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2023-11-17

anond:20231117165602

続き

(さらに続く)

http://jiyujoho.a.la9.jp/urak23.htm

2023-11-10

善悪不明作品を教えてください

単なる勧善懲悪ではなく、「この登場人物は善か、果たして悪か?」となるような作品を教えてください。

小説映画漫画、など種別は問いません。

ほんの一例ですが、ジブリ作品の『もののけ姫』の烏帽子(エボシ)は善悪両面を持ち合わせているように見えて魅力的でした。

作品ではなく実在人物ですが、徳洲会徳田虎雄の「人命救助のためなら、人殺し以外は何でもやれ」という発言にはシビれました。

小説版『ハゲタカ』の鷲巣のような、金を稼ぐモンスターでありながら経済を回し社会貢献している姿も好きです。

善悪両面を持ち合わせている人が出る作品、ご存じの方いましたら教えてください。

2023-10-26

宮崎作品評価ってほぼ演出で決まってるけど、ストーリーはよくないなって思ってる

感想から別に反論とかもいらんのかなと思ったんだけど、ていうか反論ある?とかクソダサって感じだけどなんかブコメいっぱいもらえそうだし!

https://anond.hatelabo.jp/20231024235209

ちな俺、Y世代かいうやつらしい。そうなの!?

宮崎映画は人並み程度には見てきたけど、あらためて自分なりに評価するとどうかなってのを書いてみる。

熱心なファンじゃないので見たことないやつも結構あるし、千と千尋以降はnot for meなのであくまでも増田の一意見としてみてくれるといいんじゃないカナ!

ちなみに増田が好きなジブリ作品は『海がきこえる』だヨ!

反論別にいらんけど、いろんな短評が出てきたら面白いから読みたいカナ!

ナウシカ

ストーリーちゃんとあるんだけど、全体的にシリアスすぎる。シリアスな中の静・動でストーリーが進んでいくので子供の頃は静のところで飽きた。そしてストーリーが全体的に難しい。大人にはよい映画だと思うが子供向けではないな。ちなみにストーリーは独創的だし十分名作だと思います

特筆すべきはどこで停止しても構図が完璧なところ。あれはまじですごいと思う。宮崎駿はレイアウト天才らしいけど、ナウシカが一番絵作りという意味では自由だしうまかったのでは。ふるさはあるが音楽は悪くない

ラピュタ

ストーリー貴種流離譚系譜にあり、演出も悪くない。ナウシカに比べれば静・動の静のところがかなり明るい・コミカルになっているので冒険活劇としてかなり良くなっていると思う。静かつシリアスな場面はやはり子供に飽きられると思うが(暗いし)ナウシカに比べると全年齢向けになったのでは。あとラピュタは背景画がほんとうにいいよね。レイアウトちょっとどうしたレベルでよいし、音楽もいい

魔女宅

原作があるのでストーリーがかなりちゃんとまとまってる。主人公の成長譚として堅実な作りかと。ただストーリー全体でみるとキキがしんどい状況に置かれてる時間が長めな感じがする(ただしシリアスなところをコミカル演出したりして緩和している)のと、キキというキャラクター造形が現代人の価値観とは相容れないので、現代で見るとちょっと厳しいものがあるかもしれない。背景画・レイアウトともにすばらしく、宮崎駿の全盛期はここでは、という感じ。音楽もよかった

紅の豚

ストーリーは惚れた女を取り合って喧嘩するというだけ。あってないようなものだけど、とにかく飛んでればかっこいい、危機がおとずれれば手に汗握るって感じで頭空っぽにして見られる娯楽映画の傑作。飛行機の機内上映用だったって話だけど、たしかに機内って結構忙しい(食いたくない飯出されたり飲みたくない飲み物出されたり電気消されたりつけられたり)ので、映画館で見るより集中力ない感じで見ることを考えて作られたのか?というかんじ。絵もきれいだし絵の中のものの動きに重さがあるので多分アニメーションとしてもすごく良い。音楽も好き。

トトロ

ストーリーは二部制で一部が異郷訪問譚、二部がお母さんも妹もいなくなっちゃったどうしようからの全解決という構成になっているが、なんとなく予定してそうなったのではなく行き当たりばったりでたまたまうまく行った感がある(配分が良くない)。これくらいかストーリーの刈り込みをちゃんとやらなくなったのでは。

キャラクター造形はキャッチーで良いと思うし、メイちゃんキャラ作りは新鮮でよかったのでは。一部はあくまでもコミカル、二部はシリアスが多めなので、ちょっと温度差で風邪ひきそうだが、一部で味方につけた小さな友達はがんばえーって応援してくれそう。背景画はほんとうにすばらしい。音楽良いよね

耳すま

原作があるとはいえ前半はオーソドックス恋愛もの、後半両思いになってから主人公の成長譚に分断されており、ストーリーバランスは良くない。あと前半で地道に積み重ねてきた日常演出が後半になってバロン破壊し尽くすのがいただけない。

もののけ姫

ストーリー貴種流離譚と父殺しのかけあわせで前半はきちんと進行しているが、後半のたたみ方が雑なせいでテーマ露出しすぎてる。演出のちからでなんとか一つの話としてまとまった、という感じ。背景画は言うまでもなくすばらしいし、冒頭のタタリ神との戦いも非常に良いのだが、後半になると画が窮屈に感じられたりレイアウトちょっと?と思えたりする。宮崎駿の衰えを感じる。音楽にすごみがある。

千と千尋

ストーリーとしては異郷訪問譚+主人公の成長譚なのだが、演出にあまり時間をかけすぎ、ストーリーおざなりになっているため非常にバランスが悪い。割と取ってつけたエピソードも多いし、思いついたエピソード適当に配置して、なんとか繋げた、みたいな映画レイアウト力が明らかに落ちている。

ハウル

ストーリーより演出を優先した映画なのでストーリーの刈り込みがきちんと行われず、結果よくわからん映画になってしまっている。現代映画情報多気味のほうが好まれるのでそれに合わせようとしたのかもしれないが、完全に失敗している。レイアウトちょっとなぁ…となる

ポニョ

ストーリーがとても単純になり、ぽにょそーすけすきーだけになった。ストーリーに合わせて絵も簡略化されたが、簡略化されたことによりたっぷりとした演出違和感がなくなり逆にバランスが良くなった。嫌いではないがもう少し推敲しても良かったのではとも思う

以降は見てません。

あと全体的に気になるのが、作画の都合上とはいえ簡素すぎん…?基本無地の貫頭衣かな?みたいな衣装かつ色がダサいナウシカの頃はまだ細かくデザインされてたが、ラピュタ以降は紅の豚以外基本貫頭衣かそれに類似する簡素衣服イメージがある。コクリコとか風立ちぬは柄ものも着てるっぽいけど…

