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はてなキーワード: 対峙とは

2023-10-18

ブクマカってほんとに飲み会嫌いだよな

飲み会関連のブクマ見てるといつも「親の愛を知らずに育った施設の子どもたち」を見てる気分になる。

https://b.hatena.ne.jp/entry/s/togetter.com/li/2243004

これとか。

 

上司の奢りで飲むという営みを肯定的に捉えるコメントの少なさ。ほぼない。

飲み会を、上司の自慢話に付き合うだけの無益時間ホステスのように上司のご機嫌をとるだけのクソな時間と捉えている人々がほとんどのようだ。

 

こいつら仕事できねーんだろーなー!って思う。

あるいは、ろくな職場じゃねーんだろーなー!って思う。

または、つまんねー仕事してんだろーなー!って思う。

 

結果として無言で座ってるだけだったとしても1食分浮いてるわけで、その時点で無益でも無駄でもないはずなのだが、それすら「付き合ってやってるんだから対価は相手が払って当然」みたいな態度に驚く。俺タダメシ食っといて「奢られて当然」なんて思ったこと一度もないけどな。

飲み会なんて、参加するだけで必ず得るものは誰にでもあるんだよ。隣に座った、ふだんあまりカラミのない同僚と世間話するだけでも何かしらのインプットにはなるんだよ。まして、先輩や上司役員なんて経験豊富能力が高いからこそ今その職位にあるわけで、少なくともお前より仕事ができる人々だろ。そういう人とただご機嫌をとるだけの上っ面の会話しかできないんだったら、それは単にお前が飲み会から何かを持ち帰る能力が低いってだけ。クマデを持たずに潮干狩りに来ればそりゃ何も獲れないよね。持ち帰る意志がないんだから

上司や年長者と同席したら質問しろよ。昔話でも苦労話でも自慢話でも失敗談でも何でも話題を振れよ。そういう話がただひたすら無益だなんてことあるか? 明日からのお前の仕事人生にとって何一つプラスにならないなんてことあるか? それが事実だとしたらお前たぶんスーパーマンか何かだけど、現実にはスーパー思い上がりだよな? 自分以外の人類全員を見下してるからそういう発想になるんだよ。

人類であれば誰からだって学びを得ることができるんだよ。何なら、その気になれば5歳児からだって学びは得られる。お前が適切なクマデを持ってさえいればな!

仕事の延長みたいなかたちで連れて行かれて、参加する人はみんな仕事関係者で、全員が2時間かそこらその場に拘束されるってのに、「はーつまらん、はー無駄、はー無益、はやくおわんねーかなー」とか考えながらただただ2時間をボーッと壁際で体育座りしてるだけでやり過ごして持ち帰ったのは疲労感だけだとしたら、それはもう完全に自分責任だわ。アサリハマグリがどっちゃり埋まった砂浜に立っていながら、しゃがむことすらしなかったお前のせいだわ。

もっと自分以外のものごとに興味を持てよ。関心を持てよ。自分以外の人類に少しでも敬意を抱いてみろよ。謙虚気持ち他人対峙してみろよ。そうすればおのずと、「この人は俺の知らない何かを知ってそうだ」って気持ちになるんだよ。「この人をうまく突っつけば、自分にとってプラスになるような何かが得られるかもしれない」って気持ちになるんだよ。そういう気持ち飲み会の席に座らない限り、その飲み会はお前にとって稔りあるものには決してならない。ひとえに、お前の一存なんだよ。

からものを教わる気持ちを持て。人からものを教わるってのは、ただ口をアングリ開けて上向いてればいいってもんじゃない。「自分は人より物を知らず、目の前にいる誰かは自分の知らないことを知っているはずだ」という謙虚さに衝き動かされて初めて人は人からものを教わることができる。「この飲み会にいる人間は全員俺より馬鹿。なにも得るものはない」なんて気持ちでいるうちはお前は成長しないしお前の給料は上がらないしお前の人生はこの先もずっとつまらないままだよ。

おっさんこそアイドリッシュセブンをやるべき

アイドリッシュセブン(アイナナ)を知って今日でちょうど100日経った。

我ながらもの凄いハマりようなので、心が荒んだおっさんにこそアイナナを薦めたい。

アイナナは女の子向けのコンテンツとして男が疎外してしまうのは、非常にもったいない

から、主にこの文章おっさん、そして特に子持ちのおっさんに向けて書くものになる。

何を書けばよいのか全然まとまらないうちに書きはじめたし、そこそこ酔っていることもあり収拾が付かない可能性が高い。先に謝っておく。

自己紹介

まずは簡単自己紹介をしておこう。私は30代の2男1女の子どもを持つマネージャー(アイナナファン通称)だ。

アイナナの存在を知り、メインストーリを6部まですべて読んだ後、アニメを3期(53話)最後までみて、ムビナナ(先日千秋楽を迎えたアイナナの映画劇場版アイドリッシュセブン LIVE 4bit BEYOND THE PERiOD』)に8回通った。アイナナを知ってから全部一ヵ月以内のことである

もちろん仕事フルタイムだし、土日は家族サービスDayである。なにか狂気的なもの感じるかもしれないが気のせいだ。大したことはない。ムビナナに関してはもっと行っておくべきだったと反省すらしている。

仕事関係者も見ているTwitter一ヵ月アイナナのことしかツイートしないなど大事故を起こしたのも懐かしい。(今はアカウントわけたよ)

そんな私がなぜアイナナになぜハマったのかを説明する前に、何故アイナナを知ったのか。まずはそこから説明させていただきたい。

邂逅と先輩マネ

今まで私は重課金されるようなゲームを触ったこともなく、重課金税の気持ちがわからないでいた。いわゆる落とし切りのゲームしか知らなかったのである

このままだとなんだかビジネス的にもエンタメ的にも機会損失しているような気がしていたので、何かしらやってみたいとは前々から思っていた。

ウマ娘競馬のことよくわらかんし、とりあえずアイマスは聞いたことがあるからアイマスやってみるか」とアイマスをAppStoreで調べはしたが、アプリ複数出てき、そこで挫折した。まさにおっさん

若いころはOSアップデートなんて嬉々としてやっていたが、年を取った今、OSアップデートなんて恐怖の対象になってしまうようなお年頃なのだから仕方がない。

身近にアイマスのことを聞けば教えてくれる知人は数人思いつくものの、そこまでする必要はないと思い続けてきたからこそ、今まで手を付けられなかったともいえる。


ちょうどそのタイミングで知人同士(この先輩マネ存在ものすごく大きかった)がアイナナの話で盛り上がっていた。「じゃあアイナナにしてみるか」とアイナナを調べたらアプリが一つしか出てこなかった。

これを運命以外表す言葉僕の中にありはしないよ。

さあこれで第一の難関であるインストール」をクリアしたわけだ。


インストールしたはよい。何をやればよいのか。やたらとメニューがあるぞ!これは冷静に考えれば当たり前で、当時は知らなかったがアイナナは8年前にリリースされたアプリだ。

そこで先輩マネージャ達が「とりあえずストーリーをやれ。ただし〇部の前にこのサイドストーリを読め」と初心者が陥りがちな罠をあらかじめ封じてくださったのである。(アイナナはストーリー音ゲー構成されているゲーム

もうここまでお膳立てされたなら走るしかない、見つけ出したチャンス絶対逃せない!

ゲームシステム解説だったり、各種グッズ関連(代行注文してもらったり映画の半券を譲ってもらったり)、過去イベント解説をしてもらったり、過去の8年間と今をつなぐようなフォローをいまだにして頂いている。


まり、よき先輩マネいたことがとても大きかった。これは私の最大の奇跡だったといってよいかもしれない。その二人の存在がなければ私はアイナナを知ることすらなかったし、知っていたとしても挫折していたに違いない。

アイナナ

ストーリー無料最後までフルボイスで読めるので、ぜひお時間がある人には読んで頂きたい。最悪、相性が悪くても溶けるのは自分時間だけである推し活につながるかもしれない期待値に比べればたかが知れている。

掻い摘んで言ってしまうと、16人のアイドル自分過去を乗り越えたり、芸能界の荒波に揉まれながら成長し輝いてく物語である

ストーリ完璧にできているかというと必ずしもそうとは言えないのだが、16人のアイドル個性的で実に良いのである


「16人?多すぎじゃね」と思ったそこのあなた。そう、最初は多く感じる。私もそうだった。名前すら覚えられなかった。しかし、それを乗り越えるための仕掛けが名前音楽記号キャラクター毎に音楽記号が割り当てられている)等にちりばめられている。しか声優仕事が良いことも相まって自然と覚えることができる。おっさんでも覚えられる。心配しなくてよい。ポケモンに比べれば全然少ない。昭和生まれおっさんでも151匹程度は覚えただろ?

1/10だ。


メインとなる16人のアイドルは年齢で言えば高校生20代前半というのも良い。数年後の自分の息子達と重ねてしまうし、新卒入社してくる子たちと大差ない。

まりストーリーを読むということは子どもたちや新卒の子たちのプライベートを見守るのと同義で、荒波に揉まれ過去自分対峙している姿をみれば「頑張れ!」と応援してしまうのは必然なのだ

そして、彼らには我々おっさん仕事で目にする人間の汚さというものが全くない。清いのである。清すぎて尊いと言っても良い。メンバー同士で喧嘩していても名言が出てきてしまうくらいに相思相愛な彼らだ。自分の子どもにもこんなに思いあえる仲間ができてほしいと思ってしまうくらいだ。

そうなると、もう彼らは自分の子どもと見分けがつかないくらいに愛おしく感じてしまうのは時間問題で、かくして私には新しく16人の息子ができたのである。きっとあなたにもできる16人の息子。

ムビナナ狂い

さぁ、そんな各アイドルキャラクターも良いのだが、極めつけがムビナナだ。先日千秋楽を迎えたが、まだ上映している劇場はあるらしい。

あの映画の完成度はおかしい。狂気と言ってよい。千秋楽を迎えた後の今いうべきことではないかもしれないが、絶対に大画面で見るべきだし、欲を言えばドルビーシネマで見てほしい。

映画といってもストーリーなんてほとんどない。16人が歌って踊って合間にちょっとMCはさみながら、ひたすらライブとして彼らがアイドルをしている姿を観る映画だ。後述するが20~30回程度見てからが本番であとは観れば観るほど寿命が延びるようなシステムだ。


子持ちのおっさんなら子ども授業参観というイベントには参加したことがあるだろう。こんな友達とこんな環境勉強をしているのかと色々な発見があって楽しいイベントだ。

では、もし自分の子どもが仕事をはじめたとして、仕事参観ができるとしたら?本当にしっかり仕事できてるの?お前の能力は発揮できてる?授業参観とは比にならないくらい色々と見てしまうはずだ。いろいろと思うところもあるだろう。でも現実的ではないんだよなぁ。


しか!!!それを実現しているのがムビナナだ。おわかりか。子どもたちが目の前で仕事をしているんだよ。それも、とてつもなく素晴らしい仕事を。凄い演出音楽舞台とで。そうなると自分の子どもを引き立ててくれるすべての関係者感謝を覚えるようになり、それが生きとし生けるものすべてに感謝できるだけでなく、それが存在するこの宇宙感謝。そして、それらを育んできた過去の全ての出来事感謝できるようになる。つまりムビナナを見るということはアルファからオメガまで感謝できるようになるということだ。

