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2017-03-02

http://anond.hatelabo.jp/20170302151516

プロ声優の一例として、日高里菜さんの声を聴いてるとよくわかると思うんだけど、

メリハリと呼ばれる表現技法は、声の大きさの大小と、音程の高さ低さを巧みに組み合わせているんですね。

その抑揚のスピードも速かったり、遅かったり。

セリフによっては、1文字単位で強弱がついているのが分かると思います

https://www.youtube.com/watch?v=sQjzqRVoHgg

プロ声優は、声の大きさを最大/大/中大/中/中小/小/微小の7段階で使い分けられるけど、

素人声優は、せいぜい大中小の3種類。

こんな感じで、音程の高さや抑揚スピードバリエーションプロの方が多様にかつ場面に合った形で使い分けられる。

結果として、プロ声優は完成されたアニメしゃべりを喋れるのに

素人声優のしゃべりはどことなくぎこちなくて棒に聞こえてしまうという。


最後素人声優御伽ねこむ嬢のセリフを聞いてみましょう。

https://www.youtube.com/watch?v=Vw2OsFJMprg

これはセリフの音程の高さ低さを優先する代わりに、セリフスピード自体を落としてます

たぶん、普通に読ませると使い物にならないほど棒読みに聞こえたんだと思います

苦肉の策として、ゆっくり読ませる代わりにどうにか抑揚をつけさせたんじゃないか想像できます

2017-02-18

近年のゲームについていけない

  コンテンツを作るには”教養”が確実に必要になるということが、実際に”教養”のないコンテンツに触れて最近理解できた。

 ここで言う教養とは、学問文化の面だけでなく「人とはどういう生き物か」を理解することも含む。

 「教養のないゲームって何?」で実際に具体例を出すと確実に何やかんや言われるのでぼかすが、とりあえず一つの例のゲームについて書く。

  そのゲームはまず、他国との戦争や反乱を長年描いてきたシリーズの一つであった。しかしそのゲームは、他国戦争をしている状況としては、あまりにもキャラクター言動が軽すぎた。

 「軽いって何?」と言うと、キャラクター戦争を背景としたセリフを言えないのである。”戦争にもかかわらず甘っちょろいことを言ってしまキャラ”というわけでもなく、

 そのキャラ個性押し付けんがための言動を、TPOを弁えず言わせてしまうのである。”影が薄い”という個性を伝えたいがために、そのことだけを伝えるだけのキャラクターになってしまったりね。

 その個性もわかりやすラベリングされたものが多く、”個性”と銘打つにはあまりに薄い(厨二病ヤンデレ・地味など)。個性どころか属性擬人化と言っても差し支えはないレベル

 あとそのゲームはセリフ運びが非常に下手だった。言い方は非常に悪くなるが、対人経験の薄い気持ち悪いオタクが考えたようなセリフキャラクターが喋るのは苦痛しかなかった。

 公式側が二次創作のノリをそのままするような感じで、目も当てられなかった。

  二つに、「作者以上に頭のいいキャラは生まれない」という金言が示すように、”頭のいいキャラ”が実際ゲームプレイしてる側からするとあんまり頭が良くなく、説得力に欠けていた。

 そのキャラはまぁいわゆる軍師という設定ではあったが、やっていることは力押しの強硬のみであるゲームという都合上、どうしても戦いの舞台は整えなければならないが、

 それにしたってもっとやりようはあっただろうと思う。そしてその強硬策に関して味方のキャラクターは「流石です!!」みたいな脳みそがないような称賛の嵐である

 頭のいいキャラが頭が良くないので、当然頭の悪いキャラもっと頭が悪くなるので、キャラクターに対する理解共感感情移入・掘り下げそのすべてが困難になってしまっている。

  アニメだと「アクション作画が作り込まれてて凄かった」ゲームだと「レベルデザインが作り込まれてて、かつアクションも爽快感があって面白かった」など、教養がそのコンテンツ面白さを

 決定づけるとは(ほぼほぼ言えるにしても)必ずしもそうだとは断言できない。しかし、それはシナリオを全く無視した場合であるシナリオ面での面白さは、登場キャラクターへの共感から

 初めて生まれるといっても過言ではないと思っている。そしてその共感とは、キャラクターの背景・性格葛藤・行動によって湧き出るものである。”教養”とは、キャラ共感を得るために必要なのである

 馬鹿に背景は考えられない。馬鹿は表面的にしか人物性格を測れない。馬鹿葛藤しない。馬鹿は考えと行動があべこべであり、そのことを葛藤することも当然ない。

  そして一番面白くないのが、それが売れてしまったばっかりに、公式側がそのシリーズ教養が感じられないタイトル以降を前面に押し出すようになってしまったことである

 作る側も馬鹿ならと言った所だろうか。そりゃ教養のある人間けがゲームを作ってるわけじゃないし、それしか認めないというわけではないよ。ただ、自分の好きなシリーズがそんな姿になってるのが

 俺はとにかく悲しいしむかつくんだよ。かつての姿とはかけ離れすぎている、自分の愛するシリーズが、死にながらさも生きているような様を見せてくるのはしんどい。そうだね、俺が年を取ったんだ。

 ついていけない人の方が少数派なんだろうな。シリーズとしての形が変わるのは最早仕方のないことだとう。しかエフラムはそんなこと言わない。せめて、せめて過去作へのリスペクトは忘れないでくれ。

 

 

 

 

 

 

2017-02-09

印象。考察なし

http://anond.hatelabo.jp/20170208235429

寝落ちしそうだし消えると悲しいか更新かさねる

率直に書く。総合的な感想考察は落ち着いたら書くつもりだけど、壁打ち悲しいから書かないかも。(というか他作品観劇したらもう書けなくなるだろうから、勢いつかないと現実的に厳しそう)

トゥルーエンドではないけどグッドエンドはもう前回観れたから、推理の旅を終えていいようにも思っている。あとやはり証人が足りない。私の観たルートより先の話が展開されないと推理が苦しいし淋しい。

初見と印象が違いすぎる。

何が変わった? 私が変わった?

私のライフは零である。救いがまったくない。ほんとつらい。

今回はまったくもやもやしなかった。ただあるがまま受け止めてほんと苦しい。

今作はもうずっと『諸戸と簑浦』の話しかしていない。だからうつらい。世界に二人しか居ない。つらい。

嗚呼明日原作既読の友人にいろいろ質問しよう……

時系列順に。

ちなみに『私』と『箕浦』と《わたし》と《みのうら》と簑浦が出てきます

冒頭。諸戸屋敷にいる『私』。これめっちゃ幽霊に見えた。

手記の内容は、すべて完全に諸戸についての内容。つらすぎ。

『私』は諸戸を「哀れ」と評す。まじかよ。

奥さんがお茶を入れてくれてそれを飲んだはずなのに、誰かいませんか?的なことを言う。え、やっぱこの『私』お亡くなりになってない?

そして諸戸登場。語り部の『私』と会話する。おかしくない?

登場キャラクターが天の声に話しかけたりしなくない?

から最初は『私』も諸戸も亡くなってて、死後の世界に見えてならなかった。

てゆか、今日見た諸戸がこわくてこわくて、ずっとすごいこわくて。諸戸の亡霊みがやばかった。成仏してない霊感

初見は王子様のような諸戸だったのに、何が変わった? 私が変わった?

『私』と諸戸は二人で一緒に過去を振り返る。

諸戸との最初の決別、夜の告白の時、聞いてる時の『私』はものすごく悲しそうな切なく美しい顔をする。嫌悪の色ではない。

『私』は諸戸に「性愛には応えられないけれど一緒に遊んだりした友情には感謝しているし君もそれを喜んでいるように見えた」的なことを言うのだけど、これ少なくとも2回目撃している。隠喩だったかそのままだったか…どこだっけ思い出せない丈五郎と道雄だっけ…? すごいつらい。

あのね『私』と『箕浦』が互いに演じた《わたし》と《みのうら》、《わたし》は未来をすべて知っているようで(諸戸の死を含む)、《みのうら》は生きてるからすごく生命力のある反応をする。『私』が《みのうら》になって井戸出たときなんて、それまでとのギャップちょっとびっくりした。

ここで振り返ったのは過去から未来ではないけれど、どうにも諸戸から時間を感じない。(ミスリーみあるけど)

似てきたなと私が感じたのは、この冒頭の『私』と諸戸、諸戸親子、諸戸と吉ちゃん。親子はアフタートークでも言われていたけど…というかあの世界は「諸戸と簑浦に関すること以外すべてカット」されているので、全部が諸戸であり簑浦であってくるしくて無理。常にライフ削ってくる。

大人になってから。『箕浦』は「ここからは僕が」と言って登場する。おかしい。どうして語り部の語る内容にキャラクターが介入できる?

から私は、ああこれは『演劇なのだな、と気付く。原作では簑浦が口頭でこの物語を語ってくれるのだっけ?それとも小説? ここではその語り口が『演劇なのだと。

箕浦』は『私』が初代に渡そうとした指輪意気揚々と奪ってくる。《みのうら》演じている『箕浦』は本当に生命力に溢れてる。

嗚呼だめだ寝落ちたらもう思い出せない…『箕浦』だけは「諸戸と簑浦に関すること」が何もない存在だったようにも思えてくるけど、もう私の記憶証人として使えなくなってしまった。

『私』は決して初代を「美しい」と言わなかった。まわりくどく魅力を説明する。その形容自体違和感は無いが、乱歩が連載初期から意図的言語を使っていたのなら、初代を「美しい」と表現しないのは変だ。簑浦にとっての初代の価値が軽すぎる。

箕浦』は何についても「美しい」と言わなかった。やはり簑浦は矛盾や歪さを抱えていないか? それを『私』と『箕浦』で同時成立させていないか。『私』と『箕浦』は別々の役割をもった役者

初代は証言する。正面を向いて淡々と切々と語る。あれは諸戸のことではなかったかしら。初代だけに存在する追加情報の時だけ『箕浦』を見て『箕浦』に話しかけてやいなかったか

『私』のかんばせが本当に何の欠点も無いようなほど美しく、そしてとても表情豊かで観客をガンガン見てくる。目が合うとかじゃなくて、観客の目を見てくる。後方でも目を見てくる。つまり語りかけ度がぱない。あいつはメッセージを発している。

対して『箕浦からはそんな様子を受けない。《わたし》を演じる時間が短いからかもしれないし、セリフが少ないせいかもしれないし、ずっと座っているから私の座席位置がかすらずそう見えなかっただけかもしれない。

いや、ほかの『役者』もそうだった。わざわざ観客の目を見てきたりしない。あれは『私』だけだ。

箕浦』はハッキリと「ぼくは幸せだよ」と胸を張って言う。

(正確な表現を思い出せない…2時間以上の空間を丸暗記してそれを体験した自分心理思考記憶して寝落ちリセット回避はこのセリフ量だと流石に無理ゲー過ぎ…でも記録に残すならちゃんとしたい…)

初代が亡くなった時に現場での出来事にしっかり対応していたのは『私』。泣き崩れてずっと耐えているのが『箕浦』。

深山木を訪ねてからは、未来を知っている《わたし》役の『私』は度々悔しそう・つらそう・悲しそうな表情をする。

『私』には彼を救えないから? ねぇ、これ『私』にもそういった感情がちゃんとある描写だよ。

初代と深山木さんを亡くしてから場面転換の際にオープニング曲しか聞こえない音楽が入る。唸りをあげて悶絶する『箕浦』。あ、ここ襲いかかる諸戸の唸りと重なる。

諸戸に関係ないところでも、疑心暗鬼セリフはすべて『私』が言っていたように思ったけど…いやこれは断言して大丈夫では。

しかし確実に《みのうら》の口から「諸戸を疑っている」主旨の言葉が出たときは『箕浦』が発言するし、

諸戸から「君は疑っているんじゃないのかい」といった疑心暗鬼を抱いている主旨の言葉が出たときに対面しているのは『私』と、徹底していた。

諸戸と『箕浦』が家で初めて会話している時、諸戸を見つめる『私』がくそやばい。愛憎ぶちこんだ流し目破壊力軽蔑目線でもあっただろうか?嗚呼ほんと駄目だ脳がリセットされて正確に思い出せない!

ああ、でもここで諸戸を見つめる『私』は、『私』を見つめる諸戸に似ている。それは性愛を込めた時じゃなくて島で秀ちゃんに夢中になってる『私』を見ている時のそれ。

子ども残酷」って諸戸が説明したとき、めちゃくちゃ学生時代の簑浦思い出した。

しかし諸戸の話題が《みのうら》への愛についてから事件推理パートに移ってからはクソつまんなそうに家ん中ブラブラして諸戸の推理聞き流してる風に壺にしなだれかかってる『私』だるえろかわい過ぎだった。「ねぇ~まだぁ~?」してる子猫ちゃんかよ。たぶん唯一私が萌えれて心を緩められたシーン。

ずっと『私』は推理パートつまんなそうにしていたのかなと思いきや、だるえろかわいいのあそこだけで、曲技団に刑事と行った時とか身を乗り出して聞いていた。

いや、あれは『箕浦』の代わりに演じていたのか?

あそこ本当に諸戸が『箕浦』のことを狙っていた。すごくこわい。じわじわ距離詰めてくる。こわい。あれなんであそこにそんな描写入れたんだろう。あの時の話題は何だっけ…おとっつぁんについて?

