって、

「よく言えました」

 思わず褒めかけて、思いとどまった。返事自体きんぴらごぼうを食べたくないというわがままな内容だったじゃない。ここで褒めてはいけない。私はしばしばあろえを甘やかしすぎると指摘されていたのを思い出した。気を引き締めて問い返す。

「なんで駄目ですか?」

「なんでだめですか」

きんぴらごぼう嫌いですか?」

ごぼうきらいですか」

 褒めた傍から反響言語が出てきてしまう。しかも、どうあってもきんぴらごぼうなど食べたくないらしい。私はがっかりして、ため息をつく。

 結局、私の試行錯誤は虚しくにんじんを半分かじっただけで彼女きんぴらには手を付けずに食事を終えてしまった。

 食後には、空になった食器を私のも含めて流しに持ってゆくのがあろえ役割だ。家のことを毎日素直に手伝うのは、同じくらいの普通の子と比べても良くできた習慣だ。難点を言えば、ときに私がまだ食べ終わって無くとも持って行ってしまうくらいだろうか。

 テーブルの上に食器がなくなると、あろえ椅子に座ってテーブルに両手の平を貼り付ける。私が食後のコーヒーを出すのを待っているのだ。どうしてだか知らないけれど、この子お菓子ジュースよりも、コーヒーブラックで飲むのが好きなのだ

 私がマグカップを並べるのが遅いと、眉間にしわをよせてブックから言葉を拾い出し、コーヒーが出てくるまでその言葉を繰り返す。

コーヒーください」

コーヒーください」

 与えると、二杯目がないことはわかっているから、時間をかけて一杯を飲み干す。

コーヒー好きなのに、ニキビとか全然出来ないね

 あろえのなめらかな肌を見ながら言ってみたが、当然のごとく反応はない。マグカップを両手で包み込むようにして、まるで試験会場の受験生のような真剣な表情でコーヒーを飲んでいる。

 寝付きが悪くなることもあるし、出来れば夜にコーヒーを与えるのは避けたいのだけれど、彼女の集中した様子を見ると、生活にそれくらいの喜びがあってもいいのかなと思ってしまう。

 こうして黙って大人しくしていると、あろえは、うらやましくなるくらい整った顔つきをしていることに気が付く。そして実際、人にもよくうらやましがられる。ただ保護者立場としては、この子にとってそれは余計な危険をまねく大きな要素になってしまっているから、手放しでは喜べない。

 これでもし健常だったら、さぞモテたろう。普通学級に通って、同級生男の子と付き合ったり別れたりしていたのかしら。そしたら私たちはどんな姉妹になれただろうか。一緒にデパートに行って流行の服をああでもないこうでもないと話しながら選んでいたかもしれない。悩み事を相談しあったり出来たかもしれない。

 他人より少し風通しの悪い世界のなかで、この子は何を考えているのだろう。いくらか話すようになったとはいえ、その内容は何が欲しいとか何がイヤだとか、そういったシンプルで具体的な事柄に限られていて、心の立ち入った部分について語られたことはない。何を考えているとか、抽象的な事柄は一度も言葉したことがない。誰も彼女の本当の気持ちはわからないし、彼女の方からからせようともしてくれない。あろえ孤独を感じないのだろうか。

 食事が終わると、入浴。あろえが湯気のたつ体をパジャマに包むのを見届けたら、次は私の番だ。お湯に肩までつかり、入浴剤の爽やかな香りを鼻腔の奥まで含み、それをため息と共にはき出すと、あろえの声が聞こえる。また、歌っているらしい。きっとテレビを見ているのだろう。

 お風呂に入っている時間が、一番癒される。この町には温泉があるのだけれど、他人が入る外風呂より、一人でリラックス出来る家のお風呂のほうが安心する。私は風邪をひきそうなくらいぬるくうめるので、外のお風呂では熱いのに我慢しなければならないのだ。

 体温に近いお湯のなかを体の力を抜いてたゆたっていると、皮膚から溶けてゆきそうだ。本当に溶けてしまったらどれだけ気持ちよいものだろうかと想像する。私であり続けることには、めんどくささが多すぎる。

 会社で、笑顔がないと言われてしまったのは少なからずショックだった。外に出ているときはそれなりに愛想良くしているつもりだったけれど、私はそんなあからさまに余裕をなくしていたのか。

 もしそうだとしたら、きっとそれは先日の母から電話が原因だと思う。

「まだ、お前はあろえの面倒を見ているの?」

 母と会話になればいつもなされる質問だ。

 父と離婚したあと、この家にはもう住みたくないと母は隣町にある実家に帰ってしまった。そして、あろえをもう育てたくないと、家を売ってそのお金でどこか施設に預けようとさえしていた。そこで、丁度大学を出て仕事をはじめていた私がここに残って引き受けることで納得させたのだ。

「当たり前じゃない。お母さんとは違うわ」

 私の返事は、つい、喧嘩を売るような口調になってしまう。

「あの子病気なのよ。あんな獣じみた子が、人間と一緒に暮らせるわけないわ」

 母は私の敵意を無視して殊更に心配感情を込めて言葉を続ける。その親らしく装った態度が一層私を苛立たせる。

病気じゃないわ、障碍よ。それに、もう暴れて血が出るほど噛みついたりすることはなくなったのよ。お母さんがいたころより、随分と良くなったんだから

「じゃあ、治るの?」

「だからあろえのは、治らないとか、るとかいものじゃないんだって……」

「やっぱり一生治らないんでしょう? お医者さんも言ってたものね。頑張るだけ無駄よ」

 そんなことない、と思うが、咄嗟に断言できないのが忌々しい。私が黙ってしまうと、母は我が意を得たりと喋り出した。

「お前は充分やったわよ。もう自分のことをやりなさい。お前はまだ若いのよ? このまま回復の目処がたたないあろえの世話をしながら、お婆ちゃんなっちゃってもいいの? 良くないでしょう? あんなのに関わって、人生台無しにすることないわよ。お前もまだ一人前になりきってないのに、良くやったわ。恥ずかしがることなんかないわよ。悪いのは私だからあなた責任を感じなくてもいいのよ。あの子はお前に感謝なんかしない。お前が死んでも泣いてはくれない。どうせ何もわからないのよ」

