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はてなキーワード: 利用者目線とは

2023-11-25

anond:20231124171457

その言葉を都合よく使う人がいる/いたから過剰に反応されるんだと思う。

色んな人の意見を取り入れたいと言いつつ、わざわざ属性を入れることで期待してるのは女性テンプレ役割なのかなと読み取らせてしまう。

もちろん、実際の仕事現場ではそれ以上のやり取りがあるから言葉尻を取る必要はないかもしれない。ただ、権力勾配が大きいなどでやり取りが少ない場合はどうかなと思う。

利用者女性のみだとしても人それぞれの意見なんだから当事者目線とか利用者目線いいんじゃないの。

2022-10-30

anond:20221030113632

そりゃ図書館制度理念的にそういう考えが正しいのは分かるけど

現実問題として本がちゃんと分類されてなかったら図書館があっても使いにくいじゃん。

レファレンスとか沢山頼むわけでもない一般利用者目線からしたら分類して整理されていることに第一価値を感じるのは仕方ないことだと思うよ

2022-10-28

性感マッサージでの射精障害

需要がないからかはてな文章化されていなかったので、利用者目線でその体験談相談。何か需要があるかもしれないから覚えていることと感想を書きならべたので長文だが、ただの時系列起承転結はない。

何と呼ばれる射精障害なのか、ほかにこのような事態経験はいるのか教えてほしい。

いわゆるメンエスとは違って風俗業として適法な方を経験

今回が2回目であったが、前回と違うのはラブホを使ったことだ。ビジネスホテルでやるのは正直忍びなかったし、現下の旅行支援体制では何かのついでに宿泊する場合だとしてもかえって高くつく。

ということで部屋に通じる階段ごとに駐車場が設けられているタイプのやっすいラブホ選択。2Hで2000円程度。

時間前にだいたいの時間を告げていたので、再連絡後5分程度で到着。

それにしても、これから非常識なことをするのになぜ風俗業のお姉さんはあんな至って普通な体でこんにちは~と入ってくるのか。考えてみれば挨拶に何か挨拶以上の意味を持たせるのはヤバイなのだが、今思い出すとギャップ面白い

指名はしなかった。2人が空き番状態だったし詐欺はない店だと思っていたので指名する必要がなかったのだ。実際顔もスタイルもいい感じだった。

一応マッサージする側として知りたいのか、最初は、人体図に愁訴を書いたりオプションに丸をつける問診票を書かされた。

愁訴は正直なかったのだが、ここで密着泡洗体というオプションが気になった。なぜなら事前リサーチの結果、だいたいのお姉さんは日記で泡洗体を推していたためだ。たぶん割がいいんだろう、泡洗体。

ということでお姉さんに聞いてみると、泡とローションで体を洗ってくれるものとの発言。密着という文言には言及しなかったが、それなりに密着だろうという希望的観測と、新人割引額とそのオプション額が同額だったことを踏まえ、これに丸を付けてお姉さんに提出した。

その後、お姉さんが浴槽にお湯を張りつつ脱衣。ここで下心が出てきて、(すりガラス越しに)見てもいい~?というキモ発言をする。しかし、お姉さんは優しく、恥ずかしがりながら困惑しながら否定はしなかったので、すりガラス越しをやめて少し見てみた。ところが、脱衣は脱衣であって、ショーツは脱がない。考えてみれば、普段から脱衣動画でもそれほど興奮しなかった。このため、少し一瞥しただけで興味を失ったが、あとはそれほどそそられず、とはいえ一瞥してあとは見ないのも失礼だということで、惰性でチラチラ見る程度にした。ただ、なぜかお姉さんに会ってから勃ち続けているのは変わらなかった。

また、お姉さんの脱衣により、ブラが胸の大きさと合っていないことが判明した。要は盛っているのであり、ブラと胸部の間に空間が生まれている。そして、これは着衣時にわからなかったが、彼女の胸部に見えた魅力的な勾配の正体はブラのワイヤーで作られたものだったのだ。現代はこのようなことがなされうるのか、と思うとよい発見をした。これで日頃からたわわな胸部を見ても盛っている可能性を考慮できる。女性は大変だ。

また、胸部の小ささはこういうサービスを受ける相手としてはそれはそれで希少価値があり、今後の展開に期待が持てた。

その後お姉さんが近づいてきて、脱衣を指示された。なんと手伝ってくれるというが、そういう年齢でもないし、と違和感を持ったので断った。このオペレーションがあるということは需要があるのだろうか、それとも客とお姉さんの関係供給せざるを得ないものなのか。もしくは、供給需要を生んだ、いわゆるセイの法則の一例かもしれない。

脱衣を終えて、風呂場へ。ここで、先ほどの密着泡洗体が行われる。要はソープのマット上でやることを、立ったままやるだけのことだった。背中滑るお姉さんの上半身の突起を感じつつ、過去経験に当てはめていた。小さくてもわずかに膨らんでいることがわかり楽しかった。また、お姉さんが足の指を念入りに洗ってくれたが、そのたびに息子がぴくぴく反応していたらしく、そのことがこの異常な関係を紛らわす話題の一つとなっていた。お姉さんが終始テンション高くてよかった。

お姉さんとの会話中、この場で一度イってしまってもよいとの発言があった。自分がとった90分コースは2度抜き禁止という大阪観光時のような注意書きがあったので確認したが、どうやらそれは意に介していないらしい。2度イケる気もしていたが、賢者タイム中に施術を受けるのも空しいかと思い、回答をあいまいにしていると、お姉さんが息子に手を伸ばしてきた。当然気持ちよかったが、会話しながらということもあり意識が散乱していたので達することはできそうになく、お姉さんの努力無駄にするのは悪いと、後刻いやーこれ無理かなーと述べた。今考えると、この金のみで結ばれた異常な関係においても、相手を思いやろうとする自分にひく。

なお、このときの会話は覚えている範囲だと以下のとおり。

・よく来るんですかー?→2回目です。→最近流行ってますよねー。→性病流行っているし、粘膜接触避けようという人多いのかもですね、お姉さんは長いんですか→私は元々大〇でやってたんですが、大〇は顔出しで動画撮影必須で、嫌になってこっちに来たんです→それ嫌ですねー、断れないんですか→絶対なんですよ、やっぱり競争激しいし情報の非対称性をなくす必要がありますからね(意訳)

・え、そんなとこまで洗ってくれるんですか→恥ずかしいでしょー→恥ずかしいかも、てか乳首ちょっと→いやそれ言っちゃいます?それ聞いたら攻めざるを得ないなー

・ずっと勃ってますねー→そりゃあ、勃ってない人いるんですか→いろいろな方が来ますよ→結構お年を召した方も?→あー来ますねー、なんかデリヘルだと疲れるらしいです、あとは一軒家に呼ばれて、中年男性相手にやってたんですが2階で物音がしていて訊くと奥さんだったことも→そんなことあるんですねー、結構Mの人も?→来ますね、いじめるの好きなので歓迎です→へー男の潮吹きってあるけどそういうの?→そうそう、やってあげましょうか?→いやMではないから怖いなー

入浴で泡を落とした後、お姉さんが体を拭いてくれた。正直これも自分でやりたい。ましてやお姉さんの太ももに足を載せて拭いてもらうのは偉そうで嫌だったのでお姉さんに告げると、いやいや今日王様のつもりで~とのこと。たった2万円で王様は困る。