故に全てのストレスから解放される。だから寿命が延びる。ムビナナおよびアイナナは決して沼なんかではなく名湯であるとここに明記しておこう。


話を戻す。


ムビナナは狂気と言った。どこまでこだわればこんな作品ができるのかいまだに理解できない。

個性的な16人」と前述したが、立ち絵ストーリしか見てないのに、ダンスの動きを見るだけで誰のダンスか見分けることができるほどの個性であることをあなたはまだ知らない。

意味が分からいかもしれない。だがストーリーを読み切った人に「ダンスで一番動きが大きそうなキャラは?」と聞くと多くの人は三月と答えるだろうし「ステージから客席に手を振るときに両手で振ってるのは?」と聞けば環と答えるだろう。

ストーリーダンス描写なんてほとんどないにもかかわらず各キャラクターの「らしさ」がストーリーにはふんだんに埋め込まれている。それをとことん回収していくのがムビナナなのである。モーションつくったソリッドキューブ仕事がマジ凄い。

それを16人やってのけている。驚異的なことだ。あなたは思ったかもしれない「だったら16回見れば良いの?」と。全然違う。違うんだよ。素人は黙っとれ。

私のムビナナの初回の感想は「目が足りない」だった。アイナナだけでも独立する眼球が最低でも7つはないと全く追うことができないなと。

彼ら自身も十分に魅力的ではあるのだが、同時に彼らの「関係性」もまた美しく尊いのだ。


まりムビナナを楽しむためには人類を超越した何かにならないとならない。

しかしそれは叶わない。何かをササゲても叶わない。だから数をこなすしかないのである

故に20回くらいは普通に超えてしまものなのである。むしろ20回を超えたあたりから、ようやく2つの眼球で見るスタート地点に立ったといってもよく、そこから本来のムビナナを楽しめるといっても差し支えない。そこ、脳筋かいうな。


ムビナナに通っていると、自分精神状態を大きく二つに分類することができるようになる。「ムビナナを見ている自分」と「ムビナナを見ていない自分」だ。

ムビナナを見ている自分は大体「尊い」の感情支配されている。そして見ていないときは「ムビナナが見たい」という思いに支配されている。

それに気が付いた私は思った。「あ、自分って単純」と。そう思えると、今の自分の悩みなんて大したことはないんだと、ムビナナのおかげで気が付けるようになる。

完全に依存症患者だ。

だが、寿命が延びるなら治療する必要はあるまい。むしろ大いに歓迎されるべきではないか公衆衛生観点から言えば、ムビナナ鑑賞券は国民皆保険制度適応対象とすべきだろう。厚生労働省仕事しろ

音楽が良いんです

言いはぐっていたが、実はアイナナは音楽もよい。すごくよい。ランティスだ。何十回だって、何万回だって聞ける。

そう、これは単なるアイドルゲームなんかじゃない。

楽曲提供小室哲哉ヒャダインもいるし、先月の新曲はANCHOR、今月は浅倉大介だった。つまりマネージャがお金を落とすサイクルを確立しているコンテンツなので、楽曲にも力が入れられる強者運用をできるのがアイナナだ。

故にストーリーなしで曲だけ聞いても楽しめる。全方向からアプローチを受け止めらるアイナナ凄い。あやかりたい。

このように楽曲にも恵まれ、8年という時間も相まって100曲以上の楽曲リリースしてきたという実績がアイナナなのである

全然時間足らないな?

書きたいことの5%も書いてないし、終始取り留めない文章になってしまったが、時間時間なのでこのあたりで勘弁してやる。いえ、勘弁してください。


何か思うところがあったらアイドリッシュセブンをぜひインストールしていただきたい。掴み取れば明日は何色にも変わることをおっさん達に知ってほしい。

2023-10-13

anond:20231013024736

🦝 🦝 🦝🦊

このたぬきマリオさんって人、プロゲーマーなのね。

そのわりに目いじって胸も膨らませてるので、そうとう「ルッキズム」に対峙した人生だったのだろう。

からこそ説得力がある。

2023-10-07

選挙改憲議論

ロシアの脅威が喧伝されており、ジャニーズのカイケンを求める記者らが、気づかずに改憲も後押ししております

米ロ中の三大国家はともにシリア支援しており、日本ロシア攻撃されても事実上孤立無援になると思われます武器だけ支給されます

そういう状態改憲はありえないであます

  

そこで改憲反対側は、選挙改憲側が議席3分の2を取ることを阻止しようと試みる

3分の2を取られた場合は、国会バリケードを築いて議決を阻止する

第56条 両議院は、各々その総議員の三分の一以上の出席がなければ、議事を開き議決することができない

自衛隊警察がどちらにつくかが問題であります

改憲に至った場合には、緊急事態法のごときが作られ、たぶん北海道に全土に自衛隊が常駐したりして、クリル諸島対峙するかもしれません

 

そこで鉄鋼需要を背景に、韓国ポスコが印尼で躍進

その多くの株主日本米国上級国民

  

…という格差拡大事業が進行している感のある週末、皆様いかがおすごしでしょうか

2023-10-02

anond:20231001153430

男が女がというのは置いといて

界隈で面倒事が起きるとそれに対峙するのが辛くて距離を置くんだよね

それから嵐が過ぎ去るのを待ってから戻る

から自浄作用どころか、より好戦的な人が濃縮されるまである

2023-09-26

税務官僚だった頃の思い出 Part2/3


思い出③ ビットコイン

 私の所属していた法人課税部門の話ではあるが、直接関わったわけではない。どちらかというと、もっと上の方の、課税全体の企画や調整・取りまとめを行う部署の話になる。

 当時も、国税庁が掲げるところの「内国税の適正かつ公平な賦課及び徴収の実現」をめざして、日々勉強毎日だった。世の中は変わり続けている。税の勉強に終わりはない。当時の仕事を平たくいうと、税制改正の内容を関係者関係部局にわかやすく伝えて質問相談苦情に答える、といったところか。管理職が近づいた当時は、そんな仕事をしていた。

 40代が近づいても、税の世界は深かった。税理士資格若い時分に取得したが、それでもマニアックな税分野とか、諸外国税制度になると不案内だった。

 そんな折、とある会議最中だった。ある人が、たしか個人課税徴収部門責任者だったかビットコインの話を始めた。納税方法がわからない人や、脱税の疑いがある人が増えており、(内閣府まで通じて)国レベル対応を考えているという。

 ビットコインのことは何となく知っていた。どんな形であれ、収益を得たのであれば納税するのが当たり前である。だが、事情があってできない者や、あえてそうしない者もいる。私の思い違いは、後者が思いのほか多かったということだ。

 国の関係機関は、ビットコインほか暗号資産に関する文書を多数発行している。国税庁もそのひとつだ。それは6,7年前だったか、取り掛かったのはさらにその数年前になるが――上の会議の後で、主に若手職員が中心となって暗号資産の税務上の取扱いに関する文書納税ガイドライン)を起草した。国税庁のページに今でも載っている。

 ガイドラインを作るにあたり、各部からは若手数人(YoungなAdultを含む。40代でもOK!!)が抜擢された。うち1人は私の同僚だった。あの頃、仕事帰りに個室の飲み屋で話をしたのを憶えている。彼は、ビットコイン暗号資産)に対して恨みの感情をいだいていた。

・ただでさえ忙しいのに。ガイドラインの下準備だけでも難しい

・今の部署との並行体制だと過労死する

・国際反社資金源を絶とうと思えば、暗号資産違法化してもよいのでは

・でも、それでは他国との足並みが揃わない。国力にとってデメリットがある

暗号資産がどの国でも一般的存在になれば、俺達のこの仕事は報われるかもしれん

上司評価をくれると言っていたが、貸し借りにすらなっていない感がある

・実は、「優秀な若手を」と言いつつ、優先順位の低い職員を駆り出しているのでは?

・こんなことが続くようなら、転職を考えた方がいいかもしれない

 このような愚痴をもらしていた。この人は、高卒枠で国税庁採用され、若い頃は地方税務署を転々とした。その後、実力を評価されて国税庁現場寄りの部門で働くようになった。叩き上げというやつだ。普通に幹部候補である。このあたりの考え方は、省庁によって違う。※後述。

 私だって彼のように、当時は「よくわからないもの」「社会必要性がないもの」「反社資金源」とされるものを扱う仕事に抜擢されたとしたら、どんな気持ちになっていただろう。憂鬱になっていたかもしれないし、反対にワクワクしていたかもしれない。おそらくはその中間だ。

 ところで、件のガイドラインは相当に練られている。人件費で換算するなら、軽く数千万はかかっている。本来部署でさえ仕事忙殺されているのに、彼らはよく作ったものだと感心した。

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《後述の内容》

中央省庁大卒しか採らない印象があるかもしれないが、高卒採用は私が知る限り全省庁で実施している。省庁によって雰囲気は異なるが。私が若い頃だと、毎年何十人も採用しているところもあれば、実質的高卒者を採用していないところも当然あった。覚えている限りでは、次のような印象だった。

総務省

たくさん採用する。男女比は同じくらいかデータの取りまとめや解釈など、政策の基本になる数字を拾う仕事が多い。実力が認められると政策立案担当できる。地方自治体への幹部待遇での出向も。

国土交通省

たくさん採用する。男性が多い。本庁に採用されても、ダム管理関係など現場作業をするポジションになる可能性があるからだろうか。工事用の図面作成なんかも当然あるだろう。

財務省

ほどほどの数を採用する。高卒枠だと、ほぼ女の子しか採用してなかった。もちろん顔採用だ。たまに業務で寄ることがあったが、当時の先輩が「俺も財務省の子合コンしたい……」と呟いていた。当然ながら、銀行一般職みたいに、大卒採用男性とくっつけるためにやっている。

国税庁

高卒採用はしているが、数はとても少ない。公務員試験には受かっても、税務大学校での勉強についていけずに辞めていく子が多いのが理由だ。代わりに、会計といった専門学校の子を多く採用している。

厚生労働省

たくさん採用する。男女比は半々だ。労働環境が厳しいこともあるのだろう、私が知っている子は、ガタイがいい人ばかりだった。総じて言えることだが、高校3年生の時点で中央省庁面接官の眼鏡にかなうわけだから、指折りの人材だ。特に役職持ちの高卒者を見たら刮目せよ」のイメージは正解だ。

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 かくいう私も、当時はこの仕事を続けるべきか迷っていた。実際、数年後には転職することになるのだが、正直やりがいを感じられなかった。

 実際、あの彼の言うとおりだったと思う。あのガイドラインは、いわゆる『火消し』の仕事に近い。すぐにバブルが弾けてなくなると思われたビットコインが生き残ったことで、脱税者(善悪を問わない)が多く存在することが予想された。事前の対策を打とうにも、そんな余剰人材は配置されていない。

 実際、暗号資産関係脱税者がいたとして、まともに取り締まることができていなかったのではないか? 現金で数千万円を国内口座に出金、みたいな愚か者はすぐに摘発されただろうが、もう少し小さい金額とか、取引所にずっと利益を預けていたとか、そういう人は対応ができていないはずだ。他部門の私ですらわかるほど、それくらい国税庁マンパワーが足りていない。