「そんなのは関係ない」

 私の声から張りが落ちてしまっているのが、忌々しい。 「ねえ、お母さんが悪かったわ。それはわかってるの。だから、お願いだから、お前は自分人生を……」

 母が言いかけた途中で、私は電話を切った。黙り込んだ携帯電話を見ていたら、不意に涙がこぼれて、喉からは嗚咽がもれて、止まらなかった。泣きながら、自分は何で泣いてるのだろうと思った。衝動的で自分本位な母を私は嫌いだ。その言葉に泣かされるなんて、あっていいことじゃない。

 私には、どこにも行き場なんかないし、行ってはならない。ここが私の場所なのだ。そして、それは自分で選んだことなのだ。同じ環境に生まれたのに、妹より恵まれて育ってしまった私には、妹の出来ないことをかわりにしてあげる義務がある。彼女のために私の何か割いて与えるは当たり前なんだ。そうに決まっている。私のしていることはきっと間違っていない。間違っていないはずなのに。

 自分に言い聞かせていると、くらくらと目眩がしたので、バスルームを出た。体を拭き、服を身につけ、それでもまだ不安が心を支配していて、なんだか心細く、怖い。

あろえ

 テレビを見つめるあろえの横顔に、呼びかけた。聞こえているはずなのに、反応を見せてくれない。

あろえ

 二度、三度、感情を込めて呼びかけても、やはり彼女は振り返らない。

あろえ、こっちを向いて」

 私の妹は振り返らず、上半身をゆるやかに揺らしている。

 泣きそうになった。

https://www.saibunkan.co.jp/lechocolat/soft/ka_swan/images/preswan.htm

私たちは闘ってるのよ?」

 あるとき、私は妹の体をタオルで拭きながら、そう尋ねてみた。

わたしたちはたたかってるのよ」

 妹はそっぽを向いたまま、振り返りもせず私の言葉を反復する。話を訊いていないのだ。予想通りの反応とは言え、ため息が出てしまう。

 彼女視線は私の肩越しに背後にすり抜け、その先にはテレビがある。その画面には、丁度お気に入りコマーシャルが流れていた。妹はそのコマーシャルソングを口ずさみながら、私の手を離れ、脱衣所を抜けて、テレビの方へ歩き出す。

「こら、服を着なさい」

「こらふくをきなさい」

 妹は振り返りもしない。体から落ちた水滴で畳が濡れる。歩きながら子供っぽい無造作動作乳房を掻く彼女の、体の曲線はすでに女性のものだ。心の成長を待たずに大人になってしまうことに、不安な感じを覚える。身長はもう姉の私と変わらない。

 私の妹は人と少し違う。

 人と同じようにふるまうことが出来ない。人と同じように考えることが出来ない。人と同じように感じることが出来ない。そしておそらく、自分が人と違うことにも、気が付いていない。

 たとえば、

あろえ

 私は妹の名前を呼ぶ。おそらく妹はテレビ画面を眺めたまま返事をしないだろう。上半身ふわふわ前後に揺らしながら、ブラウン管凝視しているに違いない。

あろえ

 声を少し大きくして、もう一度繰り返す。妹はそれでもテレビから視線をそらさない。画面には、栄養ドリンクCMが映し出されている。もしかしたらそのとき妹は、タフビーム、タフビーム、と抑揚のない声で商品名混じりのキャッチフレーズ連呼しているかもしれない。

 商品映像の内容に興味を持っているのではない。めまぐるしく変わる画面、軽快なコマーシャルソングの与える刺激のとりこになっているのだ。妹は小さいときから、点滅する光や繰り返される音へのこだわりが強く、光ったり音の出るものを与えると、いつまでも飽くことなく戯れていた。規則的に繰り返す刺激が好きらしい。

 日に何度も同じ内容が流されるテレビコマーシャルは、そんな妹にとってうってつけの娯楽で、テレビ番組そのものよりもずっとお気に入りだ。目を見開き、口を薄く開け、食い入るように画面を見つめている。

あろえ

 三度呼んで、なお妹は振り向かない。耳には聞こえてはいるはずだ。好きな音、あるいは嫌いな音が、たとえ傍にいる私が気が付かないような小さな音で鳴ったとしても、妹は即座に反応する。耳は悪くないんだ。きっとこの呼びかけだって聞こえてはいるけれど、言い方が悪くて伝わらないんだろう。だから

あろえ、こっちを向いて」

 と具体的に指示をすれば、妹は振り返ってくれる。と思うけれど、もしかしたらそれでも駄目かもしれない。彼女意思を伝達させるのは難しい。妹にはコミュニケーションのための能力がほんの僅かしかない。

 人は普通、こんなふうにただ名前を呼ばれただけでも、その声の抑揚、言われたときの場面から、そのとき自分が望まれていることをなんとなく想像出来る。もっとさな子供だって、いたずらをしているときに強い口調でその名前を呼べば、それだけで自分咎められていることを理解するだろう。だけれど、妹にはそれがない。反応をしないからといって、逆らおうという意図があるわけでもない。本当に、ただわからないだけなのだ

 そして、私の方からしても、妹の気持ちを察することは難しい。目を離すと部屋のなかをぐちゃぐちゃにしてしまったり、意味の通らない言葉を繰り返していたりする。彼女には彼女なりの理屈があるのだろうけれど、私にはその心の論理理解出来ない。体系が違うのだ。まるで宇宙人の子供みたいだ、と誰かが漏らしていた。