その後、ベッドに。お姉さんは自身についた泡を洗い流した後に来た。

うつぶせになり、マッサージが始まる。オイルを使うらしく、体が温まった。というか興奮しているからか元々体温が高く、お姉さんに何度もほっかほかだねーとマッサージ中に言われた。マッサージは強さが足りなかった感はあったが、日頃されることでもないし、気持ちよかった。

この間にした会話は覚えている範囲で以下のとおり。

今日は何か用だったんですかー→実家帰省してたんだよー、これから今の家に帰る途中→出身もこのあたりなんですか→そうです、お姉さんは?→北〇〇ですー→へー偶然先週ちょうど函〇に行ったところだったわ→旅行ですかー→そう旅行でね、東日本パスって知ってる?→(中略)→お姉さんは地元ではなくなぜこっちで?→地元の札〇でやっていると、最悪お父さんに会う可能性もあって…、友人にも同級生と会ったって子がいました→笑、函〇でもダメなの?→友人がいるんですよねー

・私もこういう店行くことあるんですけど→女風?→いやマッサージ店です、お姉さんにやってもらうんですけどこれが痛くてwなんかめちゃくちゃ押されるんですよ→それはwやめてもらえないんですか→なぜか毎回そうなんですwてかこの前友人から聞いたんですが、マッサージが上手いとマッチングアプリに書くと意外と食いついてくれる、と言っていた客がいて、どこでマッサージ習ったのって聞いたらその友人のマッサージで覚えたって言ったらしいんですよ、やばくないですか、私なら絶対教えたくないです、だってお金払って習いに行っているんですよ→そんな客いるの、そんなのに食いつく女子いないでしょー

おっぱい揉んでいい?→いいですよー

・感じたら声出していいですよー→(出す)→いいですねーやりがいがあります

今こうして振り返ると随分頭の悪い会話をしている。

後は乳首を散々いじられた。なぜかめちゃくちゃ気持ちよかった。ブラシーボが効いてたのかもしれないが、媚薬でも盛られているのかというくらい。そのせいなのか、あるいはしごかれすぎて慣れてしまったのか、息子は全く終わろうとせず、キッチンタイマーが残り5分(お姉さんは気遣って笑ってやり過ごしてれた)を鳴らしていよいよフィニッシュしなければならないときになっても出なかった。お姉さん必死だった。色々な意志が込められていたであろう彼女右手尋常でない速さで上下していたが、足ピンしても出なかった。正直勝手に足ピンなるほど気持ちよかったのだが。趣向を変えて抱きついてもダメだった。

仕方がないか自分でやったら、なんかいものペースですぐ射精。お姉さん結構強く握ってしごいてくれたのに。これは射精障害でも何と呼ばれるものだろうか。確かに胸大きいほうが好みだけど、そこまで影響するとは思えない。

ただ射精前後でお姉さんが息子を握ってくれており、射精しても手の上下を止めようとしなかった。これが死ぬかと思うくらい気持ちよくて白目向いてた気がする。反射的にちょちょちょ、とストップの意志を示したからお姉さんは止めてくれたものの、あそこで止めなかったらラブホで死んでた気がする。腹上死ならまだしも、ほぼテクノブレイク

ただ、お姉さん的にはここからが大変だった。急がないと時間内に終わらない。ということで、適当ティッシュで拭いたら、風呂場に直行。だが、一向に熱いお湯から温度が変わらず、お姉さんはかなり焦っていた。

かに熱かったが耐えられない温度ではなかったので浴びた。お姉さんとの関係とは異なり水と油は一向に混ざらなかったが、時間がないのはわかっていたので手が届かない背中だけ流して、と告げた。

お姉さんに洗ってもらっている間、私も最低限流す。そしてお姉さんも浴びなくてはならないため、カラスも驚く行水の長さで急いで出る私。ベッドで一息つくとそういえばラブホは2時間までだったと気づき、お姉さんをすぐ帰らせるべく、タオルをたたんだり、自分荷物を整理する。

お姉さんは風呂から出てきたが、スカート前後ろがわからなーい、と悠長なことを言っており、タグとかないの、と叫んだらやっと分かって、ベッドに戻ってくる。ローションやタオルを急いでボストンバッグへ詰めた。

これでやっと帰れる状態になったので、じゃありがとねー、全裸のままで申し訳ないけど、と見送った。

このあと風呂場に直行し、ぎりぎり2時間以内で退室できたので、ここまでの文章が読者にとって何かの役に立てばと思う。

以上、うっきうきのキモレポートでしたー!

2022-07-18

UNIX 哲学」についていくつか

名著「UNIXという考え方 - UNIX哲学」は本当に名著なのか? 〜 著者のガンカーズは何者なのかとことん調べてみた - Qiita

この記事はよく調べてあるなぁと思う反面,事実関係の間違いも多く当時の空気感など欠けていると思う部分がいくつかある。事実関係に関しては追い切れないので参考文献を挙げるにとどめておくが,空気感のほうはいくつか書いておく。なお当該記事の「当時と今では状況が全然違うんだから安易に『UNIX 哲学』とかいうな」という主旨には大賛成である

参考文献

初期の UNIX歴史について興味がある向きには次の書籍お薦めする。

Peter H. Salus『A Quarter Century of UNIX』(1994, Addison-Wesley Publishing)

和訳の『UNIXの1/4世紀』(Peter H. Salus, QUIPU LLC 訳, 2000, アスキー) は絶版のうえ訳も微妙なので薦めづらいが,原書The Unix Heritage Society (tuhs) で PDF が無償公開されているので,英語が苦にならないのなら読んでみるといい。

また同じく tuhs で無償公開されている Don Libes and Sandy Ressler『Life with UNIX』(1989, Prentice Hall)を読めば80年代終りの UNIX の状況(XENIX についてもしっかり言及されている)や利用者目線での雰囲気もある程度判るだろう。

哲学

記事で一番気になるのが「哲学」という語の捉え方。この言葉の強さに引きずられているように読める。でもこれ,当時は設計基本的な考え方くらいの意味でわりとよく使われていた言葉なんだよね。たとえば米 BYTE 誌のアーカイブを “philosophy” で全文検索するとこんな感じ。

https://archive.org/details/byte-magazine?query=philosophy&sin=TXT&sort=date

ほぼ毎号のように出現していたのが判るだろう。

もっとも猫も杓子も「哲学」を振りかざしていたわけではないし,UNIX開発者たちが「哲学」の語を好んで使っていたのも間違いないように思う。傍証の一つが AT&T定期刊行物『The Bell System Technical Journal』の1978年7, 8月号だ。元記事言及されているマキルロイの Forword の初出がこれで,ネットのアーカイブから PDF が入手できる。

この号は二部構成になっていて第一部が Atlanta Fiber System に関する論文12本(全172ページ),第二部が UNIX に関する(Preface や Foreword を含む)論文22本(全416ページ)となっている。さて前述の PDFOCR されているので “philosophy” で全文検索してみると8箇所見つかる。これが見事に全部 UNIX論文なのだ。もちろん論文性質もページ数も違うからこれだけで確定的なことはいえないが「日常的に使っていたんだろうなぁ」という推測は成り立つだろう。じつはマキルロイ哲学とされている部分は “Style” であり “philosophy” の語は一切使われていないというのもちょっと面白いUNIX開発者たちがなぜ「哲学」という語を好んだか正確なところは判らないが,それまでにない新しい考え方に基づいた OS を開発しているという意識があれば,そういう言葉を選ぶのが自然時代だったことは間違いない。