 加えて、思い出②で説明したストリートレベル行政職員観点もある。海外取引所や、すでに潰れた取引所で売買をしていた場合納税者も行政庁も課税情報証明ができない。そういう面倒かつ費用対効果の低い案件――それでいて該当者が数千人に上るであろう案件は、あえて手をつけないこともある。

 さて、こうした想定外事態が起こった場合、上で説明したように臨時タスクフォースが編成される。今回の火消しチームだと、指揮を取る者が選り抜きであったのは言うまでもないが、ほかのメンバーを見る限りだと、各課イマイチメンバー人柱にしていた感がある。正直、エースは残して温存させているように見て取れた。

 そんな理不尽でも耐えられるほどに組織が魅力的で、職員にとってやりがいのある仕事内容や職場環境を用意できればいいのだが――こういうわけで、近年の若手官僚大量離職問題が起こっている。

 ちょっと路線変更をする。思えば、このあたりの時期は私も病んでいた。過重労働で心が沈んでいた。

 一応マイホームは買っていた。ただ、数年前から妻が病気入院していて、子どもふたり実家にしばらく預けてあった。つまり単身だった。

 かつては、いろいろと堪え切れずにデリバリーヘルスを呼んでいた時期もあるが、穴があったら入りたい気分だ。煉獄さん……。

 その日々では、深夜に誰もいないマイホーム帰宅して、独身時代が懐かしいと思いながらテレビを点けていた。ある時だったか、今時風のアニメが流れた。

♪ わんわんわん猫が好き 夢中で何も見えない

  にゃんにゃんにゃん犬が好き 素直にアイラブユー ♪

 ほぼ終電+徒歩の関係で、自宅に帰る時間は固定だった。ダイニングの食卓の上に、コンビニおにぎり綾鷹を置いてから、大匙1杯の味覇を小鍋に入れて沸騰させ、菜箸で溶き卵を回し入れていた。最後テーブルコショーを振りかける。ネギは買い忘れることが多かった。

 食事の支度ができて、テレビを点けると上のアニメがやっていた。女の子が出てくるやつ。

 サブカルチャーについては、若い頃に少し嗜んだだけの私でもわかった――これは三級品のアニメだ。放送枠を埋めるためにひとまず作られたような、1話につき実質4分間だけの5分もの作品。それが正体だった。

 かわいそうに。作者はどんな想いだったろう。悔しいと思わなかっただろうか。残念ながら、番組製作者にとって優先順位が低いアニメだったのだ。※当時はそう思っていたが、今は違う。

 内容だが、女の子同士が仲良くするようなものだった。はっきりいって中味はない。ただ単に、女子高生が仲良くしているか、仲良くしようとアプローチしているだけの。そういうやつだった。だが、観ている最中に何も考えなくていい。それがいいと思って、つい毎回見てしまっていた。

 別に興味はない。なんとなく見ているだけだ。深夜帯だから、それ以外に選択がなかった。前後時間帯にほかのアニメ放送されることもあったが、観ることはなかった。この齢になると、特に30分枠のアニメは見るのがしんどい子どもと一緒に土日朝のアニメを観るのであれば、まだなんとかなるのだが。

 愚痴が長くなった。この章は仕舞いにする。これ以外にもパワハラ職員とか、やる気のない職員とか、省庁間のいがみ合いとか嫌がらせとか、議員行政との癒着・密着とか、嫌なことはいくつもあったが、本題ではない。

 そういうのが知りたい人は、元キャリア官僚が書いた書籍ブログを探して読んでみるといい。意外とみんな、けっこうぶっちゃけている。生々しい。

 その人達に比べれば、当記事の内容というのは、やはりベジタブルに違いない。冷静に考えて、野菜よりも肉の方がハイパワーだろう。そういうことだ。



思い出④ 政治家転身を間近に見て

 「官僚から政治家になりたい」という想いを抱く人は、一応は存在している。そして、そういう人が政治から求められる場面もある。

 30代に入る頃の話だ。具体的にいつ頃だったか失念したが、自由民主党地方自治を担っているグループが各官庁にチラシを配っていた。要するところ、「官僚の皆さんの中で政治家になってみたい人、手を挙げて。ハーイ、ハーイ!!」と、ここまで軽いノリではないが、かくして官僚から政治家へ……というルート希望する人は一定数いる。

 そういう説明会に参加したことがある。「興味本位でいい。年齢関係なし」といったことがチラシに書いてあったが、会場に同年代はほぼいなかった。

 説明会の流れは月次だった。自民党のそこそこ偉い人が挨拶をして、後は別の人達に交代して政治家への転身ルートの大まかな説明(国政コース地方自治コース)があって、最後簡単グループ討議だった。

 なお、これはずっと昔の話だ。今がどういうシステムかはわからない。

 私がいた席の隣には、一回り年上の国土交通省(の前身)の技官であるIさんがいた。体格は小柄だったが、その割には大きく見えた。頭の回転が速くて、こっちが話しても0.5秒でレスポンスが飛んでくる。

 Iさんとはグループ討議の後で連絡先を交換して、一度だけ飲みに行った。頭の回転だけじゃなく、教養のある話し方だった。人としてのスペックの違いを感じた。

 Iさんが上の説明会に参加した動機は、出世や昇進に関係していた。上に行けないのであれば、いっそ政治世界活躍してみたい――そんなことを話していた。

 Iさんは、東大でも京大でも筑波大でも東工大でもなく、一般的国立大学だった。偏差値でいうと50ちょっと。私と同じくらいの。その大学名では正直、立身出世の見込みはなかった。よくて審議官民間でいうと次長部長ほどか。今はどうかわからないが、当時は学歴が問われる時代だった。国交省でも、上級管理職東大が基本だった。

 Iさんのキャラクターというのは、古い語彙になるが、ザ・自民党といった雰囲気だった。政治的に保守というやつだ。頭の回転が速いというよりは、物事道理がわかるというか。いざという時には清濁併せ吞むことができる。そんな具合だ。

 かくいう私は、政治家ルートは無理だと感じ、その後にあった面接を受けることはなかった。国会議員になるには地盤看板も鞄も足りないし、かといって地方自治体に出向して市町村助役(今でいう副市長)になるのはリスクが高すぎる。もし地場に合わなければどうすればいいのか。どの面を下げて霞が関に帰ればいいのか? いや、というか帰れない。片道切符だ。

 でも、本当に政治家になりたい人であれば、不安に打ち勝ってしまえるのだろう。当時の私は、転職を考えはじめていたけれども、今と違って転職市場は整備されていなかった。インターネットでの転職活動も始まったばかりだ。リクナビ黎明期になる。

 まあ、それらも言い訳に過ぎない。本気で転職したい人だったら、そんな事情関係なく転職エージェント架電していることだろう。心の底では、そこまで転職したいとは思ってなかったのだ。

 その後も、厳しい日々が続いた。職責はどんどん増えていくけれども、やりがいは減っていった。給料も見合っていない。時給換算だと千数百円ほどか。上でいう40才になる頃には、自分がなんのために働いているのかわからなくなった。行政ロボットのようだった。

 ひたすら政策課題に対して向き合い、法律常識に照らして世間でいうところの正解と思われる回答を見つけ出し、複数上司忖度とやらをしながら仕事を回していた。税制を維持していくためのロボットになっていた。

 あと数年以内には、おそらく課長補佐から課長級になる。もっと忙しくなるだろう。子どもを2人育てるなど不可能だ。

 もやもやした気分で深夜に帰宅した時、やはり、あのアニメ――『犬神さんと猫山さん』が流れていた。たった三ヶ月の付き合いだったが、少しばかりの息抜きになった。コンビニおにぎりお茶と、味覇スープを飲みながら、ほとんど何も考えずに観ていた。

 女性同士が仲良くすることに主眼を置いていたのはわかる。メインふたり関係だけでなく、ほかの女性同士の関係性も描いている。

 犬神さんは積極タイプだった。猫山さんのことが大好きだ。ほかの女の子はいざこざがありながらも、最後には仲良しになっていた気がする。

 強いていえば、犬神さんの猫山さんに対するアプローチには、セクシャルハラスメント構成する要素があった。いきなり抱きついたり、薬物を飲み物に混ぜようとしたり、髪型自分好みにさせようとしたり、猫山さんの反応が気に入らないとキレたり、ハラスメントし放題だった。デートDVに通じるものがある。人権という観点からは、現代社会で許容されるべきものではない。

 この日記を書き始めた頃、ニコニコ動画登録して全話パックを購入した。順番に話数を巡ったところ、第9話にこういうやり取りがあった。以下、犬神さんを「犬」とし、猫山さんを「猫」とする。

犬「あの~、今なんて……?」

猫「えっと、だからストパーかけたいなって……」

犬「バッカなんですか猫山さん!」

猫「そこまでいうの犬神さん!?」

犬「だって、素晴らしいその猫っ毛を矯正するとか、そんなのって、そんなのって、コーヒーからコーヒー抜くようなものですよ!?」

猫「わたしアイデンティティなんだと思ってるの!?」

 リアル高校生ならこういう会話をするのかもしれないが、中年の私には厳しい描写だった。若い人向けの作品なのだからと思いつつ、読者が真似をしたら相手が苦しいことになる――と当時は考えていた。こちら以外にも、若い人なりの情動リビドー)が爆発するようなシーンがあったのを思い出す。

 思えば、若い人向けの作品なのだから、少しオーバーなのがちょうどいいのかもしれない。作者が若年だったのもあるだろう。梶原一騎(巨人の星)にしても、雁屋哲(野望の王国)にしても、巻来功士(メタルK)にしても、CLAMP(聖伝)にしても、荒木飛呂彦(バオー来訪者)にしても、板垣恵介(バキシリーズ)にしても、作者が若いと、エログロやスプラッタや、恋愛確執社会価値観との対峙など、青春期ならではのリビドーに溢れている。反対に、作者が齢を取ってくると確執関係が雪解けするような、そんなシーンを描くようになる。『バキ親子ケンカ編』などが顕著だ。

 あの人達が若かりし頃のマンガというのは、基本線として反社会的だ。反社会的といっても、若者にとっての抑圧を打ち破るという意味での反社会性だ。うまく料理できれば、マンガの魅力として存分に活きてくる。あの人達は、若者のそんな感情を搔き立てるのが抜群にうまかった……と、元若者が振り返ってみる。

 追記 Iさんはその後、大成した。少しではあるが本人に馴染みのある地域で、市町村助役として迎え入れられた。その後、国会議員職員団体や地元から応援を受けて市長選立候補し、並み居る解放同盟勢力を圧倒して市長になった。

 あれから調べてはいないが、きっと長い間お勤めになったのだろう。ああいう人がもっと多くなれば、地方もっと活性化するに違いない。



 Part3/3

 https://anond.hatelabo.jp/20230926201303

2023-09-20

ゲイが奢りにきた時に「ゲイってやたら女嫌いじゃね?」と聞いたら、「男好きを自覚するまでは女に性欲を向けてた」「そのときは女嫌いじゃなかった」と言ってて、なるほど、もしかすると男って本質的デフォで女嫌いだけど性欲で帳消しにしてて、帳消し分がないと嫌いに見えるだけなのかな、と思った

よくツイッターで「オスは〜がクソ」みたいな投稿が流れてくるけど、アルファオスも女に対して結構そういう話するんよな。女は男の性のメカニズムを全く理解していない、とか、勃起したこといからいつでも勃起できると思ってる、とか。でも男は、本能的に強い性欲があるから、表面的には女嫌いにならない。

嫌いって言うか、理解出来ない生物、弱い奴、人に守って貰えなかったら生きていけない奴等と下に見てる節はあるのかな、と。悪意のある男と対峙した時嫌味を聞いてて思た。

世界無意識戦争へ向かっている

ポリティカルコレクトネス世界戦争に向かわせるとしたら、今これを書いている俺や読んでいるあなた日本社会の一員として戦争に向かっていると言えるだろう。

世界秩序の安定のためにロシア中国のような社会主義国価値観を認めるとしたら、いくばかの人権侵害政治体制について傍観しなければならない。こちら側の価値観では不当な事実だとしても、彼等にとっては正当な理由があるのだから

しかし、西側諸国や同一の価値観を共有する日本において、これらの社会義国の論理多様性の一つとして許容することができるだろうか?