 これが妹が人と生きていく上での大きな困難になっている。医者では自閉症と診断されている。この障碍は今のところ本当の意味で完治する方法は見つかっていないのだそうだ。

「それは足を失ってしまった人に、二度と自分の足が生えることがないのと似ています

 診療室で医者は言った。根本的に困難自体をなくすことは出来ないが、車椅子義足、そして本人や周囲の努力が彼らの生活改善してゆくように、自閉性障碍者の困難もそのための技術知識解決できるものがある。

 ただ、障碍は目に見えないものから、どこまで出来るのか、どうすればいいのか、努力勉強を積み重ねて手探りで戦ってゆくしかない。

 あろえ本人も、それを理解してくれればいいのだけれど。

2018-06-25

摂食から抜け出せない

から7年くらい前、私は拒食症だった。

当時のmin体重は30.5キロ。私の身長は149センチなので、拒食症にしてはちょっといかもしれないが、まあ、普通にたぶんガリガリだったのだろう。自分ではそうは思っていなかったけれど。

幼い頃から自分上半身に比して太い脚がコンプレックスだった。

高校3年生の夏、 たまたま夏バテで一週間ほど水分だけで過ごし、体重が4キロ落ちて、38キロから34キロになった。主に痩せたのは上半身だったけれど、脚も幾分細くなった。

それがたぶんきっかけだったのだと思う。

それから私は物を食べなくなっていった。夕食を半分に減らし、それがその更に3分の1になり、それすら食べなくなった。昼食は幼稚園児の弁当箱よりも小さな弁当箱になり、それが0キロカロリーゼリーになった。あの頃は本当にカロリーと、食べ物のことと、体重身体サイズのことしか考えられなかった。

高校卒業し、独り暮らしをするようになってから、次第に物が食べられるようになり、酒を飲んだり飲み会に行ったりするようになって、体重も36キロくらいまで増えた。

それがものすごく嫌だった。食べてしま自分が嫌だった。吐く勇気はなかったので、過食嘔吐にはならなかったが、食べたくないと思っていてもお腹が空いて食べてしま自分がどうしても醜く思えた。

それから更に時は過ぎ、私は社会人になった。デスクワークから普通に食べていたらぶくぶく太ってしまうと思った。

それで、朝は抜き(これは今までと同じ)カフェオレとほんの少しのチョコレートで過ごし、昼もカットフルーツだけで過ごすようにした。

夜は残念ながら食べてしまう。嫌だ。でも食欲は抑えられない。

今朝の体重は、34.7キロ

まだまだ太っている。周りは私にガリガリだという。これ以上痩せたらやばい、と。でも私の腕にも脚にも尻にも、たっぷり脂肪が載っている。醜い身体だと思う。

とりあえず30キロになるまで頑張ろう。

2018-06-20

上半身筋肉簡単につく

下半身筋肉つけるのはまーーーーじ死ぬほどつらい

から上半身だけデカくなってる奴はラクしたいだけのただのアホ

女どうしで手マンしてしまった

タイトルの通りである

かに話すこともSNSで呟くことも憚られる内容のため、『ブログ 匿名』で検索してここに書き落とすことにした。

規約違反で消されても致し方ない。

私はごく一般的社会人2年目の女であり、現在付き合って5年になる彼氏がいる。

少女友達スキンシップの多い中高生時代を過ごしつつも恋愛対象は一貫して男性だった。

中学高校の6年間に渡る長い片思いの末に、情熱的な告白をして理不尽に冷めた後、大学出会った好みの男性(今の彼氏)に猛アタックした、というのが私の人生における二大恋愛遍歴である

ただ女体に触るのは大好きだった。

筋肉よりもおっぱいに魅力を感じる。

だって触っててそっちの方が楽しいから

カラオケ親友(巨乳)の胸を揉ませてもらったり、寮のお風呂で友人(爆乳)の乳を揉んだり、サークル飲み会で女同士濃厚なキスをしたりなどしていた。

このキス相手がまたエロい体とぽってり唇の持ち主であり、どさくさに紛れてちゅーできて嬉しかったのを覚えている。予想通りふわふわ感触だった。

まあでもこの程度は学生ならよくある体験だろう。オトメ帝国でも散々描かれている通り、女同士はスキンシップが激しい。

もちろん嫌がりそうな相手には触らなかったし、踏み込んだことをする前には必ず許可を取っていた。嫌われたくないしね。

しか楽しい学生時代が終わり、社会人になると流石に女友達ベタベタするわけにもいかなくなった。就職により友人とは離れ離れ。毎日会う同僚は友達ではないし、年代も違うし、同期は同期だし。

そんななかでうちの会社女の子が2人中途入社してきた。

同期には私ともう1人しか女が居なかったため、必然的に4人で仲良くなった。

中でもAとは一人暮らしの家が近くて、かつ趣味も同じだということが判明し、急激に親しくなった。知り合ってひと月もしないうちから家に泊まり合っていたと思う。

昨日も久しぶりに泊まりに行った。

ご飯を食べて、お菓子を食べながら趣味に興じて、夜が更けると当然猥談が始まる。

男のエロ話はファンタジーで女のエロ話はドキュメンタリーと聞いたことがあるが、実際はバラエティ番組トークのようなものだ。

今までの経験から面白エピソードを次々繰り出して爆笑したり、赤裸々アンケートをとったり、たまには真面目にコメントしたりといった感じで展開する。

○○に抱かれたぁい♡ とかカレピのdickが大きすぎて気持ちいいの♡ いいな〜♡ なんて話はしない。

そもそも大きいdickは女性陣には本気で不評なのである。私は「内臓が掻き回されてるようで気持ち悪い」以外の感想を聞いたことがない。

Aとの猥談もひどかった。

Aは特定相手を持たず行きずりの男と関係を持ちまくっているので、愉快な話には事欠かない。

最中体位を3回転させられた男、2時間コースホテルに入ったのに10分で終わった男、車内でしかしたことがない幼馴染、ペニバン彼氏を掘ってる元同僚などの話を緑茶片手に聞いていた。

