「隠喩」を含む日記 RSS

はてなキーワード: 隠喩とは

2018-07-19

不思議の国のアリスについて知ってることありますか?

今、英語で読んでるんですけど、無駄知識あったらもっと楽しいと思って聞いてみました。

例えば、小さくなったり、大きくなったりするのはアイデンティティの揺らぎの隠喩だと調べたら出て来ました。

こんなやつお願いします。

2018-05-04

1+1+1は2だと思う

Vtuberの登場で、やっぱり顔はいいに越したことはない、って証明されたよね」

 わたしたちコメダ珈琲新宿御苑前店で一服していた。いとうは爪で髪を掻きつつ続けた。

ドゥルーズは『千のプラトー』で顔は記号だけど同時に身体でもあるから政治的ものだ、って言ったわけじゃない? で、顔の美醜を問うのはポリティカルインコレクトだってことになった。けどこれは、まさに悪しき民主主義だよね。アリストテレスは『二コマコス倫理学』で、少なくとも顔の醜くないことを幸福の条件に挙げてるけど、古代ギリシャから現代までに民主主義記号化してるんだよね」

 他人がきけば白眼視するようなことを言う。そうした話ができるだけの知性を見積もられていることは心地いいが、いつもわたしがきき役だ。

 いとうは神経質そうな険のある顔をしているが、ひとによっては美人とみるだろう。わたし彼女の顔をみるたび、坂口安吾の『白痴』に書かれている、狂人の「風采堂々たる好男子で……常に万巻の読書疲れたような憂わしげな顔をしている」という描写を思い出す。

「ひとの顔をじっとみないでよ。たいぼくちゃん、繊細そうにみえて、そういうところ図太いよね」

 いとうは愁眉を寄せた。

「――お待たせ」

 倫理わたしたちに声をかける。黒のカットソーで、シースルーレースが首周りから両腕を覆う洒落た服だ。それを着こなすだけの顔立ちをしていた。アップにした髪型が、服と調和している。彼女ほど顔立ちが整っていると、髪はまとめた方が素の魅力を出せていいのだろう。

 倫理をみると、ときどき冷たくて薄い靄のような感情かられる。

「遅い」

「ごめん。バルトで『ラブレス』みてた」

セックスするとネコミミのとれるマンガ? 女子ゼロいいよね」

 わたしがいうと、倫理は苦笑した。

アンドレイ・ズビャギンツェフ監督の新作。失踪した息子を探す離婚協定中の両親のはなし。郊外舞台なんだけど、途中から延々と廃墟の場面になって、それがいいんだ」

証券って忙しい?」

 いとうが尋ねる。遅刻への当てこすりではなく、ただ気になっただけだろう。

営業そうかもしれないけど、ディーリングは定休が決まってるからそうでもないよ。うちは外資リテール部門がないしね」

 待っているあいだ、何をはなしていたか尋ねられる。いとうが説明すると、倫理は笑った。

「たしかにダナ・ハラウェイのサイボーグフェミニズムはそういう論旨だね。ただそこまでいくと、むしろチャンの『顔の美醜について』みたいに、みる側の感情操作する方が自然な気もするな。『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』の〈情調オルガン〉みたいにね」

 倫理はいとうのはなしをすぐ理解して、気の利いた返しをした。そのことに体内が熱くなるような感覚をおぼえた。

 店を出て、新宿御苑沿いに新宿駅に向けて歩く。二人が話しているため、わたしはその後ろをついていく形になった。他意はないとわかっていても疎外感をおぼえる。

「でも、Vtuberアンドロイドでもただのキャラクターでもないでしょ。だからナマモノと同じようにあつかわなきゃいけないわけだし」

 そう口を挟む。いとうは歩きつつふり向いた。

カントは『純粋理性批判』で対象物自体として存在していて、人間はそれを超越論的主観性において認識するのみだといった。で、ハイデガーは『存在と時間』で、そうした直観主観性にすぎないと批判して、現象学でもって実存存在者を存在させると定義しなおした。存在論的にいえば、ヴァーチャルYouTuberという架空人格存在する、あるいは存在しないというどちらの立場も幼稚すぎる。他人人格ですら、無条件に存在するとはいえないんだから。まあ、未成熟なひとは自分理想像を押しつけることで、他人人格所与のものとしてあつかうけどね。そういうひとが勝手に本人を代弁して、ナマモノダメだとか言いだすわけ」

常識範疇なら、そういう代弁もいいと思うけどね。二次エロとか。ただ本人がナマモノを解禁してるのに頑なにナマモノ禁止するひととかは、そういう主観論に陥ってるんだろうね」

「だからVtuberについていえば、Vtuberとしてした百合営業に〈中の人〉が触発されて、それがまたVtuberとしての百合営業につながるというような、循環的な重層性があるわけじゃない。実在非実在二元論じゃないでしょ。ウンベルト・エーコの『ヌメロ・ゼロ』もそういうことを主題にしてるわけでしょ? 『存在と時間』では記号をただ指示するものでなく、それ自体がもろもろの記号構造を暗示するものとしているけどね。でも、常識範疇ってなに?」

 いとうは苛立たしげに髪を掻いた。

Vtuber自然人としてあつかうとして、どうして身体属人性を与える方向にいくかなぁ……、それなら自然人の身体人格とは別個のものとする方向にいくべきでしょ。天与のものである身体人格と同一視して自然権を認めるのは、明らかに不合理じゃん。だからグレゴリーマンキューも皮肉で〈身長税〉を提唱したりするわけでしょ。……、え? マンキューくらい専門外でも知っておきなよ」

 議論めいてきて、倫理の口調も熱をおびてきた。自然わたしは無言になる。

そもそもVtuber著作物と見なした方が簡単じゃない? 〈中の人〉はVtuber演者としての著作隣接権もつわけ。二次エロには著作隣接権著作人格権に準用して対応すればいい」

「ちがうね。マッピングで体をリアルタイムに同期させてるVtuberはVRよりARの方が近い。もちろんARみたいに空間認知人格投射するわけじゃないけど、運動感覚でも同じことがいえるでしょ」

身体人格から分離するのが進歩的なのはわかったけど、テクノオプティミズムすぎるよ。こんなことをいうと、イーガンSFに出てくる保守主義者みたいかな。けど一般論として、エロが一部のひとに不快感を与えるのは事実でしょ? 前から思ってたけど、自分に関わることだとすぐ感情的になるくせに、他人には正論を押しつけるよね」