深山木からの荷物を受け取るのはこの後だったかしら。

秀ちゃんの手記。まじつらい。ぜんぶ諸戸と簑浦の話でつらい。

ぜんぶ諸戸と簑浦の話であるから、『手記の秀ちゃん』に母親が居ないから、この舞台での諸戸にも母親が居なかった。(正確に言うと丈五郎母親の話をするが、諸戸は母親の話を一切しない)

原作未読であるので自分確認できないのだが、諸戸が母親について告白する場面はそんなにカット必要位置にあるのだろうか?

諸戸が母親から性的虐待を受け、それによって女性嫌悪感を持ち女性は愛せなくなったこと。親から愛情が与えられず性行為でだけ情を向けられたから、諸戸が簑浦へ向ける愛情性愛以外の多様さをみせられないこと。これらは諸戸の歪な愛を単なる超自我とイドのせめぎあいにさせず、諸戸が『かたわ』と比喩できる大きな理由となっていると思う。

それがカットされたというのはものすごく重大なのではないか

ここにある諸戸は性的虐待を受けていない世界線の諸戸?

手記の後に諸戸がどちらと会話をしていたか覚えていない…記憶の砂が零れ落ちていくの恐ろしい…

おそらく『箕浦』と話している? 系図帳から暗号見つけるのはここか?

島へ行く途中の列車?船?の中、諸戸が「疑っている?」と問いただすのは『私』で、その話題が終わるとすぐに『箕浦』に入れ替わる。

だめだここですべきは事実の羅列ではなく印象という目撃証言を残すことだ。

島に着いた夜。寝ていた『私』と『箕浦』。『私』だけが起き上がり、秀ちゃんと出会う。

そこに現れる諸戸。

私はここにめっちゃ違和感感じて、それまでの流れでやっぱり諸戸も登場人物なのかな…って思ってた気持ちが吹っ飛んだ。なんでここに諸戸が居るの?って思った。『私』と同じ次元存在から

で、原作既読の友人に確認してもらったら、原作ではここに諸戸は居ないししばらく諸戸と合流しないって……

それから呑気に毬遊びをする『私』と『箕浦』を見て、ここでも彼らは『役者』として並列であるめっちゃ感じた。対話をすることはあっても、物理的に直接交流するシーンはここが…あ、いや初代の指輪を奪ったね。そことここだけのはず。二人存在しないとできない行為から

まだ全然考察とか感想にまで至れていないけど、直感だけの変な話しだけど、

諸戸と『私』が同列であることと、『私』と『箕浦』が並列であることは、次元が違っているのですよ。だから諸戸と『箕浦』は同列ではない。

あ、それが《わたし》と『私』か。

わたし》と諸戸は同列。『私』と『箕浦』は並列に役者

五郎に帰れと言われてから、諸戸を助ける決心をして、諸戸からメッセージを受け取っているところも、井戸の中も、『箕浦』はずーっと冒険譚の主人公だった。キラキラクワク輝いていた。秀ちゃんへの恋とか初代の復讐とか諸戸への心配とかじゃなくて、冒険に夢中だった。

諸戸からメッセージを読むのは『私』で、あいつまた俺に変な気を起こしそうでいやだわ~的な愚痴をこぼし、『箕浦』もそれに乗っかる。「同性愛理解できない」ってまた言う。「頭では理解してるけど全然わかんねー」って言うのはどこだっけ。いやほんとに『箕浦』には友情以外まったく無い。微塵もない。清々しいほどに無い。脈ナシにも程がある。

前述した「諸戸も登場人物なのかな…って」考えに変化しかけたのは、同じく前述の事情聴取のシーンで《みのうら》を演じる『箕浦』をそれこそ蛇のような視線で諸戸が見つめていたから。スポットライトの当たらないところで。その時『私』はスポットライトの中で刑事事情聴取を聞き入っている。(時系列ぐちゃってごめん。でも記憶が蘇ったものをとにかく書いて残す)

ひえええあんな完全無欠の究極ノンケみたいな『箕浦』に言い寄っても絶対無理だよ諸戸なんで気付かないんだよ異常だろ…ってぐらい怖かった。対してワンチャンありそうに見えるのは『私』。否定してるんだけどなんか匂ってならない。なんか否定だけを信じられない。

あれか? 「『好き』の反対は『嫌い』じゃなくて『無関心』」ってやつか?

(初見感想で書いた「《みのうら》も実は諸戸を愛していたのではないか?という容疑が浮かんでならない」のは、完全に『私』のせい。これは初見からそう。私はこれを初見で「諸戸カンチガイ乙‼」みたいに感じていたから、こいつは諸戸の疑心暗鬼が見せる簑浦だなと思っていた。)

諸戸は『私』を探しさまようラブファントムなのかと思っていたけど、全然《みのうら》演じてる『箕浦』も狙ってくる。

『私』と『箕浦』はだいたい一緒に舞台上に居るんだけど、諸戸が《みのうら》よりも『私』を優先して見つめたのは、

  • 箕浦』演じる《みのうら》が諸戸の手を握り返さなかった時
  • 箕浦』が寝ているところを抜け出して『私』が秀ちゃんと出会った時
  • 井戸の中で『私』に「嫉妬している?」と問いかけられた時

諸戸は簑浦を探しさまようラブファントムという印象に落ち着く。

水責めから『私』はもがき出す。水喰らって噎せるし《みのうら》と諸戸に水ぶっかける。

序章でも鬼との出会いを思い出してる時に喉を掻くから原作にも白髪化がいつか描写されてないそうだし諸戸生理的拒否られてない可能ワンチャン…!?って一瞬思った。違った。

箕浦』ずっと脅えていて本当にかわいそう。諸戸に抱き締められてもノンケ過ぎて嫌悪感すら無い様でだだ死の恐怖に脅えている。…って、そうだ。『箕浦』は諸戸の性愛嫌悪感すら返していないわ。性愛なんてもの存在しないようにしか見えない。

ホモフォビア過ぎて逆に男性とキャッキャする現象」が何か科学的に存在しているのですか?(そんな感想を見かけた。)気になるので詳しい方に教えていただきたい。

そーいや江戸川乱歩同性愛を「研究」していたんだよねえ…

それまで『箕浦』を抱きしめて必死告白していた諸戸(この時の諸戸何故か記憶してない。零れ落ちた感覚もない)が、『私』に「嫉妬している?」と問いかけられた瞬間、逆鱗に触れられたように(地雷ぶち抜かれたみたいに)目を見開いて、そのまま『箕浦から手を離し、表情も目線も変えず亡霊というか亡者みたいにゆらぁりと『私』の方に移動していき、「ああ、嫉妬している」と答える。

これほんとめっちゃこわい。ラブファントムこわい。ホラーフィクションでよくある悪霊に追いかけられていたのが御札を持った瞬間にこちらが相手から見えなくなってあっさり追いかけられなくなる・あるいは逆に結界崩壊してそれまで見向きもしなかった悪魔が突然こちらに向かってくる、あれ。完全にあれでこわい。ほんとこわい。

諸戸を否定して死んでたまるかと逃げ出す『私』。諸戸は唸り雄叫びを上げてから『私』を追いかけたっけ?

確かここ最前列目の前に諸戸が来たのに私は目をそらしてしまった。それまでずっと三人の内をを覗きこんでいたけど、目の合うところに居る諸戸の瞳を覗きこむことはできなかった。

そして遂に『私』を捕まえた諸戸。手を掴み上げ触る。

なんというかね、性的意図をもって犯そうとする時って、例えば、頬を触る(唇を奪おうとする脅迫)、腿を撫で上げる(局部に侵入しようとする脅迫)、みたいな仕草がイメージやすいんだけど。諸戸は手なんだよね。いや、手を撫でられるのも十分性的な接触になりえるし、手を撫でてくる痴漢とかクソ質悪いと思うんだけど(あれって痴漢に該当するの?冤罪増えそうだから流石に法的には該当しなさそうだよね?まじきもい腹立つ)、もっと分かりやすセクシャル表現にしても良かっただろうに、なぜしなかったのか。手なのか。

同じ手でも手を舐めるとか頬擦りするとか自分身体に触れさせるとか、方法はいろいろあるのに。

あ、そうだ。秀ちゃんは吉ちゃんの手を取って自分の胸に触れさせていた。超嫌がってたけどあれは同じ手の使用でも犯されている感がわかりやすい。

あえて手であることがわかりやすいのなら、それは何か。

井戸の中での死についてのくだりも、秀ちゃんの手記で隠喩されたまんまでほんとつらい。もう死んでしまいたいという諸戸の叫び

そうだここ『箕浦』も死んでしまいたいと絶望して挫折して復唱していたのに、『私』が水を挿したんだよね…亡霊を呼び起こしてしまった。

諸戸が嫉妬していることを認めたのが、《みのうら》と秀ちゃんが結ばれてしまうかもしれないことについてなのか。(そう明言してた気もするけど)

それとも「本当はかたわものではなく、簡単な手術で醜い自分を切り離すことができること」なのか。

醜い自分を殺したいけど、殺したらきっと自分も死んでしまうと思ってる諸戸…まじ…

助六さんに「生きたくなかったの?」って聞かれた時に、「世間に顔向けできない」と言った諸戸まじ魂抜けてた。心ここに在らず。ライフが0。助六さんに心の内を回答する必要いか大正解しかしイドの超自我破壊自我乗っ取りを止められなかったことは、この時の諸戸の回答もあながち嘘じゃないなと。

あれ?と言うか水嵩が増さなくなったって表現、昨日あったっけ?

私は水嵩が増さなくなったことを知ってるから、初見ではセリフがあったはず。

『私』と襲いかかる諸戸の図を見ている『箕浦』の表情は、「死者を冒涜せぬよう省略」と『箕浦』が言った場面しか見えなかった。

と言うかこのセリフ初見では聞き逃してたかテラびっくりしたんだけど!

【今】はいつだよ!?って疑問が再浮上した。

初見のとき、序章で『私』が「なお、現在では差別用語となる言葉が登場するが、当時のなんちゃらを変えないためそのまま使用します」云々言ってて、「えっ!?『現在』っていつ!?『当時』っていつ!? 『私』が執筆したとき? 乱歩執筆した時? 私が観劇している今? ねえあなたは『いつの人』なの!?」って、超混乱した。

やっぱ諸戸亡霊なのかあああ??????って。

まだ決めていない。

少なくとも、丈五郎を目にした諸戸や、井戸を出た時の諸戸は、『登場人物の諸戸』だったから。

それにしても《みのうら》になった『私』の生命力

佐藤さんの『私』は表情がくるくる変わるしよく動くし観客の目をガン見してきて語りかけ度がぱないけど、アクティブなのにどうにも《わたし》の時は幽霊っぽかったの間違いじゃなかったんだな。ってめちゃ思うぐらい「生きてるかどうか」がなんか明確に違うんだけど。演技力?すごない?やばない?

わたし》になった『箕浦』と、《みのうら》になった『私』も言葉を交わす。「語り忘れたことあるかな?」

ラストは『箕浦』が読んで、『私』が諸戸の訃報を初めて知ったような顔をしている。井戸で《わたし》役になってからの『箕浦』は、諸戸が鬼籍であることを既に知っていた。

箕浦』はあまり『私』も諸戸も見ない。助六さんと井戸脱出しようとした時から、『箕浦』は正面向いてどっしり座って痛ましそうな顔をしている。あれ…顔背けてるのかな…

座ってラストを読んだあと、やって来て『私』に手を伸ばす諸戸の手を宥めるように下ろさせる。

ああそうだ、『箕浦』に向き直った諸戸の表情は見えなかった。

そしてこの物語の語り部は諸戸を憐れにも思っていると序章で明言している。

諸戸の訃報を握り潰すところ。あれね《みのうら》の憎悪というよりも、醜い半身へのやりきれない憎しみに見えた。悔し泣きみたいに表情を潰すところは正直感情が読めなかったよ。ある意味復讐燃えていた『箕浦』の様子にも近かった。

