この前母が、友達から「子供の国語力を上げるにはどうしたら良いか」という相談を受けたと話してきた。詳しく聞くと、母のその友達は某英数国教室の先生で、小学生の国語の教え方について悩んでいるらしい。母は本を読ませることを勧めたが、友達曰く「子供は中々読んでくれない」とのこと。
まぁ母との会話は結局ここで終わったのだが。
その後、私はふと「読書が億劫ならその前段階として漫画を読みまくれば、少しは読書のハードルが下がるのでは?」と思った。
何故なら漫画で「描かれてない部分」を想像することに慣れれば、本の文章を元に1から物語を想像することも出来るようになるかもしれないからだ。
何言ってるか我ながら分かりにくいので詳しく説明する。本は全て文章で構成されているのに対し(挿絵などの僅かな絵はあるが)、漫画は絵とセリフ(文章)で構成されている。しかし漫画の絵は全てを説明しない。例えば『「俺のせいで負けたんだ…」という台詞』と「キャラクターの握り拳だけが描かれている」コマの場合、読者はセリフと拳の絵を元に、読者はキャラクターの苦悩の表情や感情を想像する。また、スポーツ漫画にも想像力は必要だ。漫画はアニメみたいに動かない。そのため試合場面も静止画と効果音で表現される。それをあたかも実際に躍動感ある場面(球技のパスの攻防とか)として読めるのは、読者に「スポーツの知識」と「静止画から動きを想像する力」があるからである。読者にどちらかが欠けていると、その人にとっては「ただ人がいっぱいわちゃわちゃしてるだけのよく分からない漫画」となってしまうだろう。その辺は作家の表現力にも左右されるが。
書いてて思い出したが、2005年くらいのジャンプでハンターハンターのキメラアント編を読んでいた時も、ほぼ下書き状態の絵とコマに散りばめられた文章から物語や情景を想像していた。コミックスで美麗な絵になっていた時は感動した。
まとめると漫画を読む時、読者は自然に書かれていない部分を想像しているということである。
実写ドラマやアニメなどの映像作品だと、漫画と違い文章は読まない。漫画の方が本を読むことには近いため、読書の前段階には相応しいやうに思う。しかも漫画なら読むことに抵抗のない子供も多いのではないか。0から読書に興味を持たせるのは難しいが、漫画から読書に興味を持たせるのはまだマシな難易度だと思う。漫画のノベライズとかあるし。そうして徐々に小説の名作にも触れていってくれるのが理想だ。日本には漫画も小説も面白いものがいっぱいある。
特にジャンプなんかは今なら遊戯王もハンターも載るし良いと思うぞ!
後漫画って雑学や普段使わない言葉が覚えられるからその点でも子供の時読むのいいと思う。
小学校の頃、図書館にあったこち亀で初めてGIジョーとかベーゴマとかGショックとかときメモとか酒の密造方法とかの存在知ったなぁ懐かしい。