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はてなキーワード: 妥協とは

2021-06-14

anond:20210614112559

妥協点はきっとあるはずだよ。

これまでの反差別活動では、フェミニズム団体LGBT団体が協力して抗議集会署名集めをやってきた。

もちろん他のマイノリティ団体とも。

難しい問題の中でフェミニズム団体障害者団体対立したり、LGBT団体移民団体が対立することもあったが、マイノリティを分断する社会が悪いと気づくことで妥協点を見つけてきた。

今回の女子種目の問題も、フェミニズムLGBT代表が話し合って、お互いに納得できる落としどころにたどり着いて欲しい。

anond:20210614115847

妥協点を探るしかない(相手が譲るまで文句を言い続ける)!

anond:20210614114932

>だからスポーツ競技としての公平性反差別人権とで、どちらが重大で優先されるべき問題かと言えば、圧倒的に後者だろうという話を、繰り返ししているわけ。

 

わからんやつだな。

俺は、なんで後者になるなんて話が自明になるんだ、と言ってるんだよ。

もっと言えば、それはお前のお気持ちで、興味の問題だろうと言っている。他にあるのか?

  

 

 

  

スポーツ競技人権という土台に上にあるべきで、人権に反しても競技公平性を優先するなどということはありえない。

 

そんなことないよ。だってお前の言うとおりにしたら、土台の上にのせるスポーツが無くなるもん。ありえないのはお前の言う内容。

便宜上公平性がなくなったら、そのスポーツ勝負する意味がないからな。女子スポーツ存在しなくなるって話はトランスジェンダー関連で言われる話だよ。

  

 

  

もっとさ、ちゃんと考えろよ。何が正しいのかをさ。

人権を唱えれば正義になれるとか思うんじゃねー。難しいけど妥協点を探すんだろうが。お前が妥協しろ

anond:20210614115245

それはリアルにあると思う。自分も真面目に見ていられなくなる可能性が高い。しかし、しつこいようだけど「競技がつまらなくなるからトランスジェンダーへの差別排除は仕方ない」というのだけはあり得ない。反差別競技公平性との妥協点を懸命に探っていくしかない。

anond:20210614112142

いやだからさ、なんでトランスジェンダー側の差別のほうが優先なんだよ。

 

自分で「わかるよ」って書いてるじゃないか

わかってるならなんでスポーツの公平をないがしろにできるの。

やっぱり、ジェンダー差別は感じられるけどスポーツ側の差別はやっぱり感じてないんだろ。そりゃあ感じられるかどうかの違いだよ。お前はスポーツに興味ないから何も感じないんだと思うよ。

から興味ないのにからむなって言ったんだ。

 

妥協点なんてあるか! 勝つか負けるかの勝負してるんだこっちは。

anond:20210614103015

から男女平等からと言って、トランスジェンダー排除しちゃいけないよね、という話をしているわけ。国民平等のために外国人差別するのが良くないのと同じで、何かの平等を実現するために、別の差別をするのがよくないのは当たり前で。

そりゃわかるよ。トランスジェンダーの人が女性枠で出場して圧勝しまくることに、何の違和感も覚えないという人はいないと思うし、不公平感を訴える女性アスリート意見もきわめて当然だと思う。だけど「反差別」というのは、そういう個別的違和感を圧倒するほど優先されるべきことのはず。妥協点が難しいのはわかるけど、妥協点を探るために汗をかくのは個々のトランスジェンダーアスリートではなく、競技主催者の側のはずだ。