自分に関わることな感情的になるのは当りまえじゃない? 正論を曲げる理由はないよ。倫理こそ、他人配慮してるようだけど、等しく他人を見下してるだけでしょ? あと、テクノオプティミストでけっこう。わたし原発推進派だし」

 感情露出して落ちついたのか、いとうは息を吐いた。

倫理のいうこともわかるよ。でも、制作者の意見もないのに他人規制しようとするのはただの自治厨だと思うな。そういうファンは決まって創作をしない側だよね。創作ができないから、その代わりに自分ルールを考えて、それをコミュニティ強制しようとすることで存在を主張しようとするんだ。まあ、そういうファンはどこのコミュニティにもいるから、無視する以上のことはできないんだけどね」

 いいながら、いとうは自分言葉でふたたびイライラしてきたようだった。いとうは神経過敏だ。紙やすりのようだと思う。

 いとうが自家中毒めいて、自分言葉で気分を荒立てているのを察したらしく、倫理は優しくいった。

自分他人のあつかいに差があるのは当然だけど、いとうの場合、それが甚だしいってことをいったつもりだったんだけどな。あんたみたいなディスコミュニケーション女にもわかるようにいってあげると、誰もがあんたみたいにコテハン擬人化されて喜ぶ人間ばかりじゃないってことだよ」

「なるほど…」

「あ。いまのでわかるんだ」

「いとうの見方個人主義的すぎるよ。後期ヴィトゲンシュタイン言語ゲームも、そういう分析哲学に対する批判としてあるわけでしょ?」

 それから、しばらく誰も話さなかった。黙々と歩く。倫理雰囲気を変えるようにいった。

「そういえば、たいぼくってウケるんだよ。前に泊まりにいったとき料理をつくったんだけどね。カレーにするつもりで牛筋を煮込んでおいておいたら、朝にたいぼくがコンソメスープだと思って飲んでたんだよ」

 いとうは爆笑した。

「たいぼくって本当に生活力ないよねー」

 倫理に囃す。「それにしても、あんマメだよね。よっ、家父長制」

 倫理は本気で不快そうな顔をしたが、いとうは気づかなかった。

都庁って変なデザインだよね。すくなくとも都の庁舎じゃないでしょ」

 遠景に都庁みえて、なんとなくいう。

「いや、あれは自生する秩序の象徴から都市役所としてふさわしい建築だよ。エッフェル塔と同じ」

 わたしが疑問に思っていると、倫理解説した。

ロラン・バルトの『エッフェル塔』だよ。『あらゆる時代、あらゆる映像、あらゆる意味に通じる純粋表徴であり、拘束のない隠喩』ってね。具体的にどういうことかは、ルイ・マルの『地下鉄のザジ』をみればいいよ。『地下鉄のザジ』ではエッフェル塔の内外から鉄塔の無機質な幾何学模様が無限に顔をもつところが撮影されているから。『地下鉄のザジ』の原作者が『文体練習』のレーモン・クノーっていえば、わかりやすいかな」

 なんとなくおもしろくなく黙っていると、いとうがいった。

「でも、そういう意味をもたないことを意図した無機質なデザインなのに、結果として都市ランドマークになってるのは皮肉だよね。そうそう、ケヴィン・リンチは『都市イメージ』で都市認知地図における主体を〈パス〉、〈エッジ〉、〈ディストリクト〉、〈ノード〉、〈ランドマーク〉の五つに分類したけど、これはプロファイリングのGCT犯罪地理探索モデル)に利用されているんだよ。〈犯人の標的捜索行動は居住地から離れるにつれて犯行に及ぶ確率が単調減少する〉、〈居住地の近隣に犯行の行われない地域存在する〉、という二つの仮説のもとで距離独立変数とする距離減衰関数を導出するんだ。もちろん、それだとただ犯行地点の二次元的な分布の平均を求めるだけだから、ここに認知地図を当てはめるわけ。たとえばエッジに近づくと距離が縮小するとかね。平山夢明の『独白するユニバーサル横メルカトル』は、これを種本にしているんだよ」

 往来でプロファイリング平山夢明について語るいとうは完全に異常者だった。

「そういう自生する秩序の象徴をもそのうちに組みこむのが、自生する秩序なんじゃないの?」

 倫理皮肉げにいった。

そもそも新宿のもの意味をもたない記号都市なんだよ。大政奉還前は飯盛女のいる宿場戦前遊郭戦後闇市復興期は赤線地帯。七一年京王プラザ建設を皮切りに七〇年代高層ビル建設されて、九一年都庁移転するまで、ここは周縁だったんだよ。都庁にふさわしい場所でしょ? ちなみに、いわゆる〈新宿二丁目〉は二丁目の北側だけで、二丁目と三丁目は御苑大通りで隔てられてて、歩行者天国地下道もそこで途切れている。で、ご存じのとおり二丁目は都市から外れて住宅街モザイクになってる。つまり、二丁目は周縁の周縁ってわけ」

 そこまでいって、倫理は表情に翳を落とした。

「まあ、これは殊能将之が『キマイラの新しい城』で六本木についていったことを、新宿転用しただけなんだけどね。〈キマイラの新しい城〉っていうのは復元された古城と同時に、六本木ヒルズのことも指してるんだ」