その中で喘ぎ声の話になった。

Aは気持ち良さを感じたことがなく、全て演技で相手してきた。そのため変なタイミングで声を出したり演技過剰になってしまったりするのだという。

「本当に気持ち良くなるの? ていうかイったことある?」と聞かれたので、「なるよ! あるよ!!」と私がイけるようになった過程を懇切丁寧に説明した。

結論は「誠実な男性と回数を重ねましょう」ということになった。行きずりの相手こちらの快楽まで気にしてくれないよね。

会話の最中何度か興味本位で「どんな演技か見せてほしい」と頼んだのだが、恥ずかしいと断られてしまった。

この時点で夜中の2時。そろそろ寝ようとシャワーを浴びる流れになった。この時「一緒に入ろう」と誘われたため、この子セクシャルスキンシップOKだと判断した私は胸を揉んでいいか尋ねた。

彼女は快く揉ませてくれた。

シャワーを出た後もTシャツ越しにずっと胸を揉んでいた。もうここまでくると完全に性的な手つきになっていた。

さっきの猥談でも「女友達に胸を揉んでもらった時はめちゃくちゃ濡れた」という話をしていたから、行けるんちゃうかなと私も調子に乗ってマッサージを続けた。

胸の突起を掠めたり挟んだりしているうちにAの息が大きくなってきた。

「待って、あつい」と繰り返す声にこちらの息も荒くなる。

やばいめっちゃ濡れてきた」と宣言されたので「本当?」と寝間着の上から触ってみると、座っていた彼女がガクッと仰け反った。

正直もうここで指が止まらなくなった。

親指でひたすらそこをぐりぐりと押すと、Aは肩で息をしながら倒れ込んだ。

両手で口を押さえて静かに喘いでいた。

演技かな、とは一瞬思った。

けどそれよりもびくびく痙攣するAの体から目が離せなかった。

可愛い楽しい

私は親指に全神経を集中させて気持ちいいところを探っていた。

自分と同じ体を持つ相手なので、どうすれば良くなるのかは何となくわかる。Aが大きな反応を見せた角度で擦りながら、徐々に下に下げていく。穴に近づくと反応はさらに大きくなった。

しかし少しでもポイントを外すと回復されてしまう。声が止まって呼吸音だけになったら分かりやすいところからやり直した。

これ以上ない、という箇所をしつこく擦っていると突然Aの腰が跳ねた。脚がぐっと閉まる。私の腕を掴んでいる指が爪を立てる。

いったかな、いや分からんな。としばらくそのまま擦っていた。Aはひたすらびくびくしていた。

口を押さえる手が外れ、喘ぎ声がかなり大きく響いていたので、あれは絶対隣に聞こえていたと思う。

反応が落ち着いたので指を離すと、Aは汗だくだった。

大丈夫?」と聞いたら「のどかわいた」と返ってきた。痛くなかった? 大丈夫? と何回も聞いていた気がする。

お茶を飲ませて、頭を撫でているときもAはずっと肩で息をしていた。

「足に力が入らない」と布団に倒れ込んだ彼女の体を撫でていると、また良い反応が返ってきたので今度は下着の端から指を入れた。

直に触ったそこは本当にぐしょぐしょに濡れていて興奮した。

直接触るとどこに何があるかわかりやすいなあ、とか考えながら再び擦った。流石に穴には入れられなかったけど、さっき以上に声を出して身悶えてくれる姿をみて私は非常に満足していた。

それが終わったらまたお茶のコップを渡して、大丈夫か尋ねて、仰向けになったAを撫でた。

Aはしゅごい、やばい、と呟いていた。

「手が痺れてる」「どこに何があるか分かんない」という感想を聞きながら、穴使わずにこの状態ってめちゃくちゃ感度高いんじゃないの? と思ったけど言わなかった。

演技かもしれないという可能性を捨てきれていなかったのだ。

ハーフパンツから出た太もものあたりをソフトタッチしていると、「そこやばいくらい気持ちいい」と教えてもらった。位置を変えながら爪の先でゆっくり撫でると、Aは本当に気持ち良さそうに身をよじらせていた。

左の膝から上をただ撫でるだけで面白いくらい反応するので、私はまたしつこくそこばかり触っていた。

そのうちに内ももを撫で上げて、また服越しに局部を弄り始めた。

徐々にまた興奮してきた私は脚を固定して閉じないようにし、彼女上半身に背を向けて下半身に向き合い、両手を使ってひたすら刺激する。

背中に爪を立てられながら「いったかな?」というところまで弄り続けた。

もうAは喘ぎっぱなしだった。口を塞いだほうがいいのかとも思ったけれど、手で塞ぐのも乱暴だしキスするのも変だし、何より声を気にしてほしくなかったからそのままにした。隣の人には本当に申し訳なかった。

最後の痙攣を感じて、ようやく私は指を離した。Aは息も絶え絶えといった様子だった。

お茶飲んで、労って、何故か私は半笑いで介抱していた。

汗だくのAは「すごい、足の感覚が本当にない」「もっかいシャワー浴びる」と言ってその場で服を脱ぎ、ふらふらとバスルームに入った。

Aが出てきてから普通に寝た。

朝の4時半になっていた。

電気を消したらカーテンの隙間から光が見えたので「朝じゃん」と二人でつっこみながらすぐ寝た。

翌朝(昼)に何食わぬ顔で解散してきたけど、衝撃的な体験すぎて一日中思い返していた。

私は手マンの才能があるのかもしれない! と自信満々にこれを書き始めたのだが、書いてるうちにやっぱり演技だったんじゃないかという疑念が拭えなくなってきた。

演技にしては汗をかきすぎていた気もするし、でも過剰といえば過剰な喘ぎ声だったようにも思う。

次があれば指を入れてみたい気持ちと、行きずりの男にも全力でホスピタリティを与える優しい彼女を私の自己満足のために長時間付き合わせてしまたことへの後悔が交互にやってくる。