UNIX認知され拡がっていく過程で「哲学」も知られるようになっていった。自分が好むものの良さを他人にも識ってもらいたい,あわよくば他人もそれを好むようになって欲しいという布教活動は今も昔を変らないわけで「哲学」はその便利なツールとなったわけだ。元記事ではガンカースの著作を「外部の人間が後から打ち立てた哲学」と表現しているが,そんなたいしたものではない。マキルロイ論文に影響を受けた布教のためのああい説教は到るところにあった。たとえば前掲の『Life with UNIX』にもしっかり Philosophy の項がある。また日本最初期の UNIX 解説本のひとつである村井純井上尚司・砂原秀樹『プロフェッショナル UNIX』(1986,アスキー)には冒頭次のような一節がある。

オペレーティングシステムは,コンピュータを使うものにとっての環境形成する基盤であるから,そのうえで生活する者の個性尊重し,より良い環境へと作り上げて行く課程を支援するような素材を提供するソフトウェアでなければならない。この主張こそが,UNIXオペレーティングシステムとしての個性ではないだろうか。

 

    プロフェッショナル UNIX村井純井上尚司・砂原秀樹,1986,アスキー)p 3.

「より良い環境へと作り上げて行く課程を支援するような素材を提供するソフトウェア」とはテキストを入出力フォーマットとする単機能コマンド群のことで,これらをパイプでつなげたりシェルスクリプトでまとめたりすることで「そのうえで生活する者の個性尊重し」た「より良い環境へと作り上げて行く」ということだ。こういった説教はありふれたものであった。たんにそれを「哲学」の語を用いて書籍にまとめたのが,たまたまガンカースだったというだけのことである

そしてじつは UNIX場合布教活動とはべつに「哲学」を広めなければならない切実な理由があった。これを説明するのは非常に面倒くさい。当時と今ではあまりにも環境が違うのだが,その違いが判らないと切実さが伝わらないからだ。マア頑張ってみよう。

UNIX の利用環境

UNIXPDP というミニコンピュータミニコン)上に開発された。このミニコンを使うためには専用の部屋に行く必要がある。その部屋は,もちろん場所によって違うわけだが,マアおおよそ学校教室くらいの大きさだ。長机が何列か並んでおり,そのうえにはブラウン管ディスプレイキーボードを備えた機器が等間隔に置かれている。壁際にはプリンタが何台かあるだろう。通っていた学校コンピュータ室などと呼ばれる部屋があったならそれを思い浮かべればだいたい合ってる。ただし置かれている機器コンピュータではなくコンピュータ接続するための端末装置ターミナル)だ。端末装置キーボードで打った文字コンピュータに送られコンピュータが表示した文字がそのディスプレイに表示される。現在 UnixOSCLI を使うときターミナルとか xterm という名のアプリケーションを用いるがこれらは端末装置エミュレータで,もともとは実体のある装置だったわけだ。

さてコンピュータ室にたいていは隣接するかたちでマシンルームなどと呼ばれる六畳くらいの部屋がある。窓ガラスで仕切られたこの部屋には箪笥洗濯機くらいの大きさの装置が何台か置かれている。これがコンピュータ本体だ。もっとコンピュータが何台もあるわけではない。この箪笥CPU でそっちの洗濯機ハードディスク,あの机に置かれているタイプライタ管理コンソールといった具合に何台かある装置全部で一台のコンピュータになる。どこが〝ミニ〟だと突っ込みたくなるかもしれないが「六畳で収まるなんて,なんてミニ!」という時代お話だ。

端末装置それぞれからUSB のご先祖様の)RS-232 という規格のアオダイショウみたいなケーブルが伸び,マシンルームに置かれたターミナルマルチプレクサと呼ばれるスーツケースに台数分のアオダイショウが刺さってコンピュータとの通信を行う。コンピュータと多数の端末装置を含めたこれら全体をサイトと呼び,root 権限を持って管理業務を行う人をシステム管理者あるいはスーパーユーザと呼んだ。

結構上手に説明できたと思うのだが雰囲気は伝わっただろうか。ここで重要なのは一台のコンピュータを数十人が一斉に使っていたという事実だ。洗濯機とかアオダイショウとかは,マアどうでもいい。

自由不安定OS

当時の UNIX評価一言で表すと〝自由不安定OS〟となる。メーカお仕着せではなく自分好みの「より良い環境」を作りあげる自由さらに他のメインフレームミニコンOS に比べると一般ユーザ権限でできることが圧倒的に多かった。そしてその代償が不安定さ。今では考えられないが UNIX のその不安定さゆえにプロOS ではないと考える向きは多かったし「でも UNIX ってすぐ落ちるじゃん」というのは UNIX アンチ定番ディスりだった。UNIX の落とし方,みたいな情報がなんとなく廻ってきたものだ。

こういった雰囲気を鮮やかに伝えてくれるのが,高野豊『root から / へのメッセージ』(1991,アスキー)だ。当時アスキーが発行していた雑誌UNIX MAGAZINE』に連載されていた氏のエッセイ1986年11月から1988年10月掲載分までをまとめた書籍である。著者の高野氏は勤務先の松下電器1980年ごろから UNIX サイトスーパーユーザを務めており,日本では最古参の一人である。この本の中で高野氏は繰返し UNIX自由さと不安定さに言及している。すこし長くなるが,その中の一つを引用しよう。

CPU は,システムにとって重要な共有資源であるが,この CPU実質的に停めてしまうことが UNIXはいとも簡単にできる。たとえば,cc コマンド10個くらい同時に走らせてみたらよい。VAX-11/780 といえども,同時に実行できるコンパイルはせいぜい3つか4つである。それ以上実行することも当然可能ではあるが,他に与える影響が無視できなくなる。つまり,てきめんに viカーソルが動かなくなる。あるいは,すこし大きめなディレクトリ上での ls コマンドの出力が表示されるまでに煙草を1本吸い終えてしまったり,タイムアウトログインが撥ねつけられたりといったバカげた現象が起きだすのである。こういった状態になると,UNIX破壊されたに等しい。真夜中,独りで VAX を占有して使っているのなら何をやろうとかまわない。しかし,20人30人と多数の人間が使っているとき勝手をやられると非常に困るのである当人仕事が遅れるのは自業自得だとしても,そのとばっちりで他のエディタまで止まってしまうと,もはやどの仕事も進行しなくなる。

ディスクについても同様なことがいえる。UNIX では,ファイルシステムを使いはたすまで大きなファイル自由に作ることができる。したがって,自分プロセスがいったいどのくらいの容量のファイルを作り出すのか見当もつけられないようなアマチュアが使うと悲惨なことになる。ディスクを使いはたすと,コンソールタイプライターにエラーメッセージが出力されるが,夜中にそれが発生して,コンソールタイプライターが一晩中エラーメッセージを打ち続け,朝マシンルームに行ってみると紙を一箱打ち尽くしてしまい,ピーピーと悲しげな声を上げて人を呼んでいた光景を私は何度も見てきた。こうなると,それをしでかした本人のプロセスは当然のこととしても,同じディスクで走っている他のプロセスも先に進めなくなってしまう。すこしでも負荷を夜間にまわそうとする善意は逆転してしまい,わずかでも仕事を先に進めようとする意図完璧に打ち砕かれてしまうのである

 

    root から / へのメッセージ高野豊,1991,アスキー)pp16-17.