「いいじゃん。ロラン・バルトによれば日本のものが『記号帝国』らしいし」

殊能将之って『波よ聞いてくれ』に引用されてたよね」

 倫理は頷いた。

「『黒い仏』だね。柔むげさんがさ、いつか『殊能将之読書日記』に感動してたじゃん。わたしはそれがわかるんだよね」

 歩きながら、倫理Kindleの端末を開いた。

「『殊能将之読書日記』ではフリッツ・ライバー長編への見方が顕著かな。殊能将之は〈ほとんどエロゲーの世界〉とか腐しながら読んでいるんだけどね……。その皮肉さがわかりやすいのが『A Spectre Is Haunting Texas』だよ。殊能将之は『幽霊テキサスに取り憑く』と訳しているけどね。月周回軌道ステーションまれ主人公が、第三次世界大戦後のアメリカにきたら〈テキサス国〉になってたってはなし。日本でいうと〈「第3次世界戦後大阪日本支配するようになった時代大阪人は全員きんきらきんの漫才師ルックで、『なんでやねん』『そんなアホな』などとしゃべっている」みたいな設定〉ってこと。テキサス国の首都テキサステキサスダラスで、街にはケネディ暗殺を記念した黄金モニュメントが建ってるの。教科書倉庫の窓から突きだす銃身とオープンカーのシャーシのやつ。で、テキサス国の政権交代大統領暗殺でおこなうのが慣例なの。爆笑じゃない? で、まあギャグ小説なんだけど〈A nation nurtured on cowboy tales and the illusion of eternal righteousness perpetual victory. カウボーイ神話永遠に正しくつねに勝利しつづけるという幻想に養われた国。〉とか書いてあって、痛烈にアメリカ批判しているわけ。だからアメリカでは出版できなくて、タイトルだけイギリス英語の〈spectre〉の綴りになってるんだけどね。ちなみに日記には追記があって、このタイトルは『共産党宣言』の〈ヨーロッパ共産主義という亡霊が徘徊している〉のパロディだと教えられたからってタイトルの仮訳を訂正してるんだけどね。教えたのは中村融なんだけど」

 倫理はひと息ついた。

世界にこういう視座をもっているひとは生きるのが辛いよね。そういうひとを理解してしまうひともね。ナボコフの『ロリータ』もそういうはなしだよね。嫌味で文学趣味スイス人が、延々とアメリカ呪いながら一人の少女を愛するはなし。柔むげさんは、そういうところに感じたんじゃないかな。で、わたしもそういうひとたちに片足を踏みこんでいるからそれがわかるんだよね。だからわたしは『程』では灯が好き」

「あ。そこにつながるんだ」

 まったく予期しない展開だったためにおどろいた。が、いとうは思うところがあったらしく、無言で前を見つめていた。

 新宿駅みえてくる。

「そういえばたいぼくちゃんお酒買った?」

キリンをまとめ買いしておいたけど。あ、あとポテチカップラーメンも買っておいた」

 そういうと、いとうは爆笑した。

大学生じゃん」

 倫理も苦笑しながら言う。

「ここの成城石井ワインチーズを買っていこう。あ、でも、それならクラッカースモークサーモンハムを買っていって、ムースをつくった方がいいな。素材の味が出るから、いいものじゃないとおいしくないんだよね」

 買物をしてからJRのコンコース階に移動する。倫理カードで決済して、わたしお金を使うことはなかった。

「ごめんね。一応、ホストなのに」

 いとうは笑って「出世払いにしなよ」といった。

 倫理は微笑していった。

「それにたいぼくちゃんからモラトリアムの気配をもらってるところがあるからね。わたしも……、わたしたちもこうして社会人鋳型にはまってるけど、それが仮初めのものだってことを思い出させてくれる」

 コンコースでは大勢のひとが行き来していた。天井からは各路線を案内する表示板が大量に下がっている。これらの記号が指示するものなかにわたしたちのいく先もあるのだな、と思った。

2018-04-20

anond:20180420111301

お茶女性のオシッコ隠喩から

の子、こんなオシッコするんだぁ、って顔を見て飲む事に意義がある

2018-04-19

PHPにはエロ隠語がたくさん含まれている

PHP正規表現を使うときにpreg_match()という関数を使うが、

これは実はpregnant(妊娠)とmachismo(マッチョ)の隠喩言わずもがなマッチョ男性に組み敷かれて種付けプレスをされる女性を指す。

正規表現意味深)」から派生した関数であるのだから、この関数名が定義されたというのもむべなるかなといったところだ。

さて、今回はpreg_match()関数を紹介したわけだが、PHPには他にも性的シンボルを含む関数が沢山ある。

次に解説してほしい関数があったら、お便りを送ってきてほしい。

増田投稿、待ってるぜ!

2018-04-06

anond:20180406195457

仕事が娘」っていう隠喩はココで良い効果を与えていない。

この比喩から考えるに、仕事が可愛くて愛情も持てるようなものなら、この比喩でも良いと思う。

しかし、仕事に対して可愛いと思うようなことは無いような気がするし、仕事思い入れを持つ者はいるだろうが、愛情を持つことはないだろう。

2018-02-03

うっちーの恋路を応援し隊的喪129の2Pと3P感想「なぜ田村ゆりは耳を外したのか、うっちーが耳を変える日は来るのか」

かなりぐちゃぐちゃになってしまった。

もっと短文でズバッと言える人言語感覚文章を読み解く力がすごい人の意見も聞きたいです。

うっちー「…いいの?」

ゆり「……私は仲良くないから」

喪129 2P 4コマ

http://www.ganganonline.com/viewer/player/viewer.html?tw=2&cid=SQEX_WATASHIGXXXC1290_72



うっちーを含む雌猫の間グループ全員がお揃いの花冠つけて旅行を楽しんでいる絵

9巻収録の喪79の扉絵電子書籍版のページ数でいうと17P)



いやもう、これで言いたい事は伝わる気がするんだけど、自分のなかでうまく言語化できていないので、ちょっと言葉を尽くしてみようと思う。

まず、うっちー修学旅行編では雌猫の間グループの面々とお揃いの花冠を付けていて、

今回の遠足編でもこっちとお揃いの耳をつけている。

これは、うっちーがいつもの六人から、もこっちを優先していることを示している。

いや、示しているも何も、事実スマホがないと嘘をついてまでもこっちと一緒にいたがってるんだから、そんなことは耳による隠喩がなかったとしても、明確だ。

ただ、遠足編喪128までの、もこっちたち六人組はそもそも別にお揃いの耳をつけているわけではない。

あくまで、もこっちとうっちーけがお揃いなのだ。(吉田さんの耳が同じように見えるコマもあるけど、ところどころで吉田さんの耳だけ三つの白い模様が入っているので別物だと解釈した)

もちろん、これはうっちーともこっちだけが、雌猫の間グループと同等の親しさ(厳密に言えばうっちーがもこっちとそれぐらいの親しさを持ちたいと一方的に思っていること)を示しているわけではない。

もこっちたちのグループ構成員たちは、それなりに互いのことを思っている(もちろんそれぞれの好感度は、一方的な「好きな人いる」もいれば、そんな仲良くなったと他人から称される間柄もあれば、あいつらといるのが楽しかたから忘れてたが…とごちる関係もあるから、一様ではない)が、そのうえで互いが別々の耳をつけている。