足腰立たないのはリアルだった。

でも男とするときは体の動きまで再現すると言っていた。

やはり彼女は演技を見せてくれたのかもしれない。

私は未だに悶々と考えて、こんな時間まで眠れないでいる。



終わり。

2018-06-06

デフォルト猫背

楽にしていると猫背

背筋を伸ばして歩くことはできなくはないんだけど、常に上半身に力を入れ続けていなければならないし、背筋を伸ばしていることばかりが気になって他に何も考えられない。

ちなみに背筋を伸ばせているかどうかは、ガラスの窓に映った自分の姿で確認する。自覚はできない。

普通の人なら何年も何年も、子供の頃からずっと、立つとき、座るときに背筋を伸ばすことを意識し続けて、大人になる頃には自然に背筋が伸びているという状態になるのかな?

自分も、背筋を伸ばすように度々言われていたように記憶しているが、ついに駄目だった。

それとも極端に背筋か何かが足りないのかな?

みんな日々トレーニングで鍛えているが、自分がその常識を知らないだけとか?

2018-05-31

anond:20180531004731

事実は逆。隠すから見られる。歴史を辿ればわかる。

あとはいっそ自宅でしばらく裸で過ごして実験すればよい。

昔の絵をみれば海女さんとかが上半身裸でもだれも気にしてなかったことがわかる。下着も発展してなかった。

昔は性器を少し見られたくらいでは恥ずかしくなかったがいつからか下着をつけないと恥ずかしいようになった。

昔は下着を見られても恥ずかしくなかったがいつからか下着を見られるのも恥ずかしいようになった。

昔は透けるぐらいじゃ恥ずかしくなかったがいつからか透けるのも恥ずかしいようになった。

こういう流れ。

欧州に裸婦像芸術ヌーディスト文化があるのは確かだが、実際、裸で街を闊歩している人がいないことを考えれば、彼らが女性の裸を性的でないと思っているという説明は誤り。

日本人上半身に関して欧米人より羞恥心文化が進んでいるに過ぎない。

男って面倒だよね

家でノーブラで居たり、上半身にブラつけずにうろつくと

「女捨てたwwww」とか言うくせに

結局「見たい」とか言って来るんだよ。面倒くさい。

女に理想を求めすぎ。

そのくせ、男に理想持ったら「差別だ!」とか騒ぎだすんだもん。

なんなの。

2018-05-28

男性トイレの扱いが雑問題

男性トイレって女性トイレに比べて明らかに視線ケアが雑だよね

公園なんかだと下手すりゃ上半身丸見えみたいな所もある

何とかして差別撲滅マン

2018-05-16

男女で主人公を取り合う設定の恋愛漫画

男女が主人公を取り合う恋愛漫画が好きだ

↓みたいな性別未分化主人公を幼馴染の男女が取り合う三角関係物とか

性別モナリザの君へ

http://www.ganganonline.com/viewer/player/viewer.html?tw=2&cid=SQEX_SEIBETSUXXXC0010_72

水城せとな放課後保健室上半身下半身女の主人公を男女が取り合う話だったし

同作者の窮鼠はチーズの夢を見るもBLにしては珍しく女キャラが軽い当て馬だけに終わらず男キャラにはりあってていい感じだった

多分トランスセクシャル漫画界隈にも多そうな設定だと思うんだけど何かこの設定で面白い作品はないかな。

2018-05-11

anond:20180511001757

演者テーマ的に完全にTPOを外してはいないというか、まあ出てきてもちょっとやりすぎと思う程度かな。アニメトゥーンシェードにおいて肌の質感って常に拘り所ではあるので面積広くしちゃう気持ちは分かる。だったら上半身裸の男でもいいじゃんという見解は受け入れるけど。

歪んだ欲望とまで言われるとそれは違うんじゃないかなあと思う。「じゃあお前の歪んでない欲望を見せてみろ」って返しちゃう気持ちは分かる。

2018-05-09

リズと青い鳥 個人用メモ

気付いた事とか順不同で色々書いていく

・劇中作について

青い鳥人間形態

動きが取りっぽいよね

例えば、初めてパン屋に行った時に、ピョンピョンと跳ねて動くシーンとか

リズが作ったジャムを指から舐めるシーンで、上半身を前に倒すシーンとか

希美みぞれのことをどこまで好きなのか

これは原作未読の自分には難しい問いであ

理科室での最後のシーン、自分とは行ける場所が違う事に気付いたがために「みぞれオーボエが好き」としか言わなかったのか

みぞれが初めて話しかけてもらった時の事を話した際「ごめん、覚えてないんだよね」と返すが

その後のモノローグでは、それをハッキリ否定される

希美が抱いているのは、嫉妬と羨望と絶望か、それとも愛ゆえの決断なのか

理科室でそれ以上言葉が出てこなかったのは、何故なのか

心やから

通じる事も繋がることもないけど

それでも、何か一つ伝われば

それで生きていかれるのかも知らへんね

たった一つのそれで

伝わったん?