そして,こうした不安定さが「哲学」を必要としたのだ。自分が利用しているサイトに「cc コマンド10個くらい同時に走らせ」たり「自分プロセスがいったいどのくらいの容量のファイルを作り出すのか見当もつけられないようなアマチュア」がいるとその累は自分にも及んでしまう。だからサイト利用者全員に UNIX設計基本的な考え方を理解してもらうことが,自分のために必要だった。UNIX伝道がより苛烈だった理由ひとつがここにあるのだ。

ミニコン UNIX終焉

ミニコン上で誕生した UNIX は 4.3BSD(1986)で最高潮を迎える。注意したいのはミニコン時代UNIX は Research UNIXCSRG BSD みたいな区別をせずにまとめて UNIX として扱われていたことだ。実際『プロフェッショナル UNIX』も『root から〜』も UNIX記述されてはいるが実際には BSD を扱っている。べつに当時の人が無知だったわけではない。なにしろ BSD を利用するためにはまず AT&T から UNIXライセンスを購入し,そのうえでカリフォルニア大学バークレー校(UCB)から BSD を入手しなければならなかったからその関係は当然広く知られていた。ベル研発明された UNIX を外部の人たちも含めみんなで改良し,それら全体が UNIX であるという考え方が自然だっただけである。『Life with UNIX』のような英語の文献によく登場する “Berkeley UNIX” という言い回しが当時の気分をよく表している。UNIX vs BSD みたいな捉え方は法廷闘争を経た90年代以降の感覚だ。

もっともそういう70年代風味の牧歌的風景ミニコン世界限定の話であった。BSDのものミニコンのものしかなかったが,そのコードを受け継いだ BSDUnixAT&T推し進める System V などがワークステーション市場舞台80年代中盤から激しく覇権を争うようになる。いわゆる Unix 戦争で,PCUnix であるマイクロソフトXENIX も当然参戦した。ミニコン世界牧歌的だったのは,ぶっちゃけていえば先のない技術だったからだ。ただ Unix 戦争あくまでも標準という聖杯を争う戦いであり,AT&TBSDUnixSun Microsystems が共同で System V Release 4.0 (SVR4) を作りあげたように後の法廷闘争とは趣が違う。

こうしたミニコン UNIX からワークステーション Unix への転変は Unixのもの文化にも変化をもたらした。まず激しい競争Unix の高機能化を加速した。商品として判りやす惹句が「あれもできます,これもできますなのは誰もが知っている。もちろん安定性を増すために quota のような利用者自由制限する機能も含まれていた。またワークステーション Unix現在UnixOS と同様同時に一人が使うものであり前述の布教必要性は大幅に減じた。達人たちのみの楽園から万人に開かれた道具に変ったのだ。こういった変化を体感したければ『root から〜』と水越賢治『スーパーユーザの日々』(1993,オーム社)を読み比べてみるといい。『スーパーユーザの日々』はワークステーション Unixシステム管理入門書だ。この本ではたんに知識を羅列するかわりに架空ソフトウェアハウス(開発会社)を舞台新卒社員が先輩社員からシステム管理を学ぶという体裁をとっており,そのおかげで架空の話とはいえ90年代前半の雰囲気が堪能できる。出版年でいえば『root から〜』と二年しか違わない『スーパーユーザの日々』の落差は “dog year” と称された当時の激烈な変化まで体感できるだろう。

UNIX 哲学背骨

当時はよくいわれたのに今やほとんど聞かれなくなったものがある。マキルロイ論文結論部分に書かれたそれは,1973年出版されたイギリス経済学者エルンストシューマッハー著作題名で,中学生英語力があれば十分に理解できる平明な一文だ。

Small is beautiful.

マキルロイは『人月神話』を引いて一定留保をつけてはいものの,これが UNIX 哲学背骨であることに違いはない。機能をありったけ詰め込もうとして失敗した “kitchen-in-a-sink” な MULTI•csアンチテーゼである UNI•x にとって,これ以上のスローガンがあるだろうか?

ひるがえって現在UnixOS をみれば,ブクブクと肥え太ったシステムコール,全容を俯瞰するだけでも一苦労するライブラリインターフェイス,一生使うことのないオプションスイッチまみれのコマンド群。UNIX仮想敵とした OSのものだ。そのことについてとくになにも思わない。ハードウェアは長足の進歩を遂げ,コンピュータの応用範囲は途方もなく拡がった。UNIX が変らなければたんに打ち棄てられ,歴史書を飾る一項目になっただけだ。ただ現在UNIX 哲学」を語るならそうした背景は理解していなければならないし,どれだけ繊細な注意を払ったところで〝つまみ食い〟になってしまうことは自覚すべきだ。

2021-11-23

乳児とパパのお出かけに便利なもの

(一番下に追記あり)

私は0歳児の子を持つパパだ。

平日は仕事があり、子供の世話はママにかなり任せっきりになっている。

休日は、子どもと触れ合うため、少しの間でもママ育児から解放するために散歩やお出かけをしている。でもパパは授乳ができないし、普段お出かけしないので勝手がわからず、持ち物が足りなかったり、エレベーターで移動に困ったりすることがある。

これまでの経験を踏まえて、お出かけの際の持ち物など書いておこうと思う。

他にこういった文章を書く場所もないのでここで書いておく。

もし同じ状況の人がいたら参考にしてもらえると嬉しい。

必須な持ち物

さしあたりお出かけで大変なのはおむつミルクだ。

以下の持ち物を用意しておくと良い。


上記のそれぞれを、小物を入れる袋などにまとめて入れておく。

それぞれ下で補足する。私の利用例ということで具体的な商品も紹介するがメーカー各社やAmazonの回し者ではない。もちろんアフィリエイトリンクもない。あくま利用者目線で書いていると思ってほしい。

おむつ

普段使っているもの半日出かけるなら、3枚くらいあると良い。

おむつ消臭

おむつと同じ枚数用意する。私はこれをおすすめする。リアル店舗では赤ちゃん本舗などで買える。

https://www.amazon.co.jp/dp/B00R7GD0NY/

多目的トイレ授乳室など設備の整った場所ではおむつゴミ箱があるが、そうでない場所では持ち帰る場合もある。そのとき消臭袋が役立つ。

・防水シート、おしりふき

これも家で使っているものと同じで良い。

続いてミルクのほう。

・紙パック液体ミルク

これは新米パパなどは知らない人も多いのではないだろうか。私も最近知った。

常温のまま飲める紙パックの液体ミルクで、乳児がそのまま飲むことができる。大変便利なアイテムだ。

以前は家でミルクを作ってから出かけていたこともある。この場合ミルク消費期限(2時間程度)がそのまま外出のタイムリミットになっていた。紙パック液体ミルクを携行することで行動の自由度が大幅に上がる。重い哺乳瓶や消毒容器のセットを持っていく必要もない。まさに神パックである。これを開発した方には最大級の賛辞を贈りたい。

液体ミルクアイクレオおすすめする。

https://www.amazon.co.jp/dp/B07PKXM246/

ただ、ミルク普段飲んでいるものと違うメーカーだと赤ちゃんが飲んでくれないという話も聞くので、そこは慎重に選んでもらいたい。

上の液体ミルクは1つで125ml。3つも持っておけば半日出かけられる。

・紙パック用乳首

紙パック液体ミルクに取り付けられる乳首。私はチュチュのものを使っている。

https://www.amazon.co.jp/dp/B084C96RG5/

ポケットティッシュ

吐き戻しやこぼれたミルクをふくため。

ビニール

飲んだあとの紙パックなどを入れる。ちょうど飲みきってくれない場合もあるのでカバンの中でこぼれる場合対策にもなる。

あると便利なもの

スマホホルダー

外出中、スマホを使うこともあるだろう。ママとの連絡や乗り換え時間を調べるときなど必要だ。そのとき自転車用のスマホホルダーが便利だ。たいていのものは、ベビーカーに取り付けられるのではないか