という、まずうっちーの耳の移り変わりと、雌猫の間グループの耳、それともこっちたちの耳について押さえたうえで、今回の本題である田村さんの耳だ。

そもそも田村さんは耳に対して否定的だった。

(ここら辺過去ログを保存してないから、ページ数などをちゃんとかけないのもどかしいな)

喪125でネモ提案に対して

私いい

と断っている。

もちろん、これは提案者が親しくないネモだったこともあるだろうが、

そもそもまこが提案しようと、もこっちが提案しようと、吉田さんが提案しようと断りそうなキャラクタではある。

そして、その次の喪126でも、田村さんは頑なにネモとノリを合わせようとはしない。

この話題を簡潔にまとめているのが、ネモ独白だ。

普通女の子グループって空気読んでみんなに合わせるものから

説明の都合上、作品時間軸が反転してしまったが、もう明白だろう。

過去修学旅行における「うっちーを含む雌猫の間グループ八人」や

遠足回における「うっちーとナツを除く四人」は、みんなに合わせてお揃いのものをつけている「普通なのだ

ということを踏まえると、遠足回でネモはもう一つ深い独白を残している。

何この面白そうなグループ!?

やっぱり黒木さんは

普通じゃないな……

また時間軸を反転させてしまったが、喪125でもネモはもこっちたちを普通じゃないと思っているんですね。

と、少し話が脱線しました。

このネモ普通に関しても、今回の喪129では深堀されているのですが、

この増田においては田村さんとうっちーに焦点を絞りたいので、ここらへんで。

さて、そんな田村さんですが、あっさり耳をつけることになります

それは吉田さんの

おーいいじゃねーか

それにしろ

という言葉によるものでした。

結局田村さんにとって、耳をつける行為には思い入れはなく、思い入れがある吉田さんに勧められたからつけているだけなんですね。

ようやく本題です。

喪129の3Pで、田村さんは

田村さんもくる?」

と誘われた時、三つ編みの子の耳に目がいきます

その後、耳を外したうえで、

私は待たせている人がいるか

と言って断ります


これは何を意味しているのか?

そう「待たせている人(=もこっちと吉田さん)がいない今この状態に、耳をつける意義がない」ことなんです。

田村さんが耳をつけているのは、吉田さんに勧められたから以上の深い意味はなくて、言って見れば彼女を楽しませるためのサービスなんです。

もちろんそこには、まこっちや、もこっちも含まれているでしょう。

からこそ、雌猫の間グループの子と会話をする際に、まこっちがいなくなったその時、その耳はもう用をなしていないのです。



という、解釈で終わってしまっては「田村さん視点」の気持ち解釈にすぎません。

そこから谷川ニコという作者の気持ちに想いを馳せてみます

雌猫の間グループ(=普通)と同じ耳をつけず、もこっちと同じ耳をつける、うっちー

雌猫の間グループ(=普通)と同じでないのは当然として、そもそも耳をつけることを嫌がる、田村さん

この対比を見ると、どうもワタモテにおける「耳」や「花冠」などの頭の装飾物は、

他人とどのように関わりたいのか? という他者への欲求象徴のように思えます

「全員一緒でいたい」雌猫の間グループ普通グループ

「全員違うけどそれでいい」もこっちグループは変わり者のグループで、

「耳をつけていない」キバコ、茜、加藤さんのグループは、グループとして成り立っていないから、こうして解散してしまった。

そう思うと、全員が違う中でもこっちと同じでいたいうっちー

吉田さんたちがいればつけるがそうでないならつけない田村さん。

この2人は同じようで、反対な面もあります

まず同じ面としては、うっちーにとっても、田村さんにとっても、

普通はいらないものです。

それは、うっちーが雌猫の間グループと行動せずもこっちといたがることや、

田村さんが雌猫の間グループの前で耳を外す(=要求がない)ことからも明白です。

そんな2人の気持ちのやじるの先にいる、蠱惑さをもった我らがヒロインが、普通じゃない代表もこっちなんですね。

次に、反対な面として「普通」は否定しながらも、うっちーは結局「もこっちとお揃いにする」という普通をしてします。

これは、うっちー花冠時代他者と仲良くするには同じものを身につけるということを学んでいるから。

けど、もこっちグループ普通じゃないので、ここが違う耳をつけた状態でも楽しいし、仲がいい。

から、まだそこに踏み込めていない、うっちーは「もこっちから見るとまだ、その他大勢普通の人にすぎない」のだと思います

なので、先の展開を予想するなら、もこっちがうっちー個性を認めた時、お揃いの耳ではなく、うっちー独自の何かを得るのでしょう。

田村さんは、他者と仲良くする方法そもそも不器用から、耳も親しい吉田さんに勧められなければ付けないし、1人でいるときは外したい。

同じ、普通否定するもの同士だけど、やっぱり正反対なんですよね。

かなり長くなったけど、こういう個々人の気持ちを踏まえたうえで、冒頭に引用した2人の会話を読み返すと。

いいなあ。

田村さんは、うっちー言葉を「(まこっちと一緒にキバ子のところへ行かなくて)いいの?」と解釈して

「……私は(キバ子と)仲良くないから」と返しているけど、

うっちーとしては「(まこっちを行かせて)いいの?」と言っているようにも思えるんだよね。

だってうっちーはどこかのグループを抜けて別のグループへ行くことを今まさに自分実践しているんだから

言ってしまえば、雌猫の間グループと、もこっちを天秤にかけて、もこっちをとった自分を、

相手がああいう状況だったとはいえ、キバ子の方をとったまこっちにオーバーラップさせていてもおかしくないわけでさ。


うーん。

なんかすごくとっちらかった文章になってしまったな。

うっちーの恋路を応援し隊としての物語ハッピーエンドは「もこっちがうっちーの恋心に自覚的になる」あたりだと思うんですよね。

(そりゃ、恋が成就する、まで行けば言うことないけど、さすがに漫画としてこれやっちゃうと軸がブレすぎるから、まず一旦の目標はここだと思う)

それのためには、ネモやまこっちや田村さんたち、もこっちと仲がいい他の子たちにも知ってもらったうえで、応援してもらうとかが、漫画としては広く展開できると思うんですよね。