引用:EERR「水底深き箱庭の」


ポリリズム

冒頭の音楽「wind,glass,bluebird」、ラストシーンでの音楽「wind,glass,girls,」はどちらも「噛み合わなさ」が印象的な曲だ

この感想では、それを「ポリリズムである表現した

二人の「disjoint」が見ている側としては印象的であった

2コマに一度かみあわない

5秒に一度強烈な勘違い

引用MOSAIC.WAB「片道きゃっちぼーる」

disjointといえば、ネット感想では「ハッピーアイスクリーム!」の意図希美が気付かないシーンがある

繋がったり離れたりを繰り返すこの二人なのであった

個人的には、その時にのぞみが見せた笑顔が「もうしょうがないなあ」「これでも幸せ」みたいな感じで好き

もう善いよ そんな恋なんだ

sasakure.UKコイサイテハナ*



フルートから映る光で遊ぶシーン

少女少女が無邪気にじゃれ合う様子と、思いの一方通行さが印象的なシーン

流れる音楽は「reflexion,allegretto,you

公式このPVで使われている曲だ

reflexionは勿論「反射」という意味だろう

allegretto(アレグレット)が何か分からなかったので調べると、「やや急速に」という意味で、音楽の速度標語の一つという意味だった

鼓動が早くなるという意味でもあるのだろうか

・剣崎梨々花との関係について

みぞれが剣崎梨々花と仲良くなり、それに希美言葉を失うシーンがある

希美がもみぞれに対して、一種独占欲とかがあったのだろうかと下衆の勘繰り

さらに言えば、みぞれ希美嫉妬煽りたかったのではという妄想

いや、単純に後輩を可愛がってるだけなのかも知れないけど

図書室で岩波文庫リズ青い鳥を取り出すシーン

何か、他の本のタイトルおかしくないですかねえ

「ほんとにあるの?」みたいな、ネタ的なタイトルがあった気がする

・「山田監督が考えた渾身のダブルリードギャグ」とは?

パンフにはダブルリードギャグがあるとのこと

どのシーン化は明言しないとのことだが、実際どこなんだろうか

希美の笑いの理由

理科室でのシーンでは、いきなり希美が笑う

みぞれはその理由が分からない

自分理由いまいち掴めない

思ったのが、希美

「私は“みぞれオーボエが好き”以外に好きな所を何一つ言えない。私はみぞれことなんて好きじゃなかったんだなあ」

自分には何もないこれだけの愛情を向けられる理由なんて一つも」

と、自分の醜さや空虚さに気付き、自己嫌悪馬鹿らしさから笑ってしまったのではと感じた

・青い羽

希美が冒頭でみぞれにくれた青い羽

この羽根を手で包み込んでキスをするシーン

希美への「好き」と「独占」を綯い交ぜにした、何とも官能的で危うげなシーン

劇中でのリズが同じポーズを取った時にシンクロするのが良い

リズ希美

リズは冬になったらどこに行くの?」

「どこにも行かないわ、ここにいる」

このシーンで、うるっとくる

希美もどこにもいけないんだろうなあと

劇中作でのリズの家は柵に囲われている

家やドア自体もそうだが、まさに鳥籠

ただ、そういう物質的な物よりも何よりも

「置いて行かないで、ずっとここにいて」という言葉のほうが、ずっとずっと強固な檻になるんだろうなあと見ていて感じた

中川夏紀と吉川優子

1・2期も見たけれども

この二人の百合度、子の映画で高すぎない?

何だかんだ言ってお互いのこと心配してる百合すき

監督

山田監督、かわいくない?

きれいな人だよね

・足の動き

また理科室でのシーン

みぞれが思いをぶつけるのに対して、足が下がっていく希美

足だけで表現する凄いシーン

ありがとうありがとうありがとう

これは、やっぱり拒絶や失望言葉なんだよね

告白されて「ありがとう」ってのが肯定言葉でないのが普通であるように

フルート褒められたかったのよねえ、希美

でも、みぞれはその気持を分かってるのかなあ

・鑑賞者の視点

「理科室のビーカーかシャーレか壁になりたい」という感想を書く方もいた

そもそも少女のぞき見している気分で作ったと製作者サイドが言っているんだよねえ

百合鑑賞に置いて頻繁に「見守るだけの観賞植物になりたい」とかい感想が挙げられるのを思い出した

anond:20180509091345

曲に合わせて踊ってんだと思ってた。上半身だけとか、手だけとか。

2018-05-04

ソープ童貞を捨てた話

ソープに行け」と言われたわけではないけど、25歳でソープランドに初めて行った。

そこで「童貞」を捨ててきた。つまり相手の膣に自分ペニスをいれた。

僕の今までの性体験の総決算だったと思う。おおげさに聞こえるかもしれないけど。

というわけで、まずその日のできごとについて書きたい。

はじめてのソープについて

近くのソープを調べてサイトまでいったものの、迷いに迷い、でも今やらなかったらいつやるんだ、と勢いでようやく送信ボタンを押した。10分くらいして電話がかかってきた。女衒っぽい?声音だった。電話が切れるとなにかふっきれてしまい、今まで何を悩んでいたんだという気持ちになった。

値段は思っていたよりかなり高かった(3万くらい)。というか料金表の見方がよくわからない。70分のコースにして、午前中だと安くなるというのでGWの早朝にぶっこんだ。もっと安いヘルスとかあったはずだが、事務的に「射精処理」されるのも困るのでやむをえないということにした。

起床して、風呂に入り、ひげを剃り、むだ毛を剃り、爪を切り、歯を磨き、髪を整えて香水を軽くかける。そこまで準備するかよと思うかもしれないが、人前に出る以上引け目を感じたくなかった。服は迷ったが、「男っぽく」しようと黒と白でまとめて、フェイピアスをつけた。耳飾りをつけるとちょっと自信がつくので。

はじめてソープ街を歩いた。店の前に立っている呼び込みの人がこわい。どすの利いた声で「どうぞ」と言ってくる。世間の人はこれで入ろうと思うのだろうか。道に迷って、店に電話をかけて、やっと中に入ることができた。店内はなんというか…照明のうす暗いけどキラキラした雰囲気カラオケボックスに似ている?かも。

待合室は席が仕切られており、雑誌や大きなテレビがおいてある。金正恩うつっていた。水着姿の女性写真が出され、指名料2000円で選べるといわれた。もちろん店にまかせた。反応に困ってしまって、「みんなきれいですよ」とか言った。お茶おしぼりが出てきた。これだけお金を払うとサービスがよくなるのだ。