ジブリモノローグを入れないので、某刃映画みたいに敵倒すまで何キロ走んねん!みたいなことにはならないが、そのせいでアニメしか見てない層にはわかりにくいと思われそう(一般的映画比較すると違和感ない)。たぶんストーリーを考えるのが苦手なんだと思うけど、千と千尋以後はストーリーから逃げて細かな演出固執(むしろ演出メイン)していて、映画としての質は下がっているのでは(アニメーションとしての質は上がっているかもしれないがアニメ評論家ではないので知らん)。

2023-10-25

anond:20231025171510

書く。

作品名 感想

未来少年コナン

[コナン超人すぎる。普通の人にはラナを助けられない。ダイスモンスリーはずるい] ← 古代人の生き残りだから理由があるだろ(全部は見てないけど)足指の動きがおもろい。昭和少年のふとももと足指を鑑賞するアニメ

カリオストロの城

[クラリスピュアすぎる。あんな娘存在しない。ルパンが奇麗すぎる。五右衛門がナンパすぎる] ←アニメファンは気づいていたのに上映館が少なくテレビ金ローで枠とった。999やヤマトなどはタイアップ曲がものすごく浮いていてバカにされてるのにカリシロは歌までしっかりよくて全体のヨーロピアン雰囲気がよい。わざわざヨーロッパ(今より円が安いころ)いかなくても実写や特撮と戦えるところをじっくりみせてもらった。ハイジでためてた高原ヨーロッパの清涼感からするとあれくらいはキレイじゃないとダメだろ。人は添え物。というか地上波モンキーパンチセックスアンドシーフみたいなやつだせるわけねえだろが(原作レイプ1)

風の谷のナウシカ

[死んだのに生き返るなんて原作全然違うじゃん。あと、土鬼どこいった]←原作派のいいぐさじゃん。まあ俺も原作の後半のきれいなジャイアンみたいなやつらをたたきのめす現地民ナウシカ好きだけど。映画は、ほぼクロトワの映画やぞ

天空の城ラピュタ

[パズーホストかってくらいホスト。見張りの時飛行船の上でやってるよあれ]←今のホストってあの程度でいいのか?なら50代男性マジで全員おまえらより男子力たかいわ…おまえら全員誘い受けなんだな…

となりのトトロ

[声優トトロの息臭そう]←25年たってもスキャンダルおこさな声優っていいよね(鈴木なんとかとか櫻井なんとかとかだったら今頃大変なことに)トトロおまえら世代でいうピカチュウちょっとおぼえて書いてやるとめちゃ絵が上手い人っていわれる

魔女の宅急便

[ニシンパイは実際見るとグロいよねぇ。あと、パンツ]←宮崎駿パンツ罪を直視したければパンダコパンダを見ろ。あいつはロリ。あとこの辺から堂々と原作レイプしはじめるの巨匠とはいえどうかとおもう。

紅の豚

[なんで豚になるんだよ] ←書いてる宮崎自画像1。鳥山明とおなじで一生フィギュアジオラマつくっていたかった性癖がでてて割と好きだが。それより、併映が問題覚せい剤スキャンダルをおこしたチャゲアスのOnYourMarkが封印されてるの解せぬ。オタクだの表自戦を名乗って「作品評価と作者の行状は切り離せ」いうならまっさきにこいつを騒ぐはずなんだが?性犯罪ばっかりなのおかしいよな。

もののけ姫

[タタラ場で働く女たちの服装が乱れているのが気になって集中できない]←若者リビドーがあれで騒ぐならおまえら日活ロマンポルノみたら爆発しちゃうんじゃねえの。緊縛そば打ちでも見てろ。26年前の映画がいまだに歴代興行収入7位にいる。ちなこれつくったとき宮崎57。女性から異議なし。ジャージでもどうでもいいんだよ。働く女性表現トロフィーワイフ化されてない女性表現として宮崎にしてはとても正しいほうだ。

千と千尋の神隠し

[カオナシって結局何だったん] ←ネットで強いくせに人前では「ア」しかいえなくなるおまえらのものだよ

ハウルの動く城

[動く城のハウルでよかったんじゃない?タイトル] ←もはやそこしかケチがつけられんのか… まあ観客全員ハウルが抱くから(開始3分で)あとは多少カエル化しても宮崎大泉洋経験豊富なばあさんズがなんとかしてくれます

多少原作レイプみがあって重病女性をおこらせたがゲドではもっと盛大に怒らせている 

崖の上のポニョ

[狂気] ←ほぼ新海誠やろがい

===

ハイジ赤毛のアン 

原作をいい方向にレイプ。というかわりと文章通りなんだがデコの可愛さは民衆にはまだ早かったんや

名探偵シャーロックホームズ(犬)

キャラデザ声優と二人乗りの自動車が最高。原作は馬車だから原作レイプだけど。唯一ブロマンス深読みができる宮崎作品だが完全ヘテロ夫人に全員メロメロいっちゃうのでワトスンヒロインにしてあげてほしかったんよ(cv内海賢二だけど)…。(完全ヘテロメロメロ、ではないドリカム編成という意味オンユアマークはよいぞ)

猫の恩返し

 (ここから追記バロンと豚猫の階級差がすごいんだけど実は豚猫のほうがかっこいいというこれも宮崎自己投影がここちよい(そう、俺たちは怠け者が実は好きだ。あれっオレなんかやっちゃいました?の元祖だろあの豚猫)。元増田原作未読だけどもはや東京西部田園都市線あたりに生息していたラクロス女子を伝える文化遺産として永久保存したほうがいい。バロンはのちのハウルというかわりと連荘ででてきて急にどうしたとおもった

耳を澄ませば 

追記ここまで)原作レイプだけど黒歴史共感性羞恥をおぼえる腐女子多数。聖司の解釈がブレすぎて最近実写がでてしま

おもひでぽろぽろ 

昔でいうモーションキャプチャースターシステムにちかい男性アイドルが実はヘテロではないお方だったような気がしてヘテロ役として固定されてしまうのが今みるとちょっと気の毒(龍が如くジャニー報道でそういう気の毒がまじるんだけど)追記 ギバちゃんが界隈に人気だったのは人気だっただけらしいや、よかったな…

かぐや姫の物語 

顎でパワセクハラのいやらしさをいっぱつ表現。さすがやで。最後飛びまわるのはちゃん性交比喩してます。たのしいね

火垂るの墓 

鴨を鬱にしちゃった。原作が息継ぎないけどこれはいい原作レイプだったとおもう(だって下痢たれてやせほそって死ぬ子供なんか地上波で放映できないじゃん)ちなみに原作者を妹のミルクを盗みのみしたことを一生悔いていた。それを宇野挿絵かかせて夢野久作がごときまがまがしさですごいかおまえら骨餓身峠でも読んでろ