私はこれを使っている。ベビーカーでの散歩中にポケモンGOが楽にできる。もちろん歩きスマホはせぬよう注意されたし。

https://www.amazon.co.jp/dp/B08BHS65W2/

また、のぞき見防止シートを貼っていないと周りからは丸見えになる。これも注意されたし。ポケモンGOくらいであれば見られても問題いであろうと思われる。

お出かけの場所について

都心部商業施設や駅だと子供の世話をできる場所が多い。ただ、コロナの影響やテロ対策によりベンチやイスなどは利用禁止もしくは数が制限されており、公共の場所では座れる場所ほとんどないように見受けられる。

この場合立ちっぱなしとなり体力的につらいことがある。

特段の目的地がないのであれば、大型商業施設駅ビルなどがお出かけしやすいと思う。

バリアフリー考慮されており、また多目的トイレ授乳室、おむつ交換台がありおむつ交換やミルクがしやすい。

また、レストランカフェは大抵の場合ベビーカーのままで入れると思う。経験上、常連になっているレストランであれば席の調整など融通してくれるところもある。

ベビーカー vs 抱っこひも

都内バリアフリー施設が多いが、やはりベビーカーだと都度都度時間がかかったり面倒なこともある。ベビーカーは、目的地の数が少なく(何ヶ所もはしごしない)、バリアフリーが整備されている場所に適している。

一例を挙げると、都内ではお台場方面りんかい線)へのお出かけはベビーカーに適さないと個人的に思う。これはりんかい線が良くないというより、大井町駅JRからりんかい線の乗り換えはベビーカーには面倒すぎるのだ。エレベーターを4回くらい乗り継ぐ必要があり、しかも各エレベーターキャパティは多くないので同じ経路の人がいると順番待ちも長くなる。

なお、エレベーター移動が面倒だからといってベビーカーエスカレーターに乗るのは危険なのでやめてほしい。私は怖いのでやらない。事故に巻き込まれたくないので、そんな人を見かけたら距離を取るようにしている。

一方で機動力を考えると抱っこひもに軍配が上がる。階の移動方法を選ばない(エレベーター待ちをしなくて良い)、場所を取らない、両手が空くなどメリットがある。

ただし体力が必要なのと、荷物問題がある。パパと乳児の2人で出かける場合、私は前に子ども、後ろにリュックだが肩と腰にかなり負担がかかっている。この点は、いい案をお持ちの人がいればアドバイスが欲しい。

それぞれ長所短所があるので使い分けると良い。

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以上、乳児とのお出かけの際の持ち物など、頭の中にあったことを文章にしてみた。他にもあるかもしれないが、いったんこの辺にしておこうと思う。

育児にがんばるパパに参考にしてもらえると嬉しい。私も応援している。ともに頑張ろう。

2021/11/26 13:00頃 追記

すごいブクマがついていてびっくりした。みなさんブクマトラバありがとう。一通り読ませてもらった。有益コメントも多くためになった。

時間が空いたが、もらったコメントに対して追記する。

・着替え一式

このコメントすごく多かった。これまで私はたまたま困らなかったが、確かに備えておくべきと思った。今後は持っていく。

タオル、手口ふき

このあたりも持ち物に追加する。自分用にアルコールウェットティッシュは持っているが、子供用にもあったほうがいいな。

ベビーキャリア

これも非常に良さそう。ちょっと大仰にも見えるが、本文で書いたとおりリュックと抱っこひもの両方が負担になっているのでまとまったものがあると良いと思っていた。購入を検討する。

・貸しベビーカー

存在は知っていたけど利用したことはなかった。確かにショッピングモールなどで使うと便利そう。これも活用してみる。

自動車

あればこれが最強なのかな。電車移動のほうが個人的には好きなのだが、車も検討したい。

以下、印象的だったコメントに対するコメント返しをいくつか。

トップブコメ

本人はそう思って頑張ってると思うだろ?妻が有難がってるか確認しな。「遊びは置いてかれて掃除とかの家事やらされてる」と思ってるかもよ。(実話)

これは育児の先輩から忠告と受け取っておけばいいのかな?ブコメの点について言えば、ママとは負担が軽くなるにはどうしたらいいかあらかじめ話し合った上での外出なので懸念ないが、「よく会話しろ、妻の要望に沿っているか確認しろ」という主張は妥当と思うのでアドバイスとして受け取っておく。

国産液体ミルク製造販売希望署名したよ。

そうだったのか。経緯を知らなかったけど、ありがとう。まさに今助かっているよ。

ママ育児から解放するため」ってところが気になった。あくま育児主体ママであってパパ本人に育児する気はないんだなって思ってしまう。

かに、現状育児ママに多く依存している。表現も良くなかった。気を悪くしたならすまなかった。指摘は真摯に受け止めて、意識発言は改めたい。

一方で2文目に関しては異論があって、主体ママなのと、パパに育児する気がないのはイコールでない。50%ずつ分担である必要もないだろうし、育児参加の実体からこのエントリも来ている。育児する気がないという指摘は明確に否定しておく。

ママを外出させてはどうか(意訳)

これもママと会話したのだが、我が家ではママは休息が欲しい場合が多いので、このようにしている。このあたりは家庭によると思う。

近くの公園でいいのでは(意訳)

これはそのとおりで、わざわざ遠くに行く必要はないし、遠くだと用意も増えるのでデメリットがあると私も思う。

もちろん近所の公園にも行くのだが、子ども四季景色を見せたい、私が気分を変えたい、出かけたいところに行く、などの理由でお出かけもしている。

パパに限らないのでは(意訳)

ママ向け記事を読めば十分(意訳)

かにそのとおりで本来パパに限る必要はなかった。一方で、パパの育児エントリが注目されるのはパパの育児参加がまだまだ少ないことの証左でもあるので、本当に役立つエントリを書ける人は、パパの育児参加の促進のため注目される1つのテクニックとして使うのはいいのではないだろうか。(今回それを狙ったわけではない)

目新しい情報がない(意訳)

育児やってたら知ってる(意訳)

プレパパ向けだったらいいけど(意訳)

これも半分同意。おっしゃるとおり新規性があるものではないが、一方で初めて知ったなどのブコメがあるのも事実で、プレもしくは現役の両親に役立てば十分ではないだろうか。

さらに、エントリカバーしていなかった情報が集まったり、今ではこんなのがあるというように情報アップデートされるのは有益と考える。継続的ナレッジを蓄積、アップデートできると理想かと思う。

2021-03-23

anond:20210323192450

内部の話じゃなくて、利用者目線での話だぞ

MS買収後に使いづらくなったっていう経験から

2020-08-06

anond:20200806015752

コスト削減や末端の地域配送センターへの負担を減らす努力は感じるけど、

利用者目線からすると、ここ数年でクロネコサービス品質は若干落ちたと感じる

たとえば配送先によってはデフォで陸送にしてくるし、配送スケジュールもかなり余裕を持った設定になったりしてる

あと以前はセンター直通の電話番号公開してたけど、いまは非公開でGoogle Mapsとかで調べても地域拠点のし掲載されなくなってきた(稀に更新漏れがあるけど)