それなりにリラックスできたはずだったが、奥に通されて嬢と会ったときは緊張した。というかひたすら緊張しっぱなしだった。階段を上るとき腕に手をまわしてくれるけど、雰囲気にうまくついていけない。「こういうお店は初めてなので」と言い訳する。

部屋に入ると、お風呂があって、ベッドがあって、冷蔵庫があった。ラブホみたいだ。嬢が服を脱がせてくれる。僕は小柄で痩せているので裸になるとますます子どもっぽくなり、ますます自信がなくなり、ということで、そうそうに売り専で働いていたことを切り出してしまった。

ここまで読んで、なにが童貞じゃと思った人が多いと思うが、そのとおりです。男とならそれなりにセックスしてきました。しかし僕は男とセックスができるだけで、どちらかというと異性愛男性に分類されると思う。膣と肛門はなにか違うような気がする。

もちろんマンコに入れて童貞を捨てたなら、アナルに入れたときは何を捨てたのか、オナホに入れたときは何を捨てたのかという突っ込みがあるだろう。そういう難しいことは僕にはわかりません。

突然のカミングアウトにも嬢は冷静で、というかちょっと興味を持ってくれた。よかった。嬢もこの店で働き始めたのは最近で、その前は前立腺開発とかいろいろやっていたという。そうと知っていればシャワ浣もやってくるんだった。

ソープでどんなことをするか興味があるので、お任せするからひととおりやってくださいとお願いした。ということでまずお風呂に入り、マットでローションプレイというかマッサージっぽいことをして、ベッドでキスして、フェラして、セックスしてもらった。完璧サービスでした。パイズリもキスフェラセックスも上手で、コンドームを口に含んでフェラをするように伸ばしてつけるのには感動した。コンドームで中断してしまう間をどうもたせるか困ることが多かったのだが、こういう方法があるのか。

特にフェラは上手だったのでその話をする。僕もフェラはずいぶんやってきたけど、いか射精させるかを考えて、つばを多めに、カリへの刺激を強めに、亀頭を強く吸って、ずっと口だと疲れるから根元を手でしごいて、相手を上目づかいに見る。あと、動きが単調だと飽きる気がするのでときどきたまたまの裏や蟻の門渡りをなでる。まあ、こんな感じである

嬢のフェラは手をあまり使わず、舌使いも優しく、しめつけて射精させようとする感じがまったくなかった。あたたかもので包まれているという感じだった。くわえるまえに睾丸や根元を舐めるのが丁寧だった。

あと、僕はくちゅくちゅ音を出すようにするんですが、嬢は蕎麦を吸うみたいなずっずっという音を出すようにしていた。こういう音の方が受けるんだろうか?

ということで嬢のフェラをほめちぎる。「男の方が自分もついてる分上手なのでは?」と当然の質問を受ける。オナニーとかけっこう強く握るし、激しくこするので、それと同じようにやってしまうのではないかと思った。

はいえ全体的に緊張しっぱなしで、ちゃんと勃つようにと2日オナ禁してきたのだが、いろいろ話し込んだこともありフェラときくらいしか勃たなかった。とうぜん射精もできなかった。まあでもいちおう膣の中に入れたので、童貞は捨てたのではないか。もうよくわからん

途中で、初めて売り専仕事をしたときに途中で萎えしまたことを思い出した。あれはきつかった。動揺した。今回はお金を払う側でよかった…。

はいえ、相手が勃たないとうまくサービスできているかからなくて嬢はしんどかっただろう。僕もお客さんが勃たなかったら焦る。ちんこを思い通りに勃たせたり萎えさせたりすることが、なぜこんなに難しいのか。まだ経験が足りないのかもしれない。それにもう一度行ったらふつうに勃つ気がする。行かないけど。

名刺はもらわなかったが、楽しかたことは伝えたし、アンケートもいろいろほめておいた。アンケートもそうだが全体的に、男が女を買って性的奉仕させる空間だということは伝わってきた。お風呂があってマットがあってベッドがあるのだから本質的には異性愛男性リラックスして射精する場なのだろうが、エンターテインメントとしても楽しめるほどの「男らしさ」が僕にはなかった。

…たぶん、今までの話は読者の予想をいろいろ裏切ったと思う。そこでこれから、男体持ちの僕のめくるめくセックス遍歴について、けっこう書きます。おつきあいください。

はじめての恋愛について

僕がはじめて女性と性関係をもったのは22歳の大学四年生ときだった。

同い年の女性告白された。

その女性とは学園祭で知り合った。あるサークルたまたま哲学の話になった。僕は哲学は多少身に覚えがある。なにしろ論理哲学論考中学生から読んでいた。その話をした。その人は小学生から論理哲学論考を読んでいた。なんじゃそりゃ。僕たちはウィトゲンシュタイン推しで気が合い、あとでgoogle:哲学宗教日記を貸してもらったりした。

そのあとデートに誘われた。街角喫茶店お茶をした。そのころの僕はいろいろ精神的にきつくて、大学の授業にずっとでていなかった。留年も確定して、そのことを両親にこっぴどくなじられていた。そんな話を少ししたと思う。その人も家庭のなかの問題がいろいろたいへんだと話していた。僕の両親もおせっかいだが、それと比較しても過度に束縛的だと思った。親の期待する「大人の女性」になれないことをその人は気に病んでいた。

しばらくして、その人からメールが来た。大事要件だという。その人に会うと、他の人にあまり聞かれたくないから僕の下宿に行きたいというので、そうした。たいして片づけもしていない薄汚い部屋に入って、そこでその人は僕に告白した。とても劇的で、すごく大胆で勇気のある告白だったと思う。

その頃の僕は全ての牛が黒くなるほどのブラック夜勤バイトを週4で入れ、頭がまともに働くときSTAP細胞真相究明に熱中していた。自分は忙しいんだ、こんなに大変なんだ、ふつう大学生とは違うんだ、と思い込むために必死だった。