要は「トランスジェンダーの人は我慢して男性枠で出場すべき」という意見に対して、それが「差別」だと考える人と、そうは考えられない人の違いなのだろうと思う。

本当は女は三低より三高結婚したいんだろ

女性社内結婚割合普通会社だと3割とかなのに女性自衛官や女性警察官で8割とかなのはそういうことだろ

三低がいいとかいうのは妥協と誤魔化し

2021-06-13

anond:20210613193415

別に破綻しないよ。妥協計算結婚したやつの自己弁護。こう思っとかないと自分が惨めになるもんね。

結婚恋愛を求める人はその結婚生活は必ず破綻するので、

2021-06-12

anond:20210612173303

それを身内にぶちまけるなりで妥協せい、ってのが元増田意図だったんだけど

あいいや

2021-06-10

学生の頃さまざまな条件設定でナンパした結果

度胸がつきました。

ママチャリに跨ってのナンパが1番上手くいきませんでした。ほんとはランポルギーニでも乗りたかったんですが買えなかったんです。妥協するのは良くないですね。

五輪関係者の8割接種予定ってなんだよ10割やれ

なに妥協してるんだよ

2021-06-09

就活辛いが口癖のひとって妥協したくなくて勝手に辛くなってるだけだよね

そんなんで心と身体を壊すくらいなら思い切って今まで眼中に無かった万年人手が足りてない、いわゆる底辺職業入った方が良さそうな気がする

どうせ内定貰えたとしても今までお祈りされてきた奴なんだから9割ブラックでしょ?

2021-06-08

anond:20210608205621

冷蔵庫もやししかないときに「晩ご飯何食べたい?」と聞かれたら「もやし炒めが食べたい」と答えるべきか否かという問題

せいぜい妥協して「もやし炒め"で"いいよ」が譲歩できる限界やろ!

「何食べたい?」じゃないだろ!買い物行きたくないなら「もやしめしかできないけどそれでいい?」って聞けよ!

っていうか買い物行け!どうせ日がな一日スマホいじりながら屁こいてたんやろが!

という話

シライサンの話してええか?

シライサンという映画があるんよ。

 

シライサンという怨霊が人を呪い殺すタイプホラー映画ね。

ホラー映画らしくシライサンはいくつかのルールがある。

 

1.シライサンシライサンを知っている人のところに三日に一回ランダムで来る。

2.シライサンは目を合わせていると停止し、反らすと迫ってくるテレサ仕様

  ※2時間耐久できればシライサン一時帰宅する。

 

要するに「この怪談を知ってしまった人は……」系のホラー映画

コレ系の怪談ちょっと違うのは「シライサン回避する方法がない」ということだ。他の怪談だとだいたい「次の人に伝えたらセーフ」となるリング方式が多いんだけど、シライサンシライサンを知っている限り永久にやってくる。

あ、シライサンを忘れるとこなくなります

 

そのほかに映画内のルール(描写)だと、シライサン第三者にも見えます映画内の描写でいうなら「シライサンを知っている第三者」としておく。シライサンを知らない第三者シライサンに遭遇するシーンがないので。ただ、当選者以外にも視認できるのは間違いないです。

 

作中で示されている解決方法妥協策としてシライサンは3日に1回、1人のところにしか来れない縛りがあるので、仮に100万人にシライサンを教えちゃえば300万日=約8000年に1回しか来なくなるからシライサンを全世界に発信しようぜ!というもの。作中では「他人犠牲にできない」みたいなクソしょうもない正義感邪魔されたナシということになる。

で、映画エンドロール脚本が「映画登場人物」になっており、要するに「あなたシライサンを知ってしまいましたね」という裏オチがついて終わる。

 

いや仮に映画コケ10万人しか見てなくても800年に1回しか現れない怨霊は怖くないんよ。それだったら酩酊したおっさん暴走車のほうがよっぽど怖い。

とにかくシライサン稼働率が低い。100人知ってるだけで年1くらいでしかこなくなる。まぁ、年1で来たら怖いけどさ。でも100人なんかアホで交友関係が広いJKちょっと呟いたら一瞬やで。

シライサン怨霊として人を呪い殺すということに対しての意識が低すぎる。「殺すのは3日に1人、目をそらした人だけでいいです」じゃないんよ。貞子パイセンの「ビデオ見たやつは1週間で絶対殺すわ。10000人同時視聴したら1日で10000人殺す」とかカヤコ先輩の「家に入った奴絶対殺す」くらいの殺意を見せてもらわんと。