2019-12-05

滋賀県公式サイトリニューアルの件のアレについて(議会編)

http://b.hatena.ne.jp/entry/s/headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190729-00000074-mai-sctch

このニュースがバズった後、ニュースにも出ていない問題議会で追及されていたので、滋賀県議会のページ(令和元年9月定例会議(第9号~第15号)-09月30日-04号)をもとに、一部読みやす編集してみた。

ウェブアクセシビリティ試験結果と公表

議員
8月1日新聞報道で、滋賀県ホームページ総務省各自治体に対応を求めているウェブアクセシビリティ試験結果が公表されていないとの指摘があり、専門家から検査結果が公表されていないのは目標クリアできていないからではないかとの疑問の声が上がっている、との報道がありました。これを受けて、県は3月28日リニューアルから5カ月おくれとなる8月28日に、ようやくアクセシビリティ試験結果をホームページ上に公開しました。(中略)このウェブアクセシビリティ試験について、これはい実施されましたか
知事室長
アクセシビリティ試験につきましては3月11日に開始をし、6月5日完了いたしております。まず公開する前の内部環境におきまして、つまり3月の時点で、対象とするページデータ抽出し、アクセシビリティ試験実施をいたしております。その際には、対象40ページ・全体4万件余りの項目のうち、一部の項目につきまして不適合となったため、改善を重ね、公開後も検査継続し、最終的には全て適合となったということで検査完了した。それが6月5日でございます
議員
(中略)3月31日にホームページの再構築の完了報告書受託業者から提出されております作業完了とあわせて、納品物・成果物としてこのウェブアクセシビリティ試験結果もあわせて提出する必要性があります。(中略)3月31日にウェブアクセシビリティ試験結果というものは出されていたんでしょうか。
知事室長
提出をされております3月31日に委託業者から成果物として試験結果を報告を受けた時点では、先ほども少し申し上げましたが、試験対象とした40ページの試験項目約4万件余りのうち、98.1%が適合、残りの1.9%が不適合という状況になってございます。その1.9%の不適合の内容といたしましては、注意書きの漏れでありますとか、あるいは添付ファイルグループ化することが望ましいという指摘などでありましたので、仕様書に基づきまして、見やすさなどを考慮し、一定の水準に達していると判断し、検収を行っているものでございます。その後、改善の上、継続して検査を行い、全ての項目で検査クリアしているということでございます
議員
ちょっと幾つかわからない点があるんですが。では、3月31日に提出されたものは、この(6月5日の)検査証明書とはまた異なるものを出されたということですか。
知事室長
3月31日に提出されておりますのはそれ(6月5日検査証明書)とは別のもので、委託業者から検査結果の報告という形で受けてございます。その後検査証明書につきましては、6月の時点で全部が適合した状態ときに改めて提出を受けているという状況でございます
議員
これとは別のものが提出されているというのもよくわからないんですが、であるならば、3月31日に出されたウェブアクセシビリティ試験結果をインターネットに公開するべきではないんですか。
知事室長
お答え申し上げます。今ほど申し上げました経過等につきまして、わかりやすいように、ホームページでの公開につきましては考えてまいりたいというふうに思います
議員
であるならば、この(6月5日の)検査証明書はいろいろ問題があるんですが。まず「検査実施期間:2019年3月1日〜2019年3月31日」と書いてあります。でも、今おっしゃったのは3月31日ではなく6月5日ですよね。(中略)また、それぞれ検査日時書いておりますけれども、(中略)ホームページというのは日々内容が更新されますので、どの時点でのページを検査対象としているのかというのを明確にするために、「Libra」というソフト抽出時点のソースコードを記録して、それがサーバーに保存されています。その内容を複数検査員で目視それからプログラム検査しながらそのページを検査しているんですが、(中略)実はこの(検査対象ページのURLとして記載された)「https:」、いわゆるSSL対応というのが3月28日時点では行われていませんでした。いつできたのかというと4月3日なんです。(中略)6月5日に県が受理しながら、3月31日に検査期間終了したかのような形に書いてますけど、この検査報告書でそのまま県は受理しているんですね。私もいろんな書類を県に提出しますけど、日付が間違ってたらチェックして返されます。でもこの間違った検査証明書を県はこのまま受理して、しかもこれが今ホームページ掲載されてます。「2018年度の検査結果、つまり3月31日までに検査を行いました、検査結果はAAでした」という形で。県もそのことをわかった上で意図的2018年のものとして掲載されている。(中略)矛盾するんですが、公室長、御説明をお願いいたします。
知事室長
業者から3月末の時点で一旦提出をされ、その後改善を重ね、全て適合した形で6月の時点でその証明書が発行され、そしてそれを県がホームページ掲載したというものでございます。この御質問検査証明書につきましては、検査機関により発行されたものでありますので、改めて確認をさせていただきました。その検査証明書検査実施期間につきましては、昨年度の再構築事業におきまして当初に検査を予定していた期間を掲載をしている。そして検査日時については、検査を開始した日時を記載をしたものであるということを確認しております
議員
はい、私も確認させていただきました。ここの検査責任者に直接確認をさせていただきました。「当初予定していた検査期間に作業が終わらなかった。結局完了したのは6月5日までかかってしまった」と。これ、(3月31日に検収された)ホームページの再構築業務に含まれ業務の一部です。見積もり額でいきますと80万円です。3月31日までに完了させなければならない業務完了していなかった。加えて言いますと、検査するだけでなしに、(中略)先ほど仰いました98.1%以外の部分の修正作業というのはそれ以降行っておられますが、それも本来3月31日までに完了しなければならない業務が、結果、完了していなかったということの裏づけとなるこの検査証明書だと思うんですが、公室長いかがですか。
知事室長
先ほど申し上げましたように、全体の項目のうち98.1%が適合、1.9%が不適合という状況でございました。この状況を受けまして、仕様書に基づき見やすさなどを考慮し、一定の水準に達しているもの判断し、検収を行っているというところでございます。その後におきましては、保守業務の中で改善をし、その上で検査を受け、全ての項目がクリアをされたということでございます
議員
議論が前へ進みませんので次行きますけど。(中略)前のホームページとき検査結果が以前はありましたが、リニューアルに伴いなくなってしまいました。これ、勝手に消してしまっていいんでしょうか。検査結果に限らず、今回リニューアルによって、この公文書とも言えるデジタルアーカイブ勝手に消されている部分がたくさんあるんですが、公室長、そのあたりの見解を伺います
知事室長
過去のものでありましても、やはりしっかりと公開すべきものというのはあるかというふうに存じますので、他の都道府県の事例なども参考にしながら、望ましい公開の仕方につきまして考えてまいりたいと存じます