典型的非モテだったと思うけど、僕はその苦しみを異性に向けず、そういう興味をひた隠しにしていた(周りからオナニーなんかしなさそうと言われるタイプ)。もちろん女性自分の部屋に招くというのが「どういうこと」なのかわかっていなかった。その人が告白しなければ、ウィトゲンシュタインの話でもして指一本ふれずに帰したと思う。この心境は、恋人で一発逆転を狙うタイプの人には理解してもらえないかもしれない。

そのあとふたり散歩して、人気のない公園で夜が更けるまで話し込んだ。僕が提案して、別れ際にキスをした。「唇を奪ってほしい」というので、僕から口づけした。そのとき相手の唇がぬれていたのと、いきなり勃起しかけことに驚いて、あわてて(軽く突き飛ばすような感じで)唇を離した。キスに動揺して勃起までしたことを気づかれたくなかった。

後日、その人がふたたび下宿に来た。とはいえ、僕はコンドームの用意もなく、セックスについての具体的なイメージもできていなかった。

僕もそれなりに性教育を受けて、コンドームの付け方や性感染症のことを知識としては知っていた(男子校だったこともあり、保健体育の教師ディルドにコンドームをつける実演までさせた)。それでもどうしていいかからなかった。主体的に取り組まなければどんな知識もうわすべりになる。それはセックスも同じだ。

上半身だけ服を脱いでベッドに入った。そのとき、その人はパニックになり、ふとんをかぶって部屋の隅でうずくまってしまった。僕は落ち着いてほしいと真剣にお願いした。その人は小学生の時ひどい性暴力を受けたことを話してくれた。あまりの衝撃に僕は声を上げて泣いた。お前が泣くのかよ、と思うかもしれないが…。

その一方で、僕もネット女性エロ画像動画を何時間検索することがあるし、セックスへの興味を押さえられない衝動というのがわかる。僕は自分にそんな(女性を辱める)汚い欲望があることをオナニーを始めたときから気に病んでいたが、なくそうともがいてもなくすことができずにこの歳になっていた。その欲望をどこかで肯定できたら…と思っていた。でもやはり許されないのかと思った。

その日から上半身だけ裸で抱き合うのが暗黙の了解になった。キスしてお互いの身体をなめたり噛んだりし合う「だけ」だったけど、文字通りいつまでも続いてほしい素敵な経験だった。その人はときおり、まんこちんこをいれるセックスができないこと、「傷物」の体であることを気にして申し訳なさそうにしていた。ペッティングだけで僕はオナニーする必要がないほど性的に満足していたので、それを気に病む必要はまったくなかったのだが。そのことを伝えればよかったのに、僕は好奇心から一度下まで脱いでいいかどうか聞いてしまった(もちろん拒否された)。

結局、その人とは別れることになった。僕なりに整理すると、一番の要因は僕が結婚に対して本気にならなかったからだと思う。その人は僕が立ち直り、大学卒業することを期待していた。僕はやっぱり大学に行けずバイトを止められず、その人の頼みで試験には出たものの2単位しか取得できなかった。

しかも、僕は「彼女」の存在を公にすることができず、両親はおろか友達にさえも、というかだれにも切り出せず、彼女のいない人が招待される「ぼっちクリスマス会」すら断れなかった。ひどい話だ。

結婚に対して前向きに努力してほしいという彼女要求に僕はどんどん防衛的になっていき、敵意さえ感じさせることがあったかもしれない。そのひとは僕に見切りをつけ、別れ話を切り出した。僕は強がって「わかった」と応じたものの、一週間食事がのどを通らないほどショックを受けた。遠ざかって行く彼女の夢を何度も見た。

…そして、別れてから半年以上たったのに、その人の誕生日メールをして、電話をかけてしまった(もちろん出なかった)。

バンクロフトgoogle:別れる? それともやり直す? カップル関係に悩む女性のためのガイドを読むと、その人の決断が正しかたことがわかる。僕は二人の将来について責任のある態度をとらなかった。それにしても、その人は自分から告白し性関係に負い目さえ感じながら、別れることをよく自分の力で決めることができたと思う。

つづきます

2018-04-29

山奥のリゾート温泉旅館にいって

露天風呂はいったら上半身入れ墨バリバリ外国人が3人先客でいたとき絶望感。

湯舟がやたら狭いから5人も入れば一杯なんだけど、引き返すのも失礼だし、そのまま入ったけど

特に気にする様子もなく身内でべちゃくちゃ喋ってて助かった。けど寿命は縮んだ。

2018-04-24

下見ながら歩いてる

前見て

歩きスマホも何もしてないのに下見てぶつかってくる人やめて

 

あと、前見てるのにぶつかってくる人

視線がふらついてる

上半身首に力入れて

 

脇見歩きでぶつかってくる人

せめて一旦立ち止まって

 

斜めに移動する人、フラフラ歩く人

避けるの難しいから真っすぐ歩いて

 

持論だけど、歩きスマホでぶつかる人はスマホして無くてもぶつかってくると思う

2018-04-23

Amazonで卓上冷風扇を返品した

Amazonで卓上冷風扇を返品した

卓上冷風扇Amazonの某ショップで購入したが、明らかに想像と違う大きさのものが届いて驚愕した。

画像で見た限りでは人の上半身程の大きさの冷風扇に見えるが、実際に届いた物はその2分の1程度の大きさだった。

送料も払ってしまったので返品でまた送料払うんかい!と不安になりAmazonサポートお問い合わせに事情説明したら

あっさり着払いでいいとの事で安心した。

しかし、この画像加工はわかりづらい

デオドラントシートって知ってる?

公共の場で汗臭い人大杉問題。朝シャワーを浴びない人が大半だと思うのでシャワーしてる時間ない前提でいい方法教えてやるから、お願いだから少しは努力して下さい。

湯水のごとく湯水を使えない昔の人は長らくこの水で拭くことが風呂がわりだったはず。それだけ効果があるってことです。お願いだから少し努力して下さい。

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