そういう意味でも、うっちーともこっちの関係だけじゃなく、うっちー田村さんたちの関係も要チェックですね。

2018-01-26

anond:20180125105759

エヴァよりはウテナみたいな閉塞的で抽象的な箱庭世界思春期ものをやりたいのかと思った

それにしてもポエムからスタートダサい主人公に魅力はないし、性的隠喩というより露骨悪趣味直喩だし

意図的だとしても背景説明しなさすぎだし、面白くはなかった

少年少女の「繋がり」が、とにかくセックスセックス描写されるのもきつい

最終的に、大人たちに支配されあてがわれた相手との疑似ヘテロ性愛至上主義を打破してくれる展開になるならいいけど期待できない

オルフェンズを1話でダメだと感じた皮膚感覚に近い

2018-01-22

村上春樹の「パン屋再襲撃

メタファーが大好きな村上春樹の書いたあの短編

どんな意味が隠されてるんだろう、パン屋襲撃はなんの隠喩なんだろう。

それにしてもいい短編だ。

2017-12-28

なんかポリコレ棒がもうエロイなにかの隠喩しか見えなくなった

ポリコレ棒をもってる女ってふたなりかよ!みたいにムッシュムラムラしてしま

2017-11-29

セックス暗喩に気づけなかった腐女子の話

中学時代BLを通じてセックスと言うもの存在を知った私は、暇さえあればセックスのことを考えてニヤニヤしていた。世の中にあふれるセックスに関する言葉、たとえば3Pやら駅弁やらという言葉日常生活の中に発見してはニヤニヤしていたし、シャーペンの芯がHなことにすらニヤニヤしていた。名作野球漫画H2にすらニヤニヤしていたし、「アナリスト」とかい単語にたいそう興奮していた。

そんな私の当時のもう一つの趣味宝塚だったのだが、当時から大好きで何度も見ている公演に、普通にセックス隠喩があったにも関わらず、全く気づかず過ごしていたことが最近わかった。「エリザベート」という作品で、オーストリア皇帝フランツ・ヨーゼフが、娼館をまるごと宮殿に取り寄せたシーンである。もうこの時点でセックスセックスなのだが、家臣が「女性を用意しましょう」みたいなことを言ってのことだったので、ぼんやりと、なんか美人を連れてきてお茶でもすると思っていた。あれだけ日頃セックスセックスで染まっていたのに、全く気づけなかった。

以下は、娼館ママ皇帝バラエティ豊かな女の子たちから自由に選んでさあどうぞみたいなシーンの歌の歌詞である

遠慮せず気取らずに ささ召しあがれ

フレッシュキューティーよ今が食べごろ

食欲が満たされたら たんまりお代いただいてかえる

これ。こんな直接的なセックス暗喩なのに、ふつーに食事野話かと思ってた。

2017-10-29

いまさらハルヒ見てるんだけど、百合なの?

これって、長門ちゃんもみくるちゃんもハルヒのことが好きなの?

百合なの?

好きでもないのになんでハルヒに尽くしてるの?

今見てるはしか記憶が飛んで行くメメントモリ状態なので、定かじゃないけど、性感帯の触り合いと女性器の舐め合いはしてたよね? してたか? いや、してたよ。多分してた、オセロって性行為隠喩だし。

大好きラブユー愛してるなの?

いまこれ、平野綾すももももももキャラソンネタのつもりだけど、

平野綾じゃなくて鹿野優以キャラソンだっけ?

もうわかんないかスイーツ魔法歌うか

はーあ、なんでエマージェンシー売れないんだろうな

エマージェンシーより、スターダストボーイズの方が売れたら、まじで小野坂さんキレるよな

あっ話戻すけど、ハルヒエンジェルビーツって似てるね、どっちが先? どっちか先かなんて知りたくないので、だーまえを讃えようぜ。

だーまえを讃えるには何を歌えばいいんだろう、LittleBraverでいい? うん、LittleBraverだな。LittleBraverは名曲だもんな。

エンジェルビーツ3stで関根が歌うところマジ感動したよな。

よおし、今からエンジェルビーツの好きなキャラランキングを発表します。

一位関根

二位入江

……うん?

関根って阿澄佳奈入江阿澄佳奈

あれそもそも阿澄佳奈と誰だっけ?

阿澄佳奈相方……

もこたん……

ヤマノススメ……

ははーん、青木佑磨だな。

いやまてよ、アトミックモンキーには青木とつく声優が山ほどいるから、勘違いしているかもしれない。

よおし、まずは、歌わせればいいだっけ?

えーっと、それぞれ

かぜのさかなのうた」

スカイクラッドの観測者」

アナルアナアナ

が得意なんだよな。

は? ポアロ代表曲アナルアナアナに決まってんだろ!!!!!

福部さんの小野坂さんのモノマネが聞ける貴重な楽曲やぞ!

はあああああああああああああ。

で、どんな曲やっけ?

えーっと、いろんなキャラのいろんなお話しが出る歌……

くーらいやつだとーか。

あれの「あかほり作品より軽く」って師匠に向ける言葉じゃないよな。


最初に戻すけど、最初ってどこだよ、ハルヒ百合って話か

百合っていいよねえ

百合を見てるときだけ心が落ち着く

もっと百合百合してるの見ていたい

なんか、ヨコハマ買い出し紀行みたいなタイトルアニメいまやってるじゃん。

いや、やってないけど、汲み取れよ!

俺の! 気持ちを! 汲み取れ!

いか、あれだ、女の子が旅するやつ!!!

あれ!!!!!

もちづきともみがキスしてるシーンをエロエロえろえろえろで書いてたアニメ

うん?

違う違う、それがヨコハマ買い出し紀行

あれ? 川上とも子が歌って、広橋涼左手を罰するといったのに、落ちが左手オナニーすると新鮮でいいって話はARIA

いや、それは生徒会役員共か。

あーーーーー。

頭が緩くなくってきたあ。

頭が緩くなるとアイマスのことを考える癖があるので、流れ、

いや、この話終始流れとかないけど、

無視して、アイマスの話します。

佐藤心ってアイドルいるでしょ?

あの人可愛すぎない?

このあいだの、ほらおっぱい小さいアイドルけが出てくる漫画あるでしょ。

あれに出てきたじゃないですか。

かわいいよねー。

あっオチはないので各位よろよろー。

2017-09-25

月蝕歌劇団の公演を見に行った記録

なんかひょんなことから月蝕歌劇団の公演を観てきた。

怪人二十面相 黒蜥蜴復活篇-ガス人間第二号とフランケンシュタイン-』

ピーターパン 月蝕版』

自分にとっては初めての月蝕歌劇団

忘れてしまわないうちに記憶を記録に変えるため、レビューを残しておくことにする。

月蝕歌劇団を知らない人は目の前の箱でググってほしい)

.