現代ポリティカルコレクトネスを強烈に重視する社会において、市民政治家、国もその決断はできないはずだ。その決断の積み重ねが社会主義国との摩擦を生み、結果として世界社会主義国の脅威ともう一度対峙することになるだろう。市民ポリティカルコレクトネスという意識の高まりによって世界じわじわ世界大戦に向かっているのである

そしてそれはつまり、いまこれを書いているおれと、これを読んでいるあなた戦争に向かう推進力となっている、という意味である

2023-09-06

なんでテニスプレーヤーってメンタル弱々のゴミなの?

ジョコが観客に怒ってたけども。

サッカー野球バスケもみんな観客が騒ぐ中集中してやってんだよ。

なんでテニスの奴らはちょっとでも観客が声出すとミスちゃうの?メンタル豆腐なの?

観客の声援やブーイングも「試合の一部」として他の競技はそこで戦ってんだよね。

もちろんそのプレッシャーに負けることもある、でもそれも勝負の一部なんだよ。

甲子園見てみろ。高校生ですら数万の観客の声援と対峙してる。基本的野球攻撃側が応援するからピッチャーなんてプレッシャー受け通しなんだよ。

それを笑テニス笑何あの弱々しさ笑

個人競技から? じゃあダブルスは騒ぎまくっていいんだな? ボクシングだって個人競技だが?

テニスゴルフは「観客マナー」なんて謎の慣習をプレーヤー既得権にしてるだけ。

ゴミメンタルの奴らは淘汰されろ。

2023-09-02

anond:20230830203626

JTC時代に、新入社員として、Bさんのような社員サポートにつけられたことがある。

「A山学院大学英文学を専攻していました」

自己紹介したBさんはホラン千秋に似た、いかにも海外営業といった容姿独身女性であった。

しかし、Bさんに質問をしても

「私も異動してきたばかりで何も分からないの」

と困ったように微笑むばかりであった。

事実彼女自身仕事についても何も知らなかった。

どんなにつまらない社内向けの書類でも、OSアップデートでも、Bさんは胸にメモを押し頂くようにして、別の社員に教えを請いにいった。

わたし能力は人並み以下だが、危機察知能力の高さには自信がある。

初日、Bさんから一日半かかると聞いたパソコンセットアップが1時間弱で完了した時、

(この人の言うことは本当に信用できるのか?)

という疑問が生まれた。

Bさんと担当するプロジェクトについては、Bさんから

「開催はだいぶ先だから今することはないの。

何もすることがないのはつらいかもしれないけど、緩急のある仕事から仕方ないわ」

もっともらしい話を聞いていた。

しかし、念のため、わたし自身の予習を兼ねて過去メールを読み返すことにした。

すると、Bさんが回答する必要があるメールが何通も月単位放置されていることに気付いた。

JTC風にいうと、「ボールはこっちにある」というやつである

プロジェクトはとっくに動き出していたのだが、Bさんが返信を怠ったせいで数か月ストップしてしまっていた。

相手方から数度にわたって催促のメールが届いているメールさえあった。

なぜ返信しないのか聞くと

「私に返信を求めているとは思わなかったわ。解釈の違いね

と会話を打ち切られてしまった。

わたしは数日目にして、まずい状況に身を置いていることに気付いた。

そこでチームに「状況の」やばさをアピールしつつ、彼女の顔を立てながら、プロジェクトの遅れを取り戻そうと必死になった。

Bさんはとくに焦るでもなく、

増田さんは配属されて一か月なのに、もう何年も働いているみたいね

とまんざらでもなさそうだった。

わたしはBさんに仕事を教わっているという体であったので、成果物はすべて彼女個人フォルダに保存することになっていた。

自動で保存される更新履歴を見るかぎり、彼女はもう自身フォルダを開いていなかった。

おもな作業者わたしを筆頭としたBさん「以外」の社員であり、作業の進捗を管理し、遅れや不足に気付くのもわたしたちだった。

Bさんは仕事優先順位をつけることができないという点で、会社員として絶望的だった。

期日等は考えずに自分がこなせる単純な仕事だけ片付け、それ以外は放置して忘れてしまう癖があった。

わたし彼女タスクに気付くと、その背景と彼女がとるべきアクション説明して、例えばメールならわたしが背後で文章を読み上げてタイプしてもらった。

わたし時間がとれなくなると、メールの本文を代筆して送り、名前だけBさんのものに変えてもらった。

簡単タスクを与えずに放っておくと、気まぐれに取引先のメール

「〇日ですね。承知いたしました」

などと返信してしまうことがあった。

それに気づくたびに

「Bの部下の増田です。その日程は別件の立ち合いのため厳しいです。

×日、または△日でいかがでしょうか」

などと真逆の内容の訂正メールを送ることになった。

取引先の担当者たちは察しがよく、Bさんのメールに返信することをやめ、わたしと直接やりとりするようになった。

Bさんは「契約書」や「議事録」といった基本的ビジネス用語、また「アダプタ」や「URL」といったPC関連の固有名詞をまったく知らなかった。

クラウド」や「AI」といった近年の技術をすべて「システム」と呼び、

学校で習わなかった」

と不満そうにしていた。

「やりたいか説明して」

マニュアル作成して」

と言うのでその通りにすると感謝されるが、知識ノウハウよりも、自身の向学心を表現することに満足してしまうようで、マニュアルは一度も開かれないままだった。

実際、目の前にあることに対する好奇心は強いかただったと思う。

会議などに出席する機会があると

「聞いてるとなかなか面白いわ。オススメよ」

などとうれしそうにしていた。

なお、わたしはその時、彼女の代わりに翌日提出予定の議事録報告書を起草していた。

ある昼下がり、顧客との打ち合わせに向かう前に急ぎの仕事を片付けていると、彼女が言いにくそうに話しかけてきた。

「あのね、増田さん、気付いてるかもしれないけど、わたし、実は…」

(またわたしの知らない熟成案件が?まさかから会う会社関連のなのか?)

青ざめるわたしをよそに彼女はこう打ち明けた。

わたし、実はキティちゃんが好きなの!このポーチキティちゃんだし、定期入れもキティちゃんなの!」

(え?今、その話するの?私、あと15分で打ち合わせに入るんだけど?というか、Bさんもですよね?)

彼女は放心状態わたしに対して、キティちゃんとの出会いからご当地キティちゃんを追いかけて京都沖縄を旅したことについて語ってくれた。

彼女お気に入り旅行先は南国で、「何もしないでぼうっとするのが好き」とのことであった。

ある日、彼女口内炎になった。

わたしは何の医学知識もないのに、彼女口内炎の経過を毎日30分近く聞かされることになった。

口内炎が完治する頃には、チームの全員が彼女口内炎について直接聞いて知っていた。

数分後に経営会議を控えた幹部を呼び止めてブリーフィングすることすらあった。 

季節は真夏となり、わたし名実ともにBさんの業務を代行していた。

その頃にはBさんは社内外で完全に孤立しており、話の長いBさんに話しかける人はいなくなっていた。

Bさんは自身の行いを省みることなく、

「みんなオトコだから若い女性が好きなのね。だからわたしに冷たいんだ」

「この会社は古いから、新しい仕事のやり方が受け入れられないんだ」

といったとんちんかん愚痴を言っていた。

彼女とて社内外の担当者が彼女スルーしていることに気付いていたはずで、無理やりでも責任転嫁することで自分プライドを守っていたのだと思う。

同時期に私は驚くような事実を知った。

口癖のように「わたしも配属されたばかり」と言っていたBさんは、実は私に1年前に異動してきていた。

しかも、だいぶ若々しく見えるが、新卒入社して勤続30年近い管理世代社員だったのである

このあたりでわたしの中の何かが決壊してしまった。

当時、わたしがBさんに感じていたのは、自分理解できない存在に対する本能的な恐怖であった。

私が英日ネイティブだという話をすると

「私も英語は得意なの。英語力をキープする方法はある?」

時期的に就職活動が難しかったという話をすると、

「私の年も氷河期で一番入りたい企業に入れなかった友人がいたわ」

共通点アピールしてきた。

わたしがBさんの英語能力を目にする機会はなかったし、彼女の同期(管理職)によれば彼女バブル世代である

彼女はそういった意味のない嘘をつく癖があった。)

しかし、わたしたちの間に横たわっていたのは、世代学力の差といったレベルでは片付けられない、まったくの断絶であった。

彼女瀟洒スーツを着て滑らかな日本語を話す、かぎりなく会社員に近く、(わたしの考える)会社員ではないものだった。

わたしは早朝のランニングをやめて、仕事の整理をする時間を作った。

毎朝「今日自分がすること」と「今日Bさんにさせること」の二つのリストを作って、スマホスキャンし、会社メールアドレスに送信した。

わたしの体は謎の存在対峙することに疲れ果てていた。

とにかく甘いものが食べたかった。

趣味を楽しむ心の余裕はなくなっていた。

書店に行って本を選ぼうとしたが、何を選んだらよいのか分からなかった。

口座には毎月自動的に振り込まれ給料が貯まっていた。

学生時代図書館で借りるしかなかった学芸文庫だって買えるのに、何を手にとってもときめかなかった。

本を選ぶことができず、例のメモ用のフリクションペンを買った時、自分が変質してしまったように感じた。

会社の最寄り駅に近づくと、吐き気めまいに悩まされるようになった。

自分が同期の中でも期待されていないから、Bさんのお守りを押し付けられたのかもしれない」

という疑念を振り払うことができなかった。

わたし同級生から海外労働事情について聞いていたので、日本終身雇用制について好意的にとらえていた。

しかし、何かの予算で1000万円という金額を見た時に、Bさんが

「1000万円なんて私ももらったことないのに」

と不満げに漏らしたことがあった。

それを聞いた瞬間、数々の疑問が湧いてきた。

年功序列とはいえど、新卒一括採用という一発勝負で、何もできない社員に1000万円が現実的に思える額の給与を与えるのはどうなの?

子供のような年の社員にお世話係をさせてまで引き止める必要があるの?

それ宝くじとどう違うの?わたしオポチュニティはどうなるの?

仕事が極端にできない社員には引導を渡して、パソコン契約もない、指示が一行で完結するような仕事に就かせた方が本人も周囲も楽なんじゃないの?

とくに出来がいいわけでもないのに、そんなことを考えてしま自分嫌悪した。

結局、わたしは冬頃には会社に対する信頼を失っており、1年を待たずに外資系企業転職した。

会社の育成計画的にはわたしも失敗作なので、その点に関して言い訳をする気はない。

しかし、Bさんは給与について文句を言いつつも、おそらく転職機会がないという消極的理由から、今も会社に居残っている。

災厄のような社員解雇できず、中途半端な高給を与えて飼い殺すシステムは疑問だし、そのつけを他の人に払わせるのはもっと疑問。

2023-08-30

なぜ、暇空茜を支持するのか?

結論から言うと、戦略的勝利できると思ったから。

現在の状況

男性向けの表現コンテンツに対する立場

まず、仁藤夢乃女性性を利用する男性向けコンテンツに対する憎悪敵愾心がある。これは、彼女の生い立ちや、現在社会的位置、支持者や周辺の人物意向などさまざまな要因があると思われる。

実在女性モデルに用いた性的コンテンツはもとより、イラストアニメなど架空女性性的に扱うような表現について、明らかに敵対的に振舞っており、そのようなコンテンツ製造流通、消費全ての段階において公的ないし私的規制がされることを歓迎し、あるいは規制を行うように働きかけると予想できる。

重要な点は、仁藤夢乃はこれらの表現コンテンツが一掃され、その作者、著作権者消費者流通広告などの関係者が損失を被ることについて、一切考慮する必要が無いということである。少なくとも、そのような配慮妥協そういった姿勢を見せたことは無く、現実的温泉むすめのスポーツ文化ツーリズムアワードの受賞辞退という事態を招き、そのことに対し一切の後悔も配慮もしていない。

したがって、仁藤夢乃が、将来にわたって、その社会的影響力に応じて、そのような男性向けコンテンツに対して一切の限度なく攻撃し、最終的にはこれの完全な社会的排除を目指し続けることは間違いない。

したがって、そのような男性向けコンテンツに対して愛着のある者は、必然的に仁藤夢乃とは同じ社会共存することが不可能な、実存的な異質者として対峙することになる。

公的助成に対する状況

仁藤夢乃は、都から委託事業を受けており、その中で都から指導に対して不満があるという姿勢を何度も示している。

これは逆に言ってしまえば、都から指導に対して適切に対応できていない可能性が高いということを示唆している。

これは、明らかな弱点である

役所の状況

筆者は元地方公務員である

行政無謬性という法的な擬制がある。これは、行政行為(いわゆる行政処分、つまり許認可や行政罰、補助金交付決定など)は裁判で覆されない限り、法的に正しいと見なすという仕組みである

この、行政無謬性を担保するために、役所は間違ないように慎重に仕事をし、自分たちが悪くないと証明するために膨大な文書という証拠を積み上げている。そして、万が一間違ってしまったときは大問題になり、間違いを起こした事業は改廃を余儀なくされたりする。

しかし、現実的に間違いは存在する。ただ、多くの間違いは些細なもので、そんなものを細かく指摘することは、手間や金がかかる割に意味が無く、自分の利害にも悪影響を及ぼすから、誰にも気づかれず無かったことになる。

稀にオンブズマンが重箱の隅つつきをするが、これは、政党労働組合市民団体といった人的・金銭的なバックアップがあるから政治的目的のために手間がかかることができるだけである

そして、役所はこのような事態が起きることを徹底的に避けようとする。

戦略的方針

現在の状況をまとめると以下の通りである

実は、私も開示請求で精査しようと思ったが(元地方公務員なので文書は読める)、金と時間問題で諦めた。

しかし、金と暇があり、最高裁まで戦った実績のある男が現れたのである

結果

実質的監査委員会が認容した段階で、戦略的には勝利している。

役人立場から言えば、舛添以来の認容であり、それが出た時点で本事業受託者はアンタッチャブル存在になった。

桜を見る会」は今後開かれることは無いし、「温泉むすめ」が今後何かの公的な賞を取ることも無いだろう。それと同じである

2023-08-15

circulate daemons

対峙

自分自身、一番妥当だと思う行動を選択しているならば、

あとは相手がどう応じるのかが興味の対象となる。

アマプラで見たいものを絞り出すように見たし値上げもされるしそろそろ潮時かなと思って

新しい作品を見るという世の中でも有数の簡単お仕事ですら億劫に感じてなぜか世間様に申し訳なく思うが、名作は導入部分が優れてるので見始めるとストレスなく見ることができるんだよねー。

以下は見た作品メモ

聖域編を見て、女神だ何だと出てきたのでキムラック編の最後ってどうだったっけ?と思って復習。

これ以前のはもういいや。

配信終了間近ってことで、見放題で見られる連続ドラマ1〜3と新作スペシャル3つを見た。

毒殺と服毒自殺いね。立地は山奥の村施設か旧家が多い。効果音がしつこい。

見慣れると、自称超能力者には隠れた協力者がいる、話を持ちかけてくる人がだいたい怪しいなどといったパターンがわかってくる。

この世界詐欺師手品に詳しい。

トリックターゲット人物性格思考の癖や行動パターンをすべて熟知した上で成り立ってる感が強い。孔明の罠的な。

作風として山田上田トリックを解明すること重点が置かれてて、その結果黒幕自殺したり騙されてた被害者が救われなかったりするので後味が悪いとよくいわれてるらしいが、私はそう感じなかった。山田上田事件の結末に頓着しないドライな作りだからだろう。

ギャグは新作スペシャル1の格闘シーン(戦いは画面外のみで画面内では走ったり息を切らしたりするだけ)と金平糖を食って「糖が回った!力が湧いた!」が面白い

当麻文字を書いて紙を破ってばらまいて「いただきました」は何のSPECだろうと思ってたが、ただ高知能によって様々な情報から関連性を見つけて答えを出してただけだったようだ。つまりSPECホルダーに対して主人公達は生身で対峙してたってわけだ。

ニノマエと地居が所属する組織(カーネルギルド?)やニノマエが根絶やしにしたはずなのにそれでも無限に生えてくる津田助広についてよくわからないまま終わった。あとは千里眼(超聴力)のSPECホルダーが遠隔地の人間を殺す(操る)ように見せるトリックがよくわからない。

連続ドラマ以外はスピンオフが2作品見放題だが、あまり興味が持てない。

Wikipediaを読んだところ最終的にエヴァまどマギみたいになるらしくて、能力者がいるとどうしても世界の命運をかけて戦いがちだよねと思った。そこが超能力インチキとされてるトリックと違うところだ。

特に余計な要素はないしよくまとまってるんじゃないだろうか。アクションアニメの方よりもだいぶよかった。アニメはアレだったし。

庵野秀明は何を作っても作品エヴァに近づく能力があるのだろうか。世界一のエヴァ職人といえる。

ストーリーシンプルだが私の感性が衰えたのか思うところがなかった。何だろう、アクションがかっこいいとかそういうところを見ればいいのか?

しまりました。空中では私の方が圧倒的に不利ィー」「それが私のタァスクですから」の日常での使いどころを考えながらしばらく暮らそうと思う。

長丁場になるがいい加減ジョジョでも見ようかな。ジョジョネットミームだけはよく知ってるしそれらを教えてくれた友人のジョジョマニアに敬意を払って。

2023-08-14

ネコチャン🐈は

どう

台風7号と対峙するか

2023-08-13

マロニエ王国の七人の騎士まじでずーっとおもろいな

一切ダレない、ずっとおもしろ

唯一の欠点月刊から単行本で読むと続きが長いくら

なおハラペコ編は7巻を買って読まずにおいてあって

今日6巻〜最新8巻まで一気に読んだけど

7巻読み終わったときに8巻まで買ってあってよかった…!ってまじで安堵したわ

 

舞台はある架空大陸

その中心に位置する「マロニエ王国」の七人兄弟がそれぞれ騎士大使として周辺の国に行く話

神様精霊が出てくる、どこか童話的な世界観にもかかわらず

なんとなく物語に緊張感があるのは、ここに出てくる「神」や「精霊」が決して人に取って都合のいい存在ではない、超常のものとして描かれてるからだと思う

 

兄弟名前は上から順に「眠くない」「博愛」「暑がりや」「寒がりや」「獣使い」「剣自慢」「ハラペコ」

異名でなく普通に名前、「こち騎士長の眠くない君」って普通に紹介されて普通に受けいれられる

それぞれ名前通りの特性がある

余談だが

「暑がりや」は黒髪にぎやか女好きで氷属性

「寒がりや」は金髪おっとり奥手で炎属性なとこが割と好き

(氷属性から暑さに弱い、炎属性から寒さに弱い)

 

それぞれが大使として赴いた先でいろんな問題対応し神と対峙し仲間との絆を深めそれぞれに恋愛描写もあり

それらのすべての要素が取ってつけた感がなくシナリオとしてきっちり絡み合っているのは少女漫画ならでは、この作者ならではの良さだと思う

 

少女漫画以外のジャンルだと、感情内面葛藤を「静」の場面、物語の展開を「動」の場面として切り分けることが多いし

それを切り分けずに進めようとするとセカイ系的な処理になることもあるが

この作品について言えば、恋愛による心の揺れ動きも、神との戦いもどちらも等しく「動」として扱われて、同じテンション物語駆動してくれている

もともとそんなに漫画恋愛読みたい方ではなく、作品によっては読み飛ばしちゃったりするのだが

この作品についてはそれぞれのカップリングの行く末が気にかかり

緊迫して読みうまくいくとほんとに嬉しくなる

作者の手腕によるところとしか言えない

 

あと、見開きの使い方がとても印象的でコマ割りになんとなく映画的な印象がある

(ので、電子書籍派も見開きで読むのを進める)

それぞれの国はなんとなく世界地の文化を下敷きにしているが

眠くないの行ったら夜の長い国は北欧

獣使いの行った生き物の多い国は南米

ハラペコの行った食べ物豊富な国は東南アジアっぽく緻密に書き込まれている

まり漫画で見ることのなかった地域ということもあり背景を見るのも楽しい

 

というわけで読んだほうがいいっすよ!終わり!

また友達妊娠した

自分子供がなかなかできないと気になっちゃうわけよ

久しぶりに会って体型隠すような服装とか今日は飲めないとかあのキーホルダーとかと対峙すると「おめでとう」の前に「あー……」という気持ちが来る

新聞の「若者が奮闘!」みたいな記事雑誌一般人へのインタビュー家族構成が紹介されていると必ず出産した年齢を逆算する

私の不妊治療はまだ始まったばかりでまだ苦労のくの字も味わっていない 言われた日にしてるだけ

それでも月に2回は病院に行って内診台に乗って薬を飲んだり自分お腹注射したりして、夫に今日だよ~とアナウンスする

アナウンスしてもその日にいっぱいお酒まれたり「(予定的に)その日は疲れてるのになあ」と言われたりして、熱量に差を感じる

排卵14日後が近づくとトイレのたびにハラハラする

出血がないとドキドキして、数日後に汚れた下着を見てため息をつく

それももうすぐ半年経って、次のステップ体外受精)に進もうとしている


から友達妊娠すると いいなーちゃんとやることやってるんだなあ とうらやましくなるし、焦る

もちろん不妊治療の上で妊娠した夫婦もいるんだろうけどね

あ、私が気にしてるのは子供うんぬんじゃなくてこっちか

子どもほしいし、抱いてほしいなあ セックスするとめっちゃ元気出るんだけどな~


読み返すと重たいな 考えすぎずにヤー!ってするくらいがいいんだろうな、わかる。

2023-08-12

[]8月11日

ご飯

朝:コーンフレーク。昼:ナポリタン。夜:豆腐えのきベーコンにんじんオクラ玉ねぎの鍋。たまごやき。間食:チョコ

調子

むきゅーはややー。お仕事は、おやすみー。

アーキタイプ・アーカディア

・はじめに

ケムコウォーターフェニックスコンビが送る文明崩壊した世界で何故か稼働し続けるVRMMORPG「アーキタイプ・アーカディア」を巡る、熱く燃える熱血ノベルゲーム

中人物達が遊ぶ「アーキタイプ・アーカディア」はゲームの設定が作り込まれていて、それを遊ぶ様がまず楽しい

そしてそんなゲームを遊ぶ日常がいつの間にか世界の命運を巡る壮大な物語に広がるんだけど、あくま個人の良いところもあれば悪いところもある生き様の格好良さで魅せる展開が多めの沸るシナリオ面白かった。

主人公のルスト、その妹クリスティンの二人っきりの旅から始まる物語が数多くの人を巻き込んでいきどんどん話が広がっていくのも群衆劇っぽくて好み。

インキャラ、サブキャラわず、どのキャラ重要役割があるを序盤から繰り返しやってくれるので、回想シーンやサブキャラの掘り下げが繰り返されるパートもダレずに楽しめた。

・「アーキタイプ・アーカディア」が面白そう

VRMMORPG「アーキタイプ・アーカディア」内の出来事物語の大半を占めているが、このゲームがよく考えられている。

ゲームログインすると、今までの人生で印象に残っている記憶カードが4枚入ったアルバムもらえる。

アルバムからカードを取り出して呪文を唱えると、その記憶媒体としたアバター召喚されるので、アバター同士で戦うPvP

アバターは人それぞれで、ごっこ遊び記憶から剣や銃や石といった直接攻撃系もいれば、愛し愛されの記憶から回復系、単純な乗り物の移動系、辛い出来事を耐え忍んだ防御系、複雑な事情能力からも伝わる状態異常系などなど、記憶出来事ゲームっぽさとが融合している。

他にも色々とルールはあるのだけど、記憶と共に戦うから戦闘を通じて対戦相手過去理解していくストーリーと密着したシステムになっている。

そのため、ゲームの中のバトルがそのままキャラクタの掘り下げになっていて、バトル描写が退屈しない。

お歌で戦うアバターから元アイドルなのかな? 縄のアバターで縛る子はSM好きか? など敵の記憶を予想しながら楽しく遊べた。

全員分の掘り下げがあるわけじゃないのが残念なところだが、主人公が持つ4枚の記憶カードについてはじっくりたっぷりストーリーが楽しめる。

他人記憶カード交換することもできて、そうするとその能力だけでなく記憶のものも受け取ることになるので、主人公だけでなく他のキャラクタ達の掘り下げも多い。

物語が進むと色々なシステムによってそれだけじゃない手段でも記憶カードの中の記憶を辿るストーリーが楽しめる。

・翔太が可愛すぎる

そんなカードのやり取りで記憶の一端が描かれるメインキャラの中でも一際惹かれたのが翔太。

見た目と表向きの態度は可愛い思いやりのある女の子記憶カードでは回復を使える優しい子なんだけど、VRMMORPGのキャラメイクシステムを使って女性を演じている22歳の青年男性

ネットゲーム用語でいう「姫プレイ」のような遊び方をしており、取り巻きを作り閉じた人間関係の中で悪循環を回している中々に攻めた設定だ。

他人依存し自立できない幼さがある癖に、すぐ調子に乗り増長する愚かさが愛らしい。

であることがバレるのを怖がっているが、性自認女性というわけではなく、あくま他人から都合よく愛されたいがために異性装している打算あるキャラ

とまあ嫌な視点ばかり書いてきたが、そんな人間の愚かさをある意味肯定的に、ある意味否定的に描く、人間人間であるだけで尊いそんな弱くて愚かだけど強くて可愛いキャラだった。

主人公やその他の男性キャラとそういう雰囲気になる展開こそないものの、22歳男性が自立できずに大人の男の人に依存して甘えた態度を取るのはエッチだった。

攻略対象として専用ルートも用意されており、男性キャラながらゲーム内の見た目が女性なのでヒロイン的なポジションとも言える。

なお「ぷぷぷー騙されてやんのー。残念! 男でしたー。おじさん男相手エロいことしようと思ってたのウケるんですけどー」な二次創作Pixiv投稿されていると予想したが一切されておらず涙した。

大人リゲルさんをはじめとしたサブキャラ達も良き

記憶カードの掘り下げこそないものの、他のサブキャラ達も魅力がいっぱい。

特に防衛隊隊長リゲルさんは出番こそ控え目ながら、相手カメラ撮影すると閉じ込める状態異常系のアバターと、竣敏な動きで攻撃する猫の攻撃アバターと、バイクの移動系アバターの三種類を同時に使いこなす屈指の強キャラだ。

アバターの同時併用は二つでも高等技術扱いなので三つでかつそれぞれの役割が被っていないのは強キャラの風格があった。

防衛隊なので物語の都合上どうしても負けシーンは多いが、彼ほどの実力者が負けることに毎回きちんと理由があるし、それが主人公の乗り越えるべき大きな壁になるので、主人公師匠キャラっぽさもあるリゲルさんは美味しいキャラだった。

他にも映画大好きなキャンディさん、翔太の取り巻きながら男を魅せる集落代表最後最後で良いところを持っていく奇妙な倫理観ローズ、肉体を使った「癒し」が得意なカーラのお母さんなどが印象的なキャラだった。

インキャラだけでなく彼らサブキャラたちの想いも乗った熱い展開が幾つもあるので、サブキャラ書き込み上長に感じず楽しめた。

・メインキャラとの思想ぶつかり合いバトルが面白

先に翔太という例外と魅力的なサブキャラ達の感想を書いてしまったが、この作品のメインは記憶カードをぶつけ合って戦う思想の殴り合いだ。

VRMMORPG「アーキタイプ・アーカディア」のシステムを利用した作戦や工夫のシーンも沢山ある。

この作戦を立てるシーンは楽しく、実際に何か3Dキャラを動かしたりステータスが変動する要素は一つも無いのに、このゲームを実際に攻略しているような気分になるのが面白い。

しかし、毎回色々、本当に色々あって、最終的には主人公ルイスが妹のクリスティンと遊んだ記憶カードと、章毎のメインキャラ達の思想のぶつかり合いが主題となる。

最強を目指して奪い取った様々な記憶カードに成り切り演じるリア、自身の犯した罪の意識から自死の願望が強いオリーブ恋人再起不能になったこから世界を憎むアレグロなど、様々な理由の「楽しい」以外の感情記憶対峙する。

これらを主人公ルイスはどのように破るのか、どの章でもここが見どころになってくる。

この思想バトル通じて得た仲間たちの輪がどんどん広がっていくのも良かった。

特にアレグロは表紙に映っているだけあって超重要キャラ対立が一度や二度じゃないのが、物語に深みが生まれていた。

主人公と表裏の関係にあるエピソードなんかもあり、名実共にもう1人の主人公だった。

彼らのエピソードはどれも単純な否定で終わらず、考え続けていくことで、作中でも後々には意見が変わることもあるのが、単純じゃ無さが伝わる難しい話だった。

良い/悪い、正義/悪のように一言で分類できないグラデーションのある多様な意見のぶつかり合いは読み応えがあった。

ゲーム楽しい

自己言及型のメタミステリのような物言いになるが、このゲーム主題を要約するとこれに尽きる「ゲーム楽しい」だ。

主人公ルイスが妹のクリスティンと遊んだゲーム記憶

これが物語最初から最後まで一貫して強く肯定される。

ゲーム楽しいシンプルな主張だが、多種多様な様々な状況においてもこの主張は繰り返される。

「悲しい時ほど遊ぶ」作中で何度も引用されるクリスティンの台詞

どのような意図なのかを細かに解体する必要もなく、遊んでいるプレイヤー自身もまたゲーム楽しいから遊んでいるのだから、この主張には納得しかない。

そんなメタ的な構造の話では終わらず、作中ではきちんと噛み砕いて説明してくれ、ゲームは殺し合いと違って次があること、次があるからこそ工夫をしたくなること、工夫するから技術進歩すること、終わったら勝っても負けても楽しいこと、誰かと時間を共有することの楽しさなどなど、ゲームの魅力をこれでもかと手を変え品を変えアピールしてくれる。

間違っても何度でもやり直せるように取り返しのつかないことだけはしない、そして自分相手も許す、ゲーム肯定することがいつの間にか人間肯定することになっているテーマ性の広がりが最高に決まっていた。

・さいごに

主人公の妹クリスティンが興したギルドで使われていた仲間の中だけで通じる内輪ネタ「ラスモス・ゾティーラ・トゥーラッカ」の意味オーラスオーラスで明らかになるんだけど、これこそが正にゲームだった。

ゲーム遊ぶことを肯定するどころか、ゲーム的でないもの否定するような強いメッセージ性のある強烈な作品でありつつも、そのような良い意味脱力する展開で、緊張がすごく解けてスタッフロールに迎えた。

ゲーム楽しい、そんな当たり前の感情を丁寧に解体して色々な部位で楽しませてれた。

僕もテキスト主体アドベンチャーゲームを一人で遊ぶのではなく、ステータスゲーム技術が求められる人と人との交流がある類のゲームを遊びたくなった。

職場の人に嫌われている ※再追記あり

 職場の人に嫌われている。

 と言っても、悪質な嫌がらせをされたり暴力を振るわれたりはしていない。ただひたすら、何年間も、一人の女性徹頭徹尾無視されている。

 きっかけが何だったのかは未だに全く分からない。あれ?と思った時にはもう完全に嫌われた後だった。その間およそ出会ってわずか3ヶ月。ランチに行くとか飲みに行くとか、そういう暇もないうちに、態度が異様に冷たくなって、挨拶をしても無視されて、仕事の話をしようと近付いたなら、あと一歩のところで突然受話器を手に取って、他部署電話をかけ始める。書類を持っていってもPC画面を凝視したまま完全無視たまたま同じタイミングで出口に向かってしまったときは、くるりと踵を返された。

 同じドアすら使いたくないほどの憎しみを私はこれまで他人に抱いたことがない。ましてや出会って3ヶ月、何が好きとか嫌いとか、どこに住んでてどんな人生を送ってきたのか何一つ聞きも話しもしないまま、どうしてそんなに嫌うのか、理解することができなくて。何かの間違いかもしれないと、会えば挨拶を続けたが、他の誰にも向けないような冷たい顔でただひたすらに無視を続ける人間対峙するのはまあしんどい。詳細はもはや書ききれないが、会うたびに、ああこの人は本当に私が嫌いなんだなとつくづく思い知らされた。

 とはいえそこは職場であって。仕事上、必要とされるコミュニケーションすらままならないので、信頼できる上司相談してみたら、彼女はそういう人だからあなたあなたのままでいい。挨拶も無理してしなくていいんだよ、と慰められる羽目になり。いつのまにか彼女に用があるときは、私の代わりに別の人間対応するのが普通になって、私ももう、すれ違っても挨拶することをやめた。

 私と彼女の不仲(というのは正直とても不本意)はもはや有名で、皆が色々なことを言う。嫌だね、とか何でそんな意地悪なことするんだろうねと共感し、励ましてくれるのはとても嬉しい。一方で、彼女子どもから仕方ない、好き嫌いをはっきり分けるタイプなんだよと言われると、私はたちまち分からなくなる。

 「そういう人」なら挨拶無視しても許される?

  嫌いな人とは話したくないし顔も見たくない。

  嫌いなものは嫌いなんだから仕方ない。

 

 それが許されるのって、せめて高校生までじゃないですか?

 なぜ、あなたの正直な気持ちを私にぶつけるの?

 私はあなた家族じゃないし、友達でもない。

 ただ同じ職場になっただけの人なのに。

 私にも毎日があって、気持ちの浮き沈みがあって、嫌われたら悲しいし、挨拶無視されたらつらい。嫌な気持ちが澱みたいに心のなかに積み重なって、少しずつ少しずつ、毎日すり減っていくよ。生きてたら、誰かに対して嫌だなって思うことはもちろんある。でもそれは、よっぽどのことでない限り、心の中でそっと沈めて生きていくのが普通だって思ってた。今日こんなことがあってさぁって自分家族友達ちょっと愚痴ってそれでおしまい。会えば普通に挨拶するし、その他大勢の一人として日常に紛れ込んでいく。

 そういう社会での営みを越えて、顔に出さなきゃ、挨拶無視でもしなきゃやってられんほど私のことが嫌いなら、どうか理由を教えてほしい。もし本当に私が何か気づかないままひどいことを言ってしまっていたのなら、心から謝りたいと思う。だってもはや普通じゃない。出会って何年も経ったのに、その間まったく言葉を交わしていないのに、あなたはいまだに私が嫌い。色々な仕事を任されて、色々な人脈が広がって、お互い立派な社会人になれたのに、いつまでもそこだけがいびつ

 これまでも、夢の中で何度も何度も喧嘩した。なんでそんな態度なの?!と彼女に詰め寄って、日頃の鬱憤を晴らすみたいにタコ殴りしたこともある。あの時はなんであんな態度だったの?やばかったよねと和解しきって笑っていたこともある。

 でも現実はこれっぽっちも変わらない。私の挨拶彼女は決して返事をしないし、他の人と話すみたいに大きな声で楽しい口調で私に話しかけてくることもない。ただひたすら、どこまでも冷たい表情で私の横をずかずかと通りすぎていく。

 生きてきて、こんなに長く、こんなに深く誰かに嫌われたことが無いからどうしたらいいかからない。和解できたら最高だけど、それはきっと無理だから、せめて自分が気にしないようになりたい。でも本当はずっと聞いてみたい。何があったの?何でずっと無視するの?言いたいことがあるならちゃんと聞くから教えてよって言ってみたい。でも多分、もはやそういう話じゃないのも分かってる。ただただ、お互い毎日嫌な思いで生きていくしかないんだろうね。

 もし彼女がこれを読んだなら、きっと自分のことだと分かるだろう。そしたらぜひ教えてほしい。

 職場の人を嫌っているというタイトルで。

 私にしかからないようなことをちりばめて。

 答え合わせをさせてください。

 お願いします。

 

8/14 追記  

 たくさんのコメントいただきありがとうございました。私が執着しすぎというご意見もっともだと思います路傍の石だと思いたいけど、どうしてもうまくできなくて。和解できたら(毎日快適なのになあ)という思いをいつまで経っても諦めきれない図々しさが原因なんだと思います

 どうしても分かり合えない人はいる、という旨のコメントを読み、なんだか腑に落ちました。色々と思い悩んでも全く意味がなさそうなので、日々淡々と然るべき時に備えたいと思います

 しんどさと悔しさを汲み取って励ましてくれた方、対処法や考え方を教えてくれた方、原因を考えてくれた方、文体が好きだと言ってくれた方、本当にありがとうございました。あたたかいお言葉の数々がとても嬉しかったです。

 私と同じ境遇にある皆が、周囲に守られ、あるいは独自の反撃法で、今日を快適に過ごせるよう心から応援しています

※再追記元増田としてコメントしましたが『職場の人を嫌っている』を書いた方は、まず間違いなく私の意図する相手ではありません。追記が遅れ、混乱を招いてすみません。色々と思うところはありますが、個人的職場では、社会人ならフラットに、ビジネスライクでいきたいですね。お互いに。

2023-08-06

[] サイコパスの見分け方

意地悪をした人全員をサイコパス呼ばわりして、アマチュア精神分析家ごっこをする罠にはまってしまう。

とはいえ、この分野は、実際に「自分直感を信じる」ことができるかもしれないという研究結果もある。

研究によれば、サイコパスは本当に人を不安にさせる。なぜか?研究者たちは、それは "種内捕食者 "に対する進化的な反応ではないかと考えている。

最近研究では、サイコ犯罪者面談する際の「身体的反応」に関する、精神保健と刑事司法専門家の反応が調査された。

その反応は様々で、胃腸(胃のむかつき、病気の感じ)、筋肉(震え、脱力感)、心臓血管(心臓のドキドキ)、肺(息切れ)などの感覚感情を含んでいた。

この調査結果が、捕食者に対する原始的自律的、恐怖的な反応の示唆的な証拠である解釈できることを示した。彼らはサイコパスを「種内捕食者」と表現した。

 

悲しいことに、サイコパスにも「スパイディ・センス」がある。つまり連中は実際に、人を見ただけで、どの人がターゲットになりやすいかを見分けることができる。

 

[対処法1: 対処をするのをやめ、ガン無視する]

そんなに簡単ならいいのだが...私が見たすべての情報源は、同じ主旨の提案をしていた。私生活であれば、それは可能だ。会社では、その選択肢はないかもしれない。

企業は、構造化された面接複数回行うことで、潜在的サイコパス採用を避けることができる。柔軟な面接方法は、魅力的な捕食者に影響力を行使する余地を与えすぎる。そして推薦状をチェックすること。サイコパス履歴書に嘘を書く。よくあることだ。しかし、もしあなた個人として連中と付き合わなければならず、逃げられないのであれば、連中のゲームに付き合わないことだ。連中は昔からそうしてきたので打ち負かされる可能性が高い。

 

サイコパス対峙して、あなたヒーローになったつもりかもしれないが、実際は連中の待ち伏せ突撃している。

 

ゲームに参加するな。陰謀社会病質者の道具である。誘惑的な社会病質者と競争したり、連中を出し抜いたり、精神分析したり、あるいは連中と談笑したりする誘惑に抵抗すること。連中のレベル自分を落とすだけでなく、本当に大切なこと、つまり自分を守ることから目をそらすことになる。たとえ勝ったとしても、どうなると思う?あなたは今、操作的なゲームを使っているのだ。あなたが連中のようになる確率は高いが、連中があなたのようになる確率は低い。連中を変えることはできない。もしそれが自分に合わないなら、うまくいくはずがない。

 

[対処法2: サイコ存在を「悪いニュース」でしかないことを受け入れる]

あなたはすべての人に良いところがあると信じているかもしれない。あるいは、どんな人でも直せると思っているかもしれない。

それはここでは通用しない。申し訳ない。

最初ルールは、文字通り良心のない人がいることを受け入れるという苦い錠剤を含む... 救われない人を救おうとしてはいけない。

連中を変えることはできない。あなたにできることは、連中がどう動くかを知り、自分自身をよく知ることだ。

自分の弱点がどこにあるのかを知ることだ。

サイコパスはそれを見つけ出す専門家からだ。連中に弱点を突かれる前に、あなたの弱点に対処しろ

 

[対処法3: 言葉ではなく行動に注意を払う]

これもすべての情報筋同意したことだ。連中の得意な言い訳合理化、明らかな嘘には耳を貸すな。連中が何をすると言っているかには耳を貸すな。連中が何をするかに注意を払うこと。

「1つの嘘、1つの約束違反、1つの責任放棄は、誤解かもしれない。2つなら重大な過ちかもしれない。しかし、3つの嘘は、あなたが嘘つきであり、欺瞞良心のない行動の要であることを意味する」といった原則を使い、連中が常習的な嘘つきであるかを見極めろ。しかし、連中は執念深い集団だ。報復から身を守るにはどうすればいいか

  

[対処法4: 評判と人間関係を築く]

サイコパスは常に、上層部無防備な "後援者 "を募り、連中の陰湿な行動に関する噂が流れたときに、知らず知らずのうちに連中の援護をしている。

そして連中はまた、自分たちの邪魔をしたり、脅威となる人物について、偽情報や嘘を広めるために、こうした人間関係活用する。その中にはあなたも含まれるかもしれない。

から自分なりの人間関係を築き、働き者としての評判を保つよう心がけよう。非難されないように。不平を言わないこと。そうすれば、文句を言っても先輩は耳を傾けてくれる。

自分自身を守るためには、自分の評判を管理することにエネルギーを注ぎ、同僚や上司オープンで誠実な関係を築き、自分能力を最大限に発揮し、適用される方針手続きに従うようにせよ。

また、私生活サイコパス可能性がある連中を相手にしている場合人間関係は同様に重要である

友人たちはしばしば、あなたよりも客観的判断することができる。複数親友が「アイツはダメだ」と言ったときに、あなたは注意を払うことができる。

 

[対処法5: ウィンウィンの合意]

サイコパス攻撃的な性格である。連中は頭が悪いので勝ちたがる。連中があなたを陥れようとするよりも、あなたと一緒に仕事をする方が簡単で魅力的だと思わせることができれば、連中の冷酷さを抑えることができるかもしれない。

攻撃的な性格の異常者と交渉するときは、できるだけ多くのWin-Winシナリオ提案するようにせよ。

これは非常に重要なことで、創造力と特別マインドセット必要だ。

 

[まとめ]

冷酷な怪物人間とのデスマッチの真っ只中にいるとき皮肉であることは超能力を持っているようなものだ。色あせた視点は、相手の一歩先を行くことができる。しかし、長期的には毒になる。

本当に悪いやつを相手にしたからといって、すべての人間を見限らないでほしい。

大自然にはユーモアセンスがある。一方には共感ゼロサイコパスがいる。一方で、ウィリアムズ症候群の人もいる。彼らは共感力がありすぎる。みんなを信頼する。みんなを愛している。

ウィリアムズ症候群の子供や大人は人が大好きで、文字通り病的に人を信頼する。社会的恐怖がない。これはおそらく大脳辺縁系、つまり感情制御する脳の部分に問題があるためだろうと推論している。いつ信頼し、いつ不信感を抱くかを知らせる化学物質ひとつオキシトシン)に異常があるようだ。善人もいれば、悪人もいる。そして私たちほとんどは、その中間にいる。誰か一人との嫌な経験パーティー台無しにしてはいけない。

 

良心のない人、あるいはそのような人が何人もいることで、人類は失敗だと思い込ませてはならない。ほとんどの人間良心を持っている。ほとんどの人間は愛することができる。

 

幸せ人生を手に入れるためには、特定の人を見限る必要があるかもしれない。

 

しかし、だからといって人類を見限る必要はない。

2023-08-02

anond:20230802092312

①登場

 主人公について書く

②背景

 世界設定を簡潔に示す

③発端

 異変事件を起こす

目的

 問題課題明確化する

⑤初動

 主人公覚悟と決意

ーーーーーーつかみ終わり

障害

 行動させて試練にぶつける

⑦助力

 ヒントや助けを得させる

⑧達成

 成果と成長を実現する

⑨難問

 新たな問題を発生させる

⑩無援

 助けなしで苦境に挑む

⑪窮地

 危機絶望を味あわせる

光明

 逆転と起死回生の一手を示す

ーーーーーーたたみ始め

勝負

 最終課題と対決・対峙させる

⑭結末

 決着と結果を示す

⑮閉幕

 後日談を書いても良い

2023-07-29

キング・クリムゾン能力

まず、キンクリの能力ジョジョ5部を読んだ人ならはっきりと理解できる形で簡潔に説明できる。

キンクリは、「過程無視して、結果だけを得る能力

これはまさに、アバッキオの同僚が語った「避けるべき道」そのものだ。


そして、上記のキンクリ能力定義から、GERの能力すらも簡潔に説明できる。

それは、「キンクリ(対峙する能力)の逆を相手に跳ね返す」というものだ。

GERの攻撃を受けたディアボロは、「キンクリの逆の能力」「終わりがないことが終わり」、つまり過程だけを永遠に追体験し、決して結果には至らない」という、

キングクリムゾンという能力が切り捨ててきたものを、能力自身に跳ね返すという能力だ。


これらの能力ボス、そして主人公に与えられているという事実は、それが5部のテーマであることに他ならない。


まりキングクリムゾン、そしてゴールドエクスペリエンスレクイエムは、5部のテーマにおいて、対になる能力なのだ

そう理解すれば、キンクリの能力とはどのようなものなのかという話は、簡単だ。


そしてさらにそこからある意味5部最後の謎である「眠れる奴隷」、つまりローリング・ストーンズ能力輪郭も見えてくる。

そして、5部最後の謎である"眠れる奴隷"が示すものを受け継いだのが、6部なのだ…副題が「ストーン・オーシャン」だし。間違いない。


プッチ神父が示した(示そうとした)正義は、まさに「全人類が"ローリングストーンズ的覚悟"を引き受けた世界」のことだからだ。

そのような運命論を、どう乗り越えるのかが、6部のテーマなのだ


キングクリムゾン能力について語るとき、GER、そして5部のテーマを絡ませないこと、

そして5部のテーマと"眠れる奴隷"、そして6部のテーマを絡ませずに語ることは、誤った語り口である個人的に思う。

2023-07-23

anond:20230723152620

もののけ姫だって子供子どもなりに理解するでしょ。

荒ぶる神が人間の敵であり、敵と対峙する人間物語

神の側につく動物人間(姫)もいれば、

科学の力で神を退治しようとする者(エボシさん)もいる。


大人になると、冒頭のカヤの存在は何だったのか、ケガレとは、差別とは、

と幅広い視点で鑑賞できるようになるだけ。

2023-07-22

本来あなた」と言われて思い浮かべる「自分」とはどういう人間だろうか

多くの人間が「素直さ」から離れてなんか拗らせたアイデンティティ確立ちゃう時期は大体思春期青年期だ

だとすると、混じりけのない己というのは幼少期の自分…と捉えていいだろうか?(つーかどの時期だって間違いなく「本来自分」だけどな。他の誰かなわけねーし)

そういうことにしとくとして

自分の幼少期について思い出してみると

「なんかしらんけど地面とかをほじくったりしていた」

イメージ

原風景が「地面とか床と対峙している状態である

その1

親戚の家の隣は空き地だった。その空き地にはもともと家が建っていたそうだが、火事で全焼したそうだ

ほんで建物は無くなったが綺麗に整地されていたわけではなく、タイルの残骸とかがあった

稚い増田が親戚の家に遊びに行った際は、そのお隣の空き地タイルを掘り返す作業を熱心に繰り返していた

からは勿論「危ないからやめなさい」と言われていたけれども。ほじくり返すのがマイブームだったのでこっそりとやっていた

その2

自宅の裏には庭があった

砂地だったので、いろんな容器に砂を入れては何らかのごっこ遊びをしていた

ある時、砂に小さな穴ぼこが開いているのを見つけた稚い増田は、とりあえず穴を埋める作業を行った

穴の中に砂を落とし込む

するとどうでしょう

いま埋めた穴の部分がモゾモゾと盛り上がってくるではないですか

ぢっと観察していると、砂を押上げて地中から何かが姿を現し始めました

顕現したのはなんと蜂でした

地蜂というやつでしょうか?

ブブブブと可愛らしくお尻?を揺らしながら地上に向けて掘って上がってきたのです

砂を被ったお尻は薄緑の縞に見えました

それを見た増田歓喜

仕事終えてやれやれと蜂は再び地下に潜っていきました

その後の展開はお察しの通りです

増田は再び巣穴に砂を落とし込みます

待ちます

蜂が出てきます

以後ループ

といった具合に、大変迷惑な遊びを喜々として繰り返しておりました

ままごとより面白い

蜂、健気

ごめん。蜂

(途中から文体が変わったことについては無視してほしい)

その3

自宅は結構古い建物だった

稚い増田は大体2階でお昼寝をしていた

母親が階下に降りてしまい暇になると起き上がって部屋の隅へ這っていく

部屋の隅っこの床と壁の間にはなんか隙間があり、そこには埃が溜まっていた

ほじくりチャンス到来である

一人黙々と埃をほじくり出す幼児

愉しい

といった具合に、なんかほじくったり埋めたりしていた

これがたぶん「本来自分」だ

なんだそれ

つーか、ほじくってないだけで生産性無いところは今も変わらんわ

でもあの熱心さは無い。「本来自分に立ち返る」としたら、「無為なことに熱中する」ってとこですかね

2023-07-15

anond:20230714205336

増田同意できない部分が多々あるので私の解釈を書いた。

ちなみに「君たちはどう生きるか」の小説は未読、過去ジブリ金ローで流し見(ハウル・ぽにょ・風立ちは映画館で観た)、宮崎駿の生い立ちも知らんしインタビュー等全く見てない。

他の人の考察も見ていない。この考察が正しいかどうかは分からない。

意味をなさない設定の多さ

父親が(多分)軍用機のキャノピーを作る工場経営してて、主人公はいいとこの子、って設定、なにかに生かされた?

あ〜「風立ちぬ」っぽい!ってシーン以外、ストーリーに絡んでなくない?

主人公宮崎アニメを見て育ってきた(もしくはこれから見る)この映画の観客である我々だと思う。

なので主人公原風景や心内風景と我々が宮崎アニメで見覚えのある風景を重ねることで主人公=我々を強調する意味がある。

■謎展開

冒険活劇にしたいわりにはパートナーコロコロ変わる。

アオサギキリコ→ヒミ

そのたび

「ついてこい」「わかった。ついていく」で状況説明するもんだから主人公主体性isどこ?ってなる

アオサギ主人公が感じている自分の中の嫌いな部分。だから主人公出会ってすぐ敵対したし、主人公心理世界に誘った。

自分に誘われて冒険してるんだから主体的と言える。キリコもヒミも自分が作り出した像なので主体的と言えるのではなかろうか。


■伝わらない主人公動機

亡くなった母を探す・一緒に冒険する、の動機はわかるけど

最近会ったばかりの父の再婚相手しか距離感微妙)を救うために冒険しなくない?

助けるモチベーションを問われて、何度も「父が好きな人だ」って説明する羽目になってる。謎動機

→「父が好きな人」というのが正に動機説明していて、主人公自分の中にある夏子への複雑な気持ち対峙するために夏子を助けに行く。

複雑な自分の心境に触れることには痛みが伴うので禁忌となっている。


後妻も一度は主人公の助けを拒否するのに、

あれ、いつの間にか救われてる。じゃああの描写いらないじゃん。

→夏子は主人公を守るためにわざと厳しく接して追い出そうとしている。

厳しくされた事によって主人公は夏子を夏子母さんだと認められるようになり、心の禁忌領域が晴れて夏子も救われた。

そもそも後妻はなんで異世界子供産もうとしたのかも語られない。

異世界に来たくて来たわけじゃないって劇中で言ってた気がする(記憶曖昧)。呼ばれたんだと思う。


かにも「母親病院火事だと聞いて家を飛び出すも、一旦家に帰って着替えるシークエンス」「弓矢を作るシークエンス」など

映画演出のことは全く分からんが、着替えシーンによってリアリティ出すことで、その後火事の中に飛び込んでいく視界が歪んでるシーンの非現実感が増している気がする(小並感)。

アオサギ主人公自身であることから弓矢にも意味があると思われるがその辺はまだ言語化できてない。



ヴィランの不在

宮崎アニメの魅力はやっぱり悪役だと思うんですよ。カリオストロ伯爵しかり、ムスカしかり、カーチスしかり。

インコ大王は悪役ってほどもなかったし。アオサギ?彼は何がしたかったの?

アオサギ主人公自身なので主人公を心内世界に誘うし主人公の助けにもなるし主人公和解する。

インコ大王は後述するがよく分からない。


■作劇のセオリー無視

ばあやたちの人形に触るな、と釘を刺される主人公

物語セオリーとして、タブーは破られるので主人公は触る。

で、なにか代償が起きるかというと「なにも起きない」。えーーーーー!?じゃあなんで「触るな」って言ったの?

→これは根拠のない妄想だが、ばあや人形を触って倒れちゃうと、現実世界のばあやになんか悪影響でも出るんじゃないだろうか。知らんけど。



その他解釈できたこ

さっき主人公=我々と書いたが、大叔父宮崎駿を表していると思う。

彼はこれまでの自身監督作品を通して我々に「積み木」を伝えたかったようだ。

たぶん、「(ジブリ作品を通して)観客それぞれが自分にとって価値ある大事ものを見つけてそれを自分で組み立てろ。」と言いたいんだろう。

即ち「君たちはどう生きるか」と言っている。

よく分からなかったこ

インコは何を表しているのか。物語の力を信じないリアリストなのかな?とは思うが、禁忌を口実にヒミを使って何を取引しようとしていたかからない。なんか大叔父と会話してたかもしれんけど忘れた。

全く何の比喩なのか分からない。インコペリカンが分かってないということは映画の中の結構な部分が分かってないことになりそうだ。悲しい。

全く何なのか分からない。墓石は悪意なんだろうか。


  • 魚の配給を待ってる黒い影たち

からない

なんで焼けたかからない


まり

そんなこんなでまだ分かってないことが多い。記憶から抜け落ちてるとこもありそう。このあと他の人の考察読んで分かったことがあったら追記するかも。

追記

あと、話が結構星の王子さま」っぽいなと思った。

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