CMSライセンス契約ライセンス料の支払

議員
県が行った座談会の中で、CMSライセンスについての質問が出たと聞いております。今回導入されたCMSライセンス契約はどのようになっているのか伺います
知事室長
CMSライセンスにつきましては、昨年度は再構築等業務委託契約、今年度は保守契約に基づきまして、委託業者から滋賀県提供するように定められているところでございます。このCMS著作権はもともと徳島県帰属しております現在ライセンス供与方法やそのライセンスを使ってCMSの利用・改修を行うことにつきまして、問題がないことを直接確認をいたしております
議員
それを書いた書面等は存在しませんか。
知事室長
ちょっと私の手元にはございません。あるのかないのかも少し私の段階ではわかりませんので、改めて確認をさせていただきます
議員
私が確認しました範囲では、ライセンス契約書という書類存在しないと聞いております。今公室長は「昨年度は再構築の中で、今年度は保守契約の中でライセンス契約を行っている」と仰いましたけれども、CMSに関するライセンス記述というのはどこにもございません。再度説明を求めます
知事室長
今、契約書・仕様書の中につきまして詳らかに全てを理解しているわけではございませんが、構築業務におきましてはCMS一般的に開発業務の中に含まれもの理解をしておりますし、保守業務見積もりの中にそのことは明記していると承知をしております
議員
私、確認しましたが、保守業務の中にも明記はされておりませんし、ソフトウェアに関しては明記されておりますけれども、そもそも過去の打ち合わせの段階の議事録を見ましても、ライセンスの話はどこにも出てこないんですね。先般の座談会で(話題に)出てきて、慌てて調べたらこライセンスの話が出てきた。じゃあ、これ一体ライセンス料って幾らなんですか。
知事室長
ライセンス料が幾らかということにつきましては、直接幾らと示すようなものはございません。先ほど申し上げましたように、業者徳島県との間で話がされているものでございます
議員
まり、本県においてそれは保守に含まれる、昨年度における再構築の金額に含まれるということなんですが、(中略)そういう状況であれば、これまでの打ち合わせ書類の中ですとか見積もりの中に、このライセンスというものが明確に書かれるべきなんですが、実態としては書いた書面も何も存在しない。業者との委託契約だけ。業者がいなくなれば、滋賀県ライセンス権利をどうやって主張するんですか。
知事室長
現在ライセンス活用方法等につきまして、先ほど申し上げましたように、著作権を有している徳島県に直接確認をし、問題ないということを確認をしておりますが、今ご指摘いただきましたような事態が生じたときにどうすべきであるかにつきましては、十分研究することが必要かというふうに存じます。しっかり研究してまいりたいと存じます
議員
契約プロセスもそうですし、その後のやりとりに関してもそうなんですが、非常に不透明な部分ですとか詰めの甘い部分ですとか納得のいかない部分、この(アクセシビリティ検査証明書に至っては全く意味がわかりませんし、今もこの状態ホームページ掲載されているんです。どういうつもりか知りませんけれども。

今後の対応

議員
今後の対応について、どのように考えているのか伺います
知事室長
県民の皆様からお寄せいただきました御意見専門家の助言を踏まえまして、まずは今年度におきまして、制度概要や各種申請などのいわゆるストック情報につきまして、時系列以外のよりわかりやすい表示方法検討するとともに、タイトルのつけ方や記事掲載場所掲載期間の設定などが統一されるよう、庁内で協議を進め、掲載に関するルールを定めてまいりたいと存じます。その上で、来年度にはストック情報等について時系列以外でのわかりやすい表示に改め、情報の探しやすさを向上させてまいります。また、スマートフォンでの閲覧、操作利便性を一層高めていくため、文字の大きさや行間の設定、メニューの配置など、ページのデザインをより見やすく、使いやすものにしてまいりたいと考えております
議員
今、大きく2つの要素があったと思います。まず前半部分で述べていただいたのは運用面で工夫しながら改善できる部分、後段の部分スマホ対応等々つきましてはシステムをさわると、そういった解釈をさせていただきました。ただ、いずれにしましても今仰った対応では、今後の対応改善できる部分と、なおかつ改善できずに課題が残り続ける部分それぞれ存在すると思いますが、その部分どう考えておられますか。
知事室長
現在の県のホームページをできる限りよりよいものにしていくため、今ほど申し上げましたように、今年度から来年度にかけまして、さら改善を図っていきたいと考えているところでございます。そのほかにも、もっと詳細な分析に基づく利用者目線に立った動線設定でありますとか、メニュー分類などに関する御意見があることは認識をしておりますし、この議会でもさまざまな観点で御指摘をいただいております。昨年度から進めました今回のリニューアルに際していただきましたさまざまな御意見をしっかりと受けとめ、先を見据えながら、ホームページの利用状況や世代ごとの情報入手動向等を可能な限り分析し、今後の再構築業務に生かしてまいりたいと存じます
議員
幾ら今のシステムを頑張っていじっていっても、解決しない問題解決しません。やっぱり構造上に欠陥がありますので、そこは努力で、あるいはお金を積んだところで改善できる話ではありません。(中略)今から新しいものをつくるとしても、1〜2年でできる話でもありませんし、かといって今のシステムは今後5Gがやってくる中で1020年使うシステムでもありません。であるならば(中略)今後の改善に向けて、明確なロードマップというものをお示しをいただきたいと思いますが、そのあたり、知事質問いたします。
知事
今の時点でロードマップを全てお示しすることはできません。まずは今年度から来年度にかけて改善をしっかり行います。その先に、今も議員から言葉として入れていただきましたが、5Gの時代の到来を見越して、より広報広聴のプラットフォームとして、例えば双方向通信をどのように可能にするのかといったようなことでありますとか、大体ホームページは5年に一度のペースで改修・改善をしてきているということもございますので、その先を見通した体制なり、また課題の整理をする必要があると考えております。そのため、庁内におきましても検討を行う仕組みを整え、専門家の方々の知恵等もおかりしながら、今回いただいた課題等もしっかりと議論を行いながら、入念に次に向けた準備を進めてまいりたいと存じます
議員
(中略)今、これ中途半端になっていますけど、この検査証明書の日付がおかし問題とか、まだこの場でクリアできてません。知事との政策協議会でほかの会派からも出てましたけれども、やはりわかった人を入れて第三者検証委員会なり立ち上げてしないと、非常に不透明な処理、不可解な処理が調べれば調べるほどたくさん出てまいります。(中略)そのあたりのお考えがあるのかどうか、再度、知事質問いたします。
知事
いただいたさまざまな課題等につきましては課題として受けとめて、改善のために取り組んでいきたいと思います

2019-05-21

anond:20190521151916

正しい。自動車運転ネットかいくらでも置き換え可能な話。

技術利用者目線だと利便性安全性いかに高めるかという建設的な方向になるけど、

技術を使わない人の目線だと現在の延長線上で安全性が高められないなら潰してしまえという否定路線議論になる。

はてなだとおそらく自分自動車運転しなくても生活がなりたつ人が多く後者ポジションに偏りがち。

2019-02-11

anond:20190211154339

経営者目線だと凄くよく分かる。

一方で、利用者目線だと、どうすれば食品の安全担保することが出来るんだろうか。

安全と値段は相関するから、高いものを買っておけばよいということなんだと思うけど、

それしか方法はないのか?