■全体として

劇団標榜しているところの“アングラ”とは何か、つかんだ。

マジックリアリズム大衆演劇の合体だ。

これ、過去の演目を見る限り、そう間違ってはいないはず。

自分のボキャブラリでいうと、ボルヘス池澤夏樹イタロ・カルヴィーノ筒井康隆、このあたり(マルケス積ん読状態なので知らん)。

怪人二十面相』やら『ピーターパン』やら、もとからマジカルな舞台設定の既存作品をさらに2つも3つもカットアップマッシュアップして、"魔法世界の中で、さらに有りえねぇ超現実が起きる"ある意味なんでもありの“ごった煮”的な世界設定を作って、舞台の制約が許すかぎり絢爛豪華なスペクタクルに仕立てる。

で、そこに昭和風俗をまぜ込んで(たとえば突然、山口百恵のワンフレーズが出てきたり、吉本新喜劇的なシークエンスが乱入してきたり)、さらに'60年代新宿のアングラシーンの楽屋オチ、「唐十郎李麗仙が~」みたいなネタをチクリ、チクリと混ぜ込めば月蝕歌劇団になる。

.

あと、これはどうかな……はずれてるかもしれないけど。

60年安保、70年安保的な新左翼臭いと、その文化の“祭りの終わり”みたいな寂寥感が通底しているような気がする。

自分が当時のアングラシーンの空気と政治的な空気を混同しているだけかもしれないけど。

でも、“岸信介”とか、“ロシア革命”とか、そういうワードはちらほら出てくる。

2演目とも、終盤クライマックスマシンガンの乱射をきっかけに急速に話が収束するところも、かならず流血をみるところも、まあ、ほら、いろいろと。

.

ともかく自分にとっての月蝕歌劇団はそんな感じ。

.

あと、演目の間に『詩劇ライブ』というのがあって、基本は歌唱ショー。短い芝居と群舞。

キャストの紹介も兼ねている、のかな?

.

良かったかって? うん、良かった。

ただね。

大正末期(1910年代)の冒険小説明智小五郎シリーズが戦後(1945年~)に伝奇ロマン化したものアングラ時代(1960年代)の空気感舞台化しようとして、当時の若手(高取英1985年)が古豪となって2017年に上演した作品世界に、どの時代の気分で接すればいいのか、混乱するところはあった。

寺山修司とかが登場する楽屋オチに、どの時代の気分で笑えばいいのやら。

.

良かったところは……、

舞台は超現実的なんだけどプロット自体は、なんというか、それぞれの人物群が自分たちの課題の解決を目指して動くような、破綻も不条理も無いオーソドックスな作り。

ときどき舞台袖で狐舞が始まったりとか、解釈に困るような隠喩的な演出が入るほかには、ストーリーを楽しむのに支障はない。

.

くわえて、これは自分が舞台観劇初心者だからだろうけど、衣装舞台と演技と、つまり色々と作りこんだ箱庭を見ているような感覚

これが新鮮。

そりゃ、どんな超現実もCGでリアルに作ってしまハリウッド映画はすごいけど、いっぽうで、いろいろと“作りもの感”のある世界を、19世紀見世物小屋パノラマのぞき窓みたいに見ている感覚が良い。

(どうしても想像できない人は、映画でいうと

 『バロン』(テリー・ギリアム)、

 『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』(ティム・バートン)、

 『落下の王国』(ターセム・シン

 あたりを思い浮かべてください)

同じビジュアルスペクタクルでも、モデリングレンダリングが古びてしまったら一気に観る価値がなくなってしまうVFXではなくて、どんなに古びても観ていたくなる、吊り操演とミニチュアと火薬の特撮みたいな。

.

で、そこに少女歌劇団(厳密には若手女性主体の歌劇団)の、なんというか、キャッキャウフフ感がのっかってくる。

実際、終演後にはチェキ時間があったりと、アイドル公演的な。

(昨年だか一昨年だかに『アリスインデッドリースクール』を観たときにはチェキ握手会があったけど、そういうのって少女演劇のスタンダードなのか?)

というわけで、全体として

.

 1)呪術的なストーリーテリング

 2)箱庭的な幻想感

 3)若い娘さんたちが頑張ってる感

.

が、それぞれX軸、Y軸、Z軸に広がって立体的にホンワカした気分になってくる。

これで役満。いい気分。

.

以下は、キャスト演出について。

.

■岬花音

歌、ダンス、芝居、3枚そろって超人。

もともと彼女アンテナに引っかかったか舞台を観に行ったわけで。

行く前は「ひょっとしたら芝居が弱いかなー」と思ってたけど、そんなことはなかった。

純朴ショタ(少年探偵団の小林少年)からガラッパチ女子高生まで演じ分けていた。

いま確認したら、全体の振り付けもやってる。スゲェよこの人。

.

白永歩美

上に書いた岬花音菜嬢がトップか一枚看板かと思ったら、すごい人がいた。

白永歩美

OG客演なのか、現役トップなのか、よくわからん。(そもそも一般的な意味でのトップと、月蝕歌劇団の“ヒロイン”とか“トップ”の意味が違うのかもわからんが)

動いて良し、喋って良し、歌って良し。加えて舞台向きの強力な眼と唇、長い手足その他ビジュアル

ピーターパンになって最後は飛ぶ(榊原郁恵ばりとは行かないけど)。

普段は何やってる人だ? 専属か?

.

白川沙夜

コメディアクションストーリーテリング、怪盗紅あざみのパートほとんど彼女一人で回していた。

アンサンブル彼女が周囲をブン回している感じ。(いや、周りが抑制しているのか? そこまでの鑑賞眼は俺にはない)

イヤそりゃ紅あさみ役なんだから当然といえば当然なんだけど、そういう長時間の高負荷に耐えられるキャストなんだから、信頼性の高い人なんだろう。

.

新大久保

どうしても必要なサポートには男優さんも入る。

で、この人。

発声から演技まで、一人レベルが違った。

いや、レベルというのとは違うな。

キャラクターの性格と感情と現在の意図がわかりやすい、演劇らしい演劇をしていた。

キャリアの違いか。

.

