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2024-11-07

辞書への課金は惜しみなくする増田酢丸宿儺巳四雄反旗かのへょ指示(回文

おはようございます

スマホゲーム勝利の女神のニケには課金をグッと我慢している『ステラブレイドコラボで早くイヴがきてー!ってなったら課金する勢になるんだぜ!って思いつつ、

私が推し見なく省みることもなく惜しみなく課金するジャンルあったわ!

それ、

辞書アプリ辞書なのよね。

辞書好きで、

毎月コツコツなにかい辞書を買い集めているのよ。

最近は一通り辞書が揃ってきたので買う事も少なくなってきたけど、

大日本辞典存在に気付いたらなりふり構わず購入なのよ!

これまあ簡易版だけど

簡易版じゃないのは多分私買えないぐらいな値段なんじゃないかしら?

置く場所だってないしさ。

でもこの簡易版ですら破格の値段のプライスで安ーい社長!ってもう夢グループの人みたいに言っちゃいそうで買っちゃったのよね。

うきうき!

そんで、

最近新しい辞書欲しくって覗いていて買ったのが

類語辞典

ルイボスティー辞典じゃないわよ。

まあそれもあったらあったで欲しいけれど、

そうなると

なんか紙の辞書欲しいなぁって思いつつ、

これはまあお金も高いし置く場所が、

そもそもとして辞書って重くてデカいか管理が大変なの。

本当は辞書を小脇に抱えて秋の小路をあるきつつ

「あ!先生ごきげんよう!」って歯医者さんの先生バッタ街角であった祭に小脇に辞典を抱えていたら

とても知的な感じが漂わないかしら?

ゲーテ詩集級に!

なんかそう考えると

辞書を引く時間現代社会人間には無いのかしら?って思っちゃうのよ。

本当は紙の辞典目的も無くぺらぺらめくってぺらりんこ!って

周辺視野で調べようとしていない項目を見付けて、

へーこんな言葉があったのね!って

お利口さん代表格のトミーフェブラリーさんの掛けているような赤い縁取りのメガネをクイッと持ち上げてさらに利口さをアップさせる所作もするの。

一応さ、

私の事務所デスクの机の上のまるでそれは机上の理論かも知れないけれど、

辞書は1冊ぐらいは置いてあるのよ。

でもインテリアね。

置いているだけで今思ったら辞書をめくってはいないわ最近

なんか最近思うのは人間は最短距離を目指しすぎているかも知れないわって思うの。

辞書も引く時間が無ければそりゃー本だって読む時間ないじゃない。

スプラトゥーン3も1日1勝の1ガチャやるので精一杯だもん。

でもなぜか不思議勝利の女神のNIKKEで遊ぶ時間はあるという、

最近

朝早く起きてサクッとデイリーミッションクリアしてってのが日課になってしまったので、

いつもより早起きさんになってしまったわ!

その間にいろいろとお湯を沸かしたりお湯を飲んだりして

朝がちょっとNIKKEで上質な時間になったわよ!

って違う違うそうじゃ無いのってマーチンも言いそうなぐらいそれは誤魔化されていて質が上がったように思っているけれど、

ただたんにニケで遊んでるだけじゃない。

不思議とNIKKEで遊ぶ時間は捻出出来ちゃってる不思議

そんな不思議をさておき、

私メインヒーローキャラじゃなくて、

量産型だけで部隊組んで進んでいくって面白いかも!って

早速量産型のニケだけで部隊を組んだんだけど火力が全然無いわよね。

うーん、

これじゃラプチャーの敵に勝ってストーリーの先に進めないわ。

これはこれで辛いけど縛りね。

あと本当に徹底して

量産型のニケのエピソードはなくって、

量産型のニケのエピソードあればいいのになぁって思うの。

お気に入りのI-DOLLフラワープロダクト12最近お気に入りに加わって部隊を組んでいるの。

プロダクト12マシンガンで今まで使ったことのない武器だったので、

300発装填のその300発を一気に掃射するのは爽快よ!

1発1発は弱いけれど、

マシンガンいいわー!

そのさー

量産型のニケと比べてなんかスーパーレアのニケもいるんだけど

強すぎない?

なんか、

逆に強すぎて使うのを躊躇してしまうメインストリーなのよ。

日々こなす課題的なミッション戦闘では使わざるを得ないけれど、

そこでそのレアニケの火力を知るのよ!

え?こんなに強いの?って。

でも、

私の主要メンバーは変えたくないし、

そんなに強いメンバーのニケを加えても簡単に進んじゃいそうなのももったいないので

つーか

そもそもとして

私の部隊戦闘能力ちょっとあがって9000目前!

でもまだまだ火力が足りなくってーって

放置しておけばレヴェルアップの資材が貯まって回収すれば時間任せで少しずつは一応は強くはできるので、

ほんと早くイヴきてー!って感じ。

こんなにニケには頑なに「イヴが登場するコラボ企画を待つまで課金絶対にしない」って言う確固たる意志を括弧でくくって言うようなぐらい強い意志

でも辞書には弱いので

金額気にせず課金

かきーん!って音はしないけれど、

辞書が増えるたびにそんな気持ちよ。

1課金8000円とか安すぎるわ!

あの大日本辞典値打ちと思ったら!

破格よ!

麻痺してるわね。

からなんかそれなのにニケで160円課金いかがですか?ジュエルお得ですよーって可愛いキャラクターに言われちゃっても高いなーって思っちゃうのよね。

この何かのジャンルに関しては金銭感覚おかしくなるってのあるわよね。

まだニケに対しては保てていると思うわ。

ステラブレイド』のコラボ企画でNIKKEにイヴが来たら知らないけれど。

平静を保てているのはニケにまだイヴが来てないだけなのよ。

でね、

なんかチラッと見かけたインターネッツ動画日本語の「凄い」を色々と言い換えると表現ユタカになるます!って内容があって、

それってただただ類語辞典のことの内容いってるだけじゃね?って

さも

自分が凄いって言葉の言い換えを開発した感じであるけれどのような気がするけど

それ類語辞典やってますからー!

残念!

って斬っちゃうわ。

そのインターネッツ動画再生も切っちゃったけどね。

なーちゃって。

一応はまだニケへの課金はまだよ!とずーっと耐えている感じね。

その耐えている反動ではないけれど、

辞書への課金には見境ないのねって

辞書を買ったときにそれ思い出して笑っちゃったわ。

うふふ。


今日朝ご飯

なんか限定!ってあおられるとあおり禁止!って

秋の炊き込みご飯おにぎりがいつ限定で無くなるか期間も定かではないけれどそもそもとしてこれって秋限定なの?って

なにもアナウンスされてなく、

私が勝手炊き込みご飯おにぎりは秋限定!って思っている節があるので、

一人限定感に煽られている感じで買っちゃった炊き込みご飯おにぎり美味しくいただいたわ。

秋味秋のおにぎりってところかしら

あ!

秋味秋って

うまいラーメンうまい文法に則ってる!

秋だわー!

知らず知らずのうちに秋発動してしまったわ。

デトックスウォーター

ホッツ白湯ストレートウォーラー

電気ポットもタイマー運用開始!

朝起きたら飲み頃70℃のお湯が湯水のように沸いているのよ!

幸せなホッツ白湯ストレートウォーラー

今日ポッカレモン果汁を加えてレモン風味のホッツ白湯ストレートレモンウォーラーってところね。

電気ポットの捗る季節のシーズンの機会も到来ね!


すいすいすいようび~

今日も頑張りましょう!

2024-10-27

少年ガンガン史上最も重要作品10

鋼の錬金術師」 荒川弘

ガンガン名前は知らなくてもこの作品を知らない人はいない。それくらいに大ヒットした漫画ガンガンのみならずスクエアエニックス漫画でこれほど売れた漫画は後にも先にも無い。

魔法陣グルグル衛藤ヒロユキ

初期連載陣の代表作、可愛いキャラクターシュールギャグに目が行きがちだが、伏線回収が見事で作者の構成力の高さが伺える

三度アニメ化され、今なおソーシャルゲームが出るくらい人気のある作品

ドラゴンクエスト列伝ロトの紋章

初期連載陣の超代表作、ガンガンを創刊から読んでた人は、ドラクエ漫画が読みたいから買っていた。ガンガンという雑誌はこの作品のためにあったといって良い

ジャンプで連載されていたもう一つのコミカライズ比較されつつもややマイナーながら、そっちがドラクエ名前を冠していながらほぼオリジナルなのに対して、ⅢとⅠの間の時代を描く正統派コミカライズ

南国少年パプワくん」 柴田亜美

初期連載陣の超々人気作品、これもアニメ化は続編含めて二回している。鳥山明っぽい絵柄で独自世界観を描いたギャグ漫画。後半は割とシリアス

ジャングルはいつもハレのちグゥ」 金田一蓮十郎

中期の人気ギャグ漫画、そこはかとなくウェットな人間関係を感じる内容だった。

後にヒット作を何本も出し、実写ドラマ化も果たした「昨夜はお楽しみでしたね」や「ライアー×ライアー」の金田一蓮十郎先生デビュー

ハーメルンのバイオリン弾き

初期連載陣の中堅作品、明らかなファンタジー作品なのに実在作曲家の曲が出てくる。ギャグシリアス温度差が激しすぎるがしっかり少年漫画していた。

「清村くんと杉野小路くんと」 土塚理弘

作者はともかく筆が早く、月間で100P描いて、さらには別作品原作も平行で務めてた。

ギャグシリアスも上手くて漫画力が高い。

作者はガンガンで連載しつつジャンプ赤塚賞も取っていて、その読み切りでちゃっかりガンガン連載作品宣伝もしてて、事実上ジャンプを蹴ってガンガンを選んだようなもの

その点でも漫画史で重要だと思う。ジャンプが(一時期とはいえ少年漫画界における唯一絶対王者ではなくなった転換点として

ながされて藍蘭島藤代健

人を選ぶラブコメ作品。信じられないくらいの長期連載作品でありもうそれだけで歴史として語る価値がある。

666サタン 岸本聖史

作風、作者の名前含めて連載当時、ジャンプ連載のNARUTOとの類似点が多くパクリじゃないかと騒がれた作品

実は岸本聖史NARUTOの作者岸本斉史双子の弟である

わくわくマンガ家への道 魔神ぐり子

思いついたので追記

もともとジャンプで言うところのヘタッピマンガ研究所枠のコーナーだったが、独自の切り口が人気になり、漫画の描き方漫画からエッセイ漫画になった異色作

作者の才能を思わぬ形で開花させることになったという点では重要作品だと思う

あと一作思いつかなかったけどソウルイーターかになるのかな

個人的にはライオンハートゆでたまご)とかの王道少年漫画雑誌を作りたかった痕跡重要作品として押したい

結局今はマイナー雑誌として一定矜持を持ってやってると思う。なろうのコミカライズ主体もそれはそれでしっかり需要あるし決して悪いことじゃない

2024-10-01

手が着物にさわると、さわった所だけがひやりとする。人通りの少ない小路を二、三度折れたり曲がったりしてゆくうちに、突然辻占屋に会った。大きな丸い提灯をつけて、腰から下をまっ赤にしている。三四郎は辻占が買ってみたくなった。しかしあえて買わなかった。杉垣に羽織の肩が触れるほどに、赤い提灯をよけて通した。しばらくして、暗い所をはすに抜けると、追分の通りへ出た。角に蕎麦屋がある。三四郎は今度は思い切って暖簾をくぐった。少し酒を飲むためである。  高等学校の生徒が三人いる。近ごろ学校先生が昼の弁当蕎麦を食う者が多くなったと話している。蕎麦屋の担夫が午砲が鳴ると、蒸籠や種ものを山のように肩へ載せて、急いで校門をはいってくる。ここの蕎麦屋はあれでだいぶもうかるだろうと話している。なんとかい先生は夏でも釜揚饂飩を食うが、どういうものだろうと言っている。おおかた胃が悪いんだろうと言っている。そのほかいろいろの事を言っている。教師の名はたいてい呼び棄てにする。なかに一人広田さんと言った者がある。それからなぜ広田さんは独身いるかという議論を始めた。広田さんの所へ行くと女の裸体画がかけてあるから、女がきらいなんじゃなかろうという説であるもっともその裸体画は西洋人からあてにならない。日本の女はきらいかもしれないという説である。いや失恋の結果に違いないという説も出た。失恋してあん変人になったのかと質問した者もあった。しか若い美人が出入するという噂があるが本当かと聞きただした者もあった。  だんだん聞いているうちに、要するに広田先生は偉い人だということになった。なぜ偉いか三四郎にもよくわからないが、とにかくこの三人は三人ながら与次郎の書いた「偉大なる暗闇」を読んでいる。現にあれを読んでから、急に広田さんが好きになったと言っている。時々は「偉大なる暗闇」のなかにある警句などを引用してくる。そうしてさかんに与次郎文章をほめている。零余子とはだれだろうと不思議がっている。なにしろよほどよく広田さんを知っている男に相違ないということには三人とも同意した。  三四郎そばにいて、なるほどと感心した。与次郎が「偉大なる暗闇」を書くはずである文芸時評の売れ高の少ないのは当人自白したとおりであるのに、麗々しく彼のいわゆる大論文を掲げて得意がるのは、虚栄心の満足以外になんのためになるだろうと疑っていたが、これでみると活版の勢力はやはりたいしたものである与次郎の主張するとおり、一言でも半句でも言わないほうが損になる。人の評判はこんなところからあがり、またこんなところから落ちると思うと、筆を執るもの責任が恐ろしくなって、三四郎蕎麦屋を出た。  下宿へ帰ると、酒はもうさめてしまった。なんだかつまらなくっていけない。机の前にすわって、ぼんやりしていると、下女が下から湯沸に熱い湯を入れて持ってきたついでに、封書を一通置いていった。また母の手紙である三四郎はすぐ封を切った。きょうは母の手跡を見るのがはなはだうれしい。  手紙はかなり長いものであったが、べつだんの事も書いてない。ことに三輪田のお光さんについては一口も述べてないので大いにありがたかった。けれどもなかに妙な助言がある。  お前は子供の時から度胸がなくっていけない。度胸の悪いのはたいへんな損で、試験の時なぞにはどのくらい困るかしれない。興津の高さんは、あんなに学問ができて、中学校先生をしているが、検定試験を受けるたびに、からだがふるえて、うまく答案ができないんで、気の毒なことにいまだに月給が上がらずにいる。友だちの医学士とかに頼んでふるえのとまる丸薬をこしらえてもらって、試験前に飲んで出たがやっぱりふるえたそうである。お前のはぶるぶるふるえるほどでもないようだから、平生から持薬に度胸のすわる薬を東京医者にこしらえてもらって飲んでみろ。直らないこともなかろうというのである。  三四郎はばかばかしいと思った。けれどもばかばかしいうちに大いなる感謝見出した。母は本当に親切なものであると、つくづく感心した。その晩一時ごろまでかかって長い返事を母にやった。そのなかに東京はあまりおしろい所ではないという一句があった。

https://anond.hatelabo.jp/20241001221236

 三四郎与次郎に金を貸したてんまつは、こうである

 このあいだの晩九時ごろになって、与次郎が雨のなかを突然やって来て、あたまから大いに弱ったと言う。見ると、いつになく顔の色が悪い。はじめは秋雨ぬれた冷たい空気に吹かれすぎたからのことと思っていたが、座について見ると、悪いのは顔色ばかりではない。珍しく消沈している。三四郎が「ぐあいでもよくないのか」と尋ねると、与次郎は鹿のような目を二度ほどぱちつかせて、こう答えた。