2018-04-25

anond:20180425013227

徹底的な利用者目線凄いな

万引きされる店が悪い理論に頭が下がる思い

あなた給料が何割か盗まれた上で被害を訴えても「会社とお前のせい」ってなじられてから来てくれ

2018-04-14

外国企業って凄い。

利用者目線で便利かつ洗練されたデザインコンテンツでさ。もう惚れちゃうよね。

今観てるNetflixも気付けば時価総額10兆円超えだよ。あぁ、凄い。

2017-12-01

ひろゆき嫉妬で狂いそう

ひろゆきニコニコ経営利用者目線がないと厳しい指摘

http://ascii.jp/elem/000/001/596/1596053/

 

「このサービス利用者目線で作られてないね」この程度のことを書いただけで、メディアに取り上げられたりブクマが25もついたり、ムカつくんだが。

2016-06-04

[]よくある質問

真面目に答えず、出来る限り嘘と虚構を織り交ぜて答えていきたい。

Q.スパム増田投稿されることによる弊害は何かあるのでしょうか。

SEO的に取り沙汰されることが多いが、今回はここ匿名ダイアリー利用者目線から考えてみよう。

利用者にとって最も大きな問題は、エントリが埋もれやすくなる点だろう。

ここ匿名ダイアリーデザインはとてもシンプルだ。

例えばトップページ

新着順に投稿された記事が並び、1ページごとに表示される記事の数は25。

そして、これは「内容に関わらず25」だ。

例えば、君が記事を新しく投稿するとしよう。

その記事は君にとって、色んな人に読んで欲しい、懇親のエントリだ。

だが、定期的に投稿されるスパム記事が君の邪魔をする。

まず、どんどん投稿されるせいで、新着順に表示されるトップページから流れてしまう。

結果、色んな人に読んで欲しいのに、読まれる機会すら失われる。

まれる機会すら得られないということは、ブックマークも勿論されない。

から注目エントリにも乗らないし、ホッテントリなんて夢のまた夢だ。

では、新着から目に止まることをあきらめて、検索で引っかかりやすくするためにセンセーショナルな内容、言葉勝負するとしよう。

そして誰かが、君の記事に書かれた文章の一部を検索する(そこまでしてこのサイト記事を漁る人がどれだけいるかは、まあ置いておこう)。

検索結果は、「伊勢海老グラタントリュフと卵添えスパム乗せ~」。

君の記事スパムに埋もれてしまう。

2014-05-02

東京23区と政令市地方との図書館格差

http://anond.hatelabo.jp/20140502221658

読破したのは、薬師院はるみ「名古屋市の1区1館がたどった道」という本だが、

 このタイトル自体東京23区居住者には違和感がある。

 というのは、名古屋横浜大阪のような政令市では「1つの区に1~2館」というのが実情だが、東京23区では

 「区内で7館とか10館」というのが、ごく当たり前の状況になっている。

 

 政令市だと「図書館から半径1キロ圏内の人口より、半径1キロ圏外の人口の方が多い」、

 つまり図書館が徒歩圏外にしか存在しないエリアの住民の方が多い」のだが、

 東京23区では「図書館から半径1キロ圏内の人口の方が、半径1キロ圏外の人口より多い、

 それだけ図書館網が区内をくまなくカバーしている」状況である。 

 東京23区の図書館環境に慣れてしまった身には、政令市図書館状況というのは「まことにお寒い状況」に見えてしまうし、

 おそらく図書館利用率も、徒歩で図書館アクセスできる23区と、そうでない政令市では、全然違っていると思う。

 ましてや、図書館が整備されてない通常の市、或は郡部とでは、利用率は月とスッポンだろう。

 多分、23区住まいの方が、読書欲が多く、かつ経済的にも余裕があって、

 本来なら「小説家にとって、お客様を多数抱えているハズの商圏」なんだが、

 そういうエリアでくまなく図書館ネットワークが構築されちゃっているから、小説家の怒りも相当なんだろう。

★あと、「住民1人当たりの図書館館数1位は富山県だ、だから富山が進んでいる」という言説があったが、

 これには違和感がある。

 

 利用者にとっては、人口当たりの館数なんていう数値はあまり意味がなく、

 「徒歩圏内に図書館があるかどうか?」それが大きいと思う。

 

 クルマを運転できる大人なら徒歩圏云々はあまり関係ないが、クルマ自力で運転できない小中学生にとっては、

 「徒歩圏内に図書館があるか否か?」は、「図書館を気軽に利用するようになるか、否か?」の分水嶺になってしまう。

 その意味では「徒歩圏内に図書館サービスが行き届いている23区が、圧倒的に進んでいる」と思う。

名古屋図書館整備の歴史より、

 「なぜ東京23区は、ここまで図書館王国になったのか?歴史的背景は何か?」

 という歴史の方が、はるかに興味深い。

図書館プロって、この「徒歩アクセスできるかどうか?」の観点をあまり重視してないような気がする。

 図書館関係者って、「図書館が果たすリファレンス役割」とか、とかく大上段に構えがち。

 でも、図書館利用者の9割は、そういうことを気にせずに、「タダで本を読める、読書欲を満たせる」という単純な理由で

 利用していて、図書館関係者の高尚な想いと、ズレてる気がする。

 だから図書館関係者が「図書館役割向上」という場合

 「リファレンス機能の向上云々」という話に飛んでいくが、

 利用者目線だと「徒歩圏内にサテライト館が欲しい、貸出冊数・期間を拡大してほしい、開館時間を延長してほしい」

 という利便性の話になっちゃう。

 この辺の意識のずれは、何とかならないか?

★そもそもレファレンス機能アーカイブ機能は、国会図書館都道府県中央図書館が主に担えばいい話であって、

 市区町村図書館、それもサテライト館は、とにかく利便性向上につとめればいいのでは、とも思う。

 本を読む、という場合

 1.明確な目的意識で、何等かの調査をする場合

 2.なんとなく、読書欲を満たしたい

 という2つがあって、1.の場合レファレンス機能アーカイブ機能重要になる。

 また、蔵書数は多ければ多い方がいい。

 (逆に利便性はさほど問われない。閉架や禁帯出でも仕方ない)

 でも2.の場合は、他館からの取り寄せ機能さえしっかりさせておけば、

 蔵書数にはこだわることはない。リファレンス機能もあまりいらない。

 それより利便性が命になる。

 プロは1.ばかり見て、市民は2.を渇望している。

2014-03-25

奈良市公式サイトのパンくずはどうすべきなんだろうか

http://blog.seamonkey-delivery.com/web/910/

このパンくずがイケてないのは分かる。

自分開発者だったとしたらどうしただろうか。

パンくずリストを動的に生成する

(どういう経路でこのページにきたかを表示する)

・ 静的なパンくずリストに拘るのであれば、該当のページは多くのコンテンツからリンクが貼られる汎用的なコンテンツなのでパンくずを表示しない

・ 一つに絞って表示する

くらいしか思いつかない。

パンくずリストの動的生成がCMSに備わっていないのであれば、機能追加でお金がかかるので難しいかもしれない。予算オーバーだろう。

スクラッチCMSを作っているとの仮定だが)

役所仕事なので、機能を追加? じゃあ追加費用ね! とはいかないし。

そうなると、じゃあどれを表示するか。みたいな話になるんだけど、こういった議論は大体「全部表示すれば問題ないでしょ。足りないなら問題あるけどさ」という結論に陥りがち。

でも、これは閲覧者のことを考えての結論じゃないからな。

結局、色々考えたけど自分担当者だったら、この表示に落ち着く気がする。

どうでもいいけど、ブコメ

「これダメなの? なんで? 委任状で済ませられる届けが一覧できて便利じゃん。全上階層からちゃんとリンク張られているし。利用者目線だと良いと思うけど?」

というコメントがあった。

このリンク自体はあっても良いものだけど、それはもはやパンくずじゃない。「委任状で済ませられる届けが一覧できる」エリアコンテンツ下部とかに表示しとけば良いだけ。

ブログとかでもあるじゃん。関連記事とかおすすめ記事みたいなエリア。それで済ませれば良いわけ。

 
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