平成狸合戦ぽんぽこ+おじゃまんが山田君 

鈴木色強め

ゲド 

跡継ぎィ… 一番原作レイプがひどかったのはこれ。原作ファン俺も怒ったし原作者が怒るのもやむなし(主人公ホワイトウォッシュしちゃってる)。

原作は2巻が至高。名前が大きな意味もつ世界名前をうばわれ意味のない神々に仕える巫女。その庭に遠くから使命を帯びて忍びこんだ黒人おっさんを閉じ込めて飼ってるうちに実在をうたがっていた神の怒りが黒人の上に具現化、なんと巫女をつれて脱出し、…てのを日本人の秘島あたりに翻案したほうがずっとおもしろかったんじゃなかろうか。まあもう二度と許可がおりない(原作者死亡)ので新海が別の方面から達成しちゃったので満足するしかないわな。

映画化は3巻の王子とのブロマンス的なやつなんだけどあの心理描写はなかなか映像化できんとおもう。あと1巻師匠との修行のくだりはぶかれてるのも世界説明がなくて意味わからんだろ。

のちに巫女とゲドは原作で結ばれるんだが、それも非常にいい話でポテンシャルがあった。

なんで息子にやらせたんだよ…。

 

海がきこえる 

宮崎少女漫画ときつくらすな感。京兄か新海がやれ(のちの京アニスタッフだったらまことにすまねえというか近藤さんか…)

風立ちぬ 

自画像2。日本には地震とか地震とかあったけどずっとスタジオ入りして毎日絵をかいてた宮崎であった。

君たちはどう生きるか 

原作レイ…、もう名前つかわんでええやろ。おもろいけど。ヒチコックの鳥くらい鳥がこええ。

 

 

本宮崎駿は「ヨーロッパ風景」「多摩風景」に「世界童話全集」「聖母スーパー女性像(ババアからロリ人妻まで幅広く)」と「ダメ男のダメこだわり」をのせてすごいパースと動きでごらんくださいと調理する腕前が世界に誇れる巨匠で、だんだん女性像とかがこなれてきておもろくなるばかりなので次もマジがんばってほしい CGアイフォンはつかえないけど鉛筆と紙で何億稼ぐ男だからゆるしてやれ

おまえらの新海はどうなるんだろうな

庵野人間的成長したけどその分特撮部分が不評だったのでもう人間ドラマあんまりつくらんでええとおもう 庵野青春の日の幻影

===

ちょこちょこついきした。ありがとうツッコミ

テーブルタグは俺にはつかえん

しょうがねえなあはてな気泡ならつかってやんよ

anond:20231024235209

増田じゃないけど、やってみるか。

代表的宮崎駿作品ネタバレとともに内容の納得いかないところを書く。

作品感想
未来少年コナンコナン超人すぎる。普通の人にはラナを助けられない。ダイスモンスリーはずるい
カリオストロの城クラリスピュアすぎる。あんな娘存在しない。ルパンが奇麗すぎる。五右衛門がナンパすぎる
風の谷のナウシカ死んだのに生き返るなんて原作全然違うじゃん。あと、土鬼どこいった
天空の城ラピュタパズーホストかってくらいホスト。見張りの時飛行船の上でやってるよあれ
となりのトトロ声優トトロの息臭そう
魔女の宅急便ニシンパイは実際見るとグロいよねぇ。あと、パンツ
紅の豚なんで豚になるんだよ
もののけ姫タタラ場で働く女たちの服装が乱れているのが気になって集中できない
千と千尋の神隠しカオナシって結局何だったん
ハウルの動く城動く城のハウルでよかったんじゃない?タイトル
崖の上のポニョ狂気

anond:20231024235209

そういう人もいて当然だと思う

自分保育園のころからずっと観てきてるし、大人になった今観てもすごいなって思うけど、もののけ姫以降の作品はぜんぶ好きじゃない

でも世間じゃ(特に海外じゃ)もののけ姫千と千尋評価めちゃくちゃ高いじゃん

意味わかんねーよ

……と、元増田気持ちも少し理解できるわけで

繰り返すけど「自分には合わなかった」でいいと思う

anond:20231024235209

ラピュタぐらいまではまとまってたのではないか

まとまらなくなったのは、宮崎駿意向が強く出過ぎるような体制になってしまたからだと思う

もう、誰も逆らえないか

正直、千と千尋だろうが、ハウルだろうが、ストーリーとしては破綻している

もののけ姫宮崎氏にとって不満があった劇場版ナウシカの弔い合戦だったのだろう

2023-10-22

日本が衰退して最初に現れた敵

それがクマクマなんだよ。

最近よくクマニュース見るだろ?気候変動もあるけど、人が減って農地や人の手が入る森林が減って、自然領域が増えてるんだよ

もののけ姫世界だよ、日本は。

2023-10-21

なんとなくの想像だけど、もののけ姫をつくったあたりで宮崎駿の引き出しの中は一旦空っぽになってるんだと思う。

それまで溜め込んできたこういうアニメを作りたいみたいな願望とアイデアストックみたいなもの

そういうのが洗いざらい吐き出してしまった。

いや正確には毛虫の話とかそういう長編には使えそうにないのは残ってたんだろうけどそれは省くとして。

からもののけのあとの作品というのがちょっと常人離れしてるところではあると思う。

普通クリエイターって引き出しが空っぽになるともうマシなものがつくれなくなってしまものだ。

空っぽになってから勉強していってとかでもう一度創作の源みたいなものをつくりだそうとしてもアイデアの枯渇感が作品から伝わってくる。

だけどそういうのを超えてきちんとしたものをつくりあげてくるというのが恐ろしいところ。

anond:20231021121717

自由翻案創作の一手法から構わないが「風立ちぬ」に至っては「そのタイトルいい感じだな、俺のにしてやる」なのでもはや原作者へのリスペクトがない。

カワンゴにおむずかり事件の時もみんな無理やり御大正当化する大喜利やっていて滑稽だった。

もののけ姫以降、正直何言ってるのか誰もわからない独りよがりに陥っているが周囲の誰も指摘できない。北野武と並んで天皇化してしまった老害

2023-10-13

好きなアニメもっと見つけたい

アニメ全然好きになれねえんすよ

ドラゴンボールの新しいアニメティーザーが出たじゃないすか

あれで思い出したんだけど、昔のドラゴンボールアニメ全然きじゃねえかったんよね

まああれは引き伸ばしも酷かったっていうし皆んなもいい思い出じゃないかもしれんけど

好きなアニメがないわけじゃないの

ちょっと思いつくやつ挙げるね、思いついた順です

 

 

AKIRA  …バイクと爆発が死ぬほどかっこいい。でかいコンクリートが良い

メトロポリス(2001年のやつ) …手塚治虫すきなんだけど、現代の目で見ちゃうとディティールがもっとあってほしいよね。この映画完璧だった。ちょっとティマのキャラがあざとすぎるけど、そのぶんケンイチとかヒゲオヤジとかロックとかのキャラクターがキマりまくってて超エモい