「じつは金をなくしてね。困っちまった」

 そこで、ちょっと心配そうな顔をして、煙草の煙を二、三本鼻から吐いた。三四郎は黙って待っているわけにもゆかない。どういう種類の金を、どこでなくなしたのかとだんだん聞いてみると、すぐわかった。与次郎煙草の煙の、二、三本鼻から出切るあいだだけ控えていたばかりで、そのあとは、一部始終をわけもなくすらすらと話してしまった。

 与次郎のなくした金は、額で二十円、ただし人のものである。去年広田先生がこのまえの家を借りる時分に、三か月の敷金に窮して、足りないところを一時野々宮さんから用達ってもらったことがある。しかるにその金は野々宮さんが、妹にバイオリンを買ってやらなくてはならないとかで、わざわざ国元の親父さんから送らせたものだそうだ。それだからきょうがきょう必要というほどでない代りに、延びれば延びるほどよし子が困る。よし子は現に今でもバイオリンを買わずに済ましている。広田先生が返さないかである先生だって返せればとうに返すんだろうが、月々余裕が一文も出ないうえに、月給以外にけっしてかせがない男だから、ついそれなりにしてあった。ところがこの夏高等学校受験生の答案調べを引き受けた時の手当が六十円このごろになってようやく受け取れた。それでようやく義理を済ますことになって、与次郎がその使いを言いつかった。

「その金をなくなしたんだからすまない」と与次郎が言っている。じっさいすまないような顔つきでもある。どこへ落としたんだと聞くと、なに落としたんじゃない。馬券を何枚とか買って、みんななくなしてしまったのだと言う。三四郎もこれにはあきれ返った。あまり無分別の度を通り越しているので意見をする気にもならない。そのうえ本人が悄然としている。これをいつもの活発溌地と比べると与次郎なるものが二人いるとしか思われない。その対照が激しすぎる。だからおかしいのと気の毒なのとがいっしょになって三四郎を襲ってきた。三四郎は笑いだした。すると与次郎も笑いだした。

「まあいいや、どうかなるだろう」と言う。

先生はまだ知らないのか」と聞くと、

「まだ知らない」

「野々宮さんは」

「むろん、まだ知らない」

「金はいつ受け取ったのか」

「金はこの月始まりから、きょうでちょうど二週間ほどになる」

馬券を買ったのは」

「受け取ったあくる日だ」

それからきょうまでそのままにしておいたのか」

「いろいろ奔走したができないんだからしかたがない。やむをえなければ今月末までこのままにしておこう」

「今月末になればできる見込みでもあるのか」

文芸時評から、どうかなるだろう」

 三四郎は立って、机の引出しをあけた。きのう母から来たばかりの手紙の中をのぞいて、

「金はここにある。今月は国から早く送ってきた」と言った。与次郎は、

「ありがたい。親愛なる小川君」と急に元気のいい声で落語家のようなことを言った。

 二人は十時すぎ雨を冒して、追分の通りへ出て、角の蕎麦屋はいった。三四郎蕎麦屋で酒を飲むことを覚えたのはこの時である。その晩は二人とも愉快に飲んだ。勘定与次郎が払った。与次郎はなかなか人に払わせない男である

 それからきょうにいたるまで与次郎は金を返さない。三四郎は正直だから下宿屋の払いを気にしている。催促はしないけれども、どうかしてくれればいいがと思って、日を過ごすうちに晦日近くなった。もう一日二日しか余っていない。間違ったら下宿勘定を延ばしておこうなどという考えはまだ三四郎の頭にのぼらない。必ず与次郎が持って来てくれる――とまではむろん彼を信用していないのだが、まあどうかくめんしてみようくらいの親切気はあるだろうと考えている。広田先生の評によると与次郎の頭は浅瀬の水のようにしじゅう移っているのだそうだが、むやみに移るばかりで責任を忘れるようでは困る。まさかそれほどの事もあるまい。

 三四郎は二階の窓から往来をながめていた。すると向こうから与次郎が足早にやって来た。窓の下まで来てあおむいて、三四郎の顔を見上げて、「おい、おるか」と言う。三四郎は上から与次郎を見下して、「うん、おる」と言う。このばかみたような挨拶上下一句交換されると、三四郎は部屋の中へ首を引っ込める。与次郎梯子段をとんとん上がってきた。

「待っていやしないか。君のことだから下宿勘定心配しているだろうと思って、だいぶ奔走した。ばかげている」

文芸時評から原稿料をくれたか

原稿料って、原稿料はみんな取ってしまった」

だってこのあいだは月末に取るように言っていたじゃないか

「そうかな、それは間違いだろう。もう一文も取るのはない」

おかしいな。だって君はたしかにそう言ったぜ」

「なに、前借りをしようと言ったのだ。ところがなかなか貸さない。ぼくに貸すと返さないと思っている。けしからんわずか二十円ばかりの金だのに。いくら偉大なる暗闇を書いてやっても信用しない。つまらない。いやになっちまった

「じゃ金はできないのか」

「いやほかでこしらえたよ。君が困るだろうと思って」

「そうか。それは気の毒だ」

「ところが困った事ができた。金はここにはない。君が取りにいかなくっちゃ」

「どこへ」

「じつは文芸時評がいけないから、原口だのなんだの二、三軒歩いたが、どこも月末でつごうがつかない。それから最後里見の所へ行って――里見というのは知らないかね。里見恭助。法学士だ。美禰子さんのにいさんだ。あすこへ行ったところが、今度は留守でやっぱり要領を得ない。そのうち腹が減って歩くのがめんどうになったから、とうとう美禰子さんに会って話をした」

「野々宮さんの妹がいやしないか

「なに昼少し過ぎだから学校に行ってる時分だ。それに応接間だからいたってかまやしない」

「そうか」

「それで美禰子さんが、引き受けてくれて、御用立てしますと言うんだがね」

「あの女は自分の金があるのかい

「そりゃ、どうだか知らない。しかしとにかく大丈夫だよ。引き受けたんだから。ありゃ妙な女で、年のいかないくせにねえさんじみた事をするのが好きな性質なんだから、引き受けさえすれば、安心だ。心配しないでもいい。よろしく願っておけばかまわない。ところがいちばんしまいになって、お金はここにありますが、あなたには渡せませんと言うんだから、驚いたね。ぼくはそんなに不信用なんですかと聞くと、ええと言って笑っている。いやになっちまった。じゃ小川をよこしますかなとまた聞いたら、え、小川さんにお手渡しいたしましょうと言われた。どうでもかってにするがいい。君取りにいけるかい

「取りにいかなければ、国へ電報でもかけるんだな」

電報はよそう。ばかげている。いくらだって借りにいけるだろう」

「いける」

 これでようやく二十円のらちがあいた。それが済むと、与次郎はすぐ広田先生に関する事件の報告を始めた。

 運動は着々歩を進めつつある。暇さえあれば下宿へ出かけていって、一人一人に相談する。相談は一人一人にかぎる。おおぜい寄ると、めいめい自分存在を主張しようとして、ややともすれば異をたてる。それでなければ、自分存在を閑却された心持ちになって、初手から冷淡にかまえる。相談はどうしても一人一人にかぎる。その代り暇はいる。金もいる。それを苦にしていては運動はできない。それから相談中には広田先生名前をあまりさないことにする。我々のための相談でなくって、広田先生のための相談だと思われると、事がまとまらなくなる。

 与次郎はこの方法運動の歩を進めているのだそうだ。それできょうまでのところはうまくいった。西洋人ばかりではいけないから、ぜひとも日本人を入れてもらおうというところまで話はきた。これから先はもう一ぺん寄って、委員を選んで、学長なり、総長なりに、我々の希望を述べにやるばかりであるもっと会合だけはほんの形式から略してもいい。委員になるべき学生もだいたいは知れている。みんな広田先生に同情を持っている連中だから、談判の模様によっては、こっちから先生の名を当局者へ持ち出すかもしれない。……

 聞いていると、与次郎一人で天下が自由になるように思われる。三四郎は少なから与次郎の手腕に感服した。与次郎はまたこあいだの晩、原口さんを先生の所へ連れてきた事について、弁じだした。

「あの晩、原口さんが、先生文芸家の会をやるから出ろと、勧めていたろう」と言う。三四郎はむろん覚えている。与次郎の話によると、じつはあれも自身の発起にかかるものだそうだ。その理由はいろいろあるが、まず第一に手近なところを言えば、あの会員のうちには、大学の文科で有力な教授がいる。その男広田先生接触させるのは、このさい先生にとって、たいへんな便利である先生変人から、求めてだれとも交際しない。しかしこっちで相当の機会を作って、接触させれば、変人なりに付合ってゆく。……

「そういう意味があるのか、ちっとも知らなかった。それで君が発起人だというんだが、会をやる時、君の名前で通知を出して、そういう偉い人たちがみんな寄って来るのかな」

 与次郎は、しばらくまじめに、三四郎を見ていたが、やがて苦笑いをしてわきを向いた。

「ばかいっちゃいけない。発起人って、おもてむきの発起人じゃない。ただぼくがそういう会を企てたのだ。つまりぼくが原口さんを勧めて、万事原口さんが周旋するようにこしらえたのだ」

「そうか」

「そうかは田臭だね。時に君もあの会へ出るがいい。もう近いうちにあるはずだから

「そんな偉い人ばかり出る所へ行ったってしかたがない。ぼくはよそう」

「また田臭を放った。偉い人も偉くない人も社会へ頭を出した順序が違うだけだ。なにあんな連中、博士とか学士かいったって、会って話してみるとなんでもないものだよ。第一向こうがそう偉いともなんとも思ってやしない。ぜひ出ておくがいい。君の将来のためだから」

「どこであるのか」

「たぶん上野の精養軒になるだろう」

「ぼくはあんな所へ、はいたことがない。高い会費を取るんだろう」

「まあ二円ぐらいだろう。なに会費なんか、心配しなくってもいい。なければぼくがだしておくから

 三四郎はたちまち、さきの二十円の件を思い出した。けれども不思議おかしくならなかった。与次郎はそのうち銀座のどことかへ天麩羅を食いに行こうと言いだした。金はあると言う。不思議な男である。言いなり次第になる三四郎もこれは断った。その代りいっしょに散歩に出た。帰りに岡野へ寄って、与次郎は栗饅頭をたくさん買った。これを先生にみやげに持ってゆくんだと言って、袋をかかえて帰っていった。

 三四郎はその晩与次郎性格を考えた。長く東京にいるとあんなになるものかと思った。それから里見へ金を借りに行くことを考えた。美禰子の所へ行く用事ができたのはうれしいような気がする。しかし頭を下げて金を借りるのはありがたくない。三四郎は生まれから今日にいたるまで、人に金を借りた経験のない男である。その上貸すという当人が娘である独立した人間ではない。たとい金が自由になるとしても、兄の許諾を得ない内証の金を借りたとなると、借りる自分はとにかく、あとで、貸した人の迷惑になるかもしれない。あるいはあの女のことだから迷惑にならないようにはじめからできているかとも思える。なにしろ会ってみよう。会ったうえで、借りるのがおもしろくない様子だったら、断わって、しばらく下宿の払いを延ばしておいて、国から取り寄せれば事は済む。――当用はここまで考えて句切りをつけた。あとは散漫に美禰子の事が頭に浮かんで来る。美禰子の顔や手や、襟や、帯や、着物やらを、想像にまかせて、乗けたり除ったりしていた。ことにあした会う時に、どんな態度で、どんな事を言うだろうとその光景が十通りにも二十通りにもなって、いろいろに出て来る。三四郎本来からこんな男である。用談があって人と会見の約束などをする時には、先方がどう出るだろうということばかり想像する。自分が、こんな顔をして、こんな事を、こんな声で言ってやろうなどとはけっして考えない。しかも会見が済むと後からきっとそのほうを考える。そうして後悔する。

 ことに今夜は自分のほうを想像する余地がない。三四郎はこのあいから美禰子を疑っている。しかし疑うばかりでいっこうらちがあかない。そうかといって面と向かって、聞きただすべき事件は一つもないのだから一刀両断解決などは思いもよらぬこである。もし三四郎安心のために解決必要なら、それはただ美禰子に接触する機会を利用して、先方の様子から、いいかげんに最後判決自分に与えてしまうだけである。あしたの会見はこの判決に欠くべからざる材料である。だから、いろいろに向こうを想像してみる。しかし、どう想像しても、自分につごうのいい光景ばかり出てくる。それでいて、実際ははなはだ疑わしい。ちょうどきたない所をきれいな写真にとってながめているような気がする。写真写真としてどこまでも本当に違いないが、実物のきたないことも争われないと一般で、同じでなければならぬはずの二つがけっして一致しない。

七  裏から回ってばあさんに聞くと、ばあさんが小さな声で、与次郎さんはきのうからお帰りなさらないと言う。三四郎勝手口に立って考えた。ばあさんは気をきかして、まあおはいりなさい。先生書斎においでですからと言いながら、手を休めずに、膳椀を洗っている。今晩食がすんだばかりのところらしい。  三四郎茶の間を通り抜けて、廊下伝いに書斎入口まで来た。戸があいている。中から「おい」と人を呼ぶ声がする。三四郎は敷居のうちへはいった。先生は机に向かっている。机の上には何があるかわからない。高い背が研究を隠している。三四郎入口に近くすわって、 「御勉強ですか」と丁寧に聞いた。先生は顔をうしろねじ向けた。髭の影が不明瞭にもじゃもじゃしている。写真版で見ただれかの肖像に似ている。 「やあ、与次郎かと思ったら、君ですか、失敬した」と言って、席を立った。机の上には筆と紙がある。先生は何か書いていた。与次郎の話に、うちの先生は時々何か書いている。しかし何を書いているんだか、ほかの者が読んでもちっともわからない。生きているうちに、大著述にでもまとめられれば結構だが、あれで死んでしまっちゃあ、反古がたまるばかりだ。じつにつまらない。と嘆息していたことがある。三四郎広田の机の上を見て、すぐ与次郎の話を思い出した。 「おじゃまなら帰ります。べつだんの用事でもありません」 「いや、帰ってもらうほどじゃまでもありません。こっちの用事もべつだんのことでもないんだから。そう急に片づけるたちのものをやっていたんじゃない」  三四郎ちょっと挨拶ができなかった。しかし腹のうちでは、この人のような気分になれたら、勉強も楽にできてよかろうと思った。しばらくしてから、こう言った。 「じつは佐々木君のところへ来たんですが、いなかったものですから……」 「ああ。与次郎はなんでもゆうべから帰らないようだ。時々漂泊して困る」 「何か急に用事でもできたんですか」 「用事はけっしてできる男じゃない。ただ用事をこしらえる男でね。ああいうばかは少ない」  三四郎はしかたがないから、 「なかなか気楽ですな」と言った。 「気楽ならいいけれども。与次郎のは気楽なのじゃない。気が移るので――たとえば田の中を流れている小川のようなものと思っていれば間違いはない。浅くて狭い。しかし水だけはしじゅう変っている。だから、する事が、ちっとも締まりがない。縁日へひやかしになど行くと、急に思い出したように、先生松を一鉢お買いなさいなんて妙なことを言う。そうして買うともなんとも言わないうちに値切って買ってしまう。その代り縁日ものを買うことなんぞはじょうずでね。あいつに買わせるとたいへん安く買える。そうかと思うと、夏になってみんなが家を留守にするときなんか、松を座敷へ入れたまんま雨戸をたてて錠をおろししまう。帰ってみると、松が温気でむれてまっ赤になっている。万事そういうふうでまことに困る」  実をいうと三四郎はこのあい与次郎に二十円貸した。二週間後には文芸時評から原稿料が取れるはずだから、それまで立替えてくれろと言う。事理を聞いてみると、気の毒であったから、国から送ってきたばかりの為替を五円引いて、余りはことごとく貸してしまった。まだ返す期限ではないが、広田の話を聞いてみると少々心配になる。しか先生にそんな事は打ち明けられないから、反対に、 「でも佐々木君は、大いに先生に敬服して、陰では先生のためになかなか尽力しています」と言うと、先生はまじめになって、 「どんな尽力をしているんですか」と聞きだした。ところが「偉大なる暗闇」その他すべて広田先生に関する与次郎所為は、先生に話してはならないと、当人から封じられている。やりかけた途中でそんな事が知れると先生しかられるにきまってるから黙っているべきだという。話していい時にはおれが話すと明言しているんだからしかたがない。三四郎は話をそらしてしまった。  三四郎広田の家へ来るにはいろいろな意味がある。一つは、この人の生活その他が普通のものと変っている。ことに自分の性情とはまったく容れないようなところがある。そこで三四郎はどうしたらああなるだろうという好奇心から参考のため研究に来る。次にこの人の前に出るとのん気になる。世の中の競争があまり苦にならない。野々宮さんも広田先生と同じく世外の趣はあるが、世外の功名心のために、流俗の嗜欲を遠ざけているかのように思われる。だから野々宮さんを相手に二人ぎりで話していると、自分もはやく一人前の仕事をして、学海に貢献しなくては済まないような気が起こる。いらついてたまらない。そこへゆくと広田先生太平である先生高等学校でただ語学を教えるだけで、ほかになんの芸もない――といっては失礼だが、ほかになんらの研究も公けにしない。しかも泰然と取り澄ましている。そこに、こののん気の源は伏在しているのだろうと思う。三四郎は近ごろ女にとらわれた。恋人にとらわれたのなら、かえっておもしろいが、ほれられているんだか、ばかにされているんだか、こわがっていいんだか、さげすんでいいんだか、よすべきだか、続けべきだかわけのわからないとらわれ方である三四郎はいまいましくなった。そういう時は広田さんにかぎる。三十分ほど先生と相対していると心持ちが悠揚になる。女の一人や二人どうなってもかまわないと思う。実をいうと、三四郎が今夜出かけてきたのは七分方この意味である。  訪問理由の第三はだいぶ矛盾している。自分は美禰子に苦しんでいる。美禰子のそばに野々宮さんを置くとなお苦しんでくる。その野々宮さんにもっとも近いものはこの先生である。だから先生の所へ来ると、野々宮さんと美禰子との関係がおのずから明瞭になってくるだろうと思う。これが明瞭になりさえすれば、自分の態度も判然きめることができる。そのくせ二人の事をいまだかつて先生に聞いたことがない。今夜は一つ聞いてみようかしらと、心を動かした。 「野々宮さんは下宿なすったそうですね」 「ええ、下宿したそうです」 「家をもった者が、また下宿をしたら不便だろうと思いますが、野々宮さんはよく……」 「ええ、そんな事にはいっこう無頓着なほうでね。あの服装を見てもわかる。家庭的な人じゃない。その代り学問にかけると非常に神経質だ」 「当分ああやっておいでのつもりなんでしょうか」 「わからない。また突然家を持つかもしれない」 「奥さんでもお貰いになるお考えはないんでしょうか」 「あるかもしれない。いいのを周旋してやりたまえ」  三四郎苦笑いをして、よけいな事を言ったと思った。すると広田さんが、 「君はどうです」と聞いた。 「私は……」 「まだ早いですね。今から細君を持っちゃたいへんだ」 「国の者は勧めますが」 「国のだれが」 「母です」 「おっかさんのいうとおり持つ気になりますか」 「なかなかなりません」  広田さんは髭の下から歯を出して笑った。わりあいきれいな歯を持っている。三四郎はその時急になつかしい心持ちがした。けれどもそのなつかしさは美禰子を離れている。野々宮を離れている。三四郎の眼前の利害には超絶したなつかしさであった。三四郎はこれで、野々宮などの事を聞くのが恥ずかしい気がしだして、質問をやめてしまった。すると広田先生がまた話しだした。―― 「おっかさんのいうことはなるべく聞いてあげるがよい。近ごろの青年は我々時代青年と違って自我意識が強すぎていけない。我々の書生をしているころには、する事なす事一として他を離れたことはなかった。すべてが、君とか、親とか、国とか、社会とか、みんな他本位であった。それを一口にいうと教育を受けるものがことごとく偽善家であった。その偽善社会の変化で、とうとう張り通せなくなった結果、漸々自己本位思想行為の上に輸入すると、今度は我意識が非常に発展しすぎてしまった。昔の偽善家に対して、今は露悪家ばかりの状態にある。――君、露悪家という言葉を聞いたことがありますか」 「いいえ」 「今ぼくが即席に作った言葉だ。君もその露悪家の一人――だかどうだか、まあたぶんそうだろう。与次郎のごときにいたるとその最たるものだ。あの君の知ってる里見という女があるでしょう。あれも一種の露悪家で、それから野々宮の妹ね、あれはまた、あれなりに露悪家だから面白い。昔は殿様と親父だけが露悪家ですんでいたが、今日では各自同等の権利で露悪家になりたがる。もっとも悪い事でもなんでもない。臭いものの蓋をとれば肥桶で、見事な形式をはぐとたいていは露悪になるのは知れ切っている。形式だけ見事だって面倒なばかりだから、みんな節約して木地だけで用を足している。はなはだ痛快である。天醜爛漫としている。ところがこの爛漫が度を越すと、露悪家同志がお互いに不便を感じてくる。その不便がだんだん高じて極端に達した時利他主義がまた復活する。それがまた形式に流れて腐敗するとまた利己主義に帰参する。つまり際限はない。我々はそういうふうにして暮らしてゆくものと思えばさしつかえない。そうしてゆくうちに進歩する。英国を見たまえ。この両主義が昔からうまく平衡がとれている。だから動かない。だから進歩しない。イブセンも出なければニイチェも出ない。気の毒なものだ。自分だけは得意のようだが、はたから見れば堅くなって、化石しかかっている。……」  三四郎は内心感心したようなものの、話がそれてとんだところへ曲がって、曲がりなりに太くなってゆくので、少し驚いていた。すると広田さんもようやく気がついた。 「いったい何を話していたのかな」 「結婚の事です」 「結婚?」 「ええ、私が母の言うことを聞いて……」 「うん、そうそう。なるべくおっかさんの言うことを聞かなければいけない」と言ってにこにこしている。まるで子供に対するようである三四郎はべつに腹も立たなかった。 「我々が露悪家なのは、いいですが、先生時代の人が偽善なのは、どういう意味ですか」 「君、人から親切にされて愉快ですか」 「ええ、まあ愉快です」 「きっと? ぼくはそうでない、たいへん親切にされて不愉快な事がある」 「どんな場合ですか」 「形式だけは親切にかなっている。しかし親切自身目的でない場合」 「そんな場合があるでしょうか」 「君、元日におめでとうと言われて、じっさいおめでたい気がしますか」 「そりゃ……」 「しないだろう。それと同じく腹をかかえて笑うだの、ころげかえって笑うだのというやつに、一人だってじっさい笑ってるやつはない。親切もそのとおり。お役目に親切をしてくれるのがある。ぼくが学校教師をしているようなものでね。実際の目的は衣食にあるんだから、生徒から見たらさだめて不愉快だろう。これに反して与次郎のごときは露悪党領袖だけに、たびたびぼくに迷惑をかけて、始末におえぬいたずら者だが、悪気がない。可愛らしいところがある。ちょうどアメリカ人金銭に対して露骨なのと一般だ。それ自身目的である。それ自身目的である行為ほど正直なものはなくって、正直ほど厭味のないものはないんだから、万事正直に出られないような我々時代の、こむずかしい教育を受けたものはみんな気障だ」  ここまでの理屈三四郎にもわかっている。けれども三四郎にとって、目下痛切な問題は、だいたいにわたっての理屈ではない。実際に交渉のある、ある格段な相手が、正直か正直でないかを知りたいのである三四郎は腹の中で美禰子の自分に対する素振をもう一ぺん考えてみた。ところが気障か気障でないかほとんど判断ができない。三四郎自分感受性人一倍鈍いのではなかろうかと疑いだした。  その時広田さんは急にうんと言って、何か思い出したようである。 「うん、まだある。この二十世紀になってから妙なのが流行る。利他本位の内容を利己本位でみたすというむずかしいやり口なんだが、君そんな人に出会ったですか」 「どんなのです」 「ほかの言葉でいうと、偽善を行うに露悪をもってする。まだわからないだろうな。ちと説明し方が悪いようだ。――昔の偽善家はね、なんでも人によく思われたいが先に立つんでしょう。ところがその反対で、人の感触を害するために、わざわざ偽善をやる。横から見ても縦から見ても、相手には偽善しか思われないようにしむけてゆく。相手はむろんいやな心持ちがする。そこで本人の目的は達せられる。偽善偽善そのままで先方に通用させようとする正直なところが露悪家の特色で、しかも表面上の行為言語あくまでも善に違いないから、――そら、二位一体というようなことになる。この方法を巧妙に用いる者が近来だいぶふえてきたようだ。きわめて神経の鋭敏になった文明人種が、もっと優美に露悪家になろうとすると、これがいちばんいい方法になる。血を出さなければ人が殺せないというのはずいぶん野蛮な話だからな君、だんだん流行らなくなる」  広田先生の話し方は、ちょうど案内者が古戦場説明するようなもので、実際を遠くからながめた地位にみずからを置いている。それがすこぶる楽天の趣がある。あたか教場講義を聞くと一般の感を起こさせる。しか三四郎にはこたえた。念頭に美禰子という女があって、この理論をすぐ適用できるからである三四郎は頭の中にこの標準を置いて、美禰子のすべてを測ってみた。しかし測り切れないところがたいへんある。先生は口を閉じて、例のごとく鼻から哲学の煙を吐き始めた。  ところへ玄関足音がした。案内も乞わず廊下伝いにはいって来る。たちまち与次郎書斎入口にすわって、 「原口さんがおいでになりました」と言う。ただ今帰りましたという挨拶を省いている。わざと省いたのかもしれない。三四郎にはぞんざいな目礼をしたばかりですぐに出ていった。  与次郎と敷居ぎわですれ違って、原口さんがはいって来た。原口さんはフランス式の髭をはやして、頭を五分刈にした、脂肪の多い男である。野々宮さんより年が二つ三つ上に見える。広田先生よりずっときれいな和服を着ている。 「やあ、しばらく。今まで佐々木が家へ来ていてね。いっしょに飯を食ったり何かして――それから、とうとう引っ張り出されて……」とだいぶ楽天的な口調であるそばにいるとしぜん陽気になるような声を出す。三四郎原口という名前を聞いた時から、おおかたあの画工だろうと思っていた。それにしても与次郎交際家だ。たいていな先輩とはみんな知合いになっているからえらいと感心して堅くなった。三四郎は年長者の前へ出ると堅くなる。九州流の教育を受けた結果だと自分では解釈している。  やがて主人が原口に紹介してくれる。三四郎は丁寧に頭を下げた。向こうは軽く会釈した。三四郎それから黙って二人の談話を承っていた。  原口さんはまず用談から片づけると言って、近いうちに会をするから出てくれと頼んでいる。会員と名のつくほどのりっぱなものはこしらえないつもりだが、通知を出すものは、文学者とか芸術家とか、大学教授とか、わずかな人数にかぎっておくからさしつかえはない。しかもたいてい知り合いのあいだだから形式はまったく不必要である目的はただおおぜい寄って晩餐を食う。それから文芸有益談話を交換する。そんなものである。  広田先生一口「出よう」と言った。用事はそれで済んでしまった。用事はそれで済んでしまったが、それから後の原口さんと広田先生の会話がすこぶるおもしろかった。  広田先生が「君近ごろ何をしているかね」と原口さんに聞くと、原口さんがこんな事を言う。 「やっぱり一中節稽古している。もう五つほど上げた。花紅葉吉原八景だの、小稲半兵衛唐崎心中だのってなかなかおもしろいのがあるよ。君も少しやってみないかもっともありゃ、あまり大きな声を出しちゃいけないんだってね。本来四畳半の座敷にかぎったものだそうだ。ところがぼくがこのとおり大きな声だろう。それに節回しがあれでなかなか込み入っているんで、どうしてもうまくいかん。こんだ一つやるから聞いてくれたまえ」  広田先生は笑っていた。すると原口さんは続きをこういうふうに述べた。 「それでもぼくはまだいいんだが、里見恭助ときたら、まるで形無しだからね。どういうものかしらん。妹はあんなに器用だのに。このあいだはとうとう降参して、もう歌はやめる、その代り何か楽器を習おうと言いだしたところが、馬鹿囃子をお習いなさらいかと勧めた者があってね。大笑いさ」 「そりゃ本当かい」 「本当とも。現に里見がぼくに、君がやるならやってもいいと言ったくらいだもの。あれで馬鹿囃子には八通り囃し方があるんだそうだ」 「君、やっちゃどうだ。あれなら普通人間にでもできそうだ」 「いや馬鹿囃子はいやだ。それよりか鼓が打ってみたくってね。なぜだか鼓の音を聞いていると、まったく二十世紀の気がしなくなるからいい。どうして今の世にああ間が抜けていられるだろうと思うと、それだけでたいへんな薬になる。いくらぼくがのん気でも、鼓の音のような絵はとてもかけないから」 「かこうともしないんじゃないか」 「かけないんだもの。今の東京にいる者に悠揚な絵ができるものか。もっとも絵にもかぎるまいけれども。――絵といえば、このあい大学運動会へ行って、里見と野々宮さんの妹のカリカチュアーをかいてやろうと思ったら、とうとう逃げられてしまった。こんだ一つ本当の肖像画をかい展覧会にでも出そうかと思って」 「だれの」 「里見の妹の。どうも普通日本の女の顔は歌麿式や何かばかりで、西洋の画布にはうつりが悪くっていけないが、あの女や野々宮さんはいい。両方ともに絵になる。あの女が団扇をかざして、木立をうしろに、明るい方を向いているところを等身に写してみようかしらと思っている。西洋の扇は厭味でいけないが、日本団扇は新しくっておもしろいだろう。とにかくはやくしないとだめだ。いまに嫁にでもいかれようものなら、そうこっちの自由いかなくなるかもしれないから」  三四郎は多大な興味をもって原口の話を聞いていた。ことに美禰子が団扇をかざしている構図は非常な感動を三四郎に与えた。不思議因縁が二人の間に存在しているのではないかと思うほどであった。すると広田先生が、「そんな図はそうおもしろいこともないじゃないか」と無遠慮な事を言いだした。 「でも当人希望なんだもの団扇をかざしているところは、どうでしょうと言うから、すこぶる妙でしょうと言って承知したのさ。なに、悪い図どりではないよ。かきようにもよるが」 「あんまり美しくかくと、結婚の申込みが多くなって困るぜ」 「ハハハじゃ中ぐらいにかいておこう。結婚といえば、あの女も、もう嫁にゆく時期だね。どうだろう、どこかいい口はないだろうか。里見にも頼まれているんだが」 「君もらっちゃどうだ」 「ぼくか。ぼくでよければもらうが、どうもあの女には信用がなくってね」 「なぜ」 「原口さんは洋行する時にはたいへんな気込みで、わざわざ鰹節を買い込んで、これでパリー下宿に籠城するなんて大いばりだったが、パリーへ着くやいなや、たちまち豹変したそうですねって笑うんだから始末がわるい。おおかた兄からでも聞いたんだろう」 「あの女は自分の行きたい所でなくっちゃ行きっこない。勧めたってだめだ。好きな人があるまで独身で置くがいい」 「まったく西洋流だね。もっともこれからの女はみんなそうなるんだから、それもよかろう」  それから二人の間に長い絵画談があった。三四郎広田先生西洋の画工の名をたくさん知っているのに驚いた。帰るとき勝手口で下駄を捜していると、先生梯子段の下へ来て「おい佐々木ちょっと降りて来い」と言っていた。  戸外は寒い。空は高く晴れて、どこから露が降るかと思うくらいである。手が着物にさわると、さわった所だけがひやりとする。人通りの少ない小路を二、三度折れたり曲がったりしてゆくうちに、突然辻占屋に会った。大きな丸い提灯をつけて、腰から下をまっ赤にしている。三四郎は辻占が買ってみたくなった。しかしあえて買わなかった。杉垣に羽織の肩が触れるほどに、赤い提灯をよけて通した。しばらくして、暗い所をはすに抜けると、追分の通りへ出た。角に

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2024-09-30

四  三四郎の魂がふわつき出した。講義を聞いていると、遠方に聞こえる。わるくすると肝要な事を書き落とす。はなはだしい時はひとの耳を損料で借りているような気がする。三四郎はばかばかしくてたまらない。仕方なしに、与次郎に向かって、どうも近ごろは講義おもしろくないと言い出した。与次郎の答はいつも同じことであった。 「講義おもしろいわけがない。君はいなか者だから、いまに偉い事になると思って、今日までしんぼうして聞いていたんだろう。愚の至りだ。彼らの講義は開闢以来こんなものだ。いまさら失望したってしかたがないや」 「そういうわけでもないが……」三四郎は弁解する。与次郎のへらへら調と、三四郎の重苦しい口のききようが、不釣合ではなはだおかしい。  こういう問答を二、三度繰り返しているうちに、いつのまにか半月ばかりたった。三四郎の耳は漸々借りものでないようになってきた。すると今度は与次郎のほうから三四郎に向かって、 「どうも妙な顔だな。いかにも生活に疲れているような顔だ。世紀末の顔だ」と批評し出した。三四郎は、この批評に対しても依然として、 「そういうわけでもないが……」を繰り返していた。三四郎世紀末などという言葉を聞いてうれしがるほどに、まだ人工的の空気に触れていなかった。またこれを興味ある玩具として使用しうるほどに、ある社会消息に通じていなかった。ただ生活に疲れているという句が少し気にいった。なるほど疲れだしたようでもある。三四郎下痢のためばかりとは思わなかった。けれども大いに疲れた顔を標榜するほど、人生観ハイカラでもなかった。それでこの会話はそれぎり発展しずに済んだ。  そのうち秋は高くなる。食欲は進む。二十三青年がとうてい人生に疲れていることができない時節が来た。三四郎はよく出る。大学の池の周囲もだいぶん回ってみたが、べつだんの変もない。病院の前も何べんとなく往復したが普通人間に会うばかりである。また理科大学の穴倉へ行って野々宮君に聞いてみたら、妹はもう病院を出たと言う。玄関で会った女の事を話そうと思ったが、先方が忙しそうなので、つい遠慮してやめてしまった。今度大久保へ行ってゆっくり話せば、名前も素姓もたいていはわかることだから、せかずに引き取った。そうして、ふわふわして方々歩いている。田端だの、道灌山だの、染井墓地だの、巣鴨監獄だの、護国寺だの、――三四郎新井の薬師までも行った。新井の薬師の帰りに、大久保へ出て野々宮君の家へ回ろうと思ったら、落合火葬場の辺で道を間違えて、高田へ出たので、目白から汽車へ乗って帰った。汽車の中でみやげに買った栗を一人でさんざん食った。その余りはあくる日与次郎が来て、みんな平らげた。  三四郎ふわふわすればするほど愉快になってきた。初めのうちはあまり講義に念を入れ過ぎたので、耳が遠くなって筆記に困ったが、近ごろはたいていに聞いているからなんともない。講義中にいろいろな事を考える。少しぐらい落としても惜しい気も起こらない。よく観察してみると与次郎はじめみんな同じことである三四郎はこれくらいでいいものだろうと思い出した。  三四郎がいろいろ考えるうちに、時々例のリボンが出てくる。そうすると気がかりになる。はなはだ不愉快になる。すぐ大久保へ出かけてみたくなる。しか想像連鎖やら、外界の刺激やらで、しばらくするとまぎれてしまう。だからだいたいはのんである。それで夢を見ている。大久保へはなかなか行かない。  ある日の午後三四郎は例のごとくぶらついて、団子坂の上から、左へ折れて千駄木林町の広い通りへ出た。秋晴れといって、このごろは東京の空いなかのように深く見える。こういう空の下に生きていると思うだけでも頭ははっきりする。そのうえ、野へ出れば申し分はない。気がのびのびして魂が大空ほどの大きさになる。それでいてから総体しまってくる。だらしのない春ののどかさとは違う。三四郎は左右の生垣をながめながら、生まれてはじめての東京の秋をかぎつつやって来た。  坂下では菊人形が二、三日前開業したばかりである。坂を曲がる時は幟さえ見えた。今はただ声だけ聞こえる、どんちゃんどんちゃん遠くからはやしている。そのはやしの音が、下の方から次第に浮き上がってきて、澄み切った秋の空気の中へ広がり尽くすと、ついにはきわめて稀薄な波になる。そのまた余波が三四郎の鼓膜のそばまで来てしぜんにとまる。騒がしいというよりはかえっていい心持ちである。  時に突然左の横町から二人あらわれた。その一人が三四郎を見て、「おい」と言う。  与次郎の声はきょうにかぎって、几帳面である。その代り連がある。三四郎はその連を見た時、はたして日ごろの推察どおり、青木堂で茶を飲んでいた人が、広田さんであるということを悟った。この人とは水蜜桃以来妙な関係がある。ことに青木堂で茶を飲んで煙草のんで、自分図書館に走らしてよりこのかた、いっそうよく記憶にしみている。いつ見ても神主のような顔に西洋人の鼻をつけている。きょうもこのあいだの夏服で、べつだん寒そうな様子もない。  三四郎はなんとか言って、挨拶をしようと思ったが、あまり時間がたっているので、どう口をきいていいかからない。ただ帽子を取って礼をした。与次郎に対しては、あまり丁寧すぎる。広田に対しては、少し簡略すぎる。三四郎はどっちつかずの中間にでた。すると与次郎が、すぐ、 「この男は私の同級生です。熊本高等学校からはじめて東京へ出て来た――」と聞かれもしないさきからいなか者を吹聴しておいて、それから三四郎の方を向いて、 「これが広田先生高等学校の……」とわけもなく双方を紹介してしまった。  この時広田先生は「知ってる、知ってる」と二へん繰り返して言ったので、与次郎は妙な顔をしている。しかしなぜ知ってるんですかなどとめんどうな事は聞かなかった。ただちに、 「君、この辺に貸家はないか。広くて、きれいな、書生部屋のある」と尋ねだした。 「貸家はと……ある」 「どの辺だ。きたなくっちゃいけないぜ」 「いやきれいなのがある。大きな石の門が立っているのがある」 「そりゃうまい。どこだ。先生、石の門はいいですな。ぜひそれにしようじゃありませんか」と与次郎は大いに進んでいる。 「石の門はいかん」と先生が言う。 「いかん? そりゃ困る。なぜいかんです」 「なぜでもいかん」 「石の門はいいがな。新しい男爵のようでいいじゃないですか、先生」  与次郎はまじめである広田先生はにやにや笑っている。とうとうまじめのほうが勝って、ともかくも見ることに相談ができて、三四郎が案内をした。  横町をあとへ引き返して、裏通りへ出ると、半町ばかり北へ来た所に、突き当りと思われるような小路がある。その小路の中へ三四郎は二人を連れ込んだ。まっすぐに行くと植木屋の庭へ出てしまう。三人は入口の五、六間手前でとまった。右手にかなり大きな御影の柱が二本立っている。扉は鉄である三四郎がこれだと言う。なるほど貸家札がついている。 「こりゃ恐ろしいもんだ」と言いながら、与次郎は鉄の扉をうんと押したが、錠がおりている。「ちょっとお待ちなさい聞いてくる」と言うやいなや、与次郎植木屋の奥の方へ駆け込んで行った。広田三四郎は取り残されたようなものである。二人で話を始めた。 「東京はどうです」 「ええ……」 「広いばかりできたない所でしょう」 「ええ……」 「富士山比較するようなものはなんにもないでしょう」  三四郎富士山の事をまるで忘れていた。広田先生の注意によって、汽車の窓からはじめてながめた富士は、考え出すと、なるほど崇高なものである。ただ今自分の頭の中にごたごたしている世相とは、とても比較にならない。三四郎はあの時の印象をいつのまにか取り落していたのを恥ずかしく思った。すると、 「君、不二山を翻訳してみたことがありますか」と意外な質問を放たれた。 「翻訳とは……」 「自然翻訳すると、みんな人間に化けてしまうからおもしろい。崇高だとか、偉大だとか、雄壮だとか」  三四郎翻訳意味を了した。 「みんな人格上の言葉になる。人格上の言葉翻訳することのできないものには、自然が毫も人格上の感化を与えていない」  三四郎はまだあとがあるかと思って、黙って聞いていた。ところが広田さんはそれでやめてしまった。植木屋の奥の方をのぞいて、 「佐々木は何をしているのかしら。おそいな」とひとりごとのように言う。 「見てきましょうか」と三四郎が聞いた。 「なに、見にいったって、それで出てくるような男じゃない。それよりここに待ってるほうが手間がかからないでいい」と言って枳殻の垣根の下にしゃがんで、小石を拾って、土の上へ何かかき出した。のん気なことである与次郎のん気とは方角が反対で、程度がほぼ相似ている。  ところへ植込みの松の向こうから与次郎が大きな声を出した。 「先生先生」  先生は依然として、何かかいている。どうも燈明台のようである。返事をしないので、与次郎はしかたなしに出て来た。 「先生ちょっと見てごらんなさい。いい家だ。この植木屋で持ってるんです。門をあけさせてもいいが、裏から回ったほうが早い」  三人は裏から回った。雨戸をあけて、一間一間見て歩いた。中流の人が住んで恥ずかしくないようにできている。家賃が四十円で、敷金が三か月分だという。三人はまた表へ出た。 「なんで、あんなりっぱな家を見るのだ」と広田さんが言う。 「なんで見るって、ただ見るだけだからいいじゃありませんか」と与次郎は言う。 「借りもしないのに……」 「なに借りるつもりでいたんです。ところが家賃をどうしても二十五円にしようと言わない……」  広田先生は「あたりまえさ」と言ったぎりである。すると与次郎が石の門の歴史を話し出した。このあいだまである出入りの屋敷入口にあったのを、改築のときもらってきて、すぐあすこへ立てたのだと言う。与次郎だけに妙な事を研究してきた。  それから三人はもとの大通りへ出て、動坂から田端の谷へ降りたが、降りた時分には三人ともただ歩いている。貸家の事は[#「貸家の事は」は底本では「貸家は事は」]みんな忘れてしまった。ひとり与次郎が時々石の門のことを言う。麹町からあれを千駄木まで引いてくるのに、手間が五円ほどかかったなどと言う。あの植木屋はだいぶ金持ちらしいなどとも言う。あすこへ四十円の貸家を建てて、ぜんたいだれが借りるだろうなどとよけいなことまで言う。ついには、いまに借手がなくなってきっと家賃を下げるに違いないから、その時もう一ぺん談判してぜひ借りようじゃありませんかという結論であった。広田先生はべつに、そういう了見もないとみえて、こう言った。 「君が、あんまりよけいな話ばかりしているものから時間がかかってしかたがない。いいかげんにして出てくるものだ」 「よほど長くかかりましたか。何か絵をかいていましたね。先生もずいぶんのん気だな」 「どっちがのんきかわかりゃしない」 「ありゃなんの絵です」  先生は黙っている。その時三四郎がまじめな顔をして、 「燈台じゃないですか」と聞いた。かき手と与次郎は笑い出した。 「燈台は奇抜だな。じゃ野々宮宗八さんをかいていらしったんですね」 「なぜ」 「野々宮さんは外国じゃ光ってるが、日本じゃまっ暗だから。――だれもまるで知らない。それでわずかばかりの月給をもらって、穴倉へたてこもって、――じつに割に合わない商売だ。野々宮さんの顔を見るたびに気の毒になってたまらない」 「君なぞは自分のすわっている周囲方二尺ぐらいの所をぼんやり照らすだけだから、丸行燈のようなものだ」  丸行燈比較された与次郎は、突然三四郎の方を向いて、 「小川君、君は明治何年生まれかな」と聞いた。三四郎簡単に、 「ぼくは二十三だ」と答えた。 「そんなものだろう。――先生ぼくは、丸行燈だの、雁首だのっていうものが、どうもきらいですがね。明治十五年以後に生まれたせいかもしれないが、なんだか旧式でいやな心持ちがする。君はどうだ」とまた三四郎の方を向く。三四郎は、 「ぼくはべつだんきらいでもない」と言った。 「もっとも君は九州のいなかから出たばかりだから明治元年ぐらいの頭と同じなんだろう」  三四郎広田もこれに対してべつだんの挨拶をしなかった。少し行くと古い寺の隣の杉林を切り倒して、きれいに地ならしをした上に、青ペンキ塗りの西洋館を建てている。広田先生は寺とペンキ塗りを等分に見ていた。 「時代錯誤だ。日本物質界も精神界もこのとおりだ。君、九段の燈明台を知っているだろう」とまた燈明台が出た。「あれは古いもので、江戸名所図会に出ている」 「先生冗談言っちゃいけません。なんぼ九段の燈明台が古いたって、江戸名所図会に出ちゃたいへんだ」  広田先生は笑い出した。じつは東京名所という錦絵の間違いだということがわかった。先生の説によると、こんなに古い燈台が、まだ残っているそばに、偕行社という新式の煉瓦作りができた。二つ並べて見るとじつにばかげている。けれどもだれも気がつかない、平気でいる。これが日本社会代表しているんだと言う。  与次郎三四郎もなるほどと言ったまま、お寺の前を通り越して、五、六町来ると、大きな黒い門がある。与次郎が、ここを抜けて道灌山へ出ようと言い出した。抜けてもいいのかと念を押すと、なにこれは佐竹下屋敷で、だれでも通れるんだからかまわないと主張するので、二人ともその気になって門をくぐって、藪の下を通って古い池のそばまで来ると、番人が出てきて、たいへん三人をしかりつけた。その時与次郎はへいへいと言って番人にあやまった。  それから谷中へ出て、根津を回って、夕方本郷下宿へ帰った。三四郎は近来にない気楽な半日暮らしたように感じた。  翌日学校へ出てみると与次郎がいない。昼から来るかと思ったが来ない。図書館へもはいったがやっぱり見当らなかった。五時から六時まで純文科共通講義がある。三四郎はこれへ出た。筆記するには暗すぎる。電燈がつくには早すぎる。細長い窓の外に見える大きな欅の枝の奥が、次第に黒くなる時分だから、部屋の中は講師の顔も聴講生の顔も等しくぼんやりしている。したがって暗闇で饅頭を食うように、なんとなく神秘である三四郎講義がわからないところが妙だと思った。頬杖を突いて聞いていると、神経がにぶくなって、気が遠くなる。これでこそ講義価値があるような心持ちがする。ところへ電燈がぱっとついて、万事がやや明瞭になった。すると急に下宿へ帰って飯が食いたくなった。先生もみんなの心を察して、いいかげんに講義を切り上げてくれた。三四郎は早足で追分まで帰ってくる。  着物を脱ぎ換えて膳に向かうと、膳の上に、茶碗蒸といっしょに手紙が一本載せてある。その上封を見たとき三四郎はすぐ母から来たものだと悟った。すまんことだがこの半月まり母の事はまるで忘れていた。きのうからきょうへかけては時代錯誤だの、不二山の人格だの、神秘的な講義だので、例の女の影もいっこう頭の中へ出てこなかった。三四郎はそれで満足である。母の手紙はあとでゆっくり見ることとして、とりあえず食事を済まして、煙草を吹かした。その煙を見るとさっきの講義を思い出す。  そこへ与次郎がふらりと現われた。どうして学校を休んだかと聞くと、貸家捜しで学校どころじゃないそうである。 「そんなに急いで越すのか」と三四郎が聞くと、 「急ぐって先月中に越すはずのところをあさっての天長節まで待たしたんだから、どうしたってあしたじゅうに捜さなければならない。どこか心当りはないか」と言う。  こんなに忙しがるくせに、きのうは散歩だか、貸家捜しだかわからないようにぶらぶらつぶしていた。三四郎にはほとんど合点がいかない。与次郎はこれを解釈して、それは先生がいっしょだからさと言った。「元来先生が家を捜すなんて間違っている。けっして捜したことのない男なんだが、きのうはどうかしていたに違いない。おかげで佐竹の邸でひどい目にしかられていい面の皮だ。――君どこかないか」と急に催促する。与次郎が来たのはまったくそれが目的らしい。よくよく原因を聞いてみると、今の持ち主が高利貸で、家賃をむやみに上げるのが、業腹だというので、与次郎がこっちからたちのきを宣告したのだそうだ。それでは与次郎責任があるわけだ。 「きょうは大久保まで行ってみたが、やっぱりない。――大久保といえば、ついでに宗八さんの所に寄って、よし子さんに会ってきた。かわいそうにまだ色光沢が悪い。――辣薑性の美人――おっかさんが君によろしく言ってくれってことだ。しかしその後はあの辺も穏やかなようだ。轢死もあれぎりないそうだ」  与次郎の話はそれから、それへと飛んで行く。平生からまりのないうえに、きょうは家捜しで少しせきこんでいる。話が一段落つくと、相の手のように、どこかないかいかと聞く。しまいには三四郎も笑い出した。  そのうち与次郎の尻が次第におちついてきて、燈火親しむべしなどという漢語さえ借用してうれしがるようになった。話題ははしなく広田先生の上に落ちた。 「君の所の先生の名はなんというのか」 「名は萇」と指で書いて見せて、「艸冠がよけいだ。字引にあるかしらん。妙な名をつけたものだね」と言う。 「高等学校先生か」 「昔から今日に至るまで高等学校先生。えらいものだ。十年一日のごとしというが、もう十二、三年になるだろう」 「子供はおるのか」 「子供どころか、まだ独身だ」  三四郎は少し驚いた。あの年まで一人でいられるものかとも疑った。 「なぜ奥さんをもらわないのだろう」 「そこが先生先生たるところで、あれでたいへんな理論家なんだ。細君をもらってみないさきから、細君はいかんもの理論できまっているんだそうだ。愚だよ。だからしじゅう矛盾ばかりしている。先生東京ほどきたない所はないように言う。それで石の門を見ると恐れをなして、いかいかんとか、りっぱすぎるとか言うだろう」 「じゃ細君も試みに持ってみたらよかろう」 「大いによしとかなんとか言うかもしれない」 「先生東京がきたないとか、日本人が醜いとか言うが、洋行でもしたことがあるのか」 「なにするもんか。ああいう人なんだ。万事頭のほうが事実より発達しているんだからあなるんだね。その代り西洋写真研究している。パリ凱旋門だの、ロンドン議事堂だの、たくさん持っている。あの写真日本を律するんだからまらない。きたないわけさ。それで自分の住んでる所は、いくらきたなくっても存外平気だから不思議だ」 「三等汽車へ乗っておったぞ」 「きたないきたないって不平を言やしないか」 「いやべつに不平も言わなかった」 「しか先生哲学者だね」 「学校哲学でも教えているのか」 「いや学校じゃ英語だけしか受け持っていないがね、あの人間が、おのずから哲学にできあがっているかおもしろい」 「著述でもあるのか」 「何もない。時々論文を書く事はあるが、ちっとも反響がない。あれじゃだめだ。まるで世間が知らないんだからしようがない。先生、ぼくの事を丸行燈だと言ったが、夫子自身は偉大な暗闇だ」 「どうかして、世の中へ出たらよさそうなものだな」 「出たらよさそうなものだって、――先生自分じゃなんにもやらない人だからね。第一ぼくがいなけりゃ三度の飯さえ食えない人なんだ」  三四郎まさかといわぬばかりに笑い出した。 「嘘じゃない。気の毒なほどなんにもやらないんでね。なんでも、ぼくが下女に命じて、先生の気にいるように始末をつけるんだが――そんな瑣末な事はとにかく、これから大いに活動して、先生を一つ大学教授にしてやろうと思う」  与次郎はまじめである三四郎はその大言に驚いた。驚いてもかまわない。驚いたままに進行して、しまいに、 「引っ越しをする時はぜひ手伝いに来てくれ」と頼んだ。まるで約束のできた家がとうからあるごとき口吻である。  与次郎の帰ったのはかれこれ十時近くである。一人ですわっていると、どことなく肌寒の感じがする。ふと気がついたら、机の前の窓がまだたてずにあった。障子をあけると月夜だ。目に触れるたびに不愉快な檜に、青い光りがさして、黒い影の縁が少し煙って見える。檜に秋が来たのは珍しいと思いながら、雨戸をたてた。  三四郎はすぐ床へはいった。三四郎勉強家というよりむしろ※(「彳+低のつくり」、第3水準1-84-31)徊家なので、わりあい書物を読まない。その代

https://anond.hatelabo.jp/20240930192717#tb

2024-09-27

anond:20240926152854 私も同じだ… 転職相談に乗ってほしい。

追記あり 一番下】

近いものがある…30代で働かないおばさんになってしまった…

元増田比較した現状

私も決して退職勧奨として閑職に追いやられてるとかでない。

繁忙期と閑散期の差が激しく、最近は閑散期ばかり…。

忙しい部署の人が稼いでくれたお金で、私は生活をさせて頂いている。

ここ2ヶ月のうち、マジで1日ぐらいしか仕事していない。あとはネットサーフィンか座ったまま寝てるだけ。

単位(今年1月から)で考えても、9ヶ月間のうち2ヶ月ぐらいしかまともに働いてない気がする。

雨が降っていなければ、午前30分、午後30分、1日合計1時間ぐらい散歩に出かける。

さすがにこの夏は暑すぎて散歩できなかったが…もう少し秋が深まれ散歩を再開する。

ずっと座りっぱなしだと、痔になるので…。

元増田と同じく残業も年間10時間ぐらい。

有給も毎年22日間付与され、ほぼ使い切る。土日祝&GW&盆暮れ正月休み

社内・部内のジョブローテーションも当面なさそう。

初めのうちは暇な時間ずっと勉強して資格を色々と取っていたが、興味のある資格もなくなってしまった。

毎朝出社して、Yahooニュースはてブを一通り見たあとは、一日中ひたすら天気予報か、近隣の飲食店メニューか、晩御飯のためのレシピサイトを見ている。

流石にYouTube 見るのは憚られるから見ない。←元増田と全く同じでワロタ

安定業界ではある?が、従業員70名程度の中小企業なので、20年、30年後も会社が続いているのか不安

(一応、今まで60年間も続いている会社らしいが)

この先、20~30年同じような生活ができるなら、全然今のままで良いのだが、この生活が今後も続けられるか不安マジで不安

続けられないようなら早めに転職しないと…と思っている。

社内の若手もどんどん転職している。中堅~ベテランで辞める人はいないが。

転職相談をしたい

今の会社メリットデメリット
メリット

・暇な時はほぼ一日中ネットサーフィンか寝てるか

・忙しい日々が続いても、毎日8時間びっしり仕事が詰まってる状況が1ヶ月続く程度で残業ほとんどない

休みが取りやすく、通勤時間が短く、健康的な生活が送れる

地方郊外在住で、毎日寝てても年収400万前後の安定した収入

・家から近い(車で10分)ので、朝7時に起きて8時に家出保育園子供送って出勤し、退勤後は子供を回収した後18時に家に帰れる。

子供2人いるが、上記環境なので子育てとの両立がしやす

職場の人とは仲良くはないが、「仲良くはない」だけで、決して嫌な人はいない。人間関係

デメリット

リモートワークができない

・定年までずっと働いて昇給しても年収600万程度

会社が定年まで潰れないか未知数(今のところ大丈夫そうではあるが)

特に興味の持てない、自分の得意なことを生かせるわけでもない業務内容

・これ以上のスキルアップキャリアアップが望めそうにない


ミドサー女増田は、転職した方がいいのか?アドバイス求む。

増田の売り

文系出身だが技術系の仕事をしている(QC、QA系

・TOEIC900点(喋れないけど)、そこそこ難しい法律国家資格×2、そこそこ難しい理系国家資格×3の資格持ち。(お勉強はできる)

・要領が良くて勉強好き。今から経験で新しい仕事でも全然OKー!マインド

・ワーママなので、女性活躍!なロールモデルを探してる企業は欲しいかも?

高学歴。もはやミドサーで何の意味があるのか…

増田の引っ掛かりそうなところ

子供一人産んでから就職したので、一般的な人より就業年数が少ない。

職歴も薄い。浅い。専門性が少なめ。

・37歳だが、職務経験アラサーレベルでは?

資格は色々あれど、実務経験が少ない。

希望条件

・家から近い(通勤時間が長いと疲れる)

・土日祝休み休日出勤はあってもいいけどね)

リモートワーク可

・体力がないので、体力仕事ではなく頭脳労働がしたい

年収が上がるともちろん嬉しいが、夫も働いているので必須ではない。

一応転職サイト登録しているが、地方郊外(とかいなか?)在住なだけあって、通勤距離を重視すると、企業もある程度限られてしまう。

引越しする選択は今のところない。

理系大卒程度の専門性があれば、+αの英語力があり、技術職として引く手数多なのだろうが、残念ながら技術職としては専門性が足りない。

飽き性な方で、正直言って、違う仕事もしてみたいのだが、小さな子供がいることもあり、残業やら何やらガッツリ働けるのは5年後10年後ぐらいになりそうだ。

経験可のポテンシャル採用に向いている人材だとは思うが、年齢が既にミドサー。だらだらしてると、40代ポテンシャル採用はさすがにキツそう…

45~50歳ぐらいからでも未経験ポテンシャル採用してくれるホワイト企業が世の中にたくさんあれば、こんなに悩まないんだけれどなあ。

あああー子供がある程度大きくなったら、第二新卒になりたいよーーーー!!!

転職して昇給を経て5年後とかに今より収入の上がりそうな大手企業求人はあるが、現時点で転職して収入が即上がりそうな転職先はない。

私は大手企業とか、高収入に憧れてるだけのダメな奴かもしれない。

高学歴なのに高収入ではないコンプレックスを解消したいだけのダメな奴なのかもしれない。

夫も普通に働いているし、年収を上げなければいけない差し迫った理由はない。

今、恵まれ環境にいるので、転職一種ギャンブルになってしまう気もする。

転職しない方がいいだろうか?

贅沢な悩みだとは分かっている。皆の意見を聞かせてほしい。

追記しました

まず初めに、ブクマカの皆さん、意見ありがとうございました。どのコメントも有り難く読みました。

やりがいや、自己実現のような馬鹿なこと考えるのはやめる。このままぬるま湯でヌクヌクと生きてやる。先のことはグツグツしてきて茹で上がってから考える。私は子供の頃から貯金好きで夏休みの宿題とか早く終わらせるタイプ。先のことを考えすぎだったのかもしれない。

何がやりたいのか見えない!

かにその通り!!!今の仕事はやりたいことではないが、だから本当は何をやりたいのかと聞かれてもやりたいことな特にない。昔からそうだった。将来の夢がある人が羨ましかった。

社内起業業務改善すれば?

これはありかもしれん

資格より実務経験大事

これは自分でもよく分かってるので、実務経験の少なさを強調したつもりです

夫も稼いでるならそんなに気にしなくても

その通りだな…。

でもこの意識の積み重ねが、マクロで見た時の男女の賃金格差に繋がってるんだろうな。

そんな小さな企業で暇してて、同僚の目は大丈夫なのか??

ワロタ。同じ部署の同僚は同じく暇してるし、他の部署の同僚はこちらの暇な現状を知らないので大丈夫

エージェント登録すれば?

書き方が悪かった。転職サイトじゃなくてエージェント登録済。面談もしたけど、希望条件は厳しいとのこと(当たり前)。暇だから求人情報は見てるけど応募はほとんどしていない。

もっと資格取ったら???

最近自分にとってはかなり難しめの、理系業務独占資格(しか人手不足系)を取って、一息ついて気が抜けたところなんだ。電気機械保全系で稼げるというコメもあったので、老後はそっちに行くのもありかと思ってる。

なんで資格隠すんだよ!

ごめん、ニッチ資格もあるので、身バレ可能性が普通にありまして…。一つ一つは司法試験のように難易度最高ではないし専門の人にとってはなんてことな資格かもしれないけど、バリエーション的には、私の保有資格を全て持ってる人は日本で私しかいないかもと思うぐらいなので…。家族や知り合いに見られたら確実に特定される。

リモワもこれから小路線よ?

かにそうだな。コロナも終わったしな…

から近い職場大事にしようと思った。

小説書けば?

それはアリかも

今の体力はこのまま続かないと思え

た、確かに盲点だった。

私は今の魅力がこのまま続かないと思って、先を見越して若いうちに結婚したんだよね。

転職も同じだよね。この体力・気力がずっと続く保証なんてないものね。

2024-08-20

誰かがこっそり小路にうずめた木の実から生えた小さな芽「どこに植えとんねん😡」

まれ即死やんけ

2024-06-13

そろそろみんなに届いて欲しい囲碁一問一答。全部おれに聞け

囲碁最大の問題情報が届いて欲しい人に情報を届ける手段がない事だと思う

はっきり言って何度も何度も同じ事を書いているが未だにぷよ碁を知らない人がいるし、入門コンテンツから先に入るべき人がいきなり対局を初めて挫折している

ブクマを見ていて、そいつ情報さえ届ける事が出来れば解決するのにそれができずに毎回もどかしい思いをしているのである

そこは俺に任せろと言いたい。全部俺に聞けと

からこの増田を見たらブクマしてバスらせてくれ

自分囲碁を覚えた瞬間から普及活動に携わっているから入門指導プロフェッショナルである。数々の人間囲碁に入門させてきた。

囲碁入門書を読み終わった瞬間にどうしてこのシンプルかつ楽しいゲームがこんなに広まってないんだろう、という想いに駆られた。

このシンプルでかつ面白いという両輪の部分が重要だ。面白いけど複雑だったり、シンプルだけどつまらなかったら、そりゃ広まらないよねとなってここまでの普及意欲が湧くことはなかっただろう。

簡単面白いのになんかみんな難しく考えて挫折してるし広まらない、このもどかしい想いが私のリビドーとなっているのである

ここで疑問をブクマしてるやつらはわからない事は全部おれに聞け。ボイチャでもなんでもわかるまで付き合うし初段まで手助けする所存だ

この増田リビドーに任せて書き綴っている。囲碁普及のためにはいても経ってもいられないのだ

ということで、はいそこのあなたブクマして拡散して!

以下、一問一答。全部おれに聞け

https://b.hatena.ne.jp/entry/s/note.com/gouponline/n/nedbf64883c00

将棋は優勢具合を数字化したのがうまかったと思う。初心者でもわかりやすい。

囲碁もしてるよ!

リアルタイムで地が分かるようになって隅の定石をサジェストする機能を追加したアプリがあれば(ある?)取っつき易い気がする。

KatrainとかAIソフトで打つのがいいと思う

囲碁が陣取りゲームなのはいいとして、なぜその升目が自分の陣地(他人の陣地)になるのかが分からないんだよな

そこに他方が入れないかである

20240204144432(←参照。トラバなっちゃうから数字だけ)

この手の疑問がある人はまだ「二眼」や石の生き死にの概念出会っていないだけの可能性が高いです

自分囲碁がわからなかった時代があったが、二眼を知ったことでようやくこのゲームが腑に落ちました

そういや囲碁っぽいゲームって知らないな。おかげでイメージがつかめない。

スプラトゥーン

石を置いたらリアルタイムでお互いの陣地感が可視化されて、ヒントみたいな感じで次にどこに置くと良さそうか見えたりしないだろうか。

一部で試みられています

https://youtu.be/_BgY0QVJgRo?t=5799

わしヒカルの碁が3周読むぐらい好きなんだけど、結局囲碁ルール全く知らないままなんだよな。どうぶつ将棋囲碁版みたいなのを出してとにかく触れてもらうしか

どうぶつ将棋っぽいのはぷよ

あるいは、そのヒカルの碁の監修をしている梅沢由香里先生監修の『囲碁であそぼ』で覚えましょう

ソシャゲ要素があってかなりとっつきやすくなってます

何度やってもルールが分からない…

囲碁であそぼ』で覚えましょう

仲邑菫プロ韓国棋院で初優勝したニュースあんまり盛り上がって無いよね

韓国ではめちゃくちゃバズってたりするので日本でもこのくらい注目してほしい

https://x.com/lexifdev/status/1799998059029594489

ちなみに毫釐千里というサイトで仲邑菫の対局情報網羅されていてYoutube中継へのリンクも貼られてます

シンジンソ(世界最強棋士)、崔精(女最強棋士)、金恩持(韓国天才少女)、仲邑菫の4人が韓国囲碁界の視聴率四天王と言われており、仲邑菫の対局は高確率Youtube配信されます

ぜひチェックしましょう

ちなみに今日も中継されてますね。半目を争う熱い勝負中です(2024/06/14 15:46)

→K바둑 LIVE [스미레vs김주아] 2024 Dr.G 여자최고기사결정전 | 8강 4경기

一手10秒にして画面上に体力ゲージを表示しよう

すでにあるある!そうなってる!

NHK杯は一手30秒(毎週日曜日のお昼にEテレでやってるよ!)

https://shochian2.com/wp-content/uploads/2023/12/IMGP2726.png

シン竜星戦は一手+5秒

https://youtu.be/d7dwt4hXioU?t=631

囲碁も良い機会だから覚えようとしてアプリで試しに打ってみたけど、試合の終了条件がまじで分からんかった。少しググって調べても理解できなかったので諦めたわ。

これも「二眼」や石の死活の概念出会う前に終局を覚えようとしている可能性があります

二眼がわからないとこの石この後どう打っても死ぬから続ける意味ないよね、ってのがわからないので先に二眼を覚えるべきなのです

そしてそれよりもっといい方法がまずは『純碁』から入ることです。

オセロと同じで盤上に置いた石のみが得点です。それ以外は囲碁と同じ

得点を高めるために盤上に石を埋めていく過程否が応でも石の死活と直面し、この石最終的にどうやっても取られるよねという場面に出くわします。

石の集団は二眼がないと必ず将来的に取られる現象気づきます。攻め合いで負けてたら取られることに気づきます

その運命の決した石こそ『死に石』であり、それらが確定して点数が変動しなくなった局面囲碁での終局の場面です。

ただしその判定にはちょっとした慣れが必要です。

なのでそんな石の運命を見極めなくても、石の運命が決するまで打って死んでるとわかるのが、純碁のいいところです。

まずは純碁から入り、囲碁が純碁の無駄時間を省略したバージョン、今風に言えば「『純碁』のタイパを上げたバージョンが『囲碁』」であることが理解できるまで純碁を続けましょう

純碁はぷよ碁か純碁公式サイトWebサイトがよい。後者教育コンテンツもかなり充実しています

https://www.jungo.games/#/intro

結局はゲーム本体の取っ付きにくさが苦しい

ところが中国では現在こんな状況です

まりやりようがあるということであり、囲碁ゲーム性の問題だけではないということです

https://i.imgur.com/byM8nFI.jpeg

https://imgur.com/x6gjQBV.jpg

https://i.imgur.com/Xq0U6Wv.jpg

ぷよ碁一ヶ月くらいやってやってやり続けて何が面白いのかさっぱりわからなかった私には向いてない競技なのか教えて欲しい。将棋信長の野望三国志エイジオブエンパイアスタークラフトダイスキなのに。

こういう人はむしろぷよ碁みたいな小路盤じゃなくて19路やるのがいいと思う

小路盤でもシチョウやゲタの手筋とか覚えて戦略の奥深さに触れるのがいいと思う

ちなみに9路盤ではYoutubeに『桜ゴルフ杯』という9路盤のプロ大会が上がっているのでそれを見るとよい。解説も昔から初心者向けの解説に定評がある石倉九段だ(『ヒカル囲碁入門』という書籍もこの人)

総論

難しく考えすぎ!

言ってしまえば石をいっぱい置いたほうの勝ちのゲーム、お互いの石がどっちのHPを0に先にするかという競争(攻め合い)をしてるだけのゲーム

オセロの角を取ったらそこに連結してる石の集団が二度とひっくり返されないのと同じで、二眼できたらその集団HP減らし合戦から離脱できる、人生上がりになるというだけの話だ

この原理原則を肌で感じ取れるようにまずは純碁、あるいは中国ルールから入ることをオススメする

日本ルールなんて最後でいいしなんなら別にそのまま覚えなくても囲碁理解できる

そしてここまで読んだきみ、せっかくなのでブクマして行ってくれ

ブクマしないと届かない、また届かない。書いただけ!情報必要人間必要情報が届かないんで終わるんだ

そしてそいつ必要情報にありつけずに一生同じこと言ってるんだよ





↑本文ここまで。以下この記事ブクマへの追加返信

終局とか死活とかはいいんだよ、序盤の「なぜそこに打つのか」の感覚がさっぱり

かいところに打ちたい(大場)、敵陣がでかくなる前に抑制したい(消し)、

敵の弱い石を攻めたい、あるいは自分の弱いところを守りたい(急場)と言ったいろんな欲求の元に打たれていると思う

で、このでかいところとか攻めとかの感覚はは一朝一夕で身につくものではないがヒントになる情報提示できる

生きている石の周りは価値が小さい

自分の石でも敵の石でもすでに生きている石の周りは価値が小さい

自分の生きている石の近くに打っても、すでに地のある所から少ししか地が増えないし効率が悪くこれは終盤のヨセで打つ手

相手の生きている石の近くに打つのも同様、すでに生きているため何の脅しにもならず、生きている石は無敵なので逆襲に遭うだけだ

コンビニ出店、あるいは漁場を想像しよう。すでにいっぱい店のあるところ、漁師のいるところに出向いても効率が悪いのだ

厚み、強い石に近づいてもいいことがない

これも上記と似ているが、相手の強い石(生きている石含む)に近づいても旨味より逆襲される可能性が高い

囲碁現実と同じで石同士の”相対的な”力関係が大きな影響を及ぼすゲームです

強い石には遠慮し、弱い石には優位に立ちます

弱い石(眼形のおぼつかない石)を見逃さず急所に接近して眼形を脅していくことで相手に逃げるだけの地にならない手を打たせ、自分は攻めながら地を稼いでるので効率がいいよね、というのが攻めの基本。

場合によっては大石をまるごと仕留めることもできるが殺しにいくのは自分もキズだらけになるためリスキー

序盤の理屈はこれら書籍オススメ

指導プロが教える 初段になるための囲碁上達法

・有段者のための囲碁

・一手ずつ解説!碁の感覚がわかる棋譜並べ上達法シリーズ

そして何よりこの辺の一番の教科書はトビサキ囲碁実況動画である

彼女よりわかりやす囲碁作戦、手の意図を喋りながら打ってる人は他にいないのでぜひ見ることをオススメする

専門用語多くて何言ってるかさっぱりわからん

一問一答なので各々のセクションによってターゲットが違うのでターゲット知識に合わせて用語や補足の度合いは調整してある

まり用語は使ってないはずだがわからない部分はターゲットではないのでわからなくてOK

二眼という言葉の事を言ってるのならそもそもその単語に辿り着かせるための記事なので使用必須事項

10年くらい入門しているけど、いまだにアタリが見えてないことがあって落ち込む。もっとぷよ碁やり込めばいいのかな。

アタリを見落とすのはプロでもあるので気に病むことはない(検索アタリに突っ込むプロもいる)

ぷよ碁でもぷよ碁じゃなくても対局の数を重ねると目が慣れてくると思う

神の一手

そのアタリに突っ込んだプロの一手が神の一手と言われている

さまざまな要望に対して「すでにあるよ!」状態なのに囲碁流行っていないことに問題の深刻さを感じる

存在する物でもその存在が知られてない、届いてないからね

からこそこういう記事や周知活動必要ってわけ、そのために自分がいる

正しい情報にありつけない人がたくさんいるしGoUPのように日の目を浴びないプロダクトがたくさんある

ぷよ全然勝てない全然わかんない。次はここに打つとこんな理由でうまくいくよ、ここに打つと〜〜だからダメ、敵はこう考えてここに打ってくるよ、て解説ほしい。1手ごとに。白黒両方自分で打って試せたらいいのに

現状、自分で両方打つのは他のを使うしかない。オンライン碁盤で検索すればCOSUMIのやつとかが出てくる

【入門02】攻略ぷよ碁で勝つための「10ポイント」←この動画いいんじゃないかな

棋譜共有してくれたら一手ごとにアドバイスできるよ

姉歯建築で陣取りしつつも相手の家の材木引っこ抜くという以前別の方の解説が思い出された

囲碁ぶっちゃけて言えば姉歯一級建築士になりきるゲームみたいな所あるからね。

石をつなげて陣地を囲むんだけど、効率よく囲むには「一見つながってないけど相手邪魔しに来ても確実に撃退できるギリギリの強度で設計する」ことが求められる。

無駄に頑丈にしているとその間に鉄骨抜いてる相手ガンガン空間広げて侵食してくるから絶対に勝てない。

面白いんだとは思うけども世の中の人の平均IQ100なわけで。。

IQ100あれば十分すぎるよ!

自分が作ったオンライン囲碁部で抜き打ちIQテストをしたところ面白いことにたしかIQ高い人のほうが高段者である傾向があった

けど普通に楽しむ分には100前後あれば十分すぎます

turanukimaru, ata00000 ,sqrt「こいつは広める気がない!」

→20240613212420

どうして導線や引用じゃダメでワイが全てこの記事説明するという手段にこだわるんだい

目的はその人に必要情報を届けることなのに手段目的化してる典型だよあなたたちは

純碁なら一手=1ポイント無駄にはならない(よね?)

しょういうこと

素人にも分かりやすキャラ立ち囲碁棋士にもあればねぇ

ちゃん上野愛咲美は結構キャラ立ちしていると思う

AI登場以後の囲碁は、序盤で三々に入る(陣地を取りに行く手)ことが主流になっているのだけど菫ちゃんはほぼ絶対にそれを打たない

陣地が多い方が勝ちのゲームなのだが、かつての宇宙武宮正樹のように地を取りに行かず中央志向の手を打ち続けている

囲碁の攻めは、必ずしも相手を殺しにいくためではなく少しだけ相手より得をするために行うのだけど

上野愛咲美は少しでも相手の石を殺せそうなら殺しに行く、そしてそれが決まってしま

それが豪快で楽しい

大石虐殺しに行くハンマーパンチ上野愛咲美

宇宙流の仲邑菫

ルールブック読んだだけで面白さが分かる天才肌(嫌味じゃなく)

全く天才ではないが、それまでに自分の中のボードゲームといえばMTGとか遊戯王

「◯◯されたら◯◯の時、◯◯になる」「◯◯は◯◯の時◯◯してはならない」

みたいなカード一枚一枚がルールを持ってるようなめちゃくちゃルールに修飾されたゲーム世界を当たり前だと思ってたか

このシンプルルールでここまでのゲーム性が成り立つのかって感動したよ

二眼の生きもTCGとかなら「眼が2つあったら生きとみなす、そこに打ってはいけない」みたいになると思うんだけど

着手禁止点というシンプルルールから導かれるただの事実自然現象定理しかないことに感動を覚えたね

囲碁を覚えるまでは、自分オセロ将棋も弱々だったしこの手のゲームは苦手なんだと思ってたけど囲碁は石が動かないから読むのが簡単ですぐ手筋が覚えられたし、ただ学習法を知らないだけだった、書籍を読むということをしてないだけだったと知ったよ

囲碁を覚えた後は将棋も強くなった。オセロからっきしだ。間違いなくオセロが一番むずい

ちなみに中原誠囲碁をやると将棋が強くなると言ってるし将棋派の人間もやる価値はある。米長の書いた囲碁本もあるのでそれがオススメ

囲碁の強さってどうやったら分かるの? 勝ちが一瞬で分からないのでいまいち乗り気になれない

棋力のことなのか、局面の勝ち負けのことなのかわからんけど

棋力のことなら打ってればこの人は何級くらいってのはわかる。ネット碁サイト申請した級で数局打ってみれば自分の実力がどのくらいなのかもわかる

局面の優勢具合のことな最近将棋と同じでAI評価値が当たり前になってるので数字を見ればわかる

「二眼」や石の死活なるものがそんなに重要ならルールと一緒に教えたらいいのにそうなって無いのが問題なのでは?

一緒に教えられてるよ。そこに辿り着く前にふんわりした情報囲碁わからん、陣地わからんって判断してる人が多いということ

そりゃわかるわけないよってのが現状

文章じゃわからいから直接教えてほしいという人へ

はっきり言って教える側も文章じゃつらい

いくらでも配信で図と音声を使って教えるので「kukulu 囲碁広めるマン」と検索して見つかるアカウントDMして日時と要望を教えてください

2024-03-29

2024-02-29

anond:20240229111025

こういうのって生活圏に影響されるからなあ

山手線の駅と方角くらいはなんとなくでも知っておくといいかもね

 

永田町政治家の魔窟。国会議事堂をはじめ首相官邸など政治関係の主要機関が集中している

霞が関官公庁のこと。各中央省庁庁舎が集中している。永田町の隣

市ヶ谷防衛省自衛隊高級住宅街でいい所だけど有事の際は優先破壊目標になるので市ヶ谷周辺は個人的にはお奨めしない

桜田門警視庁本部がある。霞が関にあるがその特殊性区別されている。桜田門駅がある

代々木共産党本部がある。ちなみに自民党本部永田町。そういえば代々木アニメーション学院は水道橋移転しちゃったね

兜町証券界隈の代名詞日本橋兜町東京証券取引所がある。最寄り駅は日本橋ではなく茅場町なので気を付けよう

大手町ビジネス街大手町駅はリアルに「8番出口」が楽しめる。東京駅に直結しているが15分くらい歩かされる乗換案内の罠に嵌る地方民が後を絶たない

丸の内東京駅前のビジネス街丸ビルがある。オフィスレディ発祥の地でありキャリアウーマン憧れの地。皇居の目の前

八重洲丸の内から駅を挟んで反対側、日本橋方面小路や老舗が多かったが区画整理中で丸の内のようなオフィス街になりつつある。近辺のビル地下街で繋がっているので傘も外套も要らない

有楽町ビジネス街であり商業地でもある。丸の内から銀座へと続くグラデーションを成す緩衝地帯で雑多な賑わいがある。大手町丸の内有楽町大丸地区とも

銀座:老舗の多い高級繁華街……だったが区画整理コロナ禍でコンセプトが迷子になっている。若者はとりあえずGINZA SIXに行っておこう

歌舞伎町新宿にある日本最大の歓楽街。ここで泥酔すると色々な物を失う。明け方になると道に人がいっぱい落ちてるけど平常運転なので放っておこう

新宿二丁目:単に二丁目とも。ゲイバーが集中しているのでそういう意味で使われる

両国国技館がある。冷めてもおいしい焼き鳥が有名

有明ビッグサイト東京国際展示場)。コミケで有名だけどビジネス展示で営業マンとか技術者とかなら行く機会がそこそこあるはず

五反田ピンク街。お金あんまりないけどお姉さんたちと遊びたい人たちが行くところ

お台場フジテレビ

赤坂TBS

汐留日テレ

六本木テレ朝

 

徒然に書いてみたらあまりに多いので切る

気が向いたら追記するかもしれないしないかもしれない

2023-09-26

羽田空港授乳室の変質者

早朝、チェックイン前に家族4人で空港第3ターミナル内を歩いていた。

どこの店もシャッターのままだったので展望台に行って飛行機を見たりまだ開いていない江戸小路を歩いたり。

抱っこ紐の中の乳児以外は全員女性で、老齢の母と私32歳と7歳児。

5階2行き、7歳をトイレに行かせて私は抱っこ紐のまま女子トイレ出口で待っていた。

すると、壮年の、スーツではない服装の人がこちらに向かって歩いてきた。

まあトイレに向かうのだろうと思ったら授乳室に真っ直ぐ入っていった。

私はここで変質者だと気付き、やっと手を拭いて出てきた7歳の手を引いて母親に預け、人を探しに行った。

こんな時間まさかとは思うが、万が一授乳室が使用中だったら中の人はさぞ恐ろしいだろうと不安だった。

清掃員を見つけて「すみません、あっちの授乳室に変な人が入っていきました」た伝えると、「……はぁ。」と気のない返事が返ってきた。

清掃員の向こうにいた警備の人に伝えると「えっ!?大丈夫でしたか!?すぐ見に行きます」と確認に行ってくれた。

母親と娘と合流したところで、ドヤドヤと数人の警備員授乳室に入って、当の変質者は軽く押されながら出てきた。

段ボール授乳室の件で男女が言い合っているが、実際に授乳室に入る変質者はいる。

それぞれの大事家族を守るためにも諍いではなく発展的に話が進むことを願う

2023-05-06

anond:20230504221251

大路がある京都ならでは

大路の真似とて小路を走らばすなわち小京都

2023-05-03

自転車乗りの思考や行動が不可解

闇の中、小路を歩いていた時だ。向こうからロードバイクに跨った男がライトをチカチカさせながら駆けてきた。光が目に直接差し込み、まるで痛みが走るようだった。

私は、手に持っていたマグライトで正面を照らした。しかし、男の目に光が入り、私に向かって難癖をつけてきた。やりたい放題しているのは、どちらかといえば自転車乗りなのに、そこに何が問題があるというのだ。

彼は余計に怒り出し、自転車乗りの人間たちは、総じて精神が狂っているのか、と私は思った。

2023-04-11

2023-03-17

https://anond.hatelabo.jp/20230317214700

   平成11年の 夏ごろに、  井上の鼻の孔が、  駿台模試の成績が返ってきた時にいったじゃん  この大阪の 一位の生徒の名前は、 なんて読むんですかねとかいいながら

   読み方を間違っていたけど覚えていない。 しかし、  主税に似たような名前だったと思う。 駿台全国模試ダントツ一位ということだった。

    んでそんときに、こういう子は英才教育をうけてるんですねーとかでね、古小路英里子とか、前田隆信とかもそんときにそこの教室におったとおもんだけど

   で、その時代は、その主税という全国一位の人がどんな人かしらんのやったんだけど、後日のことで、実は、昭和遺物だったんですね

    んで、その時代はすげーすげーと思っていたんだけど、実物みたら、滅茶苦茶ざんねんな人だったんですよね

2023-03-11

レヴィ=ストロースリーバイ・ストラウスって同姓同名だよな〜と思ってたけど、レヴィ=ストロースはそれ一つで名字なんだな。

小路さんと桜小路なんちゃらさんみたいな事か。

イコールで結ばれるのはそれでワンセットなのか。オビ=ワン・ケノービもそうだし。

2023-03-05

すずめの戸締まり21周目感想

スーパー面白かった…


昨日はつまんなかったのになんでェ~?

から二列目右端のベストポジションに座れたからだろうか

なんか、つまんない回の次はめちゃくちゃ面白いんだよな

最序盤の廃墟ガラス飛び越えるとこから面白

楽しいなぁ幸せだなぁしか考えられない

昨日は気合い入れて、開場前に来て前列に座るために整理券も貰ったんだよな

でも今日ギリギリだったし、なんなら間に合わなきゃいいやみたいな、義務感だけで期待値0だったんよね

うーん、複雑でメンドクサイのかギャップでコロッとやられてしまう単純人間なだけなのか

いずれにせよ観る側の問題なんだよな


その他

最近活字ダメになったか小説はいいやと思ってたけど、特典小説がいけたので買ってみた

ジンジャーエール乾杯とかカット(改変かもだけど)されてたとこも補完できて、楽しめた

要石抜くとこ、皮膚がやられてるだけかと思ったら結構深刻だったり

ここが綺麗?のシーンは驚いただけで不快感はない?のかな。トラウマには触れてる感じだが

地の文全部すずめ視点なのはちょい無理出てるとこも感じたり

あん関係ないけど、予告のしちゃん映画で、しゅびっち違和感ないやんとか

エンドロール男と女のラブゲーム魔界小路先生作曲なんかとか

2023-02-25

ぼくが囲碁を完全に”理解(わか)る”まで

はてな囲碁関連のブクマトラバを見ていると必ず

囲碁理解できない、どう打ったらいいかからないというコメント散見される

そこで自分囲碁を完全に理解するまでにどのような過程・経緯を辿ったのか、経験を記したいと思う

なおここでいう"理解"とは神の如き視点ではなく

プロの対局などを見て狙いや見どころがなんとなくわかって楽しめる

という定義とする

自分田舎ゆえに教室師匠もなくほぼ独学だけで上達したので、独学で上達したい人には参考になるはずだ

もちろん教えてもらう環境にある人はどんどん教えを請うのもありだ

囲碁との出会い

囲碁との本当の意味での出会い唐突だった。

NHKで対局シーンを見たことはあったが、何をやってるのかわからないし

白と黒を使っててオセロっぽいのにどうやらオセロじゃない、盤面が木の定規みたい、とても奇妙なゲームに思えていた。

そしてそのわからなさは自分にとって不愉快だった

このゲームがなんなのか、とても盤面からルール類推できなくて、自分にとって理解できないもの不愉快だった

オセロっぽいのにオセロじゃないなんか得体の知れない気持ち悪いゲーム

それが自分にとっての囲碁だった

途中、小学生の時にヒカルの碁ブームもあり友達が一人ハマっていたがやはりルール説明されてもよくわからなかった

おそらくその子もわかってなかった

囲碁ルールを知ったのはずっと後のことで、15歳の時だった。

たまたま入門書本屋で見かけた。

自分囲碁ルールをとても難解なものだと思っていたので入門書の薄さにまずびっくりした。

勝手囲碁の入門者は六法全書のような難解な厚さだと思っていた

手に取ったのは梅沢由香里・著『よくわかる・すぐ打てる みんなの囲碁入門』

まりの薄さに興味を惹かれ、よくわかる、すぐ打てる?嘘つけと思い立ち読みしてみると

しかルールが少なく簡単ですぐ読めそうだったので、子供の時分からからなかった囲碁をとうとう知る時が来たと

本を買ってその日のうちに読み終えた。

自分囲碁というもの勝手に極限にルールが複雑なものと誤解していた。

囲碁ルールの単純さと、その単純で最小限のルールから導かれる二眼の生きや手筋などの美しさや不思議さに感動を覚えて、囲碁についてもっと色々知りたくなった

その日以来、途中ブランクはありつつも20年来の趣味となっている

詰碁

入門書の次に買ったのは詰碁だったと思う

買ったのは石田芳夫・著『囲碁 基本の詰碁 初段・1・2級』

基本というタイトルに釣られて買ったがよく見ると初段~2級と書いてあった

入門者の自分にできるのかと思ったが意外と解けた

この詰碁をやることで「急所」というのがなんとなくわかるようになった

ウチ欠き、ホウリコミなどの手筋も覚えられた

考えてわからないものはすぐ答えを見ても問題なく、囲碁における変化のパターンを知ることが重要

シンプルシリーズゲームで特訓

ルールを覚えたはいいが実践相手がいない。

周りに打てる人はいないし田舎なので教室とかもない

囲碁世界を知らないのでネット碁があるという発想もなかった

そこでまずゲームを買うことにした

SuperLite 2000シリーズ囲碁

http://www.success-corp.co.jp/software/sl2000/igo/

COMと9路盤で繰り返し対局することで2線のハネツギのあとは守らないと切られて取られることや

こうなったらこうなるという失敗の定型パターン学習できた。

当時のコンピューターは激弱だったのでそこそこ勝てたが、19路になると茫漠としていてどう打っていいのかわからなかった

知識が不足しているらしい

いろいろ本を買い漁る

9路盤が打てるようになっても19路となると途端にわからなくなったので棋理や格言などが書いてある本を買った

ことわざ格言で強くなる!! マンガ囲碁必勝法

囲碁に強くなる本』菊池 康郎

・隅から辺、辺から中央へ打ち進める

・実利と厚み

囲碁十訣

・その他格言や手筋

読む前よりはなんとなく19路の考え方をつかめたがやはりこれだけでも足りなかった

特に囲碁格言はケースバイケースで字面通り実践しても逆にひどい目に遭い役に立たないことが多かった

ツケにはハネよ

ハネにはノビよ

二目の頭見ずハネよ(見てる暇あるならさっさとハネろ)

ここらへんを鵜呑みにしたら大変なことになった

NHK杯でプロの対局、解説を見る。棋譜を並べる

日曜お昼のNHK杯とその前の囲碁講座は欠かさず視聴した

棋譜NHK杯のテキストや、秀策など江戸時代棋譜を買って並べた

見ているうちに自然と頻出する定石や変化、筋が知識と入ってくるようになったり

徐々にいい形や勘所がわかってくるようになった

KGS2ch棋院を知りネット対局デビュー

ダッシュ囲碁(現・東洋囲碁。旧タイゼム)で対局をしたこともあったのだが、いかんせん当時は有料だったので高校生自分には荷が重かった。

本格的にネット対局をしだしたのはKGS2ch棋院を知ってからだった

KGSがよかったのは無料であることと、部屋という独立したチャット部屋のあるコミュニティ機能があることだ

当時の2ch棋院は人が多く賑わっていて対局したり色々教えてもらった

当時は他にもiGO棋院など有力な対局サイト複数あり、そこそこ人も分散していて使い分けていた

VIPでも囲碁スレが立っていたりしてiGo棋院が現役のときはたしかVIP囲碁部の活動はiGo棋院で行われていたと思う

現在VIP囲碁部もKGS活動している)

当時特によかった教材

その後とても優秀な棋書と出会い一気に棋理に明るくなった

おそらく19路を打つための指針・棋理で一番上達に役立ったのはこの2つかもしれない


依田ノートで生きている石の近くは小さいことや、序盤の手の価値の大小を知った。

厚みに近づくなというのは前述の『ことわざ格言で強くなる!! マンガ囲碁必勝法』にも書いてあったことだが

その真の意味するところを知ったのはやはり依田ノートのおかげだろう

その後

その後はしばらく休んだり再開したりを繰り返して今にいたる

不思議もの囲碁は一度離れてまた再開すると悪い癖が抜けて

再開してしばらくは忘れていて前より弱くなるが、少し慣れてきて新たにいろんな知識を身につけると前より強くなりやす

復帰した後のほうが確実に前より強いのを実感している

また自分で打たなくてもプロの碁を眺めてるうちにいろんな知識が入ってきて勝手に強くなる

オススメする教材

囲碁を覚えるまでにこんな過程をたどった自分だが、自分経験からショートカットオススメするなら以下のようになる

自分が覚えた当時より格段に覚えやす環境になっている

動画SNSアプリ活用することで自分習得したスピードよりはるかに速く"理解"できることだろう

入門

ソシャゲとかが好きな人は『囲碁であそぼ』(iOS/Android)がいい

https://www.nihonkiin.or.jp/news/release/_1220.html

ただ幼児向けな部分が強く、設問が丁寧すぎるので、要領のいい人には簡単すぎてまだるっこしく感じる

そういう人は普通に入門書を一冊読んだ方が早い

書籍(棋理)

この二人の他の著書もオススメ

問題
Youtube

など

コミュニティ

碁会所などのある都市圏にいる人は実際の教室指導碁、囲碁イベントなどに行ってみる事もオススメする

実際の碁盤で打つのパソコンポチポチしてるより100倍楽しいし仲間ができて交流にもなる

ゲーム

純碁は初心者向けに簡略化されたルールで、オセロのように置いた石の数のみを競う。得点のために石を埋めていく過程で死活も理解できるようになるので入門にはオススメだ。

上の3つで小路盤になれたら『みんなの囲碁』や『JustGo』で19路のスパーリングをするといいだろう

『みんなの囲碁』では9子置かせて始めて徐々に石を減らしていくのが良い

『JustGo』にはパワプロサクセスモードのようなプロ棋士として出世していく「キャリアモード」という一人プレイモードがあるので、COM対戦が好きな人にはオススメだ。名局観戦や問題集、AI解析なども充実している。実写と見紛う美麗なグラフィックも見どころだ

https://store.steampowered.com/app/1862520/_/

対局した後わからないことがあれば棋譜晒し増田Twitterで聞こう、囲碁タグをつけてつぶやけば誰かが教えてくれる

Gokibitzというサイトもあり、そこに棋譜を上げると外国人勝手に怒涛の添削をしてくれる https://gokibitz.com/kifu

その他読み物ガイド

囲碁・観る碁ガイド

anond:20230219005329

ぶっちゃけ囲碁は観てるだけである程度勝手に棋力は伸びるので観る碁をするのもいいだろう

囲碁は有限

anond:20230212190914

囲碁に於ける作戦や考え方を記した

今すぐにはわからなくても頭の片隅に入れておけばいつか、あーそういうことかと合点の行く日が来るはず

コメ返

> 死活がぜんぜんわからない。生きてる所の盤面が自陣の色に変わったらわかりやすいのかもしれないけど。

あるよ

https://colorgoserver.com/

https://goiro.net/

2023-02-07

anond:20230206235242

これだからLGBT無知人間はだめなんだわ。頭悪い。

これはLGBT森奈津子冨田格が指摘してる。

安成小路 保毛麻呂

@homomaro01

これ事実なのよね。

特に銭湯では男漁りしてるゲイが本当にいるのよ。

ノンケの知り合いが被害に遭ったの。触られたりはしなかったけど、チラ見せしてきたり、隣に寄ってきたりして、ホントキモかった🤮って言ってたわ。

森奈津子

@MORI_Natsuko

【皆様にお願い】Colabo騒動でおなじみ・神原弁護士と共に「女性スペースを守る会」をヘイト団体扱いするゲイ活動家アリエルクッキーリュウ氏のお仲間のつもりなのか、私の乳がん車いす生活の夫の障害揶揄するリプをするしばき隊系活動家がいます通報をお願いします。

2023-01-16

anond:20230116182204

一回行ったけどわかる

本当に高級住宅街って感じ

なんか古さとハイソ線路沿いのとことか)なのはあるけど

小路はおしゃれだしびっくりした

あとパスタが美味かった

んで、何する場所なんだろう

2022-06-26

anond:20220625235622

明日ちゃんとくノ一ツバキは体型で差がついているのは、理由としてありだな。

明日ちゃんのとは違って明らかにフェミ臭やM男向け臭が凄いか

キャラデザロリ系で苦手な人は苦手だろう

明日ちゃんキャラは年不相応に発育が良い子ばかりだよね。

中学生は成長期ということもありピンキリだけど、明日ちゃん場合、あまりにも上振れだよな。

中学生高校生区別ができないのかと問い詰めたいレベル

あれだけ中高生離れの老け顔やホスト顔が多いと言われているテニプリですら、中1の越前リョーマ遠山金太郎は年相応の見た目だもんな。


まあ、だからこそ、明日ちゃん国内に留まらず、海外でも人気が出たのかもな。

日常系といえば、まんがタイムきらら原作アニメだけど、そういうアニメ海外では人気が出ない。

その原因には、キャラが年不相応に幼いことにあると思う。きららアニメキャラの見た目自体が幼いうえに、露骨性的描写も少ない。


男性向けアニメ女性キャラには、男の股間に媚びることが求められている。

女性キャラを大きな胸や尻を強調したり、肌の露出を増やして性的に描かなくてはならない。

それだけでなく、男性視聴者自分に都合の良いキャラだ思わせるように描かなくてはならない。自分にも優しそうだと思わせることが重要

着せ恋はそういうことに力を入れていたから、覇権レベルの大ヒットになった。

他のラブコメ日本で人気が出ない作品ですら海外では大人気というパターンも多い。式守さんとか。

流行異世界モノだって同じことだ。女性キャラはたいてい主人公ハーレム要因になる。それだけでも、海外人気が出る。

男の股間に媚びる女性キャラを求める風潮は、日本よりも海外の方がずっと強い。


きららアニメは、見た目が年不相応に幼い上に性的描写異性愛描写もないから、海外では人気が出ない。とにかく、男の股間に媚びる要素が弱すぎる。

(それに対して、スパイファミリーアーニャメイドラゴンカンナは年相応だから海外でも評価される。)

海外特に欧米では、見た目が幼い女性恋愛対象にするのは、日本よりもずっと強いタブーだ。

その点、明日ちゃんメイドラゴン異性愛描写よりも百合描写が多いが、発育がよく性的描写も多いか海外でも人気が高い。

明日ちゃん場合主人公明日小路ちゃんを徹底的にみんなに優しいマドンナとして描いたのも良かった。

性的描写の有無もそうだけど、自分にも優しそうと思わせることも重要。いわゆる男を勘違いさせるタイプが人気が高いのもうなづける。

2022-06-21

anond:20220621165916

小路盤のCPUは無敵に近いのでしょうがない。(といっても、5路盤は先手必勝なので、詰碁の基礎を覚えて黒盤でやれば負けない)

2022-04-28

TDR年間パスポートが二度と復活しなさそうで最高に嬉しいディズニーヲタクです

お前らさ、いい加減にしなさい

コロナ前のパークの惨状忘れたのかっていう

30周年の2013年度以降、2018年度までの東京ディズニーリゾート

毎年年間3000万人超えの異常事態


TDSオープン翌年の2002年から2011年度まではずっと入場者数が年間2500万人程で安定推移したわけです(25周年の2008年度は2800万人)

震災後の2012年度、ここがおかしさの始まりでした

アニバーサリーイヤーでもないのに年間2750万人を叩き出し、以降30周年から3000万人台に一気に水準が跳ね上がりました


色々なメディアに「東京ディズニーリゾート満足度が急低下!」とか

書きたてられてバッシングされていた2010年代半ばの頃を思い出す

その頃のTDRいつ行っても地獄の混雑

OLCも「満足度の向上」的な文言を新施設施設リニューアルリリースを出す度

「何が満足度の向上だよ!バーカ!」とオタクからツッコミされていたことを


それがコロナによって厳格な入場者数制限がなされて

一気に快適なパークに変貌しました

いや、コロナ存在せず、あのままずるずると変わらぬ運営を行っていたら、

ファンタジースプリングスオープンしても

年間3500万人以上にまで入場者数の水準が上がり、混雑低下効果は出ず、焼け石に水だったんじゃないかと思います




それとオタク達!よーく聞け!

パス廃止が何をもたらすかと言ったら腐れ地蔵排除だよ!

お前らパレードルートハーバーの前に陣取って年パスオタク

お前らの存在こそ2000年代後半以降のエンタメ予算削減の大戦犯だよ!


OLCエンタメ予算削減したのは経費削減のため」

と言うけど

地蔵オタクのせいで一般客が見られなくなった」から経費削減したんだよ〜!!!

震災を期に廃止された「カウントダウンパーティ」なんて、駐車場での「難民キャンプ」とあまり危険すぎた、ワールドバザールの開園ダッシュがあったか

辞めるタイミングをずっと伺っていたんじゃない?っていう

何はともあれ、年パス廃止地蔵オタク絶滅してくれるのは最高ですね


OLCは昔から苦慮してたみたいです

一般客が「前に陣取ってる人が多すぎてまともにショーが見られなかった」という苦情は日常茶飯

アメリカディズニー本社から視察してきた人が、城前にレジャーシート敷いて場所取りしている光景見て唖然としたり…


もちろん、OLCもオタ対策を始めたわけです

2002年4月TDLにおいて「場所取り1時間ルール」を策定

「D-POPマジック」開催当時、プラザテラス周辺には1時間になるのを今か今かと待ち構えてるオタ達が集合して殺気立っていたそうですわ


そしてそのD-POPマジック開催期間中に行われた事と言えば「キャッスル・フォア・コート」の開発

シンデレラ城前の円形広場のことです


これによってキャッスルショーの中央鑑賞エリアが大拡大、そしてプラザにおいて、キャッスルショーの鑑賞性が大きく向上

そして翌2003年20周年のキックオフイベントシンデレラレーション」(以降シンブレと表記)から

みんな大嫌いな抽選制度が開始

鑑賞性の向上、抽選によって前列地蔵オタク排除

これでショーパレの諸問題解決する…はずだった


こんなことしても年パスオタクは頻繁にインパするから

抽選にしてもなお結構割合を占めるし、中央鑑賞エリア"外"のいい場所は年パスオタクが埋め尽くすので

やっぱり一般客の不満は変わらなかったり

(マジックキングダムみたいに開始10分前にふらっと城前行ってショーを見られるぐらいにならないかねぇ)



そんなこんなで2006年から徐々にコストカット開始したわけです

この年、クリスマスキャッスルショーが廃止

この時の衝撃と言ったらもう…(※点灯式キャッスルショーではない)

TDLクリスマスキャッスルショーって当時は「伝統芸」みたいな存在になっていて

内容もその性質上、マンネリ気味だったけれど偉大なるマンネリになっていましたね

「お、今年は久々にこの曲使ったか」「この曲を今年はこういうアレンジにしてきたか」そんな具合

とにかくクリスマスキャッスルショーは大好きでしたね、特に3回目公演が(4回目よりも)

シンブレは2003〜2008年の6年連続公演で「ま た 今 年 も シ ン ブ レ か」と、当時多くのDヲタが思っていました、私もです

(言うまでもなくシンブレはTDR歴代最高レベルのショー、この当時の感覚は今振り返ると贅沢極まっていた、#シンブレ復活して)

「フリフリオハナバッシュ」も2年連続公演で(今から思えばとやってくれるだけでありがたい)

でもこの頃は「25周年を豪華にするために今は節約しているんだ…きっとそうだ…」って思っていました


そして2008年、25周年到来

もう「終わった」その一言に尽きる

過去の名ショーレイプの「スターライトドリームス」

クリスマスキャッスルショーの良さの欠片もない「ミッキーのジョリースノータイム

極め付きの「ドリームウィズイン」

ちょっとスターライトドリームスについて語りたい

スターライトマジック」序盤、サン=サーンス作曲の"動物の謝肉祭"に合わせて

シンデレラ城が徐々にライトアップしていくパートリメイクバージョンなのですが、

そこでドナルド達による鍵の奪い合い、"鍵コント"と言うような小芝居を追加し、台無しになってしまったという…

"キャラヲタ"に媚びると内容が糞になってしま

この時期のTDRショーにありがちな悪い癖と言うべきというか…

東京エンタメ部門の質はこれ程までに落ちぶれたのか…」と唖然したのと同時に「わざと質を落としているのでは?」という疑念も生じました 



そしてそれは後年、「D23EXPO JAPAN」におけるTDR演目において実感することができました

「本当はできるんじゃん…」「やりたくでもパークではできないんじゃん…」

という嬉しさと同時に悔しくて歯痒い想いをしました


この25周年に対するDヲタから評価を35周年の時によく見かけたのですが

「最低最悪の周年、財布よ、開けw」という散々な評価

「25周年は最高すぎた…😭あの頃は豪華だったな…」という評価二極化していた、と感じます

その後と言うとイースターワンダーランドという、あの時期としては奇跡的な良ショーも出したりして

なんやかんやで迎えた30周年、期待値ゼロだったので特に何も感じず



そして2014年、キャッスルプロジェクション「ワンスアポン・ア・タイム」(以下ワンス表記)の開始

これこれ!と思いました

プラザの全域で見られるこの満足感、これがTDLにおけるエンタメ改善兆しと当時感じました

2017年のクリスマス期間に開催した「ギフト・オブ・クリスマス」なんて特に琴線に触れましたね

その当時、夏に城前でやっていたショー、雅涼群舞だっけ?

キャラヲタぐらいじゃないか?喜べるのは」と冷めた目線

オタク向けのショーはもはや開き直ってショボく、

全ての層に向けた(オタクも含む!)ショーは予算をかけて豪華に!

それが2014〜2018年頃のエンタメ方針でしたね


35周年、これはとても良かったです

OLCが数年間試行錯誤していた路線結集したなと

TDLアニバーサリーとしては20周年以来に良いと思えました

やることは全てやった20周年が100点

数だけ揃えても全てがお粗末最低だった25周年が20

もはやなにもしない30周年が10

今の出来る範囲で最大限パワーを発揮した35周年は75点と言った所でしょうか


2019年、久々に夏の「キャッスルショー」が復活!

夜の「オー!サマ!ーバンザイ!」では城へのマッピングも融合!

プロジェクションの良いと思う点として、昔のキャッスルショーと違って「遠くからでも楽しめる」これがとても重要

キャッスルショーとプロジェクションの融合

「こんな感じで古き良き時代クリスマスキャッスルショーがまた見て〜!」とか

東京のショーもようやく新時代突入か」と思ったところにコロナがやってきました


これでまたエンタメ小路線へ…と悲観することなかれ

「入場者数のコントロール」「客単価の向上」

そして「ファストパスおよびショーの有料化」の匂わせ…

入場者数制限永続化により

バケパにも限界が出てきたこからいよいよショーの「鑑賞席」有料化可能性が出てきたという吉兆が出てきました


パスを復活、それは入場者数制限撤廃ほぼイコール

90年代後半〜00年代前半のような豪華で質の高いエンタメが見たかったら

パス廃止は喜んで受け入れるのが本当のオタクである、と思います

2ヶ月に一度ワンデーで入って豪華なショー見るのと

毎週年パスで入ってキャラヲタ騙しの安いショー見るの   

満足度が高いのはどちらかと聞かれたら、私は前者だと大声で言えます

(キャラしか興味のないキャラヲタ無視)

これからですよ、これから




TDSについて

季節の中途半端ハーバーショーはいらないか

レギュラーハーバーショーを復活してください!

ポルトやミシカの様な世界中ディズニーオタクが絶賛するようなハーバーショーを…

ハーバー埋め立て後の季節ハーバーショーってキャラヲタが喜ぶだけ

その程度のクオリティだと思っています、まさに虚無

WFPステージョー これは永久に無理だと思います、どうやっても無理な広さです、あきらめましょう

稼働期間8年位ですか 4隅にスピーカータワーを備えた立派なイベント広場ですが

今となっては持て余していますよね、そのうち開発されそうと感じる





東京ディズニーランド

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