殺意たんねーよ、笑い止まんねーよ。

 

シライサン、とにかく全編ふわっとした映画だったわね。SNSを下敷きにした設定は実際よく考えられてるんだけど、よく考えれば考えるほど怖くなくなるのは「作った人が頭良すぎるんだろうな」って感じでちょっとかわいそう。

あ、第三者から見える設定は後々有名霊になったシライサン甲子園の観客席のど真ん中で目撃されたり、渋谷スクランブル交差点で目撃されたりと面白いことにしかならないのでやめた方がよかったと思います

2021-06-07

はったつしょうがない

発達障害でなにかとうまく行かなくて妥協するときに使いたい言葉

anond:20210607193200

スキルがあるならフツーにある

 

まぁ給与妥協しないで普通に挑んだ方がいいと思うけど

明らかに相場より安いと双方の認識があると

担当業務さえ真面目にやってくれれば無茶してもお目溢し多いよ

 

在宅ではないけど相場より安めのお給与で働いてくれてた英語対応の方がいて

子どもが熱出たに限らず、まったく理由なしで、ほぼ毎日遅刻してたわ

お子さんが小さかったから熱出て早退も多かったし

家族ごとのイベントで休む早退も多かったな

でも席に座っている時は真面目にお仕事してくれたからね

ワイ的には来ていただいて感謝こそあれどだったけど英語対応じゃない人からの反感が凄かったわ

 

そのイライラ英語対応に十分な予算さないヤツに向けるべきなんだよなぁ

2021-06-06

健康妥協点がわからん

野菜大事なのは知ってるから摂りたいんだけど、面倒だからスープだけで回そうと思ってて、そうなると明らかに塩分オーバーになる。

そういうとき塩分オーバーによる不健康野菜摂る健康考えたら、やらないよりはマシと考えていいんかな?

妥協点が分からんから困る。

ティ

中野区中央は狭い敷地に同じような家が同じように建ち、みっしりと並んだ区画が続く。歩いているうちに自分がどこへ向かっているのかわからなくなる。東京住宅地はそんなものだといえばそうだが、中央と名乗るからには、もうすこし街らしい華やかさがあってもよさそうなものではないか? 中野区中央は、その種のにぎわいとは無縁な場所だった。

べつに好き好んで中央まで歩いて来たわけではない。職場の寺元さんがこの1週間ほど出勤せず、連絡もとれない。社長に渡された住所のメモ住宅地図のコピーを頼りに寺元さんの居所を探し、様子を探るよう、依頼を受けて来た。他に社員は私しかいなかったからそうなったわけだ。

ファート商会という会社私たち職場だった。本社中野にあり、放屁の気体用保存容器を製造販売している。このシリンダー状の容器に放屁を閉じこめておくと、どれほど時間が経っても、栓を開けさえすれば、気体が肛門を通って出てきた瞬間のフレッシュ臭気を嗅ぐことができる。このような器具にどれほどの需要があるものかと、最初私は半信半疑だった。が、細々と着実に注文が入り、会社は今まで生き延びてきた。

中野では誰もがその日を生き延びるのに精一杯だった。いちど中野駅で電車が止まれば、もう中野を出て行くことはできなかったからだ。

もう何年も前の話だ。夕方、私は仕事を終えて秋葉原から総武線に乗り、荻窪アパートへ帰ろうとしていた。電車中野で停まり、ドアが開いた。もともと中野での停車時間は不自然に長かった。新たに乗り込んでくる人はおらず、車内に放置された乗客は、列車が再び動き出すまで忍耐強く黙っているのが常だった。だがその日の停車時間は長すぎた。15分を過ぎた頃から、いらいらと外の様子をうかがったり、ホームへ降りたりする乗客が出はじめた。それでも列車は動く気配がなかった。30分が経過した頃、当駅で列車運行を終了する旨のアナウンスが流れ、乗客は全員が外に出された。それ以来、私たち中野暮らしている。