もののけ姫 …なんかトトロとかラピュタとかこの辺はもうなんか「本当にあったこと」みたいになっちゃってるんで好きとか嫌いとかじゃない、もうね。てか先日トトロ見てたんだけど、あんな「完全体」みたいなアニメを見て育ってしまったせいで普通アニメあんまりすごいと思えないのではないのか、と思った。アシタカが強くてかっこいい

映像研に手を出すな …全部見てないけど。みんなで頑張ってアニメ作ってるのがいい。学校がゴシャゴシャしてて良い。でかいコンクリートが良い

TRIGUN(1998) …全部見てないけど。マンガとは結構お話が違うみたいだよね。砂漠が良い

アドベンチャータイム …ジェイかわいいバブルガムがそっけないのが良い

スポンジボブ …スポンジボブかわいいパトリックが頭おかしくて良い

パプリカ …お話のまとめ方はあんまりきじゃなかった。筒井康隆原作が好きなんだよ。夢の世界でいろんなものが動くのが超超超良い。平沢進が良い

妄想代理人 …これ全部見たぞ!あんまり話覚えれてない。ちょっと怖かった。平沢進が良い

Serial Experiments RAIN  …これ全部見たぞ!あんまり話覚えれてない。ちょっと怖かった。レインがかわいくて良い

美味しんぼ …これはなんか、そもそも漫画が好きなんだけど。完全再現って感じがして好きです。dancyuみたいなバブルで景気良い感が良い

戦え超ロボット生命トランスフォーマー …これ全部見たぞ!!てかDVDで持ってる。おもちゃが好きなんだけどね。スタースクリームが良い

(略)2010  …これ全部見たぞ!!でもあんまりきじゃない。なんか見てて不安なんだよね。コンボイが死んだり生き返ったりするし…グリムロックがかわいくて良い

トランスフォーマームービー …とにかく予算が潤沢でめちゃくちゃ使ったのにめちゃくちゃ余ったってうるし原智史が言ってた。すごい動く。コンボイがとにかくかっこよくて良い

スクライド …全部見てないけど。マンガ全然話違ったっていうか、これはまんがの方がおかしいので。面白いけど。今でも時々カズマの真似しちゃうキャラクターの顔がガンダムSEEDとか無限のリヴァイアスみたいでキレイで良い

エヴァー …これ全部見た!と思う。たぶん。アニメはなんかセリフの感じとか見ててしんどい時あるけど、新劇の方はそうでもないので楽しく見れますちゃんと完結してお疲れっていう気持ちになれるんで良い

けものフレンズ …これ全部見たぞ!!お話が分かりやすくてよかった。トキがかわいくて良い

ミラキュラスレディバグ&シャノワール …シーズン4まで全部見たぞ!!最近見たんだけど話がすごい面白い。なんかお決まりの流れがありつつちょっとづつ大きいストーリー進めてく感じもいい。あと恋愛のアレが超やきもきするんだけどそれにもなんか理由けが色々されてて良い

ニンジャスレイヤーフロムアニメシヨン …全部見てないけど。すごい金かかってない感じの作りなのに何があんなに良いのかよくわからない。シーンの間とか画の感じが良いんかな。オープニングの画質荒いとこが良い

ファンタスティックプラネット …暗くてグロいけどかわいい最近見てピクミンみたいだなって思ったら実際ピクミン作った人のイメージにあったらしい。プライムビデオでいつでも見られるようになって良い

 

 

いや思ったよりあったな……なんかもう別に他のアニメさなくても良いような気がしてきたな……

まあせっかくなので、好きになれなかったアニメについても書くね

 

 

チェンソーマン …OPが良かったんですんごい期待して見始めたんですけど、もうとにかくダルくてダルくてダルくて。面白さが全然ないんですよ。デンジはずっと気だるそうにしゃべってて楽しくねえしさあ。ゾンビはチンタラ動いててダセえしさあ。チェンソーマンになってザクザクやるの見ても気持ち良くないしさあ。良いところが何にもない。いやなくはない。ポチタがかわいいトマト悪魔ウニウニしててかわいい。ってかがっかりしちゃって1話しか見てないんだよね。そしてそれもだいぶまえだからすごい印象だけで書いてるわ。無限悪魔が好きだからそこまで見たいなーと思ったんだけど面倒で見れてないよ。

 

鬼滅の刃 …いやもうズーーーーーーーーーーーーーっとしゃべっててそれ自体原作通りなんだけどさあ、しゃべるのがおっせえの!!!倍速視聴推奨なのか?鬼殺隊の試験終わってお館様の鬼殺隊の説明してくれるとこで「きのえ、きのと、かのえ、かのと、つちのえ、つちのと……って全部しゃべった時はアホか!!!て叫んじゃったよ。なんなのあのアニメは。マジで本当に漫画にあったセリフしか喋りやがらねえ。何考えて作ったらあんなになるんだよ。マジでクソだわ。動くとこもネットリネットリ動いてさあ、なんなんだよ!!!!しゃべってねえで早く走っていって首切れよバカ!!!!!!ひょっとこの人が追いかけられてんだろうが!!!!!!!!!!ねず子が作ってくれた時間無駄話してんじゃねえよ!!!!!!!!!!!!!!!ってイライラしちゃってマジで見れないんですよ。

 

 

サマーウォーズ …なんかヒロイン女の子の感じが都合良すぎてキモいハッカーとかスパコンとかヴァーチャル空間とかプロゲーマー?とか親戚のおっさんとか、全ての要素が都合良すぎっていうか、なんかこういう設定の人を並べましたっていう感じがキモい。あと親戚のお姉さんたちの扱いも悪いよね。なんか「女が強いんです」って設定だけ与えられてる感じがしてキモいです。あとおばあちゃん死ぬ前に狂って電話かけまくるのはちょっと面白い。おばあちゃん妄想上の総理大臣かに電話してるんだと思うとウケちゃいます。もし本気であのシーン作ってんならそれはそれでウケますけど。

 

 

ワンピース …長いよね。もう漫画が長いししょうがないんだけどさ。なんか紙芝居やってるだけっていうか、まとめサイトとかゆっくり実況みたいなアニメだなーって思います

 

 

ドラゴンボール超 …とにかく展開の全てがダサい。もうこういう設定で行きますので立ち合い強く当たって後は流れでお願いします、みたいな感じなんだよね……なんもドラマないし、マジで設定をちょっとずつ開示してるだけっていう感じでしたよね。悟空ベジータキャラクターの芯ていうか何考えてそれやってるのか?っていうのがもう何にも無くなってるんですよね。完全にキャラクターが殺されてたと思います最終話最後悟空ベジータが戦うのはカッコいいし熱いと思いました。まあ過去遺産しかないですが……

 

転スラ …いやもうこの辺りはそもそも原作が嫌いなんだったわ。ペラペラ喋ってんなよって感じです。


いや、ここまで書いて思ったんですけど、単に俺は気に入らなかったアニメについて誰かに怒りたかっただけだわ。増田でちょうど良かったね。

なんかおすすめあったら見てみるから教えてくれえ

 

 

 

 

ここから追記

ブコメ、新しいトランスフォーマー見てるよ!G1リスペクトパートとかあってすごい楽しかった!1話もいきなりワスピーターが喋り出してめちゃウケた!!!