今回は推理するために三人をずっとガン見するつもりでいたけど最前列譲っていただけたのでピクセルに余裕できて他の演者さんもかなりしっかり拝見できた。

2017-01-23

ティアマ彗星整合性を考える(ネタバレ

確かに整合性おかしいところは多い。私は3年のずれに気づかないことよりも、この広い宇宙隕石が1200年周期で同じ場所を直撃することのほうが超天文学的確率というか、分母が10の何乗になるのか、そのほうがずっとありえないと思いながら見ていた。

http://anond.hatelabo.jp/20170122101332

彗星の名は

ティアマ彗星の名は、シュメールの龍神ティアマからとって新海監督が命名した。

ティアマトは神話では天地に引き裂かれて世界創造の元となった、また20世紀のヴェリコフスキー宇宙論ではティアマトも彗星として解釈されるのだという。

神話宇宙論における役割は公開後まで新海監督は知らなかったそうだが、ふつう人名彗星名前ティアマトとしたのは

監督アカシックレコード接続してこれら関連情報から無意識的に適切な命名をしたのだと、ムー1月号での新海監インタビュー記事にて明かされた。

そしてムーではもう一点、作中で描かれているが気が付きにくい事が新海監から発表されている。

テッシームー読者であり三葉の入れ替わりに並行世界やエヴェレット解釈アカシックレコードを持ち出したのはセリフにもあるから皆さん覚えておいでだろう。

終盤、避難のために奔走する時にもテッシームーを持っていて、その表紙には「ティアマ彗星は人工天体」との見出しが書いてあるんだそうだ。

全然気づかなかった。

部分軌道爆撃系人工彗星ティアマ

糸守には過去隕石落下でできたと思しき場所がある。糸守湖と宮水神社御神体のあるクレーターだ。

そして劇中では3度目の落下が描かれている。

1200年周期で巡ってくるティアマ彗星が毎度来るたびに地球付近で分裂して落ちてくる。偶然にしては出来過ぎ。

それも地球上にどこかへ落下、ではない。精確に糸守を狙っての着弾。大気圏燃え尽きることなく地上に爪痕を残す龍。

ティアマ彗星は何者かの作った人工天体であり、天文学的スケールと精密さで糸守を狙撃していると考えるのが妥当だろう。

この彗星製造者仮定体Aと呼称する。

(つづきは明日書きます

2017-01-01

元旦営業日かで妄想する、ブラック

去年の電通過労自殺問題から労働環境改善が各方面話題になっているが、

その取り組みに積極的かどうかを、元日営業状況を見る事で、

自転車で街中をサイクリングしながら妄想してみた。

スーパーマーケット

バローの様な中規模系や地元チェーン店は、ほぼcloseだった。

openザ・ビッグトライアルなどの安売り店、

やはり安売り店は休めないのかと妄想。只し,業務スーパーはcloseだった。

イオンイトーヨーカドーの大型ショッピングセンターopen

大型店はもはや、インフラとなりつつあるのかもと妄想

家電量販店

ノジマコジマ open

ヤマダ、K's電気 close

と、会社によってまちまちだが、ヤマダは混乱期から脱却しつつあるのと、

顧客満足度が高いと言われているK's電気は、余裕があるのかもと妄想する。

・外食チェーン

地元だけのチェーン店個人店はほぼclose。

全国規模のファミレスや回転ずし、牛丼店やファストフード店はほぼopen

飲食業界は相変わらずの厳しさなのかと妄想

そんな中、closeだった道とん堀やよい軒は、飲食界の新しい労働環境

構築しつつあるのかもと妄想

ホームセンター

カインズホームケイヨーD2コメリ等はclose

元旦需要は高そうだが、昔から元旦営業しているイメージはないので、

その文化根付いているだけなのかもと妄想

アパレル

ユニクロライドオン、西松屋シマムラなど、すべてopen

アパレル系は、ファッション好きな従業員労働力搾取の場なのかもと妄想

アミューズメント

ゲームセンターボーリング場、ネットカフェパチンコ等はすべてopen

これ系は昔から正月は稼ぎ時なのは変わらない印象。

自動車関係

ディーラー中古車販売店、買取店はclose。やはり正月から大きな買い物はしないのだろう。

自動車用品店は中古部品店はclose 全国チェーンのイエローハットもclose。

ただスーパーオートバックスopen。車好きの従業員労働力搾取の場になっていなければいいが…と妄想

・その他

ブックオフヤハードオフなどのブックオフ系列はどこもopenだった。

暇な正月に行く定番場所として昔から

大型本屋ツタヤのどのレンタルDVDショップ需要があるので、

その括りで古本屋open理解できるが、

パソコン部品家具洋服中古品店もオープンさせてしまうのは、

グループ店ならではの文化が、優先されてしまっているのではないか妄想

驚いたのは紳士服店とメガネ店、見た限りでは

全ての元旦からopen店ばかりだった。

紳士服はやはりアパレル関係に部類されるのだろうか。

メガネ店では朝礼で、通りに向かて全員で大声で挨拶していたり、

駆け足で通りを掃除していた風景を思い出すと、

元旦営業は当たり前という文化根付いているのかもと妄想

ただ両カテゴリ共に元旦需要があるのかな…?

もう一つ意外だったのはセリアやダイソーなどの100円ショップがclose

安売り店は営業していそうだが、当てはまらなかった。

労働環境はいいのかもな~と妄想

最後に感じたのは、日本人なら基本、正月は休もう、という事。

それでもサービス提供しなければならないなら、その日は特別賞与従業員に大いに振る舞おうよ。

そしてお客も割り増し料金を払おうよ。

正月くらい、客がそのサービスへの感謝を形にしてもいいんでないの?

元旦からクロネコ宅急便が届いて、驚いちまったのと同時になんだか申し訳なくて

わず「すいませんでした」って謝っちまったよ…。

2016-12-17

サッカーがつまらなくなった理由

1993年Jリーグ創設時にチームがあった、いわゆる「オリ10」と呼ばれる某都市で生まれ育った自分は当時中学生で、たまたまサッカー部所属していたこともあって、毎週のように友人と汗をかきつつ必死自転車こいで近くのホームグラウンドまで試合を観に行っていた。当時からサッカーが本当に好きで、Jリーグは勿論のこと、日本代表試合も手に汗握りながら欠かさず毎試合観ていたし、翌日は部員と共に試合内容を語ったりしたものだ。ドーハの悲劇リアルタイムでみてしまった直後は、テレビの前から1時間近く動けなかったほどのショックを受けた思い出もある。

冬の全国高校サッカーなどは、自分と年が近いこともあり、Jリーグなどとはまた少し違った視点と思いを持って(とても同年代とは思えない程の技術に驚きつつ)毎年楽しみに観戦していた。

当時なかなか情報が入らなかった海外サッカー事情(当時はセリエAが最も人気)は、雑誌の「サッカーダイジェスト」またはフジテレビで深夜やっていた海外サッカー番組などから情報仕入れ海外の一流選手が履いているスパイクなどに憧れたりしたものだ。

しかしこういった時代からかなりの時間が経って、いまはもう全くといっていいほどサッカーを観ることはなくなってしまった。

確かにいまは海外最高峰試合簡単に観ることができるし、日本サッカーレベル底上げされ、日本代表W杯に出るのはもはや当たり前というような風潮さえあるし、事実そうだとも思う。このような時代になってしまったことで、昔のような真新しさは確実になくなっていることもひとつの要因ではあるにせよ、そんなことは些細な理由しかない。

現代サッカーを最もつまらなくさせてしまった最大の理由は「ファウル」の存在であり、これが自分近代サッカーから遠ざけたたったひとつ理由である

ちょっと交錯しただけで痛くも痒くもないくせに大げさに痛がりプレーを止め、自らウソまでついてダイブして見せることで必死FKPKを貰おうとするあの乞食のようなプレーが、いつのからか真っ当な戦術として当たり前のように浸透してしまったのはなぜなのか?この風潮を喜んでいて、何も思わないサッカーファンが本当に存在するのか?昔のようにユニフォームや腕を引っ張られても、危険タックルを食らっても倒れずに、ゴールに向かいドリブルを続けていたあの熱いプレーが当たり前だった時代を知っているはずの人たちは一体どこにいってしまったのか?

世界に数多ある各種スポーツがこぞって現代テクノロジーを判定の一助として(無論反対意見もありつつ)続々導入しているこの時代に、たかゴールラインテクノロジーでさえ導入に躊躇している有様なのがこの糞サッカー業界である。そして今回のクラブW杯鹿島の1点目がビデオ判定によりPKを得たことに関して多くの否定的意見が伝えられたが、これがまさに現在サッカー界の腐れ具合を象徴している。「こんなのはサッカーではない」とまでぬかした選手までいる。結局は今まで自分らが隠れて姑息に行っていた詐欺のような行いが白日のもとに晒されるのを嫌がっているだけであり、まさに自業自得である

もちろん全てのプレーに対してビデオ判定をするわけにはいかないから、ここでもテニスのような「チャレンジ制度」を導入すれば良いだけだ。これは野球にも言えることであるテニスチャレンジ制度は贔屓目抜きに近代スポーツの中で導入された新ルールの中で最も優れた、フェアな発想であることは間違いない。サッカーも早くこれを導入すべきだ。

昔と違いサッカーのいち試合だけでもそれに関わるマネーも比べ物にならないほど大きくなっている。このような状況下で、可能な限り皆の目にフェアなジャッジが示されることのデメリットが一体どれだけあるのか、感情論抜きで説明できる人がいるのか?いたらぜひ反論を聞きたいものだ。このへんのルールがいつまでたっても適用されないことと、協会内での原博実立場ほど謎なものはない。早くなんとかしてくれー!

2016-11-29

[]11月29日

○朝食:なし

○昼食:ホルモン弁当

○夕食:サラダうどんサラダ増量)

調子

はややー。

仕事はのらりくらりと適当にこなした。

○お便り返信

よかったー、ここ数日「はややー」がなかった淡々とした日記だったか心配してたよー。

仕事ミスは誰にでもある。

次に気を付ければOKよ。

http://anond.hatelabo.jp/20161128000318

そうですね、どうも同じプロジェクトに長居する予定なので、今後は対策も含めてやっていきたいです。

type-100 酌するのもされるのもなんか落ち着かないので、気楽に飲みたいよね

http://b.hatena.ne.jp/entry/310041734/comment/type-100

そうですね、気遣いが苦手な性質なので気疲れしました。

あの後缶ビールを二本飲んだのが、二日酔いの原因っぽいです。

death6coin ゲームは?

http://b.hatena.ne.jp/death6coin/20161125#bookmark-309888021

終電ときでも、コマスターログボ、ポケとるデイリーイベントバッジとれーるの台チェックはしてはいます。

ただ、それを書くのが面倒になる感じです。

nagatafe 「てへぺろ」「むきゅー」で通そう

http://b.hatena.ne.jp/entry/309888021/comment/nagatafe

いいですか、島村卯月がアニデレでひたすらに横ステップをしていたのは「前に進めていない」ことの暗示であり、

じっさいにスマリングやCP全体曲に横ステップがないことはどうでもいいんです。

そういうことです。

(何が何やら)

usausamode セップクモナカをてにいれた

http://b.hatena.ne.jp/entry/309888021/comment/usausamode

なんのことかわからずググりました。

こういうお菓子があるんですね、そうですね旅行にでも行った時に手土産差し入れるぐらいは考えておきます。

旅行なんて十年ぐらい行ったことないですが)

mur2 裁判ってなんやの? 逆転裁判の話? リアル法廷なら異議あり!と指を突き立て叫んできてほしい。

http://b.hatena.ne.jp/mur2/20161126#bookmark-309888021

ミスった僕とか上長とか取引先とかが集まって

「なんでミスったんだ」と問い詰められる会議を指して、裁判と言っています。

ちなみに、裁判は淡々と終わりました。

usaginokainushi ポケモンまだ最初の島にいる…。

http://b.hatena.ne.jp/entry/310050536/comment/usaginokainushi

レートを全シーズン満喫したいとかでない限り、自分のペースで楽しむのが良いと思いますよ。

はいえ、個人的にはポケリゾートオススメの遊びでかつ、デイリー要素が多いので、早めにそこまではプレイすると楽しそうですが。


次のお便りはちょっと長いので略しました、詳細はURLをクリックしてください。

あとストーリーがいいってところをもっと長文で熱く語ってくれ

システムについても語って欲しい

過去作のシステムとか初代あたりからの違いとかもあるとうれしい

http://anond.hatelabo.jp/20161124093638

ストーリー

「自立」が根底にある凄くハッキリしたストーリーでした。

個人的に凄く褒めたいのが「ハッキリしたストーリー」って部分なんですよ。

というのも、ポケモンって良く言うと暗示的、悪く言うととボンヤリしたストーリーが多かったんですね。

例えば第四世代と呼ばれる「ダイヤパールプラチナ」(以下DPt)だと、小さい頃機械が友達だった悪の組織ボス世界を完全なものにするために今の世界を破壊するとか。

第五世代と呼ばれる「ブラックホワイト」(以下BW)だと、ポケモン解放を謳う悪の組織ポケモンモンスターボールに閉じ込めることの是非を問うとか。

こう、何か子供に伝えたいメッセージがあるんだろうけど、暗示的な部分が多すぎるせいで、なんかもう宗教の自己啓発みたいなちょっと近寄りがたい雰囲気みたいなのを、僕は感じてたんですよ。

この辺は過去作をプレイしてもらいたいんですけど「なんか難しいこと言ってるけど、要するにどういうこと?」みたいなシーンが多くて、正直子供向けの作品としては歪だったと思っています。

これ、本当は「大人は深読みして楽しめる」と「子供はセリフを追うだけで楽しめる」みたいなのを両立しようとした、スタッフ努力だとは思うんですよ。

なんだけど僕としては、隠しきれてないし、のわりに暗示的すぎてイマイチ意図がつかめない、って感じでした。

ところが、今作は単純明快です。

「偉大な祖父に憧れながらも、自分なりの答えを探す『ハウ』」

「傲慢な母親に振り回されるも、最後にはそれを振り切り、自分冒険を始める『リーリエ』と『グラジオ』」

過去主人公同様に冒険をしたが、その結果に納得がいかず今も燻っている『グズマ』」

「『グズマ』と同様に結果は最良ではなかったものの、自分で納得し受け入れ、新しい夢を持ち、そしてそれを叶える『ククイ博士』」

とこの五人の設定が、自立というテーマのもとに非常に明確なんですよね。

いつまでも過去の結果に納得できずにやさぐれているグズマ

過去の結果を受け入れその上で新しい夢を持ち、それを叶えるククイ博士

なんかは、作中でも明確に「僕は君と違う」的なセリフがあるので、意識して対比されてる感じでした。

特に文量を割かれているリーリエのエピソードはどれも秀逸でした。

まず興味深いのがリーリエはポケモントレーナーじゃないんですよ。

自分ポケモンを持っておらず戦えない。

これって、要するに「ポケモンを持って旅をできるほど、リーリエは親から自立できていない」という意味だと思っています。

ポケモンプレイするとすぐわかるんですが、町の至る所にいるモブですらポケモンを持っているんですよね。

そういう意味で、あの世界ではポケモンを持って旅をしたり、ポケモンと暮らすのは、当たり前のことなんです。

なのに、リーリエはポケモンを持っていない。

それはなぜなのか?