中野は孤絶している。東京の他の区からも、日本の他の地域から隔離されたままだ。新宿よりも西に向かう列車選択的にブロックするよう、政府からJR東日本命令があったとかいう噂だ。感染症拡散を防ぎ、テレワークの普及を急ぐためらしかった。通勤を控えるようにこれまでさんざん忠告したのだから都心通勤した輩はもう帰宅させなくてもよろしいというわけだ。だが噂は噂で、なぜ中野以西への鉄道運行が突然終了したのか、本当のことを知る人はいない。少なくとも中野はいないと思う。

中野で足止めされたら、人生中野でやり直すしかなかった(生き続けていくのであれば)。テレワークをしていなかった乗客は一瞬で路頭に迷った。中野で住みかを見つけ、仕事を見つけ、生活の糧を得ていくしかなかった。

練馬杉並新宿中野境界には有刺鉄線を張ったバリケードが設置され、高いコンクリート壁の建設が始まっていた。20小銃を抱えた警備隊が昼も夜もバリケードの前を行き来していた。こうした措置に抗議したり、やけを起こしたりして境界突入する人はときどきいたが、その場で「管理」され、戻ってくることはなかった。「管理」されたくなければ、望んで降りたわけでもない中野で生きていく他はなかった。

ファート商会は、中野へ流れ着いた人間で始めた会社だった。偶然に同じ場所居合わせた三人、空き家になっていた蔦だらけの木造家屋を見つけて寝泊まりしていた三人だった。私たちは手持ちの金を出し合って米を炊き、駅前広場で獲った鳩を焼いて共同生活を送った。放屁を保存するシリンダー型容器というアイディアを出したのは、社長の鬼澤さんだった。本人の話では、食品品質検査に使う精密機器会社に勤めていたそうで、その方面知識豊富だった。最初中国から大量に取り寄せたシリンダー小箱に詰め替えて転売していた(中野から移動はできなかったが郵便物は届いた)。仕入元と取引を重ねるうちに、小ロットでも自社ロゴマーク入りの製品を作ってもらえるようになった。

その頃には空き家相続人を名乗る人物から弁護士経由で文書が届いて、私たちは追い出された(急激な人口増加のため中野地価は上がったらしい)。駅近くの雑居ビルたまたま空きがあったのでそこに移り、事務所で共同生活をしながら放屁の保存容器を日本中に送り続けた。事務所とは名ばかりで、中国から届いた段ボール箱が積み重なる室内には洗濯物が下がり、夕食の豚肉を焼くにおいが漂っていた。

三人がそれぞれに部屋を借りて事務所から引越したのは、それからさら一年ほど経ってからだ。そうするだけの資金がようやくできた、そろそろ仕事プライベートを分けたい、当面は中野から出られる見込みがなさそうだ、といった思惑や妥協が交差した結果、私たちはそろって職住同一から職住近接の体制へ移行したのだった。

鬼澤さんに渡された地図コピーを見ても、寺元さんの住みかはさっぱりわからない。どの角を曲がっても同じような家並みばかりで、ときおり家の塀に貼ってある番地表示板だけが現在地を知る手がかりだった。ひと昔前までは、スマートフォン地図アプリを見れば迷わずにいろいろなところへ行けた。中野に閉じこめられてから、その類のアプリはなぜかいっさい起動しなくなった。だから中野住宅地図は貴重品になっていた。

何度も同じ所を行ったり来たりして、ようやく見つけた寺元さんの居宅は、路地の奥にあった。旗竿地というのか、家と家の間を通って行くと不意に現れる隙間がある。そこへはまりこむようにして古アパートが建っていた。鉄柵にかかるプラ板に、かすれた文字で「シャトーひまわり」と書いてある。柵のペンキはささくれ立った指の皮のように、いたるところから剥けて、露出した地金から赤錆が吹き出していた。一階の通路には落ち葉が吹き溜まり、繰り返し人が通った箇所では砕けて粉になっていた。各戸の前に置かれた洗濯機のカバーは、もとは水色だったらしいが、雨と埃をかぶり続けて黒くなっていた。

103号室には表札も呼び鈴もついていない。寺元さんの居所はここらしいが、本当にそうであることを示す手がかりはない。ドアをノックしたら全く無関係他人が出てきて、警戒心に満ちた視線を向けてくるかもしれない。そういう可能性を考えると、ドアをコツコツとやる力が自然に弱々しくなる。返事はない。中に人の気配があるのかどうかも分からない。洗濯機の上にはすりガラスの小窓がついているが、その奥で人影が動く様子もない。小声で名前を呼びながら再びノックしてもやはり返事はなかった。

寺元さんは出かけているのだろうか。あるいは先週あたりに部屋の中で倒れて誰にも気づかれず……不意にそんな想念にとりつかれたが、辺りは埃っぽい臭いがするだけだ。やはり出かけているのだろう。

その場を離れようとして歩き始めた瞬間、背後で音がした。振り返ると、寺元さんがドアの隙間から半分だけ身を乗り出し、こちらを見ていた。禿げ上がった丸顔はいつもより青白く、無精ひげの生えた頬がこけて見えた。「田村さん、なんで……ああ、そうか……まあ、ここじゃなんなので、どうぞ……」

「散らかってるけど」

といいながら寺元さんは私を部屋に招き入れたが、中は私の部屋よりもきれいに片づいていた。ローテーブルの上にはA4サイズポスターみたいなものが散らばっていた。猫の写真の下に黄色い枠が印刷してあり、「さがしています」という文字が見えた。

「先週から急にいなくなっちゃってね、ずっと探してたんだけど……」

猫を飼いはじめたと寺元さんが言ったのは半年ぐらい前だったかランチの時に写真を見せてきたのを覚えている。たしか、ニティンとかい名前だった。額の毛が富士山のような形に、白と黒に分かれている猫だ。

「この近所では、見つからない感じ?」

毎日そこらじゅうの路地に入って見て、電柱ポスターも貼ったんだけどね。今のところ手がかりはなくて……」

寺元さんは俯いたままTVリモコンをいじくり回していた。目の下にできた隈が濃かった。

中野では孤独死が増えているらしい。突然にそれまでの生活人間関係から切り離され、中野に閉じこめられた人々が、生き残りをかけてあがき続け、一息ついたあとに待っていたものは、容赦のない孤絶だったというわけだ。

職場への連絡も忘れ、一週間にわたって捜索を続けていた寺元さんと猫との個人的な結びつきは、どれほどのものだったのだろう。そして突然に去られたと知ったときの衝撃は……いや、仕事を忘れていたのではなくて、猫を探すために休むと言えなかったから、連絡できなかったのかもしれない。猫の存在が、どれほど寺元さんの柔らかいところに入り込んでいたか、誰にも知られたくなかったから、中野ではそれなりに気心が知れているはずの私たちにも、失踪事件とそれがもたらした内面緊急事態について、口を閉ざしていたのではないだろうか……

「鬼澤さんには、寺元さんが体調崩して寝込んでたとか言っておくので、ニティンの捜索、続けてください」

「気遣わせちゃって、ごめん。僕の方からも、後で連絡入れておこうと思うから……」

寺元さんはアルミサッシを静かに開け、冷蔵庫から麦茶を出した。梅雨時の空気で蒸し暑くなり始めた部屋にかすかな風が入ってきた。窓の外に見えるのは隣家の壁ばかりで、申し訳程度についたコンクリート製のバルコニーの下には、古い落ち葉が厚く積もっていた。その隙間に何か、木の根か、古い革製品のような、黒に近い焦げ茶色のものが突き出ている。表面には緑の苔か黴のようなものが吹いて、時折、びくり、びくりと脈動しているように見える。