あと他のブコメで、オサレ好みって何!?ブリーチとか読むたびにイラついているんだが!?

上の好きなやつリストオサレなの、映像研ぐらいしかなくない??なんで実存を疑われなきゃいけないんだ!!

あとサマータイムレンダ、最近まで知らなかったんだけど、あれ瞳のカトブレパス先生が描いてたんだって‥‥?俺は嬉しい、俺は嬉しいよ……瞳のカトブレパス読み切りの時に、めっちゃジョジョっぽい言い回しするなこの作家と思って気に入ってたからさ……鍵人もあんま上手く行かなかって、その後どうしたんかと思っていたけど、最強ジャンプとかで頑張っていたんだね……アニメ化だなんて……本当によかった……サマータイムレンダ見るね……あと漫画も読む……

天国大魔境はアフタヌーンで連載読んでいるけど、本当にいいよね〜かわいいのに真剣でさあ。天国大魔境では、絵になんか大友克洋フォロワーっぽい質感を出してきているよね!?大友克洋本人の絵も好きだけど、大友克洋フォロワーの絵の感じ、好きなんすよねえ……………。いっときエロ漫画家遊人とかも大友克洋っぽい絵を描いてて、なんかやたらに好みだったのを今思い出した。アニメも見てみるね!!

これから見てみるアニメリストめっちゃ集まった。ブクマ増田ありがとう!これを見ていくぞ〜

(全然たことない気がするやつだけ入れてあります)

 

ブレイベストウォリアーズ

ダイナミックコード

グレゴリーホラーショー 

Show By Rock

Show By Rockましゅまいれっしゅ

おねがいマイメロディ

ジュエルペット

美男高校地球防衛部LOVE!

OBSOLETE

SSSS.GRIDMAN

DYNAZENON

アルドノア・ゼロ

忘念のザムド

ニンジャバットマン

プロメア

KING OF PRISM

てーきゅう

オッドタクシー

リヴァイアス

ガンダム00

ビルドファイターズ

ヨルムンガンド

バーディウィング

カウボーイビバップ

灰羽連盟

攻殻

ガンドレス

剣風伝奇ベルセルク

サマータイムレンダ

天国大魔境

RWBY

ダンタリアンの書架

グレンラガン

ストレンヂア 無皇刃譚

レヴュースタァライト

けいおん

トップをねらえ!

フリクリ

蛍日の社

夏目友人長

SPY×FAMILY

アイドルマスターミリオンライブ

鉄コン筋クリート

星方武侠アウトロースター

呪術廻戦

サイバーパンクエッジランナーズ

獣旋バトルモンスーノ

舞HiME1期

今、そこにいる僕

バッドガイズ

長靴をはいたネコと9つの

ヒロアカ

アンデッドガールマーダーファルス

Vガンダム

ケムリクサ

GREAT PRETENDER

巌窟王

ガルパン

サイコパス

メイドインアビス

ソルティーレイ

終末のイゼッタ

スプリガン(1998)

劇場版エスカフローネ

まどか☆マギカ

キディグレイ

宇宙のステルヴィア

パワーバフガール

羅小黒戦記

パトレイバー

BLAME!

TRIGUN STAMPEDE

バズ・ライトイヤー

妹だけど妹じゃない

MIND GAME

フリクリ

ロングウェイ・ノース

BECK

NANA

  

  

  

追記 ブコメに返信

 

 

おすすめどうこう以前に自分はこういうのが好きだこういうのは嫌いだっていう自分の好みくらいわからんの?読んでると面白い面白くないって話じゃなくて単にお前の好みの問題なんじゃないのって気がしてくる。

いや自分の好みは完全にわかっており、それが上に長々と書いてあるんですけど??面白い面白くないって話もあるけど、それ含めて完全に俺の好みの問題ですけど??

その上で、俺は俺の好みに自信を持っており、俺が面白いと思えるものはある程度はみんなにおすすめしたいと思ってる。てかおすすめってそういう行為では??

みんなにもそういうおすすめを聞きたいんだよ。

あと加えていうなら、俺自身あんまりノットフォーミーは言わないようにしてる。いや上でめっちゃ言ってるやんて話なんだけど、好みのやつだけ見てても面白くないからさ。ノットフォーミーであっても、どんなとこがノットフォーミーなのか知りたいんだよ。味見ぐらいはしてみたいわけ。だから鬼滅とかも自分一人で見たわけじゃないからだけどさ、一応最後まで見たよ。チェンソーマン1話しか見れてないけどさあ。

 

RWBY、なんかの略かと思ったらこういうタイトルなのか。上のリストに入れさしてもらいました。

 

ところで、いろいろ書いてるうちに、自主的に見たいと思ってたリストを思い出しましたので、共有いたします。なんかたくさん書くといろんなことを思い出せて楽しいなあ。

 

王立宇宙軍オネアミスの翼 ……見たことないか

エデンズボゥイ ……昔見たかったけど見れなかったか

The Midnight Gospel ……Netflix入ったらみ

トランスフォーマー シージ ……Netflix入ったらみ

ゴジラシンギュラポイント ……Netflix入ったらみ

雲のむこう、約束の場所 ……地上波で夜中にやってたのを見たことある気がしてて、ラストシーンっぽいとこが印象的だったんだけどそれがこれかわからない

南海奇皇ネオランガ ……昔ビデオ屋さんの棚で見てジャケが大層えっちだったので見てみたかった

スパイダーバース  ……コミックちょっと読んだ気がする

 

 

 

再々追記

やっぱはてなーアニメに詳しいな。とりあえずブコメに上がってるやつも含めて全部メモしたよ。

舞HiMEとか巌窟王とかVガンダムとかステルヴィアとか、微妙に見たことあるんだけど何にも覚えてないやつはリストに追加したよ。

Vガンダムステルヴィアは、OPの歌は覚えてるな……あとVガンダムの強化形態名前は覚えてる。V2アサルトバスター光の翼

巌窟王アニメはすごい綺麗な感じだったような……原作最初の方だけ読んだ覚えあり。お話はなんか児童書版みたいなやつとか洋画とかで見て知ってるな。

あとserial experiments lainrainじゃなくてlainね……すみません恥ずかしい。ほら、lainって終わった後にウェザーブレイクやってたから……レインもよくカッパきてたし…

ありがとうございます

2023-10-08

anond:20231007230557

その頃CD屋(首都圏郊外)の店員だったけど、1998年の段階ではまだ「もののけ姫」や「タイタニック」みたいなモンスター級の作品でもVHSLDのみの発売だったよ。

エヴァTVシリーズDVDが出てたけどまったく売れずにずっと店頭に残ってた。

再生装置が普及していないのでソフトが出ないし、ソフトがないので再生装置の普及が進まないし、という状況。

なので店ではDVDSACDと同様に「一部のマニア層向け」という扱いだった。

2023-09-15

青森行った

東京民だけど、もののけ姫のあの雰囲気とか味わいたくて青森いった。

めっちゃ田舎産業なんてほぼなさそうなんだけど、死ぬほど飯が美味かった。僻地のよくわからん店でも死ぬほど美味い飯出してくる。意味わからん。全部の店そう。鉄拳世界大会パキスタン人に負けた日本人みたいな気分だ。昨日飲んだじゃっぱ汁かい青森家庭料理、全身痺れるくらい美味かったわ。この世にはセックス以上に絶頂できる料理があるんだって知ったわ。

東京戻ってから、ずっと青森住みたくてウズウズしている。インスタントとか添加物キメてるやつ一生食べれん。また青森飯食いたい。じゃっぱ汁味噌が最高すぎて、忘れられる気がしない。てか自然豊かすぎて生き返った心地もしたし、青森東京に来てほしい。マジ東京の空気ってこんなに汚かったんやな。体が、骨の髄まで自然を求めてる

2023-08-17

小学生の時に「もののけ姫」を映画館で見て深い衝撃を受けた米津玄師がいまやジブリ映画エンディング曲を手掛けてるんだ、いま「君たちはどう生きるか」を映画館で見た小学生の中には、将来とんでもないクリエイティブに到達する人も出てくるだろう。

そう考えると未来も悪く無いね

2023-08-01

リベラルの人って

もののけ姫のエボシ様についてはどういう感じなの?

2023-07-24

宮崎駿終活君たちはどう生きるか

君たちはどう生きるか感想

具体的なネタバレはそれほど無いと思うが、作中のかわいいキャラクターのみ個体言及する。








一言で表すならば、眠りの浅い時に見た夢。


ナウシカラピュタトトロ魔女の宅急便紅の豚もののけ姫ハウルポニョ、そして風立ちぬといった宮崎駿歴代作品イメージボードブンブン振り回されて巡らされた。

宮崎駿終活を見た。



呆然とした。

映画が終わった時には、なるほどね、と口から漏れていた。何故広告を打たなかったのか、得心したからだ。むしろ広告が打てなかったと言う方が正しいのではないかと思う。



ストーリーが訳がわからんかったのは別にいいというか、この作品自体が夢みたいなもんだからどうでもいい。

まず引っかかったことの第一台詞回しが説明的だったのに結構ダメージを受けた。

映像だけで説明できているはずのシーンで重ねて行動の意図を口に出して「今この台詞言う必要あったか?」となったのが、覚えている限り少なくとも二回はあった。

今まで宮崎作品ではほとんど感じたことのないものだ。

他にも感情の流れの描写がなく、どうにも唐突に結果だけが放られる台詞が多かった。細田守彷彿とさせる台詞回し。辛かった……

私はキャラクターへの共感については特に必要性を感じない方なのだが、感情の流れだけはしっかり描いてほしいと思っている。その流れがブツブツ途切れていて、最後に繋げたい結論だけを口にさせていて、気持ちが悪かった。

それも意図的なのかもしれないが。




第二にショックだったのは、ワラワラがただ可愛いだけのゆるキャラだったこと。

駿の中にはもうマスコットになりうる「可愛くて、でも不思議な」キャラクターはいないんだなと痛感した。

安直でなんの捻りもない造形には、宮崎駿原体験自然の中にある生命伊吹を感じることができない。そこに「いる」必然性は描かれず、ただ丸く、かわいい、特徴の廃された「マスコットらしいマスコット」でしかない。

子供向けにフックとしてマスコットが要るだろうという「思いやり」もしくはジブリと言えばという商業要請から出されたキャラクターしか感じられなかった。

DNA螺旋なことは分かるが、それにしたって安直デザインには宮崎駿の興味・関心が感じられない。

まあそこは今の宮崎駿にとってはどうでも良かったのだろう。でもシンプルながら風変わりで、動物幼児の見せる原初感情愛嬌を細やかに描いたキャラクター達を愛していたので、個人的にショックが大きかった。



現在宮崎駿の中で鮮やかに表現されるのは、戦争であってファンタジーではないというのは今作を観て強く感じられた。

最も切実にこちらに訴えかけるのはやはり空襲のシーンであったし、街が燃え、人が炙られ彷徨うシーンだった。

主人公が自らを傷付け、結果二兎を得るが上手いこと加減できず割と深い傷になる小賢しさと迂闊さも少年らしく良かった。

背後に不穏さが漂う陰鬱現実こそが「今」の宮崎駿なのだろう。現代情勢から必然だろうとも思う。



私は宮崎駿の、普通エンターテインメントに乗りきらない切実で繊細なものを、エンターテインメントという砂糖をまぶして結実させ、本来ターゲット外の人までより広く世に送り出す手腕にこそ心酔していた。

風立ちぬ」なんかはその真骨頂で、あん純文学を大々的にお出ししてきたのは正気ではないと思いつつ狂喜乱舞したし、そこに込められた宮崎駿の諦念を目の当たりにし、これで創作活動を終いとするのは悲しすぎると涙した。庵野が棒すぎて頭に入らないから嫌と内容以外の部分で周りに否定されたのも悲しかった。



結果的に言うと「風立ちぬ」は宮崎駿終点とはなり得ず、私の望みは叶えられた。

君たちはどう生きるか」を鑑賞し、ここまでただ狼狽した心情を書いてきたが、今の宮崎駿に非常にショックを受けつつも、なんとなく心穏やかになった部分もある。

宮崎駿作品から既にひりついた表現への欲を感じなくなったのは、それはそれで救いであるとも思う。

そういう意味では、私にとっても「宮崎駿」への餞というか、終活になった。


どんなに作品の底に込めた意味があろうと、こちらに伝えようという意思が感じられない、というか作品を観ながら「伝えたかったもの」を考える余地がある、物語に没入できない時点で出来の悪い作品と考えているので、作品単体で言うと★1なのだが、監督宮崎駿ということを加味すると★3になってしまう。

君たちはどう生きるか」を宮崎駿ではなく、例えば米林宏昌あたりが作っていたら私は激怒し、オマージュ大義名分ジブリブランドを体良く利用して棄損するなと気炎吐き散らして暴れ回っていただろうが、宮崎駿ならばこれを作る権利がある。

それだけのものを今まで私たちに贈ってくれた。



そして、ここまでグチグチグダグダ書き連ねながらも、もし万が一にも次作があるなら絶対観に行ってしまうだろう。

観客なんて勝手なもんである


あと、米津好きだけど宮崎駿には合わなかった。ジブリにはもっと現代の売れ線とは関係のない歌と共にあってほしい。

2023-07-23

anond:20230723152620

もののけ姫だって子供子どもなりに理解するでしょ。

荒ぶる神が人間の敵であり、敵と対峙する人間物語

神の側につく動物人間(姫)もいれば、

科学の力で神を退治しようとする者(エボシさん)もいる。


大人になると、冒頭のカヤの存在は何だったのか、ケガレとは、差別とは、

と幅広い視点で鑑賞できるようになるだけ。

子供の頃、もののけ姫の内容を理解できた?

金曜ロードショーで、もののけ姫をやってたので何年かぶりに見たけど、やっぱりこれは大人になったか理解できて面白いと思える話だよなと改めて思った。

もののけ姫を初めて見たのは小学生の頃で、当時テレビで凄い映画だとメチャクチャ騒いでたから、一体どんな映画なのかと親に頼んでレンタルで見たけど、正直意味の分からない映画という感想だったな。まあ、今思うと仕方ない。何か明確な敵がいたわけでもないし、冒険活劇とかそんな内容でもないし、話も重いし暗い。小学生のガキに理解できるわけがない。

ちなみに同時期にやってたポケモンの「ミュウツーの逆襲」も、テーマがおおよそ子供向けの内容とは思えないけど、こっちはポケモンという下地があるし、テーマ理解できなくても、極限まで話を簡略化すれば「人間不信ミュウツーサトシピカチュウの絆を見て、考えを改めた」って内容だから、ざっくりした話は子供にも理解できる。

それにしても、どちらもやたらと暗い映画だけど、当時はこういう作風流行ってたのか。

2023-07-22

君生き感想宮崎監督、『名作』をありがとう!~

自分宮崎駿監督に対する身勝手な期待とか甘えを供養するために書く。今作品は期待半分、不安半分という気持ちだった。宣伝なしということだったし、宮崎駿監督作品を事前情報一切なしで視聴できる機会というのはおそらく最初最後であろうと思ったので、早バレ等も避けるために数日SNS断ちして初日に見に行った。ただ映画館に向かう足取りの中で最後感じていたのは恐怖感だった。子供のころにもののけ姫を見たときの衝撃を再び与えられて、おっさんになった今再度、人生観を揺るがされるかもしれないと―。

さて、いざ蓋を開けてみると、途中まではリアル物なのかファンタジーのどっちなの?というドキドキや不安感。方向性が確定したとき期待感MAXとなったが、それ以上膨らむことはなくしぼんでいった―。

総論

美術アニメーションの美しさは申し分ないが、ストーリー感情移入できない半端な作りと言ったところで、結局、いつもの宮崎監督後期作品という他ない。今、振り返ってみると監督キャリアハイとしての作品千と千尋の神隠しあたりになるのだろうが、その千と千尋も後半から、この半端さの片鱗がある。例えば終盤、千尋は豚の中に両親がいないことを見抜くが劇中にその説明はない。しかしながら説明不足ではあっても、千尋とハクとの心のふれあいみたいなものが十二分に描かれているから、感情的に押しきれている。手を離すシーンとか思い出しただけで泣けるわ。

しかしながら、君生きはストーリーっぽいもの感情の揺らぎみたいな表現はあるものの、説得力というか、それ自体根拠がはっきりと提示されないから、大抵の観客は感情移入できずに戸惑いを覚えると思う。例えば劇中で主人公自傷行為や継母の拒絶が描かれるが、その感情の根っこが分からないので観客は困る。自傷もっと構ってもらいたかったのかな?とか拒絶はやっぱり連れ子がうざかったのかな?とか想像はできるけど見てる側はそれを確定させる要素がないから、多分こうだろうとか理由を補完して見ていくしかない。つまり作品に気を遣う状態になるわけで、それは相当きつい。忖度要求されるが、圧倒的な感情の「分からせ」がない(※)。監督が一人で突っ走ってる。観客は置いてけぼり。かつて宮崎監督は、見終わったあとに2階から出てくる感覚になるような映画がいいとか言っていたような気がするが(ソース探したが見つからず)、君生きは観客が一生懸命2階への階段必死に探すものの見つけられないまま塔の中で迷子になり、最後パヤオけが悠然と2階から出てくるという感じだろうか(画・浜岡賢次想像してもらいたい)。

あとはヒロイン?3人は多すぎる。実母に継母に婆さんでしょ?詰め込み過ぎて破綻する典型。正直、継母は全部削除して、序盤で実母エピソード増やして、実母を探しに塔に行く形にして、最後、実母ときれいに別れてで多少は形になったろうにね。もっとシナリオ段階で練ればいいのに…もったいない

もう一つ、主人公が大叔父と話した後に、急にインコに囚われてるシーンになるが謎過ぎる。壁につながれた手が映ってからの下にパンしたときに、実母でも継母でもなくお前かーいってなったのが一番面白かったかもわからない。宮崎監督過去インディジョーンズの潜水艦移動を批判していたが( https://ei-gataro.hatenablog.jp/entry/20131030/p1 )、それと似たり寄ったりだろう。いくら異世界?だからといってワープしすぎである

※ 宮崎監督とも対談したことのある養老孟司は「バカの壁」において強制了解という語をつかった(p.41)。例えば数学においては前提と論理を共有しているのであれば同じ結論に達せざるを得ない。ある定理証明を正しく説明されたのであれば、その正しさを了解せざるを得ない。そういった強制力を強制了解と呼んだ。そうした強制力は感情においても成立する。例えば電車子供が騒いでるのをぼけっと放置している父親がいたとして、普通はそれを理解できないが、もし父親が「実は母親病院で亡くなって帰る所で、これからどうしていこうかと悩んでいたところなんです」と説明されれば、事情理解できるだろう。事情が分かれば感情了解できる。それは物語を受容する過程でも同じことが言えると思う。

なお、この流れで養老他人気持ち理解できることを重視すると同時に、「個性」信奉を批判する。そんなに個性大事かと。存分に「個性」を発揮している人は病院にいるという。白い壁に毎日、大便で名前を書く患者がいるらしい。芸術的にみればすごいかもわからないが、現実的には大変迷惑でたまらないだろうとのこと。奇しくも本作においては継母の美しい顔が鳥糞まみれになる描写があるのでそういう個性的なスカトロジー芸術理解を示す人はいるかもしれない。

自分映画

こうした一見てんでバラバラに見えるような物語の断片も、もしかしたら宮崎監督だけには分かるのかもしれない。スピルバーグだか有名監督が誰にも分らない映画つくるのはホームムービー撮ってるのと同じだ的なことを言っていた気がするが、もしかしたら本当に宮崎監督ホームムービーを撮ってしまったのかもしれない。自分けがわかる映画作品を作れるとしたら、映画監督としては最高の贅沢だろう。自分用の映画私小説と言われたらなるほどという気もする。今回、宣伝がなかったという点でも符号する。これはもはや天才にだけ許された所業なのかもしれない(現実に実行可能という意味で)。

ナウシカだったと思うが、興行的に大失敗とはならなかったこから次の作品を作るチケットを手に入れたみたいな監督インタビューがあった気がする。ジブリブランド確立するまではコケたら次はない状態であったろうから興行面は大変重視されたことだろう。つまり天才大衆に合わせてくれていたわけであるしかブランド確立された今となっては、大衆を気にすることなく好きな作品を作れるというわけであるジブリ体制を維持できなかった点には目をつむるとして)。だから今もしかしたら「天才が本当にやりたかたこと」を我々は目にしているのかもしれない。

過去パヤオ感性としてはもっとアニメーション表現に全振りしたかったのだろうが、それじゃあ興行的に成立しないから、ストーリーもしっかりさせていたというのが過去の名作への向き合い方だったのだろうか。我々、一般大衆天才現実的妥協のお陰で、(大衆的には)名作となる過去珠玉を見せてもらえていたということなのだろうか。凡人が天才ちょっと付き合ってもらったという感じ。天才ちょっと退屈していたのかもしれない。大衆は今の退屈を嘆くのではなく、昔、天才に付き合ってもらっていたということを感謝すべきなのかもしれない。

この作品のそういった諸々の分からなさに対してなんとか理解しようとする感想や、なんとか説明しようとする解説記事などが上がっているのを見かけるが、なんとも物悲しい。めっちゃ面白作品を骨までしゃぶりつくしたい!という渇望からまれてくる文章はいい。例えばもののけ姫においては「『もののけ姫』を描く、語る 」というムック本があったのだが、それには一ファンから文筆家まで様々な人々の作品に対するとてつもない熱量で溢れている。でも味のしない作品をなんとかして食えるようにしたいという動機から解説を書いたり、それに群がることの虚しさよ。宮崎監督から面白いはずなんてことはない。権威主義的だし、もうそれは諦めて次に行こうよ。これを知っていれば、本当は面白いんだよって本気で思っている人もいるかも知れない。でもそういう解説必要とすればするほど、その面白さが作品内で素直に伝わってないことの裏返しである野球大谷いくらいからって彼の(打者としての)ファールや三振をありがたがったりしないでしょ?今回の打席は残念だったねでいいじゃんね。(もちろん宮崎監督場合、次があるかは分らんが)

「問い」として捉える

さて、作品表題に立ち返ってみると、これは疑問形である作品としては名作とはとても言い難い。しかし聴衆に対する問いであると捉えたらどうであろうか。物語がてんで成立していないのに問いかけを見出すことができるのか?うーん正直、自分には無理。味がしないんだから問われたとも感じない。

しかし確かに思ったことがある。それは、大叔父のようなお爺さんに期待するんじゃなくて、自分が見たい作品があるのなら、他にそれを提供してくれる別の人を見つけるか、もしくは自分で作るべきだということ。初めから品質保証なんてものはなかった。自分勝手に期待して、勝手失望しているだけのことである

すでに名作はあるのに、なぜおかわりを望むのか

最後に話がそれるが、しかしながらなぜ我々大衆は次々と名作を望むのであろうか。新作を批判すると「じゃあ、過去の名作繰り返し見とけや!」って言われるかもしれない。そう言われるとちょっと答えに窮する。何度も見ればストーリーも覚え、感動も薄れてくる。やっぱり初見の衝撃に叶うものはないということだろうか。それを再び味わいたくて次の名作を追い求めているのかもしれない。キリがないし、わがままだなって思われるかもしれないが、正直人としての性としか言いようがなくないか?そこを内省しだしたら仙人になるしかない気がする。

あとは現実がつらいからね。時には金払ってちょっといい気分になりたい!ぐらい許してほしい。こっちは作者の高尚な構想にがんばってついていく苦行やマラソンじゃなくて、自動で楽しませてくれるジェットコースターに乗りたいの!

で、初見という点で最近思っていることは「私の体験」を大事にすることが重要なんじゃないかと思っている。ゲームでもなんでもあまりレビューを見ずに体験するように心がけている。あらかじめレビューを見て他の人が面白い!星4以上!と言っている作品なら、安定して面白いかもしれないが、半分ネタバレのようなものではないか

若い人にはタイパを優先しすぎて自己の視聴体験プレイ体験を損なっていないかと問いたい。面白さの保険料として自身体験・感動を売っていないか?と。おじさんおばさんは子供のころに自分図書館で本を表紙で選んで借りた体験とか、ネットもない時代ゲーム屋で「クソゲーかも知れんがままよ!」と覚悟してゲーム買った記憶とかを思い出してほしい。そういう多少、損するかもと思ってもクソ作品を引く勇気をもって、一対一で作品と向き合う、ぶつかってみるということを時々でもした方がいい気がする。だから、今回、作品に対しては残念だったが後悔はない。純度100%の自分感想を持てた。展覧会的な感じでいろんなアニメーションを見せてもらったという感触では数千円も損したという気もしない。今後もどんどん色んな作品に触れていきたいと思っている。例えばポノックの次作品ちょっと子供向けだろうけど、子供と一緒に見に行こうかなと思ってる。

各論

ゲド戦記を思い出した

視聴しながら、ぼんやり宮崎監督ゲド戦記作るとしたらこんな感じだろうなと思った。影との戦いでゲドは船で移動するし、ところどころの魔法感や大叔父大賢者になったゲドのイメージだなと感じた。大叔父のイケオジ度は過去最高かも分らんので一見価値はあると思う。

東映アニメ長靴をはいた猫』を思い出した

インコ大王を追いかける時に螺旋階段を落とされるシーンがあったが、長靴をはいた猫での魔王主人公たちとの大立ち回りを彷彿させた。この作品監督宮崎ではないが、そのクライマックス部分は大塚康生との二人で原画担当した箇所であり、とにかく面白い( https://www.ghibli.jp/shuppan/old/pickup/nagagutsu/ )。1969年作品なので絵のきれいさはどうしても現代作品には見劣りするがアニメーション面白さは今でも通用する。未見の人はぜひ見て欲しい。君生きよりよっぽど面白いと思う。で、君生きでは大王ラスボスっぽくでてくるが大した戦いもなく終わってしまうのであっけない。長靴をはいた猫でのアクションを思い出しただけに、「あ、これだけなのか・・・」という虚しさが半端なかった。念入りに階段落とさせたり、序盤で主人公の着替え丁寧に描写するぐらいならもっと面白カット増やした方が良かったろうにって思っちゃう

音楽

使いまわし多いし、特に盛り上がる曲もなし。3日で作りましたと言われても信じるレベル久石譲も「これぐらいの作品ならこれでいいや」って感じだったと思う。絶対名曲ストック持ってるだろうと思うが、映像側がそれを引き出せなかったというのは至極残念に思う。米津曲も悪くはないけど、作為ちょっと鼻についたかな。いつも何度でもみたいな作品とのマッチ感は正直ない。と言っても作品の味がしないのでどうしようもない気もする。そういう意味では米津もかわいそう。

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