■河合瑞恵

この人というか、この人を見て思ったことを書く。

河合瑞恵さん、男役として帝国軍人とラスプーチンを好演。なんだけど、それとは別に幕間のライブで『夢は夜ひらく』(藤圭子)を歌っていて、これが実に良かった。

宝塚OG的な妖艶な雰囲気が出ていて。

そこで気が付いた。

「この劇団、成熟した大人の女性の出番がない」

いや、大人の女性キャラクターは出てくるのよ。でも、『二十面相』の誘拐少女の母親にしても、『ピーターパン』のアレクサンドラ皇后にしても、設定上の年齢よりは10歳か20歳は若いキャストが演じてる。黒蜥蜴も紅アザミも、おそらく。

少女ショタと男役とサポート男優だけで構成されていて、大人の女性存在がすっぽり抜け落ちてる、この劇団

いつもそうなのか? そういうコンセプトなんだろうな。暗黒タカラヅカだし。

.

■嘴音杏

タイガーリリー役はさておき。詩劇ライブ歌唱

上手い、凄い、空気も変わる。専業で本業なんだから当然か。

声量といいキャラクターといい、どれをとってもレベルが違う。

ただ、ほかのキャストが黒を基調にした演出で、おそらく劇団ストック音源をバックにJ・A・シーザーの幻想世界や女心とかを切々と歌ってるところに、パーソナルカラーの赤コルセットと赤ドレスで生バンドの高音質2MIXをバックにブルースゴリゴリ歌って月蝕歌劇団を3分間だけ痴人倶楽部にしてしまった感じがする。

良いか悪いかは別として。

芝居は。んー、良しあしが言えるようなキャラクターじゃなかった。

政治的に正しくない、だけど、ある意味では由緒正しい戯画化された“インディアン”だったので。

.

■江花実里(と高畑亜美

明智小五郎+α役。オフの顔を見たら、アラかわいいお嬢さんベテラン主体の劇団だったら、小林少年をやっててもおかしくない。

客演らしい。

「美丈夫ですか? やりますよー」といってこなせる彼女みたいな人が、実は隠れた高能力者なのかもしれない。

だってあれよ? 明智小五郎と黒蜥蜴といったら、つまり天地茂と丸山明宏よ? そういうダークで苦みのあるキャラを演じて象徴的にせよベッドシーンまでこなす。役者ってすごい。

そういえば高畑亜美さん。一緒に観劇した元同僚が「あの黒ボンデージの人は役者魂を感じる」と言っていた。

.

■北條華生

緊縛師をエキストラで連れてきたのかと思ったら、そのままシレっと芝居を初めて、V・フランケンシュタイン博士を演じきってしまった。しかもうまい

調べたら緊縛師ではなくて緊縛もこなす役者さんだった。みんな多芸なのね。

吊るしのとき、役者の影で見えなかったけど、1/2なり1/3なりのプルアップ・システム(滑車みたいに距離2倍、荷重1/2にするロープワーク)をやってるはずで、一瞬、芝居が停滞したように見えたけど、あれでも相当手際が良かったんだなと後から思った。

.

はるのうらこ

北條さんのロープワークもさることながら、吊るしというのは吊るされる方にも技量がいるわけで、ハーネスガッチリつかんだまま気絶するという難しいことをやっていた。

男役。

悩める青年将校をきっちり演じきっていたけれど、華奢なのはいかんともしがたい。女性役であらためて見てみたいと思った。

.

中村ナツ子

な!に!も!の!だ!? こ!の!ひ!と!

Web/エディトリアルデザイナーライターイラストレーター、Photoshopper。

チャラっと調べてみたけれど、原稿(というか体当たりルポ)もロゴデザインも依頼主のテイストに合わせて手堅くこなす。

役者で声優。前説もこなす。となりの知乃さんにも目配りしながら観客席と当意即妙のやり取り。

舞台にも立つ。しかも端役じゃなくてしっかりスポットのあたる役どころ。

これでJavescriptとSQLが書けたらホンマモンの超人や。

こういう人が一番まぶしい、そして怖い。

.

プロップ舞台

足りぬ足りぬは工夫が足りぬ。いやそうなんだけど、せめて南部十四年式拳銃は用意してほしかった。ポスターにもあるんだし。

ネバーランドの崩落シーン。大道具の意地と苦労がしのばれる。というか、そのための柱だったのね。

周囲の柱といい、中央の小部屋といい、随所に設けられたピットといい、演目に合わせて必要十分な空間の設計がなされていることに、いまさら感心する。

意地と苦労といえば、ピーターパンの飛行シーンも、無くても成立するだけに、「これをいれねば!」とウィンチを仕込んだ意地と心意気がうかがえるよなぁ。

ところで、いま調べたら、中央の小部屋は常設みたい。

なるほど、上手と下手のほかに中手があると、バーン! と登場するシーンとかに便利だよね。

.

J・A・シーザー(と音響

絶対運命黙示録』『私の中の古生代』(←だったっけ?)しか知らなかったんだけど、「ほかにどんな曲があるんだろ」と思ってたところ、つまりはこれこそがシーザー節だった。

主旋律の音域を広く取ってロングトーン多用おまけに変拍子の幻惑的なスタイル

これがそのまま歌手泣かせの難易度となって跳ね返ってくるわけで。ノリで合わせていたら絶対にロストする、ブレスで死ぬ、超絶覚えゲーみたいな世界

こりゃ役者さんが大変だろうと思った。

あと音でいえば、既成の歌謡曲のダビングものJ・A・シーザー氏の打ち込み音源、ボーカル無しで舞台で歌うものボーカルありの既成曲で舞台でも歌うものマイクあり、マイク無し、古いローファイ音源と新しいハイファイ音源、とバラバラのチグハグだったのが気になった。

歴史の長い劇団だから地層のように多種多様な音源が混ざってるんだろうと想像するけど、どこかで専門家がDAWで新録して整理しないと、大変なことになると思う。

あとマシンガン銃声のポン出し、キャストトリガーを渡せるような仕組みはないものか?

.

……んー、こんなところか。

機会があったら、一度は観てみても良いと思います。そこでハマるかハマらないかは、あなた次第。

自分? チャンスがあったら、もう何回か行こうと思ってる。

2017-09-21

カチカチ山ってほのぼの絵本テイストで語って

いい内容なの?