というのが、超重要キャラでありリーリエの母親の『ルザミーネ』の性格にあります。

彼女はもう典型的な「毒親」なんですよ。

娘のリーリエが自分の命令を聞かないとブチギレ、あっさりと捨てる。

そんな親のせいで、リーリエは本当なら自立できる年齢(※ポケモン世界の話で、現実で11歳が自立する必要があるって意味じゃないよ)なのに、ポケモンも持てず主人公に頼るしかないんです。

この「親から自立できていない子供のリーリエ」との交流エピソードは、サンムーン全体のなかでかなりの文量を割いて描かれています。

これらの細かいエピソードで、リーリエが可愛いことについては、プレイして感じて欲しいですね。

そして、その物語の先で、リーリエは親であるルザミーネ

「もうウンザリです!」と言い放ち決別をします。

(決別とは書きましたけど、別にリーリエがルザミーネを捨てるわけじゃないのも、良い点だったと思います。

兄のグラジオが「あんなのでも親だからな」と言っていましたが、本当その通りで、このバランス感覚は子供向けながらすごいと思います)


ただ、だけれども、結局この「決別」は、プレイヤーである主人公ルザミーネをバトルで倒すことで完了します。

もちろん、先ほど書いた通り、リーリエはポケモンを持てないほど自立できていないからこそ、誰かが助けないといけないから、これは仕方ないんです。

仕方ないんですが、ここでリーリエにとっては、きっとシコリが残ったんだと思います。

そして、最後の別れに繋がるんですよ。

リーリエは冒険の途中に「主人公に色んなことを教えて欲しい」とか「主人公がいてくれてうれしい」などと、好意を向けてくれます。

だのに、最後最後で、リーリエは主人公の元を離れて、自分一人で冒険の旅に出ます。

それも、サンムーン舞台になった場所とは遠く離れたところへ。

これって要するに、リーリエは親であるルザミーネとは決別できたけど、それは主人公の手助けによるもので、

結局テーマである「自立」は成し得てないってことだったんですよね。

からリーリエは主人公に甘えたくなかったんですよ、きっと。

本当は冒険の途中に何度も言っていたように、主人公と一緒にいたかったんですよ。

けど、きっとそれは彼女にとって「対等な関係」じゃなかったんでしょう。

ちょっと表現が難しいですけど、リーリエが泣くと助けてくれる主人公リーリエのためならなんでもする主人公、そんな関係の行先が、結局母親であるルザミーネとの関係とかぶったのかもしれないです。

からこそ、リーリエは主人公からも自立し、最後最後、旅に出る。

長々と書いてきたけど、リーリエの自立の物語としてとっても面白くて、それでリーリーエがとても可愛くて……

立派なポケモントレーナーになったリーリエといつか再開する続編やリメイクプレイしたいなあ、と思いを馳せてしまいますね。


システム

これ、メチャクチャ長くなるわりに、システムから攻略サイトとか公式サイトとかを見た方が硬いと思うけど、

一応ざっくり。

まず、ポケモンの構成要素の歴史から

種族数:第一世代151、第二世代251、第三世代386、第四世代493、第五世代649、第六世代721、第七世代801(※2016年11月29日時点、例年だとここから三匹ぐらい増える。いやまあ解析情報知ってるけど一応何匹かは伏せときます)

種族ってのは、ポケモンの見た目とかを後述の種族値などを決める要素っていうか、まあキャラクタの数ってことだね。

はいえ、この数は図鑑NO基準で、中には同じ図鑑NOでありながらも大きく見た目や能力が違うポケモンもいます

種族値第一世代では「HP、こうげきぼうぎょ、とくしゅ、すばやさ」の五つ、第二世代〜第七世代では「HP、こうげきぼうぎょとくこうとくぼうすばやさ」の六つ)

よく言われる例えだと「人間は知恵がある」「ゾウは鼻が長い」みたいな感じかな。

先述の種族によって、種族値は決まります。

ちなみに、第一世代から二世代への移行時に「とくしゅ」が「とくこう」と「とくぼう」に別れました。

二世から第五世代までは種族値に変更はなかったですが、

第六世代と第七世代では、種族値テコ入れが行われ、世代が変わるだけで強くなったポケモンもいます。

個体値第一世代〜第二世代では16段階、第三世代〜第七世代では32段階)

よく言われる例えだと「同じ人間でもAくんは足が速い、Bくんは足が遅い」みたいな感じ。

この個体値は、第六世代までは絶対に変更できない要素だったんだけど、第七世代からは強化できるようになりました。

努力値第一世代〜第二世では全てのステータスが65535まで貯める。第三世代〜第七世代では510を各ステータスに割り振る但し1ステータス255まで)

255までについてはツッコミきそうだな、第六世代からは252だけど、ただし255と252はステータス計算で切り捨てられる都合上実質同じです。

よく言われる例えだと「DNAが同一の双子のAくんとBくんでも、運動部のAくんは運動が得意で、勉強に熱中してたBくんは頭がいい」みたいな感じ。

性格(第三世からの追加要素)

25個あり、性格によって「こうげきぼうぎょとくこうとくぼうすばやさ」どれか一つが上がりやすくなり、どれか一つが下がりやすくなる。

ただし、5つの性格はどれも上がらないし、どれも下がらない。


……ごめん、これメチャクチャしんどいわ、解析情報も含めて完全に伝えようとするから大変なのかな?

まだこの後に

性別

フォルムチェンジ

進化

タイプ

・わざ

・わざの分類(攻撃物理特殊)、変化)

特性

メガ進化

特定のZストーン

・もちもの

テンション

リボン

とかがあって、その上で、

これらの要素をどう上下させるのか? みたいな遊びの部分にようやく切り込めるわけだからちょっとゼロから書くのはしんどいな。

まあ、本質的システムは赤緑の頃から変わってないよ。

ざっくり赤緑からの新要素を書くと…

ってそれでもしんどいよ、20年前だもんなあ。

・とくせい

ポケモン一匹一匹が持ってる特殊能力

例えば「ゴースト」なら「ふゆう」って特性があるから、地面タイプの技が効かないよ。

カイリキー」なら「ノーガード」って特性相手に必ず技を当てれる代わりに、相手の技も必ず自分に当たるよ。

同じ「カイリキー」でも「こんじょう」って言って毒とか麻痺とき攻撃力が上がる特性の「カイリキー」もいるよ。

・Z技

一回の戦闘で一発限りの大技。

このZ技を使える持ち物「Zストーン」を集めるのが序盤の目的だよ。

・ポケリゾート

いわゆる「放置ゲー要素」だよ。

設定すれば電源を落としてても自動レベル上げや、木の実育てや、有利になるアイテム探しや、ポケモン捕獲をしてくれるよ。

フェス

オンライン要素だよ。

バトルや交換はもちろん、ミニゲームも遊べるよ。

ちなみに、オンライン交換は

「フレンドと交換」(赤緑の頃の通信ケーブル交換とほぼほぼ同一、ネットを介すだけ)

「GTS」(ソシャゲトレード要素を自動化した感じ、自分ポケモンを預けて、そこに「○○希望」って設定すると、オンラインリストに載って、交換が成立すると自動で交換されるよ)

ミラクル」(オンラインの誰かとランダムで交換。序盤の虫ポケモンが来ることもあれば、超強いポケモンが来ることもあるよ)

ぶっちゃけ、まだまともに遊んでないからよく知らないよ。

これぐらいかなあ、もうちょいこう何が知りたいかを教えてくれると、書きやすいかな。

ポケモンサン

シンクロ要員孵化

おくびょうが出たので、残りは

わんぱく、おっとり、れいせい、むじゃきの四つ。

はいえ、おっとりとむじゃきは別に使用用途が思いつかないので、れいせいが出たら終わりにしようかな。

一本釣りなら、適当な冷静からグループ連絡網を使って遺伝させていく方が早いので、明日からはそちらに切り替えよう。

と思ったんだけど、冷静が一匹もいないんだけど、ポケリゾート開拓のためにそれなりに捕獲してるのにこれは面倒臭いな。

そうえばサファリポロックだかポフィンだかを置くと狙いの性格が出やすくなるシステムが昔にあったよね。(関係ない話だな)

ポケモンARサーチャー

プレイ

バッジとれ〜るセンター

ノー課金。

ノー課金どころか、欲しい台が一つもなかったので、コンプしてる台をもう一回プレイした。

ポケとる

ランキング報酬でバクーダメガストーンをもらう。

キュレム捕獲。(レベル4で捕獲できた、すごく運がよかった)

アーケオス捕獲

今回開催されてる他のイベントファイヤーゼクロムバクフーン捕獲済みなのでスルー

メガスキルアップ集めやスキルパワー集めみたいなエンドコンテンツにはあまり興味がないしね。

それだけに、そろそろメインステージをせめてメガレックウザぐらいまでは進めないとなあ。

ポケモンコマスター

ログボのみ。

2016-11-02

レンタルDVDネットフリックスがもたらす映像文化の衰退

未だにレンタルDVD借りてる人ってなんなの

http://anond.hatelabo.jp/20161101215841

レンタルDVDどころか、定期的に中古ビデオ屋に通っている。DVDにすらなっていない映像作品がいっぱいあるからだ。もっとハードコアな人だと、京橋フィルムセンターに通って、ビデオ化されていない映画を見ている。当然のことだが、そういうのはネットフリックスでは配信されていない。

フィルムビデオDVDネットフリックスと、どんどん作品は厳選されていく。そこで選ばれるのは収益が見込まれ大衆的な作品だけだ。少数に深く刺さるマニアックものは捨てられる。たくさんの映画が捨てられてきた。その中には、もし鑑賞していれば、あなた人生を変えるような映画も無数にあったはずだ。父親から手紙が何よりも泣けるように、一人ひとり、深く刺さるものは違う。その可能性が、たくさん捨てられてきた。

おそらく、ネットフリックスの次が出てきたとき映像文化荒野になっているだろう。そこにはディズニー新海誠しかない。宮﨑駿はストーリーが分かりづらいかNGゴジラ男の子しかウケないかNG黒澤明はセリフが聞き取りづらいかNG小津安二郎役者棒読みからNG。そうやって捨てられていって、1億人中1億人が「いいね!」と言うものけが残る。だけど、その「いいね!」はフェイスブックの「いいね!」と一緒で、表面的な共感しかない。深層に突き刺さるものは、少数にしかウケない。みんな感性がバラバラだから

そうやって表面的なものしか残らなくなった地球では、映画に深い感動を覚える人間をいない。1人もいない。誰もが「こんなもんだ」と……「上映時間分楽しめればいいや」と……その程度の感慨しか映画に持っていない。映画を見て人生が変わったり、苦痛から解放されたり、生きるエネルギーをもらったりすることはない。映画にそんな力があるなんて、誰も思っちゃいない。

でも、何かのきっかけで……好奇心旺盛な子どもが、友達たちとゴーストタウン探検しようと……みんなで遠出して「神保町」と呼ばれていた土地に行くかもしれない。そこには廃屋と化した「かつて中古ビデオ屋だったもの」がある。子どもたちはそこにある分厚く不格好な記録媒体に興味を持ち、これが何なのか調べようと、街一番の長老を尋ねる。

長老は「ああ、これはビデオというんだよ」って……ただ一つ残っているビデオデッキに……子どもたちが持ってきたビデオ差し込む。

長老再生ボタンを押すと、静かに映像が流れてきて……そうして、文字が映される……。

紀里谷和明監督作品

CASSHERN

初めて見る大衆的じゃない映像。僕たちが捨ててしまったもの子どもたちは驚くだろう。

2016-10-11

デフォルメキャラへのリビドーをどう対処すべきか

信長の忍び望月千代タンがかわいすぎる

ジト目巨乳ムチムチスパッツちょっととぼけもある(しびれ手裏剣自分でなめてしびれちゃうところはもう薄い本ネタしか想像できなかた)

しかも声が田村ゆかりらしい

多分ひぐらしのりかちゃまのシリアスモード時みたいな感じになるんだろう

幼さは消すんだろうけど

トーンおさえたけど可愛さは隠しきれない声ハアハアハアハアハアハアハア

顕如の妻の如春もかわいい

ロリツインテ八重歯巨乳めっちゃ顕如を愛してるところもNTR甲斐があるハアハアハアハアハアハアハア

ねねもかわいい

テンプレツンデレ世話焼き料理下手ハアハアハア

ヤンデレ瀬名・・・たまにはいいかハアハア

いまんとここんくらいか

でだよ

めっちゃかわゆすえろすと思ってるけどいかんせん発散先がねーんだよ

一応作中で温泉シーンあったりするけどもちろんタオル?で隠してるし、胸の谷間みえるけどデフォルメだし

でもデフォルメエロさを感じるからリアル等身に書き直したらもうそれはなんか違うんだよなあ

かといって実際にあの絵柄のまんまエロやられたらどうかって言われたら・・・

うーんデフォルメ場合はセリフ・説明つきイラストっていう同人ジャンル本領発揮してもらうのがよさそうだな

2016-09-17

[]

今回はとなりのヤングジャンプ

ゴール下の横綱

シンマンエントリーNo.8

もう最初の絵の時点で惹かれなかったんだが、ここまでシンマン感想書いてきたということで読んだ。

うーん、なんだろう、薄味に感じてしまう箇所がいくつかある。

相撲をやっていた主人公バスケをやろうとするまでの過程だとか、親友との友情物語だとか、試合だとかにそれぞれのページ配分の結果、薄味に感じてしまうのかなあ。

作中のいずれかの要素や設定を削って、残ったものでしっかり描けば印象も変わってくるかもしれない。

まあ、絵とかテーマ第一印象に引きずられて、私の中での評価が上がらないってのは間違いなくあるだろうけれども。

さて、第二回のシンマン総括。

読みきりとしてみた場合の完成度もそうだけれども、連載権を手に入れるためでもあるから、そういう観点意識して描かれた作品があまり多くないのは気になったかな。

まあ、私の中では、コマ割を工夫していた「10'sプレイヤー」は地味に評価したいところだけれども、ここを評価する読者って少ないだろうしなあ。

ストーリー漫画としてなら「彼女ホントウ。」、「陽だまりメモリーグラス」、「Drive」はそれぞれ評価できる所がある。

「TAMATA~黒タイツで蹴ります~」は、キャラ物語を動かそうという意識がしっかり反映されていると感じたし。

でも、総合的には設定とかテーマとかのウケがよさそうな「ホームレスエージェント」あたりが投票数多そうなのかなあ。


ひゃくにちかん!! 第23

なんか、今回はセリフ回しがいちいち楽しいな。

冗談で「様付けしろ」と言ったのを律儀に付けるところに始まり田中さんのことを財布と呼ぶだけに飽き足らず、とうとう本名みたいに扱う場面とか。

お宅訪問からの、流れるようにお医者ごっこをしたりとか、青木のノリが終始よすぎる。

今話、トップクラスに好きかもしれない。

2016-08-22

シン・ゴジラは、 『特撮好き』なら失神レベルの大傑作で、『一般人』なら視聴に耐えうる娯楽作

シン・ゴジラの真価は、これから広がるであろう一見さんによる批評の中にこそ有る。

まり、「満点からマイナスされうる特撮映画」が帰ってきた、と言う意味だ。

1週間ほど前に話題ゴジラを見に行った。面白かったは面白かった。

が、事前ハードルが上がりすぎていたのか、粗(に私には見えた)の部分が結構気になってしまい、正直世間で言われている程に「大傑作」にはあまり見えなかった。

シン・ゴジラそんなに言うほど面白いかあ??

シン・ゴジラには、決着のカタルシスが無い。

確かにその通りで、それは欠点だ。

それは、長年特撮ファンが受けたくても受けられなかった指摘だ。

特撮ファン向けの映画から一般人向けの映画に

「まあ、子供向けの怪獣映画にしては良く出来てたよね」という感想からの脱却。

対象年齢を考えても酷い」とか「大人の視聴に耐えうる人間ドラマ」とか

そういった「オヤクソクを共有している視聴者」向きの話じゃない。

まり、「ファインディング・ドリーと比べて」とか

ゴーストバスターズの脚本比較して」みたいな、

一般的な映画と比肩しうる水準に特撮映画を押し戻した。

からこそ「大傑作」であり、それ故に「まあまあ面白かった」という感想が併存しうる。

今あるものでやるしか無いんだ。

特撮は、リソースがないことをイイワケにしてきた過去がある。

平成に入ってからゴジラをどれでも良いから観て欲しい。

シン・ゴジラ比較するべくもないヒドイ作品ばかりだ。

一般人から見れば。

最近は「ゼロからプラスして積み上げる特撮映画」しか無かった。

「(全体の質はハリウッド比較しようも無いけど)特撮部分は良かった」

「(全体の質はハリウッド比較しようも無いけど)ドラマパートはヒドイ」

みたいな「邦画予算規模で制約の多い特撮映画において」という限定が常についていた。

シン・ゴジラは、正面からそれを覆してみせたと思う。

イイワケの無い、特撮映画としてのゴジラ

粗はある。荒削りでもある。

世界最高峰の映画では無く、手を入れるところもまだまだある。

それでも恐らくは邦画現場における特撮映画のベストを尽くした映画だと思う。

それは特撮ファンなら邦画の環境に絶望せずに希望を見いだせる一筋の光であるし、

一般人から見れば、「怪獣映画だけど面白いらしいよ」と観に行ける映画になってる。

まり何が言いたいかというと

日本特撮映画として100万点」のシン・ゴジラで終わるならソレまでだ。

でもきっと「世界の映画の中で70点」のシン・ゴジラだと評価してもらえる。

怪獣を通じて、日本災害を正面から描き、国のあり方をポリティカル視点から捉える。

世の中は稼いだもの正義で、投資してもらえるのは評価された作品だけだ。

その意味で、きっと一般人からみても、投資に一口のれる出来じゃないだろうか。

おまけ

ダシに使ったので、不満点に共感しつつ、違う視点提供しておくよ。

映画観に行った後のファミレスでダベってる感じで読んでもらえればと思う。

(人は感じたことが全てであり、反論しようとは思っていない)

登場人物ゴジラへの理解度が要所要所で不自然に高い』

主人公矢口会議中に巨大生物言及するのだが、この時点で矢口がそう判断に至った材料は精々ネットの動画程度であり、あそこでアレを「生物」と考えるのはかなり不自然だ。

この時点では矢口は単なる夢想家レベルである

矢口の人物像について、多少のフォローはされている。

シン・ゴジラ主人公である長谷川博己演じる内閣官房副長官矢口蘭堂は、

竹野内豊演じる内閣総理大臣補佐官国家安全保障担当)の赤坂秀樹から

会議結論ありきで進んでいる。かき回すな」と助言を受けている。

また、エレベーターの中で、立場が上の人間に対して「楽観やこうあって欲しいという願望が、先の大戦で何百万人も殺した」とワリとハッキリ苦言を呈している。

矢口生物と断定しているのではなく、「巨大生物の可能性を俎上に載せないのはマズイ」と判断しているのではないだろうか。

ネット上の映像フェイクであれば、それを作った人間動機テロで無いことを確認するまで安心しないタイプ

ニュース映像での「巨大生物尻尾」について、ニュースの真偽を問うシーンがないのは映画の都合だと思う。

ニュース第一報だと見るのが妥当なシーンだし、それならアレは何のジョークだと笑うのが現実的ではなかろうか。

同種の別個体については、検討は並行で続けているが、映画の都合でカット、じゃないかな。

個体だとすると、観客は「ゴジラ対究極生物なのか?」という疑念を抱きながら観ることになり集中力が削がれる。

『人の死の描き方について』

(一つは倒れるマンションから逃げ遅れた家族、一つは溢れた川から逃げる男性、もう一つどこかで同じことを思った気がするが覚えていない)

 この点はあまり大きな不満という程では無いのだが、どうにもモヤモヤとしてしまった部分だ。

たぶん、残りの一箇所は、自衛隊戦車が潰れるシーンか、注入第一部隊の全滅の部分じゃないかな。

マンション荷物を詰めていてマンションごと押し倒される家族、川からの逃げ遅れ(たぶん画面の奥側に向かって走る男性)は、

災害の描き方の問題で、ゴジラによる人死を描いているわけではないと思う。

あの一連のシーンで感じる「いまどこに災害が近づいてきているか一般市民には把握できない」という恐怖は演出として一貫していると思う。

(状況把握のしようがなく、気がついた時にはもう遅いという恐怖は、5年たってやっと直視できるようになった映像だと思う)

ただ、予算の都合による表現の制限を感じる部分ではある。

病院とか今まさに災害現場は出てこず、災害が通り過ぎた後の映像だしね。

密室俯瞰した映像に寄る災害描写は、予算制約を逆手に取った脚本の作り方の問題であり、

その意味で「巨大不明生物がなぎ倒したビルにも当然人が残っている」というのを伝える手法に限界があったのかな、と思う。

ほぼあの家族しか直接の被害は確認できないのに、それ以後の緊迫感は違う。

だけど、アレ入れて欲しくない、というのも判る。

石原さとみキャラが明らかに浮いている』

浮いてると思うよ。これはシナリオの歪みが集中してるせいだと思う。

これ、後でちょっと付記するけど、「シナリオの都合の上で」リアリティラインは高く見えるようにしてあるんだと思ってる。

例えば、東京駅前に当然あるはずの広大な敷地について劇中一切言及されていない。明らかに不自然。

筋論として、日本が米国に頼り、米軍日本国内武力行使する、という流れのハズ。

仮にも主権国家に対して、他国が熱核攻撃を短期間に強行する理由がない。

米軍による強行じゃなくて、国連安保理での決議言うてたし)

日本が壊滅するまで自由にさせておき、主権が及ばないところに出てから攻撃になるはず。

ちょっと日本以外のまとまりが良すぎるというか、世界があまりにも日本に対して冷淡すぎる。

日本に核攻撃」という荒唐無稽な一手と、

ゴジラを生み出したのは、牧元教授という日本人では?」という点、

外務省駐在武官無視して政権が直接軍事について外交を行うと言う部分を抑えると

祖母が原爆による被害者であり、日系人アメリカ政権に対して一定の譲歩を引き出しうる通常外交ルート外の存在は、

石原さとみ演じる米国大統領特使のカヨコ・パタースン以外であっても、

やっぱり荒唐無稽に見えるだろうし、どうしても浮いてしまうのは仕方がないと思う。

彼女シナリオの不備による歪みを一手に引き受けて浮いているのだと思う。

まあ、じゃあどう直せば良いかって言うと、アメリカ側を描くには予算が足りなそうだな……

『ヤシオリ作戦について』

ゴジラ原子炉載せて、排熱への対処(生存本能)で進化するって道筋つけると、焼却 or 凍結ってのは判りやすい。

シナリオの都合でアメリカに熱核攻撃を担わせると、日本特撮的な花である爆発(焼却)を使うのは難しい。

そもそも「カタルシスを得られない」ということそのものが、演出意図なのではないかなと思う。

一応、血を流すことから排熱に血流を用いているのではってのは合理性があるし、血液凝固材も30種類?試して効くのは確認してる。

元素変換する相手ならどこに投与しても一緒って意味では、口に見える部分に引っ掛けて体内注入するってのは効果的とも思う。

仮定仮定を積み重ねて、地味な作業原子炉の終息にもってくってのは、福島第一原発事故対応への直喩だろうし。

「ショボい」処理で、しかも「まだ終わってない」ってのを、東京駅に凍結させたゴジラで示しているのでは、と。

政府冷温停止宣言したのも、冷やし続ける必要があるってのも、同じ構図だよね)

 加えて、ヤシオリ作戦に関しては、矢口の陣頭指揮の部分にも中途半端さに違和感があり、これまで徹底して「対策室で対応する政治家」を描いてきて、結局最後は「主人公現場の陣頭指揮を取りに行く」というのを描くのか、というのに少し落胆した。

 せめて矢口本人が言うように「自分現場にいる事で出来た微妙判断」が描かれていればスッキリはしたかも知れない。

一応は、逃げ遅れた人がいるかもしれないけどやる?とか、線量が予定よりも多いけど続行するのか?とか、判断はあったと思う。

どっちかというと、多分最初に感じたであろう「え?総理大臣は逃げるの?残らないの?」みたいな感覚

「いや、指揮官は後方に控えてないと死んだら終わりだから」に観客の気持ちを変えたかったんじゃないかな、と思う。

それでもまあ、良くあるヒーロー映画みたいにゴジラに触れるような最前線までは最後まで行かないし、良かったんじゃないかな。

(良く言われる「陣頭指揮」を観客がどう捉えるかが、映画を見た後で変わったのではないか

『「国」のアピール

 総体としての「日本」とゴジラとの戦いを描くのがテーマであるのであれば、

 あそこまで「東京」のみの話に終始したというのはどうなのだろうと思う。

正直に言えば、予算の都合で、東京のみの話にしないと収拾が付かないと思う。

ただ、あれは東京一極集中への軽い皮肉にも見える。

福島第一原発事故」が「東京駅」で起こったとして、煽りじゃなくて日本としての機能がどうなったか考えるとゾッとする。

その俺の思いと重なるが、何度も「経済的」な話が出てくる。

経済的には莫大な損失とか、熱核攻撃を受けて世界から支援を受けないと復興できないとか。

損得勘定で熱核攻撃を仕方がないと受け入れる「論理」と、象徴的な意味で核攻撃を受け入れられない「感情」との対立軸にも見える。

「国」とは何なのかを観る人に問うシナリオになってたんじゃないかな、と。

まあ観たひとに届かないのであれば、そりゃ成功してないわけだけど。

その他のダメ出しポイント

まあ、観たひとに届かない思いは独り善がりなワケでダメなんだと思うけど、

最初に書いたように、そういう「普通の映画のダメ出し」してもらえるところにシン・ゴジラ価値がある。

と、思うわけで、やっぱり気になる点を俺も最後に列挙して置こう。

東京駅のど真ん前の話が無い

東京駅の正面真っ直ぐに、東京の中心である大きな空間がある。

熱核攻撃をあの付近で行うことに対して、日本人が触れないってのはあり得ない。

「彼らはここがニューヨークでも同じことをするそうだ」とはセリフにあるけど、あれ「ワシントン」じゃないんだよね。

あくまでも経済の中心であるというセリフであって、象徴的なんだけども)

陸上理由が判らない

突然地上にさまよい出た、排熱の為に進化した、冷却のために海に戻った。

突然さまよいでることも、デタラメに動くのも、再冷却の為に海に戻るのも災害っぽい。

鎌倉から上陸する理由がわかんないんだよね。

進化の方向性として陸上に特化してしまったとして、海水を捨てて地上に出てくる理由不明

牧元教授が好きにした結果、ゴジラを生み出して、意思を方向づけたなら判らなんでもないけど。

配偶者を原爆で亡くし、国と核を憎んだ牧元教授なら、先の大戦の直接の責任者である国の象徴にまず向かい、その後アメリカ上陸を目指すのは理にかなっている)

国連安保理が核攻撃容認するのが判らない

途中、スパコン計算能力貸して欲しいって海外の研究機関に依頼するときに、

一旦「ウチの技術を盗むかもしれないから断ろう」みたいなセリフがあるんだけど、

もしも「間に合わなかったら首都が熱核攻撃を受ける」みたいな状態なら、

「ひとを信じよう」みたいなのんびりした話にはならないと思う。

人類ってそんなに日本に冷淡なの?と言う。

秘密裏国連安保理が熱核攻撃容認するって、日本外交ゼロってことになる)

(そうすると、フランスと裏取引する外交技術との整合が取れない)

駆除一本槍なのに違和感がある

シナリオ福島第一原発事故念頭に置いてるからなんだろうけど、

ゴジラに対して調伏(焼却or冷却)しか選択肢が無くなってるのに違和感がある。

最初に言ってたけど、追い出すか、退治するか、保護するか。

保護が無理、退治が難しそうなら、通常は追い出しの手段検討するんじゃないか

餌で釣るのか、行動パターンを読むのか、押し返すのかは別にして。

追い出しにリソースが避けないって言う描写は欲しかったかな……

(これはほとんど「他の個体についての言及がない」ってのと同じポイントだな)

とは言え、

映画を見ながら、実際に災害になったらどう逃げようか俺は考えた。

かなり踏み込んで災害を描いてるような気がするけれども、どうかな。

2016-04-13

子供が本を読まない?なら漫画を読めばいい…かもしれない

この前母が、友達から子供国語力を上げるにはどうしたら良いか」という相談を受けたと話してきた。詳しく聞くと、母のその友達は某英数国教室の先生で、小学生国語の教え方について悩んでいるらしい。母は本を読ませることを勧めたが、友達曰く「子供は中々読んでくれない」とのこと。

まぁ母との会話は結局ここで終わったのだが。

その後、私はふと「読書億劫ならその前段階として漫画を読みまくれば、少しは読書ハードルが下がるのでは?」と思った。

何故なら漫画で「描かれてない部分」を想像することに慣れれば、本の文章を元に1から物語想像することも出来るようになるかもしれないからだ。

何言ってるか我ながら分かりにくいので詳しく説明する。本は全て文章構成されているのに対し(挿絵などの僅かな絵はあるが)、漫画は絵とセリフ(文章)で構成されている。しか漫画の絵は全てを説明しない。例えば『「俺のせいで負けたんだ…」という台詞』と「キャラクターの握り拳だけが描かれている」コマ場合、読者はセリフと拳の絵を元に、読者はキャラクターの苦悩の表情や感情想像する。また、スポーツ漫画にも想像力必要だ。漫画アニメみたいに動かない。そのため試合場面も静止画効果音表現される。それをあたかも実際に躍動感ある場面(球技パスの攻防とか)として読めるのは、読者に「スポーツの知識」と「静止画から動きを想像する力」があるからである。読者にどちらかが欠けていると、その人にとっては「ただ人がいっぱいわちゃわちゃしてるだけのよく分からない漫画」となってしまうだろう。その辺は作家表現力にも左右されるが。

書いてて思い出したが、2005年くらいのジャンプハンターハンターキメラアント編を読んでいた時も、ほぼ下書き状態の絵とコマに散りばめられた文章から物語や情景を想像していた。コミックスで美麗な絵になっていた時は感動した。

まとめると漫画を読む時、読者は自然に書かれていない部分を想像しているということである

実写ドラマアニメなどの映像作品だと、漫画と違い文章は読まない。漫画の方が本を読むことには近いため、読書の前段階には相応しいやうに思う。しか漫画なら読むことに抵抗のない子供も多いのではないか。0から読書に興味を持たせるのは難しいが、漫画から読書に興味を持たせるのはまだマシな難易度だと思う。漫画ノベライズとかあるし。そうして徐々に小説の名作にも触れていってくれるのが理想だ。日本には漫画小説面白いものがいっぱいある。

本が苦手な子供にはまず漫画オススメするのが良い。

特にジャンプなんかは今なら遊戯王ハンターも載るし良いと思うぞ!

漫画って雑学普段使わない言葉が覚えられるからその点でも子供の時読むのいいと思う。

小学校の頃、図書館にあったこち亀で初めてGIジョーとかベーゴマとかGショックとかときメモとか酒の密造方法とかの存在知ったなぁ懐かしい。

2015-12-24

榎本俊二先生おすすめ漫画ランキング

増田アドベントカレンダーもあと2日。

今日は、僕の敬愛する榎本俊二先生漫画についてランキング形式で書きます

本当はベスト100にしたかったんですが、全部で10コくらいしか作品が無かったのであきらめました。

5位 えの素

榎本先生代表であるえの素。全7巻

エログロ下ネタを煮込んで作ったプリンのような作品

あそこまで気軽に死んだり脱糞したり射精したり去勢したりする漫画はそうそうないだろう。

この順位に甘んじている要因として、ちょっとキャラクター性に頼ってしまっている、と言う点が挙げられる。

葛原さんとかすげぇ良いキャラだと思うんですよ。でもこの漫画萌えかいないじゃないですか

エログロ下ネタをディフォルメして描くことで逆にそれを感じさせない、という絶妙バランスで描かれていたのに、たまにちゃんとエロい、っていうのはよくないと思うんです。

キャラクターを好きになってしまうとこの漫画にもドハマりできると思うんですが、それは榎本先生漫画本質ではないような気がしてしまうんです。

4位 反逆ののろし

デビュー作の短編集。全1巻。

実験作品の集まりであり、一昔前の手塚作品すら思わせる。

特に最後の「風前の灯火ジョニー」は奇跡20世紀最高作品の1つと語られています。(僕の中で)

単調なコマ割り(4x4が並んでいるだけ)。シルエットだけのキャラクター。全てのコマがほぼ同じ構図。

はセリフだけでストーリーが進んでいるのか?というわけではない。

単調なコマ割りだからこそ生まれる単調なリズムによって生まれる「先読み」がゾワゾワとした恐れを生み、シルエットで単調な絵柄だからこそ怖い。

漫画しか表現できない恐怖がそこにある。

この作品は一度読んだだけだとちょっと怖いだけの話に見えますが、あの男がなぜあの行動をとったのか、さらFinの後なにをしていくのかを考えるとさらに恐怖が深まっていくことでしょう。

すごいとおもいました。

3位 火事場の馬鹿IQ

現在連載中の作品IKKIは無くなってしまいましたが、またどこかで連載が続くことを切望しております

今のところ2巻まで。

分かりやす面白い話、ばかばかしい話、意味が分からない話、怖い話、がごちゃごちゃになっています

最近榎本先生精神状態を表しているようで心配になります

怖い話に関しては、榎本先生どうしたの?って思うくらい、社会風刺的でわかりやす怖い話です。(携帯、もあみ

が、個人的には、あまり好きではないです。

他の作者の作品であれば、ふぅん、っていうくらいなんですが、榎本先生がわざわざこんなわかりやすい話を書いちゃうなんて!って思ってしまます

昔の榎本先生だったら、一度話を分解して、全てのパーツをちょっとずつゆがめて、無理やり組み立て直そうとしてぐちゃぐちゃになった状態にしてくれてたと思うんです。

イモ軍団パワーズのような意味が分からない系の話は、カオスストーリーの上に純粋な恐怖がそっと置いてある感じですごくいいです。

ルチンシリーズはただただばかばかしく、合間に読む分にはちょうどいいと思います。少しくらい風刺な要素があってもいいのにね。

と、様々な方向からアプローチを見せてくれる馬鹿IQ

更なる風景を見せてくれることを期待しています

2位 ゴールデンラッキー

初期連載作品4コマ愛蔵版で3巻。

初期は絵も安定しておらず、ちょっととっつきにくいところもありますが、週刊ギャグ4コマ作家が徐々にこなれていきつつ壊れていく様が垣間見え非常に楽しい

後半、キャラクターに頼ってしまっているところもありますが、何とかひねり出しているであろう4コマに底知れないモノを感じさせる。そんな感じです。

あと、最終回のもうどうでもいいや、っていう感じがすごい。でもその中でもルールを徹底していたりと、几帳面さがうかがえる。

どれだけナンセンスに見える作品でも、理詰めで作ってるんだろうなぁ、というのがわかります

1位 ムーたち

面白いとは何か」を考えすぎちゃって、いつのまにか「考えるとは何か」までたどり着き、面白いかどうかわからなくなってしまった系漫画

天才。全2巻。

主人公小学生ムー夫の日常的な疑問に対し、ミノル(父)や身の回りの人と話しながら考えていく、というような平和世界

が、疑問もそれに対する受け答えも常識的ではないが間違っていない、というギリギリを攻めていてスゴイ。

常識にとらわれず、作品の中のキャラクターの考えを理解することが出来れば、その深い世界観に感銘すること間違いなしでしょう。

エログロも無く、女性にも安心してオススメできます

そして、ストーリー面白さもさておき、絵の独特さもかなりのものです。

ミノルが出てくるコマに顕著なんですが、とにかくおかしい。パースがズレているとかそういうレベルではなく。

おそらく、常識無視しつつ、反面論理的である父親、という概念表現しているのでしょうか。

でも、気にならない。

ストーリーが会話メインで進んでいるというのも理由の1つかと思いますが、絵のおかしさがディフォルメのギリギリ許容できる範囲になっているのでしょう。

また、規理野くんが出てくるエピソードでは、ビッグデータとは何かという視点を非常に鋭く描いています

8年以上前の時点でここまでの考察をしているのは本当にすごい。

テーマ哲学的ものが多く、文化とは何か?科学とは?言葉とは?意識とは?1つ1つ、常識を疑っていく。

そんな漫画です。

総括

榎本先生作品は全体的にナンセンスに見えますが、SF思考実験に近いものもあり、組み立てられたものなのか完全なナンセンスなのか、深く考える楽しみがあります

その一番わかりやすモノがムーたち

解のない問いかけに対し、全てが組み立てられた世界が構築され、わかりやすく読み解くことができます

榎本先生作品には実はナンセンスものは1つもなく、全て組み立てられたものなのではないか、とすら想像してしまます

深い。シュルレアリスムにも通じるものがあると思います

特に榎本先生の描く「人間」は、マックス・エルンスト絵画にも非常によく似たものがあります

榎本先生が影響を受けたのか、あるいは偶然合致してしまったのか。

後者だとすると本当に奇跡である可能性があります

というわけで、この冬休みはみんな榎本先生作品シュルレアリスムしましょう。

2015-12-21

二次創作パクリ問題

最近リバイバルしたとある作品二次創作が好きでよく見てる。

リバイバル以前から好きでかれこれ二次創作読者としては十何年になる。

以前から読んでいたとある人の二次創作

セリフ部分が丸被りの二次創作発見した。

パクリ?側の人は、内容こそかぶってないんだけど、

いかんせん決めゼリフが同じなのだ

二次創作はセリフが命と言ってもいい。

どんだけ萌えるセリフを生み出すか、それが全てだ。

原作であるかもしれないし

いやないだろうけどもし万が一あるかもしれないよね萌えー」

ってセリフが全てだ。

で、そのパクリ?の人は、全作品話はかぶってないんだけど、

作品にもれなくパクリ?のセリフが混入されてる。

その萌えゼリフが好きで読んでた側からすると、

「てめー、⚪︎⚪︎さんのセリフぱくってんじゃねーよ!」

と思う。

でもこういうのを2ちゃんとかに書くと

「本人乙」って言われるだけなんだよねー

あんなにブクマ集めてるのが気に食わん。

2015-10-17

3巻以内完結のおすすめマンガ

自分ベスト100選んで、「またかよ」って思われそうなタイトル抜いたらいいぐらいの数になったので書くよ。

特に順位とかはないです。全部読んでほしい。

※試し読みとかあるのはできるだけリンク貼ったよ。

・ぷらせぼくらぶ(1巻完結)

http://sol-comics.shogakukan.co.jp/solc_dtl?isbn=9784091886385

大橋博之アシスタントをしてた奥田亜紀子デビュー作。題材としては『桐島、部活やめるってよ』的なスクールカースト

主人公あだ名が「毒まんじゅう」の岡ちゃんと、イケてる「向こう側」の人とのなんとも言い難い関わりを、綺麗なトーンワークで描いている。

自分で始まり自分で終わる岡ちゃんの恋は、クライマックス以外のバリエーションが無い」という掴みから引き込まれしまう。

ケンガイ(3巻完結)

http://sol-comics.shogakukan.co.jp/solc_dtl?isbn=9784091847904

レンタルビデオ屋を舞台にした、フラグの全く立たないラブストーリー(仮)。

主人公普通イケメン伊賀君が惚れたのは、映画を観ること以外のことに興味を持てない、バイト内で「圏外女」と言われてしまうような白川さん。

自分映画観て勉強したり努力するんだけど、一緒に映画観てても全然いい雰囲気になる気配はなく。

好きな人映画チケットあげたら「伊賀くんはあたしを買収して何がしたいの?」「SEXですか?」「します?」って死んだ目で言われるの、キツすぎる。

あと、この漫画読むと映画観たくなる。(自分は『エレファント・マン』を観た)

・たまりば(2巻完結)

http://maoh.dengeki.com/tamapon/

「溜まり場」である多摩リバー」を舞台に、女子高生・美和とアラサー会社員ハルオの恋を描いた作品

女子高生の「青春」をいい年こいた人間が奪っていいものか、という問いかけ。

これをヘビーに味付けすると緑のルーペ『こいのことば』になるのかなあ。

・さきくさの咲く頃(1巻完結)

http://www.poco2.jp/comic/sakikusa/

『ぼくらのへんたい』でプチブレイクしたふみふみこの、奈良に暮らす幼馴染3人の不器用関係を描いた作品

ビターな恋愛ふみふみこはセリフに無駄がなくて、感情をえぐり取るのが上手い。

彼女カーブ(1巻完結)

https://viewer.yondemill.jp/?cid=1196&u0=3

『椿荘101号室』でハマったウラモトユウコ作品高野文子っぽいタッチのいい線を描く。

本作は女性の身体のパーツに関するオムニバスで、個人的には『キミの脚』という話が好み。

フェティシズムを刺激される。↑の試し読み読んでほしいんだけど、服を脱ぐ描写にこだわりを感じる。

ほんとにいい線だ。

ママだって人間(1巻完結)

http://mag.kawade.co.jp/mama/pdf/%E3%83%9E%E3%83%9E%E4%BA%BA1-1x.pdf

出産子育てエッセイマンガ

自分子育て経験ないもので、端から端まで目から鱗、というか自分想像しようのない部分を埋めてくれた。

同作者の『母がしんどい』も秀作。

・誰も懲りない(1巻完結)

https://note.mu/nakamuraching/n/n5680094105e2

『羣青』の中村珍作品一見理想的」な家庭の裏で何が起こっていたか

どこまでが実話なんだろう?となるほど、表現リアルで肉薄してくる。

ほんと誰も懲りなくてどうしようもねえな、とタイトル通りの感想

読んだら1日は活力奪われるほど重くて苦しい。

さよならガールフレンド(1巻完結)

http://www.shodensha.co.jp/sayonaragirlfriend/

(こんなちゃんとした特設サイトあるぐらいには期待作だった)

今年初めに出たばっかりの新鋭の作品山内マリコの『ここは退屈迎えに来て』が好きな人はぜひ読んでほしい。

いわゆるファスト風土の話。

自分地方出身都会住まいなこともあって、作品全体を覆う閉塞感のようなものにすごくシンパシーを感じた。

宇宙を駆けるよだか(2巻続刊)

http://www.s-manga.net/omf/omf_978-4-08-845351-4.html

連載中の少女漫画では一番注目してる作品(そろそろ終わる)。

美人性格もいい主人公と、ブスで性格の悪い同級生の身体が入れ替わってしまう。

設定的には松浦だるま『累―かさね―』に近いかもしれないんだけど、これを少女漫画文脈に落とし込んだのが尊い。

「主導権は常に外見が優れた人間にある」「あんたら美形はいいわよね キレイごと並べてればそれが正義になるんだから

って、少女マンガセリフかと言われると微妙なんだけど。

・スメルズライクグリーンスピリット(2巻完結)

http://comic.pixiv.net/works/790

BL作品自分ノーマルなのでいわゆるイチャラブ系のBL百合は読まないのだが、これは凄くよかった。

http://blog.livedoor.jp/aki22two/archives/1802123.html

このブログを読んでみてほしい。ちなみに百合でいうと「私の世界構成する塵のような何か。」が好きです。

預言者ピッピ(2巻続刊)

ギャグマンガ家・地下沢中也SF作品。全ての事象予測できるオーバーテクノロジーコンピューターが開発され、それが人類の滅亡を予測してしまったら?という話。

こう書くと平凡な印象を受けるかもしれないけど、ストーリーテリングが秀逸なのです。

いがらしみきおの『I』といい、ギャグマンガ家の描くSFって独特の雰囲気があって好き。ただ次の巻がいつ出るか未定で、もう4、5年生殺しを食らっている。

見ての通り息切れしてきたのでこのへんで終わりますが、↓のもおススメなので興味あったら読んでみてください。


ストロボライト(1巻完結)

故・青山景作品。「よいこの黙示録」が未完なのが本当に惜しい。日本は貴重な才能を失ったと本気で思う。

・まちあわせ(1巻完結)

http://kc.kodansha.co.jp/product?isbn=9784063770209

後味悪い系のホラーSFだけどとてもいい。

・68m(1巻完結)

http://csbs.shogakukan.co.jp/book?book_group_id=9362

高校サッカーマンガスポットの当て方がいい。表題作が最高。

江戸告白(1巻完結)

http://morning.moae.jp/lineup/451

ノワ―ル時代劇。道を踏み外す怖さ。

ラタキア魔女(1巻完結)

http://csvt.tank.jp/img/rtk/rtk1.html

シュールギャグ

・変身のニュース(1巻完結)

http://morning.moae.jp/lineup/376

つげ義春華倫変系譜に連なる宮崎夏次系のデビュー作。これが一番トガってる。

恋人プレイ文庫版2巻完結)

当時どのくらい有名だったのかわからないのだけど。

神様うそをつく。(1巻完結)

http://afternoon.moae.jp/lineup/187

とても切なくて、とても綺麗な話。

・男の操(1巻完結)

http://www.shogakukan.co.jp/books/09186865

妻を亡くした演歌歌手が歌い続けて、売れて、そして死ぬまで。ギャグなんだけど、最後は泣くしかない。

名勝負数え唄(1巻完結)

http://sokuyomi.jp/product/meishoubuk_001/CO/1

パロディギャグ。作者の名前モンキー・チョップ」だぜ。

・星のポン子と豆腐屋れい子(1巻完結)

http://www.moae.jp/comic/hoshinoponko

小原愼司トニーたけざきの素晴らしいタッグ。1巻でよくまとまってるSFってだけで自分の中での評価が上がってしまう。

・透明なゆりかご(2巻続刊)

http://kc.kodansha.co.jp/product?isbn=9784063409574

産婦人科の話。きれいごとがない。

仕方ないんだけど、なんかヴィレヴァンっぽいラインナップになっちゃった

追記

反応あってうれしい。

青山景は「よいこの黙示録」じゃない?

→訂正しました。偉そうに言ってて恥ずかしい。

サブカル臭がキツい

→冒頭でも書いたように今回は「またかよ」系(明らかな名作であったり、こういう類の記事で頻繁に上がるもの)の作品を除いて書いたので、人によってはサブカルっぽく感じても仕方ないかもです。

NARUTO』とか『HUNTER×HUNTER』のジャンプ系も100には入ってましたし、『ギャングキング』とかも。『プラネテス』、『惑星のさみだれ』も。

皆さんのおすすめも聞いてみたいです。『弾丸ティアドロップ』は未読でした。

追記の追記

寝て起きたらけっこう読まれてた。

ブコメで上がってる中だと、

『千年万年りんごの子

http://kc.kodansha.co.jp/product?isbn=9784063806786

バニラスパイダー

http://kc.kodansha.co.jp/product?isbn=9784063842906

『ネムルバカ

不死身ラヴァーズ

http://kc.kodansha.co.jp/product?isbn=9784063949261

あたりは100に入ってました。

既にそこそこ有名かと思って外してました。線引きが雑でしたね。

今日エントリ―に

皆さん、阿部洋一という漫画家を御存知でしょうか

http://anond.hatelabo.jp/20151018015453

というのがありましたけど、本当に不遇ですよね。もっと知られて然るべきだと自分も思います


指摘のあった誤字等修正しました。ルノアールって喫茶室かよって感じでしたね。

ブコメに挙がっていた未読の漫画読むのが楽しみです。

2015-09-24

anond:20150924042831

素晴らしい解説に些事で水を差すようで恐縮だけど、

漫画についての

コマ連続はセリフに対して右から左、下から上へ、という基本中の基本を徹底することで担保される側面がある。これは単純に目線問題であるため日米違っても基本は一緒だ。

の部分。

・「下から上へ」は「上から下へ」の誤記

縦書き横書きとか(製本の)右開きと左開きでは、目線の移動の左右が逆になるのでは?

(左右の違いはあっても演出効果は変わらないのかもしれないけど。)

2015-08-02

玄人言語至上主義disってもよい、という各ジャンルの風潮について

音楽: 歌詞

素人「やっぱ歌詞がいいよねーストーリー性やメッセージ性が高くて泣けるわー」

玄人素人さんは歌詞で聴いちゃうよねー(笑)音楽といえば歌曲、みたいな。おれらにとって歌は楽器ひとつにすぎないしなー。やっぱそういう訓練受けてないと歌詞にとびついちゃうよねー」

映画: セリフ(カッコつきの脚本

素人ストーリーにマジ感動しました。あのシーンのセリフで泣いた〜」

玄人映画とはフィルム運動である映画ストーリーはセリフではない。ゆえにセリフは極限まで削って『運動』で見せることが重要。説明セリフはクソ」

小説: 地の文セリフ

素人「感動的な演説説教、そして巧みな心理描写、泣けるわー」

玄人「は? なんでもかんでもセリフ地の文で直截的に言及するってはしたなすぎない? 人物造形ってのはセリフとかじゃなくて、キャラの行動やら人物以外の描写やらなんやらで『語る』もんなんだよ。わかんないかなー素人には。『何を書くか』じゃなくて、『何を書かないか』が大事なの。っていうかさ、そういう行動と描写の集積さえあれば、ストーリーすらいらなくない? むしろ邪魔じゃない、物語?」

アニメ:

素人「みくにゃんいいよね……」

玄人「わかる……きらりもいい」

素人「いい……」



増田は各メンタメのハードコアをささえる玄人のみなさんを応援しま

2014-07-09

ブラック企業を辞めた

ブラック企業を辞めた。

いや、正確には企業ではない。

夜の街の、かなりお高い女性向けの飲食店ってところだ。

最初プレイヤーで入り、そこからエイターを経て人材業務とか運営なんかもした。

かれこれ2年半ほどだろうか。

この業界で1年続くのも珍しいのだから、それを考えれば大分古株って感じだ。

業界では、従業員が「飛ぶ」のも日常茶飯である

「飛ぶ」とは?

無断欠勤して出勤しないことだ。

僕もその一人。

「飛ぶ」従業員を追っかけたりもした人間が、なぜ飛んだのか。

名前を出さない場だからこそ言えることだ。

まずは、暴力

業界には未だに蔓延っているらしい。

散々やられた。

些細な理由で、殴る蹴るの暴行

歯も折られたし、骨も折られた。

入院必要だったのに、人手不足を理由に入院させてもくれなかった。

治療費は払うといったけど、それも形だけ。

7万ほどもらって終わりにされた。

挙句の果てには、治療費払ってやってるんだからありがたく思えとか言い出す始末だった。

それから精神的にもやられた。

「言いたいことを言わないと殴るぞ」ぐらいな勢いで脅されたが、言いたいことを言ったところで結果は自明

どちらにしても暴行を受けるだけだ。

そのうち、本当の意味での「イエスマン」にしかなれなくなった。

セリグマンの犬という実験がある。

実験では犬を2群に分けた。

片方の群は、ボタンを押すと電気ショックが止まる部屋に入れられる。

もう片方の群は、何をしても止められない。つまり一定時間電気ショックを受けなければならない。

一定期間の後、後者ボタンを押すと電気ショックが止まる部屋に入れる。

するとどうだろう。後者電気ショックを甘んじて受けるようになってしまっていた。

これを「学習無力感」というのだが、正しくその状態に陥っていたらしい。

その状態が次の事態引き起こしたのだ。

特別罰金」の名のもとに、些細な失敗やミスで3回にわたり10万円ずつ、計30万円を給料から差し引かれたのだ。

普通なら、そこで抗議とかを考えるだろう。

しかし、だ。そこはセリグマンの犬になってしまっている状態。

何をされても「自分が悪い」としか思えなくなっていたのだ。

無論、こんなの違法であるのだが。

そして、飛んだ日。

2日で1000近くものLINEがきた。

でも、しーらないっと。

挙句法的手段に出るとか言ってきたが、もう馬鹿かとアホかと。

1000%こっちが勝てるのにね。

辞表送って終わらせようと思ってたのに、火に油を注ぐあたりがどうにもアホすぎて笑える。

それはさておき、ずっと基幹的な業務もしてた。

経理やら事務やらはほぼ一人で。

他のチームメンバーがあまりにも使えずどうしようもなかったからだ。

11時ぐらいに出勤して、帰りは平均で25‐26時。

人手が足りないとき現場に放り込まれることもあった。

ある日のこと。その日は打ち上げと言っていたが、現場に出なければならなかった。

チームリーダーも、何か仕事があるらしく、残りのメンバーで食事に行かせた。

そうしたら、なんと3万円の請求が来たというではないか。

一番働いている2人が何も食べてないのに、3万円とはこれいかに。

チームリーダーの払いだったのだが、そこで一言

「一番働いてる人間は何も食べてないのに、なんでやろ」って。

僕とチームリーダーは唯一愚痴を言い合えたのだが、それはまた理由がある。

北朝鮮

この名前は誰しもわかるだろう。

イメージするのはなにか。

「密告社会

地上の楽園と言いながら、実態地獄

そう、正しく兼ね備えてるではないか。

こんなことがあった。

ある時、軽微な不正があった。

事務処理上のもので、敢えてそこまで追及する種類のものでもなかったのだが、あろうことかそれを密告したのだ。

当然尻拭いに大わらわ。

事務処理上、慣例的に行っていたのだがどうにもこうにもそいつ的には許せなかったらしい。

そいつはいい顔をして、片方では仕事をサボっている。

けれども証拠がないから咎められない。

不条理さに腹が立った。

所詮、「何かあったら話し合え」とか言っていてもそこはセリグマンの犬。

黙っていたほうが賢明だ。

もう一つはこれ。

地上の楽園って話。

うまい言葉に騙されてきた男の子

当時、僕は面接官でもあった。

嘘八百を並べ立てて、何としても入店させようとする、させなければならない。

僕に残された最後良心が音を立てて崩れていった。

従業員に言われた。

「●●さんが人生狂わせた」と。

そう、人生が狂ってしまうのだ。

僕は2年半も浪費したわけだけど、なんだかショックだった。

大学学生課なんかは、注意喚起を出すべきだろう。

水商売の勧誘にはついていかないように」と。

男性諸氏は喜ぶかもしれない。

しかし、その勧誘行為自体違法だったりする。

僕も手を染めていた人間として、良心の啞責に未だ苛まれる。

ようやく辞めて、一息ついたところで。

暴露本でも出したら儲かるかしら。

しばらくは、相手の出方を伺いつつ、しかるべき準備を進める所存。

賢明男性諸氏は、よほど自分に自信がなければこの業界に飛び込まないことをお勧めして、文章の結びとする。

2014-06-15

http://anond.hatelabo.jp/20140615160708

うそう。あとはセリエ「アー」な。昔はみんなセリエ「エー」って言ってたやないか。

気取ってんじゃねーよ。

関係ないが芹那って見なくなったな。

2014-06-14

スペイン有利・オランダ不利を『予想しただけ』なら悪いことは一切ない

http://b.hatena.ne.jp/entry/brazil2014.headlines.yahoo.co.jp/wc2014/hl?a=20140613-00000092-spnannex-socc について。

確かに、サッカースペイン代表の状態は決して良くはない。それは以下の3つの理由による

1.スペイン代表戦術FCバルセロナベースにしているが、そのバルサ今シーズン不振だった影響が特にMFシャビイニエスタセスクブスケッツらに出ていた。

2.1トップ人材難。ジエゴ・コスタ怪我の影響があり(リーグ戦で負傷し、チャンピオンズリーグ決勝に強行出場したが試合中に怪我が再発し前半9分で交代)、ビジャは復活したとはいえ全盛期ほど圧倒的な存在ではなく、トーレス不振のどん底にあり『なぜネグレドジョレンテを落としてトーレスを選ぶ?』という声が上がっていた。(FW登録されている残り1人のペドロウイングなので除外)。

3.正GKカシージャス試合勘不足。原因は不明ながらレアル・マドリッドで干されている。とはいえ、これは影響が大きいならばレイナかデ・ヘアを出せば解決する話。

はいえ、はっきり言えばオランダ代表の状態はもっと悪い。

4.DFGK人材難。このポジションメガクラブ所属する選手は1人もおらず、個の能力で他の強豪国に数段劣る。先日の日本戦でも明らかに脆さを露呈していた。

5.守備陣よりいくらかマシだが、中盤も相当な人材難。ナイ・デ・ヨングは良い選手だがトップクラスではなく、スナイデルに4年前のような輝きは無い。本当に中盤で中心選手になるはずだったストロートマンはセリエAで全治6ヶ月くらいの怪我をしてW杯ではプレーできなくなった。

 総評としてはスペインGK○、DF◎、MF△~○、FW△くらいなのに対し、オランダGK△、DF△、MF△、FW◎くらいだった。この状況で下馬評を書くなら「スペイン有利」と書くのは当然のことだ。試合が始まる前にオランダ勝利を当てろというのは『4番人気くらいの穴馬が勝つのを正確に予想せよ』と言うようなもので、そんなことが出来たら苦労はしない。

 真に問題なのは、このような下馬評をもとに『スペインが勝つのは当然のことだ。~~~ファンペルシーとロッベンスナイデルだけで勝てるほど甘くはない。~~~~~そのようなことを伝えない日本サッカーメディアは分かっていない』ような”下馬評通りの結果が出る”前提のコラムを繰り返し書き、いざ下馬評が覆る結果が出たら「ファン・ハールが突然オランダや自らのポリシーに反する5-3-2を導入するなどと予想する方が無理だ」などと言い訳をするようなサッカーライターがS山(敬称略)を筆頭に一定数いることだ。

2014-04-27

GWが普段より長い休日という意味しか持たないオタク社会から断絶されたぼっちリーマンにとって、

部屋整理をするうちに出てきたニトロプラスの0年代ゲームは、たぶん格好の時間つぶしなのだろう。

飯も食わず斬魔大聖デモンベインをぶっ通しでやり続け、

Dr.ウェストに腹を抱えて笑い、エルザの攻略ルートが本当になかったのか、かつてと同じように悩んでしまう。

今日は「鬼哭街CD-ROM版(もちろんリメイクする前)だ。

インストール時にドライブが立てる掃除機のようなあのけたたましいブオオオォォっという音は何度聞いてもいいものだ。

下のバナーが「Hello World」の宣伝で、やべー懐かしいと独り言のように繰り返してしまった。

Startしてから先、いきなり女性が襲われているが、抜けないので次へ。次へ。

行き過ぎて、ホイールロックを回したら更に先へ進んでしまった。

キーボードの↑機能を叩く。

先へ進んだ。

後戻り機能ないぞ、これ。

序盤なので、再インストールし直した。

デモンベインでも、ディスク壊れてたのか?という感じにセリフがシーンごとに飛び飛びだったが、

こっちはセリフ音声どころか後戻り機能無し。結構きつい。

まぁいいさ。時間は大量にあるから

今日徹夜だ。

2014-04-11

サッカー観戦をしていると、こういうワードにたどり着く事が多い。

「○○がクソ」「○○死ね」「○○やめろ」

こういうことを言っている奴ほど、なぜその状況でそのプレーが行われたか全く説明しない。

シュートを外した→外した奴はクソ、やめろ

ディフェンスのミスミスした奴は死ね

優勝できない監督→出て行け

なぜシュートを外したのか?

直前のプレーでパサーとのイメージにずれがあった。

もっと前で欲しかったが、足元に来たのでオーバーモーションになり、DFに詰められて枠を狙うことが不可能だった。

もっと遡ると、CMFからの縦パストラップしてサイドにチップし、即座にゴール前へ反転して折り返しを待ったが来ず、そのままDFのチェックを受けていた。

DFが引きつけられて開いたバイタルのスペースを使うべきだったが、サイドからクロスを受ける形になった。

死ねと言われるほど評価の低い選手だろうか?ここでデータを持ちだしてみると。ワントップFWで、シーズン終盤の現在10ゴール以上15ゴール未満、アシストはかなり多く、その分だけ得点演出しているのがわかる。

1トップなのにアシストが多いということは、この選手が居なければ前線選手全員の得点が期待できなくなるということだ。居なければ自身の得点がなくなるだけでなく、周りの評価が下がる。

客観的に見れば、アシスト得点を合わせた得点期待値が高い選手を放り出すのは馬鹿げている。


なぜディフェンスがミスをしたのか?

相手のFWスピードがあった。そのスピード試合から留意すべきものだった。なので、チームはDF一人でチェックするプランではなく、カバーをすることは指示されていた。しかカバーが来ない。

カバーをするCMFが攻撃時に前へ行ったが戻ってこれず(スピード、スタミナの問題など)一人でチェックする事になった。

もともとCMFはスタミナやスピードのあるタイプではなかった(そのためポジションは後ろ目の守備要員だった→攻撃のプランにも影響があり、前述のシュートミスという部分にも繋がる可能性が多いにある)

入ってきたボールに対してその場でGKから声が上がったが、反応したのは自分だけだった。

ではこの選手は死ななければいけないほど劣るのだろうか?

DFは一人で一人を守りきれば絶対に負けないというものではない。オーソドックス戦術であれば最終ラインには多くて4人。そこから攻撃時にSBオーバーラップすることが日常茶飯事だ。

ピッチ上の状況とバランスを全員が見極めながらゴールを守らねばならない。11人全員の行動が密接に関係しているのだ。

その証拠として、現在CLでもベスト4に進んだチェルシー前線は、スタミナとスピードを重視したウィリアンオスカルが名を連ねる。これは守備への貢献を考えた選出なのは明らかだ。逆に言えば、攻撃に非凡な才能を持つマタだったが、守備への意識とスタミナに難があり、出場機会を失った。

今回のケースでは最初から一人でチェックするプランではなかった。大きな非は無いだろう。

では何故一人で抑えられないこの選手が起用されたか?それはスピード以外の能力を見出されたからだ。あるいは相手のFWを止められるDF世界には居ないのかもしれない。


なぜ優勝できないのか?

1シーズンを戦える選手層が無い。中盤からどんどん失速する。しかし代わる選手がおらず出突っ張りになる。コンディションが落ちる(上記のシュートを外してしまう要因になる)。

ついに選手が怪我をする。失速に歯止めがかからない。

ではなぜ選手層が薄いのか?近年の市場価値高騰から特別資産を持つチームが選手を独占する。優勝をするにはその特別なチームと渡り合わねばならず、しか特別資産はない。

プレーの外側での支出が大きく、金銭的に厳しい状況で主力選手が次々引き抜かれる中、現在雌伏の時であるしかしそれでも一流と呼ばれるチームに見合うだけの最低限の成果を出し続ける。

なぜ選手の怪我が多いのか?原因不明。基本的試合中での怪我が多く、不確定要素が多すぎる。

ちなみにカップ戦現在希望がある。

では酷く非難されるほど能力のない監督なのだろうか?

はっきり言うと、毎年主力選手を引きぬかれてなおリーグトップ渡り合い、欧州チャンピオンリーグに出場し続けるほどの成果を出すのは前例がない。

マラガ財政難で沈んだ(選手の引き抜きに関してどうこう言うつもりはない)し、ドルトムントけが人が続出し、予断を許さない。インテルも3冠の後はセリエ中位を続けている。リヴァプールも昨年まではまさに雌伏だったはずだ。チェルシーモウリーニョは名将だ。ではベニテスは駄目か?そうはならない。彼はリヴァプールCLを制覇し、現在ナポリで一流クラブを指揮している。

このエントリがどこのチームのことを言っているのかわかっても、何も言わなくていい。

纏めよう。まず、サッカーで口汚く批判をするなら、その責任を負う事を自分理論と考えで示すことが最低限の批判の仕方だ。そして、サッカーのプレーは、あるいはピッチ上の選手は、他方から密接に関係しあってプレーを行っている。スタッフもそうだ。

クラブが好きだから声を上げるという理論が成り立つのは、そのクラブ地元だけだ。日本でやっても届くのはJだけだ。Jに届くのは現場で上がった声だけだ。俺はそれでも議論にならない死ねだの出て行けだのといった言葉を上げるのはアホらしいと思うが。

メリットは何もない。デメリットは、同じクラブを好きなやつが嫌悪感を募らせる。明確だ。

嫌悪感を募らせた結果、こんなエントリを書くのだ。聞くに堪えない。サッカーは好きだが、そのサポーターや、対立が華みたいなサッカー文化は嫌いという矛盾した状況になってしまった。

それとも、こういった人は多いのだろうか?

俺は一生サッカーを一人で見ることにしたし、友人であってもまともに議論が成り立たないならサッカーの話はしない。

2014-03-21

サザエさん」の磯野波平役の声優永井一郎さんの都市伝説

サザエさん」の磯野波平役の声優永井一郎さんの都市伝説

永井さんはセリフの中で、自分の死を告げていた。

波平最後の言葉『うっかり道も教えられんわ』

そのセリフをぜひ聞いてほしい。

注 逆再生は絶対にしないこと。

2014-02-17

http://anond.hatelabo.jp/20140217170208

横だがあんたツッコんでるじゃんw

しろ突っ込みどころいっぱいだろ

まあ面接まで進むための情報としては不足かも知れないが、もしこれで興味持ってもらえて面接行ったら結構話しできるんじゃない?

面接はセリフを暗記して読み上げるんじゃないんだから

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