「寺元さん、そこに、何かいるみたいなんだけど」

「ああ、それ、引っ越してきたときからずっとそこにあって……え、動いてる?」

その「何か」の動きはしだいに大きくなり、周辺の落ち葉がめくれて露出した土には蚯蚓や百足が這っていた。そこに埋まっていた朽木のようなものは、地表面に見えていた一部分よりもはるかに大きかった。それは蛹のように蠕動しながら室内へどたりと入ってきた。麦茶のグラスが倒れ、中身がフローリングの上に広がった。

その「何か」は動き続けるうちに表皮が剥がれて、琥珀色をしたカブトムシの蛹的なものが姿を現した。痙攣的な動きはしだいにゆっくりと、動物らしい所作が読みとれるようなものになってきた。やがて内側から被膜が裂け、現れたのは肌だった。真白なその表面へしだいに赤みが差してきた。寝袋のように床へ残された被膜から、人型をしたものが起きあがる。

それは姉だった。間違いなく姉だった。17歳の夏の夕方高校の帰り道、自転車ごと、農道のどこかで消えた姉。警察が公開捜査に踏み切り、全国の交番写真が貼り出されても、けっして戻ってくることのなかった姉。落ち着いたピンク色のフレンチスリーブワンピースを着て、薔薇色の頬に薄い唇と切れ長の眼が微笑み、当時の面影はそのままに、だが記憶の中の姉よりもはるか大人びた姉が私を見ていた。

「背、伸びたじゃん」

といいながら姉が私の腕に触れた瞬間、思わず涙がこぼれた。

「そうか、田村さんのお姉さんだったのか。だからずっとそこに……」

寺元さんは何か遠く、眩しいものを見るような目で、姉と私を見ていた。

「ニティンくん、きっと戻ってきますよ」

姉は寺元さんに微笑みかけながらも決然と言った。寺元さんは照れくささと寂しさの入り交じったような顔で笑った。が、不意に真顔に戻った。

「待って。聞こえる……ニティン、ニティン!」

というが早いか、寺元さんは部屋から駆けだしていった。

かすかに、猫の鳴き声のような音が聞こえる。涼しい夕方空気が窓から入ってくる。

「もうすぐディオニュソスお祭りだね」

どこか遠いところを見ながら姉が言う。

「もうそんな季節か」

中野ディオニューシアまつりは毎年初夏に行われる。今年もたくさんの供物を捧げた行列が、狂乱状態の男女が、鍋屋横町を練り歩くのだろう。中野で過ごす何度目の夏になるだろう。いつの間にか、夏の風物詩を繰り返す季節の一部として、中野で受け入れつつある私がいた。

2021-06-04

小売店が定価でうらなきゃいい

転売対策で疑問に思う。

小売店仕事しないからじゃね?

100万とか1000万とかつければええのよ。

それでうれるかなーうれないかなーの

妥協点さがせばいいわけ

2021-06-03

東京に住みたい我、住みたくない彼

横浜本牧に生まれ育ったが進学して大学の近くに住んでからずっと都内に住んでいる。地元はまあ好きだけどどこでもチャリで行ける渋谷あたりが便利で住むには良い。銀座あたりまでもなんならチャリで行けるし。

外国人の彼は東京が嫌いで横浜が好きらしい。よくある首都嫌いだ。パリとかロンドンが嫌いなやつだ。あと横浜故郷に似てるそうでまあそれはいいんだが結婚するなら今住んでる横浜に住みたいらしい。

いや、いいとこよ。そりゃ。でもチャリでどこでもいけないし。なんとか世田谷・・・大田区・・・あたりで妥協してくれんかの・・・いややっぱ大田区ちょっと・・・

anond:20210603001548

残酷だけどもう無理

貞操観念に向き合わなかったツケは大きい

比較対象が多い分、無意識にいろんなことを比べて批判的な視点になる

物語みたいに盲目的な恋をすることは絶対にない

結婚適齢期限界が近づいたら将来性、財産のある男で妥協することになる

結婚してもATMとしてしか見られない

旦那の不満をマッチングアプリでぶちまけるようになるよ

他人結婚報告を聞いてなんか思うことあるのか

別に芸能人だろうが元恋人だろうが友達だろうが世帯持たれたところでなんか思うことあるのか。

「あの人は人生を先に進めているのに自分は…」といったリアクションを取る人がいるが、住んでる環境妥協ラインも違うのに勝手被害者になるための道具として使ってどうしたいんだ。

個人的にはそもそも経緯もよく分からんのにおめでとうって手放しで祝福してるのもあまりピンときておらず、人にもよるけどが離婚だって人生の門出ではあるので祝っていい場合あるしな。

2021-06-02

前世旅行してきた

二日前、オモコロ催眠術記事を読んだことをきっかけにYouTube催眠術動画を見た。ヒプノディスク(なんかようわからんぐるぐるするやつ)を見ているうちに手が開かなくなったりとか、そのまま目を閉じるとまぶたが開かなくなったりとか。そういう5分に満たない動画。数年前にこれを試したときはてきめんに効いて驚いたのだけれど、今回は二度目だからか、当時よりも大人になったからか、はたまたヒプノディスクってヒプノシスマイクみたいだな…と邪念が湧いていたからか、催眠に対して抵抗することができた。アッもしかして"ヒプノ"は催眠を表す単語ですか?

その流れでおすすめに上がった前世催眠前世瞑想…?の動画を見ることにした。こちらは30分程度の大作である人生の30分をこれに使うのかと思ったけれど、どうせ暇なので、惰性のままに再生ボタンを押した。導入。ゆったりとした女性の声が私にリラックスを求めてくる。部屋を薄暗くし、マットレスに横たわり、命じられた深呼吸を繰り返しているところでアロマを炊けばよかったかとほんの少しだけ後悔した。埃をかぶっているアロマランプはこういうときに使うものだろう。たぶん。

さて、動画女性は私が完全にリラックスできたていで話を進めていく。私の精神深呼吸くらいでリラックスできないし、身体深呼吸くらいで脱力できないのだけれど、まあ、しかたがない。というか呼吸って意識すればするほどに浅くなりませんか?ほんとうにアロマを炊けばよかったと思ったよ。とにかく彼女は私に目を閉じろと言った。私は閉じた。あなたは海にいますと言われた。海。これまでの人生の1/3を海沿いの町で過ごしてきた私は海のイメージに自信があった。今となっては思い出の中にある海。真っ暗な空とそれよりも深い色をした海面、テトラポットに打ちつけられる波の音と飛沫、寒さでざらざらとするような潮風とその匂い。遠くで空港につながる道が光っている。

満天の星が輝いていますあなたを包む風はあたたかく……」と女性が言った。後出ししないでほしかった。思い出をまるめて捨てた私はおそらく海外だろう美しい砂浜を作り上げることに努めた。

この時点で結構いっぱいいっぱいというか、彼女が想定している私の脳内と実際にかなりの乖離があったのだけれど、彼女はペースを緩めてくれない。その海の中からなにかがあなたを案内するために迎えにくると言われ、それは人かもしれないし動物かもしれないし物体かもしれない、とにかくあなた安心できるものだと。ところで、私はそれまでの時間乙女ゲームにかけていた。攻略対象picをずっと見つめていた私が急拵えで作った「私を迎えにきた安心できるもの」は当然のように攻略対象だったわけだ。

いや、ちがうだろ、と思った。

前世乙女ゲーム攻略対象に案内してもらうのは違うだろ。

私はそのイメージを打ち消すと、白いワンピースに身を包んだ幼女一心不乱に想像した。案内役が幼女安心できるのかと言われたらNOだと今になれば思うのだけれど、そのときは焦っていた。幼女は……というか動画女性は私を海底に導いた上で目の前に門があるとぬかす。門。門か。門ってなんだろう。コナンアニメで出てくるあれかな?両開きの扉がついているやつ。もうそれでいいよ。妥協が肝心だ。この門をくぐると私は前世体験できるらしい。いよいよである

これはもうほんとうにイメージの話であるのだけれど、事件の始まりを予感させる扉の先で脳内に浮かんだものショッキングピンクだった。女性が足下を見てくださいと命ずる。なにを履いていますか?それとも裸足でしょうか……ゴールドハイヒール……ハイヒールということはドレス……いやでも前世パーティードレスを着るか?ドレス……なんかもっとこう異世界転生して悪役令嬢になった主人公が着るような……マリアントワネットみたいな…………連想ゲームのような感じで私の前世は決まった。中世ヨーロッパ貴族の令嬢。連想ゲームというか乙女ゲーム世界から抜け出せていない感じは否めない。あと、ショッキングピンクはまじで関係がなかった。なんだったんだよ。

女は「前世あなたいちばん幸せだった場面に飛びます」と言った。私は飛んだ。素直だから。その場面の私は幼女の姿をして椅子に座っていた。優しそうな侍女が私の長い髪をくしで梳かして、ととのえている。指先や表情から彼女が私をかわいがってくれていることは明らかだった。嬉しいなあ。幸せだなあと思ったけれど、これをいちばん幸せな瞬間とするならば前世の私はよほど不幸だったのか。はたまた、ありふれた日常の一幕こそがほんとうの幸福なんだよ、そういう教訓だろうか。とにかく私は侍女のことが大好きで彼女ハグをしていると「今度はあなたいちばん愛情を感じた場面に飛びます」と指示が入る。飛んだ。そこは、舞踏会か、なにかしらのパーティーの壇上だった。17歳の私はそのきらびやかな席で主催である父親に娘だと紹介されている。そっかあ、そうかあ。だれに紹介しても恥ずかしくない娘か……

ぶっちゃけ、これが前世のはずはないのだ。わかっている。ただイメージを作ることを強制された脳内の中で自分欲望は思いがけず、はっきりと浮かぶもので、要するに私はすでに父親がいない。彼は再婚した先で新しく家庭を築いている。そうして私は、私が、両親にとってよくない娘であったことがずっとコンプレックスだった。そのことで苦しむ夜は数年単位で訪れていないのだけれど。

なんだかしゅんとしてしまった。あと、この場にさっきの侍女がいないことがさみしかった。なんとなく彼女はすでに私から離れているような気がしていた。さっきから母親の影がないこともなにかしらの表れかと悲しい思いがする。

しか感情に浸る間もなく「現世であなたレベルアップさせるための場面に飛びます」と女がめちゃくちゃを言った。それはもう私の脳内にないだろって。そのイメージ材料無意識下にでもないだろって思ったのだけれど、だからなのか、使い回しのように私は海辺にいた。差分変化として夕暮れだった。隣に妙齢女性

彼女は厳しい目で海をながめていた。馬鹿にしているようでもあった。ただ、私は怖い顔をしているけれどこの人はほんとうは海で遊びたいんじゃないかな?と考えていた。誘ってみようかな。ああでも彼女も美しいドレスを着ているから海に入れないか。でも……「あなた前世から戻ってきます。少し先の未来レベルアップしたあなたはなにをしていますか」私は職場にいて、四月に入職したり異動してきたりしたまだ親しくない同僚にいっしょに仕事しましょうと持ちかけていた。それを終えて、大変だったけれどやってよかったですねえと笑った。

これで前世旅行おしまい不思議な三十分間だったので記録しておきたいと思って、これを書いた。なんの意味もない。この話をしたら友達からは「新興宗教か?」と訝しまれたのだけれど、それはほんとうに私もそう思うよ。

anond:20210602135830

しろ金を集めやすくなったから、したいことがやりやすくなってるのにね。

昔の映画妥協妥協の積み重ねで、自分の好きなものの影響だって出しにくかったはずなんだよなぁ。

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