強盗殺人犯罪人の隠喩と思わしき猟奇的性質のタヌキの存在

油断によりタヌキに欺かれ結果お婆さんが殺害される凄惨悲劇

全く利害関係がないのにただただお爺さんと正義のために危ない復讐行為に身をていす勇気あるウサギ

もっと内容にふさわしいハードテイスト

たとえば映画グラディエーターくらいの感覚演出されるべき作品じゃないのこれ

2017-09-07

沼に突き落とす、がオタク趣味にハマらせる隠喩みたいなもんだったけど

最近じゃ「崖から突き落とす」が主流になって来てるのか。

随分直接的な表現になったな。

2017-08-25

僕は今日から差別主義者だ

僕がTwitterをやっているとこんな記事を見つけた

「海、似合ってないねインドア派の青年が本物のサーファーになっていく『成長の記録』がステキ -http://corobuzz.com/archives/86161

内容については記事を参照してほしい

この記事についてある人がツイートしていた。内容は非常に息苦しいもので、噛み砕いて説明すると「性的隠喩を使わなくても観光地PRできるじゃん」と言った趣旨のものだ。一応リンクを貼っておく(https://twitter.com/katepanda2/status/900245111484727296)

このツイートを見た時、すでに僕は幻滅していたのだが、問題はこのツイートへのあるリプライだった。このツイートだ。(https://twitter.com/lunarainbow8/status/900430990069309440)

本当に意味がわからない。そもそもこの記事をこんな息苦しい解釈をしながら見られる神経がよく分からない

何故、太っている人間が「海が似合わないね」と言われただけで差別表現なんだ。

僕は肌の色や、ハンディキャップの有無、出生地性別等で差別する事は好まないし許せない。だけど最近ネットの奴らはあまりに過敏じゃないかおかしいだろ、普通に考えて。

こんなものすら差別なのだとしたら僕はレイシストで構わない。

2017-05-27

http://anond.hatelabo.jp/20170527162549

関係者じゃないけど、これ多分、学部生が卒論でやった研究の発表だからツッコミどころ満載なのはご指摘の通りだと思う

なんでpixiv文章データとして採用したのかっていうのは、おれも今思ってたところ

八百屋バナナは通して、チ○コの隠喩としてのバナナは弾くというAIテストのためなら、商業目的出版されている文章ではダメだったのか、って思うよね

おれの手元には論文PDFは無いので、自分確認できなくて申し訳ないのだけれど、その辺のことは特に論じられていなかった、ということでしょうか?

(追記)

人工知能に関しては門外漢なので、雑な思いつきですが。

pixivでなくてもいいけど、あるコミュニティデータ限定して学習させた場合、そのコミュニティ典型的表現をよく学ぶ事になるのかな?

ということは、pixivにおけるBLの達人となったAI君は、むしろpixivBL創作する人たちを守るためのツールになり得るとも考えられる

そういう意図はあったんだろうか?

http://anond.hatelabo.jp/20170525145352

これの件について、倫理的問題がどうとか法的にはどうだったのかという話については個人的に話が出尽くしてるのでいまさら何か言うこともないけど、個人的論文のものについてとても気になったことがある。

そもそも例の論文の作者は何がしたかったのか、したいことを実現させるために正しい方法を選べていたのか、ってあたり。

というのも問題論文タイトルって「ドメインにより意味が変化する単語に着目した」猥褻表現フィルタリング、っていうタイトルで、文脈や使われる場所によって同じ単語でも実は隠喩だったりするので、そういうものをどうにかフィルタリングできないか、っていう話のはず。

そして序文を読むにフィルタリングがきちんとできていないかフィルタリングしたい、って話でもあるはず。

それなら「フィルタリングされているドメイン猥褻表現として使われている単語」をサンプルにしても「ドメインにより意味が変化する」からフィルタリングされていないドメインでは猥褻表現として使われていない」は可能性があるんじゃないの?

フィルタリングされているドメイン猥褻表現として使われている単語」が「フィルタリングされていないドメインでも猥褻表現として使われている」のであればそれは「ドメインにより意味が変化する単語に着目」してないじゃん。

そもそもドメインにより意味が変化する単語」に着目できてない。着目しているのは「文脈により意味が変化する単語」じゃないの?

それならPixiv小説サンプルになるのは理解できる。

もしも「ドメインにより意味が変化する単語に着目」していると言うなら、AというドメインとBというドメインでは特定単語が同じ意味で使われていることを証明しないとだし、それができないならAというフィルタリングされたドメインで使われている文章は何の参考にもならないし、そもそもAというサイトはきちんとフィルタリングされていないと主張するならその根拠を提出しないといけないのでは?

から個人的には「猥褻表現サンプリングからPixiv文章引用したのは適切」「法的に問題がない」とは思えない。無関係文章を解析する理由なんてないでしょ。Pixivというフィルタリングされたドメインでの文章はこれこれこういう理由で他のフィルタリングされていない別ドメイン文章フィルタリング有用、って納得のいく説明ができるなら法的に問題ないって言ってもいい。

2017-05-26

http://anond.hatelabo.jp/20170525145352

よっす、AI分野のひとです。

今回の分野がどうだったか知らないけど、私が見てきた分野だと使ったものは閲覧日も添えてURL載せるべきだと思う。閲覧日は今回みたいに作者が引っ込めたら困るじゃん。困るっていうか、本だったら第何版みたいな話。あと他の人が"オラもやってみっぺ"ってなったら元データ必要じゃん。

これ、その通りです。どういう場合はその通りかっていうと、その記事それ自体意味がある場合です。

たとえば、NHKウェブ版の記事引用するときとか、政治家の人のホームページ引用するときとか、めちゃくちゃ大切な情報が書かれている個人ブログ引用するときとか、くっそ面白いウェブ小説文学作品として研究するときとか、Wikipediaデタラメが書かれているか批判したいときとか、そういう個々のコンテンツそれ自体価値があって第何版を見たのかが大事ときにはURL必須だし閲覧日も載せるべきです。

元の論文読めてないか的外れだったらごめんやけど、迷惑メールフィルタみたいな感じで、八百屋ホームページバナナはセーフで、チンポの隠喩としてのバナナフィルタリングするAIを作りたい、という研究においては、

【「何らかの入力」→AIによるフィルタ処理→「何らかの出力」】

の一連の流れの精度を上げたいわけだ。なので、「何らかの入力」(今回で言うPixivの小説)は固定化したいし、後続のために公開したい、というのは間違ってない気がするぞ。元の論文読めてないか的外れだったらごめんやけど。

アーカイブ ヘルプ
ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん